名探偵コナン 忘却の死神(レイパー) (212)

元太「見たか?昨日の仮面ヤイバー!」

光彦「ええ、まさかヤイバーが、悪の組織の手によって闇落ちしてしまうなんて!」

元太「・・・・・・闇落ちってなんだ?」

光彦「いい人が、一転変わって悪い人になってしまうことですよ。元太君」

元太「ほえー」

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光彦「あっ、コナンくん!」

コナン「よぉお前ら、何してンだ。公園に集まって」

元太「昨日の仮面ヤイバーの話してたんだよ。お前も見てただろ!」

コナン「あ、ああ(なんだ、そういう話ね)」

光彦「正直、コナンくんは昨日の展開、どう思いますか?」

コナン「え?」

コナン「何が?」

光彦「何が、じゃありませんよ!」

元太「俺たちは怒ってるんだよ!!」ドン

コナン「あのなー・・・・・・ちょっと落ち着いてあっちのベンチで話そうぜ」


       

~ベンチ~



光彦「仮面ヤイバーって、ちょっと前まで普通のヒーローものだったのに、なんか最近の展開おかしいんですよ」

コナン「何がおかしいんだよ」

光彦「主人公の恋人が殺されたり、救えない人間が出てきたり、悪役の勝利で終わったり・・・・・・」

元太「鰻重を踏みにじった時もあったぜ!!」

コナン「ふーん。確かに子供向けのアニメにしては、ちょっと重いな」

光彦「じゃあ、やっぱりコナンくん、見てないじゃないですか」

コナン「あ」

コナン「いや、見てるんだけどさ」

光彦「本当に見ているなら、こういうこともわかりますよね!」

コナン(はあ、面倒臭えなあ、おい)

光彦「まあ、それはそれでいいです。どっちにしろコナンくんには協力してもらいますから」

コナン「協力?」

光彦「脚本の人に呼び掛けて、展開を変えてもらうんですよ!」

コナン「はあ?」

光彦「見ている人のなかで、最も多い子供の一人の意見なら、聞いてくれるはずです」

コナン(ちっとはまともなこと考えてるかと思えばこれだぜ)

光彦「さあ、いきましょう!」

コナン「おい」

光彦「何ですか?」

コナン「今からいくのかよ」

元太「先は急げ、ってやつだぜ」

光彦「元太君、それをいうなら、善は急げ、ですよ」

コナン「とにかく、いくのは明日にしようぜ」

光彦「えぇ!何でですか?」

コナン「急がば回れ、とも言うだろ? 明日は休みだし、その方が長く交渉ができんだろ」

光彦「それもそうですね」

         でも、俺たちはこのとき、
               気づいていなかったんだ。


   
          このどうでも良さそうな謎の裏に、
              とてつもない事件が隠されていることを・・・・・・

デレッデッデッデデレレレーン デレッデッデッデデレレレーン デレッデッデッデデレレレーン デレルデッデーン



       名探偵コナン    忘却の死神(レイパー)

次の日

コナン「よし、全員集まったか」

光彦「ちょっとワクワクしますねえ」

元太「俺たちが歴史を変えるんだぜ。すげえよなあ」

歩美「どうなるんだろうね」

灰原「さあね」

コナン「・・・・・・なんでお前らまで来たんだよ」

歩美「だって、コナンくんたちが昨日話してるの見て、面白そうだなって」

コナン「あのなあ」

灰原「あら、別にいいんじゃない?少なくともアポ無しで会社に入ろうとする、探偵さんよりかは、ましだと思うけどね」

コナン「・・・・・・ったく」

光彦「それより、早くいきましょうよ」

元太「博士に、これ見られたら大変だかんな」

コナン「じゃあいくか!」

皆「「「オォー!!!!!」」」

~通路~
少年探偵団「この世であなたぁのあーいーをー てにいいー入れるもの」

灰原「・・・・・・で、実際はどうするつもりなの?工藤くん」

コナン「行かせるわけねえだろ。俺が受付に確認するふりをして、無理だった、って伝えるさ」

灰原「ふーん、うまくいくといいわね」

コナン「こうでもしねえと治まらないからな、ガキは」

少年探偵団「なぁつのまぼぉろしぃー いちばぁんさいしょぃにきんみをおもいだぁすんよぉー」

コナン「にしても、子供向けの番組でそんな路線変更するかな・・・・・・」

灰原「なにか引っ掛かるの?」

コナン「ああ」

コナン「昨日家に帰ってから調べたんだが、仮面ヤイバーは、特別視聴率が悪い訳じゃないし、むしろいい方だ。

つまり視聴率のせいではない。

色々な売り上げのせんも考えたけど、カードは5千万枚うれてるらしいし、

ベルトとやらは、多少高額ではあるが売り上げは悪くねえ。売り上げの線もない。

ついでにコミカライズとかもしてるらしいが、別にわるいわけじゃねえし、内容を変える理由がないんだ」

灰原「なるほど。根本的な理由がないってことね」

コナン「そうだ」

コナン「まあ、唐突過ぎたから子供たちからも反感を買ったんだろうな」

灰原「まあ、とにかく行ってみれば分かることじゃない?」

コナン「それもそうだな・・・・・・って、なかに入る気かよ」

灰原「だって、そうしてみないと何も分からないじゃない?依頼人をないがしろにするべきではないと思うけど」

コナン「依頼人って・・・あいつらか? 依頼人?」

灰原「一応、あなたに頼んでいるのなら、そうなるんじゃないの?」

コナン「マジかよ・・・・・・」

コナン「仮面ヤイバー作ってるところって[西映]っていうらしいけど、米花町にあるんだな」

光彦「支社らしいですけど、それでも直接訴えかければ、なんとかなるはずです」

コナン「今まで行ったことなかったのか?お前らそういうの好きそうだけど」

元太「ついこの間できたらしいぜ。いつかは行ってみようって話になってたけど、ヤイバーがおかしくなっちゃったからな。

行く目的が増えたんだよ」

コナン「ふーん、いつ出来たんだよ」

歩美「確か、1ヶ月ぐらい前だと思うわ」

灰原「本当に最近ね」

コナン「今情報が増えても、困惑するだけだな。とにかく、実際に調べてみないと」

歩美「お話を書いている人が変わった、とか、そういうことじゃないの?」

コナン「いや、その線も考えたんだが・・・・・・」

光彦「仮面ヤイバーの脚本家は、1話から最新の話まで、すべて同じ人ですよ、歩美ちゃん」

元太「たしか、ウルトロメンとかと、同じ人なんだよな」

コナン「そう、仮面ヤイバーの脚本家は羽原泰介、29歳という若さで子供たちの人気を見事につかむヒット作を次々と産み出してるんだ」

灰原「ゴーストライターってことは?」

コナン「それも考えてみたんけど、やっぱりないと思うんだ。

光彦たちが変わったって言ってるのは、39話なんだが、その前の30話辺りから見てみたんだ。

でも、全くセリフ回しに変化は見られないし、話のテンポも同じように感じたんだ」

光彦「でも、全く言葉は変化してないのに、雰囲気だけが不自然に重くなってるんです」

コナン「光彦の言う通り、見ていると、39話で明らかに雰囲気が変わるんだ。

異常に重苦しくなり、見ている方としては、どうも気持ち悪い気分にさせられる」

灰原「ますます分からなくなった、って訳ね」

      ~西映社 ビル前~


コナン「着いちまったな」

光彦「何でそんな嫌そう何ですか!」

コナン「え?いや、別に、アハハハハハ・・・・・・」

灰原「全く、演技が下手ね」

元太「よぉうし!突っ込んでやるぜ!!」シュタ

コナン「あ、 待て、元太!!」

シュタタタタタタタタ    




ゴン



元太「いってええええええええええええええ!!!!!!!!!」

コナン「・・・・・・あのバカ」

歩美「うわぁ・・・痛そう」

光彦「自動ドアなのに、何も考えずに飛び込んじゃった元太君の自業自得ですよ」

コナン「いいか?俺が中に入って、見学してもいいか聞いてくるから、お前らはここで待ってるんだぞ」

少年探偵団「「「はーい!!!」」」

スタスタスタ




光彦「さて、入り口を探しますか」

元太「おうよ!!」

灰原「な!ちょっと待ちなさいあなたたち!!」

光彦「灰原さん。コナンくんには、ごまかしといてください」

灰原「ごまかしといてください、って何をする気なの?」

光彦「多分コナンくんは、今、話しているふりをして僕たちを中に入れない気なんですよ」

コナン(ゲッ!)

元太「いっつも、あいつだけ抜け駆けしてるからな!」

コナン(ハハハハ、大体当たってやがる)

灰原「本当に彼がそうしようとしてるかは知らないけど、どこから入る気なの?」

光彦「おそらく、ビルですから、ちゃんと入るところの他に、裏口がある可能性が高いです」

元太「そこから入ればコナンにもばれないしな!」

ちょっと今日は休みます。続きは明日から。

光彦「じゃあ、お願いします!」

灰原「あ!ちょっと待ちなさい、あなたたち」

シュタタタタタタタタ


歩美「行っちゃったね・・・」

灰原「全く」

スタスタスタ

コナン「あいつら段々行動力増してねえか?」

歩美「コナンくん!」

灰原「彼らをどうするつもりなのかしら、江戸川君」

コナン「もう裏口に回りこんでんだろ。こうなったらしょうがねえ」

灰原「なかに入るの?」

コナン「ああ」

コナン「あいつらは、とりあえず放っておいて、俺たちはなかに入るんだ」

歩美「元太君たちはどうするの?」

コナン「別に勝手に入って殺される訳じゃあるまいし、軽くしかられる程度で済むだろ。それより・・・・・・」



灰原「事件が発生してるかもしれない、ね」

コナン「そうだ」

コナン「やはり気にかかることが多すぎる。事件性もあるかと思ってな」

灰原「あなたみたいな死神さんといると、私たちも殺されちゃうかもしれないわね」

コナン「・・・・・・死神って俺のことかよ」

灰原「そうよ、他に誰がいるの?」



コナン「バーロー、俺は死神なんかじゃなくて、探偵だよ」

灰原「どうかしらね、もしかして鎌でも隠し持ってるんじゃないの?」

歩美「え?そうなの!?」

コナン「あのなぁ・・・・・・」

コナン「俺は死神なんかじゃなくて!」

灰原「はいはい、さっさと中に入った方が良いんじゃないの?」


コナン「ったく・・・」

スタスタスタ

ウィィィィーン  ガッ

スタスタスタ


コナン「受付のお姉さん!」

林原めぐ(受付嬢)「こんにちは、子供たち、何の用かしら」

コナン「うん、実はね、社会科見学に来たんだ」

林原めぐ(以降めぐ)「あらそう、でもそんな話は聞いてないわよ」

コナン「社会科見学はついでなんだ。ここの会社の偉い人と、僕の知り合いのおじさんが友達なんだよ」

めぐ「そのおじさんって?」


コナン「・・・・・・名探偵の毛利小五郎だよ」


めぐ「毛利・・・・・・小五郎?」

コナン「そう、知ってるでしょ。テレビとかでよく特集組まれたりしてるし。その人に荷物を頼まれてきたんだ」

めぐ「そう・・・・・・なの。場所はわかる?」

コナン「うん」

めぐ「じゃあ、会社の人に挨拶しながら行くのよ?」

コナン「はーい!!」

~1F 廊下~


コナン「・・・・・・・・・・・・」

コナン「さっきの人の反応、少しおかしかった」

歩美「そうだった?」

コナン「知っている素振りこそしていたが、嫌悪感を示したような顔だった。おっちゃんのことが嫌いなのかな?」

灰原「どうせ眠りの小五郎とか言う、変な異名が苦手なだけでしょ、それより、どうするの?」

コナン「どうするのって?」

灰原「ここには、脚本家の本人はいないのよ?今、大人が周りにいないあなたには、コネを使うことだってできない・・・」

コナン「いや、さっきから、俺もそれは考えてたんだけど・・・」

コナン「ここのお偉方が、結構子供に優しかったりしたら別なんだが・・・・・・」

灰原「あら、名探偵にしては珍しいノープランなの?」

コナン「バーロー、方法はたくさん考えて・・・・・・」ピタ

歩美「どうしたの?コナンくん」


コナン「どうやら天は、俺たちに味方してくれているらしい」


コナン「あっちの突き当たりにいる人、羽原泰介だ」

~光彦サイド~

光彦「裏口から入ったのはいいですけど・・・・・・」ガサガサ

元太「思いっきり倉庫だぜ、ここ、ゴホッゴホッ!!」

光彦「大丈夫ですか?元太君」

元太「ああ、埃が入ってきただけだ」




元太「ここって、こんなに何を置いてるんだろうな」

光彦「恐らく、火薬とか、小道具じゃないでしょうか?」

元太「か、火薬ゥ!?」

光彦「シッ!大きな声出さないでくださいよ、元太君!!」

元太「お、おう、悪い」

光彦「火薬っていっても、特撮とかで使う時の爆風用のやつですよ。割りと安全なやつです」

元太「そうなのか」

光彦「まあ、そうは言っても実際に爆発しちゃったら、エライことになりますけどね」

元太「ええ!?」

光彦「シッ!!」

元太「ング!」ガッ

光彦「・・・・・・もうちょっと静かに話してくださいよ」

元太「分かったからよぉ、それより、あそこドアっぽくねえか?」

光彦「あ!本当です!!」

ダッダッダッダッダ

光彦「ここだけは、結構開けてあるのか、埃がありませんねえ」

元太「よーし、じゃあ開けちまおうぜ!」

光彦「待ってください、こういうのは静かに開けないと」

元太「そうか」

ギィィィィィィィィィィィ

何を           どう言うことだ       スタスタスタ
     話が違う   バタバタ                矛盾しているぞ  ダッダッダッダッダ
  



光彦「・・・・・・なんかゴタゴタしてるみたいですねえ」

元太「腹減ってイライラしてんのかな」

光彦「多分関係ないと思いますよ」



ダッダッダッダッダダダダッダダダッダッダッダッダダッダッダッダッダダダダッダダ


光彦「あれ、皆どっか行っちゃいましたよ」

元太「きっと飯食いに行ったんだよ」

光彦「・・・・・・多分関係ないと思いますよ」

光彦「とにかく今のうちに中に入りましょう」

元太「おう!!」

ガチャ  スタスタスタ   ガチャン


光彦「本当に誰もいませんね。会議でしょうか?」

元太「絶対昼飯だって!」

光彦「そう言いますけど、まだ11時ですよ?社会人の昼休みってこんなに早く来るものなんですか?」

元太「それは・・・わかんねえけど・・・」

光彦「まあ、とにかく社長か誰かにあって直談判しましょう」

元太「そうだな」

~1F事務室~


光彦「とはいえ、どこに行けば会えるんでしょう?」

元太「社長の部屋って、大体一番上にあるもんじゃねえか?ここって何階建てだ?」

光彦「まあ、大体一番上にあるものだと思うんですけどですけど、あくまでも僕たちのイメージに過ぎませんからねえ」

元太「とにかく、一番上に行ってみようぜ、すぐそこに階段があるみてえだしよ!!」

光彦「そうですね、とにかく上がってみましょう」

スタスタスタ    カッカッカッカッカッカッカッカッカ

~コナンサイド~

歩美「羽原泰介って、仮面ヤイバーを書いている人?」

コナン「そう、昨日調べてたときに出てきた画像と同じ顔だ、間違いない」

灰原「何でこの支社にいるのかしら」

コナン「分からねえ・・・・・・何しろまだ、ここの事情を全く把握出来てねえからな」

スゥ


灰原「立ち上がったわよ、どこに行くのかしら」

コナン「いや、多分あれは・・・・・・」



高山みなと(副社長、以下みなと)「久しぶりだなぁ、たいちゃん」ミギテサシダシ

羽原泰介(脚本家、以下泰介)「・・・・・・」ニガワライ アクシュ



灰原「あの人、副社長のようだけど、あの人が来たから立ち上がったのね」

コナン「・・・・・・何で喋らないんだろう。泰介さん」

灰原「さあね、元々物静かな性格なんじゃないの?」

今気づいたけど、名前に原ってつくやつ多いわ・・・・・・見間違えたらごめんなさい。

灰原「それより、話さなくていいの?脚本のこと」

コナン「まあ、まだあの副社長と話してるらしいし、もう少し待ってから・・・・・・」


ダッダッダッダッダダッダッダッダッダ


歩美「な、何?」

コナン「どうやら、何かトラブルが発生したらしいな」


社員A「副社長!!」

みなと「どうしたんだね、そんなに慌てて」

社員A「実は、今撮影している仮面ヤイバーの途中に事故が起きて・・・・・・」

みなと「何!?ヤイバー役は無事なのか?」

社員A「その・・・ヤイバー役の藤岡博人さんは無事なのですが、スタントマンの方が・・・・・・」

みなと「な!?まさか・・・・・・・」



社員A「亡くなりになりました」



みなと「な、なに!?」

コナン「!?」

灰原「・・・・・・」

歩美「え!?」

泰介「・・・・・・」

>>38
訂正

~1F事務室~


光彦「とはいえ、どこに行けば会えるんでしょう?」

元太「社長の部屋って、大体一番上にあるもんじゃねえか?ここって何階建てだ?」

光彦「まあ、大体一番上にあるものだと思うんですけど、あくまでも僕たちのイメージに過ぎませんからねえ」

元太「とにかく、一番上に行ってみようぜ、すぐそこに階段があるみてえだしよ!!」

光彦「そうですね、とにかく上がってみましょう」

スタスタスタ    カッカッカッカッカッカッカッカッカ

みなと「ス、スタントマンが!?」

社員A「バイクのスタント中に急に転倒して、そのまま・・・・・・」

みなと「くそ!!」バン



灰原「事件みたいね、死神さん?」

コナン「・・・あぁ!もう!」シュダ



コナン「どうしたの、おじさん」

みなと「誰だね、君は」

コナン「僕、江戸川コナンって言うんだ。ここに社会科見学に来たんだ」

みなと「そうか、まあ、とにかく今日は帰りなさい。ここはそろそろ閉まるからね」

コナン「いや、待って?僕そこのおじさんに用があるんだ」シュビッ



泰介「・・・・・・」

みなと「あ、ああ、彼か。彼は今ちょっと立て込んでて・・・・・・えっと」

コナン「簡単な言葉に直さなくてもいいよ?僕わかるから!!」

みなと「そ、そうかい?」

コナン「おじさん、仮面ヤイバーの脚本の人だよね」

泰介「・・・・・・」

コナン「僕、最近の仮面ヤイバーの話が・・・・・・」

みなと「いや、君、江戸川君、といったかな?ごめんね、今泰介君は・・・」

コナン「喋れないの?」

みなと「!!?」

コナン「そんなわけないよね?前にテレビでしゃべってるの、見たもん」

泰介「・・・」

みなと「君、ちょっと・・・」

泰介「エインですよ。みあんとざん」

コナン(発音の仕方がおかしい。発音障害か?)

泰介「ぼぅや、すんまぁいえ。おくがこんなうういたっているのは、だえぃおいううんあないぞ」

コナン「う、うん(所々聞き取れなかったが、僕がこんな風になっているのは、誰にも言うんじゃないぞ、と聞こえたな)」

みなと「泰介くん、向こうで話そう」

泰介「・・・・・・」コク

スタスタスタ



灰原「・・・・・・どうやら、何かあるみたいね」

コナン「あの人、生まれつきから発音障害って感じじゃないな。なんと言うか、自分自身でも半ば驚きぎみだった」

灰原「ええ・・・まさかあなた、さっきのテレビで見たって言ってたのって・・・・・・」

コナン「嘘だよ。あの人の動画はネット上にもなかった。よっぽどそういうのが嫌いなのか・・・・・・」

灰原「つまり、本当に前は喋れていたのかは分かっていなかったのね」

コナン「ああ、ちょっとふっかけてみた」

灰原「あなたって、割りとそういう度胸はあるわよね」

コナン「何だよ、腰抜けって言いてえのか?」

灰原「いや、別に」

コナン「てめえ・・・・・・」

  ~光彦サイド  3F 廊下 ~


光彦「3階にも社長室は無さそうですねえ」

元太「同じような部屋ばっかでつまんねえしなあ、あ!あそこジュースがある!」シュダ

光彦「待ってください、元太君!!」

元太「何だよ、光彦」

光彦「下手な行動を起こしたら見つかってしまいますよ!2、3階に人がいないだけでも奇跡なんですから!!」

元太「でも、そろそろ12時だろー?昼飯を我慢してんだからジュース位飲ませろよなぁ?」

光彦「そんなことをしていては、仮面ヤイバーはいつまで経っても、正義のヒーローには戻りませんよ!!」

元太「!!!」

光彦「・・・・・・行きましょう、次のフロアに」

元太「・・・・・・ごめんな、光彦」

光彦「いえ、分かってもらえればいいんですよ」

???「お?誰だお前ら」グイ

元太「のわぁぁ!!!」ヒョイ

光彦「元太君!!!」

???「何だよ、お前ら?」

光彦「あ、あの、勝手に入り込んですいませんでした!!」ペコ

大谷誠吉(スタントマン 以下誠吉)「勝手に入り込んだ?聞き捨てならねえな、おい?」

元太「ヒィィィィィ!!!!!!」

誠吉「こら、そんなに喚くな。何で忍び込んだんだ?」

光彦「えぇ?そ、それはその・・・」

誠吉「はっきり言えぇ!!」

光彦「うわああああぁぁぁ!!!」





誠吉「なるほどな、だから入り込んだのか」

光彦「すいませんでした。理由があるとはいえ、何も言わずに忍び込むなんて」

誠吉「ハハハハハハハ、まぁ、良いってことよ。俺も、最近のあれの展開には違和感を覚えていたからな」

元太「あれって・・・もしかして!」

誠吉「そう、仮面ヤイバーさ!」

二人「「おお!!」」

光彦「仮面ヤイバーのことを一緒に話せる大人を見るのは初めてです!!」

元太「ヤイバーってすげえ格好いいよな!!」

誠吉「そんな、君たちにさらに耳よりの情報を教えてやろうか?」

光彦「え?何ですか?」

誠吉「実はな・・・・・・俺は



スタントマンなんだ」

元太「スタントマン!!・・・・・・・・・ってなんだ?」

光彦「スタントマン・・・・・・まさかあなたは!!」

誠吉「そう、俺は仮面ヤイバーさ」

光彦「あなたが仮面ヤイバーの中に入ってるんですか!!握手お願いできますか?」ミギテサシダシ

誠吉「いいぜ」 アクシュ


元太「なにいってんだよ、光彦、ヤイバーの中に入ってるのは、こんな兄ちゃんじゃねえぞ?」

光彦「元太君は知らないんですね。スタントマンは、俳優の代わりに危険な演技をする人のことを言うんですよ」

誠吉「俺はスタントマンっつーよりスーツアクターだがな。今日は、休みだが」

光彦「そうだったんですか!カッコいいです!!」

誠吉「へ、まあな」

 ~1F 休憩室~


灰原「またまた事件に巻き込まれちゃったわね」

歩美「元太君たち、今何してるのかなぁ・・・・・・」

コナン「・・・・・・・・・・・・」


灰原「どうしたの、江戸川君」

コナン「さっきいってたバイクが転倒したってやつ、気になるんだよな・・・・・・」

灰原「あなたね・・・そんなに何個も気にすることがあるなら、一つぐらい解決したら?」

コナン「簡単そうに言うけどなー、行動範囲が狭すぎるんだよ。下手に行動できない」

灰原「日頃の大人たちの存在の大きさがわかるわね。小学1年生なんじゃ、ここでジュースでも飲むのが関の山ってところかしら」

コナン「あぁ、困ったな・・・・・・・」


ガチャ スタスタスタ


社員B「聞いた?横山さん死んだって」

社員C「え?スタントマンの?ハァ、マジか!?」

社員B「しかも、なんかバイクに紙が挟まってたらしいぜ」

社員C「は?紙?何の?」

社員B「俺もさっき小耳に挟んだだけだから、よく知らねえんだけどよ」



予告状だったらしいぜ



                  殺人の





コナン「その話詳しく聞かせて!!」

社員B「え!?」

コナン「その話を詳しく聞かせてって言ったんだ。詳しく分からねえなら、知ってそうなやつを教えるだけでもいい。頼む!!」

社員C「おい、ガキンチョ、こういう話に子供は首突っ込まねえ方が身のためだぜ」

コナン「良いから早く!!!!」

社員B「え、えっと、5階にある会議室で、緊急会議をするっていってたけど・・・・・・」

コナン「ありがとう!!」シュパッ

歩美「あっ!コナン君」

灰原「江戸川君を追いましょう」

歩美「うん!!」

コナン(チクショウ!!やっぱり事故じゃなかったんだ!!

不自然すぎるタイミングだとは思ったが・・・・・・とにかく、俺がその事件を、


いや、この仮面ヤイバーの事件をすべて暴いてやる!!)

~光彦サイド~

光彦「・・・・・・?今階段を上る音がしましたね」

誠吉「あらかた会議かなんかに遅れて慌てて出ていったんだろ」

元太「忙しねえやつらだな」ゴクゴク

誠吉「それより、お前らはヤイバーの脚本家を探さなくていいのか?」

光彦「え?脚本家?」

誠吉「おう、ヤイバーの脚本家の羽原泰介なら、今来てるはずだぜ?」

元太「え!?そうなのかよ!?」ピチャ

光彦「ちょっと元太君、こぼさないでくださいよ!!」

元太「お、悪い光彦」

誠吉「なんか事故にあったとかで、今はうまくしゃべれないらしいぜ。

俺も脚本に文句いってやろうと思ってたんだがな。気が失せちまったよ」

光彦「・・・・・・事故にあわれたんですか?泰介さんは?」



誠吉「何かよく知らねえが、車だかなんだかに乗ってて、向こうからぶつかってきて、

その衝撃で脳が若干いかれちまったんだとよ」

光彦「そう・・・・・・だったんですか」

元太「可哀想だな・・・・・・」

誠吉「まあ、あんまり責めてやるなよ。あの人は、多分無意識のうちにあんな暗い話考えてんじゃねえと思うんだ」

光彦「・・・・・・じゃあ、何で脚本の人を変えないんでしょうね?」

誠吉「さあな、だが、脚本を変えないのは社長の意向だそうだ」

光彦「社長さんの・・・・・・」

>>57訂正

誠吉「何かよく知らねえが、車だかなんだかに乗ってて、向こうからぶつかってきて、

その衝撃で脳が若干いかれちまったんだとよ」

光彦「そう・・・・・・だったんですか」

元太「可哀想だな・・・・・・」

誠吉「まあ、あんまり責めてやるなよ。あの人は、多分無意識のうちにあんな暗い話考えてると思うんだ」

光彦「・・・・・・じゃあ、何で脚本の人を変えないんでしょうね?」

誠吉「さあな、だが、脚本を変えないのは社長の意向だそうだ」

光彦「社長さんの・・・・・・」

光彦「・・・・・・でも、やっぱり脚本の人を変えた方が、その人のためにも、仮面ヤイバーのためにもなると思うんです」

誠吉「なぜそう思う」


光彦「泰介さんは自分の精神状態を作品に反映してしまっていて・・・

その事を自分自身で悩んでいると思うんです。

その作品を見ることで、僕たちも暗い気持ちになってしまう・・・・・・

それぐらいなら、いっそ脚本を変えた方が、多少雰囲気は変わっても、

僕たちにとっても泰介さんにとっても、その方が絶対いいと思うんです!」




誠吉「・・・・・・小学生のくせして難しいこと考えてるなお前」

光彦「そ、そうですか?」

誠吉「まあ、そう思うなら、とっとと自分が考えてることを伝えた方がいいんじゃねえのか?」

光彦「・・・・・・そうします」

元太「ジュースおごってくれて、ありがとうな、兄ちゃん」

誠吉「ああ、自分の信念を貫き通すのが、男ってもんだぜ」

光彦「ありがとうございました」

誠吉「良いってことよ」


ガチャ



光彦「行きましょう、元太君、羽原泰介さんのところへ!」

  ~コナンサイド    5F 会議室~

みなと「では、だいたい集まったようですし・・・・・・社長」

青山剛(社長、以下剛)「うむ、では、これより緊急会議を始める!!」

社員D「お待ちください、社長、外から声がします」

剛「?」


ねえー僕も入れてよ


ダメだダメだ!!子供が来る所じゃない!!


ふーん、なら・・・



ガタガタ    ズザァァァァア

ギィィィィィィィィ


コナン「ふう・・・・・・」

みなと「あっ!!君はさっきの!?」

剛「知り合いかね?」

みなと「あ、そのですね・・・・・・」

コナン「うわー!!会議室って広いんだね!」

みなと「ああ、江戸川君!! あちこちのところにさわらないで!!」

コナン「こんなにたくさんの人を集めて何してるの?

ねえ?」

みなと「え・・・・・・ふ、普通の会議だよ。見ればわかるだろう?」

コナン「机の上に死体の写真ばらまいといて、普通の会議してるの?」

みなと「えっ!!?」バッ


みなと「お前ら、何をしている、子供にそんな写真を見せるわけにはいくまい・・・・・・

片付けろ」

社員「ハ、ハイ」

ササササササササッササアサッササッサ


コナン「隠さなくったって大丈夫さ」

みなと「え?」

コナン「僕の名前は江戸川コナン、探偵さ」

剛「・・・・・・・・・・・・」

みなと「あ、あのねえ、坊や。探偵ごっこでもしてるのかい?」

コナン「・・・・・・殺人・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

剛「!?」

みなと「殺人って・・・・・・さっきのバイク事故の話かい?

人聞きの悪いことを言わないでくれよ、坊や。

さっきのは事故の話さ」ニッコリ




コナン「じゃあ、なんで警察を呼んでないの?」

剛「ムッ?」

コナン「見たところ、警察はいないよね?何でそんな状況で会議なんか開いてるの?

なんなら、僕が呼んで」

剛「いや、コナン君、君はここにいて、会議を見ているがいい。」

みなと「えぇ!?社長!」

剛「みなと君、君は少し黙っていたまえ」

みなと「は、はい・・・・・・」


剛「ただし、コナン君、もし君がこのことを警察に話したら・・・・・・」

コナン「大丈夫さ、僕の口は煎餅よりも固いんだ」


剛「そうか、それならば、会議を続行しよう」

コナン(しかし、ちょっとヤバイことに首突っ込んじゃったかも、まあいいか。)



剛「今回の、バイク事故は殺人である可能性が非常に高い。」


ドヨドヨ   ザワザワ    スットコッドッコイ


社員E「事故ではなかったんですか!?」

剛「無論、最初は我々も、事故の可能性を重んじ、多少の汚名を被ってでも、
警察に連絡しようとした。」

みなと「しかし、事故を起こしたバイクに近寄ったスタッフが、こんなものを発見したんだ」カミヒラリ


コナン(な!?あれは!?)

          
        殺人予告

  私は、今回あなた方西映のスタッフを[ピーーー]ことにした。

  まずは見せしめとして、このバイクにのっている男を[ピーーー]。
 
  そうすれば、お前らの面目は丸潰れし、簡単には行動できなくなるだろう。

  後は、お前らを一人一人殺し、西映という会社を潰してこそ、

  僕の存在意義は果たされる。

  今回の紙はバイクの男への殺害予告というより、

  お前らの殺害予告だ。

  取り違えるんじゃないぞ。

           忘却の死神

殺人予告

  私は、今回あなた方西映のスタッフを[ピーーー]ことにした。

  まずは見せしめとして、このバイクにのっている男を[ピーーー]。
 
  そうすれば、お前らの面目は丸潰れし、簡単には行動できなくなるだろう。

  後は、お前らを一人一人殺し、西映という会社を潰してこそ、

  僕の存在意義は果たされる。

  今回の紙はバイクの男への殺害予告というより、

  お前らの殺害予告だ。

  取り違えるんじゃないぞ。

           忘却の死神

 殺人予告

  私は、今回あなた方西映のスタッフを殺すことにした。

  まずは見せしめとして、このバイクにのっている男を殺す。
 
  そうすれば、お前らの面目は丸潰れし、簡単には行動できなくなるだろう。

  後は、お前らを一人一人殺し、西映という会社を潰してこそ、

  僕の存在意義は果たされる。

  今回の紙はバイクの男への殺害予告というより、

  お前らの殺害予告だ。

  取り違えるんじゃないぞ。

           忘却の死神

3回も書いちゃった。すいませんでした。

気にしなさんな
些細なミスはよくある事やろ

コナン「忘却の・・・・・・死神?」


社員E「な!?じゃあまさか、僕たちも!?」

社員D「バカ!?そういう問題じゃないだろ!」

コナン(ん?そういう問題じゃない?)

みなと「落ち着いてください!今ここで殺されるわけじゃありませんから!」

社員E「それは、いつか死ぬ・・・ということですか!?」

みなと「い、いや・・・・・・その・・・・・・・」

剛「死ぬことはない。心配するな」

社員D「・・・・・・なぜ警察に連絡をしないのですか?もしかしたら社内に殺人者がいるかもしれない、

ということを露呈したくないんですか?」

剛「違うな、その事もあるが、一番キツいのは・・・・・・」カミヲウバイトッテヒラリ

剛「この裏の方に赤く塗りたくられている[ケイサツニハレンラクスルナ]というものを見れば、

君だって、すぐに連絡したりはしないだろう?」

社員D「そ、それはそうですが・・・」

>>71
ありがとうございます。
何しろss書くの初めてなもので、使い勝手がよくわかっていないんですよ。
すみません。

コナン(なるほど、各方面で牽制を与えていて・・・・・・って忘却の死神ってなんだよ。

聖書かなんかにそんなやつ出てきてたかなぁ?」


プルルルルルル


コナン(ん?探偵団バッジか)

ピッ


コナン「誰だ?」


歩美「歩美だよ、コナン君」

コナン「おぉ、歩美ちゃんか、どうしたんだ?」

歩美「実は今、会議の様子外で見てるんだけど・・・・・・」

コナン「え?見てんのかよ?」

歩美「うん、でね、今言ってた[忘却の死神]って言うの知ってるんだ」

コナン「何!?」

今日はもう疲れたんで休みます。
ありがとうございました。

後、劇場版みたいなタイトルつけといてなんだけど、多分そんな規模の大きい話になりません。

    ~光彦サイド   4F廊下~


光彦「どこに泰介さんが居るのかを聞けばよかったですね・・・・・・」

元太「結局、さっきの兄ちゃんと話した意味ねえじゃねえか」

光彦「そうですね・・・・・・一刻も速く探し出さないと」



元太「あれ?あっちにあるのって仮面ヤイバーのフィギュアじゃねえか!?」

光彦「ええ!そのようです」シュタ

シュタシュタシュタ

光彦「しかも、等身大のようですねえ」

元太「おお!?ここたくさんあるぞ!?すっげえなあ!」

光彦「多分、写真撮影用に置いてあるんですよ。僕も撮りたいところですが、時間がありませんしねえ」

元太「・・・・・・ヤイバーの横にいるこの悪魔みたいな奴って、なんだっけ?」

光彦「もう!元太君、覚えていないんですか?[忘却の死神]ですよ!!」

元太「・・・・・・誰だっけ?そいつ?」

光彦「仮面ヤイバーの2話から登場し、36話にヤイバーに倒された、

ショッキーの幹部ですよ!」

元太「そういえば、こんな奴いたような・・・・・・

でも、俺戦ってるとこしか見てねえからなあ」

光彦「ああ、だから余り印象に残っていないんでしょうか?

敵でありながら紳士的な姿勢を見せて、戦う時も正々堂々と正面から向かう、

仮面ヤイバーの好敵手として、一部のファンには人気があるようですよ」

元太「え!?敵なのに好きな奴がいんのか!?」

光彦「よくわかりませんが、博士のパソコンで検索してもヤイバーより、

この[忘却の悪魔]の方が、人が書いた画像がたくさん出てきたので、

人気なんじゃないでしょうか?」

元太「へー。世の中には変な奴がいるもんだな」

光彦「そうですね・・・・・・って急いで探さないと、そろそろ12時ですよ!?

急ぎましょう!」

~コナンサイド    会議室~


コナン「なるほど、ヤイバーの登場人物って訳か・・・・・・」

歩美「うん。敵だったけど結構好きな人もいたんだって!」

コナン(つまり、西映が掲げているヤイバーの敵役を語っているって訳か・・・・・・

さっきそういう問題じゃない、って言ってたのは、そういう意味だったのか?それとも・・・・・・)

剛「今の現状では、まだ警察には連絡しない!君たちには、小道具などで使う予定だった警棒を配布する。

・・・・・・済まないが自分の身は自分で守ってくれということだ」

社員D「ふざけないでください!警察に連絡して、そのまま我々を保護してもらえばいい話ではないですか!!」

社員達「そうだ、そうだ!!横暴だ!!」

みなと「し、静かにしてください!私たちだって色々考えて・・・・・・」

社員D「僕が警察に連絡します!!僕は殺されるかもしれませんが、仲間が救われるなら・・・・・・!!」

剛「まちたまえ」

社員D「何ですか!?」

剛「警察を呼ぶのを止めているのは、単純に犯人に止められているからだけではない





  完全に封じられているのだ。このビルの、数々の出入口が」

社員D「え!?」

コナン「・・・・・・・・・・・・」

みなと「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

泰介「・・・・・・・・・・・・クッ!」

剛「このビルの正門、裏口から非常口まで、すべての自動ドアなどの電気が止められ、

何かの金具で止めてある。


つまり、完全に閉じ込められているということだ」

社員D「そ、そんな・・・・・・」

コナン「警察を呼べば、なんとかドアを開けれるんじゃない?」

みなと「え?」

剛「コナン君・・・だったか、君は見ているだけで・・・・・・」

コナン「どうなの?」

剛「・・・・・・・・・・・・無理に決まっているだろう。相手は何をするかわからない。

電話をしているところが見つかったら、我々を皆殺しにするかもしれないだろう」

コナン(やっぱりちゃんと考えてあったか・・・・・・このおっさん何者だ?

異常なほどに冷静だ。ただの会社の社長が、ここまで的確に判断出来るわけがない・・・・・・)

剛「つまり、我々だけでこの問題を解決しなければならない、ということだ。

だから、この会社の中の人物を全員ここに集めたのだ」

めぐ「・・・・・・」

みなと「・・・・・・」

泰介「・・・・・・」



剛「今回の事件は、内部犯の可能性が高い。

何よりの証拠は、横山君の死体をここにつれてきた途端にドアを留めたことだ。

・・・・・・外部犯ならばドアを止めることは出来ない。我々に気づかずに中に忍び込むのは

難しいことだからな」

コナン「つまり・・・・・・犯人はこの中にいるってことだね?」

剛「・・・・・・ああ、そういうことだ。



これを持って会議は解散する!!入り口においてある警棒を各自とり、自分の身を守るように!!

下手に警察を呼ぶんじゃないぞ!!」

社員達「は、はい・・・・・・」

~会議室前~


剛「ムッ?その子達は?」

コナン「この子達は僕の友達なんだ!僕と一緒にここの社会科見学に来たの。右が歩美ちゃん」

歩美「はじめまして!!」

コナン「左の子は灰原」

灰原「よろしく・・・・・・」

剛「なるほど、災難だったな。このような事件に巻き込まれて・・・・・・」

みなと「じゃあ、君たちは危険だから、たくさんの人が集まってる1階に・・・」

剛「いや、みなと君、この子達はコナン君に任せよう」

みなと「え!?でも危険では・・・・・・」

剛「その辺りの大人より、よっぽどこの子の方が信用できそうだ」

コナン「・・・・・・・・・・・・」

       ~光彦サイド      4F階段~


光彦「ここには誰もいないようですし、上に上がってみましょうか」

元太「そうだな、腹減ってきちまったし急ごうぜ!」


ドタドタドタドタドタドタ


光彦「な、何ですか!?」


ドタドタドタドタドタドタ


光彦「げ、元太君!!そこの部屋にかくれましょう!!」

元太「お、おう!?」

ガチャ      バタバタ


光彦「さっきはあんなに急いで上に上がっていたのに、今度はあんなに急いでどうしたんでしょう?」




やべーよな、俺たち殺されちまうかも知れねえぜ


元太・光彦「殺される!?」

光彦「こ、殺されるってなにかあったんでしょうか!?」

元太「嘘だろ!?誰か死んじゃったのかよ!?」

光彦「こ、コナン君に連絡を・・・・・・ってあれ!?」

元太「ど、どうしたんだよ、光彦!?」



光彦「ど、どうやら探偵団バッジを落としてしまったらしいです・・・・・・」

元太「ええ!?嘘だろ!?」

光彦「どうしましょう・・・・・・」




お前何で急に眠っちまったんだよ、小学生の前で


しょうがねえだろ、あの眼鏡の子が中に入ろうとしたから止めようとしたんだよ!

でも、急に眠くなっちまってさ・・・・・・


光彦「眼鏡の子・・・・・・コナン君のことでしょうか!」

元太「そうだぜ、きっと!!」

光彦「あの人たちは、さっき上から降りてきましたから、きっとコナン君は上にいるに違いません!」

元太「よーし、じゃあ急いで上に行っちまおうぜ!」

光彦「待ってください、まだ人が降りてきています。この人の流れが落ち着いてから、

行動しましょう」

元太「よーし、わかった!!」





光彦「にしても、何が起きているんでしょう?多分何かの傷害事件が発生したんだと思いますが、

もしかして泰介さんと何か関係があるんでしょうか?」

元太「よくわかんねえけど、俺達もここにいたら危ないのかな?」

光彦「どういう規模での事件かが分かりませんが、少なくともここにいることが

得策ではないと思います。急いで行動しましょう!」

~コナンサイド 3F廊下~

※コナン達は光彦達がいる方とは逆サイドの階段から降りてきました。


コナン「・・・・・・よし、調査をしよう」

灰原「結局、探偵の血が騒ぐって訳ね・・・・・・」

コナン「警察が頼れない以上、まともに推察が出来るのは俺達だけだからな・・・・・・


いや、もう一人いるか・・・・・・」

歩美「それって、さっきの社長さん?」

コナン「そう、あの社長・・・・・・どうも落ち着きすぎてる。

元警察とか、そういう職業についていた可能性もあるな」

灰原「どっちにしろ、まだ何も分かっていないんじゃない?どうする気なの?」

コナン「警察と違って、まともな資料がある訳じゃない。


ここは、探偵本来の仕事、地道な調査で見出だしていこう」

~3F    アニメーション部~


社員F「え?みんなの関係を教えてほしい?」

コナン「そうなの。僕たち殺されちゃった横山さんとか、この会社の人の関係が知りたいんだ」

社員F「えぇ?でも・・・・・・・」

社員G「いいじゃねえか、教えてやれよ。どうせ子供のお遊びなんだから」ゴソゴソ

歩美「お願いします!!」

社員F「フゥ・・・・・・仕方ないな。僕が知っていることだったら教えてあげるよ

今ここは僕以外手が空いていないからね」

コナン「ありがとうございます!!」

社員F「それで、何が知りたいんだい?」

コナン「スタントマンの横山さんの身の回りの人間関係とか・・・・・・・特に恨んでそうな人を中心にね!」

社員F「お、おう。結構ブラックな事聞くんだな・・・・・・・」

コナン「エ、エヘヘ・・・・・・・」



社員F「横山さんはすごいいい人だったよ。物腰も柔らかいし、疲れてる俺らのところにジュース奢ってくれたり・・・・・・・

少なくとも俺らのような会社員の中には、恨んでる奴はいないんじゃないかな?」

コナン「少なくとも・・・・・・・って?」

社員F「結構仕事しちゃう人でさ、横山さんって。

そんでまた仕事がうまい具合にできて、もう20年位スタントマンの中の立役者だったんじゃないかな?」

コナン「20年・・・・・・・ってことは横山さんは50歳位だったの?」

社員F「ああ、横山優[52歳]!!血液型はAB型で、好きなことは仕事後のビール!!

逆に苦手なものは奥さんだったそうだ・・・・・・・」

コナン(ハハハ、このおじちゃんノリノリだな・・・・・・・)

社員F「まあ、つまりはたくさんの人の仕事奪っちゃったとも言えるわけだ。

後スタント料が割りと高くてな・・・・・・本人は全くそう思っていなかったらしいんだが」

コナン「つまりは、同職のスタントマンや、プロデューサーなどから

恨みを買っていた可能性が高いと言うことだね?」

社員F「ああ、そうなるかな?」

コナン「じゃあ、この会社にいる人たちの中に特に恨んでそうな人はいないかな?」

社員F「うん。それを言おうと思ってたんだけど・・・・・・





横山さん、フロントのめぐ君と付き合っていたらしいんだよね」

コナン「ええ!?それ、本当!?」

社員F「本当!?って・・・・・・嘘つく理由ないじゃないか?」

コナン(もしかして・・・・・・・だからあの時・・・・・・・)

社員F「まあ、ほんとかどうか知らないし、信用しない方がいいかもしれないけどね」


コナン「・・・・・・その他の事は知らない?」

社員F「俺が横山さんについて知っていることはこれだけかなぁ・・・・・・


おーい、他に何か知ってる奴いるか!?」

社員「うるせえ!!大きな声出すな!!」


社員F「・・・・・・皆疲れてるみたいだから、もうこれ以上は話せるやつらはいないかな?」


コナン「いや、十分だよ!ごめんなさい、忙しいときに・・・・・・」

社員F「いやいや、でもあんまり首突っ込むんじゃないぞ。

子供が関わっちゃ危ないからな!!!」

コナン「はーい、ありがとう、おじさん」

社員F「こらこら、おじさんじゃなくてお兄さんと呼びなさい」

コナン(ハァーッ、面倒くさいな、このおっちゃん)

~2F 庶務課~


社員H「・・・・・・言ってる意味が良く分からないんだけど?」

コナン「えぇ?だから・・・・・・」

社員H「私たちは今イライラしてるし、殺されるかもしんないのよ!!

いちいちそんなこと言ってたら、どうなっちゃうか分かんないわよ!!」

歩美「あ、あの・・・・・・」

社員H「何よ!?」

歩美「あ、すいません・・・・・・」

社員H「フン!!あんたらみたいなガキがしゃしゃり出るような」

岩居由樹[庶務課 課長 以降由樹]「コラコラ。子供にそんな激しく当たんないの!!」ゴツン

社員 H「痛!!すいません・・・・・・課長・・・・・・」

由樹「わかればよろしい」

歩美「あ、あの・・・・・・お姉さん?」

由樹「そうよ!!由樹姉と呼びな!!!」

コナン(この会社テンション高い人多いな・・・・・・)

由樹「で?子供がなんだってここに?今はあんまり出歩かない方がいいよ?」

コナン「あ、あのね・・・・・・」





由樹「ふーん。それで・・・・・・まあ、社長がこの眼鏡坊主に任せたなら、安心ね」

コナン(なんとなく園子と同じ臭いがするな)

由樹「いいわよ。この子供いじめやろうの代わりに私が答えるわ!!」

社員H「う、うう・・・・・・」

由樹「ほうほう、この会社の人の人の関係を教えてほしいとな?」

歩美「そうなんです」

由樹「ヘエー・・・よかろう!!この会社の中の噂をすべて知っている私にかかればイチコロよ!!」

コナン(やっぱ、この人、変人だな・・・・・・ハハハ・・・・・・)

由樹「さあ、何でも聞くがよい!!」

灰原「重点的に聞いておきたいのは横山さんとフロントのめぐさんの関係ね」

由樹「え?何で横山さんとめぐちゃんが出てくるの?」

灰原「??

付き合っているんじゃないの?彼ら」

由樹「ええ!?そうなの!?知らなかった・・・・・・」

コナン(おいおい、会社のことは全部知ってるんじゃねえのかよ・・・・・・)

由樹「ま、まあ知ってる範囲なら答えるわよ?」

コナン「・・・・・・じゃあ、社長の青山剛さんの経歴とか、知ってる?」

由樹「え?社長の?」


灰原「・・・・・・どうしたの?社長の経歴は関係ないんじゃない?」ボソボソ

コナン「いや、彼が今のところ一番怪しいんだ」ボソボソ

灰原「・・・・・・例の落ち着き過ぎ、って奴かしら?

だから経歴を?」ボソボソ

コナン「ああ。だが、おそらく返答は・・・」ボソボソ



由樹「それが、良く分かんないのよね。

社長は6か月前に転任してきてね。でも、全く知らない人だったし、何か顔が厳ついでしょ?

だから最初は反対されてたんだけど・・・・・・・・・・・・


前の社長よりはるかに人をまとめあげる能力が高いし、全体的にスペックが高いっていうか・・・・・・

まあ、そんな感じで、全く経歴は知りません!!」

コナン(やはりか・・・・・・)

コナン(経歴は不透明で、行動にも不明瞭な点が多い。やはり一番怪しいのは・・・・・・




いや、まだ他にも・・・・・・)

由樹「まあ、そんな人望持っている人だったから、会社の本社を移転させるって言っても、

誰も文句言わなかったんだけどね」

コナン「え!?どういう事!?」

由樹「??

知らないの?この会社は今度から本社になるのよ。

だから前の本社から移動して皆ここに来ているのよ」

コナン(そうか!!だから、脚本家の泰介さんが来ていたのか!!

でも、何でそんなことを?)

コナン「ねえ?会社の移動って、いつ行われたの?」

由樹「えーっと・・・・・・3か月位前だったかな。

まあ、なんだかんだ前の会社より大きいし、割りと過ごしやすいけどね」

コナン(ということは、社長が変わってから3か月ほどで会社を移動したのか!)

コナン「前の会社はどうなるの?」

由樹「何か取り壊す・・・・・・とかいってたような・・・・・・?

また別の人が使うかもしんないけどね」

コナン「じゃあ、もうその会社に戻ることはないと言うことだね?」

由樹「ええ、多分ね」

コナン(くそ!!分からねえ。何故ビルを移動する必要があったんだ!?

社長が考えていることも・・・・・・クッ!)

歩美「じゃあ、それ以外の何かの噂、知ってますか?」

由樹「そうねえ・・・・・・後は、みなとさん位かしら?」

コナン「みなとさん・・・・・・って副社長の?」

由樹「そうよ。あの人、結構横山さんと仲悪かったみたいよ?

なんでも、もともとめぐさんと付き合っていたのはみなとさんで、

それを後から横山さんが寝取ったらしいわ?」

コナン(オイオイ、子供にそんな話ペラペラ喋んなよな・・・・・・)

灰原「あら、割りと面白くなってきたじゃない?」

コナン「お前なぁ・・・・・・」

由樹「まあ、子供にこんな話するのなんなんだけどな・・・・・・」

灰原・歩美「ふんふん」

コナン(ハハハ、灰原はともかく歩美ちゃんまで、最近の小学生は怖えなあ・・・・・・)

由樹「めぐちゃん、結構な尻軽女でね。ホイホイ男を乗り換えちゃうんだな、これが」

灰原「ま、女としては嫌われる部類ってとこね」

歩美「最初あったときから、変な感じはしてたんだけどね」

コナン(女ってやつは、毎回こんな話してんのか!?俺には理解できない)

由樹「みなとさん、大層落ち込んでてね・・・・・・


一回殺人未遂にまで発展したことがあんのよ!!」

コナン(な、何!?)

       ~光彦サイド      4F階段~


光彦「・・・・・・・・・・・・」

元太「・・・・・・・・・・・・」

光彦「・・・・・・・・・・・・どうしましょう」

元太「・・・・・・・ドアが空かなくなっちまったよ・・・・・・・・・・・・」

光彦「何であんな勢い良く閉めてしまったんでしょうか・・・・・・・・・・・・全く空きません」

元太「俺たちどうなっちまうんだよ・・・・・・・・・・・・」

光彦「とにかく、この部屋のなかを色々と探してみましょう。鍵があるかも・・・・・・・・・・・・」

元太「かぎがあったって、ドア自体が壊れてたら開かねえんじゃねえの?」

光彦「あ、そうですね・・・・・・・・・・・・」

元太「もうー、どうやってこっからでるんだよ」

光彦「そうですね・・・・・・・・・・・・」






      ~5分後~


元太「あ!?ここに縄があるぜ!?」ゴソゴソ

光彦「それをどうやって使うんですか?」

元太「うーん・・・・・・・・・・・・」

光彦「・・・・・・・・・・・・ん!?」ゴソゴソ

元太「え!?どうしたんだよ。光彦」

光彦「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・これってタイマー・・・・・・ですかね?」ガサッ


ピッ     ピッ      ピッ

元太「・・・・・・でも、これ数が減ってるぞ。あ、タイマーだから数が減ってもいいわけか」

光彦「でも、数が減るごとに音がなるタイマー何て、なかなかありませんよ?」

元太「あ、そうか」ポン

光彦「こういうのは大体時限爆弾とかに使われることが・・・・・・




時限爆弾・・・・・・・・・・・・?」

元太「じ、じ、じ、



時限爆弾~~~!!!!!?????」


光彦「・・・・・・まだ確定していることではありませんが、可能性があることは事実です。

・・・・・・どうしましょう」

元太「どうするんだよ!!?光彦、おれたち死んじまうよ!!」

光彦「と、とにかくドアを破ってでもこの部屋から脱出しないといけませんね・・・・・・」

元太「あ、あとどれぐらい時間があるんだよ!?」



光彦「2時間37分15秒・・・・・・・・・・・・

もはや一刻の猶予もありませんね・・・・・・・・・・・・」

     ~コナンサイド  2F 庶務課~


由樹「ま、殺人未遂っつっても、そんな激しいもんじゃなかったらしいし、

 最近じゃ自分から横山さん殺そうとしたことネタにしてるくらいよ!!」

コナン「どんな風に殺そうとしてたのか・・・・・・・・・・・・とかわかる?」

由樹「事故に見せ掛けて殺そうとしてたらしいわよ。

まあ、詳しいことは私にもわかんないけど」

コナン(今回の事件も半ば事故に見せかけた殺人だ!!

とはいっても、今回のものは犯人側がしっかりいることが分かっているから、

[半ば]という言葉を使わざるを得ないが・・・・・・・・・・・・)

灰原「どんな事故に見せかけていたかは分からないけど、可能性は十分にあるわね」ボソボソ

コナン「バイクに細工ができれば、[ピーーー]ことは十分に可能だ・・・・・・・・・・・・

その線でいくか!!」

>>105 訂正


   ~コナンサイド  2F 庶務課~


由樹「ま、殺人未遂っつっても、そんな激しいもんじゃなかったらしいし、

 最近じゃ自分から横山さん殺そうとしたことネタにしてるくらいよ!!」

コナン「どんな風に殺そうとしてたのか・・・・・・・・・・・・とかわかる?」

由樹「事故に見せ掛けて殺そうとしてたらしいわよ。

まあ、詳しいことは私にもわかんないけど」

コナン(今回の事件も半ば事故に見せかけた殺人だ!!

とはいっても、今回のものは犯人側がしっかりいることが分かっているから、

[半ば]という言葉を使わざるを得ないが・・・・・・・・・・・・)

灰原「どんな事故に見せかけていたかは分からないけど、可能性は十分にあるわね」ボソボソ

コナン「バイクに細工ができれば、[ピーーー]ことは十分に可能だ・・・・・・・・・・・・

その線でいくか!!」

>>105 訂正


   ~コナンサイド  2F 庶務課~


由樹「ま、殺人未遂っつっても、そんな激しいもんじゃなかったらしいし、

 最近じゃ自分から横山さん殺そうとしたことネタにしてるくらいよ!!」

コナン「どんな風に殺そうとしてたのか・・・・・・・・・・・・とかわかる?」

由樹「事故に見せ掛けて殺そうとしてたらしいわよ。

まあ、詳しいことは私にもわかんないけど」

コナン(今回の事件も半ば事故に見せかけた殺人だ!!

とはいっても、今回のものは犯人側がしっかりいることが分かっているから、

[半ば]という言葉を使わざるを得ないが・・・・・・・・・・・・)

灰原「どんな事故に見せかけていたかは分からないけど、可能性は十分にあるわね」ボソボソ

コナン「バイクに細工ができれば、殺すことは十分に可能だ・・・・・・・・・・・・

その線でいくか!!」

何か死にたくなってきた

コナン「じゃあ、ありがとね!!お姉さ・・・・・・・・・・・・」ピタ

由樹「何よ。おねえさんって呼ぶのが嫌なの?」

コナン「・・・・・・後ろのほうにおいてある紙の束はなんなの?」

由樹「・・・・・・?」

コナン「これだよ、これ。この紙!」ヒラ

由樹「ああ、それね。それは今日撮影してた仮面ヤイバーの台本よ。

脚本家の方からこんな不吉な台本は使いたくない、って言われちゃってね。

シュレッダーにかける予定だったんだ」

コナン「・・・・・・一個もらっていい?」

由樹「別にいいわよ。もう使う予定ないし。

どう使ったっていいけど、ビリビリに破って散らばしたりしないでよ!?」

コナン「はーい!!」


スタスタスタスタ

コナン「さーて、じゃあ次は向こうの方にいくか」

     ~2F  人事部~


社員I「・・・・・・ここはガキがやって来るような所じゃねえ。帰れ」

コナン「いや、僕たちはちょっと話が聞きたくて・・・・・・」

社員I「何の?」

コナン「え、いや・・・・・・その・・・」

社員I「話すならとっとと話せ、こちとら殺されるか殺されねえかの瀬戸際でハラハラしてんだ。

俺は子供は嫌いなんでな」

灰原「小学生にはもう少し優しくしてあげるもんじゃない?

高圧的な態度は、かえって、怯えさせるだけよ」

社員I「あ・・・すいません・・・・・・・・・・・・」

コナン(何だぁ?こいつ灰原にはへらへらしやがって・・・・・・・・・・・・)

歩美「あんまり、怒らないでね」

社員I「あ、ああ。ごめんね・・・・・・・・・・・・」

コナン(オイオイ、まさかこいつ・・・・・・・・・・・・

まあいいか)

社員I「そんで、なにが聞きてえんだ?」

コナン「この会社に人の事について何か知っていることないかな~って思って・・・・・・・・・・・・」

社員I「そうだな・・・・・・あ、お前ら、殺された横山さんとフロントのめぐさんが」

歩美「付き合ってたんでしょ?」

社員I「え・・・・・・・じゃあ、横山さんが付き合う前に」

灰原「副社長のみなとさんが付き合ってたんでしょ?」

社員I「え・・・・・・・お、おう」

コナン「他に何か知っていることない?」

社員I「エ、ア、ハハハハハハ」

コナン(ダメだこりゃ)

灰原「他に知っていることないんなら、もう帰らせていただくわ」

社員I「え、ちょ、ちょっとまって」

コナン(こいつって俗に言うロリータ・コンプレックスってやつなんじゃねえのか)

社員I「よし!!じゃあ取って置きの情報を教えてやろう!!


みなとさんは」

灰原「横山さんを殺そうと企てたことがある・・・・・・でしょ?」

社員I「あ、なんだ。それも知ってるのか」

コナン(たくさんの人に聞けば情報が重複するのは当たり前だ。

それに、逆にいくつもの同じ情報が重なってこそ、信憑性ができる。

こういう人の同じような情報が、調査をより滑らかにするんだ)

社員I「じゃあ、どうやって殺そうとしてたのかも」

灰原「知ってるわよ」

コナン(でもなんかちょっと不憫だな)

    ~2F 廊下~


コナン「・・・・・・・・・・・・」ペラ

灰原「さっきの台本ね。どうかしたの?」

コナン「この話、39話以降の雰囲気からすると多少明るくなっているような・・・・・・・・・・・・

まあ、演出とかもあると思うから一概には言えないけど」ペラ

灰原「まあ、実際は子供向けのアニメだし、ちょっと話を面白くしてみたかっただけなんじゃないの?」

歩美「アニメじゃなくて、特撮だよ、灰原さん」

灰原「あぁ、ごめんなさいね、吉田さん」

コナン「・・・・・・・・・・・・」ペラ



コナン「ん!?」

コナン「・・・・・・・・・・・・これは、もしかして」

歩美「どうかしたの、コナン君?」

コナン「今日やる予定だったところ、

本当は仮面ヤイバー役の藤岡博人さんがスタントをする予定だったらしい」

灰原「え!?それじゃあまさか・・・・・・・・・・・・」



コナン「今回の事件で狙われたのは、藤岡博人さんの可能性もあるってことだ!」

コナン(とすると、犯人はまだ藤岡さんを狙って・・・・・・・・・・・・


いや!!相手は無差別殺人の予告もしている!!!狙う人物が誰かわからないようにするためか!?」


由樹「おう!さっきの少年探偵団!!何をしているんだい?」

コナン「お姉さん、今日のバイクスタントって、藤岡さんがやる予定だったの!?」

由樹「え!?

・・・・・・・・・・・・知らないけど、彼、バイクのスタントはやりたいっていってたわよ?

普通のスタントはやりたくなかったらしいけど」

コナン(ということは、やはり本当に狙われていたのは・・・・・・・・・・・・)

今日はもう寝ます。

凄く更新遅いけど、多分1か月後位には完結するはず(白目)

コナン「ありがとう!お姉さん!!

後、藤岡さんが今どこにいるかわかる?」

由樹「え?さ、さあ?会議のときもいなかったわね・・・・・・・・・・・・?」

コナン「じゃ、じゃあ横山さんの遺体がある場所は知ってる!?」

由樹「え、えぇ?」

ガラ

社員I「それなら1Fの第二倉庫にいるはずだぜ!!」

コナン「ありがとう、お兄さん!!」シュダシュ



灰原「どうしたの、江戸川君、なにかわかったの!?」

コナン「今回の事件、最初に殺されるはずだったのは藤岡さんだったかもしれない!!

あの手紙ではこの殺人は前触れにしか過ぎないと言う文章だったが、

犯人が殺し損ねた藤岡さんがもう一度狙われている可能性が非常に高いんだ!!」

コナン(頼む、間に合ってくれ!!」

      ~光彦サイド    4F ???部屋~


光彦「いきますよー!!せーいっの!!」


ドォォッォォォンンン

光彦「もう一回!!」


ドォォッォッォォオォオォォンンンン


元太「こ、壊れねえじゃねえかよぉ・・・このドア」

光彦「何で適当に閉めたら壊れるくせにこういうところは頑丈なんでしょう?」

元太「で、でも急がねえとやべえんじゃねえの!?」

光彦「分かってますよ!!!わかってますけど・・・・・・・・・・・・

コナン君に連絡とれないし、下手な真似はできないんですよ!!」

元太「じゃ、じゃあ爆弾を外に投げればいいんじゃねえのか!?」

光彦「ダメですよ!!元太君!!この爆弾がどれぐらいの威力かがわかっていない以上


刺激を与えるのは禁物ですよ!!」

元太「じゃあ、さっき見つけた縄を使って下に降りようぜ!!」

光彦「あのロープじゃ下の方までいくのに、丈が足りませんよ!!」

元太「竹・・・・・・?なんで竹を使うんだよ?」

光彦「竹、ではなく丈、長さのことですよ!!」

元太「へえー、そうなのか」

光彦「感心している場合じゃありません!何とかして、誰かにこの事を伝えないと・・・・・・」

元太「じゃあ、下のやつらにここにいること教えればいいんじゃねえのか?」

光彦「その方法がないから・・・・・・



そうです!!ロープを使いましょう!!」

元太「え!?どうすんだよ!?」

光彦「まずこの縄の先の方にそこら辺に転がっているゴミを縛ります」ギュッ


光彦「それでここにある窓を開けて・・・・・・」ガラッ



光彦「ここから、この縄を投げ込み、下の窓にぶつけます。

このロープの長さなら、そのぐらいは頑張れば届くはずです!!」

元太「じゃ、じゃあ、下の窓を割るってことかぁ!?」

光彦「いえ、窓がそんな簡単に割れるとは思えません。


これの目的は下にいる人たちに、僕らの存在を気づいてもらうことです。

窓ガラスに急に何かがぶつかれば、誰かが気づいてくれるでしょう」

元太「おお!!すっげえじゃん!光彦!!」

光彦「これでも、少年探偵団の頭脳担当を・・・・・・いえ、何でもありません」

とにかくこれを実行に移しましょう!!」ヒョイッ


ッガン

光彦「このまま、ここでしばらく揺らして・・・・・・」ユラユラ


光彦「もう一度引き上げて・・・・・・」グイッ

光彦「投げます!!!」ヒョイッ


ッガン


光彦「これを繰り返して、下の人が気づいてくれるまで投げ続けましょう!!

投げたあとに、窓の前で揺らさないと、下の人に気づいてもらえない可能性もありますからね!!」

元太「よーし!!やるぞお!!」






・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・下の階・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



社員G「もう・・・眠いし疲れるしで・・・・・無理だzzzzzzzzzzzzz」

社員「zzzzzzzzzzzzzzzzzz・・・・・・・・・・・・」

社員F「皆疲れて寝ちゃったみたいだね・・・・・・・・・・・・しょうがない。

俺が外に出て、ここに誰かが入らないか見張っておこう。

じゃないと危ないからな・・・・・・・・・・・・」


ギィィィィィィィイィィ     ガチャン






ッガン

光彦「・・・・・・・・・・・・」スルスル



ッガン




元太「・・・・・・・・・・・・」スルスル





ッガン




光彦「誰かが反応してくれてもいいはずなんですけどねぇ・・・・・・・・・・・・」

元太「昼飯かな?」

光彦「・・・元太君、いつにもましてご飯のことばっかり口にしますね?

大丈夫ですか?」

元太「もう少しなら我慢できるけどよ・・・・・・・・・・・・」ギュルルルル


光彦「せめて、コナン君が・・・・・・


・・・・・・・・・・・・いえ、弱音をはかないで続けましょう!」ヒョイッ



ッガン

        ~コナンサイド   1F    第二倉庫~


コナン「ここに横山さんの遺体が保管されているらしい。

歩美に見せるわけにはいかねえ。外で待っててくれ」ボソボソ

灰原「外にいるときに襲われたら?」ボソボソ

コナン「すぐに大声を出せ。響くから聞こえるはずだ。すぐに駆けつける」ボソボソ

灰原「・・・・・・・・・・・・分かったわ」



灰原「吉田さん、あなたに死体を見せるわけにはいかないわ。


外で江戸川君を待っていましょう」

歩美「えぇ~?どうして?」

灰原「もし、犯人に襲われたらどうするの?危険だからよ」

歩美「えぇ~・・・・・・・・・・・・?

・・・・・・・・・・・・分かった、待ってる」

コナン「よし、すぐ戻るから!!」


ギィィィィィィィイィィ      バタァァン

コナン「・・・・・・・・・・・・さて」

スタスタ        スゥッ


コナン(これが事故のときのバイク・・・・・・・・・・・・そして)チラ



コナン(あっちが亡くなった横山さんの遺体か・・・・・・・・・・・・)



コナン(とにかく、先にバイクを調べねえと・・・・・・・・・・・・)

ガチャ     ガチャガチャ     ドンッッ


コナン(あった!!思った通りだ・・・・・・・・・・・・やっぱり犯人はあの人だ・・・・・・・・・・・・)スゥッ

コナン(いや、待てよ。あの人はまだ一度・・・・・・・・・・・・)

コナン(そうか、あの人がやった証拠がないのか・・・・・・・・・・・・)

コナン「一体どうすれば・・・・・・」

ッバサ


コナン「あっ」

コナン(台本落としちまった。拾わねえと・・・ってあれ?)ガサリ



コナン(・・・・・・1日の予定表?何でこんなもんが・・・・・・)




コナン(もしかして・・・・・・さっきこれ取った時にに、ついてきちまったんじゃねえのか?

・・・・・・シュレッダーにかける予定だったらしいし、大丈夫だろ)


コナン(でも、これでアリバイが分かる。

この仕掛けは結構取り付けるのに時間がかかりそうだし・・・・・・それ相応の時間が無いとな)

コナン(・・・・・・・・・・・・ここがこうだから・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



この予定表に準じているなら、やっぱりそれだけの時間、空いているのはあの人だけだ!!)


コナン(でもなんでこんな予定表があるんだ?会社の予定ってこんな細かく・・・・・・・・・・・・


え?これって4月29日の予定表なのか?まさか一日一日決めてんのかよ。

・・・・・・・・・・・・会社ってこんなもんなのか?)



コナン(よし、これでとにかく、って・・・・・・・・・・・・)


ガチャガチャ    ガチャガチャ    ガチャン


コナン(あれ?この仕掛け・・・・・・・・・・・・)






テコリン


コナン「ま、まさか!?」

コナン(え?じゃあ一体誰が・・・・・・・・・・・・)


コナン(とにかく・・・・・・・・・・・・横山さんの遺体を調べてみよう!!)


シュアタタタアタタタタタ


コナン「なにか、なにか分かるかもしれない!!」


ガサリ    ガサガサ      ガサリ


コナン「特に不審な点は・・・・・・・・・・・・見られないか?」

コナン(じゃあ、一体あの仕掛けはどういうことだ?

これじゃあ、何も・・・・・・・・・・・・)



プーン


コナン「え?何だ?この臭い?」


コナン(横山さんの遺体からわずかに臭ってくるな・・・

香水・・・・・・・・・・・・いや、違う。

どこかで嗅いだことのある・・・・・・・・・・・・)


ピシャリ

コナン(な!?それじゃあまさか!?)

ガサガサ

コナン(もし、そうだとすれば・・・・・・・・・・・・今回の事件の犯人は一体・・・・・・・・・・・・)



コナン(予定表でそれが可能な時間に、それをした可能性のある人物・・・・・・・・・・・・)


コナン(・・・・・・・・・・・・飲み物かなにかで自然に与えられて・・・・・・・・・・・・


その行為をすること事態が不自然ではなく・・・・・・・・・・・・

あの人ではなく・・・・・・・・・・・・

そして横山さんと・・・・・・)



コナン「なるほどな。解けたぜ!!今回の事件の犯人が!!」





???「残念だったな、工藤バーーーローー」


コナン「なっ」ゴォン


バタァァン    


???「ようやく任務が果たせそうだ・・・・・・・・・・・・」


???「残るは・・・・・・・・・・・・宮野志保のみか・・・・・・・」

>>132訂正



ガサガサ

コナン(もし、そうだとすれば・・・・・・・・・・・・今回の事件の犯人は一体・・・・・・・・・・・・)



コナン(予定表でそれが可能な時間に、それをした可能性のある人物・・・・・・・・・・・・)


コナン(・・・・・・・・・・・・飲み物かなにかで自然に与えられて・・・・・・・・・・・・


その行為をすること事態が不自然ではなく・・・・・・・・・・・・

あの人ではなく・・・・・・・・・・・・

そして横山さんと・・・・・・)



コナン「なるほどな。解けたぜ!!今回の事件の犯人が!!」





???「残念だったな、工藤新一」


コナン「なっ」ゴォン


バタァァン    


???「ようやく任務が果たせそうだ・・・・・・・・・・・・」


???「残るは・・・・・・・・・・・・宮野志保のみか・・・・・・・」

灰原「・・・・・・・・・・・・遅いわね。江戸川君」

歩美「コナン君、何してるんだろう?」

灰原「あらかた推理がまとまってきて、考えてる途中なんでしょ。

邪魔しない方がいいわ)




ギィシ


???(こいつが宮野志保か。

・・・・・・そういえばさっきは灰原・・・・・・・・・・・・とか言ってたな。

偽名を使っているのか。




            とにかく






今なら         





               殺せるな




光彦「もう一度!!!」



ヒョイ



ッガン    ッギィガサ


光彦「あれ?今変な音しませんでした?」

元太「もしかして誰か気づいてくれたんじゃねえの??」ガバッ



光彦「でも、この位置からだとよく見えませんねえ・・・・・・・・・・・・

あの~~!!だれかいますか??」




シィィィィィーーーーン

光彦「・・・・・・誰も返事を返さない、ということは気づかれていないと言うことですね」

元太「じゃあまだこれしなきゃいけねえのかよ・・・・・・・・・・・・」





歩美「ねえ、今変な音しなかった?」

灰原「そう?聞き逃したわ」




光彦「・・・・・・・・・・・・もう一度やった方がよさそうですね・・・・・・・・・・・・



せええええええええの!!!!!!!!!」


ヒョオオオオィ





ヒュウウウウウウンンン




ッガッリッリィィィィィィィィィィィンンンンン







光彦・元太・灰原・歩美「え?」

歩美「ねえ!?今の・・・・・・・・・・・・」

灰原「ええ、今のは私にも聞こえたわ」

歩美「なんの音だろう!?もしかして・・・・・・・・・・・・」

灰原「犯人と思われる人物がなにかをした可能性が高いわ。

恐らく今の音はガラスが割れる音、上の方からしたわね・・・・・・・・・・・・」

歩美「じゃあ誰かが割ったんだね!!」


灰原「・・・・・・江戸川君まだかしら?出来れば上の様子を見に行きたいところだけど」

歩美「とりあえず、上の方へ見に行こうよ!!コナン君はきっと後でくるんだよ!!」

灰原「そうね、とにかくいってみましょう」

光彦「なんでしょう!?今の音は!?」

元太「変な音だったぞ!?」

光彦「・・・・・・もしかして割れたんですか!?窓ガラス・・・・・・」

元太「ええ?そんな簡単に割れるもんなのか?」

光彦「僕は割れないと思っていたから、重りを投げたんですよ?

軽く当たったぐらいで割れるわけないじゃないですか!」

元太「学校の窓ガラスにボール思いっきりぶつけたことあるけど、

割れなかったもんな!!」

光彦「どうして割れたんで・・・・・・」


プーン



光彦「・・・・・・この臭い・・・・・・・・・・・・」

灰原「ねえ!なにか匂わない?」ダッダッダ

歩美「うん、なんか燃えてるような・・・・・・・・・・・・」ダッダッダ

灰原(犯人がなにか燃やしているのかしら?

・・・・・・この焦げ臭さは燃えていると言うより・・・・・・・・・・・・)




灰原「爆発・・・・・・かしら」

歩美「爆発!?」






???「・・・・・・なぜこのタイミングで・・・・・・・・・・・・

全く、チャンスだったと言うのに」

コナン「てめえ・・・・・・」

コナン「なぜお前が絡んでくるんだ。

関係ないんじゃないのか?」

???「今回の事件には関係ないよ。

まあ、それ以上はしゃべる気がないがな」

コナン(隙だらけだぜ、今のうちに時計型麻酔銃で・・・・・・)




"

ねえー僕も入れてよ


ダメだダメだ!!子供が来る所じゃない!!


ふーん、なら・・・


                "


ガタガタ    ズザァァァァア

ギィィィィィィィィ




コナン(ああ!?)

コナン(そういえばあの時会議室で・・・・・・くそ!)バン

???「君にはまだここにいてもらう必要がある。



宮野志保がふたたび来るまではな・・・・・・」


コナン「宮野・・・・・・灰原のことか!!」

???「ま、それまで眠って貰うとするよ。

動いてもらいちゃ邪魔なんでね」



コナン「おい、待て、それよりさっきの音は」

シュゴォン



バタリーヌ


???「できるだけ自然に動かないとな」

光彦「・・・・・・ここの部屋以外にも爆弾が仕掛けられていたのではないでしょうか?」

元太「ええ!?ってことは・・・・・・」





光彦「今の爆発は、今投げたものの衝撃で爆発した可能性が高いです」

元太「じゃ、じゃあもしかしたら・・・・・・」

光彦「急いでこの部屋を脱出しないと僕太一も一緒に・・・・・・」

歩美「でも、何で爆発しちゃったのかな?」

灰原「それはわからないけど・・・・・・

考えられる可能性は、

1,ただの事故

2,テレビかなにかの音

3,犯人による意図的な爆発


この三つよ・・・・・・」

灰原「このうち2の可能性は無いわ。

現に今、焦げている臭いが漂っているし・・・・・・


後は、1と3だけ・・・・・・


この緊張感が高まっているときに、タイミング良く事故が起きるなんて考えづらいわ。

つまり1もない。


残ったのは3、犯人よる意図的な爆発よ」

社員F「おい!!何があったんだ!!?」バン

グッチャァ


社員「zzzzzzzzzzzzzzzzz」


社員F「ハ、ハア!?


おい!!まだねてんのかよ!?」ユサユサ

社員G「・・・・・・ン。


・・・・・・・・・・・・ン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

社員F「ま、まじで何があったんだ?

なんか焦げたような臭いもするし・・・・・・・・・・・・」

光彦「!?

誰か下にいるみたいです!?」


元太「おーい!!!助けてくれ~!!!!!」




社員F「え!?子供の声?


上の方からだぞ?」スタスタ



社員F「さっきの3人の子供たちかな?でも声が太いような・・・・・・」


元太「ここだよ!!上だ!!!」


社員F「だ、誰だい、君たちは!?」

光彦「すいません、部屋に閉じ込められてしまったんです。

助けてください!!」

社員F「ええ?」

灰原「大丈夫!?」バタン


社員F「え、ええ!?」クルリ




光彦「今の声・・・・・・!?」

元太「灰原じゃねえか!?」




歩美「・・・・・・煙がたくさんだね」




光彦「歩美ちゃんも!?」

灰原「やはり爆発していたようね・・・・・・

ここは自爆するようなものはなにもないし・・・・・・



犯人によるものだと考えた方がいいわね」

社員F「な、なにいってるんだ・・・・・・


というか、上にいるのは君の友達かい?」シュビ

歩美「友達・・・・・・・・・・・・?


もしかして!?」シュダァ



光彦「歩美ちゃん!!!!!」

元太「あゆみぃ!!!」




歩美「光彦君と元太君!!?」

灰原「ようやく会えたわね・・・・・・・・・・・・


一体どこをほっつき歩いていたのかしら・・・・・・・・・・・・」



光彦「あ!?灰原さん!!」



灰原「どうしてあなたたちはそこにいるの?

爆発を聞いたから駆けつけた、といった所かしら?」



光彦「ち、違うんですよ!!」

元太「俺たち、ここに閉じ込められちまったんだ」




灰原「?」

光彦「実はこの部屋に入ったら出られなくなって・・・・・・・・・・・・」

元太「下の人に知らせようと思ったら、なんかが爆発してよお!!!


何があったんだ!?」


灰原「・・・・・・・・・・・・良くわからないわね」

歩美「今閉じ込めらてるの?」




光彦「何とかして出ようと思ったんですけど・・・・・・・・・・・・

出られなくてですねぇ・・・・・・・・・・・・」

元太「この部屋にも爆弾みてえなのが置いてあるんだ!!」


灰原「ええ!?」

社員F「そ、それは本当かい!!??」



光彦「嘘をつく理由がないじゃないですか!!!」

灰原「それは時限爆弾式なの?

だとしたら、後何時間くらいなの?」



光彦「えーっとですねえ・・・・・・」ガサガサ



光彦「1時間4分19秒・・・・・・もう結構たちましたね・・・・・・・・・・・・」


灰原「・・・・・・・・・・・・ということは時限爆弾なのね?」



光彦「そうです。だから早く脱出しないと・・・・・・・・・・・・


多分さっきの爆発は僕たちが投げた重りの衝撃で、

配線か何かがおかしくなって爆発したんですよ!!」



灰原(ということは、この爆発は犯人にとっても予想外!!


今頃慌てているかもしれないわね・・・・・・・・・・・・)


歩美「じゃあ、今からそっちにいけばいいんだね!!??」


光彦「ええ!!お願いします!!」

     ~4F ???部屋~


社員F「っせええええの!!!」ガアアアアアアアンァ


バッタァン



光彦「よかった・・・・・・・・・・・・!」

元太「やっと出られるぜ!!」ヘトヘト



灰原「こんなところまで上がってきてたなんて・・・・・・・・・・・・気づかなかったわ」

光彦「丁度人がいないときにここに来たので・・・・・・・・・・・・・


探偵団バッジもどこかに落としてしまったし・・・・・・・・・・・・・・・・・・


あれ?」


歩美「?

どうかしたの?」

光彦「コナン君はどこにいるんですか?」

灰原「・・・・・・・・・・・・そういえば、

さっきから姿を見ないわね・・・・・・・・・・・・」

歩美「まだ調べてるのかな?」

灰原「さっきの音は間違いなく彼にも聞こえたはず・・・・・・・・・・・・

こんなに無視するなんてあり得ないわ」


光彦「調べるって・・・・・・・・・・・・


やっぱり何か事件が起きたんですね?」

灰原「知っているの?」

光彦「いえ、ここを通った人がそういう話をしていたので・・・・・・・・・・・・」

灰原「・・・・・・・・・・・・とにかく事件の概要を説明する必要があるわね」

カクカクシカジカ



光彦「ということは、脚本家の泰介さんは関係ないんですね?」


灰原「ええ・・・・・・現状ではだけど。

そんなことを心配してたの?」

光彦「いえ、僕たちが目的としている人が事件に巻き込まれることが多いので、

もしかしたらって・・・・・・」

灰原「でも、どっちにしたって事件は起きてるし、

あながち間違ったケースでもないと思うけど・・・・・・・・・・・・」

光彦「ハ、ハハハ・・・・・・・・・・・・」

元太「・・・・・・結局コナンどこにいんだよ」

歩美「・・・・・・コナン君がいた場所、

行ってみる?」


光彦「そうですね」

 ~1F    第二倉庫~


ギィィィィイィィィィ



光彦「あれ?」

元太「コナンいねえぞ!?」


歩美「うっそ~!!!??」


灰原「・・・・・・・・・・・・」



光彦「何かわかったことでもあったんですかね・・・・・・・・・・・・」

灰原「違うわ。見て、ここ」

光彦「え?」

灰原「何かのシミに見えるわ・・・・・・・・・・・・

そしてこれは恐らく・・・・・・・・・・・・」


光彦「血・・・・・・・・・・・・ですか?」

灰原「そうね」


歩美「ま、まさかコナン君・・・・・・・・・・・・」

元太「で、でもよお・・・・・・・・・・・・

ここって死んじゃった人のイタイってやつがあんだろ?

じゃあ、その血が落ちちゃったんじゃ・・・・・・・・・・・・」

灰原「それにしては血が固まっていない・・・・・・・・・・・・

ついさっき落ちたってことね」


光彦「コナン君は一体・・・・・・・・・・・・



              どこに・・・・・・・・・・・・」

歩美「そういえば、コナン君、藤岡さんを探すっていってたよね?」

灰原「藤岡さんはこの中にいないようだけど・・・・・・・・・・・・


まず発見できたのかしら?」

光彦「藤岡さんって殺されるかも知れなかった人のことですよね?

普通にここにはいなかったのかも・・・・・・・・・・・・」


バタン


???「頼む!!頼むから見せてくれよぉ!!!!」

社員F「え!?でも止められてるんだろう!?

中に入るならちゃんと社長に許可を・・・・・・・・・・・・」

???「俺が殺されるかも知れなかった、って言うんだろう!!?

尚更だ!!!横山さんは俺の代わりに・・・・・・・・・・・・



俺の




           代わりに・・・・・・・・・・・・」

灰原「・・・・・・・・・・・・どうやら藤岡さんのようね」

光彦「まあ、確かに自分の代わりに人が死んだ、って聞いちゃったら、

悲しくなりますよね・・・・・・・・・・・・」

元太「あれ?でもこの声どっかで・・・・・・・・・・・・」



藤岡博人[仮面ヤイバー役 俳優 以下藤岡]「入るぜ!!」ガッチャアアアアアン


藤岡「よ、横山さん!!!!」

ダダダダダダダダダ


藤岡「う、うわあああああああああ!!!!」

元太「あ!?この兄ちゃん、仮面ヤイバーじゃねえか!?」

光彦「え?そ、そうですよ?

仮面ヤイバー役の藤岡さんです。バイクで狙われたって、さっき・・・・・・・・・・・・」

元太「藤岡さんって仮面ヤイバーのことだったのか!?」


灰原「・・・・・・・・・・・・本当に知らなかったみたいね」

歩美「まあ、実際に見たらびっくりするかもね」


藤岡「くそおおお!!くそおおお!!

まさか・・・まさか俺のせいで死んじまうなんて!!!」


灰原「相当興奮しているみたいだわ。

一回外に出た方が良さそうね」

光彦「そ、それもそうです。


コナン君は別の所に一人でいったのかもしれませんし・・・・・・・・・・・・」

歩美「コナン君、どこにいっちゃったんだろう?」

元太「はっ!?まさか昼飯に・・・・・・・・・・・・」

灰原「もう色々と限界みたいね」

ギィィィィイィィィィ


社員F「あ、ああ、君たちか。

さっきの騒動でたくさんの人が上にいっているよ」

光彦「す、すいません。大変な時に余計な騒ぎを起こしてしまって・・・・・・・・・・・・」

社員F「まあ、今ピリピリしてるのは事実だね。

でも、心配することはないよ。君たちは無関係だし、



あのメガネの少年がついているだろう?」

灰原「・・・・・・・・・・・・」

社員F「そういえば、さっきからその子を見ないけど・・・・・・・・・・・・


どこにいったんだい?」

元太「どこかに行っちまったんだよ!!」

社員F「?」

カクカクシカジカ


社員F「ええ!?どこかへ消えた!?


じゃ、じゃあもしかして・・・・・・・・・・・・」

灰原「中に血痕があったし・・・・・・・・・・・・まず間違いないでしょうね」

社員F「い、急いで探さないと!!」ダシュ


灰原「待ちなさい」

社員F「え?」ピタ


灰原「ここは今密室。

不自然な行動をすれば、犯人に何をされるかわからないわ。


あなただって、容疑者の一人なんだから」

社員F「うーん・・・・・・それもそうかぁ・・・・・・」ボロボリ


光彦(何で小学生の言うこと聞くんでしょうか?


・・・・・・多分物わかりのいい人が多いんですね)

帰ってきました。続けます。

光彦「・・・・・・ここからどうしましょう?」

灰原「ま、出来ることなら江戸川君を探したいところだけど、

下手な動きをしたら殺されちゃうわ」

歩美「あ!!そうだ!探偵バッジ!!」スゥ

灰原「無駄よ。さっきかけてみたけど、繋がらなかったわ」

光彦「前の僕みたいに、手が塞がってるとかではないですかね?」

灰原「・・・・・・このタイミングで蛍でも捕まえてるって?」

光彦「あ・・・いえ、そういうことではなくてですね・・・エヘヘ」

元太「じゃあ、コナンの代わりに事件を解いちまおうぜ!!」

歩美「え!?」

元太「だって考えても見ろよ!俺たち小学生がこの超難関事件を解いたら・・・・・・」

光彦「・・・・・・」

歩美「・・・・・・」

元太・歩美・光彦「エ、エヘヘヘヘヘ」



灰原「・・・・・・あなたたち、私の話聞いてた?」


光彦「あ・・・・・・確かに今出歩くのは・・・・・・」

元太「いいじゃんか!!どうせ犯人が狙ってるのは俺たちじゃねえんだろ!?

あのバクダンがやばくなる前に俺たちが行くんだよ!!」

灰原「・・・・・・・・・・・・仕方ないわね」

光彦「え!?」

灰原「実はさっき、中で紙を拾ったのよ」ピラ


灰原「私一人だけで何とかしようと思ってたけど、あなたたちもいてくれた方が心強いわ」

元太「その紙って、なんの紙だよ!?」


灰原「これはさっき江戸川君が取った台本・・・・・・・・・・・・そしてそれに引っ付いていたのであろう、

予定表よ」

光彦「予定・・・・・・・・・・・・じゃあそれを使えば、ある程度アリバイを絞れますね」

灰原「そう、それにこれが落ちていると言うことは、尚更江戸川君の身に何か起こったと言うこと。

ぐずぐずしてはいられないわ!!」

光彦「では、どこから調査を始めましょうか?」

灰原「江戸川君が睨んでいた犯人は高山さん、ということは話したわよね?」

光彦「はい」

灰原「そして、バイクに仕込んだ仕掛けで事故が起きた・・・と、

つまりそんなことができる工具がどこかにおいてあるはずよ」

元太「それを探すってことか!?」

灰原「いいえ、私たちはまだバイクの仕掛けを確認していない・・・・・・・・・・・・

どんな工具を使ったのかも分からないわ」

光彦「じゃあ、どうするんですか?」

灰原「この日程通りなら、他の人にもできる可能性はあるわ。

その可能性を少しずつ潰していくのよ」

光彦「わかりました!!」

その後、数々の人物に聞き込みを行ったが、

有力な情報は得られず、

高山さんのほかに、バイクに仕掛けをするという形で殺人を行える人物が、

いないと言うことが分かった。



しかし、その調査を行う上で、ビルの中を駆け回っても、江戸川君の姿は誰も見なかった・・・

光彦「やはり、犯人は高山さんで決まりなんでしょうか?」ゼエゼエ

元太「もう決まりじゃねえのか?」ゼエゼエ

歩美「疲れちゃった・・・・・・・・・・・・」



灰原「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・後は仕掛けを確認して、

高山さんに突きつけるしかないわね」

光彦「ええ、バイクで仕掛けをして、事故を起こした可能性が高いですからね。

犯人は高山さんで決まりです!!」

灰原(・・・・・・・・・・・・何か引っ掛かる)

 ~1F    第二倉庫~


光彦「・・・・・・・・・・・・」ガチャガチャ

元太「・・・・・・・・・・・・あ!!?これじゃねえか?」

灰原「見つかったの!?」

元太「ああ、この変にごつごつした仕掛けが前の方にな!!」


灰原(これは、回転数を計測して、走るスピードに応じて急に鍵がかかるようになっている仕掛け・・・・・・・・・・・・

そこいらに売っているようなものじゃないし、やはり、高山さんが犯人のようね・・・・・・・・・・・・)


灰原「・・・・・・・・・・・・行くわよ。私たちでこの犯罪の謎を解き明かし、

江戸川君を助け出すわ!!」

皆「オオォーーー!!!」

元太「いよいよ犯人を追い詰められるぜ!!」

光彦「ええ、楽し」ピタ



元太「?

どうしたんだよ、光彦」



プーン

光彦(この臭い、どこかで・・・・・・・・・・・・


腐乱臭?いや、違います。これは・・・・・・・・・・・・)

元太「心配するこたあねえよ!!推理は当たってるって!!」


光彦「・・・・・・・・・・・・僕、もう少し調べてみます。」

灰原「?」

光彦「あ・・・・・・大丈夫です。確信がつくものをもう少し探すだけですから」

灰原「・・・気を付けるのよ?」

光彦「はい」




スタスタスタスタ



光彦(今の臭い、確実にどこかで嗅いだことがあります!!

何か、引っ掛かります。調べないと・・・・・・・・・・・)



光彦(あ・・・・・・念のためさっきの予定表をもらって)

灰原「はい」パサ

光彦「あ・・・・・・」

光彦「い、いいんですか?」

灰原「すぐそこにコピー機があったからコピーしてきたわ。

感謝しなさい」ツン

光彦「あ、ありがとうございます!!」パアアア



スタスタスタスタ


光彦(いつものことながら、灰原さんは妙に大人びた行動をしますね・・・・・・・・・・・・



さて)クイ

光彦(さっきの臭いは大体この辺で・・・・・・・・・・・・って)


光彦「し、死体から臭っていたんですか?」

光彦(でも、死体の臭いじゃありませんでした。ちょっと甘いような

前にコナン君が説明してくれたことがある、この臭い・・・・・)


光彦「で、できればあまり近づきたくないんですが・・・・・・・・・・・・」スタスタスタスタ


光彦(だめです!!思い出せません!!確か・・・・・・・・・・・・確かあのときコナン君は)




コナン『ザアアアアアンド臭っていうんだ』

光彦「・・・・・・・・・・・・ハッ!!」

光彦「そうです!!細かくは思い出せませんが、確か何かの毒物が体の胃液だかと反応して」ピタ




光彦「毒物?」

光彦(え?じゃあ、待ってください。この人は・・・・・・・・・・・・バイクによる事故ではなく、

毒で・・・・・・・・・・・・何故?)

光彦(高山さんの保険?確かに定めたスピード以上がでなければ死ぬことは・・・・・・・・・・・・

でも・・・・・・・・・・・・)クルリ


バイクノゼンリン  ガラララララ       ガラララララ


ガチャン


光彦「バイクにロックがかかるのは、大体30kmほど・・・・・・・・・・・・

迫力が目玉のバイクのスタントで、そんなに低速で・・・・・・・・・・・・・・・

これは!?」

光彦(仕掛けに傷跡がついていない・・・・・・・・・・・・今僕がつけた傷こそありますが、

さっきは確か・・・・・・・・・・・・無理矢理止めるならこんなに傷跡がつかないなんて)

光彦「ま、まさか!!!??」

光彦(いえ、きっとそうに違いありません。だとしたら横山さんの遺体には・・・・・・・・・・・・)スタスタスタスタ


バサッ


光彦「やはり、本当に事故に遭っているなら、

遺体はこんな状況にはなっていないはず・・・・・・・・・・・・」

光彦(さっきの仕掛けは確実に作動するようなスピードまで落としてあった。

それなのに、万が一を考えて毒薬を飲ませるなんて、考えづらいです。

毒薬は、どれだけとどめられるとしても、20分が限界でしょう。

横山さんがロケ地に出発する前に、これを他の誰かに飲ませられたとしたら・・・・・・・・・・・・)

光彦「しかし、証拠が全くない上に、彼が犯人でない可能性は、ぬぐいきれていない・・・・・・・・・・・・」

光彦(ロケ地に出発する前に会社に来ていた横山さんは、恐らくジュースか何かに毒を・・・・・・・・・・・・

でも、粉で入れてしまえばすぐにきいてしまって意味がありません。

カプセルで渡すしか方法がありませんね・・・・・・・・・・・・ということは、

彼にカプセルを渡した人が・・・・・・・・・・・・)

光彦「・・・・・・・・・・・・見つけなければ行けません。あと、わずかな時間の中で!!」

 ~5F 会議室~


社員F「おいおい、君たち、犯人がわかったって・・・・・・

そんなわけないじゃないか、ただの子供が」

歩美「でも、私たち、ちゃんと考えたんだもん!!」

元太「そうだぞ!!」

社員F「で、でもねえ・・・・・・・・・・・・それで皆が集まってくれるなんて」


灰原「毛利小五郎・・・・・・・・・・・・知っているわよね?」

社員F「え、ああ。そりゃああの有名な」

灰原「私たちはあの探偵から直々に捜査術を叩き込まれた、少年探偵団・・・・・・・・・・・・」

社員F「少・・・・・・・・・・・・あ!!」


灰原「さらにこの推理はさっき小五郎さんから秘密裏に教えてもらったものよ」



小五郎「クシュン!!」

蘭「大丈夫?お父さん」

小五郎「あ、ああ。」ズズズ

社員F「しんじていいんだね?」

灰原「ええ。できるならバクダンのこともあるし、急ぎたいわ」

歩美「お願いします!!!」



社員F「わかったよ、じゃあ小五郎さんに言われた通りに言うんだよ?」

元太「おお!!」

     ~光彦サイド~


光彦「ええ?横山さんは薬を多用していた!?」

由樹「うん。高血圧とかいろいろ細かい持病持ってて、

薬を使ってある程度は押さえてたらしいわ。まあ、あの年だしねえ・・・・・・・・・・・・」

光彦「その薬って、誰が渡していたんですか?それとも自分で管理していたんですか?」

由樹「なんか結構量が多いし、朝昼晩でも別れてるし、

自分でしっかり管理するのは無理だからって、人に頼んでたわ」

光彦「その人って・・・・・・・・・・・・」



由樹「ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」










光彦「え?」

光彦(た、大変です!!だとすれば今回の事件、本当の犯人は・・・・・・・・・・・・)

社員H「先輩!!なんか会議室に集まるらしいっすよ!!」

由樹「え?なんで?」

社員H「何でも有名な毛利小五郎から教えてもらった推理を、子供たちが言うそうっす!!」

由樹「へえ、この子と同じ年ぐらいのあの子達が?

よーし、面白そうね。いってみましょう!!


君はいかなくてもいいの?」

光彦「え、あ、ちょっと下準備を・・・・・・・・・・・・」

由樹「そう、じゃあ、会議室で待ってるわ」スタスタスタスタ



光彦(後は確実な証拠です。事件が起きたのは今日。

まだ証拠を隠滅できてはいないはず・・・・・・・・・・・・急いで探さないと!!)

   ~灰原サイド~


ザワザワ

ザワザワ


灰原「それでは、これから毛利探偵から受けた、推理の方を発表します」

剛「まちたまえ、灰原・・・・・・・・・・・・哀さんだったかな?」

灰原「社長さん。何か?」

剛「君たちみたいな子供が私たちに向かって、推理を披露するとはいい度胸だが、


どうやって毛利探偵に連絡を取ったんだね?」

灰原「何人かは知っていると思いますが、私たちと一緒にいる江戸川君が持っている

イヤリング型携帯電話を使って、気づかれないよう連絡を取りました。

事件の概要を説明したところ、今回のような推理の結果をくれました」

社員達(何か妙に大人びてるな・・・・・・・・・・・・)

灰原「では、説明します」

灰原「今回の事件・・・・・・・・・・・・犯人は







高山みなとさん、あなたですね?」

みなと「え、ええええ!!??」

ザワザワ            ザワザワ

みなと「名探偵の毛利さんがそういったのかい!?そりゃ、そりゃあ検討違いだよ!!」ガチャ

歩美「?」


灰原「あなたは、付き合っていた林原めぐさんを、よりにもよって妻がいる横山さんにとられ、

殺意を抱いたのではないですか?」

めぐ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

みなと「そ、そりゃあ奥さんがいる人にとられたら僕だって怒るさ!!

だけどそれで・・・・・・・・・・・・」

灰原「あなたは一度、計画をたてているそうですね?」

みなと「け、計画?なんのことかなぁ?」

灰原「惚けるんじゃないわよ!!」

みなと「ひっ!!」ガチャ

灰原「殺人の計画・・・・・・・・・・・・そしてそれはバイクの事故に見せかける、という今回の事件に

よく似たもの・・・・・・・・・・・・」

みなと「だ、だけどそれだけで僕が犯人だとは」

灰原「この会社の中で、そんな技術を持っているのはあなただけだし、

何よりこの予定表が示しているわ!!」ガサ


みなと「そ、それがなん」




みなと「はっ!!」

灰原「そう、仕掛けをつけるためにはそれだけの時間が必要。

しかし、前もってつけると、もしかしたら他のスタントで事故が起こるかもしれない。

だから、それが行われる直前に仕掛けを施さなければならない。


その時間、空いていたのはあなただけなのよ!!みなとさん!!」ビシ

みなと「・・・・・・・・・・・・ッグ!!」ガチャ

灰原「・・・・・・・・・・・・毛利探偵は自主をするように、と勧めていたわ、

そうした方が」

みなと「まだだ」

灰原「!?」

みなと「まだ僕は犯人じゃない。君らが持っているのは

  ほとんど状況証拠とか言うやつだけじゃないか!!」バンチャ

めぐ「み、みなとさん・・・・・・・・・・・・」

みなと「証拠を、もっと確実な証拠を」

灰原「あの仕掛けをつけた工具、まだ持っているでしょう?」

みなと「はあ?僕は副社長だぞ?そんな工具持ってるわけ」

灰原「だから確実な証拠になるのよ。さっきから動く度になってる音。

金属音だわ。持っているんでしょう?」

みなと「え?    ・・・・・・・・・・・・」


元太「動くな!!少年探偵団の力担当の出番だぜ!!」シュアタタ


ガシィィィ



バッタアアアアアアン   ガチャリン


みなと「ああ!?」バタリン

歩美「ああ!?これって・・・・・・」ヒロイ

灰原「そう、これはスパナ、こんなものが見つかったら大変だし、

隠し持ってたのね?見つからないように」




みなと「ああ、そうだよ・・・・・・横山さんを殺してしまったのは僕だ。

でも、彼を殺そうと思った訳じゃない。



藤岡を殺そうと思ったんだ」

藤岡「え!?」

みなと「君が仮面ヤイバー役になる前は、きっちり仕事をするやつだったのに、

いざ、撮影が始まるとああだこうだと文句をつけて、回りの人も君のことをいやがっていたよ」

藤岡「で、でも俺は少しでも見ている子供達に楽しんでもらえればって」

みなと「でも、君は副社長の僕さえにも指示を出したじゃないか。

僕は嫌なんだよ!!格下の相手からああだこうだと、文句をつけられるのがね!!!」


藤岡「あんたのそんな理由で横山さんは死んじまったのか?」

みなと「ああ、そうだよ!!せいぜい恨むんだな!!僕のことを」

藤岡「じゃあ、俺が[ピーーー]ばよかったのか?そうすれば、そうすれば横山さんは・・・・・・



ウワアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!」

みなと「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

>>191 訂正


みなと「君が仮面ヤイバー役になる前は、きっちり仕事をするやつだったのに、

いざ、撮影が始まるとああだこうだと文句をつけて、回りの人も君のことをいやがっていたよ」

藤岡「で、でも俺は少しでも見ている子供達に楽しんでもらえればって」

みなと「でも、君は副社長の僕さえにも指示を出したじゃないか。

僕は嫌なんだよ!!格下の相手からああだこうだと、文句をつけられるのがね!!!」


藤岡「あんたのそんな理由で横山さんは死んじまったのか?」

みなと「ああ、そうだよ!!せいぜい恨むんだな!!僕のことを」

藤岡「じゃあ、俺が[ピーーー]ばよかったのか?そうすれば、そうすれば横山さんは・・・・・・



ウワアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!」

みなと「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

>>191 訂正


みなと「君が仮面ヤイバー役になる前は、きっちり仕事をするやつだったのに、

いざ、撮影が始まるとああだこうだと文句をつけて、回りの人も君のことをいやがっていたよ」

藤岡「で、でも俺は少しでも見ている子供達に楽しんでもらえればって」

みなと「でも、君は副社長の僕さえにも指示を出したじゃないか。

僕は嫌なんだよ!!格下の相手からああだこうだと、文句をつけられるのがね!!!」


藤岡「あんたのそんな理由で横山さんは死んじまったのか?」

みなと「ああ、そうだよ!!せいぜい恨むんだな!!僕のことを」

藤岡「じゃあ、俺が死ねばよかったのか?そうすれば、そうすれば横山さんは・・・・・・



ウワアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!」

みなと「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

灰原(あの張り紙をした意味は、やはり連続無差別殺人に見せかけるためだったのね。

とにかく、後は警察に連絡して)

???「待ってください!!!!」



灰原「!?」

元太「おっ!?この声?」

歩美「光彦くん!!?」

社員「あ、確か君は」


光彦「はい、そうです。僕は、円谷光彦。

そこにいる少年探偵団の仲間です」


元太「ヘヘヘ、光彦。お前タイミング最悪だったな。もう犯人がわかっちまったんだ」

歩美「犯人が分かったからもう・・・・・・」


光彦「違うんです」

灰原(え?)

光彦「みなとさんは犯人じゃありません」

元太「ええ!?嘘だろ!?」

歩美「で、でもみなとさんが自分で・・・・・・・・・・・・」

光彦「ええ、そうです。みなとさんが犯行を企て、実行したことは本当です」

歩美「じゃあ」


光彦「でも、仕掛けは作動しなかった・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

いえ、作動する前に横山さんは死んでしまっていたんです」

みなと「ええ!?」

藤岡「・・・・・・・・・・・・!?」


光彦「そう、この・・・・・・」ガサガサガサ




光彦「青酸カリによってね」

めぐ「ハァッ!!??」


光彦「やはり、あなたが犯人なんですね?林原めぐさん」

めぐ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ガタガタガタ

光彦「今回の事件、犯人は二人いたんです。

一人は高山さん、

もう一人は・・・めぐさん、あなたです」

めぐ「・・・・・・・・・・・・」ガタガタガタ



光彦「あなたは、撮影現場に出かける前の横山さんに、薬と偽って青酸カリを渡した。

そうですね?」


めぐ「ち、ちがうわ!!私は犯人じゃあ無い!!」


光彦「横山さんは持病を改善するための薬を大量に使っていました。

いちいち見覚えは無く、更に、同じような見た目のカプセルに毒が入っているなんて

分からないでしょうからね」


めぐ「でも」

光彦「横山さんの持病の薬を管理し渡していたのはめぐさんです。ちがいますか?」

めぐ「そ、それはそうだけど・・・・・・」


光彦「カプセルは次第に溶け、最終的に横山さんは青酸カリで死んでしまったんです。

そう、バイクに乗っているときに!!」

灰原「!?」



ザワザワザワ

光彦「しかもそれは高山さんが仕掛けた装置が作動する前、

恐らく25km程でスピードを出しているときだったんでしょう」


めぐ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

光彦「そのまま、バランスを失ったバイクは、転倒して、

高山さんは自分の犯行がうまくいったと思い込んでしまったんです」

みなと「・・・・・・・」


光彦「正直、バイクの事故に見せかけて殺そうとしたのかは分かりませんが、

ある程度、ごまかせれば程度には思っていたんじゃ無いんですか?」


めぐ「・・・・・・それも、名探偵からの入れ知恵の成果かしら?

でも、残念ね。そんな証拠はどこにもないし、薬だって、実際にそういう研究機関とかで

調べないと分からないんじゃ無いの?小さな探偵さん?」



光彦「アーモンド臭、って知ってますか?」


めぐ「?」

光彦「青酸カリを使ったとき、胃酸と反応して香るにおいのことです。

甘酸っぱいにおいで、そうそう嗅げるにおいではありません。


そのにおいが、横山さんの口からしていました」

めぐ「!?」


灰原「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


光彦「あの特徴的なにおいは、青酸カリ以外考えられ」


めぐ「そ、それだけ?」

光彦「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


めぐ「それだけ?


青酸カリを仕込めるのは私だけ、そして青酸カリを飲ませたときにするにおいがあるから、

私が犯人?もしかしたら、横山さんがそんなにおいがするものを食べただけかもしれないじゃ無い!!

笑わせないでよ!!そんなことだけで!!犯人にするなんて!!」


光彦「つまりあなたは、本当に、高山さんが殺した、と?言いたいんですか?」

めぐ「ええ!!そうよ!!彼が、自分で殺したって言ってるんだからそうに決まって」



光彦「・・・・・・・・・横山さんの体についているはずの痕が無いんですよ」

めぐ「え?」

カシャン

光彦(いえ、きっとそうに違いありません。だとしたら横山さんの遺体には・・・・・・・・・・・・)スタスタスタスタ


バサッ

光彦「やはり、本当に事故に遭っているなら、

遺体はこんな状況にはなっていないはず・・・・・・・・・・・・」

カシャン



光彦「バイクで前輪に急にロックがかかると言うことは、前の方へ投げ飛ばされると言うこと。

つまり、体のどこかにバイクのハンドルの跡が付いているはずなんですよ!!」


めぐ「ああっ!?」


ザワザワ


みなと「じゃ、じゃあ、僕が付けた仕掛けは・・・・・・」

光彦「ええ、本当に作動していなかったんです。


しかも、あれはバイクを無理矢理止めるように仕込まれた機械。なのに、一切傷は付いていなかった。



つまり犯人は、めぐさん!!あなた以外にいないんですよ!!」



めぐ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・観念するしかないようね」


みなと「めぐ・・・・・・・・・・・・・・・・お前・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

めぐ「あの人、横山さんは言ってたわ。『お前のことをかみさんよりもアイしている』って・・・・・・


でも!!あの人は!!」



カシャン



社員「横山さんって、めぐさんとつきあってるんすか?上さんいんのに?」

横山「ガハハハハハハ!!あいつとは遊びよ!!ちょちょいと、くせえこと言えば喜んでくれるから、

その反応を見るのが楽しいんだよ、ガハハハハハハハ!!」



めぐ「嘘・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」




カシャン


めぐ「だから、青酸カリを頑張って手にいれて、あいつにやっと飲ませて、殺せたのに・・・


もうちょっとごまかす工夫をすれば善かったかな、とは想ってたけど、バイク事故が起きて・・・・・・・」


光彦「恐らく高山さんも同じ気持ちだったんでしょう?

俺が殺したって・・・・・・

でもめぐさんも同じ事を想っていた。そして、実際にはめぐさんが殺していた。


どちらも罪に問われると思います。しっかり自分の罪を償ってください」


歩美「すごーい!!光彦君!!」

元太「お前、美味しいところ全部持って行きやがって!!」


光彦「アハハハハ、すいません」

灰原「私たちがミスリードしている間に、あなたはその一歩先を行っていたのね」

光彦「はい、前にコナン君に教えて貰っていたんです」



コナン『青酸カリは反応した後の、体の状態が結構分かり易いんだ』



灰原「なるほど、江戸川君から教えて貰った知識が功を奏したわけね」

光彦「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

灰原「あなたは前、私が言ったとおり、人から得た知識を自分の力にして事件を解いたのよ。

誇りを持ちなさい」

光彦「えっ」ポッ


元太「あれ?光彦君、赤くなってなぁい?ウフフ」

光彦「か、からかわないでください!!」



灰原「さて、あとは江戸川君を捕まえたのがどっちか、だけど」

光彦「僕たちと一緒にいた、眼鏡の少年を捕まえたのはどっちですか?」

みなと・めぐ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・?」

灰原「?」


光彦「え?じゃ、じゃあ爆弾を仕掛けたのは?」

めぐ「みなとさんでしょ?手先器用なんだし」

みなと「え?僕はずっと誰が仕掛けたんだ、あんな物、と思ってて、

さっき君が犯人だって聞いたから、てっきり君かと・・・・・・・」


光彦「え?じゃあ、本当にどっちでも無いんですか?」


灰原「じゃあ、江戸川君は一体どこに」  ドッチャアアアアアンウグ


皆「!!!??」


ドタドタドタドタ      ドタドタドタドタ


光彦「足音!!?」

灰原「一体誰の・・・・・・二人いたような・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


ハッ!!」

カシャン


剛『ムッ?その子達は?」

コナン『この子達は僕の友達なんだ!僕と一緒にここの社会科見学に来たの。右が歩美ちゃん』

歩美『はじめまして!!』

コナン『左の子は灰原』

灰原『よろしく・・・・・・』


カシャン


灰原『それでは、これから毛利探偵から受けた、推理の方を発表します』

剛『まちたまえ、灰原・・・・・・・・・・・・哀さんだったかな?』


カシャン




灰原「ま・・・・・・まさか・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

      ~屋上~


バババババババババババッババババ



黒タイツ「・・・・・・・準備が良いな」

???「そりゃあこっちの台詞だぜ?」

黒タイツ「何!?」

???「だってそうだろ?青山剛さん?」

剛「・・・・・・・・・・・・・」

???「今回の事件、あの妙な連続殺人を暗示する張り紙、謎の爆弾、

これらは全てあんたが仕組んだ物だろ?」

剛「さすがだね、コナン君。いや、工藤新一、とでも言った方がよろしいかな?」

コナン「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

剛「だが、今回の事件は本当に関係ないよ。

ただ、事件が起こることを察したからねえ。バイクを使う前に妙な張り紙をして、

わざわざそれを発表する、と言う形で、君から信用を得ておきたかったんだ」

コナン「あんた、何考えてやがる?何で俺の正体を知っているんだ?」

剛「いや、今回は正直、君が本当に工藤新一なのかを確かめたくてね。

そのために3ヶ月費やしたわけだ。いや、6ヶ月かな?私が実際に働いたわけでは無いが」

コナン「・・・・・・本物の剛さんは?」

剛?「裏口から直結している方の倉庫を見れば、直ぐに見つかるさ」

コナン「あんたは、6ヶ月前、何らかの動機で、一般人の中で素質がある本物の剛さんを社長に無理矢理させ、

3ヶ月後、あんたがその社長と入れ替わったんだろ?そして会社を移した。

でも、ただの犯罪者にこんな大それたこと、出来るわけがねえ。何かの組織の一員か?」


剛?「黒の組織・・・・・・・分かるよな?」

コナン「!?」

剛?「まあ、こんな面倒くせえことする必要なかったかもな。

タダの偵察みたいなものだしな。まあ、出来るだけ間接的にお前等に近づきたかったからな」

コナン「・・・俺たちの正体を探っているのか!!」

剛?「ああ、そうだよ、もっと学校の先生に潜り込むとか言う方法があったんだが、

出来るだけ自然にしたかったしな」

コナン「・・・なら、ここでお前を逃がすわけにはいかねえ!!

その化けの皮をはがしてやる!!」

テッテッテテレレレレレレレーン     テッテッテテレレレレレレレーン     テッテッテテレレレレレレレーン   テッテッテテレレレレレレレーン

ウツムク  ソノセナカニ イタイアメガツキササル


剛?「残念だったな。俺は、ヘリで逃げさせて貰うぜ、今回の事件をこれ以上でかくしたくねえ!!」

バババババババババババ

コナン「させるか!!」キィィィィィィィンン   キックリョクゾウキョウシューズ オン


イノルオモイデミテイタ


剛?「飛んでくれ!」

誠吉「分かったわ。感謝しなさい?」


ババババババババババババババ


コナン「くらええええええええええ!!!」  

バッコォォォォォォォォォン


ガァァシィィ

コナン「なっ!?素手で受け止めた?」

コノヨニ モシモカサガ タッタヒトツダトシテモ サガシテキミニワタスヨ


剛?「又会おう!!名探偵!!」

バババババババババババババ


コナン「くそ!!」

♪謎


この世であなたの愛を手に入れるもの
踊るライト見つめて忘れない ahh 謎がとけてゆく

君はまだ 疑うことなく
友情と呼べた日々過ごし 今もずっと
涙あふれ止まらなくて
失うことだけを教えてゆくつもり

少しでも伝えたくて 傷む心が
どんな経験しても やっぱり迷うのよ
この世であなたの愛を手に入れるもの
踊るライト見つめて忘れない ahh 謎がとけていく

君がただ 見失う時は
やり場のない想いを感じ 鏡となる
わざとじゃなく ひらめくのよ
不思議なシグナルが,私に仕掛けるのよ

もうすぐ私のもとにハートが届く
だけどこの胸騒ぎ 今すぐ会いたくて
謎めくあなたの愛を手に入れたとき
世界は生まれ変わる 目覚めたら ahh 無限に広がる

少しでも伝えたくて 傷む心が
どんな経験しても やっぱり迷うのよ
この世であなたの愛を手に入れるもの
踊るライト見つめて忘れない
ahh 謎がとけていく 謎がとけていく

あの後警察を呼び、俺たちは無事保護された。


毛利のおっちゃんにはきつくおしかりを喰らったけど、

犯人の2人が自首をすることで、事件は終わった。


それで、元々俺たちが行った理由の泰介さんの、脚本の問題については、後々説明があった。


泰介さんもやはり、あの黒づくめの男の仲間を名乗る男に脅されていたらしい。

あの変な声は、その時脅されてのど元を殴られたからだそうで、病院にも行くな、と言われたらしい。

しかし、脚本を変えるために潜り込んだのでは無く、

恐らく俺たちをおびき寄せるために一番分かり易い方法をとったんだ。

仮面ヤイバーという、少年探偵団が大好きな子ども向けの番組の脚本を変えることで、

元太達と共に俺を連れてきたかったんだ。そして・・・・・・・灰原も。

ちなみに、あのときに社員の人が『そういう問題じゃ無い』と言っていたのは、

忘却の死神をいうのが泰介さんが一番思い入れのあるキャラクターで、且つ彼自身の最近のアダ名だったそうだ。

泰介「僕が急に狂った台本を書いた物だからエ。周りからはヤイバーという作品を死なせェ、

脚本の書き方まで忘れた、と言う意味と、僕が好ぃだった、忘却の死神を掛け合わせてつけられていたんだ」

まあ、そんなこんなで、ヤイバーは今後も続いていくらしい。もちろん、脚本家は羽原泰介で。



しかし、それより気になるのは、あの組織・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

剛?「しかしまあ、よくこんなヘリが用意できたものだな?」

誠吉「組織の力を持ってすれば簡単。今度も使う予定があるのよ」

剛?「そうか・・・それより、その姿で喋るのをやめてくれないか?気持ち悪いのだが」

誠吉「あら、それもそうね」ベリベリ



ベルモット「フゥッ・・・・・・暑かったわ」

剛?「やはり、その姿で喋ってくれた方が助かる」

ベルモット「あなたも脱いだら?その変装」


剛?「いや、遠慮しておくよ」


ベルモット「あら、そう?




         アイリッシュ・・・・・・・・・」


アイリッシュ「・・・というか、こんな事をしたらジンにばれるだろ?

何をしていたのか、とな」

ベルモット「大丈夫よ、上手くごまかしておくから」

アイリッシュ「おいおい、言ったからな?」

ベルモット「どうだった?彼、工藤新一」

アイリッシュ「直ぐにジンに報告するにはもったいねえな。いや、言ってもあいつは理解してねえか。

工藤新一が誰かなんて」

ベルモット「あら?じゃあやっぱり工藤新一が誰か分かったの?」

アイリッシュ「・・・確証を得るための潜入だったからな。しかしまあ、

結構犯罪に直面する場面が多いとは聞いていたが・・・・・・まさか実際に起こるとはな。


あいつが、忘却の死神じゃねえか?周りから、存在を気付かれていない、死に神って事でよ



ハッハッハッハッハッハッハッハハッハ!!!!!!!」



ババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババ



next battle →名探偵コナン 漆黒の追跡者

これにて完結です!!マジで1ヶ月ちょい位かかるとか思いもみませんでした。

途中書いてる途中に同じ文を3回書くというミスを3回やったり、焦りすぎて、ほかの板に書き込んでしまったり、

伏線はるの忘れたり、途中誰が誰か分かんなくなったり、仕事で10日間くらい開けたらストーリー忘れるし、

終わるときもちょっと物足りないことがあるかもしれないし、忘れているところもあるかもしれませんが、

とりあえず書きたいことは全部書きました。ありがとうございました。

※漆黒の追跡者とのちょこちょこある矛盾は勘弁してください

↓書き忘れたこと


1,爆弾はアイリッシュが動作を止めたため、爆発していません。

2,仮面ヤイバーは悪き心から脱し、偽仮面ヤイバー編が始まりました。

3,子ども達は普通にぴんぴんして、光彦は推理をしたことを自慢しつつも、若干悲しげです

4,灰原は、とにかくコナンがごまかしまくってほかの組織の一員が社長に変装していたということにしていますが、

うすうす感づいているようです。

5,社長助かったけど、割と普通に3ヶ月ぐらい監禁されてたので、やせ細りました。

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2018年02月15日 (木) 19:53:04   ID: 8BLwX8xs

おもしろかった!

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