モバP「元カノのプロデューサーになった。」 (54)

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社長「この人が新しくプロデューサーになるP君だ。」

モバP「はじめまして、Pです。よろしくお願いしま…え?」

ちひろ「え?」

凛「え?」

卯月「え?」

未央「え?」

みく「え?」

菜々「」



社長「なんだい、君は菜々君と知り合いなのかい?」

モバP「ちょっと昔、縁がありまして。」

社長「ちょうどいい、君には菜々君の担当プロデューサーになってもらおう。」

モバP「はい。はい?」

モバP、菜々「「えぇぇぇぇぇぇ!!」」

担当することになったアイドルは、まさかの元カノでした。



社長「今空いてるし、今後の方針について会議室で打ち合わせしてきなさい。」

モバP「は、はい。行きましょう。安部さん。」

菜々「わかりました。それと呼び方は下の名前でいいですよ。」

モバP「わかりました。菜々さん。」


凛「あの二人ってどういう関係なのかな?」

未央「昔ってのが気になるよね。」

卯月「昔って言っても菜々さんは17歳なので中学生とか小学生のときの話ですかね?」

凛、未央、みく「「「あっ…。」」」優しい目



会議室

モバP「えっと、安部菜々さんは17歳でよろしいですよね?」

菜々「はいっ!ナナはウサミン星からやってきた17歳ですっ。 」

モバP「」ブワッ

菜々「な、なんで泣いてるんですか?!」

キツイ…。元カノとか関係なしに元高校の同級生が電波で17歳なアイドルをやってるなんて…。

モバP「なんでもないです。えっとはじめまして?Pと言います。」

菜々「はい、はじめまして。よろしくお願いします。」

モバP、菜々((気まずい。))


モバP「えっと、今後の活動方針なんですけど、菜々さんはなにかやりたいこととかありますか?」

菜々「ナナは歌って踊れる声優アイドル目指してます!それと下の名前だけでいいですよ。敬語も要りません。」

モバP「わかった。ため口にする。」

菜々「そうそう。そっちのP君の方が慣れて…はっ。プロデューサーとナナは初対面でしたね。」

この後しばらく話してわかったことがある。1つは菜々は自爆キャラであること。もう1つはまだ俺は菜々に未練があること。

モバP「よし、菜々。これからも二人で頑張ろう。」

菜々「はい、よろしくお願いします。プロデューサー。」

菜々は俺のことどう思ってるのかな?


後日

未央「ウサミンとプロデューサーってどんな関係なの?」

モバP、菜々「「えっ?」」

未央「いや、初めての日、昔何かあったとか言ってたじゃん。」

モバP「ああー、あれな。」

恐れていた質問が来た。どう乗り切るか。

モバP「えっとだな、俺と菜々は「常連客です。」

モバP「え?」


菜々「ナナがメイドカフェにいたころの常連客です。」

モバP「ああ、そうだな。」

未央「プロデューサー、メイドカフェの常連客なんだ。ちょっと意外。」

まあ、そんな事実はないからな。

菜々「そうでもないですよ?プロデューサーはナナのお得意のご主人様でしたから。」アセアセ

そうだ、思い出した。こいつは昔から自爆キャラだったな。

未央「ちょっと今やってみてよ。」

菜々「え?わ、わかりました。」



菜々「今日もお仕事お疲れ様です、ご主人様♪ナナがご奉仕しますよ。」

なんだろう。嬉しい筈なのに涙が出てきそうだ。今は未央の前だ。堪えろ、俺。

未央「おおー。なんだかえっちいね。」

菜々「えっちくないです!!メイドカフェだからこれが普通です!!」

未央「それでプロデューサーはこれを聞くためにメイドカフェに通ってたんだ。」

モバP「あ、ああ。」

嗚呼。俺の目の前で俺が俺の知らないキャラ付けをされていく。


俺はちらりと菜々のほうに目線をやる。

菜々(ごめんなさい。)

いや、菜々を恨んでも仕方ない。

モバP「まさかこんなところでアイドルやってるなんて思わなかったけどね。」

未央「ほほー、運命の再会ってやつですね。」

菜々「そ、そうなりますね…。」カオマッカ

この反応は、何を思っての反応なんだ?

モバP「まあ、損な大それたもんでもないけどな。知り合いに再開程度だよ。」

菜々「そうですね…。」ショボン

なんだか調子が狂う。菜々はどう思ってるのか知りたい。

未央「わかった。ありがとね。ウサミン、プロデューサー。」



また別の日

ちひろ「そういえば、プロデューサーさんって何歳なんですか?」

モバP「俺ですか?俺は「17歳です。」

モバP「またか?」

菜々「17歳ですよね?プロデューサー。」

モバP「17歳らしいです。」

ちひろ「そ、そうですか。」


楓「そうなんですか?」ヒョイ

モバP「うわっ、急に出てこないでくださいよ。」

楓「私の担当Pさんが今日飲みに誘っても来なかったので、親睦を深めようかと飲みの誘いに。」

モバP「あなたは理由をつけて飲みに行きたいだけでしょ。」

楓「ばれましたか。まあいいんです。飲みに行きましょう。」

菜々「だ、ダメですよ。」

楓「どうしてですか?」

菜々「だ、だってプロデューサーは17歳ですから。未成年が飲むのはダメです。」


楓「そうですね。」

モバP「成人したら飲みにいきましょう。」

とっくにしてるけどね。

楓「ウサミン星人に成人してないといわれる。ププッ。」

ちひろ「流石にそれはきつくないですか?」

菜々「だ、誰がきついんですか?!」

ちひろ「菜々さんじゃありませんよ。」

菜々「ナナは17歳ですから敬語はいりませんよ?!」

ギャーギャーギャー


楓「大丈夫ですよ。Pさんは盗りませんよ。」ボソッ

菜々「え?そ、そんなんじゃありませんよ。」アセアセ

楓「それじゃあ、もらっていいんですか?」

菜々「ダメです。」キッパリ

楓「わかりました。」フフッ

楓「それじゃあ、そろそろ予定があるので帰ります。」

ちひろ「あ、はい。お疲れ様です。」

ずいぶん自由な人だったな。


モバP「菜々、顔赤いぞ?最後に楓さんになんて言われたんだ?」

菜々「な、内緒です。乙女の秘密です。」

ちひろ「ふむふむ、なるほど。」

菜々は焦ってるし、ちひろさんは一人で納得してるし、なんなんだ。

ちひろ「そうですね、年齢はわかりませんでしたけど面白いことがわかりました。」

菜々「な、なんのことでしょうか?」

ちひろ「プロデューサーさん、飲みはダメですけど今度お食事に行きませんか?」

モバP「食事なら行かせていただきます。」


菜々「むー。」

ちひろ「私は平気ですよ。」ボソッ

菜々「ちひろさんまで?そんなに私ってわかりやすい?!」ガーン

ちひろ「自覚なかったんですか?!」

モバP「さっきから女性陣で何こそこそ話してるんですか?」

ちひろ「乙女の秘密です。」

菜々「そ、そうです。乙女の秘密です。」

モバP「二人とも…、きついです。」

ちひろ、菜々「」


ちひろ「本当にプロデューサーさんって女心わかりませんよね。」

菜々「そうなんですよね。昔からなんですよ。」

ちひろ「昔から?」

菜々「め、メイドカフェにいたころからです。」

菜々の自爆芸とそれの回避方法にも磨きがかかってきたな。

ちひろ「とにかく、今度お食事に行きましょう。」

モバP「そうですね。」

菜々「なんだか違う意味で危ない気がします。」

ちひろ「さあ、プロデューサーさんを通して菜々さんの秘密を暴いていきますよ。」

菜々「やっぱりダメですよ!!」


後日

みく「やっぱりナナチャンはPチャンと出来てるにゃ。」

凛「みくもそう思うよね。菜々さんの対応が違うよね。」

みく「ということで、そこんところを質問しに来たにゃ。」

菜々「ええ?!アイドルに恋愛はご法度ですよ。」

凛「でも意識はしてるよね?」

菜々「アイドルのナナはファンみんなのナナですから。」

みく「強情だにゃー。」

菜々「それにしても何で急にそんな話を?」

凛「年頃の女の子は恋バナには敏感だからね。」

みく「そうにゃ。」


菜々「うう、眩しい。」

凛「眩しいって、二つしか年は違わないでしょ?」

菜々「そうでした…。」

みく「ナナチャンのキャラぶれが激しいな。」

菜々「な、ナナはキャラなんか作ってません。」

凛「無理しなくていいんだよ?」優しい目

菜々「そんな目で見ないでください。そんなこと言ったらみくちゃんだって。」

みく「みくはこれが素にゃ。」

凛「あれ?初対面の私に何キャラでいくかとか言ってなかった?」

みく「そ、それは遠い昔の話にゃ。」

ギャーギャーニャーニャ

菜々(なんとか切り抜けられました。そんなにナナってばれやすいですかね?)



居酒屋

食事の日、俺はある種の覚悟を持ってこの場に臨んだ。

ちひろ「お仕事お疲れ様です。乾杯。」

モバP「乾杯。しかし、未成年って言ったばかりなのにここでいいんですかね?」

ちひろ「未成年でも居酒屋には入っていいんですよ?」

モバP「お酒頼んでるし。」

ちひろ「お酒が入ったほうが話しやすいかと思って。」ニヤリ

なんて悪い顔をしているんだ、この人は。

モバP「まあ、いつか誰かには話さないといけない話ですし。俺も話して楽になりたかったですし。」

ちひろ「そんな話しにくいことなんですか?」


モバP「まあ、俺と菜々の根幹に関わってきますし、それにこの話を聞いてもらって俺がプロデューサーを続けられるかわかりませんし。」

ちひろ「そんなに重いんですか。」

モバP「重いって言うかですね。まあ話します。元々、俺と菜々は同じ高校に通ってたんですよ。」

ちひろ「本当にプロデューサーさん何歳ですか?」

モバP「17歳です。そしてクラスメイトだったんですよね。」

ちひろ「あのころからあのキャラを?」

モバP「いや、昔はもっと普通の子でした。そこで付き合ってたんですよ。」

ちひろ「え?」

モバP「端的に言うと菜々は俺の元カノです。」

ちひろ「ええーー。」


モバP「だからこの事務所に入ったとき焦りましたよ。社長に菜々の担当にされるんですもん。」

ちひろ「アイドルに恋愛はご法度ですもんね。」

モバP「はい。だから最初は気まずくて。」

ちひろ「今はそうでもないんですか?」

モバP「はい。菜々が全く俺のことを意識してないみたいなんで。」

ちひろ「鈍感。」ボソッ

モバP「なんか言いました?」

ちひろ「いえ。馴れ初めはどんな感じだったんですか?」


モバP「俺が菜々に惚れて告白して。それが高校一年生で、二年生になって振られちゃいました。」

ちひろ「そうなんですか?」

モバP「はい。どうしてもアイドルになりたいのでP君とは付き合えません。我侭言ってごめんなさいって。」

ちひろ「なるほど。」

モバP「俺は未練たらたらで、この業界に入ったのも菜々に会えるかもしれないなと思い。我ながら恥ずかしいですけど。」

ちひろ「そんなことないですよ。そこで菜々さんと運命の再開を果たしたと。」

モバP「運命かはわかりませんけどね。内心複雑でしたよ。正直言って俺はまだ菜々が好きです。でもそれはプロデューサーとしてダメなことです。」

ちひろ「そこでさっきプロデューサーを続けられるかわからないと。」

モバP「はい。アイドルに恋愛はご法度。それが常識ですから。」

ちひろ「これからどうするつもりですか?」

モバP「ちひろさんに言えてすっきりしましたからね。事務所的にまずいならクビも受け入れます。それくらいまずいことしてる自覚はあります。」


ちひろ「菜々さんのことはどうするつもりですか?」

モバP「誰かに引き継いでもらうつもりです。」

ちひろ「それでいいんですか?」

嫌です。そう言えたならな。

モバP「元々菜々をプロデュースするのがまずかったんですね。だって菜々を追いかけてこの業界に入ってきた男ですよ?軽くストーカーです。」

ちひろ「菜々さんの気持ちは考えたことあるんですか?」

モバP「ストーカーに付きまとわれるよりはいいでしょ。」

ダメだ。思考がどんどんマイナス思考になっていく。

ちひろ「菜々さんもプロデューサーさんのこと好きですよ?」

え?



モバP「そんなわけないじゃないですか?俺は振られたんですよ?」

ちひろ「これだから女心のわからない人って言われるんですよ。」

ちひろさんはあきれたような表情をしていた。

しかしそれ以上に今入ってきた情報が衝撃的だった。

菜々が俺のこと好き?ありえない。振られたんだぞ俺は?

期待するな。それにもしそれが本当だったとして俺はプロデューサーだぞ?

アイドルに恋愛はご法度だ。

ちひろ「全く、わからない人ですね。」ニヤリ

悪い笑顔。清々しいほど悪い笑顔。

ちひろ「ばれなきゃいいんですよ。」


モバP「俺、菜々のプロデューサー続けていいんですかね?」

ちひろ「いいに決まってます。あなた以外にあの人を制御できるとも?」

モバP「それもそうですね。最近自爆も多いですし。」

ちひろ「最近わざとやってる気までしてきましたよ。」

はは、安心したら疲れが一気に来た。

モバP「ありがとうございます。ちひろさん。」

ちひろ「いいんですよ。見返りとしてプロデューサーの年齢を教えてくれれば。」ニヤリ

本当に悪い笑顔だ。


季節は巡って冬。

俺は徹底的に菜々への感情を表に出さないようにした。

しかし、こう気を使って菜々のことを観察してみると菜々は結構俺へのアピールが多かった気がする。

こんなのことをやられたら元カノじゃなくても落ちてるぞ。

よく耐えてきたぞ、俺。しかしこれからも耐えていかなければ。

モバP「菜々、クリスマスに仕事が決まったぞ。遊園地だ。」

菜々「クリスマス…、一人じゃない!」

モバP「おう、喜んでいいのかそれ?」

菜々「はい。久しぶりに一人じゃないクリスマスなんですよ。楽しみです。」

モバP「菜々がそれでいいならいいけど。」


そしてクリスマス。仕事は無事?に終わった。

というものも菜々が寒くて腰に貼っていたアレが周りにばれてしまった。

そのときの空気は冬の夜より寒かった。

菜々「Pさん。撮影終わったので遊園地回っていいそうですよ。」

モバP「おう、楽しんで来い。」

菜々「何言ってるんですか?Pさんも一緒に回るんですよ?」

モバP「俺といても楽しくないだろ。」

菜々「クリスマスプレゼントですよ。今日が終わるまでナナとデートしてください。」

モバP「え…?」



菜々はずるいやつだ。そんなこと言われて断れるやつがいるか。

モバP「わかった。デートという設定な。」

菜々「設定じゃなくてデートですよ。」

モバP「はいはい。デートですね、デート。」

菜々「はい。ナナ、クリスマスにデートするのが憧れだったんですよ。」

モバP「そうなのか?」

菜々「ナナは毎年クリスマスの街並みをウサミン星から望遠鏡で眺めるだけでしたから。」

モバP「わかりましたよ。精一杯楽しませるよう努力するよ。」

菜々「ありがとうございます。Pさん。」


菜々「ナナ観覧車に乗りたいです。」

モバP「デートの定番だな。」

菜々「Pさん!カップル用のゴンドラがあるみたいです!乗りたいです!今日だけのお願いです。」

モバP「わかった、わかった。そんなに急ぐなよ。」

菜々「あっ、来た!早く!」

モバP「そんなに急ぐと転ぶ「あだぁぁぁっ!」

モバP「言わんこっちゃない。って菜々?」

菜々「Pさぁぁん!」

モバP「菜々が行ってしまった。」

カップル用のゴンドラに一人、アレはきつい。今迄で一番きつい。


菜々「ひどい目にあいました。」

モバP「急ぐからだぞ。」

二回目、ちゃんとカップル用のゴンドラに二人で乗れました。

菜々「今日は大切な話があります。あの、Pさんはナナの本当の姿を知っても好きでいてくれますか?」

不意に菜々が真剣な表情になる。

モバP「ああ、当たり前だ。」

菜々「では言います。ナナはとてもわがままな子なんです。高校時代、ナナとPさんは付き合ってましたね。」

モバP「振られたけどな。」

菜々「すみません。あの時はアイドルにしか目がなかったんです。Pさんと別れた時点で菜々の時間は止まりました。」


モバP「時間が止まった?」

菜々「はい。Pさんと別れたとき、菜々はナナになりました。ナナは永遠の17歳です。あのころから、アイドルになるまで初心を忘れないようにとナナはずっと17歳です。」

そうだったのか、菜々も菜々なりの覚悟があったんだろうな。だからこそ俺は菜々に惚れたんだ。

菜々「ナナはずっと17歳のままだと思ってました。引退して普通の女の子に、普通の菜々に戻るまでそのつもりでした。」

モバP「今は違うのか?」

菜々「Pさんと再会して、閉じ込めてたはずの菜々の想いが自分でも止められなくて。すみません。自分で振ったのに本当にわがままですよね。」

嬉しい。そう素直に喜べたらよかったのに。色々と複雑だ。

菜々「だから、今日一日だけ。特別なクリスマスの日だけ菜々の恋人になってくれませんか?」

俺も菜々が好きだ。そう言えたらどんなによかったことか。

しかしダメだ、菜々はアイドル。俺はプロデューサー。そこは忘れられない。

菜々「ダメ、ですよね…。すみません。都合がよすぎますよね。」


もう、ダメだ。俺も溢れて来る。閉じ込めたはずのプロデューサーじゃない俺の気持ち。

そのとき、ちひろさんの言葉を思い出した。

ちひろ『ばれなきゃいいんですよ。』

よし、覚悟を決めよう。

モバP「菜々、聞いてくれ。俺も菜々が好きだ。ずっと好きだ。高校一年生のころからずっと。」

菜々「え?」

モバP「だから今日は我慢してくれ。いつか菜々がトップアイドルになって、そのあと普通の女の子に、ナナが菜々に戻ったら俺から伝えたい。菜々がずっと好きですって。」

ちょうど観覧車が一番高いところに差し掛かったタイミングだと思う。俺はすべての気持ちを菜々に打ち明けた。

菜々「ありがとう…ございます…。」

菜々が涙目になっている。そんな顔も可愛いと思った。


菜々「知ってますか?Pさん。観覧車の一番高いところで思いを告げあった二人はずっと一緒になれるんだって。」

そんなことを言ってきたのはクリスマスを終え、新年を迎えたころ。

モバP「そ、そうなのか?」

菜々「はい。」


相変わらず眩しい笑顔だな。

俺と菜々は互いに互いの気持ちを打ち明けあい、そしてまた閉じ込めた。

菜々「初詣で神様にいっぱいお願いごとしちゃいました♪全部叶うと良いなぁ、えへへ。」

モバP「欲張りだな。」

菜々「そうです。ナナは欲張りなんですよ♪知りませんでしたかPさん。全部叶えてみせます!」

モバP「欲張りって言うか、我侭って言うか。」

菜々「いいんですよ。どっちでも、願いは叶うに越したことはないです。」

モバP「それはそうだけどさ。」


菜々は俺の前を少し早足で歩いていく。

そして俺のほうに振り向く。

菜々「アイドルのナナはファンみんなのナナですけど、素に戻った菜々はPさんしか知らない特別な菜々ですよ♪」

そういってまた笑うのだった。

以上終わりです。

菜々さんには幸せになってほしいです。

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