黒井「ウィ」響「はいさーい!」 (55)


都内某所 



黒井「健康の為に早朝のサイクリングを始めてみたが…」

黒井「なんという清々しい朝だ!心が洗われていくようだな!」



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黒井「む?あれはなんだ?」

???「……」

黒井「モモンガだと!?なぜこんな所にいるのだ!」




???「モモ次郎ー!ちょっと待ってよー!」

黒井「あれは!高木の所の三流はいさい娘ではないか!」

響「あ!お前は961プロの!」

黒井「ウィ。ここで何をしている?」


響「何って朝の散歩だぞ!それでモモ次郎が飛んで行っちゃったんだ!」

黒井「そ、そうか…」

響「そっちこそママチャリなんか乗って何をしているんだ?」

黒井「早朝サイクリングだ。この黒い滑らかなフレーム!最高であろう?」

響「う、うん…」


ハム蔵「ジュ!」

響「なになに?お腹が空いたって?」

ハム蔵「ジュイ!」

響「もう!しょうがないなー!それじゃあみんな帰るさー!」


響「それじゃあ自分達はもう行くぞ!」

黒井「うむ。道中気を付けるのだな」

響「うん!じゃあねー!」

黒井「アデュー」



黒井「ワニまでいるのか……」

黒井「さて、今日のプティ・デジュネはセレブに卵雑炊にでもするとしよう」




───


都内某所 ○Kストア



黒井「今日は何にするか…」

黒井「魚…鯵…なめろうにするとしよう!」

黒井「後は豚汁で完璧だな!はーはははっ!」

おばさん「……」

黒井「あ、どうも」




黒井「おや?我那覇響ではないか。奇遇だな」

響「あ!黒井社長!」

黒井「ウィ。買い物か?」

響「うん!」

黒井「ほう。自炊か?」

響「当然だぞ!料理は得意だからな!」

黒井「それは素晴らしいな!」




黒井「得意料理はなんなのだ?」

響「う~ん、大抵のものは作れるけど」

響「やっぱり沖縄料理が得意さー!」

黒井「沖縄料理か……」





響「ん?嫌いなのか?」

黒井「嫌いというかだな…」

響「?」

黒井「泡盛の調味料があるだろう。唐辛子の入った」

響「コーレーグースか?」

黒井「うむ!それだ!」


黒井「幼少の頃にソーキソバを食べたのだが」

黒井「その…横に置いてあるだろう?」

響「お店では絶対おいてあるぞ」

黒井「それで…酒とは知らずに大量に入れてしまったのだ」

響「あ~……」


黒井「それ以来沖縄料理はどちらかというと苦手なのだ」

響「う~ん、沖縄あるあるネタだなぁ」

響「でも他に美味しいものもいっぱいあるから勿体ないぞ!」

黒井「食べれないわけではないのだがな」


響「あっ!そうだ!今度自分が沖縄料理を作ってあげるさー!」

黒井「なに?」

響「大丈夫!自分完璧だからな!」

響「これを機会に沖縄料理の魅力を知ってもらうぞ!」

黒井「う、うむ。そこまで言うのであれば…」





響「うーん、いつがいいかなぁ」

黒井「む!良い事を思いついたぞ!」

響「?」

黒井「ちょっと失礼!」ポパピプペ

黒井「私だ。実は今週の日曜日なのだが……」



───
──



赤坂 ブーブーエス 



美希「今週の差し入れは貴音が行った”赤べこ”さんから牛鍋きゃんでぃなの!」

春香「うーん、独特の風味だね…」

千早「お、美味しいです!」



春香「えっと、次のコーナーは響チャレンジ!」

美希「響ーっ!」


響「はいさーい!自分今日は料理対決をするぞ!」



P「あれ?内容違くないか!?」

律子「どういう事ですかプロデューサー殿!?」

P「俺も何も聞いてないぞ!」


響「では対戦相手の登場だぞ!」



???「料理で俺に挑もうとは100年早いぜ!」




響「お前は!一十木音也!」

冬馬「天ヶ瀬冬馬だ!なんか色々惜しいけど間違えるな!」

響「次は審査員の登場だぞ!」

冬馬「スルーすんな!」


黒井「アイドル業界ナンバー1のナイスミドル貴公子 黒井崇男です」

響「もう一人は律子ー!」



律子「え?私?」

律子「なんですか貴方達!え?隣のスタジオ?聞いてませんよ!」

律子「ちょっとー!!」




響「じゃあ早速スタートするぞ!」

冬馬「おう!」



黒井「それでは響チャレンジ!スタート!!」

律子「なんで私まで…」


律子「え?レポーターまで!?」

律子「わかりましたよ…響は何を作るの?」

響「自分は得意の沖縄料理だぞ!」



律子「音也君は何を?」

冬馬「冬馬だ!俺は自慢のカレーを作るぜ!」

律子「なるほど…」



律子「それではいったんスタジオにお返しします!」


春香「あははっ、盛り上がってるね…」

千早「一体どっちが勝つのかしら」

美希「では次のコーナーは、やよいー!!」


──



律子「3.2.1 終了ー!!」

冬馬「素晴らしい出来だぜ!」

響「自分も完璧さー!」




黒井「それではいただくとしよう」

冬馬「まずは俺のキーマカレーからだ!」



黒井「これは!」

律子「お、おいしい!」

ハム蔵「ジュイ!」



冬馬「当然だぜ!」

響「ぐぬぬ…」


響「それじゃあ次は自分の番さー!」

響「特製ゴーヤチャンプルーだぞ!」



律子「うん!これも美味しい!」

ハム蔵「ジュ!」

黒井「……」

黒井(これが沖縄料理か…美味いっ!)



響「む~気になるぞ~」

冬馬「勝ちは貰ったぜ!」


律子「それでは結果発表です!」

律子「各自どちらかに一票入れてください」

律子「ではどうぞ!」




響 2 : 冬馬 1




律子「結果は響の勝利です!」

響「やったぞー!」

冬馬「負けたぜ…」

律子「では理由を聞いてみましょう!」




律子「私は響ね!カレーは昨日食べたのよ」

冬馬「そんな理由かよ!」

響「律子~…」



ハム蔵「ジュ!ジュイ!」

黒井「ハム蔵君は冬馬に一票だ。カレーにおいては響ちゃんより数段上だったそうだ」

冬馬「わかってるじゃねーか!」

響「ハム蔵!ひどいさー!」


黒井「そして私は響ちゃんだな!」

黒井「正直沖縄料理は苦手だったが…考えを改めたよ」

響「黒井社長はただ泡盛に酔っただけだろ…」

黒井「ま、まぁその通りだが」

響「他にもいっぱいあるから今度また教えるぞ!」

黒井「ウィ。頼むよ」


律子「今週の響チャレンジは成功!」

響「やったさー!!」

律子「それではスタジオにお返しします!」



───
──



765プロ



P「おはようございます!いやぁ、先日は大変でしたよ~!」



???「これはこれは、仕事が出来なさそうな男ランキングでナンバー1の三流プロデューサー君ではないか!」






P「そんなランキングありませんよ!ってこの声は!」

黒井「ウィ」

P「今日も観光ですか?」

黒井「いや、単純にサーターアンダギーを作ってみたのだが作りすぎてしまってな」

P「は、はぁ」


黒井「勘違いするんではないぞ!捨てるのが勿体ないだけだ!」

小鳥「おほほっ、先に頂いてます」

P「音無さん!?」

小鳥「美味しいですよコレ!」

黒井「当然であろう!はーはははっ!」




黒井「それでは私は失礼するよ!」

黒井「ああ、これを響ちゃんに私と渡しといてくれたまえ」

P「ん?レシピですか?」

黒井「あと高木にはサーターアンダギーを渡すんではないぞ!」

黒井「アデュー!!」



おわり


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