吸血鬼「吸血鬼?」(27)
男「じゃないの?」
吸血鬼「なんでだよ!!」
男「朝起きたら俺の血飲んでたし、とっさに太陽光当てたら右足灰になったし……」
吸血鬼「あなたは太陽が平気なんですか?」
男「陽光浴びた程度じゃ、灰にならないね」
吸血鬼「化け物だーーーーー!!!」
男「うるさ……」
吸血鬼「私の足が灰にされたーーーーーー!!」
男「カーテンあけただけだし」
吸血鬼「うがぁぁぁぁぁあああああああ!!!」ゴロゴロ
男「……」
ジュ!!
吸血鬼「がぁぁぁ腕がぁぁぁぁあぁああああ!!!」
男「自分で窓際まで転がっていったよ……」
吸血鬼「はやくぅぅぅうう!!早くカーテンを閉めてぇぇぇえええ!!」
シャーー
男「閉めたから落ち着いてください」
吸血鬼「右足に続き左腕まで灰になってしまった……」チラッ
男「腕は自分から陽光にとびこんだんじゃないですか」
男「そもそも足の方は……」
回想
吸血鬼「ガブッ!」
男「ううーんもう朝か……」
吸血鬼「チューチュー」
男「うわぁぁぁぁああああああ!!」バサッ
カーテンひらり
吸血鬼「うがぁぁぁぁあああああああ!!!」
回想終わり
男「寝てる俺に襲いかかってきたおまえのほうが悪いだろ」
吸血鬼「襲う?食事をしていただけですよ?」
男「……化け物に殺されるところだっだ」
吸血鬼「それはこちらの台詞ですよ!!」
男「……」
吸血鬼「よりにもよって太陽を使うなんて鬼畜です!悪魔です!化け物です!!」
男「目をさましたら俺の首にかみついてたのはだれだ」
吸血鬼「それってふつうだよね?」
男「異常だよ」
吸血鬼「血を飲むのに首を噛まずしてどこをかめとっ!!」クワッ
男「血を飲むことが異常だろ」
吸血鬼「私は耳はいいのですがあなたの発音が著しく聞き取りにくいので一言いわせてもらいます」
吸血鬼「プゥァードゥン?」
男「おまえの発音の方が何倍も聞きにくいよ……」
吸血鬼「はい?なんですか?き・こ・え・ま・せーーーんよ!!」
シャーーー
吸血鬼「あぎゃあああぁぁぁぁぁぁぁぃぃあぃぃぃぉぉぉぉぉ!!!!」
吸血鬼「お願いしますぅぅぅぅわたしがわるぅぅぅぅぅございましたからぁぁぁしめてくださいましぅぃぃぃぃぃ!!!」
シャーー
男「血を飲むことが異常だろ」
吸血鬼「ばけも……陛下、カーテンを閉める『シャーーー』の『ー』が一つ足りず、光が漏れております、どうかおしめください」
男「俺の質問にちゃんと聞いてちゃんと答えてくれるよな」ヒシッ
吸血鬼「そ、その手は『今からカーテン閉めるぞー♪』の手ですよね?」
シャ…
吸血鬼「どんな質問にも答えますのでどうかカーテンを締めてください」ペコリ
男「よろしい」シャーー
吸血鬼「血を飲むことは異常だろ? では逆に問います、あなたは血を飲まないんですか?」
男「飲みません」
吸血鬼「……え?」
男(こいつ、吸血鬼と人間の区別ができてないのか?)
男「おまえは何の血を飲んでるんだ?」
吸血鬼「人間の血ですが?」
吸血鬼「まさかあなた人間じゃ……」
男「人間です」
吸血鬼「じゃあどうして太陽が平気なんですか!!?」
男(ふつうは平気だよな?)
男(なんで、と聞かれても答えようがないし……)
吸血鬼「言葉に詰まっている……もしや何かはなせない事情でも?」
男「そんな事情はない」
男「それと人間はふつう太陽は平気だぜ?」
吸血鬼「そんなの人間じゃありませんよ~」
吸血鬼「人それを化け物と呼ぶ」
男「……」
吸血鬼「あ!そろそろですかね!!」ニョキ!!
おめでとう!新しい右足と左腕が生えた!!
吸血鬼「さっき焼かれた左足はまだ時間がかかりそうですね」
男「どうみてもおまえの方が化け物だよ!!!!」
ちなみにいうとss速報ではやってない
深夜で昔途中まで書いた
しかし、書き溜が見つからないからニューゲーム
吸血鬼「あなたの方が化け物じゃないですか!!!!」
男「なんでだよ!!!!」
吸血鬼「無敵じゃないですか!!!!!!!!」
男「おまえの再生力のが無敵だろ!!!!!」
吸血鬼「灰にならなければ再生する必要がありません!!!!」
男「……」
男「確かにそうだが……」
吸血鬼「私はなんて化け物の巣に入り込んでしまったんだ……」
男(なんかうなだれてる…)
吸血鬼「」グギュルル~
男(腹の虫でか!!)
吸血鬼「あ、あの///」チラ
男(なんか赤くなってこっち見つめてくる)
吸血鬼「おなか空いちゃったみたいなのでございますです化け物様」チラ
男「なんだそのしゃべり方」
吸血鬼「ぐぎゅるるる~♪」
男「……」
吸血鬼「おなかの音聞こえちゃいました?」
男「不快な声が聞こえた」
吸血鬼「テヘペロ☆ミ」
吸血鬼「というわけで無敵の化け物さん、血をください」
男「やだよ、お前俺が寝てる間に飲んでただろ」
吸血鬼「さっき飲んだ分は再生に使ってしまいました」
吸血鬼「このままじゃ足がなおりません、別にいいじゃないですか減るもんじゃないですし」
男「減るよ!!減ったら死ぬからね!!人間は血がないと死ぬからね!!!!!」
吸血鬼「でも、まだ男さん元気じゃないですか」
男「元気っていうほどじゃないけどな」
吸血鬼「そもそも動けなくなるくらいまで吸わないとぜんぜん足りないんですよ」
男(……やばいな)
吸血鬼「男さんこんなの常識ですよ? 今までどうやって生きてきたんです?」
男「おまえと一緒にするなよ」
吸血鬼「まさか男さん、吸血なしで生きていけるんですか!? さすが化け物!!!!!!」
男「ちょっとゆっくり話し合おうか……」
男「まず、俺は人間です。ok?」
吸血鬼「私も人間です。ok?」
男「no!!!!」
吸血鬼「ぐぎゅるるる~♪」
男「……」
男「人間は血を吸いません」
吸血鬼「ぐぎゅるるる~♪」
男「肉と野菜を食べます。それで生きていけます」
吸血鬼「ぐぎゅるるる~♪」
男「聞いてる?」
吸血鬼「おなかすきました!聞いてます?」
男「……血は飲ませないからな」
吸血鬼「なんて血も涙もない化け物だ!!!」
男(さすがにイライラしてきたな……)ひしっ
吸血鬼「待ってください、そのカーテンをつかんだ手は何のつもりですか? ご主人様」
男「俺の質問に答えなければおまえの全身を灰にするぞ!!」
吸血鬼「やめてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!」
男「質問です」
吸血鬼「何なりと我が主」
男(カーテン効果強し)
男「おまえには血以外の食料はあるのか?」
吸血鬼「では我が主、主には血以外に何か食料があるとでも?」
男「さっき言ったよね?」
吸血鬼「えっ……ああ、そうでした。血しか飲まないんでしたよね。野暮なこと聞いてす、すすすみません」
男「んなこといってねぇぇぇぇ!!!」バサッ
吸血鬼「腕がぁぁあああああああああああああ!!!!!!!!」
吸血鬼「閉めて閉めて閉めて閉めてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!」
男「これからは人の話を聞けよな」シャー
吸血鬼「この人の皮をかぶった化け……男様め!!!!」
男「いやだから、俺は正真証明の人間だから」
吸血鬼「とても私と同じ人間だとは思えません!!」
男「別の生き物だからね」
吸血鬼「え? 男さん人間じゃないんですか?」
男(何回繰り返せばいいんだ……)
男「ちゃんと聞けよ。聞かなかったらカーテンを……」
吸血鬼「わ、わわわわわわわかってますよ!! こう見えても私、聴覚には自信があるんです!!!!」
男「普通の声ではなすから聴覚は関係ないな」
吸血鬼「じゃあ耳栓してもいいですか?」
男「どうしてそうなる……」
吸血鬼「ふー」キュ
吸血鬼「うみゃああああああああああああああ!!!!!!!!!!!」
男「っ!!!」
男「いきなりうるせえよ!!」
吸血鬼「さすが特注耳栓なにも聞こえません!!!」
吸血鬼「ってこの自分の台詞も聞こえてないんですけどね!!」^^
男「……」
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