柚子「お泊り?」 セレナ「やってもいいだろ?」 (17)

柚子「セレナが家に来たらお父さんがひっくり返っちゃうし」

セレナ「そうか・・・」

柚子「遊矢の家はどう?」

遊矢「俺は別に構わないけど」

セレナ「いいのか!?」

遊矢「うん」

セレナ「柚子も来るのだろ?」

柚子「私も!?」

セレナ「大勢の方が楽しい。それに遊矢と柚子は仲良しだ」

柚子「ゆ、遊矢の家か・・・」

遊矢「柚子が泊まる・・・」

セレナ「決まりだな!荷物を纏めて遊矢の家に集合だ」

遊矢「・・・」

柚子「・・・」

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遊矢「ここ」

セレナ「タヌキは大丈夫なのか?」

柚子「遊矢の家はペットが多いから、仲良くなれるわよ」

遊矢「入って、どうぞ」

柚子「お母さんは?」

遊矢「町内会の旅行なんだ」

柚子「ふーん」

セレナ「余所余所しいぞ?喧嘩でもしたのか?」

柚子「ううん、そんなんじゃなくて」

遊矢「あ、ああ」

セレナ「?」

遊矢「いいよ上がって上がって」

セレナ「改めて見ると家も大きいが中も広いんだな」

柚子「お母さん居ないなら夕飯の支度しないとね。セレナも手伝う?」

セレナ「ああ!」

柚子「・・・」サッー

セレナ「何を入れたんだ?」サクサク

柚子「調味料よ」

セレナ「調味料か」

遊矢「腹減ったな・・・」

柚子「もうすぐできるから我慢してよ!」

セレナ「我儘は言うものじゃないぞ」

遊矢「俺も手伝おうかなぁ・・・」

柚子「ボーッとしてるならお風呂掃除してよ遊矢」

遊矢「ふ、風呂!?」

セレナ「みんなで入るのか?」

柚子「みんなはダメよ。遊矢は男の子なんだし」

セレナ「だが仲良しなんだろ?裸の付き合いというらしいがお前達はしないのか?」

柚子「じゃあセレナは男の人とお風呂に入った事はあるの?」

セレナ「無い」

柚子「男と女は一緒に入っちゃダメなのよ」

セレナ「そうなのか」

セレナ「いただきます」

遊矢「美味いか?」

セレナ「美味いぞ」

遊矢「柚子が作ったからな、美味いよな」

柚子「セレナも作ったのよ」

遊矢「あ、そうか」

セレナ「さっきお前の家の中を見たか屋上や地下室があったぞ」

遊矢「屋上は日焼けするためにあるんだって父さんが言ってた」

セレナ「地下室は?」

柚子「昔からあるけど何するところなの?」

遊矢「それは父さんも母さんも教えてくれないんだよな」

セレナ「あいつらにも飯をやらないとな」

柚子「うん」

遊矢「そうだな」

セレナ「動物用の餌は・・・この戸棚か?」

遊矢「あー食った食った」

柚子「じゃあ片付けるわね」

セレナ「私も」

柚子「いいのよ!ゆっくりしてて」

セレナ「本当にいいんだな?」

柚子「うん」

セレナ「なら私は風呂に」

遊矢「食べてすぐに風呂に入ったらダメだって!」

セレナ「そうだったな・・・あいつもよく同じ事を言っていた」

遊矢「だろ?」

セレナ「じゃあ何をすればいいんだ?」

遊矢「俺の部屋に来るか?」

セレナ「行っていいのか?」

遊矢「勿論さ」

セレナ「部屋は割りと広いんだな・・・何処で寝るんだ?」

遊矢「俺は自分の部屋だけど柚子とセレナは母さんの部屋を使ってくれ」

セレナ「一緒に寝ないのか?」

遊矢「いや・・・寝るのは少し」

セレナ「お前達は少し変だぞ。仲が良いくせに風呂にも入らないし寝もしない」

遊矢「そういうのはもっと大人になってからじゃないとダメなんだ」

セレナ「?」

遊矢「何て説明したらいいんだろな・・・」

セレナ「男と女は寝たらダメなんだな?だが同じ家に居ると言う事はデュエリストが生まれるんだったはずだ」

遊矢「いきなりは生まれないんだよ。わかるだろ?」

セレナ「コウノトリはまだ来ないのか?」

遊矢「うん・・・でもいつか来てほしい。何年先になるか知らないけど」

セレナ「デュエリストが生まれたら私も見てもいいか?」

遊矢「約束するよ。セレナだっていつかデュエリストを産むかもしれないんだぞ」

セレナ「私も好きな奴と住めば産むんだったな!」

遊矢「うん」

柚子「お風呂わいてるわよ」

遊矢「先に入って来ていいぞ」

セレナ「じゃあ入ってくる」

遊矢「一緒の部屋に寝たいんだってさ」

柚子「ふーん・・・今日ぐらいはいいんじゃない?」

遊矢「いいの!?」

柚子「その代わりセレナを真ん中にして」

遊矢「そうだな・・・」

柚子「・・・」

遊矢「どうした?」

柚子「こういう時って決まって誰か来るじゃない?黒咲とか」

遊矢「確かに・・・来ない。誰かは必ずやって来るのに、みんな騒ぐのが好きだから」

柚子「・・・とりあえず布団引こうか」

遊矢「戸締りはちゃんとしないと何が来るかわからないよな」

柚子「3人分・・・お布団どこ?」

遊矢「そこの押入れ・・・戸締りと戸締り」

セレナ「結局一緒に寝るのか、そっちの方が楽しいからいいが」

遊矢「あーサッパリした」

セレナ「私は真ん中か?」

柚子「そうよ」

遊矢「明日は俺も柚子も学校だからもう寝るぞ」

セレナ「もう寝るのか!?」

柚子「寝ないと怠いからね」

セレナ「私は寝ないからな」

遊矢「どうぞ好きにしていいよ」

柚子「私達が寝たらセレナも寝るわよね?」

セレナ「わからんぞ。私は起きているかもな」

遊矢「いや寝るよ」

柚子「本当に?」

遊矢「セレナは健康体だから布団の中に入れば速攻で寝るって十代さんが」

セレナ「ぐーぐー」

遊矢「ほら」

柚子「本当だ。微動だにしない」

セレナ「ぐーぐー」

柚子「眠ってると普通の女の子なのよね」

遊矢「そうなんだよな」

ガラッ

黒咲「ハァハァ・・・瑠璃!」

遊矢「シッ」

柚子「今日は暴れるのはやめてよね。お願いだから帰って」

遊矢「頼むよ黒咲」

黒咲「くっ・・・」

柚子「大人しく帰って行った・・・戸締りしたの?」

遊矢「ちゃんとしたのにな・・・」

セレナ「ぐーぐー」

黒咲「・・・」

遊矢「ほら玄関まで送ってくから」

黒咲「俺に話を通せ・・・おかしいだろ」

遊矢「いいから、行くぞ」

柚子「帰ったの黒咲?」

遊矢「ああ!参ったよ。ごねてさ」

セレナ「ううーん・・・」ゴロッ

柚子「シーッ」

遊矢「俺達も寝るか」

セレナ「ぐーぐー」

柚子「そうね」

遊矢「・・・セレナがどうして一緒に寝ないんだって」

柚子「へえ」

遊矢「一緒に寝る?」

柚子「何言ってるのよ!隣にセレナが居るのよ!」

遊矢「冗談だって冗談・・・」

柚子「また・・・いつかね」

遊矢「いつか・・・そうだな。またいつかだ」

柚子「おやすみなさい遊矢」

遊矢「おやすみ柚子」

数日後

ユート「まあ隼の事は俺が何とかするから」

黒咲「瑠璃!」

瑠璃「!?」タッタッタ

黒咲「どうして逃げるんだ!」

ユート「フラフラ遊んでないで少しは」

黒咲「今まで戦い戦いばかりだった。少しは遊びたい、俺だって人間なんだから!」

ユート「瑠璃は帰って来た。後は人々を元に戻す事が先決だ」

黒咲「それはわかるがユートも気分転換に遊ぶぞ」

ユート「わかった。だが俺は後で行くよ。今日は何処へ行くんだ」

黒咲「俺も誰かの家に泊まって瑠璃を嫉妬させようと思う。とりあえずカイトか凌牙の家に行くか」

ユート「そうか」

黒咲「宿が決まったら連絡する!」

ユート「・・・」ピッピッピ

ユート「俺だ遊馬・・・ああ・・・隼がそっちへ向かった。また悪さをしたら・・・頼むぞ」

ユート「泊りぐらいいいじゃない。人間だもの」





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