エーリカ「ほい」←パー
バルクホルン「うぉりゃあっ!!」←グー
バルクホルン「――!! ま、また…!?」
エーリカ「隙ありぃ~」ヒョイ
バルクホルン「ぅ…!」ピコ
エーリカ「はい、私の勝ち! だから言ったじゃん」ニシシ
バルクホルン「っ……くそ、何故勝てない…!」
エーリカ「トゥルーデさぁ、ジャンケン負けたら防御しなよ。 ちゃんとルール解ってる?」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1428730306
バルクホルン「勿論だ。 …しかしそれでは勝てない…」
エーリカ「その前にヘルメット被らなきゃ負けるんだけど」
バルクホルン「……防いだところで、私はお前にジャンケンで勝てない」
エーリカ「まーね」
バルクホルン「…何故だ、いつもいつも! 私はジャンケンが弱いのかっ!?」グヌヌ
エーリカ「別にそんなことはないと思うけど?」
バルクホルン「ならお前が特別手強いのか!? どうなんだ!」
エーリカ「そんな事ないよ。 ていうかジャンケンの勝ち負けなんて運じゃん」
バルクホルン「だがお前は私に必勝なのだろう!!? 実際そうだ!」
エーリカ「ニシシ、まーね? トゥルーデは特別♪」
バルクホルン「私が特別弱いと言うのかっ!?」ズイ
エーリカ「ち、違うってば……ちょっと落ち着いてよトゥルーデ?」
バルクホルン「私は冷静だ!! ……いいだろう、ならば確かめて来てやる!」スタスタ
エーリカ「あ! ちょっとどこ行くのさ? トゥルーデー!?」
ガチャ
バタムッ
エーリカ「…………あ~ぁ、ちょっとからかい過ぎちゃったかな?」
宿舎 廊下
バルクホルン「あいつの言う通りジャンケンに戦術も戦略もない、運否天賦だ! ……その筈だ」ズンズン
バルクホルン「…ああも毎回負けるなんて、どう考えてもおかしい。 私にも勝ちの目は平等に有るはずなんだ、それを確認してから再戦に挑む」
シャーリー「よぉー、怖い顔してどうした?」ポン
バルクホルン「! ……なんだお前か。 用があるなら手短にしろ、私は今忙しい」
シャーリー「ルッキーニ達がお茶してるらしいからちょっと顔出しに行こうかと思ってんだけどさ、お前も一緒にどうだ?」
バルクホルン「遠慮しておく」
シャーリー「なんだよぉ、連れねぇな~。 偶にはいいだろ?」
バルクホルン「言っただろ、私は今忙しいんだ。他をあたれ」
シャーリー「……ちぇ~、わかったよ。りょーかーい」スタスタ
バルクホルン「…………! あ、待てシャーリー!」
シャーリー「…なんだぁ~? やっぱ行きたくなったか?」ニヤ
バルクホルン「いや、これを持て」ス
シャーリー「えっ? ……なんだよこれ?」
バルクホルン「ジャンケンだ、私と勝負しろ」
シャーリー「はぁ?? …これ持ってジャンケンって、まさか叩いて被ってジャンケンポンってやつか?」
バルクホルン「知っているなら話が早い。 いくぞ? …叩いて被って~――」サッ
シャーリー「ちょっ! ちょっと待てって!?」
バルクホルン「……なんだ」
シャーリー「バルクホルン、お前……忙しいんじゃないのかよ?」
バルクホルン「そうだ」
シャーリー「……」
バルクホルン「同じことをいちいち聞くな、これで3度目だぞ?」
シャーリー「……まいっか」ポリポリ
シャーリー「じゃあさ、あたしが勝ったらティータイム一緒に行くってのはどうだ?」
バルクホルン「なんでもいい。 ほら、さっさとジャンケンだ」
シャーリー「よっしゃ! オッケー!」
バルクホルン「いくぞ! …叩いて被って」
シャーリー「ジャン、ケン――」
バルクホルン「ポン!」←チョキ
シャーリー「ポン」←グー
バルクホルン「……」
シャーリー「お、ラッキー!」ヒョイ
バルクホルン「…………」
シャーリー「そりゃ!」
バルクホルン「……」ピコッ
シャーリー「よっしゃ~あたしの勝ちっ! どーしたバルクホルン大尉殿、全然反応できてなかったでありますよ~?」ドヤァ
バルクホルン「…………まだだ」
シャーリー「えっ?」
バルクホルン「…まだ2戦目だ。落ち着けゲルトルート……検証は始まったばかりなんだ」
シャーリー「あ、おい! どこ行くんだよ!? あたしが勝ったんだから一緒に――」
バルクホルン「…そう、勝ちも負けも平等だ。だからこそ次あたりには勝つ筈……」スタスタ
シャーリー「……行っちゃったよ。どうしたんだあいつ?」
――――
――
―
バルクホルン「…さっきはチョキを出したから、次はパーかグーで挑もう。 ……いや、やはり深く考えるのは――」
美緒「おい、バルクホルン」
バルクホルン「ん? 少佐か。いつの間に」
美緒「お前の正面から真っ直ぐ来たんだが……ろくに周りも見ずに歩くな、ぶつかるぞ?」
バルクホルン「す、すまない」
美緒「謹厳実直なお前が珍しいな。何かあったか?」
バルクホルン「…………」
美緒「……まあ詮索はしない。 他人の目がある所では程々にな」
バルクホルン「…少佐」
美緒「む? なんだ?」
バルクホルン「少し付き合って欲しいのだが、いいだろうか?」
美緒「……いいだろう。私でよければ話してみろ。 …場所を変えるか」
バルクホルン「いや、ここでいい」
美緒「? いいのか?」
バルクホルン「ああ、そんなに大したことではない。 すぐ済む」
美緒「……ふむ、そうか。わかった」
バルクホルン「ありがとう少佐。ではこれを持ってくれ」ス
美緒「む……なんだこれは?」
バルクホルン「叩く物と被る物だ」
美緒「見ればわかる。要領が得ん、いったい何のつもりだバルクホルン?」
バルクホルン「ジャンケンだ。私と勝負して欲しい」
美緒「なんだと?? …………ああ、そういう事か。懐かしいな」
バルクホルン「一回勝負でいい、頼む少佐」
美緒「別にかまわんが…何故急に? 意外を通り越して反応に困る」
美緒「…成る程(腕試し、ということか)」
バルクホルン「私の計算では(そろそろ)勝てる筈なんだ」
美緒「! ……ほぅ、言うなバルクホルン。 いいだろう、ならば私も本気で挑むぞ?」キリ
バルクホルン「? ああ、頼む」
美緒「よし、音頭はお前からだ」
バルクホルン「了解。 ……叩いて被って~」
美緒「ジャン、ケンッ――」
バルクホルン「ポン」←パー
美緒「ポン!」←チョキ
※>>15訂正
バルクホルン「いやなに、少し試してみたいんだ」
美緒「…成る程(腕試し、ということか)」
バルクホルン「私の計算では(そろそろ)勝てる筈なんだ」
美緒「! ……ほぅ、言うなバルクホルン。 いいだろう、ならば私も本気で挑むぞ?」キリ
バルクホルン「? ああ、頼む」
美緒「よし、音頭はお前からだ」
バルクホルン「了解。 ……叩いて被って~」
美緒「ジャン、ケンッ――」
バルクホルン「ポン」←パー
美緒「ポン!」←チョキ
バルクホルン「なっ!? ば、馬鹿な! そんな筈は――」
美緒「めぇぇえんっ!!!!」ブンッ
バルクホルン「うぐっ…!?」ビコッ
美緒「……ふっ、息巻いた割には防御が甘い。 慢心は毒だな、バルクホルン?」
バルクホルン「ぐっ…、なぜ勝てない!?」
美緒「後の動きも隙だらけだが、まずジャンケンの出し方が悪い。 何を出すか丸見えだったぞ?」
バルクホルン「なに?」ピク
美緒「流石に魔眼を使う程ではないが…手が出る瞬間の指の形や動き方を注視すれば、相手がグーチョキパーの何れを作るのか判断できる」
バルクホルン「!?」
美緒「私に勝つには極力手を見せぬことだな」
バルクホルン「……」
美緒「もっとも、ジャンケンで勝ったとしても私から一本取れるかはわからんが」フッ
バルクホルン「は……反則だっ!!」
美緒「なにっ、反則だと!?」ガーン
バルクホルン「そうだ! 後出しは反則! ルール違反だ!!」
美緒「な、何を言う…! 手を出すのは同時だったではないか!?」
バルクホルン「私の出す手をカンニングしただろう!!」
美緒「カンニングだと!? ……初めてそんな事言われた…」
バルクホルン「違うんだ!! 私がやりたかったジャンケンはそうじゃなくてっ…~~!」グヌヌヌ
美緒「お、落ち着けバルクホルン。 真剣勝負と言ったのはお前だ、戦場で生きる術に卑怯も反則も――」
バルクホルン「…これはノーカウントだーーー!!」ダッ
美緒「あっ、こら待て! バルクホルン!?」
ダダダダ――
美緒「……行ってしまった」
美緒「……むぅ」
美緒「そんなに駄目だったのだろうか…(これでも徹子や西沢とは互角なんだが)」
――――
――
―
バルクホルン「さっきの事は忘れよう。 ……いや、仮にあれも戦績に加えれば3戦3敗。 次はほぼ間違いなく勝つだろう」
ペリーヌ「あら、大尉。 ごきげんようですわ」ペコ
バルクホルン「ああ」
ペリーヌ「……」スタスタ
バルクホルン「……」
バルクホルン「…止まれペリーヌ」
ペリーヌ「ぇ?」クル
バルクホルン「……」
ペリーヌ「(…なにやら怖い顔をしてますわ!?)ぁ、あの……わたくしが何か…?」
バルクホルン「これを持て」ス
ペリーヌ「へ? ……ヘルメットと、これは?」
バルクホルン「ハンマーだ」
ペリーヌ「は、はあ…(どう見てもおもちゃですわね?)」グニグニ
バルクホルン「あまり潰すな。 癖がつく」
ペリーヌ「えっ、ぁ…はい。 申し訳ありません」
ペリーヌ「……あの大尉? それで、これがどうかしたんですの?」
バルクホルン「…私とジャンケンだ、ペリーヌ・クロステルマン中尉」
ペリーヌ「ジャンケン…ですか??」
バルクホルン「一回でいい、頼む」
ペリーヌ「え、ええ。 構いませんけど……それでその、お渡しになったこれらは――」
バルクホルン「よし、いくぞ!! 叩いて被って~」
ペリーヌ「へっ!? ぁ、あの――」
バルクホルン「ジャン、ケンッ」
ペリーヌ「えっ、えぇ!?」ワタワタ
バルクホルン「ポン!」←チョキ
ペリーヌ「っ!」←グー
バルクホルン「…………」
ペリーヌ「……??? …ぁ、あの大尉?」
バルクホルン「……たけ」ボソ
ペリーヌ「え?」
バルクホルン「…私を、叩けぇぇえ!!」
ペリーヌ「!?!?」
バルクホルン「っ……叩くんだ、それが勝者の権利だ…」ガク
ペリーヌ「は、はあ…(いったいどうしたというんですの…?)」
バルクホルン「ぅぅ……4連敗だ…」
ペリーヌ「えっと、では……その…失礼いたします」ソー
バルクホルン「……」ピッ
ペリーヌ「…これでよろしいんですの?」
バルクホルン「ああ……よくないが、これでいいんだ…」
ペリーヌ(何が何だかわかりませんわ)
ミーティング室
芳佳「えいっ!」
ルッキーニ「あにゃ!?」ピコ
芳佳「やったー! ルッキーニちゃんにも勝っちゃった!」
リーネ「わぁ、芳佳ちゃん強いね?」
シャーリー「やるなぁ宮藤! あたし、リーネ、ルッキーニと3連勝だ」
芳佳「えへへ」
ルッキーニ「うじゅ~……もっかい! 芳佳もーいっかい!」
シャーリー「一回勝負だぞールッキーニ、あたしだってリベンジしたいんだから」
ルッキーニ「え~」
エイラ「そんじゃ次はワタシだな」ガタ
芳佳「…ついにエイラさんだ」ゴクリ
リーネ「頑張って芳佳ちゃん!」
エイラ「ムフフ、ワタシに勝とうなんて千年早いぞ~?」
シャーリー「実際は5年ぐらいだろうけどなー」
ルッキーニ「よしかっ! 負けちゃダメだかんね!? 芳佳はあたしが倒すんだからぁ」
エイラ「ムリダナ」
シャーリー「まーな。 でも宮藤の鉄壁を突破しないと勝てないぞ?」
エイラ「ジャンケンしたと“同時に”ハンマーを拾えばいいんだろ? 絶対ワタシの方が早いぞ」
シャーリー「ま、まーな…」
エイラ「よっしミヤフジ! 勝負だ」
芳佳「はい! お願いします!」
ルッキーニ「よしかぁー! やっつけろー!」
キャイキャイ
シャーリー「あはは、頑張れ宮藤~。 ……お! バルクホルンじゃん」
エイラ「ン?」チラ
芳佳「あ、バルクホルンさん!」
バルクホルン「…? ぁ、ああ。 お前達か…」ヨロヨロ
シャーリー「お前~遅いぞぉ? …ほらな、来ただろ? あたしが勝ったから」
ルッキーニ「ん~、じゃ本当にバルクホルン弱いんだねー?」
シャーリー「おいどういう意味だよルッキーニ、こんにゃろ~」ウリウリ
ルッキーニ「んじゃじゅっ!?」ヨロ
バルクホルン「……」
芳佳「こんにちは、バルクホルンさん! シャーリーさんが今日はバルクホルンさんも来るからって言うので皆で待ってたんですよぉ?」
リーネ「紅茶、冷めちゃったので新しいの淹れ直しますね?」
バルクホルン「…………」
芳佳「……? バルクホルンさん?」
エイラ「どうしたんだ大尉? なんか目が死んでるぞ?」
リーネ「…もしかして具合悪いんですか?」
シャーリー「え、そうなのか? ……なんだよ、言ってくれれば無理に誘わなかったのに。 大丈夫か?」
ルッキーニ「熱あるの?」ピト
宮藤「あの…来てくれてとっても嬉しいですけど、体調が悪い時は休んだ方がいいですよ?」
バルクホルン「……いや、大丈夫だ。 なんでもない…」ヨロヨロ
エイラ「そうは見えないぞ?」
バルクホルン「…私は健康だ。 気にしないでくれ」カチャ
リーネ「ぁ、バルクホルン大尉! それはもう冷めてて…」
バルクホルン「……」ゴクゴクゴク
バルクホルン「…」
バルクホルン「……はぁ。 少し落ち着いた」カチャ
エイラ「ナンなんだよ…?」
シャーリー「……ま、いっか。 とりあえず本人がいいって言ってるみたいだし」
ルッキーニ「んじゃー芳佳、あたしとしょーぶっ!」
エイラ「オイ、ワタシとだろ!?」
シャーリー「! いや、ちょっと待った! ……なあ宮藤、バルクホルンとやってみろよ?」クイクイ
芳佳「えっ、バルクホルンさんとですか!?」
バルクホルン「…?」
ねる
エイラ「まずワタシとだろー?」
シャーリー「お前はラスボスじゃんかよ。 宮藤の無敗記録をもう少し伸ばしてやろうぜ?」
エイラ「……まぁ、別にいいけど。 以外と負けるんじゃないか?」
リーネ「今日の芳佳ちゃんならきっと勝ちますよ!」
バルクホルン「…なんの話だ?」
シャーリー「お前がさっきあたしとやったやつだよ、叩いて被ってジャンケンポン。 意外に盛り上がってさ、宮藤が今あたしらに連勝中なんだ」
エイラ「ワタシはまだだぞ」
ルッキーニ「あたしもー!」
リーネ「ルッキーニちゃんはさっき負けました」
バルクホルン「……ジャンケンは?」
シャーリー「ん?」
バルクホルン「…宮藤、ジャンケンの勝率はいくつだ?」
芳佳「え? えっと、そうですね……確かシャーリーさんとリーネちゃんには1回で勝っちゃって――」
芳佳「…ルッキーニちゃんのを2回防御したあと勝ったから……ジャンケン自体は半分くらいです」
バルクホルン(3勝2敗か…)
シャーリー「宮藤気をつけろよー? ジャンケン負けたら防御が間に合ってもヘルメットごと叩き割られるからな?」
芳佳「えぇっ! そ、そんなぁ!?」ガビーン
ルッキーニ「うじゃー!? 芳佳死んじゃう!」
リーネ「そ、それは流石に…」
エイラ「そんなこと言ってるとマタ怒られるぞシャーリー?」
シャーリー「あはは」チラ
バルクホルン「……」
シャーリー「……あれ? 無反応だな?」
バルクホルン(宮藤は勝ち越している。 …つまり私の勝率を合わせて考えると、今ジャンケンをすれば勝利できる可能性は極めて高い…?)ムム
シャーリー「お~い、どうしたー?」
バルクホルン「…よし、勝負だ宮藤」
芳佳「あっはい、わかりました!」
エイラ「ホントに大丈夫なのか大尉?」
シャーリー「んまぁ、宮藤と遊べば持ち直すだろ」
エイラ「…悪化するんじゃないか?」
ルッキーニ「いっけぇ芳佳ー!」
リーネ「頑張って芳佳ちゃん」
芳佳「よぉ~し!」フンフン
バルクホルン「……合図は私からでいいか?」
芳佳「はいっ! いつでもいいですよぉ!」
バルクホルン「……」
芳佳「~~!」ウキウキ
バルクホルン「ぅ…」
芳佳「~……? バルクホルンさん?」チラ
バルクホルン(出来ないっ!! こんなにも楽しそうにしている宮藤に勝つなど、勝ってしまうなど私には…っ!!)グヌ
芳佳「あのバルクホルンさん、合図は…?」
バルクホルン「!? あ、あぁすまない」
芳佳「今日の私は調子がいいんですよ~! 覚悟してくださいね?」
バルクホルン「そ、そうか。 では……叩いて被って…(うぐぐ、絶対に勝てない! 勝ってはいけない!!)」
芳佳「じゃん、けん~~ぽん!」←パー
バルクホルン「…ポン」←グー
芳佳「たぁっ!」ヒョイ
バルクホルン「……」ピコッ
芳佳「やったー! バルクホルンさんに勝てた!」
リーネ「すごい芳佳ちゃん!」
エイラ「しかもちょっと後出し気味に負けたぞ大尉」
ルッキーニ「バルクホルンよわーい」
バルクホルン「……」
シャーリー「へぇ~、やっぱそうしたか。 さすがお姉ちゃんだな?」ニヤニヤ
バルクホルン(…本当だ、少佐。 手元に集中すれば相手の出す手をカンニングできるんだな…)
バルクホルン「……これで、5連敗か(しかし悔いはない、悔いはないんだ…)」
シャーリー「? …なーんか今日は張り合いないなぁ、こいつ」
バルクホルン「(おのれ……たが私は諦めん、こうなれば徹底検証だ!)…エイラ」
エイラ「ウェッ!? な、なんだ…?(なんか今の大尉と関わりたくないなー)
バルクホルン「私とジャンケンだ」
シャーリー「おいおい、相手わかって言ってんのかお前?」
ルッキーニ「負けちゃうよ?」
芳佳「大丈夫だよルッキーニちゃん! エイラさんは確かにいっつもジャンケン強いけど、運が悪い時もあるよきっと」
リーネ「あ、あのね芳佳ちゃん? そうじゃなくってエイラさんは魔法を…」
エイラ「…い、イヤだ」ジリ
バルクホルン「ほぅ、そうか。 では命令だ」
シャーリー(あーダメだこりゃ。 なんかスイッチ入っちまってるな)
エイラ「ゥ…(めんどくせー)」
シャーリー「…エイラ、適当に負けてやれよ。 それで済むと思うぞ?」ヒソヒソ
エイラ「そ、そっか……ワカッタ」
バルクホルン「やる気になったな? ではいくぞ」
ルッキーニ「ねぇねぇ、叩いて被るのはー?」
バルクホルン「いらん! …ジャン、ケン」
エイラ「…ハ~(めんどくせーな大尉も)」フィィン
バルクホルン「ポン!」←グー
エイラ「ホイ」←パー
バルクホルン「ッ!!」ガーーーン
エイラ「…ァ、間違えた」
シャーリー「おいっ! なんで勝っちまうんだよ!?」
エイラ「ゴメン、いつもの癖で……つい反射で出ちゃったんだ」
リーネ「シールド出す訓練の時と同じですね…」
芳佳「本当強いですねーエイラさん!? 私、エイラさんがジャンケンで負けたところ見たことないです!」
ルッキーニ「エイラと芳佳は絶対あたしがたおすーっ!」ウジュー
シャーリー「…よわったなぁ。 なんだか知らないけど、バルクホルンのやつ益々おかしくなるんじゃないか?」
バルクホルン「……」ワナワナ
バルクホルン「…………お前達」ボソ
芳佳「ぁ、はい」
ルッキーニ「にゃ?」
リーネ「な…なんですか?」
バルクホルン「……3の6乗は…いくつだ…?」
シャーリー「ぉ、おいバルクホルン…?」
芳佳「3の6乗ですか?」
ルッキーニ「18~!」ハイハイ
リーネ「ルッキーニちゃん、それは3掛ける6だよ…」
芳佳「3を6回掛けるんですよね? えーっとぉ~」
エイラ「729だな」
バルクホルン「……そう、729分の1…。 ジャンケンであいこも無く6連敗する確率は0.14パーセント以下だ…」ブツブツ
エイラ「大尉6連敗もしてんのかよ」
ルッキーニ「うじゃー…ほんとに弱いんだね?」
バルクホルン「……」
シャーリー「よ、よせよバルクホルン。 そんなの偶々だって……な?」
バルクホルン「…悔しぃ……」
シャーリー「えっ?」
バルクホルン「非常に、悔しいぃっ!!」
シャーリー「……ヤバい、本格的にいかれちまった」
エイラ「だな。 大尉がミヤフジのコト以外でこんなに暴走するなんて珍しいぞ」
芳佳「へ? 私ですか?」
バルクホルン「…勝ちたいっ。 私だって、一度くらい…~~っ!」ダダッ
シャーリー「あっ、また! おいバルクホルン!?」
ダダダダ――
ルッキーニ「あー! バルクホルン走ってるじゃん!? あたしに怒るくせにー!!」
芳佳「…バルクホルンさん、どうしたんだろう?」
リーネ「う、うん…」
エイラ「ヤレヤレだな」
宿舎 廊下
バルクホルン「…もうなんでもいい、とにかく勝つ。 勝利を掴まねば収まらん!」ズンズン
バルクホルン(しかし私は本当にジャンケンが弱いのか!? 誰になら勝てる…?)
バルクホルン「!」ピタ
バルクホルン「ここは…」
[エイラ&サーニャ]
バルクホルン「……」
エイラーニャ部屋
サーニャ「zz…」
サーニャ「…ん……ん……zz」
ヌッ
バルクホルン「ふふふ……」
サーニャ「…」スースー
バルクホルン「すまないなサーニャ」ニヤ
サーニャ「……zz」
バルクホルン(戦術的に不意を突けばさすがに勝てる。 そう、これは夜襲だ! ……正確には昼だが)
サーニャ「…んん」モゾ
バルクホルン「!!(しまった! 起こしたか!?)」ドキッ
サーニャ「…………ん~…zz」
バルクホルン「……はぁ、心臓に悪い(さっさと済ませよう)」
バルクホルン(サーニャの掌は開いているな……つまり今チョキをそっと出せば私の勝ちだ!)
バルクホルン「…サーニャ、私とジャンケンだ。 いいか?」ヒソヒソ
サーニャ「ん…」モゾ
バルクホルン「……よし返事したな。 うん、今のは返事の筈だ」
サーニャ「zz…」
バルクホルン「……いくぞサーニャ? ジャン、ケン――」ヒソ
サーニャ「ん……ぅん~……」ゴロン ギュ
バルクホルン「ポン」←パー
サーニャ「~……」←グー
バルクホルン「!!!?」
サーニャ「…zz」
※>>53修正
――――
バルクホルン「……いくぞサーニャ? ジャン、ケン――」ヒソ
サーニャ「ん……ぅん~……」ゴロン ギュ
バルクホルン「ポン」←チョキ
サーニャ「~……」←グー
バルクホルン「!!!?」
サーニャ「…zz」
バルクホルン(ば、ばば馬鹿な!! 寝返りだと!? よりによって何故グーに…!?)
サーニャ「……」スヤスヤ
バルクホルン「ま、マグレだっ……! もう一度やれば次こそは…!」
『トゥルーデ待ちなさい、トゥルーデ』
バルクホルン「!?」
ミーナ「何してるの貴女、こっちへ来なさい」ヒソ
バルクホルン「み、ミーナ!? …一体いつから――」
ミーナ「いいからっ、早く部屋から出て」
宿舎 廊下
パタン
ミーナ「…まったく、サーニャさんが起きてしまったらどうするの? ナイトウィッチの体調管理はデリケートなんだからトゥルーデも協力して頂戴」
バルクホルン「すまない…」タジ
バルクホルン「だがミーナ、その……どうして…?」
ミーナ「報告があったの、貴女の様子が少し変だって」
バルクホルン「べ、別に変ではない! 私にだって事情はある」プイ
ミーナ「……」
バルクホルン「……」
バルクホルン「…! そうだミーナ、私とジャンケンをしてくれ」
ミーナ(美緒から聞いていたけど、やっばりそういうことね…)ハァ
ミーナ「(フラウも悪戯が過ぎるわ、もぅ)…いいわ、やりましょう」
バルクホルン「よ、よぉーし……今度こそ…」フフフ
ミーナ(…もう目が普通じゃないわ)
ミーナ「ところでトゥルーデ?」
バルクホルン「! …なんだ? 出す瞬間まで絶対に手は見せないぞ!?」ササッ
ミーナ「そうじゃなくて。 貴女今、何連敗してるの?」
バルクホルン「うぐっ!!」
ミーナ「……10ぐらいかしら?」ニコ
バルクホルン「ち、違う!! 7連敗だっ! ……ぁ」
ミーナ「あらあら(凄いわね…、フラウと美緒を抜いても5連続よ)」ウフフ
バルクホルン「ぐぐ…。 しかしここで勝てばそれも全て無しだ! やり直せる!!」
ミーナ「(発言もめちゃくちゃ。 思った以上に追い詰められているわね、可哀想に…)そうね、つまりこの一番は絶対に負けられないわね?」
バルクホルン「勿論だ!」フンス
ミーナ「……それじゃあ、やりましょう?」
バルクホルン「よ、よし……! ジャン、ケン――」
ミーナ「はい」←チョキ
バルクホルン「うぉおりぁあっ!!」←グー
バルクホルン「!!!!」
ミーナ「あらあら、負けちゃったわ」ウフフ
バルクホルン「か……勝った…?」
ミーナ「そうみたいね。 おめでとうバルクホルン大尉」
バルクホルン「やった…。 は、はははっ! やったぞ!!」
ミーナ「私も実は結構自信あったけど、トゥルーデは強いわねぇ! 勝てなかったわ」ニコ
バルクホルン「ふふっ、そんなことはない! ジャンケン勝負は運否天賦! ミーナも私くらいに戦歴を詰め…ば……――!?」ピク
ミーナ「そうね。 私も頑張ってみるわ」
バルクホルン「……」
ミーナ「それじゃあ、トゥルーデの気も済んだ所で少しティータイムでもする?」
バルクホルン「…………」
ミーナ「(あ、あら…?)どうしたのトゥルーデ? 急に黙っちゃって」
バルクホルン「……わざとだな…?」
ミーナ「!!」ギクッ
バルクホルン「…ことごとく負け続ける私を哀れんだのか、ミーナ…っ!」
ミーナ「ち、違うわ! 何を言ってるの、貴女の勝ちよトゥルーデ!?」アセアセ
バルクホルン「とぼけるな! お前とは古い付き合いだ、お前が気を使っている事ぐらい分かる!!」
ミーナ(どうしてそういう所だけ冷静なのよ…)
ミーナ「ちょっと待ってトゥルーデ!? ほら、よく考えて? 正々堂々のジャンケンでワザと負けるなんて無理よ」
バルクホルン「……」
ミーナ「貴女も手を出すまで見えないように隠してたじゃない、ね?」
バルクホルン「……魔法だ」
ミーナ「えっ」
バルクホルン「空間把握で私の手をカンニングしたんだ!! 絶対にそうだっ!」
ミーナ「……あのねトゥルーデ? ウィッチがそんな事に魔法力を使うわけないじゃない。 お願いだから落ち着いて頂戴」
~~~~~~~~~~~~
エイラ「ヴェックションッ!」
芳佳「…エイラさん風邪ですかぁ?」
~~~~~~~~~~~~
バルクホルン「優しさのつもりだろうが今の私には残酷だ! 見損なったぞミーナ!!」
ミーナ「お願い、聞いて…」
バルクホルン「やらせだ! 八百長だ!! …こんなものは勝利ではなーーーーいッ!!!」ダッ
ダバダバダバーー
ミーナ「……」
ミーナ「……はぁ。 もう悪戯の本人に責任取ってもらいましょう…」ガク
基地野外 浜辺
ザザァーン…
バルクホルン「……」
ザザァーン…
バルクホルン「……夕日と共に、希望の光も落ちていく…」
バルクホルン(私はジャンケンに勝てない星の下に産まれたのだろう…。 もう割り切るしかない)
バルクホルン「…そうだゲルトルート。 ジャンケンがなんだ、ネウロイに撃たれる訳じゃあるまいし」
バルクホルン「……」
ザザァーン…
バルクホルン(……やっぱり悔しい)
『トゥルーデー!』
バルクホルン「!」
エーリカ「こんな所にいたぁ! も~探したんだよ?」ステテ
バルクホルン「ハルトマン…!」
エーリカ「(ミーナに事情を聞いたけど、こんなになっちゃったとは)…ごめんねトゥルーデ?」
バルクホルン「……何がだ?」
エーリカ「私がトゥルーデには絶対勝てちゃうって言った事」
バルクホルン「お前が謝る必要などない。 私が弱いのが原因なんだ、お前に限らず私は誰にも勝てん…」
エーリカ「……」
エーリカ「実は…トゥルーデはさ、ここぞって時はグー出すんだよね。 だからジャンケンの前にその…煽るとさ?」
バルクホルン「ぇ…?」
エーリカ「…ちなみにミーナも知ってるよ」
バルクホルン(私にそんな癖が…! 知らなかった)
。
◯
(ミーナ『――この一番は絶対に負けられないわね?』)
(ミーナ『あらあら、負けちゃったわ』ウフフ)
◯
。
バルクホルン「…ということは、まさか?」
エーリカ「うん…ごめん。 悪気はなくて、その…悪戯半分のつもりだったんだけど」
バルクホルン「……」
エーリカ「本当にごめんっ!」
バルクホルン「…そうか。 ジャンケンには戦略も戦術もあったんだな……」
エーリカ「ごめんなさい…トゥルーデ」
バルクホルン「もういいハルトマン。 一度謝ってくれただけで充分だ」
エーリカ「トゥルーデ…!」
バルクホルン「もう過ぎたことだ。 気にしていない……と言えば嘘になるが、久々にお前のしおらしい顔が見れたしな」
エーリカ「へへ…ありがとうトゥルーデ」
バルクホルン「…うん、やはりお前はそっちの方が似合う」
エーリカ「でも今度はもうちょっと控え目にしてあげるよ!」
バルクホルン「当たり前だ、でないと私が休めん!」
エーリカ「またまたぁ~、寂しい癖に」
バルクホルン「ぐっ! 貴様は途端に調子よくなって……!」
エーリカ「ンフフ♪」
バルクホルン「寂しいのは……ぉ、お互い様だろうが///」ボソ
エーリカ「え、なに? 聞こえないよー!」
バルクホルン「もう言わん!///」プイ
エーリカ「なんでさ~? もう一回言ってよぉトゥルーデ~」
バルクホルン「だ、ダメだ! 二度も言わん! カールスラント軍人たる者、常に注意力を持って話を聞け!」
エーリカ「はいはーい。 もう一回聞きたかったのに」
バルクホルン「うっ!? …聞こえてたんじゃないか!///」
エーリカ「ンッフフ~♪ ねえトゥルーデ?」
バルクホルン「…なんだエーリカ?」チラ
エーリカ「それ、やろうよ?」チョイ
バルクホルン「……これか」
エーリカ「今度こそ、正々堂々と!」
バルクホルン「…フッ、まったく。 お前が言うな」
バルクホルン「いいだろう」キリ
エーリカ「ジャンケン負けてもちゃんと防御してよ? もう必勝じゃないからさ」
バルクホルン「ああ。 だが心配ない、私はもうグーは出さん」
エーリカ「オッケー」
バルクホルン「……」
エーリカ「……ぇ、本当に?」
バルクホルン「さあ、どうかな?」ニヤ
エーリカ「なんだよぉー! そういうのズルイよトゥルーデー!」
バルクホルン「フフッ、お前が言えた口か。 心理戦だ、反則なしの正々堂々のな?」
エーリカ「でも私のは相手の癖を見抜いてただけで、むしろトゥルーデの落ち度だよ?」
バルクホルン「今は違う、行くぞ! ヘルメットはちゃんと手を出してから取れよ?」
エーリカ「もー、はいはい」
バルクホルン「よし、音頭を取れぇ!」
エーリカ「…叩いて被って~」
バルクホルン「ジャン、ケンッ」
エーリカ「ポン!」←チョキ
バルクホルン「ポンッ!」←パー
バルクホルン「うぐっ!! ……しかしもう諦めん!!」サッ
エーリカ「それ!」
バルクホルン「なんの!」ガッ
エーリカ「防がれちゃった。 速いな~、流石トゥルーデ」
バルクホルン「反撃だ! 叩いて被って~」
エーリカ「ジャーン、ケーンッ」
バルクホルン「ポンッ!」←パー
エーリカ「ホイ!」←グー
バルクホルン「!! よぉしッ、遂に…!!!」サッ
エーリカ「わ、やばっ!?」
バルクホルン「ふはは! 遅いぞエーリカ!!」
エーリカ(ニシシ、トゥルーデかわいいいなぁー。 実は間に合いそうだけど、ここは大人しく叩かれておこう)
バルクホルン「くらぇぇええ!!」バッ
エーリカ(こんなに喜んじゃ――)
バルクホルン「うぉりゃぁぁああああ!!!」ブォオン
エーリカ「ごぶゅッ…!!?」ビゴォッッ
――――
――
―
―数日後―
アフリカ某所
マルセイユ「そら!」
ライーサ「きゃん!」ピコ
マルセイユ「…どうだ、言っただろ? 私の勝ちだ!」ドヤァ
ライーサ「うん、ティナは強いね?」ニコニコ
マルセイユ「当然だ、私は叩い被ってジャンケンポンでも最強だからな」
マティルダ「流石です、鷲の遣い」
フレデリカ「…あんた、接待されてることにいい加減気づきなさいよ。 最初にパー出す癖、みんな知ってるんだから」
マルセイユ「フッ、負け惜しみか?」
フレデリカ「違うわよ! あれはあんたが固有魔法なんか使ったからじゃない!?」
マルセイユ「酒がかかっていたからな、偏差ジャンケンを使わせてもらったまでだ」
フレデリカ「変な名前つけてるし!?」
シャーロット「アイコで~しょ! …アイコでしょ! ……なかなか決まらないねルコ?」ウーン
古子「ほんと不思議~??」
真美「…2人ともグーチョキパーの順序で出し続けているからじゃないですか?」
圭子「あーもぅ…。 賑やかすぎて落ち着いて新聞も読めないわよ、まったく!」バサ
圭子「だいたい、ジャンケンなんかでよくあそこまで盛り上がれ――……ん?」
圭子「“欧州の英雄部隊、分裂か”…?? えっ……なにこの記事!?」
今、ロマーニャ南部の第501統合戦闘航空団基地内で起きたウィッチ隊員同士による傷害事件が巷を騒がせている。
軍事関係者から漏れたと思われるこの噂によれば、先日の◯月×日501隊所属でカールスラントのトップエースの1人でもあるゲルトルート・バルクホルン大尉が、同隊で同じくカールスラントのトップであるエーリカ・ハルトマン中尉の頭頂部をハンマーで殴打し瀕死の重症を負わせたということだ。
501隊と言えば、各国のエースウィッチを集めた世界初の統合戦闘航空団として注目を集め、複数に及ぶネウロイの巣を排除し遂にガリアの完全開放を去年成し遂げた、欧州の救世主的存在である。
通称ストライクウィッチーズの名で知られ人々からの人気も厚い501隊だが、この噂の真偽によって欧州の平和は大きく揺らぐのではと物議を醸している。
幸い同隊に所属する宮藤芳佳軍曹によって一命は取り留めたとの話だが、その宮藤軍曹もかつて不名誉除隊処分を受ける等何かとトラブルが絶えない部隊でもあり、此度の噂にも一部では今後の欧州戦線が不安だとする声が上がっているようだ。
人類の英雄達が内輪揉めによる空中分解……等という想起も禁じ得ない事件だが、隊長を務めるミーナ・ディートリンデ・ヴィルケ中佐は取材に対してお馴染みの微笑みで噂を否定している。
さて真相はいかに…
圭子「……」
圭子「坂本少佐の所も大変そうね…」
(・×・)<終わりダ
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