奈緒「べ、別にただ付き合ってるだけだからな…!」 (139)
※複数P世界、安価スレ
エロ・鬼畜は安価下
誤字脱字・駄文・亀注意
メイン不在
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李衣菜「ロックな付き合い」
李衣菜「ロックな付き合い」 - SSまとめ速報
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頼子「いえ……付き合えます……」
頼子「いえ……付き合えます……」 - SSまとめ速報
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の続きです
久しぶりんのしぶりん回の70作目
よし、もう加蓮も出そう
とある病院 ロビー
凛「加蓮が待ってるよ、早く行こう。」
奈緒「…………なあ…それはツッコミ待ちなのか?」
凛「ん、何が?」
奈緒「……いや、だってよ…その花束………」
デルフィニウム、ネモフィラ、蒼いカーネーション、蒼い薔薇の花束
「オールブルー。」
凛「蒼くて綺麗でしょ?」
奈緒「………いや、そうじゃなくて…………」
凛「もう、奈緒ったら心配性なんだから。縁起が悪い花言葉の花も入ってないよ?」
奈緒「…………………」
凛「デルフィニウムは清明、ネモフィラは可憐…あっ、これは加蓮とかけたみたいになっちゃったかな?」///
奈緒「お、おう…………(いや……まず青すぎって言っちゃいけねえのか……?)」
凛「そして蒼いカーネーションの花言葉は変わらぬ愛、いい花言葉だよね。」
凛「……で、蒼い薔薇の花言葉は………」
奈緒「奇跡……だったよな?」
凛「あっ、知ってたんだ……」」
奈緒「何だよ、あたしが花言葉を知ってちゃ悪いのかよ?……まあ、アニメの知識なんだけどな。」
凛「いや、別に……………」
奈緒(ああ……全部自分で解説したかったのか………)
奈緒「…………で、言いたいのは花言葉じゃなくてだな…」
凛「じゃあ何?大丈夫、病院の人にも許可もらってるから。」
奈緒「…………いや、そうじゃなくてよ…………全体的に青すぎじゃねえか…?」
凛「えっ………?」
奈緒「えっ………?だから……その……何で青い花だけで花束なんだ…?」
凛「>>8」
青は心を落ち着かせる力があるから
奈緒が蒼い薔薇の花言葉を何のアニメで知ったか気になる
最近だとアルドノアかな?
凛「蒼は心を落ち着かせる力があるから。……ちょっとでも癒しになってくれたら……なんてね。」
奈緒「………悪い……そんな意味があったなんてよ……てっきりアタシは凛の趣味かと………」
凛「うん、私の趣味もあるんだけどね。」
奈緒「あるのかよ!」
凛「あっ、あと『青』じゃなくて『蒼』だから。」
奈緒「違いが分からねえよ………!」
凛「もう、何言ってるの?全然違うよ!」
奈緒「お、おう…………」
凛「『青』より『蒼』の方が『蒼』って感じするじゃん?」
奈緒「……じゃんって言われても………そ、そうだな……うん……」
凛「本当はもうちょっと蒼くしたかったんだけどね。その方がもっと落ち着くかなって。」
奈緒(まだ蒼くするつもりだったのか………)
凛「流石に病室に飾れなくなっちゃうから諦めたけど……今回はこれだけの蒼で我慢してもらわないと……」
奈緒「いや、もう十分蒼いよ………」
凛「そ、そうかな………」///
奈緒(そこ照れるところなんだ………)
凛「…………ふふっ…加蓮も喜んでくれるかな?」
奈緒「…………早く顔を見せて元気付けてやろうぜ。」
凛「…そうだね。」
病室前
凛・奈緒「……………」
凛「………こんにちは、入ってもいいかな?」コンコン
加蓮「はーい、いいよー。」
奈緒「…声の様子からして体力はもってるみたいだな……」
凛・奈緒「……………」コクッ
ガラガラガラ……
病室
凛「……具合はどう?」
加蓮「……特に変わりはないかな?いつも通りって感じ。」
凛「……ふーん……」
奈緒「ほら、差し入れのハンバーガーだ。どうせまだ食べてないんだろ?」
加蓮「あはは………まあね……ありがと。」
凛・奈緒「………………」
凛「………あんまり無理しないでよ?加蓮は体が弱いんだから……」
加蓮「あはは、心配しすぎだってば!もう昔みたいにすぐに熱を出したりなんかしないよ。」
凛「…………でも………」
加蓮「あ、それ花束?ありがとう!」
奈緒「…………………」
加蓮「……ほら、凛と奈緒もお見舞いに来てくれたよ…………加蓮Pさん…」
加蓮P「………………」
加蓮「…………加蓮Pさん……?」
加蓮P「…………………」
凛・奈緒・加蓮「?!」
加蓮「………な、ナースコー……!!」
加蓮P「ばあ!!」ガバッ!!
凛・奈緒・加蓮「?!?!」ビクッ!!
加蓮P「うふふふ……!やったあ、ドッキリ大成功!ねえ、ねえ、驚いたかしら?私今の自信あったのよ?」
加蓮「>>21」
加蓮Pて女の人?
驚かさないでよ…心臓止まるかと思ったじゃない。
り、凛の顔が花束と同じ色に…
>>20
女性(cv.桑島法子のイメージ)です
加蓮「り、凛の顔が花束と同じ色に……」
凛「」
加蓮P「あらあら……やりすぎちゃったかしら……?」
奈緒「もう、加蓮Pさんがやったら洒落にならないんだよ!凛、しっかりしろ!」
凛「………うーん……そんなのは……心の………贅肉よ……」
奈緒「それ違う凛だからな!おい、しっかりしろ……!……もう!」
加蓮P「……てへっ☆」
〜〜〜
加蓮「はい、お茶飲んで。」
凛「あ、ありがと………」グイッ……
凛「………ふぅ………び、びっくりした………」
奈緒「大丈夫か……凛?」
凛「う、うん……だ、大丈夫にゃー……」
奈緒「大丈夫じゃないかもしれない………」
加蓮「…………もう!」
加蓮P「……ぶー……ちょっと驚かせようかなって思っただけなのに……」
加蓮「洒落にならないんだってば!もう少しでナースコールするところだったよ!」
加蓮P「ご、ごめんなさい………」
奈緒「まったく……本当そう言うの好きだよな!」
加蓮P「……だって……病室って暇なんだもん………」
加蓮「……………はぁ……」
加蓮Pも病弱なのかw
だいたいいくつくらいなんだろ、年齢
加蓮「……それでもやっていい冗談と悪い冗談があるよ……それに、アタシが来れる時はお見舞いに来てあげてるでしょ?だから……そう言うイタズラは禁止。」
加蓮P「………はーい。うふふ……加蓮ちゃんったらいいお嫁さんになるわよ?」
加蓮「はいはい。」
奈緒「…………………」
加蓮P「……二人とも忙しい中ありがと。お茶ぐらいしか出せないけど……ゆっくりしていってちょうだい。………そんなにお見舞いに来てくれなくてもいいのに………」
凛「>>30」
大切な友達だもん、当たり前だよ
ううん……私達の大切な「絆」だもん。
安価把握
一時中断します
しかし加蓮は既に半霊なのかそうでないのか
あっそうだ(唐突)次のトークバトルのメダル枠櫂くんだからここの>>1は引くよね?(ニッコリ)
これ加蓮Pが入院してて加蓮はお見舞いに来てるだけってこと?
若干最初の方がミスリードだよね、加蓮Pが入院してるということを前提に読んでも意味が通じるからすごい
>>10
ひょっとしたら本筋に絡むかもしれないので……
>>21
たくみんおめでとう!!……長かった……
>>27
女性の年齢は……わかるわね?
凛・奈緒・加蓮のお姉さん……と言われたらそう見えるぐらいのイメージです
>>35〜37
普通に霊丸撃てるだけ……とかですかね
>>38
無(理をしない範囲で)課金
>>39、>>40
加蓮はお見舞いです、ミスリードに引っかかっていただけたら>>1は内心ガッツポーズです
再開します
凛「大切な友達だからね、当たり前だよ。」
加蓮P「あら………うふふ、ちょっと年の離れたお友達ね♪どちらかと言えば美人なお姉さんって感じが良かったをだけど……」
凛「そんな感じがしないよ……加蓮Pさんは……なんと言うか本当に同世代の友達みたいに感じるよ。」
加蓮P「うーん……それって……あっ、つまり若く見えるって事かしら?うふふ……♪」
凛「………ふふっ………」
奈緒「………はぁ………その様子だと大丈夫そうだな………」
加蓮P「うん、今日は調子がいいの。外出許可まで出してもらえたのよ?」
加蓮「先生が今日一日だけなら、外出してもいいってさ。検査の結果が良かったんだって。」
凛「ふーん………じゃあさ、今からどこか出かける?友達同士でさ。」
加蓮P「あら、それってすっごく楽しそうね♪ダーツの旅しましょ、ダーツの旅!」
奈緒「出かけるってそんながっつりじゃねえからな!」
加蓮P「うふふ……冗談よ♪」
加蓮P「それに……どうせ外出って言っても……あんまり病院から遠くへはいけないもの……」
加蓮「………………………」
加蓮P「………あ、そうだ!病院の近くの川辺まで連れていってくれないかしら?私ね、あの場所が大好きなの。」
奈緒「…おう、あそこの川辺だな。アタシもあそこは結構好きだな。」
凛「今の季節は花がたくさん咲いてて綺麗だもんね。」
加蓮P「そうそう。今の季節はとっても季節なのよ♪行きましょ、行きましょ。」
加蓮「…………車イスはアタシが押すね。」
加蓮P「…………ありがとう…」
病院 ロビー
加蓮P「ふんふんふふーん♪」
キュラキュラキュラ
加蓮「ずいぶんとゴキゲンだねっ?」
加蓮P「だって久しぶりのお散歩なんですもの、楽しみに決まってるじゃない?」
加蓮「………そだね。」
加蓮P「………………あっ、おはようございます。」
看護師「……………あっ………お、おはようございます………」
凛・奈緒・加蓮「おはようございます。」
看護師「………おはよう…えっと………その………頑張ってね……」
加蓮「>>47」
……どうも(無感情に)
加蓮「………どうも。」
看護師「…………あっ…!…そ、その………」
凛・奈緒「………………」
加蓮「仕事が忙しいんじゃないですか?こんなところで立ち話をしている余裕は…………」
加蓮P「こーら、加蓮ちゃん。」
加蓮「……………………」
加蓮P「アイドルがそんな顔しちゃだめでしょ?………今からお散歩に行ってきますね♪」
看護師「…………えっと………あ…あの………失礼しました………!」
タッタッタッタ……
加蓮「……………………」
凛「……加蓮…」
加蓮「…………ううん、何でもないよ。行こっ。」
奈緒「…………なあ、加れ………」
加蓮「この季節はどんな花が咲いてるのかなっ?楽しみだねー♪」
奈緒「…………」
凛「胡瓜草なんかかな?ほら、揉んでみると胡瓜の匂いがするやつ。」
加蓮P「あー、あれね!凛ちゃんがこの前教えてくれたの。」
加蓮P「ふふっ…本当に胡瓜の匂いがするのかしら?楽しみだわ♪」
凛「…………本当にするんだよ…?」
加蓮「………………薬はアタシが持ってるから、何かあったらすぐに言ってね。」
加蓮P「うん、準備万端、何だか冒険みたいね♪」
加蓮「……そうだね。アタシも楽しくなってきちゃったかなっ!」
奈緒「……………………」
川辺
加蓮P「うーん………いい気持ち…!うふふ……お日様の光はポカポカしてて気持ちがいいわね。」グググ……
凛「伸びやかな気持ちになれるよね。………ほら、それが胡瓜草だよ。」
加蓮P「えっ………どこどこ…?」
凛「加蓮Pさんの足元に生えてる小さな花だよ。」
加蓮P「…………………あっ、本当に小ちゃい!うふふ……かわいい♪」
奈緒「うわっ……よく見つけられたな…?」
凛「匂いで探したからね。」
加蓮P「凛ちゃんすごいすごいーい♪蒼い蒼ーい!」パチパチパチパチ
凛「……ま、まあね……」///
奈緒(だから何でそこで照れるんだよ……)
加蓮「…少し摘んでいこっか?」
加蓮P「……ううん、そんな事をしたらかわいそうよ……花だって生きてるんだもの。」
加蓮「……そうだね。じゃあ写真撮ろっか。思い出になるようにさ。奈緒、カメラマンやってよ。」
奈緒「>>54」
上
奈緒「ん…おう。………一応アタシが一番年上なんだけどな………」
凛「奈緒はさ、ほら、あれだから。」
加蓮「うん、あれだよね。」
奈緒「あれって何だよ?!」
加蓮P「うふふ……そうね、あれだもね♪」
奈緒「だ、だからあれって何なんだよっ?!」
凛「奈緒って何だか年上って感じがしなくて、頼み事とかしやすいって言うかさ。」
加蓮「年上だけど気を使わなくて楽っていうかさ。」
加蓮P「むしろ三人の中で一番面白い子よね、いろんな意味で。」
奈緒「……それって遠回しに馬鹿にしてねえか……?」
加蓮「いやいや、奈緒の考えすぎだって、ねー。」
加蓮P「ねー。」
凛「あんまり考えすぎると眉毛が濃くなるよ?」
奈緒「何でだよ?!眉毛関係ねえだろ!」
加蓮「アイブロウペンシル使いすぎじゃない?」
奈緒「使ってねえよ!」
加蓮P「昨日のお夕飯ひじきだったでしょ?」
奈緒「あ、何だ?何が言いたいんだ、コラ。……お前ら、ほんっといい加減にしろよ?」
凛・加蓮・加蓮P「はーい。」
奈緒「………はぁ…………」
〜〜〜
奈緒「はい、撮るぞー…3、2、………」
凛「蒼く撮ってね?」
奈緒「………で、出来る限りな……よし、撮るぞー……3、2、……」
加蓮P「あっ………………」
奈緒「…………な、何だよ…?」
加蓮P「…………また…4人で来たいわね…」
奈緒「………まだ来たばっかだろ。」
加蓮P「>>60」
凛って蒼の意味知って使ってるのかな
安価なら
1人は寂しいのよ
>>60
しぶりんの蒼=だりーなのロック
加蓮P「………1人は寂しいのよ …」
奈緒「………………」
加蓮「……一人じゃないよ、アタシが居るからさ。……あっ、アタシたちか。」
加蓮P「…………そうね…今は一人じゃないものね……よし、実物より2倍美人に撮ってね♪」
奈緒「…努力するよ。……はい、じゃあ今度こそ写真撮るからな!……3、2………」
凛「あっ……ハナコにご飯あげてきたっけ…?」
奈緒「……っ!……な、な、何なんだよー!!」
病室
加蓮P「あー……楽しかった…!余は満足じゃ!うふふふふふ………♪」
凛「……そう…………良かったね。」
奈緒「はぁ……はぁ……あの後も何故か蝶を追い回す羽目になるし……はぁ………はぁ………」
加蓮「ん、お疲れ様。ジュースあげよっか?」
奈緒「いや、それアタシが買ってきたやつだからな…!…はぁ………」
奈緒「………楽しんでくれたみたいで何よりだよ…」
加蓮P「うん……とってもとってもとーっても楽しかったわ!あーあ……私も………」ガラガラガラ
医者「加蓮Pさん、検査の時か………加蓮ちゃん、凛ちゃん、奈緒ちゃん、こんにちは。」
凛・奈緒・加蓮「こんにちは!」
医者「いつも来てくれてありがとうね。」ニコニコ
加蓮「いつもお世話になってます。」
ペコッ
医者「この前の音楽番組見たよ!えっと……ドライ……トライ……トラヤヌス………」
加蓮P「トライアドプリムス。」
医者「そうそう、それだ!トライアドプリムス……いやぁ……参った参った………確か加蓮Pちゃんが考えた名前だったよね?」
加蓮P「ふふっ……自信作なんですよ?ちゃんと覚えてください。」
医者「ごめんごめん、僕ももう歳でさ…………お話中にごめんだけど……検査の方を…………」
加蓮P「………分かりました……加蓮ちゃん、凛ちゃん、奈緒ちゃん。少し待っててくれるかしら?」
加蓮「……………………」
〜〜〜
加蓮「…………………」
凛「…………食べないともたないよ?」
加蓮「………………うん……」
奈緒「……………………加蓮………」
加蓮「………………余命宣告……されちゃったんだって……本人は『これで通算4回目だ!目指せ5回!』なんて言って笑ってるけど……………」
凛「>>67」
笑えないよ……もうボロボロなんでしょ?
凛「……笑えないよ……もうボロボロなんでしょ……?」
加蓮「………うん………最近どう見ても前より具合が悪そうだもん……加蓮Pさんは隠してるけど……アタシには分かる……」
凛「…………………」
加蓮「…………今日は加蓮Pさんに付き合ってくれて……ありがと。」
奈緒「………別に……大した事はしてねえよ。……友達の散歩に付き合ってやっただけだ。」
加蓮「…………………」
凛「…………花束……喜んでくれたね。」
加蓮「………うん…………」
奈緒「………………」
凛「……気持ちは分かるけど、加蓮まで倒れちゃったら何にもなんないよ……食べな。」
加蓮「………………そうだね……ハンバーガーなら食べられるかも。」
凛「…………………」
診察室
加蓮P「………先生、今までありがとうございました。先生の事、結構好きでしたよ♪」
医者「………………」
加蓮P「先生にはずっとお世話になって……うふふ……長い付き合いでしたね♪」
医者「…………………すまない……」
加蓮P「……いいえ……もうやる事はやりましたから。」
医者「…………………」
加蓮P「………自分が生きた証を残せましたから。」
医者「……………これからどうするんだい……?」
加蓮P「……そうですね……残された時間でプロデューサーとして真面目に働こうと思います。……便利な時代に生まれて良かったです♪パソコンさえあればお仕事ができますから。」
医者「………………そうか……」
加蓮P「それに……今までの余命宣告なら4回もされましたから、今さら何とも思いませんよ。むしろ目指せ記録です♪」
医者「…………………………」
加蓮P「>>76」
↑+加蓮ちゃんはもっと輝ける子なんです…でもそれを手伝うのは私じゃない
安価把握
一時中断します
再開します
加蓮P「それに…私がいなくなれば、加蓮ちゃんを縛ることもなくなりますから。」
医者「………そんな風に言うものではないよ。」
加蓮P「……………………」
医者「……まだ……可能性が無いわけではない……奇跡だって…起きるかもしれな………」
加蓮P「……先生………ありがとうございます。だけど……もう、いいんです。」
医者「……………っ!」
加蓮P「加蓮ちゃんはもっと輝ける子なんです…でもそれを手伝うのは私じゃない。」
医者「…………あの子は君にとても………」
加蓮P「……私だってもっと一緒に居たいです……できるなら……もっとあの子たちと一緒に居たかった……」
医者「…………………」
加蓮P「……先生にこんな事を言うのは変かもしれませんけど、私の体は私が一番よく分かってるんです。」
医者「……………………」
加蓮P「…加蓮ちゃんに会えて…………本当に楽しかったなぁ……………」
加蓮P「………私は最初は1歳まで生きられないって言われました……それがここまで生きられたんです……それこそ、もう奇跡だと思いませんか…?…ふふっ……」
医者「………………………」
加蓮P「………加蓮ちゃんの事は…人に頼みます。…………………先生、これからもファンとして北条加蓮をよろしくお願いしますね♪」
医者「……………………」
加蓮P「次のライブは顔パスにしてあげますから、ね?」
医者「……………………………」
加蓮P「………じゃあそろそろ待たせてるんで………」
医者「…………加蓮Pちゃん………」
加蓮P「………何です、先生?」
医者「………25年間………本当によく頑張ったね……………」
加蓮P「………そっか………先生が私の主治医になってくれてから……もうそんなに立つんですね。ふふっ、昔よりずいぶん白髪が増えましたね?」
医者「…………………………」
加蓮P「……先生。私……知ってますよ。病院はずっと私を手放したがってたのを、先生が無理を言ってここに入院させてくれてたって……」
医者「>>85」
君は私にとって…我が子も同然なんだ
かつてこの手で死なせてしまった娘を…重ねてるのかもしれないがな…
医者「君は私にとって…我が子も同然なんだ……かつてこの手で死なせてしまった娘を…重ねていたのかもしれないがな………」
加蓮P「先生………先生は良いお医者さんですよ?私が保証します。」
医者「……………………」
加蓮P「……昔は先生ぐらいしか会いに来てくれませんでしたからね………私以外の人間と言えば……先生ぐらいの物でした。」
医者「……………患者に感情移入しすぎるなって偉い人からはよく怒られてね……………」
加蓮P「………………………」
加蓮P「………覚えてますか、先生。私小さい頃は毎日先生と結婚するって言ってたんですよ……?」
医者「………覚えているとも………………なぁ………」
加蓮P「めっ、その先は言っちゃだめです。…………これからもお医者さん続けてくださいね♪」
医者「……………っ……………」
加蓮P「…………まだあと半年もあるんですから…またお話しましょう、先生……」
医者「……………………………」
病室
凛・奈緒・加蓮「…………………」
ガラガラガラ……
加蓮「…!」
凛・奈緒「………!」
加蓮P「みんなお待たせ、今帰ってきたわよ。」
加蓮「…………お帰り。」
加蓮P「ただいま。うふふ……可愛い女の子たちに待っててもらえてお姉さん幸せ♪」
加蓮「……………………」
加蓮P「ありがとうございました。」
看護師「…………い、いえ…………」ガラガラガラ……
加蓮「……………………」
加蓮P「うふふ、どうしたの、怖い顔して?」
加蓮「…………いや、別に……それより…検査……どうだった……?」
加蓮P「うーんと、いつも通り。あー……ただ少し疲れちゃったかな……?……そうだ、加蓮ちゃんのお茶が飲みたいかなー♪」
加蓮「>>94」
↑震え声
加蓮「うん…最っ高に美味しいの淹れてあげるね……!」
加蓮P「………ありがと、加蓮ちゃん。あっ、美味しいお菓子もあるのよ♪」
凛「……………あのさ……」
加蓮P「…………?」
凛「……………いや、何でもない……」
奈緒「…………………」
加蓮P「……私ね…加蓮ちゃんの淹れてくれるお茶が大好きなの……」
加蓮「………………っ!」
凛「…………………………」
加蓮「……………………あっ、お茶っ葉切れてた!これじゃあ、美味しいお茶淹れられないや!」
奈緒「………………加れ……」
加蓮「私、お茶っ葉買ってくるね!…………じゃあ……!」ガラッ タッタッタッタ!
加蓮P「…………………………」
奈緒「…………………アタシも………お、お茶っ葉買ってくる!」
凛「……………あっ……」
奈緒「……………………」タッタッタッタ!
凛「………………………」
加蓮P「…………………ごめんなさい………加蓮ちゃん……」
凛「…………………………」
加蓮P「………………………」
加蓮P「本当はもうお茶の葉っぱがもう無いのは知ってたの…………」
凛「…………………………」
加蓮P「…………………凛ちゃん……私とお話してくれないかしら……?」
凛「…………っ……!それよりも加蓮を………!」
加蓮P「……………………………」
凛「…………………あっ………」
加蓮P「……………どうしても……お話しておきたいの。」
凛「……………………」
川辺
加蓮「……………………」
奈緒「………ここにお茶の葉は無いと思うぞ。」ザッザッザ……
加蓮「…………やっぱり分かっちゃうか……」
奈緒「…当たり前だろ…………加蓮のいる場所ぐらい分かる。」
加蓮「……………さすがは奈緒だね…………」
奈緒「>>102」
上
奈緒「………半霊…っつか、天使の力だっけか……それでどうにかできねえのか………?」
加蓮「……できてたらとっくにどうにかしてる。」
奈緒「…………悪い…」
加蓮「………別に……アタシだって同じことなら何回も考えたもん。」
奈緒「……………………」
加蓮「………全部ダメだったんだけどさ……………」
加蓮「あはは………病気とかそう言うのじゃなくてさ……もう加蓮Pさんの体自体が限界なんだって。」
奈緒「………………………」
加蓮「………だから…………無理なんだ…………どんなに頑張ってみても…………」
奈緒「………………………」
加蓮「…………………ねえ、奈緒はアタシが子供の頃に病気で一回死にかけた、って言うのは知ってるよね?」
奈緒「……………ああ。」
加蓮「………………実はね……あの時アタシは一回死んでるんだ。」
奈緒「…………………………」
加蓮「あれ、驚かないの?」
奈緒「……別に。隣座るぜ。」ストン……
加蓮「………………………」
奈緒「うわっ、案外湿ってんだな……!」
加蓮「………………………」
奈緒「………………………」
加蓮「…………続き……話すね。」
奈緒「………………ああ。」
加蓮「…………小梅が言うにはさ、今でも半分は向こう側の存在なんだって。よく分かんないんだけどさ。」
奈緒「……………………」
加蓮「………そのおかげで霊的な力……?とかが使えるみたいなんだけど………不安定な存在だからよく体調を崩しちゃうんだよね。」
奈緒「…………文字通り半霊ってわけか……」
加蓮「……ざっくり言うとそう言う事。詳しくは小梅ちゃんにも分からないみたいなんだけどさ。」
奈緒「…………………」
加蓮「アタシみたいに本当は一回死んだ人間が……しかも半分は霊のまま生き返るなんて聞いた事も無いって。」
奈緒「………………………」
加蓮「…………これがアタシの力の正体。奈緒に分かりやすく言うと、半妖みたいな物かな?」
奈緒「……………………………」
加蓮「………………この体質のせいでグレてた時期もあったんだけどさ………生きる事に何の意味があるんだろうって………今考えたらバカだよね。」
奈緒「………………………」
加蓮「>>110」
アタシだってPさんを助けたいよ。アタシなんか、どうなったっていいよ。アタシ……アタシ……
加蓮「アタシだって加蓮Pさんを助けたいよ。アタシなんか、どうなったっていいよ。アタシ……アタシ………」
奈緒「……………加蓮……」
加蓮「ここさ………加蓮Pさんと初めて会った場所なんだ………『アイドルに興味はない?』って声をかけられて…………それで……………」
奈緒「……………………」
加蓮「……それで………それで…………ぐすっ…………やだよ………もっと一緒に居たいよ……………」
奈緒「…………………」
加蓮「何で………どうして……加蓮Pさんが……………加蓮Pさんみたいないい人が…………不公平だよ……」
加蓮「…………………ごめん。…早くお茶っ葉買って帰らないとね……」
奈緒「……………なあ、加蓮………」
加蓮「……………何……?」
奈緒「……泣きたいときはさ……泣いてもいいんだぜ………アタシ一応三人の中では最年長だからさ………胸ぐらいは貸してやる。」
加蓮「…………………奈緒………」
奈緒「………今なら誰も見てないから……さ……」
加蓮「………………っ………ぐすっ…………うわああああああん………!」ギュッ
奈緒「………………」ポン……ポン……
病室
凛「……………余命宣告されたって本当?」
加蓮P「うん………あと持って半年だって。」
凛「………………………」
加蓮P「……この事は私だけの秘密にしておいてね?………事務所の子たち……特にまだ小さな子たちに余計な心配させたくないから。」
凛「…………………分かった……加蓮と奈緒以外……誰にも言わない……」
加蓮P「………ありがとう。」
加蓮P「………これがまず……一つ目のお願いかな?」
凛「…………………二つ目は…?」
加蓮P「………私が居なくなったあと………加蓮ちゃんをお願い。」
凛「…………………………」
加蓮P「……今さら頼むのもおかしいと思うけど………凛ちゃんなら頼めると思ったから……」
凛「…………何で私…?」
加蓮P「うふふっ……だって凛ちゃんはトライアドプリムスのリーダーじゃない♪」
凛「>>116」
上+早苗Pが聞いてた
安価把握
一時中断します
再開します
凛「……………嫌。」
加蓮P「………お願い…」
凛「……加蓮のプロデューサーなんでしょ……責任を持って最後まで面倒見てやりなよ。」
加蓮P「……………………」
凛「……加蓮はああ見えて人の好き嫌いが激しいからさ、プロデュースをできる人間なんてそうそういないよ?………加蓮Pさんにしか……できないんだよ。」
加蓮P「………………………………」
凛「……アイドルって言うのは夢を見せる仕事だって言ってたよね。……自分が夢を見なくてどうするの!何で諦めるの?」
加蓮P「……………夢……か………」
凛「そう、夢だよ。加蓮の夢は…加蓮Pさんにトップアイドルにしてもらう事だって………夢なんか見れないなんて言ってた加蓮が…………だから………!」
加蓮P「…………ごめんなさい…」
凛「…………………っ!」
加蓮P「……ふふっ……確かにプロデューサー失格かな……」
加蓮P「………私ね……昔は夢なんてなかったの。この部屋だけが私の世界の全部で、ただ…朝から晩まで治療と検査だけの毎日…………こんな事に何の意味があるんだろうって…………」
凛「………………………」
加蓮P「……どうしてこんなに苦しい思いをしてまで生きなきゃいけないんだろうって………そんな事なら……いっそ早く楽になりたいって………いっそ死んでしまいたいって…………」
凛「………………………………」
加蓮P「………でもね……ある日夢ができたの…………テレビで…偶然アイドルを見たんだ…………」
凛「……………………………」
加蓮P「………そんな有名なアイドルとかじゃなくて、歌もダンスも今考えたらひどい物だったわ。…ただ………………どうしてかそれを見て涙が出ちゃったの………」
凛「…………………………」
加蓮P「…………一生懸命見ている人を笑顔にしようって感じが…したのかな…………?とにかく……それを見て私もアイドルになりたいなー………なんて。単純な動機でしょ?」
凛「……………別に………いいと思うよ。」
加蓮P「………そうかしら…?ふふっ……………」
加蓮P「……ただ……こんな体だからアイドルになるのは当然無理で………ならせめてアイドルに関わる仕事がしたいなーって。…………そんなある日先生の知り合いって言う人………社長さんが来て……うちで働かないかって。びっくりしちゃった。」
凛「………………………」
加蓮P「………………そして、加蓮ちゃんに出会って………凛ちゃんや奈緒ちゃんに出会って…………また新しい夢ができた。………この子たちをトップアイドルにしたいって言う夢が。」
凛「……………なら……してよ。加蓮Pさんが。」
加蓮P「………………………………」
凛「…………じゃないと………許さない……」
加蓮P「………………私ね………ただ意味もなく生きて……意味もなく死にたくなかったの………自分が生きたって言う証を残したかった………」
凛「………………………………」
加蓮P「………だから……加蓮ちゃんって言うアイドルをプロデュースできて……何の心残りもない………ないはずだったのに…………」
凛「…………………………」
加蓮P「………ふふっ………人間って欲が出るのね。……もっと……加蓮ちゃんと居たいって言う夢ができちゃった……………………………死にたくない……………死にたくないよ………」
凛「……………………っ………」
加蓮P「………生まれて初めて………死ぬのが怖いの…………嫌だ………死にたくない…………加蓮ちゃんともっとお話したい……………死にたくないよ………嫌だ………もっと生きたい…………」
凛「……………………加蓮Pさん…………………」
病室の外 廊下
早苗P「………お見舞いに来てみれば………」
早苗P「………………………」
早苗P「…………はぁ…………何で神様はこんなおじさんに女の子の秘密を聞かせちゃうかなぁ………おじさん、気が小さいから秘密を守るのって苦労するのよ?」
早苗P「…………半年………か…………」
早苗P「>>128」
>>126+………………はぁ。知っちゃった以上は、手は尽くしてみようね。まずは彼に相談してみるか……。
早苗P「何故だろうな…何故、想われている奴ほど…さっさと逝ってしまうんだ… なあ神様…なあ…親友……」
早苗P「……………………」
早苗P「………おじさん、口は堅いつもりだけど、お酒に酔うと無意識に秘密を話しちゃってることがあるらしいんだよね。」
早苗P「………気が小さいから飲まずにはいられない、ってね。」
早苗P「……………おじさん……諦めが悪い事で有名だったんだぜ………なあ、神様。」
早苗P「……………………」
早苗P「………………はぁ。知っちゃった以上は、手は尽くしてみようかな。まずは彼に相談してみよっか……」
早苗P「…………居酒屋で、見境がなくなるぐらい浴びるほど飲みながら……さ。」
早苗P「……やれやれ………禁酒なんて簡単だね、僕なんかもう今月だけで6回も成功してるんだから。」スタスタスタ…
早苗P「………また頼子ちゃんに怒られちゃうなあ………」スタスタスタスタスタ……
志希の研究室
志希「にゃっはっは!……なんとかここまで半年来たね……」
怪しげな薬品「………………」
志希P「むにゃ………そーだねぇー…………ふわぁぁぁぁぁ………あと……幾つか………」
志希「…………多分あんまり時間は残ってないから……急がないと………」
志希P「……………毒を以て毒を制す…………むにゃむにゃ…………」
フラグ回避なるか
バッドエンドにしようかと思っていましたが……………安価神は……………?
女性Pは書いてて楽しいから増やしたいんですが………セリフとの兼ね合いが…………
安価は命より重い…………?
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