『ぼくらはカセキホリダー』のssです。
俺自身がDSを進めながらストーリー沿いで更新していきます。
時折オリジナルストーリーも挟みます。
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-ピンポンパンポン♪-
海を爽快に船首で波を切り開きながら突き進む、一層の変わった形状の船の船内でアナウンスが流れた。
ボーっと船内に設備されているソファに手を置いてその上に顎を乗せながら海を眺めていた、少年はそのアナウンスにハッと我に返って顔を上げる。
その拍子に開けていた窓からの風で帽子が飛びそうになるが、何とか少年は手で押さえて飛ばされるのを防いだ。
ホッと安堵のため息を吐いて、ずっと海を眺めていたせいか少し違和感が残る首を気にしつつ椅子に座りなおった。
『高速船アーケロン号はガラギャオス島へ向け、快調に走っています』
『到着までの間、ガラギャオス島の紹介ビデオをご覧ください』
アナウンスが終わると、今度は船内の運転室の出入り口の上に設置されているテレビが付く。
『ガラギャオス島はリッチモンド財団が運営する一大レジャーアイランド!』
画面に映し出されたのは、何とも不思議な形をした島だった。その形状はまるで肉食恐竜のようである。
この島はガラギャオス島と呼ばれる太古の時代、様々な種類の恐竜達が住んでいた島だ。その島付近には三つの孤島もある。
目の部分は砂漠で、鼻先部分辺りは火山が見え下の牙の部分は岩石となり、目から下の島の中心に当たる頬部分は特に何も無い平原。
そして下顎部分は鬱蒼と木が生い茂るジャングルで何か建造物が見える。
次に画面に映し出されたのは何と、絶滅したと言われている恐竜の姿だった。巨大な青い白い模様の体に鋭い牙や爪の恐竜や一般的に知られている
翼竜のプテラノドンと鼻先と頭の長い2本の角の、3本もの角を持つトリケラトプスが黒い体に炎の様な赤い模様がある凶暴そうな肉食恐竜と対峙していた。
両方の恐竜達は威嚇しながら警戒態勢で、互いに動きを見ている。
『迫力満点!誰もが大興奮すること間違いなし!』
肉食恐竜は前屈みになってから体を曲げる様に戻しながら深く息を吸い込みむ。そして勢いをつけて頭を振り落とす様に前に突き出して鋭い牙を見せ、口を大きく開ける
口から灼熱の炎を吹き出す。
それを見て少年は満足そうに顔を綻ばせて、うっとりとその恐竜を見ている。
『見るだけで、物足りない方はカセキホリダーになりましょう!』
今度は4人の人が映し出された。一人は作業用の服の様な格好でヘルメットを被った青年とサファリジャケットを着た青色の探検帽を被った少女。
ファッションか何かはわからないが、恐竜のマスクを被った屈強そうな裾に炎が描かれているズボンと黄色いピチピチそうな服を着た男と同じく侍の格好をした男といった人物だった。
『カセキホリダーになると自分で掘ったカセキを復元して戦わせることができるのです!』
『ホリダーたちとのバトルを勝ち進み、マスターホリダーになることも夢ではありません!』
『さあ!ワクワク、ドキドキ大冒険の始まりです!』
テレビの画面がフッと黒になって消えると少年は海を見つめ我なら早く島に着かないかなと、そわそわし始めた。
「はっはっは。ビデオを見て、そわそわしてきたようだね」
突然話しかけられた少年はビクッと髪を逆立てて、船の舵を取っている船長に目を向けた。
船長「ズバリ!キミはカセキホリダーになるために来たんだろう?」
「y,ye・・・ハ、ハイ!」
「デ、デモ、何で、わかたんデスか?」
船長「キラキラと輝くその目を見ればわかるよ。一人でこのガラギャオス島に来るなんて、君は勇気のある少年だね」
「そ、そなコト・・・ない、デスヨ///」
船長「はははっ、照れ屋だなぁ君は。ところで見たところ日本語があまり慣れてみたいだけど、どうかしたのかい?」
「ア、アノ、ボクは・・・アメリカのちちとニホンのハハのハーフで・・・」
船長「あぁ、そういうことかい。ご両親は君が行くことに反対はしなかったのかい?」
「ハ、ハイ・・・ちょとだけ心配はしてましタ・・・デモ、ガンバテと言てくれましタ」
イロギメル「そうかい。私はイロギメル船長。キミの名前は何て言うんだい?」
「ボクは・・・ >>5・T・>>6デス」
安価=(>>5は名前)・(>>6は苗字)
※主人公はハーフ設定です。
レクス
タナカ
レクス「レクス・T・タナカデス」
イロギメル「レクス君か・・・いい名前じゃないか。小さいつを入れて、ミドルネームのTを先に読むとTレックスだな!はっはっはっは!」
レクス「ソ、ソウなん、デス・・・あはは・・・//」
イロギメル「カセキホリダーを目指すってことはレクス君は、さぞ恐竜の事が好きなんだろうね」
レクス「ハ、ハイ!大好きデス!」
イロギメル「おっ、やっと声が大きくなったね」
レクス「ハッ・・・!?///」
イロギメル「照れることはないじゃないか。私はキミのこともっとよく知りたいんだからね」
レクス「・・・ハ、ハイ//」
イロギメル「レクス君は肉食恐竜、草食恐竜どっちが好きなんだい?」
レクス「えと・・・>>9デス」
肉食
レクス「肉食恐竜です」
イロギメル「肉食恐竜の中では、大きくて力強いの小さくてすばしっこいのどっちがすきだい?」
レクス「>>11の・・・デス」
BIGでstrongなやつ
レクス「BIGでstrongの方・・・デス」
イロギメル「そうか。じゃあこの二匹の大きい肉食恐竜。どっちが好き?
イロギメル「燃える灼熱の恐竜王!ティラノサウルス!紫の悪魔。タルボサウルス!」
イロギメル「どっちだい?」
レクス「ソレは!・・・え、えと、もちろん>>13デス・・・//」
王道を往くティラノサウルス
レクス「ティラノサウルスデス・・・//」
イロギメル「はっはっは!、なるほど、ティラノサウルスが好きなんだね?」
レクス「ハ、ハイ・・・//」
イロギメル「そうか、ティラノサウルスが好きなレクス君か。覚えておくよ」
レクス「エ、あっ・・・thank you//」
イロギメル「おっと、もうガラギャオス島に着くようだ。荷物の用意をしておいてくれよ」
レクス「ハ、ハイ、ワカリましタ」
レクスは上の棚に置いてある、自分の荷物を降ろして再度ソファに座った。そしてアーケロン号はイロギメルの操縦によって加速し、目の前に見え始めたガラギャオス島に向かって行くのであった。
-ガラギャオス島-
数分後、ガラギャオス島の船が出港するため港に着き、レクスは船を降りた。
改めて紹介しよう。
彼の名前はレクス・T・タナカ。
赤髪にトップが無く、そのまま髪が出ている様になる黒い帽子を被っており、赤いTシャツと黒色のズボンを履いていて手袋も黒で赤色の靴を履いている。
内心気弱で女々しくもあり日本語があまり上手に話せない。だが、英語は達者で恐竜に掛ける思いは壮大である。
イロギメル「それじゃ、レクス君のこれからの活躍を祈っているよ」
レクス「ハ、ハイ。アリガトウゴザマシタ」
レクスは荷物を地面に置いて、深々とイロギメルに向かって頭を下げた。船内でイロギメルが親指を立てて笑っているのが見えると、アーケロン号はそのまま進んでいき、見えなくなっていった。
レクスはアーケロン号が見えなくなるまで手を振り続け、見えなくなると手を止めてため息をついた。その時後ろからヒールの足音が聞こえた。
レクス「あっ・・・」
レクスは後ろを振り返って、二人の女性が居るのに気が付くと荷物を手にして二人の女性のところに近寄った。
「大昔の恐竜たちがカセキとなって眠るガラギャオス島へようこそ」
「ようこそ」
黄色いシャツに青色の袖の無いスーツを着た女性が頭を下げると、その後ろに居た淡い青緑色のシャツに同じように袖の無いピンク色のスーツを着た女性も頭を下げた。
レクスも慌てて、ピシッと踵を合わせて気を付けをし深く頭を下げた。二人の女性は頭を上げるが、レクスはまだ頭を下げていた。立ち方が悪いせいなのか若干揺れている
「あの、もうよろしいですよ?」
レクス「あっ・・・ス、スミマセン・・・//」
レクスは赤くなる頬を両手で隠しながらオドオドと謝る。それに二人の女性は失礼だと思いながらも少しクスッと微笑んだ。
それを見てレクスはさらに頬を赤くさせる。だが、顔を左右に振って赤くなっていた頬をペシペシっと叩いて直した。
「ここは、ガラギャオス島の港、ガラギャオス港です。恐竜が大好きな人やカセキホリダーに憧れる人が毎日たくさんこの島を訪れます」
「私達は、この港でカセキホリダーさん達のサポートをしているんですよ」
ミナコ「自己紹介が遅れましたね。私はミナコと申します」
ミナヨ「ミナヨです」
レクス「ボ、ボクはレクス・T・タナカデス・・・」
夢にまで見たガラギャオス島についに到着したレクス君。
これからどんな物語が始まろうとしているのでしょうか
次回をお楽しみに。
(ナレーション:渡辺徹)
キャスト レクス・T・タナカ (CV:代永翼)
イロギメル (CV:松風雅也)
ミナコ
ミナヨ
ミナコ「レクス・T・タナカ様ですね。ようこそ、ガラギャオス島へ」
レクス「ハ、ハイ・・・」
ミナコ「カセキホリダーになるには、まず、ホリダーセンターに行ってホッテル博士に会ってください」
ミナコ「ホリダーセンターは・・・ここを真っ直ぐ行った所にございます」
ミナコは体を横に向け手をレクスから見た前の方向に丁寧に示した。レクスはミナコの指した方向に目をやる。
そこにはドーム型の建物らしきものが見えた。
レクス「ハイ。ワカりましタ」
「ああ、忙しい。忙しい」
レクスは荷物を手に、ホリダーセンターへ向かおうとした時、誰かの声が聞こえた。
不思議にお思い、レクスは声が聞こえる方を見る。
「ああでもない、こうでもない・・・いや、まてよ・・・」
そこには黒く焦げた肌に、派手なハワイアンの服の上に白衣を着た青緑色の髪をした眼鏡を掛けている男性がブツブツと何か呟きながら辺りを歩き回っていた。
「・・・!、ひらめいた!・・・あぁ、いやでもなぁ・・・」
突然何か思い浮かんだのか手をポンっと叩いて、嬉しそうにスキップをする。しかし、レクス達が居る傍まで来ると立ち止まってまた何か考え始めた。
ミナコはその男性に近寄って、声をかけた。
ミナコ「ホッテル博士」
ホッテル博士「ん?何だい?」
ミナコに名前を呼ばれると、ホッテルと言う人物は考えるのをやめてミナコの方を向いた。
レクス「(あの人が・・・ホッテル博士・・・?)」
ミナコ「これから、新人さんをホリダーセンターにお連れしようと思うのですが」
ホッテル博士「えっ!今からかい?ちょっと忙しいんだけどなぁ~。・・・まあ、いいや。わかったよ」
ホッテル博士「じゃあ、後でね。ああ、忙しい。忙しい」
ホッテル博士は最初こそは眉間に皺を寄せて、めんどくさそうな顔をしたがすぐに納得したのかミナコに数回頷いてどこかへ行ってしまった。
レクスはホッテル博士の後ろ姿をジィっと見送っていると、ミナコが振り返ったのですぐにミナコの方に向き直った
ミナコ「今の方が。ホリダーセンター所長のホッテル博士です。カセキホリダーの証、ホリダーライセンスを発行してくれる方ですよ」
ミナヨ「それではホリダーセンターまでご案内します」
レクス「ハイ」
レクスは手に荷物を持って、ミナヨの後について行った。
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