シュトロハイム「我が河童の技術力はァァァァァァァアアア幻想郷一ィィィイイイイイ」 (19)





※ジョジョの奇妙な冒険~第二部~×東方プロジェクト

※ギャグ

※うるさい

※再現度の低さはSS速報VIP一ィィイイ!


以上。

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我々はこの男の名を知っている!
かつてジョセフ・ジョースター達とともに「柱の男」たちと勇敢に闘い――
後にあの大戦で名誉ある死と遂げた誇り高きドイツ軍人のことを!

だが、しかし!
それから時は流れ――
その男の存在は人びとの脳裡からついに忘れ去られてしまった――

この物語は、そんな彼の消息を――限りなく有り得ないひとつのエピソードを!
適当に書き殴ったものであるッ!


男の名は――ルドル・フォン・シュトロハイム

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨



――間欠泉地下センター・管理研究棟――


モブ河童A「速やかな融合反応を確認!」

モブ河童B「各種計器に異状なし! 観測を続行します!」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ


シュトロハイム「実験の経過は順調のようだな」

にとり「そうね。やはりリスクの高い実験を敢行するには数多の研究者を統率する良い指導者が必要」

にとり「とりわけ技術畑の河童たちは個人の関心のある研究については熱心に取り組むが」

にとり「このような共同研究にあたっては、なかなか纏まって協同作業を遂行し得ないのが常」

にとり「あんたのような有能な軍人が幻想入りしたことは私たちにとっても僥倖ッ!」

シュトロハイム「このシュトロハイムには夢があるッ!」

シュトロハイム「かつて圧倒的な科学力を以て欧州を席巻した我がナチスに成し遂げられなかった偉大なる奇跡をォォォォオオオオ」

シュロトハイム「この幻想郷で実現することォォォォそれこそが第二の生を得た俺に課された義務であり権利であるのだァァァァアアアアアア」

にとり(ちょっと五月蠅いけど、まあいいや。いつものことだし)

にとり(ぐへへへ。この技術を確立して実用化できれば、きっと私に多大なる恩恵をもたらすことだろう!)

にとり(おカネになることならば、協力を惜しまないさ)


にとり「必ずやこの実験は成功するだろう! そう私は確信しているッ!」

シュトロハイム「当然だァァァアアアア! 我らゲルマン民族にィィィ不可能などありえないッ!!」

にとり「私はゲルマンじゃないけれどォォォ! 河童の辞書に失敗などありえないィィィイイイイ!!」

シュトロハイム「おまえたちの築き上げてきた科学技術にはァァァ目を見張るものがあるゥゥゥ!!」

シュトロハイム「あるいはナチスを凌ぐほどのォォオオオ絶大な軍事力を世界の隅々に知らしめる日もそう遠くはないッ!!」

にとり「当然よォォオオオ!! 我ら河童に対抗しうる先進技術お持つものなどォォォオオオオ幻想郷にはほんの一握りしかいないのだからァァァアアアア!!」


ガラッ


早苗「あら、今日も騒々しくて楽しそうですね」

にとり「あ、早苗さん――何か用?」

シュトロハイム「実験ならば何の滞りもなく経過良好――常温核融合は確実に成功する」

早苗「おおー! 世の常識とされる既存の物理法則を覆す夢の技術がいよいよ実現するんですね!」

早苗「これで妖怪の山の産業革命は新たな局面を迎えることでしょう!」

にとり「たかだか新たな局面を迎えるだけだと? それは違うね!」

シュトロハイム「究極のクリィィンエネルギィィイイイを発生させる永久機関の開発に成功すればァァアアアアア」

にとり「もはやありとあらゆる人知を超えたァァァアアアア極致に到達したも同じことよォォォオオオオオ」

早苗「なるほどォォォオオ確かに超弦理論が完成するのと同程度の成果と言えるかも知れませんッ」

シュトロハイム「そして我々はァァ人間という枠組みを超え神の領域を垣間見るのだァァァアアアアア!!」

にとり「その通りィィィィイイイそれ以前に私は人間じゃあないしィィィイイイあんたも人間やめてるだろとっくにーッ!」

早苗「ていうか私はすでにィィィ現人神なんですけどねッ!!!」

早苗「ふー……このノリに合わせるのは結構しんどいです」

にとり「それで、早苗さんは何しに来たの?」

シュトロハイム「実験に口出しは無用。すべては我々の手腕に任せておけばよい」

早苗「いえいえ。口出しするつもりはありませんよ」

早苗「研究に励んでいらっしゃる皆さんに、ちょっと差し入れをと思いまして」


ジャァァァン


早苗「うちの神社の新名物の塩羊羹です」

早苗「参拝客を増やすために、人里の和菓子屋と提携して境内で販売することにしたんですよォ」


Caution!!Caution!!Caution!!Caution!!Caution!!Caution!!Caution!!Caution!!Caution!!


シュトロハイム「むぅ!?」

にとり「!? 非常警報装置がビンビンに鳴っている!」

早苗「いったい何が起きたというのです!? ――あーん」

早苗「和スイーツ! 食べずにはいられませんッ」

シュトロハイム「食っとる場合かーッ」

にとり「モブ河童研究員! 早く現況を報告して! 核融合炉で何が起きているの!?」

モブ河童A「判りません! 主要な計測機器がすべて動作を停止しました! 観測不能ですッ!!」

シュトロハイム「ええーい! 今すぐ炉内に入って目視で確認するんだァァアアア!!」

にとり「できるかァァアアア今入ったら普通死ぬわーッ!!」

モブ河童B「これは……マズイですよ!」

モブ河童B「炉内の温度が常温から急激かつ加速度的に上昇中! 100℃、1500万℃、1億℃ォォォオオオ」

にとり「上昇率高過ぎィィィ計器の故障に違いないわァァァアアアア!!」

早苗「だから故障しているんでしょうッ!? あるいはpp連鎖反応に移行しているのではァァアアアア!!」

シュトロハイム「何故だ! 原因の究明を急げッ!!」


モブ河童A「無理です! そんなことをしているヒマはもうありませーん!!」

モブ河童B「まもなく臨界状態に!! もはや制御は不可能ですッ!!」

モブ河童A「このままでは炉心溶融が発生します!!! 早く逃げましょう!!!!」

にとり「何だとォォォオオオオオオ!!」

シュトロハイム「諦めるなァァァァ! 考えろ! 何としても事故だけは回避するんだァァァアアアアアアア!!」

早苗「そもそも核融合でメルトダウンは発生しませんよォォォォオオオオオオ!!」

シュトロハイム「細かいことを気にするんじゃあないッッッ!!」

にとり「魔理沙さんも勘違いしてたし! 幻想郷だしその辺は何でもありでいいじゃァァァん!!」

早苗「そんなアバウトなァァァアアアアアアアアア!!!」



にとり「ねぇ、流石にこのテンション維持してたらかえって焦りが増すし」

にとり「冷静になろうよ。冷静になってとりあえず注水して時間を稼ごう」

シュトロハイム「うむ。モブ河童AおよびBよ! 直ちに人員を集めて対応に当たれ!」


モブ河童A・B「「はッ!!」」


ダァァァァァァァ


早苗「頑張ってくださいねー」

早苗「――ってあれ? さっきの雰囲気だともう手遅れじゃないんですか?」


ガコォンッ


にとり「こんな場合に備えてここに緊急脱出用のスイッチがあるのよ!」

にとり「これを使って逃げるんだ! 私がッ!」

シュトロハイム「逃げるだと? ぬぁにを抜かしているゥッ! この腰抜けめがッ!!」


グィィッ


にとり「ひゅいッ!?」

シュトロハイム「キサマはそれでもナチスの軍人かァァァアアアアア!」

にとり「いや違うしィィィイイイイ!」

シュトロハイム「軍人ならば最期は戦地で死ぬのが本望よッ! 押すなァァァアアアアア!」

にとり「いーや、押すねッ! 三十六計逃げるが勝ちなんだよぉ――ッ!」

早苗「逃げちゃダメですよォ! これ、放置してたら……総統閣下(神奈子様)がお怒りに……!」

にとり「大丈夫だって! どーせここは地下センターの最深部! 地底の奥の奥にあるんだーッ!」

にとり「妖怪の山はきっと無事ッ! 地底の連中のことなど知ったことじゃあないわッ!!」

シュトロハイム「ブァッカ者がーッ!!!」

クァッパァァンッ


にとり「ぐほぅ!? な、何をするよぉー!? 盟友である私に向かって――ッ!!」

シュトロハイム「おまえは河童の仲間達を見捨ててひとりだけ逃げおおせるつもりかッ! 河童の誇りを忘れるなーッ!!」

シュトロハイム「この外道がァァァアアアアア! おまえのような勇気のない河童などを信用した俺が愚かだった!」

にとり「……ッ!」

シュトロハイム「もういいーッ! 逃げるなら勝手に逃げろ! 俺は……残るぞーッ!!」

にとり「シュトロハイム……」

ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ


早苗「はッ! この異様な熱の放射は! まさか――ッ!!!」


デュォォォォォォォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンンンン


モブ河童C「大変です!!」

シュトロハイム「な、何だ今の爆発はァァァアアアア!!」

にとり「まさか……ついにチャイナーシンドロームが発生したというの!?」

早苗「見てください!! メルトスルーした制御棒がこっちに来ますよォォォオオオオオオ!!」

にとり「! 避けろモブ河童Cィィィイイイイイイイ」

モブ河童C「えっ……ぐあああああ――――ッ!?」


ジュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ

にとり「モブ河童Cの皿の水が……一瞬で蒸発してしまったーッ!!」

シュトロハイム「来るぞぉッ! ヤツが!!」

早苗「溶岩よりもアッツアツですねェェエエエエエエエエ!!」


┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨


お空「……」


にとり「馬鹿なッ! 八咫烏(ヤツ)は騙して媚薬を飲ませ私が完璧に制御できるようにしたというのに――!!」

シュトロハイム「何ィィィイイイ!? 飼い主の許可を得て連れて来たんじゃあなかったのかぁッ!!」

早苗「媚薬ってどこで手に入れた媚薬なんですかァァァァアアアアアアア!」

にとり「因幡の白ウサギから! タダでもらった! 試供品ってことでッ!!」


お空「……」


シュトロハイム「何も喋らんぞォォォォオオオオオオオ! 奴(ペット)に知能はあるのか!?」

にとり「一応あることはあるさッ!」

早苗「試してみましょう!」


ブチィィィ

にとり「ぎゃああああああ私の髪の毛がァァァ!!」

早苗「それえ――ッ!」


ポィィイイイ


お空「……」


ヒョイ


お空「……、……、……BLUE……」


シュトロハイム「発した! 人間の言葉を発したぞォォォオオオオオオ」

にとり「鳥頭がッ! ついに人語を理解したというのかァァァアアアアア」

早苗「いや、本当は普通に喋れるじゃないですか」


お空「ふふふ、まだまだ暴れたりないわ。こうなったらこれから地上を溶かし尽くして灼熱地獄に変えるしかないわね。みんな私と一緒に融合(フュージョン)しましょ?」


シュトロハイム「普通に喋っているぞッ! どういうことだァァァァアアアアアアア!!」

にとり「媚薬が……効いていないというのかッ!!」

早苗「効いているじゃないですか。合体(フュージョン)したいとか言ってますし」

ギュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン


にとり「ああ、上にィィ! 地上に上がっていく!! 本気なのかッ!?」

シュトロハイム「いかーん! 奴を地上に出してはならんッ!! 何としても止めるのだ――ッ!!」




早苗「人間賛歌は恐怖に打ち克つ勇気の賛歌ッ! 人知を超えた妖(バケモノ)を倒すのはいつだって人間の仕事!!」




早苗「私が倒しますよ! あの地獄鴉が地上に出る前に――ッ!!」

シュトロハイム「よくぞ言ったJOJOォォォォ――ッ!! 後方支援はァァ――ッ! 俺に任せろォォォオオオオオ!!」

にとり「……地下センターのほうは私に任せてッ!」

早苗「にとりさん!」

シュトロハイム「!」

にとり「ふん。こちとら逃げる為に巻く尻尾なんてないんでね!」

にとり「メルトアウトは必ず防ぐ! 河童は誰一匹とて犠牲にしないさッ! だから安心して!!」

早苗「……ということらしいですよ、シュトロハイムさん」

シュトロハイム「後は頼むぞニトリィィィィィィイイイイイ! それでこそ我が同胞よ――ッ!!」


にとり「さあ行くんだJOJO! そしてシュトロハイムッ!!」


ビュゥゥゥゥゥゥゥン


にとり「……ッ! 死ぬんじゃないわよ……ふたりともッ……」

にとり(ていうか、早苗さんって……JOJOじゃないじゃん……!!)


                             【To be continued】





第一話「河童(エンジニア)」(終)



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