不知火「不知火です」提督「うん」 (124)

不知火「不知火です」
提督「うん」
不知火「艦娘やってます」
提督「そうだね」
不知火「貴方は司令官ですね」
提督「一応ね」
不知火「宜しくお願いします」
提督「宜しく」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1427698154

不知火「建造です」
提督「デイリー任務だよ」
不知火「資材は幾ら使いますか?」
提督「最低値でいいや」
不知火「了解です」
提督「結果は、っと」

つ 00:24:00

不知火「陽炎型ですね」
提督「だね」
不知火「待ちましょうか」
提督「うん」

不知火「建造が終了したようです」

提督「わー」

陽炎「やっと会えた!陽炎よ!宜しくね!」

不知火「おー」
提督「おー」

提督「それじゃあ出撃お願い」

陽炎「はーい」

不知火「了解です」

提督「気を付けてね」

陽炎「この陽炎に任せなさい!」

不知火「不知火も頑張りますので」

提督「行ってらっしゃい」

かげぬい「行ってきます!」

不知火「鎮守府近海です」

陽炎「そうね」

不知火「ちらほらと深海棲艦がいます」

陽炎「駆逐級ばっかりだけどね」

不知火「まだ不知火たちでは苦戦します」

陽炎「建造されたばかりだしね」

不知火「程々に頑張りましょう」

陽炎「おー」

不知火「作戦が終了しました」

陽炎「ただいまー」

提督「おかえり二人とも」

不知火「陽炎、不知火ともに小破です」

陽炎「ボスには行けなかったけどね」

提督「上出来上出来」

不知火「疲れました」

陽炎「ねー……」

提督「入渠しておいで」

不知火「ふう」

陽炎「ふへー、生き返るー」

不知火「です」

陽炎「とりあえずは司令も良い人っぽいし良かったわ」

不知火「ですね」

陽炎「ふー……あれ、ここドッグは最大拡張されてるのね」

不知火「そういえば」

陽炎「私たち以外の艦娘は居なさそうだけど……」

不知火「ふむ」

【執務室】

提督「あ、おかえり」

不知火「良いお湯でした」

陽炎「ねえ司令。この鎮守府って私たち以外は居ないの?」

提督「間宮さんとか、あと明石と大淀はいるよ」

陽炎「……それだけ?」

提督「それだけ」

陽炎「それにしては広いような……」

提督「まあ、ちょっとね」

不知火「?」

提督「や、ここも元々は結構な艦娘が居たんだけどさ」

陽炎「うん」

提督「全員異動になっちゃって」

不知火「え?」

陽炎「全員異動って……何でまた」

不知火「何かあったのですか?」

提督「僕も上層部から命令されただけだから……」

陽炎「それにしても異常じゃない?」

提督「ま、何にせよいまは君たちだけさ」

陽炎「まあいいけど……因みに司令、階級は?」

提督「少将やってます」

陽炎「少官……かなり偉い人!?」

不知火「凄いです」

提督「えへん」

陽炎「とりあえず艦隊の指揮は大丈夫そうで安心だわ」

提督「任せて」

不知火「期待します」

×少官○将官

提督「ま、今日は遅いし、艦隊業務は終了だよ」

陽炎「はーい、お疲れ様」

不知火「お疲れ様です。司令はこの後は?」

提督「僕はご飯食べに行くよ」

不知火「それならお供します」

陽炎「あ、私も!」

提督「じゃあ一緒に行こっか」

【食堂】

提督「御免下さい」

かげぬい「ごめんくださーい」

間宮「あら提督。それと……新しい子たちも」

不知火「不知火です」

陽炎「陽炎です」

提督「カレーライスお願いします」

間宮「はい喜んで。お二人は?」

不知火「何がありますか?」

間宮「カレーにおうどん、サンドイッチにハンバーグ」

間宮「デザートにプリンなんかもありますよ」

不知火「なら、ハンバーグとプリン下さい」

陽炎「私はサンドイッチにします」

間宮「はーい」

【おゆはん持って着席】

提督「じゃあ、頂きます」

陽炎「いただきまーす!」

不知火「頂きます」

陽炎「はむはむ」

不知火「もきゅもきゅ」

提督「どう?」

陽炎「んっ、美味しい!」

提督「よかった」

不知火「ぱきゅぱきゅ」

提督「不知火も美味しい?」

不知火「むきゅむきゅ」(頷き)

提督「そっか」

陽炎「そんな口いっぱいに頬張らなくても」

提督「食堂は大体いつも開いてるから、好きに使ってね」

陽炎「はーい」

不知火「ふぁい」

提督「部屋はいっぱい余ってるから、勝手に自室に使っていいから」

陽炎「やったぁ!」

提督「まあそれ以外も後々、かな」

不知火「んっ…………ふう、了解しました」

提督「美味しかった?」

不知火「はい」

陽炎「食べるの早いわね……」

不知火「プリンがまだです」

陽炎「あ、はい」

提督「ご馳走様でした」

かげぬい「ご馳走様でした」

提督「それじゃ、後は自由にしてね」

陽炎「はーい」

提督「僕は執務室にいるから、何か用があったら来て」

不知火「? もう終業したのでは?」

提督「や、若干やる事が残ってまして」

陽炎「何なら手伝おっか?」

提督「大丈夫だよ。ありがとう」

不知火「……ふむ」

【陽炎と不知火の部屋(仮)】

陽炎「相部屋で良いの?」

不知火「一人は寂しいです」

陽炎「それもそうね」

不知火「家具も結構残ってますし」

陽炎「前の住人が置いて行ったのかな」

不知火「さあ」

陽炎「さて、やる事が無い訳だけど」

不知火「現在時刻二〇〇〇です」

陽炎「何しよう?」

不知火「……不知火は司令の所にでも行こうかと」

陽炎「あ、お手伝い?」

不知火「です」

陽炎「要らないって言ってたけど」

不知火「要らないとは言ってません。大丈夫と言ってました」

陽炎「あ、そっか」

不知火「なんにせよお世話になる方ですから、交流を深めたいです」

陽炎「な、何か饒舌ね不知火……」

不知火「ですか?」

陽炎「まあ良いけどさ」

【執務室】

陽炎「こんばんわー」

不知火「お邪魔します」

提督「あれ、二人とも来たの?」

陽炎「暇だったからね」

提督「それもそっか」

不知火「司令はお仕事です?」

提督「うん。ちょっとだけ引き継ぎ的なのをね」

不知火「引き継ぎ?」

提督「前に居た艦娘たちの行った鎮守府に色々と資料とか送ってるんだ」

陽炎「へー」

不知火「……前に居た艦娘について、聞いても宜しいです?」

提督「良いよ」

陽炎「あ、良いのね」

提督「別に隠す事じゃないし」

提督「と言っても何を話そうか」

不知火「どんな方が居られたんです?」

提督「ん、金剛型戦艦姉妹は居たよ。秘書艦は榛名さんだったしね」

陽炎「ほうほう」

提督「重巡なら妙高型の子とか、軽巡なら由良型の子とか」

不知火「駆逐艦は?」

提督「特型の子がいっぱい居たね。初めて会ったのは吹雪ちゃんだった筈」

陽炎「かなりの量の艦隊ね」

不知火「凄いです」

提督「えへへ」

陽炎「陽炎型は居なかったの?」

提督「うん。前の子たちを合わせても二人が初めてかな」

不知火「不知火は司令の初めてだったのですね」

提督「だね。僕の初めてだ」

陽炎「ちょっとアレな感じね……」

不知火「?」

提督「?」

陽炎「な、何でもないです」

不知火「練度はどの程度だったのですか?」

提督「えーと、確か皆限界にはなってた筈だよ」

陽炎「限界!?全員が!?」

提督「まあ深海棲艦が現れた時から指揮してるしね」

陽炎「そうなんだ……」

不知火「とても強い艦隊だったんですね……」

……緊急で夜勤入るとか

ぅおい!?
待ってるぞ!

一旦乙かな?
今更ながら>>1が名前欄を変えてることに気が付いた

提督「前までこの辺は深海棲艦の泊地があったからね。それぐらいの練度は必要だったんだ」

不知火「今は泊地は無いんですか?」

提督「うん」

不知火「成る程……読めて来ました」

陽炎「え?何を?」

不知火「上層部が司令の元から艦娘を異動させた理由です」

提督「ふむ」

スマホから失礼。>>1 です。
立てて早々申し訳無いんですか夜中まで戻れそうにない……
続きは書くつもりなのでまた夜中に……

>>27 済まぬ、急に仕事先から連絡きたんだ……
>>28 陽炎型提督なのです!

おつおつ
仕事頑張ってくれ
ゆっくり更新待ってるよ

おつ

ムリしないでねw


陽炎「どういう事なの?」

不知火「不知火たちがこの鎮守府に居るという事は、少なくとも此処がまだ対深海棲艦の防衛戦であるのは間違いないです」

陽炎「そりゃあ近海にも居たしね」

不知火「しかし高翌練度の艦が十数隻も必要な程、戦力は必要ないとも思われます」

陽炎「え、何で?」

提督「……」

不知火「司令官と前任の艦娘たちが、深海棲艦の泊地を破壊したからです」


陽炎「泊地を破壊って……あっ」

不知火「そう、つまりこの近辺の深海棲艦出現率、及び性能は劇的なまでに減少したのでしょう」

提督「それで上層部は【此処にはもう強い艦娘は必要ない、他の手薄な戦線に回そう】って考えたみたいだね」

不知火「やはりそうなんですね」

提督「不知火の言ってるので全部だよ。少なくとも僕が上から聞いたものはね」

陽炎「……何だかやな感じね」

不知火「効率を考えれば間違っていない判断でしょう」

提督「まあね」

陽炎「でも!それじゃ艦娘や司令の信頼関係とかは!」

不知火「それは陽炎の言う通りです」

提督「ま、上層部的には艦娘は道具って扱いだからね」

陽炎「……司令も、そう思ってるの?」

提督「二人にはどう見える?」

不知火「少なくとも不知火には、司令がそういう方には見えないです」

陽炎「私も。まだ一日も一緒に居ないけど、そう思うわ」

提督「そっか、ありがとう」

不知火「それに、その書類も艦娘たちへの手紙でしょう?」

陽炎「えっ?」

提督「あ、バレてた?」

不知火「少しだけ見えた内容から推察したまでです」

提督「あはは、成る程ね」

不知火「自分の元から去った艦娘たちに、そのように出来る司令官なら、不知火も信頼出来ます」

陽炎「うん、陽炎も不知火とおんなじ気持ちよ」

提督「……恥ずかしいな」

不知火「照れてます?」

提督「うん。結構……それじゃあ改めて」

陽炎「?」
不知火「?」


提督「不知火、陽炎、これから宜しく。一緒に頑張ろう!」



不知火「はい。ご指導ご鞭撻、宜しくです」

陽炎「陽炎の活躍、期待してね!」


仕事先からとりあえず一段落つけるところまで。
もうちょっとで帰れるから続きはそれからで。

>>33 >>34 サンクス。上司から緊急夜勤の代わりに明日の休みをもぎ取ってやったから続けれそうだ

ごめん由良型であってたっぽい

>>43 済まぬ……普通にミスってたわ……由良が好きなものでな……

【翌日】

不知火「朝です」

陽炎「おはよー」

不知火「今日も一日頑張りましょう」

陽炎「そうね」

不知火「手始めに朝ご飯から」

陽炎「司令も誘う?」

不知火「勿論です」

陽炎「じゃあ準備して行きましょう」

不知火「おー」

提督「あ、不知火と陽炎。おはよう」

不知火「おはようございます司令」

陽炎「おはよーございます!」

提督「丁度良かった。一緒に朝ご飯食べない?」

陽炎「わ、ナイスタイミング!」

不知火「不知火たちも司令を誘おうと思っていた所でした」

提督「それは良かった。じゃあ一緒に食堂行こう」

陽炎「はーい!」

不知火「です」

【食堂】

間宮「おはようございます提督。不知火さんと陽炎さんも」

提督「おはようございます」

かげぬい「おはよーございます!」

間宮「今日は何にします?」

提督「目玉焼き定食お願いします」

陽炎「私は焼き鮭定食で!不知火は?」

不知火「……?このお子ちゃまモーニングというのは?」

間宮「おにぎりと玉子焼きとたこさんウィンナーにサラダの付いたセットですね」

不知火「それでお願いします」

陽炎「それで良いんだ……」

【揃って着席】

提督「頂きます」

陽炎「いただきまーす!」

不知火「頂きます」


提督「間宮さんのご飯は美味しくて生きるのが楽しい」

陽炎「分かるー……」

不知火「もきゅもきゅ」

提督「……昨日も思ったんだけど」

不知火「ぱきゅ?」

提督「不知火の食べてる時の音が可愛い」

陽炎「可愛いっていうよりどうなってるのか気になる音じゃ……」

不知火「むきゅむきゅ」

不知火「不知火です」

提督「うん」

不知火「陽炎型の二番艦です」

提督「そうだね」

不知火「姉妹艦は多いです」

提督「十九人だっけ」

不知火「はい」

提督「多いね」

不知火「です」

不知火「陽炎は一番艦です」

提督「だね」

不知火「お姉ちゃんです」

提督「そう呼んであげないの?」

不知火「……少し、気恥ずかしいです」

提督「可愛い」

不知火「あぅ」

陽炎「呼んだ?」

不知火「あっ」

提督「陽炎は不知火のお姉ちゃんだね、って話」

陽炎「ほうほう」

提督「陽炎は不知火にお姉ちゃんって呼んでほしくない?」

陽炎「……ちょっと呼んでほしいわね」

提督「だって」

不知火「あぅう」




不知火「えぇと……」

陽炎「じーっ」

提督「じーっ」

不知火「…………ね……ちゃん……」

陽炎「聞こえないー」

不知火「……かげろ……おね……ちゃん」

提督「はっきり言わなきゃ」

不知火「っ……陽炎お姉ちゃん!」

陽炎(可愛い)

提督「可愛い」

不知火「あぅぅう……」

不知火「ぷしゅー……」

陽炎「お姉ちゃんと言えばさ」

提督「うん」

陽炎「私の妹たちはまだ着任してないのよね」

提督「そもそも今は君たちしか居ないけどね」

陽炎「建造しましょう?」

提督「ん、良い機会だし、しよっかな」

陽炎「やったぁ!」

不知火「ぷしゅぷしゅ……」

提督「まだ照れてるの?」

不知火「ぷしゅ……」(頷き)

提督「回してきたよ」

陽炎「はっやーい!」

不知火「どうでした?」(漸く照れが治まった)

提督「最低値とレア駆逐艦レシピ、後ついでに戦艦と空母のレシピも」

陽炎「思った以上の大盤振る舞い!?」

提督「で、結果なんだけど」つ

→00:24:00
→00:24:00
→04:00:00
→06:00:00

陽炎「」
不知火「」
提督「自分でも驚いてる」

【中略】

提督「二十四分経ちました」

不知火「経ちました」

陽炎「どきどき」


黒潮「黒潮や!よろしゅうな!」
雪風「」

【中略】

提督「二十四分経ちました」

不知火「経ちました」

陽炎「どきどき」


黒潮「黒潮や!よろしゅうな!」
雪風「陽炎型駆逐艦8番艦、雪風ですっ!」

提督「おー」

不知火「見事に被りませんでしたね」

陽炎「被るとか言わないの」

黒潮「陽炎ちゃんと不知火ちゃんもおるんやねー」

陽炎「私たちしか居ないとも言うけどね」

雪風「雪風、皆と一緒で嬉しいですっ!指令のお陰ですね!」

不知火「ですね」

提督「いやいやそんな」

不知火「いやいや」

提督「やいやい」

黒潮「仲良しなんやね」

陽炎「まあ私たちしか(ry」

雪風「えへへっ」

提督「さて、これで少しは安定した出撃が出来そうだね」

不知火「ですね」

陽炎「やっと鎮守府近海から進めるのね」

黒潮「うちらがおったら百人力や!」

雪風「雪風、何時でも出撃出来ますっ!」

提督「や、まずはある程度練度上げないと」

黒潮「やー、1-1ぐらい平気やってー」

提督「えっ、1-4だよ?」

黒潮「えっ」

雪風「えっ」

提督「えっ」

陽炎「まあそういう反応になるわよね」

不知火「……」(窓の外に飛んでる鳥が気になってる)

黒潮「い、1-3まで駆逐艦二人で……?」

提督「まあね」

雪風「む、無謀ですよっ!」

提督「そうは言っても……」

陽炎(Lv31)「私たちだけで十分だと思って……ねえ不知火?」

不知火(Lv32)「……!?」(窓枠に鳥が留まったのに目を見開いている)

陽炎「……不知火?」

不知火「えっ、あっ、はい。そうですね?」

黒潮「はえー……凄いんね二人とも……」

不知火「……っ!」(鳥が羽ばたいて行ってしまったのに気づく)

不知火「…………」(しょんぼりしている)

提督(可愛い)←しっかり見てた

雪風(可愛いですっ)←提督の目線を追って気づいた

提督「まあそんな訳だから、黒潮と雪風は演習からだね」

くろゆき「了解や(ですっ)!」

提督「陽炎と不知火も一緒にお願い」

陽炎「りょーかい」

不知火「です……」

提督「……後で鳩に餌あげに行く?」

不知火「行きます」

提督「分かった」

陽炎「チョロいなあ……」

【鎮守府合同演習場】

不知火「という訳で演習です」

陽炎「相手の艦隊はまだかしら?」

黒潮「なあなあ陽炎ちゃん……」

陽炎「なあに?」

黒潮「この装備って……」(12.7cm連装砲B型改二&五連装(酸素)魚雷)

陽炎「あー、司令が前に指揮してた艦娘たちの置き土産らしいわよ」(10cm高角砲*2&13号対空電探改)

雪風「ふえ?どーゆー事ですか?」(同黒潮)

不知火「かくかくしかじか」

雪風「しかくいむーぶですねっ!」

不知火「そういう訳です」

陽炎「いやそれじゃ分かんないでしょ……」

黒潮「へー、強い艦隊やったんね」

雪風「少将さんなんて凄いですっ!」

陽炎「通じたっ!?」

不知火「ふふん」

陽炎「って不知火、あんた装備忘れてる」

不知火「あ」

雪風「いや一大事じゃないですか!?」

陽炎「おっちょこちょい過ぎよ、もう」

黒潮「おっちょこちょいで済ましてええんかな……」

不知火「ごめんなさいです……」

陽炎「仕方ないわね、私の主砲一個貸してあげるわ」

不知火「ありがとうございます」

雪風「そ、それで大丈夫なんですか?」

陽炎「まー、どうにかなるでしょ」

黒潮「えぇ……」

【合同演習場提督室】

提督「やあ」

同期提督(以下同期)「おう、お前が相手か」

提督「あれ、事前に通知来てたよね?」

同期「いや、何かこう、ノリで」

提督「成る程」

同期「お前んとこから来た艦娘は元気にしてるぜ」

提督「よかった」

同期「まあ今回連れて来ては無いんだが」

提督「そっか」

同期「……『異動艦娘の前提督との接触は例外を除き禁ず』……ってのは酷いよな」

提督「今の提督との信頼関係にちょっとでも影響を与えるのは好ましくない、って事だよ」

同期「理屈の上ではな」

提督「ま、元気にしてるなら僕は満足だよ」

同期「……お前らしい意見なこって」

提督「今は今の艦娘たちが居るからね」

同期「っと、遅ればせながらうちの艦隊も到着したぞ」

提督「そういえば何かあったの?」

同期「いや、気にするな」

提督「そう?じゃあ始めよっか」

同期(……元お前ん所の艦娘が一時拘束しなきゃならないぐらい暴れたなんて言えねえもんな……)



??「うぇぇン!!!こんな仕打ちあんまりデース!!!!!!」

【戻って演習場】

不知火(旗艦)「宜しくお願いします」

摩耶(同期艦隊旗艦)「おう、宜しく」

陽炎「こっちは駆逐艦4です」

鳥海「あら、増えたんですね。此方は重巡2軽巡2軽空母2です」

黒潮「ちょっ、勝てる気せーへんねんけど……」

雪風「幾ら雪風でもこの差は流石に……」

阿賀野「阿賀野、張り切っちゃうんだから!」

能代「程々にね。転んだら駄目よ?」

阿賀野「転ばないわよ!?失礼しちゃう!」

千歳「ゆ、油断は駄目よ。本当に……」

千代田「?千歳お姉どうしたの?」

千歳「う、ううん……何でもないの……」

黒潮「……?」

………
……


『演習開始、一分前』

陽炎「さぁて不知火、いつも通り行くわよ」

不知火「了解」

黒潮「へ?いつも通りって……」

陽炎「黒潮と雪風は対空と威嚇射撃お願いね」

雪風「えっ、あっ、はい!」



摩耶「来るぜ、こっちもいつも通りだ」

鳥海「もう、それじゃ初めて彼処の艦隊と演習する子たちは分かんないでしょ」

摩耶「とっと、悪い悪い」

能代「?相手は駆逐艦四隻だけですよね?」

千代田「適当にやっても勝てるぐらいだと思うけど……」

摩耶「あはは、まあ普通に考えればな」

『演習開始、十秒前』

千歳「っ、千代田!艦載機発艦用意!」

千代田「えっ、あっ、うん!」

摩耶「時間がねぇな、阿賀野、能代」

あがのしろ「は(ぁ)い!」

『演習、開始』

摩耶「千歳たちの護衛を頼むぜ!」

能代「へっ!?りょ、了解!」

鳥海「じゃ、後宜しく!」

阿賀野「はぁい!阿賀野におまかせ!」



不知火「駆逐艦、不知火、出る!」

陽炎「両舷全速!陽炎、出撃します!」


黒潮「ちょっ、いきなり突撃かいな!?」

雪風「む、無茶です……っ、敵艦載機、多数接近!」


不知火「陽炎!」

陽炎「ええ、全力で進むわよ!」

不知火「じっとしてるのは性にあいませんからね……!」

りゅうせい と すいせい の ばくげき !


千代田「よし、当たった!」

千歳「……っ!」


かげぬい「まだまだぁ!!」

千代田「そんな!?確かに当たってた筈なのに!?」

千歳「や、やっぱり避けられてる……!」


黒潮「ど、どないなっとるんあの二人……」

雪風「……爆撃が当たる瞬間、二人同時に主砲を海面に砲撃してました」

雪風「その衝撃で、大きな水しぶきを作ると同時に、少しだけ不知火ちゃんたちの走行速度と角度が変わったんです」

黒潮「ゆ、雪風ちゃん、今の見えたん!?」

雪風「ちょっとだけですけど……」

黒潮「や、十分見えとるって……」


摩耶「ははっ、相も変わらずギリギリの事しやがるぜ」

鳥海「まだ彼処とは両手の指にも満たない回数しか演習してないけど……本当に毎回よくやるわね」
      ・・・・・・・・・
摩耶「それで半分以上負けてりゃ世話無いぜ」

鳥海「まあね。でも今回は勝つんでしょう?」

摩耶「ああ、相手も手数が増えたみたいだが、あたしらの方が戦力は多いしな」

鳥海「油断は禁物よ。またやられちゃうわ」

摩耶「分かってる……来るぞ!」


陽炎「不知火!私が重巡を食い止めるからっ、その隙に空母を!」

不知火「了解っ!」


黒潮「う、うちらも援護するで!」

雪風「はいっ!」


鳥海「射程圏、入ったわ!」

摩耶「よっしゃあ!摩耶様の攻撃、喰らえっ!!」

鳥海「よーく狙って……撃てぇーっ!!」

陽炎「当たるかぁ!」

不知火「つまらないっ!」

摩耶「ちっ!流石に駆逐艦はすばしっこいな!」

鳥海「当たらないとしても、近づけさせない!」

【演習場提督室】

同期「……相変わらずえげつない戦い方させるなぁ」

提督「えげつないって」

同期「いやだって、幾ら駆逐艦が速いといえど相手の懐まで全力で接近するなんて命知らずも良いところだろ」

提督「演習だからね。やれる事はやってみるのさ」

同期「まあそれを普通にこなしてる艦娘も艦娘だが……」

提督「陽炎型は優秀だよね」

同期「……そうだな」

同期(……お前が指揮した場合は異常と言ってもいいかもしれんレベルだよ)

同期「っと、うちの摩耶たちの得意な距離に入ったな」

提督「……」


摩耶「おらおらおらぁ!」
鳥海「当たれ当たれぇ!」

陽炎「ぐぅっ!」
不知火「ぬぐっ……」


同期「よし、うちが押してるな……!」

提督「……あ」

同期「どうした?降参か?」

提督「不知火が艤装忘れてる……」

同期「……はぁっ!?」

提督「何か身軽だなあと思ってたんだよね……」

同期「おま、艤装忘れるとか何考えてるんだよ!?」

提督「あはは……おっちょこちょいだよね」

同期「おっちょこちょいで済ませんの!?」

提督「まあ、大丈夫でしょ」

同期「…………呆れてものも言えんわ」

提督「元気ないね。そんなんじゃ駄目だよ?」

同期「特Ⅲ型の三番艦の真似のつもりなら全然似てないからな」

提督「知ってた」

提督「……っと、行ったね」

同期「はぁ?……っ!?」



陽炎「陽炎あたーっく!」

摩耶「ぐあっ!?」

不知火「しらぬ……ぬいぬいあたーっく!」

鳥海「何で言い直したのーっ!?」



提督「よし、摩耶と鳥海を中破させた!」

同期「ま、まだだ!そっちの不知火と陽炎もほぼ中破の小破だからな!」
           リタイア
提督「いや、あの二人は降参かな」

同期「何をっ……!!」



雪風「五連装酸素魚雷!発射です!」

黒潮「いっけー!!」

摩耶鳥海「っ!!」

critical hit!

『摩耶、鳥海、大破判定』

摩耶「く、くっそー!!」

鳥海「私の計算が外れるなんて……」

陽炎「ナイス黒潮!雪風!」

黒潮「やー、何とか二人の後ろに着いて行ってて良かったわー」

雪風「えへへっ、雪風、頑張りました!」

不知火「っと、喜ぶのは後です!」

艦載機の群れ「ヤア」

陽炎「さっきまでは味方に当たらないように加減してたみたいね」

黒潮「まあだからうちらでも避けれたんやけどね」

雪風「き、来ます!」

不知火「あちらの軽巡も動き出します。不知火たちも全力であちらまで辿り着かなければ!」



千歳「千代田!ありったけの艦載機を!」

千代田「う、うん!」

能代「ま、まさか摩耶さんたちが負けるなんて……」

阿賀野「……ふーん、あの子たちもやるみたいね」

能代「えっ、あ、阿賀野姉?」

阿賀野「能代、千歳ちゃんたちをお願いねっ!」

能代「ちょ、ちょっとぉ!?」

不知火「皆、対空防御を!弾幕張りながら全力走行です!!」

黒潮「陽炎ちゃん!直上!」

陽炎「分かってるわっ……きゃあっ!?」

雪風「陽炎ちゃん!」

陽炎「くっ、中破……やっぱりスピード落ちてるわね……っ!」

不知火「それでも行くしかないわ……っ黒潮!」

黒潮「へっ……あわぁ!?」

『黒潮、大破判定』


阿賀野「うっふふ♪命中ねっ!」


陽炎「い、いつの間にっ!?」

不知火「警戒してたんですがね……!」

阿賀野「ふふん、最新鋭軽巡の阿賀野を舐めないでよ?」


同期「お、おお……!」

提督「……あの子、かなりやるね」

同期「俺は予想外で驚いてる」

提督「味方の攻撃位置を把握して、かつ通り易いルートで瞬時に接近か……最新鋭軽巡のネームシップは伊達じゃない、って訳だね」

同期「普段はぼんやりしてるやつなんだがな……」

提督「能有る鷹は、ってやつだね」

同期「嬉しいんだが釈然としない……」



阿賀野「ほらぁ!阿賀野の砲撃、受けてみなさいっ!」

陽炎「くっ……制空権を取られたままの戦いはやりにくいわね……!」

不知火「先程までも重巡二人にも足止めされて結局二手に別れられませんでしたからね……!」


阿賀野「お話するなんて余裕ねっ!」

不知火「くっ、不知火、中破……!」

陽炎「いよいよヤバいわねっ……」



雪風「陽炎ちゃん、不知火ちゃん、ここは雪風に任せて下さい」

陽炎「えっ?」

雪風「着任したての雪風にどの程度出来るか分かりませんが、それでも二人のお役に立てると思います!」

陽炎「む、無茶よ!幾ら雪風でも……」

不知火「そう、ならお願い出来ますか?」

陽炎「不知火!?」

不知火「陽炎、この子の二つ名を忘れた訳じゃないでしょう?」

陽炎「……幸運艦」

雪風「雪風には、幸運の女神がついてますから!」

陽炎「……分かったわ。でも無茶しないでね」

雪風「はいっ、頑張ります!それに陽炎ちゃんたちの方がよっぽど無茶してますもん!」

不知火「ふふっ……じゃあ陽炎、行きましょう!」

陽炎「ええ!不知火!」

阿賀野「っ!(何か来る!)」


かげぬい「かげぬいあたーっく!」


提督「今更だけど説明しよう!陽炎アタック及びしらぬ……こほん、ぬいぬいアタック及びかげぬいアタックとは!主砲を構えたまま全速力で突進する攻撃である!」


同期「い、いきなりどうした!?」

提督「あ、いや、気にしないで」



かげぬい「うりゃあ!!」

阿賀野「な、なんで水面に向かって……っ水しぶきで相手を狙えない!」


雪風「艦隊をお守りします!」

阿賀野「きゃあっ!?しゅ、主砲が破損!?」

雪風「今です!」

陽炎「ありがとっ!」

不知火「ここは任せました!」

阿賀野「くっ……!」


阿賀野「まんまとやられちゃったわ……」

雪風「ここは雪風がとおせんぼうします!」

阿賀野「……ね、なんでさっき私の主砲を正確に狙えたの?水しぶきで見えなかったのはどっちも同じなのに」

雪風「たまたまですよ?」

阿賀野「えっ」

雪風「えっ」

阿賀野「ぐ、偶然!?」

雪風「だって雪風、まだ初期練度ですもんっ」

阿賀野「じゃ、じゃあさっきのは賭けだったの!?殆ど失敗が決まってたような!?」

雪風「はいっ!でも失敗するなんて思ってませんでしたけどね!」


阿賀野「なんでそんな……っ!」


雪風「だって雪風には、幸運の女神様がついてますからっ!」


同期「あれが雪風……死神に嫌われた駆逐艦、か」

提督「なんか厨二くさい言い方だね」

同期「止めろ、ってかあれで初期練度値だっていうから笑えないんだよ……」

提督「練度なんて所詮、人間が勝手に数値化したものだしね」

同期「お前が言うと更に笑えねーよ」

………
……


不知火「という訳で演習終了です」

陽炎「負けちゃったー……」

提督「お疲れ様」

黒潮「見せ場なかったわー……」

雪風「雪風は良い経験が出来て良かったです!」

提督「あれだけ善戦出来れば十分だって」

不知火「それでも悔しいです……」

提督「よしよし」

陽炎「あー!不知火だけなでなでズルい!私も!」

提督「良い子良い子」

陽炎「えへへっ」

不知火「ふふん」

黒潮「……なんか思ってた以上に仲良さげやねー」

雪風「不知火ちゃんも陽炎ちゃんも嬉しそうですっ!」



摩耶「チクショー……してやられたぜ」

同期「お疲れさん。まあ勝てたし良かったよ」

摩耶「あたしら的には負けたようなもんだ!」

鳥海「確かに今回は阿賀野さんの思わぬ善戦のお陰の勝利だからね」

阿賀野「まあ雪風ちゃんと相対した時は負けると思ったんだけどねー」

同期「初期練度で耐久が低くて助かった、って訳だしな……」

能代「能代も、千歳さんたちが陽炎さん不知火さんを中破させてくれてたお陰でどうにか勝てました」

千歳「良かった……今回は勝てて……本当に良かった……」


千代田「(……ねえ提督、なんで千歳お姉は終始あんなに震えてたの?)」

同期「(あー……あいつな、前回の彼処との演習であの不知火にやられてるんだよ)」

千代田「(あ、やっぱりそういう……)」

同期「(しかもこっちは重巡2と駆逐2、雷巡と千歳だったから油断してたらしくてな)」

同期「(不知火に鬼のような形相で向かって来られたのが半トラウマになったらしい)」

千代田「(う、うわぁ……)」


陽炎「今回の反省はズバリ」

提督「不知火が装備を忘れたところかな」

不知火「ぬぐっ」

陽炎「そうよね。不知火に装備あったら勝てたもんね。私は連撃出来たし不知火も魚雷使えただろうしね。中破でも軽巡と軽空母ぐらい落とせただろうもんね」

不知火「ぬぐぐっ……」

提督「今度からは気をつけてね」

不知火「はい……」



提督「戦艦と空母二人の建造が完了したよ」

不知火「わーい」

陽炎「誰が来るのかしら?」

提督「四時間と六時間だったから……金剛型と翔鶴型だね」

不知火「強い方々です」

提督「だね」

提督「それではご対面です」

不知火「どきどき」
陽炎「わくわく」


榛名「高速戦艦榛名、着任しました!」

瑞鶴「翔鶴型航空母艦二番艦、妹の瑞鶴です!」


提督「おー」

陽炎「か、格好いい……」

不知火「です……」


陽炎「(……はっ、瑞鶴さんは分からないけど榛名さんは司令の前の秘書艦と同じ人じゃ)」

不知火「(あっ)」

陽炎「(し、司令の様子は……)」


提督「やあ、歓迎するよ二人とも」

榛名「貴方が提督なのですね。宜しくお願いします!」

瑞鶴「五航戦の力、期待してよね!」


不知火「……いつも通りですね」

陽炎「良かった……のかな?」


提督「さて、これでようやく一艦隊フルで組めるね」

陽炎「そ、そうね」

不知火「……そういえば黒潮と雪風の姿な見えません」

提督「あ、あの二人には遠征行ってもらってるんだ」

陽炎「そうなのね」

提督「多分そろそろ帰ってくる筈……」


雪風「指令!雪風、帰投しました!」
黒潮「艦隊の帰還やねぇ」

提督「噂をすれば」


提督「お帰りー」

雪風「成功です指令!やりました!」

提督「よしよし」

雪風「えへへっ」

黒潮「うちも頑張ったでー。褒めてーなー?」

提督「黒潮もありがとうね」

黒潮「えへへー」


不知火「むぅ、羨ましいです」

陽炎「ねー」

瑞鶴「ふーん、良い人っぽい提督さんじゃん」

榛名「ふふ、優しい方なのですね」

不知火「あっと、不知火です。宜しくです」

榛名「あらご丁寧に。改めて榛名です。宜しくお願いします」

陽炎「陽炎です!宜しくどうぞ!」

瑞鶴「瑞鶴よ。ツインテール同士宜しくね」

陽炎「そ、そんな接点に気づくとは……流石正規空母……」

瑞鶴「な、なんか尊敬の目で見られてる……」

榛名「なら榛名は不知火ちゃんとお揃いのポニーテールにした方が良いのかしら?」

瑞鶴「そういう問題じゃないとと思うわ」

不知火「わくわく」

陽炎「不知火もわくわくしないの……」


瑞鶴「それにしても、駆逐艦は陽炎型ばかりなのね」

提督「偶然こうなりました」

黒潮「たーまたま、たまたまやでー」

陽炎「言うと思った」

榛名「雪風ちゃん、スカート穿かなくて寒くないんです?」

雪風「雪風は沈みませんから!」

榛名「大丈夫です?」

雪風「大丈夫です!」

陽炎「あっちはあっちで和やかね」

不知火「不知火はお腹が空きました」

陽炎「フリーダムね不知火」

不知火「お腹が空いて力が出ません」

陽炎「何故あんパンのヒーローみたいに言うの……」

提督「おっと、もう夕方だね」

不知火「ご飯の時間ですね!」

陽炎「一瞬で元気になった!?」


提督「今日はもう出撃も無いから、終業で良いよ」

陽炎「やったぁ!」

不知火「ご飯ですね」

榛名「榛名、まだ何もしてないです……」

瑞鶴「私も……いや、何かしたい訳じゃないけどさ」

不知火「司令、おゆはん食べに行きましょう」

提督「二人には明日から頑張ってもらうから、ね?」

榛名「はい。榛名、明日から頑張ります!」

瑞鶴「瑞鶴の力、期待しててよね!」

提督「うん」

不知火「司令、おゆはん」

提督「はいはい」

陽炎「黒潮、ツッコミ放棄良くない」

黒潮「まー、あれぐらいええんとちゃうかな?」

雪風「不知火ちゃん可愛いですしっ!」

陽炎「まあそうだけどさ」

【食堂】

提督「何か食堂シーン多くない?」

不知火「ですね」

陽炎「いきなりメタな話しないの……」

提督「それもそうだね。御免下さーい」

間宮「あっ皆さん、丁度良いところに。おゆはんの準備が終わったところですよ」

提督「やった」

間宮「うふふ……あら、また艦隊のメンバーが増えてますね」

提督「そこそこ順調です」

間宮「私も賑やかな艦隊が好きでしたから、嬉しいです」

提督「良かった。間宮さんが喜んでくれると僕も嬉しいです」

陽炎「……前から思ってたけど、司令と間宮さんって仲良いわよね」

提督「まあ、付き合いも長いからね」

不知火「むぅ……」

提督「よしよし。不知火たちとも仲良しだよ?」

不知火「……ふふん、なら良いです」

陽炎(チョロい)
間宮(嬉しそう)
提督(可愛い)


間宮「さて、それじゃあご注文伺いますね」

提督「僕は生姜焼き定食で」

陽炎「私はカレーの気分かな」

不知火「不知火はハンバーグ定食を」

黒潮「うちは焼きそばセットにしよかなー」

雪風「唐翌揚げ定食下さいっ!」

榛名「榛名はあまりお腹が空いてないので……きつねうどんにします」

瑞鶴「瑞鶴もおうどんにするわ。あ、天かす多めでお願い」

間宮「はい了解です。ちょっと待ってて下さいね」

陽炎「七人分は時間かかりそうね」

不知火「ですね」

間宮「お待たせしました」

艦娘六人「早い!?」

【長机に皆で着席】

提督「頂きます」

艦娘たち「頂きまーす!」

陽炎「あー……カレー美味しい……」

不知火「もきゅもきゅ」

黒潮「ううむ、なんでこない美味しく焼きそばを作れるんやろか……」

雪風「もきゅもきゅ」

不知火「ぱきゅぱきゅ」

榛名「榛名、感激です……」

瑞鶴「おうどん食べたぐらいで大げさな……いや美味しいけど」

不知火「むきゅむきゅ」

提督「不知火と一緒に食べてると和むなあ」

陽炎「そうかなぁ……」

不知火「んっ……けぷっ」

提督「可愛いげっぷだ」

陽炎「可愛いけども」

不知火「出撃です」

提督「いよいよ南西諸島だね」

不知火「旗艦は不知火のままで良いのですか?」

提督「うん」

不知火「しかし、榛名さんや瑞鶴さんの方が適任だと思うのですが」

提督「……もしかして旗艦が不安?」

不知火「……戦艦や空母の方を率いる自信は、あまりありません」

提督「大丈夫だよ。不知火なら」

不知火「そう、でしょうか」

提督「うん。僕の見込みに間違いは無いよ」

不知火「……了解です。司令を信じます」

提督「ありがとう」


陽炎「……むぅー」

提督「あれ陽炎、どうしたの?」

陽炎「さっきから司令と不知火が二人きりの世界作ってて面白くないの!」

不知火「ふ、二人きりの世界……!?」

提督「や、陽炎を仲間外れにした訳じゃないからね?」

陽炎「ふーんだ。陽炎だって司令を信頼してるもん」

提督「拗ねてるのか拗ねてないのか」

陽炎「拗ねてない!」

提督「よしよし。陽炎も不知火を支えてあげてね」

陽炎「っ……うん、分かった」

不知火「ふ、二人きりの世界……」

陽炎「アンタは何時までトリップしてるのよ……ほら、戻って来なさい」

不知火「ぬいっ!?」

提督「ぬいって」

不知火「あ、いえ、大丈夫です。不知火に落ち度はありません」

陽炎「そ、そう」

提督「ぬいっ、って驚いてた……」

不知火「気にしないで下さい……」

【南西諸島・カムラン半島】

不知火「という訳で出撃しました」

陽炎「どういう訳なのか私しか分かんないような」

不知火「ちっちゃい事は気にせずに」

陽炎「あっはい」

黒潮「平和やねぇー」

瑞鶴「この辺はまだそこまで強い深海棲艦が出るわけでもないからね」

榛名「警戒を怠らなければ大丈夫です」

雪風「雪風、しっかり見張りますね!」

陽炎「……なーんか遠足みたいなムードだなあ……」


瑞鶴「!偵察機より敵艦隊発見!……戦艦級2、空母級2、重巡・駆逐級各1!」

陽炎「げ、結構ガチ目の編成ね」

不知火「ですね……瑞鶴さん!先制爆撃お願いします!榛名さんも砲撃準備を!」

瑞鶴「オッケー!アウトレンジで、決めたいわね!」

榛名「ええ!主砲!攻撃よーい!」

不知火「陽炎は不知火と一緒に魚雷をぶつけに!黒潮、雪風はお二人の護衛を!」

陽炎「おっけー!」

黒潮「うちに任せとき!」

雪風「はいっ、頑張ります!」



不知火「徹底的に追い詰めてやる……!」

陽炎(……ホント、戦闘の時は怖いぐらいキャラが変わるわね……ま、私も人の事は言えないけど)

陽炎「砲雷撃戦、用意!行くわよ!」

不知火「一匹残らず沈めてやるわ……!」

………
……


不知火「ただいま帰投しました」

陽炎「ただいまー……」

提督「お帰り……大丈夫?」

陽炎「何とかね」

不知火「敵主力艦隊は撃沈しました」

提督「そっか。それでこっちの被害状況は?」

不知火「不知火、陽炎が中破で、後は微軽傷です」

陽炎「他の皆は先に補給と入渠してるわ」

提督「……あの戦い方を教えたのは僕だけど……あんまり無茶しちゃ駄目だよ?」

陽炎「大丈夫よ。危ない橋を渡らないようにやってるから」

不知火「司令のもとに帰って来れなくなっては、元も子もありませんからね」

提督「なら良いけどね」


提督「ま、とりあえず二人も入渠しておいで」

陽炎「はーい」

不知火「まだ航行出来ますがご命令なら」

陽炎「なんで棒読み?」

不知火「普通に入渠したいので」

陽炎「じゃあなんで言ったし」

不知火「不知火ですから」

提督「不知火だからね」

陽炎「どういうことなの……」

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年04月03日 (金) 09:58:45   ID: RAiEaJeq

読みやすいし期待です!

2 :  SS好きの774さん   2015年04月19日 (日) 19:16:39   ID: Zca_QmxK

淡々と進む感じがすっごい好み、続き待ってます

3 :  SS好きの774さん   2015年06月20日 (土) 12:43:10   ID: 6Ha4ikPz

面白かったです。
つ、続きを…続きを読ませてくださいぃ…。

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