八幡「家族は人間なのに俺だけグール...?」 (199)

基本俺ガイルキャラで行きます

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1430743317


八幡(俺はボッチの高校二年、比企谷 八幡。)

八幡(俺は生まれてすぐに手術を受けたらしい。)

八幡(そのせいで俺はグールと人間の間にいる生物になってしまった...)

八幡(まぁ、それだけなら何も支障はないんだけどな。食べ物は自殺者の肉を食えばいいしなんたってMAXコーヒーがあるし。)


八幡(けど俺ってグールからすると旨そうな匂いがするらしくて街中なんか歩いてると...)

モブ女「ちょっと~?そこの目が腐ってる人。アッチ(路地裏)にピアス落としたんだけど探すの手伝ってくれな~い?」タプンタプン

八幡(ほら来たよ俺の肉目当てのグールが。しかもモブって顔してその割には胸だけでかい残念なやつが)ハァ

モブ女「人の顔を見るなり溜め息なんてひどくなーい!?それよりピアス探すの手伝ってくれない?お礼に『イイコト』するからさ♪」

八幡(『イイコト』って言葉に周りの奴等が反応して注目あびちまったじゃねえかこのモブビッチさんよ。しかしこれは好機!)


八幡「あ、俺ちょっと急いでるんであの人達に手伝ってもらってください。きっと『イイコト』したらみなさん喜んで手伝ってくれますよ。」ニコォ

モブ女「うーん、私は君に手伝って貰いたいんだよなぁ。なんというか、パッと見たかんじ君なら見つけてくれそうだと思ったから♪」

リアジュウガバクハツシロ
テツダッテヤレヨオトコナンダカラ

八幡(まじで世の中理不尽。これだから小町以外の女は嫌いなんだよ。

面倒だが外野がうるさくなってきたし話に乗ってやるか。)

八幡「...分かりました、手伝いましょう。で、どこら辺ど落としたんですか?」

モブ女「わぁ♪ありがとう!えっとね、こっちの道をこう行って...」


八幡(そして予想通り誰もいないような外路地へ。)テクテク

八幡「この辺に落としたんですか?」

八幡(次にお前は高笑いをする。)

モブ女「うふふフフ。あはははは!!!」

八幡「ど、どうしたんですか!?(そして次にお前は「引っ掛かったわね坊や。あんたは私に食べられるのよ」と言う)

モブ女「引っ掛かったわね坊や。あんたは私に食べられるのよ。」目がグール

八幡「...」ハァ

モブ女「驚いて溜め息しか出ないのかしら。まあ約束通り『イイコト』はしてあげるわよ♪」ニコ


八幡「ふんっ」ドカ

モブ女「ぐふっ!?」ドサ

八幡「女はうるさいけどなるべく殺したくないんだけどな」ボソッ

モブ女「わ、私はグールよ!?なんで人間なんかより強い私があんたみたいな坊やに...!?」

八幡「それは地獄で俺に殺された人達から聞いてくださいよ。」バギッ

モブ女『』


八幡「ただいまっと」ガチャ

小町「お帰りお兄ちゃん!」トテトテ

八幡「おう。今日の夕飯ちゃんと食ったか?」

小町「もちろんだよ。ところで、そのいかにもお兄ちゃんの食料が入ってそうな袋は?」

八幡「ああ、さっきなんか襲ってきたから腕だけ採ってもって帰ってきた。」

小町「襲ってきたってことはグールなんだね...。ほんとにいつもいつも襲われてばかりで小町心配だよ...。」


八幡「大丈夫だ。お前がいる限り絶対に死にはせん。お前がよめに行ったら死にそうだけど。」

八幡(こいつだけだ。本気で俺のことを心配してくれるのは。)

小町「どんだけシスコンなの。でもそんなお兄ちゃんを小町は今までもこれからも見捨てないよ。あ、今の小町的にポイント高い!」

八幡「はいはい、高い高い。」ナデナデ

小町「えへへ。じゃあ小町はお風呂入ってくるね。」トテトテ

八幡(まじで小町の為に生きてるって感じだな俺。シスコン乙)

グールの肉は基本八幡自分から肉を取りに行かないから人肉が無くなったときの非常食ってことで。

MAXコーヒーに関しては勘弁してくれ。

翌日 学校

平塚「で、あるからして...」

八幡(実は授業は真面目に全部聞いてるんだよ、俺は。)

平塚「ではこの問題、葉山。」

葉山「はい。○○です。」

平塚「正解だ。」

サスガハヤト
ヤッベーワマジスゲーベー

八幡(...今のとこ普通俺に当てるだろ。)

昼休み

八幡(やっぱり昼は一人でのんびりするのが一番だな。あとマッカン最高。)グビ

葉山「八幡。ここにいたか。」

八幡「...何のようだ?葉山、俺には極力近づくなって言ったろ。」

葉山「すまない。出来る限りならお前は俺の命の恩人だ。関わらないようにはする。」

八幡(こいつはリア充トップカーストのリーダー葉山。俺がグールだと知っている三人のうちの一人だ。)

八幡(俺が一年の入学式で変な犬を助けたあと、グールに絡まれていたこいつを偶然発見して俺が助けた。)

八幡(...こいつを殺さない代わりに俺のことを他言するな。俺と極力関わるなと言ったんだがな。


葉山「すまない。だがちょっと話したいことがある。」

八幡「..手短にな。」

葉山「分かった。まず、八幡は奉仕部を知っているか?」

八幡「聞いたことないな。で?」

葉山「君にその奉仕部に入ってもらいたい?」

八幡「はぁ?嫌だね。」

葉山「君が入りたくないのは分かる。だがあと少しだけ話を聞いてくれ。」

八幡「...。」


葉山「まず、奉仕部には部員が一人しかいないんだ。」

八幡「お前一人か?」

葉山「いや、雪ノ下さんだ。」

八幡「あぁ、あの学年1位で、さらに父親はグール捜査官で有名なあいつか。」

葉山「そうだ。で、実は俺の父親は雪ノ下さんのお父さんの部下でな。雪ノ下さんと俺はある程度交流があるんだ。」

八幡「で、それが俺の入部とどう繋がる?」

葉山「彼女の孤独体質を治してやりたいんだ。これは雪ノ下さんの父親から俺に直に頼まれてな。俺には彼女を助けられないが君なら出来ると思ってね。」

八幡「却下だバーロー。俺にメリットがないじゃねぇか。つーかその父親らに俺が目付けられたらどうするんだよ。」

葉山「そこを何とか出来ないか!?頼む!!」ペコリ

八幡「出来るわけないだろ。大事な妹との時間を裂いてわざわざ正体がバレるようなことはしたくねぇ。じゃあな。」マッカングビ

葉山「」

葉山の比企谷と話す時って二人きりの時は比企谷(ヒキガヤ)みんなの前ではヒキタニ君じゃなかったっけ?


葉山「やっぱり駄目か...。」

葉山「しかしどうにかやってあいつを...。」ブツブツ

葉山「!! そうか!八幡には悪いが...」






放課後

ピンポンパンポーン

平塚『比企谷八幡。至急職員室に来るように。』

八幡(校内放送なんかするなよ、目立つだろうが。まぁ俺の名前知ってるやつはほとんどいないだろうけど。)

八幡(仕方ないが職員室に行くか。後で何か呼び出しくらうのも面倒だしな。)

>>19
原作の二人と関係性が完全に違うから、どんな呼び方でもバカにしたような呼び方じゃなかったらおかしくないと思うよ

今日はここまで。明日は書き貯めして投下します。

>>19 その通りです。解説ありがとうございます。

みす。>>21


八幡「失礼します。」ガララ

平塚「来たか。比企谷、まあ座れ。」

八幡「何か用ですか?」ドッコイショ

平塚「うむ、単刀直入に言う。奉仕部に入れ。」

八幡「嫌です。」キッパリ

平塚「まあそう言うと思っていた。入部する理由は葉山から聞いただろう?」

八幡「はい。雪ノ下の孤独体質を解消したい。ですっけ?(やっぱりあいつの仕業か。面倒臭ぇ)」

平塚「そうだ。それに見るからにお前はボッチだろう?お前の孤独体質も一緒に解消出来るぞ?」

八幡「いや、そんな放課後の時間を裂いてまでこの体質を治したいなんて思いませんよ。てか、そもそもこの体質を治したいなんて思っていませんし。」

平塚「そうか...。」

平塚「仕方ない。陽乃から口止めされていたんだかな...。」ボソッ

八幡「どうしたんですか?」

平塚「いいか、よく聞け。まず雪ノ下の父親は凄腕のグール捜査官だと言うことは知っているな?」

八幡「もちろんですよ。ニュースなんかにあれだけ出てれば誰でも知っていますよ。」

平塚「凄腕と言うことはこれまでに何百というグールを葬ってきた訳だ。」

八幡「...なるほど。つまりそいつらの子孫が雪ノ下の父親を倒せないから雪ノ下を狙うと言いたいんですか?」

平塚「そうだ。つまり君には彼女を守ってもらいたいんだ。」

八幡「嫌ですね。」キッパリ

平塚「まあ確かに初対面の人間をいきなり守れと言うのも無理があるな。実際お前の実力を私は知らない。もしかしたら雪ノ下のほうが強いかもしれんしな。」

八幡「そうですね。絶対雪ノ下のほうが俺より強いですよ。だから俺は帰r..」
平塚「しかしあの葉山が推薦したんだ。君は必ず彼女を救ってくれるはずだ!どうだ?人助けとしてやってみようではないか!!」

八幡(強制じゃねぇか。だが断る。)

八幡「妹に早く会いたいんで、それでは。」ガタッ


平塚「待て、お前一人の力で彼女が救われるんだぞ?やってみたいと思わんかね?」ガシッ

八幡「そんな人助けするより妹との時間のほうが大切なんで。」バッ

平塚「うーむ、ああ言えばこう言う...」ムムム

八幡(こっちの台詞だっつーの)ハァ

平塚「...ならば君は雪ノ下の命を助けることが出来ると言うのに妹との時間を過ごす方を選ぶのか?」

八幡「究極問題みたいですね...。ですが俺は妹とのじk」
平塚「まさか人の命が助けられるのを無視して妹とじゃれ会うなんてことはないだろう!国語成績学年3位の比企谷よ。道徳と言うものを分かっているよな?」ニコォ

八幡(承諾しないと評価下げるってか。これだから大人は...)ハァ

八幡「分かりましたよ。行くだけですからね。」

平塚「よし!ついてきたまえ!」ガタッ

奉仕部教室前


平塚「ここだ。」

八幡(何の特徴もないただの教室だな)

平塚「失礼するぞ。」ガララ


雪ノ下「...先生、教室に入るときはノックをしてください。」

平塚「まあ気にするな。今日は入部希望者がいてな。」

雪ノ下「!!先生の後ろにいる目がグールみたいに腐っている人ですか?」

八幡「グールみたいは余計だ。(実際グールだけど)」

八幡「それと腐っているのは生まれつきだ。気にするな。」

雪ノ下「その腐った目を気にしないと言う方が難しいのだけれど。」クス

八幡「...初対面でこんなこと言ってくるような奴と部活動をしろと?」

八幡(他人に対して初対面からこんな感じだったら確かにボッチ確定だな。)

平塚「君がやると言ったんだぞ?」ニコ

八幡「そうでしたっけ?おれは『行くだけですからね』って言ったんですけどねぇ。」ニコォ

平塚「む...。ま、まあ詳しいことは気にするな。では後は若い二人に任せる。」スタスタ

八幡(逃げやがった...しかもこいつと二人きりかよ。)


雪ノ下「話からするとあなたは入部希望者なの?」ワクワク

八幡「そうだな。まぁ、先生からの強制だったんだが。(なんだ?この食い付き具合は。)」

雪ノ下「そう。でも、入部希望と言うのなら歓迎するわ。ようこそ、奉仕部へ。」ニコ

八幡「...は?」

雪ノ下「あら、入部希望ではないのかしら?」ショボン

八幡「いや、だから俺は入部希望者と先生に強引に...」

雪ノ下「ならば入部希望と言うことで間違いないじゃない。」フッ

八幡「なんでそうなる...。」

八幡(こいつも先生と一緒で強引だな。しかしこいつが孤独体質だと?)

八幡「なあ、雪ノ下。お前は孤独体質と聞いたんだが今のお前を見ているとどうも俺はそうは思えないんだが?」

雪ノ下「それは今まで人と関わる必要がなかっただけだわ。でも今は...」

八幡(訳ありか。まあ俺には関係ないな。)

八幡「悪いが俺はお前が期待できるほどの力を持ってないと思うんだ。だから...」

雪ノ下「...奉仕部に入ってくれないの?」ウルウル

八幡「!分かったよ、入部するから泣くな!」

雪ノ下「入部してくれるのね!ふふ、歓迎するわ。ようこそ、奉仕部へ。」ニコ

八幡「嘘泣きかよ...」

雪ノ下「それにしても男性は女性の涙に弱いのね。」ニコ

八幡「く、最悪だ...」

八幡(こうして俺は奉仕部へ入部してしまうことになった。)

翌日

八幡(さて、授業終わったし帰るか。)スタスタ

平塚「比企谷、部室はそっちではないぞ?」ニコ

八幡「...逃げられないって訳か」ハァ

平塚「その通りだ。堪忍するんだな。」

八幡「行けばいいんでしょう。」トボトボ



葉山「八幡...。奉仕部に入ったんだってな。」テクテク

八幡「ああ、まあ理由はお前の言った孤独体質の解消じゃなく、ボディーガードみたいなもんだがな。」

葉山「嘘をついてすまない...。だが、本当のことを言って入部してくれていたなら本当のことを言っても良かったのかもな。」

八幡「まあ俺にとってはどっちにしろ面倒だが、答えたからにはやってやるよ。じゃあな。」テクテク


葉山(俺は雪ノ下の父親から「雪乃を守れるほどの強さを持った人物を雪乃の側に置いておけ」と言われた。)

葉山(理由は分かっている。今まで雪ノ下さんを守っていた陽乃さんが東京で暴れているグールを倒すために東京へ行ってしまったからだ。)

葉山(しかし強さで言うと陽乃さんも尋常じゃないが八幡はもっとすごかった。)

葉山(あの時俺を襲ってきたグールは一人一人が俺クラスの強さだった。)

葉山(そんなやつが三人もいたのに八幡はそいつらを一人で倒したんだ...。グールにしてもあいつの強さは尋常じゃない。)

葉山(それにあいつはグールだが俺を助けてくれた。グールの癖に優しいやつだ。)

葉山(あいつなら雪ノ下さんの護衛にピッタリだと俺は思ったから推薦したんだ。)

葉山(それにあいつのような心を持ったグールは俺の望んだ人とグールが笑って過ごせる平和な世界を見せてくれるはずだ。)テクテク


八幡「...うっす。」ガララ

雪ノ下「あら、こんにちは。えっと...」

八幡「...比企谷 八幡だ。(そういえば名前言ってなかったな)」

雪ノ下「私は雪ノ下 雪乃。改めてよろしく、比企谷くん。」

八幡「ああ、よろしく。」


八幡「ところで、奉仕部って何をする場所なんだ?」

雪ノ下「奉仕部というのは......」


説明後


八幡「なるほど。要はボランティアみたいなもんと考えればいいのか。」

雪ノ下「そう考えてもらって構わないわ。」

八幡「ま、依頼人が来るまでじっくり待ちますか。」





コンコン

雪ノ下「どうぞ。」

由比ヶ浜「し、失礼しま~す。」キョロキョロ

由比ヶ浜「って、なんでヒッキーがここに!?」

八幡「...俺はここの部員だからな。(こいつはいつも葉山グループにいる、由比ヶ浜だっけか?つーかヒッキーって俺かよ。)」

雪ノ下「由比ヶ浜さん、かしら?」

由比ヶ浜「え、雪ノ下さん私のこと知ってるの!?」

雪ノ下「ええ、まあね。」フッ

八幡「それで、依頼か?」

由比ヶ浜「うん。えっとね...。」

なるべく伏線は回収するように頑張ります。




八幡(由比ヶ浜の依頼は手作りクッキーを作りたいが、うまく作れる自信がないから手伝って欲しいとのことだった。)

八幡(なんでも手作りクッキーを食べて欲しい人がいるとか...。まあどうでもいいんだが。)

八幡(なんか人の護衛とか想像してたんだけどやっぱ依頼ってのはクッキー作りとか告白の場造りとかそんなやつなのか?)

八幡(まぁそうだよな。実際雪ノ下一人で捌けるくらいなんだろうし、所詮学生だし。)

八幡(だがクッキー作りとなると...)

八幡「大体の話は分かった。じゃあ俺は由比ヶ浜に作り方を教えるから雪ノ下は味見をしてくれないか?」

雪ノ下「分かったわ。では家庭科室へ移動しましょう。」





作業中

八幡「おい...それは何だ?」

由比ヶ浜「栄養ドリンクだよ?」

八幡「そんなもの入れると味がおかしくなるぞ。...っておい!それは塩だそんなに入れんな!!」







八幡「...まあなんとか形にはなってるな。」

由比ヶ浜「うーん、食べられるけど市販のやつのほうが絶対美味しい...。」モグモグ

雪ノ下「レシピを教えてもらいながらこの出来映えなんてある意味才能ね...。」モグモグ

八幡「でもまあこれくらいでいいんじゃないか?手作りって分かるくらいのほうが相手にも気持ちが伝わるってもんだ。」

由比ヶ浜「...ヒッキーだったら伝わる?」

八幡「あぁ、もちろんだ。しかも勘違いして告白するまであるかも知れん。」フッ

由比ヶ浜「ヒッキーから告白...。」ボソッ

雪ノ下「私は自分を高められるなら限界まで挑戦するべきだと思うのだけれど。」

八幡「まぁ正論だわな。だが今はしなくてもいいんじゃないか?また機会があればその時にすればいいだろ。」

雪ノ下「ハァ、姉さんと同じようなことを言うのね。...分かったわ。由比ヶ浜さんがよければ今回はこれで良しどしましょう。」

由比ヶ浜「えへへ...。へ!?あ、うん!とりあえず自分で作ってみるよ。ありがとう、ヒッキー、ゆきのん。じゃあねー!」ガララ

八幡「おう、頑張れ。あとヒッキーって呼ぶのやめろ。...て、もういないし」

雪ノ下「ゆきのんとは私のことなのかしら...。」

数日後

八幡「ただいまっと」ガチャ

小町「おかえりお兄ちゃん!おや、その右手に持ってるのってもしかして手作りクッキー!?」

八幡「おう、部活の依頼人からお礼ってことで貰ったんだ。小町にやるよ。」ポイ

小町「わーい、ありがとう!」パシッ モグモグ

小町「.....あまり美味しくない。」ウーン

八幡(小町はやっぱり可愛いな...食べたい。)

八幡「.....。小町、帰ってきて早々だがちょっと病院に行ってくるわ。」ガチャ

小町「...うん。行ってらっしゃ~い。」フリフリ

病院

八幡(さて、あの人を探さないとな。)

ナース「あら、ヒキタニさん?先生なら休憩室にいるわよ。」

八幡「...ありがとうございます。」ペコリ


コンコン

『どうぞ。』

八幡「うす。」ガチャ

嘉納「やあ。久しぶりだね、八幡くん。」

八幡「どうも、嘉納さん。」

病院

八幡(さて、あの人を探さないとな。)

ナース「あら、ヒキタニさん?先生なら休憩室にいるわよ。」

八幡「...ありがとうございます。」ペコリ


コンコン

『どうぞ。』

八幡「うす。」ガチャ

嘉納「やあ。久しぶりだね、八幡くん。」

八幡「どうも、嘉納さん。」

八幡(この人は嘉納明博、俺にとって父親みたいな存在だ。)

嘉納「とりあえず奥の部屋に行こうか。」


嘉納「...で、またお腹が減ったから来たのかい?」

八幡「ええ。」

嘉納「少し待っててくれ。用意してくるよ。」スタスタ

八幡(俺が物心ついたときには嘉納さんに育てられていた。)

八幡(その時、家族と呼べる存在は俺の中には嘉納さん以外いなかった。つーか小町と出会うまで本当の父親と思っていた。)

八幡(小学校にも通わせてくれたし中学にも通わせてくれた。本当に感謝している。)

八幡(...俺をグールにしたのが嘉納さんだと聞いたときは、その時だけ俺は嘉納さんを恨んでいたが今は気にしていない。こうやって本当の家族の小町にも会わせてくれたしな。)

八幡(...最近気付いたが嘉納さんは人間の世界に不満を持っているらしい。)

八幡(だからグールである俺に優しくしてくれているんだと思う。)

八幡(俺にとって知らない人間に何か加害するくらいなら気にしないが、小町に手を出したときはいくら嘉納さんでも...。)

ガチャ

嘉納「待たせたね、このくらいでいいだろう?」

八幡「いつもありがとうございます。」

嘉納「ところで、高校生活はどうだい?」

八幡「相変わらずボッチをやってましたよ。」ムシャムシャ

嘉納「ふむ、今は違うと?」

八幡「ええ、面倒ながら先生に部活を強制入部させられましてね。」ムシャムシャ

嘉納「いつも言っているだろう。人間と関わると災難しかないぞ。君がその先生に強制入部させられたようにね。」

八幡「嘉納さんも人間ですよ。」フッ

嘉納「フフ、そうだったね。」

八幡「じゃあ、俺はこれで。いつも食事提供ありがとうございます。」ペコリ

嘉納「ああ、構わないさ。毎日遺族のいないグール被害者の遺体が絶えないからね。こちらとしても嬉しいよ。」ニコ

八幡「では。」ガチャ スタスタ

嘉納「そうだ、妹さんとはうまくいっているかね?」

八幡「...ええ、俺の一番の心の支えですよ、小町は。」スタスタ


嘉納(...。)

嘉納(人間に甘いな、八幡くんは...。)

嘉納「ところで、高校生活はどうだい?」

八幡「相変わらずボッチをやってましたよ。」ムシャムシャ

嘉納「ふむ、今は違うと?」

八幡「ええ、面倒ながら先生に部活を強制入部させられましてね。」ムシャムシャ

嘉納「いつも言っているだろう。人間と関わると災難しかないぞ。君がその先生に強制入部させられたようにね。」

八幡「嘉納さんも人間ですよ。」フッ

嘉納「フフ、そうだったね。」

嘉納「ところで、高校生活はどうだい?」

八幡「相変わらずボッチをやってましたよ。」ムシャムシャ

嘉納「ふむ、今は違うと?」

八幡「ええ、面倒ながら先生に部活を強制入部させられましてね。」ムシャムシャ

嘉納「いつも言っているだろう。人間と関わると災難しかないぞ。君がその先生に強制入部させられたようにね。」

八幡「嘉納さんも人間ですよ。」フッ

嘉納「フフ、そうだったね。」

連投しすぎた。すいません。

学校 放課後

八幡「うっす。」ガララ

雪ノ下「こんにちは。比企谷くん。」

由比ヶ浜「やっはろー。ヒッキー、依頼人もう来てるよ?」

八幡「悪い悪い。んで、依頼人ってのはそこにいる...材木座のことか?」

材木座「はい...自分が依頼人です...。」ブルブル

八幡(材木座の顔は俺が殺してきたグールがしていた圧倒的強者に恐怖している顔と似ていた。)

八幡「...只事じゃあないな。何があったんだ?」

材木座「はい、実は...。」








材木座「グールに襲われそうなんです。」ブルブル

三人「グールに襲われそう?」

雪ノ下「どうしてそういう根拠にたどり着いたのかしら。」

材木座「は、はい。自分が今日登校してきたときのことです...。」



材木座 登校中

材木座「ウヌヌ、我のラノベを読んでくれる者はおらんのか!?誰かに読んだもらいたい。マジボッチ辛い、ふひ。」

材木座「そうだ!いつも地獄の時間(体育)を共に歩んできた八幡にでも読んでもらおう。...む、あれは、財布ではないか?」テクテク

材木座「こんなところに落とすなど...我が拾わなかったらどうなっていたことか。む?」

材木座「野口さん(千円)が落ちてる?これは拾えと言っているようなもの!!」ヒョイ

材木座「おお、よく見るとこの路地裏に札がたくさん落ちているではないか!」

材木座「ふひ、全部拾うまで学校はお預けだな。」ヒョイ



材木座「む、これで最後か。」

ドガッ グアア...

材木座(ぬ、声?)ソー

材木座(!!!)


男「ぐふっ。」ハァハァ

グール「おっさん馬鹿なのー?グール相手に人間が勝てるわけないじゃん。おとなしく諦めて俺に喰われろよ。」

男「あきらめる...もんか.....まだ希望はあるんだ...!」ブン

グール「おっと。」ヒョイ

男(早く誰か来てくれ!私がこいつに連れていかれる時にバレないように落としたお札を辿って誰か来てもおかしくない時間なはずだ!)

グール「よっ。」バキッ

男「あがっ!!ぐ...ううう...。」

グール「よーし右腕が採れたね~。じゃあ次は右足っと♪」バキバキッ

男「うあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」


材木座「ヒィ!!!」ゴトッ

グール「ん?」ジロッ

材木座(み、見つかった!!に、逃げないと逃げないと逃げないと逃げないと逃げないと!!!!!)

材木座(殺される...!!)ダッ

グール「あいつ...!」ダッ

ガシッ

グール「!!」

男「...行かせない!」グググ

男(俺はどのみち出欠多量で死ぬんだ...だったら俺の命の数分間を削って守れる命があるなら守りたい...!!)

グール「邪魔をするな!!」ドガッ

男「」

グール「ちっ、早く追わないと通報されたら面倒だ!」ダッ

また明日かきます。


葉山>>60
ゆきのん>>61
はるのん>>62

が、使うクインケを東京グール既存のやつで募集したいです。なければ>>1が勝手に決めます。

ユキムラ

ナルカミ

イクサ

最強じゃねぇかww、もはやゆきのんのそばにボディーガード置く意味w

>>60>>61>>62

ありがとうございます。
採用させて頂きます。

>>63、まぁ、なんとかなるはず...。

材木座「はぁ、はぁ、はぁ。」ダッシュ

グール「見つけたぞ!」ダッ

材木座「ひぃ!?」ダッ

材木座(あと少しで大通りだ!それとこんなことになるなら運動しておけばよかった...!)ハァハァ

グール「くそっ、大通りに逃げられちまう...!」ダッ

グール「くそぉぉ!!」


キョウマジタリイワー チリンチリン


材木座(な、なんとか大通りに逃げられた...。)

材木座「フ、我の勝ちと言うことか。」

材木座「さて、遅刻だが学校へ向かうとしよう。そして八幡にこの話自慢しよう、ふひ。」テクテク

テクテク

材木座「...さっきから何かに見られているような。」クルッ

材木座(む?フードを被った男のような奴がこちらを見ているぞ?しかしどこかで見たような...。!!!)

材木座(さ、さっきのグールだ...!!)ガクブル

材木座(だ、誰かに助けを...!)

材木座「しゅ、しゅみましぇん!!え、えっと俺、わ、わたし、いま...」

学生「はい?」

材木座「いま、グールが、グールがフードで...たしゅけてくだしゃい!!」ブルブル

学生「はぁ??」

材木座(こ、こんなところにきて我のコミュ障が...!)

学生「ちょっと急いでるんで、すいません。」タッタッタ

材木座「あ、ちょっ!」

グール(奴がコミュ障で助かったな。)ニヤァ

材木座「ひぃ!!」ビクッ


ナニアノヒト デブダシキモーイ キョドリカタハンパナイワー


材木座(と、とりあえず学校へ!)




八幡「で、今に至ると?」

材木座「は、はい。今も門の前で待ち伏せしていると思います...。」ガクブル

由比ヶ浜「グール捜査官に通報しないの?」

雪ノ下「いえ、由比ヶ浜さん。捜査官達では反応が遅すぎるわ。私たちで済ませましょう。」ゴソゴソ

八幡「おいおい、正気か?何か勝算はあるのかよ?」

雪ノ下「ええ、私にはコレがあるから」ガシャ

八幡(これは...!)

由比ヶ浜「何それ!なんかカッコイイ!」

八幡「クインケ...か。」

材木座「」ボウゼン

雪ノ下「ええ、私のクインケ、『ナルカミ』よ。」

八幡「つーかクインケとか持ってたのかよ。」

雪ノ下「ええ、私が父から貰ったクインケよ。いつでも敵と戦えるようにと常備しているの。」

材木座「す、すげぇ。」ゴクリ

由比ヶ浜「カッコイイ!ゆきのん!!」キラキラ

八幡(ってことは俺が戦わなくても大丈夫か?)

八幡「じゃあ、待ち伏せしているそいつをパパッと倒そうぜ。」スタスタ

雪ノ下「ええ、行きましょう。」スタスタ

材木座「た、頼むぞ雪ノ下殿。」テクテク

由比ヶ浜「私もいかないといけないかなぁ。」トボトボ

八幡(いや、由比ヶ浜は部員じゃねえから来なくていいだろ。つーかこれ奉仕部の活動の意に反してないか?)スタスタ

雪ノ下「ふふ、やっとこのクインケで実戦出来るわ。」ニヤァ

八幡(...なるほどな。まぁいいか。)

学校前

雪ノ下「!あなたを追いかけていたと言うのはこいつなの?」

材木座「は、はい。間違いなくこいつです。」ブルブル

グール「ちっ、助っ人の登場か。」

雪ノ下「なるほどね。厄介なグールに絡まれたわね。」

八幡「知っているのか?」

雪ノ下「ええ。なんせこいつはA級レートのグールよ。」

八幡「へぇ、ある程度は強いんだな。」

グール「ある程度扱いとは、気に食わねえな。」ピクッ

グール(しかし俺の素顔もバレていたのか。道理で最近俺の周りに白鳩が多いのか。)

由比ヶ浜「ヒ、ヒッキー!危ないよ?なんでゆきのんと並んでいるの!?」

八幡「まあここでも大丈夫だろ。じゃ、後は頼んだぞ。」

雪ノ下「ええ、任せて頂戴。」スタスタ

グール「おい、待て。」

雪ノ下「あら、怖じ気づいたのかしら?」

グール「そんなことねぇ!そうじゃなくて、そこの目の腐った奴!まずお前が俺と勝負しろ!!」

雪ノ下「何を言っているのかしら?彼は普通の人間よ?貴方と勝負なんてするわけないわ。」

八幡「そうだぞ。弱者を一方的に倒して楽しいか?」

グール「へ、楽しいに決まってるだろう!だがそうじゃねぇ。テメェは俺に『ある程度は強い』と言ったんだ!だからそこまで言うお前の強さを見せろって訳だ。」

雪ノ下「何を言っているのかしら?それはただの挑発でしょう?そんなものに乗るなんてあなたの頭も知れたものね。」フッ

グール「うるせぇ!!俺はまずそいつと戦わないと気がすまないんだよ!!」

八幡「...おい、雪ノ下。」ボソッ

雪ノ下「?」


グール「なんだ?ひそひそ話しやがって。」

雪ノ下「なるほどね...。グールさん、喜びなさい。」

グール「あ?」

八幡「俺が戦ってやるって言ってんだよ。」

由、材「!?」

グール「ほう...?」ニヤァ

なんで高校生がクインケを持ってんだよ...。
クインケは一部例外を除き二等捜査官以上にしか支給されないのだけど

>>74
知らなかった!

その理由については後々強引ですが書かせていただきます。

八幡「場所を変えるぞ。着いてこい」スタスタ

雪ノ下「由比ヶ浜さん、材木材くん。危ないから学校へ戻っていて頂戴。」

由比ヶ浜「う、うん!」スタスタ

材木座「は、はい!そ、それと我は材木座です...。」スタスタ

グール「ほぉ、お仲間に逃げてもらってから戦うってことか。」

グール「...!おい待てよ!お前らが逃げたら意味ないだろうが!!!」

由、材「」ビクッ

八幡「そのまま逃げ込め!由比ヶ浜!材木座!」

由比ヶ浜「負けないでね、ゆきのん!!」ダッ
材木座「ひぃぃ!」ダッ

グール「行かせるか!」ダッ

雪ノ下「行かせないわ。」ガシャ

グール「しゃらくせぇ!!もうこうなったらテメェからでもいいから皆殺しだ!!」ブン

雪ノ下「甘いわね。」スッ

グール(避けただと!?それに近ッ....)

グサッ

雪ノ下「人間相手だと油断したのが運の尽きね。」

グール「ば...か...な。」ドサッ

雪ノ下「さて、後処理は捜査官達に任せましょう。」

八幡(仮にもAレートのグールを圧倒か...。)

八幡(いや、でもこいつ赫眼もしてなかったしな。だが今の動き的に、こいつの強さは葉山に引けを取らないな。)

雪ノ下「どうしたの?戻りましょう。由比ヶ浜さん達が待っているわ。」

八幡「ああ。(つーか俺いらなかったじゃん。)」

八幡(その後、材木座は元気になった。)

八幡(どれくらい元気かって言うと、まぁ、かなりウザイくらいだな。)

八幡(それと最近は別の件で奉仕部に依頼を出してくる。)

八幡(なんでも小説を書いてるから読んでほしいとか。まぁ内容がつまんないんだけど。)

八幡(...何だかんだありながら俺はこの生活が楽しいと思い始めた。)

八幡(最初こそは逃げてやろうと思っていたが、今では率先して部活に顔を出している。)

八幡(消極的だった俺がいつの間にか成長したもんだな。)

八幡(そして今、俺は雪ノ下と二人で奉仕部の教室にいる。)

八幡「...なぁ、雪ノ下。」

雪ノ下「何かしら?」

八幡(俺は答えを知っているはずなのに、この質問をしたくなってしまった。)

八幡「もしもの話だ。俺がグールだったらお前ならどうする?」

雪ノ下「どうする。とは?」

八幡「まぁ、目を瞑るとか捜査官に通報するとか即斬殺とか。」

雪ノ下「どうしてそんなこと聞くのかしら?」

八幡「...世の中にはグールと仲良くしましょうって言う人間もいるからな。お前はどういう人間かを知りたいんだ。」

雪ノ下「ふふ、決まっているじゃない。」













雪ノ下「即斬殺よ。」ニコ

八幡「.....まぁ、当たり前だわな。」フッ

雪ノ下「そもそも、あなたは人間でしょう?例え話に乗っただけであって、あなたにはそんなことはしないわ。」ニコ

八幡「そりゃどうも。」


八幡(人間とグールが一緒に平和に暮らせる世界なんてあるわけがない。)

八幡(もしあったとしても、今の俺の様にグールとバレたら即死亡ルートだ。)

八幡(一人がその計画を建てようとしても絶対に世間は味方をしてくれない。)

八幡(やはりお前の計画は間違っているんだよ。葉山。)


由比ヶ浜「やっはろー!今日は依頼人も連れてきたよー!」ガラッ

雪ノ下「こんにちは、由比ヶ浜さん。依頼人とは由比ヶ浜さんの隣にいるその人かしら?」

戸塚「こ、こんにちは。」ペコリ

八幡「うっす。...で、依頼は何だ?」

戸塚「実は、最近テニス部の物置部屋から人の声がして...。」

雪ノ下「それはどんな感じの声だったの?」

戸塚「声が低かったから男だと思うけど...。」

雪ノ下「どんなことが聞こえたのか教えてくれるかしら?」

戸塚「うん。えっと、『我は剣豪将軍。』とか、『割れにかかればお主など一瞬の命。』とか...。」

八、由 、雪「...。」

八幡「ちょっと材木座探してくる。」

雪ノ下「ええ、『即斬殺』でお願いするわ。」

由比ヶ浜「そんなところで何やってるんだろ、中二...。」

数日後

八幡(ついに来たか...社会見学の班決めが。)

八幡(だが、あらかじめ手は打ってある。大丈夫だ、問題ない。)

戸部「葉山くん。一緒に組もうやー。」

大和「うむ。」

大岡「組もうぜ。」

葉山「すまない、先に組んでる人がいるから組めないんだ...。」

戸部「まじかー。でもそれじゃーしゃーないわー。」

大岡「調度三人だし俺らで組むか?」

大和「だな。」

ワイワイガヤガヤ

葉山「すまない。待たせたね、八幡。」

八幡「こういうときはお前は便りになるぜ。」

葉山「もっと他のことでも頼ってほしいんだがな...。」

戸塚「比企谷くん!」トテトテ

八幡「戸塚か。どうした?」

戸塚「この間はどうもありがとう。それと、良かったら僕と一緒に班を組まない?」

八幡「おい葉山。女子と一緒に組むことって出来たか?」

葉山「は、八幡。戸塚はおとこだぞ...。」

八幡「何言ってんだお前は。」フッ

戸塚「僕、男だよ?」

八幡「.......まじ?」

葉山「クラスメイトくらい把握しとけよ...。」ハァ

八幡(俺は戸塚の爆弾発言を聞きながら、戸塚とも組むことになった。)

八幡「とりあえず三人集まったな。」

葉山「ああ。で、どこへ行くか希望はあるかい?」

戸塚「ううん、特には。比企谷くんと葉山くんに任せるよ。」

八幡「どこへ行っても変わらないだろ。葉山、よろしく。」

葉山「ふふ、じゃあここへ行こうか。」ニコ

八幡(!!)

戸塚「わぁ!楽しみだなー。」ニコニコ

八幡「...敵城視察か。」ボソッ

葉山「ふふ、楽しみだね。社会見学が。」ニコ

社会見学当日

八幡「三人で見学か。」

葉山「仕方ないよ。ここには一班しかこれなかったからね。」

八幡「葉山がいるからって理由で先生も付かないのはどうかと思うがな。」

葉山「ハハハ、まあいいじゃないか。」

戸塚「着いたよ。ここだね!」




女捜査官「おはようございます!今日はたくさんの職種の中からグール捜査官を選んで頂き、ありがとうございます!」ビシッ

八幡「...。」キョロキョロ

葉山「...え?」

戸塚「川崎...さん?」

女捜査官(川崎)「え?」

八幡「ん?どうした?」

葉山「いや、ほら、川崎さんが...。」

八幡「川....さき?って誰だ?」

戸塚「クラスメイトだよ!最近不登校だったけどこんなところにいたなんて...。」

川崎「あんたたち、総武の...。高校生って聞いていたけどまさかウチの高校からなんてね。」

八幡「ここで働いているのか?そもそも総武はバイトとか禁止だが。(つーかまじで誰だ)」

川崎「バイトだよ。でもあんたたちにバレたからこのバイトも終わりだね。結構時給良かったのにな...。」ハァ

葉山「なんでこんなところでアルバイトを?」

川崎「あんたたちには関係ないだろ。とりあえず案内だけしとくよ。」スタスタ

戸塚「...大変そうだね。」スタスタ

八幡「ああ。だが下手に首を突っ込まない方がいいだろうな。」スタスタ

葉山「...。」スタスタ

捜査官「おや?隼人君じゃないか。」

葉山「...ああ、どうも。捜査官さん。」ニコ

捜査官「すまないがちょっと来てくれないか?」

葉山「分かりました。すまないが少しの間二人で見学していてくれ。」スタスタ

八幡「忙しいやつだな...。」

戸塚「でも、何で呼ばれたんだろうかな。」

川崎「知らないのかい?あいつも捜査官なんだよ。」

戸塚「え、そうなの!?」

八幡(うん、知ってた。)

川崎「それにあいつはかなり優秀な人材らしいよ。なんでも過去にS~レートのグール三体をまとめて倒したとか...。」

戸塚「S~レートを三体!?そんなに凄かったんだ。葉山くんって。」

八幡(それ俺が倒した奴じゃね?あいつの手柄になってるのかよ。まぁいいけど。)

川崎「でも本人は何故か倒したことを否定しているんだよね。」

八幡(...やはり葉山だな。)

川崎「最近はグールも活発になって来てるからあいつも引っ張りだこになるかもね。」フッ

八幡(まあ、あいつなら大丈夫か。)

戸塚「でも、どうして学校だと黙っているのかな?葉山くんが捜査官なんて聞いたことなかったよ。」

八幡「色々理由があるんだろ。」

川崎「...あんまり他人の話に首を突っ込まないほうがいいよ。」

八幡「安心しろ。少なくともお前のことは学校には話さねーよ。」

戸塚「僕も黙っておくよ。」

川崎「...ありがと。」ボソッ





川崎「とりあえず案内するところは全部終わったよ。」

八幡「お疲れさん。それにしても葉山のやつ遅いな。」

戸塚「あ!噂をすればだね。」

葉山「すまないね。遅くなって。」

八幡「別に気にしねーよ。で、何の話だったんだ?」

葉山「ハハ、まぁ後で話すよ。」チラッ

八幡(二人でしか話せないようなことか。)

戸塚「えっと、葉山くんは廻ってないけど...。」

葉山「別にいいさ。とりあえず今日はこれで解散でいいかな?」

八幡「はいよ。お疲れさん。」

戸塚「うん!あと、比企谷くん。僕と一緒に帰らない?」ウワメ

八幡「わ、悪い。今日は用事があって葉山と帰らないといけないんだ。(こいつ絶対に男じゃないだろ!!八幡ちょっとドキッとしちゃったよ!?)」

戸塚「そっか。うん、気にしないよ!」ニコ

八幡「すまんな。」

葉山「じゃあ、行こうか。八幡。」

八幡「おう。」

戸塚「あ。じゃあ、僕も八幡って呼んでいい?」

八幡「おう、構わないぞ。じゃあな
戸塚。」フリフリ

戸塚「うん。じゃあね『八幡』。」ニコ

八幡(...小町以外にも守りたいと思う笑顔が増えました。)ニヤニヤ

帰り道

八幡「で、今日は何で呼び出されたんだ?」

葉山「実は、明日から東京へ行くことになったんだ。」

八幡「グール退治か?」

葉山「ああ。それと、八幡にも東京へ一緒に来てほしい。」

八幡「何でだよ。」

葉山「今こっちはかなりグールが落ち着いている。問題だったAレートのグールも雪ノ下さんが倒してくれたからね。」

葉山「それと僕自信、君の強さは身をもって体感したからね。戦力は多い方がいい。」

八幡「俺の強さを見込んでいるから連れていこうってことか。」

葉山「ああ。危険なグールを放っておくといずれ此処にいる人達にも被害が及ぶ。君の妹さんにも...」
八幡(赫眼)「おい、それ以上口にするな。」ギロッ

葉山(相変わらず凄い威圧感だ...!!)ビリビリ

葉山「すまない。だが、早めに叩いておかないと被害が増えるからな。なるべく良い人材は連れていきたいんだ。」

八幡「...行っても良いがこっちはこっちでやらさてもらうぞ。」

葉山「頼もしいよ。SSSレートグールさん。」

八幡「間違って狩られないようにしないとな。」

葉山「君に限ってそれはないだろう。それと、雪ノ下さんも来るらしい。」

八幡「...そういえば俺は雪ノ下の護衛はいいのか?」

葉山「僕がやっておくよ。それと、君は来なかったと言うことにしておくよ。来たと言う方が色々と面倒だからね。」

八幡「そうしてくれ。じゃあな。」スタスタ

八幡(...誰であろうと小町に手出しはさせない。)

八幡「ただいまっと。」ガチャ

小町「おかえり~。」トテトテ

八幡「おう。あ、小町。俺明日から東京へ行くことになったから。」

小町「...また嘉納さんの依頼?」

八幡「いや、今回は葉山の依頼だ。」

小町「葉山くんってあのリア充っぽい人だっけ...。お兄ちゃんが一番嫌いそうなタイプなのに仲が良いよね。」

八幡「あいつは俺の秘密を知っているからな。ある程度は信頼してるさ。」

小町「...絶対に怪我しないで帰ってきてね。」

八幡「ああ。」

誰も突っ込まないから言うけど
会話文の最後に句点つけるのやめなさい
◯「おはようございます」
×「おはようございます。」
基本文法だから大人になって恥かくぞ

>>95ありがとう。恥かいてた

翌日 学校

由比ヶ浜「あれ、ヒッキー休みかな?」


三浦「あれ、隼人いないじゃん?マジさみしーわ、あーし」



由比ヶ浜「え?ゆきのんも休みなんですか?」

平塚「ああ、少し用事があるらしくてな。何日か休むらしい」

由比ヶ浜「それって、ヒッキーもですか?」

平塚「そうらしいな。それと、葉山もだ」

平塚(しかし、まさか比企谷まで捜査官の関係者だったとはな)

由比ヶ浜「私の知らないところで何をしているの?ヒッキー、ゆきのん...」

電車

ガタンゴトン エーツギノエキハー...

八幡「お前も電車で良かったのか?」

葉山「ああ、構わないさ。それと、雪ノ下さんは車で送られるらしい」

八幡「そうか」

ガタンゴトン

八幡「そっちは昼間は情報集め。夜からグール退治か」

葉山「八幡は夜のグール退治だけだね」

八幡「さて、早目に倒して帰らないと小町にどやされるな」



葉山「じゃあ、俺は集合場所に向かうよ。何か情報があったら連絡してくれ。こっちも情報があれば連絡する」

八幡「分かった。俺は夜まで東京を散歩するかな」スタスタ

葉山「あ、待ってくれ!」シュッ

八幡「?」パシッ

八幡「こ、これはMAXコーヒー!?」

葉山「東京には売ってないからね。君の好物だったはずだから買ってきていたんだ」

八幡「...お前っていいやつだったんだな」ジーン

葉山「一本しか買ってないけどな」ハハハ

八幡「く...買い忘れた自分をうらむぞ」

葉山「仕方ないさ。誰でも忘れることはある。じゃあ、俺は行ってくる」スタスタ

八幡「俺も行くか...」スタスタ



八幡「さて、そろそろ行動しますかね。」スタスタ

八幡(とは言うものの俺の臭いに釣られた奴を狩るだけだけどな)スタスタ

プルルル

八幡「もしもし?」

葉山『八幡か?少々グールの情報が入ったから連絡しようと思ってね』

八幡「どんな情報だ?」

葉山『グールの数だ』

葉山『SSレートが2体、Sレートが3体、Aレートが7体いるらしい』

八幡「多いな。まぁすぐ片付くだろ」

葉山『君の活躍に期待するよ。それと、くれぐれも捜査官に見つからないようにしてくれ。狩るもの同士がお互い戦いあうなんて最悪だからね』

八幡「分かった。気を付けるようにはする」

葉山『頼んだよ、それと八幡。陽乃さんと言う人が...』

仮面グール「ちょっとお兄さん。私の食事となってくれませんか?」フフフ

仮面グールB「...」

仮面グールC「フフフフ...」

八幡「釣れたな。悪いが切るぞ」ブツ

八幡「お前らグールか?」

仮面グール「いかにも。そして今から君には私達の餌になってもらうのですよ」

八幡「悪いがそれは無理だな」フッ

仮面グール「余裕ですね。ですが私達は皆Aレートと指定されているグールですよ。どうです?絶望しましたか?」フフフ

八幡「絶望するのはお前達だよ」カメンハメ

仮面グール「!?いや、馬鹿な。そんなはずは...」カタカタ

仮面グールB「...嘘だろ」ブルブル

仮面グールC「あ、ありえない!!」ガチガチ

八幡(仮面)「お前ら纏めて相手してやる」ダッ

八幡(仮面)「ふっ!」ドガッ

仮面グールC「ぐぼぁ!!」メキメキ

八幡(仮面)「よっ!」ブンッ

仮面グールB「ぐふぅ!?」ズボォ

仮面グール「ひ、ひいぃぃ!?」ガクブル

八幡(仮面)「最初の威勢はどこへ行ったんだ。あ?」スタスタ

仮面グール「あ、あなたがあのお方なんて知らなかったんでしゅ!!ゆ、許してくらはい!!」ガクブル

八幡(仮面)「消えろ」ブォン

ズバァァ

仮面グール「」

八幡「ふぅ」カパッ

八幡「もしもし、葉山か?Aレートを名乗る奴を三人葬ったぞ」

葉山『分かった。場所を教えてくれ』

八幡「えっと、○○の△△の裏通りだ」

葉山『今からそこへ向かうよ。こちらもAレート。一人倒したという情報が入ったから残りAレートは四人だな』

八幡「分かった」

葉山『それと、さっき言おうとしたんだが、陽乃さんと言う人がうろついている。あの人だけには絶対に遇わないでくれ』

八幡「どんな人だ?」

葉山『雪ノ下さんの姉だ。じゃあ、俺は今からそっちへ向かうよ』プツ

八幡「...どう気を付けろって言うんだよ」

地の文いれないとやっぱり戦闘描写が安っぽく感じてしまうな

>>107戦闘だけ地の文入れてみます。逆に変になったらごめんなさい

108>>そういや普通にゲーセンとかにありましたね。ミスった...


葉山「よし、こっちの方角だな」スタスタ

葉山(前に何かいるな。仮面を被っている...?)

葉山「...お前はAレートのグールだな。」

Aグール「...」ダッ

葉山「(いきなり来るか!)ふっ!」ジャキ

Aグールを避け、武器を構える葉山

葉山「今すぐ東京から去れば命は助けてやると言おうとしたが...そのつもりはないらしいな。行くぞ!」ダッ

葉山は取り出した刀のような武器を右腕で持ち、敵を目掛けて走る

葉山「はっ!」ブォン

Aグールの左肩を目掛けて斬る

Aグール「甘い。...!?」

Aグールは葉山の一撃を避けたと思った直後、右から襲いかかってくる刀に気付く。が...

葉山「もらったな」ザシュ

Aグール「貴様...いつの間に武器を...」グフッ

葉山「君を斬りつけに行ったときさ」グサッ

Aグール「」

葉山「こちら隼人です。Aレートグールを一人仕留めました」


こんな感じでいいのかな


葉山「さて、八幡がグールを倒した場所へ行かないと...」

Sグール「ふん!!」

葉山「!!」サッ

ドガァァン

葉山(今咄嗟に後ろに下がらなければ死んでいた...!)

Sグール「俺の部下をよくもやってくれたね」

葉山「お前はSレートの...!」

Sレート「君には死んでもらうよ」

葉山(来る...!)ガシャ

両腕に一本ずつ武器を構える

Sレート「死ね!」ダッ




八幡「今デカイ音がしたが...まあいいか。白鳩が駆けつけるだろ」スタスタ

スタスタ

八幡(...誰かが付いてきているな)スタスタ

タッタッタ

八幡(来たな...)クルッ

八幡「!!」

八幡「雪ノ下?」

雪ノ下「やっぱり比企谷くんだったのね!」

八幡「どうしたんだ?」

雪ノ下「あなたのような後ろ姿をした人がいたから少し付いていったのよ。そしたら案の定、比企谷くんだったというわけ」

八幡「なるほどな」

雪ノ下「ところで、何故こんなところにいるのかしら?此処はグールが多発していて危険な場所よ。そもそも、何故東京にいるの?」

八幡「.....葉山に頼まれたんだよ」

雪ノ下「そう、葉山くんに...。と言うことはまさか、あなたが奉仕部へ入ったのも...」

八幡「まぁ、元はと言えば葉山に頼まれたからだな」

雪ノ下(葉山くんが絡んだと言うことは比企谷くんは私の護衛として...)

雪ノ下「...く」ギリッ

八幡「どうしたんだ?」

雪ノ下「私が...自分の力で作った友達じゃないのね、あなたは...」

雪ノ下「結局誰かの力を借りないと私は友達すら作れないの...!?」ワナワナ

八幡「...同じ部活に入ったからって必ずしも友達になれる訳じゃないだろ。それこそお前の力で友達になったんだ」

八幡(つーか俺ってこいつと友達になっていたのかよ)

雪ノ下「...そうね」

雪ノ下「じゃあ、あなたは私のことを友達と思っているの?」ジー

八幡「...ああ、思っているぞ」

雪ノ下「何よ、その間は」ムスッ

八幡「ふっ、冗談だ。俺とお前は友達だろ」

雪ノ下「からかわないで頂戴」ムー

八幡「まぁ、なんだ。改めて友達として、よろしくな」

雪ノ下「ええ!よろしく、比企谷くん!」ニコ

雪ノ下「いや、友達ならファーストネームで呼ぶものかしら?」

八幡「...」


雪ノ下『はちまん』ニコ


八幡「天使だな」ボー

雪ノ下「どうしたの?」

八幡「いや、なんでもない」

八幡(だが、俺とこいつは人間とグール。俺はまだこいつを...)

八幡「悪いがファーストネームはまだやめておこう。その、な?」

雪ノ下「そう...分かったわ」シュン

八幡(悪いな、雪ノ下)

葉山「雪ノ下さんに、八幡か?」スタスタ

んー面白いんだけどなんかちょっと読んでて変な感じ
さらさら話流しすぎなのかな

>>118やっぱり何か変ですよね。読み返して思った

うまく書けてる人って凄いわ

雪ノ下「...」ジロ

八幡「葉山か。俺の報告した場所へは行ったか?」

葉山「いや、陽乃さんに行ってもらったよ。Sレートと戦闘をしてたら駆けつけてきてくれてね。今から僕が行くところだと話したら彼女が言い出したからね」

雪ノ下「姉さんに命令しないで」キッ

葉山「命令はしていないんだけどな...相変わらずきついな」ハハハ

雪ノ下「あなたの『グールと仲良くしましょう』と言う理論は嫌いなのよ」プイ

葉山「何も全てのグールが悪と言う訳じゃないんだ...八幡もそう思うだろう?」

雪ノ下「...」ジー

八幡「...確かに全てのグールが悪じゃあないだろうな。中には平和主義だっているだろう」

雪ノ下「む...」

葉山「そうだろう?だから...」
八幡「だけどな。グールと人間が共存出来るわけないだろう?」

葉山「な、何故そう思うんだ...?」

八幡「単純だ。グールは人間を喰らわないと生きていけない。共存すると言うことは自らグールに食ってくださいって言っているみたいなもんだ」

葉山「だがお前はグ」
八幡「共 存 な ん て 無 理 な ん だ よ!!」

雪ノ下「」フムフム

葉山「...すまない。」

八幡「...この話はもう終わりだ」

葉山「ああ...」

八幡(これ以上続けるとお前の口が滑るからな)

八幡「じゃあ俺は引き続きグールを探してくるわ」スタスタ

雪ノ下「私も行くわ」スタスタ

葉山「...」

葉山(人間とグールが共存出来るわけない。か...)

葉山(お前はそれでもいいのか?八幡...)

翌日 朝

八幡「は?もう終わったの?まじで!?」

葉山「ああ、SSレート一人は討伐完了。もう一人の方は東京から逃げたと言う情報が入った」

葉山「Sレート一人は俺と陽乃さんで倒した。他の二人は陽乃さんが纏めて倒したらしい」

葉山「Aレートは三人は八幡が倒した奴だ。他の四人はこちらで討伐したから終了だ」

葉山「逃げたSSレートは陽乃さんが追うから大丈夫らしい」

八幡「.....陽乃さんって人はとんでもない化物らしいな」

葉山「ああ、正直俺達とは格が違うよ」

八幡(俺が戦って勝てるのか...?)

葉山「だが、八幡と陽乃さんが戦ったら正直俺は八幡が勝つと思う」

八幡「...俺を買い被り過ぎだ」

葉山「そんなことはないよ。Sレートを三人纏めて倒した君も充分化物だよ」

八幡「...そういう環境で育ったからな」

八幡(物心ついたときから襲われている日々...嘉納さんがいなかったら俺は確実に死んでいるもんな)

葉山「...そろそろ聞かせてくれないか?君の過去を。そもそも何故片目だけ赫眼なんだ?そんなグールは見たことなかったからな」

八幡「...」

>>120

葉山「いや、陽乃さんに行ってもらったよ。Sレートと戦闘をしてたら駆 けつけてきてくれてね。今から僕が行くところだと話したら彼女が 行くと 言い出したからね」

訂正します

八幡「...俺の過去を聞いてどうする」

葉山「君のことをもっと知りたいと思うのは駄目か?」

八幡(...こいつは俺のことを知っている唯一の他人だ。やはり話しておくか)

八幡「...俺は人間の父と人間の母の間に産まれた」

葉山「!?じゃあ何故君は?」

八幡「...生まれ持って臓器のどこかが悪かったらしくてな。生まれてすぐに治療しないと危ない状況だったらしく即手術したらしい」

八幡「で、何故か赤ん坊グールの臓器を移植されたらしくてな。それ以来この体って訳だ」

葉山「そんな過去が...!」

八幡「で、気味悪がった父と母が俺を病院に捨てて、嘉納さんと言う俺を手術した医者が俺の父親代わりになった訳だ」

葉山「だから君は人間に優しいのかい?」

八幡「知らねーよ。つーかそもそも物心ついたときからグールとして生きてきたし、どちらかと言えば俺はグールだと思うぞ」

葉山「...何故両親から、その、捨てられたのに小町ちゃんと知り合ったんだ?」

八幡「...」





嘉納『君に事実は伝えたよ。』

八幡『...なんでだよ、なんで俺をグールなんかにしたんだよ!?他にも方法があっただろう!?それに俺の本当の父親じゃないってどういうことだよ!?』

嘉納『あれしか方法がなかったんだ。それとそのままの意味だよ。いつかは話さないといけないと思っていたからね。それが今日だったと言うだけだよ』

八幡『...じゃあ本当の家族に会わせろよ、とうさ...嘉納さん』

嘉納『!.....分かった。コンタクトをとってみるよ』





病院

嘉納(...あのとき君に小町くんを会わせて良かったのだろうか)

嘉納(そのせいで君は人間に甘くなってしまったのでは?)

嘉納(私も動揺していたのかな。あのとき八幡くんに「父さん」と呼ばれずに...)






嘉納『君が小町くんかい?』

小町『はい!比企谷 小町です!』

嘉納『元気がいいね。ところで、今から君が会う人物は危険かもしれないからね。危なくなったらすぐに呼ぶんだよ?』

小町『はい!早く行きましょう!』ワクワク

小町『お兄ちゃんってどんな人なのかなぁ』






比企谷家

小町(お兄ちゃんのいない家は寂しいなぁ)

小町(...お父さんとお母さんとの生活、つまんなかったなぁ)

小町(欲しいものは何でも手に入れてた。嫌いな食べものはすぐ残した)

小町(でも、私のことを本当の意味で見てくれていなかった...)

小町(でも、お兄ちゃんとの生活は楽しいな)

小町(小町になんでもしてくれるんだけど、いつも小町の側にいてくれて...)

小町(本気で怒ってくれるし、本気で泣いてくれる。不器用だけど、優しい自慢のお兄ちゃん)

小町(お父さんやお母さんにはわるいけど、やっぱりあのときお兄ちゃんと生きるのを選んで良かったな)






父『あなたは、確か嘉納医師...。どうしたんですか?』

嘉納『実は、貴殿方の息子さんと会見して欲しくて参りました』ペコリ

父『ああ、あの気味悪い子か...。まだ生きていたのか』チッ

母『あんな奴に会いたいとは思いません。帰ってください』

小町『?』ヒョコ

嘉納『おや、娘さんですか?』

父『ええ、私達の自慢の娘ですよ。あんな奴とは違って』ニコリ

母『さ、小町。こんなところにいないで遊んで来なさい』

小町『なんのはなししてるのー?』

嘉納『...君のお兄さんに会わないかって話をしているんだよ』ニコ

小町『!!会わせて下さい!』ペコリ

父、母『!?』

父『何を言っているんだ小町!?』

母『あなたの兄はとんでもない化物なのよ!?』

小町『それでも会ってみたいもん!』

嘉納『本人はこう仰っていますよ?』

父『駄目だ!父さんの言うことを聞きなさい』

母『父さんの言う通りよ。あんな化物と小町が会う必要なんてないわ』

小町『...』

嘉納『...分かりました。諦めましょう。本人にもそう伝えておきます』ペコリ

父『そうしてください。さ、中へ戻ろう』スタスタ

母『ええ、ではさようなら嘉納さん』スタスタ

小町『...』スタスタ

嘉納『小町くん、少しいいかな?』

小町『?』クルッ






同日 夜中 比企谷家

小町『』ソロー

ガチャリ

小町『ごめんね、お父さんお母さん』ボソッ

タッタッタ


嘉納『来てくれたか、小町くん』

小町『はい!それでお兄ちゃんはどこに?』

嘉納『この部屋の中にいるよ。君が来たといったら飛び起きてね。さ、はやく中に入ってあげてくれ』

小町『はい!』ガチャ

携帯替えましたが>>1です
明日更新します

支援コメントマジでうれしいです。ありがとうございます


八幡『お前が、俺の本当の家族か...?』

小町『あなたが小町のおにいちゃん...?』

嘉納『そうだよ。彼は八幡くんだ』

八幡『こんなに可愛い子が俺の家族なのか』

小町『えへへ。えっと、八幡お兄ちゃん?』

八幡『お、おう、小町。よろしくな』ドキッ

小町『うん、よろしくね!』ニコ



八幡『もうもう朝じゃねえか。こんなに時間が過ぎていたのか』

小町『朝かー。でさ、そのお父さんがねー.....』

八幡『そろそろ帰らなくていいのか?さすがに親も心配していると思うぞ』

小町『あ、えっと...家出したから...』

八幡『なんて馬鹿な妹だ...なんでそんなことしたんだ?』

小町『お、お兄ちゃんに会いたかったから...』ウルウル

八幡『俺なんかのことをそこまで思ってくれているのか...』ポロポロ

小町『お兄ちゃん!』バッ

八幡『小町ぃ!』ダキッ

嘉納『...小町くんの面倒は八幡くん、君が見てあげなさい。経済面は私が補助するから心配いらないよ』

八幡『...じゃあ小町と暮らせる程の一軒家が欲しいです』

嘉納『大胆だね...。まあいいが、時々は顔を見せてほしいな。それと、今日から君の名前は「比企谷 八幡」だ』







八幡「思い出すと懐かしいな」

葉山「色々とあったんだな...」

八幡「まあな。大体こんな感じだ」

葉山(...過去話を話してくれるほど心を開いてくれたと言うことか)

葉山「...ふふふ」

八幡「何だ気持ち悪いな」

葉山「君が俺にここまで心を開いてくれたかと思ったらついね」

八幡「けっ」

ガタンゴトン

八幡「明日からまた学校か」ハァ

葉山「君的には長引いてほしかったのかな?」

八幡「いや、学校には行きたくないが小町には会いたい。つまり早く帰りたいな」

葉山(学校へ行かないより小町ちゃんを取るか。消極的な八幡から考えると驚いていたが過去の話を聞いたから納得してしまうな...)

葉山「...あまり小町ちゃんに構いすぎて嫌われないようにしないとな、八幡」

八幡「...そんな心配はない」

八幡(嫌われるはずないよな!?大丈夫だよな!?)



八幡「ただいまっと」ガチャ

小町「おかえりお兄ちゃん!小町寂しかったんだよ!?」プンスカ

八幡「悪いな。だが1日で帰ってきたぞ?」

小町「1日でもお兄ちゃんがいなくなったら小町は寂しいの!あ、今の小町的にポイント高い!」

八幡「...すまなかったな」ダキッ

小町「ふぇ!?い、いきなりどうしたのお兄ちゃん!?」

八幡「...」

八幡「少し昔話をしていてな...いきなりすまなかったな」バッ

小町「あっ...。う、うん。小町は別に構わないよ?」

小町「じゃあ、ご飯食べてくるから!」ドタドタ

八幡(やっちまったよ。嫌われてないよな?大丈夫だよな?でも小町が可愛いのが悪い。うん、仕方ない)




八幡「お休みー」

小町「あ、お兄ちゃん!」

八幡「?」

小町「き、今日だけは一緒に寝ていい?」

八幡「なん...だと?」

小町「お兄ちゃんが1日帰ってこなかった罰だからね!お兄ちゃんには拒否権ないよ?」

八幡「拒否権ないのかー。だったら仕方ないなー」ニヤニヤ

小町「もう!とりあえずお兄ちゃんのベッドに早く行くよ!」トテトテ

八幡「はいはい」テクテク





八幡「昔こうやってた頃より狭いな」モゾモゾ

小町「確かに...それと、あまりもぞもぞしないでよ。変なところに当たってばかりなんだけど...」カァァ

八幡「お、おう。すまん...」

小町「べ、別に気にしないけど」プイ

八幡「...カップルかよ」ボソッ

小町「聞こえてるんだけど...」


八幡「...昔もこんな感じだったな」

小町「...あの時小町、お兄ちゃんのこと家族とは見れなかったんだよねー」カァァ

八幡(衝撃の事実!八幡超傷つきました。でも今は家族として見てくれているってことだろ?うん、大丈夫だな。)

八幡「...俺もある意味でお前を家族として見れなかったよ」

八幡(いきなり美少女が実は家族でしたって言ってきたんだ。惚れたに決まってるだろ。今は違うがな)

小町「...そうだったんだ」

小町「でも、お兄ちゃんのこと嫌いって思ったことはないよ」

八幡「俺なんか小町のこと好きって思っていなかったことがないぞ」

小町「どんだけシスコンなの...」

小町(小町のことを家族と思っていなかったのに好き?それって...)

八幡「どうした小町?」

小町「なんでもない!おやすみ!」ギュッ

八幡「ああ、おやすみ」ナデナデ

八幡、小町(こんな時間がいつまでも続きますように...)

また明日書きます

 翌朝

八幡「...」

小町「う~ん、お兄ちゃん...」ギュー

八幡(寝れなかったし起きられないんですけど)ドキドキ

八幡「小町。そろそろ起きろ」ユサユサ

小町「う~ん、なんでおにいちゃんが小町のベッドにいるのー?」ムニャムニャ

八幡「ここ俺のベッドだぞ。あといい加減離れなさい」

小町「...」

小町「...あれ?」

小町(なんでお兄ちゃんに抱きついてるの?それにお兄ちゃんのベッド?え?)

小町「...あ!昨日一緒に寝たんだった!」

八幡「そうだ。あと離れてくれ、起きられない」

小町「zzz」

八幡「いや、早く離れろよ」



八幡「行ってきます」ガチャ

小町「あ、お兄ちゃん後ろに乗せてー」トテトテ

八幡「おう、早くしろよ」


八幡「じゃ、また家でな」

小町「ありがとーお兄ちゃん!じゃあね~」トテトテ

八幡「うし、行くか」


八幡「」ガララ

由比ヶ浜「!!」トテトテ

由比ヶ浜「ヒッキー」

八幡「由比ヶ浜か。あまり教室で話しかけんなよ、目立つだろ」

由比ヶ浜「ごめん、って違う!どうして2日も休んだの?」

八幡「色々とあったんだよ。ほら、家庭の事情とか」

由比ヶ浜「...ゆきのんも一緒に休んでいたのに?」ジー

八幡(面倒臭いな、こいつ。なんで俺にそんな絡むんだよ目立つだろ)イラ


三浦「隼人マジあーし寂しかったしー。2日も何してたん?」

戸部「マジで隼人いないと寂しいっしょ!悩みあるなら言ってほしいべ?」

葉山「別に大したことじゃないさ。もう解決したしね」チラッ

八幡(こいつをなんとかしてくれ)ジー

葉山(やれやれ...)

葉山「結衣、どうしたんだい?」テクテク

由比ヶ浜「え?あ、ううん。何でもないよ!」

由比ヶ浜「後で詳しく聞くからね」ボソッ

トテトテ

八幡(ナイスだ葉山)b

葉山(これくらい任せろ)b

八幡(一時しのぎしたが、まあ事情説明は雪ノ下に任せるか)



平塚「よし、今日の授業はここまでだ」

ワイワイガヤガヤ

八幡(さて、部活に行きますか)スタスタ

由比ヶ浜「あ、ヒッキー!一緒に部活行こう?」トテトテ

由比ヶ浜「それと、さっきの話ちゃんと聞かせてもらうからね!

八幡「...とりあえず部室に行くぞ」スタスタ



由比ヶ浜「やっはろー!」ガララ

雪ノ下「あら、由比ヶ浜さんお久しぶりね」ニコ

八幡「うっす」

雪ノ下「あら、八幡も一緒に来たのね」ニコ

由比ヶ浜「!?」

八幡「は?」

雪ノ下「?」

由比ヶ浜「え、もしかして二人が休んだのって...」

八幡「ちょっと待て雪ノ下。俺は」
雪ノ下「出来れば雪乃と呼んでくれないかしら?」

八幡「いや、あの話は待てって言っただろ?」

由比ヶ浜「そ、そうだったんだ。あ、あはは...」

雪ノ下「あれから考えたのだけど、あなたはまだだけれど、私が呼んでも問題ないでしょう?」

八幡「そ、そうだが...」

由比ヶ浜「あ、あたしちょっと用事が...」

雪ノ下「そうなの?それと由比ヶ浜さん。あなたのことをこれから結衣って呼ばせてもらうわね?」

由比ヶ浜「へ?」キョトン

由比ヶ浜「ヒッキー、どういうこと?」

八幡「俺に聞くな。それと俺と雪ノ下は付き合っていないぞ。念のため言っておくが」

由比ヶ浜「え?そ、そうだったんだー」ホッ

雪ノ下「八幡と付き合う?ごめんなさい八幡。今はあなたのことを異性として見れてはいないの」

八幡「なんで俺が降られないといけないんだよ」

由比ヶ浜「あ、あはは...」

雪ノ下「ところで結衣。用事はいいのかしら?」

由比ヶ浜「あー、うん。もうどーでもよくなっちゃった」

雪ノ下「?」

由比ヶ浜「あ、そうだ!ゆきのん、どうして2日も休んだの?」

雪ノ下「...グールが東京で大量に現れてね。そいつらを倒しに行っていたのよ」

由比ヶ浜「そっかー。って、ヒッキーも!?」

八幡「まあそんな感じだ」

由比ヶ浜「ヒッキーって強かったんだ...」

八幡「...そんなに大したことはねーよ」

雪ノ下「そういえば、あなたの実力を知らないわ」

八幡「まー、見せるもんでもないしな」

由比ヶ浜「ちょっと見てみたかったりして...」ジー

雪ノ下「私も見てみたいわ」ジー

八幡「いや、どうやって見せるんだよ。それに俺は見せたくない」

雪ノ下「仕方ないわね。では今度見せてもらおうかしら」

八幡「...機会があればな」

平塚「失礼するぞ」ガララ

雪ノ下「先生、ノックを...」

平塚「気にするな。それと、今日は依頼があって来た」

雪ノ下「何でしょう?」

平塚「うむ。君達は川崎を知っているかね?」

由比ヶ浜「はい、同じクラスで今は不登校の...」

平塚「うむ。実は彼女が学校に来ないから家に電話をかけたんだがな。家族の人も彼女の帰りが遅いから不安らしいのだ」

雪ノ下「つまり、川崎さんが何をしているかを調べろと...?」

平塚「ああ、そして願わくば学校にも登校してくれるように説得してくれ」

八幡「あいつならグール捜査本部で働いていますよ」

平塚「本当か!まったく、うちはバイト禁止だと言うのに...」

由比ヶ浜「そっか、社会見学のときに...」

八幡「黙っておけって言われたんですけどね。まぁ家族の依頼なら黙っているのも家族に悪いですし」

平塚「しかし、捜査本部なら丁度いい。君達が行って彼女を説得してくれないか?」

雪ノ下「はい、分かりました」

次回はリアルの時間が空いた日に書きます

明日書きます

平塚「頼んだぞ。では失礼する」ツカツカ


八幡「さて、いつ行くかだな」

雪ノ下「そうね。今日はもう遅いし、明日行きましょう」

由比ヶ浜「うん、分かったよ!」

八幡「分かった」

雪ノ下「決まりね。では明日の放課後、一旦奉仕部へ集まって出発しましょう」

八幡「はいよ」









  帰り道

八幡「...って事だ」

葉山「ふむ」

八幡「お前には明日、川...そいつに仕事があるかを確認してほしい。無駄足は嫌だからな」

葉山「分かった。当日に本人は自分達で探すんだろう?」

八幡「ああ、雪ノ下がそうするだろうからな」

葉山「分かった。彼女が明日仕事があるか、それだけを確認しておくよ」

八幡「頼んだぜ。じゃあな」スタスタ

八幡「ただいま」ガチャ

小町「おかえりお兄ちゃん!」ダキッ

八幡「おう」ナデナデ

八幡(昨日から急に甘えるようになったな。俺がいきなり抱きついたのが原因だろうけど)

小町「ねえ、今日も一緒に寝よ?」ウワメ

八幡「ははは、小町の頼みなら仕方ないなー(棒)」

小町「ありがとー!大好きだよお兄ちゃん」チュッ

八幡「!!!」

八幡(ほっぺにチューだと!?)ドキドキ

小町「じゃ、小町はご飯食べてくるねー」トテトテ

八幡(...小町も大概なブラコンのようだな。俺も大概なシスコンだけど)フッ


小町(ちょっと大胆すぎたな///)

八幡「ふー」ドサッ

八幡(葉山は調べてくれただろうか?)ゴロゴロ

プルルルル  ピッ

八幡「もしもし?」

葉山『八幡か?川崎さんの件だが、彼女は明日仕事が入っているそうだ』

八幡「そうか。助かった、サンキュー」

葉山『ああ。後は頑張って説得してみてくれ』ブツ

八幡「さて、寝るか」

小町「」ジトー

八幡(あ、そういえば小町と寝ると言ってたな)

八幡「おう、もう寝るから早くは入れ」

小町「...今の電話の相手誰?」ジトー

八幡「葉山だが?」

小町「あ、そうなの!じゃあいいや!」ガバッ

小町「おやすみお兄ちゃん♪」ギュー

八幡(...今日も寝れないなこりゃ)ハァ

 翌日 放課後

八幡(寝不足だから授業全部寝ちまったな)スタスタ

戸塚「八幡。今日は授業全部寝ていたけど大丈夫?」ウワメ

八幡「もちろんだ。お前がいる限り俺は大丈夫だ」キリッ

戸塚「もう、何言ってるの?」クスクス

八幡「ああ、さっきのは戸塚が話しかけてくれるだけで俺は元気になるってことだよ」キリッ

戸塚「え、それって...///」
由比ヶ浜「ヒッキー部活行くよぉーー!!!」ドスッ

八幡「いてっ。鞄で人を叩くな!」

戸塚「だ、大丈夫八幡?」

八幡「もちろん大じょ」キリッ
由比ヶ浜「早く行くよ!!」グイッ

八幡「おい引っ張んなよ!」


戸塚「行っちゃった...」

また明日書きます

頑張って更新量増やしてぇ...

八幡「おいおい自分で歩けるから」バッ

由比ヶ浜「」ムスー

八幡「...なんだよ」

由比ヶ浜「彩ちゃんと話してるときのヒッキーの顔キモかった」ムスー

八幡(何なんだこいつは。人をイライラさせるのが得意なのか?)ピクッ

八幡「...俺が変な顔しちゃいけないのか?」

由比ヶ浜「そうじゃなくて!その、彩ちゃんと話してるときのヒッキー楽しそうじゃん...」

八幡「まあ、楽しいからな」

由比ヶ浜「あたしと話す時はあんな顔しないのに...」ボソッ

八幡「?」

由比ヶ浜「とにかく!彩ちゃんと話すときのヒッキーキモい!」

八幡(...こいつ)イラ

八幡(.....落ち着け比企谷八幡。こんな女一人に俺が惑わされるわけがない)

八幡「そりゃ悪うござんしたね」

由比ヶ浜「謝ってほしいと言うか、何と言うか、その、あたしとも...」ゴニョゴニョ

八幡「...とりあえず部活行こうぜ」スタスタ

由比ヶ浜「あ、うん!」トテトテ


八幡「うっす」ガララ

由比ヶ浜「やっはろー!」

雪ノ下「こんにちは。八幡、結衣」

雪ノ下「では、早速行きましょうか」

由比ヶ浜「うん!絶対川崎さんを説得するよ!」

八幡「はいはい...」



帰り道

八幡(...)

由比ヶ浜「なんか...すぐ終わったねー」アハハ

雪ノ下「彼女は家族に迷惑をかけたくはなかったようね」




八幡『お前が川...さきか?』

川崎『またあんたか。...後ろの二人は?』

雪ノ下『雪ノ下雪乃よ』

由比ヶ浜『由比ヶ浜結衣だよ!』

川崎『名前は知っているよ、有名だからね。私が聞いているのはなんでここにいるのかって事なんだけど』ジロッ

八幡『お前の家族から依頼を受けてな。お前がいつも不登校だから心配なんだってよ』

川崎『...そっか。分かった、学校へ行くようにするよ』

八幡『ちなみに、何のためにバイトしてたんだ?』

川崎『もうすぐ夏休みだろ?家族で旅行でもしたかったんだよ。金も貯まってきたからそろそろ辞めようと思っていたところにあんたたちの後押しがあったからね。もう辞めるよ』

八幡『そいつは良かった。家族を大切にしろよ』






八幡「家族想いのやつだったな」

由比ヶ浜「だよねー!意外な一面だったよ」

雪ノ下「仲良しが一番よね」フフフ


八幡「そんじゃ、お疲れさん」

由比ヶ浜「じゃあねヒッキー」フリフリ

雪ノ下「さようなら、また明日会いましょう」フリフリ

八幡「ああ、じゃあな」フリフリ

  数日後 学校

八幡(あれから川...なんとかさんは学校へ登校するようになった)

川崎「ちょっとあんた、ここ教えて欲しいんだけど」

八幡「ああ、そこはこうして...」

八幡(それと、俺によく質問してくる)

川崎「なるほど。ありがとう」

八幡「おう、他には分からないところないのか?」

川崎「ここと、ここが...」

八幡「これはこうしてやるんだ。...こっちの数学は他のやつに聞いてくれ」

川崎「分かった。数学以外は万能で助かるよ。ありがとね」ゴソゴソ

川崎「それと、こ...これ、お礼なんだけど」

八幡(げ、クッキー...)

八幡「す、すまんが今は食欲がなくてな...」

川崎「あ、後ででもいいから...」

八幡(く、仕方ない。小町にあげるか)

八幡「それならありがたく貰っておく。その、ありがとな」

川崎「別に...じゃ、あたし行くから」スタスタ

由比ヶ浜「むー...」

八幡(さっきから由比ヶ浜が見ているが、まあいい。今日が終われば夏休みだ。頑張るか)




平塚「えー、明日から夏休みだが、ハメをはずしすぎないように。では解散」

ワイワイガヤガヤ 

八幡(さて、部活に行くか)スタスタ

葉山「...」

戸部「でさー!って、どしたん?隼人くん」

葉山「ああ、すまんが少しトイレに行ってくる」


葉山「八幡!」タッタッ

八幡「...なんだよ」

葉山「いや、大したことじゃないんだが一応話しておこうと思ってな」

八幡「...まあいいだろう。お前とも夏休みは会わないんだ。今日くらい大したことない話でも聞いてやるよ」

葉山「ふふ、それがな、夏休みにも会うことになるんだよ」

八幡「なん...だと?」

リアルが忙しいのでしばらく1日1レス更新にします



夏休み 

平塚「全員集まったようだな」

由比ヶ浜「楽しみだね!」ウキウキ

雪ノ下「ふふ、キャンプなんて初めてだわ」ワクワク

八幡(あー、面倒くせぇ)トボトボ

三浦「...」カチカチ

戸部「べーわ!まじテンション上がるわー!」

海老名「ねぇ、隼人くんやっぱりヒキタニくんと仲良いよね!?」グ腐

八幡(バレてんのかよ葉山の野郎!)ギロッ

葉山「は、はは。ただ少し話したことがあるだけさ」チラッ

葉山(八幡が睨んでいる...!なんとか誤魔化さないとな)

海老名「あ!今ヒキタニくんのほう見た!?こ、これはやっぱりハヤハチ!?」

海老名「き、キマシタワー!!」ブシャァァァ

三浦「ちょ、姫菜!大丈夫?」

葉山「だ、大丈夫かい?」

葉山(なんとかごまかせたな)

小町「ちょっとお兄ちゃん!せっかくなんだから楽しまないと!」

八幡「へいへい...」

雪ノ下「こっちが目的地かしら?」テクテク

由比ヶ浜「ゆきのん!それ来た道だし一人で行動すると迷子になっちゃうよ!」

平塚「私はこれからが大丈夫か不安だよ...」ハァ


キャッキャワイワイ

八幡「ガキのお守りかよ...」

戸部「べーわ!まじテンション低すぎっしょヒキタニくん!」

八幡「...子供は苦手だからな」

八幡(苦手だな、こいつは。つーか人自体が苦手なまである)

八幡(それにしてもあいつは凄いな)チラッ


少女A「葉山さん!」

少女B「キャー、葉山さーん!」

葉山「ふふ、そろそろ昼ごはんの準備に取りかかろうか」ニコ


八幡(俺は絶対あんなの出来ないな。...ん?)

少女C「ちょっとあんた。葉山さんと話すのの邪魔だから向こう行って」

留美「...分かった」

スタスタ

八幡「うわ、まじかよ」ボソッ

雪ノ下「どうしたの?」

八幡「...何でもない。」

雪ノ下「?」

八幡(あのハブられた少女...間違いないな)

雪ノ下「八幡、あの子...」

八幡「あの子がどうかしたか?」

八幡(まさかあいつの正体に気づいたか?)

雪ノ下「明らかに周りから避けられているわ」

八幡「...確かにそうだな」

雪ノ下「少し話してくるわ」スタスタ

八幡「俺も行く」スタスタ


由比ヶ浜「ねぇ!君なんて名前なの?」

留美「鶴見...留美」

由比ヶ浜「へぇー留美ちゃんって言うんだ!あたしは由比ヶ浜結衣、よろしくね!」

留美「...別に名前なんて聞いてない。じゃあね」スタスタ

由比ヶ浜「あ!うう...」


雪ノ下「あなた、えーと...鶴見さん?」

留美「何?」

雪ノ下「あなた、明らかにいじめられているわよ。そのままでいいの?」

留美「別にいいよ。あんなやつらに馴れ合う気はないし」スタスタ

雪ノ下(あの目、本気で馴れ合う気は無いようね)

雪ノ下(本人が望んでいないのなら仕方ないのかしら...)

八幡(...あいつ今かなり腹が減っているな)

八幡(さて、死人を出さないためにもどうしたものか...)

雪ノ下「八幡、あの子...」

八幡「あの子がどうかしたか?」

八幡(まさかあいつの正体に気づいたか?)

雪ノ下「明らかに周りから避けられているわ」

八幡「...確かにそうだな」

雪ノ下「少し話してくるわ」スタスタ

八幡「俺も行く」スタスタ


由比ヶ浜「ねぇ!君なんて名前なの?」

留美「鶴見...留美」

由比ヶ浜「へぇー留美ちゃんって言うんだ!あたしは由比ヶ浜結衣、よろしくね!」

留美「...別に名前なんて聞いてない。じゃあね」スタスタ

由比ヶ浜「あ!うう...」


雪ノ下「あなた、えーと...鶴見さん?」

留美「何?」

雪ノ下「あなた、明らかにいじめられているわよ。そのままでいいの?」

留美「別にいいよ。あんなやつらに馴れ合う気はないし」スタスタ

雪ノ下(あの目...本気で馴れ合う気は無いようね)

雪ノ下(本人が望んでいないのなら仕方ないのかしら...)

八幡(...あいつ今かなり腹が減っているな)

八幡(さて、死人を出さないためにもどうしたものか...)


八幡「葉山、これから大きなイベントとかあるか?」

葉山「大きなイベントは夜の肝試しくらいかな」

八幡「肝試しか。...よし、葉山。少し協力してくれ」

葉山「?」





 夜

小町「さあ、次のグループは君たちだー!」

少女A「きゃー!」

少女B「ちょっと緊張するー!」

少女C「ちょっと、あまり引っ付かないでよ」

留美「...」


八幡「始まったぞ。頼む」

葉山『ああ、任せてくれ』

八幡「見かけによらずある程度はできそうだ。油断するなよ」ピッ

葉山「さて、子供グールさんとのご対面か」

スタスタ

由比ヶ浜「がおー!食べちゃうぞー!」ガバッ

少女A「アハハハハ!」ゲラゲラ

少女B「おもしろーい!」クスクス

少女C「先行こー!」スタスタ


由比ヶ浜「うう...こういうときだけヒッキーが羨ましい...」


スタスタ

留美(...今なら誰もいないはず!)バッ

ガシッ

留美(!?)


少女C「...あれ?鶴見は?」

少女B「知らないよ?それより先に進も?」

少女A「れっつごー!」スタスタ


留美「...誰?」

葉山「俺は葉山隼人。君に話があってね」

留美(くっ、お腹が空いてて気配に気づけなかった!もしかして他にも仲間がいる...!?)チラッ

葉山「俺一人だよ。そんなに警戒しなくていい」

留美「...」ジロッ

留美(この人一人相手なら勝てるはず...!)スッ

葉山「おっと、俺は争いに来た訳じゃない。少しだけ俺の話を聞いてくれないか?」

留美「...少しだけね」

留美(お腹が減ってるし全力が出せる訳じゃないから過信したら駄目だね)フゥ

留美(それに、私の正体に気づいているような気がする...下手に動けない)

葉山(賢い子で助かったな)

葉山「まず、俺は君の正体を知っている。それは言っておこう」

留美(いや、そうやって揺さぶっているだけかも...)

葉山「そして、君には人を殺してほしくない」

留美(やっぱり気付かれてる!)

留美(赫眼)「...じゃあどうやって生きろと言うの?」ジロッ

葉山「俺の知り合いに人間を殺さずに生きているグールがいる。まずはそいつのところへ行くからついてきてくれないか?」

留美(赫眼)「そんな生き方をしてるってことは余程戦いに自信がないグールなの?そんなのに会わせてどうしようって言うの?」

葉山「君にその生活をしてもらいたい。俺が見た感じ、君は優しい心を持っている。それと、彼は滅茶苦茶に強いよ」

留美「...その人ってどれくらい強いの?レートは?」

留美(殺されたお母さんがAレートだったけど今は私もお母さんくらいの実力がある...。せめてSレート以上じゃないと会う気には...)

葉山「...SSSレートさ」ニコ

留美「...え??」



八幡(さて、そろそろ葉山はあいつを始末した頃か?)

八幡(くそ、本来なら俺があいつを倒すはずだったんだがな)



小町『お兄ちゃんはここで待機しててね!絶対動いちゃ駄目だよ!ベストポジションだから』

八幡『つーかノーメイクで人を驚かせられるのか?』

小町『まあお兄ちゃんだから』
由比ヶ浜『まぁヒッキーだから』
雪ノ下『あなたなら出来るわ』キリッ




八幡(あいつら好き勝手言いやがってたな...まぁみんなもれなく驚いてて、さらにその場で泣き出した子もいたけどな)

スタスタ

八幡「来たか、お疲れさん。...ってあれ?」

葉山「待たせたね」

留美「...美味しそうな匂い」クンクン

留美(この人がただ一人のSSSレート...?)ドキドキ

八幡「どういうことだ?俺はお前に倒してほしかったんだが」

葉山「俺のやり方でやらせてもらっているんだよ。俺はできる限りグールでも殺したくはないからな」

八幡「...なるほどな。俺と同じ生き方をさせるって感じか」

留美「えっと、名前...」

八幡「俺は比企谷八幡。鶴見留美だっけ、よろしくな」

留美「うん!」キラキラ

八幡(眩しい...ここ暗いのにな。なんか、こう、うん。眩しい...)

八幡「俺の生き方って言うと、自殺者の肉を食ったり、病院から肉を貰うってことだぞ?」

留美「それでもいいよ」

留美(これでやっと人を殺さないで生きられるんだ...)

留美「でも、どこに自殺者の肉なんてあるの?それに病院からどうやって...」

八幡「俺の義理の父親がやっている病院があってな。お前も紹介してやろうか?」

留美「うん、お願い。八幡」

八幡「い、いきなり名前呼びかよ...」

葉山(やはり、お前も共存の道を望んでいるじゃないか)

八幡「どうした葉山?」

葉山「なんでもない。さ、みんなのところへ戻ろうか」

八幡「ああ」

留美「うん」

葉山(俺を殺さずに生かしておいたこと、小町ちゃんと生活をしていることの時点で、彼の意思は決まっていたんだ)

葉山(そのことに、俺はやっと気づけたよ)



小町「お疲れお兄ちゃん!みんなお兄ちゃんが怖かったって言ってたよー!」ニコニコ

八幡「へいへい」

雪ノ下「あら、葉山くん。八幡と一緒にいたのね」

葉山「ああ、途中でばったり会ってね」

八幡(...?)

由比ヶ浜「あたし、初めてヒッキーが羨ましく思った...」

八幡「俺の顔見て言うな。どういうことだおい」

三浦「隼人どこ行ってたん?あーし寂しかったし」

海老名「ぐ腐腐。はやはち...」

戸塚(女の子が八幡に引っ付いてる。可愛い)フフフ

戸部「いやー、サイコーの肝試しだったっしょ!」

平塚「よし、寝室に案内する。ついてこい」スタスタ


  寝室

八幡「眠れないな」ガチャ

スタスタ

八幡(あれは雪ノ下?)

八幡「よぅ」

雪ノ下「あら、あなたも眠れなかったの?」

八幡「まあな」


雪ノ下「最近、悩んでいるの」

八幡「?」

雪ノ下「あなた、前に自分がグールだったらどうするかって聞いていたわよね?」

八幡「ああ。それがどうしたんだ?」

雪ノ下「今の私なら、あなたがたとえグールでも殺すことなんて出来ない気がして...」

八幡「...」

雪ノ下「そう考えていると、葉山くんの考えも少しだけ分かったような気がするの。あれだけ嫌がっていたのに、人って変わるのね」

八幡「いいんじゃねーの?みんなとは違う考えでも。俺も正直に言うと葉山の意見に賛成するところもあるしな」

雪ノ下「そうだったの...?まあ、今言われても気にしないわ」フフフ

八幡(...)


八幡「じゃ、おやすみ」

雪ノ下「ええ、お休みなさい」フリフリ

八幡(人は変わるな。俺も小町に出会って変わったしな)スタスタ

八幡「あー眠い。早く戻って寝よ」スタスタ


  数日後

嘉納「留美くん。ここの生活にも少しずつ慣れればいいよ」

留美「うん。ありがとう、嘉納さん」


葉山「ありがとう。雪ノ下さんと陽乃さんが協力してるれると助かるよ」

陽乃「ふふふ。あ、でもSSSレート君は倒しちゃうよ?私こう見えて負けず嫌いだから」ニコニコ

葉山(過去に八幡と陽乃さんが絡んでいたなんてな...)

葉山(まぁ、なんとかなるよな。八幡)

陽乃「この『IXA』で絶対に勝つ」ボソッ

雪ノ下「私的には八幡も協力してくれるとだけれど...誘ってみないかしら?」


由比ヶ浜「ヒッキー、今何してるかなー」

サブレ「クゥ~ン..」

由比ヶ浜「よしよし、サブレー」ナデナデ


平塚「葉山は今日も休みだ」

三浦「最近隼人学校来ないしー」

海老名「仕方ないじゃん優美子。隼人くんにも言えない事情があるんだよ。ぐ腐腐...」

戸部「でも隼人くんいないと、なんか寂しいし?ぶっちゃけまじ寂しいじゃん?」

大岡「寂しいな」

大和「だな」


戸塚「八幡いつもここで昼ごはん食べてるはずなのになぁ」

材木座「くっ!ここへ来れば八幡に会えると聞いたのだがな...」

川崎「屋上にあいつがいる...どうしたんだろ」


八幡「ただいまー」ガチャ

小町「おかえりお兄ちゃん!」

八幡(俺には本当の家族がいる)

八幡(俺には支えてくれる人がいる)

八幡(最近になって、俺はやっと自分の気持ちに素直になれた)

八幡(他人に比べると俺は不幸な奴かもしれない。だが俺は今とても幸せだ)

八幡(いつか本当に、グールと人間がお互いに笑い合って過ごせる日が来るといいな。葉山)

小町「あ、お風呂沸いているけど一緒に入る?」

八幡「寝言は寝て言え」

小町「ぶー、けちー」

小町「あと、お兄ちゃん明るい顔になったね!小町安心だよー」

八幡「まあ、色々とあったからな」フッ

小町「お兄ちゃんが人間だったら苦労してないはずなのにね...私は嘉納さんを恨むよ...!」

八幡「俺は気にしてない。お前とこうして暮らせているんだ。それだけで幸せだ」ナデナデ

小町「...お兄ちゃんポイント高過ぎ」ボソッ


八幡(今さらだが確かに思うな...)

八幡「家族は人間なのに俺だけグール...?」

八幡(ま、別にいっか)

一応終わりです

リアル忙しいから更新も遅かったし長く書けなかった...
初投稿なのでコメント来るたびめっちゃテンション上がってました
読んでくれた方々本当にありがとうございました

はるのんのクインケ使う機械なくて申し訳ない...

自分の想像以上に人気で嬉しいです 

一週間空きますが更新させていただきます


小町「朝だよお兄ちゃん!」ガバッ

八幡「んぅ...おはよう」

小町「早く顔洗ってねー!」バタバタ


八幡「あれ、ルミルミは?」

小町「ルミルミ?知りませんよそんな子供」ピクッ

八幡「あー、起こしてくるわ。つーか仲良くしろよな」スタスタ

小町「うー、小町だけのお兄ちゃんなのにぃ~...」


八幡「おいルミルミ起きろー」コンコン

留美『どうぞー』

八幡「いや、入らねーから。早く出てこい朝だぞ」

ガチャ

留美「おはよう八幡」

八幡「おう、じゃあ下に降りるか」スタスタ

留美「わかった」トコトコ

八幡(あれから数日後、嘉納さんと留美との話し合いの結果、俺達が鶴見留美の世話をすることになった)

八幡(なんでも最近母親が白鳩に殺されてそれ以来一人ぼっちになりろくに食事もとってなかったとか)

八幡(それであの時腹が減っていたのかと納得した)

八幡(で、嘉納さん自身が留美に一緒に暮らそうと言ったんだが...)



留美『嫌だ。八幡と一緒に暮らす』

嘉納『うーむ、そうも簡単に断られるとは...。仕方ないが八幡くん、そういうことだ。頼んだよ』ポンッ

八幡『...分かりました』

嘉納『ああ、それと八幡くん。少し依頼を頼みたいのだが』スッ

八幡『...こいつはSレートの?』

嘉納『そうなんだ。最近病院の裏で騒いでいてね。始末してくれると助かるよ』ニコッ





八幡(あの人には世話になりすぎているからな。大体の頼みは断れない...)

八幡(よって、鶴見留美の件もSレートのグールの件も断れないのである)

八幡「...はぁ」スタスタ

留美「♪」トコトコ

基本不定期だし更新量少ないんでsage saga進行で行かせて貰います



八幡「ふぅ」スタスタ

八幡(家にいても小町とルミルミの空気が重いから逃げてきた。まさか俺が自分から率先して外に出る日が来るとはな)スタスタ

八幡「さて、どこで暇を潰すかな...」

八幡(嘉納さんの依頼のグールは夜に動くらしいからまだ無理だしな)

八幡「...葉山でも呼ぶか」



葉山「どうしたんだ?君が俺を呼ぶなんて珍しいな」

八幡「いや、暇だから呼んだ」

葉山(暇だから俺を?あの八幡が俺を...)

葉山「...とりあえず、どういう場所に行きたいんだ?」

八幡「時間が潰せる、かつ人が少ない静かな場所だな」

葉山「ほう?じゃあ八幡に手伝ってもらおうかな」ニコ

八幡「?」




八幡「グール退治かよ...」

葉山「ああ、まずは説得から入って相手が乗ってこないなら倒すというやり方さ」

八幡「へぇ、まあこんだけリストがいりゃ、何人かは説得が効きそうだな。だが説得後はどうするんだよ」

葉山「そこは君の出番さ」

八幡「うわ、だる...」

葉山「暇なんだろう?それに君にしか出来ない事だしさ」ニコニコ

八幡「やっぱお前をあてにするんじゃなかった」ハァ






八幡「とりあえず今日はここまでていいだろ」

葉山「ああ、そうだな。初日で二人も説得出来て上出来だな」

八幡「...殺した数何人だよ」

葉山「...50人くらいかな」ハハハ

八幡「あーあー可哀想に」

葉山「いきなり襲い掛かって来るんだ。正当防衛だよ」

八幡「それもそうか」フゥ

葉山「君が夜まで帰りたくないって言ってたけど、本当にこんな時間まで良かったのか?」

八幡「家に帰りたくないからな。今日だけは」

葉山「大体読めるな。小町ちゃんと留美ちゃんが仲が悪くて入りづらい、ってところか?」

八幡「ああ、俺が帰る頃には仲良くしてくれていればいいんだけどな」

葉山「ん?まだ帰らないのか?」

八幡「依頼があってな。とあるグールを倒してくる」

葉山「ほぅ、俺も行くよ」

八幡「...俺一人で解決するからな」スタスタ

葉山「邪魔はしないさ」スタスタ


 病院裏

Sレートグール「死ねよ!!!」バキィ

人「」ビチャ

Sレートグール「アヒャヒャヒャヒャ!!!」

八幡「うわ、変態だわ」スタスタ

葉山「こんなやつがSレートかよ...」

Sレートグール「あーー?」クルッ

八幡「おい、これ以上人を殺すのをやめろ」

Sレートグール「えー?やだねー」ケラケラ

八幡(赫眼)「じゃあ死ね」ブォォン!

ドガァァァァァン!!!

Sレートグール「」ビチャビチャ

葉山「...え?」

八幡「終わったぞ。帰ろうか」

葉山「...君はこんなにも強かったのか」

葉山(強いとは分かっていたがSレートを瞬殺なんて...)

八幡「これが俺の全力だ。カグネを使ったのは久しぶりだな」スタスタ

葉山「...君が味方で本当に良かったよ」スタスタ

スタスタ

八幡「...」ピタッ

葉山「!!」ピタッ

八幡「誰だあいつ。俺の勘が相当の手練れと言ってるぞ」

葉山「陽乃...さん...」

八幡「!へぇ、この人がか」

陽乃「ひゃっはろー!大きな物音がしたから来ちゃった。隼人と、とても強いグールさん」ニコニコ

八幡「俺の正体を知ったのか...」

陽乃「まあねー。逆にあんなに派手にやっといて見つからない方が不思議だと思うよー?」

八幡(やはり全力でやるのはまずかったか)

葉山(くそ...。こうなったら陽乃さんが八幡のグールとしての正体に気付かないことを願うしかないのか!?)

八幡「で?ここに来たのはいいが、どうするつもりだ?」

陽乃「うーん、SSSレートのグール以外は殺さないって言ったんだけど...」


ガシャ    バシュゥゥゥゥン!!


八幡「ぐぁ...!?」ガクッ

葉山「八幡!!」

八幡(あの武器は...!)

陽乃「君、SSSレートだよね?」ニコニコ

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年05月05日 (火) 22:46:30   ID: gQSXc-wk

続き~続き~!
みたいな~

2 :  SS好きの774さん   2015年05月16日 (土) 18:46:45   ID: C52A7fJJ

続きオナシャス!

3 :  SS好きの774さん   2015年05月26日 (火) 18:45:23   ID: td9T1Bd-

続き楽しみにしてま〜す!!

4 :  SS好きの774さん   2015年05月26日 (火) 21:11:11   ID: 1oTwMFSM

続き楽しみにしてます!

5 :  SS好きの774さん   2015年06月01日 (月) 21:30:52   ID: D9g4LqRf

八幡のグールとしての通称知りたいです。

6 :  SS好きの774さん   2015年06月08日 (月) 02:11:06   ID: JXMBYWk3

がんばれー!

7 :  SS好きの774さん   2015年06月09日 (火) 23:25:37   ID: 5NSOiWEw

読んでます!
ご苦労さまですm(_ _)m

8 :  SS好きの774さん   2015年06月17日 (水) 20:03:21   ID: xXXnrbjZ

続き書いてくれるの?
ありがとう!

9 :  SS好きの774さん   2015年06月19日 (金) 15:06:33   ID: jVoOumQF

来週楽しみにしてます!

10 :  SS好きの774さん   2015年06月27日 (土) 14:53:19   ID: 1kch5QjM

更新よろ

11 :  SS好きの774さん   2015年06月27日 (土) 14:54:38   ID: 1kch5QjM

わくわく

12 :  SS好きの774さん   2015年06月28日 (日) 23:52:19   ID: JHEHQVdU

期待

13 :  SS好きの774さん   2015年06月30日 (火) 19:36:50   ID: 05oRFPms

ついに陽乃さんキターーーーーーー!

14 :  SS好きの774さん   2015年07月02日 (木) 22:59:56   ID: I0VrxG8q

次が楽しみ!

15 :  SS好きの774さん   2015年07月05日 (日) 12:55:42   ID: NYtcuj3F

陽乃と八幡の戦闘が気になるー!

16 :  SS好きの774さん   2015年07月17日 (金) 00:59:32   ID: -Um4-NTB

このガイルのグールSSは一番面白いな
グールのやつは途中でみんな諦めるしなぁ、ここでは完結まで頑張ってもらいたい

17 :  SS好きの774さん   2015年07月18日 (土) 15:11:06   ID: z2KrtyKu

材木座を誘導した男のセリフ笑
守るって…お前のせいだよw

18 :  SS好きの774さん   2015年07月19日 (日) 01:00:52   ID: yQa4e-va

続き読みたい!!

19 :  SS好きの774さん   2015年07月19日 (日) 10:44:21   ID: yQa4e-va

楽しみです!

20 :  SS好きの774さん   2015年07月23日 (木) 02:01:07   ID: 46lWRhCD

あれ?完って表示…だと…?
また、書き逃げかよ・・・・・

21 :  SS好きの774さん   2015年07月23日 (木) 14:53:19   ID: d6iBrgWz

↑表示消えてるよ
この作者はまだやれる

22 :  SS好きの774さん   2015年07月27日 (月) 23:41:05   ID: Id8aldJu

これからが期待!!

23 :  SS好きの774さん   2015年08月02日 (日) 21:24:37   ID: 1JKWWfRz

完結って書いてある・・・

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