モバP「コタツをしまうぞー」 (53)

杏「は?」

イヴ「ふぇ?」

泰葉「ダメです」 

P「わかった」

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P「泰葉、煎餅くれ」

泰葉「はい。お茶も煎れますね」

P「ありがとー」

杏「え?」

イヴ「どうしましたかぁ?」

杏「今ので終わり?」

P「なにが?」

杏「去年はもうちょっとこう、壮絶な舌戦を繰り広げていた気がするんだけど」

P「どうせしまわないんだから無意味だろ」

泰葉「そうですね」オチャ

P「それとも杏は壮絶な舌戦を繰り広げたいのか?」

杏「え?………嫌」

P「じゃあいいじゃん。コタツはこのまま。俺がちひろさんに怒られて終わり」

杏「怒られるまでが確定事項なんだ…」

P「今年こそはしまってくださいね!って有無を言わさない笑顔で言ってた。あれは1時間コースになるかもな」

泰葉「頑張ってくださいね」

イヴ「明日のコタツの為に〜」

P「まかせろ」

杏「なんだろう、この…」

P「俺も色々成長したんだよ」フフン

泰葉「流石Pさんですね」パチパチ

杏「退化の間違いじゃない…?」

杏「まあ確かに前に比べてだいぶ緩くはなってるよね」

P「そうか?」

杏「泰葉の調教のたまものかな?」フヒヒ

泰葉「ふふっ。この一年、色々ありましたもんね」

P「思い返せばほぼ一年中この顔ぶれだったな」

イヴ「私は楽しかったですよ〜♪」

泰葉「はい。海にも行って、サンタさんにもなって…」

杏「まさか三人で仕事する事になるとは思わなかったけど」

P「アレはビックリした。元々はお前らのお遊びからだもんな」

泰葉「あっ!Pさんごめんなさい!」

P「どうした泰葉!?」

泰葉「まだ作れてません。ダチョウのオムライス」シュン

P「ダチョウ?…………ああ、いやいや」

杏「やったね、そんなんも…」

イヴ「やー」

杏「で、実際の所はどうなの?」

P「なにが?」

杏「プロデューサーと泰葉。どれくらい進展したの?」

P「はあ!?」

イヴ「は〜い!私も気になります〜♪」

P「イヴまで!?」

杏「ほらほら、恥ずかしがらずにYou言っちゃいなYO!」

イヴ「よ〜!」

杏「いい加減キスの一つくらいはしたんだろうね?」

P「するワケないだろ!」

杏「え!?バレンタインの時は!?」

泰葉「結局Pさん、のってくれなかったんです…」シュン

杏「もー!わざわざお膳立てしてやったって言うのにー」

P「アレお前の入れ知恵か!」

杏「プロデューサーのへたれ」

イヴ「いくじなし〜?」

杏「いつまでもうじうじしてると泰葉が他になびいちゃうかもよ?」

P「うぐっ…」

泰葉「ふふっ。安心してください。私はいつまでもPさん一筋ですから」

P「お、おう…」

杏「プロデューサー愛されてるねぇ」

イヴ「ラブラブは素敵な事ですよ〜」

杏「いや、それにしてもそろそろちゅーくらいはしてあげようよ」

泰葉「私はいつでもうぇるかむなんですけれど…」

P「だからお前らはもう少しアイドルとしての自覚をだな…」

泰葉「貴方の前では、飾らない素の私でいたいんです…」ジーッ

P「お、おう?」

杏「いきなりどうしたの!?」

泰葉「なんちゃって?」フフッ

イヴ「泰葉さん可愛いです〜」

泰葉「わーい♪」

杏「まあ最近の泰葉はいつでもマイペースだけど」

泰葉「そうですか?」

P「良い事ではあるんだけど、あるんだけど…」

泰葉「ふふっ。Pさんが望むなら小悪魔泰葉にマジカルチェンジしちゃいましょうか?」

P「小悪魔…また何か変な情報仕入れたな」

杏「犯人は美嘉ちゃんあたりかな?」

泰葉「残念。文香さんが置いていった雑誌です」

杏「言われてみれば最近よく読んでるみたいだね」

泰葉「『小悪魔モードで彼のハートを掴んじゃえ★by城ヶ崎美嘉』のページに付箋が貼られていました」

杏「ぶふっ!やっぱり美嘉ちゃんだし…」プルプル

P「ああもう。なんでCoの大人しい奴らはすぐにはっちゃけようとするかなぁ…」

杏「主にプロデューサーのせいだと思うの」

P「それはそうと、どうするんだ?花見」

杏「話題転換が無理矢理すぎるでしょ」

P「うるさい…」

泰葉「ふふっ。私はいつでも大丈夫ですよ?」

杏「杏もー」

イヴ「私達もです〜。先日の梅も綺麗でしたけど、桜も楽しみですね〜」

ブリッツェン「ブモ〜♪」

泰葉「ふふっ。丁度今が満開ですから、きっと綺麗ですよ」

P「来週は雨が降るみたいだから、行けるとしたら週末かな」

杏「じゃ、それで」

泰葉「腕によりをかけてお弁当作りますね♪」

イヴ「泰葉さん、私も手伝います〜」

泰葉「何にしましょうか?」

P「……甘くないもので」

泰葉「はい」

イヴ「えー?」

P「イヴ!?」

杏「場所はどうすんの?この時期だと何処も一杯だと思うけど」

P「あんま人多くても顔バレしたら危ないしなー…」

イヴ「人混みだとブリッツェンも一緒に行けないです〜」

ブリッツェン「ブモォ…」

泰葉「そうですね…」ウーン

泰葉「あ、PさんPさん」

P「何処かあるか?」

泰葉「今、確か悠貴さん達がお花見ライブしてますよね?」

P「却下」

泰葉「いっその事それに飛び入りで混ざっちゃうのはどうですか?」

P「だから却下だってば!」

杏「いいんじゃね?どうせ半分は花見で遊んでるんだし」

P「それも撮影してんの!」

泰葉「宴会芸ならお任せください」フンス

P「行かないから!」

悠貴「はいっ!乙倉悠貴ですっ」

巴「お、おうっ!?どうしたんじゃ?いきなり」

悠貴「あ、あれっ…?なんだか泰葉さんに呼ばれた気がしたんですがっ…」キョロキョロ

飛鳥「フッ…。案外本当に呼んでいるのかもしれないよ。通じ合う二人は時に距離すらも超越すると言うからね」

悠貴「なるほどっ。だったら嬉しいですっ♪」

美嘉「悠貴ちゃんってホント泰葉が好きだよねー★」

悠貴「はいっ。泰葉さんは私の目標ですからっ」ニコッ

巴「なるほどのぉ…」

美嘉「まあ、それはそれとして。悠貴ちゃんは何歌う?」

悠貴「あ、あのっ。私演歌は知らなくてっ…。傘回しじゃダメですかっ?」

飛鳥「君だけ特別とはいかないよ。なにせこのボクでさえ歌ったのだからね」

悠貴「あうぅっ。泰葉さん助けてくださいーっ」フエェ

泰葉「…………?」

P「どうかしたか?」

泰葉「………いえ。なんだか悠貴さんに呼ばれた気が…?」

杏「いるの?」キョロキョロ

イヴ「いませんよ〜?」キョロキョロ

P「そもそも悠貴は今撮影中のはずだし」

泰葉「うーん…?」

P「気のせいだろ。それより、場所はここで決まりでいいか?」

泰葉「はい。Pさんとなら何処でもいいですよ」

P「そうじゃなくて…」

杏「人も少なそうな穴場だし、いいんじゃない?」

P「じゃ、決まりで」

イヴ「ブリッツェン、場所取り頑張ってね〜」

ブリッツェン「ブモッ!?」

P「いや、俺も行くから…」

P「見事に晴れたなー。丁度満開になってるし、絶好の花見日和だな」

ブリッツェン「ブモオォ」

P「聞いた話だと昨日の夜からいたらしいけど…」

ブリッツェン「……ブモ」コクッ

P「ご苦労さん。お陰でいい場所取れたし良かったよ」ナデナデ

ブリッツェン「ブフ?」

P「あいつらもそろそろ来ると思うんだけどなー」

ブリッツェン「ブモブモ」

P「それにしても、荷物多くない?これ全部ブリッツェンが運んだの?」

ブリッツェン「ブモー」

P「何が入ってんだよ一体…」

泰葉「お待たせしました」

P「お、来た来た」

イヴ「ブリッツェン場所取りありがと〜」ナデナデ

ブリッツェン「ブフッ!」

イヴ「うん。後はゆっくりしててね〜」

泰葉「ふふっ。綺麗に咲きましたね」

杏「日頃の行いの賜物だねー」

P「え?杏の日頃の行いが何だって?」

杏「なにさー?」

泰葉「杏さんは毎日頑張ってますよ?」

杏「流石泰葉は分かってるね」ウンウン

P「泰葉は杏に甘いよなぁ…」

泰葉「Pさんにも甘々な泰葉ですよ?」

P「いや、うん…」

杏「おう。キモいプロデューサーだ」

P「ところで、ブリッツェンが持ってきてた大量の荷物は何なんだ?」

泰葉「はい。コタツを…」

P「えっ!?」

泰葉「持ってくるのは流石に無理でしたので、コンロと土鍋を」

イヴ「ブリッツェンでもコタツは無理でした〜…」

P「うん。そりゃそうだ。でも鍋は持ってきたんだ」

泰葉「はい。今日はおでんです」

イヴ「杏さんのお家で準備してきました〜」

杏「感謝しな」フフン

P「杏はなにしたんだ?」

杏「え?なにも?」

P「だろうな。にしても桜の下で鍋かぁ…」

泰葉「変でした?」

P「………いや。らしくていいんじゃないか?」

杏「プロデューサーも泰葉に甘々だよね」

イヴ「うふふ。仲良しは良い事ですよ〜」

泰葉「ふぅ…。でも本当に、綺麗に咲いてますね」

イヴ「はい〜。桜を見ると、春なんだな〜ってウキウキしちゃいますよね〜」

杏「そんなもんかね」

イヴ「だって、こんなに綺麗なんですよ〜?」

杏「ふふふ。桜が綺麗なのには理由があるんだぜ?」ニヤリ

泰葉「そうなんですか?」

杏「昔から桜の木の下には屍体が埋まっていると言われていてね…」

P「ああ、それな」

イヴ「ひうっ!」ビクッ

杏「桜はその屍体から栄養を吸い上げて咲いているのさ」クックック

イヴ「ひうぅぅ!泰葉さ〜ん!」ギュッ

泰葉「よしよし。杏さん、それって…」

杏「ん?ただの都市伝説?噂?どちらにしろ冗談だから。ね、イヴ。ゴメンゴメン」

イヴ「はうぅ」

P「にしても、まさか杏が梶井基次郎を知ってるとはな」

杏「え?誰それ?」

P「あれ?」


イヴ「ブリッツェン、掘っちゃダメだからね?ね?」

ブリッツェン「ブモー…」

P「そう言えば、ここに来る前に事務所に寄ってな…」ゴソゴソ

泰葉「?」

P「これを持ってきた」ピラッ

イヴ「なんですか〜?」

泰葉「えっと…総選挙の中間結果ですね」

杏「なんだ。杏達には関係ないじゃん」

P「それはどうかな?」

泰葉「一位が周子さんで二位が夕美さん、志希さんが三位…」

杏「へー。しゅーこが一位なんだ」

イヴ「うふふ。皆さん頑張ってますね〜」

泰葉「そして七位が我らが杏さんです」

杏「…………は?」

P「流石は杏だな」ニヤニヤ

杏「………………は?」

P「最近の杏は頑張ってるからなぁ」

泰葉「ふふっ。この調子だと上位は確実ですね」

イヴ「杏さん、おめでとうございます〜」パチパチ

杏「いやいやいや。いらない。杏はもっと下で構わない。プロデューサー、票操作してよ。もしくは泰葉に譲る」

P「どっちも無理だって」

杏「むぅーりぃー」

泰葉「乃々さんはタイプ別で15位みたいですよ」

杏「ああ、うん。あの子も今頃怯えてるだろうね」

P「いつももっと自身を持てって言ってるのに」

イヴ「あ〜ぶくたった〜、にえたった〜♪」

泰葉「煮えたかどうだかたべてみよ〜♪…よっと」パカッ

イヴ「ふわぁ!美味しそうですね〜」

P「すっかり馴染んでる自分がちょっと悲しい…」

杏「この一年でプロデューサーもすっかり染まっちゃったねぇ」

P「一番食べたのが泰葉の鍋って言うのがなぁ。……あれ?おでんに牛肉?スジじゃなくて?」

泰葉「いえ。せっかくなので馬肉を入れてみました」

ブリッツェン「ブモッ!?」

イヴ「ブリッツェンじゃないよ〜」

杏「なんで馬肉?」

P「…………あ、桜肉か!」

泰葉「はい。お花見ですから」

杏「なるほどねー」

P「なるほどか?」

P「お、美味い…」モグモグ

杏「初めて食べたけど…」モグモグ

イヴ「なんで馬肉が桜なんですか〜?」モグモグ

泰葉「何故なんでしょうか…?」モグモグ

P「んー。確か馬肉を切った時の色が桜色だから、とか馬肉の旬が丁度この時期だから、とか言われてるな」

イヴ「ほえー」

杏「肉に旬とかあるの?」チラッ

ブリッツェン「………!?」ビクッ

P「冬の間に太って脂が乗ってて美味い、らしい」

杏「へー」チラッ

ブリッツェン「ブモ!」イヤイヤ
 
泰葉「Pさんは何でも知ってますね」

P「何でもは知らないって」

杏「知ってる事だけ、だね」

P「そりゃそうだろ」

泰葉「あ、見てくださいPさん」

P「なんだ?」

泰葉「ほら。お肉の上に花びらが♪」フフッ

P「ほぉ。風流だな」

杏「桜肉に桜の花…」

イヴ「面白いですね〜」ウフフ

杏「楓さん辺りは喜びそうだね」

泰葉「一緒に食べちゃいますか?」アーン

P「うん。泰葉食べな?」

泰葉「はい」アーン

P「…………いやな?」

泰葉「あーん」アーン

P「………あー」パクッ

杏「!」パシャッ

P「!!!?」モグモグ

杏「プロデューサーを脅すネタゲット〜♪」

イヴ「わ〜。綺麗に撮れてますね〜」

P「消せ!」

泰葉「杏さん、後で送ってください」

杏「おっけ〜」

P「はぁ…。頼むから変な所に載せるなよ」

杏「はいはい。わきまえてるって」

泰葉「発覚しちゃいますか?」

P「やめてください」

P「ごちそうさま。花見で鍋は初めてだったけど、ありっちゃありなのか?」

杏「食べた食べた。杏達にはもはやこれが普通だしね」

イヴ「私、皆さんとのお鍋大好きですよ〜」

泰葉「私もです。あと、一応ご飯も持ってきたんですが…」

杏「よし、食べるか」

イヴ「食べます〜!」

P「…残すのも悪いしな」

泰葉「合点承知です♪」

P「じゃ、鍋は俺が洗ってくるよ」

泰葉「すいません…」

P「なんのなんの」

杏「ふわぁ…」クシクシ

イヴ「食べたら眠くなってきましたね〜…」

泰葉「ふふっ。いい天気ですもんね。絶好のお昼寝日和です」

杏「ブリッツェン、まくらー」

イヴ「まくらぁ〜」

ブリッツェン「ブモー…」

杏「んむー、これこれ。泰葉はー?」

泰葉「私は大丈夫ですよ」

杏「そかー。んー……。プロデューサーに襲われたら教えてねー」

泰葉「はい。ちゃんとご報告しますね」

イヴ「おやすみなさ〜い…」

杏「くかー…」

イヴ「すぅ…」

P「ただいま…って寝てる?」

泰葉「おかえりなさい。ふふっ。今日は暖かいですから」

P「ブリッツェンを枕にしてるし…」

泰葉「ブリッツェンのお腹って、柔らかくてモフモフで気持ちいいんですよ」

P「そうなの?まあ、風邪引くことはないからいいか…。泰葉はいいのか?俺が見とくから良いぞ」

泰葉「……寝たら襲ってくださいますか?」

P「襲いません」 

泰葉「残念です」

P「まったく…。冗談にも程があるだろうに…」

泰葉「ふふっ」クスクス

泰葉「そうだ。Pさん、おやつはいかがですか?」

P「そんなもんまで持ってきてたのか。やっぱりみかん?」 

泰葉「それもありますが…。今日はこちらを」

P「おっ。桜餅!」

泰葉「熱いお茶もありますよ♪」

P「それも長命寺と道明寺両方ともあるじゃないか」

泰葉「Pさんはやっぱり長命寺の方が良いですか?」

P「ん?まあ慣れてるしな。でも道明寺も好きだぞ」

泰葉「歌鈴さんを?」

P「分かって言ってるだろ?」

泰葉「あ、バレました?」テヘ

P「泰葉は道明寺?」

泰葉「はい。長崎にいた頃はこちらが普通でしたから。私としては長命寺の方がまだ少し慣れない感じです」

P「どっちも美味いけど、やっぱり慣れは大きいか」

P「泰葉さん………?」

泰葉「ふぁい……」アー

P「何故口をあけてこっちを見てるのかな?」

泰葉「だって、さっきは私があーんしましたから…」アー

P「いや、アレは泰葉からやってきたんだし…」

泰葉「じゃあ今度も私から…」アー

P「ほら、みんな見てるから…」

泰葉「杏さんもイヴさんもぐっすりですよ?」アー

P「…………えーっと」

泰葉「…………」アー

P「……………どっち?」

泰葉「道明寺で♪」アー

P「はい」アーン

泰葉「あー…むっ」パクッ

杏「!」パシャッ

P「!!!?」

泰葉「♪」モグモグ

P「あ、あ、あ、杏さん?」

杏「ぐぅぐぅ」

P「いや、いま明らかに、なあ!」

杏「すやすや」

P「口元緩んでんじゃねえか!」

杏「くかー」

P「起きろぉ!そしてまとめて消してくれぇ!」

杏「すぴー」

泰葉「PさんPさん」

P「お、おう?」

泰葉「次は長命寺で」アー

P「は!?」

泰葉「はい」アー

P「…………はい」アーン

杏「!」パシャッ

P「や、やっぱりか…」

泰葉「ふふっ」モグモグ

P「ああもう。散々だ…」

杏「ふふふのふ。コレを事務所の子達にバラ撒かれたくなければ杏の休みを増やすのだ」

P「あ、足元見やがって…」

杏「ふふん。最近の杏は不覚にも働き詰めだったからね。ここらでダラダラさせてもらうよ」

泰葉「ふふっ。じゃあ皆でどこか旅行でも行きますか?」

杏「いいねえ。温泉旅館でも行って、旅館に引きこもってひたすら風呂と寝るを繰り返すだけの日々…」

泰葉「イヴさんも楽しめますし、ブリッツェンはどうでしょうか…?」

杏「あー。流石に旅館は無理かもねぇ」

P「なに勝手に盛り上がってんだよ!」

杏「という訳でプロデューサー手配ヨロシク」

P「やらねえよ」

杏「プロデューサー」チョイチョイ

P「なんだよ?」

杏「泰葉の浴衣姿」ボソッ

P「…………」ピクッ

杏「湯上がりのほんのり赤くなった肌」ボソッ

P「…………」

杏「髪をアップにしてあらわになったうなじ」ボソッ

P「…………仕方ないな」

杏「決まりだね」フフン

泰葉「?」

杏「プロデューサーも色々素直になってきてるよね」

P「自覚はしてる…」

P「ほら、イヴ。起きて」ユサユサ

イヴ「うにゅう…。ご飯ですかぁ?」

P「それはさっき食べただろ…」

泰葉「桜餅ならありますよ?」

イヴ「お餅、食べまふ〜」フアァ

P「しゃんと立って。ふらふらしない」

イヴ「ふあ〜ぃ………」

P「風が冷たくなってきたからそろそろ帰るぞ」

イヴ「は〜い。おもち〜」

杏「そうそう。今度みんなで温泉旅行に行くことになったから」

イヴ「温泉ですか〜。良いですね〜」

杏「プロデューサーのおごりで」

P「4人分はキツい…」

泰葉「ふふっ。皆で旅行、楽しみですね」

P「たまには良いか…」

P「それじゃ、油断して薄着で寝て風邪引いたりするなよ」

杏「そしたら休めるからそれも良いね」

P「そんな事になったら茜と麗奈に『なんでもしていい』って言って見舞いに行かせる」

泰葉「楽しそうですね」フム

杏「風邪引いてる時にその二人はキツイかな?」

P「自動的にきらりも行くだろうな」

杏「……うん。まだ夜は寒からね」

イヴ「そうですね〜。まだまだブリッツェンが手放せないです〜」

P「じゃあ、気を付けてな」

イヴ「は〜い。ブリッツェン、ご〜!」

ブリッツェン「ブモ〜」トコトコ

P「あの大荷物に杏まで乗せて…。頑張れ、ブリッツェン」

泰葉「ふふっ。ブリッツェン、今日は大活躍ですね」

P「そうだな……あれ!?泰葉、一緒に帰ったんじゃないの?」

泰葉「はい。Pさんと一緒に帰りたくて…。ダメでしたか?」

P「いやダメじゃないけど…。うん。桜でも見ながらゆっくり歩いて帰るか」

泰葉「はい♪せっかくですから、手も繋いで帰りませんか?」

P「………それはダメ」

泰葉「残念。あと、少し寄りたい場所があるんですが。付き合って貰って良いですか?」

P「何か買い物?」

泰葉「はい。桃華ちゃんのお誕生日プレゼントを買いに行こうかと…」

P「なるほど。じゃあ俺も一緒に何か買おうかな…」

ちひろ「薄々そんな気はしてましたが、結局今年もこのままなんですね…」ハァ

P「そうみたいですねえ」ハハハ

ちひろ「なんで他人事みたいに言ってるんですか…」

P「いやあ」ハッハッハッ

ちひろ「まったく。衛生面もありますから、コタツ布団は定期的に洗濯してくださいね」

P「あいさー!」ビシッ

ちひろ「はぁーーーっ…」


杏「やっぱり怒られてる。んー…二枚…いや、一枚かな」

イヴ「でもこれで今年も安泰ですね〜。三枚で〜」

泰葉「Pさんのおかけですね。全部で」

杏「ほう。勝負に出たね…。じゃあ、いくよ」

杏「ストレート!」

イヴ「ワンペアです〜」

泰葉「残念。ぶたさんです。ぶぅ」

P「なに?今日はポーカー?」

泰葉「はい。そしてたった今今夜の夕飯はPさんのお家でする事になりました」

P「え?何それ?初耳」

杏「よろしくね、プロデューサー」

P「聞いてないってば!」

泰葉「ふふっ。楽しい…」



おわるんですけど…

以上、読んでくださった方ありがとうございました
何故清美と一緒なのにバレンタイン衣装じゃないのかと…
そして今年こそ泰葉がランクインしますように

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