真姫「ヒヤシンス」 (32)

~朝の通学路~


凛「真姫ちゃんおっはよーっ!!」ダキツキ


真姫「ゔぇえ?!凛?!、いきなり飛びつかないでよ?!ビックリするでしょ!」


花陽「真姫ちゃんおはよう」ニコニコ


真姫「おはよう花陽、今日は何だか機嫌がいいみたいね?」


花陽「それはそうだよ、ね?、凛ちゃん♪」


凛「ね!、かよちん♪」


真姫「へぇ、何か良い事でもあったの?」


花陽「あのね、今日は私と凛ちゃんのとっても大切な親友のお誕生日なの♪」


凛「そうにゃそうにゃ!」


真姫「そ、それって…///、ふ、ふーん?誰かかしら?」

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凛「はいこれっ!」


花陽「真姫ちゃん誕生日おめでとう♪」


真姫「?!、わ、私に??」


凛「もちろん!」


花陽「ふふっ、ホントはもっと後で渡そうと思ってたんだけど真姫ちゃんに会ったら我慢出来なくて♪」


真姫「…あ、ありがとう、凛、花陽///」


凛「真姫ちゃん照れてる照れてる~♪」


真姫「て、照れてないっ!//////」


花陽「真姫ちゃん顔真っ赤だよ♪」


真姫「もう花陽までっ!///」


花陽「ふふっごめんね、でも喜んでくれてる見たいで嬉しいなぁ♪」


凛「期待通りの反応だにゃ、これが見たくて我慢出来なかったんだよねー♪」


花陽「うん!、照れてる真姫ちゃんもとっても可愛いよぉ///」

真姫「あ、あなた達ねぇ…///、ふん、せっかくだから開けるわよっ」


凛「うん!開けてみて!」


花陽「どうぞどうぞ♪」


真姫「わぁ髪留め?、こんなにたくさん可愛い…///」


凛「それは凛が選んだんだよっ、真姫ちゃんに似合いそうなの選んでたら決めきれなくて全部にしたにゃ!」


真姫「これだけあれば毎日変えられて飽きなさそう、ありがとね凛」


凛「うん!、練習で使ってね!」


真姫「じゃあこっちは花陽ね、何かしら」


花陽「ふふっ…♪」ニコニコ


真姫「へぇ服なのね、ピンク色のカーディガン?」

真姫「…えっ?これって…まさか…」


花陽「さすが真姫ちゃん!それはかつて母校を廃校から救い、初出場のラブライブでみごと優勝を果たした今や伝説のスクールアイドルにして期待の新星アイドルが在学中に使ってたカーディガンなの!」


真姫「ゔぇええ?!本人のなの?!て言うかこんなピンクのカーディガンなんて忘れようがないわよっ!しかも伝説って一ヶ月前までここに通ってたでしょ!!」


凛「かよちんがにこちゃんにお願いして特別に譲って貰ったんだよ、プレミアが付くから転売しないって条件で!」


真姫「プレミアなんて付かないわよ!、ただの古着何だからっ」


花陽「どうかな?気に入ってくれたかな??」


真姫「だいたい何で私がにこちゃんのお古を貰って喜ぶのよ…///」カミノケクルクル


花陽「…そ、それは…」


凛「ねぇー、真姫ちゃんバレバレにゃー」


真姫「な、何のことよ??」カミノケクルクル

花陽「あ、でもねそれだけじゃないんだよ?、もう一つ入ってるから」


真姫「もう一つ?」ガサガサ


真姫「このディスク?」


花陽「うん!今度こそ気に入って貰えると思うよ!」


真姫「…一応聞くけど中身はなんなのかしら」


凛「にこちゃんがμ'sに入ってからの全映像記録とμ's時代のにこちゃんの全ソロ曲と全ソロバージョンに記録映像を使用したかよちん編集による完全オリジナルPV付きだよっ!」フンスッ!


花陽「もちろんにこちゃんにも見てもらって本人のお墨付きですっ!」ドヤァ!


真姫(つまり私の誕生日プレゼントにする旨をにこちゃん伝えたのね)


真姫(ダメだわこの子達、早くなんとかしないと…)クラッ

「あんた達相変わらずねー、こんなとこで遊んでたら遅刻するわよっ」


真姫「えっ…?ウソッ」クルッ!


にこ「うわあっ!?いきなり振り返るんじゃないわよ!」ビクッ!


真姫「に、にににに、にこちゃん!?!?」クワッ!


にこ「ひいっ!?何よにこなんか悪い事したっ?!;」ビクーッ!


凛「わー!?にこちゃんだにゃー!!」ダキツキ


にこ「うわっ!?こら凛やめなさい!せっかく苦労してセットした髪が崩れるでしょ!」


凛「にこちゃんにこちゃんにこちゃーん!」モフモフモフ


花陽「にこちゃんお疲れ様!これからお仕事?」

にこ「いや今日は簡単な打ち合わせだけよ、それが終わったら大学の方に行くつもり」


花陽「ホントに両立してるんだね、凄いなぁ」


にこ「マm…、お母さんと約束したからね、それに駆け出しだからそんなに忙しくないのよ♪」


凛「にこちゃんしっかりしててにこちゃんじゃないみたいにゃ」


にこ「そこっ!、にこは前からしっかり者よっ!」


にこ「ほら、あんた達もこんなとこで遊んでないで早く行きなさい、遅刻するわよ」


花陽「そう言えばにこちゃんは何か用事があったのかな?、ここで会うのは初めてだよね?」


にこ「!、…ちょ~っと早く出ちゃったからね寄り道しただけよ?」

りんぱな「へぇー…」


花陽「…」チラッ


凛「…」コクッ



真姫「…?」


にこ「…?」


凛「あー!!そう言えば昨日出た英語の宿題忘れてたにゃー!」


花陽「ええっ!ワスレテタノォ!大変早く行ってやらなくちゃ!」


凛「かよちん教えて!」


花陽「もちろんだよ!それじゃあ私達は先に行ってるねっ!」


ダダダダダッ


真姫「えっ、あっ、凛?!花陽!?」


にこ「ホント相変わらずねー、ちょっと安心したわ」クスクス


真姫「そ、そうね…」

にこ「あんたも元気そうじゃない、ちゃんと練習してるんでしょうね?」


真姫「当たり前よ、にこちゃん達が居なくなっても続けるって言ったでしょ」


にこ「たるんでないか心配ね~、今度暇な時に抜き打ちで見に行くわよ?」


真姫「ふん、来れば良いじゃない、レベルアップしててショック受けない様にねっ」


にこ「ふーん、駆け出しとは言えプロになったにこだってレベルアップしてるからね~、楽しみだわ♪」


真姫「…」


にこ「…」

にこ「…あ~、それ花陽と凛から?」


真姫「そ、そうよ」


にこ「いきなりカーディガンくれって言うから何ごとかと思ったわよ、あんた誕生日だったのね」


真姫「な、なんでにこちゃん由来の物で私が喜ぶなんて思ったのかしらねっ」


にこ「…それにこの前で言う~?、あげた私が一番微妙な心境よっ」


にこ「てっきり真姫ちゃんが実はスーパーアイドルにこにーに密かに憧れてるのかと思ってたんだけどな~」


真姫「そ、そんなわけないでしょ!」


まただ、また思ってもない事を口にしてしまう、ホントは違うのに…

にこ「だよね~、あんたがそんな殊勝なたまかっての」ヤレヤレ

真姫「あっ…」


ホントは尊敬してるし憧れてる、この人は自分が本当にやりたい事に何があっても怯む事なく向かって行く、事情や境遇は違うけどそれが出来なかった私にとってはその姿は本当に羨ましくて悔しくて眩しくて


にこ「そろそろ行かないとあんたも遅れるんじゃない?」


けど臆病で見栄っ張りな私はあい変わらず可愛げのない顔で素っ気なく返事をするので精一杯で


真姫「えっ?、そ、そうねっ」

にこ「それじゃあね、また顔出すからちゃんと練習しときなさいよっ」


ああ、これでもう当分会えない、今日会えたのだって奇跡みたいなものなのに、意味のない見栄を張ってせっかくの機会を無駄にしてしまった


真姫「わ、分かってるわよ…」


自分の不甲斐なさが嫌になる、離れていく小さな背中を見ていられなくて視線を逸らし学校へと足を向ける

真姫「せっかく誕生日に会えたのに…」


自分の性格がこんなにも嫌になったのはあの人に出会ってからだ、素直になれなくていつも後悔してばかり…
そしてあの人は卒業してしまった卒業式にすら思いを伝えられないなんてホントに臆病者…


にこ「真姫!」


不意に呼び止められて反射的に振り向く、これじゃ呼ばれるのを待ってたみたいじゃない…


真姫「えっ?きゃ?!わぁっ?!」


急に何かを放り投げられて慌ててキャッチする、なんとか落とさずに済んだ


真姫「あ、危ないじゃない!」



にこ「ごめんごめん忘れるとこだったわー、誕生日おめでとっ♪」



真姫「えっ?あ、これ…」


よく見ると可愛らしいラッピングのされた小さな箱だった

にこ「身体に気を付けなさいよー!、あとにこの誕生日も期待してるから♪」


そう言ってスッキリした顔で去って行く小柄なアイドル、何よ…私はまだスッキリしてないわよっ!
誕生日と言わず明日にでもお返ししてやろうじゃない、3ヶ月も待ってられない!


嬉しさのあまりなんだかテンションがおかしい…


あの人が見えなくなってから受け取った小さな箱に視線を落とす
ピンク色可愛らしいラッピングと赤いリボンの小さな箱は何となくあの人に似てる


勿体無くて開けたくないけど今すぐ開けずにはいられない衝動が交互に襲ってくる、中身はなんだろう
やっぱり今開けようかな…、いやダメよラッピングを綺麗に開けたいし


キ-ンコ-ンカ-ンコ-ン…


可愛らしい小さな箱を睨み付けたまま逡巡していると、遠くで聞きなれた予鈴の音が聞こえた


……

~学校、休み時間~


真姫「は、花陽」


花陽「?、なにかな真姫ちゃん」


凛「にゃん?」


真姫「…あ、朝はプレゼントありがと、ちゃんとお礼言ってなかったから///」


花陽「どういたしまして♪、気に入って貰えて良かったぁ」


真姫「気に入ったかどうかはともかく、お礼はちゃんと言わないと失礼でしょ」カミノケクルクル


凛「もう匂いは嗅いだかにゃ??」


真姫「かっ!、嗅ぐわけないでしょ!?!?///」クルクルクルクル


花陽「り、凛ちゃん、使い方は持ち主の自由だよ…///」


真姫「変な言い方しないでっ!それじゃ私が変態みたいじゃない!///」


凛「真姫ちゃんHENTAIはひふへほ!」


真姫「…あなたねぇ…ちょっと黙りなさい!」バッ


凛「真姫ちゃん怒っにゃー!」ダッシュ


真姫「凛っ!待ちなさい!」ダダダッ


花陽「2人とも、授業始まっちゃうよぉ;」


……

~昼休みの音楽室~


真姫「ここなら落ち着いて開けられそうね」フゥ


何が入ってるのかしら?そう考えだすと急に心拍数が上がる
別に何が入っていても私とあの人の関係が変わるわけではないんだけど


真姫「焦っちゃダメね、セロテープも綺麗に剥がさないと…」ペリペリ


早く中身が知りたいけどあの人からの初めての贈り物、ラッピングやリボンだって私の大切な宝物


真姫「…よしっ綺麗に取れたわ、流石は私ね器用だわ♪」


綺麗に剥がれた達成感と誰も聞いていないのをいい事に小さな自画自賛


海未「それは良かったです、真姫は本当に器用ですね」

真姫「ゔぇええ!?!?海未!?いたの!?」


海未「はい、戸が開いていましたし真姫はなにやら集中していて気付かなかったみたいですね」


真姫「…///」


海未「おや、それはプレゼントですか?」


真姫「え!?ま、まあね!」


海未「もう真姫に誕生日プレゼントを渡した人がいましたか、もしかしてファンの方からですか?」


真姫「そ、そうね!そんなところよ…///」


海未「熱心なファンの方なのですね、ところでどんなプレゼントなのでしょう?、少し気になりますね」


真姫「え?!そ、そう?、中身はまだ見てないんだけど…」


海未「…」ドキドキ


真姫「…」


海未「…」ワクワク


真姫「あーもうっ、分かったわよ開ければいいんでしょ開ければ!」

なんだか見られて恥ずかしいけど何が出てきてもあの人からのプレゼントとは言ってないから大丈夫よね


パコッ

真姫「わ…綺麗…」


海未「!、アクセサリーですかっ、とても可愛らしいですね…」


中に入っていたのは天然石のペンダントチャームが付いた可愛らしいネックレス
薄紫の透き通った綺麗な天然石に銀色の装飾とチェーンが映えてとてもお洒落、ぱっと見た感じ宝石の様にも見える


海未「…もしかして誕生石でしょうか?随分と熱心なファンの方なのですね」


真姫「ゔぇえ?!そ、そうかしら///」


言われて一気に顔が熱くなる、こんなの予想外よっ、想像以上に気合の入ったあの人からの贈り物に動揺を隠せない


いや待って落ち着くのよ真姫、別に誕生日プレゼントにアクセサリーを贈るのなんて珍しくもないわ、そうよ普通よ普通
そう自分に言い聞かせニヤけそうになる顔を必死に取り繕う

海未「…うぅ、こんな凄い物を見てしまった後ではとても出しづらいのですが…」


真姫「えっ?」


海未「真姫、お誕生日おめでとうございます、これからもよろしくお願いしますね」


真姫「ゔぇえ、…あ、ありがとう///」


今日何度目かのやり取りなのに全く慣れない
大切な仲間たちから祝われる誕生日はとても嬉しくてこそばゆい


海未「もしよければ今開けて下さい、さっきプレゼントには見劣りしますが…」


真姫「そんな事ないわよ、海未が私の為に選んでくれたものだもの、なんでも嬉しいわ」


海未「そう言って頂けると少し肩の荷が軽くなります、私は流行などには疎いので真姫の好きなものを選んでみました」


そう言われてドキリとする、まさか海未までにこちゃん由来のものじゃないでしょうね…嬉しいけど…///

真姫「CD?あら、クラシックなのね」


海未「はい、一般的に知られているクラシックは既に聴いていると思いましたので真姫と同じ誕生日の作曲家の方を選んでみました」


真姫「へぇ確かに知らない人だわ、ジェルメーヌ…、結構最近の人なのね」


海未「フランスの女性の作曲家らしいですよ」


真姫「そろそろ近代クラシックにも手を出そう思ってたの丁度良かったわ」


真姫「それに私と同じ誕生日で女性の作曲家ってなんだか親近感が沸くわね、ありがとう大切にするわ」ニコッ


海未「!、い、いえ、喜んで貰えて何よりです///」


海未「私はそろそろ教室に戻りますね、それでは放課後にっ」


真姫「ええ?、またね海未」


ガララッ、パタン


海未(たまに素直になるとギャップでもの凄く可愛くなりますね真姫は///)ドキドキ


真姫「CDが楽しみね、どんな曲なのかしら」

キラッ

真姫「…」


陽光を反射して輝く薄紫の透明な天然石と上品な銀の装飾
あの人のイメージや好みとはちょっと違う気がする、やっぱり私の為に選んでくれたから…?


真姫「…///」ニヘ~


ちょっと付けて見ようかしら…


……

~放課後の部室~


カチャ…


パパーンッ!


真姫「ゔぇえ?!」


穂乃果「真姫ちゃん誕生日おめでとーっ!!」


真姫「ほ、穂乃果??」


パパパーンッ!


ことうみりんぱな「「おめでとーっ!!」」


真姫「きゃああ?!お、脅かさないでよっ!」


ことり「ごめんねぇ、穂乃果ちゃんがどうしてもって、ふふふっ♪」


凛「真姫ちゃんプレゼント貰って油断してたにゃー!」


穂乃果「成功成功!良い反応で穂乃果満足だよっ♪」


真姫「お、大げさなんだから///」


穂乃果「そして!私からのプレゼントはコレだよ!穂むら特製の和風CAKE!!」


花陽「わぁ、どら焼きみたいな生地にちゃんと真姫ちゃんの名前が刻印されてる!」


真姫「こ、凝ってるわね、それに普通のケーキじゃないみたい美味しそうっ」


穂乃果「うちのお父さんとことりちゃんにアドバイスを貰って穂乃果が作ったんだよ!試作品もちゃんと美味しかったから安心して食べてねっ♪」


真姫「意外ね…、穂乃果ってケーキなんて作れたのね」

海未「確かに…、恐らく殆どことりが作ったのではないですか?」


穂乃果「ひどいよっ!デコレーションとかはして貰ったけど他は穂乃果がちゃんとやったよっ!」


ことり「うん、穂乃果ちゃんのお父さんもアドバイスはしてたけど手は出さなかったもんね」


真姫「ありがとう穂乃果、こんな立派なケーキ大変だったんじゃない?」


穂乃果「慣れると結構簡単なんだよっ、練習がてら一杯作ったから」


海未「最近少しパンを食べる量が減っていた理由はコレですか」


海未「やはり少し…穂乃果には明日から特別メニューですね」


穂乃果「そ、そんな!?練習で作ったのだって凄く美味しかったんだよ!?それに雪穂とお母さんと食べたからそんなに一杯食べてないよっ!?」


海未「そのままでは振付けに支障が出ます」


穂乃果「う、海未ちゃんの鬼ぃ~;」


真姫「穂乃果も懲りないわね…ふふっ」

ことり「私からはこれだよ♪、気に入っもらえるかなぁ」


真姫「ありがとうことり///何かしら?」


ガサガサ

真姫「!、可愛いっ!」


凛「!、凄いにゃかわいい…///」


花陽「!、か、かわいい///」


穂乃果「うわぁ良いなぁ、ことりちゃんコレどこで買ったの?」


ことり「えっとね、オカダヤとぉ文化学園だよっ」


真姫「?、それっていつも衣装の生地を買いに行ってるお店じゃない」


ことり「うん、生地はそこで買ったの」


花陽「ええっ?!じゃあこれことりちゃんが作ったのォ!?」

穂乃果「す、凄いよことりちゃん!!、穂乃果にも作って欲しいな!」


凛「凛も欲しいにゃ!」


花陽「わ、私も///」


ことり「いいよっ、せっかくだから皆んなの分も作っちゃおう♪」


海未「流石ことりですね、お店に売っている物と遜色ありません」


真姫「…」


ことり「えへへっ、気に入ってくれたかな?」


真姫「…ありがとうことり、凄く気に入ったわ♪」キラキラ


ことり「!、よ、良かったぁ///」


ことり(真姫ちゃんもこんなに無邪気に喜ぶんだね///)


……

~放課後、帰宅路~


真姫(ふふっ穂乃果の和風ケーキ美味しかったわ、さすが和菓子屋の娘ね、手伝って貰ったとは言え才能あるのかも)


真姫(ことりに貰ったハンドメイドのヌイグルミもとってもかわいいし、さすがことりね良いセンスしてるわ♪)


「お~い、真姫ちゃーん!」


真姫「?、希?」


希「いやー、もしかしたら会えるかもって思ったらやっぱりいたんよ」


絵里「ホントに会えるなんてね希の勘は当たるわね~、久しぶりね真姫」


真姫「エリーまでどうしたの?、卒業式以来かしら」


希「どうもこうも、今日って確か真姫ちゃんの誕生日やんな、はいこれ絵里ちとウチから」


真姫「ゔぇええ?!わざわざ持って来てくれたの?、あ、ありがとう///」


希「うんうん、照れてる真姫ちゃんはかわいいなぁ、これを見に来たんよ♪」

真姫「凛や花陽と同じ事言わないでっ///」


絵里「ふふっおめでとう真姫、みんなちゃんと練習してる?私が居ないからって楽してない?」


真姫「エリーまでにこちゃんと同じ事言わないでよ、3年生が卒業してもちゃんと練習してるわよ」


希「おやぁ~?て事はにこっちもう真姫ちゃんにプレゼント渡したんやねぇ」ニヤニヤ


絵里「散々悩んでたからねー、すぐに渡したかったんでしょうね」クスクス


真姫「なっ!?///」


希「ウチ達にこっちに誕生日プレゼントの相談をされてたんよ」


絵里「ただの後輩にプレゼントするにしては凄く悩んでたわよね~」


真姫「な、なななナニソレイミワカンナイ!///」

希「ん~?、頭の良い真姫ちゃんならもう分かると思うんやけどなぁ」


真姫「そんなの…分からないじゃない、こっちの勝手な勘違いかもしれない…」


絵里「そうね~、にこの本当の気持ちはにこにしか分からないわね」


真姫「…」


絵里「でも真姫、自分の気持ちなら分かるわよね?」


真姫「…!」


希「どうするかは真姫ちゃん次第やね~」ウンウン


絵里「それじゃあね、また近いうちにみんなで集まりましょ♪」


希「ほな~♪」


何よ好き勝手言ってくれちゃって…
そうよ好きよ!、たまに会えたくらいで喜んでプレゼント一つで舞い上がってカーディガンの匂いを嗅いじゃうくらい大好きよ!

真姫「…」スッ


prrrr…


真姫「…にこちゃん?、今朝はありがとう、ネックレスとっても気に入ったわ」


やっぱり明日なんて言ってられない、今日いますぐにあって伝えたい知って欲しい


真姫「これから会いたいの、話したい事があるんだけど…」


いよいよね…今度はこっちがスッキリする番よ


不安と緊張と恥ずかしさで火照った身体に、あの人がくれた風信子鉱のネックレスがひんやりして心地よかった

終わり

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年04月29日 (水) 15:53:54   ID: Tfc-vxoh

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