ことり「真姫ちゃんためだから…。」 (7)

ほのことまきです。
sage進行

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「真姫ちゃん」

…そうつぶやくだけで心の中に薔薇色の気持ちが溢れ出してくる。

愛おしい彼女の顔が頭の中に浮かんでは消え、浮かんでは消える。

一人きりの部室はなんだか少し寂しくて

「真姫ちゃん」

と彼女の名前をもう一度つぶやく。

すると、

「なによ?さっきから私の名前を呼んで!」

「う、うわぁ!? い、いたんだ真姫ちゃん」

「はぁ?ずっと私はここにいたでしょ。それにあなたずっと私を呼んでたじゃない、本読んでたから無視してたけど」

ホッ、と心の中で安堵の溜息を漏らす。

ここは適当にごまかしておこう。まだ気持ちを伝えるなんて、心の準備ができてないもん。

「もぅ、無視なんてひどいよ真姫ちゃん!穂乃果怒っちゃうよ!」がおー

「はいはい、で?私に何の用かしら」

「あー、えっとなんだったけ?忘れちゃったよ」アハハ

「ふーん、まぁいいわ。どうせ穂乃果のことだから忘れちゃうぐらいどうでもいいことなんでしょうから」

「アハハ…。」

どうでもよくはないんだけどなぁ

「それより穂乃果。今日は生徒会の仕事、行かなくていいの?」

「あー、そういえばそうだった」

「まったく…。早く行かないと海未に説教されるわよ」

「そうだけどさ〜、もうちょっと真姫ちゃんと一緒にいたいなー?」

そう言うと真姫ちゃんは顔を赤くして
「好きにすれば」
なんて気の無い返事をする。
照れてるのを誤魔化しきれていない真姫ちゃんも可愛いなぁなんて思っていると、ガラガラと至福のひと時を終わらせる嫌な音が聞こえてくる。

「穂乃果〜」

げっ!海未ちゃん!

「げっ、じゃありません」

「えっ!?、海未ちゃんってもしかしてエスパー?」

それと口に出てたのかな?

「穂乃果の考えてることは大体分かります。さぁ、行きますよ穂乃果。生徒会の仕事が残っています。」

もうちょっと真姫ちゃんといたかったなぁ。

「ちぇっ、しょうがないなあ〜」

「しょうがなくありません!少しは生徒会長としての自覚を持ってください!」

「わかってるよ〜」

「じゃあね、真姫ちゃん練習頑張ってね。」

「またね。あなたも生徒会の仕事頑張りなさいよ」

「うん!」


よーし!頑張るぞー

じゃあね真姫ちゃん。
その一言を残して穂乃果は行ってしまった。

それまで賑やかだった部室に静寂聴が訪れる。

「静かね」

本当に静かだ。穂乃果がいないだけでこんなに静かになってしまう。

「…。」

今日はにこちゃんと一緒に花陽と凛は屋上で練習をするって言ってたし…。

音楽室でも行こうかしら?

そうすれば生徒会の仕事が終わった穂乃果ぎくるかもしれないし…。

そうと決まったら即実行ね。

「鍵はここに置いておけばいいわよね。」






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