結構ハルヒにデレさせる予定です
いつと同じSOS団の部室。
俺は朝比奈さんが入れてくれたお茶を飲みつつ、いつもの様に古泉とカードゲームを何気なくやっている。
長門もいつもの様に本を黙って読んでいる。
ただ1人いつも通りじゃない奴がいた。
決まっている、ハルヒだ。
今日は部長席に座って何か難しい顔をして考え事をしている様だ。部室に来てからずっとだ。
流石に多少の違和感を俺は覚えてはいたものの、ハルヒが黙っていてくれることは都合の悪いことではないので、寧ろ素晴らしいことだと思うので何も言わなかった。
何度も言うようにこいつは黙ってさえいれば美人なのだ。
長門が本を閉じる。これがSOS団の活動終了を合図というのが習慣になっていたが、ここでハルヒが唐突に口を開いた。
ハルヒ「ねぇ、私って正直キョンのことが大好きじゃない?」
キョン「はっ?」
朝比奈「えっ」
古泉「…っ」
長門「……」
本当に唐突なことだった。
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古泉「えーっと…涼宮さん?どうしました?」
俺はまだ事態を飲み込めないでいる。古泉はいつものにやけ顔を保ってはいるもののやはり少し驚きを隠せない様だ。
当然だ。え?何を言ったんだこいつは
ハルヒ「今日ずっと考えてたんだけど、私はきっとキョンのことがすごく好きなんだと思うの。」
キョン「わ、悪い冗談はよせ、もう一度よく考えてみろお前だって恋なんて一時の気の迷いだって言ってたじゃないか」
そう言った俺の声はきっと震えていただろう
ハルヒ「一度どころかここ数日はずっと考えてたわ 初めてはよく分からなかったけど、気付いてしまったらあとは早いものね。あんたとみくるちゃんがいちゃついてるを見てると何かもやもやするのもこういうことだったんだって」
その朝比奈さんはなんかオロオロしている。
長門は…やはり無表情だが本は読み終わっているのに椅子から立ち上がらない。
ハルヒ「ということでキョン!今度の日曜日、あたしとデートしなさい!」
キョン「ちょっ…」
ハルヒ「安心しなさい!デートプランは全て私が考えてあげるわ!」
そう言うとハルヒはベートーヴェンの「運命」を口ずさみながら勢い良く部室から出ていった
部室に残された俺と古泉と朝比奈さんと長門
沈黙を打ち破ったのは古泉だった
古泉「いやいや、あなたが涼宮さんに選ばれた人間というのは前にも話したことがありましたが、そこに恋愛感情を絡めてはっきり「好き」言うのは意外でした」
キョン「……」
古泉「まぁ、思い返してみれば結構丸分かりな態度でしたがね 気付いていましたか?」
キョン「いや…」
古泉「でしょうね…あなたはそうでしょうね 朝比奈さんは?」
朝比奈「えっ…えっと…何となくは…」
古泉「長門さんは…まぁ聞いてもしょうがないですね」
長門「……」
長門は立ち上がって帰る準備を初めた
それを機に俺は
キョン「と、とりあえず今日は帰ろう…やっぱり俺も少し考えたい」
古泉もわかりましたと言ってそれ以上は何も言ってこなかった。着替るのでお先にと言う朝比奈さんを背に俺は部室から出た
家に帰ってまず俺はベッドに飛び込んだ
俺も家に帰るまでの道中で少しは冷静になってきた。そしてこれから本格的な思考をする訳だが…
ハルヒが俺のことを好き?
あいつは間違ってもそんなことを言うような奴じゃないはずだ。
さっき部室で言ったようにあいつは、恋愛感情が一時の気の迷いとか言うような奴だ
その一時の気の迷いの一時が今なのか?
あーっくそっ
なんだかんだで俺は今までの関係が好きだったんだが…
それが一時の気の迷いにせよ、本気にせよ、今の状態が続くことはもう無いんだろうなと考えてしまった
「どうすりゃいいんだ…」
そんなことをあれこれ考えている内に妹が夕飯を知らせるために俺を呼んだ
夕飯は殆ど味がなかったように思う。
食べ終わって風呂に入ってまた部屋に戻り考えてみたが全く考えがまとまらなかった。
そして俺はいつの間にか眠りに入っていた。
書きためてる途中なんですがぶっちゃけ長門持て余してます
出番少なくなると思いますが許してください
ここから鶴屋さん大勝エンドなら感心する
>>14
残念ながら出番ありません
次の日の朝俺は通学中後ろから谷口に声をかけられた
谷口「よっ、キョン」
キョン「ああ…」
俺は上の空で返事を返す
谷口「?なんだ今日はやけに元気がないな?ちゃんと寝たのか?」
どれくらい考えてたんだろうな
日は又いでないと思うが
キョン「谷口、聞きたいことがあるんだがハルヒは何人かの男と付き合っていずれもすぐに別れたそうだが、それらの交際は全て相手の告白からか?」
谷口「流石の俺も全てを把握してる訳じゃないが…やっぱり全部男の方からだろ。あいつが告白するのは想像出来ん。ってなんでそんなこと聞くんだ?もしやお前ついに涼宮を…」
ニヤニヤして聞いてくる谷口の質問を無視して俺はさんきゅと俺を言っておく
そりゃそうだよな…あいつが告白なんてのは想像出来ない
なのに
谷口「はーやっと金曜日だぜー一週間はなげえなー」
キョン「…そうだな」
そろそろ学校に着く
どんな顔して教室に入っていけばいいのだろうか
教室に行くとハルヒはいつも通りの席に座っていた。
俺は出来るだけいつも通りを心掛けてカバンを置き席に着いた。
ハルヒ「ねぇキョン」
キョン「…!なんだ」
ハルヒ「今度行くデートの場所なんだけどね、遊園地に行こうと思うの!」
デート…?教室がざわつき初めた
声が大きい!
というかこいつなんと言った!遊園地だと?
そんな普通の所へ…お前はそういう普通のことが嫌いだった筈だ お前が振ってきた数多の男も普通のことしかしてこないから降ったんじゃなかったのか!
ハルヒ「ん?そうよ?でも今回はデートなのよ?キョンと!2人で!不思議探しでもいいけどそれはSOS団揃って大人数で行ったほうが効率もいいでしょ?だからその日くらいは思いっきりデートっぽいことをしたいの!ねぇどんなアトラクションに乗りたい?」
なんてとてつもなく普通のことを言い出すハルヒ。
お前は本当にハルヒか?
ここでホームルーム開始を告げるチャイムがなる
ハルヒ「ちっ、まぁ良いわ。放課後話しましょ!」
ホームルーム岡部が言っていた言葉は頭に入ってこなかった
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