モバP「ギャンブルクエスト?」塩見周子「おー♪」 (104)

※注意※
・様々なアイドルがギャンブルのようなものを行います。
・なので、苦手な方は推奨できません。ご了承ください。
・キャラ崩壊


一応前作↓特に関連性は無いです
モバP「ギャンブルですか?」兵藤レナ「ええ」
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SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1430547905

登場アイドル(一部)

塩見周子(18)
渋谷凛(15)
佐々木千枝(11)
一ノ瀬志希(18)
神崎蘭子(14)

他多数…

(346プロダクション 中庭)

周子「やっほー」

周子「京都出身、塩見周子だよ。よろしゅうー♪」

周子「隣に立っているのは、346プロ内屈指のギャンブル好きと有名なプロデューサー」

モバP「そうか、俺、そんなに皆に言われてたのか…」(以下P表記)

周子「んー? でもアイドルからの評価は高いよ? もーまんたい」

P「え、本当か? 誰が言ってたの? ちょっと詳しく!」

周子「それはとっぷしーくれっとかな♪」

周子「今回、『最近運気が落ちている』と嘆いているプロデューサーのために特別にご用意しました」

周子「全然あんたん出来ない、狙ったSRが出ない、そんなプロデューサー!」

周子「かわいいシューコちゃんと、愉快なアイドル達が協力して」

周子「色々なギャンブルを計画して、自信を回復させてあげようという献身的企画」

P「おお…お前達、俺のために…そんなことを…」ウルウル

周子「題して『ギャンブルクエスト、プロデューサー危機一髪』ー」

P「……危機一髪?」

周子「いえーい!」

P「い、イエー」

周子「嬉しいかな? んー?」

P「いや、今のでスゴイ不安になった。これ献身的とはちょっと違う気がするぞ?」

周子「企画全体のルール説明だよー」

P「はい」

周子「現在、プロダクション内に、本日完休のアイドル達が数名、趣向を凝らしたギャンブルを用意して待ちかまえています」

周子「プロデューサーには、全員とギャンブル対決して貰います。そして存分にギャンブラーとしての勘を取り戻してください」

P「オフなのに、わざわざありがとうな」

周子「うん? ギャラは頂くよーん。勿論プロデューサーの財布から♪」

周子「お昼、あとでいこうねー♪」

P「ガメツいな」

周子「各ギャンブルをクリアすると、次のアイドルの場所を示す暗号と金貨が1枚貰えます」

周子「最後に待ちかまえているラスボスを倒すと無事クリアです」

周子「以上!」

P「ほうほう、RPGっぽくて、ちょっと楽しみになってきたぞ」

周子「初めはあたしだよ。さあ、しょーぶだ!」

P「よーし、さあ何で勝負する? トランプか、ダーツか?」

周子「じゃーん! 生八つ橋です!」

P「八つ橋?」

周子「あたしの実家の八つ橋を使った、ロシアン八つ橋だよ」

P「おお、周子の家の八つ橋か、旨いよなあ」

周子「この10個の八つ橋に、アタリが1個あります!」

P「……」

P「周子、俺の聞き違いか? 何が、何個だって?」

周子「うん? アタリ1個だけど」

P「」

P「ば、馬鹿野郎! 普通逆だろ! リアクション芸人の体当たり企画じゃないんだぞ!」

周子「クリア条件は、見事アタリを引くこと!」

周子「最後までアタリを引けなかったら、プロデューサーの負けで、あたしの勝ち」

P「実質、俺の勝率は計算上90%超…楽勝だな…って違うわ!」

周子「ちなみに、ハズレの中身は色々なアイドルが考えて各自入れて貰ったよ。一応全部食べれる範囲のものだから」

周子「つまり、アイドル達の愛情が籠った八つ橋だよ、残さず食べてね♪」

P「ふざけんな!」

【No.1 ロシアンルーレット】

‐‐‐

P「お前は食べないのな…」

周子「ごめん…あたし、八つ橋アレルギーなんだ…」

P「嘘つけ! 常時持ち歩いてる癖に!」

周子「さあさあ、ぱくっとイっちゃおう!」

P「くそ~…」

P「…生八つ橋だから透けて中身が見えると思ったんだけど、色が濃くて見えないな」

周子「あたしの実家から取り寄せた生地、お味は黒は黒豆、緑は濃抹茶です。残念だったね」

P「(普通に食いたい…)」

P「ええいままよ! これだっ!」パクッ

P「ウボァー!!」ブバア!

周子「ちょw早すぎwwバケツバケツwww」アセアセ

P「ウ、アア……1口目で…噛んだ瞬間、清涼感が口いっぱいに…」

周子「あ、これは歯磨き粉だね。あたしが入れました」

P「塩見さん……中身、一応食べれるって言いましたよね…??」

周子「子供の頃、味の付いた歯磨き粉とか食べた経験ない?」

P「おえええ……」

P「ひどいよお…あんまりだよぉ…」グスッ

周子「よしよーし」ナデナデ

周子「さあ、気を取り直して2個目どうぞー」

P「オラァ!」パクッ

周子「おっ、男らしい!」

P「……」モグモグ

周子「あれ、早くもアタリ?」

P「いや…なんか、甘いのにしょっぱい…ミスマッチ感が凄まじい味だ」

周子「そちらは資料によると、首藤葵ちゃん作、昆布の佃煮が入っております」

周子「『プロデューサー、愛情込めて作ったから、美味しくたべてっちゃ☆』」

周子「とのこと」

P「おお、葵の手作りか。嬉しいけど、八つ橋とは致命的に合わんな」モグモグ

P「口の中で混ざり合って、ただただ不味い…オエ…」

周子「余った佃煮と八つ橋はあとでプレゼントするよ?」

P「マジか!? それは嬉しい!」モグモグ

P「よし3個目…そろそろ…」パク

P「…っウッ!!!」

P「げあ…がっ…!」ムズムズ

周子「大丈夫? 強烈なボディブローを受けたセルみたいな呻き声だけど…」

P「ワサビだ…しかも半端じゃねえ量…!」ツーン

周子「んーと…ワサビは、美嘉ちゃんだね」

周子「『あたったらゴメンね☆』」

P「~~~!!!!」ツーン

周子「キュートにデコってメッセージを送ってくれてます」

P「…はあ、はあ、流石はカリスマギャル…刺激的なテイスト…」

周子「なかなか当たらんねー」

P「どうせなら、この後に歯磨き粉を食べて清涼感でワサビの辛さを中和したかったな…」

周子「それはそれでいかんと思うよ、あたしは」

P「4個目、おりゃ!」パクッ

P「…」モグモグ コリッ

P「…!!!!」

P「っ…! エフッ! エフッエフッ!」バタバタ

周子「大丈夫? 今度は範馬勇次郎の笑い声みたいにむせてるけど…」

P「な、ナン、だ、コの辛さ……」

P「尋常じゃなく…辛い、というより…痛い!痛い痛い!!」

周子「えーっと、それは『ブート・ジョロキア』だよ」

周子「世界一辛いスパイスとして、ギネスでも認定されてるね」

P「おぅ、おぅ、おぅう!!」バタバタ

周子「はい、水」

P「っぷはあ! 誰だ! あんな化学兵器ぶち込んだ奴!!!」

周子「んー、時子さんだね」

周子「『有り難く受け取りなさい、無様にのた打ち回るがいいわ』」

周子「って書いてあるよ、資料には」

P「くっそー、加減を知らないな、あの女王様は! ブート・ジョロキア!?」

P「生のままいれたらもうそれは遊びじゃないよ! 大問題だよ!」

周子「プロデューサー、へんたーい」

P「辛いの連発はキツイ…胃がもってかれる…」

P「ひどいよ…こんなのってないよ…」シクシク

P「いやだぁ…」ウッウッ

周子「まあまあ、今度デートしてあげるから」

P「5個目行きます」パクッ

周子「立ち直りはやっ!」

P「……」モグモグ

P「……?」モグモグ

周子「お、アタリかな?」

P「いや、当たりでは無いな。なんだろう、苦い…? じゃりじゃり鳴ってるな」

周子「んー…?」シリョウヨミー

周子「!!」

P「なんだった?」

周子「…まあ、たぶん大丈夫だよ。次いってみよー」

P「??」

周子「……」


『小関麗奈/???』
『軽めのハズレにしてあげたわ、感謝しなさい! でも………!』

P「6個目だ、そろそろっ」パクッ

P「……」モグモグ

P「旨い! これは当たりだろ、チョコレート味の八つ橋だ!」

周子「お見事! アタリでございますー」パチパチ

P「よっしゃあ! これで地獄から解放された!」

周子「地獄て。まあ346のアイドルは個性が強いから、みんな凄いもの入れてくるね」

P「周子のもなかなかヘビーだったけどな!」

周子「では、次のアイドルへの暗号が記された手紙をどうぞー」

P「サンキュー。デートの約束忘れんなよ!」

周子「はいはい、ちゃんとエスコート頼むよ?」



【戦利品:塩見周子とのデート】


周子「ちなみに残りの4つの中身はこんな感じー」

・城ヶ崎莉嘉…カブトムシグミ
・マストレ…プロテイン
・双葉杏…のど飴
・佐久間まゆ…愛情

周子「個人的に杏ちゃんのが怖いね。不意打ちで歯が折られそう」


‐‐‐

P「さて、次のアイドルと場所は…んん…?」ガサガサ



『始マリの門は修羅の遊戯に色を染めん、荒ぶる走手の慟哭に導かれよ』


P「(暗号って、熊本弁かよ…)」

P「でもこれは分かりやすいな。始マリの門ね…」

P「慟哭…ってのは何かの音か、声か…」

P「なんか遊ばれてる気がするけど…」

P「まあいいか」


※暗号作成協力…神崎蘭子、二宮飛鳥

蘭子『プロダクションの正門で向井拓海さんがバイクをふかして待ってます、勝負頑張ってくださいね!』

‐‐‐

(346プロダクション 正門前)


ブゥンブゥンブゥン!

拓海「よう、プロデューサー、待ってたぜ」

P「次は拓海か。こんな所で何をするんだ?」

拓海「ちょっと移動しようぜ、ほらよ」ポイッ

P「お、なんだ、そんな大掛かりなのか?」

拓海「そんな大層なもんじゃないって。まあ着いてからのお楽しみだ」

P「よっこらせ。安全運転で頼むぜ」

P「(おー、拓海の腰回りの感触がたまらんなあ…)」

拓海「任せとけよ、しっかり捕まってな!」ドゥルン!

‐‐‐
(某所 埠頭)

ザザーン…

P「……」

P「ホントに何すんの? ねえ」

拓海「おいおい、埠頭でギャンブルって言ったらあれしか思い浮かばないだろ?」

P「え、何? エスポワールにでも乗るの?」

拓海「ちげーって。根性比べだよ、根性比べ!」

【No.2 チキンレース】


P「ウッソだろお前!? チキンレースすんの!?」

拓海「なんだ、ブルってんのか? ほら、ちょっと手伝えよ」ガリガリ

P「ま、ママチャリっすか…」

拓海「流石にバイクでドボンは洒落にならないからな。かなりボロボロだけど、走行は問題ないぜ?」チリンチリン

P「いや、アイドルが海にドボンも洒落にならんから」

拓海「アタシは慣れてるから大丈夫だよ。プロデューサー、ギャンブルは度胸だぜ?」

向井拓海(18)

P「くっそー…マジでやんだな? やったるぞコラ? 後悔すんなよ?」

拓海「よーし、覚悟完了だな。ルールは簡単、アタシが空き缶を空に投げるから、それが落ちた合図で両者スタート」

拓海「あとはこっから30メートル先の海に突っ走って、先にブレーキを掛けた方が負けだ。オトコ見せろよ?」

P「…俺が勝ったら…」

拓海「?」

P「今度のお前のイベント、派手な動物の衣装着せてやるからな」

拓海「ば、馬鹿言うな! あんなの絶対二度と着ないからなッ!!」

拓海「いくぜ、おらっ!」ヒョイ

P「……」

拓海「……」

P「……」


カコーン!


拓海「!!」

P「っし!!」ジャキッ!

拓海「ッ!(出遅れた!)」ジャリッ

P「(うおお、怖わっ!!)」ジャリジャリ!

拓海「くっそ…!」ギイギイ!

P「もう少し…!」

P「よし、そろそろ…ドリフトを掛けて…!」ギュッ

ジャキッ

キキィー! 

P「(よし止まった! 僅か30センチ!)」

P「拓海は!?」

拓海「…!」

拓海「(ヤベ…これ、ブレーキ…効かな…)」

P「!? おい! ブレーキ…!」

拓海「(まじぃ…!)」

P「くそっ…!」

P「拓海!」バッ

拓海「ばっ、お前! 何を…!!」

バキッ! 

ドッボーン!


‐‐‐


拓海「…大丈夫か?」

P「拓海こそ、どっか打ったり擦ったりしてないか? 怪我は?」ジャバー

拓海「…自分の心配しろよ。お前、海に落ちたんだぞ?」

P「お前より100倍頑丈だから心配すんな。いざという時にお前達を守るのもプロデューサーの仕事だからな」ビシャビシャ

拓海「…ありがとな」

拓海「あと…すまん」

P「まさか、お前のブレーキが壊れてるとはなあ。でも、お前に怪我がなくて本当に良かったよ」バシャー

拓海「あの時、アンタが前に出て、庇って緩衝材になってくれなかったら、アタシが落ちてたよ」

拓海「賭けはアンタの勝ちでいい。少しこんな無茶は控えるよ」

拓海「カッコわりぃな…ははは」

P「おいおい、拓海らしくないな。剛毅で不遜な所が向井拓海の持ち味なんだから。そんなお前じゃプロデュース甲斐がなくて俺はごめんだね」

拓海「な、なんだよ! ったく、アタシはどうすりゃいいんだよ!」

P「賭けは引きわけだ。事前にチャリの状態確認を怠って、お前を危険に曝した俺も悪い」

拓海「なっ、プロデューサーは悪くねえよ! こんな事したこっちがどう考えても悪い!」

P「いーや、俺が悪い。別にチキンレース自体は悪くなかった。なかなか楽しかったよ」

拓海「おまっ…!」

拓海「……っ」

拓海「…そーか、アタシも久しぶりに結構楽しめたよ」

P「ははは…!」

拓海「くくっ…!」

P「……」

P「でも魔法少女のコスプレはキチンとやって貰うからな」キリッ

拓海「ハアァ!? なんか変ってるぞ、オイ!!」



【戦利品:向井拓海のメルヘンアニマル復刻版】

‐‐‐

(346プロダクション 正門)


P「ふう、緊張したなあ…」

P「スーツは着替えたし、次の勝負は…」



『蒼の眷属、蜥蜴の主、犬狼の朋輩達は桃園に集い、コロッセオを血桜で染め万勝の王を粛然に祝う』


P「」

P「わ、分からーん!!」

P「はあ!? コロッセオ!?」

P「一体何が始まるんです…?」

蘭子『渋谷凛ちゃん、古賀小春ちゃん、水木聖來さんと太田優さんが、中庭の桜の下に集まって、どうやらペットの競い合いをするようです!』


‐‐‐
(346プロダクション 中庭 桜の木)


優「アッキーの毛ってもこもこでしょ? 結構揃えるの大変なのよねぇ」

凛「トリマーに任せないで、自分でやってるって凄いですね。ビションフリーゼって難しそうなのに…」

優「凛ちゃんのハナコってヨーキーとミニチュアダックスのミックスだっけ?」

凛「はい。トリミングはウチは…大体二ヶ月置きくらいです」

聖來「ヨーキーなら一ヶ月くらいの方がいいんじゃないの?」

凛「そうですか? あまり気にならない時もあるんですけど…」

聖來「うーん、小さい時はまだ大丈夫だけど、年を重ねるにつれてわんこって結構大変になってくるからね。習慣づけるのは大事かもよ?」

優「うんうん、トリミングしてる時ってすっごい気持ちよさそーだよね」

優「大変だけど、日頃の感謝もこめて、丁寧にやってあげなきゃねぇ☆」

渋谷凛(15)
水木聖來(23)
太田優(21)
古賀小春(12)

聖來「アッキーの気持ちよさそうな顔ってどんなの? いつもムスッとしてるよね」

優「あー、見たい? アッキーの写真、今日いっぱい持ってきたのよ!」

凛「本当ですか? ちょっと見てみたいかも…」

聖來「見たい見たい!」

優「アッキーのトリミング写真はこれなんだけどぉ…」

凛「…ぷっ!」

聖來「な、何これ! 角刈り!w」

優「あ、間違えた、これはちょっと失敗した時のだったわぁ」

凛「あはははっ!」

優「飼い始めた時はよく分からなくてバリカンでやってたら、角刈りになっちゃったのよねぇ」

聖來「あはは! だ、だからアッキーって根に持ってるんじゃないの?」

凛「そ、そうかもしれないですね…」

凛「ふう…」

聖來「はー、笑った笑った…それにしても……」

優「麗かな春の陽気ねぇ…」


ポカポカ…


優「プロデューサーくん、来ないねー」

聖來「ちゃんと場所分かるのかな?」

優「んー、蘭子ちゃんが暗号を作ってたみたいだけど…」

聖來「それ、分かるのかな…?」

凛「小春が探しに行ってから……結構経ちますね」

凛「あ、こら、ハナコ! ヒョウ君にイタズラしたらだめ!」

ハナコ「ワン! ワン!」

ヒョウ君「ZZZ……」

P「お~い!」バタバタ

小春「プロデューサー見つけましたよ~!」バタバタ

聖來「あ、来たよ」

凛「プロデューサー、遅いよ」

優「小春ちゃん、御苦労さま♪」

P「す、すまん…桃園…コロッセオって…ここのことかよ…」ゼーゼー

聖來「さて、じゃあ早速始めますか、わんこ、おいでー!」

優「アッキー、ほら、こっちだよー♪」

小春「ヒョウくーん、起きてぇー?」

凛「ハナコ、おいで?」

P「おおお、ペットが勢揃いで…何するの?」

聖來「最初はペット自慢もいいかと思ったけど」

優「ペットでギャンブルといったらぁー?」

P「……闘犬?」

凛「違うよ、ドッグレース」

小春「ヒョウくーん?」

ヒョウ君「…ZZZ」

【No.3 ドッグレース】


P「ドッグレースか…」

P「遊園地とかではイベントとしてやってる所もあるよな」

聖來「正式なのはちゃんとレーンを引いたり、先導用の玩具を用意したりするんだけど」

優「そうゆうのってぇ、ペットのストレスになっちゃうんですよねぇ…」

凛「だからそういうのは無しで、主人とペットの間隔を20メートル程置いて、一番早く主人の元に辿り着いた子の勝ちってルールだよ」

小春「プロデューサーさんは、誰が勝つか予想して下さい~♪」

P「…ヒョウ君も?」

聖來「まさに『眠れる獅子』だね!』

P「(詰まる所、ヒョウ君は『大穴』か…)」

P「(総合力で言ったら、ダントツの本命◎は聖來のわんこだな)」

P「(アッキーの予想外の奮闘に期待したい部分もあるが…)」

P「うーん、悩むな…」

P「……」

P「よし、ここは凛のハナコに賭けよう!」

凛「ハナコでいいの?」

P「凛、お前とハナコのチームワークに賭けたんだ。種族の枠を超えた友情を見せてくれ」

凛「う、うん…」


‐‐‐

P「よし、これくらい距離を空ければいいか?」

聖來『プロデューサーさーん! いつでもオッケーだよー!!』

P「3匹の犬と、1匹のイグアナを連れてる…なんか貴重な経験だ」

わんこ「ヘッ、ヘッ、ヘッ!」

ハナコ「わん!」

アッキー「……」

ヒョウ君「♪」

P「…」

P「さて、そろそろ離すか…」

P「よーし! じゃあいくぞー!」

‐‐‐

P『よーし! じゃあいくぞー!』

優「あらぁ、そろそろ来るわね」

小春「ヒョウくーん! 頑張ってぇー!」

P『よーい…ドーン!!』

凛「わ、来たよ!」

優「アッキー! こっちこっちー!」

聖來「きゃー、来た! ほら、わんわんー!」

凛「は、ハナコ! こっちに…!」

小春「ヒョウくーん! ヒョウく~ん??」

ヒョウ君『…ZZZ』

聖來「わんこー! わんわーん!」

優「わんわーん♪」

凛「ハナコ、が、頑張って…!」

‐‐‐

P「(わんこ速ェ!!)」

P「くそ、このままじゃハナコが…!」

聖來『わんわーん!』

優『わーん♪』

凛『--』

凛『--!』

P「……んんん?」

‐‐‐

凛「は、ハナ…」

P『リーン! 声が小さい! もっと声を張れェー!!』

P『わーん!!』

凛「!?」

P『ほら凛、声を出せ! わんわーん!』

聖來「www」ゲラゲラ

優「wwww」プルプル

聖來「ぷぷろ、プロデューサー、おも、おもしろ過ぎww」

優「あああアッキ~!こっちだよ~!www」

凛「わ、わん…///」

P『腹から声出せェ!』

P『ワーン!』

凛「わ、わんわん!」

凛「ハナコ、こっちだよ! わん!」

P『そうだ! ハナコ、いけェ!!』

聖來「わんわーん♪」

優「わんわ~ん☆」

凛「わ、わん!わんわん!」

P『ワンワァン!』

聖來「ブホォ!wwww」プルプル

優「グハッ!wwwww」プルプル

凛「わんわん!!」

凛「ハナコ、そう、こっちへ!!」

聖來「わんこー!!」

ハナコ「ワン!」ダッ


ガシッ

凛「や、やった!」

聖來「ほらわんこ、おいでー!」ガシッ

わんこ「わふっ!」

優「もぉ~、アッキー、おそ~い!」

小春「え~ん! ヒョウくーん! 寝てちゃダメだよ~!」ダッ

アッキー『……』

ヒョウ君『…ZZZ』

P「一着はハナコだな! よーし、よくやったハナコ~!」ナデナデ

ハナコ「わんっ♪」

聖來「プロデューサー、必死すぎだよw」

P「わんこも頑張ったな、よしよし!」

優「スゴイ面白かったよ♪ また今度やりたいなー☆」

凛「ぷ、プロデューサー!」

P「うん?」

凛「ハナコもだけど…私も…結構頑張ったと思うんだけどな…?」

P「おお、そうだな。またひとつ自分の殻を破ったな」

P「凛も良くやった!」ナデナデ

凛「う、わ………ふ…///」ワシャワシャ

凛「(こ、これ…けっこう……///)」

小春「ふうー、なんだか眠くなってきました~…」ウトウト

小春「ヒョウ君と一緒にお昼寝もいいかもです~…」

ヒョウ君「ZZZ…」

優「そうねぇ、良い天気でぽかぽかだから、私達はもう少しここにいようかしらぁ?」

聖來「そうだね、ちょっとペット談議に花を咲かせるよ」

凛「プロデューサー、これ」スッ

P「お、次の暗号か」

聖來「プロデューサーも暇になったらこっちにおいでね?」

P「そうだな、全部回り終わったら寄るとするよ」

P「ペット飼うのもいいかもなあ、じゃあ、そろそろ行くよ」

優「犬はいいわよぉ☆ アッキーのこと、また撫でてもいいわよっ♪」

凛「うん、また…撫でに来てもいいから」

P「おう、ハナコも元気でな」

ハナコ「わんっ♪」

小春「う~ん…くぅ…」

ヒョウ君「ZZZ…」



【戦利品:ペットを撫でる権利】


‐‐‐

P「ペットもいいなあ…」

P「ギャンブルというか、ただのコミュニケーションになっているような…」

P「彼女達が楽しんでくれるなら、それでいいか」

P「さて…」ガサガサ


『聖なる泉は硝煙に包まれ、銀弾の射手は紺碧を仰ぎ世界を憂う』


P「『銀弾の射手』ねぇ…」

P「…あのイベントのことかな?」

P「聖なる泉…?」

P「トイレ? いや絶対違うな…」

P「というか今更思ったんだが…」

P「この暗号制作、飛鳥もかなり協力してる雰囲気がするな…」

蘭子『中庭の噴水の前で、高峯のあさんが前のイベントのカウガール衣装でお空を眺めて待ってます!』

‐‐‐

(346プロダクション 中庭噴水前)

P「お、いたいた。ホントにイベントの衣装着てるよ」

のあ「…」

P「おーい、のあさーん」

のあ「…」

P「(空を向いて瞑想してる…のか?)」

高峯のあ(24)

のあ「…」

P「のあさーん?」

のあ「…」

P「おーい、のあー?」

のあ「…」

P「あ、みくにゃんがあそこで魚くわえてる!」

のあ「……」

P「……」

P「…待たせたな、銀弾の射手・ノア」

のあ「来たわね…黄泉の入口に」キッ

P「(こういうことか…)」

のあ「待っていたわ…この時が訪れるのを…」

P「…巡り合わせは必然…出会いは我らの運命に違わぬ…」

のあ「良い眼だわ…幾多の死線を潜り抜け…辿り着いた境地…」

のあ「試してあげる…その天運を……」バッ

P「…!」

P「(彼女のコートの中に、12丁の拳銃…)」

P「…?」

P「……違う、水鉄砲??」

のあ「布で覆われた銃身は…死を欺く」

のあ「賭けるのは…その命…」

P「(なるほど、ロシアンルーレットか、一応こっちは本物っぽい感じだな)」

のあ「勝負は一瞬……多くは語らない…奏でるのは撃鉄の咆哮」

P「我らが交えるのは言葉ではない……交わす代わりに…銃を抜くのだ」

のあ「私が撃つのは…貴方の迷い…」

のあ「贈ってあげる………弾丸を」

【No.4 真・ロシアンルーレット】


ポイっ

P「(やれやれ、今日は水難だな…)」ジャキッ

のあ「本物は6つの中にただ1つ…さあ…語りましょう…」

P「…」

P「なかなかに…互いの距離が近いな…」

P「(片腕幅くらいしかないぞ! 怖いよコレ!)」

のあ「…自由は制限の中で平等…」

P「…そうか」

P「(ようわからん)」

のあ「…先手をどうぞ」

P「じゃあお言葉に甘えて…!」カチッ

P「…(ハズレ…)」

のあ「…!」カチッ

P「…(ふう…向こうもハズレか)」

P「…(昔やったゲームにこんな展開あったなあ…)」

P「…(2丁目…!)」カチッ

のあ「…」カチッ

P「…(地味だけど、すげー怖い…)」ポイッ

P「…(3丁目)」カチッ

のあ「……」

P「…(ひょっとして、のあさんも結構緊張してる?)」

のあ「……」カチッ

P「…(4丁目だ…!)」カチッ

P「…(うそぉ! そろそろ当てないとヤバいぞ!)」

のあ「……」ジャキッ

のあ「…」

のあ「……」

のあ「………」

P「…(間を溜めないでくれぇ! 余計に怖い!)」

のあ「…!」カチッ

P「…(うわ、あと2丁…つまり50%か…)」

P「…(頼む! これで決まってくれ!)」

P「………」グッ

バシャー!


のあ「!!」

P「」

P「ちょ、思いの他、水の量と勢いが強かった!!」

P「ハンカチハンカチ! のあさん、大丈夫ですか!?」フキフキ

のあ「…ん…自分で拭けるわ」ボタボタ

のあ「…ふう」フキフキ

P「…」

のあ「…決着ね…貴方は生き残り…私は消える…」

のあ「…それがこの物語…」

のあ「…これを持って行きなさい」ポイッ

P「あ、次の暗号か」

のあ「あと…これも」ポイッ

P「…金貨?」

のあ「……?」

P「あ、忘れてた! そういえば周子が言ってたな、暗号と一緒に金貨が貰えるって」

のあ「今までの試練で授からなかった…?」

のあ「いいえ…手紙に隠れている筈よ」

P「え、本当ですか? あ、ホントだ。気付かなかった」ガサガサ

P「すっごい禍々しい紋章が描かれてる…これ、何に使うんですか?」

のあ「さあ…?」

P「まあいいや、ありがとうございました」

のあ「時に、プロデューサー?」

P「はい?」

のあ「『みくにゃんが魚をくわえていた』というのは本当?」

P「あ、初めのあれですか。勿論嘘です」

のあ「そう…」シュン

P「そ、そんなにガッカリしないで下さい」

のあ「最近猫成分が最近不足しているわ…」

P「じゃあ今度、『にゃん・にゃん・にゃん』でもまた組みますか?」

のあ「!!」ガシ

P「ちょ、ちょっと!」

のあ「嘘ついたら…許さないから…!」

P「はは、はい!」

のあ「……期待してるわ」ワクワク

P「(すっげー目を輝かせながら睨まれた…)」ドキドキ

のあ「さて…私はみくを探しに行くわ」



【戦利品:『にゃん・にゃん・にゃん』再結成、金貨4枚】


‐‐‐

P「あと何人いるんだろうか」

P「待たせても悪い、さっさと回ろう」



『鉄屑の体躯に血潮を滾らせ、真理の探究者は狂気に堕ちて妖精の花園を深淵に誘うだろう』


P「(もう分かんねえ…)」

P「鉄屑は体躯に……鉄屑?」

P「何を指してるんだこれは…」

蘭子『池袋晶葉ちゃんのロボットが何やら騒がしいです、彼女のラボに急いでください! 子供達に危険が迫っています!』


‐‐‐
(346プロダクション 池袋晶葉の研究室)


晶葉「(来たぞ、みんな準備だ!)」

「「(はーい!)」」


ガチャ

P「失礼しまーす」

P「晶葉、もしかして、お前の所に…きん…」

薫「きゃー! 誰か助けてー!」

P「!?」

池袋晶葉(14)
龍崎薫(9)
佐々木千枝(11)
遊佐こずえ(11)
川島瑞樹(28)

千枝「プロデューサーさん! た、たすけて…」

こずえ「こずえたち…たべられるー…?」

瑞樹「助けてぇ、プロデューサーくん!」

晶葉「わははっ! よくぞ辿り着いたな、じょ…勇者よ!」

晶葉「我こそは魔王様の右腕、『狂気のメカニック・アキハ』だ!」

晶葉「子供たちの命が欲しくば、いざ尋常に勝負を申し立てよっ!」

P「(妖精の花園か……なんだこのロリ園は…)」

P「(新作のうさちゃんロボ4機にそれぞれ捕まっている薫、千枝、こずえと…)」

P「ってあれェ!? 川島さんもいる!?」

P「1人だけ子供の大人がいるぞ!?」

瑞樹「何よ! 設定では子供でヤングなティーンなんだからね!?」

P「は、はい! すみませんっ!! 今から真剣にやりますっ!」

P「(中央には、彼女らを背に堂々と俺の前に立ち塞がる晶葉がいる)」

P「(鬼のお面を半分ずらして被っている…魔王軍の右腕って言ってたな)」

P「(そうか、このクエストってこういう設定か。まんまRPGだな)」

P「(のあさんのアレは一応演技だったのか…)」

P「(というかじゃあ前半の奴らは演技しなさすぎだろ!)」

晶葉「ふふふ…! 私達とは違って、この子供達はオフではなくレッスンあがりでな」

晶葉「疲労している所に協力…オホン、強引に連れ去るのは容易だったぞ!」

晶葉「私との勝負に負ければ、子供達にキツ~イお仕置きが待っているぞ! 嫌なら、真剣に勝負をすることだな!」

P「くっ…!」

P「…」

P「人質という卑劣な手段で圧倒的な優位性を保っておきながら、わざわざ優位性を無くしてまで平等な勝負を申し入れてくる潔い悪党がいようとは…!」

P「地に堕ちたか! アキハ!」

晶葉「おい助手! 今ちょっと設定の違和感を小馬鹿にしたな!?」

晶葉「いいんだ別にっ! そういうシナリオなんだから!」

P「今すぐそのウサちゃんロボから子供達を解き放て! 彼女らは人間だ!」

晶葉「ふっふっふ…!」

晶葉「刮目せよ! トランスフォームだ!」カチッ

ガシャンガシャンジャキーン!!

P「なっ…ウサちゃんロボが…!」

P「杏の持っていた、『人をダメにするウサギの椅子』のような形態に…!」

晶葉「あれを見た瞬間、『してやられた!』と思ったよ。まさかあんな魅力的で斬新な代物が存在するとは…この私の頭脳を持っていても到底考えつかなかった…」

晶葉「正直悔しかったから、コンマでパクってやろうと思った」

杏の持っていた人をダメにするウサギの椅子

P「クソっ…今すぐ人質の拘束を解けェ!」

P「(まあ、別に拘束はしてないでウサギの椅子に座ってるだけだけどな…)」

薫「せんせぇ…た、助けてぇ…!」

P「薫! 待ってろ! 今助けてやる!」

千枝「いやだ…怖いですっ…!」

P「千枝! すぐに俺が行く! 安心しろ!」

こずえ「ふわぁ…このいす…ふかふか…レッスンしたから…ねむい…」ウトウト

P「こ、こずえ! 諦めるな! 抵抗するんだ!」

瑞樹「ぷ、プロデューサーくん! はやくきてぇ~!」バタバタ

P「瑞樹ィ! 少し落ち着けェ!」

【No.5 ハイ&ロー】

(※スートをクラブ(c)、スペード(s)、ダイヤ(d)、ハート(h)と表記します)



晶葉「トランプでギャンブルと言えば、ハイ&ローは定番中の定番だろう」

晶葉「今回は、1から9までの数字、各スート4種、計36枚を使ったハイ&ローで決着をつけよう!」

晶葉「ルールは単純だ。指定のカードが、山から引いてくるカードの数字より、高いか低いかを当てるだけだ」

晶葉「最初の指定カードは公平に5cで行こう。その次からは、山から引いてきた直後のカードを順番に指定カードとして扱う」

晶葉「山がなくなるまで繰り返し、山がなくなれば助手の勝ちだ。幼稚園児でも分かるだろう」

晶葉「だが…!」

P「な、なんだよ…?」

晶葉「お気づきかもしれないが、4人の椅子の頭を見てみろ」

P「…!」

P「薫の椅子にはクラブ、千枝の椅子にはスペード、こずえの椅子にはダイヤ、川島さんの椅子にはハートの模様が…!」

晶葉「そう! 4人の椅子にはトランプのスートが描かれている! そのスートの指定カードの時に助手が選択を間違えれば……例えばスペードなら…!」カチッ

千枝「!! わっ…あっ…あぅっ!」ヴィンヴィン

P「ち、千枝!? ちょ、アキハ、貴様何をしたぁ!?」

千枝「あっ…ふぅ…気持ちいぃ…♪」ヴィンヴィン

P「え?」

晶葉「はっはっは! もし助手が間違えれば、その人物の椅子にスイッチが入り、マッサージ機能が発動する!」

P「な、なにぃ!? レッスンで疲れている4人にはピッタリの拷問じゃないか! おのれアキハ!」

晶葉「そうだ! 8つの揉み玉と4つのローラーなどを搭載し、手が届かない背中の筋肉、しつこい肩こり、慢性腰痛、足裏、頭つぼ、手首足首、張った太腿や脹脛、そして極め付けに耳元からは海岸の癒しBGMで完璧なリラクゼーションを図る!」

晶葉「『あの方』の要望に応え、エステルームとトレーニングルームに設置するための、その試作機がついに完成した!」

P「くっ…! 敵ながらよくやったと褒めてやりたいが…許せん! いざ尋常に勝負だ!」

晶葉「ちなみに…」

P「…ん?」

P「う、うぎゃあああああああ!!」ビリビリ!

晶葉「間違えたら彼女らにマッサージが機能する代わりに、助手に電流が流れる仕組みにしておいた」

P「さ、先に言え! あまり痛くなかったけど、かなりビックリしたぞ!」

P「(く、くそー! 疲れている4人のために、マッサージを受けさせてやりたい気持ちもあるけど…)」

P「(電流も受けたくねー!)」

千枝「あれ、止まっちゃいました…?」

千枝「はぁぁ…気持ちよかったです…♪」

瑞樹「いいなー! 私もマッサージー受けたいなー!」

薫「せんせぇー! かおるもー!」

晶葉「ふっふっふ、ここからが本番! さあ、ハイ&ローのスタートだ!」


『5c』

P「最初は完全に運任せだ…ロー!」

『5c→6h』High!

P「うわああ゛あ゛!!」ビリビリ!

薫「わっ!あっ、きゃー、くすぐったーい!」ヴィンヴィン

薫「きゃーっ♪」ヴィンヴィン

P「マッサージ機って子供の柔らかい敏感肌にはちょっとくすぐったいかもな…」

晶葉「ふむ、ならば少し力を弱めよう」グイッ

薫「あ、そこそこ! 気持ちいいよっ!」ヴィンヴィン

薫「あはー…♪」ヴィンヴィン

P「(な、なんだ、なんかイケナイ気持ちになりそうだ…!)」ドキドキ

瑞樹「プロデューサーくーん、はやくー?」

P「(よ、よし! 川島さんに集中だ! カワシマ!)」パンパン

『6h』

P「これはローだ!」


『6h→7d』High!

P「うそおおおおお゛お゛お゛!?」バリバリ!

瑞樹「あっ、あ゛あ゛あ゛あ゛~」ヴィンヴィン

瑞樹「う゛~、腰の、ソコ、いいわぁ~♪」ヴィンヴィン

P「(ど、どうしてだろう…薫や千枝と違って清くない…!)」

P「だが、これで邪念は吹っ飛んだ! よし、今度こそローだ!」


『7d→8s』 High!

P「うあ゛あ゛あ゛あ゛ごごごめんこずえええ゛え゛!!」バチバチバチ!

こずえ「うー…?」ウトウト

こずえ「! んぅ…? う…んー…」ヴィンヴィン

こずえ「ふわぁ…ごりごり…きもちいい…」ヴィンヴィン

P「(だ、だめだ、また邪念が…!)」

P「つ、次こそローだ、ロー!」


『8s→9c』 High!

P「ん゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!! な゛ん゛で゛だ゛よ゛お゛お゛お゛お゛お゛!!」バリバリバリバリ!

千枝「あ♪ んっ…ふはー…っ♪」ヴィンヴィン

千枝「てくびとふとももがきもちいいですー…♪」ヴィンヴィン

P「ウオオオぉ!」ビリビリビリ!

晶葉「(当てろよ…)」


‐‐‐

晶葉「ゲームは終了だ!」

晶葉「どうやら助手の勝ちのようだな、これを持っていけ!」ポイッ

P「…勝ちと呼べるのかこれは…」プスプス…

晶葉「まさか約半数も外すとはな…。まあ確率はあくまで確率に過ぎん。こういうのを神の悪戯というんだ」

P「…まあ、4人がリラックスしてくれたなら俺はそれでいい…」

P「色んな意味で目覚めそうになったが、それはまた別の話だ…」

晶葉「?」

瑞樹「はあぁ~…私達はもう少しここにいるわね…あぁ~…」ヴィンヴィン

晶葉「ああ、レッスンで疲れているだろう、気が済むまで堪能してくれて構わないぞ?」

晶葉「貴重なモニタリングだ、忌憚なき意見を是非聞かせてくれ」

千枝「あぅ…くぁ…気持ちいいです~♪」ヴィンヴィン

こずえ「うーん…ねちゃいそうー…ふわぁ…」ヴィンヴィン

薫「せんせぇー! またねー!」ヴィンヴィン

P「…」

晶葉「そうだ、助手よ、これもオマケにプレゼントしよう」パシッ

P「これは…チケット?」

晶葉「ああ、エステルームの優待券だ。好きな時に私の発明品を使ってくれ!」

P「ありがとう…これが終わったら、是非使わせてもらうよ…」



【戦利品:エステルーム優待券】

‐‐‐

P「なんだろう、色々な意味で疲れた」

P「でも金貨はこれで5枚か」ガサガサ




『艶美な妖香のエーテルに惑わされ、美城の書斎は戦場と化す』


P「うーん…場所はあそこで間違いないとして…だ」

P「エーテル…?」

P「俺の知ってるエーテルは必殺技なんだが…」

P「ううむ…」

蘭子『一ノ瀬志希さんが良い香りがする試薬を携えて、事務室で勝負を仕掛けてきます! 気をつけて!』


‐‐‐
(346プロダクション 事務室)

志希「にゃーはっはっは! よくぞきた!」

P「ああ、志希か。よう、お前も魔王様の側近か?」

志希「ふっふっふ、我こそは魔王様の右腕、『魔界の探究家・シキ』なるぞー♪」

P「あれ、晶葉も右腕って言ってたぞ」

志希「ん? まあ、細かいことはナシってことで」

P「設定ガバガバだな」

志希「魔王様の御座す魔王城のすぐ近くまで来たキミは、ここで塵と消え逝く運命なのだ! さあ勝負だ!」

P「ようし、来い!」

志希「ふっふっふー、今日は『あのお方』の依頼で製作中の試薬を特別にお披露目する時が来た、最後の関門は、これを惜しげもなく使って勝負する!」

P「…晶葉も言っていたけど、あのお方って?」

志希「誰かは言えない、言ったらあたしの首が飛ぶ!」

P「えええ…」

一ノ瀬志希(18)

志希「ロシアンルーレットで確率、チキンレースで根性、ドッグレースで目利きと、これまでにあらゆるギャンブルの必要要素を味わったキミとする今回の勝負は、その全てを兼ね備えているよ」

P「あれ、もう演技はいいのか?」

志希「もー、細かい事はナシナシ♪」

P「フリーダムだな…」

志希「ここにさっき言ってた、あたしが徹夜して作った6本の試薬があるんだけどね?」

P「どれも原色なのが、かえって毒々しいな…」

志希「さっき晶葉に手伝って貰って、適当にシャッフルして色をつけて貰ったから、私も中身がどれか分からないんだよね」

志希「それをお互い同時に一本ずつ飲んでいって、先にアタリを引いた方が勝ちってルールだよー♪」

P「飲むの? はすはす嗅ぐんじゃなくて?」

志希「うんうん、今回はドリンク用の依頼なのさ♪」

P「っていうか、また当たりが1つなのかよ!?」

志希「恐らく、しゅーこの八つ橋とは比べ物にならないくらい、スッゴイ『ハズレ』だから、気をつけてねー♪」

志希「選ぶ段階で目利きを! 劇薬を飲み続ける根性を! 最後にアタリを引く豪運を!」

志希「全て兼ね備えていないと、この勝負はあたしに勝てないぞー?」

P「…なあ志希、恐らくって?」

志希「ふっふー♪ 薬の効果は、まだ未検証! あたしとキミがこれから身をもって完成させるのさー!」

志希「ちゃんとデータ採取するから、ちゃんとやってね?」

P「晶葉もそうだが、まったく科学者ってカテゴリの人種の熱意には脱帽するよ」

志希「あはは、アリガト♪」

【No.6 イッキ飲み対決】

P「ちなみにどんな薬を作ったんだ…?」

志希「んとねー…依頼されたのは……」

志希「調合が正しければ、三日三晩寝なくても疲れない薬、嗅ぐだけで絶頂に達する薬、5分間だけ身体能力が100倍になる薬、記憶能力が飛躍的に上昇する薬、天に昇るような高揚感を得られる薬かなー」

志希「どれも効き目は短時間だけど。ちなみにアタリはリンゴジュースね♪」

P「全部どっかのSF作品で聞いたことあるぞオイ…」

P「そして薬事法オールアウトな気がするんだけど」

志希「細かいルールに縛られていては、新たな発明に辿り着くことなど不可能なのだよ? キミぃ?」

P「だれだよ、そんな薬を依頼する奴は…」

P「(お願いだから法律は守ってくれぇ…)」

志希「さて、キミから選んでいいよ。どれにする?」

P「確かに八つ橋や水鉄砲より洒落にならん恐怖だ」

P「じゃあ俺は、リンゴっぽい赤のフラスコを選ぶぞ」

志希「ほうほう、ならアタシは黄色のビーカーを飲むねー」

P「よし…! いくぞ…!」

志希「にゃはは、アタリだといいね、いっせーの!」

P「せっ………!」ゴクゴク

志希「~~♪」グビグビ

P「…!?」

P「う、ウオオオォォ!!?」バリバリ

志希「おっ?」

P「シャツが弾け飛んで…筋肉モリモリマッチョメンに…!」

P「な、なんだこの世紀末救世主のような状態は!?」

志希「それは恐らく『5分間だけ身体能力を100倍にする』やつだね」

P「な、なるほど…! 今まで感じたことはない未知の力が全身に滾っている!!」

P「筋肉が漲り! 体が動く! すがすがしーィ気分だァ!!」

P「う、うわ…よっと…」フラッ


バキッ! メコォ!

P「ああっ! 片腕を軽くついただけで、ちひろさんのデスクがスクラップに…!」

P「す、素晴らしい!! これは素晴らしいぞ…!!」

志希「その力は扱いが難しそうだねー、色々壊してもマズイし、5分間だけじっとしてる?」

P「俺、これからヒーローでも目指そうかな…」

志希「にゃはは、夢があるねぇ! カップ麺を作る間に事件を解決、ってなカンジ?」

P「志希は何だったんだ?」

志希「う~ん…これといって変化はなかったから、『記憶能力が飛躍的に上昇する薬』…かにゃ~?」

志希「頭がスッキリして、記憶の海に沈んでいた鎖が解き放たれたかの如く、昔の事を隅々まで今なら思い出せる気がするよ」

P「じゃあ、2年前のこの日、何を食べてた?」

志希「朝はブラックコーヒー、昼はカロリーメイト、夜は水だけ飲んで寝た…かなぁ?」

P「なんて不健康な!」

志希「あの時も変わらず研究に没頭してたからねー♪」

‐‐‐
(5分後)

P「ああああ!! 夢の筋肉が萎んでいく…!」シオシオ

志希「にゃはは、これからは地道に鍛えなきゃ♪」

P「漢の夢が…あああぁ…」

志希「気に入ったなら、また作ってあげるよ♪」

志希「さあ、残る4本から選んでねー♪」

P「じゃあ今度は緑の広口瓶にするかな。リンゴっぽくないけど、ここは敢えてね」

志希「よーし、あたしはこの青の試験管を選ぶかなー」

P「いっせーの!」

志希「せっ~~!」クピクピ

P「……!」ゴクゴク

P「!?」

P「ぐ、グオオオォォ!?」シャキーン

志希「…っ!?」パリンッ

P「…なんか100倍濃縮の栄養剤を飲んだような味だ…!」

P「先程の薬だと、溢れんばかりのエネルギーが瞬時に体に充満して、勢い余って外に飛び出していくような印象だが、これは逆だ!」

P「体の内からゆっくりと活力が優しく体に沁みていく…! 目も冴えて、思考がハッキリする!」

P「スタドリやエナドリと似ているが、段違いの効力だ! 志希、これは!?」

志希「…! そっ…!」ビクンッ

志希「ソレ、は…!…三日三ばン…ね、ねなくても、疲れにゃい…」

志希「やつ、ゃ…んっ!」ピクッ

P「すげえ! 今の俺なら何でもやれそうだ! 今の俺なら不眠不休で200人のアイドルだって同時にプロデュース出来る! 今の俺なら烈海王にだって勝てる!」

P「これは是非とも増産をして、ちひろさんにも打診しよう!!」

志希「はーっ、はーっ、はぁー…!」ググッ

志希「(こ、これ、い、いしきが、たもてな…)」

志希「ふっ…ぐっ!?」

志希「…く、……~っ!」ガクガクッ

P「お前は天才だ、志希! さあ次の薬はどんな夢と希望を俺に見せてくれるんだ!?」ガシッ

志希「んあっ!?」ビクンッ

志希「だっ…! だめ、カラダに、さわっちゃぁ…ぅ…っ」ガクッ

志希「(ぷろでゅーさ、それいじょうは…、だめ…!)」

P「お、おい! 大丈夫か? まさかさっきの強大な筋力がまだ少し残って…」

志希「…はぅっ…ん……ちょ、ちょっと、お手洗、いってくる…にゃは、は…」

P「は、腹でも下したか?」

志希「…あ、あと、…これ…」ポイッ

P「あれ、もういいのか?」

志希「う、うん! もう、イイっ…からぁ…!」ビクッ

P「…?」


‐‐‐

P「行っちゃったな。この素晴らしい薬について色々と聞こうと思っていたのに」

P「あと2本残っている薬は、折角だから貰っておこう」

P「おっと、志希が持ってた試験管が割れて散らばってたな…破片を片付けておくか」

P「というか志希は何を飲んだんだっけ? 残ってたのは、幸運になる薬…だったっけ? あれ、違ったか?」

P「まあいいか。それなら後でほたるにプレセントしよう!」

P「あーすごい! 世の中の栄養ドリンクがこんな感じならいいのに!」

P「HAHAHAHAHA!」ハハハ



【戦利品:リンゴジュース、天に昇るような高揚感を得られる薬】

P「よし、片付け終わり!」

P「ちひろさんのデスクは…」チラッ

P「…」

P「…大丈夫、なんとかなるさ! 今の俺は超元気、超ポジティブ! 元気があれば何でもできる!」

P「よし、そうと決まれば次の所にエスケープだ!」ガサガサ



『鬼殿の妖狐、怒涛の走手、幻獣の四使徒、銀弾の射手、狂乱の科学者、妖香の色情魔……六つの呪いの金貨は依代となりて、魔王が遂に顕現す。虚しく響く鐘の音は、世界の終焉を告げる挽歌か』


P「色情魔って…! どこでこんな言葉覚えてくるんだ蘭子ォ!? 飛鳥が教えたのか!?」

P「あいつ変な方向にマセてやがるからな…ちゃんと意味も教えてやらんと大変なことになりそうだ」

P「とうとう魔王か…多分これで最後だな」

P「鐘の音…」

蘭子『塩見周子さん、向井拓海さん、渋谷凛ちゃんと古賀小春ちゃんと水木聖來さんと太田優さん、高峯のあさん、池袋晶葉ちゃん、一ノ瀬志希さんから貰った金貨を持って、時計塔に来てください! 最後の勝負です!』

‐‐‐
(346プロダクション 時計棟舎)


蘭子「クックック…!」

P「お持たせ、魔王様」

蘭子「幾多の試練を乗り越え、よくぞ辿り着いた、我が友…否、勇者よ! (皆との勝負が終わって、やっと来てくれましたねプロデューサー!)」

蘭子「この決戦、主が勝てば、我が至宝は好きにするがよい!(もしプロデューサーが勝ったら、なんでもお願いを一つだけ聞いてあげます!)」

蘭子「しかし、我が勝てば、主の魔力は我に還り、我が力は遂に覚醒を…!(けど私が勝ったら、ご飯に連れて行って下さいね!)」

P「よーし、いいだろう、この企画をしてくれたお礼だ、何でもご馳走しよう!」

蘭子「クックック…! なんと無謀な…!(やったぁ! 楽しみ♪)」

蘭子「呪いの金貨を我が手にっ!(あ、さっきの金貨を貸して貰っていいですか?)」

P「? おう、この皆から集めた6枚の金貨か?」ジャラジャラ

神崎蘭子(14)

蘭子「決戦は『コイントス』なる古の闘技を…!(勝負は『コイントス』です!)」

P「ほう…!」

蘭子「金貨の行方は我が『左の炎剣』か、『右の氷槍』、更にその『表裏』に至るまで……勇者、貴様の心眼を問う!(金貨が左手か右手か、そして裏か表か、プロデューサーに当てて貰います!)」

P「右左のみならず、裏表までか…これは面白い!」

蘭子「クックック…!」

蘭子「ゆめゆめ、慢心はせぬことだ…我が魔装は6式まであるぞ…!(6個の金貨で6回やるので、頑張って当てて下さい!)

P「よおし、来い、魔王!」

【No.EX コイントス】

蘭子「我が盟友との約束…今こそ果たさん…!(実は飛鳥ちゃんと何回も練習したんです、見ていて下さいね!)」

P「(蘭子…頑張ったな…!)」

P「(勝とうが負けようが、必ず飯には連れて行ってやるからな…!)」

蘭子「はあッ!(えいっ!)」シャッ!

P「…!」

シュッシュッシュッシュ!

P「は、はやい…手の動きを目で追うのがやっとだ…!」

蘭子「クック…! この程度の魔技について来れぬとは…興醒め甚だしい…!(ほ、本当ですか! もっと早くも出来るんですよ!)」

P「右か左か…裏か表か…!」

蘭子「さあ我が手中に…!(ようし、そろそろキャッチを…!)」

蘭子「ふっ!」


ガッ!

蘭子「あっ」

P「」

チャリンチャリン…

P「…」

蘭子「…」

P「し、下・表」

蘭子「~~~ッ!///」

蘭子「い…!いまのは余興にすすすぎんっ! 今の金貨は我が魔装の中でも最弱の…!(いいいいまのは練習です! ちょっと金貨が汗で滑りました!)」

P「そ、そうか! 確かに今のはちょっと遅かったな! まだ魔王の真価はこんなものじゃあないハズ…!」

蘭子「くく、クック…! 見せてやろう、我が真髄を…!(さあ、これから本番ですよ!)」

蘭子「はぁっ!」シュッ!

P「…!」

P「さっきより高く投げて…!」

P「そしてこの構えは…静止して集中している! 直前に取る気だな!」

蘭子「ククク…! 刮目せよっ! 神速と謳われた我が奥義…!(ようし、次こそはちゃんと取りますよ!)」ジッ

蘭子「…ふっ!」ガシッ!

P「!!」


チャリンチャリン…

P「あっ?」

蘭子「」

P「…下・裏…」

蘭子「っ~~~ぅ!!」

蘭子「いいい今に見よっ! 魔王のその真の恐ろしさ、知るところとなるぞっ! (まだです! まだやれるんですっ!)」

P「魔王よ、覚悟しろ、ここで貴様を討つ!」

蘭子「ぬうう! 小癪な…!(むうぅ~…!)」


‐‐‐
P「下・表……」

蘭子「はあっはあっ……何故だ、何故一撃も当たらぬ…!(な、なんで出来ないだろう…!)」

蘭子「あれだけ…練習したのに…」

P「……」

P「さあ魔王・蘭子よ、これで最後だ」

P「下を向いていても始まらぬ! 力を示したければ前を向くのだ!」

P「あと一回だ、頑張れ、蘭子!」

蘭子「ぷ、プロデューサー…」

蘭子「ククク…よもや宿敵に情けを掛けられようとは…!(プロデューサー、私、頑張ります!)」

P「ようし、最後の勝負だ!」

蘭子「さあ、狂宴の幕上げぞ、この世に普く響くレクイエムを奏でよう!(最後は思いっきりやります、いきますよ!)」

蘭子「ふっ!」シャッ!


ヒューン…

P「…」

蘭子「…」

P「…」

蘭子「とうっ!」パシッ

蘭子「!!」

P「おおお!!」

蘭子「や、やった…! でで出来ました! プロデューサー!」キラキラ

P「ま、魔王様、ついに悲願を遂げましたね!」ガシッ

蘭子「~~~♪」ピョンピョン

P「蘭子! 良くやった、すごいぞ!」

蘭子「はっ…! くっ、クックック…アーッハッハッハー!」

蘭子「ククク…さあ、勇者よ、真実の瞳が曇っていなければ、我が双腕のいずれかに金貨が眠るか、見定める事が出来るはず…!(さあプロデューサー、どっちですか!?)」

P「うーん…」

蘭子「…」ドキドキ

P「左・裏だ!」

蘭子「!」

P「当たりか…」

蘭子「フッ…見事なり、勇者よ。臨界の狭間に挑んだ私の力すら超えるとは…(流石はプロデューサーですね、私はまだまだ未熟です…)」

P「蘭子、次はもっと練習して、俺をもっともっと驚かせてくれよ」

蘭子「ククク…望郷の果てに見ゆるは修羅の夢か…(はい! また勝負しましょうね!)」

蘭子「さあ、盟約に従い、報酬を与えよう…(さあ、好きなお願いをどうぞ!)」

P「よし、じゃあ蘭子も待ってくれてて疲れたろう?」

P「ご飯食べに行くか。昼、まだ済んでないだろう?」

蘭子「え…いいの…?」キョトン

P「ああ、今回の企画、楽しかったよ。お礼と言っちゃあなんだけどな」

P「周子との飯の約束もあるし、凛や聖來達も待ってる。さ、行こう」

蘭子「は、はいっ!」



ググギュルルルルルル!

ギュウウウウウウウウ!!


P「うごぉ!??」グググッ

蘭子「!?」ビクッ

P「は…!」ギュルル

P「は、腹が…な、何ィ…!?」グクゥゥゥ

蘭子「ぷぷ、プロデューサー!?」

グギギュルルルルルル!

グゴゴゴゴゴゴゴゴ!

P「ふぐぅ!?」

P「と、トイレ……腹がっ…!!!!」

P「何故…!??」


ギュルルルルルル!!!


‐‐‐


‐‐‐

周子「でー…」

周子「プロデューサーはトイレに籠りっぱなしなんだ?」

蘭子「う、ううむ…」

凛「いきなりお腹下すなんて、何してたの?」

晶葉「むう…ひょっとしたら電流を浴びせ過ぎて、下っ腹の筋肉が緩んだか?」

聖來「お腹に力入れて叫び過ぎて、消化が促進されたのかもね?」

優「う~ん、慣れない運動したからかしらぁ?」

のあ「…極度の緊張でのストレス性胃痛…」

拓海「う…ひょっとしたら、濡れたから風邪ひいて腹を壊したんじゃあ…」

志希「ヘンな薬を飲みすぎたせいかもにゃ~、にゃははは♪」

周子「いやー…多分…ねー…」

周子「(多分、アレのせいなんじゃないかなあー…?)」



『小関麗奈/下剤』
『軽めのハズレにしてあげたわ、感謝しなさい! でも後でビックリするかもね!』


周子「(…あとでお見舞い行ったげよ)」


その後、デスクをスクラップにされたちひろさんに大目玉くらったプロデューサーが土下座していたり、
超ハイテンションな白菊ほたるちゃんがプロダクション内で目撃されたりしたが、
それはまた別のお話…


おわり。


ありがとうございました。
ただ書きたかっただけのグダグダ話です。
お目汚し失礼しました。

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