モバP「堕落」 (164)
P「……ん」
卯月「あ、起きましたか?」
P「卯月……おはよう」
P「腕枕はどうだった?」
卯月「すっごく気持ちよかったです!」
P「そうか、よかった」
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卯月「ですから……その……」
卯月「プロデューサーさんも……準備万端みたいですから」
卯月「気持ちいいこと……します?」
P「……卯月」
P「俺はもう、プロデューサーじゃないぞ」
P(一ヶ月前、ゴシップに書かれた偽りの記事)
P(それは、俺がアイドルと交際しているというもの)
P(ご丁寧に写真、顔を隠れているもののわかる人にはわかるようなものを載せられ)
P(嫌がらせの電話だけでなく、自宅にまで被害が及びんだ)
P(一週間前、俺は事務所から去った)
P(仕事を無くした俺に、信頼を無くした俺に、帰る場所まで無くした俺に、ちひろさんが出した提案はこうだった)
ちひろ『女子寮に住みませんか?』
P(またゴシップの餌食ですよ、と俺が言ったら)
ちひろ『いえ、大丈夫ですよ』
ちひろ『Pさんには、地下で過ごしてもらいますから』
ちひろ『外の目からは隔離された施設で、また導きませんか』
ちひろ『アイドルを』
ちひろ『あなたが集めた、仲間を』
P(あいにく、女子寮には施設が整っていた)
P(そこでなら、外に出ずとも、また仕事ができる)
P(なにより、外にでなくていいと言うのは、自分にとって最大のメリットだった)
P(俺は、他人から向けられる視線に恐怖していたのだろう)
P(必死になってプロデュースを行っても、たった一つの虚偽でひっくり返る。そんな目を)
P(俺は、快諾した)
P(荷物などは持ち込めない。引っ越しをしたと思われないため)
P(生活に不便がないように、ちひろさんが力を貸してくれた)
P(俺は、知らなかった)
P(まさか、自分がここまで堕落するとは)
凛「卯月、プロデューサー、朝ご飯にしようよ」
卯月「あ!もうそんな時間ですか!?」
未央「しまむー……夜が激しかったからって、朝を蔑ろにしちゃだめだぞ!」
卯月「ち、違いますよ!……夜はすごかったですけど……」
卯月「って2人も一緒でしたね!」
未央「そうだね……えへへ」
凛「朝から変なこと言ってないで、早くいくよ?」
P(俺は知らなかったんだ)
P(アイドルがこんなにも俺に好意をもっていただなんて)
まゆ「あ、おはようございます♪」
P「今日の朝食はまゆか」
まゆ「はい♪愛情たっぷりの朝ご飯ですよぉ」
P「ありがとう」
未央「私達の分は!?」
まゆ「その辺にパンが……」
未央「ひどくない!?」
まゆ「冗談ですよぉ、キッチンにありますから、よそってきてくださいねぇ」
P「俺は……」
まゆ「はい、口あけてください」
まゆ「あーん」
P「あー」
パクッ
…………
……
P「まゆ」
まゆ「ふぁい?」
ジュポッ
P「人が飯を食べている机の下で、お前は何を食べてるんだ」
まゆ「大好きなPさんのおちん」
P「俺が悪かった、言わなくていい」
まゆ「気持ちいいですかぁ?」
P「……あぁ」
まゆ「うふ、よかったぁ」
ちひろ「例のあの記事ありがとうございました」
記者「いえいえ、これ約束の報酬です。 ・・・しかし良かったんですか? あんなことして」
ちひろ「全てはあの子達(とお金)の為ですから(^^)」
......こんな展開だったらどうしよう
P(食事のあとは、ミーティング)
P(とはいっても、各々の仕事の確認程度)
P(200人一人一人にアドバイスするには、時間が足りなさすぎる)
P(そして、みんなが仕事に行っている間、俺の仕事は)
P「……あー」
P「暇だ……」
P(なにもない)
P「地下から一階に上がろうとすると……センサーが反応して階段が斜面に変わるんだよな……」
P「つまり」
P「テレビを見るぐらいしかやることがない」
P「食堂と大浴場は地下にあるから」
P「大浴場は女子用しかないから……」
P「今のうちに入浴するのも手だな」
P「……よし、はいるか」
チャプン
P「あ゛ぁ゛ぁ゛……生き返る……」
P「……マスコミに追われ続けた月日が……死んだような苦しみだったからな……」
P「なんで住所ばれるねん……」
P「ん?脱衣所に誰か……清掃員は雇ってないし……てか俺だし」
P「……まさか、アイドル?」
P「やべぇ……隠れよう」
みく「んー!レッスン終わった後のお風呂は最高にゃ!」
李衣菜「みく、ババくさいよ?」
みく「にゃっ!?これぐらいは普通にゃ!」
李衣菜「全然ロックじゃないね」
みく「……そもそもお風呂にロックを持ち込むって……」
李衣菜「なんかいった?」
みく「なんにも~?」
みく「さて、そんなことはさておくにゃ」
李衣菜「そうだね。脱衣場にあったあの洋服はプロデューサーの物……つまり」
みく「ふふふ……混浴にゃ」
李衣菜「でも見あたらないね」
みく「うーん……あ」
みく(大量の桶の下から足がはみ出てる……)
李衣菜「どうしたの?」
みく「なんでもないにゃ」
チャプン
李衣菜「あ゛ぁ゛ぁ゛……生き返る……」
みく「あれだけみくにババくさいとか言っといて……」
李衣菜「いや……これもロック……やっぱり今はいいや」
みく「いいの?」
みく「今、ロックになれるかもしれない物があったとしても?」
P「」ソローリ
みく「」ガシッ
P「」ビクッ!?
李衣菜「ん、今はいいや」
李衣菜「ごくらくごくらく~」
みく「わかったにゃ、それじゃ」
みく「みくが美味しくいただくにゃ」
李衣菜「……え?」
P「……え?」
みく「んっふっふ~……Pチャン、観念するにゃ」
李衣菜「えっ、ちょ!?プロデューサー!?」
P「な、何をする気だ……」
「ほら……Pチャンだって、みくとおまんこしたいにゃ?」
「私だってプロデューサーと……その……」
「俺はもうプロデューサーじゃないぞ」
…………
……
「あっ……!にゃぁっ……!」
「よだれ垂らして……ロックっていうかただの発情期だね……」
「私はそんな風にはならないよ、ロックだから」
…………
……
「おっ……!は……ぁ゛……っ!」
「ロックどこにいったにゃ」
…………
……
P「はぁ……疲れた……」
P「毎日毎日何十人も相手してたらそのうち死ぬんじゃないか……?」
P「とりあえず部屋に戻るか」
…………
……
エナチャ10「まぁ飲めや」
P「ぐぬぬ……ちひろさん……」
P「たしかにこれ飲むと凄いけど……」
P「気づいているならアイドルを止めて……」
P「……部屋でだらだらするのはなんだか嫌だ」
P「よし……食堂でみんなの分の食事を作るか」
P「食堂に向かおう」
…………
……
P「道中で城ケ崎姉妹に搾り取られた……死ぬ……」
P「エナチャ飲んでおこう……」
P「……とりあえず、食堂に到着したゾ」
P「さて、何を作ろうか」
P「……」
グツグツ(シチュゥを煮る音)
P「……」
グツグツ(シチュゥを煮る音)
P「……」
グツグツ(シチュゥを煮る音)
P「……」
P「給食作っている気分だ……」
「あら?」
P「っ!誰!?」
幸子「カワイイカワイイボクですよ!」
P「……」
グツグツ(人参の角が溶け始める音)
幸子「無視はやめてくださいよ!」
P「冗談だよ、どうしか?」
幸子「いえ、Pさんが見えたので、優しいボクがお話でもしてあげようかと思いまして」
P「ちょうどいいや、味見してみてくれ」
幸子「いいですよ!」
P「ほら、あーん」
幸子「……へ?」
P「あーん」
幸子「あ、あーん」
幸子「……美味しいです」
P「それはよかった」
P「ん?口の横に付いちまったか」
スッ
ペロッ
幸子「!!」ボヒュン
幸子「あ……あわわ///」カァァァ
俺「ん?口の横に付いちまったか」
スッ
ペロッ
幸子「」
幸子「エ"ン"ン"ッッッッッッ!!!!!」
俺「」
P「取れたぞ、幸子」
幸子「ふふ……ふ……フフーン!」
幸子「ボクのカワイイ顔についたシチューですから!美味しさも格別でしょう!」
幸子「美味しいシチューを作ってくれたお礼に、カワイイボクがご褒美をあげますよ!」
P「え、別にこれは暇だからやっただけであってズボンを下ろすな何しようとしてんだこら!」
幸子「ボクじゃ……嫌ですか……?」グスッ
P「……」ムラッ
幸子「あ、元気になりましたね」
「ん……ペロッ……」
「カワイイボクには不釣り合いな味ですね……」
「……あむっ」
…………
……
「っ……!……!」
「近くに他の人がいて声が出せないんですから……もうちょっと優しく……」ボソボソ
「ぃ……っ!?」
…………
……
「Pさんのシチュー……お腹いっぱい……えへへ……」
……夜……
P「あかん……この生活は死ぬ……」
P「いや、かくまってもらえるのはうれしいんだけど……」
P「なんでアイドルがみんなして襲ってくるんだ……?」
P「みんな欲求不満……?」
P「まぁ……他の人に手を出してスキャンダルなんかよりはいいけど……」
P「……今の時間ぐらいだと……誰かくるな」
P「隠れよう……」
バーン(ドアがオープンするサウンド)
「闇に飲まれよ!」
P(誰が来たのかすぐにわかるな)
P(ノックぐらいしてくれ)
「刹那の空蝉か?」
P(今日はゆっくりしたいっす)
「……」
バフンッ
「プロデューサーさんのにおひ……!ふわぁぁ……!」
「くんくん……プロデューサーさん……!」
P(……え?)
…………
……
P(ベッドの下に隠れたのが間違いだったか)
「んぅ……ふ……っ!」
P(人のベッドでなにやってるんですかカンザキ=サン)
P(なんとかしてバレないように這いつくばって逃げよう)
ゴソゴソ
ガタタタッ(頭をぶつけた音)
P「~~ッッ!」
蘭子「え?今の音……」
蘭子「下に誰か……あ」
P「……しまっ……」
P「……ぐぅぐぅ」
蘭子「!?///」カァァァ
P(待てよ、何も寝たふりをする必要なんてないんじゃないか?)
P(ほぼ居候の身とはいえ、ここは俺に与えられた部屋だ)
P(勝手に入って悩ましげな声を出していた蘭子の方が異端なのでは)
P(そうと決まれば目を開けて反撃だ)
P「……あれ?……俺電気消したっけ……?」
P「……っ!?」
P「違う……これは」
P「蘭子のスカートの中……!」
蘭子「よ、宵闇の帳よ……///」
「ちょっ……蘭子……!?」
「はぁ……はぁ……」
「……ええいやけだ!はむっ!」
「!!」
「ひぁっ!」
…………
……
「あっ、あっ!」
「だ、だてんしの……っ!たわむっ……あっ……!」
…………
……
「もっと……もっと種……ください……!」
「あかちゃんの素……あっ!」
………
……
P「……」モグモグ
ちひろ「どうしました?随分とぐったりされてますけど」
P「アイドルに絞りまくられてましてね……」
ちひろ「エナチャいります?」
P「エナチャより部屋の鍵を下さい」
ちひろ「……地下に移住させようって最初に言った人、誰かわかりますか?」
P「どうせまゆとかじゃないんですか?」
ちひろ「……安直ですね、わかりました」
ちひろ「当てられたら、部屋の鍵をあげますよ」
P「え……約1/200ですか」
ちひろ「チャンスは明日に一回だけですよ」
P「きつい……」
まゆ「くしゅんっ」
凛「どうしたの?風邪?」
まゆ「うーん……何か風評被害を受けた気がしまして」
凛「?」
まゆ「まぁいいですよぉ……きっとPさんですから」
P「さて、飯を食べたし……眠りたいが」
P「部屋に戻ると喰われるからなぁ……」
P「あまりひとが来ないようなところで眠るか」
…………
……
P「こんにちは、Pです」ボソボソ
P「身を隠しながら休めそうな、レッスンルームにきています」ボソボソ
P「マットもあるから、今日はゆっくり休めそうで……す……zzz」
P「ぐー……すー……」
「それじゃ、マットの端を持って」
「せーの!」
…………
……
P「……ふぁぁ……ん?」
P「な、なぜ俺は自分の部屋にいるんだ……!?」
「起きましたか?」
P「っ!?」
友紀「レッスンルームで寝てたら体痛くなっちゃうよ?」
早苗「わざわざ運んできてあげたんだから」
楓「ふふ……」
美優「わ、私は止めたんですよ……?」
P「あ……死んだなこれ……」
P「みんな裸だし……」
P「エナチャが2本置いてある……」
P「……」
P「えぇいちくしょう!」ゴクゴク
早苗「こんな可愛いお姉さんたちに囲まれておいて、ちくしょうってどういうこと?」
友紀「そーだそーだ!」グビグビ
美優「そんなにビールを飲んじゃだめですよ!」
楓「……」ジー
ムクムク
早苗「す……すご……P君の警棒……」
友紀「金属バット……」
楓「一升瓶」
P「統一してください」
美優「え、えっと」オロオロ
P「のらなくていいですよ」
「ほらっP君どう?」
「私も気持ちっ……い゛っ!?」
「っ!だめ!私がリードするっ……のぉっ……!」
「あっ!」
…………
……
「プロデューサーのバットで場外ホームランだね」
「いや……いざやるとなったら恥ずかしくてさ……こんなこと言ってないと……」
「わ、わわわ!ちょ、ちょっとまって!」
「ひぅんっ!」
…………
……
「生死をかけた攻防でしたね」
「精子をかけられました……ふふっ」
「さ、次は美優さ……っひっ!」
「いきなりは……っ……ずるいで……ぁ!」
…………
……
「Pさん……大丈夫ですか?」
「無理はしなくていいですよ、ゆっくり休んでください」
「まだいけますか?……それなら」
「どうぞ……私の中、ガンガン突いてください……」
「あっ……!」
…………
……
P「……」
ありす「おはようございます。どうしました?随分とやつれてますが」
P「ありす、聞いてくれるか」
ありす「橘です、なんですか?」
P「毎日毎日絞られ続けてそろそろ枯れそうなんだ」
ありす「はい、どうぞ」
P「こ、これは……エナチャ……」
P「何故ありすが持っているんだ」
ありす「橘です。たまたま持っていただけです」
P「んっ」ゴクッ
P「ありがとう、ありす」
ありす「橘です」
ありす「飲んだなら、出来ますよね?」
P「……は?」
シュルッ(纏いし布の擦れる音)
P「は……謀ったな……!?」
…………
……
「あんっ!そこっ……そこ……しゅきぃ……!」
「やだ……!ありすって呼んでくださ……んっ……!」
「もっとぎゅって……ちゅーも……んむっ……!」
「あっ……!」
美嘉「くしゅんっ」
莉嘉「わわっ!大丈夫!?」
美嘉「へーきへーき★きっと噂されてるだけだって★」
みりあ「わー」トテトテー
美嘉「……」
莉嘉「お……お姉ちゃん?顔怖いよ……?」
…………
……
P「」フラフラ
雫「Pさん?大丈夫ですかー?」
P「あ、あぁ」
雫「朝からぐったりしていてはだめですよー」
雫「牛乳をどうぞ」
P「ありがとう」
雫「それを飲んで、元気出してくださいねー」
…………
……
P「……」
P「大丈夫だよな……不純物とか入ってないよな」
P「エナチャの匂いはしないし……考え過ぎか」
P「よし……いただきま「あ、ちょーだい」
パシッ(非情にも奪われる音)
ゴクゴク(非情にも突如表れた第三者に飲まれる音)
P「あぁ~……」
周子「今無性に喉が渇いててさ、ごめんね?」
P「貴重な水分が……いや別に水とかお茶とかはあるけどさ」
周子「ほら、お礼にしゅーこちゃんを好きにしていいよ?」
チラッ(スカートではなく着ていたラフなTシャツの裾を指先で掴み少したくし上げることで直接的なエロスではないのに緩やかに性的な興奮を与えていく音)
P「はしたないことしてるんじゃありません!」
周子「む……あまり邪険にされるのは癪に障るね、さわりまくりだよ?」
フレデリカ「あれ?プロデューサーどうしたの?」
フレデリカ「痔?」
P「脈絡が無いな、周子に牛乳盗られたんだよ」
フレデリカ「仕返しに母乳を飲もうだなんてプロデューサーエッチ~!」
P「言葉を選びなさい!アイドルだろうが!」
フレデリカ「きゃ~」
周子「Pさんが飲みたいなら別にいいよ?」
P「アイドルだろうが!」
周子「きゃ~」
P「すまんが、俺は首謀者を探さなければならないんだ」
フレデリカ「……ふーん」
周子「私達が知ってるって言ったら」
フレデリカ「プロデューサーはどうする~?」
P「また冗談だろ」
周子「はい、これあげる」
P「っ!?」
P「エナチャ……だと」
フレデリカ「ほらほら、アタシ達と」
「「取引をしようよ」」
「ほらほら、しゅーこちゃんをそんなんで気持ちよくさせる気?」
…………
……
「あぁぁぁ!んぁぁっ!」
「ごめんなひゃい!りゃめっ!」
…………
……
「もしかして……取引する相手まちがえた感じ~……?」
「し、しるぶぷれ~?」
…………
……
「あ……ぁ……」
「すご……しゅぎ……あはぁ……」
P「……よし、首謀者がわかったぞ」
P「とはいえ、まだ確証は持てないからな……」
P「確かめてやる」
P「直接会って」
P「あいつの口から、直接聞く」
コンコン
……
ガチャ
P「やっぱりここに居たか、首謀者」
P「いや」
P「杏」
杏「いないよ」
P「目の前にいるだろうが!」
…………
……
杏「杏はね、プロデューサーに休んでもらいたかったんだよ」
杏「いっつも頑張って働いていたのに、世間はデマを信じてプロデューサーを追い詰めた」
杏「だからこそ、杏は思いついたんだよ」
杏「プロデューサーに、何も不自由の無い堕落した日々を味あわせてあげたいってね」
杏「まぁ、アイドル達がみんな積極的になったのは思わぬ誤算だったけどね」
P「心配かけたようだが、俺はもう大丈夫だ」
P「なにより、俺には堕落が似合わない」
P「仕事をしたくてたまらないんだ」
杏「まだそんなこと言うの?」
杏「何が足りなかったの?食事?娯楽?」
P「強いていうなら水分だ」
P「最初は楽しかったんだけどさ」
杏「アイドルの相手がきつかった?」
P「いや、違う……いや、違わないな、それもある」
P「地下にくるアイドルが、みんな欲のまみれたような顔をしているのがさ、耐えられないんだ」
P「地上で輝く星が、地下に来たと
杏「あー、媚薬撒きすぎたかな……」
P「さて、オシオキを始めようか」
杏「ま、まって!弁解させて!」
P「オシオキの後でな」
P「話してみろ」
杏「お尻痛いよう……」
P「話してみなさい」
杏「最初はアロマだと思ったんだけどね?後から聞いたら媚薬だったと」
杏「まぁでも面白いからいいかなって」
P「消せ」
杏「いやでも」
P「今すぐにだ」
杏「はい」
…………
……
P「はぁー久し振りの安楽だー」
P「媚薬は消え、鍵を得て」
P「エナチャ以外の飲み物が手に入った」
P「さて、ゆっくり寝るぜー……zzz」
…………
……
ガチャッ
ちひろ「ふふ……合い鍵がないとでも?」
トントン
まゆ「……」
ちひろ「はいすみません」
まゆ「没収しますねぇ……♪」
ついに鍵を手に入れたP
しかし、安心するのは早かった
アイドルの迫り来る猛攻
一度味を覚えたアイドルから逃げ切れるのか!
次回、「P、ぬめる」
また夜くらいに更新します
「はぁ……はぁ……」
暗闇の中を、ただひたすらに走る。
何度壁にぶつかったか、数えてはいない。
目の前に何があるかも分からなくとも、ただ走る。
目が慣れることのない、本当の闇を
ただ
走る。
「ここまで逃げれば大丈夫か……」
かなりの時間走り回った後に、Pはその場に座り込んだ。
消灯時間を過ぎ、全ての電気が消えていた。
スタ……
「っ!?」
(俺を追ってきたか……)
スタ……
スタ……
スタ…………
…
(止まった……諦めたか?)
(この暗闇ならわかるまい……)
「ふぅ……取りあえずはここで朝を待つか」
「その必要はないさ」
「っ!?」
「だ、誰だ……!?」
「なに、キミを助けに来たのさ」
「最近はお疲れの様子だったからね」
「さっき、宵闇の中をなりふり構わず走るキミを見かけたからね、ボクが力になれれば、と」
「ありがとう……」
(しかし……いったい誰なんだ……?)
「ここにいる限りは安全さ」
「なぜそう言い切れるんだ」
「ボクがついているからね、安心していいよ」
コンコン
「来客か、ボクに任せて」
(くっ、いったい誰なんだ……こんなに優しくしてくれる超絶優しい奴は……きっと美少女に違いないな……)
「やぁ、どうしたんだい」
「あるぇー?Pちゃんを探してたんだにぃ☆」
「Pか……みなかったな」
「うん、みなかった、少なくともここにはいないよ」
「絶対いないからね、探しても無駄だからね」
「匿ってるとかそういう訳じゃないからね」
「むぇー……別のところを探すにぃ……」
…………
……
「ありがとう」
「これぐらいなんてことはないさ、と言いたいところだけど」
「感謝されて否定するのはほんとのひねくれ者さ」
「だから、どういたしまして」
「暗闇で顔が見えないから、名前を教えてくれ」
「そちらの問いは答えられない、持ち合わせていないからね」
「ふふ……キミのアイドルとでも、言っておこうか」
…スーパー朝…
P「ふぅ、昨日の夜はあまり寝られなかったな」
P「朝食を食べてすっきりしゃっきりするか」
…………
……
P「まゆ、ありがとう」モグモグ
まゆ「はい♪Pさんの為なら♪」
「隣、失礼するよ」
P「ん?飛鳥か」
P「……」モグモグ
P「まゆ、聞いてくれよ」
まゆ「なんですかぁ?」
P「昨日の夜にさ、誰かが俺のことを助けてくれてさ」
飛鳥「」ピクッ
P「是非会ってお礼をしたいんだけど、名前を教えてくれなくてさ」
飛鳥「」ピクッピクッ
まゆ(エクステが反応してる……)
P「心当たりとかないかな」
まゆ(……隣にいます)
飛鳥「ぼ、ボボボボクはわからわからないなななな!」
まゆ(めちゃくちゃ動揺してます、カレーライスが福神漬けで埋まりそうです)
飛鳥「よ、妖精さんじゃないかな↑(裏声)」
P「飛鳥もそう思うか……ふむ」
P「ちょっと探してくる、ごちそうさま」ガタッ
P「俺はそれからの地下生活を、妖精さん探しに費やした」
P「正直、やることなかったから」
P「いくつか手がかりは掴んだものの、見つけることはできなかった」
P「そして、半年が経った頃」
ちひろ「もうそろそろ地上にでてもいいんじゃないですか?」
P「ついにか!エナチャ2000本くらい飲んだ気がするぞ!」
P「久し振りのシャバだぁぁ!」
…………
……
P「そして俺は地上にでた」
P「しかし、待ち受けていた現実は、恐ろしいものだった」
P「私は前職では」
おっさん「知ってるよ、君はちょっとなぁ……」
…………
……
P「常にインテ
おっさん「君はちょっと……」
…………
……
P「何故だ……面接が始まらない……」
P「私は前職では」
おっさん「知ってるよ、君はちょっとなぁ……」
…………
……
P「常にインテ
おっさん「君はちょっと……」
…………
……
P「何故だ……面接が始まらない……」
P「毎日がおなじことの繰り返しだった」
P「決して間違えた訳ではなく、本当におなじことの繰り返しだった」
P「そして俺はちひろさんに尋ねた」
…………
……
P「ちひろさん、プロデューサーをやらせてください」
ちひろ「ダメです。一度マイナスなイメージがついてしまってますから」
ちひろ「だから……また地下で暮らしますか?」
ちひろ「アイドル達は、Pさんのいい所わかってますよ」
ちひろ「Pさんに冷たい社会と違って、みんな暖かいですよ」
ちひろ「また、みんなで暮らしましょう」
P「……はい……」
P「できることはなんでもしますから……よろしくお願いします」
終☆了
!完!
完結完<おしまい!
!完!
finish
また何か書いたら、よろしくです。
多分飛鳥といちゃいちゃするんで、よろしくです。
たまにはシリアス書こうとしたんですけど駄目でした。
やっぱり飛鳥といちゃいちゃしたほうが2003倍イイデス。
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