球磨川「『希望ヶ峰学園…?』」(19)
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「『僕は、ゴキブリ並みの生命力だとよく言われるけれど』」
「『流石に人類が滅んだ後も生き続けられる勇気はないや』」
ごめん、書き溜めてた。
今からちょっと投下します。
1
希望ヶ峰学園。
超高校級と呼ばれるエリート達を集めた学園。
例えば
超高校級のアイドル
超高校級の野球選手
超高校級のプログラマー
超高校級の暴走族
超高校級の風紀委員
超高校級の同人作家
超高校級のギャンブラー
超高校級の水泳選手
超高校級の格闘家
超高校級の軍人
超高校級の小説家
超高校級の御曹司
超高校級の占い師
超高校級の━━
そして━━
━━超高校級の幸運
一週間前
そんな学園から、僕宛に手紙が届いた。
"貴方は超高校級の可負荷(マイナス)に選ばれました"
中に入っていたのは、そんな悪趣味な文明が書かれた手紙と入学案内。
エリート殲滅という目標を掲げている僕にとって、その手紙はパーティーへの招待状みたいに見えた。
そうだ、箱庭学園に行く前に希望ヶ峰学園を潰しておこう。
僕は好物を後まで取っておくタイプなんだ。
━━━希望ヶ峰学園、校門。
球磨川「『ここが希望ヶ峰学園か』」
球磨川「『前遊んだ水槽学園も大きかったけれど、この学園もそれに引けを取らないぜ』」
そして校門をくぐった瞬間。
球磨川「『!』」
僕の意識はそこで途切れた。
2
目覚めると、どこかの教室に僕はいた。
最初はいつもの安心院が出てくる夢の中だと思ったけれど、どうやら違うみたいだ。
窓は鉄板と巨大なネジで塞がれていて、天井には監視カメラが取り付けられていた。こんな悪趣味な監獄みたいな場所に安心院さんがいるわけないからね。
ならば、ここはいったいどこなんだろう。
球磨川「『うーん』」
そういえば僕はどれくらい眠っていたのだろう。
まるで数年間学園生活を楽しんだくらい、長い眠りだった気がする。
球磨川「『うん、考えてみたけど全然分からないや』」
球磨川「『いつまでもこの教室にいるのはあれだし、鍵も閉まってなかったから、色々探索してみるか』」
廊下に出て暫く歩いていると一人の少年を見つけた。
幼い顔に僕と変わらぬ身長の彼は、此方に気付くと近くまで歩み寄ってきた。
苗木「えっと…その、はじめまして、僕は苗木誠っていうんだけど。もしかして君も新入生なのかな」
球磨川「『こちらこそ、はじめまして。僕は球磨川禊だよ』」
球磨川「『新入生というか、転入生だね。ここに来る前は3年生だったし』」
苗木「年上!?えぇっと、ごめんなさい!球磨川さん!」
球磨川「『まぁ別にいいよ、気にしてないから。僕は弱い奴には甘いんだ』」
球磨川「『だけど…そんなに僕って幼く見えるのかな。何かいつも見るたびに縮んだ、とか言われるんだけど』」
球磨川「『まぁいいや。それよりも苗木ちゃん、だっけ。君はこの異常な空間について何か知らないか?』」
苗木「(苗木"ちゃん"って……)あの、ごめんなさい、僕、さっき目を覚ましたばっかりで…」
球磨川「『成る程、僕と同じだね』」
そこで会話が止まる。
少なくとも二人の人間が同じように意識を失い、そしてこの閉鎖空間に連れて来られたようだ。
球磨川「『こんな大がかりな事をする犯人が、僕達だけをターゲットにしたとは考えにくい』」
球磨川「『ひょっとしたら、他にも同じように連れて来られた人がいるかもしれない』」
球磨川「『もう少し探索してみよう、苗木ちゃん』」
苗木「うん、そうだね!分かったよ!」
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