遊矢・柚子『遊星さん!ちょっと聞いてよ!』 遊星『何!?』 (681)

クロウ「うるせえな!何だよ今度は!?」

遊矢「柚子が!」

柚子「遊矢が!」

ジャック「落ち着け!何があったというんだ!?」

遊矢「何か喧嘩しちゃってさ・・・柚子がグチグチ」

柚子「遊矢だって!」

遊矢「もう勝手にしろよ!」

ブルーノ「大変だね。君達も」

柚子「私・・・決めたわ!」

ジャック「何をだ?」

柚子「遊星さん!私はこの次元に残る!」

遊星「何!?」

柚子「遊矢なんて大っ嫌いよ」

クロウ「どうすんだよ遊星」

遊星「・・・」

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遊星「俺は別に構わんが・・・お父さんには何て言うんだ?」

柚子「・・・」

遊星「気が済むまで居ればいい。お父さんには俺が上手く伝えておく」

ジャック「柚子をこの家に住まわすのか?」

遊星「ああ」

ユーゴ「遊星!遊矢と柚子が血相変えて・・・居るじゃねえか」

遊星「今日から住む事になった」

ユーゴ「マジで!?」

クロウ「俺も別に構わねえけどよ」

遊星「ユーゴも当然のように住むだろ」

ユーゴ「あ?別にいいぜ。けど遊矢は」

柚子「遊矢なんて知らないわよ」

遊星「それじゃあお父さんに伝えてくる」

ジャック「柚子の方は俺達に任せておけ」

ジャック「それで何が原因なんだ?」

柚子「学校で一緒にお弁当食べてたら・・・」

クロウ「結局一緒に食ってんじゃねえか」

ユーゴ「俺はいつまで巻き込まれればいいんだよ」

ブルーノ「君も大変だね・・・」

柚子「そしたら遊矢がしつこくユーゴの事を聞いてきて」

ジャック「それで」

柚子「私もセレナの事を聞き返して・・・」

クロウ「喧嘩になっちまったんだな」

柚子「・・・うん」

ジャック「どうしようも無いな・・・」

ユーゴ「ああ」

クロウ「半分はお前もからんでんだろ!いい加減にしろ!」

ユーゴ「俺はほぼ被害者だぜ!?」

クロウ「言い訳してんじゃねえよ!」

ユーゴ「うるせえな!」

修造「柚子が!?」

遊星「ええ」

修造「遊星くんになら任せられそうだ・・・でも何時まで」

遊星「気の済むまでと柚子は」

修造「・・・」

遊星「実は俺にいい考えがありましてね。耳を」

修造「・・・」

遊星「赫赫然々」

修造「そ、それは!?」

遊星「知り合いばかりじゃ何かとできない事です」

修造「学校はどうするんだ?」

遊星「うちにもデュエルアカデミアがあります」

修造「・・・わかった。俺としても2人に関しては気になって居たからね」

遊星「ありがとうございます」

遊矢「はあ・・・」

沢渡「うるせえな」

遊矢「はあ・・・」

黒咲「瑠璃を悲しませた罪だ。反省しろ」

遊矢「はあ・・・」

権現坂「・・・」

遊星「洋子さんが行ってた通りだな。ここに居たか」

沢渡「遊星!?」

権現坂「遊星殿!?」

遊星「そろそろ決着をつけようと思ってな。お前とセレナ、柚子とユーゴのな」

遊矢「決着って・・・」

遊星「遊矢!お前も俺達の次元へ来い!そして柚子と同じ屋根の下で暮らすんだ!」

遊矢「!?」

遊星「柚子のお父さんと洋子さんの許可は承諾された。後はランサーズのリーダーである赤馬の了解がほしい」

赤馬「・・・」

赤馬「2人の両親が承諾をしたなら私はそれでいいと思う。ただ一つ条件がある」

遊星「条件?」

赤馬「何かと面倒な事になるだろ。榊遊矢と柊柚子の件は私達も問題視していた」

遊矢「が、学校は」

遊星「それはアカデミアに通えばいい」

セレナ「私もと言っていたが学校に行けるのか!?」

遊星「当然だ」

セレナ「学校か・・・」

遊星「それで条件とは」

赤馬「お目付役をつけようと思う。この騒動を見届けるランサーズの一員を」

黒咲「俺だ」

権現坂「どうやら」

赤馬「沢渡シンゴ」

沢渡「!?」

遊星「なるほど沢渡ならば遊矢と柚子の間に公平に立てるな」

赤馬「頼んだぞ」

沢渡「ちょっと待てよ!」

沢渡「パパは何て」

遊星「デュエルで倒して来たぞ」

沢渡「・・・」

遊矢「荷物は纏めて来たよ・・・けど本当に」

遊星「セレナは荷物が少ないな?」

セレナ「タヌキはいいのか?」

遊星「うちはペット可だ」

セレナ「やったぞ!」

遊星「柚子の荷物も完了だ」

沢渡「これって転校になるのか?」

遊星「違う」

沢渡「でも考えてみろよ。こっちに籍が残ってたんじゃ」

遊星「偽造だ」

沢渡「ぎ、偽造!?」

遊星「多少の罪は目を瞑ろう」

ジャック「遊矢に沢渡にセレナ・・・まさか」

遊星「家族が増えた」

ブルーノ「賑やかでいいね!」

クロウ「どうなってんだ!?」

遊星「こういう事だ」

遊矢「ふん」

柚子「ふん」

セレナ「また喧嘩しているのか・・・」

ユーゴ「遊星・・・何考えてやがるんだ」

沢渡「・・・」

ジャック「我儘を言うな!」

遊星「5人はデュエルアカデミアに通う。何せ学生だからな」

クロウ「ジャックも働けよ。こいつらですら通うんだから」

ジャック「・・・」

遊星「とりあえず部屋に案内しようか」

セレナ「そうだ私は学校へ通うんだぞ!凄いだろ?」

遊矢「柚子のせいでこうなったんだぞ」

柚子「遊矢よ!」

沢渡「喧嘩すんなって!お前らも」

ユーゴ「ぐがががががが」

セレナ「お、お前は来るなよ・・・知り合いだと思われたくない」

沢渡「セレナはずっと電話してやがるし白いのは寝てやがるし」

セレナ「でも授業参観とかいうのには来てもいいぞ・・・特別に見せてやってもいい」

ユーゴ「ぐがががががが」

セレナ「そ、それに運動会とかいうのも来てもいいぞ。お前は暇人だから誘ってやる」

遊矢「遊星さん達に迷惑かけて」

柚子「何よ!」

セレナ「学校にはウサギが居るのか!?そ、そうか・・・」

ユーゴ「ぐがががががが」

沢渡「はあ・・・」

数日後

ユーゴ「よっしゃ!デュエルアカデミアだぜ!なあ!」

セレナ「ここが学校だな!」

鬼柳「よォ!」

プラシド「・・・」

遊矢「鬼柳さん」

柚子「プラシドさん」

鬼柳「遊星に頼まれてな!俺らも学生として潜り込むんだよ」

沢渡「もっとマシなのよこせよ。満足と侍って・・・遊星も何考えてんだ」

ユーゴ「全然制服違うじゃねえか!何で学ランなんだよ!?」

鬼柳「馬鹿野郎!これがチームサティスファクションの通学用スタイルなんだよ!」

プラシド「俺が貴様ら人間と同じ制服を纏うと思っているのか?」

セレナ「遊矢と柚子も早く行くぞ!学校が私を待っている!」

ユーゴ「1日で学校を制覇してやるぜ!」

鬼柳「さあ満足させてもらおうじゃねえか!」

プラシド「・・・」

沢渡「先が思いやられるぜ・・・このメンバーじゃ」





続く

黒咲「ユートはどうするんだ?」

ユート「俺?」

黒咲「遊星の次元で学生はしないのか?瑠璃と瑠璃も居るぞ」

真澄「柚子が!?」

ユート「俺は・・・遠慮しておくよ」

北斗「黒咲さんは」

黒咲「黙れ」

北斗「・・・」

刃「遊星さんか・・・俺も行きてえな」

黒咲「お前もエクシーズ次元の代表としてだな」

ユート「隼が行けばいい」

黒咲「行こうとすれば赤馬零児がうるさい」

ユート「・・・」

北斗「沢渡も行くらしいよ?」

真澄「沢渡が?嘘でしょ・・・」

黒咲「今ならまだ間に合うぞ」

ユート「そこまで俺をいかしたいのか?」

黒咲「同じ屋根の下で瑠璃と瑠璃と遊矢とシンクロと沢渡が居るんだぞ!?」

ユート「遊星達も居るじゃないか」

黒咲「それはそうだがユートが瑠璃と瑠璃の情報をリークすれば俺も安心できる」

北斗「なら僕が」

黒咲「お前はダメだ」

北斗「・・・」

刃「俺は」

黒咲「少し引っ込んでろ」

真澄「私も!」

黒咲「なら聞くがお前達はデュエルモンスターと戦えるのか?」

北斗「それはどういう意味?」

黒咲「十代、遊星、遊馬の次元は頻繁にデュエルモンスターが現れる。勝てるのか?生き残れるのか?」

真澄「・・・」

黒咲「だからこそユートだ。ユートならば遊星達の足を引っ張らずに瑠璃と瑠璃を守れる」

刃「俺だって竹刀が」

黒咲「どうだかな」

ユート「敵なんて居るのか?ドン・サウザンドはもう」

黒咲「今までの事を考えれば奴ら3人が倒した巨悪がいつ復活するかわからんのだぞ」

ユート「・・・」

黒咲「遊矢と瑠璃と瑠璃の件に関しては俺だって物申したいが俺の言うこと何て聞かんだろ」

ユート「俺でいいんだな?」

黒咲「行ってくれるのか?」

ユート「・・・わかった」

黒咲「さすがはユートだ!」

北斗「・・・」

黒咲「拍手」

北斗「・・・」パチパチ

ユート「荷物を」

黒咲「すでに用意してある」

ユート「まさか隼」

黒咲「親友の考えがわからん俺ではあるまい」

ユート「さすがは隼だ」

黒咲「制服諸々なんかは遊星に聞けばいいんじゃないか」

ユート「そうするよ。みんなはもう学校へは?」

黒咲「遊星の話では手続きやら何やらで数日はかかるそうだ」

ユート「そうなのか」

黒咲「頑張ってくるんだユート」

ユート「柚子とセレナの事は任せてくれ」

北斗「そもそもあのカップルが騒動の」

黒咲「・・・」

北斗「・・・」

ユート「じゃあ俺は」

黒咲「頑張って来い」

数日後

ユーゴ「運動場か・・・学校って感じだぜ」

鬼柳「お前さ剣道部入ればいいんじゃねえか?」

プラシド「考えておこう」

柚子「そう言えば名字とかあるの?」

ユーゴ「俺は遊星の名字名乗るぜ!」

遊矢「セレナは?」

セレナ「わ、私は何も思いつかんし仕方がないから十代と一緒でいい。本当は嫌なんだからな」

鬼柳「お前は」

プラシド「いらん」

沢渡「山田とかでいいんじゃねえか?山田っぽいぜお前」

ユート「なら俺は遊馬の名字だな」

遊矢「ユート!?」

柚子「まさかユートも!?」

ユート「急ごう。初日早々から遅刻してしまうぞ」

沢渡「やったぜ!またもなのが1人増えた!これで俺も安心できる!」





続く

「今日は転校生が来るからな。入って、どうぞ」

遊矢「て、転校生の榊遊矢・・・です」

柚子「柊柚子です」

ユート「九十九ユート」

ユーゴ「不動ユーゴ!」

セレナ「遊城・・・遊城セレナ」

沢渡「沢渡シンゴだ」

鬼柳「鬼柳京介!満足させてもらうぜ!」

プラシド「山田プラシド」

「ちょっと待て、お前とお前とお前は何で制服改造してんだ?オォン?」

ユーゴ「別にいいじゃねえか!問題ねえだろ!?」

「それに鬼柳と山田はお前・・・それ学ランじゃねえのか?」

鬼柳「学ランでも制服は制服じゃねえのか?」

「しかしお前らそのツッパリ髪は・・・ツッパリ髪は何だ?」

「ド派手な頭してお前・・・これは教育的指導だな!」

遊矢「先生だって茶髪にサングラスじゃんか!」

「だーまーれ!もう丸坊主決定だな」

アキ「遊星!ユーゴ達が問題起こしたわよ!」

遊星「何!?」

ブルーノ「何があったの?」

アキ「ユーゴと鬼柳さんとプラシドが担任の先生を殴り飛ばしたのよ」

遊星「初日から・・・どうなるんだ?」

アキ「停学らしいわよ」

ジャック「停学か、何があったんだ」

アキ「中等部の子の話じゃ髪型と制服を注意されて」

遊星「だから俺は言ったんだ。この御時世に短ランとか長ランはダメだと」

クロウ「他の連中は大丈夫なのか?」

アキ「うん」

遊星「・・・引き取りに行くか」

クロウ「頑張れよ遊星」

遊星「ああ・・・」

ブルーノ「怒ってるね遊星」

クロウ「そりゃ怒るだろうぜ」

遊矢「いきなり問題起こしてくれたよな」

柚子「はあ・・・」

遊矢「いいのか?ユーゴは多分停学だ」

柚子「だから?」

遊矢「心配してるだろ?彼氏が停学なんて」

柚子「遊矢には関係ないでしょ」

セレナ「遊矢!柚子!学校見学に行くぞ!」

柚子「ほらセレナが呼んでるよ。彼女のセレナが」

遊矢「今行くよ!」

セレナ「柚子は行かないのか?」

柚子「ごめんね。私はちょっと」

セレナ「お前達はどうする?行くだろ」

沢渡「仕方ねえな。俺も行くぜ」

ユート「君も来るべきだと思う。行こう」

セレナ「柚子も来い!」

柚子「・・・」

遊星「いきなりやってくれたな」

ユーゴ「聞けよ遊星!あの先公が」

遊星「言い訳をするんじゃない」

鬼柳「いいじゃねえか遊星!終わっちまった事だぜ」

遊星「ユーゴはまあいいだろう。問題は鬼柳とプラシドだ」

プラシド「俺の何に問題がある」

遊星「先ずは鬼柳・・・その格好は何だ?」

鬼柳「制服」

遊星「なぜ改造した。そのズボンは何だ?太すぎるぞ」

鬼柳「遊星!こいつはファッションなんだよ!」

遊星「それにプラシドだ。お前も制服はそうだが」

プラシド「何だ」

遊星「剣をぶら下げて学校へ行く奴が居るか」

プラシド「こいつは俺の身体の一部だ」

遊星「置いていけ」

プラシド「剣を置けだと?それは武士に刀を捨てろと言っている事と同じだぞ」

遊星「・・・」

ユート「ここは高等部のようだな」

セレナ「高等部?私達は中等部だが違うのか?」

柚子「私達より歳上の人達が居る場所よ」

セレナ「なら十代も通えるのか?」

遊矢「十代さんは大人だからな。少し違うんだ」

沢渡「十代って大人なのに何で制服着てるんだ?他に服はねえのかよ」

セレナ「お前には関係無いだろ!お前も同じ服ばかり着ている!」

沢渡「メチャクチャ怒ってるぜ・・・何だよいきなり」

ユート「さあな」

ツァン「十代?もしかして遊城十代の事!?」

遊矢「あ、うん」

ツァン「始めて見る顔ね。転校生?」

柚子「中等部の転校生なんです」

ツァン「ふーん・・・双子が二組か」

沢渡「知らねえ奴には双子に見えるんだな。なあユート」

ユート「慣れていない人間には同じに見える。仕方がない」

遊矢「十代さんの知り合い?」

ツァン「知り合いじゃないけど、デュエルアカデミアで遊城十代の事を知らない人なんて居ないからね」

ユート「そうなのか?」

ツァン「デュエルアカデミアの伝説だからね」

遊矢「ふーん・・・伝説って?」

ツァン「ああ!」

柚子「その事なら何度も聞いたよね。遊矢」

遊矢「ああ」

沢渡「モテるタイプには見えねえよな。どうよ?」

セレナ「十代はモテない。あんな男に寄って行く女は居ないぞ」

ツァン「女の子の中には何人かファンが居るんだけどな。僕は違うけどね」

セレナ「何人も居るのか!?何処に居るんだ!」

ツァン「何処って・・・知らないよ」

セレナ「くっ・・・」

ユート「どうした?」

セレナ「な、何でも無い・・・ここはもう飽きたから別の場所へ行くぞ」

遊矢「部活も色々とあるのか」

柚子「空手部、水泳部、アメフト部か・・・」

セレナ「部活?」

遊矢「野球したりサッカーしたりするんだ。わかるだろ?」

セレナ「同じアカデミアという名なのに雰囲気はまるで違うな」

遊矢「新しい学校も悪くはないよな」

柚子「いつまで居るか分からないけどね」

セレナ「授業参観とかいうのはいつあるんだ?」

沢渡「知らねえよ。誰か来てほしいの居るのか?遊星か?」

セレナ「べ、別にいいだろ。聞いてみただけだ」

ユート「だがユーゴ達が原因で目をつけられたかもな」

沢渡「いきなり暴れやがって」

ユート「ん?」

遊矢「何かあった?」

ユート「いや何でも無い」

ユート「君達は先に帰っていてくれ」

遊矢「?」

沢渡「行こうぜ。学校見学は終了だ」

セレナ「・・・」ピッピッピッ

柚子「電話するの?」

セレナ「携帯をいじってるだけだ。誰にも電話しないからな」

遊矢「そう言えば俺達が使ってる部屋って広いよな」

柚子「何か遊星さんがこっそり改造してるんだって、大家さんに内緒で」

ユート「・・・出て来い」

ツァン「あ、バレてたんだ」

ユート「どうして俺達をつける?」

ツァン「デュエルだよ!ここはデュエルアカデミア!目と目があったらデュエルしないとダメなんだ!」

ユート「いいだろう。俺もこのアカデミアには何か渦巻いている気がして居たんでな」

ツァン「行け!六武衆!」

ユート「一度に複数!?こいつらは六武衆か」

ツァン「あんたはどうするの」

ユート「俺は俺自身だ」

ヤリザ「ハイヤァ!」

ユート「フンッ!」

ヤリザ「ござる・・・」

ユート「槍に爆弾に剣、弓矢・・・」

ツァン「いい動きするのね!」

ユート「俺はレジスタンスだからな。この槍を貰うぞ」

ユート「ハァッ!」シュッシュッシュッシュッシュッシュッシュッ

ヤイチ「くっ!」

ニサシ「うっ!」

ユート「2体撃破!そして次はカモン!お前が一番厄介だ!」

カモン「オラァ!」ヒュッ

ユート「この爆弾を持っていた!」カキーン

ツァン「打ち返した・・・まさか!?」

ユート「爆弾を利用させてもらう。残りのモンスターを爆弾によって破壊!」

ツァン「強い・・・あんた強いのね。僕の負けだよ」

ユート「これぐらいは当然だ。かっとビングが俺を強くしてくれた」

ユート「返す」

ヤリザ「うむ」

ツァン「あんたの他の仲間も強いの!?あの子達も」

ユート「強いさ、ただ俺は彼らとは生き方が少し違って居てな」

ツァン「へえ」

ユート「それでは俺はこれで行くよ」

ヤリザ「待つでござる!」

ユート「いや俺は」

ヤリザ「部活に入ってくれでござる!」

ユート「少し嫌な予感がするが・・・どういう部活なんだ?」

ツァン「この学校に出てくるモンスターと戦う部活よ」

ヤリザ「あの少年達も入れて」

ユート「それはやめてくれ。俺一人でいい」

ヤリザ「何故でござる!?」

ユート「少し訳ありだ。だが俺は力を貸すよ」

ユート「どちらかと言えば俺はこういうデュエル向きでな」

数日後

遊矢「あれ?何処に行くんだユート」

ユート「部活だ」

沢渡「部活!?」

ユート「ああ」

セレナ「私も入れるのか?」

ユート「君は無理だ」

遊矢「何部なの?」

ユート「・・・」

沢渡「おい!何部なんだ!?」

ユート「や、野球・・・アメフト部だ」

遊矢「何だ。アメフト部か」

ユート「じゃあ俺は」

柚子「部活だって」

遊矢「部活か・・・」

ユート「・・・」





続く

ユーゴ「停学だってよ。何すりゃいいんだ?」

鬼柳「知らねえ」

プラシド「・・・」

クロウ「おい!学校行かねえなら俺の手伝いしろよユーゴ!」

ユーゴ「俺!?」

クロウ「ただで家に置いてやってるんだから少しは手伝えよ」

ジャック「全くだ」

クロウ「てめえもだよ」

ジャック「何だと!?」

クロウ「どうせ暇なんだろ?配達の手伝いだよ。鬼柳もプラシドも」

鬼柳「いいぜクロウ!」

クロウ「さすが鬼柳だぜ!」

プラシド「俺は居候ではない。帰る」

クロウ「逃げるのかよ。遊星ならやると思うぜ」

プラシド「・・・やってやる」

クロウ「じゃあ決まりだな!」

沢渡「これ全部お前が作ったのかよ!?俺らの弁当」

柚子「セレナも手伝ってくれたけどね」

遊矢「セレナも?頑張ったな。このトマトの唐揚げ美味しいよ」

セレナ「それは柚子が作ったやつだぞ」

遊矢「・・・これも美味いな!」

セレナ「それも柚子だ」

遊矢「・・・」

柚子「何よ。食べたくなかったら食べなくてもいいのよ」

遊矢「食べるよ!別に不味いなんて言ってないだろ。これはセレナだろ?美味いな」

セレナ「柚子だ」

遊矢「・・・」

沢渡「どうすんだ?なあ、どうすんだこれ」

ユート「見守ろう。俺も疲れてるんだ」

遊矢「セレナはどれを作ったんだ?」

セレナ「私は」

ユーゴ「次はこいつだな」

鬼柳「配達もいいもんだろ?」

プラシド「くだらん」

ユーゴ「停学明けたらどうするよ。お礼参りでもしてやるか?」

鬼柳「ほっとけよ。けど俺は自分のポリシーを曲げねえよ」

プラシド「さっさと終わらせるぞ」

ユーゴ「ったくよ・・・クロウも」

ボマー「ぐわああああああああああああああああああああ」

プラシド「この悲鳴はボマーか」

鬼柳「おい!しっかりしろボマー!」

ボマー「き、気をつけろ・・・モンスターが現れたぞ」

プラシド「モンスターだと?」

ボマー「あ、あれを見ろ!」

プラシド「な・・・あれは!?」

ユーゴ「船じゃねえか!」

ブラック・ミスト「こいつはNo.50ブラック・コーン号!」

鬼柳「No.だと?てめえ何者だ!」

ブラック・ミスト「そいつはこのデュエルに勝ってから答えてやるよ!デュエル!」

ユーゴ「アストラルに似てやがる」

プラシド「誰だそいつは?」

ブラック・ミスト「全弾発射!」

ブラック・コーン号「・・・」ドドドドドドドドドドドドドドド

プラシド「そんな砲弾で俺達を殺れると思っているのか!」スパンッ

鬼柳「ぶちのめしてやるよ!」

ブラック・ミスト「やれるものならやってみろよォ!」

ユーゴ「上等だ!ネオドミノをぶっ壊されてたまっかよ!」

ブラック・コーン号「・・・」ドドドドドドドドドドドドドドド

プラシド「キエエエエエエエエエエ!!!」スパンッスパンッスパンッスパンッスパンッ

ユーゴ「てめえは遊馬のダチのアストラルなんじゃねえのか!?」

ブラック・ミスト「俺はアストラルじゃない・・・だが半分あってるかもしれないな」

鬼柳「船の上でデュエルなんて前代未聞だぜ!満足させてくれよ!!」

ブラック・ミスト「満足?」

鬼柳「オラァ!」

ブラック・ミスト「ふん」スッ

ユーゴ「後ろがガラ空きなんだよ!!」

ブラック・ミスト「俺を舐めるなよ・・・!」グッ

ユーゴ「俺の拳を掴みやがった・・・!」

鬼柳「やりやがるぜ・・・けどよ!足が残ってんだよ!!」

ユーゴ「同時に蹴りをぶち込んでやるよ!偽アストラル!」

鬼柳「ウオオオオオオオ!!!」

ユーゴ「ドリャァ!!!」

ゴスッ

ブラック・ミスト「ブッ!?」

鬼柳「ぶっ飛べ!」

ブラック・ミスト「何がぶっ飛べだ!ぶっ飛ぶのはお前だ!ガジェット・ソルジャーを召喚!」

ユーゴ「鬼柳危ねえ!!!」

ブラック・ミスト「撃って撃って撃ちまくれ!」

鬼柳「ユーゴ!身体中が風穴だらけだぜ!」

プラシド「貴様ァ!」

ブラック・ミスト「俺だって殴られるのは嫌いでな。後はブラック・コーン号に任せる」

プラシド「貴様は何者だ?何が目的なんだ」

ブラック・ミスト「いずれわかるさ・・・いずれな」

鬼柳「野郎!何処に消えた!?」

プラシド「鬼柳!その船からユーゴを連れて降りろ!」

鬼柳「おう!」

ユーゴ「し、死ぬほどいてえ・・・」

プラシド「好き放題撃ってくれたな・・・叩き斬る!」

ブラック・コーン号「・・・」ドドドドドドドドドドドドドドド

プラシド「そんなものは通用せん!」

ズバッ

鬼柳「ユーゴを頼むぜ!プラシド!」

プラシド「何をする気だ!」

鬼柳「ぶった斬れらようが一発決めなきゃ気がすまねえ!」

鬼柳「遊星!」

柚子「あ、鬼柳さん」

セレナ「もうすぐ夕飯ができるぞ」

鬼柳「ユーゴが穴だらけになっちまった!」

遊星「何!?」

ジャック「死んだのか!」

ユーゴ「し、死ぬわけねえだろ・・・この俺が」

沢渡「血だらけだぜお前!」

ブルーノ「遊星!」

遊星「この医者カバンで治そう」ゴソゴソ

沢渡「さすが遊星だぜ!」

柚子「本当に大丈夫なの?ねえユーゴ!」

ユーゴ「全然平気だぜ」

遊矢「・・・」

鬼柳「ちょっといいか遊星」

プラシド「お前に話がある」

鬼柳「No.っての知ってるか」

遊星「ああ」

プラシド「俺達はそいつとデュエルした。これが証拠だ」

遊星「この残骸は」

プラシド「モンスターのだ」

鬼柳「調べといてくれよ」

遊星「わかった」

鬼柳「しかし遊矢達を預かってこれだぜ?どう思うよ」

遊星「いつもの事だ。気にはならない」

鬼柳「俺らももうすぐ停学明けだからよ、学校では俺らがちゃんと見ておいてやるからな」

プラシド「・・・」

遊星「それよりもクロウの配達は」

鬼柳「さ、さあ帰ろうぜ」

プラシド「そうするか」

遊星「クロウに怒られても俺は庇わないぞ」

鬼柳「失敗は誰にでもあるぜ!」

遊矢「・・・はあ」

プラシド「・・・何だお前」

鬼柳「どうしたよ遊矢」

遊矢「柚子とユーゴ・・・仲いいなって」

鬼柳「お前なぁ」

プラシド「情けない顔だ。斬るぞ」

鬼柳「やめとけって」

プラシド「・・・」

鬼柳「お前が決めた事なんじゃねえの?もっと満足しようぜ!」

遊矢「ま、満足してる」

鬼柳「満足は嘘をつかねえ!」

プラシド「俺達はもうすぐ停学が明ける。教室で同じ顔を晒してみろ、斬り倒すぞ」

遊矢「わ、わかってるよプラシドさん・・・」

プラシド「ならいい」

鬼柳「もっと満足しようぜ!吹っ切れよ遊矢!」

遊矢「吹っ切るか・・・」

数日後

遊矢「おはよう!今日で停学が終わりなんだよな?」

ユーゴ「おう!穴も塞がったし最高だぜ!」

柚子「何か元気ね?」

遊矢「いつもこんなのだろ?」

沢渡「遅刻するぞ!早く行こうぜ!」

セレナ「ユートはどうした」

沢渡「あいつなら朝練だとか言ってたぜ」

遊矢「セレナ!早く行くぞ!」

セレナ「ひ、引っ張るな!」

柚子「私達も行こうか?」

ユーゴ「久しぶりの学校だぜ、まあ2度目だけどな」

沢渡「・・・なあ遊星」

遊星「どうした」

沢渡「何で女をもう一人呼ばねえんだ?男4で女2なら必然的に俺が!」

遊星「クロウが紹介してやると言っていた」

クロウ「!?」

沢渡「そういうの早く言えよ!俺も行こっと」

クロウ「遊星・・・」

遊星「大丈夫だろ。何とかなる」





続く

遊矢「おはよう」

柚子「おはよう」

遊矢「今日、土曜日だけど・・・ユーゴは?」

柚子「何か鬼柳さんとプラシドさんとボマーさん連れて何処か行ったけど」

沢渡「おっ」

遊矢「ユートは?」

柚子「部活」

遊矢「セレナもさ何処か行ったんだよ。制服着て」

柚子「制服?何で?」

遊矢「知らないけど」

柚子「ふーん」

クロウ「いつ洗面所から退くんだよ」

ジャック「すっかり自分の家だと思い込んでいるぞ」

沢渡「お、押すなよ!」

遊矢「あ、朝飯」

柚子「それなら用意してあるけど、食べないなら片付けるよ?」

遊矢「食うよ!」

沢渡「いいぞ。今日は誰も邪魔する奴はいねえぞ遊矢!」

セレナ「待ってたのか?」

十代「ん?今来たところだぜ。何で制服着てるんだ?」

セレナ「な、何だっていいだろ」

十代「どうだ学校は」

セレナ「別にいいだろ。お前に関係あるのか!?」

十代「それもそうか!それで俺に用事ってなんだよセレナ」

セレナ「・・・」

十代「どうした?」

セレナ「制服・・・」

十代「へ?」

セレナ「お、お前だって毎日制服着てるだろ!私も普段はお前と同じ制服を着てるが・・・何か問題あるのか!」

十代「やけに噛み付くな、嫌な事でもあったのか?」

セレナ「何だっていいだろ!」

十代「まあ何だっていいよな」

セレナ「くっ・・・」

十代「担任はどんな先生だ?」

セレナ「サングラスをかけていて鎖帷子を着ているぞ」

十代「珍しい先生だな」

セレナ「それとユートが部活に入ったらしい」

十代「セレナは?」

セレナ「部活か?私は入らんからな」

十代「別にいいんじゃね?それで」

セレナ「ユーゴは傷だらけで帰って来た。ついこの前の話だ」

十代「ユーゴが?」

セレナ「それと沢渡は・・・」

十代「またモンスターか・・・」

セレナ「聞いているのか!?」

十代「ああ!そう言えば授業参観がどうとか言ってたな、行ってやろうか?」

セレナ「来なくていい!」

十代「何で?」

セレナ「あの学校にはお前の命を狙う奴が何人も居るんだぞ!」

十代「命を?まさか」

セレナ「本当だ!」

十代「それってどんなのだ?強いのか?」

セレナ「胸の大きい高等部の奴が言っていた。どんなのかは知らない」

十代「へえ」

セレナ「だから来てはダメなんだ!」

十代「わかったよ。けど授業参観とかは行ってみたいぜ」

セレナ「こ、来なくていい」

十代「心配してくれて嬉しいけどさ、俺もセレナが勉強してる姿見てみたいぜ」

セレナ「・・・だが」

十代「命を狙われるのは慣れてるしな。ありがとな忠告してくれて」

セレナ「お、女の暗殺者だから女が近づいて来たら払いのけるんだぞ」

十代「女だな。わかったよ」

セレナ「わかったら来てもいい・・・特別に見させてやる」

十代「約束だぜセレナ!」

セレナ「約束する」

十代「授業参観か、見る側なんてワクワクするぜ」

十代「それじゃ俺は帰るな」

セレナ「おい!」

十代「まだ何かあるのか?」

セレナ「どうだ」

十代「どうって?」

セレナ「こ、この制服を見てどう思う」

十代「似合ってるぜ」

セレナ「似合ってるのか!?」

十代「セレナは何着ても似合うんじゃないか?」

セレナ「あ、当たり前だ!何を今更・・・」

ユーゴ「おっす十代!」

十代「ユーゴ!」

ユーゴ「何やってんだ?まさか十代もアカデミアに来るってか?」

十代「俺はいいぜ。帰り道一緒ならセレナを送って行ってやってくれよ」

ユーゴ「いいぜ。どうしたんだお前?何か嬉しそうだぜ」

セレナ「う、うるさい」

数日後

遊矢「醤油取って」

柚子「はい」

ユート「よしこれで」

ユーゴ「俺もくれよ醤油!」

柚子「あ、じゃあユーゴが先ね」

遊矢「セレナ、柚子の目の前のマヨネーズ取ってくれよ」

セレナ「これか?」

柚子「張り合ってるつもりなの?」

遊矢「そっちこそ」

ユート「・・・」

クロウ「・・・」

ジャック「・・・」

ブルーノ「・・・」

沢渡「・・・」

遊星「・・・」

ユーゴ「な、何だよ!」

遊星「学校から帰ったら説教だ。覚悟しておいた方がいいぞユーゴ」





続く

ジャック「ハァァ・・・ハァッッ!!!」

遊矢「ジャックさん!?」

ジャック「遊矢か、学校はどうしたんだ」

遊矢「下校だよ」

ジャック「もうそんな時間か」

遊矢「セレナは飼育委員になってさ」

柚子「ユーゴは沢渡と鬼柳さんとプラシドさんと何処か遊びに行くし」

ジャック「ユートは」

柚子「部活だって」

遊矢「それよりもさっきのドローは何!?」

ジャック「こいつはお前には真似ができん」

柚子「遊矢ってカイトさんのドローを完全にコピーしたからできると思うけどな」

遊矢「そんなこと言ったら柚子だって一撃必殺ドローできるだろ?」

柚子「・・・」

遊矢「・・・」

ジャック「ええい!面倒だ!俺とデュエルしろ遊矢!」

遊矢「ソラァ!」

ジャック「そんなダイナミックな飛び蹴りなんぞ交わしてくれる!」

遊矢「それはどうかな!」

ジャック「何だと!?」

遊矢「これが凌牙さんの蹴りの真髄だ!」

柚子「壁を使っての反転キックね!」

遊矢「ああ!」

ジャック「凌牙の・・・なるほど、そしてタダの反転キックでは終わらんな」

遊矢「終わりだジャックさん!」

ジャック「ならば見せてやろう!俺のドローを!バーニング・ソウル!!!」

柚子「ジャックさんが燃えた!?」

ジャック「ハアアアアアアアア!!!」

遊矢「うがっ!?」

柚子「ジャックさんの手が真っ赤に・・・しかも遊矢を一撃で」

遊矢「い、今のドローは・・・」

ジャック「ならば教えてやるとするか。お前ならやれそうだ」

ジャック「今のは俺の荒ぶる魂に遊馬のシャイニングドローを混ぜたドローだ」

遊矢「遊馬の?」

ジャック「これはまさに相手を一撃で砕くドロー!人はこのドローをゴッドドローと呼ぶ」

遊矢「ゴッドドロー・・・?」

柚子「一撃だったらカイトさんも」

ジャック「カイトのドローは肉体から放たれるものだ。こっちはデュエルエナジーを最大限に活用する」

遊矢「デュエルエナジーを最大限!?だったら」

ジャック「外せばそこでデュエルは負ける。まさに諸刃の剣」

遊矢「・・・よし!ドロー!」

ジャック「魂が足らん!荒ぶる魂だ!」

遊矢「ドロー!」

ジャック「もっとだ!」

遊矢「ドロー!!!」

ジャック「お前は一撃必殺ドローを身につけた!要はデュエルエナジーと荒ぶる魂!」

遊矢「ドロー!」

遊矢「荒ぶる魂・・・荒ぶる魂って何?」

柚子「さあ?」

遊矢「ジャックさんは」

柚子「何処か行ったけど」

遊矢「ドロー!」

柚子「・・・」

遊矢「ドロー!」

柚子「・・・」

遊矢「ドロー!」

柚子「・・・」

遊矢「気が散るんだけど」

柚子「別にいいでしょ!見てたって」

遊矢「なら好きにしろよ。ドロー!」

柚子「・・・」

遊矢「ドロー!」

遊矢「ドロー!」

柚子「ねえ遊矢」

遊矢「何?ドロー!」

柚子「ごめんね」

遊矢「ド・・・えっ!?」

柚子「最近の事よ」

遊矢「い、いや・・・俺の方こそ」

柚子「何かギスギスしてたよね。お互いに」

遊矢「妙に意識してたよな・・・うん」

柚子「それで荒ぶる魂って何か考えたんだけど」

遊矢「うん」

柚子「何も考えられなかった!」

遊矢「そうか!でも安心しろよ。絶対にゴッドドローを完成させて見せるから」

柚子「うん!」

遊矢「ドロー!そうだよ何も気にしなくていいんだ!」

柚子「遊矢と私は幼馴染・・・昔のままに戻っただけ」

遊矢「ドロー!たとえ彼氏じゃなくたって柚子を守る事はできるはずだ!」

柚子「何も変わらないのよ。一番大切な友達・・・遊矢は一番大切な」

遊矢「ドロー!それをグダグダと考え込んで周りに迷惑をかけて・・・」

柚子「遊矢との大切な想い出は絶対に忘れない。そして」

遊矢「ドロー!俺と柚子は友達として同じ道を歩いて行けばいいんだ!」

柚子「私も友達として遊矢を支えて行きたい」

遊矢「ドロー!ドロー!ドロー!ドロー!ドロー!」

柚子「遊矢!遊矢の手が真っ赤になってるわ!」

遊矢「ドロー!みたいだな!」

柚子「やっぱり遊矢は凄いよ!」

遊矢「ドロー!それは違う!柚子がいつも一緒に居てくれるからやれない事もやれるんだ!」

柚子「私にも今度教えてよ!」

遊矢「わかってる!絶対にこのドローを柚子に見させて、そして教えてやるよ!」

ジャック「どうだ愛弟子の成長は」

カイト「弟子?遊矢と柚子がか」

シャーク「まあ弟子みてえなもんだよな」

ジャック「フッ」

カイト「どうなんだ」

ジャック「何がだ」

カイト「あいつら」

ジャック「ご覧の通りだ」

シャーク「ったく、あいつらは」

カイト「どうだっていいがな。帰るぞ凌牙」

シャーク「ああ」

ジャック「何か言ってやらんでいいのか」

カイト「一つだけ伝えておいてくれ」

ジャック「何を?」

カイト「お前の強さは2人で1人だという事を言っておいてくれ」

ジャック「よくわからんが言っておいてやろう」

ブルーノ「遊星!街にモンスターが出たよ!」

遊星「何!?」

クロウ「じゃあ早速」

ジャック「待て!」

クロウ「何だよ突然!?」

ジャック「この件は遊矢にやらせてやれ」

遊星「遊矢に?」

遊矢「・・・」

遊星「わかった。乗れ」

柚子「私も」

クロウ「ったくしょうがねえな。来いよ!」

ジャック「見せてやれ遊矢!」

遊矢「ああ!」

クロウ「何があるんだ?」

遊星「ジャックに何か作戦があるのだろう。遊矢の身体の傷も気になる」

サンダー・スパーク・ドラゴン「グオオオオオオオオオオ」

ボマー「ぐわあああああああああああああ」

鬼柳「ボマー!」

遊星「待たせたな」

ユーゴ「遊星!あいつも」

遊星「91・・・No.だ」

プラシド「あの黒い奴も何処かに居るはずだぞ」

沢渡「やべえぞ!あのドラゴンは口から」

遊星「電撃だな。仕方がない」ゴソゴソ

プラシド「だが俺達で弱らせてやった。後は俺が」

遊矢「いや俺が」

ユーゴ「お前が!?」

沢渡「おいおい・・・ここは遊星達に」

鬼柳「いや遊矢にやらせようぜ」

プラシド「正気か!?」

鬼柳「今の遊矢の顔は満足で満ち溢れているぜ」

ジャック「カイトが言っていた」

遊矢「カイトさんが!?」

ジャック「お前は2人で1人だとな。その意味を考えてみろ」

遊矢「2人で1人・・・」

柚子「頑張って遊矢!」

遊矢「2人・・・俺と柚子・・・」

柚子「初披露よ遊矢!」

遊矢「ああ・・・ハアアアアアアアアアア」

沢渡「どうしちまったんだ!?」

ユーゴ「真っ赤っかだぜ!」

遊星「まさかジャックはあれを」

遊矢「俺のこの手が真っ赤に燃える!勝利を掴めと轟き叫ぶ!」

遊矢「バアアアアアアアアアアク熱・・・ゴッド・・・ドロオオオオオオオオオ!!!!!!」

ドスッ

サンダー・スパーク・ドラゴン「!?」

遊矢「ヒート・エンドッ!!!」

ドゴォォォォォォォォォ

沢渡「やったぜ!」

遊矢「くっ・・・腕が」

柚子「どうしたの?」

遊矢「い、いや」

ジャック「よくやった!」

クロウ「いつの間にそんなドローを?」

プラシド「ゴッドドロー・・・まさに神の一撃か」

遊星「ゴッドドロー・・・良かったのか?」

ジャック「ああ」

ユーゴ「やるじゃねえか!」

遊矢「ハハハ・・・」

鬼柳「遊矢!最高だぜお前!」

遊矢「そ、そう?」

遊星「こいつの破片も回収しておくか」

クロウ「帰ろうぜ!」

ユーゴ「ああ!」

数日後

遊矢「ふぅ・・・腕が」

柚子「おはよう!」

遊矢「あ、うん」

柚子「早く支度しないと学校に遅れるわよ?また先生が鞭で」

遊矢「そうだな」

柚子「カッコ良かったわよ遊矢」

遊矢「ユーゴよりも?」

柚子「ユーゴには負けるかな?」

遊矢「それなら可愛さはセレナの方が上だぞ?」

柚子「それぐらいわかってるわよ!」

遊矢「それもそうか!」

沢渡「いつまで喋ってんだ!飯だよ飯」

遊矢「食べに行くか」

柚子「うん!」





続く

沢渡「はあ?お前の代わりに俺が」

ユート「ああ」

沢渡「何部だよ」

ユート「学校にはモンスターは出ない。居たって意味は無い・・・それに」

沢渡「それに?」

ユート「いや君なら喜ぶんじゃないか?」

沢渡「俺は?」

ユート「それに君はタフで図太く何処に行っても順応するだろ」

沢渡「お前なぁ!」

ユート「俺も最近ストレスが溜まっていてな。申し訳ない」

沢渡「何処に行くんだよ?」

ユート「ちょっと遊馬のところへ」

沢渡「変な野郎だな・・・」

遊星「疲れてるんだろ。そっとしておいてやろう」

沢渡「仕方ねえから行ってやるか・・・」

沢渡「さあて・・・ここが部室か?まさかユートっぽい無口なのがいっぱい居るんじゃ」ガチャ

ツァン「ユー・・・誰よアンタ!?」

雪乃「あら?新顔ね」

恵「・・・」

紫「あなた様は?」

ゆま「きっとユートくんのお友達ですよ!」

沢渡「・・・」バタン

ツァン「あ、帰った」

沢渡「・・・」ガチャ

ツァン「また来た」

沢渡「俺はユートの代わりに来た沢渡シンゴだ!」

ツァン「沢渡?」

恵「シンゴ」

沢渡「ユーゴも勿体無い事するよな。見す見すハーレムを逃して!」

沢渡「これは沢渡ガールズ誕生も間違いないな!ハーハッハッハ!」

沢渡「まあヨロシク頼むぜ」

ツァン「アンタじゃダメね。気迫がない」

沢渡「はあ?ランサーズにこの人アリと言われたネオ・ニュー沢渡様を知らねえのか?」

ツァン「知らないしランサーズって何よ。はっきり言ってダサい名前」

沢渡「そりゃ知らねえか・・・じゃあ不動遊星知ってるな?」

ツァン「有名だもんね」

沢渡「俺は遊星の仲間だぜ!ジャックもクロウもそうだ!鬼柳だって!」

雪乃「坊やが?まさか・・・」

沢渡「何たって沢渡軍団だからな」

ゆま「沢渡軍団!?ということは沢渡くんが!」

沢渡「リーダーだぜ。そういや十代は伝説の奴なんだよな?十代とも親しい間柄なんだよな」

紫「あなた様はそんなお偉い方なのですのね」

沢渡「おう!どうよ?凄いだろ?」

ゆま「はい!」

紫「ええ」

沢渡「勝った。後は他の奴らを丸め込むまで・・・残りは面倒くさそうな奴らだな・・・」

沢渡「他に聞きたい事は?」

鬼柳「うるせえ声が聞こえると思ったら沢渡じゃねえか」

沢渡「よっ!何処行くんだ?」

ユーゴ「高等部の奴らに呼び出されてよ。デュエルしに行くんだぜ」

鬼柳「お前も来るか?」

沢渡「俺はいいよ。見ろよこれを」

ユーゴ「女だらけじゃねえか!」

プラシド「せいぜい羽目を外さんようにな。やりに行くぞ」

恵「あれは中等部に転校して来た不良3人組」

沢渡「あいつって剣ぶら下げてたろ?」

ツァン「何かそんな噂だよね。それが」

沢渡「今は木刀に変わってる。何でだと思う」

雪乃「?」

沢渡「答えは俺だ!俺が真剣から木刀に説得してやった。あの狂犬をだぜ?どうだ」

恵「凄い」

沢渡「よし!3対2で俺に勝ち!これで俺も入れるな!」

ツァン「こいつか・・・」

雪乃「無口な坊やより賑やかでいいんじゃない」

沢渡「だろ?じゃあ決まり!いいよな?」

ツァン「うるさいな。仕方ないから入れてやるわよ」

沢渡「やった!じゃあ今日からここは沢渡部な?」

ツァン「勝手にすりゃいいんじゃないの」

沢渡「イエーイ!沢渡ガールズの誕生だぜ!」

ゆま「沢渡ガールズ?」

沢渡「俺を取り巻く女の子だ」

ツァン「アンタ歳下でしょ?調子に乗ってんじゃないよ」

沢渡「年齢なんて関係ない。黙って俺について来い!」

雪乃「本当に愉快な子ね」

紫「沢渡ガアルズ・・・」

沢渡「どうだ遊矢!こっちの方が人数も多いし見た目も勝ってるぜ!」

沢渡「女に関しては俺の大勝利だな。自慢してやろ」

数日後

沢渡「じゃあ行って来るぜ!」

遊矢「何か楽しそうだな」

柚子「何かハーレムだとか沢渡ガールズって」

遊矢「そういえば言ってたな。そんなの意味無いのに」

柚子「結局大切な人は1人だけなのにね」

遊矢「セレナもそう思うだろ」

セレナ「?」

柚子「ユーゴはどう思う?」

ユーゴ「知らねえよ!俺は何も知らねえ!」

プラシド「生意気な事を言って・・・斬るか」

鬼柳「やめとけやめとけ。ことが終わったら袋叩きにしてやりゃいいじゃねえか」

ユート「・・・」

遊矢「どこ行くんだ?」

ユート「遊馬とちょっとな。いい加減にした方がいいと思うぞ」

柚子「何か怒ってるね」

遊矢「珍しい事もあるな・・・」





続く

遊矢「テスト?」

ユート「そんな話は聞いていないぞ」

柚子「ちょっと待ってよ!転校してきたばかり何だから早めに言ってよ先生!」

担任「転校生転校生言ってんじゃねえよ生徒のくせにオォン!?」

担任「お前らさぁ赤点取ったら芸術品だからな」

遊矢「芸術品?」

「このクラスは赤点取ったら手足を木に縛り付けられて身体中に洗濯ばさみを付けられるんだ」

柚子「洗濯ばさみ!?」

「あそこに座ってる奴は前回やられた」

「ぜってー許さねえ・・・」

「前に座ってる奴なんて頭丸坊主にされて竹刀で引っ叩かれた」

ユーゴ「冗談じゃねえぞ!ふざけやがって!」

鬼柳「そういうのはさっさと言えよ。満足の足りねえ先公だぜ」

プラシド「・・・」

ユート「要するに赤点を取らなければいいんだ。簡単な話さ」

遊矢「勉強するの?」

ユート「ああ」

セレナ「・・・」

「お前を殺す」

「何なのこの人・・・」

クロウ「・・・」ピッ

セレナ「あっ!」

クロウ「テレビばかり見てないで勉強しろよ、お前も」

セレナ「リモコンを渡せ!」

クロウ「赤点取ったらやべえんだろ?ちゃんと勉強しろよ」

セレナ「か、家庭教師は呼んである」

遊星「家庭教師?俺が教えても良かったんだぞ」

ジャック「ユーゴ!お前も勉強しろ!」

ユーゴ「うるせえな!無職は黙ってろよ!」

十代「邪魔するぜ!」

クロウ「家庭教師・・・十代が!?」

ジャック「教えることができるのか?」

十代「家庭教師?何の話だ?」

セレナ「おい!行くぞ十代!」

十代「なあ家庭教師って何だよ?」

セレナ「関係ないだろ。わ、私がお前に勉強を教えてやろうと思っているんだ」

十代「ふーん・・・じゃあ教えてもらうぜ」

クロウ「お前らもちゃんとやれよ」

ユーゴ「クロウには言われたくねえな」

沢渡「そんじゃ俺も家庭教師のとこ行って来るか」

ジャック「誰だ」

沢渡「沢渡ガールズ」

クロウ「とうとう頭に来ちまったんだな」

遊星「ユーゴは俺達が教えてやろう」

ユーゴ「パス」

遊星「そんな事は許されない」

ジャック「沢渡もセレナも家庭教師がついている」

クロウ「なら俺達が家庭教師になってやるよ」

ユーゴ「ふざけんじゃねえ!ユートはどうしたんだよ!?」

遊星「ユートもユートで別の場所で勉強しているらしい」

クロウ「じゃあ留守は頼むぜ遊矢、柚子」

遊矢「留守番!?何で!」

遊星「勉強と言えばファミレスだ。行こうみんな」

ブルーノ「うん」

黒咲「テストだと?」

ユート「ああ」

黒咲「ユートは頭がいいからな」

真澄「柚子はどうなの?答えなさい」

ユート「元気だぞ」

黒咲「他には何か無いのか」

ユート「そうだな・・・モンスターに襲われた」

刃「モンスター!?」

ユート「遊矢が新ドローを完成させたりしたな」

北斗「新ドロー!?それは何!?」

黒咲「黙れ!さっきからガタガタ騒ぐんじゃない!」

北斗「騒いでないんじゃないですか!」

黒咲「で?」

北斗「・・・」

ユート「そこで俺の新たなドローを生み出そうと思ってな」

黒咲「何だと」

ユート「少し付き合ってくれないか」

遊星「あ、十代さん」

十代「遊星達か」

ユーゴ「何だよ!お前らもファミレスか!?」

十代「セレナが勉強教えてくれるって言うからさ」

ジャック「勉強だと?こいつがか」

セレナ「少なくともお前よりは頭がいいぞ」

クロウ「そりゃ間違いないぜ」

ブルーノ「ハハハ!」

ジャック「何だと!」

十代「どうだユーゴ!セレナの学校での様子は」

ユーゴ「俺もこいつも遊矢と柚子に振り回されっぱなしだぜ、どうにかならねえのかよ」

遊星「徐々に元に戻っている。安心するんだ」

十代「しかし手強いな。マジでヤバいぜ」

遊星「ええ」

セレナ「ぐーぐー」

十代「寝ちまったよ」

ジャック「こいつはよく寝るな」

十代「一度寝ちまったら朝までずっと寝てるからな」

ユーゴ「そういやそうだよな」

遊星「この子もいつかは恋人ができ結婚相手を十代さんのところに連れて来るかもしれませんね」

クロウ「それじゃ十代は爺ちゃんじゃねえか!」

十代「おいおい、勘弁してくれよ!この歳で爺さんってお前」

ブルーノ「でも十代さんも嬉しいよね?セレナが連れて来たら」

十代「嬉しいだろうな・・・この子には幸せになってほしいぜ」

ジャック「・・・ちょっと待て」

遊星「どうした」

ジャック「遊矢と柚子、ユートと瑠璃、ユーゴとリンだな」

ユーゴ「何を今さら言ってんだよ!」

ジャック「もしかしたらと思うが」

遊星「ユーリとセレナ・・・十代さんちょっといいですか」

十代「な、何だよ」

遊星「セレナには言ったのですか」

十代「何を?」

遊星「とぼけないでください。アカデミアを叩き潰したのは十代さんだ」

十代「知らねえな」

遊星「俺に嘘は通じませんよ。付き合いも長い」

十代「お前言うなよ。知ってるの社長ぐらい何だから」

遊星「わかってますよ」

十代「いきなりどうしたんだ?」

遊星「確かにジャックの言う通りだ。ユーリとセレナ」

十代「俺は嫌だぜ。あのユーリがセレナを幸せにできるわけないぜ」

遊星「でしょうね」

十代「あの子は気は強いけど意外と繊細なんだよな。真面目だしな」

遊星「じゃあどういうタイプが」

十代「セレナが連れて来る相手ならいい奴なんじゃないか?ユーリは無理だけど」

遊星「もしユーリが生きて戻って来たら十代さんはどうします」

十代「何度でもやってやるさ・・・アカデミアの連中が復讐しに来たら何度だって・・・」

遊星「今度は俺も誘ってください。1人より2人の方が楽じゃないですか?」

十代「遊星が居れば百人力だぜ!ありがとよ」

ユーゴ「戻って来た。聞いてくれよ十代、遊星」

遊星「何かあったのか」

クロウ「ジャックが本当に起きねえかセレナの顔突っついたらよ」

ブルーノ「十代さんの猫に引っかかれて顔中血だらけになっちゃったんだよ」

ジャック「十代!どういう躾をしているんだ!」

十代「ひでえ顔・・・プッ」

ジャック「笑うな!」

遊星「それはジャックが悪い。ジャックは昔からやることなす事ロクな事をしない」

クロウ「人の物はパクるわ話は聞かねえ他人の足は引っ張りやがるし働かねえ・・・こりゃ天罰だぜ」

ジャック「おい!」

遊星「この話は終わりだ。ユーゴの勉強を始めるか」

ユーゴ「勘弁しろよ!」

遊星「みんな頑張ってるんだ。やろう」

ユーゴ「無茶言うなっての!」

遊星「勉強だ。さあ朝まで付き合うぞ」

ブルーノ「大人しくした方がいいよ」

ユーゴ「チクショー!」

ダメだこりゃ

数日後

遊矢「どうだった?」

柚子「見てよ!」

遊矢「みんなは!?特に鬼柳さんとプラシドさんとユーゴと沢渡」

ユーゴ「そりゃどういう意味だよ!」

鬼柳「クリアに決まってんじゃねえか」

プラシド「当然だ」

沢渡「そういやあの担任クビになったんだったよ」

ユート「当然だろうな。格好がおかしかった」

セレナ「なら新しい先生が来るのか?」

鬼柳「どうせまともな奴は来ねえだろうぜ」

ユーゴ「だろうな」

沢渡「じゃあ俺は部活行ってくるわ。沢渡部にな」

遊矢「何が沢渡部だろ」

柚子「さあ?」





続く

ユート「・・・」シュシュシュシュシュシュシュシュシュシュ

アリト「身につけたみたいだなユート」

ユート「ありがとう。君のおかげで俺もまたデュエリストとして一歩前進したよ」

黒咲「当たり前だ。ユートを舐めるな」

シャーク「誰も舐めちゃいねえだろ」

ギラグ「1度に10発のドローによる衝撃波を放つなんて考えたぜ」

ユート「ああ」

ミザエル「そう言えばカイトが呼んでいたぞ」

ユート「カイトが?」

ドルべ「何やら深刻そうな」

カイト「そうだ」

アリト「いきなり出てくんじゃねえよ!?」

カイト「遅いからだ。それとこの件は話しておかんといかん」

遊馬「どうしたんだ?俺まで呼び出して」

カイト「こいつを見ろ」

つまらないから伸びないんじゃないか?
もう終わっていつも通りするべきだろ

遊馬「何だこりゃ?」

カイト「遊星が持ってきたモンスターの破片・・・何かわかるか?」

アストラル「こ、これは!?」

カイト「俺はこれをドン・サウザンド細胞と名付けた」

ユート「そう言えばユーゴが言っていたが黒いアストラルが」

アストラル「やはりNo.96が動いて居たのか・・・」

カイト「そして三沢大地の情報では8体のモンスターが至る次元で大暴れしているそうだ」

ユート「No.か?」

カイト「わからん。しかし武藤遊戯の次元はやられたそうだ」

ユート「そうか」

黒咲「それよりもドン・サウザンド細胞とは何なんだ」

カイト「一言で言えば自己進化、自己再生、自己増殖を備えた細胞だ」

シャーク「死んでもしぶとい野郎だな・・・気をつけろよユート」

ユート「遊星達にはそう伝えておくよ」

黒咲「俺も赤馬零児達に言っておこう」

カイト「そう言えば遊矢と柚子はどうしている」

ユート「相変わらず・・・いや少しは以前のようになっているかな」

>>88
だろうね

でも最後までやり遂げないとね

ユート「武藤遊戯がやられたそうだ」

遊星「何!?」

ユーゴ「誰だ武藤遊戯ってのは」

柚子「十代さんと遊星さんが尊敬している人よ」

遊矢「俺の大先輩なんだよ。会った事は無いけど」

セレナ「十代が言っていたぞ亮と同じぐらい尊敬しているんだとか」

沢渡「そんな奴が居るのかよ」

遊星「遊戯さんは今度はどうして?」

ユート「謎のモンスター集団にらしい」

ジャック「どうするんだ遊星」

クロウ「敵討ちか!?」

遊星「いや遊戯さんは俺達と関わり合うのは非常に嫌がっている。そっとしておこう」

ユーゴ「嫌われてんのか!?」

セレナ「十代も同じ事を言っていたな」

ユーゴ「何かやったんじゃねえの?」

沢渡「ぶん殴ったとか」

遊星「全く身に覚えがない。俺も十代さんも遊戯さんに何をしたのか検討がつかないんだ・・・」

十代「ネオス!モンスターをぶっ飛ばせ!」

ネオス「オラァーーーーーッッ!!!」

不乱健「ブヘッ」

ユベル「No.22・・・こいつも三沢が言っていた」

十代「けど何で遊星の次元に頻発に出るんだ」

不乱健「ググッ・・・」

十代「復活したか・・・ネオス!」

「アルカナフォース・・・ザ・ワールド!」

ザ・ワールド「邪魔ァ!邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔ァーッ!!!」

十代「ザ・ワールド!?」

ザ・ワールド「迂闊だったね十代」

十代「破滅の光・・・じゃないな。誰だ!」

ザ・ワールド「僕の声を忘れちゃったのか・・・まあ思い出させてあげるよ。こいつでね!」

ネオス「オラァ!」

ザ・ワールド「邪魔ァ!」

「僕は前のようにはいかない。今度こそ君を倒してあげるよ」

十代「何処のどいつだ。まあデュエルすればわかるぜ!」

ネオス「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」

ドドドドドドドドドドドドド

ザ・ワールド「邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔」

ドドドドドドドドドドドドド

「這い上がった僕はこいつを取り込んでやった。破滅の光だってね?君が苦戦するのもわかるよ」

十代「誰かわかるかユベル!?」

ユベル「いや僕にもわからない」

「モンスターとドン・サウザンド・・・楽しそうだね。こういうの好きだよ僕は」

十代「何が好きだよだ!状況わかってねえんじゃないか!」

「それにデュエルアカデミアだったかな?普通の学園生活を送るのも悪くはないね」

十代「お前マジで誰なんだよ!」

「本気で僕が誰だかわからないのかな?やっぱり君は僕にとって邪魔な存在だよ!十代!!」

十代「俺の名前を知ってる・・・誰なんだ?」

「・・・ザ・ワールドの効果を発動!」

十代「・・・」

「まだ君はザ・ワールドが何をしているのか理解はしていない。僕はザ・ワールドで時を停止させた」

「今日こそは僕の勝ちだね・・・ザ・ワールド!」

ザ・ワールド「邪魔ァーーーーーッッッ!!!」

ザ・ワールド「!?」

ネオス「やはりな。時を止めるのがザ・ワールドの効果だったようだ・・・」

「君はザ・ワールドの効果を!?君達も停止した世界に入門できるのか!?」

十代「正しき闇と破滅の光は似たような物だ。光にできて闇にできねえ事はないぜ!」

ネオス「さあ化けの皮を剥いでやろう!」

十代「ああ!」

ネオス「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァーッッッ!!!!!!」

ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド

「ま、また僕は・・・これで3度目・・・!」

十代「ガッチャ!」

ユベル「さっきの話は本当なのか?停止した世界で」

十代「嘘に決まってんじゃんか」

ユベル「う、嘘なのか」

十代「偶然だぜ。それにやっとわかったぜ、こいつの正体が」

ユベル「正体?一体」

十代「ああ!」

数日後

遊矢「転校生が来るんだって」

柚子「転校生?」

沢渡「俺たちでさえ転校生なんのに一体誰が・・・」

ユート「新しい担任か、女性のようだ」

ユーゴ「前は変なおっさんだったからな」

担任「今日は転校生が来るから」

沢渡「このクラスだけ転校生多くねえか?俺らが言うのもあれだけどよ」

担任「ま、多少はね?それじゃ入って、どうぞ」

ガラッ

遊矢「お、お前!?」

柚子「嘘でしょ・・・」

沢渡「遊矢かよ・・・しかも紫の」

ユーリ「転校生のユーリ・・・ユーリ・アンデルセン」

ユート「こいつ・・・どうしてお前が!?」

ユーリ「よろしくお願いするよ。それと僕も不動遊星の家に寝泊まりする事になったから」

ユーゴ「チッ」

ユーリ「フフフ」





続く

ユーリ「よろしく榊遊矢」

遊矢「ふざけるな!」バキッ

沢渡「おい遊矢!」

遊矢「柚子に近づいてみろ!俺はお前を許さないからな!」

ユーリ「もう柊柚子には興味が無いね。しかしいきなり殴られるとは思わなかったよ」

プラシド「フンッ!」スパッ

ユーリ「さらに僕の机と椅子を両断か・・・まさにイジメだね」

プラシド「貴様は立って授業でも聞いていろ。人間のクズが」

ユーゴ「帰りたきゃ帰えってもいいんだぜ?融合次元のクソ野郎が!」

ユーリ「じゃあそうさせてもらうかな。立って授業を聞くのも悪くない」

ユート「・・・」

ユーリ「何か用?そんなところに立たれちゃ邪魔だけど」

ユート「邪魔なのはお前の存在だ」

ユーリ「・・・」

セレナ「どうして皆は怒っているんだ?アカデミアでも遊矢と同じ顔なら」

柚子「セレナもあいつには近寄っちゃダメよ。最低の奴なんだから」

ユーリ「君が彼らのリーダーだったかな?よろしくお願いするよ」

鬼柳「てめえによろしくされたくないぜ。失せろ」

ユーリ「どいつもこいつも無礼な奴らばかりだ」

ユーゴ「遊星!何であの融合野郎がいやがるんだよ!」

遊星「十代さんがよろしく頼むと」

ユーゴ「何がよろしく頼むだ!あんな危ねえ奴が居たんじゃ」

クロウ「ビビってんのか?」

ユーゴ「ビビってねえよ!」

遊星「あいつの狙いは十代さんだけだ。自分の命を狙わせておけば危害は加えないだろうと言っていた」

ジャック「それに奴が好き勝手したら止めを刺してもいいだそうだ」

クロウ「居ねえ奴だと思っとけばいいんだよ」

ユーゴ「それもそうか!」

遊星「あいつには感情が無い。ただ寝泊まりさせておけば何ら問題は無いだろ」

ユーゴ「遊矢にぶん殴られても顔色一つ変えてねえのもそれが原因か?」

遊星「感情があれば人間狩りなんてしないだろ。無視しておけばいい」

ユーゴ「そういう事か」

ジャック「それにモンスター騒動には戦力が必要になる」

クロウ「モンスターに食われりゃそれまでだって事だぜ。俺らだって仲間になる気はサラサラねえよ」

遊星「そのユーリは?」

ユーゴ「知らねえ」

雪乃「もっと腰を使いなさい」

沢渡「何で俺が部室の掃除しなきゃいけねえんだ・・・クソ」

ツァン「あんたって四つ子なの?」

ユート「いや・・・まさか紫のあいつの事か?」

ゆま「そっくりですよユートくんに」

ユート「あいつと俺を一緒にしないでくれないか?少し心外だ」

沢渡「こいつの居た次元は融合次元の連中に滅ぼされたんだって」

ユート「だがアカデミアは壊滅した。でもユーリは生きていた」

ツァン「次元を?」

ユート「所詮は融合次元のデュエリストだ。ろくでもない連中ばかりしか居ないだろう」

沢渡「それならもしかしたら共食いでもして滅んでるんじゃないか?」

ユート「!」

沢渡「だってあんな奴らの集団だぜ?まともに機能してるわけねえじゃん」

ユート「確かにそれもそうか。悪党には似合いの最後だな・・・少し気が晴れた」

沢渡「危ねえ危ねえ・・・こいつ完全に目が据わってたぜ」

ユート「問題はユーリだけだ。あいつさえいなくなれば」

ユーリ「陰口かな?」

ユート「・・・」

沢渡「最悪の時に来やがって・・・おい紫遊矢!あっち行ってろ!」

ユーリ「ちょっとついて来なよ」

ユート「この場でもいいだろ。お前を殲滅する」

ユーリ「それと沢渡?だったよね」

沢渡「お、おう」

ユーリ「榊遊矢とあのうるさそうな奴を呼んでよ」

沢渡「はあ?何言ってんだこいつ」

ユーリ「よろしく頼むよ」

沢渡「何かの罠かもしれねえぞ」

ユート「かもしれんな」

沢渡「遊矢とユーゴ呼んでおくからな」

ユーリ「早く来なよ」

ユート「・・・」

沢渡「もしもし遊矢か・・・紫のお前がユートとな」

ユート「こんな所に呼び出して何だ?」

ユーリ「・・・」

ユーゴ「ユート!そこ退きやがれ!!!」

遊矢「ユーゴ!そのままユーリを跳ね飛ばすんだ!」

ユーゴ「任せとけ!!!」

ユーリ「・・・」スッ

ユーゴ「やべえ!避けやがったぜ!」

遊矢「ボマーさん!そこを退いてくれ!」

ボマー「ぐわああああああああああああああああああああああああああああああああ」

遊矢「は、跳ねてしまった・・・」

ユーゴ「大丈夫かボマー!」

ボマー「問題ない」

ユート「俺達を集めて何をするんだ?」

ユーリ「・・・」

ユート「おい」

ユーリ「・・・来るよ。モンスターが」

リグラス・リーパー「ここが不動遊星の次元なのか」

ニュート「ここを制圧すれば俺らもエクシーズモンスターにしてくれるって本当か」

ブラック・ミスト「ドン・サウザンドは嘘をつかないぜ」

遊矢「モンスターだ」

ユーゴ「てめえは何で知ってんだよ!」

ユーリ「邪悪だからかな。さあ見せてあげなよ」

ユート「何をだ?」

ユーリ「わかってるだろ?ドローだよ」

ボマー「ここは私に任せてくれ」

リグラス・リーパー「俺達をランクアップさせてくれるって言うからさ」

ニュート「悪いが倒させてもらう」

ボマー「あまりデュエリストを舐めない方がいい!」

遊矢「まさか俺と同じように新ドローを?」

ボマー「ぐわああああああああああああああああああああああああああ」

ユーゴ「ボマー!」

遊矢「あのボマーさんがやられるなんて!?」

ユート「くっ・・・よくもボマーを!」

リグラス・リーパー「・・・」ヒュンヒュンヒュンヒュン

ニュート「次」

ユート「俺が行こう・・・片方は鎌をもう片方は素手か」

リグラス・リーパー「誰だってエクシーズモンスターになりたいんだ。わかるだろ?」

ユーゴ「俺はシンクロ派だからわからねえよ!」

ユーリ「ちなみに僕は融合」

ニュート「グラビトン・パンチ!」

リグラス・リーパー「死ねェ!」ヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュン

ユート「動きに無駄が多すぎる!そんなものじゃデュエルには勝てんぞ!」

リグラス・リーパー「舐めるな!」ヒュンヒュン

ニュート「どうしたデュエリスト!避けるだけで精一杯か!」

ユート「時を待っている。何も我武者羅に動くだけが能じゃない」

ユーゴ「てめえ!それは俺に対する嫌味か!?」

ユート「そして・・・今がその時!」

ユート「これが俺の新ドローだ!」シュシュシュシュシュシュシュシュシュシュ

シュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュ

シュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュ

リグラス・リーパー・ニュート「ぬわああああああああああ!!!」

ユート「1秒間に最大10発のドローを繰り出す・・・これがマシンガンドローだ!」

ブラック・ミスト「負けたか・・・」

遊矢「待て!」

ブラック・ミスト「・・・」

ユート「何が狙いなんだ」

ブラック・ミスト「全次元の制覇」

ユーリ「それは楽しそうだね」

遊矢「そんな事をさせてたまるか!ここで決着をつける!」

遊星「やはりモンスター反応機が探知した通りだ!」

ジャック「奴は黒アストラル!」

クロウ「ボマー!」

鬼柳「この前の野郎じゃねえか!」

プラシド「今日こそは叩き斬る!」

ブラック・ミスト「この人数じゃ分が悪い・・・俺は帰る」

ユーゴ「逃がすわけねえだろ!」

鬼柳「待ちやがれ!」

プラシド「叩き斬る!」

遊星「どうせ消えるんだ!そのまま同時に飛び上がれば空中で3人揃って頭を打つぞ!」

ゴンッ

遊星「だから言ったんだ・・・」

遊星「本格的に攻めて来たな」

ジャック「ああ」

ユート「ところで何で俺達を集めたんだ」

ユーリ「君の新ドローを御披露目してあげるためさ・・・それは彼の起爆剤にもなる」

ユート「ユーゴか?」

ユーリ「君と榊遊矢の2人がやったんだ。だったら」

クロウ「大丈夫かよ3人とも」

ユーゴ「こいつらが飛び上がるから!」

鬼柳「うるせえ!」

プラシド「間が悪いのは貴様らだ」

沢渡「何だよ。もう終わっちまったのか?」

遊矢「・・・決めたよ俺」

遊星「どうした」

遊矢「みんなにも聞いてほしい」

ジャック「いいだろう。おそらくお前は重大な決意をしたのだろうな」

遊矢「ああ!」

遊矢「俺は・・・柚子とよりを戻したい」

クロウ「・・・は?」

遊矢「ユーリ!お前に柚子を絶対に渡さない!俺が柚子を守る!」

ユーリ「う、うん」

遊矢「それとユーゴ・・・俺にチャンスをくれないか?やっぱり俺は」

ユーゴ「いいぜ!いやー残念だぜ!けど遊矢がそこまで言うなら仕方ねえよ!なあ?」

ユート「あ、ああ」

プラシド「貴様!重大な決意とはそれか!?」

ジャック「真面目さが足らんぞ!」

遊矢「俺は真面目だよ。ジャックさん、プラシドさん」

鬼柳「ヒャーハッハッハ!!!とりあえず胴上げしてやるぜ!」

クロウ「ったく仕方ねえな・・・そんじゃ胴上げ開始だ!」

ユーゴ「ワッショイ!ワッショイ!」

ユート「ワッショイ!ワッショイ!」

遊星「お前はしないのか?」

ユーリ「興味が無いよ」

遊星「そうか」

ユーリ「・・・十代はするのかな?」

遊星「・・・しないだろう」

ユーリ「なら僕はやるよ。十代がしない事と逆のことをするのは気分がいい」

数日後

ユート「これがマシンガンドローだ」シュシュシュシュシュシュシュシュシュシュ

ゆま「うわぁ!凄いです!」

紫「速すぎて見えませんわね」

恵「・・・」

雪乃「速い子は好きよ」

ユート「沢渡は」

ゆま「沢渡くんなら買い出しですよ」

恵「やるって言ってた」

ユート「沢渡がか」

ツァン「ちょっと聞いていい」

ユート「どうした」

ツァン「マシンガンドローってデュエルと関係あんの?」

ユート「・・・」






続く

ユーゴ「ってわけで別れようぜ」

柚子「・・・」

ユーゴ「ほら俺もリンが居るしよ」

柚子「うん!」

ユーゴ「そ、そうか?」

柚子「何かごめんね、振り回して」

ユーゴ「それでお前は」

柚子「ううん!気にしないで」

ユーゴ「もしかしたら遊矢もセレナと別れてるんじゃね?」

柚子「それは無いと思う。だって遊矢はセレナの事が好きだし」

ユーゴ「お、おう・・・」

柚子「でもユーゴも遊矢も大事な友達よ。それは変わらないわ!」

ユーゴ「ああ」

柚子「あ、休み時間が終わっちゃう。ほら遅刻するわよ!」

ユーゴ「・・・めんどくせえ!」

ユーゴ「このめんどくささはどうにかならねえもんか?」

鬼柳「って言ってもな。どうよ」

プラシド「お前も遊矢の決意を聞いただろ。放っておけ」

ユーゴ「しかしよォ・・・」

ツァン「悪いわね荷物持ってくれて」

ユート「俺は後輩だ。気にするな」

ユーゴ「・・・男同士でつるんでるのってどうよ?」

鬼柳「いいんじゃね?」

プラシド「なら貴様も来るべき時に備えて何かを身につけるべきだ」

ユーゴ「遊矢もユートも何かしら身につけたもんな・・・」

鬼柳「なら新ドロー覚えろよ」

ユーゴ「ドロー?冗談はやめろよ。芸がねえぜ」

鬼柳「ドローがダメなら何があんだよ」

ユーゴ「鬼柳も焼きが回ったな!こいつよ」

プラシド「足か」

ユーゴ「デュエリストのもう一つの武器って言えば足だぜ!」

鬼柳「蹴りをぶちかますのか?」

ユーゴ「ちげえよ!風だ風!」

プラシド「風だと?」

ユーゴ「足と風を利用すんだよ・・・こんな風にな!」

鬼柳「・・・俺の周りを回って何してんだ」

ユーゴ「こうして徐々に竜巻を起こして・・・ズドン!って寸法よ」

プラシド「速さが足らん。出直せ」

ユーゴ「ここから速くなるに決まってんじゃねえか!マッハでよ!」

鬼柳「ユーゴハリケーンってところか」

プラシド「ああ」

ユーゴ「だせえ名前つけんじゃねえよ!」

プラシド「ユーゴハリケーンを完成させてやるか」

鬼柳「だな」

ユーゴ「やめろっつってんだろ!」

鬼柳「そんじゃ走り込みだぜ!走れ走れ!」

プラシド「走って走って走りまくれ!」

ユーゴ「何がユーゴハリケーンだよ!」

セレナ「こいつらはよく食べるな・・・」

遊矢「ウサギの餌やりか?」

セレナ「鶏も居るぞ」

遊矢「あ、あのさセレナ・・・俺たち別れないか?」

セレナ「何をだ?」

遊矢「自分勝手な事を言ってごめん・・・でも俺はやっぱり柚子が好きなんだよ」

セレナ「それぐらい知っている」

遊矢「知ってるって・・・それじゃあセレナは知って俺と」

セレナ「何がだ?」

遊矢「セレナ・・・本当にごめん。楽しかったよセレナとの時間」

セレナ「?」

遊矢「セレナとはこれからもずっと友達だから・・・ごめんセレナ」

セレナ「友達?それはなら当然だろ」

遊矢「ありがとうセレナ・・・優しいんだなセレナって・・・」

セレナ「何で泣いているのかは知らんが遊矢もウサギに餌をやってみるか?よく食べるぞ」

遊矢「・・・うん」

鬼柳「ユーゴハリケーン完成すると思うか?」

プラシド「そんなものはユーゴ次第だ。それに奴は遊星に似ている」

鬼柳「まあ何となく似てるよな。性格は真逆だけど」

ユーゴ「ハァハァ・・・休憩」

雪乃「坊やはよく働くのね」

ユート「これぐらいは当たり前だ」

ユーゴ「・・・セコくねえか!?ユートだけ!」

鬼柳「女はクールな奴に惚れるって相場が決まってるからな」

プラシド「例外なのは遊星ぐらいだ。まあ遊星は俺の獲物だから女は寄らせんがな」

ユーゴ「プラシドもクール系じゃねえか!」

プラシド「デュエリストに女など必要ない。それに死んでしまってはもう帰って来ない」

ユーゴ「死ぬってお前!」

プラシド「お前は何があってもリンを手放すな。会った事はないがな」

ユーゴ「どうしちまったんだよ?何か暗いぜ」

プラシド「くだらん話は終わりだ。走れユーゴ!」

ユーゴ「わかってるっての!」

鬼柳「よし!じゃあ俺にぶちかましてみろ!」

ユーゴ「後悔すんぜ鬼柳!」

鬼柳「満足させてくれりゃ上等だぜ!」

ユーゴ「じゃあ・・・行くぜ!」

鬼柳「・・・」

ユーゴ「うおおおおおおおおおおおおおおおおお」

鬼柳「おっ!」

ユーゴ「無茶苦茶に回転してよ!どんなモンスターでも叩き落としてやるぜ!」

ユーゴ「この次元は俺のもう一つの故郷!兄貴分の遊星達に負けてられっかよ!」

鬼柳「すげえ風だな!身動きが取れねえぞユーゴ!」

ユーゴ「当たり前じゃねえか!」

鬼柳「一つ忠告しといてやるよ。こいつは相手が弱った時に使えよ!」

ユーゴ「おう!」

鬼柳「おおっ!?」

ユーゴ「どうだ!鬼柳!」

ズドンッッッ

鬼柳「すっげえ威力・・・一たまりもねえだろうぜ。遊矢とユートに引けを取らねえよ。こいつは」

数日後

柚子「セレナと別れたの!?何で!」

遊矢「い、いや別に・・・」

柚子「実は私もユーゴとね」

遊矢「ふ、ふーん」

柚子「残念ね・・・」

遊矢「あ、ああ」

クロウ「毎回毎回洗面所占拠すんのやめろっての」

沢渡「そういやユート!てめえ沢渡ガールズに手を出してんだってな!ユーゴから聞いたぜ」

ユート「それは言いがかりだ」

ジャック「静かにしろ!」

遊矢「何て言うんだろな・・・お互いに」

柚子「う、うん」

ユーリ「邪魔だよ。顔が洗えないじゃないか」

遊矢「あ、悪い」

柚子「は、早くご飯食べないと遅刻ね。行こうか遊矢」

ブルーノ「遊星!あと一歩だったよ!」

遊星「ああ、だがユーリがそれを壊した」

ジャック「どうする遊星」

遊星「ユーリには説教が必要だな」





続く

セレナ「・・・」

「殺人的な加速だ!」

ユーリ「・・・」ピッ

セレナ「おい!人がテレビを見ているのに消すな!」

ユーリ「君にはこれは似合わないな。もっと面白い物を見せてあげるよ」

セレナ「面白い物?」

ユーリ「これをセットして」

セレナ「これは何をやっているんだ?この男と女は」

ユーリ「そうだね。これは正しい風呂の入り方なんだよ」

セレナ「風呂の?」

ユーリ「いいかい、このヌルヌルしたのを身体中に塗って全身を洗ってあげるんだ」

セレナ「これをか?」

ユーリ「こいつはローションって言ってね、女がこれをすれば男は疲れが取れるんだよ」

セレナ「こんなのがか?」

ユーリ「念入りにね。そう言えば十代はこうして貰うのが好きだって言ってたかな・・・言ってた気がするよ」

セレナ「十代が?」

ユーリ「十代は敵が多くて疲れてるだろうな・・・君がやったら喜ぶんじゃないかな?」

セレナ「・・・」

セレナ「こうすればいいのか・・・なるほど」

ユーリ「十代を激怒させるにはこの子を使うのがちょうどいい。覚えたかな?」

セレナ「棒は咥えるのはフェラチオだったな・・・これは男性器を咥えているが」

ユーリ「本来はね。それなんだよ」

セレナ「男が気持ち良さそうにしているな。十代も喜ぶのか!?」

ユーリ「君は十代に世話になってるそうだね」

セレナ「お前はみんなから仲間外れにされてるから教えてやる。確かにそうだ」

ユーリ「十代はね、こういうのが大好きなんだよ。ほら女の方は見てご覧」

セレナ「上に乗って動いているな・・・これも気持ちいいのか?」

ユーリ「マッサージだよ。十代もねセレナにやってほしいなって言ってたよ」

セレナ「十代がか・・・なら仕方ないからやってやるか」

ユーリ「この家の風呂場を使うといい。ちょうど不動遊星達も出て行くだろうから」

セレナ「ローションというのは」

ユーリ「それなら僕が勝っておいたよ。くぐり椅子とエアマットも準備完了だ」

セレナ「お前はいい奴だな。私はお前の味方になってやるぞ」

ユーリ「ありがとう。僕も手伝ってあげるから風呂場に行こうか」

ユーリ「モンスターを3体ずつ召喚して・・・不動遊星!モンスターが現れたよ!」

遊星「何!?」

ジャック「またモンスターか!」

クロウ「行こうぜ!」

ユーゴ「俺も行くぜ!」

ユーリ「・・・全員行ったな。榊遊矢達も居ない」

セレナ「どうしたんだ?」

ユーリ「いや十代に連絡はしたのかな」

セレナ「今からするところだ」

十代「どうしたセレナ?」

セレナ「お、お前を気持ち良くさせてやるぞ」

十代「は?何かあったのか?」

セレナ「遊星の家に来い!お前も喜ぶ事があるんだぞ!」

十代「何がだよ?もしもし・・・」

セレナ「十代は喜ぶんだな!?」

ユーリ「うん、風呂場で待っててあげるんだ」

十代「喜ぶ事か・・・」

ユーリ「やあ十代」

十代「何やってんだお前?みんなに迷惑かけてねえだろうな」

ユーリ「どうだろうね。僕は嫌われてるから」

十代「当たり前だろ。何言ってんだお前は」

ユーリ「セレナが待ってるよ。風呂場で」

十代「お前・・・セレナに何かしたんじゃねえだろうな!」

ユーリ「見ればわかるよ」

十代「セレナ!」

ユーリ「さあ怒ってよ十代・・・君との本気のデュエルは心底ワクワクするよ!」

十代「セレナ!」

ガチャ

セレナ「やっと来たか、服を脱がんと身体が洗えんぞ」

十代「風呂って・・・気持ちは嬉しいけど風呂入って来たんだよ。ごめんな」

セレナ「入って来たのか!?」

十代「それといくら親しいからって男に全裸を見せちゃダメだぜ。遊星や遊矢にもだ」

セレナ「ひ、人の好意を無駄にする気か!?」

十代「セレナがやろうとしてる事は男が嫌がる事なんだ。誰に言われたんだ?」

セレナ「ユーリだ」

十代「とりあえず着替えようぜ。ちょっと待っててくれよ」

ユーリ「怒ってるね十代!デュ」

十代「ふざけんじゃねえ!」

ユーリ「ブフッ!これだよ・・・これだよ十代!」

十代「何がこれだ?俺をキレさせるためにセレナを騙したってのかよ?」

ユーリ「そうだよ・・・」

十代「くだらねえ事しやがって怒るのはやめたぜ。馬鹿馬鹿しい」

ユーリ「ま、待ちなよ十代・・・怒るんだよ!僕とデュエルだ!」

ユーリ「それとも君はセレナの裸を見て嬉しかったのかな?やっぱり君も男だね」

十代「あの子をやらしい目で見る事はねえよ」

セレナ「着替えたぞ」

ユーリ「くっ・・・大した奴だよ。やっぱり君は・・・僕の獲物だ!」

セレナ「お前は身体を洗われたりするのが嫌なのか?」

十代「別にそうじゃないけどさ」

セレナ「な、何だそれは!じゃあお前の喜ぶ事は何なんだ!?」

十代「セレナが俺に対して何かしてくれるのは全部嬉しい事だぜ」

セレナ「そ、そうか?」

十代「ただし裸になったりするのはダメだぜ。わかるよな?」

セレナ「・・・わかった」

数日後

十代「何だ肩揉んでくれるのか?」

セレナ「こ、これならいいんだろ」モミモミ

十代「誰かが教えてくれたのか?」

セレナ「柚子が言っていた」モミモミ

十代「ふーん」

セレナ「私に感謝しろ。2度とやらんからな」モミモミ

十代「ああ、ありがとうなセレナ」

セレナ「フン」モミモミ





続く

ユーリ「風呂場をソープに改造した事?半分はえーっと君も悪いんだよ」

クロウ「俺!?何でだよ!」

ユーリ「君の部屋のDVDを拝借してんだよね。しかし十代は過保護というか甘いね」

遊星「セレナに関しては一歩一歩教えなくてはならない。間違った知識を植え付けるのはダメだ」

ユーリ「へえ・・・じゃあ十代が居ない時は僕が教えようかな」

ジャック「お前はただでさえ十代に毛嫌いされているだろ」

ユーリ「だからさ」

遊星「お前は何もするな」

ユーリ「どうして?いいじゃないか」

遊星「良くないだろ」

ユーリ「近いうちにセレナは十代から離れて行く絶対にね・・・僕にはわかるんだ!」

遊星「それはそれでセレナの成長に繋がり十代さんも喜ぶだろ。お前以外なら交際を認めると」

ユーリ「まるで親だね」

遊星「歳だって離れてるんだ。仕方がない」

クロウ「俺も子供達の面倒見てたから何となくわかるぜ」

沢渡「遊星!腹減った!」

遊星「何!?」

ユーリ「十代を倒す鍵はセレナだ。とりあえずセレナを手懐けよう・・・」

遊星「今日の買い物当番は柚子とユーゴ・・・ではなく遊矢だったな」

遊矢「俺?昨日行ったじゃん」

遊星「昨日が今日になったんだ。遊矢と柚子で行って来てくれないか?」

柚子「ほら行くわよ遊矢」

遊矢「あ、ああ」

沢渡「それより聞いてくれよ遊星」

遊星「またユートか?諦めろ」

ジャック「沢渡ガールズなどと馬鹿げた物を作りおって!」

ユーゴ「笑っちまうぜ!」

沢渡「あー!腹立って来た!」

ユート「俺は何もしてないだろ」

ユーリ「お菓子食べる?」

セレナ「私は子供ではない。いらん」

ユーリ「手強いね・・・徐々に十代を嫌いになって行くように仕掛けるか」

遊星「じゃあ始めるか」

ジャック「ああ」

沢渡「何を?」

遊星「尾行するんだ。行くか?」

沢渡「行く行く!行くに決まってんだろ!」

ユート「俺達は留守番しておくよ」

ユーゴ「変な眉毛した変態を見張らねえとな」

遊星「帽子を被って変装しよう。バレないようにな」

クロウ「ならお互いの呼び方も変えようぜ。俺はカップラーメンマン」

ジャック「なら俺はキング」

遊星「俺はダニエルだ」

ブルーノ「じゃあ僕は謎のDホイーラー」

沢渡「俺は」

遊星「謎のダーツ」

ジャック「決まったな」

沢渡「ちょっと待て!」

クロウ「どうした謎のダーツ」

沢渡「もっといい名前があるだろ」

遊星「なら何がいい」

沢渡「ネオ・ニュー・・・スーパー沢渡」

遊星「ネオ・ニュースーパー沢渡?バレバレだぞ」

クロウ「ネオ・ニュースーパーダーツでいいじゃねえか」

ブルーノ「決まりだね!」

沢渡「おい!」

遊星「さあ尾行の開始だ」

セレナ「・・・」

「弾切れを気にする必要は無い」

ユーリ「君ってずっとテレビ見てるよね?楽しいの?」

セレナ「うるさい。あっちへ行ってろ」

ユート「彼女に構うのはやめたらどうだ?」

ユーリ「十代を倒す鍵はこの子だ。わかるだろ?」

ユーゴ「頭おかしいんじゃねえか?」

ユーリ「なら聞くけど君は不動遊星と戦いたくはないのか?」

ユーゴ「遊星と?そりゃあるに決まってんじゃねえか!」

ユーリ「エクシーズの君だって九十九遊馬と戦いたいだろ」

ユート「戦う意味が無い」

ユーリ「僕にとって十代とのデュエルはゲームなんかじゃない。ワクワクするんだよ・・・」

セレナ「・・・もしもし!ああ・・・勝手にしろ」

ユート「どうした?」

セレナ「噂をすれば十代からだ。来るらしいぞ」

ユーリ「さてはこの前の・・・やっぱり君も僕と戦いたいんだね十代」

ユーゴ「イかれてるぜ」

ユート「・・・」

十代「あれ?遊星達は居ないのか」

ユート「買い出しの尾行だそうだ」

セレナ「お前も腹が減ってるなら食ってもいいぞ。どうせそれが目当てで来たんだろ?」

十代「いやまた旅に出るから挨拶しにな」

セレナ「!?」

ユーリ「さあデュエルだ十代」

十代「デュエル・・・好きだなお前は!」

ユーリ「何で笑ってるんだ?またセレナに何かしてしまうかもしれないよ」

十代「俺はお前に対して絶対に怒らねえ。絶対にな」

ユーリ「そんな強情を張って・・・後悔するよ!」

十代「お前が何で俺に勝てないか教えてやろうか?余裕がねえからだ」

ユーリ「余裕ならあるよ。何を言ってるんだか」

十代「それでセレナに頼みがあって来たんだけど頼まれてくれるか?」

セレナ「一緒について来てくれと言っても行ってやらんからな。どうしてもと言うなら」

十代「ユーリの面倒をセレナが見てやってくれないか?」

ユーリ「何を言い出すんだ・・・僕を何処までコケにする気だ」

十代「俺は大真面目だぜ」

セレナ「私がこいつの?何故だ」

十代「ユーリの根っこから腐った根性を治せるのは純真なセレナしか居ないからな」

ユーゴ「本気かよ十代!」

十代「俺とデュエルしたいならセレナを見て学べ」

ユーリ「どういう意味だ」

十代「お前の狙いは俺なら条件をつける。俺の仲間に変な事をするな」

ユーリ「たったそれだけ?いいよ別に、けどこの子から何を学ぶんだ?」

十代「引き受けてくれるか?」

セレナ「別に構わんぞ。こいつも私と同じぐらい世間知らずだしな」

十代「押し付けた感じで悪いな」

セレナ「人の面倒もたまには見てみたい。それに同じ次元の好だからな」

ユーリ「けどいいのかな。この子が僕を好きになったら君、怒るんじゃないか?」

十代「もしそうなったら、その時はお前が真人間になった証だぜ」

ユーリ「・・・」

十代「お前は何度もやられながら何度だって這い上がって来た。しかも破滅の光まで取り込んでコントロールして」

ユーリ「僕を褒めるのはやめろ!そんな事をされたら張り合いが無いだろ!」

十代「お前は久しぶりにライバルって呼べるデュエリストだぜ、ユーリ」

ユーリ「くっ・・・」

ユート「旅とは」

十代「ドン・サウザンドだ。早めに退治しないとみんなが学園生活楽しめねえだろ」

ユーゴ「そりゃ・・・そうだな」

十代「特にユートとセレナには学園生活を楽しんでほしいからな!」

ユーゴ「俺は?」

十代「ユーゴは・・・うん」

ユーゴ「何だそりゃ!」

十代「じゃあ遊星達によろしく言っといてくれよ」

セレナ「れ、連絡はするんだぞ。私は絶対にしないからお前が連絡をちゃんとするんだ」

十代「わかってるよ。頑張れよセレナ・・・授業参観は見に行くからさ」

セレナ「す、好きにしろ・・・私は構わん」

ユーリ「そのドン・サウザンドを退治したらどうするんだ君は?」

十代「俺が退治するかはわからねえけどな・・・事が済んだらこっちに戻ってくる」

ユーリ「なら終わったら僕と決着をつけるんだ。君と決着をつけるなら何だってやるよ」

十代「約束するぜ。俺とお前の決着は必ずつけてやるよ」

ユーリ「なら行くがいいさ次に君が帰って来た時の僕はニューユーリに生まれ変わっているだろうね」

ユーリ「この意味がわかるかな?君達を見て学んで・・・」

ユーゴ「じゃあな十代!」

ユート「何かあったら手を貸すぞ!」

ユーリ「どうして人の話を聞かないんだ・・・まあ楽しみにしてるよ十代・・・君を倒せるのは僕だけだからね」

遊矢「尾行するなんて」

柚子「バレバレなのよ!」

沢渡「せっかく変装してやったのに」

ユーリ「じゃあ夕飯の準備をしようか!」

クロウ「な、何だいきなり・・・」

ユーリ「夕飯だよ。僕が作ってあげるよ」

遊星「何かあったのか」

ユーゴ「十代とちょっとな。旅に出るからよろしくって」

遊星「十代さんが」

ユート「ニューユーリだそうだ」

ユーリ「僕は変わってやるさ十代と再戦するためにね」

ジャック「不気味な奴だ・・・」

ユーリ「ハハハハハハハ!みんなで食べるのは楽しいよね!」

ユーゴ「どうする遊星」

遊星「俺はこのままでいいと思う。何にしてもあいつは心の底から笑っている。いい事だ」

数日後

セレナ「こいつはよく食べるんだ。これが餌だ」

ユーリ「これは十代の猫だったよね?」

セレナ「タヌキだ」

ユーリ「タヌキなの?」

柚子「セレナにはこの猫がタヌキに見えるのよ」

遊矢「太ってるしな」

ユーリ「そう言えば不動遊星この2人は授業中によく寝てるよ」

遊星「何!?」

ユーゴ「てめえチクりやがったな!」

沢渡「仲間意識は無いのかよ!」

ユーリ「無いね」

ユーゴ「野郎!」

ユーリ「僕は正直に言っただけ、そうだよね?」

遊星「ああ」

沢渡「遊星はどっちの味方なんだよ」

遊星「俺は正直者の味方だ」





続く

ユーゴ「ここに住み込んで1ヶ月・・・そろそろやろうぜ」

遊矢「何を?」

ユーゴ「覗き」

沢渡「マジで言ってんのかよ!?」

ユーゴ「女が2人も居るんだぜ?やるっきゃねえよ」

沢渡「それもそうか・・・どうだ」

ユーリ「面白そうだね。僕は賛成するよ」

ユーゴ「遊矢とユートは」

遊矢「俺は」

沢渡「柚子の裸見れるんだぜ?やろうぜ覗き」

ユート「俺は断らせてもらう」

遊矢「やろうかな・・・やるよ俺」

ユーゴ「なら早速」

遊星「それはどうかな」

ユーゴ「ゆ、遊星」

遊星「こんな狭い風呂なんて覗いたら一発でバレるぞ」

沢渡「ならどうすんだよ」

遊星「銭湯だ」

遊星「ここがネオドミノスーパー銭湯だ」

柚子「いきなり銭湯なんてどうしたの?」

セレナ「銭湯なんて始めてだからワクワクするぞ」

遊星「男の美学とでも言っておこうか」

ジャック「そうなるな」

クロウ「ああ」

遊星「行こうか」ガラッ

「あらいらっしゃい、ご無沙汰じゃないですか」

遊星「店長は?」

「店長?新しい湯脈が見つかったとかで掘りに行ったんだよね」

遊星「そうなのか、とりあえず10人で」

「かしこまり!」

柚子「男の美学って何の?」

遊矢「さ、さあ・・・」

ユーリ「結局、君もついて来たんだね」

ユーゴ「ムッツリ野郎だな」

ユート「・・・」

ユーゴ「俺が一番デカい!どうだ!」

沢渡「お前バカか?俺はチンポもネオでニューなんだよ!」

ユーリ「チンポ対決?どっちも同じサイズじゃないか」

ユート「・・・」

クロウ「知らねえんだな・・・さらに上が居るってのを」

ジャック「ああ・・・」

遊星「誰もが戦慄したものだ・・・全ての次元で一番のチンポを目にした時は」

遊矢「銭湯とか久しぶりなんだよな・・・」

沢渡「ブッ!」

ユーゴ「!?」

ユート「ゆ、遊矢・・・それは」

ユーリ「これはダメなんじゃないかな・・・?」

遊矢「な、何だよ?ジロジロ見るなよ」

ジャック「相変わらず寒気がするほどの大きさだな・・・どうにかならんのか・・・」

クロウ「あれじゃ将来的に柚子が可哀想だぜ・・・なあ」

遊星「しかも精力絶倫だ・・・柚子が大変な事になるぞ」

クロウ「絶倫でデカチンってか・・・しかもムチャクチャ勃起してやがるし」

遊星「あまりジロジロ見ると夢に出てくるぞ。目をそらすんだ」

柚子「ダメよ、銭湯にアヒル持ってきちゃ」

セレナ「別にいいだろ。これが居ると風呂って感じがする」

ユーゴ「何がアヒルだよ・・・こっちは湯船にモンスターが潜んでるんだぞ」

沢渡「冗談じゃねえぞ・・・笑えねえぞ」

ユート「・・・」

ユーリ「みんな元気無いね」

遊星「元気も無くなる。あんなのじゃな」

ユーゴ「と、ところで何発ぐらい抜けるんだ。連続で」

遊矢「変な事聞くなよ」

沢渡「どうせ男同士なんだしいいだろ」

遊矢「6発かな・・・」

ユーゴ「・・・帰ろうぜ」

沢渡「ああ・・・」

ユート「・・・」

クロウ「遊星も早く言ってやればいいのによ」

遊星「あれほどのショックを受けるとは思わなかった。すっかり落ち込んでるな」

遊矢「もう出るの?早すぎるんじゃないか?」

ユーリ「相当ショックだったんだよ」

数日後

柚子「どうしたの?神妙な顔して、この前から変よ」

ユーゴ「頼むから死ぬんじゃねえぞ」

柚子「え?」

沢渡「お前とんでもない事になるぞ」

柚子「何が?」

ユート「まあ・・・うん」

柚子「何か言いたい事があるならハッキリ言いなさいよ!」

ユーリ「あのね」

沢渡「行こうぜ・・・」

ユーゴ「ビビって腰抜かしても笑わねえよ」

ユート「その日が来たら君の無事を祈ってるよ・・・」

ユーリ「正直に言わないのかい?」

ユート「言えないだろ」

ユーゴ「言えねえよ・・・」

沢渡「何か少し気の毒だぜ・・・」

柚子「変なの」





続く

ユート「ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン!」

ユーゴ「クリアウィング・シンクロ・ドラゴン!」

遊矢「ねえ遊星さん」

遊星「どうした」

遊矢「たまにモンスターを実体化させて戦うけど、意味あるの?」

柚子「普段は徒手空拳なのに」

遊星「何!?」

沢渡「そういや俺も気になってたんだよな」

遊星「そうだな・・・要は精神力の問題だ」

遊矢「精神力?」

遊星「確かに素手で戦う事もデュエルだがモンスター同士でもモンスター対デュエリストでもデュエルだ」

遊矢「なら鍛えなくてもモンスターで」

遊星「甘いな」

遊矢「え?」

遊星「その考えが命取りになる。俺達が手本を見せよう」

遊星「先ずは実体化からだ。ロードランナーを召喚!」

ジャック「レッド・デーモンズ・ドラゴン!」

遊矢「実体化だ!」

遊星「精神力が強ければ・・・スピードウォリアー!ボルトヘッジホッグ!」

ジャック「このように一気に複数のモンスターを実体化できるのだ」

柚子「なら素手じゃなくてモンスターに戦ってもらえば」

遊星「モンスターの消滅=デュエリストの死だ。モンスターが怪我をすればデュエリストも同じ箇所を怪我する」

ジャック「十代のネオスがそうだろ」

遊矢「・・・そうだ」

遊星「十代さんは俺達以上に複数のモンスターを出せる。その分怪我だってするがな」

セレナ「だが十代はそこまで怪我をしていないぞ?旅先で何度かモンスターと戦ったが」

遊星「あの人は君に心配をさせたくなかっただろ」

沢渡「けど攻撃力が高いモンスターの圧勝じゃねえか?いくら出したって」

遊星「いや効果を屈指しデュエリストの頭脳を使えば相手を罠にかけ弱点が突ける。攻撃力の問題じゃない」

ジャック「例えばレッド・デーモンズ・ドラゴンならばこの巨体故に目玉を突かれれば悶絶し隙もできる」

遊星「ジャックの眼だって大変な事になる。要するに的が大きくなるんだ」

ジャック「その点において素手でのデュエルは五感を研ぎ澄ませ相手の攻撃を交わし叩く事ができる」

遊矢「そうなんだ・・・デュエルって奥が深いな」

遊矢「俺も精神力を鍛えるか!」

柚子「私も」

セレナ「私もやってみるか」

沢渡「何処行くんだ」

ユート「部活」

沢渡「遊星!こいつ完全に沢渡ガールズ寝取ってるぜ!」

遊星「落ち着け」

沢渡「俺も身につけてユートをぶっ飛ばしてやる」

ユーリ「じゃあ僕が教えてあげるよ・・・何て名前だったかな」

沢渡「沢渡シンゴ!」

ユーリ「・・・君が一番落ちこぼれって感じだね。沢・・・じゃあやってみてよ」

沢渡「名前覚えやがらねえし」

ユーリ「ザ・ワールド!やってみて」

遊矢「コツは」

ユーリ「頭使いなよ巨根くん」

遊矢「くっ・・・」

ユーリ「その巨根くんの奥さんもね・・・フフフ」

柚子「何なのよこいつ・・・」

セレナ「こうするのか?月光蒼猫!」

ユーリ「上着を脱いだ方がいいね?やってみて」

ジャック「またユーリが何かをやらかそうとしているぞ」

遊星「度の超えた事をすれば説教でもするか」

ユート「君もモンスターを一度に出せるな」

ツァン「まあね!デュエルアカデミアの生徒なら当然よ!」

ゆま「ユートくんも出せるのですよね?」

ユート「まあな」

雪乃「じゃあ決まりね」

ユート「決まり?」

ツァン「あんたにデュエルしてほしい子が居るのよ」

ユート「俺が?なぜ君達が」

雪乃「行動を読まれているのよね・・・ねえ?」

ツァン「ハッキリ言って僕より強い。不動遊星の知り合いなのよ」

ユート「遊星の?」

雪乃「うん」

紫「あなた様が勝てばこの部に加入してくれるかもしれませんわ」

ユート「遊星の知り合いか・・・女か?」

ツァン「女だよ」

ユート「遊星は女っ気ゼロだと公言していた・・・その遊星がどうして女の子の知り合いが」

ツァン「こっちよ十六夜さん!」

アキ「あら?ユーゴ?」

ユート「いや俺はユートだ・・・しかし何て威圧感だ・・・」

ゆま「十六夜さんとデュエルがしたいと」

アキ「デュエル?わかったわ」

ユート「この威圧感は一体何だ・・・」

アキ「デュエル!ハッ!」

ユート「!?何だ周りの石が浮かんでいるぞ!」

雪乃「サイコデュエリストなのよ」

ユート「サイコデュエリスト!?」

ゆま「危ない!」

ヒュンヒュンヒュン

ユート「ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン!」

アキ「モンスターね。ブラック・ローズ・ドラゴン!」

ユート「これはデュエルだ!行かせてもらうぞ!」シュシュシュシュシュシュシュシュシュシュ

ツァン「マシンガンドローだ!」

ボヨンッ

ユート「な、何!?サイコキネシスによる攻撃・・・さらにモンスターをも」

ユート「そしてあの大きすぎる胸による絶対防御・・・強い!」

ユーゴ「うわっ!?」バリッ

遊矢「どうした」

ユーゴ「ユートの茶碗がバリンって」

柚子「ダメじゃないの割っちゃ」

ユーゴ「俺じゃねえよ!」

ユーリ「死んでたりして」

柚子「なに不吉な事言ってんのよ!ユートが」

ユーゴ「野郎に何かあったのかもしれねえ!行って来るぜ!」

ユーリ「何か面白そうだね。僕も行こうかな」

遊矢「お、俺も!」

ユーゴ「馬鹿野郎!二穴が限界だぜ!」

遊星「なら俺の後ろに乗るか」

遊矢「頼むよ遊星さん!」

ユーゴ「嫌な予感がするぜ」

遊矢「俺もだ。無事で居てくれよユート!」

ユート「とりあえず身を潜めよう・・・隙をつくんだ・・・背後だ」

ヒュルルルルルルルル

ユート「蔦!?」

アキ「捕まえたわ!ブラック・ローズ・ドラゴン!叩きつけるのよ!」

ゴンッゴンッゴンッ

ユート「ぐはっ!」

ツァン「ユート!」

雪乃「坊や!」

ゆま「ユートくん!」

アキ「ハァァァァ!」

ユート「鞭とサイコキネシスの二段構え・・・だがしかし、勝機が見えた!」

ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン「グオオオオオオオオオオオオオオ!」

ユート「トリーンズ・ディスチャージ!」

アキ「雷の紐!?」

ユート「身動きが取れないならばサイコキネシスも発動はしない!」

ユート「俺は追い込まれれば追い込まれるほど強くなるタイプでな・・・行くぞ!」

ユート「反逆のライトニング・ディスオベイ!」

アキ「まだよ・・・迎え打つのよブラック・ローズ・ドラゴン!」

アキ「くっ・・・物凄い顎ね・・・けど止めた!」

ユート「それでいいんだ!」

アキ「!?」

ユート「この隙を突き俺は君の懐へ潜り込む!」

アキ「でも私には絶対防御があるわ!」

ユート「それはどうかな!」

ユート「確かに胸の防御は強い・・・だが強いのは胸であって谷間は無防備!」

ツァン「行け!ユート!!」

ユート「これがマシンガンドローだ!」

シュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュ

シュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュ

シュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュ

アキ「あああああああああああああああああああああああああ」

ユート「・・・勝った」

雪乃「お疲れ様」

ツァン「あちゃー大丈夫?十六夜さん」

アキ「え、ええ・・・さすが遊星の仲間ね。ユーゴや遊矢くんの兄弟なの?」

ユート「俺はユート。遊矢やユーゴに似ているが兄弟ではない」

遊星「無事かユート!」

ユーゴ「ゲッ!ア、アキ・・・さん」

遊矢「まさかアキさんとデュエルを?」

ユート「勝った。強かった」

ユーリ「誰?」

ユーゴ「余計な事を言うんじゃねえぞ。ぶっ殺されっから」

アキ「この子は知らない。誰なの?」

ユーゴ「いや何か知らねえ奴っすよ!なあ遊星!」

遊星「あ、ああ」

ユート「実はこの子達が君を部活に入れたいとか」

アキ「私を?」

ツァン「うん!」

アキ「遊星はどう思う」

遊星「いいんじゃないか?何部か知らないが楽しそうだ」

ユーゴ「そうっすよ!いいんじゃないっすかね?」

アキ「よろしくお願いするわ」

ユート「こちらこそ」

数日後

沢渡「新沢渡ガールズか!何気にストライクだぜ!」

ユーゴ「あんまし調子こいてアキさん怒らせんじゃねえぞ」

遊矢「珍しいな。怖がるなんて」

柚子「アキさんって優しい感じの人だったけどな」

ユーゴ「俺、殺されかけた事があんだよ」

沢渡「マジで?何やらかしたんだよ」

ユーゴ「乳でけえだろ?挨拶代わりに乳触ったらズタボロにされてよ・・・頭上がらねえんだよ」

柚子「それ触る方が悪いわよ!」

ユーゴ「そうか?あれだけデカいんじゃ触っても大丈夫かなって思ってよ」

ユーリ「その気持ちわかるよ」

沢渡「そりゃ・・・ユーゴの気持ちもわかる気がするぜ」

ユーゴ「ユートもそうだろ!」

ユート「・・・ああ」

柚子「えっ!?」

ユート「いや冗談だ。忘れてくれ」





続く

手を置くどころかドローを叩き込んでるじゃないですかー

遊矢「柚子って俺の事をどう思ってんだろな」

ユート「・・・」

ユーゴ「惚れてるぜ!なあ!」

沢渡「そりゃバッチリ!」

ユーリ「いや嫌われてるよ。大きいし変態だしね」

ユーゴ「余計な事言ってんじゃねえぞ」

ユート「本人に聞くのが一番なんじゃないか?」

遊矢「けどユーゴとセレナに悪いよ」

ユーゴ「まだ言ってんのか」

ユーリ「原因は君なんだね。酷い奴だ」

ユーゴ「てめえ!」

ユーリ「暴力はいけません」

ユーゴ「くっ・・・」

沢渡「お互いどう思ってるか分かる機械があればな」

遊星「あるぞ」

ユート「い、いつの間に」

ユーゴ「さすが遊星だぜ!」

遊星「これはお互いどう思ってるかいるか出る道具だ。これを被ってくれ」

ユーゴ「帽子か?」

遊星「ユーリはこれだ」

ユーリ「面白そうだね」

遊星「そしてスイッチを押して、画面を見てくれ」

遊矢「ユーゴはぶっ殺すって出てるな」

沢渡「ユーリは無関心だぜ」

ユーリ「君達に興味が無いからね」

ユート「俺も試してみよう」

遊星「出てきたな。ユーゴはスカしてんじゃねえと出ている」

遊矢「ユートは少しは静かにしろって」

ユーゴ「相性最悪だな!じゃあユートとユーリでやって見ようぜ」

ユーリ「・・・」

ユート「・・・」

遊星「ユーリは無関心か・・・ユートは」

遊矢「さっさと消えてほしい」

ユーリ「気持ちがいいぐらい嫌われてるね僕!」

遊星「日頃の行いが十分に出ているな」

遊星「沢渡は満場一致でアホと画面に出ているな」

沢渡「誰がアホだ!」

遊星「セレナは誰が相手でも友達と思っているんだな」

セレナ「何だっていいだろ」

沢渡「じゃあ俺とセレナは」

遊星「変わらず友達だが・・・沢渡お前は何を考えてるんだ」

ユーゴ「一発ヤりたい・・・まあ男の性だよな」

セレナ「?」

柚子「最低!」

沢渡「うるさいな・・・」

ジャック「俺と遊星はどうだ」

クロウ「出てきたぜ。フハハハハ!そりゃ遊星の考えている通りだぜ!」

ジャック「何と出ているんだ!?」

ブルーノ「穀潰し」

ジャック「どういう事だ遊星!」

遊星「他人の稼いだ金を湯水のように使う者を穀潰しと呼ばずして何と呼ぶんだ」

クロウ「そうだぜジャック!」

ジャック「くっ・・・」

遊星「じゃあ次は遊矢と柚子で」

柚子「私と遊矢!?」

ユート「被るんだ」

柚子「・・・」

遊矢「・・・」

遊星「まあ当然の結果だろうな」

遊矢「な、何て出たの!?」

クロウ「これ口に出すのか?俺は嫌だぜ」

ユーリ「なら僕が読んであげるよ」

柚子「・・・」

鬼柳「面白そうな事やってんじゃねえか!何だこれ?」

遊星「この帽子を被ればお互いがどう思っているのかわかる機械だ」

プラシド「なら被ってみろ。俺とお前なら考えている事は同じだ」

遊星「・・・」

鬼柳「プラシドはライバルって思ってるんだな」

プラシド「当然だ。遊星も同じだろ」

鬼柳「助っ人」

プラシド「何だと!?」

プラシド「お前は俺のライバルか!」

遊星「ライバルだ」

プラシド「だろうな」

ユーゴ「けど機械には」

プラシド「そんなもの故障しているに決まっている!こうしてくれる!」スパッ

沢渡「真っ二つにしやがった・・・」

プラシド「どうだ」

ジャック「確かに遊星が俺を穀潰しだなんて思っているわけがない」

遊星「おかしいな。故障しているはずは無いはずだ」

沢渡「この沢渡が満場一致でアホなんてのも無い話だぜ!」

ユート「それはあってると思うが」

ブルーノ「結局何て出てたの?」

クロウ「は、恥ずかしくて言えねえよ!」

遊矢「何て俺の事を?」

柚子「遊矢は?」

遊矢「いや・・・何だっていいんじゃないか?」

柚子「それもそうね・・・」

数日後

沢渡「何処行くんだ」

ユート「部活」

沢渡「出たよ!寝取りだ寝取り!」

ユート「だから違うと」

沢渡「せっかくのハーレムをお前は」

遊矢「別にいいだろ」

柚子「そうよ。ハーレムなんてバカバカしい」

沢渡「なら遊矢は羨ましくねえのか」

遊矢「ただ1人居ればいい。大切な人が支えてくれる人が居れば」

柚子「私もそう思うわ」

ユート「それじゃ」

沢渡「ムチャクチャ腹立つ!何だよあいつら!」

遊星「・・・」

沢渡「遊星何とかならないのかよ!?あいつら何かムカつくぜ!」

遊星「俺の作った道具も故障する事があるんだな・・・」





続く

ユベル「愛してる」
レイ「好き!」
明日香「好き?」
セレナ「好き・・・?」
十代「仲間!」

ユーゴ「ウゴゴゴゴ」

柚子「ユーゴ!起きなさいよユーゴ!」

ユーゴ「・・・おはよう」

遊矢「おはようじゃないぞ。もう放課後だ」

ユーゴ「そうなのか・・・みんなは?」

遊矢「ユートは部活だって沢渡はよるところがあるって」

柚子「セレナは真っ直ぐ家に帰ったわ」

ユーゴ「雨降ってやがんのか・・・面倒だから俺は寝るぜ。遊星によろしく」

遊矢「そうはいかないだろ!早く帰るぞ!」

柚子「ほら立って!」

ユーゴ「てめえら2人で帰りゃいいじゃねえか!帰るならユートの野郎と帰るぜ!」

ユーリ「じゃあ僕が2人を」

ユーゴ「よし!帰ってやるよ。てめえじゃ何しでかすかわからねえからな」

遊矢「ユーリはどうするんだ」

ユーリ「僕はいいよ。お邪魔虫は君だけで十分そうだ、それに僕も寄るところがある」

ユーゴ「てめえ・・・!」

ユーゴ「っつうか2人で帰ってもいいんだぜ?何で気を使っちまうかな」

柚子「友達だからでしょ」

ユーゴ「ダチダチって・・・まあいいけどな」

ゴロゴロ

ユーゴ「雷か」

ピカッ

ユーゴ「危ねえぞ遊矢!柚子!」

ゴォォォン

遊矢「か、雷!?」

ユーゴ「雲の中に何かいやがる・・・」

ユーゴ「狙われてるぜ。遊矢か柚子か・・・どっちかわからねえけどよ」

柚子「私達が?」

ユーゴ「多分な。クリアウィング・シンクロ・ドラゴンを召喚!」

柚子「ユーゴ!」

ユーゴ「遊星達呼んでこい!」

遊矢「俺も行くよ!」

ユーゴ「てめえは飛べねえだろうが!さっさと遊星達を呼んで来いってんだ!行くぜクリアウィング」

ユーゴ「こいつはサンダー・ドラゴンだったな・・・雷族でドラゴンとかいう訳がわからねえモンスター!」

ユーゴ「ドラゴン対決なら負けねえ!ブッ飛ばせクリアウィング・シンクロ・ドラゴン!」

クリアウィング「ゴオオオオオオオオオオ」

ドスッ

ユーゴ「よっしゃ!悪く思うなよ!こいつはデュエ・・・」

クチュクチュクチュクチュクチュ

ユーゴ「う、嘘だろ・・・吹っ飛ばしたのに再生してやがるだと!?」

サンダー・ドラゴン「シャアアアア!」

ユーゴ「こいつはドン・サウザンドとかいう野郎の仕業だな!とことんやってやるよ!」

サンダー・ドラゴン「シャアアアア!」

サンダー・ドラゴン「シャアアアア!」

ユーゴ「もう一体いやがるのか・・・空中戦は分が悪りいぜ」

サンダー・ドラゴン「シャアアアア!」

サンダー・ドラゴン「シャアアアア!」

ユーゴ「かと言って地上に降りちゃ無関係な奴まで巻き込まれる・・・さあどうする俺」

ユーゴ「避けるぜクリアウィング!そんでもって右の野郎に攻撃だ!」

サンダー・ドラゴン「シャアアアア!」

ユーゴ「旋風のヘル」

サンダー・ドラゴン「シャアアアア!」

バリバリバリバリバリバリ

ユーゴ「チッ!ざけんじゃねえぞ!1対1でかかって来いよ!」

サンダー・ドラゴン「シャアアアア!」

ユーゴ「言葉通じねえのかよ!けどこいつらの弱点はわかった気がするぜ!」

ユーゴ「学校行って正解だったな・・・てめえら!終わりだぜ!!」

サンダー・ドラゴン「シャアアアア!」

サンダー・ドラゴン「シャアアアア!」

ユーゴ「再生するならいくらでもしやがれ!2度とできねえようにぶっ倒してやるぜ!行くぞ!」

ユーゴ「こいつら2体を海に叩き込む。海の近くに行くまでこいつらの攻撃耐えてやろうぜ!」

サンダー・ドラゴン「シャアアアア!」

サンダー・ドラゴン「シャアアアア!」

ユーゴ「攻撃したきゃ攻撃しろよ!デュエリストの根性を舐めんじゃねえぞ!」

遊星「ユーゴは何処へ行ったんだ」

ジャック「何処だユーゴ!」

遊矢「ユーゴ!」

柚子「何処に行ったのー!」

クロウ「上からモンスターが攻撃して来たのか?」

遊矢「そんな感じなんだ」

柚子「ユーゴが言うには私達を狙っているとか何とか」

ブルーノ「遊矢くんと柚子ちゃんを?」

ジャック「お前達を!?」

遊星「ユーゴが土壇場でくだらない事を言う男ではない」

クロウ「とにかく探そうぜユーゴを!」

遊星「ユーゴに万が一何かあったら俺はドン・サウザンドを許さんぞ」

ジャック「ドン・サウザンドの仕業なのか!?」

遊星「騒動の陰には絶対に居る奴だ」

クロウ「どのみちロクな奴じゃねーしな!」

数日後

遊星「結局ユーゴは帰らずか・・・何をやっているんだ」

ジャック「・・・」

クロウ「ユーリは・・・まあいいか」

沢渡「ったく1人でカッコつけて死んじまいやがって・・・」

ユート「騒がしいのが居ないと虚しいものだな」

セレナ「・・・」

遊矢「・・・」

柚子「・・・」

クロウ「何で死にやがったんだよユーゴ!」

ガチャッ

ユーゴ「死んでねえよ!ハァハァ・・・ほらよ土産だ」

遊星「タコ?まさか海に」

ユーゴ「サンダー・ドラゴンを叩き落としてよ・・・泳いで帰って来た」

遊星「何にしても無事で良かったが連絡はちゃんとした方がいい」

ユーゴ「命からがら帰って来たのに何だそりゃ!」

遊星「それだけ元気があれば十分だな。さあ今日はお前の好物だぞ」

ユーゴ「バナナの煮付けか!?」

遊星「ああ!」





続く

バナナの煮付け!?

ユーゴ「俺が居ねえ間に何かあったか?」

ユート「鬼柳とプラシドが停学になった」

沢渡「そんでもって俺らの担任がまたクビになった」

ユーゴ「またかよ・・・」

柚子「後はユーリが行方不明ぐらいかな」

ユーゴ「ほっとけほっとけ」

遊矢「それと委員会に入れだってさ」

ユーゴ「俺らも?」

沢渡「客人に対する扱いがこれだぜ?ったく・・・」

ユート「セレナはすぐに飼育委員になったのに俺達と来たら・・・」

ユーゴ「じゃあ俺らも飼育になればいいんじゃねえか?」

沢渡「俺はパスするぜ。もっとデカい事するからよ」

ユート「デカい事?」

沢渡「生徒会長を倒して会長の座をゲット!どうよ?良くないか!」

ユーゴ「そんじゃ俺は番長の座をゲットしてやろうかな。中等部で強い奴を片っ端から倒してよ」

遊矢「俺達はどうする?」

ユート「とりあえず色々な委員会を見て回ろう」

ユート「風紀委員か」

遊矢「高等部、中等部、初等部全部引っくるめてるんだ」

柚子「そっちの方が楽そうだしね」

ツァン「あ、ユート」

ユート「君は風紀委員だったのか」

遊矢「あの人何処かで見た事あるんだよな」

柚子「カイトさんとよく一緒に居る人妻じゃない!?」

遊矢「そうだ!人妻のツァンさんだ!」

ツァン「は?」

ユート「まさかカイトが!?いやカイトがそんな」

ツァン「何の話をしてるのよ。僕をからかってるの?」

ユート「色々な委員会を見て回っているんだ。風紀委員とは」

ツァン「その名の通り学校の風紀を乱す奴を成敗してやるんだよ。特に中等部の三馬鹿とか」

遊矢「ユーゴ達か・・・」

ユート「どうだ風紀委員は?」

遊矢「うーん・・・何か面倒くさそうだしいいか」

ユート「保健委員・・・」

雪乃「あら、いらっしゃい」

ユート「君が保健委員?色んな意味が違って来るぞ・・・」

柚子「この人も何処かで・・・」

遊矢「ほら遊馬の学校の先生でカイトさんとよく一緒に居る・・・」

柚子「確か雪乃先生!?」

ユート「カイトが女教師と!?バカな!」

雪乃「私はそこまで大人じゃないわよ」

ユート「人妻に女教師だと?あの硬派のカイトが」

遊矢「女に興味が無いって言ってたのにな」

柚子「カイトさんだって人間だから仕方ないんじゃない」

雪乃「坊やは何か用なの?」

ユート「委員会に入ろうかと」

雪乃「この時期じゃ何処も受け入れてくれない・・・そう言えば一つだけなら」

ユート「それは?」

雪乃「飼育委員よ。あそこ女の子が1人で頑張ってるらしいから、あそこなら入れるんじゃないかしら?」

ユート「飼育・・・」

柚子「セレナ!」

セレナ「どうかしたか?」

遊矢「1人で委員会活動してたのか!?」

セレナ「最初の方は人が居たが段々と来なくなってな、今では私1人だ」

遊矢「それ早く言わないと」

セレナ「何故だ?1人でも楽しいぞ。ウサギや鶏も居る」

柚子「大変じゃないの?」

セレナ「こいつらは大人しいから楽だ。それに動物は嘘をつかない」

遊矢「それも十代さんが教えてくれたのか?」

セレナ「ああ!・・・ち、違う!私の考えだ・・・あ、あいつは関係ない」

遊矢「セレナ1人か」

柚子「これからは私達も手伝ってあげるからね」

セレナ「言っておくが朝は早いぞ。あの鶏の産んだ卵を隠さないといけない」

遊矢「隠す?」

セレナ「そうだ。そうしないと心無い奴らが取って目玉焼きにしようとする・・・いいものを見せてやる」

セレナ「これだ」

ユート「ヒヨコ?」

セレナ「産んだ卵から何個か孵化した。私が育てている」

遊矢「よく育て方を知ってたな」

セレナ「図書室の本に書いてあった育て方が」

柚子「じゃあ私達だけの秘密ね」

遊矢「手伝ってもいいよな?」

セレナ「3人なら安全だな。他の四人は雑そうだから誘うことはできない」

遊矢「あの四人は・・・うん」

セレナ「そう言えばユーリは見つかったのか?」

ユート「それがわからないんだ」

セレナ「あいつ・・・私が面倒を見る約束なのに何処へ行ったんだ」

遊矢「じゃあ早速、手伝うよ」

柚子「何をすればいいの?」

セレナ「先ずは掃除から始めてみるか」

数日後

クロウ「おいユーゴ!停学したなら手伝えよ!」

ユーゴ「すぐに停学させやがって・・・学校って何だよ」

ジャック「他の連中の姿が見えんな」

沢渡「ユートは部活でセレナは委員会だろ。2人は知らね」

ブルーノ「君も何かやりなよ」

沢渡「沢渡ガールズは奪われるし生徒会長にはなれねえし」

遊星「なら自分で委員会やら部活を作ればいいんじゃないか?」

沢渡「それだ!いいアイディアだぜ遊星!」

遊星「そうか」

沢渡「沢渡部に沢渡委員会か・・・いいんじゃね?」

遊星「何事も経験だ。頑張ってみろ」

沢渡「今度こそデュエルアカデミアに沢渡旋風を巻き起こしてやるぜ!」

ジャック「元気な奴だ」

遊星「元気なのはいい事だ。それに沢渡には無限の可能性を秘めている」





続く

カイザー「五体をカード化させ相手に突っ込むサイバー流の奥義を習得するとは」

ユーリ「余裕だよ」

カイザー「お前ほどのデュエリストが邪悪な融合次元の生まれとは惜しいな」

ユーリ「君って十代に勝ち越してるんだよね?強いのかな」

カイザー「デュエリストに強いも弱いも無い。デュエリストは助け合いだ」

ユーリ「それっておかしくないかな?」

カイザー「お前達はどうなんだ」

ユーリ「騙し合いの世界さ弱肉強食のね。助け合いよりも足の引っ張り合いだよ」

カイザー「そうか」

ユーリ「スタンダードのデュエリストはバカばかりでね。すぐに騙されるんだよ、スパイが居ても騙されて」

カイザー「お前もスパイなのか」

ユーリ「僕に帰る場所はない。あるとすれば十代だ」

カイザー「十代?」

ユーリ「十代を倒す。これが今の僕にあるべき姿なのさ」

カイザー「・・・」

ユーリ「じゃあ世話になったよ丸藤亮」

ユーリ「君って十代と同じHEROなんだね」

エド「厳密には違うがな。お前はユーリだったな、十代から聞いている」

ユーリ「僕もね遊び心を身につけようと思ってさ・・・君はプロだからそういうのわかるんじゃない?」

エド「僕とデュエルか?」

ユーリ「いや・・・君みたいな真面目そうなのってこういうのに弱そうだよね」

エド「何だその写真は?」

ユーリ「どうぞ」

エド「こ、これは・・・」

ユーリ「セレナの着替えを盗撮したんだけど・・・お近づきの印に」

エド「こんなのいらない」

ユーリ「どうして?好きなんじゃないの?」

エド「興味が無い」

ユーリ「なるほどね・・・」カキカキ

エド「何を書いているんだ」

ユーリ「エド・フェニックスはホモ・・・参考になったよ」

エド「あ、待て!」

ヨハン「こいつはカーバンクルのルビー、伝説上の生き物さ」

ユーリ「伝説って?」

ヨハン「ああ!」

ユーリ「君達がよく理解できないんだけど・・・君はホモじゃないよね」

ヨハン「当たり前だぜ!」

ユーリ「じゃあ喜ぶね」

ヨハン「これは?」

ユーリ「セレナの下着だけど・・・どう思う?」

ヨハン「俺は好きだぜ!」

ユーリ「何だ話がわかるじゃないか!」

ヨハン「十代にもちゃんと伝えておくぜ」

ユーリ「いいよ」

ヨハン「しかし着痩せするタイプなんだな。あの子って」

ユーリ「そうなんだよね。僕もビックリしたよ」

ヨハン「ハハハ」

万丈目「貴様はユーリか?」

ユーリ「僕も有名になったね。これお近づきの印に」

万丈目「いらん!こんなブラなんぞ」

ユーリ「君もホモなのかな」

万丈目「こんなものは小さい小さい・・・この写真を見ろ」

ユーリ「これは・・・」

万丈目「天上院明日香と言ってな」

ユーリ「セレナより大きいね。興味深い」

万丈目「美人だろ?」

ユーリ「よく分からないがそうなんじゃないかな?」

万丈目「貴様・・・意外といい奴ではないか!」

ユーリ「よく言われるよ」

万丈目「そうかそうか!」

ユーリ「彼らとの出会いで学んだ事・・・男はおっぱいが大好きだ。これで丸藤亮達は手懐けたぞ」

数日後

ユーリ「ただいま」

遊星「帰って来たか実はセレナの下着が消えたらしいんだ」

ユーリ「下着が?残念だね」

セレナ「下着ぐらいでガタガタ言うな。私は気にして居ないぞ」

柚子「そういう訳には行かないわよ」

遊星「それと十代さんからこんなメールが来ていた」

ユーリ「メール?」

「次にお前と会ったらもう一回喝を入れてやる」

ユーリ「やっぱり怒ってるじゃないか!ハハハ!それでいいんだよ十代!」

クロウ「久しぶりに帰って来たと思ったら笑い出したぜ」

ユーリ「これは僕の作戦勝ちだよね?怒らせたんだよ十代を!」

遊星「この下を読んでみるんだ」

「セレナの下着を返さねえとお前は俺のライバルじゃねえ。ちゃんと返したら許す」

ユーリ「ライバルじゃない?それは困る・・・回収してくるよ」

遊星「それでいいんだ」

ユーリ「もっと別の方法を考えないとね」





続く

遊矢「新しい先生か・・・今度はまともなのがいいな」

柚子「うん」

ドドドドドドドドドドドド

ユート「何だこの音は!?」

ガシャン

ワイト「ギャアアアアアアアアアア」

沢渡「な、何だ!?背広着たワイトがすっ飛んできたぞ!」

ブラック・ミスト「くっ!遊馬ァ!!」

ユーゴ「今度は黒アストラルだぜ!?」

遊馬・シャーク・カイト「かっとビングだ!!!俺!!!」

沢渡「お前達かよ!」

アストラル「私達は奴を追いここまでデュエルをしながらやって来た」

遊矢「だからって学校で暴れるのはよくないだろ!」

柚子「外でやってよ!」

ユート「何でワイトが背広を」

カイト「何でもこの学校へ教師として奴が放とうとしたらしい」

沢渡「何考えてんだ・・・」

遊馬「今日でお前達の野望は終わりだぜ!」

ブラック・ミスト「それはどうかな・・・ククク」

シャーク「気でも狂っちまったか!」

ブラック・ミスト「俺がどうして色々な次元にモンスターを放ったと思う?」

カイト「知らん」

ブラック・ミスト「そいつらが合計で100倒された時・・・次元同士の行き来が不可能になる。ドン・サウザンドの呪いでな」

小鳥「それじゃあ!」

ブラック・ミスト「今のワイトと100!お前達は帰れないんだよ!ここがお前達の墓場にしてやる!」

ユート「俺達も手を貸すぞ」

ユーゴ「人の学校で好き勝手暴れやがって!」

遊馬「大丈夫だって!あいつは1人じゃ」

アストラル「いや何か奥の手が来るぞ遊馬!」

ブラック・ミスト「カァァァァァ!ハァ!」ボンッボンッボンッ

沢渡「す、すっげえマッチョになったぜ・・・しかも羽まで生えてる」

遊馬「よし!みんなで力を合わせてのかっとビ」

ブラック・ミスト「遅え!」

アストラル「来るぞ遊馬!」

シャーク「野郎・・・馬鹿げた強さになってやがるぜ」

カイト「まるでドン・サウザンドだ・・・」

ブラック・ミスト「そう何度もやられてたまるかよ・・・仕上げだ!」

ユーゴ「く、黒い球・・・」

ブラック・ミスト「俺のデュエルエナジーを凝縮したエナジーボール!」

ユート「あんなものを放たれたらここら一帯が吹き飛ぶぞ!」

遊矢「と、とりあえず逃げよう」

カイト「逃げる?逃げたら誰が止めるんだ」

遊矢「そ、そうか・・・」

シャーク「大地に激突する前に突っ込んでやろうぜ!全員でかっとビングだ!」

セレナ「私もやっていいのか?」

柚子「当たり前よ!」

小鳥「私も混ざっちゃお」

ブラック・ミスト「その考えが命取りになるんだぜ・・・かっとビングだって無敵じゃないんだよ!」

遊馬「かっとビングだ!」

遊矢「俺!」

ブラック・ミスト「吹っ飛べ!!!」

ゴォォォォォォォォォォォン

遊矢「いたた・・・どうなったんだ・・・遊馬!しっかりしろ遊馬!」

柚子「カイトさん!起きて!」

遊馬「デュエルでかっとビングを・・・遊矢の力で世界にみんなの未来にかっとビングを・・・」

遊矢「遊馬が消えた・・・!?」

カイト「デュエルで懺悔を・・・貴様の力で世界に全ての者の未来に懺悔を・・・」

シャーク「デュエルで苛立ちを・・・てめえの力で世界に全員の未来に・・・イラっとくるぜ・・・」

遊矢「カイトさん!凌牙さん!」

小鳥「ピヨピヨ・・・」

柚子「小鳥ちゃんも消えて行く・・・」

遊矢「し、死んだの・・・」

アストラル「いや私にもわからない。死んだというか消えてしまったという方が妥当だ」

柚子「消えたって何処に!?」

アストラル「検討がつかない・・・何故消えたんだ」

遊矢「遊馬・・・カイトさん・・・凌牙さん・・・」

柚子「・・・」

遊星「無事か!」

ユート「消えてしまった」

ジャック「何がだ!」

沢渡「遊馬と凌牙とカイトがだよ!」

ユーゴ「それに黒アストラルの姿もねえ」

クロウ「消えたってあいつらが!?」

アストラル「それに気がついていると思うが」

遊星「次元がそれぞれ分断されてしまった」

沢渡「それじゃ帰れねえ!」

遊星「何か解決策があるはずだ」

アストラル「遊馬・・・それにカイトとシャーク」

遊星「俺とジャックで探して来る。クロウはみんなを連れて帰ってくれ」

クロウ「ああ」

「デュエルでかっとビングを・・・」

遊矢「遊馬!?」

遊矢「・・・気のせいか」

数日後

柚子「何処を探しても見つからないんだって」

遊矢「みんな・・・」

「デュエルでかっとビングを・・・」

遊矢「!」

「ピヨピヨ・・・」

柚子「!」

柚子「でもデュエルで人が消えるなんて」

遊矢「柚子」

柚子「・・・」

遊矢「あれはデュエルなのか?」

柚子「だ、だっていつも」

遊矢「違うだろ?」

柚子「・・・違う」

遊矢「馬鹿馬鹿しくてやってらんねえぜ」

柚子「う、うん」

遊矢「・・・」

柚子「・・・」

遊矢「何かいきなり記憶が・・・」

柚子「私も・・・」

「デュエルでかっとビングを・・・」




続く

クロウ「しかしよく食うよな・・・食いすぎだぜ」

遊矢「腹が減って仕方がないんだ」

遊星「その分、働かないジャックの飯を減らせばいい。遊矢達は食べ盛りだ」

セレナ「鳥肉を食べないのか?好き嫌いはよくないぞ」

柚子「何か食べる気がしなくて・・・」

ユーリ「男は食べるくせに」

ユーゴ「てめえは黙ってろ!」

ユート「遊馬達の代わりにお前が消えればよかった。その方が平和だ」

沢渡「ところでさ・・・アストラルって何だよ?」

ブルーノ「何でも遊馬くんの相棒らしいよ。僕は見えないけど」

ユート「アストラルなら遊矢の後ろに居るぞ」

沢渡「どこ?どこに居るんだよ!」

ユーゴ「目ん玉ついてんのか?あそこ!」

沢渡「居ないじゃん!」

ユーリ「君は選ばれし者じゃないんだね。何か凡人くさいよね」

沢渡「誰が凡人だ!見てろよ・・・俺だって」

ジャック「何だと?俺に教わりたいのか」

沢渡「何かシンパシー感じんだよなジャックって」

ジャック「ドローなら」

沢渡「ドロー?違う違う。もうドローだの肉体で戦う時代は終わりだぜ、そもそも俺は肉体派じゃねえし」

ジャック「お前だけアストラルが見えぬ嫉妬か」

沢渡「そうだよ!何でお前が見れて俺が見えないんだよ!」

ジャック「それはどういう意味だ!」

沢渡「だってジャックって・・・頭悪そうだろ!」

クロウ「沢渡の言う通りだぜ!人の話は聞かねえし働かねえし」

ジャック「くっ・・・」

遊星「あそこに連れて行ってやればいいんじゃないか?」

ジャック「あそこだと」

遊星「何にしても骨抜きも必要だ。大人のジャックがみんなを引率して」

ジャック「だから何処へ」

遊星「ボマーの故郷・・・ジャックがバーニング・ソウルを会得した地へ」

ジャック「ならボマーに」

クロウ「ボマーは忙しいんだよ。変な事を教えるんじゃねえぞ」

ジャック「ただ働かんだけで何だこの扱いは!」

ジャック「ここが俺がバーニングソウルを会得した地だ。観光名所にもなってる」

ユーゴ「荒ぶる魂だっけ?何が荒ぶるんだよ」

ジャック「魂だ」

沢渡「できんのか俺に!?」

ジャック「デュエリストに不可能な事は無い。俺のようにはなれんが真似ならできる」

ユート「真似か」

ジャック「何か自分が荒ぶる事を想像してみろ。自然と身体が燃え始める」

遊矢「俺はできるけど」

ジャック「お前には直々に指導してやったからな、それに」

遊矢「それに?」

ジャック「遊矢、ユート、ユーゴ、ユーリはドラゴン使い、シグナーと同じ匂いがする」

沢渡「待て待て!俺の特訓じゃねえのかよ?」

ジャック「お前は・・・知らん」

沢渡「適当言いやがって!」

ユーゴ「セレナは結局来なかったんだな」

柚子「私のデュエルはお互いがワクワクするもので戦うデュエルではないって言ってた」

ユート「荒ぶる魂バーニングソウルか」

沢渡「俺もモンスターを実体化させる精神力が無いとこいつらに遅れをとっちまう・・・なら」

沢渡「バーニングソウルを習得するしかない!意味はわからねえけど突破口があるはずだ!」

ユート「荒ぶる魂・・・どう荒ぶればいいんだ」

沢渡「なあモンスターを実体化させるコツってあるのか?」

ユーゴ「要は精神力!」

沢渡「何が精神力だ!」

ジャック「デュエリストなら可能だ。やってやれ」

ユーリ「ザ・ワールド!どう?凄いでしょ?」

ジャック「前にも言ったが精神の形が現れるからな」

沢渡「出ろ!出ろ!出ろォ!!」

沢渡「もっと荒ぶれよ俺の魂!俺は誰にも負けねえぞ!」

ジャック「お前もボヤボヤしていたら沢渡に追い抜かれるぞ」

遊矢「あ、うん」

沢渡「出ろ出ろ出ろ出ろ出ろ出ろ出ろ出ろ出ろ出ろ出ろ」

「デュエルでかっとビングを・・・」

遊矢「!」

遊矢「俺はガガガマジシャンとカゲトカゲを召喚!2体のモンスターでエクシーズ召喚!」

アストラル「こ、これは!?まさか!」

遊矢「現れよNo.39希望皇ホープ!どうだ沢渡!これがモンスターの実体化だぜ!」

沢渡「ど、どうしちまったんだお前・・・何か腹立ってきた!魂が荒ぶって来たぞ!」

ジャック「沢渡の身体が赤く・・・来るな」

ユート「バーニングソウルの前兆なのか!?」

ジャック「ライバルである遊矢に負けまいと沢渡の才能が開花した!行けるぞ沢渡!」

沢渡「そっちが2体でエクシーズならこっちは3体だ!妖仙獣鎌壱太刀!鎌弐太刀!鎌参太刀!」

沢渡「そして俺はこいつら3体だエクシーズ召喚だ!来い!No.57奮迅竜トレスラグーン!」

ユート「出した・・・これが沢渡の精神力なのか?」

ユーゴ「あ、消えやがった」

沢渡「おい!どうなってるんだ!?消えちまったぞ!もう一度!」

ユーリ「何か別のモンスターが出てきたね」

沢渡「モ、モリンフェン・・・何でだよ!?さっきと違うじゃねえか!」

ジャック「ノリと勢いで行動するお前らしい話だ。人とは違った精神力を持つデュエリストなんだろうな」

沢渡「ま、まあ俺ってどんなデッキでも使いこなせるし!ある意味じゃ特別な存在なんじゃないかなって」

ユート「さらにお調子者・・・ある意味羨ましい」

沢渡「これがバーニングソウルか・・・負けたくねえ強くなりてえで俺はネオ・ニューバーニング沢渡になったんだな」

アストラル「遊矢・・・君は一体・・・」

ジャック「結局バーニングソウルの境地にたどり着いたのは沢渡だけか」

ユート「俺には難しい事だ」

ユーゴ「そもそも意味がわからねえし」

ジャック「甘ったれるな!」

柚子「遊矢?」

遊矢「いや・・・」

「デュエルで苛立ちを・・・」

遊矢「何でもねえよ」

柚子「何よ!人が心配してるのに!」

「デュエルで懺悔を・・・」

遊矢「いらぬ心配だ。一々、俺に構うな」

ユーゴ「そんでバーニングソウルになれば沢渡みたいになるのか」

ジャック「赤くなって肉体も上昇しモンスターと共に戦える。炎を纏ってな」

ユーゴ「良いのか悪いのかわからねえな・・・要は普通より一歩上の段階になるって事か」

アストラル「わかったぞ。消えた遊馬達の居場所が」

ジャック「何だと!?それは!」

アストラル「遊矢の中だ・・・間違いなく3人はそこに居る」

数日後

遊矢「はあ・・・どうなるんだ俺は」

柚子「けど3人は死んではいないんだよね?解決策があるかもって」

遊矢「そうだけどな・・・」

「デュエルでかっとビングを・・・」

遊矢「!」

「ピヨピヨ・・・」

柚子「!」

遊矢「精神力で実体化できたらデュエリストである必要がねえだろ・・・」

柚子「そうよね」

遊矢「・・・」

柚子「・・・」

遊矢「ま、まただ・・・このままじゃ俺が俺で無くなってしまう・・・」

柚子「遊矢・・・」

遊矢「もしこのまま3人が俺の中にいれば・・・俺と遊馬達に明日はない・・・どうすればいいんだ」

遊星「・・・」





続く

鬼柳「カイト!カイト!カイト!」

ユーゴ「凌牙!凌牙!凌牙!」

沢渡「遊馬!遊馬!遊馬!」

遊矢「一度に言うなよ!」

アストラル「どうだ?君の中の3人を感じられたか?」

遊矢「それが・・・」

沢渡「ほらバーニングソウル!」

遊矢「熱いからやめろって!」

柚子「あれ?小鳥ちゃんは」

アストラル「すっかり忘れていたが・・・遊矢」

遊矢「いや・・・居るんじゃないか?」

プラシド「そこを動くなよ」

遊矢「な、何するんだよプラシドさん」

プラシド「斬る!」

柚子「ちょ、ちょっと!」

ユーリ「木刀じゃ斬れないんじゃないかな」

プラシド「俺が持てば木刀とて刃よ!危機を感じれば誰かは出てくるだろう!」

遊矢「ふざけやがって!いきなり何しやがるんだ!」

ユート「これは凌牙だな」

プラシド「先ずは凌牙か」

遊矢「てめえら・・・」

鬼柳「どういう気分なんだ?」

遊矢「知らねえよ。ったく何で俺が」

アストラル「シャーク」

遊矢「アストラルか」

アストラル「遊馬とカイトは?」

遊矢「ちょっと待ってろ・・・」

「デュエルでかっとビングを・・・」

遊矢「アストラル!」

アストラル「無事だったか」

「デュエルで懺悔を・・・」

遊矢「無事なものか、居心地が悪い」

ユート「そしてカイトだな。小鳥は居るのか?」

遊矢「いや居るのは俺達だけだ。そっちに居ないのか?」

アストラル「ああ」

「デュエルでかっとビングを・・・」

遊矢「何言ってんだよ。小鳥なら柚子の中だぜ」

柚子「私の!?」

「ピヨピヨ」

柚子「みんな遊矢くんの方に居たの!?」

アストラル「小鳥だ」

遊矢「すげえんだぞ遊矢の中!こいつの頭の中な!」

柚子「それを言ったら柚子さんの中なんて」

遊矢「ちょっとやめろよ遊矢!引っ張るなって・・・いててて」

柚子「ご、ごめんね柚子さん・・・言わないから安心して」

沢渡「何やってんだ?」

プラシド「おそらく遊矢と柚子の心の中に居る遊馬達が喧嘩でもしているのだろ」

アストラル「何にしても安心した」

ユート「元に戻る方法と分断された次元を戻す方法を考えないとな・・・」

鬼柳「そこは安心しろよ。行こうぜ」

プラシド「ああ」

沢渡「早退すんのかよ?」

鬼柳「遊星達とちょっとな」

遊星「俺の推測ではこのまま遊矢の中に居ればいつか一つになってしまう」

ジャック「それはどうなるんだ?」

遊星「遊矢でも遊馬達でもない別の誰かになってしまうということだ」

クロウ「厄介な話だぜ。戻す方法は?」

遊星「戻す方法は今のところは無いが解決策なら考えた」

ボマー「それは一体」

鬼柳「どうだ遊星!何か思いついたか?」

遊星「タイムマシンだ」

プラシド「過去へでも遡るのか?ならば俺でも」

遊星「いや過去を変えてもこの未来へと繋がる保証はどこにない。ならば未来だ」

ジャック「なぜ未来だ」

ブルーノ「もしかしたら未来なら分離しているかもしれないし次元だって元通りかもしれないよ」

ジャック「それなら解決策を聞き帰ってこればいいだけだな」

クロウ「大丈夫なのか?」

遊星「未来に希望はある。遊矢が遊矢で無くなる未来も遊馬達が消える未来もあるわけがない」

鬼柳「じゃあ行こうぜ!そのタイムマシンってのは?」

遊星「俺の部屋の机の引き出しにある」

遊星「とりあえず半年後にセットして」

鬼柳「しかし変な模様が浮いてるな。時を超えているからか?時計のマークがそこら辺に浮いてるぜ」

ジャック「前方に何か居るぞ」

遊星「タイムパトロール隊か、速度を落とそう」

クロウ「妙なのも居るんだな」

ウーウーウー

遊星「何!?」

ブルーノ「どういうことなの遊星!」

遊星「定員オーバーだ。本来5人乗りのタイムマシンに7人乗っている」

ボマー「捕まったらどうなるんだ!?」

遊星「時空犯罪者の仲間入りになり未来の世界で裁かれる」

ジャック「バカな!?」

遊星「彼らは過去の人間にタイムマシンを知られるのを極端に嫌がっている」

鬼柳「振り切るぜ遊星!」

遊星「仕方がない。何処の未来へ行くかわからんがここで捕まるわけにはいかん!」

クロウ「追って来たぞ!」

遊星「くっ・・・もっと速くだ!」

遊星「何とか振り切ったが・・・ここは何年後の未来なんだ?」

クロウ「ネオドミノシティ・・・少し変わったな」

ブルーノ「このまま僕達の未来の姿を」

遊星「それはやめておこう」

プラシド「この頃にはお前も生きては居ないだろうな。何故なら俺が」

遊星「未来は自分で切り開くものだ。自分の未来の姿を見ても何の成長にもならん」

ブルーノ「そうだよね・・・」

クロウ「どうせブルーノは遊星の尻でも追っかけてるだろうぜ」

ジャック「何ら変わらんだろうなお前は」

プラシド「勝ったのは俺に違いない。そうだな」

鬼柳「お前も遊星ばかり追いかけてそうだぜ」

プラシド「黙れ!勝つのは俺だ!」

遊星「次元が分断されて居なかったら」

ジャック「行けるだろうな」

クロウ「・・・行こうぜ」

遊星「行けたな。いつものように簡単に」

ジャック「舞網市か」

十代「遊星!」

遊星「十代さん!」

セレナ「どうして遊星が?さっき別れたはずだぞ」

遊星「色々と事情があってな。遊矢は生きて居ますか?」

十代「生きてるも何も・・・なあ」

赤馬「今日は彼らの式だった」

クロウ「式?卒業式か?」

セレナ「結婚式だ。遊矢と柚子の」

遊星「・・・あの2人いくつですか?」

十代「19だけど、早いよな。まあ遊矢はプロだから養う金もあるし」

鬼柳「19って事は5年後か!?」

セレナ「ブルーノとプラシドか・・・」

ブルーノ「どうしたの?」

セレナ「いや・・・何でも無い」

セレナ「私達はこれで帰る。行くぞ零児」

赤馬「ああ」

セレナ「お、お前も早く帰れ・・・たまになら来てもいいがな」

十代「おう!」

十代「・・・セレナもいつかは結婚するんだろな・・・何か悲しいぜ」

ジャック「まさかあの2人!?」

十代「そうじゃねえけど社長の家から大学に通ってるんだぜセレナ」

遊星「大学?」

十代「学校の先生になりたいって言ってな。成長したろ?」

遊星「あ、はい」

十代「人間は誰だって成長すんだよ。そう考えると柚子の父ちゃんが泣いてた理由がわかるぜ」

クロウ「そうだよな・・・俺も世話してる子供が結婚するとか言い出した日には」

十代「その割りには彼氏作らねえんだよなセレナって」

遊星「もし赤馬が彼氏なら十代さんは」

十代「誰だっていいぜ。セレナを幸せにしてくれる奴なら・・・なあ遊星」

遊星「・・・そうですね」

十代「そういや遊矢に会いに行くんだっけ?待ってろよ住所書いてやるから」

遊星「ここか・・・しばらく待とうか」

プラシド「早く行くべきだ」

遊星「二次会で解散して約1時間は経過したと十代さんは言っていた。ならあと3時間近くは待たねばならない」

鬼柳「おいおい・・・まさかと思うけど」

遊星「初夜だ」

クロウ「今日日の若い奴なら・・・いや遊矢達ならあり得るかもしれねえな」

ジャック「でき婚では無いらしいからな」

ボマー「しかし3時間は長いんじゃないか?」

遊星「先ずは身を清めるためにシャワーを浴びるだろう。2人合わせてトータル20分というところだ」

遊星「ここからが正念場になる。仮にお互いが初めて同士ならばどうすればいいかわからず時間が経過する」

遊星「ここで遊矢は男を見せ前戯を始めるだろう。だがやり方がわからずに悪戯に時間が経過してしまう。これで1時間」

プラシド「強ち間違いでは無さそうだな。遊矢に限っては」

遊星「ある程度すれば挿入する・・・だが問題がある」

ジャック「遊矢は想像を絶する巨根」

遊星「柚子が処女ならば至難の業となる。ここでまた時間が経過してしまう・・・30分ってところだ」

遊星「遊矢は早漏でも無く遅漏でも無い・・・10分で初体験は終わるだろう。終わった後に突撃するのはマズい」

クロウ「けど遊矢は絶倫だぜ?一発で終わるのかよ!」

遊星「それはそうだが遊矢は柚子を大切に想っている。一回で終わるだろう・・・今日に限ってはな」

ブルーノ「さすが遊星!」

遊星「待機だ。俺の予想が正しければ3時間が一番妥当な時間帯だ」

ピンポーン

遊矢「誰だ・・・こんな時間に・・・」

柚子「誰か来たの・・・?」

遊矢「いいよ寝てて、痛かっただろ?ゆっくり休んでてくれよ」

柚子「・・・うん」

ピンポーン

遊矢「今出るよ!誰だこんな時間に・・・」

ガチャ

遊星「・・・」

遊矢「遊星さん!?何か雰囲気が昔の・・・ブルーノさんとプラシドさん!?何で!」

ブルーノ「何でと言われても」

柚子「どうしたの・・・ブルーノさん・・・プラシドさん・・・ど、どうして」

プラシド「俺がここに居る事がそんなに驚いたのか」

遊星「俺達は過去から来た」

遊矢「遊星さん達なら何でもアリだよな・・・とりあえず上がってよ」

遊星「近いうちに大量のモンスターとのデュエルになるのか?」

遊矢「うん」

ジャック「例の黒いアストラルが俺達に宣戦布告か・・・それでその黒いアストラルは何処に居るんだ」

クロウ「早めに叩いちまおうぜ!」

柚子「私の中に隠れて居るの」

鬼柳「って事は小鳥以外にも野郎が!?」

遊矢「あの爆発の余波で身体の中で再生していたんだ・・・時を伺いながら」

遊星「遊馬達との分離は?」

遊矢「黒いアストラルとのデュエルが終わった後にね。次元も元通りに」

クロウ「やったぜ!」

遊星「黒いアストラルを倒せば全てが元に戻る。帰り次第に柚子の中から奴を取り出す道具を作ろう」

遊矢「それと遊星さん!帰りに気をつけて!」

遊星「何かあるのか?」

遊矢「襲撃されるんだ。しばらくの間、遊星さん達は行方不明に」

ジャック「安心しろ。その助言があれば気を抜かずに帰る事ができる」

柚子「気をつけて帰ってね!」

遊矢「プラシドさんとブルーノさん・・・言わなくて良かったのかな?」

柚子「言いにくいわよ・・・」

プラシド「死ぬのか俺は」

遊矢「!?」

プラシド「死ぬのだな」

柚子「それは・・・」

プラシド「戦いの中で死ぬならば本望だ。だがお前達はもう戦う事などはするな」

鬼柳「満足してるぜ2人揃って!いい面構えだぜ」

遊矢「死ぬ・・・でも生きてよプラシドさんもブルーノさんも!」

プラシド「元々、死んでいるようなものだ。死んだとしても何ら後悔は無い」

柚子「・・・」

プラシド「未来の俺は死んでいるのだったな?なら過去の俺が祝福してやる。お前達の未来には希望がある」

鬼柳「まあ死にそうにねえから安心しろよ。遊星も居るしよ」

遊矢「うん」

プラシド「帰り道に何があるのか知らんが何ら恐る必要はない」

鬼柳「何が来ても全部ぶっ飛ばしてやるぜ!」

クロウ「けど帰り道に何があるんだろうな」

ブルーノ「タイムパトロール隊・・・は居ないみたいだね」

ジャック「何か来るぞ!」

鬼柳「1、2・・・8体だ!8体のモンスターが来るぜ!」

遊星「まさか遊戯さんを倒した8体のモンスターか!?」

プラシド「遊矢達が言っていたのはこいつらか!」

ボマー「ぐわあああああああああああああああああああああ」

クロウ「ボマー!」

遊星「こんな所で攻撃されれば・・・だが引くに引けない状況だ」

鬼柳「徹底的にやってやろうぜ遊星!」

ジャック「俺達には柚子を救わねばならん使命がある!」

クロウ「野郎・・・ボマーの仇だ!」

遊星「操縦は任せたぞブルーノ」

ブルーノ「任せてよ遊星!」

遊星「行こう!ここで奴らを倒す!」

数日後

遊矢「帰って来ないな遊星さん達」

ユーゴ「牛尾のおっさんも知らねえってよ!何処行っちまったんだか」

ユーリ「これは彼らのお墓を建てないとね」

ユート「弱ったな・・・次元は分断され遊星達も不在となると」

沢渡「まあ気楽に行こうぜ。遊星達のことだきっと無事だろうぜ」

セレナ「このテレビは面白いぞ」

アストラル「これは面白いな」

柚子「・・・」

遊矢「どうした?顔色が悪いぞ」

柚子「何か具合悪くて」

ユート「きっと帰って来るはずだ。明日も学校だから早めに寝よう。遊星達が居ないからって怠けてはダメだ」

沢渡「こんな時に学校?遊矢の中に遊馬達が居て遊星達も行方不明なのにか?」

ユート「だからと言って疎かにするのは違う。じっくり考えるべきだ」

ユーゴ「まあ何とかなるだろうぜ。なあ遊矢」

遊矢「ああ」





続く

ジャック「タイムマシンの調子はどうだ」

遊星「完全に壊れてしまったようだ。それよりもここは何処だ」

プラシド「見たところ舞網市だ・・・奴らに襲撃されて元に戻って来たのだろう」

鬼柳「・・・やべえなモンスターにぶん殴られて頭おかしくなっちまったか」

ボマー「どうした」

鬼柳「あ、あれ・・・あれだよ」

ブルーノ「小さい遊矢くんが4人・・・何で!?」

クロウ「おいおい・・・小さい柚子まで来たぜ。こっちも4人だ」

ジャック「何が起こっているんだ!?これも敵の攻撃なのか!」

遊矢「勝手に行っちゃダメだろ!」

柚子「ほら危ないでしょ」

遊星「遊矢、柚子」

遊矢「遊星さん?その格好はまた過去から未来に来たんだ」

遊星「やはり未来の世界か・・・その2人にそっくりな子供は何なんだ?」

遊矢「俺達の子供だよ」

ジャック「子供・・・つまりそれは」

柚子「八つ子よ」

遊星「何!?」

遊星「八つ子・・・八つ子と言ったか!?」

遊矢「うん」

プラシド「そ、そんなバカな話があるというのか!?」

ボマー「普段クールな2人が狼狽えるとは・・・私も正直言って驚いているが」

柚子「今回はどうしたの?」

ジャック「予想通りモンスターに襲撃されてな」

クロウ「タイムマシンと一緒にぶっ飛ばされてこのザマだぜ」

遊星「この子達はいくつだ」

遊矢「3歳」

柚子「遊星さん達ね面白がって過去から頻発に来てるのよ?」

クロウ「なわけねえだろ!現に俺達は2度目だぜ!?」

プラシド「いやここから無事に帰った後にやって来るのだろうな。何度も何度も」

鬼柳「ヒャーハッハッハ!最高に暇人じゃねえか!」

遊星「タイムマシンを直したいのだが赤馬の協力が必要だ。俺とブルーノでは」

遊矢「あいつなら出張とかでニューヨークに居るよ」

遊星「なら何処でも行ける扉で赤馬に・・・ポケットが無いぞ。さっきまであったはずなのに」

ブルーノ「遊星あれ!」

遊星「子供達が取っていたのか・・・しかしいつの間に俺の懐から」

子供1「・・・」ゴソゴソ

遊星「どうしてポケットの使い方を・・・まさか俺が」

子供2「蟹!蟹!」

ブルーノ「蟹?」

遊矢「遊星さんの事を蟹って呼んでるんだよ」

ジャック「遊星の子供の頃のあだ名を知っているとは」

ボマー「さあ君達も蟹のお兄さんに返してあげるんだ」

子供1「えいっ!」バキッ

ボマー「ぐわああああああああああああああああああああ」

子供2345678「・・・」シュッ

ドスッバキッドゴッボコッ

ボマー「ぐわあああああああああああああああああああああ」

クロウ「ボマー!」

ジャック「子供の力でボマーを殴り倒すだと!?どうなっているんだ!」

遊星「遊矢と柚子の血を引いているだけあって・・・強いぞ!」

プラシド「子供相手にデュエルするのか」

遊星「いや両親の説教が一番効くだろ。遊矢、柚子」

遊矢「返さないとダメなんだぞ」

柚子「遊星さんも困ってるんだから」

子供1「ペッ」

ジャック「反抗期か」

遊矢「俺も家にいないときあるからさ」

柚子「少し我儘になってるのよね。ほらハリセン出しちゃダメじゃない!」

ボマー「ぐわああああああああああああああああああ」

クロウ「ハリセンでボマーに徹底的に追い打ちをかけてやがる」

鬼柳「このチームの中で一番強え奴って本能的に分かってるんだろうぜ」

ジャック「どうする遊星」

子供1「・・・」ゴソゴソ

クロウ「な、何か出す気だぜ」

遊星「ショック銃!?」

子供1「・・・」チャキッ

プラシド「奴らボマーを人質に取ったぞ!」

鬼柳「きたねえ真似しやがって!」

ボマー「ふ、不覚・・・」

遊星「誰か子供達がいう事を聞く相手は居ないのか?遊矢達の親とか」

柚子「私のお父さんも遊矢のお父さんも初孫だから可愛がって怒らないのよ」

クロウ「初孫が8人居たんじゃ驚きだろうな」

ジャック「何だ見つかったのか父親」

柚子「ひょっこり帰って来たのよね」

遊矢「母さんの言うことなら多少は聞くんだよな」

遊星「なら洋子さんを呼んできてくれ」

遊矢「町内会の旅行で」

ジャック「こんな時に!」

プラシド「お前達の子供ならばタフだろ。俺がやってやる」

ブルーノ「それはダメだよ!」

プラシド「峰打ちだ。安心しろ」

遊星「・・・あれを起動させるか」

鬼柳「あれ?奥の手でもあるのか!?」

遊星「名付けてミニ遊星」

ジャック「ミニ遊星だと!?何なんだそれは」

遊星「小さい俺だ。子供相手ならばミニ遊星の方が仕事をしてくれる」ポチッ

クロウ「大変な事になってるぜ・・・ミニ遊星が子供達と互角に殴り合ってる」

ブルーノ「でも3対8じゃ!」

遊星「ミニ遊星にも俺と同様にポケットがある。道具は小さいがな」

鬼柳「行けミニ遊星!」

プラシド「意地を見せろ!」

遊星「八つ子なら色々と大変だろ?金銭面とか」

遊矢「プロデュエリストだから心配は無いよ。かなり稼いでるし」

柚子「プロの中でも上から数えて六番目ぐらいの実力なのよ遊矢って」

クロウ「若いうちに結婚して子供に囲まれて金まであるってよ・・・どうだ気分は」

ジャック「何とも言えんな・・・しかもプロの中でも上位の位置に居るのか」

遊星「これから先、また子供を作るのか?」

遊矢「いや・・・それは」

遊星「これは重要な事なんだが柚子に聞こうか。性生活に満足してるか」

柚子「えっ?」

遊星「最近はいつ頃なのか、それが聞きたい。柚子の口から」

柚子「何で私が」

遊星「教えてほしい。別に変な意味ではないんだ」

鬼柳「押せ押せミニ遊星!」

プラシド「遊矢に負けるな!」

柚子「・・・昨日!これでいいでしょ?」

遊星「昨日?回数は?」

柚子「六回よ!」

遊星「これはまた子供ができるな」

クロウ「六回ってお前どうかしてるんじゃないのか?」

ジャック「異常だぞ」

遊矢「ハハハ・・・」

遊星「ゴムは付けてるのか・・・ありがとう参考になった。ところで口でするのか?」

柚子「遊星さんってたまに変な事を聞くよね・・・」

遊星「気になって仕方がないんだ。教えてくれないか?」

柚子「す、する」

クロウ「できるわけねえだろ!どんな口してんだよ!」

柚子「慣れよ」

ジャック「母は強しだな」

遊星「ちなみにお互いの好きな体位は何か」

遊矢「・・・バック」

柚子「私も」

遊星「純粋だった2人はもう居ないんだな・・・」

クロウ「元々とんでもねえ奴らだったけどな・・・」

ジャック「あの頃のこいつらは誰よりも異常だった・・・」

鬼柳「終わったぜ」

プラシド「所詮は子供だ。一頻り暴れたら寝てしまったぞ」

遊矢「これからどうするの?」

遊星「そうだな・・・赤馬を呼び出して・・・ポケットが壊れてしまったか」

クロウ「時間かかりそうか?」

遊星「随分と手荒な扱いをしていたようだ」

ジャック「一刻も早く帰らねば過去の遊矢やユーゴ達が大変な目に会うぞ」

遊星「野宿して道具を直してタイムマシンを・・・時間がかかりそうだ」

遊矢「じゃあ俺の家に来なよ」

クロウ「いいのか?」

柚子「広いから大丈夫よ」

ジャック「自慢か?」

遊矢「若い頃世話になったし・・・」

クロウ「こいつが俺達より歳上なんだぜ?信じられねえよ」

遊星「とりあえず世話になろうか」

遊矢「ここ」

クロウ「でけえ・・・」

鬼柳「豪邸じゃねえか」

柚子「屋上と地下室もあるのよ」

ジャック「屋上と地下室だと!?」

ブルーノ「やっぱりプロだよね。車まであるよ」

プラシド「犬まで居るのか」

遊矢「それと猫が居て」

遊星「成長したんだな遊矢も」

遊矢「入って、どうぞ」

ジャック「家の中も広いんだな・・・」

クロウ「の割りには遊矢と柚子の格好は庶民的なんだよな」

遊矢「いいよ、上がって上がって」

プラシド「奴らはどうしていると思う」

遊星「しっかり者のユートが居て行動派のユーゴも居る」

ジャック「それに何だかんだ言って柚子が纏めているだろ。そうだったのだろ?」

遊矢「よ、よく知ってるな。さすがジャックさん」

数日後

遊星「しかし広いな迷子になりそうだ」

鬼柳「プラシドは何処に行ったんだ」

柚子「庭で素振りしてるけど」

ジャック「色々と快適すぎて俺は帰りたくなくなって来たぞ」

クロウ「じゃあ一生居ればいいじゃねえか!」

権現坂「失礼するぞ」

遊矢「あ、権現坂」

権現坂「遊星殿が来ていると聞いてな」

遊星「権現坂!」

ブルーノ「権現坂くんじゃないか!」

鬼柳「おっさん!」

クロウ「随分と逞しくなったじゃねえか」

ボマー「いい筋肉の付き具合だ」

ジャック「男らしさが上がっているではないか」

プラシド「権現坂が来ているのか!?」

権現坂「しかし過去からやって来るとはさすが遊星殿!いやチーム5D'sだ!」

柚子「遊星さん達って権現坂のこと好きだよね」

遊矢「気が合うんじゃないか?」





続く

黒咲「まだ通じんのか!?」

赤馬「ああ」

黒咲「くっ・・・このままではユートと瑠璃と瑠璃が!ついでに遊矢と沢渡も」

権現坂「落ち着け」

赤馬「一つだけ方法がある。だがそれをすれば君は騒動が終わるまで戻って来れんぞ」

黒咲「俺は何だってやるぞ」

赤馬「こいつを使う」

権現坂「それは」

赤馬「転送装置だ。これを使い沢渡と交代で君が行く」

黒咲「あいつと交代で?」

赤馬「こんな時のために沢渡シンゴのダーツを一つだけ転送装置に改造しておいた・・・一回きりの裏技だ」

赤馬「こうなっては遊星の次元へ行くのは君の方が相応しい。戦闘向きでもあるからな」

権現坂「戦闘向き?」

赤馬「この騒動が生み出されたのは遊星の次元での攻防戦が引き金となった。敵はそこで何かをするかもしれない」

黒咲「俺が行けば戦力になるんだな」

赤馬「お調子者の沢渡よりも敵を問答無用で排除できる漆黒の意思を持つ君ならば」

黒咲「いいだろう。俺が行ってやる」

赤馬「1時間後に転送を開始する。支度をしてくれ」

黒咲「そういうわけだ。俺は行く」

北斗「本気なんですか黒咲さん!?」

真澄「なら私達も」

刃「俺も遊星さんに」

黒咲「1人だ。そしてランサーズ黒咲部隊の隊長代理はお前に任命する」

北斗「ぼ、僕!?」

真澄「北斗よりも私の方が」

黒咲「融合使いは黙ってろ。俺は融合が嫌いだ」

真澄「ゆ、柚子だって十代さんだって融合じゃないの!」

黒咲「瑠璃は俺の妹だから別だ。十代は・・・十代には恩義があるから敵意は無い」

刃「シンクロは」

黒咲「興味が無い。隊長代理はお前だ」

北斗「は、はい」

刃「じゃあ気をつけて」

真澄「柚子をお願いします・・・それと十代さんに会ったら私とデュエルしてと」

黒咲「わかった。土産ぐらいは買ってきてやるから安心しろ」

アユ「不審者だ!」

タツヤ「最近ランサーズばかりで僕達と遊んでくれないじゃないか!」

黒咲「俺はこれから遊星の次元へ行く」

タツヤ「行けないんじゃないの?」

黒咲「一度限りの大技で沢渡と交代でな。遊びたいなら沢渡にでも遊んでもらえ」

アユ「お土産買ってきてよね」

タツヤ「不審者はけち臭いから」

黒咲「約束してやる。何がいい」

アユ「高そうな物!」

タツヤ「後で転売できそうな物がいいかな」

黒咲「・・・お前は」

フトシ「痺れるゥ~!」

黒咲「そうか」

フトシ「遊星の次元にはボブという俺の友が居る。何かあったらそいつを頼りにすればいい」

黒咲「ああ」

フトシ「痺れるゥ~!痺れるゥ~!痺れるゥ~!」

黒咲「準備は完了だ。行くぞ」

権現坂「荷物は歯ブラシと茶碗と箸と着替えだけか」

黒咲「これさえあれば問題は無い」

赤馬「一つ言い忘れていたが榊遊矢達の近くに」

黒咲「融合次元の奴が居るんだな。纏めて殲滅するから安心しろ、融合次元はクズだ!お前もそう思うだろ?」

デニス「あ、うん」

権現坂「一人残らずやらねばならない。デニスもそう思っているな!」

デニス「そ、そうだよね!」

赤馬「かつて彼が1人でアカデミアを崩壊させた。私ができる事はアカデミアの残党を・・・そのためには君の力が必要だ」

デニス「ハハハ・・・」

日影「どのみちろくな奴じゃないでござる!」

月影「見つけ次第殺るでござる!」

デニス「・・・」

零羅「人間じゃなくて虫ケラ・・・そうだよね」

デニス「み、みんな敵意剥き出しだね!僕も頑張るよ!」

黒咲「最後の1人になるまでな・・・最後の1人に」

デニス「・・・」

赤馬「検討を祈る。是非ともみんなの力になってくれ」ポチッ

黒咲「待っていろ瑠璃、瑠璃、ユート・・・俺が今行くぞ!」

沢渡「確かに遊星達は消えちまった!だが俺が居る!」

遊矢「沢渡じゃな」

ユート「だがこういう時の沢渡の明るさには助けられる」

ユーゴ「よっ!リーダー沢渡!」

沢渡「リーダー沢渡・・・それいい!いいと思うだろ?」

セレナ「そうだな」

柚子「面倒な事は沢渡でいいよね」

沢渡「俺は荒ぶる魂を得た!つまり俺はネオ・ニュー・バーニング沢」

ヒュッ

ユーゴ「あれ?おい沢渡!?おーい!」

セレナ「消えてしまったぞ!」

ヒュッ

黒咲「・・・ユート」

ユート「隼!?どうして隼が!」

黒咲「瑠璃と瑠璃も無事か!」

柚子「く、黒咲・・・」

数日後

沢渡「赤馬零児!俺をそろそろ行かせろ!」

赤馬「もう転送装置を持つ者が居ない。諦めろ」

沢渡「クッソ!せっかくバーニング沢渡が大暴れするってのに!」

権現坂「バーニング沢渡?」

沢渡「荒ぶる魂だぜ!見てろよ・・・」

権現坂「沢渡が燃えている!?」

沢渡「どうだ!」

赤馬「これなら融合次元のデュエリストも簡単に葬れるな・・・誰かで実験してみよう」チラッ

権現坂「そうだな・・・」チラッ

デニス「!?」

赤馬「少し実験台になってくれないか?」

デニス「ぼ、僕が!?」

沢渡「安心しろよ!火傷するぐらいだから」

権現坂「男ならば立ち向かわねばならない時がある」

沢渡「じゃあ行くぜ!これがバーニングソウルだ!」

デニス「うわ・・・うわああああああああああああああ」





続く

>>245

黒咲「弁当だ。学校を楽しんで来い」

ユーゴ「俺のは!て言うか何でお前が作ってんだよ!?」

遊矢「俺のもないぞ!」

黒咲「俺が来たからには炊事洗濯は全て俺がやってやる。瑠璃と瑠璃に苦労はかけさせん!」

ユーゴ「沢渡が消えたと思ったら・・・何だこの野郎!」

遊矢「返せよ沢渡を!」

黒咲「転送した。再び次元が繋がるまで帰ってはこんだろうな」

遊矢「転送できるの!?じゃあ十代さんや他のみんなも」

黒咲「その装置が無いから無理だ。早く学校へ行け!」

柚子「遊矢!ユーゴ!行くわよ!」

セレナ「こいつはよく食べるが食べ過ぎないように注意して見ていてくれ」

黒咲「十代の猫か?」

ファラオ「フゥゥゥゥ!!!」

セレナ「こいつは少しおかしいが敵じゃない。威嚇はやめてやれ」

ユート「まさか隼が来るとは・・・何か騒動が起こりそうだ・・・」

柚子「ユート!」

ユート「あ、ああ」

ユート「人魂だと?」

ツァン「そうだよ。見た子が居るんだって」

ユーゴ「腹減った!」

ユート「俺のをやる」

柚子「遊矢は私と半分ずつでいいよね?」

遊矢「悪いな柚子!黒咲も俺達の分作ってくれれば」

ユート「そんな物は夜に出ると相場が決まっているが・・・」

ツァン「僕はさっき見たんだよね」

ユート「さっき?何処で」

ツァン「高等部の理科室」

ユート「・・・」

ユーゴ「行くのか?俺も行ってやるぜ!何か楽しそうだしよ」

ユート「ああ」

遊矢「何かありそうだな・・・俺も行くか」

遊矢「何も居ないぞ?どうなってるんだ」

ツァン「知らないよ。あっ!あれだよあれ」

ユート「人魂が三つ・・・いや人魂じゃないぞ!?」

ユーゴ「モンスターじゃねえか!」

アストラル「あれはゴーストリック・ランタン・・・レベル1のモンスターが3体!?来るぞ遊矢!」

「No.54!熱き闘志の雄叫びが眠れる魂すらも震わせる!」

アストラル「No.54反骨の闘士ライオンハート・・・!」

ライオンハート「デュエリストが四人と幽霊が一体・・・」

ユーゴ「だったらどうした!」

ライオンハート「デュエルだ!」

ユーゴ「野郎!やってやるよ!」

ユート「俺が行こう」

ツァン「何かこいつヤバいよ・・・」

ライオンハート「これを使え」

ユート「これは何だ」

ライオンハート「俺達のデュエルは拳闘で行う。そのスパイク付きのグラブをつけてな!」

ユート「!?」

ツァン「あれはアカデミア名物・撲針愚!」

ユーゴ「アカデミア名物だと!?」

「デュエルで懺悔を・・・」

遊矢「お前までこっちに来ていたのか・・・」

ツァン「お前?先輩にお前はないんじゃないの!」

遊矢「普段からそう呼んでいるだろ。何なんだこいつは」

ライオンハート「装着したな?デュエルだ!」

ユート「ボクシングか・・・アリトに教わって良かった」

ライオンハート「ソォラァ!」ガスッ

ユート「ッッ!掠っただけで!?」

ライオンハート「お前達も不動遊星らの如く時間の果てへ飛ばしてやろう!」シュッシュッシュッ

ユート「遊星だと?遊星達が何処へ行ったのか知っているのか!」

ユーゴ「てめえ!」

「デュエルでかっとビングを・・・」

遊矢「アストラル!何でNo.が!?」

アストラル「ドン・サウザンドだ」

遊矢「許せねえ!!!」

ライオンハート「ハハァッ!」ドスッ

ユート「ぐっ!一発でこの威力・・・だが俺も」

バキッ

ユート「ぐわっ!?」

ユーゴ「ユートがぶん殴ったのに吹っ飛ばされちまったぞ!?」

アストラル「それがライオンハートの効果だ。ライオンハートを倒す方法はたった一つ」

ユート「攻撃が効かぬなら・・・相手の心をへし折るまで攻撃に転じるのみ!」

ライオンハート「その前に俺がお前の心をへし折ってくれる!」

ユート「それはどうかな!」

ライオンハート「ほざけ!」

ガスッ

ユート「くっ・・・」

ライオンハート「カウンターか・・・だがどのみちダメージはお前に」

ユート「何度だってやってやる。何度でもな・・・お前の心をへし折るまで!」

ガスッ

ユート「何度でも・・・!」

ガスッ

ユート「ぐっ・・・まだまだ」

ライオンハート「何度やっても同じだぞ・・・」

ユート「遊星不在の今・・・遊星の次元を守れるのは俺だけだ。それに遊星の居場所を聞かねばならない」

ライオンハート「くっ・・・」

ガスッ

ユート「・・・もう一度だ!」

ライオンハート「こ、こいつ正気か!?」

ユート「かかって来るんだ・・・俺はまだやれるぞ」

ライオンハート「オオオオオオオオオオ」

ガスッ

ユート「・・・!」

ライオンハート「ハァハァ・・・まだやるのか」

ユート「やれるさ・・・!」

ガスッ

ユート「ううっ・・・まだまだ!」

ライオンハート「狂ってる・・・何だこいつは」

ユーゴ「何が守れるのは俺だけだ・・・カッコつけやがって!さっさと決めやがれユート!」

遊矢「俺達も居るだろ!」

ユート「そ、そうだったな・・・」

ライオンハート「・・・ッッ!」

遊矢「かっとビングだ!ユート!」

ユート「ああ・・・かっとビングだ!俺!!」

ライオンハート「お、教えてやろうか8体のモンスターを・・・お前はしつこ過ぎる・・・」

ユート「何だと・・・」

ライオンハート「俺を含めてエクシーズモンスターだ・・・普段は実体が無い。そして近くに居る」

ユーゴ「仲間がいやがるのか!?」

ライオンハート「このドン・サウザンドのカードの中にな!行け!!」シュッシュッ

遊矢「!?」

アストラル「遊矢の体内に!?」

「デュエルで苛立ちを・・・」

遊矢「カオスに落ちたる聖なる滴。その力を示し混沌を浄化せよ!」

「デュエルで懺悔を・・・」

遊矢「雷鳴よ轟け。稲光よ煌めけ。顕現せよ。我が金色の龍!」

ライオンハート「来るぞ・・・」

遊矢「No.73激瀧神アビス・スプラッシュ!No.46神影龍ドラッグルーオン!」

アストラル「何が起こった」

遊矢「わ、わからない・・・俺の中のカイトさんと凌牙さんが消えて」

ユート「まさか今目の前に居るのは」

ライオンハート「榊遊矢の中に居る2人を無理矢理モンスターにしてやった・・・ククク」

スッ

アストラル「カイト・・・シャーク・・・2人とも」

カイト「最高にいい気分だ」

シャーク「ああ!」

ユート「どうしてしまったんだ!」

カイト「邪魔だユート!」

「デュエルでかっとビングを・・・」

遊矢「カイト!シャーク!何やってんだよ!」

シャーク「今度こそドン・サウザンドが勝つ!てめえらを皆殺しにしてな!」

カイト「そういう事だ。悪く思うな」

ユーゴ「てめえ!」

シャーク「動けねえこいつと一緒にぶっ飛びやがれ!」バッ

カイト「じゃあな遊馬、遊矢・・・」バッ

数日後

柚子「カイトさんと凌牙さん・・・見つからないね」

遊矢「学校を吹き飛ばしたまま、何処かに姿を消して・・・」

黒咲「カイトと凌牙・・・これは」

ユート「ドン・サウザンドだ」

黒咲「絶対に許さんぞ!」

ユーゴ「借りはきっちり返してやるよ!」

「デュエルでかっとビングを・・・」

遊矢「絶対に2人を取り戻してやるぜ!」









続くじゃなくて終にしちゃってたか

まあつまらないのは事実だもんな。もう少し続けるけど

遊星「・・・」カチャカチャ

柚子「そう言えば遊星さん」

遊星「どうした?」

柚子「十代さん・・・行方不明なんだよね」

遊星「何!?」

ジャック「いつからだ」

柚子「もう2年ぐらいかな・・・突然姿を消して」

遊星「しかし十代さんの事だ。ひょっこり帰ってくるさ」

柚子「この時代の遊星さんも同じ事を言ってたけどね・・・帰って来ないのよ」

遊星「それだけ平和になったんだ。そっとしておこう」

柚子「でも」

クロウ「原因とかはねえのか?」

柚子「遊矢と話し合って見たんだけどね、あれなんじゃないかなって」

ジャック「あれ?」

柚子「セレナの事よ」

遊星「セレナか・・・」

遊星「教えてくれないか?」

セレナ「私は忙しいんだ。授業もあるし」

ジャック「しかし学校の先生とはな・・・あのじゃじゃ馬娘が」

クロウ「驚きだぜ」

遊星「十代さんの事なんだが」

セレナ「・・・知らん!あいつはバカだから何処かでフラフラしてるんだろ」

ジャック「何だその言い草は!」

クロウ「大人になっても十代嫌いは治らねえのか!」

遊星「君の事で消えたみたいな話なんだがな」

セレナ「あ、あいつは・・・私が・・・私が何処かへ行けって行ったら笑いながら何処かへ行った!」

遊星「何か言ったのか?」

セレナ「あまりにも彼氏がどうとか言い出すから黒咲を連れて行ったら・・・嬉しそうな顔して姿を消したんだ」

遊星「黒咲と付き合ってるのか」

セレナ「違う!」

遊星「まさかその歳で恋人ができたことが無いとか」

セレナ「くっ・・・」

遊星「遊矢と柚子は家庭がある。八つ子の子持ちだ」

クロウ「男に興味がねえのか?」

ジャック「お前は見た目がいいのだから寄ってくる男は居るだろ」

セレナ「時間だ。私は戻るぞ」

遊星「嘘は良くなかったな。十代さんは君の幸せを誰よりも願っていた」

セレナ「・・・」

遊星「君が黒咲を連れて来た時にきっと安心したんだろな。だから姿を」

セレナ「十代なんてどうだっていい・・・め、目障りだ!」

ジャック「貴様!」

クロウ「てめえ!」

セレナ「そんなに恋人だの結婚が重要なら見合いとか言うのをすればいい。そういうのもあるんだろ?」

遊星「そんな事をしたって十代さんは喜ばないぞ」

セレナ「お前はこの時代でも過去から来てもうるさい奴だな・・・そんなに十代が好きなのか!?」

遊星「付き合いが長いんだ俺と十代さんは」

セレナ「十代なんて・・・私はどうだっていい」

ジャック「反抗期なのか?」

クロウ「あの十代に対する態度は何も変わらねえよな」

遊星「・・・そうでも無いみたいだ」

クロウ「何が」

遊星「あれを見てみろ」

「ガッチャ!」

セレナ「もっと腕を伸ばして元気良くやるんだ!」

「ガッチャ!」

ジャック「十代の真似をさせているのか」

クロウ「へへへ・・・何だよセレナの奴」

遊星「セレナからしても十代さんは父親であり兄のような存在だ。きっと悲しいのだろう」

ジャック「まさか」

遊星「十代さんを探そう」

クロウ「帰らなくてもいいのか!?」

遊星「このまま放っておくのも良く無いだろ」

柚子「十代さんを探す?何処に居るのかわからないのよ!?」

遊星「このままじゃダメだ。因みに俺が居ない間に何が起こっているんだ」

柚子「えーっとカイトさんと凌牙さんがネオドミノシティで暴れて・・・私が黒いアストラルに乗っ取られたりして」

ジャック「カイトと凌牙が!?」

クロウ「何でもっと早く言わねえんだ!」

遊星「だが皆でどうにかした。そうだろ?」

柚子「8体のモンスターを次々に倒して・・・最後の一体は十代さんに」

遊星「分断された次元を超えたのか!?」

柚子「よくわからないけどセレナがやられそうになった時に突然現れて」

クロウ「流石に何度もありだな十代は」

柚子「遊星さん達が入れ違いで帰って来て十代さんが・・・ここから色々あって覚えてないのよ」

遊星「帰って来たのか・・・十代さんも居るなら安心だろ」

鬼柳「話は聞いたぜ」

プラシド「未来の十代を探すんだな」

遊星「そうだ。十代さんを探し元の時代へ帰ろう!」

数日後

十代「いてて、あのモンスターとんでもねえ強さだったな」

ユベル「ここは何処なんだろうね」

十代「デュエルモンスター次元から遊星の次元に吹っ飛んで来たって感じだな。強かったなあいつ」

セレナ「買い物は終わったぞ。みんなが腹を空かしているから早く帰ろう」

ファラオ「ニャ」

十代「ハハハ!見ろよ昔のセレナにそっくりな子供が居るぜ」

ユベル「あの子とももう2年もあってないんだね」

十代「学校の先生やって黒咲と仲良くやってるさ!もしかしたら子供も居たりして」

ユベル「嬉しそうだね十代」

十代「ん?そりゃ嬉しいぜ。セレナが幸せにしてたら俺はそれでいいと思う」

ユベル「そう・・・」

十代「けどたまにセレナに会って見たいなって思う事もあるよ。でも俺は敵が多いしな・・・」

十代「今頃なにやってんだろ。あいつ」

セレナ「十代!?いや・・・こんな所に居るわけが無いか・・・次元が分断されて奴も自分の次元に居るはず」

セレナ「・・・あいつが居ればカイトや凌牙だって助けられるはずなのに・・・」





続く

遊星「しかし目撃情報の少なさは」カチャカチャ

鬼柳「どっか別の場所に居るんじゃねえか?俺らの知らねえ次元に」

ブルーノ「あり得るよね」

ジャック「それよりも柚子はどうした?腹が減ってきたぞ」

プラシド「買い物だ。このチームのナンバー2のお前がこれでは遊星も苦労しているだろうな」

ジャック「何だと!?」

遊星「おかしいな?レバーが無くなってるぞ」

クロウ「はあ・・・子供達だよ。レバーもぎ取っちまったんだな・・・」

ボマー「ハハハ!腕白な子供達だな!いい子だからレバーを返すんだ」

バシッ

ボマー「ぐわあああああああああああああああああああああ」

クロウ「ボマー!」

ジャック「どういう躾をしているんだ!子供にハリセンを持たすか普通!?」

プラシド「俺が躾けてやる。相手がハリセンならば俺の木刀がちょうどいいだろ」

ブルーノ「ダメだよ!」

プラシド「安心しろ、峰打ちでやってやる」

鬼柳「壁に穴空いちまったぜ」

遊星「柚子が帰って来たら怒られるな。すまないがボマーを退かしてくれ、俺が直しておく」

柚子「ただい・・・何やってるのよ!壁に穴開けて!」

遊星「あれを見てくれ」

プラシド「は、離せ!」

クロウ「木刀はやめろって言ってんだろ!」

ジャック「相手は3歳児だぞ!」

子供1「・・・」ポイッ

プラシド「何だこれは」

遊星「電動バイブだな。それもパールタイプの」

子供2「パパとママの部屋にあった。それを使えばいい」

プラシド「こいつならば問答無用で貴様達を叩く事が可能だな。受けて立つ!」

遊星「後であのバイブが何故あるのか聞く必要があるな」

柚子「な、何だっていいでしょ」

遊星「いやこれが離婚の原因になるぞ、どうして柚子はあれを購入してしまったのか俺は聞かねばならない」

柚子「私じゃないわよ!あれは遊矢のお」

プラシド「デュエル!」ウイイイイイン

プラシド「一発でも当てられた奴は負けを認める。いいな」ウイイイイイン

子供6「タァッ!」

プラシド「面!」ウイイイイイン

子供5「えいっ!」

プラシド「小手ッ!」ウイイイイイン

子供4「チッ」

子供7「周りこんで攻撃しなきゃ」

プラシド「俺に死角は無い。来るなら来い!」ウイイイイイン

子供1「・・・」ジリッ

子供2「・・・」ジリッ

プラシド「よく間合いを取っているな。お前達の師は」ウイイイイイン

子供1「我流」

子供2「僕達に師は居ない」

プラシド「お前達は筋がいい。母譲りのハリセンを上手く使いこなし父譲りの強靭なバネがあるな」ウイイイイイン

プラシド「師が居ないのならば俺が師になってやってもいいぞ。プラシド流剣術を叩き込んでやる」ウイイイイイン

遊矢「ただいま!どうしたんだ?みんな揃って」

子供3「ママが怒ってる」

遊矢「ママが?ママが怒るなんて何時もの」

プラシド「だから俺は剣の道を」

柚子「そんな物を振り回して何が剣の道よ!」

ジャック「こんな物を購入したお前が悪い!」

クロウ「遊矢に言っちまうぞ!」

柚子「それは遊矢のお尻に挿れる物よ!何か問題あるの!?」

鬼柳「ヒャーハッハッハ!!!何か昔のノリに戻ってるじゃねえか!」

遊星「夫婦間の問題だ。どんなプレイをしていても2人の仲が良好ならいいんじゃないか」

遊矢「言っちゃったか・・・まあ勘のいい遊星さんならいつか気がつくと思ってたけど」

柚子「昔って何なの?」

遊星「いや気にしないでくれ」

ジャック「鞭で引っ叩いたりするのか?」

クロウ「首輪つけたり」

柚子「す、する。だから地下室があるんだから・・・」

遊星「少し用事ができた。後の事は頼まれてくれるか鬼柳」

鬼柳「突然だな。何処か行くのか?」

遊星「ちょっとな」

数日後

遊星「よく来てくれたな過去の俺」

遊星「その格好は俺は科学者になっていたのか」

遊星「言いたい事はわかる。こっちの次元のタイムマシンで行くんだな」

遊星「それと十代さんの事を聞きたい」

遊星「十代さんは過去の時代へ飛ばされて居る。それとタイムマシンの件何だが」

遊星「何か不都合でもあるのか?」

遊星「壊されている。カイトのタイムマシンも動揺にな」

遊星「何!?」

遊星「タイムマシンは一度壊されると修復するのに時間がかかるのは知っているな」

遊星「それにタイムパトロール隊への申請も時間がかかる」

遊星「誰かが何らかの目的で動いている」

遊星「過去と未来を潰すためにか」

遊星「ああ」





続く

遊星「手伝ってもらって悪いな」

カイト「お前はさっさと戻らねばならない。元の時代へ」

子供1「玉ねぎ・・・玉ねぎ・・・」

子供2「・・・」グイッグイッ

ジャック「髪引っ張られてるぞ子供に」

カイト「こいつらの悪戯にはもう慣れている」

鬼柳「カイトはわかるけど凌牙は何で居るんだ?まさか無職じゃねえだろうな」

シャーク「一応働いてるぜ。ほら名刺だ」

ブルーノ「バリアン興業・・・しかも社長なんだ」

ボマー「どう考えても堅気の仕事ではなさそうだ」

クロウ「カイトは女に縁がねえからいいけど凌牙はどうなんだ?妹と」

シャーク「・・・」

カイト「・・・」

遊星「何かマズい事を聞いてしまったか」

遊矢「そうか、遊星さん達は知らないんだよな」

遊星「何かあるのか?」

柚子「カイトさんの弟のハルトくんと凌牙さんの妹の璃緒さんね結婚したのよ」

遊矢「2人は親戚関係なんだよな」

遊星「何!?」

遊星「何が起こるかわからないものだな」

カイト「正月になれば嫌でも顔を合わせる」

シャーク「盆もだぜ。嫌になっちまうよ」

子供3「えいっ!」バシッ

ボマー「ぐわあああああああああああああああああああ」

遊矢「またボマーさん蹴っ飛ばして!」

柚子「ダメじゃないの!」

シャーク「俺らは独身って事よ」

ジャック「女に縁があるからって何らいい事は無いからな」

鬼柳「気を落とすんじゃねえぞカイト」

プラシド「凌牙に比べてお前は暗いからな」

ブルーノ「うん」

カイト「黙れ」

クロウ「カイトは社交的じゃねえもんな」

遊矢「女の人と行動するけど異性として意識されないんだよな昔から」

柚子「でもアユちゃんが引き取ってくれるって言ってたけどな」

カイト「何だっていいだろ。早く結婚しても何らいい事はない・・・何でハルトは凌牙の妹を妊娠させたんだ」

遊星「それが若さだ」

カイト「ああ・・・わかった。用事ができた。続きはまた今度だ」

遊星「俺達も手を貸そうか」

カイト「そうか」

遊矢「誰から?」

カイト「モンスターだ」

シャーク「お前その一言二言で済ますのやめろよ。理解できねえんだから」

カイト「遊矢、柚子と子供達」

柚子「またあの人?」

カイト「奴らにはお前達が適任だ。ついて来い」

シャーク「また夫婦喧嘩の仲裁か?」

カイト「ああ」

ジャック「夫婦喧嘩だと?」

クロウ「なら俺達の出る幕は無いな」

鬼柳「いいじゃねえか!何か満足できそうだしよ」

ボマー「確かに」

ブルーノ「君はどうする」

プラシド「俺はどっちでも構わん」

ロード・オブ・ドラゴン「俺自身と神竜ラグナロクを融合!」

ドラゴン・ウィッチ「私自身と神竜アポカリプスでエクシーズチェンジ!」

キングドラグーン「オオオオオオオ!!!」

クィーンドラグーン「アアアアアアア!!!」

カイト「あれだ」

遊星「ドラゴン夫婦か」

遊矢「しかし相変わらず酷い喧嘩するよな。俺達なんて滅多にしないのに」

柚子「そうよね」

クロウ「ぶん殴っていいか」

鬼柳「落ち着け」

ボマー「やめるんだ!」

キングドラグーン「邪魔立てするな!」

クィーンドラグーン「退いてよ!」

ボマー「ぐわああああああああああああああ」

カイト「落ち着け俺だ」

クィーンドラグーン「カ、カイト!?来るの速いのね相変わらず」

カイト「さっさと元の姿に戻って俺の話を聞け」

カイト「原因は何だ」

ドラゴン・ウィッチ「あれだよ!」

遊星「夫婦喧嘩の原因はセックスレス、夫の収入、夫の浮気・・・どれだ」

ドラゴン・ウィッチ「レスだよ」

鬼柳「おいおい満足してねえのか?」

ロード・オブ・ドラゴン「俺とて忙しいんだ。仕方がない」

カイト「遊矢言ってやれ」

遊矢「お、俺!?」

シャーク「お前の専門じゃねえか!」

遊矢「忙しいのは理由にはならない。俺はどんなに忙しくてもやる事はやる!」

ジャック「その分、柚子が死にそうになるがな」

遊矢「そりゃ毎晩じゃないけど次の日が休みなら凄いから俺」

ドラゴン・ウィッチ「どれぐらい?」

遊矢「6回ぐらいだよな?」

柚子「もっとよ」

カイト「少しはこいつらを見習ってみろ。子孫繁栄に関しては立派なもんだぞ」

遊星「お前達も頑張れば、ほら見てみるんだ」

ジャック「このように子供に囲まれた幸せな人生だって送れるぞ」

クロウ「モンスターは人生に何のか?」

鬼柳「それに同じ事してちゃ満足できねえんだよな!」

ロード・オブ・ドラゴン「それはどういう意味なんだ?」

シャーク「そりゃあれだ・・・何だ?」

遊星「柚子が責めたてる日だってある。そうだな柚子」

柚子「う、うん」

プラシド「どうせこいつらの事だ。遊矢に犬の真似でもさせて楽しんでるんだろ」

ブルーノ「仲が良いとね、こんな事だってできちゃうんだ」

遊矢「最初は頼むのに抵抗があったけど・・・柚子が察してくれてさ」

カイト「できた女房だろ。お前達は何年になる」

ドラゴン・ウィッチ「3年」

カイト「こいつらと同じぐらいか・・・なら頑張ってみろ」

シャーク「照れ屋で周りを引っ張り回してたこいつらだって大胆な行動ができちまうんだぜ」

ドラゴン・ウィッチ「まあ頑張ってみるよカイト」

カイト「そうか」

ロード・オブ・ドラゴン「八つ子か・・・いつ見ても凄いな」

カイト「これで用は済んだ。帰るぞ」

ドラゴン・ウィッチ「産まれたら名付け親になってよ!」

カイト「そんな事はお前達で勝手にやってろ」

鬼柳「いつの時代でもやってる事は変わらねえんだな」

ジャック「ああ」

柚子「カイトさんって歳上の人にモテるのよね。ドロワさんとか」

遊星「彼女とはかなりの年齢差があるんだったな」

カイト「いや一つしか変わらない」

クロウ「なわけねえだろ」

シャーク「マジだぜ」

遊矢「タツヤ達なんて最初見たときカイトさんの母親だって思ったらしい」

遊星「本当に一つしか変わらないのか?」

カイト「ああ」

ジャック「どう考えても見た目と年齢が合致しないぞ」

クロウ「デュエリスト七不思議の一つだぜ」

数日後

クロウ「まだ治らねえのか?」

遊星「ああ」

鬼柳「まあ気楽にやろうぜ!ヒャーハッハッハ!!!」

遊星「治すのには時間がかかるものだ」

ブルーノ「色々と手がかかるからね」

ジャック「そうなのか?」

遊星「タイムマシンを舐めてもらってわ困る。複雑なんだから」





続く

三沢「ここがこうなるんだ」

遊星「さすが三沢さんだ」

カイト「お前を呼んで正解だった」

遊矢「・・・誰?」

三沢「どうやら忘れてしまったようだな。俺は三沢大地だ」

柚子「あ、三沢さんね」

ボマー「ぐわああああああああああああああああああああ」

クロウ「ボマー!」

ジャック「こいつらは幼稚園に行かさんのか?」

柚子「夏休みなのよ今」

遊矢「暑くないの?」

遊星「全然」

ジャック「全く」

クロウ「俺らは季節感がねえからな」

三沢「十代は過去へ飛ばされたそうだな」

遊星「ええ」

三沢「十代の事だ。騒動を終わらせて居るかもしれんな」

柚子「でも十代さんっていつも1人で行動してるよね」

遊矢「遊星さんにはジャックさんとクロウさんや他にも鬼柳さん達」

柚子「遊馬くんにはカイトさんと凌牙さんにⅤさん達とか」

ジャック「言われてみれば」

クロウ「いつも1人で居るよな」

三沢「そっちの方があいつからしても楽なんだ。色々あってな」

ブルーノ「ふーん・・・色々って?」

三沢「ああ!」

ブルーノ「そんな事があったんだ・・・」

三沢「昔から1人で抱え込む・・・十代はそういう悪い癖があるんだ」

ピンポーン

柚子「はーい」

遊矢「十代さん怒ると尋常じゃ無いぐらい怖いもんな」

柚子「あ、セレナ」

セレナ「・・・」

遊矢「セレナも過去へ!?何で!」

セレナ「十代が居ると聞いた。だから行ってやるだけだ」

ジャック「どうする遊星」

遊星「いいんじゃないか。全てを終わらせる」

ブルーノ「完成も近いしね」

遊星「もう一度聞くが俺達の帰還で騒動は終わるんだな?」

遊矢「うん」

遊星「しかしどうやって・・・」

カイト「・・・こいつを持って行け」

遊星「これは?」

カイト「俺と凌牙は敵に乗っ取られ遊馬は遊矢の中に居る」

遊星「ああ」

カイト「敵を一網打尽にし尚且つ元に戻すには強い衝撃が必要だ」

遊星「ならこれは」

カイト「爆弾だ。それが最後の切り札となる」

三沢「直ったぞ遊星!」

遊星「行こう!過去の時代へ!」

黒咲「くっ・・・瑠璃が乗っ取られるとは」

柚子「俺としても誤算だった。だが・・・」

カイト「こうやってドン・サウザンドの力で俺達があらゆる次元を制圧してやる」

シャーク「てめえらはもう終わりなんだよ!」

遊矢「柚子を返せ!」

柚子「そいつはできない相談だな」

ユート「こいつ・・・」

ユーゴ「野郎!」

柚子「手始めにこの次元から」

遊星「それはどうかな!」

ユーゴ「遊星!やっぱり生きてやがったな!!」

遊星「みんな!離れてろ!」

ユーゴ「そいつは何だ!」

遊星「爆弾だ」

遊矢「そんな事したら3人が!」

ジャック「デュエリストが爆弾なんぞに負けると思ってるのか!」

遊星「・・・」ポイッ

十代「逃げてったな・・・大丈夫かセレナ?俺も4体のモンスターを相手にすんのはキツかったぜ」

セレナ「お、お前何で居るんだ?次元が分断されて」

十代「俺は未来からやって来たっぽい。だってセレナだよなお前?」

セレナ「未来から?何で未来から・・・」

十代「約束したじゃんか、セレナが危なくなったら絶対に助けてやるってな」

セレナ「だ、だから来たのか?」

十代「いやモンスターに吹っ飛ばされて・・・まあ今の俺ができねえ事を未来の俺がやったって事だ」

十代「今の俺が無理なら未来の俺がやって来る。未来の俺が無理なら過去の俺が来るんじゃないか?セレナが危なくなった時は」

セレナ「・・・」

十代「すっげえ爆発・・・」

セレナ「十代!」

十代「セレナ!?」

セレナ「何だこいつは!」

セレナ「私はセレナだ」

セレナ「偽物だ!私がセレナだ!」

十代「こいつは・・・未来のセレナか・・・?」

セレナ「2年間どこへ行っていたんだ?」

十代「旅だけど、お前はどうだ?黒咲と上手くやってるのか?」

セレナ「く、黒咲とは何でも無い・・・あれは嘘だ」

セレナ「くっ・・・」

十代「嘘!?何で嘘なんてついたんだよ・・・まさかと思うけど恋人が居ないって事か?」

セレナ「私は男に興味が無いしできた事も無い・・・例外はあるがな」

セレナ「こんなの私じゃない!まるで明日香みたいではないか!」

セレナ「明日香と私を一緒にするな!」

十代「あのな成長するとこうなるんだよ。俺から見れば大して変わってねえと思うぜ?」

十代「ユーリだって俺の時代じゃ坊主で服役中だしデニスだってホモビ男優になったし」

セレナ「な、なら私は大人になればこいつみたいに明日香のような見窄らしい見た目に・・・」

セレナ「私も好きで成長したわけでは無い!」

十代「そんなに明日香が嫌いか?今も昔も何でこうなっちまうんだろうな」

十代「でも明日香って美人でスタイルいいぜ?女の子からすりゃ憧れなんじゃねえかって俺、思うんだけどな」

セレナ「くっ・・・」

セレナ「くっ・・・」

十代「今も見た目大して変わらねえんだよな明日香もレイも・・・女ってすげえよな」

遊馬「アストラル!」

アストラル「遊馬!」

カイト「あいつはどうなったんだ?」

遊星「吹っ飛んだか・・・あるいは」

アストラル「No.96ブラック・ミストはしぶとい。きっとまた何処かで」

シャーク「しかしお前もタフだな」

遊矢「大丈夫なのか?」

柚子「う、うん」

遊星「俺達はこれから未来へ帰還するがどうする。少し気になる事もあってな」

ジャック「そもそもお前達2人の仲が・・・まあどうだっていいがな」

クロウ「何たって八つ子だぜ?」

遊矢「八つ子?」

柚子「何で未来に・・・て言うか未来に居たんだ」

遊星「このままこっちで学校に通うのも良し元に戻るのも良し」

ユーゴ「無茶苦茶な事を言うな!少なくとも遊星達が戻って来るまで学校に行っててやるぜ!」

十代「おーい!」

遊星「じゃあ行ってくる」

クロウ「喧嘩すんじゃねえぞ!」

数日後

遊矢「遊星さんたち何やってるんだろ」

柚子「元気にしてるんじゃない?」

ユーゴ「行こうぜ学校!」

ユート「遅刻しては元も子も無いからな」

セレナ「遊矢と柚子も早く来い!」

黒咲「弁当だ!持って行け!」

ユーゴ「珍しいじゃねえか!俺の分もあるのか!?」

ユーリ「僕は」

黒咲「お前はゴミでも漁ってろ」

遊矢「じゃあ行こうか柚子」

柚子「うん!」





終わってないけど新しい

また新しくここで始める

遊星「ただいま」

遊矢「帰って来たんだ遊星さん!」

柚子「過去の私達は?」

ジャック「無事に救って来たぞ」

鬼柳「タイムマシンの定員ってのはどうにかならねえのか?これじゃ帰る時も」

遊星「いや俺達はしばらくここで残る」

プラシド「残るだと?」

遊星「ああ」

クロウ「また世話になってもいいか?」

柚子「私達は」

遊矢「別に構わないけど」

鬼柳「詳しく聞かせろよ遊星」

遊星「そうだな。みんなにも教えないと」

十代「2年ぶりに何のか?さっき会ったから変な気がするぜ」

遊矢「十代さん!」

十代「久しぶりだな2人とも!大きくなったな子供達!」

鬼柳「つまりこっちのカイトや遊星のタイムマシンが?」

遊星「三沢さんのも破壊されて居たそうだ」

ブルーノ「誰がそんな事を?」

遊星「それがわからないんだ」

クロウ「・・・」

十代「何の話してるんだ?」

セレナ「そんな事は自分で考えてみろ!帰るぞ!」

十代「おいおい、遊星達の話は聞かなくていいのか?」

セレナ「お、お前には話がある・・・ついて来い」

十代「話?話って何だよセレナ」

セレナ「う、うるさい!」

遊矢「怒ってるなセレナ・・・」

十代「・・・わかったよ。でも遊星達の話を聞いてからでいいよな?」

セレナ「くっ・・・好きにしろ」

遊星「ここ最近は何か変わった事は?」

遊矢「特に無いよな」

柚子「うん」

遊星「・・・そうか」

十代「要するに怪しい奴を見かけたらって事だろ?」

遊星「ええ」

シャーク「話は聞かせてもらったぜ遊星」

カイト「俺もタイムマシンが壊されて腹が立っていたところだ」

遊星「みんなも気をつけてくれ」

セレナ「帰るぞ」

十代「すっげえ怒ってるな?何か言ったか俺」

セレナ「いいから来い!」

十代「まさかさっきの明日香に似てるってのか?」

柚子「確かに似てるよね。それだけ大人に」

十代「だろ?それなのにセレナも昔のセレナも怒ってさ」

遊矢「セレナは明日香さんの事を毛嫌いしてるよな」

セレナ「くっ・・・か、髪型が違うだろ!あいつと私を一緒にするな!」

遊星「いや美人に似てるというのは嬉しい事だと思うぞ」

クロウ「今も昔もお前って変わってるよな」

セレナ「来い!早くしろ!」

十代「ハハハ・・・」

十代「それで話ってのは?」

セレナ「お前は私に恋人がどうとか結婚だとか言っているがお前はどうなんだ」

十代「何が?」

セレナ「お、お前が居たから私は・・・できないんだぞ!責任を取れ!」

十代「俺が!?何で!」

セレナ「お前が私の近くをウロウロしているから私は・・・」

十代「そういう事か・・・じゃあ俺がまた旅に出ればいいのか?」

セレナ「ち、違う!」

十代「何か変だぞ?どうしたんだ」

セレナ「・・・練習」

十代「練習?何の?」

セレナ「デートの練習をさせてやる!」

十代「そんな練習する意味があんのか?素直に昔のように何処か行きてえなら言えばいいのに」

セレナ「くっ・・・」

十代「でも練習ってのは必要だよな。いいぜセレナ!遊びに行こうぜ!」

セレナ「最初からそう言えばいいんだ・・・早く連れて行け」

十代「デートの練習ってあいつも十代なのに三十代の俺とやって楽しいもんなのか?」

カキーン

十代「オラァ!」

カキーン

十代「もう一発!」

カキーン

十代「ほら10本全部だぜ!セレナはやらねえのか?」

セレナ「私は見てるだけでいい」

十代「じゃあもう一回行ってみるか!」

セレナ「2年間・・・どうだった?」

カキーン

十代「ん?そりゃ戦って戦って戦い抜いて・・・大変だったぜ!」

カキーン

セレナ「そうか・・・」

カキーン

十代「先生ってのは楽しいか?」

カキーン

セレナ「・・・楽しい」

カキーン

十代「そいつは・・・いい事だぜ!」

カキーン

十代「結局やらなかったよな。デートってのは多分だけど女のお前も一緒にやらねえとダメだぜ」

セレナ「こ、これは練習だ!何でお前に合わせないといけないんだ!」

十代「ふーん・・・ファラオ元気か?」

セレナ「元気だぞ。あいつもお前に早く帰って来てほしいと言っていた」

十代「セレナはファラオと仲良いもんな」

セレナ「私は別にお前何かどうだっていい。でもタヌキは寂しそうにしてた」

十代「そうか、次はどうするんだ?」

セレナ「お、お前が決めろ」

十代「なら飯食いに行こうぜ!飯!」

セレナ「金はあるのか?」

十代「あるに決まってんだろ」

セレナ「私が奢ってやってもいいんだぞ・・・金もあるし」

十代「何言ってんだよ。昔はお前に食べさせてやったじゃんか」

セレナ「私は昔の私じゃない!」

十代「わかってるぜ。カッコつけさせろよ、男なんだぜ俺」

セレナ「・・・」

セレナ「よく食うな。昔から何も変わっていない」

十代「そりゃ食べるさ!お前も食えよ」

セレナ「これからどうする気だ?」

十代「遊矢の家に泊めるか。遊星も居るし家も広いし」

セレナ「無職のくせに他人に迷惑をかけるな!仕方ないから私の家に住んでもいいぞ・・・あいつも居るし」

十代「いいの?じゃあ住もうかな」

セレナ「本当だろうな?何処かに行く時は私に連絡するんだぞ」

十代「ああ」

セレナ「そ、それと恋人が出来たらすぐに出て行け」

十代「好きな人が居るのか?セレナなら大丈夫だぜ、みんな惚れちまうよ」

セレナ「出来なかったら住み着いてもいい・・・そしてこのまま出来なかったら」

十代「出来なかったら?」

セレナ「責任を取れ!お、お前と出会わなかったら私は普通に結婚してたりしたんだ!」

十代「マジで言ってんの?自暴自棄になるなよ・・・いくつ歳離れてると思ってんだ?10歳近く」

セレナ「逃げる気か?何だって挑戦するくせに・・・私が怖いのか?」

十代「わかったよ。その賭けに乗ってやるよ」

セレナ「あ、後6回ほど練習して出来なかったら・・・約束は守れ!」

十代「お前との約束破った事ねえだろ?セレナの事だから明日にでもできてそうだけどな」

十代「どの部屋使っていいんだ?」

セレナ「お前は逃げると行けないからわ、私の隣に布団を敷いてやる」

十代「何か昔を思い出すぜ。一緒に旅してた頃さ隣で寝てたよな」

セレナ「変な真似をしたら・・・許さんからな」

十代「俺がそんな事するわけねえじゃん!」

セレナ「・・・明日香ならどうなるんだ」

十代「うーん・・・ちょっと考えるかもな」

セレナ「くっ・・・」

十代「それが男ってもんだぜ」

セレナ「私は風呂に入るからな。覗くんじゃないぞ」

十代「すっかり警戒心が強くなってるな。そんだけ大人になったんだなセレナも」

セレナ「・・・お前が子供なだけだ」

十代「それもそうか」

セレナ「覗いたら怒るからな。覗くんじゃないぞ」

十代「わかってるよ。ほら入って来いよ」

セレナ「明日香なら覗くのか?」

十代「何でも明日香で例えるなよ。たまには三沢とかカイザーでもいいじゃんか」

セレナ「くっ・・・」

数日後

遊星「あ、十代さん」

十代「遊星!」

ジャック「またセレナと何処かへ行くのか?」

十代「よくわからねえけどデートの練習させられてさ・・・大変だぜ」

クロウ「デートの練習?セレナとか」

十代「ああ!責任取れなんて言われてさ・・・お前ならどうする遊星」

遊星「責任とは結婚してくれと」

十代「そうなんじゃねえか?」

ジャック「まだ若いのにそこまで思い詰めているのか」

クロウ「十代とセレナって親子みたいなもんだろ?やべえって」

十代「俺もそう思うんだけど・・・あいつがさ」

遊星「俺の推測では久しぶりに十代さんに会って困らせようとしているのだと俺は思います」

十代「まだまだ子供って事だな。あいつも仕方ねえな・・・」

セレナ「行くぞ十代!」

十代「じゃあ行って来るぜ遊星!結婚で思い出したけどさ!遊星もアキと結婚してんだぜ!」

ジャック「!?」

クロウ「!?」

遊星「何!?」





遊矢「凄い深刻な顔してるな」

柚子「何か敵の手がかりを掴んだのよ」

遊星「・・・アキと俺が結婚しているそうだ」

鬼柳「マジかよ遊星!?」

プラシド「貴様!それでも男か!?」

ボマー「意外な事だな」

ジャック「それは本当なのか?」

遊矢「してるよ遊星さんも遊馬はまだだけど」

遊星「俺とアキが結婚か・・・何故だろうな」

クロウ「嫌なのか?」

遊星「意外だなって思って・・・」

ジャック「確かに」

鬼柳「何か心当たりはねえのか?」

遊星「無いんだ」

ジャック「俺も十六夜からそんな素振りは見たことが無い」

ブルーノ「僕も」

クロウ「俺もだぜ」

遊矢「十代さんも遊星さんも遊馬も女心がわかってないよな」

プラシド「斬るぞ」

鬼柳「落ち着けって」

遊星「それはどういう事なんだ?」

柚子「鈍感なのよね」

ジャック「言ってくれるな遊矢!」

クロウ「随分とデカくなりやがって!」

バキッ

ボマー「ぐわあああああああああああああああああ」

クロウ「ボマー!」

遊星「両親に危害を加えようとすると子供達が怒るからなやめておくんだ」

遊矢「俺と柚子は幼馴染だから」

柚子「お互い何考えているわかるのよね」

クロウ「何がわかるだ。ユーゴの件で派手にやりやがったくせに」

ジャック「全くだ」

遊星「いつ頃なんだ」

遊矢「去年だったよな?」

柚子「うん」

遊星「去年か?お前達は早いのに」

遊矢「俺はプロになったし稼ぎもできたから柚子をいつまでも待たすわけにはいかないから」

クロウ「ご立派な事だぜ」

遊星「過去の時代へ戻ったらアキと向き合う必要があるな・・・」

シャーク「遊星!」

カイト「重大な話とは何だ」

遊星「俺が結婚するそうだ」

シャーク「くだらねえ・・・そんだけか?」

遊星「ああ」

カイト「知らなかったのか?」

遊星「俺は過去の人間だ。知るわけがない」

ジャック「俺とて内心驚いている」

クロウ「マジで驚きだぜ」

ブルーノ「いいな遊星!僕も結婚したいな!」

遊矢「・・・」

プラシド「お前は無理だ」

クロウ「そんな言い方ねえだろ!」

ジャック「何様のつもりだ貴様は」

鬼柳「まあいいじゃねえか!なあ?」

ブルーノ「僕じゃ無理なのかな?」

柚子「べ、別に」

プラシド「諦めろ。無理なものは無理だ・・・まあ変える事もできるかもしれんがな」

シャーク「何だあいつ」

鬼柳「こいつはちょっとマイナス思考な野郎なんだ。お前らも知ってんだろ?」

カイト「忘れたのか凌牙」

シャーク「・・・そうだったな。久しぶりに会って忘れてたぜ」

遊星「不思議な事もあるんだな」

ジャック「まさか遊星と十六夜が結婚とは」

クロウ「ああ」

数日後

遊星「十代さん」

十代「お、遊星か」

遊星「結婚とは大事な事なんでしょうか」

十代「あ!悪りいな前の事か?つい言っちゃったぜ」

遊星「・・・」

カイト「十代、遊星」

遊星「どうしたカイト」

十代「聞いてくれよカイト!セレナがさ」

カイト「そんな話などどうでもいい!タイムマシンを破壊した奴がわかったぞ!」

遊星「それは誰なんだ?」

カイト「ベクターだ」

遊星「ベクターだと?」

カイト「ベクターは俺達の知らない間に軍団を作っていた・・・その中にはヨハンと斎王も居る」

十代「ヨハンと斎王だって!?」

カイト「それに未来の鬼柳もだ・・・こっちの次元は奴らからの総攻撃を受けている」

遊星「十代さん!」

十代「行こうぜ!みんなを集めてくれよ!」





続く

シャーク「お、来た来た」

ベクター「久しぶ・・・若返っちまったのか?何でもアリだな遊星は!」

遊星「過去から来たんだ」

十代「ヨハン!斎王!何やってんだ!」

ベクター「俺達は軍団を結成してよォ~!名付けてベクター軍団ってわけだ!」

ボマー「そんな好き勝手な事はさせんぞ!」

Ⅳ「邪魔すんじゃねえ!」

ボマー「ぐわあああああああああああああああああああ」

クロウ「ボマー!何しやがんだ!」ドスッ

ドルべ「ううっ・・・」

ベクター「あらら~」

ジャック「さっさとかかって来い!纏めて成敗してくれる!」

ベクター「おいおい、何も力だけがデュエリストじゃねえだろ」

カイト「ならどうするんだ」

ベクター「俺らVSお前らの意地と意地を賭けた勝負だぜ!」

ベクター「第一の勝負は男とは何かだ。わかるだろ」

十代「チンポ勝負か?」

ベクター「当たり!さすが十代だぜ。俺と考えが似てやがる」

遊星「チンポならば」

Ⅴ「ベクター軍団の先方は私が行こう」

カイト「なら俺が行く」

ジャック「待てカイト!チンポならば遊矢が」

カイト「クリスが相手なら俺が行くしかない」

遊星「審査員は柚子にしてもらおうか」

柚子「!?」

クロウ「見る目あるもんな」

遊矢「何で柚子なんだよ!」

遊星「チンポに関しては柚子の右に出る者は居ない」

Ⅳ「弄ったりしてるもんな!」

遊矢「ふざけるなよ!」

カイト「これは勝負だ。取って食うわけではない」ポロン

Ⅴ「私達のチンポを見てくれ」ポロン

カイト「・・・」

Ⅴ「・・・」

鬼柳「どうだ柚子」

遊矢「後で覚えてろよ・・・全員デュエルで成敗してやるからな!」

シャーク「ガタガタ言ってんじゃねえ!」

柚子「・・・小さい」

カイト「何だと」

柚子「ち、小さい・・・2人とも小さすぎる」

プラシド「小さいだと?どう見ても普通の」

遊星「そうか!遊矢のを見慣れているから他が小さく見えるんだ!」

十代「し、しまった!」

ベクター「引き分けってか?」

十代「見たいだな」

遊矢「そ、そんな事してるから彼女ができないんだ・・・何やってんだよカイトさん」

カイト「黙れ」

鬼柳「ヒャーハッハッハ!!!言いたい放題言われてんなカイト!」

カイト「・・・」

ベクター「第二勝負は全裸相撲だ。ナッシュ!」

シャーク「上等だ!」

Ⅳ「お前も凌牙と因縁があると思うけど俺が行かせてもらうぜ」

ベクター「お前達は操縦者だよ。相方選べ」

Ⅳ「相方?」

ゴーシュ「俺がやってやるよ!」バッ

シャーク「こっちは」

ボマー「私だな」バッ

シャーク「頼むぜ!」

ベクター「見合って見合って・・・」

ゴーシュ「ソラァ!」

ボマー「ヌッ!」

ゴーシュ「へへへ!いい身体してるじゃねえか!」

ボマー「君も中々のモノだ」

シャーク「ボマー!右フックだ!」

Ⅳ「ゴーシュ!回し蹴りをぶちかませ!」

ゴーシュ「けど相撲じゃ負けるわけにはいかねえぜ!そりゃあ!!!」

ボマー「ぐわああああああああああああああああああ」

ベクター「ゴーシュの勝ちっと」

ベクター「次は」

十代「わかったよ・・・悪りいが俺、帰るわ」

ジャック「帰るだと?相手はまだ居るのだぞ!」

十代「門限だ。セレナが帰って来いって」

遊星「そっちはどうする」

ベクター「全員居ないんじゃ意味ねえよ。こっちも解散だ」

鬼柳「未来の俺とやるのは俺だぜ!」

鬼柳「ヒャーハッハッハ!!!満足させてくれよ!」

クロウ「すっかり昔と逆転してんだな」

十代「帰らないとうるさくてさ」

ブルーノ「あのフードを被った2人は何なんだろね」

遊星「気になるな」

ベクター「じゃまた今度」

遊星「また今度な」

十代「今日はエビフライなんだってよ」

シャーク「前もじゃねえのか?」

十代「何かずっとエビフライ食わされてる気がするぜ」

数日後

遊馬「久しぶりに帰って来たらまだバカやってんのか」

小鳥「いつまで経っても大人にならないよね」

遊馬「呆れて物も言えねえぜ・・・」









続く

遊星「0勝1引き分け1敗か・・・」

シャーク「遊矢が出れば少なくともⅤには勝ててたぜ」

ジャック「意地を張るから」

カイト「・・・」

クロウ「俺らも何とか軍団にしようぜ」

鬼柳「歳上は十代何だし十代軍団でいいんじゃね?」

十代「遊星軍団でいいじゃねえか?俺ってリーダーってガラじゃねえよ」

セレナ「何で私の家で会議しているんだ」

遊星「遊矢は家族サービスとかでな。すまない」

ピンポーン

セレナ「また誰か来たのか・・・」

ユート「みんなが集まっていると聞いて」

十代「リーダーだ!」

遊星「ユートならリーダーらしいな」

ジャック「まあ問題は無いだろうな」

クロウ「よろしく頼むぜリーダー!」

ユート「?」

ユート「そういう事か」

十代「何かあったのか?」

ユート「実は隼が行方不明でな」

シャーク「黒咲?あいつなら」

カイト「ベクター軍団で見かけたぞ」

ユート「隼・・・」

遊星「ベクターが次にどのような作戦でやってくるか」

ジャック「注意せねばな」

セレナ「もう遅いから帰れ。泊まらせはせんからな」

十代「いいじゃん別に」

セレナ「良くない!」

十代「じゃあ俺が遊星達のとこに」

セレナ「待て!そう言って逃げるんじゃないだろうな!?」

十代「俺の家はここじゃねえか、心配しなくても帰って来るって」

セレナ「もし帰って来なかったら2度と許さんからな!それと帰って来たらちゃんと戸締りをしろ」

十代「ああ!じゃあ行こうぜ遊星!」

ユート「ⅣとⅤもか」

カイト「そうだ」

シャーク「あいつらもどうかしてるんじゃねえかって・・・Ⅳだ」

カイト「何やってるんだあいつ」

シャーク「Ⅳ!」

Ⅳ「凌牙じゃねえか、どうした?」

シャーク「うるせえ!ベクター軍団に寝返りやがって!」

Ⅳ「別に寝返っちゃいねえよ。こうして戻って来てるじゃねえか」

カイト「奴の目的は何なんだ」

Ⅳ「知らねえよ。何か手伝ってくれってよ」

シャーク「本当に何考えてるのかわからねえな・・・」

ユート「君はここで何をしているんだ」

Ⅳ「軍団の黒咲から預かり物があってな。セレナに用があるんだ」

ユート「隼がセレナに?」

Ⅳ「見合い写真だってよ。何考えてんだろなあいつも」

ピンポーン

セレナ「またか・・・忘れ物か?」

Ⅳ「ほらよ」

セレナ「何だこれは」

シャーク「見合い写真だってよ。どうだ?」

セレナ「こんな物に興味はない。結婚する気も見合いする気も無い」

ユート「しかし君は高望みしすぎなんじゃないか?」

カイト「その歳で男と付き合った事が無いなんて」

セレナ「何度も何度もうるさいぞ!私は男に興味なんて無い!」

シャーク「マジで言ってんのか?じゃあ好みのタイプとかあんじゃねえのか」

Ⅳ「流石にそれぐらいはあるだろ」

セレナ「な、無い・・・事も無い」

カイト「やはり高望みか」

シャーク「黒咲だって別に妹じゃねえセレナを心配してんだぜ?」

カイト「言ってみろ。探してやってもいいぞ」

セレナ「くっ・・・」

セレナ「一度しか言わんからよく聞けよ」

カイト「ああ」

セレナ「・・・赤くて優しい奴」

シャーク「赤で優しい奴か・・・」

Ⅳ「Ⅲだ」

セレナ「人の話を最後まで聞け!私の世界を広げてくれて・・・いつも約束を守ってくれる」

カイト「世界・・・そう言えばⅢのデッキは先史遺産だったな」

ユート「オーパーツと言えば別次元と別次元を繋ぐ物と言われているな」

Ⅳ「Ⅲも嘘つかねえしな。Ⅲだったのか」

セレナ「ち、違う!私と同じ融合を使うデュエリストだ!」

カイト「・・・まさか十代では無いだろうな」

セレナ「そ、そんなわけないだろ!あんな奴・・・何も思った事ない」

Ⅳ「やっぱⅢか」

シャーク「黒咲もきっと安心するだろうぜ」

カイト「まあ頑張ってみろ」

セレナ「くっ・・・」

数日後

セレナ「これで5回目だぞ。ちゃんと約束覚えて居るだろうな」

十代「は?だってカイトと凌牙から聞いたんだけどお前って」

セレナ「そんなのは嘘だ。あいつらの早とちりだ!」

十代「責任だろ?取ってやるよ。ちゃんとな」

セレナ「ほ、本当だろうな」

十代「男に二言はねえよ」

セレナ「言っておくが私は嫌なんだからな・・・まだ最後の1回が残ってるから安心だが」

十代「けど練習して出来ないってのも変な話だよな」

セレナ「何だっていいだろ!文句でもあるのか!?」

十代「無いよ。じゃあ行って来るからな」

セレナ「早く帰って来ないと鍵かけてやるからな。夕飯は一応作っておいてやるがな」

十代「俺は居候だぜ?気なんて使うなよ」

セレナ「さ、さっさと行って来い!」

十代「わかってるよ。じゃあ行って来るか」





続く

遊矢「また来てる・・・別にいいけど」

柚子「遊星さん達は」

シャーク「対ベクターとの戦いに向けての特訓だとよ」

遊矢「十代さんは?」

Ⅳ「セレナに引っ張られてどっか行っちまったよ」

遊矢「ふーん・・・カイトさんと凌牙さんは仕事見つからないの?」

シャーク「俺はバリアン興業を設立して」

柚子「でも無職よね?」

遊矢「トーマスさんはプロでユートは探偵やってるのに」

ユート「やめるんだ遊矢!たとえ無職でも2人は懸命に生きているんだから」

Ⅳ「何の因果か親戚になっちまってよ・・・悔しいでしょうねぇ」

シャーク「てめえ!」

遊矢「柚子と相談してさ」

カイト「相談?」

柚子「2人を更生させようって」

遊矢「遊馬が居ないなら世話になった俺がしないとダメだろ?カイトさんも凌牙さんも大人なんだし」

シャーク「・・・」

カイト「・・・」

遊矢「これ見てよ。俺と柚子の小さい時の写真」

シャーク「だから何だ」

柚子「カイトさんと凌牙さんにも小さい頃があったのよ。2人とも斜めに構えて生きてるけど」

遊矢「グレてたって何もいい事が無いよ?」

シャーク「てめえ・・・!」

カイト「・・・」

Ⅳ「ククク・・・」

ユート「もういいんじゃないか?2人の言いたい事は十分心に響いた」

遊矢「俺も父さんの事で色々あったけど権現坂が居て柚子が居たから折れずに生きて来られた」

シャーク「だから何が言いてえんだ」

遊矢「何ていうか運命の出会いっていうのかな?」

柚子「私と遊矢みたいに2人だってあったかもしれないのよ」

カイト「・・・」

Ⅳ「プッ・・・プフフ」

ユート「もういい。これ以上はやめるんだ」

シャーク「チッ」

遊矢「こうやって常に2人で一緒に居るとお互い意識するんだよな」

柚子「そうそう!でも幼馴染同士って恥ずかしいのよね」

シャーク「だから何が言いてえんだ!」

Ⅳ「フフフ・・・フハハハハ!」

ユート「いいんだ。カイトと凌牙もわかってるんだから」

カイト「・・・」

遊矢「人間ってモテ期が三回あるんだよ。知ってたカイトさん?」

カイト「・・・」

シャーク「だから何だ?俺だって学生時代はモテてたぜ」

Ⅳ「プッ」

遊矢「それってモテてたって言うの?」

柚子「何か違うのよね」

ユート「やめるんだ!こんな事をしてもカイトも凌牙も喜ばないんだ!」

カイト「・・・」

遊矢「何か違うんだよな・・・」

シャーク「てめえ・・・」

遊矢「俺はほら柚子一筋っていうか・・・何か恥ずかしいな!」

ユート「わかったわかった。もういいじゃないか」

シャーク「で?それが俺とこいつの生き方に何か関係あんのか?」

遊矢「あるよ。俺には柚子が居て子供だっているんだ」

柚子「2人も生き甲斐があれば働くんじゃないかなって・・・」

遊矢「モテたって何の意味も無い。最終的には1人何だから」

柚子「カイトさんは恋人とかできた事が無いけどそのうち出来るわよ!」

カイト「・・・」

遊矢「俺は柚子に出会えて本当に良かったと思ってる」

柚子「私も遊矢と出会えて本当に良かった」

Ⅳ「フハハハハ!ハハハハハ!!」

ユート「もういいだろ!別にカイトも凌牙も好きで無職で居るわけじゃないし独身じゃないんだ!」

遊矢「いや家庭を持つと人って変わるもんだぞ」

シャーク「てめえ!何だこの野郎!!」

Ⅳ「カイトも凌牙も・・・ククク!すっかり遊矢に負けちまってるよ!フハハハハ!」

柚子「カイトさんなら頑張れる。絶対に」

遊矢「だってカイトさんって死んでも死んでも必ず生き返ってるもんな」

カイト「・・・」

数日後

遊星「ただいま」

ジャック「遊矢の姿が見えんがどうしたんだ」

クロウ「遠征か?さすがプロだぜ」

柚子「ううん」

ブルーノ「何かあったの?」

柚子「カイトさんの懺悔カウンターが溜まってボコボコにされて入院してるのよ」

遊星「カイトが遊矢を?」

クロウ「何したんだ」

柚子「私と遊矢の馴れ初めの話をしてたら急に凌牙さんと一緒にデュエルで制裁し始めたのよ」

鬼柳「そりゃ怒るだろ」

プラシド「バカか貴様ら」

柚子「私たち何も怒らせる事を言ってないのによ?」

ジャック「何か言ってやれ遊星」

遊星「人の惚気話ほど腹が立つ事は無い。今後は他人にそのような話をするのはやめるんだ」





続く

ピンポーン

柚子「はーい!」

ベクター「ジャンジャジャーン!」

遊星「来たなベクター!」

ベクター「この前の続きだぜ。み~んな居るよな!?」

ジャック「遊矢なら入院中だぞ」

クロウ「十代もセレナとどっか行って」

ベクター「・・・帰るわ」

遊星「いや待つんだ」

ジャック「受けて立つぞ!俺達が!」

ベクター「全員居ないと意味無いじゃ~ん」

鬼柳「よぉ未来の俺」

鬼柳「ヒャーハッハッハ!デュエルと洒落込もうじゃねえか!」

遊星「今回はどんなデュエルを」

ベクター「とりあえず外に出ようぜ」

ジャック「カイトと凌牙の姿も見えんぞ」

遊星「カイトならAV女優に拉致されたらしいぞ。凌牙は知らん」

クロウ「撮影でもしてんじゃねえか?」

ベクター「鬼柳と言えば満足だろ。今回の勝負は鬼柳を満足させることだぜ!」

遊星「柚子の出番だな」

柚子「私!?」

ジャック「鬼柳を満足させてみろ」

柚子「できるわけないでしょ!」

ベクター「仕方ねえな・・・じゃあ誰か満足させてやってくれよ」

ジャン「なら俺が未来の鬼柳を満足させようじゃないか」

ボマー「こっち側は私だ」

ブルーノ「満足ってどうすればいいんだろ?」

遊星「男が満足する事と言えば・・・フェラチオだな」

ジャック「確かに」

遊星「どうして満足するのか柚子に答えてもらおうか」

柚子「・・・気持ちがいいから」

遊星「どうしてだ?遊矢は気持ち良さそうにするのか?」

柚子「どうだっていいじゃない!」

遊星「詳しく知らねばならない。必要な事だからな」

ボマー「・・・」ジュッポンポン

鬼柳「・・・」

ジャン「・・・」ジュッポンポン

鬼柳「・・・」

ボマー「・・・」ジュッポンポン

鬼柳「・・・」

ジャン「・・・」ジュッポンポン

鬼柳「・・・」

ボマー「・・・」ジュッポンポン

鬼柳「うっ・・・」ピュッ

ジャン「・・・」ジュッポンポン

鬼柳「・・・もういいぜ」

遊星「今回はこっちの勝ちのようだな」

ベクター「チクショー!」

クロウ「これで1勝1敗1引き分けだぜ!」

ジャック「ああ!」

遊星「次はどうする!」

ベクター「全員居ないんじゃ盛り上がらねえよ。今日は帰らせてもらうぜ」

プラシド「そうか・・・だがフードの男の正体を暴かせてもらうぞ!」

鬼柳「おい!」

プラシド「ハァァァァァ!!!」

パキンッ

プラシド「お、折れただと・・・俺の剣が・・・!?」

ジャック「奴の剣がへし折れただと!?」

クロウ「嘘だろ!?」

プラシド「何者なんだ・・・貴様!」

アポリア「フッ」

プラシド「まさか貴様が・・・貴様だったのか」

遊星「知り合いなのか?」

プラシド「いや・・・ベクター!次の対戦相手を指名する!」

ベクター「好きにしろよ。俺は構わねえよ」

プラシド「お前だ。俺はお前とやり合う運命にあるようだ」

アポリア「いいだろう。私の相手はお前だ」

プラシド「楽しみにしていろ。必ずや叩き斬る!」

数日後

遊星「プラシドは新しい剣を打っているんだな」

ジャック「ああ」

クロウ「何持ってんだ遊星?」

遊星「AVだ。カイトが出ているぞ」

ジャック「カイトが!?」

クロウ「AV女優ツァン・ディレ&藤原雪乃VS銀河眼使いの童貞・・・どうなったんだカイトは!?」

遊星「デュエルに負けて童貞を失っていた」

鬼柳「六武衆デッキは厄介だからな」

ブルーノ「リチュアもね。それも2対1だなんて」

遊星「カイトのライフは4000であっちは2人で4000の合計で8000だ。後一歩のところでカイトは敗れた」

ジャック「そして童貞を・・・虚しい話だ」

遊星「だがな珍しい事でもあるんだ。AVに素人が出演するなんて」

ブルーノ「そんなに?」

遊星「ああ!素人と言われているが大体は何処かで見たことのある男優や女優ばかりだ」

遊星「みんなも騙されないでほしい。AVで素人が出演するなんてごく稀な事なんだ!」





続く

十代「ここでカイトは負けちまったのか」

鬼柳「あと一歩だったのによ。ほら脱がされてる」

プラシド「しかしあいつ程の男がよくあっさり脱いだな」

鬼柳「負けは負けだから仕方ねえよ」

セレナ「何を見ているんだ!」

十代「や、やべえ」

鬼柳「AVだぜ!」

セレナ「それを何で私の家で見てるんだ!?」

鬼柳「こいつがやられて気晴らしに満足させてやろうかなって」

セレナ「何だこいつら!こんないやらしい物を見て何が楽しいんだ!」

プラシド「これが何なのか理解できるのか」

セレナ「当たり前だ!」

十代「セレナも大人になったからな」

セレナ「さっさとこんな物は何処かへやれ!」

鬼柳「わかったよ。せっかくカイトの晴れ舞台だってのに・・・女には理解できねえのか」

セレナ「おい十代」

十代「ん?」

セレナ「・・・お前も興味があるのか?」

十代「AVやエロ本ぐらい男なら誰でも見るぜ」

鬼柳「そりゃそうだ」

プラシド「俺は何とも言えんがな」

セレナ「女の裸・・・私がまだ子供の頃に見たくせにあの時は何も言わなかったな!」

十代「歳離れてるしセレナも子供だったからな。何とも思わねえよ」

セレナ「い、今はどうなんだ」

鬼柳「どうしちまったんだこいつ?」

プラシド「さあな」

十代「今はセレナも大人だし・・・興奮するかもしれねえな!」

セレナ「ふ、ふざけるな!絶対に見せてやらんからな!」

十代「大丈夫だって、覗いたりしないから」

セレナ「・・・どうしてもと言うなら・・・やっぱりいい。お前なんかに見せる代物ではない」

十代「?」

十代「何か顔赤いぞ?大丈夫か?」

セレナ「うるさい・・・こんな事してやらんからな」

鬼柳「男として見られてねえんだな十代!俺はどうだ?」

セレナ「お前は関係ないだろ」

鬼柳「ヒャーハッハッハ!そりゃそうだな!」

セレナ「こ、こんな・・・嫌だからな私は」

十代「まさか俺が何か企んでると思ってんのか?しないから安心しろよ」

セレナ「くっ・・・」

十代「警戒心が強いってのもいいけど恋人ができたらそこまで怒っちゃダメだぜ」

セレナ「・・・わかった」

鬼柳「帰ろうぜ。セレナがマジでキレちまう前によ」

十代「今度はプラシドがベクター軍団と戦うんだったな。頑張れよ」

プラシド「ああ」

十代「俺も何処か遊びに」

セレナ「夕飯だから家に居ろ!また何処か遠くへ行かれたら敵わんからな」

十代「わかってるよ。もう遠くに行かねえから安心してろよ」

セレナ「・・・」

十代「そう言えば6回やったんだから責任取らないとダメだったんだよな」

セレナ「お、お前が嫌ならこの件はやめてやってもいいぞ」

十代「いいよ」

セレナ「!?」

十代「何の責任何かわからねえけど俺がやったんだから取るよ」

セレナ「そ、そうか・・・」

十代「飯にしようぜ飯に」

セレナ「あ、ああ」

十代「どうした?」

セレナ「何でもない!少し心の準備をさせろ・・・」

十代「?」

セレナ「・・・同棲という奴になるんだな?」

十代「同棲も何も昔からこんな感じだろ?」

セレナ「それはデートの練習とかではないんだな。そうなんだな」

十代「何だっていいんじゃないか?セレナがそれで気が済むなら俺はそれで構わないし」

セレナ「お前は」

十代「何より一緒に居て楽しいぜ!こんなに楽しいって感じたのはヨハンのとき以来だぜ」

セレナ「と、とりあえず表札にお前の名前も書いてやる・・・書いてやるからな」

数日後

セレナ「私は寝るから変な真似はするんじゃないぞ」

十代「わかってるよ。おやすみ」

セレナ「・・・おやすみ」

ユベル「・・・」

ユベル「そろそろ動くか」





続く

柚子「悪霊が?」

セレナ「私の枕元に立つんだ。何処かで見たことのある奴でな」

遊矢「遊星さん」

遊星「・・・」ゴソゴソ

遊矢「それは」

遊星「お札だ。とりあえず額にでも貼っておこう」ペタッ

鬼柳「ヒャーハッハッハ!!!」

セレナ「くっ・・・」

ピンポーンピンポーンピンポーン

柚子「はあ・・・来たわよ」

プラシド「来たな。行くぞ」

ジャック「張り切っているな。あいつ」

クロウ「前回のリベンジってやつだろうぜ」

鬼柳「ま、そんだけじゃねえけどな」

ブルーノ「何かあるの?」

鬼柳「見てりゃわかるぜ」

ベクター「一気に決着つけようぜ。団体戦でよ!」

遊星「団体戦だと?」

ベクター「お互い5人を選んで・・・よーいドン!ってわけよ」

十代「いいぜ」

ベクター「こっちはこの5人だ!」

先鋒・アポリア

次鋒・斎王

中堅・ヨハン

副将・黒咲

大将・ベクター

遊星「ならば俺達は・・・行きたい者は手を挙げてくれ」

プラシド「アポリアは俺がやる」

十代「斎王とヨハンか・・・どっちも俺が」

ユベル「ヨハンはセレナにデュエルさせたらどうかな」

十代「セレナと?ヨハンとデュエルしてみるか?」

セレナ「私は構わんぞ」

ユート「隼は俺が」

シャーク「ならベクターは」

ジャック「俺が行く。髪型が似ているから一度戦ってみたいと思っていた」

シャーク「気をつけろよ。トリッキーな野郎だから」

プラシド「・・・」

アポリア「・・・」

クロウ「ずっと睨み合ってるぜ」

プラシド「俺は死ぬのだったな。ならば何故、お前は生きている」

アポリア「それは私の口から語る必要はない」

プラシド「ならば共に居る相方にでも聞いてみるか。このデュエルに制し」

アポリア「私には聞かんのか」

プラシド「聞く前に貴様は俺の剣によって両断されている」

アポリア「笑止な」

プラシド「・・・」

アポリア「・・・」

プラシド「キエエエエエエエエ!!!」

アポリア「ハァッ!」

キンッ

アポリア「よく鍛え抜かれた剣だ。前回とは一足違う」

プラシド「この世に斬れぬ物は無し・・・必ずや貴様を!」

アポリア「血の気の多い私だ。だがその闘争心の塊がまた羨ましい」

アポリア「だがしかし!お前なら私がどういうデュエリストかわかるはずだ!」

プラシド「力も技も速さも全てが三倍・・・それがどうした!」

アポリア「勝てんという事だ!」ヒュッ

プラシド「・・・後ろか!」キンッ

アポリア「カァッ!」ドスッ

プラシド「うっ・・・!」

アポリア「もう一発!」

プラシド「くっ!」

バキッ

アポリア「防いだか、だが剣がまたもへし折れたぞ」

プラシド「それがどうした・・・見せてやる。プラシド流剣術の極意を・・・そしてクリアマインドを!」

アポリア「クリアマインド!?体得したと言うのか!?」

クロウ「マジかよ遊星!」

遊星「まだ途中段階だがな・・・ぶっつけ本番でやれるのかプラシド」

プラシド「例え折られようが砕かれようが魂が折れぬ限り剣はそこにある!」

プラシド「見ろ!これが古より伝わりし念朧剣を!ハアアアアアアアアア!!!」

カイト「念朧剣・・・やはりあの念朧剣なのか」

遊矢「知ってるのカイトさん!?」

カイト「折れた刀身をデュエルエナジーによって再生させる妙技だ」

遊星「だがそれを行えば極限まで体力と精神力を消耗する」

プラシド「ハァハァ・・・これが俺の最後のターンだ!」

アポリア「見事だ!だがそこからどうする!」

プラシド「・・・」

アポリア「来るかクリアマインドの境地・・・受け止めてやろう!お前に全力を!」

プラシド「我が心明鏡止水されどこの刃は烈火の如く!」ヒュンッ

アポリア「消えた!?」

スパンッ

アポリア「なるほど・・・素晴らしい斬れ味だ・・・さすがは私だ」

プラシド「お前の敗因はたった一つ・・・それは戦闘においてホセのように保守的になっている事だ」

プラシド「俺ならば前へ前へと突き進んで行く。さすれば好敵手にたどり着ける」

アポリア「ふふふ・・・急所を外したのか」

プラシド「たまたまだ。第二の人生は末長く生きろ俺よ」

アポリア「これで三度目の人生になる・・・」

プラシド「・・・そうだったな」

十代「次は俺と斎王だ!さあ来い」

斎王「これで勝負しようか」

十代「トランプか?いいぜ」

斎王「どうだ。最近の様子は」シュッシュッシュッ

十代「ん?責任を取ってさ」

斎王「責任?」シュッシュッシュッ

十代「セレナと一緒に住む事になった」

遊星「一緒に住む?」

ジャック「いつもと一緒ではないか」

十代「これから先ずっとだぜ」

クロウ「・・・お前それって」

十代「どうなるんだ?同棲って事に何だよな?」

セレナ「し、知るか!自分で考えろ!」

遊星「十代さんは十代なのに三十代でセレナはまだ二十代前半・・・セーフだ」

クロウ「これが俺らの時代なら確実に檻の中だぜ十代!」

遊矢「十代さんもセレナも勘違いが多いからな・・・これもきっと」

柚子「何か別の事が食い違ってそうなったのね」

シャーク「セレナと十代だぜ?どうなってんだ」

カイト「そんな素振りは見た事が無いぞ」

ユート「謎だ・・・」

斎王「結婚式とかやるのか?」

十代「それが俺にもわからねえんだよ。お、揃った揃った」

斎王「エドも腰を抜かすだろうな」

十代「明日香も万丈目の熱烈なアプローチに折れちまったし剣山も男と結婚しちまうしな・・・」

斎王「私はまだ独身だと言うのに・・・それにしてもセレナは明日香に似ているな」

十代「だろ?ユーゴも遊星に似て来たんだよな・・・ユートは遊馬に似てねえのに」

遊星「そんなに似ているのか?俺とユーゴは」

遊矢「大工やってるんだよ。あいつ」

ジャック「物作りという面では同じか」

クロウ「遊馬はどうしてるんだ?」

カイト「ちょっとな」

ユート「・・・」

十代「けど明日香に似てるけど見た目はセレナなんだよ。セレナはセレナって事だぜ」

斎王「遅咲きの成長期だな」

十代「けど割りと昔から服がキツいだとか言ってたぜ?まあ太っただけかもしれねえけどさ」

セレナ「くっ・・・」

斎王「こっちは妹もまだ独身だというのに・・・兄妹揃ってどうすればいいんだ」

斎王「どうやらジョーカーはそっちにあるようだな。ジョーカーさえ引かなければ」

十代「それはどうかな」

斎王「策があるのか!?」

十代「へへへ」ビリビリ

遊星「十代さん!?」

ジャック「破ってはトランプにならんぞ!」

十代「過去から来た遊星にはまだ見せていなかったな。ネオスの新しい力を!」

遊星「新しい力!?」

十代「ネオスは日々成長してるんだぜ。さあ斎王!破ったカードの切れ端を適当に選んでくれ!」

斎王「・・・これだ」

十代「ネオス!元に戻せ!」

ネオス「ドラァッ!」ドゴッ

クロウ「破れたカードが元に!?」

十代「斎王が握っていたカードはジョーカー!俺の勝ちだぜ!」

斎王「フッ・・・さすがは十代だ」

十代「ガッチャ!楽しい」

ベクター「反則負けな。バッカじゃないの?破ったカードを元通りっておかしいだろ」

遊星「確かに」

ヨハン「しかしセレナが十代となんて!驚いたぜ!」

セレナ「ま、まだ決まっていないだろ!」

ユベル「フフフ」

十代「ど、どうしたんだよユベル!?」

ユベル「いやどう足掻いてもセレナもヨハンも剣山や翔も僕には勝てないだなって思ってね」

十代「何で?」

ユベル「だって僕と君は魂と魂が融合してるんだよ。永遠に離れる事は無い」

ユベル「誰が相手だって僕と君の間には入って来れないって事さ」

十代「そ、そうか」

鬼柳「ヒャーハッハッハ!!!胴上げしようぜ!胴上げ!」

黒咲「ふざけるな十代!俺の許可無しに何をやっているんだ!!」

ユート「・・・」ドスッ

黒咲「」

ベクター「あーあ!どうするよ引き分けだぜ?なあ遊星」

遊星「それでいいんじゃないか?それよりもお前の裏に居た黒幕を出してもらおうか」

プラシド「死んだという話の俺を生き返らせた奴もな」

ベクター「ったく・・・出て来いよ!」

遊星「お前だったのか・・・」

遊矢「ゆ、遊星さん!?」

ベクター「ジャンジャジャーン!今」

ジャック「遊星!?お前は未来遊星なのか!?」

遊星「タイムマシンを破壊したのも」

遊星「俺だ」

鬼柳「何か訳ありか?」

遊星「過去から俺が来る事は知っていた。最近みんなも集まりが悪くてな」

遊星「まさか」

ベクター「俺が悪りい事すりゃ昔みたいにみーんな集まって何かすんじゃねえのかってな!」

遊星「日給1万円だ」

ジャック「ならどうして過去の俺達を」

遊星「若さだ」

遊星「若さ?」

遊星「あの当時の俺達ならば若さに溢れている。そして彼らが集結してくれた・・・何人かは居ないがな」

遊星「そういう事だったな」

プラシド「アポリアを生き返らせたのは」

遊星「俺だ」

ベクター「胴上げやめろ!このデュエルは引き分けだぜ!」

ベクター「ナッシュもはしゃいでやがる・・・俺も混ざってやろ!」

遊星「俺も行くとするか」

遊矢「行くって何処へ?」

遊星「未来を変えに」

柚子「未来を?」

アポリア「もう行くのか」

遊星「早い方がいいだろ」

「・・・遊星、ジャック、クロウ」

ジャック「何者なんだお前は」

クロウ「ブルーノに声が似てるな。このフードの奴」

「また会えるよ。きっと」

遊矢「何かよくわからないけど頑張ってよ遊星さん!」

遊星「遊馬に会えないのが残念だ」

遊星「未来の遊馬になら俺が伝えておく」

遊星「頼む」

十代「おーい遊星!」

遊星「十代さん!おめでとうございます!」

十代「まだ決まっちゃいねえよ!お前なら未来を変える事ができるぜ!」

十代「ガッチャ!胸張って行って来い!」

Z-ONE「さあ行きましょうか遊星」

パラドックス「しかし我々を生き返らせるとは」

アポリア「女房には何て言ったのだ」

遊星「旅に出ると」

Z-ONE「そしたら何と」

遊星「・・・怒られた」

アポリア「まさか不動遊星にも頭の上がらない者が居たとはな」

パラドックス「とても十代と共に私を倒した男とは思えんな」

遊星「結婚すればこんなものだぞ」

パラドックス「結婚か・・・」

Z-ONE「やめましょう。我々に結婚など」

遊星「やめよう。明るく行こう」

Z-ONE「さあ行きますよアンチノミー」

アポリア「未来を変えるデュエルだ!」

遊星「戻って来た時に再会しよう。ジャックやクロウ・・・仲間達に」

ブルーノ「うん!きっと驚くだろうね遊星」

遊星「ひっくり返るだろうな」

数日後

遊矢「遊馬の居場所?」

遊星「ひと段落ついたからな。何処へ居るのやら」

ジャック「お前達は知らんのか?」

カイト「知らん」

シャーク「帰って来たら旅に出て・・・これの繰り返しだぜ」

クロウ「何だそりゃ?」

鬼柳「どっかで満足してんじゃねえのか?」

プラシド「奴も成長しているのか?」

カイト「・・・」

シャーク「・・・」

遊星「みんなの意見を聞こうか」

ジャック「この時代での最後の仕事だ!」

クロウ「探そうぜ!遊馬を!」

遊星「ああ!」





続く

ユート「しかし遊星達に遊馬の事をどう説明しようか」

シャーク「驚くだろうな」

カイト「ああ」

ベクター「あれれ~?セレナはどうしたんだ」

十代「学校だぜ。仕事だよ仕事」

シャーク「それじゃお前ヒモじゃねえか!」

十代「それは言いっこ無しだぜ」

ベクター「ナッシュだって無職じゃねえの!」

シャーク「てめえ!」

十代「家事だってちゃんとしてるっての!洗濯だってほら」

カイト「・・・」

シャーク「しかし器用だなお前」

十代「得意なんだよ。他にも運転とか得意だぜ」

ベクター「無免なんだろ?」

十代「まあな」

ユート「免許ぐらいはちゃんと取るべきだ」

十代「ヤバい時にしか運転しないぜ。敵に襲われた時とか」

カイト「本気なのか?別次元の者と結婚だなんて」

十代「今さら何言ってんだ?何でもアリだぜ。それに約束は約束だ」

シャーク「十代2世が産まれんだろな・・・」

十代「どうだろうな」

ベクター「子作り願望は無いってか?そういうのいけないんじゃないのォ?」

ユート「やめるんだ。これは十代の」

十代「そりゃ遊矢たちを見てたら欲しいぜ?お前達だってそうだろ」

ベクター「メラグに逃げられたナッシュじゃ永遠に無理だろうな。プププ」

シャーク「てめえ!」

カイト「俺は俺の道を行くまでだ」

シャーク「AVは黙ってろ」

カイト「貴様」

ユート「ここで喧嘩をするんじゃない!アパートだぞ、遊矢の家とは訳が違うんだ」

十代「でもセレナっ物凄い剣幕で怒るんだよ。何もしねえってのに」

ユート「それは問題だな」

シャーク「大丈夫なのかお前?」

十代「どうだろな・・・」

十代「まず働かねえしな俺、それに」

カイト「何だ?」

十代「あいつは今の仕事を楽しんでるからな。当分はねえだろうぜ」

ベクター「何もしないってか?」

十代「ああ」

シャーク「けどな十代」

カイト「お前は本当に世話焼きだな凌牙」

シャーク「うるせえ・・・」

ユート「この話はやめよう。前みたいに遊矢を病院送りにするかもしれないから」

十代「遊矢居ねえじゃん」

ユート「さあ帰るんだ」

ベクター「新婚に何のか?」

十代「みんなはどう思う」

カイト「わからん」

シャーク「知らねえよ」

十代「ハハハ!そりゃそうだよな!」

十代「お、ただいま」

セレナ「珍しく家に居るんだな・・・腹が減ったなら何か作ってやるぞ」

十代「もう作ってるぜ」

セレナ「そ、そうか」

十代「俺は無職だけど主夫ならやれんじゃねえかなって思ってさ」

セレナ「そ、そんなの・・・嬉しくないからな!」

十代「いいよそれでも、セレナは先生やってて楽しいか?」

セレナ「ああ」

十代「じゃあ子供とかはまだまだって事だな。っていうか新婚なのか俺達?」

セレナ「し、新婚なんかじゃない!それに子供なんて・・・変な事を考えるな!」

十代「うん」

セレナ「くっ・・・ほ、欲しくないからな。何でそんな変な事を考えて・・・ふざけるな!」

十代「それを聞いて安心したよ。食おうぜ」

セレナ「私達は別に・・・」

十代「どうした?腹減ってねえのか?」

セレナ「食べるが・・・子供なんて・・・」

数日後

セレナ「これで良しっと」

十代「何やってんだ?」

セレナ「何でも無い!私は寝るぞ!」

十代「何か悪戯してるのかなって思ったら俺の枕元にティッシュ置いてたのか。どうしたんだ?」

セレナ「フン」

十代「鼻水垂れてるわけでもねえのに」

セレナ「許さんからな」

十代「何もしねえよ。セレナがいいって言うまでは何もな」

セレナ「・・・」

十代「おやすみ」

セレナ「・・・子供は可愛いものだ。お前が頭を下げるなら私は」

十代「ん?」

セレナ「近づいて来たら許さないからな。何で私がお前なんかに・・・わ、私は」

十代「いいよいいよ。無理しなくても」

セレナ「お、おやすみ」

十代「ああ」

ユベル「フッ」





続く

黒咲「さあ今日も元気に行くか」

北斗「・・・」

真澄「・・・」

刃「・・・」

黒咲「何か不満でもあるのか」

北斗「く、黒咲さん!僕たち休みなんですよ!?」

刃「何で黒咲さんの探偵業務の手伝いしなきゃならねえんだ!」

真澄「そうよ!」

黒咲「俺とユートだけでは人員不足だからだ」

北斗「せっかくプロデュエリストとして」

黒咲「何か文句あるのか?」

北斗「いえ勉強させていただきます」

黒咲「ちゃんと給料は出す」

真澄「当然よ」

黒咲「それで今日の依頼内容は・・・」

北斗「インコ探し?」

黒咲「喋るそうだ」

刃「ふーん」

真澄「何て喋るの?」

黒咲「瑠璃と喋るらしい」

刃「それって黒咲さんのインコなんじゃないの!?」

真澄「ふざけてすぎてるわ!」

黒咲「・・・」

北斗「真澄も刃も何言ってんだよ!黒咲さんの頼みだよ?」

刃「時給いくら?」

黒咲「1000円」

真澄「たった1000円!?そんなの少なすぎる!」

刃「ケチケチしねえでくれよ!」

黒咲「・・・」

北斗「さ、さあインコ探しに出発だ!」

北斗「何処行ったんだインコは?」

真澄「ちょっと休憩」

刃「いい歳してインコ探しなんて・・・バカみてえだぜ」

北斗「本当だよ!僕だって」

黒咲「・・・」

北斗「な、何やってるんだよ!早く探さないと!」

真澄「けどインコなんて普通は家に帰って来てるものよ?」

刃「確かに」

黒咲「戻って来て居ないのだから」

「瑠璃!瑠璃!瑠璃!」

黒咲「見つけたぞ!あいつだ!」

真澄「インコというかカラスね」

刃「さっさと捕まえようぜ!」

北斗「黒咲さん!どうするんですか!?」

黒咲「俺が飛ぶ。逃げたら追え」

「瑠璃!瑠璃!瑠璃!」

黒咲「捕獲完了だ」

真澄「私たちいらないじゃない」

刃「金は払ってもらうぜ!」

黒咲「時給1000円だから・・・500円だな」

刃「はあ!?」

黒咲「30分しか働いていないだろ」

真澄「何よそれ・・・まあいいわ」

北斗「ケチだよな・・・本当にケチだ」

黒咲「・・・」

北斗「さ、さあ何か食べに行こう!」

刃「黒咲さんもどうよ?」

黒咲「それは俺の金だ。俺が行けば奢りになる」

真澄「ほら来てよ黒咲さんも」

北斗「い、いいんじゃないですか黒咲さん」

黒咲「・・・わかった。ただし俺の目の前で鳥肉などの類を食べたら怒るからな」

「瑠璃!瑠璃!瑠璃!」

数日後

遊馬「かっとビングだ!俺!!」

遊星「何!?」





続く

ジャック「この筋骨隆々の大男が遊馬なのか!?」

遊馬「2m10cmだぜ!」

クロウ「すっげえな」

遊馬「柚子!線路用の釘あるか?」

柚子「線路用の釘なら・・・はい」

遊馬「見てくれよ!」ベキッ

鬼柳「マジかよ!?」

遊馬「どうだ」

プラシド「力比べをやってみたらどうだ」

ボマー「いいだろう。遊馬」

遊馬「相撲だな」

遊矢「みんな驚いてるな」

柚子「一番変わったもんね」

ボマー「ぐわあああああああああああああああああ」

クロウ「ボマー!」

遊星「あのボマーが一撃で吹き飛ばされた!?」

ジャック「怪力無双だな」

遊星「小鳥は元気か?元気かって聞くのも変な話だが」

遊馬「元気だぜ!遊矢も毎晩チンポビンビングしてるか?」

遊矢「は?」

遊星「俺達が家に来てから一度も無いと思うぞ」

遊矢「そんなの関係ないだろ!」

遊星「柚子に聞こうか」

柚子「何でいつもそんな話ばかりするのよ!」

遊馬「チンポビンビングだ!俺!」ペチッ

遊矢「汚い真似はやめろって言ってるだろ!脱ぐなよ!」

遊馬「俺の方がデカくなっただろ?」

ジャック「いや遊矢の勝ちだ」

鬼柳「ヒャーハッハッハ!!!勝てるわけねえっての!」

遊馬「柚子がチンポビンビングさせてるもんな」

遊星「どんな感じなんだ」

柚子「・・・いい加減に」

遊矢「いい加減にしろよ!」

遊矢「チンポチンポって何やってんだよ!」

遊馬「チンポはチンポだぜ!」

遊矢「俺は別にいいけど柚子は女だぞ!?それに俺の妻だ!」

遊矢「今度変な質問したら絶対に許さないからな!特に遊星さん!」

遊星「お前は今も昔も柚子柚子と何も変わらないな」

遊矢「だ、だから何だよ」

遊星「それでいいんだ。お前の強さは大切な物を守る力なのだからな」

ジャック「喧嘩などしてユーゴを巻き込んだりしているがお前達は本当に仲が良い」

クロウ「だから八つ子が産まれたんじゃねえかって俺は思うぜ」

ブルーノ「うん」

鬼柳「そんだけ満足してるって事だぜ。お前達はお互いに支え合って・・・いい満足だぜ」

プラシド「この世に斬れぬものがあるとすれば絆だ。お前達の絆はさらに斬れそうに無いがな」

遊矢「ど、どうしたんだよ突然」

遊星「俺達もそろそろ帰るからな、それだけは確かめておきたかっただけだ。おめでとう遊矢、柚子」

ジャック「末長く幸せにな」

クロウ「過去の奴からの祝いの言葉ってのも変な話だぜ」

遊馬「じゃあ十代さんにあって来るから、けど場所わからんねえんだよな」

遊星「十代さんならセレナの家に居るぞ」

遊馬「珍しいな」

鬼柳「驚くんじゃねえか」

遊馬「言わねえでくれよ!驚きたいんだから!」

遊矢「・・・これからどうするんだ?また旅を」

遊馬「旅が俺を待ってるぜ!じゃあな」

バキッ

遊馬「悪りい玄関の取手破壊しちまった」

ジャック「凄まじい怪力だな」

遊星「ああ」

クロウ「未来の俺もあんな感じなんだろうな・・・」

遊矢「いつ帰るの?」

遊星「最後に未来の俺達に挨拶をしたら帰ろうと思う」

ブルーノ「会っていいの?」

遊星「この際だ。未来の自分達がどういう事をしているか気になるだろ?」

ジャック「だがそれは成長に繋がらないのではないのか」

遊星「それは努力次第だ。気合と根性さえあればどうにかなる」

セレナ「唇と唇を合わせて・・・」

十代「何読んでるんだ?」

セレナ「な、何だっていいだろ!」

十代「まあ何でもいいよな」

セレナ「お、男なら・・・男ならお前から来い!させてやるから」

十代「何を?」

セレナ「あ、あれ・・・あれをしてもいいぞ!」

十代「あれじゃわからねえよ」

セレナ「・・・唇を・・・初めてなんだから歳上のお前が来るべき・・・」

遊馬「かっとビングだ!」

十代「遊馬だ!遊馬が来たぞセレナ!」

遊馬「突撃だぜ!」バゴッ

十代「遊馬!」

遊馬「十代さん!」

十代「またデカくなりやがって!腕なんて太すぎだぜ!触ってもいいか?」

遊馬「すっかりみんなの背丈を超えちまったもんな!」

セレナ「くっ・・・」

ユベル「フフフ」

数日後

遊馬「ちょっと目を離すとこれだもんな」

小鳥「私達ぐらいよね。しっかりしてるの」

遊馬「ああ・・・」









続く

ユーゴ「遊星!来てるなら言えよ!!」

遊星「言わなかったか?」

クロウ「ゴタゴタしてたからな」

ユーゴ「ジャックとクロウは過去から来ても何も変わらねえのな」

ジャック「どういう意味だ!」

ユーゴ「あの無職のジャックと働き者のクロウが今じゃプロだもんな・・・何が起こるかわからねえぜ」

ジャック「貴様!」

クロウ「せっかく楽しみにしてたのに言うんじゃねえよ!」

鬼柳「未来の俺は何やってんだ?」

ユーゴ「そりゃ遊星の次元の半分近くを満足で染め上げてるぜ!」

鬼柳「ヒャーハッハッハ!!!そんなデカい事してんのにベクターとバカやってたのかよ!」

ユーゴ「ブルーノとプラシド・・・マジかよ・・・お前ら!」

プラシド「抱きつくな!離れろ!」

ユーゴ「遊星に聞かされた時はお前・・・生きてやがったんだな!」

ブルーノ「え?」

遊矢「会いに行くんだろ?未来の自分達に」

クロウ「シラけちまったよ。こいつのせいで!」

ジャック「何年経っても口の軽い奴だな!お前だけは」

ユーゴ「俺も大工になってよ。どうよ?」

遊星「いいんじゃないか」

ジャック「俺とクロウはプロか」

クロウ「アキ達を見に行こうぜ」

ユーゴ「アキさん?それなら」

ジャック「言うな!」

鬼柳「遊星と結婚してんだろ?」

ユーゴ「そうなんだよ。遊びたくてもこの3人は忙しくてさ・・・あ、ジャックは暇そうにしてたか」

ジャック「ユーゴ!」

ユーゴ「だってキングだし敵がいねえらしいぜ?クロウだってそうさ」

ジャック「フッ」

ユーゴ「そうそう!双子なんて兄貴と妹なのにくっ付いてよ。流石にビビったぜ」

クロウ「だから言うなって言ってんだろ!」

ユーゴ「アキさんは医者だし牛鬼のおっさんは出世しちまうし」

ジャック「ベラベラ喋るな!」

鬼柳「ヒャーハッハッハ!!!こいつも変わらねえな!」

遊星「ああ」

ジャック「行くのはやめだ」

クロウ「さあ帰るとすっか」

ユーゴ「何だよ!もう帰んのか?」

遊星「過去の時代でお前達だって待ってるだろ」

ユーゴ「俺ら?心配すんなって!元気にやってんだから」

プラシド「そうもいかんだろ」

ブルーノ「また遊びに来るからさ!」

ユーゴ「何だよそれ!まあ・・・元気でなってのも変か」

ジャック「会いたくばこの時代の俺達に会えばいいだろ」

ユーゴ「それもそうか」

遊星「世話になったな遊矢、柚子」

遊矢「元気でね」

柚子「また遊びに来てもいいけど。騒動を起こすのはやめてね」

遊星「約束する」

クロウ「じゃあな!」

鬼柳「未来のお前達も満足しろよ!」

ジャック「夫婦喧嘩などして迷惑をかけるんじゃないぞ!」

遊矢「行っちゃたな」

柚子「うん」

遊矢「また昔みたいに遊びたいよな」

柚子「え?」

遊矢「俺にも家庭があるけど・・・みんなだって働いてるし」

柚子「いいんじゃない?遊んでも」

遊矢「多分かなり遊ぶぞ」

柚子「それもそれで楽しいからいいのよ」

遊矢「本当に?」

柚子「だって友達と一緒に居る時の遊矢っていつも笑顔だから!」

遊矢「そうだよな・・・柚子って本当にいい奥さんだよ」

柚子「遊矢だって素敵な旦那様よ?」

遊矢「柚子・・・」

柚子「遊矢・・・」

遊星「ユーゴ!俺の小さくなるライトを盗んだな!」

遊矢「ゆ、遊星さん!?帰って来たの」

ユーゴ「いいタイミングだったぜ遊星!ほら返すぜ!」

遊星「待つんだ!泥棒みたいな真似をするんじゃない!」

遊矢「何で戻って来るかな・・・後でもいいのに」

柚子「はあ・・・」

数日後

カイザー「世の中何が起こるかわからんな」

エド「あの十代が結婚とは」

カイザー「俺は同棲だと聞いたぞ」

エド「僕は結婚だ。何にしてもヨハン情報だ・・・アテにはならないな」

カイザー「何かの間違いかもしれんぞ」

エド「僕もそう思う・・・だからこそ」

カイザー「その目で確かめねばならない」

エド「そう言えば万丈目は一緒じゃないのか?」

カイザー「遅れて来るとか何とか言ってたが」

エド「・・・とにかく僕達が代表だ」

カイザー「ああ」

エド「しかしその場に居た斎王も聞いたと言うからな・・・どう思う」

カイザー「俺にもわからんよ。着いてしまった」

エド「・・・」

ピンポーン

セレナ「ちょっと待っててくれ!今行くから」

カイザー「正念場だぞエド」

エド「亮も気を抜かないでくれよ」





続く

遊星「俺達がいない間の事を教えてくれ」

黒咲「特に変わりは無い。以上だ」

クロウ「もっと何かあったんじゃねえのか?」

柚子「何も無かったわよ」

セレナ「そうだぞ」

ジャック「・・・何か変な気分だな」

遊星「ああ・・・」

ユート「あるとすればユーゴが停学になったぐらいか」

遊矢「そう言えばそうだったな」

遊星「・・・」

遊矢「ど、どうしたんだよ遊星さん」

遊星「変な気分だ」

ジャック「ああ・・・」

クロウ「あと数年すりゃ八つ子だぜ?すげえよな・・・」

遊矢「?」

柚子「?」

遊星「ところで2人はどうだ?元に戻れそうか」

ジャック「お前達の仲を修復させるためにだな」

遊矢「・・・そうだった」

クロウ「どうだ?」

柚子「友達よ」

遊星「これはこれでいいのか?」

ジャック「どうして友に拘るんだ」

遊矢「だってユーゴとセレナにも悪いだろ」

遊星「ユーゴ!」

ユーゴ「俺のせいかよ!」

セレナ「私も何かやったのか?どういう事だ?」

クロウ「こいつも数年すりゃ・・・大人になっちまうんだよな」

ジャック「ああ」

遊星「初めの頃の険悪な空気も無くなったし解決というところか」

ジャック「それでどうするんだ?このままアカデミアに通うか否か」

遊矢「こっちはこっちで楽しいけど・・・あっちは俺達がいなくなって」

遊星「安心しろ。レオ・コーポレーションの技術で記憶を改竄しておいた」

柚子「それって・・・どういう事なの?」

遊星「帰りたくなったらいつでも帰れる。そして元の生活に」

セレナ「私はまだこっちに居たいぞ!あっちでは柚子と似ているから通えない」

ユート「俺は構わないよ」

ユーゴ「俺もだぜ!学校だろうと何だろうと最後までやってやるよ!」

クロウ「遊矢と柚子はどうする」

遊矢「・・・帰るか?」

柚子「私はどっちでもいいわ」

遊矢「スタンダード次元には俺が必要だって言ってたよな遊星さん達」

ジャック「代々遊の字がつく者はその次元のリーダーだ」

クロウ「十代と遊星と遊馬・・・それに」

遊矢「なら俺は戻らないと・・・帰ろう柚子」

柚子「うん」

クロウ「騒がしくないと思ったら沢渡がいねえな?どこ行った」

ユーゴ「何かバーニング沢渡がどうとか言ってこいつと入れ替わった」

黒咲「俺の方が戦闘向きだからな」

ジャック「確かにあいつはどちらかといえばおちゃらけ型だな」

遊星「荷物は纏まったか?」

遊矢「うん」

遊星「最後にこれだけは言っておく未来は明るい」

遊矢「え?」

遊星「遊矢の未来も柚子の未来も明るい。柚子は少し大変だろうが」

ジャック「素晴らしい未来が待っている」

クロウ「ま、喧嘩すんのも悪かねえけどな」

遊矢「・・・また遊びに来ても」

遊星「いつだって遊びに来ているじゃないか」

遊矢「それもそうか!」

ジャック「何か困った事があればいつでも訪ねに来い。俺たち以外にも遊馬や十代が居る」

柚子「お世話になりました!」

遊矢「またね遊星さん!ジャックさん!クロウさん!」

遊星「さあ明日も学校だろ。寝るんだ」

セレナ「ああ」

ジャック「・・・」

クロウ「・・・」

セレナ「何だ?」

遊星「結婚の意味はわかるか?」

セレナ「同じ家に住みデュエリストを産む儀式だろ。それがどうした」

遊星「例えば君の相手が十代さんだとしよう」

セレナ「な、何で私が十代なんかと一緒に住まねばならんのだ!ふざけるのもいい加減にしろ!」

遊星「この時期はまだ何とも思ってないらしいな」

ジャック「何処かでそのきっかけがあるんだろな」

クロウ「気長に見て行こうぜ」

黒咲「お前達が帰って来たのなら俺も学校へ行くぞ遊星!」

遊星「わかった。偽造しよう」

ユート「制服はあるのか?」

黒咲「学ランだ」

ユーゴ「何でタッパがある奴は学ラン着ようとすんだろな」

数日後

遊星「未来の俺達は今ごろ何をしているのだろな」

ジャック「また集まってバカな事でもしているのだろう」

クロウ「だろうな」

遊星「十代さんが一番気になる」

クロウ「無職でフラフラしててどっか抜けてるもんな十代は」

ジャック「ちゃんと養っていけるのか?あいつは」

遊星「そもそも結婚しているのかどうなのかもわからん。微妙な線だ」

ブルーノ「でも十代さんの事だからどうにかなるんじゃない?」

ジャック「それもそうか」

クロウ「俺らの知ってる十代ならどんな時でも気合でくぐり抜けてそうだぜ」

遊星「ああ」






カイザー「婚姻届は出したと・・・」

十代「約束だからな」

エド「十代!真面目に考えた方がいいぞ!?」

十代「俺は大真面目だぜ」

セレナ「私だって本当は嫌なんだが誰かが引き取ってやらねばならないだろ」

エド「そのボランティア精神みたいなのもやめた方がいい。お互いのためにはならないだろ」

十代「今と昔を比べてどうだカイザー?」

カイザー「セレナの事か」

十代「ああ」

カイザー「確かに少女と言うよりはもう女性だな」

十代「だから俺も子供扱いしないで1人の女として見なきゃダメだろ?」

エド「僕には意味がわからないがな」

セレナ「嫌なんだぞ。本当は嫌だが・・・仕方なく」

エド「そうだろうね。十代は働きもしないでフラフラと」

セレナ「働かないが家の事はちゃんとしている!問題は無いだろ!」

エド「昔から君は十代を庇ったり貶したり忙しい女の子だね」

セレナ「くっ・・・」

カイザー「・・・本人同士が仲良くしてるならいいだろ」

セレナ「な、仲良くなんてしてない・・・」

エド「いいのか?危ないぞ何か」

万丈目「入るぞ!」

十代「万丈目!」

万丈目「こいつを受け取れ十代」

十代「色紙・・・寄せ書きか!?」

万丈目「感謝しろ。方々、探し回ってだな」

十代「サンキュー万丈目!」

万丈目「しかしお前が・・・歳も離れているしロリコンの気があったんだな」

十代「へへへ」

万丈目「何だその態度は!」

十代「何とかなるぜ。なあセレナ」

セレナ「う、うるさい」

万丈目「とりあえずおめでとうとでも言っておいてやる!」

エド「だ、大丈夫なのか?」

カイザー「とりあえず十代を信じよう・・・」

十代「帰って行ったな」

セレナ「・・・普通は遊矢と柚子の様にちゃんと段階を踏むものなんだろ」

十代「俺って普通じゃねえもん。まあ安心しろよ、不幸にはさせないからさ!」

セレナ「そ、そうか」

十代「あれ?なーんか嬉しそうだな」

セレナ「う、嬉しくない!」

十代「ふーん」

セレナ「あ、あれはどうなんだ」

十代「あれ?」

セレナ「普通なら・・・するんじゃないのか?」

十代「デュエル?」

セレナ「もういい!自分で考えてみろ!」

十代「?」

セレナ「言っておくが式とかはせんでいいからな!私はあんなの着たくない」

十代「いつか着させてやるから安心しろよ。な?」

セレナ「・・・」

セレナ「お、おい」

十代「今度はどうした?」

セレナ「も、もう子供扱いしないのか?」

十代「セレナも大人だからな。するわけないじゃんか」

セレナ「な、なら・・・遊矢と柚子みたいに・・・あ、あいつら」

十代「ん?」

セレナ「は、初体験は・・・初夜らしいぞ」

十代「マジで?」

セレナ「やっぱりいい!何でもないから忘れろ!」

十代「ああ」

セレナ「・・・覚悟はできてるぞ」

十代「覚悟?何の?」

セレナ「・・・風呂に入って来る」

十代「飯は食べないのか?」

セレナ「あ・・・」

十代「ま、どっちでもいいよな」

十代「美味いだろ?」

セレナ「美味・・・美味くない。でも食べられる」

十代「何となくわかったけど俺と一緒に寝たいのか?」

セレナ「い、いや」

十代「無理すんのはやめろよセレナ」

セレナ「・・・」

十代「俺達は手だって繋いでねえ・・・って事もないな。お前が子供の頃に何回か」

セレナ「だ、誰も寝るなんて言ってないだろ!」

十代「一歩一歩行けばいいんだぜ。無理しなくても」

セレナ「わ、私は」

十代「って言うか割りと恥ずかしがり屋だよな!恥じらいっていうかさ」

セレナ「黙れ!」

十代「子供とかはいいよ。それはセレナの判断次第だからな」

セレナ「・・・なら私が・・・あ、あれをしようと考えたら」

十代「受け止めてやるよ。昔からそうだったじゃねえか?」

セレナ「・・・そうだな」

十代「食器洗っとくよ。ゆっくりしてろよ」

セレナ「いや私が」

十代「いいからいいから」

セレナ「こういうのは・・・つ、妻の仕事だから・・・何というか」

十代「けど働いてるだろセレナは」

セレナ「・・・」

十代「こういうのは任せとけよ」

セレナ「あ、ああ」

十代「・・・明日」

セレナ「な、何だ」

十代「下着買いに行くか?」

セレナ「な、何を言い出すんだ!」

十代「洗濯してたらキツいんじゃねえかなって?あってるか?」

セレナ「・・・何でわかったんだ。お、お前が帰って来てからキツく」

十代「そりゃわかるさ!昔から見てたんだからな」

セレナ「そ、そういうところは見抜けるんだな・・・この変態!」

十代「ちょっと元気になったっぽいな。安心したぜ」

セレナ「くっ・・・」

十代「風呂も入ったし寝るか」

セレナ「ああ」

十代「一歩一歩行けばいいぜ」

セレナ「わ、わかってる!その一歩が・・・わからない」

十代「じゃあ手本見せるか」

セレナ「お、おい!勝手に私の布団に入ってくるな!」

十代「今日だけだ。意外と勇気居るんだよな・・・こんな感じじゃね?気楽に行こうぜ気楽に」

セレナ「今日だけだからな・・・特別だからな・・・」

十代「うん」

セレナ「・・・十代」

十代「どうした?」

セレナ「もう何処にも行かないな・・・?」

十代「家庭があるんだから行くわけねえじゃん。おやすみ!」

セレナ「・・・ならゆ、指切りしろ」

十代「指切り?ったく少しは信じてくれよな」

セレナ「・・・う、嘘をついたら針千本だからな。おやすみ」

十代「もう2度と嘘はつかねえし何処にも行かないぜ。ずっと一緒に居てやるよ」

数日後

十代「あれ?どうしたんだカイザー」

カイザー「この部屋の隣に引っ越して来た」

十代「へえ」

エド「亮もか?実は僕もこの部屋の隣に引っ越して来たんだ」

カイザー「奇遇だな」

エド「ああ」

十代「賑やかになりそうだぜ!なあセレナ!」

セレナ「くっ・・・」

カイザー「まさかエドも心配になって」

エド「亮・・・」

ユベル「フフフ」

十代「人が多いってのは楽しいよな!」

セレナ「くっ・・・」





続く




十代「どうしたんだ?相談って」

遊矢「完全に俺達の家が溜まり場だな」

柚子「うん」

カイト「ネオスの力を俺に貸せ」

柚子「そう言えば亮さんとエドさんがお隣に来たってセレナから聞いたけど」

十代「そうなんだよ。いきなりで驚いたぜ」

カイト「十代」

遊矢「十代さん!カイトさんに何とか言ってくれよ」

十代「AVデビューした事か?いいんじゃね?」

柚子「別にダメとは言わないけど・・・何かちょっとね」

シャーク「遊矢も十代も気をつけろよ。カイトは人妻好きなんだからよ・・・なあAV男優」

カイト「妹にしか相手にされなかった奴は黙ってろ」

シャーク「てめえ!」

ユート「話を元に戻そうか」

十代「すっかりユートも遊馬っぽくなったよな」

ユート「遊馬が旅に出ている間は俺が彼らの歯止め役を・・・いや違う。カイトの頼みを聞いてやってくれ」

十代「言ってみろよ」

遊矢「ハゲそうなんだって」

カイト「俺の家の家系は代々、長男がハゲになるそうだ」

十代「でも親父はハゲじゃなくねえか?次男なのか?」

カイト「話は最後まで聞け・・・一度抜け落ちると親父のような髪型として再生する」

十代「へえ・・・カイトが親父さんと」

遊矢「今からでも遅くないよカイトさん」

柚子「お見合いした方がいいわよ?」

シャーク「すっかりこいつらに下に見られてるぜカイト」

カイト「なら俺より実力の劣るお前は更に下だな」

シャーク「てめえ!」

十代「つまり元に戻すってか?」

カイト「ネオスの力ならばやれるだろ」

柚子「何か発明とかできないの?いつものカイトさんなら」

カイト「髪に関しては俺の管轄外だ」

十代「元に戻すってのは無理だぜ。戻したとしてもきっと親父さんと同じ髪になる」

ユート「ならどうすればいいんだ?父親と同じ髪型のカイトなど笑ってしまうぞ」

十代「根元から変える。新しい生命を生み出せばいいんだぜ」

遊矢「ハゲにしたよ十代さん」

柚子「ハゲのカイトさんか・・・フフフ」

カイト「笑うな」

ユート「買ってきたぞ」

シャーク「この毛糸でどうするんだ?」

十代「頼むぜネオス!」

遊矢「何するの?」

ネオス「この毛糸を髪の毛に変化させカイトの毛穴に埋め込む」

柚子「毛穴に!?」

十代「要するに全取っ替えって奴だぜ。見ろよ」

シャーク「け、毛になってやがる・・・毛糸が」

ネオス「頭をこっちへ」

カイト「ああ」

ネオス「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァーッ!!!」

遊矢「精密な動きで的確に毛穴に新しい髪の毛を埋め込んでる!?」

柚子「す、凄い!」

ネオス「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァーッ!!!」

カイト「これで禿げる事はないのか」

十代「多分な」

遊矢「良かったじゃんカイトさん!」

柚子「これでちゃんとした人を探せるね。人妻なんてダメよ」

カイト「凌牙」

シャーク「知らねえよ。俺に聞くんじゃねえ」

キキーッ

柚子「幼稚園バスだ」

十代「帰って来たのか?子供達」

遊矢「ああ」

柚子「ほら玉葱おじさんの新しい髪よ」

「玉葱!」

「玉葱!」

「玉葱!」

「玉葱!」

「玉葱!」

「人妻」

「玉葱!」

「玉葱!」

十代「玉葱おじさん?」

遊矢「この子達がカイトさんにつけたあだ名なんだ」

十代「じゃあ凌牙は」

「闇堕ちマニア」

十代「ユートは?」

「黒いパパ」

十代「俺は?」

「ガッチャ」

十代「三沢は?」

「大地」

十代「へえ・・・特徴掴んでるんだな」

シャーク「こいつがデカくなったら遊矢や柚子みたいになるんだぜ」

遊矢「柚子に似てしっかりした子になるだろうな。女の子は」

柚子「男の子は遊矢みたいに笑顔が似合うデュエリストになるかもね」

シャーク「まーた始まったぜ。どうにかしろよ玉葱おじさん」

カイト「いい加減になれろ。闇堕ちマニア」

十代「子供か・・・」

遊矢「十代さんは子供どうする?」

十代「まだ早いよ」

カイト「それぞれの次元の中心になるデュエリストの2世世代か・・・」

シャーク「こいつらは多いけどな。何だよ八つ子って」

ユート「・・・」

十代「どうだ髪の毛の調子は」

カイト「いい」

シャーク「そもそも十代は無職だしガキなんて無理じゃねえか?」

十代「主夫だぜ」

シャーク「それも半分無職みたいな」

ユート「いや立派な事だと思う」

カイト「世話になったな。帰らせてもらう」

遊矢「珍しいな、もう帰るの?」

カイト「・・・これから撮影だ」

柚子「撮影・・・え!?」

カイト「フッ」

シャーク「ったくカイトの奴も・・・言っとくが俺は無職じゃねえからな!」

十代「ハハハ!」

十代「なら俺も働いてみるか」

遊矢「プロデュエリストになればいいのに」

十代「ガラじゃねえのさ俺は」

遊矢「一度体験してみるってどう?プロと戦うとか」

十代「やってみるか」

遊矢「カイザーやエドさんとは?」

十代「カイザーはサイバー塾何てのこっちで作ったしエドはケチくさいからな・・・まあ聞いてみるか」

ユート「しかし十代クラスならばさすがのプロだって」

十代「まだ見たことの無い奴とデュエルしたいぜ。居るか?」

遊矢「うーん・・・聞いてみるか」

十代「頼むぜ!」

シャーク「お前も帰るのかよ!」

十代「セレナが帰って来る前に飯作っとかないと」

シャーク「仕事だの女房だの・・・なあユート」

ユート「それが大人というものだ」

数日後

遊矢「見つかったよ十代さん!」

十代「どんな奴だ?」

遊矢「ゴーシュ・ザ・スターマンとドロワ・ザ・スターウーマンっていう謎の全身タイツデュエリスト」

十代「何か名前がゴーシュのおっちゃんとドロワのおばさんに似てるな」

遊矢「あの年齢で全身タイツはしないよ。特にドロワさんは無理がある」

セレナ「何の話だ?」

十代「プロとデュエルする・・・タッグでやってみるか?」

セレナ「私とお前がか?」

十代「相手も2人で来れるのか?」

遊矢「いつでもOKだって、セレナは大丈夫?」

セレナ「デュエリストならデュエルを挑まれたら受けねばならない。逃げたら受け持ってる子供達に示しがつかない」

セレナ「それに私とこいつは・・・夫婦だからな。夫がやると決めたら妻も」

十代「よっしゃ!コンビ名は遊城夫妻でいいよな?」

セレナ「やめろ!そんなの恥ずかしいだろ・・・」

十代「しかしよく受けてくれたよな」

遊矢「十代さんが出れば視聴率も稼げるし儲かるとか・・・十代さんを知らないデュエリストなんて居ないし」

十代「楽しみだな。プロだぜプロ!しかもテレビデビューしちまうなんてな・・・」





続く

十代「ジャンジャジャーン!どうだこれ?」

セレナ「何だこれは」

十代「相手が全身タイツなら俺達も全身タイツだぜ!フェザーマンとバーストレディの作ってみたんだ」

セレナ「こ、こんなのを着るのか!?」

十代「試しに着てみようぜ。今のセレナなら似合うと思うぜ」

セレナ「・・・それは私が明日香に」

十代「いや月光舞猫姫に似てるからだぜ。モンスターとデュエリストって似てくるから」

セレナ「・・・着てみるか」

十代「痴漢とかされた事ねえか?何かあったら俺に」

セレナ「された事はあるが全て蹴散らしてやった」

十代「さすが!」

セレナ「お前は男なのに変な気を起こさないんだな・・・別にお前から来たって私は」

十代「どうした?」

セレナ「き、着替えてやるから覗くんじゃないぞ!」

十代「わかってるよ」

セレナ「これを着れば十代も少しは・・・」

セレナ「どうだ!」

十代「お、似合う似合う」

セレナ「それだけか?」

十代「可愛いぜ」

セレナ「い、いや・・・もっと何ていうか・・・何か変な気を起こしたくなる・・・ならないのか!?」

十代「何が?」

セレナ「くっ・・・」

ユベル「フフフ」

ピンポーン

十代「誰だろな。その格好見たら驚くだろうぜ」ガチャ

吹雪「十代くん・・・その格好は!?」

十代「フェザーマンだぜ!」

吹雪「セレナちゃんはバーストレディかな?亮これは」

カイザー「融合プレイか」

十代「ハハハ!そんなんじゃないっての!まだ昼だぜ?夜ならやっちまうかも!なーんちゃって!」

セレナ「!」

カイザー「聞いたぞ謎の全身タイツデュエリストコンビと戦うと」

吹雪「ゴーシュさんとドロワさんに似てるよね」

十代「やっぱ、おっちゃんそっくりだよな?」

カイザー「全身タイツには全身を・・・考えたな十代」

吹雪「セレナちゃんもすっかり大人の女性だね」

セレナ「・・・聞きたい事がある」

吹雪「?」

セレナ「十代はもしかしたらホモなのか?」

吹雪「あ、そういう事だね。ホモじゃないから安心していいよ」

セレナ「・・・」

吹雪「何年か前に海に行ったの覚えてる?遊星くん達を含めたメンバーと」

セレナ「あ、ああ」

吹雪「僕たち男性陣の視線は剣山くんやギラグくん達の水着姿を見てたよね?」

セレナ「そうだったな」

吹雪「デュエリストって言うのはね男性の裸体・・・特に筋肉質なのが好みなんだ」

セレナ「そ、そうなのか?」

吹雪「だからホモじゃない。これだけは断言できるよ」

セレナ「しかし遊矢は柚子の水着姿を見て鼻血を出してたぞ」

吹雪「遊矢くんは・・・」

十代「遊矢は全ての次元の総大将みたいなもんだから他と毛色が違うんだぜ」

セレナ「き、聞いていたのか」

カイザー「一つの部屋に居るのだから丸聞こえだぞ」

セレナ「とにかくホモでは無いんだな?」

十代「ああ!」

セレナ「よ、夜ならいいんだな」

十代「夜?まあ何だっていいぜ」

セレナ「か、覚悟・・・するからな」

吹雪「どういう意味なのかわかるのかい?」

十代「何となく」

カイザー「試合が決まったら応援に行く」

十代「頼むぜ!」

吹雪「万丈目くん何て張り切って旗なんか作ってたよ」

十代「へえ・・・そいつは楽しみだぜ」

セレナ「よ、夜だ・・・」

十代「寝ようぜ」

セレナ「お、おい!」

十代「どうした?」

セレナ「あ・・・何でもない」

十代「・・・キスとかした事ねえよな」

セレナ「す、するのか!?」

十代「いや全身タイツコンビとのデュエルに勝ったらにしようぜ」

セレナ「負けたら・・・してやらんからな」

十代「なら尚更勝たねえとな」

セレナ「お前はしたいのか」

十代「当たり前だぜ!」

セレナ「私は・・・し、したく」

十代「したいだろ?嘘つかなくてもいいぜ」

セレナ「・・・うん」

十代「とりあえず勝ち負けより楽しまなきゃな。おやすみ」

セレナ「・・・ああ」

十代「・・・うんって言ったか?今」

セレナ「言ってない!うんなんて言ってない!!」

数日後

柚子「何か嬉しそうね?明日が試合だから?」

セレナ「いい事があるんだ」

柚子「いい事?」

セレナ「ああ!」

柚子「良かったね。セレナが嬉しがるって余程の事じゃない?」

セレナ「明日に備えて今日の夕飯は豪勢にせねばな」

シャーク「何だあいつは」

カイト「知るか」

セレナ「カイトと凌牙もいつかいい事があるかもしれんぞ!」

シャーク「すっげえイラっとくるぜ!柚子の荷物持ちやってる俺らへの当てつけか!?」

柚子「持たなくていいって言ったのに」

カイト「どうせ暇人だ。手伝ってやる」

シャーク「こいつと親戚になった時点でいい事なんてねえよ。女にモテねえからって柚子狙ってんのか?」

カイト「お前は本当に・・・何でもいいか」

シャーク「てめえ!言いたい事があるなら言えよ!」

柚子「何なんだろ?十代さんなら何か知ってるかな?」




続く

柚子「凄い人ね」

ユート「何たって十代が公式戦で戦うのだからな」

柚子「カイトさん達は?一緒じゃないの?」

ユート「あの2人も有名デュエリストだ。捕まってたよ」

ユーゴ「ジャックとクロウがサイン強請られてんのに何で俺は何もねえんだよ!」

鬼柳「ヒャーハッハッハ!!!仕方ねえよ!プロなんだからよ!」

黒咲「ゴーシュ・ザ・スターマン・・・確かゴーシュじゃないのか?」

ユート「ゴーシュだな」

カイザー「十代は相変わらず緊張とは縁が無いな」

吹雪「本当にあの格好で出るんだ」

ユート「しかし隼が近寄るとこの子達の警戒心が強くなるな」

ユーリ「邪魔だよ。見えないじゃないか」

ユーゴ「て、てめえ!何でいやがるんだ!」

ユート「服役中では無かったのか?」

ユーリ「十代が戻って来たって聞いてね・・・脱獄しちゃったよ。フフフ・・・」

万丈目「負けるんじゃないぞ十代!」

沢渡「やってやれ!」

十代「さあデュエルだ。遊城夫妻の底力を見せてやろうぜ!」

セレナ「・・・ああ!」

十代「オラァ!!!」

ゴーシュ「さすが十代だぜ!いいノリしてやがる!」

十代「知ってんのか?」

ゴーシュ「おいおい、俺が誰だかわからねえのか?」

十代「俺の知り合いに全身タイツは居ないぜ!」

ゴーシュ「こいつは・・・」

ドロワ「タッチだ」

ゴーシュ「ああ」

十代「今度はタイツの女か」

セレナ「十代!私にやらせろ!」

十代「おう!」

ドロワ「君か・・・結婚おめでとう」

セレナ「私はお前を知らないぞ?いきなり何なんだ!」シャッ

ドロワ「そのドローは十代仕込みか」

セレナ「くっ・・・流石にプロだけあって動きが素早いな」

セレナ「くくく・・・ッッ!」

ドロワ「す、凄い力だ!」

十代「頑張れセレナ!」

ユベル「これはタッグデュエルだよ十代」

十代「知ってるぜ。それがどうしたんだ?」

ユベル「ルール上、リングの外に居る彼を君も攻撃ができる」

十代「・・・そうか!」

ユベル「さっさと決めて来るんだ」

十代「おい!」

ゴーシュ「おっ!?な、何だいきなり!」

十代「聞こえるかセレナ!ぶっつけ本番で行くぜ!」

セレナ「わかった。確かこうやって」

ドロワ「こ、この形は!?」

ゴーシュ「デュエリストバスターか!?」

十代「せーの!」

柚子「ユート!あれって」

ユート「デュエリストバスター・・・別名・五所蹂躙絡み」

沢渡「知ってるか?」

ユーゴ「知らねえ」

黒咲「首、背骨、股を一気に痛めつける技だ」

ユーリ「まあセレナはまぐれだよね。一瞬だけあの人に隙ができただけで」

万丈目「なら十代はどうなんだ」

ユーリ「十代は僕に匹敵する力を待ってるんだよ?実力さ」

カイザー「何にせよ一瞬の駆け引きで彼らのライフを0にしたんだ」

吹雪「十代くんとセレナちゃんの勝ちさ」

ユーゴ「やったぜ十代!セレナ!」

沢渡「すげえじゃねえか!」

万丈目「俺も旗を作った甲斐があったぞ!」

ユーリ「さすがは僕の永遠のライバルだよ、十代」

十代「へへへ・・・ガッチャ!」

セレナ「楽しいデュエルだったぞ」

ゴーシュ「いてて・・・いいノリだったぜ!」

十代「・・・その声!もしかして」

ゴーシュ「やっとわかったか」

十代「おっちゃんか!」

ドロワ「それと私だ」

十代「おばさんも!何だよ言ってくれりゃ良かったのに」

ゴーシュ「言ってたじゃねえか!全く遊馬に似てどっか抜けてるっていうか」

万丈目「おい十代!この勢いでプロになれ!俺も居るぞ!」

十代「悪りいな万丈目!俺はやっぱり主夫の方があってる感じがするぜ!」

セレナ「本当にいいのか?私は別に構わんぞ」

十代「家に帰った時に誰か居た方がいいだろ?家事だって」

セレナ「・・・そうだな」

十代「帰ろうぜ。いいデュエルだったよ!おっちゃん!」

セレナ「・・・」

十代「どうした?」

セレナ「い、いや」

カイト「やっと撒いたか」

クロウ「十代のデュエルはどうなったんだろな」

遊矢「まだやってるんじゃ・・・十代さんとセレナだ」

シャーク「どうしたんだ?まさか終わっちまったんじゃ」

十代「終わったぜ」

ジャック「勝ったのか?負けたのか?」

十代「勝ったぜ」

クロウ「っつかお前ら何て格好してんだよ!」

十代「フェザーマンとバーストレディ」

カイト「ゴーシュとドロワを倒すとはな」

遊矢「あの全身タイツってゴーシュさん達だったの!?」

シャーク「知らねえのかよ」

十代「いいデュエルだったぜ。じゃあ帰るから」

ジャック「何だ帰るのか?久しぶりに集結しているんだ。何処か」

十代「ごめんな。これからちょっとあるから」

セレナ「・・・」

十代「あーサッパリした。いい汗かいたぜ」

セレナ「お、おい!約束」

十代「ん?」

セレナ「まさか覚えてないと言うんじゃないだろうな!私は・・・ん!」

十代「・・・」

セレナ「んん・・・ん」

十代「・・・初めてか?」

セレナ「ハァハァ・・・あ、当たり前だ・・・キ、キスなんて・・・キスどころか・・・」

十代「初めての事ばかりだよな!」

セレナ「そ、そうだぞ。初めてだったんだ・・・」

十代「この続きはどうする?」

セレナ「一歩一歩が肝心なんだ・・・だから今日はいい」

十代「うん」

セレナ「だ、だが今日は十代の布団で寝かせろ・・・寝かせてくれ・・・」

十代「遠慮するな。ほら」

セレナ「おやすみ・・・」

十代「おやすみ!何か顔赤いな?平気か?」

セレナ「へ、平気だ!もう寝るからな!」

数日後

カイト「・・・」

シャーク「・・・」

セレナ「やっぱり初めては恥ずかしかったか?」

柚子「え?」

セレナ「全部だ!」

柚子「・・・そういう事ね。最初は恥ずかしかったわよ私も遊矢も」

セレナ「そ、そうなのか?」

柚子「十代さんと何かあったの?」

セレナ「唇と唇・・・」

柚子「良かったじゃない!」

セレナ「色々と相談したい事があるんだ。聞いてもいいか?」

柚子「うん!」

セレナ「ありがとう柚子!それでは私は」

カイト「どういう気分だ凌牙」

シャーク「何とも言えねえよ・・・」





続く

十代「なるほどな。カイトはリベンジしたんだ・・・AV女優に」

カイト「そうだ。これにより俺は再び童貞に戻った」

シャーク「いい事なのか悪い事なのかわからねえぜ」

柚子「ねえ十代さん」

十代「どうした?」

柚子「セレナとはどうなの?」

十代「それが最近は何か目を合わせてくれないんだよな」

遊矢「喧嘩?」

十代「喧嘩じゃねえんだけど」

ピンポーン

柚子「はーい!」

遊矢「どうせ、また誰かが来たんだろな・・・何で家に」

柚子「あっ!明日香さん」

明日香「カイトくんと凌牙くんは居る?」

吹雪「逃げるんだ2人とも!明日香が璃緒ちゃんに頼まれて君達を折檻しに来たぞ!」

十代「やべえぞ!逃げろ!明日香にとっ捕まったら命がいくつあっても足りないぜ!」

吹雪「やめるんだ明日香!さあ僕が引き止めている間に」

明日香「退いてよ兄さん!」ドスッ

吹雪「うっ・・・」

シャーク「璃緒に頼まれたか何か知らねえけど帰りやがれ!」

カイト「生憎だが俺は」

明日香「いいえ、妹弟デュエリストの会の会長として働かない兄は許せないわ」

吹雪「無職じゃないんだ!僕はアイドルだよ!」

シャーク「俺は社長だ」

カイト「俺は・・・AV男優ってところだ」

十代「俺は主夫だぜ」

明日香「覚悟しなさい。殴り飛ばして蹴っ飛ばしてあなた達を更生させるわ」

十代「キレてんな・・・万丈目を呼ぶしか」

吹雪「ダメダメ!完全に尻に敷かれてるんだから」

明日香「さあデュエルよ!」

カイト「・・・俺がやってやる」

吹雪「怒り心頭の明日香は強いよ。カイトくん」

カイト「こいつにはいつかの借りがある。手加減はせんぞ」

明日香「さてと」

カイト「竹刀を使うのか」

明日香「何たって教師ですもの」

カイト「対武器のデュエルなら何度もやった。勝算はある」

吹雪「ほらアカデミアって年頃の男の子や女の子が多いからね。明日香も襲われたりするんだよ」

十代「マジで?」

吹雪「覗かれて全裸で追っかけ回して叩きのめしたりしたんだって」

シャーク「全裸で?すげえな」

吹雪「あまりにも生徒が性的な目で見るからAVにも出て黙らせたんだって」

十代「AV?確か万丈目が明日香似のAV女優って」

吹雪「本人だよ。知らなかったの?」

十代「俺もAVには詳しいけど明日香ってのは知らなかったぜ」

吹雪「現在も教師としてAV女優として頑張っててね」

シャーク「だから働く事に関してうるさいんだな・・・」

バシッ

カイト「くっ・・・」

明日香「働きなさい。弟や妹の模範になるのよ!」

カイト「ハァッ!」

ポヨン

カイト「乳の弾力で攻撃が効かんか・・・強いぞこいつ」

遊矢「・・・」

柚子「・・・」

シャーク「セレナも見られてるんじゃねえか?」

十代「あいつは小学校の先生だからセーフだぜ」

シャーク「最近のガキってのはませてるから注意した方がいいぞ」

吹雪「奥さんが一回りも歳が離れてると大変・・・って事もないよね」

十代「ああ!」

バシッバシッバシッバシッバシッバシッバシッバシッバシッバシッバシッ

カイト「こいつ竹刀捌きに慣れている!」

明日香「AVに出ればSMだってするのよ!これはAV業界に身を置くAV女優としての助言ね」

柚子「AVってそんなになの?」

カイト「少なくとも俺とこいつと遊星の次元では最も稼ぐ職業の一つだ」

明日香「メジャーリーガー、プロデュエリスト、AV女優・AV男優は三本柱って呼ばれているわ」

柚子「へ、へえ・・・」

遊矢「何やってんだよカイトさん!そんなAV男優やってるより他に仕事探してくれよ!」

カイト「お前達にはまだ教えてなかった事があったな・・・AVの事を」

明日香「隙あり!」バシッ

カイト「来るなら来い!叩きたくば叩け!」

十代「でもセレナの奴さ最近目を合わせてくれないんだよ」

吹雪「何かしたのかい?」

十代「話すのは話すんだぜ?なのに」

バシッバシッバシッバシッバシッバシッバシッ

明日香「働きなさい!AV男優ならAV男優らしく仕事を取ってきなさい!」

柚子「こ、このままじゃカイトさんが!タオル投げないと」

遊矢「忘れたのかカイトさんがどういうデュエリストなのか」

柚子「・・・そうね」

遊矢「死んでも死んでも蘇るゾンビのようなデュエリスト、それが天城カイトなんだ」

カイト「フィスト・オブ・フュアリー・・・」

明日香「な、何?」

カイト「怒りで精神力を極限状態まで高め肉体の持つ能力を最大限まで引き出す・・・この意味がわかるな」

明日香「わ、わざと殴られてたって事!?」

カイト「充電完了だ!」ギリッ

明日香「でもあなたの拳は通用しない絶対防御がある!どうするつもり?」

カイト「見ていろ・・・こいつで全てを変えてやる!胸がデカかろうが小さかろうが関係無い!」

遊矢「ま、まさかあれを!?」

カイト「受けてみろ明日香!これがフラッシュ・ピストン・マッハ・パンチだ!!!」ゴォォォォォォォォン

明日香「きゃあああああああああああああああああああああ」

遊矢「フラッシュ・ピストン・マッハ・パンチ・・・マッハ・パンチは連続ドローの別名」

柚子「確か0.7秒間の間に10発のマッハ・パンチを叩き込むドロー・・・」

カイト「恐るべき奴だ・・・さすがは十代と張り合える唯一の女」

遊矢「・・・い、いや感心してる場合じゃない!」

柚子「明日香さんが飛ばされた衝撃でほら!」

シャーク「おい!しっかりしろ吹雪!」

十代「吹雪さん・・・おい!吹雪さんが消えて行くぞ!?」

カイト「・・・」

遊矢「手加減しなきゃ」

柚子「吹雪さんまで巻き込んで・・・2人とも頭打ってるし」

カイト「・・・安心しろ。大丈夫だ」

遊矢「根拠は!?」

カイト「デュエリストだからだ」

柚子「意味不明よ!しっかりしてよカイトさん!」

遊矢「言ってる事が無茶苦茶すぎる!」

カイト「・・・」

明日香「AV男優であり屈指の実力者であるカイトくんね・・・」

吹雪「明日香」

明日香「に、兄さん?て言うかここは何処なの」

吹雪「デュエルで10JOINを・・・」

明日香「は?ふざけないでよ。もう兄さんだっておじさん何だから」

吹雪「それは違うな明日香!」

明日香「な、何が違うのよ?働きもしないで」

吹雪「いいや僕は働いている・・・」

明日香「働いてないじゃない!カイトくんだってAV男優として十代も主夫なのに兄さんは」

吹雪「全ての女性の中に僕は居る。それは働いている事になるんじゃないか?」

明日香「意味がわからない」

吹雪「明日香もその意味がわかる日が来るさ!」

明日香「何か薄くなってない?兄さん?兄さん!」

吹雪「安心するんだ。デュエルで10JOIN・・・忘れないでくれ!ん~!JOIN!」

明日香「兄さんが意味不明な事を口走って消えちゃった・・・」

明日香「・・・兄さん!」

十代「起きたか?」

明日香「十代・・・兄さんは」

十代「凌牙言ってやってくれよ」

シャーク「遊矢」

遊矢「吹雪さんは明日香さんと同化したんだ。頭を打った衝撃で」

明日香「兄さんと私が!?」

シャーク「それだけならいいんだけどな・・・おいカイト!」

カイト「股間を触ってみろ」

明日香「は、生えてる!?どうして!」

十代「多分、男と女の同化で生えちまったんだってカイトが」

明日香「これじゃ帰れないじゃないの!しかも兄さんが同化してるなんて」

遊矢「吹雪さーん!」

「デュエルで10JOINを・・・」

明日香「やあ!まさか妹の中に入るなんてね・・・驚きだよ!」

柚子「と、とりあえず元気そうね」

十代「しばらくカイザーかエドの部屋にいろよ。万丈目には詳しく言っとくからさ」

数日後

十代「カイザー!暇なら野球しようぜ!」

明日香「亮なら居ないわよ?何かエドと用事がとかで」

十代「ふーん」

セレナ「くっ・・・」

明日香「おはよう」

セレナ「変な真似をしたら許さんからな!」

明日香「?」

セレナ「私はお前と違って十代の・・・十代の!」

十代「カイザー居ないのか・・・なら遊びに行こうぜセレナ」

セレナ「遊び?」

十代「デートさ」

セレナ「・・・あ、ああ」

明日香「そう言えば剣山くんがね近いうちに十代とセレナちゃんの事で物申しに来るって言ってたわ」

十代「剣山か・・・わかったよ。行こうか」

セレナ「十代の奥さんは私だけ何だ・・・それを忘れるんじゃないぞ!」

明日香「う、うん」





続く

明日香「見てよこれ」ポロン

璃緒「立派なふたなりですわ」

明日香「カイトくんは働いているとして問題は凌牙くんなのよね」

璃緒「やっぱり凌牙は無職・・・しかも柚子さんに迷惑をかけて」

ボマー「妹組としては考え物だな」

龍可「私が動くわ」

ボマー「私も行こう」

明日香「大丈夫?強いわよあの2人」

龍可「明日香さんはおっぱいがあったから敗北した。なら私は」

璃緒「龍可ちゃんなら胸が無い。分厚い装甲ね!」

龍可「うん!」

明日香「凌牙くんはどういう攻撃を?」

璃緒「凌牙は逆にスピードや技を変幻自在の蹴りを得意としてますわ」

ボマー「私がカイトを引き受けよう。凌牙は君に任せた」

龍可「任せて!」

明日香「璃緒ちゃんは動かなくていいの?」

璃緒「身内に殴られるより他人の方がある意味では効果的ですわ」

十代「見ろよセレナ!プリクラがあるぜ!」

セレナ「や、やめろ!年齢を考えろ!」

十代「いいじゃん。俺って若く見えるしさ」

セレナ「じゃあ・・・」

十代「やっぱりいいか?」

セレナ「・・・やってみたい」

遊矢「十代さん!」

柚子「何してるの?」

十代「デートだぜ。お前らもそうだろ?」

柚子「うん」

セレナ「子供達は?」

遊矢「ああ!」

十代「預けてるのか」

セレナ「お、おい!金を入れたぞ」

十代「じゃあ撮ってみるか」

セレナ「・・・」ペタッ

十代「携帯に貼ってるのか?」

セレナ「う、うるさい」

十代「何か目を合わせてくれないよな?」

セレナ「くっ・・・」

遊矢「この前から言ってるよな」

柚子「・・・そういう事ね」

十代「何かわかったのか?」

柚子「それは自分で考えた方がいいわよ十代さん」

十代「は?」

遊矢「・・・」

十代「どうした?急に止まるなよ」

柚子「あっ」

セレナ「ここは・・・」

十代「ラブホだらけだな。何か引き寄せられちまった感じがするぜ」

ボマー「ぐわああああああああああああああああ」

カイト「・・・」

シャーク「ハァッ!」

キンッ

シャーク「ハァハァ・・・さすがは乳無しだぜ。俺の蹴りがまるで効かねえ!」

龍可「子供連れなんて・・・璃緒さんが言ってた通り本当は優しい人なのかも」

カイト「こいつは遊星やジャック同様にシグナーだった女だ。油断すればやられるぞ」

シャーク「かかってきやがれ!」

龍可「・・・やめるわ」

シャーク「何だと?これからじゃねえのかよ!」

龍可「だって周りに子供も居るし足捻挫してるもの」

シャーク「見抜いてやがったか・・・大した洞察力だ」

龍可「言うほど無職じゃなさそうね。子供の世話もしてるし家事手伝い・・・璃緒さんにはそう伝えておくね」

シャーク「誰が家事手伝いだ・・・璃緒はまだ怒ってるのか?」

龍可「怒ってるっていうか心配してるっていうか」

シャーク「そうか・・・なら伝えてくれ俺が無職じゃねえ事を見せてやるって」

龍可「うん」

カイト「何か策でもあるのか?」

シャーク「ちょっとな」

ジャン「スタンダード次元のラブホテルは最高だな」

アンドレ「何より設備がいい」

ブレオ「ああ」

遊矢「引き返そうか」

柚子「うん」

十代「どうすっかな俺ら・・・なあセレナ」

セレナ「わ、私は・・・嫌だぞ!こんなところが初めてなんて」

十代「そりゃそうだよな」

セレナ「初めてはあの部屋でいい。一緒に暮らしてまだ日は浅いが・・・想い出もある」

十代「やっと目を合わせてくれたな。少し心配してたんだぜ?余所余所しい感じがしてさ」

セレナ「・・・すまない。恥ずかしかったんだ」

十代「キスか?」

セレナ「・・・ああ」

十代「なら毎日すれば恥ずかしさもなくなるんじゃないか?俺はいいぜ」

セレナ「い、いや毎日はいい。時々が私はいい・・・時々で私は満足だ」

十代「うん」

遊矢「セレナも照れたりするんだな」

柚子「初めてって恥ずかしいものよ。私達もそうだったじゃない」

カイト「ここはラブホ街か」

シャーク「ガキ連れながらラブホかよ。あいつらとデュエルしてて周りが見えてなかったぜ」

遊矢「あっ」

シャーク「こんな時に出くわすか普通」

柚子「な、何してるのよ!子供連れてこんな所に!」

カイト「聞け」

遊矢「いくら何でも非常識すぎるだろ!カイトさん、凌牙さん」

シャーク「うるせえな!俺らだって好きで」

遊矢「まさか2人がホモだなんて」

柚子「しかもこの子達を連れて・・・最低よ」

カイト「俺の話を聞け」

シャーク「俺らがホモに見えるのかよ!」

遊矢「けど遊馬の事が好きなんだろ」

シャーク「ああ」

遊矢「やっぱりホモだ!若い頃はどっちも尖ってて寄せ付けないカッコ良さがあったのに・・・何でこうなったんだよ!」

柚子「あのカッコ良かった2人は何処に行っちゃったのよ!」

セレナ「ホモなのか2人は」

十代「ハハハ!男デュエリストはホモが多いんだぜ!」

セレナ「十代は」

十代「俺はセレナに決まってんじゃんか!」

セレナ「・・・そうか」

数日後

シャーク「久しぶりだな璃緒」

璃緒「こんな朝早くからどうしたの?」

シャーク「あいつから聞いてるだろ」

璃緒「うん」

シャーク「見せてやるよ。俺が何なのかを」

璃緒「家事手伝い?」

シャーク「ま、そんなところか」

璃緒「そう言えばホモだって噂が流れてるけど」

カイト「違う」

璃緒「本当に?」

カイト「当たり前だ。何が悲しくてホモ呼ばわりされなきゃいかんのだ」

シャーク「じゃあ始めるか」

カイト「そうだな」

シャーク「見せてやるよ。家事手伝いの真骨頂って奴をな」





続く

カイト「新聞だ」

柚子「あ、ありがとうカイトさん・・・」

カイト「まだ俺をホモだと思っているのか」

シャーク「ここから朝が始まる」

璃緒「へえ」

遊矢「お、おはよう凌牙さん・・・」

柚子「璃緒さんも来てたんだ。お久しぶり」

シャーク「てめえもまだ俺らをホモだって思ってんのか!」

カイト「いくら金があっても八つ子の面倒は大変だ。特に朝はな」

シャーク「柚子は飯を作らなきゃいけなし支度だってある」

璃緒「子供達を起こすのが2人の?」

カイト「そうだ」

シャーク「気をつけろよ。奴らは動きが親父とおふくろ譲りで素早い」

カイト「母親に似てハリセンまで取り出す始末だ」

璃緒「へえ」

カイト「そろそろ時間か」

カイト「起きろ。幼稚園の時間だ」

「玉葱!」サッ

シャーク「チッ!あっち行ったぞカイト!」

璃緒「久しぶりに見たけど違いがわからない。四人が遊矢くん似で四人が柚子さん似なのね」

カイト「見事に男女で産まれたものだ」

シャーク「違いなんてねえだろ?わからねえのか?」

璃緒「あそこで飛び跳ねてるのは」

カイト・シャーク「次男」

璃緒「あっちでじゃれあってるのは」

カイト・シャーク「三女と四女」

璃緒「1人だけ服を着替えてるのは」

カイト・シャーク「長女」

璃緒「まだ寝てる子は」

カイト・シャーク「次女」

璃緒「さっきから私達の周りをグルグル回ってるのは」

カイト・シャーク「長男と三男と四男」

璃緒「ほ、本当にそうなの!?」

カイト「後で遊矢と柚子に聞いてみろ」

カイト「着替えさせたぞ」

柚子「みんなも早く食べないとバスに乗れないわよ!」

遊矢「いつも助かるよ」

璃緒「あの端っこの子は」

遊矢「次男」

璃緒「あのスプーン持ってる子は」

柚子「四女よ」

璃緒「違いが」

カイト「考えるな。感じろ」

シャーク「璃緒にしては珍しいな。本気でわからねえのか?」

璃緒「う、うん」

カイト「何故だ」

シャーク「違いならあるじゃねえか」

璃緒「・・・」

璃緒「子供達はバスに乗ったし遊矢くんは出かけたけど」

カイト「後はこいつの買い物の手伝いだ」

シャーク「荷物も多くなるからな」

カイト「時間か・・・俺は出かけるぞ」

シャーク「AVか?」

カイト「ああ」

璃緒「まあ凌牙も頑張ってるみたいだし」

柚子「いつもカイトさんと凌牙さんには助けられて」

璃緒「昔から2人は何かと柚子さん達の事を気にかけてたもんね」

シャーク「先輩の遊馬がこいつらより歳下だから仕方ねえよ」

璃緒「引き続き頑張ってね凌牙」

シャーク「わかってる」

璃緒「お盆とお正月はちゃんと顔を」

シャーク「うるせえな。カイト連れて行ってやるよ」

璃緒「・・・やっぱりホモなのかしらね?」

柚子「ホモにならないようにちゃんと見張っておきます。少し怪しい感じが」

シャーク「て、てめえら・・・」

数日後

小鳥「ふたなり女教師に掘られた銀河眼使い・・・明日香さんにヤられたみたいね」

遊馬「・・・」

小鳥「取り戻した童貞を奪われアナルまで責めたてられるなんて」

遊馬「小鳥」

小鳥「・・・」

遊馬「久しぶりにあいつらに会いに行くか」

小鳥「う、うん」

遊馬「そろそろかっとビングを叩き込まねえとな」ゴキゴキ





続く

十代「そりゃ大変な事だな」

ムクロ「何とかならねえか?」

十代「手伝ってやるよ。行こうぜ!」

セレナ「何処かへ行くのか?」

十代「ちょっとな」

セレナ「・・・」

十代「帰って来ねえと思ってるのか?心配すんなよ帰って来るから!」

セレナ「そ、それぐらいわかっている!」

十代「じゃあ行こうぜ」

セレナ「何の用件なのかぐらい言ったらどうだ」

ムクロ「実は俺らの次元で」

十代「シッ」

セレナ「おい!」

ムクロ「言わなくていいのか?」

十代「あいつにこれ以上、心配かけたくねえんだ」

十代「しかし不良Dホイーラー集団とはな」

ムクロ「遊星達が居ねえ間は俺がどうにかしねえと」

十代「いい事だぜ」

ムクロ「あれだ」

「ヒャッハー!!!」

十代「人数多いな。しかもモヒカンだらけ」

ムクロ「追うぞ!俺の後ろに乗ってくれ!」

十代「大丈夫か?」

ムクロ「Dホイールで俺の右に出る野郎はいねえぜ!」

十代「頼むぜムクロ!」

ムクロ「任せとけ!」

ユベル「無事に帰れそう?」

十代「大丈夫だろ」

ユベル「あまり彼女に心配かけるのはよくないな」

十代「珍しいじゃん、セレナの肩を持つなんて」

ユベル「べ、別にいいだろ」

ムクロ「何か言ったか?」

十代「いや何でも」

セレナ「もう夕方か・・・ちゃんと帰って来るのだろうか」

ファラオ「・・・」

セレナ「昔から何処かへ行くと言い出したらそのまま帰って来ない時もあった」

ファラオ「・・・」

セレナ「とりあえず夕飯の準備をしないとな」

ファラオ「・・・」

セレナ「お前の分も用意しておくからな」

ファラオ「ニャ」

セレナ「十代・・・」

大徳寺「きっと帰ってくるニャ」

ファラオ「昔からあいつは罪な男よ」

大徳寺「!?」

ファラオ「ニャ」

大徳寺「気のせいか・・・」

十代「ネオス!久しぶりのコンタクト融合だ!」

ネオス「ああ!」

十代「ネオスとムクロでコンタクト融合!現れよ、スカルネオス!!」

ムクロ「おおっ!これがコンタクト融合か!?」

十代「スカルネオスの効果発動!相手モンスターの数だけ場にスカルトークンを召喚する事ができる!」

十代「行け!不良Dホイーラー集団をぶちのめせ!!」

ムクロ「遊星から聞いてたがすげえな!あっという間に一掃してやがるぜ」

十代「へへへ」

ムクロ「すまねえな。助かったぜ」

十代「デュエリストはいつの時代も助け合いだぜ」

ムクロ「飯でも食いに行くか?」

十代「いや女房が待ってるから俺は」

ムクロ「じゃあ送らせてくれよ」

十代「いいのか?」

ムクロ「借りは返す。それがDホイーラーなんだぜ?」

十代「ただいま・・・」

セレナ「遅い」

十代「怒ってるのか?」

セレナ「さっさと食え!私は寝るからな」

十代「起きててくれたのか?明日も早いのに」

セレナ「そ、そんなんじゃない。ちゃんと後片付けして風呂に入って戸締りして寝るんだぞ」

十代「わかってるぜ。今日もそっちで寝ていいよな?」

セレナ「す、好きにしろ」

十代「ありがとな。起きててくれて」

セレナ「そういうのも妻の役目だ・・・」

十代「・・・」

セレナ「な、何だジロジロ見て」

十代「いい奥さんだなって思ってさ」

セレナ「そ、それぐらい自分でもわかってる。とにかく帰って来てよかった」

十代「おやすみ」

セレナ「ああ」

数日後

セレナ「それじゃ行って来るぞ」

十代「うん」

セレナ「・・・あ、あれ」

十代「あれ?」

セレナ「時々なんだからたまにはしろ」

十代「キスか?」

セレナ「そ、そうだ。慣れなくては」

十代「いいぜ!したいなら遠慮せずに言えばいいじゃん」

セレナ「は、恥ずかしいと言っただろ!」

十代「ほらこっち来てくれ」

セレナ「・・・」

十代「恥ずかしいならもっと恥ずかしいキスもあるんだよな。舌入れたりして」

セレナ「し、舌?舌・・・そんなの」

十代「それはまた今度でいいか?な、セレナ」

セレナ「う、うん」

十代「またうんって・・・言ってないか」

セレナ「い、言ってない!」

十代「へへへ」





続く

黒咲「・・・」パンッパンッパンッパンッパンッパンッ

シャーク「まさかお前が警察官に転職してるとはな」

カイト「これで転職は何度目だ」

黒咲「レオ・コーポレーションの社員、LDSの講師、探偵・・・4回目だ」

カイト「だがよくなれたな」

黒咲「LDSに居たデュエリストならば顔パスでどうにかなる。俺の早撃ちを見たいか」

柚子「ちょっと!庭で何してるのよ!」

黒咲「見てくれ瑠璃」

柚子「け、拳銃・・・まさか強盗でもする気なの」

黒咲「警察だ」

柚子「け、警察・・・」

遊矢「危ないからやめてくれよ」

黒咲「・・・」チャキッ

遊矢「お、おい!」

黒咲「・・・」パンッ

遊矢「あ、危なッ!」

黒咲「さすがはプロだ。弾丸を避けるとはな」

カイト「それで何の用だ?」

黒咲「ドラゴン狩りが行われているらしい」

カイト「ドラゴン狩り?」

黒咲「ドラゴン使いのデュエリストを狙う奴らだ」

遊矢「ドラゴン使い・・・じゃあ」

黒咲「オッドアイズとギャラクシーアイズを持つお前とスタンダードに居る吹雪と同化した明日香も狙われるだろうな」

シャーク「俺には関係ねえか」

黒咲「気をつけろ。俺はそれを忠告しに来た」

柚子「十代さんにこの事は?」

黒咲「まだだ。だが奴にも」

柚子「ダメ!」

黒咲「どうしたんだ?言わなくてもあいつなら」

柚子「今はダメよ。セレナが心配するし、たまには休ませてあげないと」

黒咲「瑠璃と十代は新婚だったな。それなら十代を巻き込むわけにはいかん」

カイト「遊矢はどうするんだ」

黒咲「こいつはオッドアイズを持っている時点で狙われる」パンッパンッパンッパンッパンッ

遊矢「だからやめろって!」

黒咲「いい動きだな。これなら大丈夫だろう」

シャーク「薄気味悪いほど二人乗りが似合わねえな」

遊矢「そもそも黒咲に自転車なんて無理がある」

シャーク「ドラゴン使いって事はドラゴン族を使うデュエリストが狙われるんだろうな」

柚子「遊星さん達もそうだし万丈目さんも持ってたよね」

シャーク「ミザエルにユート、ユーゴ、鬼柳もそうだ」

遊矢「ユーリ・・・あいつは別にいいか」

シャーク「お前はどうすんだ」

遊矢「俺は・・・しばらく身を隠そうかな」

柚子「どうして?」

遊矢「柚子と子供達が巻き込まれるかもしれないしな」

シャーク「なら来いよ。俺らの次元なら安心だろ」

柚子「気をつけてね」

遊矢「柚子こそ何かあったらすぐに俺に連絡してくれ」

柚子「うん」

遊矢「子供達にもパパはしばらく帰れなくなるって」

柚子「わかってる。無茶な事はしないでよ」

シャーク「行こうぜ、もういいだろ!永遠の別れじゃねえんだぞ!」

カイト「というわけだ」

明日香「やれやれだわ、また妙な事が起こり始めたのね」

黒咲「吹雪は居るのか?」

明日香「ほら」ポロン

黒咲「うーん・・・面妖な」

カイト「だがこいつも狙われる保証はあるのか?」

黒咲「デッキを見せてくれ」

明日香「はい」

黒咲「真紅眼の黒竜・・・狙われるな」

カイト「この事は十代には言うな」

明日香「わかってるわよ。兄さんを狙うドラゴン狩りなんて私の拳で黙らせてやるわ!」

カイト「よし」

黒咲「ところで十代は」

明日香「十代ならセレナちゃんと旅行に行くとか言って」

カイト「それはちょうどいいな。奴が帰って来る前に決着をつけるぞ黒咲」

黒咲「必ずしょっ引いてくれる!」

十代「温泉旅行なんて始めてだろ?」

セレナ「お前には変なところばかり連れて行くかれたからな。デュエル修行の旅とかで」

十代「それは悪かったな。けど今日は違うから安心してくれよ」

セレナ「ああ」

十代「そうそう!混浴があるんだって」

セレナ「こ、混浴!?」

十代「背中でも流してやるよ」

セレナ「そ、そんなのいい!まだお互いに」

十代「風呂入るだけだから大丈夫だって、な?」

セレナ「あ、ああ」

十代「本当にいいのか?」

セレナ「い、いい」

十代「じゃあ入りに行こうな」

セレナ「・・・混浴か」





続く

十代「ほら」ピュッ

セレナ「うわっ!いきなり何をする!」

十代「水鉄砲だぜ。やってみるか?」

セレナ「そんな子供のような真似・・・」

十代「こうやって両手を組んで少しだけ隙間を開けるんだ」

セレナ「・・・こ、こうか」

十代「それでこうやって・・・」ピュッ

セレナ「こうだな」ピュッ

十代「そうそう!上手いじゃんか」

セレナ「これぐらい簡単だ」

十代「さて、そろそろ身体を洗うか」

セレナ「!」

十代「こっち来いよ。背中流してやるからさ」

セレナ「・・・」

十代「遠慮するなよ。ほら」

セレナ「わかった」

十代「どうだ」ゴシゴシ

セレナ「どうと言われても・・・お前は何とも思わないのか」

十代「裸か?勃起してるぜ」ゴシゴシ

セレナ「そ、そうか」

十代「それだけセレナを1人の女として見てるんだよ。て言うか奥さんを1人の女として見ないのはおかしいだろ」

セレナ「それもそうだな・・・」

十代「よし!前も洗ってやるよ」

セレナ「それはいい!」

十代「人も居ねえしさ」

セレナ「私が洗う。十代を」

十代「いいのか?昔みたいにソープの真似事を」

セレナ「くっ・・・」

十代「冗談だって、じゃあ頼むぜ」

セレナ「・・・」

十代「勃起してるぜ」

セレナ「み、見ればわかる!これが男の裸なんだな・・・」

十代「ああ」

セレナ「普通は順序が違うんだろう」ゴシゴシ

十代「けど最初に見て慣れてた方がいいだろ?」

セレナ「ああ・・・」ゴシゴシ

十代「今夜どうする」

セレナ「!?」

十代「いやこのままだと・・・ダメか?」

セレナ「別に構わないが私としては・・・自分の」

十代「わかってるよ。聞いてみただけだ」

セレナ「お前はどうなんだ?」ゴシゴシ

十代「俺はセレナの意思を尊重したいな。でも外はやめてくれよ」

セレナ「私は変態じゃない!妻として夫に抱かれる行為は」

十代「普通だよな。ちゃんとリードするから安心してくれよ」

セレナ「わ、私だって勉強しているんだ・・・」

十代「勉強?」

セレナ「で、でもお前に身を委ねてもいいぞ。初めてだからな」

十代「任せとけよ。それぐらいお安い御用だぜ!」

セレナ「・・・そろそろ出るか」

セレナ「明日は何処へ行くんだ」

十代「ん?」モミュ

セレナ「あっ・・・お、おい」

十代「へへへ」

セレナ「いきなり人の胸を触るな。触りたくばいつだって触らせてやるのに」

十代「そこに胸があると触りたくなるのが男なんだよなぁ」

セレナ「まあ許してやる。だが次いきなりすれば怒るからな」

十代「明日はこの辺フラフラするか?連休ってのはこういう時に便利だぜ」

セレナ「お前ではなく私だがな」

十代「セレナは行きたいとこあるか?」

セレナ「私は何処でもいい」

十代「じゃあ何処でもいいか」モミュ

セレナ「ま、また!ちゃんと言ってから触れ!」

十代「わかったわかった。今度からはちゃんと言うよ」





続く

遊矢「集まりが悪いな。これだけ?」

ユート「それだけ忙しいんだ」

鬼柳「しかし考えたもんだぜ!ドラゴン使いを集めておくなんてよ」

カイト「こうすれば必ずドラゴン狩りをやるマヌケが現れる」

遊矢「黒咲はドラゴン使わないのに」

黒咲「・・・」チャキッ

ユート「隼!無闇矢鱈に発砲するんじゃない!瑠璃にも言われているだろ」

黒咲「わかった」

明日香「兄さんと同化したせいで・・・聞いてる兄さん」

カイト「どうした」

明日香「兄さんの声が聞こえないのよ。どういう事なの?」

カイト「それは完全に同化した事になる」

ユート「安心するんだ。同化してもある程度の日時が経てば必ず元に戻れる」

明日香「根拠は?」

遊矢「俺とユートが同化した時はひと月で分裂したし平気平気」

明日香「はあ・・・」

カイト「となるとこいつのデッキには真紅眼が完全に入った事になるのか?気配がまるで感じられんが」

遊矢「何か早い段階で事が済みそうだから早く帰れそう。そっちはどうだ?」

柚子「みんな寝ちゃってるわよ。早くパパに会いたいって」

遊矢「じゃあ早く帰らないとな!」

カイト「わざわざ電話をかけるな」

シャーク「うるせえな。てめえがドラゴン使いだからってこの件に借り出されてよ。俺はガキのお守りだぜ」

カイト「諦めろ。鮫狩りなら貴様も活躍できるだろ」

ユート「電話をかけている相手が同じ場所に居るというのにまるで光と闇だな・・・」

鬼柳「聞いたぜカイトお前ホモなんだってな?凌牙相手に満足してるってな!」

カイト「違う」

黒咲「AVにて明日香に掘られたのは事実なのか」

明日香「事実よ」

鬼柳「ヒャーハッハッハ!!!まあいいじゃねえの!満足してるって事は生きてる証拠だぜ!」

遊矢「花見?そういえば今年はしてなかったよな・・・帰ったらやるか」

カイト「俺が男優をやっているのもこいつに掘られたのも事実だ。だがホモではない」

黒咲「俺はホモでも構わんぞ。何故ならお前と凌牙は俺が見込んだ数少ない男だ」

カイト「話を聞け俺はホモではない」

明日香「撮影中声一つあげなかったのよね。カイトくん」

ユート「それはそれで凄いな。何をしてもクールな姿勢を崩さないのがカイトのカイトたる所以か」

ユート「何か来るぞ」

ミザエル「カ、カイト・・・逃げるんだ」

黒咲「あいつはミザエル」

カイト「何かあったのか」

ミザエル「ドラゴン狩りだ・・・奴がその正体」

竜殺者「ドラゴンが一匹・・・ドラゴンが二匹・・・」

黒咲「・・・」パンッパンッパンッパンッパンッパンッ

キンッキンッキンッキンッキンッキンッ

黒咲「弾丸を全て払い落としたか」

カイト「奴は竜殺者だ。魔界からドラゴン族を抹殺するために送り込まれた殺戮モンスター」

遊矢「魔界!?確か十代さんが言ってた・・・俺達がまだ見たことの無い次元だって」

ユート「俺が行こう」

カイト「いや明日香。お前が行ってみろ」

明日香「私が?」

カイト「吹雪と同化しドラゴン使いとなった非ドラゴン使いならば対抗できるかもしれん」

明日香「やれやれだわ。かかって来なさい!兄さんから受け継いだ力を見せてあげるわ!」

竜殺者「ガアアアアアアアアア!!!」

明日香「オラァーッッ!!!」ドゴッ

竜殺者「ヘッ!シャァッ!」

ポヨンッ

鬼柳「すっげえ!乳で攻撃を防ぎやがったぜ!」

カイト「俺もあれには手こずった」

明日香「力が漲ってくる・・・兄さんが私に?」

竜殺者「グググ!」

ユート「油断しちゃダメだ!奴はミザエルを倒したほどの猛者だぞ!」

吹雪「明日香・・・聞くんだ明日香」

明日香「兄さん?兄さんなのね!?」

吹雪「真紅眼の黒竜は可能性の竜・・・新たな可能性に賭けるんだ。ランクアップし奴を倒してみるんだ」

明日香「・・・わかったわ」

竜殺者「ヒヒヒ・・・」

明日香「天上院吹雪に変わり私が真紅眼の力を引き出す!ハァァァァァァ!!!」

明日香「ハァッ!」ビリッビリッビリッビリッビリッビリッ

鬼柳「股間から真紅眼の黒竜の顔!?嘘だろ!」

黒咲「それだけではない。尻からは真紅眼の尾がそして背からは翼まで生えているぞ!」

ユート「肉体も増強されている!?」

カイト「これで明日香になぜ生えていたのかわかったぞ。まさか竜魔人になるとは」

遊矢「ふーん・・・竜魔人って?」

カイト「ああ!」

遊矢「ドラゴン使いの行き着く先だって!?じゃあ魚使いなら」

カイト「魚人になる。鳥獣使いなら鳥人だ」

明日香「セイヤァッ!」ブンッ

竜殺者「ブホッ!?」

明日香「ダァッ!!!」ゴスッ

竜殺者「グゥッ・・・」

明日香「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァァァーーーッッッ!!!」

竜殺者「ギャアアアアアア!!!」

明日香「このデュエルを制したのは私のようね。ありがとう兄さん」

明日香「さあ帰りましょう」

ユート「全裸だぞ」

明日香「それがどうしたの?たかが全裸ぐらいどうって事はないわ」

黒咲「午前2時16分緊急逮捕」ガシャッ

鬼柳「どうすんだ?パクってもこっちじゃ裁けねえぞ」

黒咲「舞網署地域課の黒咲隼の怖さを叩き込んで2度と悪さができんようにしてやる」

カイト「どうだ竜魔人になった感想は」

明日香「上手く力を使いこなせば十代と互角に戦えそう」

カイト「十代と?何なら俺も手伝ってやる」

遊矢「また人妻に手を出そうとしてる。万丈目さんに怒られるぞ」

カイト「俺はそういう意味で手を貸すんじゃない」

ユート「カイト・・・ホモはいいが人妻は」

カイト「黙れ」

鬼柳「ヒャーハッハッハ!!!いいじゃねえか!」

黒咲「瑠璃と瑠璃と瑠璃と瑠璃に手を出したらお前とて銃殺刑だ。覚えておけ」

カイト「どいつもこいつも・・・」

十代「うわっ!」

セレナ「な、何だ!?怖い夢でも見たのか?」

十代「いや明日香が夢に」

セレナ「くっ・・・」

十代「股間から真紅眼の黒竜の首が生えててさ尻尾と翼まで生えてる夢を見てよ・・・」

十代「おっぱい何てさらにデカくなっててさ・・・しかも全裸!」

セレナ「そんなので喜ぶな!」

十代「今度、遊星と遊馬に話してやろ。遊星喜ぶだろうな・・・」

セレナ「・・・お、おっぱいなら私だって大きいだろ。不満なのか?」

十代「いいや・・・いいよ」モニュ

セレナ「あ!いきなり触るんじゃ・・・」

十代「起こして悪かったな。寝ようぜ」

セレナ「・・・夢を見るなら私の」

十代「何だ?」

セレナ「何でもない!おやすみ!」

ユベル「十代は本当に鈍感だよね。少しセレナに同情するよ」





続く

遊矢「ただいま!」

柚子「遊矢!」

シャーク「またまた人妻に手を出しちまったんだってな?」

カイト「黙れ」

ユート「・・・」

シャーク「帰って来て悪りいんだがよ。客が来てるぜ」

カイト「客だと?」

柚子「ムクロさんよ」

遊矢「ムクロさんが!?」

ムクロ「よォ!久しぶりじゃねえか!」

ユート「炎城ムクロか・・・あのデュエルカーニバルでDホイールに乗りながらアリトを破った」

柚子「それに準決勝じゃ遊矢も追い込まれてたしね」

シャーク「そうだったのか?」

カイト「俺はアカデミアの連中とデュエルをしていたからそれどころではなかった」

遊矢「俺に何の用?」

ムクロ「デュエルカーニバルV2チャンピオンであり俺らの次元の総大将のお前にしか頼めねえ事なんだがよ」

遊矢「?」

遊矢「俺にDホイールを乗ってくれって?」

ムクロ「プロの中じゃ第6位の実力なんだろ?効果的なんだよ」

ユート「どうしてDホイールを?」

ムクロ「広めてえからよ!こっちじゃバイクって言うんだろ?」

カイト「バイクなら俺も乗れる」

シャーク「俺もだぜ」

柚子「私もユーゴに教わった事がある」

遊矢「俺も遊星さんやジャックさんに」

ムクロ「お前は?」

ユート「すまない」

ムクロ「ハーハッハッハ!いいって事よ。これから乗ればいいんだから!」

ユート「乗れるのか?」

ムクロ「子供から老人まで乗れるぜ!」

遊矢「ユートは運動神経抜群だもんな」

柚子「きっと乗れるわ」

ユート「一度試してみようか」

ムクロ「おう!じゃあ早速乗ってみるか?」

ユート「・・・」ブロロロ

ムクロ「どうだ」

ユート「ユーゴの気持ちが今になってわかった気がする」ブロロロ

遊矢「けど俺が乗ってもムクロさんみたいに手足のように使えない」

ムクロ「乗ってりゃ自然と身につくもんよ!」

ユート「・・・」ブロロロ

シャーク「余程好きなんだな」

ムクロ「Dホイールは俺の命よ」

カイト「貴様はプロにならんのか?」

ムクロ「それも考えたんだけどな・・・スベっちまった」

遊矢「俺がやるよりムクロさんがやった方がいいよ!」

柚子「あれだけのテクニックがあれば一気にスターよ!」

ムクロ「そうか?じゃあプロになってやろうかな。この次元で」

ユート「ここでか?」

ムクロ「スタンダードは全ての次元の中心だって言うしこっちじゃまだDホイールもDホイーラーも居ねえし」

遊矢「プロへの道は塾からだ」

ムクロ「塾か」

アユ「人妻好きのカイトお兄ちゃん!」

タツヤ「AV男優になったカイト兄ちゃん!」

カイト「・・・」

シャーク「お前らももう高校生だったよな」

タツヤ「ちゃんと堅気の仕事しなよ。噂じゃホモになったって」

アユ「けど人妻好きって事はバイだよね」

カイト「お前達はせいぜいアルバイト止まりだろ。生意気な事を言うな。それに俺はホモではない」

アユ「年齢誤魔化してキャバクラで働いてるんだよ私」

タツヤ「僕はホストさ」

アユ「フトシくん何てレオ・コーポレーションの乗っ取りを計画してるんだよ。ほら」

フトシ「・・・」カタカタカタ

タツヤ「末恐ろしいよね」

カイト「・・・」

修造「彼が入塾希望者?」

ムクロ「よろしく」

修造「俺好みのイイ男だ!でかしたぞ柚子!遊矢!」

柚子「なれるといいねムクロさん」

遊矢「ああ」

カイト「子供達は塾に行かさないのか」

遊矢「小学校に入学してからにしようかって」

柚子「うん」

ユート「・・・」ブロロロ

シャーク「いつまで乗ってんだよ」

ユート「いや気に入った」

カイト「そうか」

黒咲「ユート!」チリンチリン

遊矢「相変わらず自転車が似合わないな」

ユート「一体何を」

黒咲「見ての通りパトロールだ」

ユート「今度は今の仕事を辞めるんじゃないぞ」

黒咲「わかっている」

十代「撮るぞ」

セレナ「お前も早く来い」

十代「俺も?」

セレナ「当たり前だ。一緒に撮るんだ!」

十代「じゃあネオス」

ネオス「ここを押すんだな」

十代「頼むぜ!」

セレナ「い、一緒に撮るからって肩を組むんじゃない」

十代「いいじゃん。ほら笑って笑って」

セレナ「こ、こうか」

十代「やっぱり笑顔が一番可愛いなお前って」

セレナ「う、うるさい」

ネオス「・・・」パシャッ





続く

カイバーマン「・・・」ピンポーン

カイト「おい」

シャーク「何だこの怪しいヘルメット野郎は」

黒咲「・・・」パンッ

カイバーマン「スタンダード次元の警察官はいきなり発砲するのか」ガッ

黒咲「弾丸を素手で掴むとは・・・できる」

ユート「やめるんだ隼」

キサラ「カイトさん!」

カイト「お前か?こいつはお前の知り合いなのか」

カイバーマン「俺は精霊次元より来た。十代とは旧知の仲でな」

シャーク「十代なら旅行中だぜ。何者だ」

カイバーマン「俺はカイバーマン」

ユート「カイバーマンといえば精霊次元の王・・・」

遊矢「人の家の前でたむろするのやめてくれよ!」

柚子「とりあえず入って、どうぞ」

遊矢「へえ十代さんとデュエルして勝ったんだ」

柚子「強いデュエリストなのね」

シャーク「お前とこのヘルメットの関係は」

キサラ「妻です」

黒咲「またかカイト・・・」

ユート「良くないな」

カイト「・・・」

カイバーマン「十代に相談があってな」

カイト「相談だと」

キサラ「実は私、AVに出ようかと思って」

カイバーマン「AVと言えばステータスのようなものだ」

遊矢「いい加減におかしいだろ!何で自分の奥さんをAVに出すんだよ!」

柚子「カイトさんも凌牙さんも何とか言ってあげてよ!」

カイト「いや普通だろ」

シャーク「AVを舐めるな」

黒咲「昔からこんな感じだろ」

遊矢「くっ・・・」

遊矢「毎回毎回下品な事ばかりして大人になれよ!」

柚子「そうよ!」

シャーク「てめえ!てめえらだって昔は」

カイト「やめろ」

カイバーマン「噂の榊遊矢は少し他のデュエリスト達とは感性が違うのか」

ユート「いや何ていうか」

黒咲「少し神経質な奴でな」

遊矢「デュエルだ!」

キサラ「どうします?」

カイバーマン「このデュエルの勝者の意見を取り入れてやる。思う存分やるがいい!」

柚子「私もデュエルするわ」

シャーク「タッグデュエルか、どうすんだ」

カイト「受けて立つ」

黒咲「カイト!凌牙!瑠璃に手を上げたら許さんからな!」

ユート「夫婦とホモの2人か・・・いやホモではないのだったな」

カイバーマン「見させてもらうぞ。貴様らのデュエルを」

ユート「君は青眼の化身なのか」

黒咲「次元を超えて嫁ぐのも色々と不便だろ」

キサラ「いえいえデュエルモンスターと精霊に変わりはありませんから」

バシッ

シャーク「これでも母親かよ・・・何てハリセン捌きだ」

柚子「遊矢!」

遊矢「ああ!」

カイト「油断するな。こいつらは」

シャーク「言われなくてもわかってるぜ!来いよ遊矢!」

遊矢「ハァッ!」ゴスッ

カイト「ぐっ・・・!」

シャーク「チッ」

遊矢「・・・!」シュッシュッシュッシュッシュッシュッシュッ

カイト「ジャブで牽制するか、だが!」

シャーク「こいつはタッグだって忘れてるんじゃねえか!」ガスッ

遊矢「凌牙さんのハイキック・・・相変わらず強烈だ」

シャーク「甘くみるなよ。俺らとてめえらとじゃくぐり抜けた修羅場の数が違うんだぜ!」

バシッ

バキッ

カイト「二人揃って身軽だな。だがもういいだろう」

シャーク「もういいってどういう意味だ」

カイト「殴られ続け俺の肉体も気力も極限状態となった。あれを出すぞ」

シャーク「あれ?あってのは」

カイト「それは極限状態において放たれるドローだ。俺がまだガキの頃、赤子のハルトと親父と俺はホテル火災に巻き込まれた」

カイト「絶対絶命の最中に親父は渾身のドローで竜巻を起こし俺達は助かった」

シャーク「てめえもできるのか!?」

カイト「誰に物を言っている。俺はそのDr.フェイカーの息子だ!見せてやる渾身のドローを!!!」ブンッ

ゴォォォォォォォォォォォォォォン

遊矢「た、竜巻!?」

カイバーマン「スパイラル・ハリケーン・ドローか。なるほど天城カイトという男はここまで」

柚子「カイバーマンさん避けて!」

カイバーマン「バカな!?ぐあああああああああ」

シャーク「やべえぞカイト!吹っ飛んだ勢いであいつの嫁に突っ込んじまったぞ!」

カイト「遊矢を狙ったつもりが・・・まだ修行が足りんかったようだ」

キサラ「いたた・・・ここは」

カイバーマン「デュエルで粉砕!玉砕!大喝采!を・・・」

キサラ「カイバーマン様が消えて・・・」

ユート「大丈夫か?」

キサラ「あ、はい・・・カイバーマン様は」

黒咲「同化したんだ。ドラゴン使いはカイトに殴り飛ばされぶつかると同化するらしい」

ユート「最も夫婦や親族が同化する確率が高いそうだ」

遊矢「同化ってまさかと思うけど」

柚子「・・・ちょっとこっちに」

キサラ「は、はい」

柚子「うっ・・・やっぱり」

シャーク「どうすんだよカイト」

カイト「責任は取る」

キサラ「こんなのが生えてちゃ帰れませんよ!」

カイト「だから俺が責任を取りどうにかする。貴様も明日香も」

黒咲「しかしこんなか弱い女がドラゴンの化身なのか?」

ユート「不思議な事もあるもんだ」

シャーク「加減ってのを知らねえのかよ・・・」

セレナ「や、やめろって言ってるだろ!」

十代「手ぐらいなら別にいいじゃんか」

セレナ「人が多い!」

十代「けど知り合いはいないだろ?嫌か?」

セレナ「・・・舞網市に戻ったら人前で手など繋がんからな」

十代「ああいいぜ」

セレナ「で、でも寝る時は手を繋いでもいいぞ!」

十代「手どころか融合しちまうぜ!」

セレナ「くっ・・・ほ、ほら手だ」

十代「うん」

セレナ「明後日には帰るんだったな」

十代「みんなに土産買わないとな」

セレナ「また旅行」

十代「今度は夏だろうな。次は何処がいい?」

セレナ「何処でもいい・・・お、お前と一緒なら」

十代「来年は2人じゃなくて3人だったりして」

セレナ「!?」





続く

十代「おーい」

ユート「十代だ」

黒咲「瑠璃は?瑠璃は一緒じゃないのか!?」

十代「セレナなら夕飯の準備してるぜ。ほら土産」

ユート「すまない」

十代「何やってんだ?」

黒咲「放火魔だ」

十代「放火魔だって?」

ユート「この辺りに出没しているらしくてなパトロール中らしいんだ」

十代「俺も手伝おうか?」

黒咲「いやお前は一般市民だ。これは俺の」

十代「そんなこと言ったらユートもカイトも凌牙も一般市民じゃんか」

黒咲「・・・確かに人数が多い方がいいな」

十代「土産だ」

シャーク「面白え話してやろうか十代?」

カイト「やめろ」

十代「面白え話?教えてくれよ」

十代「またやっちまったのかカイト!」

カイト「言い訳はしない。俺の責任だ」

十代「でも賢いお前なら対抗策とかあんだろ?」

ユート「俺と遊矢の場合はひと月で同化が解除されたが彼女達は」

ドラゴン・ウィッチ「居た居た!探したよカイト」

十代「久しぶりじゃんか!」

ドラゴン・ウィッチ「十代?十代だよね!?」

十代「あれから真紅眼の黒竜はどうだ」

ドラゴン・ウィッチ「この子よ。大きくなってさ」

十代「あの時のこれか」

ドラゴン・ウィッチ「頼まれてたこれ」

カイト「ああ」

ユート「それは何だ?」

カイト「ドラゴンを呼ぶ笛だ。こいつで明日香とキサラの中に居るドラゴンを出せるかもしれない」

シャーク「けど吹雪とカイバーマンだぜ?大丈夫なのかよ」

カイト「やってみる価値はある。俺はそっちの方に行って来る」

黒咲「放火魔は俺に任せておけ」

十代「特徴とかあんのか?」

黒咲「わからんが6人組らしい」

ユート「それだけわかっていれば簡単に見つかるんじゃないか?」

シャーク「怪しい6人組なんて簡単に」

十代「ん?何か臭くねえか?」

シャーク「そういや」

ユート「あれだ!燃えているぞ」

シャーク「しかも6人組だ・・・堂々とやりやがって!」

黒咲「警察だ!動くんじゃない!」パンッパンッパンッパンッパンッパンッ

ユート「発砲はやめるんだ!」

十代「こいつは人間じゃねえ・・・モンスターだ!」

シャーク「モンスター?ならデュエルしかねえよな!」

ユート「火舞太刀・・・獣族モンスターだ」

黒咲「獣族なら一気に倒せねばならない」

シャーク「ああ、一体でも逃すと警戒して2度と出て来ねえかもしれねえからな」

ユート「さて、どうするか・・・彼らは戦闘意欲を剥き出しにしているぞ」

十代「なら一気に倒せばいいんだよな。手はあるぜ、ネオスを召喚!」

シャーク「コンタクト融合か!?」

十代「ああ!ネオスと黒咲でコンタクト融合だぜ!」

黒咲「どうするんだ」

ユート「ネオスと共に飛べ隼!」

黒咲「・・・わかった!」

十代「現れよ!ファルコンネオス!」

シャーク「久しぶりに見たぜ!コンタクト融合!!」

十代「ファルコンネオスは召喚時にフィールド上のモンスター全てに攻撃が可能だぜ!行け!」

黒咲「スタンダード次元の警察官を舐めるなアアアアアアアアア!!!」

「ぎええええええええええええええ」

十代「ガッチャ!」

シャーク「やったぜ!」

黒咲「コンタクト融合か」

シャーク「融合の腕は落ちてねえみたいだな十代」

十代「おう!」

セレナ「何か笛が聞こえると思ったら・・・カイトか」

カイト「ヒューヒューヒュー」

明日香「な、何!?股間が!」ニョキニョキ

キサラ「へ、変化してます!」ニョキニョキ

カイト「ヒューヒューヒュー」

セレナ「な、何なんだあれは」

ポンッポンッ

吹雪「あ、あれ!?」

カイバーマン「私は助かったのか!?」

カイザー「吹雪!」

明日香「兄さん!」

キサラ「カイザーマン様!」

エド「めでたしめでたしという事になるのか?」

明日香「これでやっと家に帰れるわ」

エド「万丈目も喜ぶだろう」

セレナ「どういう事なんだ・・・」

ドラゴン・ウィッチ「さすがカイト!」

キサラ「ありがとうございます。カイトさん」

カイト「離れろ。纏わり付くな」

セレナ「あいつ・・・」

カイト「どうかしたのか、安心しろ。ふたなり化はもう」

セレナ「お、お前!人妻を狙っているというのは本当だったんだな!」

カイト「どういう事だ」

セレナ「私の貞操は絶対にやらないからな!」

カイト「何の話だ」

セレナ「お前は人妻の敵だ!」

カイザー「待てカイトは」

吹雪「そうだよ。カイトくんは」

カイト「言いたい奴には言わせておけ、俺はもう疲れた」

セレナ「変な真似をすれば怒るからな!」

カイト「好きにしろ。何と言われようが俺は構わん」

十代「ただいまー」

セレナ「大変だぞ十代!カイトは人妻ハンターだ!」

十代「何言ってんだよ?どうしたんだ」

セレナ「カイトがあんなに危ない奴とは」

十代「いやカイトは女に興味がねえ硬派な男だぜ。お前に何かしたか?」

セレナ「いや何も」

十代「だったら大丈夫だぜ。あのカイトが人妻に手を出すわけがねえ」

セレナ「そ、そうか?」

十代「俺達の仲間がそんな事するわけないだろ?」

セレナ「確かにそうだな」

十代「まあ美人とか可愛いなら思うかもしれねえよな」

セレナ「お前はどう思う」

十代「何度も言ってるじゃんか、セレナは可愛いって」

セレナ「そ、そうだな・・・可愛いんだな?」

十代「かなり可愛いよ。笑ってる時とか照れてる時なんて」

セレナ「夕飯の準備・・・すっかり忘れていた」

十代「なら一緒に作るか」

セレナ「ああ」





続く

十代「今日はユーゴのとこ行って来るから」

セレナ「帰りは遅くなるのか?」

十代「すぐに帰って来るよ」

セレナ「本当だろうな?」

十代「約束する。それより、ちょっと指見せてくれるか」

セレナ「指?」

十代「できれば左手の薬指」

セレナ「ほら」

十代「・・・」

セレナ「何だ?」

十代「もういいぞ」

セレナ「?」

十代「セレナも遅くなるのか?」

セレナ「いつも通りだ。遅かったら私が作ってやってもいいぞ」

十代「それまでには帰って来るぜ。じゃあ行って来る」

十代「探したぜユーゴ」

ユーゴ「十代か」

十代「ほら土産」

ユーゴ「悪りいな!」

十代「しかし遊星の次元に入り浸るのも相変わらずだな。何やってんだ?」

ユーゴ「あれ」

ジャック「まだ遊星は帰って来んのか」

クロウ「仕方ねえだろ」

ユーゴ「久しぶりに戻って来たんだとよ」

十代「おーい!」

クロウ「十代じゃねえか」

十代「ほら土産だ土産」

ジャック「何処かへ行ってたのか?」

十代「新婚旅行」

クロウ「あ、そうだったな」

ジャック「そういえば結婚していたな。分かり切っていた事だがな」

クロウ「結婚の決め手ってのは何だ?」

十代「好きだから」

ユーゴ「そんだけかよ!?」

十代「問題なくねえか?」

ユーゴ「問題ねえよな。独身のおっさん達にはわからねえと思うけど」

ジャック「貴様!」

クロウ「見た目っていうか雰囲気も随分変わったしな」

十代「大人になっただろ」

ジャック「抱いたのか」

十代「まだだぜ」

ユーゴ「まだなのか!?」

十代「ああ」

クロウ「まだ何もしてねえのか?」

十代「一歩一歩やってかねえとダメだろ。セレナだって少し困惑しているようだし」

ジャック「昔からセレナに対する態度は変わらんな」

十代「ま、そんなもんだろ」

ユーゴ「っつうかセレナって処女なのか?」

十代「だろうな。突っ張ってるけどあの反応は男に慣れてねえ」

クロウ「お前は?」

十代「童貞のようで童貞じゃねえって感じだぜ」

ジャック「それはどういう意味だ」

十代「融合使いだから俺」

ジャック「・・・」

クロウ「もうおっさんなのに始めて会った頃と何ら変わらねえな」

ユーゴ「始めてあった時の十代ってどんなんだったんだ?」

ジャック「能天気な奴」

クロウ「アホそう」

十代「言ってくれるぜ!俺も最初はジャックやクロウの事をチンピラか何かだって思ったぜ」

ユーゴ「そりゃそうだろうな!だってこいつら」

ジャック「待て!クロウならともかく何で俺までチンピラ扱いなんだ!」

ユーゴ「デカイし威圧的だからに決まってんだろ」

十代「うん」

ジャック「くっ・・・」

十代「そろそろ帰るか」

ジャック「もう帰るのか」

ユーゴ「泊まってけよ十代!」

十代「新婚だぜ俺」

クロウ「自慢かよ!」

十代「・・・へへへへ」

ジャック「惚気おって!」

ユーゴ「クロウも相手探した方がいいぜ」

クロウ「ボマーがいるじゃねえか」

ユーゴ「ジャックは」

ジャック「俺に女はいらん!」

ユーゴ「とか何とか言って大変な目にあうのが見えるぜ」

十代「違いねえな」

クロウ「遊矢とユーゴは早すぎるんだよ!特に遊矢!」

ジャック「何で奴はあんなに早くに結婚しているんだ!」

ユーゴ「そりゃ遊矢に何度も・・・聞きに行くんじゃねえぞ。あいつらヘラヘラし始めて長いんだから」

セレナ「帰りは遅そうだから買い物でもしてやるか・・・人参・・・人参」

十代「ほら人参」

セレナ「い、いきなり何だ!?」

十代「帰って来たんじゃねえか」

セレナ「め、珍しいな。もっと遅くなるかと」

十代「だって新婚だし」

セレナ「・・・」

十代「どうする?今日の夕飯は」

セレナ「どっちでもいいだろ」

十代「じゃあセレナに作ってもらおうかな」

セレナ「奥さんだからか?」

十代「セレナだからさ」

セレナ「意味がわからんが・・・作ってやる」

十代「頼むぜセレナ」

セレナ「腕によりをかけて作ってやるから覚悟しておけ」

十代「それは楽しみだぜ」





続く

ピンポーン

セレナ「誰だ」

吹雪「僕だよ僕」

カイザー「それと俺もだ」

セレナ「お前達か」ガチャッ

カイザー「十代は」

セレナ「十代なら脱獄したユーリを捕まえに行くとかで出かけたぞ」

吹雪「元気だよね。こんな可愛いお嫁さん残して走っちゃうんだもん」

セレナ「何か用か?」

カイザー「暇でな」

セレナ「それだけか?まあ上がってもいいぞ」

吹雪「お邪魔します」

カイザー「・・・」

セレナ「すぐに帰って来るとか言っていたが電話してみるか」

吹雪「いやいいよ」

セレナ「電話しないと帰って来ない可能性だってある。お前達のためだからな、私は別に」

ネオス「ドラァァァ!!!」

十代「もしもしセレナか?何かあったのか?」

セレナ「吹雪と亮が来てるぞ」

十代「じゃあ早く帰らねえとな」

ユーリ「連爆魔人!」

ボンッ

ネオス「十代」

ユーリ「触れた物を爆弾に変える連爆魔人・・・どうかな十代」

十代「さっさと檻に帰れ」

ユーリ「帰ってもいいよ。でもねこれから先、僕はセレナを狙うかもしれないよ」

十代「セレナに指一本触れてみろ。生かしちゃおかねえ」

ユーリ「凄い殺気だね十代・・・さすがは僕のライ」

ネオス「ドラララララララァァーーッッ!!!」

連爆魔人「邪魔ァ!」

ネオス「ドラッッ!」

ユーリ「グフッ!」

十代「一気に押し切れネオス!」

セレナ「お茶だ」

カイザー「すまない・・・ん!?」

吹雪「どうかしたかい?」

カイザー「あれを見ろ」

吹雪「コンドームか」

セレナ「ち、違う!何でも無い物なんだ!」

吹雪「いいよいいよ。気にしなくても」

カイザー「いざと言う時の準備なんだろ。ならいいじゃないか」

セレナ「・・・」

吹雪「じゃあ僕がアドバイスをしようかな」

セレナ「アドバイス?」

吹雪「うん」

カイザー「お、おい吹雪」

吹雪「こういう事は僕に任せてくれよ!」

カイザー「うーん・・・心配だ」

黒咲「警察だ!」パンッパンッパンッパンッパンッパンッ

十代「危ねえよ!」

黒咲「逮捕だ」ガチャッ

ユーリ「今日は負けを認めてあげるよ。けどね・・・君の弱点はセレ」

ネオス「ドラァ!」ゴスッ

ユーリ「ぐはっ!」

十代「狙うなら俺1人にしろ。そうじゃなきゃライバルとして認めねえって言ったよな?」

ユーリ「わかったよ」

黒咲「さっさと歩け」

ユーリ「これで107敗だね・・・覚えてなよ十代」

十代「もしもしセレナ?もう終わったから帰るぜ」

セレナ「早く帰って来い!」

十代「怒ってんのか?」

セレナ「いいから早くしろ!」

十代「ただいま・・・あれ閉めちゃったのか?おい開けてくれセレナ!」

セレナ「や、やっぱりダメだ!着替えるから!」

十代「着替える?何かあったのか?」

セレナ「う、うるさい!」

十代「何だよ」

セレナ「くっ・・・」カチャッ

十代「どうしたんだ?」

セレナ「い、いや何でも無い・・・」

十代「?」

セレナ「風呂に入って寝ろ。私はもう寝るからな」

十代「ああ」

セレナ「・・・あんな物見せたらまるで変態みたいになってしまう」

十代「ん?これの事か」

セレナ「は、早く風呂に入れ」

十代「わかってるよ」

十代「さて寝るか。起きてるか?」

セレナ「・・・」

十代「寝ちゃったか」

セレナ「・・・」

十代「スケスケ下着」

セレナ「!」

十代「そんなの買ってたんだな」

セレナ「ち、違うぞ・・・吹雪に言われなかったら着る事なんてなかった。だからって吹雪が悪いわけじゃ」

十代「何だ起きてたのか」

セレナ「私は変態じゃないからな」

十代「スケスケぐらいいいんじゃないか?」

セレナ「それならまだ裸の方が・・・私は」

十代「一緒に温泉入ったのにか?」

セレナ「ううっ・・・」

十代「今日は遅いからいいけど。またの機会でも見せてくれよ、スケスケ」

セレナ「見たいのか!?」

十代「裸とは違った何かがあるしな・・・それとセレナ」

セレナ「どうした?」

十代「プレゼントがあるんだ。明日、楽しみにしててくれよ」





続く

十代「遊馬」

遊馬「頼まれてた物持ってきたぜ」

十代「悪りいな遊馬!」

遊馬「これぐらいゴロゴロ落ちてるからな」

十代「頼むぜネオス!」

ネオス「ああ」

遊馬「ホントにネオスって万能だよな。爪がドリルみたいになってるぜ」

十代「ネオスには無限の可能性があるからな」

遊馬「じゃあ俺ちょっと用があるから」

十代「用?」

遊馬「ちょっとな・・・」ゴキゴキ

十代「すっげえ顔してたな」

ネオス「・・・」ガリガリ

十代「セレナ喜ぶだろうな。ちゃんとしてやらないと・・・」

ドラゴン・ウィッチ「また旦那と喧嘩してさ」

カイト「そうか」

キサラ「カイバーマン様からデュエリストを学べと」

カイト「そうか」

シャーク「両手に人妻ってか?まあホモ扱いされるよりはマシか」

カイト「黙れ」

シャーク「ヘッ」

遊馬「かっとビングだアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!」

ドゴォォォォォォォン

シャーク「ゆ、遊馬!?」

遊馬「ガツンと言いに来たぜ。カイト、シャーク」

カイト「どういうつもりだ遊馬」

遊馬「ホモに成り下がったシャークと人妻ハンターのカイトをぶん殴りに来たんだぜ!」

シャーク「ホモじゃねえよ!」

遊馬「うるせえ!」

カイト「凌牙」

シャーク「やるしかねえな」

遊馬「愛と怒りと悲しみの!かっとビングだアアアアアアアアアアアアア!!!!!!」

カイト「やめろ遊馬!」

ドラゴン・ウィッチ「あ、あの筋骨隆々の大男が遊馬!?」

シャーク「中学卒業したら急成長しやがったんだよ!」

遊馬「2m10cmだぜ!」

カイト「合わせろ凌牙!」

シャーク「ああ!やめろって言ってんだろうが!」

遊馬「何でホモになっちまったんだよ!」ゴスッ

カイト「くっ・・・!」

遊馬「喝を入れてやる!」

シャーク「聞けっつってんだろ!」

遊馬「何も聞こえねええええええええええええ!!!!!!」ムキッムキッムキッ

シャーク「筋肉が!?」

遊馬「手足の骨をバラバラにしてでもホモの道から引き摺り出してやる!」

カイト「俺はホモじゃない」

遊馬「頭の天辺から足の爪先までホモじゃねえか!!!!!!」

黒咲「警察だ!」パンッパンッパンッパンッパンッパンッ

キンッ

黒咲「鋼の肉体を得た遊馬には通用せんか・・・ならば押収したトカレフで」ガチャッ

カイト「無駄だ黒咲」

シャーク「遊馬には弾丸は効かねえ!」

遊馬「ホモになって人妻ハンターになるなんて!何でそうなっちまうんだよォ!」

シャーク「なら聞くがてめえは人妻物のAVを見ねえのか!?」

遊馬「見るぜ!」

カイト「ゴーシュの肛門に興味はあるか!?」

遊馬「あるぜ!」

シャーク「じゃあ俺達と一緒じゃねえか!」

遊馬「ホモなのか?」

シャーク「違う」

遊馬「人妻ハンターなのか?」

カイト「違う」

遊馬「・・・俺の勘違いじゃねえか!」

数日後

小鳥「久しぶりにカイトとシャークにあってどうだった?」

遊馬「ドサクサに紛れて10数年来の鬱憤を晴らしてやったぜ!」

小鳥「良かったね遊馬!」

遊馬「若い頃からふざけすぎなんだよ2人揃って・・・けど更正してくれたら文句は言わねえよ」

小鳥「うん」





続く

鬼柳「ヒャーハッハッハ!!!それで遊馬にぶん殴られたって?そいつは災難だったな!」

シャーク「災難どころの騒ぎじゃねえよ」

プラシド「何一つとして変わらんな」

シャーク「生き返ってよかったな。つい最近会ったばかりだけどよ」

プラシド「フッ」

鬼柳「カイトは何処行ったんだ?」

シャーク「人妻ドラゴン達とどっか行っちまったよ」

鬼柳「やりやがるな!」

遊矢「プラシドさんが居るって事は遊星さんもブルーノさんも」

プラシド「当然だ。俺も残るつもりで居たがなホセとルチアーノと分離して帰って来た」

シャーク「遊星との決着か?」

プラシド「奴と俺とは宿命のライバルよ」

吹雪「ライバルか。いいねライバルって」

カイザー「ああ」

柚子「完全に溜まり場ね・・・」

ムクロ「邪魔するぜ」

鬼柳「よォ!満足してるか?」

ムクロ「当たり前よ!何だお前!生き返ったのか!」

プラシド「ああ」

黒咲「噂通り生き返ったのか」

ユート「この前会ったがな」

沢渡「マジで生き返ってるじゃねえか!」

プラシド「騒ぐな。後で手紙でも出してやるから一々、顔を出すな」

ベクター「良かったじゃないの?ま、生き返るってわかってたけどな」

プラシド「フン」

万丈目「生きて居たのか!?」

プラシド「帰れ!わざわざ来るんじゃない!」

遊矢「人気者だよなプラシドさん」

Ⅳ「お、本当に」

プラシド「やかましい!とっとと出て行け!」

柚子「人気者よね」

プラシド「くっ・・・」

ヨハン「お邪魔・・・生きてる!」

権現坂「プラシド殿!」

刃「プラシド先生!」

プラシド「近づくな!次に来た奴は真っ二つに斬るぞ!」

「侍だ!」

「侍!」

シャーク「子供は斬れねえよな」

プラシド「くっ!」

鬼柳「ヒャーハッハッハ!!!」

ユーゴ「プラシド!」

プラシド「叩き斬る!」

ユーゴ「危ねえじゃねえか!」

プラシド「黙れ!」

ユーゴ「とち狂いやがって!」

柚子「喧嘩するなら外でやってよ!家の中で刃物を振り回さないで!」

プラシド「くっ・・・」

鬼柳「ヒャーハッハッハ!!!」

プラシド「笑うな!」

セレナ「聞いたか十代!プラシドが」

十代「帰って来たんだろ?さっき電話で聞いたよ」

セレナ「そうか・・・」

十代「プラシドへの挨拶は後にして。これプレゼント」

セレナ「こ、これは」

十代「金が無えから手作りの指輪をな」

セレナ「・・・」

十代「やっぱり売ってる奴が良かったか?遊馬に」

セレナ「い、いい。凄く嬉しい・・・」

十代「それは良かったぜ!」

セレナ「だが指輪とかチャラチャラしたのは嫌いだからお守り代わりに大切にしまって」

十代「俺もそのつもりだぜ」

セレナ「指輪か・・・」

十代「そういえば式もやってないよな」

セレナ「金が無いだろ。無理はするな」

十代「どうしよっかなって考えてるんだよ」

セレナ「・・・」

セレナ「バージンロードとはやはり処女のまま歩いた方がいいと思うか?」

十代「そりゃバージンって言うぐらいだからな。今時それを実行したのって柚子ぐらいじゃねえか」

セレナ「わ、私はいつだっていいが・・・やはりバージンロードだから」

十代「真面目だもんな。セレナはどうしたい?」

セレナ「も、もし式をやるなら一つ賭けをするぞ!」

十代「いいぜ、もしじゃなくて絶対にやってやる。いい案が浮かんでな」

セレナ「我慢できなかったら私を押し倒してもいい」

十代「ああ」

セレナ「我慢できたら処女のまま歩いてやる」

十代「それって賭けになるのか?」

セレナ「う、うるさい!」

十代「ま、乗ってやるよ。こうなったら意地でも処女のまま歩かせてやるぜ」

セレナ「ゆ、誘惑してやるからな・・・」

十代「受けて立つぜ」

セレナ「ど、どっちが勝っても得をするのは私の気がするが・・・いいのか?」

十代「セレナが得することは俺が得することにもなるだろ?夫婦なんだから」

セレナ「とにかく・・・指輪は嬉しかったのは本当だ。ありがとう十代」

十代「そう言ってくれて嬉しいぜ」





続く

十代「珍しいな薄着なんてパンツ丸出しで」

セレナ「あ、暑いからな。暑い暑い・・・」

十代「タンクトップは似合わねえよな」

セレナ「くっ・・・暑いぞ十代」

十代「クーラーつけるか?て言うか何で消してんだよ、朝から暑いっての!」

セレナ「何とも思わないのか・・・パンツが子供っぽいからなのか?」

十代「どうかしたか?」

セレナ「谷間が見えてるんだぞ。下着だってつけてないし・・・な、何か感想ぐらいあってもいいだろ」

十代「勃起してるぜ。ほら」

セレナ「そ、そんなの見せるな!」

十代「お返しお返し」

セレナ「くっ・・・」

十代「そのままの格好でいいけどクーラーはつけてもいいよな」

セレナ「す、好きにしろ」

十代「そうさせてもらうぜ」ピッ

セレナ「女として魅力がないのか私は」

十代「勝負なんだから負けるわけにはいかねえよ」

セレナ「わ、私の胸を見て何か思わないのか」

十代「でかいな」

セレナ「・・・脚は」

十代「綺麗だな」

セレナ「そ、それでも・・・」

十代「勃ってるぜ」

セレナ「だ、だから・・・」

十代「勝負だ勝負」

セレナ「くっ・・・バナナを食べる。す、凄くやらしい感じでな!これならお前だって」

十代「言おう言おうと思ってたんだけどさ」

セレナ「何だ?」

十代「そのバナナよりデカいぜ。俺のは」

セレナ「ほ、本当か!?」

十代「嘘に決まってんじゃん。遊矢じゃねえんだから」

セレナ「・・・ッッ」

セレナ「そう言えば式場はどうするんだ」

十代「遊星の道具あるだろ?鏡の世界に入る奴」

セレナ「あれか?」

十代「あれなら大勢呼べるし金もかからないだろ」

セレナ「そうだな・・・」

十代「ああ」

セレナ「さ、寒い」

十代「そんな格好してるからだぜ。ほら着替えて来いよ」

セレナ「この作戦は失敗か・・・」

十代「どうした?」

セレナ「何でも無い」

十代「休みなんだし何処か行きたいな」

セレナ「な、なら遊びに行くとかはどうだ?」

十代「そうすっか」

セレナ「じゃあ着替えてくるぞ」

十代「着替えたか?」

セレナ「ど、どうだ」

十代「はあ・・・無理するなよ。顔が真っ赤だぜ」

セレナ「お、お前が悪いんだぞ!」

十代「下着なんて服着たらわからねえもんな」

セレナ「スケているだろ・・・ど、どうだ」

十代「隠してちゃわからないぜ」

セレナ「み、見せてやる・・・ちゃんと見てろよ!」

十代「ああ」

セレナ「・・・」

十代「やっぱり恥ずかしいか?」

セレナ「何か恥ずかしい・・・」

十代「へへへへ」

セレナ「別のに着替えるからもう少し待て」

十代「待つさ」

セレナ「こいつは他の女にも反応するのか・・・十代」

十代「どうした?」

セレナ「あそこに美人が居るが脱いだら・・・」

十代「勃起するぜ」

セレナ「す、するのか!?」

十代「男だから仕方ねえよ」

セレナ「くっ・・・」

十代「でもセレナは特別だから安心しろよ」

セレナ「特別?」

十代「女房だからな」

セレナ「そ、そうか」

十代「勃起するのは同じだけどな!」

セレナ「ならどう違うんだ。特別とそうじゃないのは」

十代「うーん・・・何ていうかな。嫁?」

セレナ「さっきと同じだぞ!」

十代「何も思いつかなくてよ。ごめんな」

十代「遊びに行くって言ったけど・・・散歩で終わっちまったな」

セレナ「今日の夕飯当番は私だったか」

十代「裸エプロンなんてするなよ」

セレナ「し、してほしかったら素直に言え・・・やってやるぞ」

十代「あれはちょっと俺の琴線に引っかからねえんだよな。見えすぎるのってのはダメだぜ」

セレナ「見えすぎるのはダメか・・・」

十代「男ってのはチラって見えるのがいいんだ」

セレナ「タンクトップは?」

十代「良かったぜ!」

セレナ「良かったのか!?」

十代「最高だった」

セレナ「さ、最高なんだな・・・これから朝はその格好で居てやってもいいぞ」

十代「その代わり秋と冬は風邪引くからやめとけよ」

セレナ「こいつには負けるな・・・誘惑しても・・・はあ・・・」

十代「・・・」

セレナ「いい風呂だった・・・何だ一つしか布団を」

十代「一緒に寝ようぜ」

セレナ「あ、ああ」

十代「他の女の人とセレナの違い・・・こういう事なんだろうな」

セレナ「んっ・・・」

十代「・・・」チュッチュパッチュッ

セレナ「し、舌が・・・」

十代「他の女の人ならこんな事は絶対にしないぜ・・・胸揉んだり」モニュモニュ

セレナ「あっ・・・ハァ・・・ハァ」

十代「さらにさらに豪華特典として・・・こうやって指を這わせて」サワサワ

セレナ「くぅ・・・」

十代「セレナ以外の女房以外の女が隣に居ても絶対にしないだろうな」

セレナ「ほ、本当だろうな・・・さ、さっき見たいな・・・恥ずかしい所を触ったり・・・」

十代「しない。隣に寝てるのが明日香でも剣山でも何もしないさ」

セレナ「・・・女としての魅力があるのか私には」

十代「当たり前じゃんか!魅力的だよセレナは」

セレナ「負けだな私の・・・バージンロードは処女のまま歩かせてほしい。それと私達が」

十代「わかってるよ。ちゃんとその時になったら俺に身を委ねてくれれば不安なんて吹き飛ぶぜ。リードしてあげるからさ」

セレナ「・・・不束者だがよろしくお願いします」

十代「何畏まってんだよ?」

セレナ「うるさい!たまにはいいだろ!」

十代「ハハハ!そりゃそうか」

翌日

十代「何だ昨日の格好してないのか」

セレナ「変に興奮されて押し倒されたらかなわんからな」

十代「ふーん」

セレナ「嘘だ。あれも私には似合わないんじゃないかと思って」

十代「ま、どんな格好でもいいさ」

セレナ「今日は家に居るのか?」

十代「どうすっかな・・・カイト達とブラブラすんのも悪かねえよな。あ、部屋の掃除でもするか」

セレナ「まるで子供だな」

十代「子供ができたらちゃんと働くよ」

セレナ「す、すぐにできるものじゃないだろ」

十代「最初はどっちがいい?」

セレナ「・・・男がいい。お前のような活発で頼りになる優しい子に育ってほしい」

十代「男でも女でもセレナに似れば優しい子には違いないか!」

セレナ「じゃあ行って来るからな」

十代「いってらっしゃい」





続く

柚子「カイトさんは」

シャーク「どっか行っちまったよ」

柚子「・・・じゃあ帰って来るまで待つか」

シャーク「待てよ。俺じゃ無理だって言うのか?」

柚子「無理っていうか壊しそう」

シャーク「どういう意味だ」

柚子「雨漏りしてるのよ」

シャーク「金あるくせに雨漏りだと?何やってんだか」

柚子「凌牙さん直せるの?」

シャーク「カイトにできて俺にできねえ事はないぜ」

柚子「・・・」

シャーク「信用してねえのか、まあ直してやるよ」

柚子「大丈夫なの?」

シャーク「うるせえな。任せとけよ」

シャーク「・・・」コンコン

ユート「話は聞いたぞ凌牙」

シャーク「ユートを呼んだのか・・・どんだけ信用ねえんだよ」

ユート「修理か?」

シャーク「ああ」

ユート「俺も手伝うよ」

シャーク「俺がやるからいいって言ってんだろ!」

ユート「意地になるな。遊馬から君の事は頼まれているんだから」

シャーク「ほら」

ユート「・・・」コンコン

シャーク「金あるなら業者とか呼べよ。そう思わねえのか?」

ユート「子供が8人も居るんだ。仕方ない」

シャーク「けど稼いでるだろ」

ユート「それはそうだが」

シャーク「ま、何だっていいか」コンコン

シャーク「何の因果か屋根の修理だぜ。あーあ」

ユート「今の生き方が不満なのか?」

シャーク「別に、でも昔は」

ユート「あの頃はみんな若かった」

シャーク「ああ・・・」バキッ

ユート「やってしまったな。穴を開けるなんて」

シャーク「仕事が増えちまったじゃねえか!」

ユート「俺に言われても困る」

シャーク「こういう仕事はカイトの専門だろうが」

ユート「カイトにできて俺にできない事はないと豪語したそうだな」

シャーク「チッ」

ユート「さあ直そう」

シャーク「こういうのは管轄外なんだよ俺は」コンコン

ユート「これぐらいならすぐに直せるじゃないか」

シャーク「めんどくせねえな・・・どうなってんだよ」コンコン

シャーク「おい終わった・・・」

カイト「これぐらい修理屋でも呼べ」

柚子「せっかく家に居るんだしやってくれたっていいでしょ」

カイト「全くお前は・・・」

ユート「カイト・・・」

シャーク「俺らが居ねえ隙を狙って柚子まで」

カイト「違う」

シャーク「言い訳すんなよ。誰にも言わねえから安心しとけ」

カイト「違うと言っているだろ」

ユート「流石に柚子は・・・いや柚子どころか」

カイト「何処にその証拠があるんだ」

ユート「・・・」

シャーク「てめえって奴は」

カイト「勝手に言ってろ」

シャーク「へへへへ・・・へへへへ・・・」

カイト「・・・」

数日後

シャーク「そういや式やるんだってよ」

カイト「十代か」

シャーク「セレナまで狙うんじゃねえぞ」

カイト「まだ言ってるのか」

シャーク「うっせえな。そうなんだろ?」

カイト「・・・表に出ろ」

シャーク「上等だ」

遊矢「ああやってカイトさんに構ってほしいんだろな凌牙さん」

柚子「どっちもどっちよね」





続く

遊星「遊矢と柚子が帰って一週間か」

ジャック「数年もそれば八つ子の子持ちだぞ」

遊星「ああ」

クロウ「そんで十代はセレナと・・・どうよ実際」

セレナ「何の話だ?」

遊星「帰って来ていたのか」

ジャック「お前は十代と一緒に住みたいか?」

セレナ「そ、そんなの嫌に決まってるだろ!」

クロウ「これだぜ」

遊星「何処かで十代さんに好意を持つのだろうな」

ブルーノ「色々と試してみようか」

ジャック「試す?」

ブルーノ「うん」

遊星「・・・そういう事か」

クロウ「どういう事だ?」

遊星「少し実験をしてみる」

セレナ「何だこれは・・・十代の写真か」

遊星「セレナが罠にかかったぞ」

クロウ「あの写真を懐に入れれば惚れてるかもしれねえってわけだな」

遊星「そういう事だ」

セレナ「・・・」

ジャック「ずっと見ているぞ」

セレナ「あ、後で捨てておこう」

ブルーノ「持って行ったよ遊星!」

遊星「確かに持っていったがダメだな」

ジャック「捨てると言っていた」

クロウ「どうやら違うみてえだな」

遊星「やはり違うのか・・・」

ジャック「今度は俺に任せておけ」

クロウ「どうせロクな事じゃねえだろ」

ジャック「まあ見ていろ」

ジャック「入るぞ」

セレナ「何だ突然?」

ジャック「十代には恋人が居るそうだ」

セレナ「恋人?」

ジャック「わかりやすく言えば遊矢と柚子みたいなものだ」

セレナ「!?」

ジャック「お前はどう思う」

セレナ「わ、私には関係の無い事だ・・・」

ジャック「そうか」

セレナ「用が済んだら早く出て行け、気分が悪い・・・」

ジャック「何とも思わないんだな」

セレナ「・・・ああ」

ジャック「わかった」

セレナ「・・・」

ジャック「まだ違うのか・・・このまま行けば未来が変わる可能性もあるな」

クロウ「どう思う遊星」

遊星「まだセレナからすれば十代さんは父親のような存在なんだろう」

ジャック「それがいつか1人の異性として認識して行くのか」

遊星「きっとそうだ」

ブルーノ「その日が来るのがワクワクするよね」

ジャック「それと遊星と十六夜もだ」

遊星「俺とアキの件も気になるな。デートに誘ってみるか」

クロウ「断られたらどうするんだ」

遊星「それは少しショックだ」

ジャック「しかしアカデミアに通うならば男はいっぱい居るだろ」

遊星「アキぐらいの年頃の女の子なら俺のように無口な男より活発な男のがいいと思うんだが」

クロウ「そりゃアキも大人になって遊星のようなクールな奴がいいって思うんだろうぜ」

ブルーノ「うん」

遊星「それもあと数年のうちに・・・」

数日後

十代「どうしたんだよセレナ」

セレナ「い、居るのか・・・やはり明日香なのか!?」

十代「何が?」

セレナ「い、いつか明日香を超えてやるからな!」

十代「は?」

セレナ「こ、恋人なんだろ!?」

十代「何回も言ってるけど違うぜ」

セレナ「本当なんだろうな・・・?」

十代「俺が嘘ついてる目してるか?」

セレナ「・・・」

セレナ「よし・・・信用してやる。そ、それと写真が落ちていた・・・」

十代「俺の?」

セレナ「落ちてたし拾ったから私の物にしてやるからな。私はいらないが捨てるのもあれだ」

十代「好きにしろよ。ついでにサイン書いてやろうか?」

セレナ「そんなのいるか!私は帰るからな、もう行っていいぞ」

十代「また会おうな。たまには顔を出してやるからさ」

セレナ「くっ・・・」





続く

吹雪「うーん・・・隣の部屋から声が聞こえるね」

カイザー「喘ぎ声だな」

吹雪「さて誰かな」

カイザー「十代とセレナ以外に居ないだろ」

吹雪「それはどうかな」

カイザー「何だと?」

吹雪「2人はまだ肉体関係には無いんだよね」

カイザー「なら一体・・・隣の部屋から聞こえる声は」

吹雪「確か今日はセレナちゃんが帰って来て十代くんは・・・これって」

カイザー「それもないのは俺も知っているだろ」

吹雪「それもそうか」

カイザー「AVだな」

吹雪「AV?って事はセレナちゃんがAVを見てるって?」

カイザー「女とて見るだろ」

吹雪「だよね。明日香だって」

カイザー「・・・」

十代「ただいまー!」

セレナ「はっ!?ちょっと待て!」

十代「何だよ慌てて」

セレナ「な、何でも無い!」

十代「セレナの何でも無いは何かあるんだよなぁ・・・」

セレナ「くっ・・・」

十代「何だっていいか。飯食ったか?」

セレナ「ま、まだだ」

十代「ひょっとして帰って来るのを待っててくれたのか?」

セレナ「夫の帰りを待つのも妻の仕事だ」

十代「いつもは俺の方が早いのにな」

セレナ「いいだろ」

十代「いいよいいよ。いただきます」

セレナ「・・・いただきます」

セレナ「・・・十代」

十代「どうした?」

セレナ「私は隠し事はしたくない。だからお前も隠し事はするな」

十代「うん?」

セレナ「こ、これを見ていた」

十代「AVか?何だよAVぐらい恥ずかしがるなよ」

セレナ「い、言っておくが1人でしてはいないからな!そもそも私はそんな事したことがない。ち、知識ならあるが」

十代「俺はするぜ」

セレナ「お、男なら仕方の無い事だ・・・まさか」

十代「セレナと一緒に住んでからはしてないな」

セレナ「我慢は身体に毒だ・・・1人でしたい時はいいんだぞ」

十代「来るべき日のために蓄えているんだぜ!」

セレナ「よくそんな事が言えるな。変態だぞ」

十代「変態で結構だぜ。て言うか何で見てたんだ?」

セレナ「べ、勉強・・・来るべき日に備えての」

十代「へえ」

十代「AV女優ツァン・ディレのエクシーズ妻か・・・ふーん」

セレナ「人気だと聞いて変装して購入したんだ」

十代「これだけか?」

セレナ「・・・それと合わせてあと5本ある」

十代「ハハハ!勉強熱心だな!全部人妻物じゃねえか!」

セレナ「悪いか!?」

十代「いいよいいよ。人妻物にしては寝取られはねえのな」

セレナ「私は寝取られる気はないからな!」

十代「誰もそんな事言ってないじゃん」

セレナ「私は人妻だから勉強にはちょうどいい」

十代「そうだな。けどオナニーしないでAV見るなんて・・・マジでした事ねえの?」

セレナ「身体を洗う以外は触った事がない・・・お前にこの間触られた時が初めてであって・・・」

十代「本当か?」

セレナ「本当だ!」

十代「ムキになるなよ。信用してるからさ」

セレナ「くっ・・・」

吹雪「ほらね」

カイザー「ああ」

吹雪「もうすぐ式も控えて居るのに・・・ふふふ」

カイザー「それよりも吹雪」

吹雪「ん?」

カイザー「壁が薄すぎるだろ。声が聞こえるなんて」

吹雪「業者に頼まないとね。カイトくんに頼もうかな」

カイザー「あっちは新婚なのに俺達は男同士で何をやっているんだ・・・」

吹雪「・・・」





続く

遊馬「ここに置けばいいんだな十代さん」

十代「本当に力持ちになったなお前」

遊星「見違えるほどになりましたね十代さん」

十代「遊矢は・・・何も変わらねえよな」

遊矢「いいじゃん別に」

十代「ところで式ってのはどうすりゃいいんだ?」

遊馬「セレナは何て言ってるんだ?」

十代「あいつもゴチャゴチャしたの嫌いだからな。簡単に終わるのがいいとか」

遊星「じゃあ歩いて誓いの言葉をやってキスして二次会の流れにしましょうか」

十代「まあ堅苦しいのよりも二次会のがいいしな」

遊矢「セレナはそれでいいって?」

十代「らしいぜ」

遊星「結婚式・・・遊馬はどうするんだ?」

遊馬「チンポビンビングだぜ!」ムキッ

十代「ハハハ!何も変わらねえよな」

遊矢「あまり派手やらないように注意しないとな。特に十代さんと遊星さん」

遊星「俺?」

遊矢「そうだよ!悪ノリするといつもやるだろ!」

遊馬「そんなに怒ることねえじゃんか」

遊矢「柚子の始めての出産の時の事覚えてる?」

遊星「覚えているさ」

十代「だって俺たち全員で病院の外で待機してたしな」

遊馬「かなりの数だったよな」

遊矢「8人全員が無事に産まれたって聞いて2人が先陣切って宴会始めたじゃないか」

遊星「すまない。つい嬉しくてな」

十代「みんな自分の子供が産まれたぐらいに嬉しかったんだぜ」

遊馬「カイトとシャークも木陰で嬉し泣きしてたんだぜ」

遊矢「ハメ外さないでくれよ」

遊星「ああ」

十代「俺が主役だぜ!」

十代「しかし鏡の世界ってのはマジで広いな。何だこれ」

遊星「かつて倒したワームの死骸ですね。苦労しましたよ」

遊馬「どうだ遊矢?チンポビンビングか!?」

遊矢「カイトさんと凌牙さんが来てから週2ぐらい」

遊星「何!?」

十代「遊星はどうなんだ」

遊星「月1ですね。お互い忙しいので」

十代「遊馬は?」

遊馬「俺は女に興味が無いぜ!」

十代「硬派だな相変わらず!」

遊星「そこは昔から何も変わらないな」

遊矢「小鳥はどうするんだよ?」

遊馬「俺と小鳥はクールでドライな関係なんだぜ」

遊矢「ふーん」

十代「月1ってどうだ?」

遊星「安心してください。アキに全てを搾り取られて何度も死にかけましたから」

十代「大変だな遊星も」

遊馬「じゃあまたな十代さん!」

十代「絶対に来いよ!」

遊星「遊戯さんはどうします」

十代「ここまで来たら輪に入れないだろ遊戯さん達・・・」

遊星「ええ・・・他人のフリされますしね」

十代「ああ・・・」

遊星「では俺も帰ります。今日が月1なので」

十代「死ぬんじゃねえぞ!」

遊星「大丈夫です。頑丈ですから俺」

遊矢「じゃあ俺達も」

十代「帰るか」

遊矢「子供が産まれたら今度は俺の子供が先輩になるんだよな」

十代「遊星が先に産まれるとしたら俺の子供は後輩になるんだな」

遊矢「遊馬は?」

十代「あいつは硬派だから独身なんじゃねえか?て言うかあいつ若いし大丈夫だろ」

数日後

遊馬「チンポビンビングって何だよ」

小鳥「意味不明だよね」

遊馬「ああ・・・」





続く

カイト「チェリァァァッッッ!!!」ドスッッッ

ミノタウルス「ゴハッ!」

柚子「またモンスターが現れたの!?」

遊矢「さすがだなカイトさんは・・・最近あれだったけど」

「玉葱!」

「玉葱!」

カイト「フッ」

シャーク「なに喜んでんだよ。薄気味悪いぜ」

ユート「十代の結婚式を目前にしてこれだ」

カイト「慣れろ。昔よりは少ないだろ」

ユート「しかしな」

遊矢「けどカイトさんももう歳なんだし身を固めないと」

柚子「そうよ人妻とか凌牙さんに拘らなくても・・・」

カイト「いい加減にしろ。俺は少し用事がある」

シャーク「褒めてやるとこれだぜ、待てよカイト」

遊矢「ユートも大変だよな」

ユート「彼らの事は遊馬に頼まれてるから」

アユ「来た!」

カイト「どうした」

アユ「学校でカイトお兄ちゃんの事を話したら紹介してだって」

タツヤ「女子校の女は飢えてるからね」

フトシ「・・・」カタカタカタ

アユ「イケメンでお金持ちで強くて賢くてクールなら女は誰でも寄ってくるんだよ?」

シャーク「良かったじゃねえか」

カイト「・・・タツヤにでもくれてやれ」

タツヤ「僕?いいよ別に」

カイト「どうせお前と同い年ぐらいだろ。俺の管轄外だ」

アユ「本当にいいの?私は?」

カイト「いいと言っているだろ。話がそれだけなら俺は帰る」

シャーク「ったくあいつは」

アユ「照れ屋なんだよね」

タツヤ「うん」

フトシ「静かにしてくれたまえ、気が散って仕方がない」クイッ

シャーク「・・・」

カイト「くだらん話だ」

シャーク「てめえが意地張ってるからだよ」

カイト「妹に捨てられた貴様に言われる筋合いはない」

シャーク「てめえは弟に捨てられてるじゃねえか」

カイト「・・・」

シャーク「来いよカイト」

吹雪「探したよカイトくん」

カイト「吹雪か」

カイザー「お前に重大な話がある」

カイト「重大な話?」

吹雪「うん」

カイザー「とにかく付いて来てくれ」

シャーク「どうすんだ」

カイト「お前達は帰れ」

シャーク「勝手にしろ!行こうぜユート」

ユート「・・・」

吹雪「君は明日香と何回デュエルした」

カイト「覚えている限りでは3回のはずだ。それがどうした」

カイザー「やはり運命か」

カイト「運命だと」

吹雪「天上院と天城・・・似ていると思わないかな?」

カイト「苗字などザラにある」

吹雪「でも僕達の苗字はかなり珍しいよね」

カイト「何が言いたい」

カイザー「遡ること4000年前・・・天上院家と天城家は一つであったそうだ」

カイト「何だと!?」

吹雪「実家の蔵にあったんだけどね。これを見てくれ」

カイト「俺にそっくりだ・・・このドラゴンに跨っている女は明日香なのか!?」

吹雪「天上院家と天城家は意見の食い違いにより4000年前に分裂してしまったんだ」

カイザー「現代においてお前と明日香は再び拳を交えている。この意味がわかるか?」

カイト「・・・決着の時か」

カイザー「ああ」

明日香「わかったわ。すぐに行くわね」

万丈目「久しぶりの家・・・いいな」

明日香「悪いけど出かけるから」

万丈目「へっ!?久しぶりに帰って来たのに!?」

明日香「この子達の世話をお願いね」

万丈目「デュエル?」

明日香「ええ」

万丈目「君がそういうなら・・・うーん」

明日香「これは重大な事なのよ!」

万丈目「気をつけるんだぞ!相手は誰だ!」

明日香「カイトくん」

万丈目「またカイトか!?こうなったら俺も」

明日香「気持ちはありがたいけど私個人の・・・天上院家の問題だから」

万丈目「しかしせっかく」

明日香「帰って来たら四人目でも作りましょ」

万丈目「・・・頑張れ!君には俺や家族がついてるぞ!」

柚子「明日香さんと!?」

カイト「そうだ」

シャーク「こいつもバカだろ?やめときゃいいのに」

カイト「貴様が俺の立場なら動くだろ」

シャーク「因縁があるなら・・・けどよ」

柚子「明日香さん強いのよね」

遊矢「十代さんもカイザーも頭が上がらないって言うし」

カイト「奴の攻撃パターンは見切っている」

ユート「相当の手練れならば対処法もあるぞ」

カイト「わかっている」

アユ「頑張れカイトお兄ちゃん!」

タツヤ「カイト兄ちゃんは男女関係なくぶっ飛ばせるもんね!」

カイト「・・・時間だ」

シャーク「勝ったらどうなるんだ?」

カイト「勝ち負けなんて問題ではない。だが俺は勝つ」

カイト「何でも俺とお前や吹雪とは遡れば親戚関係みたいらしいな」

明日香「兄さんから聞いたわ。けどこれは誇りの問題よ!」

カイザー「審判を連れて来た」

吹雪「公平な方がいいよね?」

鬼柳「俺が審判してやるよ!」

カイト「始めるか」

明日香「デュエル!」

カイト「カッ!」

遊矢「出た!カイトさんの右フック!」

明日香「ハッ!」バキッ

ズサァァァッッッ

カイト「・・・いい蹴りだ」

吹雪「明日香は脚が長いからね」

カイザー「相変わらずいい蹴りを放つな」

鬼柳「前から思ってたが女とは思えねえな」

カイト「・・・!」スッ

遊矢「消えた!?」

カイト「もらった!」

ガシッ

カイト「胸でガードか・・・」

明日香「前回から修行したのよ!」ギリギリギリギリギリギリ

カイト「くっ・・・!」

ユート「い、いかん!このままではカイトの手が潰されてしまうぞ」

吹雪「明日香の胸は人一倍大きい!」

カイザー「挟み込まれたら一溜まりもないぞ!」

カイト「だがまだ左が残っている!」

明日香「それはどうかしら」ギュッ

バキュッ

カイト「ぐあっ!?」

シャーク「何が起こりやがったんだ!?カイトの左肩に風穴が空いてるぞ!?」

カイト「液体を弾丸のように飛ばしたのか・・・弾道は・・・」

明日香「さすがカイトくんね。あなたの睨んだ通り」

カイト「母乳だな・・・味な真似を」

バキュッバキュッバキュッバキュッバキュッバキュッ

シャーク「乳がデカい上から母乳を弾丸のように放ってるのか!?」

ユート「いや彼女は子供が居る・・・だが本来なら母乳なんて」

吹雪「甥っ子も姪っ子も乳離れして長いけど第一子を産んでから乳が張ってるんだよ明日香は」

ユート「なるほど」

遊矢「感心している場合じゃないだろ!」

柚子「カイトさんが穴だらけに」

明日香「カイトくんのライフは風前の灯よ。辞めるなら今よ!」

シャーク「一瞬の隙をつかれやがって・・・馬鹿野郎!」

ユート「それがデュエルだ」

カイト「生憎だが俺は後退のネジを外してある・・・この傷ならサレンダーすれば助かるだろうな」

カイト「だが命燃え尽きるまで俺は戦う!ハァァ!!」ヒュッ

明日香「正面から!?」

カイト「セイヤァッ!」パパパパパパンッッッ

明日香「ぐっ!」

シャーク「出やがったぜ!カイトの連続ドロー!!」

カイト「そしてここから・・・チェリァァァッッッ!!!」ドスッッッ

ユート「今度は一撃必殺ドロー!」

カイト「ハァハァ・・・」

明日香「えいっ!」

ゴスッ

カイト「うっ・・・!」

明日香「す、凄いドローね・・・危ない危ない・・・」

鬼柳「このままじゃ本気でヤバいな。このデュエルは」

カイト「ま、まだだ・・・まだ俺はやるぞ」

ユート「十分だ!もういいだろ!!」

カイト「アユ・・・タツヤ・・・居るか」

タツヤ「カイト兄ちゃん!」

カイト「お、俺がかつて遊矢に教えた事を今度はお前達が遊矢と柚子の子に教えてやれ」

柚子「カイトさんのあの目・・・あれって」

遊矢「死ぬ気なんだ・・・カイトさんは」

シャーク「さっさと降参しちまえ!死ぬ事なんてねえだろ!」

カイト「見せてやる・・・この世で最後の珠玉のドローを・・・!」

明日香「本気なのね・・・なら私も本気で迎え討つは!フンッ!」ビリビリビリ

カイト「本気か・・・」

明日香「それがあなたに対するせめてもの礼よ」

ユート「まさか吹雪抜きで竜魔人になるとは・・・同化した副作用か」

アユ「何するんだろカイトお兄ちゃん」

カイト「・・・」ギュッ

遊矢「あ、あの構えは!?」

カイザー「あれは手刀による指拳でドローを放つ烈舞硬殺指・・・恐ろしい男よカイト」

柚子「何なの亮さん!?」

カイザー「これは中国拳法において幻と呼ばれる拳の一つ魍魎拳の奥義・・・習得しているとは」

明日香「行くわよカイトくん!」

シャーク「やめろカイト!」

カイト「来い!」

明日香「オオオオオオオオオオオ!!!」

カイト「これがこの世で最後のドローだ!!!」

グサッ

明日香「み、見事ねカイトくん・・・凄い・・・」

カイト「忘れるなドローにも色々とある・・・今度はお前達が未来へ繋ぐ番だ」

アユ「うん!」

シャーク「死にやがって・・・畜生!」

鬼柳「このデュエルは明日香の勝ちだ」

明日香「勝ち負けなんてないわ」

ユート「カイトも最後の最後で君とデュエルできた感謝しているだろう」

シャーク「せめて笑ってやってくれ」

明日香「・・・楽しいデュエルだったわ」

吹雪「君ほどのデュエリストは現れないだろうね」

カイザー「見事な散り様だった。最後の最後まで・・・」

鬼柳「あの世でも満足してくれよカイト」

遊矢「俺達が悲しんでる場合じゃない」

柚子「カイトさんが教えてくれた事を後の世代に」

アユ「カイトお兄ちゃん・・・」

タツヤ「カイト兄ちゃん・・・」

シャーク「カイトオオオオオオオオオオオ!!!」

遊矢「ただいま」

柚子「・・・」

「玉葱は?」

「居ないの?」

遊矢「玉葱におじさんは」

柚子「あ、あのね」

シャーク「旅に出ちまった」

「旅?」

シャーク「あいつは忙しい奴だから」

「帰って来るの?」

シャーク「わからねえ・・・わからねえけど」

柚子「おじさんはいつまでも心の中に居るのよ」

遊矢「何処かで見守ってくれてるさ」

シャーク「ああ・・・そうだろカイト」

数日後

小鳥「生き返ったら明日香さんが一発ヤらせてくれるかもしれないね」

遊馬「小鳥」

小鳥「・・・」

遊馬「俺は忘れねえ天城カイトというデュエリストを」

小鳥「うん」





続く







遊矢「遊星さん」

遊星「珍しいなうちに来るなんて」

柚子「カイトさんが死んじゃった」

遊星「何!?」

柚子「それでお葬式を」

遊星「安心しろ。そう簡単にデュエリストは死なない。特にカイトは何度も死んでいるから大丈夫だ」

遊矢「・・・それはそうだけど」

遊星「葬式はまだという事は火葬はしてないんだな。アキ!」

アキ「話は聞かせてもらったわ。行きましょう」

遊星「という事だ」

遊矢「・・・」

遊星「結婚式の前に葬式なんて縁起が悪い。ところでカイトの死因は何だ」

柚子「明日香さんの母乳乱れ打ちで・・・信じられないかもしれないけど」

遊星「よくある事だ。さあ行こう」

遊矢「そうだよな。行こう遊星さん!」

遊星「どうだアキ」

アキ「完全に死んでいるわ。でも大丈夫」

シャーク「医者と科学者の夫婦かよ・・・」

遊星「珍しいのか」

シャーク「そりゃどっちも高給取りだからな」

ユート「生き返るのか?」

アキ「明日香さんを呼んできて」

シャーク「どうすんだよ?」

アキ「いいから」

シャーク「どこに居るんだ」

ユート「確か亮の部屋で泊まって明日にでも帰るとか」

シャーク「そいつは都合がいいぜ。呼んできてくれ」

ユート「ああ」

遊星「どうやってカイト?」

アキ「母乳には母乳よ」

明日香「話は聞かせてもらったわ」

アキ「とりあえず脱ぎましょう」バッ

明日香「ええ」バッ

遊矢「な、何で脱いでるんだよ!」

遊星「なるほどな。さすがはアキだ」

シャーク「どういうことだ?」

遊星「カイトの死因は母乳による攻撃で風穴を開けられて出血多量で死んだんだったな」

アキ「カイトくんの頭を持ち上げて」

ユート「これでいいのか」

明日香「ここからどうするのアキちゃん?」

アキ「先ず私と明日香さんの両乳首をカイトくんに咥えさせ母乳を流し込みます」

明日香「母乳で受けた傷は母乳で治癒できる・・・けど魂は昇天して」

アキ「プライドの高いカイトくんの事だからそんな事をされれば」

シャーク「必ず地獄から這い上がってくる・・・こいつはいいぜ!」

柚子「明日香さん・・・アキさん・・・何考えてるのよ・・・」

遊星「柚子も出せるなら出してやってくれ」

遊矢「遊星さん」

遊星「冗談だ」

アキ「・・・」グッ

カイト「」チューチュー

明日香「・・・」グッ

カイト「」チューチュー

アキ「・・・」グッ

カイト「」チューチュー

明日香「・・・」グッ

カイト「」チューチュー

アキ「・・・」グッ

カイト「」チューチュー

明日香「・・・」グッ

カイト「」チューチュー

アキ「・・・」グッ

カイト「」チューチュー

明日香「・・・」グッ

カイト「チューチュー

アキ「血色が良くなってる・・・これは」

明日香「復活の時ね」

カイト「ゴフッ!」

遊星「息を吹き返したぞ!」

カイト「・・・俺が咥えているのは乳首か?」

アキ「うん」

カイト「俺は死んだんだったな」

明日香「そうよ」

カイト「どうやら俺はとことん地獄の閻魔に嫌われているようだ・・・」

シャーク「蘇りやがったなカイト!」

カイト「・・・ペッ」

ユート「良かったなカイト」

カイト「ああ・・・何で俺はこいつらの乳首を・・・母乳を飲ませたのか」

遊星「ああ」

カイト「感謝してやる。2人の乳首にな」

遊矢「・・・」

柚子「・・・」

シャーク「どうだ母乳を飲んだ感想は」

カイト「特に無い」

シャーク「てめえはもっと素直になれよ!」

遊星「しかし無事でよかった」

アキ「本当よね」

明日香「ええ」

柚子「どうして母乳を飲ませて生き返ったんだろ」

遊矢「お、俺に聞くなよ・・・」

カイト「まさかこの歳で母乳を飲むとは・・・少し懐かしい感じだ」

シャーク「言いやがるぜ」

遊星「十代さんの式には出られそうか?」

カイト「問題無い」

シャーク「本当かよ」

アキ「まだ風穴が残ってるわね」

明日香「飲ませてあげるからこっちへいらっしゃい」

カイト「ああ」

遊星「顔色一つ変えずに母乳を飲み出すとは」

ユート「カイトは硬派な男だから何とも思っていないのだろうな」

数日後

遊馬「生き返るわけねえだろ」

小鳥「何やってんだかみんな揃って」





続く

シャーク「カイト!生きてんのか!?」

カイト「・・・」

柚子「さっき全裸のアキさんと明日香さんに定期接種されて寝てるのよ」

シャーク「しばらくは母乳生活か・・・驚かせやがって」

柚子「あの2人も・・・ううん考えるのはやめよう」

鬼柳「邪魔するぜ」

プラシド「・・・」

吹雪「カイトくんは爆睡状態だね」

シャーク「でやがったな暇人」

鬼柳「十代の式も迫っているな。楽しみだぜ」

シャーク「十代か・・・」

プラシド「何かあるのか」

シャーク「俺達って何度も顔合わせて付き合いも長えのにデュエルしてねえ相手が多いよな」

鬼柳「そういやそうだな」

シャーク「ちょうどいい機会だ。十代にデュエルを挑んでやるか」

吹雪「十代くんに?」

シャーク「ああ」

シャーク「果たし状は叩きつけたし後は待つだけだ」

万丈目「何をしているんだ貴様」

シャーク「待ち合わせだ。てめえは」

万丈目「奇遇だな。俺もだ」

シャーク「てめえの女房カイトに乳吸われているぞ」

万丈目「人命ならば仕方がなかろう。それなら遊星だって俺と同じ立場だ」

シャーク「そりゃそうだ」

万丈目「貴様も十代の式に出るのか」

シャーク「当然だぜ」

万丈目「俺と奴は宿命のライバルだ」

シャーク「それは前に聞いただろ。うるせえ野郎だぜ」

万丈目「何だと!?」

シャーク「てめえの相手をしてられねえんだ。俺は人を待ってるんだからよ」

万丈目「年下のくせに相変わらず態度のデカい奴だ」

ジャック「2人揃って珍しいな」

シャーク「待ち合わせ」

万丈目「同じく」

ジャック「お前達もか」

万丈目「という事は」

ジャック「俺もだ」

シャーク「3人揃って待ち合わせってか?偶然もあるもんだぜ」

ジャック「カイトの話は聞いたぞ。無事なのか?」

シャーク「しばらくはアキと明日香の母乳を吸って体力の回復を待たねえといけないらしいぜ」

ジャック「そうか」

万丈目「遅い」

シャーク「ああ」

ジャック「まだ来ていないのかあいつは・・・」

シャーク「さっさと来いよ十代」

沢渡「ん?」

ジャック「沢渡か」

万丈目「まさか凌牙の待ち合わせの相手は」

シャーク「俺じゃねえよ」

沢渡「何だお前ら!?揃いも揃って何やってんだ!」

シャーク「てめえは」

沢渡「俺?そりゃ決まってるじゃねえか」

万丈目「待ち合わせとか言うんじゃなかろうな」

沢渡「そうだぜ」

ジャック「・・・ちょっと待て!お前達の待ち合わせの相手は何者だ!?」

シャーク「十代」

ジャック「俺と同じではないか!」

万丈目「俺もだ!奴に果たし状を叩きつけたぞ!」

沢渡「何言ってやがんだ!俺も奴に果たし状を叩きつけてやったんだよ!」

シャーク「悪りいが十代とは俺が」

ジャック「黙れ!俺が先に決まっているだろ!!」

万丈目「俺と奴とはライバルだ!俺のが先だ!」

沢渡「そんなの関係ねえだろ!俺だぜ」

ジャック「ならば誰が十代とデュエルをするかデュエルで決着をつけるか」

シャーク「いいぜ!」

沢渡「て言うか何でどいつもこいつも十代とデュエルを」

ジャック「十代は強者だ。誰だってデュエルがしたい」

万丈目「因縁だ」

シャーク「強えからに決まってんだろ。沢渡はどうなんだ」

沢渡「・・・強いからに決まってんだろ!」

シャーク「デュエリストってのは強い奴に目がねえからな」

万丈目「だが挑めるのは一人まで!ならばどうする」

沢渡「デュエルしかねえよ!俺が絶対に勝つ!」

シャーク・ジャック・万丈目・沢渡「デュエル!!!!」

十代「ただいま」

セレナ「果し合いしに行ったのではないのか?」

十代「同時に来て何か楽しそうだから行ってみたらさ」

セレナ「何かあったのか?」

十代「四人ともぶっ倒れてたんだよ」

セレナ「それは災難だったな」

十代「お?心配してくれてんのか?」

セレナ「あ、当たり前だ。相手は凌牙とジャックと万丈目と沢渡の四人何だからただではすまんだろ」

十代「へえ」

セレナ「夕飯が出来たから早く食べろ」

十代「同じ場所に呼んだ全員が倒れてるなんて・・・何かあるな」

セレナ「早く食え、片付かないだろ」

十代「わかってるよ。いただきまーす」

セレナ「あの四人が一気に倒されるか・・・また変な事が起こってこいつが何処かに行ってしまったら・・・」

十代「どうかしたか?」

セレナ「何でもない。早く食え!」





続く

赤馬「えーっ今日はセレナの独身最後の」

黒咲「長い。今日は瑠璃が主役だ」

権現坂「うむ」

セレナ「しかしランサーズのメンバーが勢揃いするのは久しぶりだ。怪我はもういいのか?」

沢渡「あいつら絶対に許さねえからな」

デニス「しかし零羅くんも立派になって・・・腕立てしてるよ」

零羅「107・・・108・・・109・・・」

「御注文は」

赤馬「とりあえずビールで」

「かしこまり!」

遊矢「どういう気分?」

セレナ「・・・嬉しい」

沢渡「照れてやがる!こいつ照れてるぜ!」

黒咲「また一人瑠璃が・・・」

権現坂「まあ飲め」

遊矢「みんなそれぞれの道を歩んでさ」

沢渡「俺とこいつはプロだろ」

黒咲「俺は色々な職を転々とし警察官に」

デニス「僕はホモビ男優」

権現坂「俺は道場の跡取りに」

月影「我ら兄弟は」

日影「精進の日々」

赤馬「そして私は特に何の変化もなく社長で零羅は格闘家を目指している」

零羅「シュッシュッシュッシュッシュッシュッ!」

セレナ「私は学校の先生だ」

沢渡「旦那に言っとけよデュエルしろって」

遊矢「何で十代さんに突っかかるんだよ」

沢渡「強い奴だからに決まってんだろ」

黒咲「十代がついに俺の義弟か・・・」

権現坂「何とかならんのか?」

赤馬「私に言われても困る」

赤馬「明日も仕事の物は手を挙げて」

沢渡「朝から試合だぜ」

遊矢「俺はほら6位だから対戦相手があまり居なくてさ」

沢渡「嫌味かよ・・・」

権現坂「明日も道場で門下生達に稽古をつけねばならない」

赤馬「私も重大な会議があってな」

沢渡「じゃあ呼ぶなよ!来てすぐ終わってどうすんだよ!?」

赤馬「セレナの独身最後パーティーは今日ぐらいにしかできないだろ」

権現坂「そういう事だ」

遊矢「それに家には家族が居るし」

沢渡「自慢かよ・・・」

黒咲「誰か俺の自転車で途中まで送って行ってやるぞ」

沢渡「じゃあ頼むぜ」

赤馬「それでは解散!このパーティーの続きは十代とセレナの結婚式の二次会で続きを行う!」

遊矢「それではいい?」

セレナ「私は構わんぞ。今日は集まってくれて感謝する」

ユート「正装?君はそれでいいんじゃないか」

ユーゴ「だよな!でも嫁が・・・あれ十代じゃねえか」

ユート「十代!」

十代「何やってんだ?」

ユーゴ「こいつの家の屋根を修理してやってな。十代は何やってんだ?」

十代「ちょっと出かけてくる」

ユート「出かける?式は近いんじゃないか?」

十代「まだ少し時間もあるじゃんか、じゃ!」

ユート「・・・」

ユーゴ「どうすんだ?」

ユート「嫌な予感しかしない。十代はまた」

ユーゴ「考えてる暇はねえぞ!十代!待ちやがれ!!」

十代「どうした?」

ユート「俺達も君について行く」

ユーゴ「何なのか知らねえけど3人の方が早いんじゃねえか?」

十代「それもそうか・・・ついて来てくれ」

セレナ「帰ったぞ!」

ユーリ「やあ」

セレナ「くっ・・・何でお前が私と十代の家に居るんだ!そもそもお前は」

ユーリ「はい」

セレナ「何だこれは」

ユーリ「手紙だよ。読んでみてよ」

セレナ「しばらく留守にする。式には絶対に間に合うから安心して待っててくれ・・・十代」

ユーリ「というわけさ」

セレナ「十代は何処に行った!?」

ユーリ「知らないよ。僕に聞かないでくれ」

セレナ「ま、まさかまた・・・また姿を」

ユーリ「捨てられちゃったかもね」

セレナ「十代はそんな男じゃない・・・約束を絶対に守ってくれる。いつだってそうだ」

ユーリ「大した信頼感だね。それでは僕はこれで」

セレナ「必ず帰ってくる・・・私はあいつの妻だ。きっと約束は破らないはずだ」





続く

遊馬「遅えな十代さん・・・何やってんだか」

カイト「同時期にユートとユーゴも消え・・・」

シャーク「おい!頼む!」

アキ「・・・」ビュッ

カイト「という話だ」

遊馬「でも十代さんの事だから今ごろ急いでるんじゃねえか?」

シャーク「わざわざ式を目前にして行かなくてもいいのによ」

カイト「奴は昔から風来坊気質な男だったろ」

小鳥「神出鬼没っていうかね。ピンチの時には必ず来てくれて」

カイト「だから今度だ・・・」

シャーク「また頼むぜ!」

明日香「・・・」ビュッ

カイト「って帰って来るだろう」

シャーク「ああ」

小鳥「フフフ・・・カイトったらまるで母乳ゾンビだよね」

遊馬「小鳥」

小鳥「・・・」

遊星「みんなして昔の格好で来るとは」

鬼柳「これが俺の正装って奴だぜ」

プラシド「ユーゴの姿が見えんな」

クロウ「あいつも十代と同じように何処かに行っちまってよ」

ジャック「何をやっているんだ。奴らは」

ブルーノ「帰って来ると思う?」

遊星「大事な式だ。それにセレナのためでもある」

ジャック「何も聞いていないのか?」

遊星「ああ」

クロウ「始まっちまうぞ!」

遊星「意外とギリギリのやって来てみんなを驚かす算段かもしれんがな」

プラシド「まさか」

遊星「安心してくれ必ず来る」

ジャック「奴は女を泣かせるような奴ではないからな」

柚子「似合ってるわよセレナ」

セレナ「そ、そうか」

沢渡「馬子にも衣装って奴だぜ。それに比べてそっちの神父はまるで似合わねえな」

黒咲「何を考えているんだ貴様は」

赤馬「遊城十代から頼まれた。私ならできると」

権現坂「ここまで神父に適しておらん人間を指名するとは」

赤馬「・・・」

黒咲「しかしユートまで行方不明になって何を考えているんだ十代は!」

セレナ「ゴチャゴチャ言うな。あいつは来る絶対に来るんだ」

沢渡「わかってるぜ。十代か・・・」

遊矢「アカデミアに単身で乗り込んで叩き潰したって聞いた時はさすがに驚いた」

沢渡「同時に俺の出番も奪った!全くあいつは」

黒咲「何を血迷ったかこいつを全次元の総大将に指名した」

権現坂「十代殿の考えだ。遊矢には人を笑顔にする力があると言っていただろ」

沢渡「じゃあ副将は何でこのヘンテコリンな神父なんだ!」

権現坂「それはわからん」

赤馬「・・・」

カイザー「時間か」

エド「うん」

万丈目「主役が遅れるとは何たるザマだ!」

ヨハン「落ち着けって十代を信じようぜ!」

オブライエン「そういう事だ」

ジム「うん」

吹雪「まあ気長に待とうよ。鏡の世界何だから時間はあるさ」

カイザー「しかし今日ぐらいしかみんなが集まらんぞ」

吹雪「うーん」

万丈目「何なら俺が十代の代わりをやってやってもいいぞ」

カイザー「明日香に報告しておくぞ」

万丈目「冗談に決まっているだろ!」

エド「とりあえず中に入るとするか」

ヨハン「ああ!」

十代「まだ見ぬ次元の鍵を無理矢理こじ開けるモンスター・・・」

ユート「マスター・キー・ビートル・・・」

ユーゴ「こいつは強いぜ・・・どうすんだ十代」

十代「ネオス!」

ネオス「ザ・ワールド!」

ユート「・・・」

ユーゴ「・・・」

ネオス「久しぶりにザ・ワールドの効果を発動した。あまり長くは持たんぞ」

十代「時間は」

ネオス「五秒が限界だ。一気にやつの装甲を破壊する!」

十代「行けネオス!」

ネオス「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァァァーッッ!!!」

ドドドドドドドドドドドドドドドドドドド

十代「時は動き出す!」

ユート「マスター・キー・ビートルが吹き飛んだ!?」

十代「さらに追い打ちをかけるぜ!ネオスとユートでコンタクト融合だ!」

十代「来い!リベリオンネオス!!」

十代「リベリオンネオスは1ターンに1度だけ相手の攻撃力を半分にしその数値分ネオスの攻撃力はアップする!」

ユート「力が漲って来る!」

十代「行けリベリオンネオス!」

ユート「反逆のオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!!」

マスター・キー・ビートル「ゲエエエエエエエエエエエエエエ」

十代「ふぅ・・・ヤバかったぜ」

ユート「無理にこじ開けられた次元はどうなるんだ」

十代「それなんだよ・・・どうすっかな」

ユーゴ「そんなの後にしようぜ。早く後ろに乗れよ」

ユート「そうだった。今日は結婚式じゃなかったか?」

十代「やっべえ!早く行こうぜ!」

ユーゴ「ブッ飛ばすからしっかり掴まってろよ!!」

ユート「早くしないと」

十代「待ってろよセレナ・・・必ず行ってやるからな!」

セレナ「・・・」

ガチャッ

セレナ「!」

遊馬「十代さん!」

シャーク「遅えぞ!」

ユーリ「あれ?まだ来てないんだ」

沢渡「紛らわしい真似してんじゃねえよ!」

プラシド「叩き斬るぞ」

ユーリ「殺気立ってるね・・・あ、来た来た」

十代「突っ込めユーゴ!」

ユーゴ「おう!」

ガッシャァンッ

遊星「何て派手な登場だ」

黒咲「ユートも居る」

遊矢「十代さん!」

柚子「早く早く!」

十代「よし」

シャーク「いや着替えろよ!」

鬼柳「ヒャーハッハッハ!!!あれが十代の正装なんだろ!そうじゃねえのか十代!」

十代「やっぱ俺ってオシリスレッドだからさ」

万丈目「いつまで制服を着ているんだ!」

カイザー「そんな事を言ったら吹雪もだぞ」

セレナ「遅い」

十代「ちょっとな」

遊馬「デュエルか?」

ユート「ああ」

遊星「余程のデュエルだったのだろうな」

ユーゴ「そりゃ激しくて」

赤馬「時間も時間なので誓いの言葉を・・・健やかなる時も病める時も」

十代「綺麗だぜセレナ!色っぽいっていうか・・・マジで惚れちまいそう!」

セレナ「そ、それではまるで今まで」

十代「いや大好きだぜ!俺はセレナの事がな!」

セレナ「・・・そうか」

十代「誓いの言葉って長いのな。悪りいな社長!言葉はいらねえや」

セレナ「誓いのキス・・・するのか?大勢の前で」

十代「それが夫婦ってもんだ。ほら目を瞑れ」

セレナ「ああ・・・」

遊馬「裸踊りを見せるぜ!遊星さんもやってくれよ!」

遊星「ああ!」

セレナ「随分と怪我をしているな。それが新郎の姿なのか?」

十代「デュエルして来てな。ハハハ」

セレナ「とにかく帰って来て良かった。また」

十代「もう何処にも行かねえって言ったじゃん」

セレナ「そ、そうだったな」

十代「胸張ろうぜ。ここから新しい門出なんだからよ」

セレナ「色々と飛ばし飛ばしだがな」

十代「改めてよろしく頼むぜ!」

セレナ「わ、私こそ・・・立派な奥さんになるぞ。お前のために」

十代「うん」

遊馬「十代さんも裸踊りやろうぜ!」

十代「よっしゃ!遊矢もやろうぜ!」

遊矢「お、俺はいいよ」

シャーク「じゃあ脱がしてやるよ」

沢渡「ジタバタすんなよ!」

遊矢「やめろって言ってんだろ!」

万丈目「逃げるな!待て!」

十代「ハハハ!」





続く

柚子「十代さんとセレナ・・・どんな夜を過ごしたんだろうね」

遊矢「それは・・・ほら」

柚子「あー・・・きっとそうよね」

遊矢「柚子!」

柚子「やめてよ!朝から・・・!」

遊矢「ほら最近あれだから」

柚子「仕方ないでしょ!カイトさんと凌牙さんが家に居るんだから!」

遊矢「そうだよな・・・はあ・・・」

柚子「この前は遊星さん達も居たし」

遊矢「・・・」

柚子「口でなら・・・いいけど」

遊矢「い、いいの?」

柚子「ほら脱いで脱いで!」

遊矢「あ、ああ!」

柚子「それじゃ・・・」

シャーク「おい!大変な・・・事」ガチャッ

遊矢「・・・ノックぐらいしてくれよ」

柚子「・・・」

シャーク「朝っぱらから・・・悪りいな。出直すぜ」

遊矢「ユートも居たんだ」

ユート「昨日泊まらさせてもらった。忘れてしまったのか?」

柚子「そう言えばそうだったわね」

ユート「顔色が悪いぞ凌牙」

シャーク「何でもねえよ。それよりテレビ見ろよ」

遊矢「テレビ?」

ユート「これだ」

「母乳を飲んで蘇ったというのは本当なのですか?」

カイト「ああ」

柚子「カ、カイトさんだ・・・何で!?」

シャーク「昨日から何か様子が変だと思ったらこれだ」

遊矢「まさかテレビに出るなんて」

柚子「それも母乳で・・・」

「どっちの母乳が美味なのでしょうか?」

カイト「そんな物は個人差だ。俺に聞くな」

遊星「万丈目さんは母乳を」

万丈目「当たり前だ。飲んだぞ」

遊星「俺もです。子供は居ませんけど」

万丈目「子供が居ないのに母乳だと!?」

遊星「はい」

万丈目「しかしお前の嫁にしても俺の妻にしても何故カイトに」

遊星「カイトは下心が無く女にまるで興味がありませんからね」

万丈目「言われてみればそうだな・・・うちの妻が全裸になっても勃起すらしなかったと」

遊星「アキが今より若かった頃何度が全裸になる騒動がありましたがカイトは勃起しませんでした」

万丈目「不思議な男だ・・・」

遊星「だからこそ安心ができるのです。いくらお互いの妻がAVに出ているからと言っても・・・AV女優って何かわかりますよね」

万丈目「AV女優と言えば国民的アイドルのようなものだ。ファンも多い」

遊星「お互い教師と女医、一人の妻としてもAV女優として頑張って居ますからね」

万丈目「すれ違いも多いだろ?俺もそうだ」

遊星「ええ」

万丈目「お互いに大変だな・・・もっと家族と触れ合える時間を作らねば」

遊星「そうですね」

「母乳とは傷を癒す効果もあるとか」

カイト「2人の母乳が混ざればな」

「それは一体?」

カイト「2人の母乳が体内で混じり合い傷を癒す効果を放つ」

「なるほど」

カイト「特にこの2人は母乳を蓄える胸に大きな差がある」

「そ、そうなのですか!?」

カイト「こっちの十六夜アキの方は柔らかく母乳の味は若干だが暖かい攻撃タイプ」

カイト「こっちの天上院明日香の方は硬く母乳の味は若干だが冷たい」

アキ「よく勉強しているわねカイトくん」

明日香「遊馬くんの次元の知恵袋的なデュエリストだから当然よね」

「下心は」

カイト「そんな物は無い。母乳程度など俺やこの2人の次元ではごく当たり前のような事だ」

「ではこちらの次元は」

カイト「普通に生きればいい。あいつらには俺達のような真似事はさせんと誓い合ったものでな」

「あいつらとは?」

カイト「誰だっていいだろ」

遊矢「何やってんだカイトさんは・・・」

柚子「熱弁するなんて」

ユート「あいつら・・・2人の事か?」

シャーク「十代と遊星と遊馬達とで決めた事だ。あの2人だけは巻き込まねえってな」

ユート「時々、巻き込まれている気がするが」

シャーク「お前も覚えてるだろうけど・・・こいつらがどんなのだったか忘れてねえだろ?」

ユート「あ、ああ・・・」

シャーク「記憶消して幸せそうに生きてる。こいつらには向いてねえんだ。普通に生きればいいって事だぜ」

ユート「普通か」

シャーク「こいつら見てると心が温かくなるんだとよ・・・俺は思っちゃいねえけど」

ユート「嘘はやめるんだ。君の心は人一倍純真だって有名だぜ」

シャーク「純真じゃねえよ!」

ユート「照れなくてもいいんだ」

シャーク「チッ」

「しかし聞けば人妻のようですが」

アキ「普通じゃないかしら」

明日香「普通よね」

「そちらは独身で」

カイト「ああ」

「彼女とかいらっしゃらないのですか?」

カイト「そんなの関係ないだろ」

「居た事は」

カイト「無い」

「何故ですか?」

カイト「単純な事だ。俺に幼なじみが居ないからそうなる」

「ど、どういう事ですか」

カイト「俺が導き出した結論だ」

「えっ?」

カイト「幼なじみが相思相愛になる確率は高い。少なくとも俺はそう思っている」

吹雪「カイトくんの言ってる事は最もだね」

カイザー「言われてみればそうかもしれない」

吹雪「いい線をついてるねカイトくん」

カイザー「カイトは賢い男だ」

吹雪「幼なじみか・・・」

カイザー「ああ」

吹雪「亮は確か」

カイザー「・・・」

吹雪「そうだったね」

カイザー「お前は」

吹雪「特定の女性と付き合うなんて僕にはできないよ」

カイザー「という事はお前も」

吹雪「うん」

カイザー「いい結論だぞカイト」

シャーク「だってよ」

遊矢「まあ確かにね」

柚子「うん」

シャーク「良かったじゃねえか」

遊矢「ところでさっきの」

シャーク「言わねえよ。ただしやるなら夜にしろよ、子供も居るんだしよ」

遊矢「そ、そうだよな」

シャーク「どれほど何だ」

遊矢「もうずっとだよ俺たち」

シャーク「なら仕方ねえよな。出かけるぜ」

柚子「何処かに行くの?」

シャーク「明日の朝まで帰らねえよ。って言うか居候なんだから気を使ってんじゃねえよ」

シャーク「言えば適当に何処かで時間を潰してくるからよ」

遊矢「いや・・・俺たちは別に」

シャーク「久しぶりなんだから目一杯励めよ。行こうぜユート」

ユート「ああ」

カイト「・・・どうだ」

アキ「治療は完璧ね。後は体内の母乳を排出するだけよ」

カイト「体内の?」

アキ「射精よ」

明日香「私達がカイトくんの精液を搾れるだけ搾って元の身体に戻るって事ね」

アキ「はい」

カイト「遊星、万丈目」

遊星「お前は信頼のできる男だ。カイトを頼むぞアキ」

アキ「任せて!」

万丈目「頑張るのだぞ!」

明日香「うん!」

カイト「ならよろしく頼む」

アキ「こっちよ」

明日香「スタンダード次元では破廉恥な事をすれば捕まっちゃうからね」

遊星「この感覚が懐かしいですね万丈目さん」

万丈目「若い頃のチンポや肛門で熱くなっていた俺達を思い出すな」

遊星「はい」

セレナ「母乳か・・・」

十代「カイトもすっげえよな!」

セレナ「わ、私も出たら飲ませてやってもいいぞ・・・遠慮しなくてもいい」

十代「じゃあ子供作らねえとな」

セレナ「それでいつ作るんだ?結局お前は」

十代「セレナも仕事疲れとかあるし仕方ねえさ」

セレナ「い、いつでもいいんだぞ」

十代「じゃあ明日するか?」

セレナ「あ、明日!?」

十代「ほら言っとかないといざって時に怖がりそうだからお前」

セレナ「約束だからな・・・妻として夫に抱いてくれないというのは」

十代「わかってるよ。ちゃんとするからさ」

セレナ「は、初めて何だから・・・」

十代「それもわかっている」

セレナ「それと」

十代「続きは後で聞くよ。大丈夫だって」

セレナ「明日・・・私は本当の意味で妻になり女になるんだな」

シャーク「明日まで何処で時間潰そうか」

カイト「何をしているんだ」

ユート「カイトか」

シャーク「朝のあれ見たぜ」

カイト「俺はもう母乳いらずの身体になった。元通りだ」

シャーク「マジかよ?」

カイト「射精した」

シャーク「フッ・・・今日は帰れねえぞ」

カイト「そうか」

ユート「今日は俺の家に来い」

カイト「いいのか」

シャーク「お前のとこだって」

ユート「賑やかな方がいいんじゃないか?君達なら大歓迎だ」

シャーク「じゃあ行かせてもらうぜ」

カイト「・・・」

ユート「ああ」

遊矢「アッ・・・アッ・・・アッ・・・!」

柚子「うぐっ・・・」ジュルポポポポポン

遊矢「ハァ・・・ハァ・・・」

柚子「ぐっぐっ」ジュルルルルルルン

遊矢「も、もうダメだ!」

柚子「ダメよ。こうして髪留めを巻いて」

遊矢「ちょ、ちょっと待って!」

柚子「待てない待てない」ジュポジュポジュポジュポジュポジュポジュポ

遊矢「くっ・・・かはっ・・・!」

柚子「我慢して我慢した方が」

遊矢「んんっ・・・!」グギッ

柚子「えっ!?何か凄い音が」

遊矢「反り返った反動で腰が・・・腰が痛い」

柚子「やだ!本当に!?」

遊矢「久しぶりだからって張り切りると痛い目を見るんだな・・・腰が・・・」





続く

ユーゴ「あっちいな・・・」

鬼柳「遊矢が腰を痛めたんだとよ」

プラシド「どうせあれだろ」

鬼柳「満足した末か・・・いいじゃねえか!」

ユーゴ「うるせえな!ちょっと黙ってろよ!」

鬼柳「どうしたんだお前」

ユーゴ「ガキができた」

プラシド「そうか」

ユーゴ「最も反応しろよ!」

鬼柳「っつうか働けよ。鳶職だろ?」

ユーゴ「鳶職じゃねえ大工だ!」

プラシド「うるさい奴だ」

鬼柳「ヒャーハッハッハ!!!」

ユーゴ「ったくよ・・・」

プラシド「名は」

ユーゴ「まだだぜ」

鬼柳「なら俺達が決めてやろうか?」

ユーゴ「鬼柳とプラシドが?ふざけんなよ!」

プラシド「男ならば武蔵がいいだろうな」

鬼柳「女なら満足の満を取って満子にしようぜ!」

ユーゴ「ふざけんじゃねえ!何だその名前は!」

鬼柳「ならてめえはどうなんだ」

ユーゴ「あるぜ!」

プラシド「ろくでもない名だろ」

ユーゴ「うるせえ!なら耳の穴かっぽじってよーく聞きやがれ!」

鬼柳「言ってみろよ」

ユーゴ「ユーロク」

鬼柳「ヒャーハッハッハ!!!」

プラシド「ククク」

ユーゴ「笑うな!」

鬼柳「どっから出て来たんだよユーロクは」

ユーゴ「5の次は6じゃねえか」

プラシド「アホなところはまるで変わらんな」

ユーゴ「うるせえな!」

鬼柳「お前も親父になるんだな」

プラシド「そういう事になるな」

ユーゴ「あの頃の俺とは違うんだよ。ま、やっと遊星に追いついたって感じだぜ」

プラシド「お前では遊星に追いつけん」

ユーゴ「言いやがったな!」

プラシド「まあ頑張れ」

ユーゴ「お前らも相手探せよ」

鬼柳「何だよもう帰るのか?」

ユーゴ「買い物の途中だったのすっかり忘れてたぜ!じゃあな!」

プラシド「元気な奴だな。成長しても」

鬼柳「俺らのチームで一番若いからなユーゴは」

鬼柳「暇かお前?」

プラシド「見ればわかるだろ」

鬼柳「ちょっと付き合えよ」

プラシド「何があるんだ」

鬼柳「どっかのチームが俺にデュエルを挑んで来てな。暇なら来るだろ」

プラシド「いいだろう」

鬼柳「言っとくが剣は禁止だぜ」

プラシド「峰打ちなら構わんだろ」

鬼柳「・・・セーフってとこだな」

プラシド「よし」

鬼柳「久しぶりのデュエルで腕がなまってねえよな」

プラシド「誰に物を言っている」

鬼柳「満足しに行こうぜ!」

プラシド「フッ」

ユーゴ「・・・」

柚子「ちょっと大丈夫?」

遊矢「こんな時に腰を痛めるなんて・・・いてて」

柚子「ごめんね。私が」

遊矢「柚子のせいじゃないさ」

柚子「・・・うん」

ユーゴ「腰痛めるなんてどんだけヤりやがったんだあいつら・・・」









続く

ピンポーン

吹雪「・・・君か」

ユーリ「この部屋は十代の部屋を覗けるのかな」

カイザー「お前は脱獄囚で追われている身のはず」

吹雪「さっさと自首した方がいいよ」

ユーリ「僕が聞いているのはそういう事じゃない。この部屋は今日から僕が頂く」

カイザー「何を言っているんだ」

ユーリ「邪魔だよ。君たち」

吹雪「さあどうする」

カイザー「デュエルしかあるまい」

ユーリ「君達は十代の次元の出身のくせにエクシーズを体得した。とんだ裏切り者だよ」

カイザー「デュエルだ。構えろ」

ユーリ「・・・」

カイザー「ハッ!フンッ!ハァッ!!」

ユーリ「凄い速さだ!さすがはサイバー流」

カイザー「まだサイバー流の初歩の段階を見せただけだ。五回のドローなんぞ序の口よ」

ユーリ「そう・・・ザ・ワールド!」

カイザー「・・・」

ユーリ「一気に決着をつけてあげる。この止まった時の世界に入門できるのは僕と十代だけだ」

ザ・ワールド「邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔ァァァ!!!」

ドドドドドドドドドドドドドドドドドド

ザ・ワールド「邪魔ァ!!!」

ユーリ「時は動き出す」

カイザー「ぐはっ!?」

ユーリ「フフフ」

カイザー「止まった時か・・・味な真似を」

吹雪「この程度じゃ亮を倒す事は不可能さ」

カイザー「そういう事だ」

カイザー「俺が何故カイザーと呼ばれているか見せてやる。フゥ・・・」

ユーリ「そんな構えを取って何を・・・いや君は十代が勝てなかった男だ。油断はできないね」

カイザー「ハァァァァァ・・・」

ユーリ「デュエルエナジーが高まっている・・・フフフ!ゾクゾクするよ!」

ユーリ「こんなに嬉しいのは十代とデュエルをしている時と遊矢と柚子の子供が生まれた時以来だ!」

吹雪「あれは天をも破ると言われたサイバー流秘奥義天破の構え!?」

カイザー「刮目せよ!サイバー流の奥義を!」

カイザー「サイバー流最大奥義天破活殺!!」

ユーリ「指からデュエルエナジーを!?バカな!!」

カイザー「天に帰るがいいユーリ!」

ユーリ「うわあああああああああああああ」

カイザー「触れずに相手のデュエル経穴を突く。それが天破活殺だ!」

吹雪「さすが亮だ。相変わらず凄い威力」

カイザー「この奥義を身につけたサイバー流の継承者は俺を除いて3人程度しかいないそうだ」

ユーリ「だからカイザーなのか・・・ぐふっ・・・」

カイザー「気がついたか」

ユーリ「負けたようだね」

カイザー「なぜ時を止めなかった」

ユーリ「あれを使うとしばらくできないんだ。強すぎる力にはリスクがあるって事さ」

吹雪「自首するかい?」

ユーリ「あそこに居ても僕を倒せる奴が居なくて退屈なんだ。やっぱり十代がいい・・・十代は楽しませてくれる」

吹雪「やれやれだね」

カイザー「それは置いといて、デュエルの勝者は俺だ」

ユーリ「わかってるよ。部屋は取らないよ」

吹雪「十代くんに拘るのはやめた方がいいんじゃないかな?」

ユーリ「それはできない相談だ。僕と十代は宿命のライバルなんだから」

吹雪「そうなんだ・・・」

ユーリ「じゃあ僕は帰るよ。またね」

カイザー「不思議な男だ」

吹雪「うん」

遊矢「家族で外出なんて久しぶりだよな」

柚子「うん!」

ユーリ「・・・」

柚子「腰は大丈夫なの?」

遊矢「まだ少し痛いな」

柚子「ま、私にも責任あるし」

遊矢「気にするなよ。反り返った俺が悪いんだから」

柚子「これからは始める前に準備体操しないとね」

遊矢「ああ」

ユーリ「家族か・・・十代が子供を作るなら僕も子供を作らないと」

ユーリ「親子二代で・・・いや未来永劫に僕の一族は十代の一族を・・・フフフ」









続く

セレナ「た、ただいま」

十代「お帰り」

セレナ「あ、あれだったな。風呂に入って来る」

十代「先ず飯食おうぜ。聞いてくれよユーリがカイザーにさ」

セレナ「そ、そうか」

十代「緊張してんのか?」

セレナ「あ、当たり前だろ!」

十代「ふーん」

セレナ「と、とりあえず食べるからな・・・」

十代「食ってくれ!」

セレナ「・・・」ポロッ

十代「落としたぞ」

セレナ「わかっている・・・」

十代「完全に緊張してんな。どうしようかな」

ユベル「・・・」

十代「食器洗っとくから休んでろよ」

セレナ「・・・」

ユベル「上がってるねセレナ」

十代「嫉妬しねえのな。昔のお前だったら」

ユベル「僕と君とは魂と魂が融合してるんだよ。肉体同士の融合なんて大した事ないよ」

十代「そういうもんか?」

ユベル「うん」

セレナ「今日は私とあいつがお前の目に優しく無い事をするから見てはならんぞ」

ファラオ「ニャ」

セレナ「亮の部屋に行くか?」

ファラオ「ニャ」

セレナ「わかった。じゃあ少し預けるが明日には迎えに行くからな」

十代「どこ行くんだ?」

セレナ「と、隣だ。こいつを預けに行く」

十代「先に風呂入っとくからな」

セレナ「あ、ああ」

セレナ「・・・」ガチャッ

十代「ファラオ預けに行ったか?」

セレナ「な、何で全裸で待ち構えてるんだ!?」

十代「風呂上がり」

セレナ「だ、だからって」

十代「電気は明るくするか?それとも暗くするか?」

セレナ「・・・お任せする」

十代「よし!じゃあ明るくするか!」

セレナ「私も風呂に入って来るからな・・・」

十代「そんなに緊張しなくていいぜ。誰だって初めてはそんなもんだ」

セレナ「あ、ああ・・・」

十代「楽しいセックスしようぜ!」

セレナ「くっ・・・」

十代「お前は何も考えなくてもいいぜ。慣れたら考えてくれよ」

セレナ「今日は私が好き放題されるが次は・・・5回目ぐらいからはそうはいかんからな!」

十代「それでいいよ。ほら風呂入って来いよセレナ」

十代「長かったな」

セレナ「念入りにな」

十代「緊張して・・・してるよな。まあ仕方ねえさ」

セレナ「当たり前だ!」ダダダ

十代「お、おい!」

セレナ「もう迷わんぞ。来い十代!」

十代「走って潜り込むなんて・・・じゃ始めるとするか」

セレナ「んっ・・・」

十代「話しながらするか?昔話とか」

セレナ「昔話・・・昔からお前は・・・変な奴だった」

十代「よく言われるぜ。お前との出会いはあれだったな。ぶん殴ったんだよな俺」

セレナ「そ、そうだ!柚子と間違えたくせに私がアカデミアの人間だと知った途端に・・・」

十代「悪かったな」

セレナ「もう許した。それよりも・・・いつまで触っているんだ・・・」

十代「こうしねえとな。痛いか?」

セレナ「く、擽ったいというか身体が熱くなって来たと言うか・・・んんっ・・・!」

セレナ「ハァハァ・・・アアッ!」

十代「そろそろか・・・手がビショビショだぜ」

セレナ「い、言うな!」

十代「じゃ挿れるからな」

セレナ「優しくしろ・・・してくれ」

十代「子供の名前も決めないとな」

セレナ「そんなすぐにできるわけ・・・確かに欲しいが」

十代「十代の二代目だから二代ってか!」ズブブ

セレナ「いっ!」

十代「痛かったか?ゆっくり動くから身体の力を抜いてくれよ」

セレナ「だ、大丈夫だ・・・何で二代なんだ。私の名も入れろ、私とお前の子なら」

十代「・・・セレ代?」

セレナ「そ、そんな名前は嫌だからな・・・!」

十代「ゆっくり考えようぜ。ゆっくりとな」

セレナ「私達は夫婦なんだ・・・これからもこの先も」

十代「そういう事だぜセレナ!大好きだよお前の事!」

セレナ「わ、私も十代の事が・・・す、好きだからな」

ユーリ「コンニャクに穴を開けて・・・ウィンナーを」

ユーゴ「何で居酒屋に呼び出したんだ?て言うかてめえ脱獄しやがったんだってな!」

ユート「何か用なのか?」

ユーリ「十代がね。また高みに登ったんだよ」

遊矢「ど、どういう意味だ?」

ユーリ「同じ顔なのに君達は・・・これじゃ末代まで十代の血筋を追えないじゃないか」

ユーゴ「それはてめえの日頃の行いが悪りいからに決まってんだろ!」

ユート「しかし、こうして四人が揃うなんて珍しい事でも無いが始めて力を合わせた日を覚えているか?」

ユーゴ「忘れもしねえよ。あれは・・・」

遊矢「選び抜かれた16人のデュエリストがチームを組んで出た大会・・・決闘五輪」

ユーリ「君は活躍してないじゃないか。相変わらずバカだよね」

ユーゴ「てめえ!」

ユート「フッ・・・」

遊矢「それにしても十代さんが高みに登ったってどういう意味なんだろな」

ユート「何処までも進化し続けるのが十代という意味だろう」

数日後

柚子「何か嬉しそうねセレナ?」

セレナ「いい事があったからな!」

柚子「じゃあ十代さんと?まあ夫婦だから普通よね」

セレナ「そうだぞ!」

柚子「いっぱい買い込んでるのね」

セレナ「赤ちゃんのためにだ」

柚子「それはまだ早いんじゃないかな?」

セレナ「健康管理はちゃんとしないといけないんだ。何たって私も柚子のようにお母さんになるんだから」

柚子「何か困った事があったら何でも聞いてね」

セレナ「よろしく頼むぞ!」

柚子「お母さんか・・・」

遊矢「男でも女でも元気な子供になりそうだ」

柚子「何たって十代さんとセレナの子供だもんね!」

遊矢「ああ!」





遊矢「俺達が遊星さんの次元に行ってから随分立つけど何も変わらないんだな」

柚子「記憶操作に偽造・・・赤馬零児と遊星さんが組めば世界が取れるんじゃない?」

沢渡「夫婦揃って久しぶりの登校ってか?よくやるぜ」

遊矢「突然消えた沢渡だ」

沢渡「うるせえ!ま、収穫はあったけどな。バーニングソウル・・・いい響きだぜ」

柚子「セレナたち何してるんだろうね」

遊矢「真面目に通ってるんじゃないか?」

ピピピ

遊矢「ランサーズか」

沢渡「朝っぱらから呼び出しやがって、行こうぜ!」

柚子「ちょっと学校は!?」

遊矢「遅れるって言っといて!」

沢渡「俺も頼むぜ!」

柚子「もォ・・・いいなランサーズって・・・あ、でも私も遊星さん達のチームに入ってるんだ」

赤馬「よく来てくれたな」

沢渡「俺らと・・・こいつも居たのか」

遊矢「学ランが似合わないな」

黒咲「黙れ」

赤馬「彼には話したが赤馬零王が生きていた」

遊矢「!?」

沢渡「通りすがりのデュエリストが倒したんじゃねえのかよ!?」

赤馬「執念深く蘇ったのだろう」

沢渡「なわけねえよ。悪は死んだんだ」

赤馬「兼ねてより零王は決闘五輪と呼ばれる四年に一度の大会を開いていた。そして今年も開催されるそうだ」

遊矢「それだけじゃ生きてるって証拠には」

赤馬「この映像を見てくれ」ピッ

遊矢「ハゲ・・・じゃあこれが噂のプロフェッサー!?」

赤馬「決闘五輪は16人で1つのチームだ。スタンダードからは榊遊矢、沢渡シンゴ、黒咲隼だ」

沢渡「お前は行かねえのか?」

赤馬「私はやる事がある。表舞台に出てきた父を討つ役目がな、それにスタンダードを空にするわけにはいかん」

沢渡「美味しいとこ取りかよ。ま、司令官気取りでゴチャゴチャ言われたかねえもんな」

遊矢「こっちからって事は十代さん達も!?」

赤馬「各次元から四人という話になった」

黒咲「1人足らんぞ」

赤馬「それなら呼んである。入って来てくれ」

遊矢「お、お前は!?」

遊馬「それじゃ行って来るから」

小鳥「エエーッ!私も」

遊馬「小鳥」

小鳥「・・・」

シャーク「じゃ瑠璃の事を守ってやれよ。何せエクシーズ次元は」

カイト「しかし自ら立候補するとはな」

ゴーシュ「そういうノリじゃねえか!」

璃緒「凌牙も気をつけてね」

小鳥「絶対に応援に行くから!」

遊馬「小鳥」

小鳥「・・・」

シャーク「相手はどんな奴らなんだ?」

カイト「聞けばデュエルモンスターばかりでデュエリストは初参戦だそうだ」

シャーク「マジで言ってんのか?」

カイト「と零児は言っていた」

遊馬「何だっていいじゃねえか!受けて立つぜ!」

シャーク「やるしかねえな」

カイト「ああ・・・それとゴーシュはその全身タイツをやめろ」

ゴーシュ「ケチケチすんなよ!カイトも着てみるか?」

カイト「・・・」

遊星「というわけだ。しばらく留守にする」

ユート「隼も行くのか・・・わかった。俺が責任を持って」

ユーゴ「俺も行かせろよ遊星!問題ねえだろ!?」

遊星「お前はちゃんと学校に行くべきだ」

クロウ「ちゃんと行かねえとジャックみたいなろくでもねえ奴になっちまうぞ」

ジャック「どういう意味だ!」

ユーゴ「学校なんていつでも行けるじゃねえか!」

遊星「いつでもじゃない。ユーゴにはそれが必要なんだ」

クロウ「それに俺らにもしもの事があったらユーゴが先頭に立ってこの街を守ってくれよ」

ユーゴ「縁起でもねえ事を言ってんじゃねえよ!なら尚更、俺も」

ジャック「聞き分けの無い奴だ!」ドスッ

ユーゴ「うっ・・・」

クロウ「こいつのこと頼むぜユート」

ユート「ああ」

遊星「無鉄砲な奴だが俺達にとってユーゴは仲間であり弟分のようなものだ」

ジャック「無事に帰って来たらデュエルでもしてやるか」

ボマー「さあ行こうか」

十代「ってわけだからさ」

セレナ「勝手にすればいいだろ!私に言って意味があるのか!?」

十代「もしかしたら帰って来れねえかもしれないからな」

セレナ「う、嘘だろ・・・?」

十代「嘘だ」

セレナ「くっ・・・」

十代「みんな居るから大丈夫だぜ。こっちからはカイザーに吹雪さんに万丈目・・・」

セレナ「行くならさっさと行け!遊星達が待ってるぞ!」

遊星「行きましょうか十代さん」

セレナ「・・・こっちに来るんだ」ササッ

十代「今行くぜ!それじゃセレナ・・・あれ?どっか行っちまった」

クロウ「どうした?」

十代「今行くよ。よいしょっと・・・何か荷物が重くなったな?」

ジャック「何が入ってるんだ」

十代「歯ブラシとかコップとか」

ジャック「にしては重いな」

クロウ「万丈目達は?」

十代「合流するってよ」

柚子「そう・・・また新たな戦いが」

遊矢「ま、まあ心配するなって」

柚子「うん」

遊矢「・・・こんな時にこういうのも何だけど、いつか戻りたい」

柚子「恋人同士だった頃に?」

遊矢「セレナとユーゴの事を考えたらすぐにってわけにはいかないけどさ」

柚子「じゃあ無事に帰って来たらデートしない?」

遊矢「約束する。絶対にデートするって」

柚子「それじゃ約束の証にこれをお守り代わりに」

遊矢「ブレスレット?これって机の引き出しに閉まったんじゃないのか?」

柚子「遊矢が無事に帰ってくる。ちゃんと借りた物は返しにね!」

遊矢「うん!」

沢渡「行こうぜ!イチャイチャしてる場合じゃねえぞ!」

黒咲「瑠璃!」

遊矢「わ、わかってるよ」

柚子「いってらっしゃい」

遊矢「行ってきます」

黒咲「さっさとしろ!いい加減にしないと俺が怒るぞ!」

十代「これがメンバー表か・・・ハハハ!遊矢が大将になってるぜ!」

遊矢「嘘!?な、何で!」

沢渡「そうだ!何でこいつが大将なんだ!?」

万丈目「副将のカイザーは年齢で納得するが・・・何で遊矢が大将なんだ!」

ゴーシュ「このヘリは何処へ行くんだ?」

カイト「知らん」

シャーク「うるせえぞ!静かにしやがれ!」

クロウ「とてもこれから戦いに行くって感じじゃねえな」

遊星「いや万丈目さんや沢渡のようなタイプは必要だ」

ジャック「ただうるさいだけではないか!」

吹雪「まあいいじゃないか」

遊馬「何か見えて来たぜ!」

カイザー「海の上に闘技場・・・ここでデュエルを行うのか」

黒咲「もうデュエルを行っている連中も居るな」

ボマー「ああ」

遊星「ヘリが降りるぞ」

遊馬「先陣は俺がやるぜ!」

十代「ワクワクして仕方がねえよな!」

遊矢「何で俺が大将なんだ・・・」

「聞け!私はアカデミアよりの」

シャーク「うるせえ!」ドスッ

「うぐっ・・・」

シャーク「アカデミアの残党がデカい顔しやがって」

十代「要するにあそこに居る奴ら倒して前へ前へ進んで行く感じだろ?」

遊星「チームインフェルノイドか・・・見たところ下級モンスターばかりのようだ」

万丈目「ここは俺が行くぞ!」

沢渡「てめえはアホか!俺が行く」

カイト「喚くな。俺が行く」

沢渡「何言ってんだ!」

カイト「さっさと終わらせて零児の親父を引き摺り出す。誰がデュエルを行っても何ら変わらんだろ」

万丈目「ここは先輩の顔を立てるのが筋ではないのか!?」

カイト「俺は貴様を先輩だと思った事も貴様を後輩だと思った事は一度も無い」

沢渡「すっげえムカつく・・・」

万丈目「ぐぬぬ・・・」

十代「俺達も考えねえとな。何がいい?」

遊馬「かっとビング!」

遊星「大将の意見は?」

遊矢「何でもいいって!ほらカイトさんのデュエルが始まるから!」

カイト「面倒だ。纏めてかかって来い」

アシュメダイ「俺達16人を相手にする気か?」

アシュメダイ「とんだマヌケ野郎も居たもんだぜ」

カイト「全員が全員同じとはな」

アシュメダイ「俺達インフェルノイドは」

カイト「時間の無駄だ。貴様達の与太話を聞いているほど暇ではなくてな」

アシュメダイ「くっ・・・」

カイト「この小石を見ろ。全部で16個だ」ポイッ

シュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュ

パラパラ

カイト「この小石が貴様達の運命だ。来い」

アシュメダイ「舐めるなデュエリスト風情が!」

アシュメダイ「オオオオオオオオ!!!」

万丈目「四方八方から飛びかかって来たぞ!」

沢渡「だから言わねえこっちゃねえんだ!」

カイト「・・・」サッ

カイト「ハァァァ!!!」パパパパパパパパパパパン

アシュメダイ「グギャアアアアアアアアアアアアア」

万丈目「全員海へ落ちてくぞ!?」

沢渡「な、何て早いドローなんだ・・・」

十代「相変わらずのドロー力だなカイトは」

遊馬「ああ!」

ここまでか

満足したから終わるか

もう飽きられたって事だよ

何度も同じ事してればね

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