ルミネ・ザ・μ's! (17)

よしもとクリエイティブエージェンシー×ラブライブ!

不定期更新

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『見送り』

音ノ木坂空港

アナウンス『間もなく、アメリカ行きの便が――』

ことり「……そろそろ時間かぁ」

海未「ことりーーーー!!」ダダダダ

ことり「あれ、海未ちゃん?どうし―――」

海未「ラブアローパンチ!!」ドシュ

ことり「ぴでぶ!!」

海未「どうしたもこうしたも高坂穂乃果もありません!!なぜアメリカに留学すること、黙っていたのですか!?」

ことり「えっ……?」

海未「理事長に聞かなきゃわかりませんでしたよ!私達に言いづらかった気持ちはわかりますが、このまま、あ、会えなくなるかも、し、しれないのに…」グスッ

ことり「いや、あの…海未ちゃ……」

海未「…すいません、取り乱しました。あなたが選んだ道ですもんね。私に引き止める権利なんてありません。ことり、あなたならアメリカでもやっていけま――」

ことり「海未ちゃん!!」











ことり「私、二泊三日の旅行なんだけど……」







海未「……はい?」










海未「え?で、でも、理事長が、なんか、留学みたいなニュアンスで…え?」

ことり「……でも、勘違いでも駆けつけてくれたんだね?うれしいな」

海未「ぁ…その……はい///」

ことり「ふふ、ありがとう。じゃあ、行ってくる―――」







穂乃果「ことりちゃーーーーーん!!!」



ことり「え、ほ、穂乃果ちゃ――」

海未「ほ、穂乃果!?ち、違うんです!待ってくださ―――」



























バサァ!!(翼の書かれた旗を振りかざしながら)

穂乃果「このおーーーぞらーーにーーーー!!翼をひろーーーげーーーー!!飛んでーゆきたーーいーーよーーーーーー!!!」ブンブン

ことり「」

海未「あぁ…」



穂乃果「ふぅ…」やりきった顔



海未「ほ、穂乃果...貴女も...」

ことり「穂乃果ちゃん...」

穂乃果「ことりちゃん!がんばってきてね!!」














穂乃果「―――三日間の旅行!!」

ことり・海未「え、知ってたの!?」





海未「ほ、穂乃果。貴女、ことりが二泊三日の旅行だと知っていて、」

ことり「そんな旗まで作ってくれたの?!」

穂乃果「うん!私は、旅行にいくことりちゃんを応援しに来たんだ!!3日だろうが10年だろうが、盛大に見送ってあげるのが、親友って者でしょ!?」


海未「あ…」

ことり(うれしいけど、みんな見てるしすっごい迷惑だよー!!)


穂乃果「ん…?そういえば、海未ちゃんは何か勘違いしてたの?」


海未「……いえ、勘違いなんてしてません!!ことり!2泊3日の旅行、頑張ってきてください!」

ことり「海未ちゃん!?さっき留学って
海未「ラブアローキック!!」
ことり「ちゅべら!!」




穂乃果「…あれ?おかしいな。泣かないって決めてたのにっ…!」

ことり「な、なんの涙なのそれ…?」

海未「ことり、大きくなって帰ってきてくださいね?」

ことり「いや、だから―――」


穂乃果「そんなことりちゃんに、この歌を送るよ。聞いてください。『夢なき夢は夢じゃない』」






穂乃果「ほらI say fight!君のためーにー 笑顔で背中押すーよー!」

海未「いちーばーんーにーなーろーう そーれがー君さ!」

知らないおっさん「I say fight!私の応援」

知らない外国人「イツーデーモー、アチュイママーナンダyoー!」

アナウンス『だーかーらー絶対にー 負けない-』

空港中の人「「「夢なきー夢はー 夢じゃないー」」」


























ことり「」







穂乃果「ことりちゃん、私たち、ずっと待ってるから」

海未「ええ、あの約束の―――」

穂乃果・海未「桜の木の下で―――」シュタッ





ことり「」

ことり「穂乃果ちゃん、海未ちゃん……」


















ことり(やっぱ留学しよ)


おわれ



『同棲』









希「……悪いけど、出てってくれへんかな?」



希「いや、君が嫌になったとか、そういうんじゃないんやけど」



希「もう君とは……この家で暮らしていかれないんよ…」



希「だからお願いや……出てってくれへん?」






???「……み」








































エリーチ蚊(人間サイズの蚊)「認められないわぁ!!」



希「ごめん!ほんっっまにごめん!」

エリーチ蚊「いやいや、おかしいじゃない。確かに、確かに私は蚊よ?」

エリーチ蚊「でも今まで同棲して3年、一度だって喧嘩したことなかったじゃない!」

エリーチ蚊「それに、私はいつだって希から血を吸わせてもらえるし、貴方は貴方で、痒いのが?何だったかしら?」

希「……気持ちいい」

エリーチ蚊「そうよね?痒いのが気持ちいいのよね?ならgive and take成立しまくりじゃない。」

希「…確かに、エリーチ蚊の言う通り。ウチは痒いのが気持ちいい、エリーチ蚊は吸いたいときに吸える、確かにそうかも知れへん」

エリーチ蚊「えぇ、そうでしょ?」フフン

希「いや、でも………」




































希「デカなりすぎやろ!」

エリーチ蚊「」




エリーチ蚊「やっぱり?」

希「うん」

エリーチ蚊「ひいてる?」

希「ひいてる」

エリーチ蚊「まぁ、身長的には希より大きいものね……え、いつぐらいからひいてるの……?」

希「エリーチ蚊が拳ぐらいに大きさになってからかな」

エリーチ蚊「一年目の冬じゃない……」

希「さすがにそこまで大きくなられたら困るやん…」

エリーチ蚊「し、仕方ないじゃない!貴方から栄養をいっぱい貰うんだもの!!無理やり吸わされた時だってあるのよ!?」

希「いや確かに、ウチからエリーチ蚊に『血すぅて』って言ったこともあるよ」

エリーチ蚊「そうよ!一日120回はさすがにきつかったわ!」




希「責任はウチにもあるかもしれん、けど、今なんか君に血吸われると、体重5キロ減るんやで?吸い過ぎちゃう!?」

エリーチ蚊「……それはごめんなさい。希の血美味しくて」

希「ウチ、クラスメイトから『何ダイエットしてんの?』って聞かれたらなんて答えればええんよ?『蚊ダイエット』なんて言える?!」

エリーチ蚊「……まぁ、確かに私もこのままじゃいけないと思ったわ。だって血を吸うたびに、希のスカートがズレ落ちてるんですもの」

希「ウチ今血確保のために、主食レバーや。大好きな焼き肉屋行っても、レバーしか食べられへんウチの気持ち、わかる?!」

エリーチ蚊「でもむしろその方が希もリバウンドしなくていいんじゃ」

希「はったおすでほんま」



ちょっと今日はここまで

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