美嘉「ああ~もう本当にいい匂い///」
美嘉「この汗のにおいが鼻に伝わって…///」
美嘉「たまらない…もうちょっと…」クンクン
美嘉「んん///いい感じ///」
美嘉「後もう少し…でもずっとこの匂いを嗅ぎ続けたい///」クンクン
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「…ねぇ」
美嘉「………えっ?」クルッ
凛「何してるの?」
美嘉「うぇえっ!?」ビクッ!
美嘉「り、凛!?何故凛がここに!?」
凛「いや普通にドア開けて入ったけど…」
凛「そしたら一心不乱に匂いを嗅いでいる美嘉を見つけて…」
美嘉(そんなに嗅いでいたの!?アタシったら…)
美嘉(全く気付かなかった…そんなに夢中になっていたんだ…)
美嘉(ていうか…この状況正直ヤバイ!凛にアタシの秘密ばれちゃった!)
凛「そのコート…プロデューサーのだよね」
美嘉「あ…えっと…」オロオロ
凛「どうして美嘉が持っているの?しかも嗅いでいるなんて」
美嘉「それは…その…あの…えっと…」オロオロ
凛「美嘉…アンタ、そんな趣味があったの?」
凛「それって匂いフェチというものだよね?ねぇ美嘉…」
美嘉「あ…ああ…」オロオロ
凛「何とか言ってよ」
美嘉(ううっ…凛の冷たい視線が痛い…)
美嘉(このままじゃアタシ…プロデューサーの匂いをかぐ変態…)
美嘉(クンカーとして凛に覚えられる…どうしよう…)
美嘉(はっ…そうだ!)
美嘉「それはね凛、これにはちゃんとした理由があるの」
凛「理由?コートの匂いを嗅いでいる変態染みた行為にはそれなりの理由があるの?」
美嘉「ええ、プロデューサーといつも傍にいるような感じになれるからだよ!」
凛「傍にいる感じ?」
美嘉「そう!凛もプロデューサーがいないと寂しい時ってあるよね?」
凛「私は別に…」
美嘉「隠さなくていいの!アタシは凛のそういうところ何度も見てるからわかるんだ★」
美嘉「もちろんアタシもそういうことあるよ、だからこのコートを嗅いで、寂しさをなくしているんだ」
凛「…」
美嘉「ねぇ、せっかく凛も嗅いでみたら?」
凛「えっ?」
美嘉「今プロデューサーいないし、嗅ぐチャンスだと思うけど?」
凛「いいよ私は、なんか変態みたいだから…」
美嘉「いいからいいから、遠慮しないで!」ポムッ
凛「むぐっ…!ちょっと美嘉…」
クンクン
凛「…!?」ビクッ!
凛(何…この匂い…酸っぱい汗のにおいがする…頭がクラッとした…)
凛(正直きつい…だけど…何?この感じ?///)
凛(きついのに…嗅げば嗅ぐほど体が疼く…//)ビクッ
凛(やめられない…止まらない!これってまるで…!)クンクン!
美嘉(計画通り)ニヤリ
美嘉(秘密がばれてしまったなら仲間にさせるだけよ…)フフフフフ
美嘉(これでもう凛はアタシと同じになったわ…ふひひ★)
凛「…!」クンクンクンクンクンクンクンクンクンクン
美嘉(にしても一心不乱に嗅いでいるわね…流石のアタシでもあそこまではいかないわ)
凛「…///」ビクンビクン!
美嘉(えっ!?今何したの?なんか一瞬変な震えをしたような…)
凛「ふぅ…」
美嘉「ど…どうだった?プロデューサーの匂い?」
凛「…ねぇ美嘉」
美嘉「な、何?」
凛「…さっきはゴメン」
美嘉「えっ?」
凛「美嘉のこと、変態とか言ったり軽蔑したりしたけど、取り消す…謝らせて」
凛「私、気付かなかった…私の近くに、アイドル以上にこんなに夢中になれるものがあったなんて」
美嘉「えっ…ええ?」
凛「これを嗅いでいると、プロデューサーが近くにいるような気がする…ううん、近くにいる」
凛「とても安心するし、とても気分がよくなる//」
凛「匂いを嗅ぐのってこんなに気持ちいいものなんだね、クンカーも悪くないかな?」
美嘉(あっ、やばい…道を踏み外させちゃった…)
凛「…ねぇ美嘉、これからもコートを嗅いでいいかな?」
美嘉「それは自分自身が決めることだとアタシは思うな」
美嘉「凛もアイドルを目指したのは自分の意思でしょ?」
美嘉「アイドルもクンカーも同じだよ、結局決めるのは自分だから」
凛「決めるのは自分自身…うん、美嘉の言うとおりだね」
凛「それじゃあ私、もう行くよ、ありがとう」
美嘉「どういたしまして★」
凛「それじゃあ」
バタン
美嘉「…」
美嘉「どうしよう…仲間にしたのはいいけどやりすぎたみたい…」
美嘉「暴走しなきゃいいけど…」
今日はここまで
翌日
ちひろ「プロデューサーさん、裕人さんがいらっしゃいましたよ」
P「わかりました、今行きます」
P「しかし暑いな…コート持ってこなきゃよかった」
P「とりあえず置いてくか」
バタン
ガチャ
凛「…」
バサッ
凛「…」クンクン
凛「…//」スーハースーハー
凛「はあああああ////」ビクンビクン!
凛「…これ、本当にいい、病み付きになる///」
凛「もう一度…」スウウウウウウ
ガチャ
凛「!?」
P「やべっ、コートの中に携帯忘れてきた」
凛「…」
P「…凛?何しているんだ?」
凛「えっと…」
P「俺のコートなんか持って?」
凛「…さっき落ちていたから拾って戻そうとしたんだ」
P「落ちてたのか、そうか、わざわざすまないな」
凛「うん、後携帯を忘れたんだってね、はい」つ携帯
P「ああ、サンキュウな」
凛「どういたしまして」
P「それじゃあまたな」
バタン
凛「…なんとかうまく誤魔化せた、危ないところだった…」
凛「次は慎重に嗅がないと…流石にまた見つかったら同じ言い訳ができなさそうだし…」
凛「…まあそれは後で考えて、今はとりあえず嗅ごう」
凛「…」クンクンクンクンクンクンクン
凛「いい匂い///」
翌日
ちひろ「プロデューサーさん、雄吾さんから先ほどお電話が…」
P「えっ?ああ!しまった!待ち合わせていたんだった!」
P「まずい、急がないと!」ダダダダ
ちひろ「あ、待ってください!これ忘れてます!」ダダダダ
バタン
ガチャ
凛「…行ったみたいだね」
凛「さて、早速コートを…///」
凛「……ええっ!?」
凛「そんな、コートが…コートがない!?」
凛「そういえば今日プロデューサー、コートを着てこなかった…」
凛「たしかに今日は暑いから着なかったのはわかるけど…だけどこれじゃあ…」
凛「これじゃあ匂いを嗅ぐことができない…どうしよう…」
キイイイ…
凛「…ん?これってプロデューサーが座っていた椅子」
凛「まだ温かい…」
クンクン
凛「うん、ここからもプロデューサーのにおいがする」
凛「そっか、コートとかだと毎日持ってくるとは限らないから嗅げないけど」
凛「椅子とかの毎日必要に触れていたりしているものならにおいが染み付いて嗅げる!」
凛「…」クンクンクンクン
凛「…///」ビクンビクン!
凛「はあ///とってもいい香り///」
「…何してるの」
凛「!?」クルッ
美嘉「凛…あんたまさかそこまでして嗅ごうとするなんて…」
凛「美嘉!?何故美嘉がここに!?」
美嘉「さっきプロデューサーが外に出るのを見て、なんか嫌な予感がしたからここに来てみたんだけど」
美嘉「的中ってどころじゃないわね…いくらアタシでも椅子は嗅がないわ、たった二日でここまでなるものなの?」
凛「…それで、何が言いたいの?」
美嘉「いや…別に嗅ぐのは悪くないんだけど…いや悪いけど悪くない」
美嘉「だけど物事には限度があるから…やり過ぎてばれたらどうしようもなくなるし…」
美嘉「今日はアタシが来たからバレずに済んだけどもし卯月やみりあちゃんだったら絶対にドン引きするよ」
美嘉「だから嗅ぐのはほどほどでバレないようにしてよ」
美嘉「そんな屈んで椅子に顔をつけて嗅いでいる凛なんて誰も見たくないから」
凛「…そう言ってプロデューサーの匂いを独り占めしようというの?」
美嘉「えっ?」
凛「私に匂いを嗅ぐことをやめさせて匂いを横取りしようというんでしょ」
美嘉「何を言っているの!ア、アタシがそんなことをするわけないじゃん!」
美嘉「アタシは凛のためを思って…」
凛「私のため?好きなことをやめさせることが私のためだというの!?」
美嘉「そうは言ってないでしょ!物事には限度があるからやり過ぎないでって注意してるの!」
凛「余計なお世話だよ!放っておいて!私は今とっても幸せなんだよ!」
凛「私の一番の楽しみを邪魔しないでよ!」
美嘉「凛…」
凛「出てって!放っておいて!」
バタン!
美嘉「…」
美嘉(あんな怒った凛の顔、久しぶりに見た…)
美嘉(白いバイクに乗った男が突然凛に抱きつかれた時以来かな、あんな顔…)
美嘉(まさかあんな顔をするほどクンカーになっていたなんて…)
美嘉(どうしよう…アタシのせいで凛が変態に…あの時アタシが凛を仲間にしなかったら…)
美嘉(どうしたら凛は戻れるの…どうしたら…)グスン
???「お困りのようだね~♪」
美嘉「はっ!?その声は…!?」
志希「さっきの話、聞いてたよ~♪」
美嘉「志希!?」
志希「なんか色々あったらしいね~、二人が喧嘩をしているところってはじめて見たよ~」
志希「そしてまさか喧嘩の原因が匂いだなんてね~、匂いフェチのあたしでもあれはね~」
美嘉「志希…何とかできないの?」
美嘉「アタシのせいで…凛が…こんな変態に…」
志希「ふっふっふ~、匂いで起きた問題なら匂いで解決をしたらいい…」
志希「目には目を、歯には歯を、そして匂いには匂いを!」
美嘉「えっ?」
志希「ようするに凛ちゃんがプロデューサーの匂いを嗅がせないようにすればいいんだよね?」
美嘉「う、うん」
志希「本当は同じクンカー仲間として止めさせるのはちょっと嫌だけど、まあこれも美嘉と彼女のため♪」
志希「このあたしに任せてみなさい♪」
美嘉「でもどうやって?」
志希「………」
美嘉「し、志希?」
志希「…」ジロッ
美嘉「ひぃ…!」
志希「美嘉、キミには覚悟はあるの?」
美嘉「ど、どうしたの…口調や目つきが変わって…」
志希「クンカーとして変わってしまった一人のアイドルを戻す覚悟はあるの?ないの?」
美嘉「あ、あるよ…」
志希「それが例え美嘉、キミ自身が犠牲になっても…?」
美嘉「犠牲!?どういうことよそれ!?」
志希「それなりの覚悟があるのか聞いているの」
志希「匂いフェチというのはねぇ…別の角度から見ると中毒のようなものなんだよ?」
志希「一度嗅いだらやめられない、とまらない、邪魔されるとすぐに怒り出す」
志希「それはもはや獰猛な猛獣、美嘉はそんな猛獣を止めるためなら、何でもする?」
美嘉「な、何でも?」
志希「何でも…怖いなら断ってもいいけどそれだったら凛は永遠にプロデューサーの匂いを嗅ぐことになるよ」
美嘉「…いいわ、凛を変態から普通に戻すためなら、何だってする!」
志希「ん?今なんでもするって言ったね?」
美嘉「ええ、言ったわ」
志希「二言は?」
美嘉「ないわ」
志希「取り消しは?」
美嘉「しない」
志希「うん、その言葉が聞きたかったよ♪」
志希「じゃあこれから一緒に凛ちゃんを元に戻そうか♪」
美嘉「ええ」
志希「それじゃあ早速取り掛かるからあたしの部屋に来て♪」
美嘉「え…ええ…」
志希「…これでよし!」
美嘉「それで、まず何をするの?」
志希「まず服を脱ぎます」
美嘉「…はっ?」
志希「服を脱ぎます」
美嘉「いやそれと凛を戻すのはどういう関係が…」
志希「脱げええええええ!!!!!」バッ!
美嘉「イヤアアアアアアアアア!!!!!」
ヌギヌギ
アッ、フクガ…パンツガ…
ヌプッ
アン////
クチュクチュ
アッ…アアッ///
ギュウウウウ
アアアアアアア///
そして
志希「サンプルゲット♪後はこれを調合して匂いをさらに強烈にするだけ♪」
美嘉「ハァ…♥ハァ…♥」ビクンビクン!
志希「にゃはは~…やりすぎちゃったかな?」
次の日
ちひろ「プロデューサー、悠里さんがいらっしゃいました」
P「わかりました、ちひろさん、ついてきてください」
ちひろ「はい」
バタン
ガチャ
志希「よし!今のうち今のうち~♪」
志希「まず調合した液を椅子にたらしてっと」ポタポタ
美嘉「ねぇ…本当にうまくいくのよね?」
志希「あたしを信じなさい♪」
美嘉「う~ん…」
美嘉(信じる以前にアタシのあれが入った薬品がプロデューサーの椅子に…///)
美嘉(こんなの…恥ずかしすぎる///)モジモジ
タタタタタ
美嘉(この音…凛ね)
志希「さて、隠れようか」
美嘉「うん」
バタン
凛「はぁ…はぁ…、今がチャンス…!」
志希(うわ~、目が怖いね~)
美嘉(ああ…凛、アタシのせいであんな変わり果てた姿に…)
凛「…」クンクン
凛「う"っ!?」ビクッ!
凛「な、何この臭い…きつすぎる…」
凛「なんか生臭いようで、鉄のような臭い…」
凛「おかしい…何かの間違いよ…」クンクン
凛「う"あ"っ!?」クラッ
ドサッ
凛「な、何なのこれ?昨日まではこんなニオイしなかったのに…」
志希(効いているようだね♪)
美嘉(ねぇ、何がどうなっているの?)
志希(美嘉ちゃんの臭いがプロデューサーの臭いを上回っていてね~)
志希(今凛ちゃんが嗅いでいるのは美嘉ちゃんのHな臭いを何百、何千倍も強くした臭いなんだよね~)
志希(それで凛ちゃんの鼻は臭いに耐えられなくてのた打ち回っているんだ~♪)
美嘉(何この屈辱…)
志希(あ、ちなみにプロデューサーにはわからないよ、男性にはわからない臭いだから)
美嘉(そういう問題じゃないと思うけど…)
凛「うぅ…もう耐えられない…今日は嗅ぐのはやめておこう…」
バタン
美嘉「…帰ったみたいだね」
志希「でもこれだけで終わらないのがクンカーってもの、完全に諦めるまで毎日やっちゃうよ~♪」
美嘉「えええええええええっ!?///」
翌日
凛「うっ…、前よりきつい…」
さらに次の日
凛「どう…して…臭いが…」
さらにさらに次の日
凛「これが真のプロデューサーの臭いってやつなの…?」
さらにさらにさらに次の日
凛「うっ…うう…」クラッ
バタリ
志希「あっ、倒れた」
美嘉「そんなに臭いの…アタシの臭い…」
志希「あの部分の臭いは大体臭いから気にしなくていいよ♪」
志希「実際の美嘉ちゃんは五本の指に数えられるくらいいい匂いだから♪」
美嘉「そう…」
美嘉「とまあ…なんやかんやで色々あった、本当に死ぬほど恥ずかしい思いをした」
美嘉「でも…これでやっと凛は救われる、そう思っていた」
ある日
ちひろ「プロデューサーさん、裕也さんがいらっしゃいました」
P「わかりました、今行きます」
バタン
ガチャ
志希「はい一滴~♪」
コソコソ
ガチャ
凛「…♪」
美嘉「…」
志希「…」
凛「…」クンクン
凛「…///」
美嘉(えっ?)
凛「この強烈な匂い…たまらない///」
凛「何度も嗅いでみたら…これ、鼻にとても来て…体がむずむずして…///」
美嘉(ちょっとどういうことよ!?やめるどころかはまっているじゃない!?)
志希(まさか何度も嗅ぐ事によって耐性を身に着けたのか…流石渋谷凛といいたいところだね~♪)
志希(しかも学習したのか、毎回バレないように窓際まで椅子を運んで嗅いでいる)
志希(あれならドアを開けて誰かが入ってきても死角で嗅いでいる姿を見ることはない)
志希(完全な一級クンカーだね~)
美嘉(感心してないでなんとかしてよ!)
志希(う~ん、もういいんじゃない?本人とっても幸せそうだし~)
美嘉(だめよ!凛をあのまま変態にさせるわけにはいかない、責任持って戻さないと!)
美嘉(それにアタシがあんな恥ずかしい目に遭ったのにやめろだなんて冗談じゃないわ!)
美嘉(今までのアタシの努力を水の泡にさせてたまるものですか!)
志希(うん、なかなかの鉄の意志だね、気に入ったよ♪)
志希(だったらいい方法があるよ~♪)
美嘉(ふ~ん、方法って?)
志希(とりあえず凛ちゃんが去ったら椅子を新しいのにこっそり交換しようか、今の椅子は匂いが染み付いてとれないから)
美嘉(それで何か起こるの?)
志希(明日になってからわかるよ~♪)
翌日
ちひろ「プロデューサーさん、そろそろ…」
P「はい、わかっています」
バタン
ガチャ
凛「~♪」
美嘉(来たね)
志希(さっきまでプロデューサーが座っていた新しい椅子、だけど液はかけていない)
志希(一体どんな反応を見せてくれるかな?)
凛「さて、今日も早速匂いを…」クンクン
凛「…ん?」クンクン
凛「おかしい…プロデューサーの匂いじゃない…」
凛「どうして?ただの汗のにおいしかしない?」クンクン
志希(予想通りだね、強烈な臭いに慣れた後、普通の匂いを嗅いだら物足りなくなるもんね)
凛「そんな…そんなはずは…」クンクン
志希(凛ちゃん、今嗅いでいる匂いが正真正銘のプロデューサーの匂いだよ)
志希(だけどあの臭いがきつすぎてもう凛ちゃんはプロデューサーの匂いじゃ満足しなくなったようだね~♪)
凛「ううっ…どうして…今まで嗅いでいた匂いはどこいったの…」
凛「あれ、でも前に嗅いだきつい匂いってプロデューサーの匂いだったの?」
凛「そもそも最初に嗅いだプロデューサーの匂いって何だっけ?」
凛「それ以前にプロデューサーってどんな匂いだっけ!?」
美嘉(匂いがゲシュタルト崩壊してるわね…)
凛「おかしい…もっと嗅がないとわからないのかな?」クンクン
志希(まだ諦めきれないの、しぶといね~)
ある日
凛「…」
P「よし、これでいいかな」
凛「プロデューサー…」
P「ん、凛か…どうかしたか?」
凛「肩にゴミがついているよ」
P「えっ、本当か?どこだ?」
凛「動かないで、今取るから」スウ…
P「あ、ああ…」
凛「…」クンクン
凛(違う…プロデューサーを直接嗅いでいるからプロデューサーの匂いのはずだけど…)
凛(私の求めているのはこんな匂いじゃない…)
P「まだ取れないのか、凛?」
凛「ううん、もう取れたよ」
P「そっか、わざわざありがとな」
凛「どういたしまして、それじゃあ」
P「ああ」
バタン
凛「…あの臭い…どこいったんだろう」
美嘉「あれからもう凛はこっそり匂いを嗅ぐ事はなくなったよ」
美嘉「これも志希のおかげだね、でも…凛のあの顔が忘れられなくて…」
志希「楽しみが無くなった凛ちゃんの顔は生気が抜けたような顔になっていたね~」
志希「いわば不満足状態ってやつかな~?」
美嘉「…アタシたちのやったことって、本当に凛のためだったのかな?」
志希「さあ、でも美嘉ちゃんが本当に凛ちゃんのことを気の毒に思うなら慰めに行ったほうがいいと思うな~」
志希「それが友としてやるべきことだと思うな♪」
美嘉「…慰めにか、よし!」
美嘉「ここで悲しんでいる友達を慰めないとカリスマギャルとして、友として失格だからね」
美嘉「アタシがいろいろ振り回したのにアタシが慰める価値はあるかどうかわからないけど…凛を元気付けてくる!」
志希「頑張ってね~♪」
ダッ!
志希「…さてと」
凛「ドウシテ…ドウシテニオイガ…」ブツブツ
ガチャ
凛「…?」
美嘉「凛…」
凛「美嘉…」
美嘉「クンカー、やめたんだね…」
凛「うん、私…匂い、感じなくなったみたいでさ…」
凛「今までプロデューサーの臭いをかぐために人生を捧げてきたようなものなのに…」
凛「もう私、プロデューサーの臭いじゃ満足できなくなった…」
凛「どうしよう…美嘉…」
美嘉(ううっ…なんか凄い罪悪感…本当にごめん、凛…)
美嘉(でもここで逃げたらだめよね…、アタシが凛をこんな風にさせたんだ、責任取らなきゃ!)
美嘉「…なら、匂いを嗅ぐ以外のことで夢中になれるものを探したらいいと思う」
凛「えっ?」
美嘉「クンカーをやめて、また新しい趣味とかを見つけたらいいということよ」
凛「趣味って、そう簡単に見つかるものじゃないよ…」
美嘉「なら一緒に探してあげる、二人で凛が夢中になれるものを探そうよ」
凛「…本当に?私のために?」
美嘉「ええ、だから元気を出して!」
美嘉「凛には笑顔が一番だよ★」
凛「笑顔って…卯月じゃないんだから…フフッ」
凛「でもありがとう、美嘉…」
美嘉「どういたしまして、凛」
凛(美嘉って、本当に優しくて温かいんだね…)
凛(とても可愛いし、匂いだっていい香りがするし…)クンクン
凛「…!?」ビクン!
美嘉「ん?」
凛「この臭い…何度か嗅いだことがあるこの懐かしい感じは…!」
ガバッ!
美嘉「えっ、ちょ…ちょっと何!?」
凛「美嘉からプロデューサーの臭いがする…いや、プロデューサーの匂いだと思っていた匂いがする」
美嘉「ええっ!?」
凛「この匂い…間違いない!薄いけど何度か嗅いだことのある匂いだ!」
ドサッ
美嘉「きゃあ!」
凛「美嘉…美嘉…!」ハァハァ
ググググ…
美嘉「ちょっと凛!?何してるの!?やめて!やめてよ!自分が何してるのかわかっているの!?」
凛「ごめん、美嘉…でも体が…脳が…鼻が止まらないの!」ググク
美嘉「やめ…」
ポムッ
美嘉「いやあああぁあぁぁあぁぁぁぁああ!!!!!」カアアアアアア///
凛「ここからあの匂いが…あの香りが///」クンクン
美嘉「やめて!やめなさいって言ってるでしょ!そんなに何度も嗅がれたら…アタシ…//」
バタン!
卯月「どうしたんですか!?一体何があったんですか!?」
みりあ「なんかすごい声が聞こえたけど…」
美嘉「あっ…」
凛「この臭いだ…私が今まで嗅いでいたあの刺激臭に近い…」クンクン
卯月「…えっ?」
みりあ「…」
美嘉「あっ…ああ////」カアアアア
卯月(凛ちゃんが倒れた美嘉ちゃんのスカートの中にもぐりこんで股の臭いを一心不乱に嗅いでいる…)
美嘉「い…いや…」ワナワナ
凛「えっ…誰か来たの?」モゾッ
卯月「…」
凛「…」
卯月「…みりあちゃん、いこっか」
みりあ「うん…」
美嘉「待って!これにはわけが!」
バタン
美嘉「あっ…ああ…!」///
凛「い…!」///
イヤアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!
志希「う~ん、いい声、そしていい匂い♪」クンカクンカ
志希「しかしこれで邪魔者は二人消えた、プロデューサーの匂いはあたしのものだね~♪」
志希「凛ちゃんの意識を美嘉ちゃんに向かせ、そしてあたしは臭いを独り占め、これこそ漁夫の利」
志希「まさかこんなにあっさりうまくいくとは思わなかったよ~」
志希「さて、お二人が乳繰り合っている間、あたしは引き続きクンカクンカしようかな~♪」
志希「にゃーはははははははは!」
終わり
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