遊矢「悶絶塾か・・・何かバーみたいだな」

ユーゴ「殴り込みだぜ！」

ユート「待つんだ」

ユーゴ「何だよ！？さっさと行かねえと子供がヤバいんじゃねえのか！」

ユート「何が待っているかわからんぞ」

柚子「でもフトシくんが」

セレナ「囮なら私がなるぞ」

遊矢「いやセレナは危ないから俺が」

ユーゴ「どういう気分よ？」

ユート「何か疲れるな・・・」

修造「話は聞いたぞ柚子！」

柚子「お父さん！？」

修造「ここの塾長とは旧知の仲だ。俺が話をしてくる」

遊矢「頼むよ塾長」

修造「・・・」カラン

「あら、いらっしゃい！ご無沙汰じゃないですか」

修造「あれ？今日、塾長は？」

「塾長？弟子のデュエリストとの修行で自宅に居るんだよね」

修造「ふーん、そうなんだ。とりあえずビールで」

「かしこまり！」

遊矢「遅いな塾長・・・少し様子を見に行くか」

柚子「そうね」

遊矢「・・・」

柚子「・・・」

遊矢「・・・行こうかセレナ」

柚子「・・・行くわよユーゴ」

セレナ「何か様子が変だぞ？ここ最近」

ユーゴ「半分はてめえと俺で半分はあいつらのせいなんだよ」

セレナ「？」

ユート「どうにかならないのか？」

ユーゴ「俺！？無理無理！」

セレナ「私が言ってきてやってもいいぞ」

ユート「君が言うと大変な事になりそうだ」

ユーゴ「だってアホじゃねえかお前！しかも相当な！」

セレナ「私はアホでない！」

ユート「・・・」

遊矢「塾長！」

柚子「お父さんったらビール飲んで・・・」

遊矢「お前だなフトシを拉致したのは！」

「お前だとふざけんじゃねえよ！お兄さんだろうォ！？」

遊矢「かなり鍛え混まれたデュエリストだな」

柚子「すごい胸筋ね・・・」

遊矢「柚子は塾長を頼む」

柚子「遊矢はどうするの！？」

遊矢「デュエルだ！デュエリストならデュエルをしろ！」

「オォン！？デュエルすんのか？」

遊矢「隙アリだ！」

バシッ

遊矢「ッッ！何て頑丈な身体なんだ！？」

「お前を芸術品にしてやるよ」

ユート「デュエルは遊矢に任せよう」

ユーゴ「しかし丸坊主の奴らばかりだぜ」

ユート「きっと拉致され丸坊主を強要させられたのだろう」

フトシ「痺れるゥ～！」

セレナ「もう大丈夫だぞ。私達が助けに来た」

ユート「セレナ」

セレナ「どうした？」

ユート「このマークを見てくれ」

セレナ「こ、これは！？」

ユート「アカデミアのマークだ」

セレナ「まさかアカデミアの残党が経営する塾なのか！？」

ユート「奴らならデュエリストの調教ぐらい平気でするだろう」

ユーゴ「そんな事よりこいつら逃がして遊矢の助太刀しようぜ」

ユート「そうだな。とりあえず逃がそう」

「ちょっと眠ってろお前」

遊矢「くくっ・・・凄い力だ・・・！」

「落ちろ！」

柚子「このままじゃ遊矢が・・・あれ？あの人って・・・遊矢！聞こえる！？」

遊矢「あ、ああ・・・ど、どうした」

柚子「この人の下半身に注目して！」

遊矢「下半身・・・こいつ」

柚子「上半身が異常に発達してて顔も大きいけど下半身が細すぎる！」

遊矢「確かにそうだ！柚子！力を貸してくれ！」

柚子「言われなくてもわかってるわよ！ハリセンで下半身をぶっ叩く！」

パアンッ

「オォン！？」

遊矢「ハァハァ・・・反撃開始だ」

柚子「うん！」

柚子「下半身を叩かれてかなりのダメージを受けてるわね」

遊矢「身動きが取れないなら一撃で決めよう。同時にな」

「もう許さねえからな・・・！」

遊矢「インパクトの瞬間、極限まで硬直させ」

柚子「ドローの際、全ての関節を固定させる」

遊矢「これによって俺達の体重分の鉄球が高速で激突する！」

柚子「それも二人掛かりなら2倍でね！」

遊矢「人はこれを一撃必殺ドローと言う」

柚子「どんな相手でも一溜まりもない！」

遊矢「お前はデュエリストを拉致し多くのデュエリストを調教した」

柚子「そんな事は絶対に許されないわ！」

遊矢「デュエルは人を笑顔にする！そのデュエルで笑顔を奪うなんて許せない！」

柚子「覚悟しなさい！」

「悲しいなぁ・・・」

遊矢・柚子「変態調教デュエリスト！！懺悔の用意はできているか！！」

遊矢「やった！変態調教デュエリストを倒したぞ！」

柚子「完全勝利ね！」

ユート「これでいい。これで」

遊矢「あっ・・・」

柚子「・・・」

遊矢「帰ろうかセレナ」

セレナ「どうした？柚子は一緒じゃないのか？」

遊矢「それじゃまた明日な」

柚子「学校でね」

ユーゴ「お、おい・・・遊矢は」

柚子「遊矢は・・・ただの友達だから」

ユーゴ「何とか言ってやれよ」

ユート「・・・」

セレナ「柚子と喧嘩したのか？様子がおかしいぞ？」

遊矢「セレナは知らなくていいよ。知らなくて・・・」

ユート「・・・」