遊矢「実は俺……絵を描くのが趣味なんだ」

セレナ「なに？そうだったのか」

遊矢「だから、よく柚子にはモデルになってもらってて」

セレナ「では、その代わりを私にしろと？」

遊矢「ああ、頼む！」

セレナ「そんなことくらいなら容易いことだ。任せろ」

遊矢「じゃあ、ポーズを……」

遊矢（待てよ……話して見るとあんがいセレナってちょろいな……これならもしかして）

遊矢「いや、その前にこれで目隠しをしてくれ」

セレナ「目隠し？何故だ」

遊矢「絵を書くときっていうのは、すごい集中力がいるんだ」

遊矢「いつもモデルになってくれてた柚子ならまだしも、セレナだとどうしても視線が気になっちゃって」

セレナ「そういうものなのか？」

遊矢「そういうものなんだ！」

セレナ「なら仕方ないな」

セレナ「目隠ししたぞ」

遊矢「ああ、ばっちりだ！じゃあ次はポーズをとって貰おうかな」

セレナ「どうすればいい」

遊矢「うーん、口では説明しづらいな」

セレナ「だが、目隠しをされているし、私にはわからないぞ」

遊矢「ちょっと触るぞ」

セレナ「え、ひゃ」

遊矢「片腕はこう上げて」ｸﾞｲｯ

遊矢「もう片腕は脇腹に」ｸﾞｲｯ

セレナ「あ、ああ」

セレナ（なんだこれは……目隠しをされてこんな力強くさわられたことは初めてだ……）

遊矢「ようし！できたぞ！」

セレナ「そうか」

遊矢「じゃあそのままでいてくれ」ｼﾞｰ

セレナ「わかった。終わったら言ってくれ」

遊矢「ああ」ﾎﾞﾛﾝ

遊矢「はぁはぁ……」ｼｭｯｼｭ

遊矢（セレナ！セレナ！ほんとに柚子に瓜二つだ！）

遊矢（こうして柚子の格好をしていると特に！でも……）

遊矢（やっぱりでかいな、胸が）

遊矢（うーん、触ってみたいけど……さすがに胸は怒るだろうな）

遊矢（まあいいや、とりあえずこの腋で……）ｼｭｯｼｭ

遊矢（腋か……柚子の腋はほんとすごかったよな、素晴らしかった）

遊矢「柚子……柚子……（の腋）」ｼｭｯｼｭ


セレナ（柚子？柚子の名を呼んでいるのか……）

セレナ（そんなにまで柚子のことを……）

セレナ（私にできることは、他にないのか……）

遊矢「ふぅ……終わったよ。セレナ」

セレナ「そうか。では目隠しはもう取っていいんだな？」

遊矢「ああ。悪かったな、こんなものさせて」

遊矢（これでなんとかしばらくおかずには困らないな……）

セレナ「いや、気にしなくても大丈夫だ。それで、絵は完成したのか？」

遊矢「え？あー、いや」

セレナ「なんだ、じゃあまた明日でいいか」

遊矢「え？またしてくれるのか」

セレナ「もちろん。中途半端に投げ出すほうが気持ち悪い」

遊矢「そっか。じゃあまた明日頼むよ！」ﾆｺｯ

セレナ「わ、わかった」

セレナ「そうだ、どんな絵を描いているのか、見せてくれないか」

遊矢「え、そ、それはちょっと……か、完成したらな！」

セレナ「そうか、完成が楽しみだな」

遊矢「ああ……」

遊矢「こうして、俺とセレナの写生会は続いていった……」


遊矢「……うっ」ﾄﾞﾋﾟｭｯ

遊矢「はぁ、はぁ」

セレナ「終わったのか？」

遊矢「あ、ああ」

遊矢（今日も結局絵をかけなかった……）

セレナ「なあ、そろそろ大分完成に近づいたんじゃないのか」

遊矢「え、あー、そ、そーだなー」

セレナ「まだ、見せてくれないのか？」

遊矢「それは……」

セレナ「遊矢……私は気づいているぞ」

遊矢「え、き、気づいて」

セレナ「お前が、ナニをカいているのか」

遊矢（そ、そんな！知られて……どうすれば！）

セレナ「お前がカいているのは」

遊矢（こ、こうなったら、謝り倒すしか！）

セレナ「柚子だ　遊矢「ごめーーえ？」

セレナ「お前は、私をモデルに柚子を描いていたんだろう？だから私に見せられなかった。違うか」

遊矢「……じ、実はそうなんだよ！ごめん、セレナがモデルなのに……」

遊矢（セーフ！）

セレナ「いいんだ。元々モデルをしていたのは柚子だからな。私はその代わり」

セレナ「仕方がないことだ」

遊矢「せ、セレナ……」

遊矢（なんていい子なんだ……それなのに俺は！）

セレナ「ああそうだ、もちろんモデルは続ける。完成した絵も、出来れば見たかったが」

セレナ「それを一番に見せるのは柚子のほうがいいだろう」

セレナ「じゃあ、またーー」

遊矢「セレナ！」ｷﾞｭｯ

セレナ「お、お前、急に何を！」

遊矢「違うんだ！聞いてくれ、俺は、最低のことをしたんだ」

セレナ「だから、それはもういいと」

遊矢「違うんだ！俺は、君で……絵を描いていたんじゃないんだ……俺は！」


１、マスをカいていたんだ！（エロ路線）
２、君に見とれていたんだ！（エロ回避）

下2

遊矢「君に見とれていたんだ！」

セレナ「み！？な、なぜそんな嘘を！」

遊矢「嘘じゃない！本当だ！見てくれ！絵だって真っ白だ！」

セレナ「本当に何も書いていない……だと？」

セレナ「では今まで何をしていたというんだ！」

遊矢「だから、俺は君に見とれていたんだ……絵が趣味っていうのも嘘っぱちだ」

セレナ「そんな嘘までついて、なぜ」

遊矢「君と、二人きりで過ごしたかった。最初は、柚子がいなくて寂しくて、君に柚子を重ねていた」

遊矢「でも、俺はいつしか、君自身のことが気になって、ずっと見ていたいって、そう思ったんだ！」

セレナ「そ、そんな……私など見ても、つまらないだろ」

遊矢「そんなことない！君は素晴らしい女の子だ！いつまで見ていても飽きない！（特に胸が！）」

セレナ「……そんなことを言われたのは初めてだ」

遊矢「でも、だからこそ怖いんだ……」

セレナ「遊矢？」

遊矢「君は、アカデミアに狙われている。だからいつか、柚子みたいに君も、俺の前からいなくなってしまうんじゃないかって」

遊矢「俺は、それで君に何も言えなかった。それに俺たちは、別の次元の人間でもある……」

遊矢「結ばれない運命かもしれない……」

遊矢「だから、見てるだけで満足しようって、そう思ってた」

遊矢「だけど、もう君と離れたくない！」ｷﾞｭｯ

セレナ「遊矢……」

セレナ「大丈夫だ、遊矢」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

セレナ「私も、遊矢と同じ気持ちだ。お前といると、どこか心が安らぐ」

セレナ「こんな気持ち、アカデミアでは味わったことがない。はじめて感じる気持ちだ」

セレナ「私もずっと、こうしてお前の腕の中にいたい」

遊矢「セレナ……」

セレナ「遊矢……」

遊矢「初めて、見た」

セレナ「え？」

遊矢「セレナの笑顔」

セレナ「私は……今笑っていた……のか？」

遊矢「ああ！すごくかわいかった！」

セレナ「かわ、そ、そんなことないだろ」

遊矢「いいや！セレナの笑顔は世界一だ！」

セレナ「や、やめろ恥ずかしい！」

遊矢「恥ずかしがるセレナもかわいいな！」

セレナ「うう、やめろぉ」

遊矢「もっと、セレナの色んな顔が見たい」

セレナ「……私も、遊矢と、色んなものが見たい。アカデミアでは、できなかったこと、見られなかったものを」

セレナ「だがきっと、アカデミアは私を追うのをやめはしない」

セレナ「柚子や、みんなを救い出せたら、私はいずれ、融合次元に」

遊矢「なら、俺がアカデミアをぶっ倒してやる！ついでに柚子も助け出す！」

セレナ「ば、バカな、救い出すだけならともかく、アカデミアを倒すなどと」

遊矢「君のためなら、俺はしてみせる！」

遊矢「そしてみんなの……セレナの笑顔を、デュエルで守ってみせる！」

セレナ「遊矢……私だって、ただ守られているわけにはいかないな」

セレナ「私はデュエル戦士だ！私こそ遊矢を守る！」

遊矢「ようし！頑張ろうぜセレナ！」

セレナ「ああ！」


おわり

あれー、なんでこうなった？
なんか砂糖吐きそうなおわりになってしまった

ではHTML化依頼したのでこれで