いつの日だったか、そう決意した。

その日から俺は毎日特訓した。

専用の艤装も明石に作ってもらった。

人間でも動かせるように調整してあるみたいだが……艤装は相当重い。
そもそも、艦娘専用装備を人間がつけるんだ。当たり前だ。

自由に動けるようにするため、筋トレは特に重点的にやった。

それでも主砲とかいった武装は持てるものではない。

そのため、主な武装は天龍や龍田が使っているような近接武器となる。

これもまた深海棲艦にダメージが通るように、専用の武器を作ってもらった。
普通の刀や薙刀と比べるとかなり重たいが……これでも軽くしたほうだ。しょうがない。


あとは実践を重ねるしかない。鎮守府にいる艦娘と、何度も演習を行った。

人間と艦娘の戦闘だ。力の差は歴然で死にかけたこともあったが……なんとか無事だった。


そんな厳しい特訓を数え切れないほど乗り越え、そして……

ついに俺はまともに深海棲艦と戦えるレベルにまで強くなった……！


コンマ 下1　火力
01～25 駆逐艦並
26～50 軽巡洋艦並
51～75 重巡洋艦並
76～00 戦艦並

コンマ 下2　速力
01～25 戦艦並
26～50 重巡洋艦並
51～75 軽巡洋艦並
76～00 駆逐艦並

コンマ 下3　運

高ければ高いほど良い
ちなみに00は100扱いです。

火力……29　軽巡洋艦並
速力……41　重巡洋艦並
運……40　普通



提督「ふっ……！」


基本的に急加速ができない以上、どれだけ先に相手に気づけるかが勝負となる。
発見したとしても、こちらは遠距離攻撃ができない。
そのため遠くから徐々にスピードを上げ、距離を詰めるしかない。


天龍「……そこかっ！」ﾄﾞﾝﾄﾞﾝ


相手に発見された。
しかし、スピードは既に乗っているため、避けることはそこまで難しくは無い。


提督「いけるっ……！」


近づいた後は、二つの選択をすることになる。
相手に逃げさせる隙を与えないか、もしくはスピードを落とさずそのまま動き続けること。

止まってしまっては格好の的となってしまう。

天龍は接近戦のほうがむしろ得意なため、隙を与えないというのは難しいだろう。

そのため、スピードに乗ったままヒット＆アウェイで攻めることにする。

提督「っ……！」ﾌﾞﾝｯ


俺の出せる最高スピードで近づき、渾身の一閃を放つ。


天龍「おせえよ！」


しかし俺のスピードはせいぜい重巡洋艦程度が限界だ。
容易くかわされてしまった。

天龍がカウンターで模擬刀を振ってきた。

このまま近接で戦ってくれるなら、まだチャンスはある。


天龍「おらぁ！！」ﾌﾞﾝ


ギリギリで攻撃をかわす。
一撃でも当たればこっちの負けだ。


提督「そんな遅い攻撃じゃ俺には当たらんよ」


そういって挑発をした。
天龍ならきっと……。


天龍「あぁ？ いうようになったじゃねえか……！」


乗ってきた。よし。


天龍「おらおらぁ！！」ﾌﾞﾝﾌﾞﾝﾌﾞﾝﾌﾞﾝ


攻撃を全てかわし続ける。正直全部当たりそうで怖い。
かわし続けれるのも時間の問題だ。
その前に、天龍が我慢しきれなくなってくれれば。


天龍「ちょこまかと……逃げんじゃねえっ！」ﾌﾞｵﾝ


提督「……ここだっ！」ｽｯ


一か八かのカウンター。
天龍がこっちに思いっきり振っているぶん、俺の攻撃に乗る力は増すはず。

この一撃で決める……！


天龍「なっ……！」


提督「決まれっ……！」


ドスン、と大きな音がする。
今のは、効いたはずだ。

天龍「……へっ、やるじゃねえか」ﾌﾗｯ


提督「っと、まあな」


倒れそうになった天龍を支える。
勝つには勝ったが……。


提督「……でも、挑発とか心理戦も含めてだからな」


そう、深海棲艦には言葉が通じないのだから挑発なんてものは通じない。
天龍のように接近戦を挑んでくるようなやつも少ないだろう。


天龍「勝っておいて、謙遜なんてするなよ」

天龍「俺が弱いみたいになるだろ」


提督「そう、だな。ありがとう」


実際、俺はまだまだ弱い。
戦場に出ても役に立てるかどうかは怪しい。

それでも……


提督「……お前たちを、守りたいからな」


そのために、これからもっと強くなってみせる。



守るために。

演習終了後……


提督「明石、例のものはできたか？」

明石「できましたよ！ はい！」

提督「ついにか……！」

明石「結構苦労したんですからね、もう」

提督「すまない、君には艤装の件といい苦労をかけてばかりだな」

明石「別に謝ってほしいってわけじゃないんですけど……まあ、いいです」

明石「はいこれ、相手の障壁を参考にして作ったバリアーです」

明石「ただし、防げるのは一回だけ。それもあまりに強力な攻撃は防げないかもしれません」

明石「過信をしちゃいけませんよ？」

提督「ああ、分かってる。本当にありがとうな」

提督「これで、俺も出撃できるようになる」

明石「……本当はまだ反対なんですけどね」

提督「……」

明石「……提督が決めたことならしょうがないです」

明石「でも、一つだけ約束してください」

提督「なんだ？」

明石「必ず、生きて帰ってくること」

明石「いいですね？」

提督「……もちろんだ。君たちを置いていくわけにはいかないからな」

明石「なら、いいです」

明石「今日はもうお疲れですよね」

明石「明日から、がんばってください」

提督「ああ、頑張る。ありがとう」






戦闘時、提督は一定値以内の攻撃なら1回のみ耐えられます。

しかし、一定値を超える攻撃の場合、コンマで防御判定を行います。

ミスの場合、バリアが耐え切れず攻撃を受けてしまいます。

その際、ダメージをコンマで取り、行動不能期間or死亡が決まります。

【1日目】

提督「さて、今日から俺も戦場に出撃することが可能となったわけだが……」

提督「その前に現状の把握をしておこう」


秘書官
下2




とりあえず遅いので今日はここまで。
進みが遅く、まだ内容が全然分からない状態なのにすみません。

大和「現状の把握……ですか」

提督「そうだ、改めて気合を入れなおすためにな」

提督「前と今じゃ色々と変わったこともあるし、確認もしておかないと」

大和「そうですね……じゃあ色々と確認していきましょう」



現在、人類と深海棲艦は拮抗状態にあります。
これからの出撃や、相手の行動、イベント等によって戦況は変わっていきます。

日々、少しずつ押されているため、こちらから何か行動を起こさないと戦況は徐々に不利になっていきます。

一日4回行動。基本的に特訓、交流、探索、出撃から選びます。
今後意見等、もしくは一時的にイベントで増えることがあるかもしれません。



特訓：特訓します。提督のステータスが上昇します。判定はコンマです。

交流：艦娘たちと交流します。できるのはメイン艦隊のメンバーのみです。

探索：探索をします。便利なアイテムが手に入るかもしれません。さらに運が良ければ、○○○○と……？

出撃：出撃します。出撃場所、結果等によって戦況が変化します。しかし、1日の3回行動分消費します。



今のところ30日間になると、それぞれエンディングへとルート分岐する予定です。
戦況と艦娘との交流の具合によって変化します。


戦況が悪い場合、もちろんあまり良くない方向に行きがちです。


グッドなエンディングを見るためには、基本的に深海棲艦の全滅となります。


しかし、戦争を無くす方法は一つではありません。自由に行動をしてください。

ステータスは火力、速力、運しかありません。
何故なら提督は近接武器しか持てないからです。そういうものだと思ってください。

戦闘システムは艦これのものではなく、独自の簡易的なものを使います。
これも意見等によって変わっていくと思いますが、ご了承ください。



戦闘説明


提督は基本的に攻撃、速力上昇、撤退の三つのコマンドから選びます。
例外として、戦闘の状況によっては救出コマンドが出ることもあります。

攻撃：コンマによってヒット判定、火力判定を行います。ステータスによって補正が入ります。

速力上昇：コンマによって上昇判定。回避判定、撤退、救出に関係してきます。攻撃するたびに速度は下がってしまいます。

撤退：その名のとおり撤退します。撤退するときには、速力が高ければ高いほど撤退しやすいです。


艦娘は基本的に砲撃、雷撃（空母の場合 艦爆、水爆）となります。

砲撃：コンマによってヒット判定、火力判定を行います。練度によって補正が入ります。

雷撃：砲撃と同じ。練度によって補正が入ります。火力が砲撃より高く、命中率が劣ります。



戦闘はやばいぐらい何も考えてないので、意見とかばりばり募集中です。
正直コンマで勝利or敗北ぐらいでもいいんじゃないとか思うぐらいです。