Ⅳ「赤馬・・・赤馬・・・あった。ここだな」

セレナ「ん？」

Ⅳ「柚子・・・じゃねえな、凌牙が言ってた瑠璃でもねえ・・・えーっと」

セレナ「セレナだ！」

Ⅳ「そうそうセレナだ・・・ここから出てきたけど関係者か？」

セレナ「関係者？誰と」

Ⅳ「赤馬零児」

セレナ「零児と知り合いなのか？」

Ⅳ「知り合いって程じゃねえけど、用事があってな」

セレナ「用事？」

Ⅳ「闇川ってのがランサーズの一員とデュエルしたいんだとよ」

セレナ「私もランサーズだぞ」

Ⅳ「それはちょうどいいぜ。案内してくれ」

セレナ「怪しい奴は相手にするなと遊矢と柚子が言っていた。だから私は無視する」

Ⅳ「そいつらとも知り合いだ」

セレナ「怪しい・・・」

Ⅳ「じゃあ俺は遊馬や凌牙とも知り合いだ。これでいいよな」

セレナ「口だけの奴ならいっぱい居る！お前は人相が悪すぎる！」

Ⅳ「クソ・・・お前のその格好さ十代に似てるよな」

セレナ「十代を知っているのか！？」

Ⅳ「ネオスとコンタクト融合もしたぜ。ファンサービスネオスって言ってよ」

セレナ「なら合言葉を言ってみろ」

Ⅳ「合言葉？」

セレナ「あいつの口癖だ」

Ⅳ「・・・ガッチャ」

セレナ「わかった。信じよう」

Ⅳ「これだけでいいのかよ・・・」

セレナ「零児に会う前に顔の傷を包帯で巻いておこう。痛そうだ」

Ⅳ「これは古傷だから巻かなくていいんだよ」

セレナ「誰かにやられたのか？」

Ⅳ「俺の・・・そんな話はいいだろ。行こうぜ」

赤馬「風魔日影と月影の兄弟と」

Ⅳ「デュエルしてやってくれねえか？」

赤馬「親善試合だな。わかった」

Ⅳ「日時は」

赤馬「そうだな・・・」パンパン

サッ サッ

日影「・・・」

月影「・・・」

赤馬「いつかがいい」

日影「拙者達は」

月影「今日にでも」

サッサッ

赤馬「なら今日の夕方にでも連れて来てくれ」

Ⅳ「あ、ああ・・・本物の忍者だ。天井裏から出て来たぜ」

黒咲「しかし忍者が遊馬達の次元に居るとはな」

沢渡「忍者ブームだぜ」

権化坂「いや大和魂を失っていない証拠よ」

セレナ「忍者？」

遊矢「風魔兄弟の事だよ」

セレナ「あいつらは忍者なのか！？」

柚子「手裏剣とか投げるのよ」

権化坂「来た！」

日影「・・・」

月影「・・・」

闇川「君達が風魔兄弟」

日影「如何にも」

月影「お主が闇川殿か」

闇川「うむ」

Ⅴ「今日はよく親善試合を受けてくれた。感謝する」

赤馬「こちらこそ」

闇川「始めよう・・・デュエルだ！」

日影「・・・」シュシュシュ

月影「・・・」シュシュシュ

闇川「・・・」シュシュシュ

セレナ「何をしているんだ？」

柚子「印よ」

セレナ「印？」

遊矢「魔法カードみたいなもんだ。まあ見てればわかるよ」

闇川「火遁・豪火球の術！」ブオオオオオオオオオオ

月影「水遁・水陣柱！」バッ

黒咲「地面から水だと！？」

闇川「打ち消されたか・・・！」

日影「火遁・鳳仙花の術！」ボッボッボッ

闇川「兄は火遁を弟は水遁か・・・ならば！」シュシュシュ

闇川「ハアアアアアアアアアアアア」バチチチチチチチチ

沢渡「あいつの腕が光ってるぜ！？」

闇川「千鳥！！！」

日影「弟よ」カリッ

月影「うむ！」カリッ

闇川「指を噛んだ・・・口寄せの術か！？」

日影「黄昏の中忍ニチリンを召喚！」

月影「黄昏の忍者シンゲツを召喚！」

闇川「どちらを仕留めるか・・・否！こいつらは囮！」

日影「！？」

闇川「貰ったァ！！！」バチチチチチチチチ

月影「兄者ァ！！！」

赤馬「アカデミアとの戦いも終わりこれからは経営一本に集中したい」

Ⅴ「なるほど、ならば新発明をして見てはどうだ？」

黒咲「忍者の兄が吹っ飛んだぞ！」

権化坂「気張れ！月影！！」

月影「兄者の仇！」

キンッ

闇川「こ、これこそが・・・忍の道よ・・・！」

セレナ「お前も来てたのか」

Ⅳ「・・・何持ってんだ？」

セレナ「オロナインだ。これを塗ればどんな傷でも治ると十代が言っていたぞ」

遊矢「トーマスさんも居たんだ」

柚子「珍しいなトーマスさんが」

セレナ「トーマスという名なのか？」

沢渡「似合わねえ・・・似合わなすぎるぜ」

黒咲「凌牙の友らしくもっと尖った名なのかと思っていたが・・・なるほどトーマスか」

権化坂「トーマス・・・」

Ⅳ「うるせえ！デュエル見てろデュエル！」

セレナ「トーマス！試しに塗ってみろ！」

Ⅳ「いいか？それ以上トーマスとか言えばまとめて全員にファンサービスしてやるからな」

遊矢「いい名前だと思うよ」

柚子「トーマスって」

セレナ「その顔の傷は絶対に治るぞトーマス！」

Ⅳ「くっ・・・」

数日後

遊馬「バカじゃねえのか？」

小鳥「もう終わりよね」








完