提督「ウチは平和だなぁ」艦娘「表面上は」 (1000)

艦これSSです。
初書きなんで至らぬとこも多々あるかと思いますが、
多めに見てくださると助かります。









基本的に書き溜めて
一気に投下するタイプです。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1426744824

電「要望箱・・・?ですか?」

提督「うん」

電「それは何をするモノなのです?」

提督「皆、今の艦隊や日常に不満とかあったりしないかな?と

ふと思ってな・・・」

電(・・・ないと思うのです)

提督「他所の鎮守府で艦娘がストライキを起こしたとか」

電(それはブラックな上に、そこの提督がクズだったから・・・)

提督「そこでだ、不満や要望があれば書いて貰おうと思ってな」

電「なるほどなのです」

提督「電は不満はないか?」

電「全くないのです。司令官さんは優しいし、とても良い環境だと思うのです」

提督(・・・流石に面と向かっては言いづらいか・・・お世辞を言わせてしまった)

電(これは分かってない顔なのです)

提督「電はして欲しいことはないか?」

電「抱きしめて愛を囁いて欲しいのです」(特にないのです)

提督「・・・え」

電「・・・というのは冗談です」(はわわ!?危なかったのです!セーフ!なのです!)

提督「ははは・・・電は可愛いなぁ」

電「・・・今、要望が出来たのです」

提督「ん?なんだ?」

電「もう一度今のセリフを言って欲しいのです」

提督「今の?何を言えば?」

電「可愛いって」

提督「・・・? 電は可愛いなぁ」

電「もう一回お願いします!」

提督「・・・? まぁいいけど。電、可愛い」
(年頃の女の子だから可愛いって言われたいのかな?無邪気なもんだ)

電「はわわわ・・・」(少し大胆だったかもしれないのです)

提督「大丈夫?顔真っ赤だけど・・・?」

電「大丈夫なのです!」

この後、一日中言わされた。

そして執務室前に要望箱を設置した。

3日後

提督「どれどれ?何か要望はあるかな?」

ザバー

提督「結構入ってる!!!そんなに不満が!?」

雷「司令官、多分不満では無いと思うわよ?」←本日の秘書艦

提督「まぁ1枚づつ読んでみよう」

雷「手伝うわ!!」

提督「えーと・・・」


PN匿名希望記者

提督室に仕掛けた盗聴器を外すの辞めて欲しいです。
有事の際に迅速な行動が出来ないじゃないですか。
何かあった場合どうするんですか?


提督「この部屋、盗聴器仕掛けられてるの!?」

雷「何度か見たわね。でも全部外したわよ」(私の以外は)

提督「ありがとう。でもその報告聞いてないけど・・・」

雷「司令を不安にさせたくなかったの・・・ごめんなさい」

提督「気を使わせてごめん。でも報告は今度からしてくれよ?」

雷「任せてっ!」

PN闇に生きる者

一撃必中クリティカル。これぞ夜戦の醍醐味。
負けたと思った戦闘も夜戦があれば大逆転。
だからもっと夜戦させてください。


提督「なんでちょっと厨2みたいなPNなの」

雷「これ多分、川内さんね」

提督「夜戦って怖いからなぁ・・・相手無力化してるならいいんだけどさ」

雷「こっちも大破してれば危険よね」

提督「大切な部下達にそんな危険な真似させたくないしな」

雷「司令官は私達のこと大切?」

提督「当たり前だろう」

雷「もう一度聞くわ。司令官は私達のこと大切?」

提督「大切だ。誰一人失いたくない。みんな大切で大好きな仲間達だから」

雷「ありがとう」
(いい音が取れちゃった!やったわ!)

提督「しかし数が多いなぁ全部目を通すのは大変だ」

雷「私も手伝うわ!半分貰うわよ!」

提督「頼む」

雷(えーと・・・)

「提督の好みのタイプの女性を教えてプリーズ」

「今度映画でも見に行きませんか」

「提督はどんなパンツはいてますか」

「卵焼き好きですか?今度部屋に来ませんか」

「提督の体を描きたい 全裸希望」

「ケッコンカッコガチ希望」

雷(この類は処分で良いわよね・・・)目ハイライトオフ

ガガッーーー


提督「なんでシュレッダー掛けてるの!?」

雷「あまりに不謹慎な内容だったから」

提督「え?どんな?」

雷「え・・・えーと・・・鎮守府でクーデター起こそうみたいな・・・?」

提督「一大事じゃないか!!!?」

雷「大丈夫よ!司令官には私が居るじゃない!」←LV128

提督「確かに!雷が居るなら安心だ!」

雷「当たり前じゃない!司令官の正妻なんだから!」

提督「え?」

雷「・・・え? 私達ケッコンしてるわよね?」

提督「あれ?あれそういう名称の戦力強化じゃなかったの」

雷「・・・・・・・・」

提督「大本営の笑えない冗談だと・・・ん?どうした?雷?」

雷「司令官は私のこと・・・嫌い?」

提督「え?好きだよ。鎮守府に来てから長い付き合いじゃないか」

雷「じゃあなんでケッコンを否定するの!?」

提督「ごっゴメンなさいっ!!」

雷「提督は私が奥さんじゃ不満?私じゃダメ?ダメなの?」

提督「えっ いや・・・」

雷「私が一番司令官を理解して愛しているのに。私が一番司令官を分かっているのに。
ずっと見てきたから毎日毎日毎日司令官のことを考えない日がないくらい・・・
司令官は私が居ないとダメ司令官は私が居ないとダメ司令官は私が居ないとダメ
司令官は私が居ないとダメ司令官は私が居ないとダメ司令官は私が居ないとダメ
司令官は私が居ないとダメ司令官は私が居ないとダメ司令官は私が居ないとダメ
司令官は私が居ないとダメ司令官は私が居ないとダメ司令官は私が居ないとダメ
司令官は私が居ないとダメ司令官は私が居ないとダメ司令官は私が居ないとダメ
司令官は私が居ないとダメ司令官は私が居ないとダメ司令官は私が居ないとダメ
司令官は私が居ないとダメ司令官は私が居ないとダメ司令官は私が居ないとダメ
司令官は私が居ないとダメ司令官は私が居ないとダメ司令官は私が居ないとダメ
司令官は私が居ないとダメ司令官は私が居ないとダメ司令官は私が居ないとダメ・・・ブツブツ」

提督(よく分からないけどなんかヤバイ雰囲気・・・)

雷「そうだ他の娘に目移りしないように監視しないと・・・どこがいいかしら・・・」

提督(年頃の女の子だからケッコンというのに憧れているのか・・・なら・・・)

雷「部屋に地下室を作ってそこに司令官を隠せば誰にもみつからない・・・ワタシ ダケノ・・・」

提督「そうだウッカリ。俺達ケッコンしてたな。愛しのマイハニー!!」←ヤケクソ

雷「・・・司令官!!そうよ!もうそんなことも忘れちゃうなんてー」

提督「はははーうっかりうっかりー」

雷「許すわ!司令官はウッカリさんなんだから・・・」

提督「ははは・・・」

雷「でも・・・」

提督「ん?」

雷「モウ ワスレナイデネ?」

提督「・・・あっハイ」



提督「あれから雷が俺のひざの上に座り、ひたすら恋人のように
イチャイチャしただけで一日が終わった・・・
憲兵さんにバレたらどうしよう・・・」

トントン


提督「ん?誰だ?入っていいぞ」

電「失礼します。電なのです。遠征の報告書を持ってきたのです」

提督「お疲れ様。夜遅くまでゴメンね」

電「大丈夫なのです! 無事成功なのでs・・・」

提督「・・・? どうした?」

電「・・・なんで司令官さんから雷ちゃんの匂いがするのです?」

提督(笑ってるけど滅茶苦茶怖いっ 流石ウチの初期艦っ!わが艦隊最高レベル!!)

電「司令官さん?黙っていたら分からないのですよ?」

提督「カクカクシカジカ」(事情説明)


電「・・・」


提督「なんで無言で俺のひざの上座るの」

電「上書きなのです」

提督「何を!?」

一方、雷の部屋

雷「出来たわ・・・」
ポチ
ガガガーー
『雷』『好きだよ』『愛しのマイハニー』

雷「司令官・・・私も好きよ!!・・・もう一度・・・」ポチッ

ガガガーー
『雷』『好きだよ』『愛しのマイハニー』

雷「っ!!」ゾクゾクッ

提督「ふぁぁ・・・朝か・・・着替えてメシ食って仕事して・・・」

???「やぁやっと起きたね」

提督「・・・なんで俺の自室にいるの」

時雨「今日はボクが秘書だからね起こしに来たよ」

提督「それはありがとう。でもどうやって鍵を開けたんだ?」

時雨「普通に鍵で」

提督「え?合鍵なんてあったけ?」

時雨「婚約してるんだから持ってて当然じゃないか」

提督(確かに時雨ともカッコカリしてるけど・・・)

時雨「それよりいいのかい?朝礼まで時間ないよ」

提督「ああ、確かに。着替えるから一度出てもらえるか?」

時雨「ボクは構わないけど?」

提督「俺が構うの!可愛い女の子にストリップ見せるとか変態じゃないの俺」

時雨「そんな・・・可愛いなんて・・・」

提督「とりあえず出てくれ」

時雨「仕方ないなぁ」

提督「そういうわけで、本日は第二、第三、艦隊はそれぞれ日課の遠征任務、
第四艦隊の潜水艦部隊はオリョールに出撃、各自任務が終われば休んでくれていい。
他の者は各自有事に備えての待機だ。何かあったときに動けるのであれば
基本的に行動は自由とする。まぁ何時も通りってことだな。各自解散!」

艦娘達「りょーかい」



提督「なんとか朝礼も間に合った。さて・・・要望箱はと・・・」

パサッ

時雨「何枚かあるね」

提督「どれどれ・・・」


匿名希望
艦隊の士気のさらなる向上の為、
司令官は今以上に艦娘との交流を
して欲しい

提督「結構、皆と話したりしてるんだけどなぁ・・・」

時雨「皆もっと提督と話をしたいんだよ」

提督「士気に繋がるならもっと時間を取るかな・・・」

時雨「次は・・・」


間宮
非常に言い辛いことですが、
厨房に比叡さんを入れないように出来ませんでしょうか
被害が大きく、これ以上は厳しいです


提督「比叡が・・・?どうしたんだろう」

時雨「彼女の作る料理は生物兵器って噂だよ」

提督「ははは・・・大げさだなぁ」

時雨「一度、実物を見たらそんなこと言えないと思う」

食堂

提督「という訳でコッソリ見に来たわけだが・・・」

時雨「しっ・・・比叡さんが居るよ」

提督「見つからないように・・・そーと見物しよう」

比叡「さぁーお姉さまの為に美味しいカレー作るぞぉ!!」

ガタッ

提督「なんか食堂に居た艦娘達が皆居なくなったぞ」

時雨「間宮さんも顔真っ青にして震えてる・・・」

提督「・・・なんか大げさだなぁ」

比叡「~♪」

提督「鼻歌まで歌って余裕そうに野菜を炒めてる・・・」

時雨「ここまでは普通だね。むしろ美味しそうだ」

比叡「ここで特製の栄養剤を入れて・・・いい感じ!」

提督「なんかすごい色のモノ入れなかったか・・・」

時雨「うん・・・レインボー色の粉みたいな・・・」

比叡「具材も足してボリューミーにしないと」

提督「なんか出してきたぞ・・・」

比叡「沢庵に・・・しおから・・・大福・・・セミの抜け殻に・・・隠し味にジャムっと・・・」

時雨「オェッ・・・」

提督「凄まじい匂い・・・」

パタッ

時雨「間宮さんが・・・倒れた」

提督「なんで比叡はピンピンしてるんだ」

比叡「出来たー! お姉さまを呼んで来よう!!」

ダダダダッ

提督「比叡は行ったか・・・」ソーッ

時雨「行ったみたいだね」


提督「うわっ・・・なんだこのカレーの色」

時雨「マジョーラカラー・・・」


間宮「う・・・うう・・・」

提督「はっ!? 間宮さんっ!!大丈夫ですか!?」←倒れた間宮さんを抱き起こした

間宮「てっ提督!? いらしたのですか!?」(顔が近い・・・)

提督「要望見たよ・・・すぐに受理しよう」

間宮「助かります・・・ウッ・・・カハッ」

提督「大丈夫か?」

時雨「早く換気しないと・・・」窓開けながら

提督「俺は間宮さんを医務室に運ぶから時雨、ここは頼む」

間宮「え?だいじょ・・・きゃっ!?(え!?お姫様だっこ!?)」

ダダダッ

時雨「・・・ボクも倒れてれば良かったかな。間宮さんには何時もお世話になってるから
ボクの提督を少しだけ貸してあげるよ。少しだけだけどね・・・」目ハイライトオフ

提督「すまない。まさかここまでと思わなくて軽く見て・・・」

間宮(お姫様だっこ・・・お姫様だっこされてる!!・・・ああ濡れてきちゃった・・・)

提督「間宮さん・・・?」

間宮「はい!間宮は大丈夫です!!」

提督「え!?なんで榛名のモノマネ!?」

間宮「すいません、ちょっと錯乱しちゃいました」ギュー

提督(間宮さん・・・きっと恐ろしかったんだろうな・・・無理もない)

間宮(・・・あれ? 他の艦(おんな)の匂いがする・・・)ハイライトオフ

提督「間宮さん?医務室付いたよ?どうしたの?」

間宮「上書きです」ギュー

提督(・・・最近よく言われるけど何かの隠語なのかな)

食堂

時雨「さて・・・この毒物はどうしよう」

提督「今戻った。すまん任せてしまって・・・どんな状況?」

時雨「このブツをどうしようかと」

提督「・・・食べ物を粗末にするようで勿体無いけど捨てるしかないだろう」

時雨「前に配水管に流したら配水管が破裂したよ」

提督「少し前にあったあのトラブル、比叡が原因だったの!?」

時雨「うん」

提督「じゃあ鎮守府内の庭に捨てたら?」

時雨「それで以前、木が数本枯れたけど」

提督「あれもコレが原因!?」

提督&時雨((どうしよう))

夕張「だったらそれ私にくれません?」

提督「夕張!何時からそこに!」

夕張「騒動を聞いて駆けつけました!ずっとソレを狙ってました!」

時雨「このカレーを?」

夕張「うん。それが必要だったの。提督コレ・・・」

提督「ん?新兵器開発の許可?何々・・・」

夕張「どう?」

提督「砲弾にカレーを詰めた特殊弾か・・・」

夕張「このカレーがどんな効果をもたらすか、凄い興味あるんです!
お願い!作らせて!!」

提督「確かに劇薬だけど・・・カレーだぞ? 精々嫌がらせくらいしか出来なそうだが・・・」

夕張「・・・だめ?」

提督「・・・まぁ多少興味あるからいいぞ。判子押しておく。ただ、資材の使いすぎは簡便な」

夕張「分かってる!ありがとう!」チュッ

提督「・・・!? おま・・・何を・・・」

夕張「えへへ・・・感謝の気持ち?ふふ・・・提督顔真っ赤ぁ」

提督「女の子がはしたない。あんまこういうことしちゃダメだぞ」

夕張「こんなこと好きな人じゃなきゃしないよ」ボソッ

提督「え?悪い。聞こえなかった」

夕張「なんでもなーい」

時雨「・・・夕張さん?あんまりボクの提督に変なことしないでね」ハイライトオフ

夕張「・・・何時から時雨ちゃんのになったのかな?面白いこと言うね」ハイライトオフ

時雨&夕張「「・・・あははははは」」

提督(なんか怖い・・・ん? 誰かの視線が・・・)

榛名「・・・・」ジー

提督「・・・榛名?」

榛名「・・・榛名は大丈夫です」ハイライトオフ

後日

鈴谷「え?特殊砲弾?」

提督「ああ、夕張が作ったみたいでな。今日の戦闘でそのテストを頼む」

夕張「お願いね」

鈴谷「危ないモノじゃないよね・・・?」

提督「・・・」

夕張「・・・」

鈴谷「なんで黙るの!?」

とりあえずここまでです。
また夜にまとめて投下します。

一応初めて投稿する
るーるは読みましたが、
なにか至らないとこがあったらすんませんです。

感想ありがとうございます!
大変嬉しいです。

sage sageですね。
分かりました。

書き貯め分その2を投下します。

鎮守府付近の海域


漣「それで、その砲弾のテストですか?」

鈴谷「うん。なんの砲弾だろうね。性能を見たいって言ってたけど」

漣「しかも弾数に限りがあるとか!秘密兵器キタコレ!」

菊月「2人とも・・・敵だ」

イ級「ヒマだねー」

イ級2「早く帰ってゴロゴロしたいー」

イ級3「その体型で?ハハハ」

イ級「!!前方、艦娘だ!行くぞ!」

イ級2&イ級3「「イッーーーッ!!」」(掛け声)

鈴谷「特殊砲弾を試すよ!!いけっーーー!!!」

ドォンッ

ベチャ

イ級「・・・?なんだこれ・・・グ・・・熱い・・・体が・・・溶ける・・・あ・・・」

ジューーー

ドガーーーーーン

イ級2&イ級3「「イ級ーーーーーっ!!!!?」」

鈴谷「うわぁ・・・」

漣「敵が溶けて爆発しましたね・・・なんてもの作りやがったんですかご主人様」

菊月「作ったの夕張だけどな。・・・グロテクスすぎる」

イ級2「こんのぉぉぉぉ!!!」

鈴谷「第二射、いっけーーーーっ!!」

イ級2「あれ・・・」ビチャ

ジューーーー

イ級2「あああああ・・・侵食さr・・・」

ドカーーーーン

イ級3「いっ・・・イ級2-----!!!!」

鈴谷「最後は・・・」

漣「あれ?なんか弾に書いてますよ」

菊月「2日寝かしVerって・・・なんだ?」

漣「さぁ?まるでカレーみたいですね」

鈴谷「まぁいいや。いくっよーーーーっ!!」

ドォッンッ ベチャッ

イ級3「なんだ・・・体が侵食され・・・内側から細胞が破壊さr・・・脳ガガ・・・思考g消え・・・
私は誰ダ・・? 私はカレー・・・スパイs・・・インド人を右に置いて・・・
チガウ私ハ・・チ級・・・地球・・・世界そのもの・・・スミロドン・・・キャハハー」

ドガーーーーーン

ベチャ

鈴谷「うわっ!?キモッ!?ヌメヌメするぅーーーーー!!?」

菊月「・・・敵さんの様子、最後おかしくなかったか?」

漣「精神が崩壊してましたねー」

一方、水中にて・・・



ゴーヤ「・・・恐ろしいものでち」

ハチ「それよりデータ取らないと・・・」

イムヤ「これ・・・見て・・・凄い濃度の汚染が・・・」

ハチ「これハチ達も不味くないですか? 早くこの海域から離れないと・・・」

イムヤ「そうね・・・まって、なんか海に落ちた比叡カレーが・・・」

イク「一箇所に集まっていくのね・・・グネグネしてる・・・」

ゴーヤ「目みたいのがあるでち・・・」

ハチ「目が・・・こっち見た!!」

カレー「グォォォルルルルーーー」

全員「「「「こっちきたぁぁぁ!!!?」」」」

イムヤ「私たちは艦娘!!敵じゃないから!」

ゴーヤ「言葉なんて通じるワケないでちっ!!」

カレー「・・・・」ピタッ

イク「・・・止まったのね」

イムヤ「いい?敵は深海棲艦!!私たちは敵じゃないの!」

カレー「グォォォォォォ」 ピューーー

ゴーヤ「凄い勢いでどっか行ったでち・・・」

ハチ「なんだったの今の・・・? 提督にどう報告する?」

イムヤ「司令官には現実離れしすぎて報告できないわよ。汚染問題だけ報告しましょ」

イク(・・・ちょっと漏らしちゃったのね・・・でも水中でするって気持ちいい・・・うう・・・///)

イムヤ「どうしたの?イク」

イク「なんでもないのねー」(イクいくのぉぉぉ!)シュワァー

ゴーヤ「・・・ん? なんかしょっぱいでち」←イクのすぐ後ろに居る

ハチ「海水だからしょっぱいでしょ」

ゴーヤ「んー? そうかなぁ・・・なんか何時もと違うような・・・なんか暖かい・・・」

イムヤ「さぁ帰るわよ」

イク(提督ゥゥゥーーーー/////)ビクンッ ビクンッ

海上


ヲ級「あれは敵の新兵器・・・? 危険すぎる、すぐ仲間に報告を・・・」(偵察中)

ヌラーー

ヲ級「・・・? これはさっきの炸裂弾の謎の液体?・・・なんで動いてこちらにえ・・?」

グチャ ピシャッ ボリボリ・・・

それから鎮守府付近でしばらく敵を見なくなった。



余談ではあるが、

この後、当海域では薄緑のヌメっとした大きな半球体で、

赤い目が2つ輝く謎の生物の目撃が相次いだ。

その生物は深海棲艦を喰らう海の守り神として

何時しか海神様、もしくは海坊主と呼ばれるようになり、

近隣の町では神として祭られ崇められたという。

この噂を聞いた提督がなんとなく話をした所、

潜水娘達は目を泳がせて、吹けない口笛を必死に吹こうとしたらしい。

帰還後、執務室にて


漣「という感じでした」

提督「お疲れ様。鈴谷は?」

菊月「入渠中だ」

提督「え?何か被害を?」

漣「なんか爆発した時に少しかかったみたいです。問題はなさそうですけど」

夕張「それにしても恐ろしい兵器ですね!!」(目を輝かせながら)

提督「でも環境に悪影響与えそうだぞ?ほれっ」

夕張「・・・これは?」

提督「同時刻に海中でデータ取ってくれた潜水チームからだ」

夕張「データから水質汚染の兆しが見えますね・・・」

提督「なので、この特殊弾は使用禁止な」

夕張「えー でも、時雨ちゃんや他数名が装備して出撃してますよ?」

提督「戻り次第、この武器は封印凍結する。異論は認めない」

夕張「仕方ないかな。でも面白いモノ作れたのでいいや。了解です」

漣「封印指定・・・なんかこう、心くすぐられますな」ゾクゾクッ

菊月「で?司令。あの弾はなんだったんだ?」

提督「比叡の作ったカレーだよ」

菊月「!!!?」

菊月はカレー恐怖症になった。

そして比叡は調理場へ入ることが法律で禁止された。

数十年後の

とある都市伝説の雑誌より抜粋


戦後の都市伝説で戦艦比叡のカレーが敵を溶かしたと言う噂があり、

一部の人間は「話盛りすぎ」「胡散臭い」とあまり信じられてなかったが、

ある雑誌のインタビューに置いて

??「ああ、あれは本当の話だよ。ビックリしたよ。
まさか敵が溶けて爆発するなんてねー」

と当時を知る関係者が発言をしており、

事実であったことに衝撃が走った。

また、発言をした美しい妙齢の女性が

当時提督であり、戦争を終結へと導いた一人でもある

我が国の大英雄の弟48夫人と言うのも驚きの事実である。

さらに驚くべきことは重婚ということだけではなく、夫人の数にある。

なんと彼には200人近い妻が居るらしい。(あくまで噂ではあるが)

本来日本に置いて重婚は認められてないが、本誌が取材で接触できた

元、軍上層部に近い位置に居た関係者から聞いたところ、

「当時、特例で認めないと別の戦争が始まりそうだったから」と漏らしたという。

「君には分からないだろうね。この国が内部から壊滅する危機にあったことなんて・・・」

と、どこか達観したような遠い目で語ったらしい。

残念ながらこれ以上の情報は得ることが出来ず、真意は定かではない。

信じるか信じないかは貴方次第です。

書き貯め分その2投下終了です。

なるべく読みやすいように気をつけておりますが、
読みづらかったらゴメンなさい。

また近いうちにまとめて投下します。

すいません。チェックしたハズが
なんでこんなことに・・・アホじゃないか私・・・orz

誤字修正

数十年後の

とある都市伝説の雑誌より抜粋


戦後の都市伝説で戦艦比叡のカレーが敵を溶かしたと言う噂があり、

一部の人間は「話盛りすぎ」「胡散臭い」とあまり信じられてなかったが、

ある雑誌のインタビューに置いて

??「ああ、あれは本当の話だよ。ビックリしたよ。
まさか敵が溶けて爆発するなんてねー」

と当時を知る関係者が発言をしており、

事実であったことに衝撃が走った。

また、発言をした美しい妙齢の女性が

当時提督であり、戦争を終結へと導いた一人でもある

我が国の大英雄の第48夫人と言うのも驚きの事実である。

さらに驚くべきことは重婚ということだけではなく、夫人の数にある。

なんと彼には200人近い妻が居るらしい。(あくまで噂ではあるが)

本来日本に置いて重婚は認められてないが、本誌が取材で接触できた

元、軍上層部に近い位置に居た関係者から聞いたところ、

「当時、特例で認めないと別の戦争が始まりそうだったから」と漏らしたという。

「君には分からないだろうね。この国が内部から壊滅する危機にあったことなんて・・・」

と、どこか達観したような遠い目で語ったらしい。

残念ながらこれ以上の情報は得ることが出来ず、真意は定かではない。

信じるか信じないかは貴方次第です。

書き貯めその3を投下します。

誤字脱字は一応何度もチェックしておりますが、
取りこぼしてたらすいません。

提督「さて・・・今日は何か来てるかな?」

パサッパサッ

蒼龍「何枚かありますねー」←本日の秘書艦

提督「なになに・・・?」


「2階トイレの電気が切れてます」

「入渠中、ヒマです。何か時間つぶせるようなものがあれば嬉しいのですが」

「真夜中に川内さんが五月蝿いです」



提督「ん・・・割と普通だな」

蒼龍「そうですねぇ」

提督「電灯は後で変えておこう。入渠中にヒマ・・・か。そうなのか?」

蒼龍「あー確かにそうですねー 空母や戦艦ですと時間が・・・」

提督「風呂場で使えるテレビとかでも取り付けるか」

蒼龍「良いですねソレ。予算は大丈夫ですか?」

提督「まぁ大丈夫だろ。最後は・・・川内か」

蒼龍「あー 確かに夜騒がしいですねー」

提督「誰も注意しないの?」

蒼龍「それとなくは・・・彼女、鎮守府でも古参で
レベルも高いからってのもあるみたいですね」

提督「ああ・・・確かに初期から頑張ってくれたからなぁ」

蒼龍「だから心境的に言いづらいってのもあるかもしれません」

提督「本人は竹を割ったような性格だし気にしないと思うんだけどな」

蒼龍「提督から注意して頂けます?」

提督「しゃーない。分かったよ。じゃあ電気の取替えがてら行ってくる」

蒼龍「電気の取替えくらい私がやりますよ?そんな雑務を提督自らやらなくても・・・」

提督「ずーと書類仕事だから気分転換になるし・・・いいよ。俺がやっておく」

2階トイレ


提督「ここか・・・というか女子トイレに入るのはちょっと緊張しなくもない・・・」

提督「さっき放送で電気変えるから、20分くらい使用禁止と言ったから誰も居ないだろう・・・」

ポチ ジー バチバチ

提督「この真ん中の蛍光灯か・・・さてと・・・」


睦月(・・・え?提督!?・・・そう言えばさっき放送で・・・)チョロチョロ(尿)

提督(あれ?1つドアが閉まってる? 今は誰も居ないハズだし・・・
多分ドアの調子が悪いんだろう。気にせず作業っと)

睦月(うう・・・どうしよう・・・止まらないよぉ・・・///)チョロチョロ

提督(ここをこうして・・・っと)←作業に集中して音に気づいてない

睦月(なんか変な気分になってきちゃったよぉ・・・////)チョロチョロ・・・

提督(古い蛍光灯は割れないように・・・と・・・)

睦月(早く終わって・・・あそこが・・・ああっ・・・ひゃう・・・///)クチャクチャ

提督「よし!終わり・・・さて川内を叱りに行くか」

睦月(提督ぅ・・・ううう・・・あっ・・・睦月はもうダメですぅ・・・///)クチュクチュ

睦月に変な性癖が芽生えた。
レベルが少しあがった。

川内型の部屋

提督「おーい!川内!居るか?」

川内「いないよー」

提督「いるじゃないか!!」

ガチャ

川内「冗談だよ。どうしたの?」←アクビしながら

提督「ちょっと話があって・・・今いいか?」

川内「いいよー 入って入ってー」

提督「川内の部屋・・・意外と綺麗だな。もっと散らかってるかと・・・」

川内「失礼だなぁ・・・全部、神通が掃除してくれてるけどさぁ」

提督「しっかりしろ長女。他の2人は・・・遠征だったか」

川内「うん。で?どうしたの?」

提督「川内が夜中五月蝿いって意見があってなぁ」

川内「・・・?」

提督「なんで分からないって顔してるの!? 毎晩騒いでるだろ」
(ちょっと首傾げてキョトンとした顔が可愛かったのは言わないでおこう)

川内「夜に・・・?」

提督「夜戦だーとか騒いでるって聞いたぞ?」

川内「ああっ!!はいはい!あれ、五月蝿かったんだ」

提督「自覚なかったの?」

川内「あはは・・・」

提督「夜戦が好きってことは知ってるよ。長い付き合いだしな」

川内「うん・・・じゃあ・・・!」

提督「でも夜中に騒いだらさ、迷惑って分かるだろ?寝てる娘も居るんだぞ?」

川内「・・・うん。そうだね。考えが足りなかった。ゴメン」

提督「それに夜戦ってさ・・・危険なんだ。分かるだろう?」

川内「・・・まぁね」


提督「俺は皆を失いたくない。危険なことはなるべく避けたいワケだ」

川内「・・・分かってるよ」

提督「その皆の中に、川内も居る。今日まで一緒にやってきた仲間だろ?
鎮守府の仲間は家族みたいなものじゃないか。君を危険な目に合わせたくないんだ」
ポンッ(川内の頭に手を軽く置いて)

提督「だから、どうしても夜戦がしたいなら、昼戦で敵を黙らせろ。
大破させて反撃出来ないようにしてやれ!」
ポンポンッ

川内「提督・・・」

提督「俺が言いたいことはそんだけだ」

川内「よーし!じゃあ頑張って昼戦で反撃出来なくしてやる!燃えてきたー!
そしたら夜戦もいいんだよね?」

提督「味方に大破が居なければな・・・状況によりけりだ」

川内「で?提督?」

提督「ん?」

川内「私のこと家族みたいなものって・・・言ったよね?」

提督「ああ。ここの仲間のことを俺はそう思ってるけど・・・迷惑だったか?」

川内「全然!凄い嬉しかった!私も提督のこと家族だと思ってるから!(未来の夫として)」

提督「ああ、ありがとう・・・って川内!?」

川内「いいじゃん。私達、家族なんでしょ?」
ギュー(提督に抱きつきながら)

提督(川内が甘えてくるとは珍しい・・・
長女だから甘える相手が居ないんだろうなぁ・・・)←勘違い

榛名(・・・あれ?川内さんの部屋のドアが少し開いて・・・提督・・・? なんで抱き合って・・・)

川内(あれ?榛名だ。見せ付けてやれー)←悪意無し
ギュー

提督「ちょっ川内、痛いって・・・」

川内「いいじゃんー」

榛名(川内さん・・・こちらに気づいてワザと・・・)ギリッ

川内(ふふーんっ)

榛名「榛名は・・・大丈夫です・・・」ボソッ(ハイライトオフ)

川内「提督?夜戦しよっか?」

提督「は? いや、夜戦は状況によってと・・・俺の話聞いてた?」

川内「聞いてたよ?だから今そういう雰囲気じゃない?」

提督「・・・?・・・・・・?・・・!!!?」

川内「あー 気付いて顔真っ赤になった!」

提督「なな 何をバカなこと!? からかうのはやめ・・・」

ドガーーン

提督「!? 壁が吹っ飛んだ!!?」

電「それ以上は流石にダメなのです」(ハイライトオフ)

雷「ルール違反よ川内さん?」(ハイライトオフ)

艦娘達「何?何の音?」「敵襲!?」「川内さんがレギュレーション違反だって!」「ネノヒダヨー」


川内「ちぇっ・・・もー 冗談だってばー」

提督「え? 何?何この状況・・・」

川内「でも、最後に勝つのは私だから」ボソッ(3人だけに聞こえるように)

榛名・雷・雷「「「!?」」」

川内「それまでは仲良くやりましょ?」

雷「へー 川内さんも冗談言えるのね 面白いわ」

電「でも笑えない冗談なのです」

榛名「・・・ブツブツ」

提督「え? え? なんで壁吹っ飛んだの!?」←よく分かってない

提督執務室。


蒼龍「どうでした?」

提督「おう。なんか色々あったけど説得してきたよ多分大丈夫」

蒼龍「これで皆、今日は安眠できますね」

提督「そんなに五月蝿かったのか・・・」

蒼龍「それでここの報告書なんですけど・・・」
(提督から・・・川内さんの匂いがする・・・)ギリッ

提督「ああ、それか。・・・どうした?顔が怖いよ・・・」

蒼龍「怖いって酷いなぁ・・・なんでもないですよー あはは」

提督「任せちゃって申し訳ない。これで今日の業務は終了だな」

蒼龍「お疲れ様でしたー 所で提督?」

提督「なんだ?」

蒼龍「私、秘書艦だったのに提督、全然構ってくれませんでしたよね?」

提督「ああ・・・ゴメン」

蒼龍「そこでですけど、今晩付き合ってくれません?」

提督「夜間の外出は基本は禁じているんだが・・・」

蒼龍「いえいえ、提督の自室でお酒でも・・・」(この為に昼間は見逃したのですけどね)

提督「俺のコレクション目当てか。迷惑かけたし・・・いいぞ」

蒼龍「やったー! 飲むぞー」(本当は提督目当てですけどね・・・私お酒弱いし)

提督「・・・手加減してね?」




飛龍「・・・ねぇ、こんな時間になんで、おめかししてるの?」

蒼龍「別にぃ?特に意味はないよ?」

加賀「怪しいわね・・・」

赤城「モグモグ・・・」

翔鶴「・・・どこかへお出かけですか?」

瑞鶴「でも夜間の外出って許可出ないんでしょ?」

蒼龍「なんでもないってー」

飛龍「なんでもない訳ないでしょ!こんな可愛らしい洋服着て!」

加賀「いやらしい・・・」

蒼龍「なんでですか!?」

赤城「ゴクゴク・・・」

瑞鶴「怪しいわねぇ・・・」

蒼龍「なんでもいいじゃないですかっ!もうっ!」

飛龍「・・・あっーーーーー!!!」

蒼龍「ちょっ!?スカートめくらないでっ!!?」

飛龍「勝負パンツはいてるっ!!!!」

加賀「どういうことかしら?嘘を言うと五航戦の始まりよ?」ゴゴゴ

瑞鶴「なんで!?」

蒼龍「・・・ちょーとだけ提督の自室でお酒飲むだけですよ」

翔鶴「!!!?」

瑞鶴「!!!!?」

加賀「!!!!?」

飛龍「!!!!?」

赤城「!!!!? ゲホッ」(柿ピー詰まらせた)

蒼龍(やばい 一瞬でみんな雰囲気変わった・・・目が怖い・・・)

飛龍「えーーー!?ずるいっ!!」

蒼龍「別にいいでしょ!?今日の秘書艦は私だし!」

加賀「それでそんな・・・勝負下着まで・・・いやらしい」

蒼龍「いいじゃないですか!?レギュレーション違反はしてませんよ!」

翔鶴「・・・私の提督が・・・汚される・・・」ボソッ

蒼龍「別にアナタのじゃないけど?」

瑞鶴「提督さんに何するつもり・・・?」

蒼龍「何も?ナニ出来たら嬉しいですけど」

赤城「まぁまぁ、本日の秘書は蒼龍さんですし良いじゃないですか」

瑞鶴「確かにレギュレーションには引っかかってないですけどぉ」

加賀「ですが、提督の初めてが奪われたら・・・」ガタッ

翔鶴「そうですよ!! これは由々しき事態です」ガタッ

瑞鶴「そーだ!そーだ!」

赤城「大丈夫ですよ。提督ですし。そんな度胸ありませんよ」←付き合いが長いので分かってる

加・翔・瑞・飛「「「「た し か に」」」」

蒼龍「なにお~・・・私の魅力でメロメロにして手を出させてやるんだから!」

加・翔・瑞・飛「「「「それはないから絶対大丈夫」」」」

蒼龍「なんで!!?」

これで書き溜めたストックは使い切ったのです。
また2~3日したらまとめて投下します。
おやすみなさい。

トイレの電気は点灯してもしなくても
あんまり変わらないような日中から夕刻までの時間帯で
そんなに暗くない状況のつもりでしたが描写不足でした。




>>ついでに(○○しながら)みたいな半端な行動を示す文はちょっと止めて欲しいな

台本セリフ形式がここでは多いみたいですので、それに合わせて
なるべく分かりやすい描写にしようと思ったのですが、
すいません。なるべく使わないように気をつけます。


続きは土日に書いて投下する予定です。
では失礼します。


乙です
で、続きって蒼龍ちゃんと提督の飲みの描写だよね?
もしや蒼龍ちゃんこれで終わり…?

>>72

次回は蒼龍ちゃんの提督自室訪問から始まります。
まだ出番ありますよー
中途半端なとこで終わってしまいスイマセン


コンコン

提督「蒼龍か?」

ガチャ

蒼龍「おじゃましまーすっ」

提督「おう」

提督(蒼龍の私服・・・あんまり見たこと無いが

今日は洋服なんだ・・・普段の衣装とギャップもあって

中々可愛いじゃないか・・・)

提督「蒼龍って普段の着物みたいな服もいいけど、

そういう洋服も似合うな。うん。可愛い」

蒼龍「え?そうですかー ありがとうございます!」
(よっしゃっ!!!)

提督「まぁ適当に上がって、くつろいでくれ」

蒼龍「はーい。さぁー飲むぞー」

提督「程ほどにな・・・」

蒼龍「って言っても私あんまり飲んだこと無いんですけどね」テヘッ(舌を出しながら)

提督「そうなのか?じゃあなんでまた・・・」

蒼龍「だって提督、秘書の私をほっぽって行っちゃうんだもの。寂しいじゃないですか」

提督「蒼龍も行っていいと言ったじゃないか・・・」

蒼龍「それでも寂しいものは寂しいんです!」

提督「・・・悪かったよ」

蒼龍「だから今から、たーくさんお話しましょうね!」

提督「分かったよ。しかし、お酒あまり飲んだことないのか・・・」

蒼龍「そうなんですよ。ビールとワインくらい?あんま得意じゃないかなぁ」

提督「じゃあ、あまり強くないような感じで・・・」

カチャカチャ 

提督「ほれ」

蒼龍「わぁ真っ赤!!これは?」

提督「レッド・アイだよ。お酒が強く無くても飲みやすいと思う」

蒼龍「じゃあ、今日はお疲れ様ってことで・・・」

2人「「かんぱーいっ!!」」

蒼龍「・・・ぷはっ! ほんとだ!飲みやすいですね!」

提督「トマトジュースとビールを割ってるんだよ。アルコール度数も

低いし、ビールの苦味が抑えられるから苦手って人でも飲みやすいかな?」

蒼龍「初めてお酒美味しいって感じたかも。提督のは何ですか?」

提督「ああ、俺はホッピーだな」

蒼龍「ビールみたいですね・・・」

提督「まぁビールが高かった時代の代用品だな」

蒼龍「へぇ・・・初めて見たかも」

提督「焼酎と割って飲むんだよ。昔ながらの下町の

飲み屋とかだと8割置いてあるな」

蒼龍「美味しいんですか?」

提督「んー 人それぞれだと思うけど俺は好きかな・・・飲む?」

蒼龍「じゃあ、ちょっと失礼して・・・」ゴクッ

提督「どう? 結構美味しいだろ?」

蒼龍「そうですねぇ ビールみたいです」

提督「割る焼酎は甲類焼酎が良いとされるけど、一番

ポピュラーなのはキンミヤ焼酎かな?相性がいいんだ」

蒼龍(って言うかこれ・・・間接キス!? やりました!)

提督「焼酎、ホッピー、グラスの3つを冷やす。これは美味しく飲める

3冷って言われているが、焼酎は常温で置いてある店が多いんだよ。

氷を入れたグラスを出されたらなんか残念な気持ちになるんだよなぁ・・・」

蒼龍「提督も意外とお酒好きなんですね」

提督「まぁウチの飲んべぇ達ほどじゃないけどな・・・」

蒼龍「あははは・・・あの人たちは凄いですよねー」

提督「あいつ等の朝の惨状は、飲みすぎはダメだと言う良い見本だな」

1時間後

蒼龍「てーとぉくぅ? 飲んでまふぅ?」

提督「おっおう・・・」(めっちゃ酔ってらっしゃる・・・)

蒼龍「はい、かんぱーいっ!」カツンッ

提督「だいぶ酔ってきただろ? そろそろお開きに・・・」

蒼龍「まだ大丈夫でーすっ!」

提督「いや、顔真っ赤でもうフラフラじゃないか」

蒼龍「へーき!へーき!」

提督「飛龍か、加賀か、翔鶴か、誰か呼ぶか?」

蒼龍「・・・なんでですか?」(目ハイライトオフ)

提督「・・・? いや、だってそんなフラフラじゃ一人で部屋まで戻れないだろ?」

蒼龍「なんでなんですか?」

提督「え?」

蒼龍「な ん で 今、 他 の 女 の 名 前 を 出 す ん で す か ? 」

提督「・・・え? 何を言って・・・」

蒼龍「今は私と提督2人だけの時間ですよね?なんで他の娘の名前出すんです?ねぇ?

今は私だけを見てくださいよ。せっかく2人きりなんですから・・・」

提督(すごい 怖い・・・なんか怒らせちゃった!)

蒼龍「提督? なんで、うつむいてるんですか?」

提督「いや、その・・・」(なんか目が合ったらヤバそうだし・・・)

蒼龍「せっかく2人きりなんですから・・・」

提督「ちょっ!? 近っ!?」

蒼龍「ふふ・・・真っ赤になっちゃって可愛い・・・」

提督「なんで顔を近づけてくるの!? 顔近っ!? 吐息が!?」

蒼龍「だって近くないとキスできないじゃないですか・・・」

提督(落ち着け・・・彼女は今は酔っ払って一時的におかしくなってるだけだ・・・)

蒼龍「お酒の力ってすごいですねー こんなに自分に素直になれる・・・頂きまぁす・・・」

ドガーーーーンッ

提督「!!!?」

蒼龍「きゅーーーー」バタッ

青葉「ダメですよ? それ以上はギルティです」(目ハイライトオフ)

提督(いきなり天井が破壊されて、上から青葉が降ってきた・・・蒼龍は気絶してるし・・・

何が起きているか理解出来ないが・・・なんだろう肌にピリピリくる感覚・・・殺気?)


青葉「もー ダメですよー 蒼龍さん。飲みすぎです。司令官?彼女を部屋に連れて行ってあげますね!」

提督「え・・・?」(状況が飲み込めない・・・)

青葉「・・・いいですよね? まさか・・・一晩共に過ごそうなんて思ってないですよね? ね?」

提督(凄い笑顔なのに目だけ笑ってなくて怖い・・・)

青葉「司令? 黙っていたら分からないですよ?」

提督「ああ、よろしく頼む・・・」

青葉「はい!任されました!」

提督「所で・・・なんで天井から・・・?」

青葉「なんでって司令のこと見てましたから」

提督「え? 俺を見てた? なんで? 何時から!?」

青葉「ずっとですよ。何時も毎日毎時間ずっと、ずっ~と見てますよ? なんでって・・・理由いりますか?」

提督「いや、仮にも上官を監視するってのは・・・」

青葉「上官と部下の前に、恋人同士がお互いを好き合うのに理由はいらないじゃないですか!」(超笑顔だけどハイライト消え)

提督「え・・・? 恋人・・・?」

青葉「今日はもう遅いので休んでください。今日の出来事は夢なんですよ」

青葉「全て悪い夢」

青葉「正妻の余裕で蒼龍さんに提督を貸してあげただけ・・・」

青葉「明日からまた元通り。私と司令のイチャラブ新婚生活が始まります!」

提督(何を言ってるのか・・・分からない・・・あれ・・・? 意識が・・・)パタッ

青葉「お休みなさい司令。いい夢を・・・明石さんの睡眠スプレー良く効きますねー」

蒼龍「・・・zzzz」

青葉「じゃあ妖精さん、天井の修理お願いしますね」

妖精「ワカッター」「ガンバル!」「スグオワルヨー」

青葉「早く終わったら後で間宮羊羹をあげますよー」

妖精「「「「ヨッシャー」」」」

青葉「じゃあ司令、また明日ですね・・・・」チュッ

青葉は蒼龍を担いで出て行った。

蒼龍が届けられた空母達の部屋では

蒼龍が勝つか、負けるかの賭けが行われており、

みんな負けることに賭けていたので

賭けは成立しなかった。

蒼龍「・・・zzz・・・提督だめですよぉ・・・えへへ・・・zzz」

提督自室


提督「・・・zzz」

榛名「汚らわしい・・・」ゴシゴシ

提督「ん・・・zzzz」

榛名「提督の唇が汚されました・・・汚い・・・汚い・・・」ゴシゴシ

榛名「提督の唇を綺麗にしないと・・・もっと拭かないと・・・」ゴシゴシ

榛名「提督・・・失礼します・・・」チュ・・・クチュクチュ・・・

榛名「っぷはっ・・・ハァハァ・・・」

榛名「もっと・・・もっとやらないと・・・穢れを取らないと・・・」(ハイライトオフ)

榛名「もっと・・・もっとです・・・提督・・・提督・・・舌を・・・」クチュクチュ・・・

榛名「提督・・・提督・・・提督・・・提督・・・・ハァハァ・・・」

榛名「もっと私を見てください・・・そうじゃないと・・・榛名は・・・大丈夫じゃ・・・ありま・・・せん・・・」

提督「・・・・!?」ガバッ

提督「夢・・・? 何時も通りの部屋だ・・・」

提督「はっ!? あれ? 天井も穴は開いてない・・・? 全部夢・・・?」

提督「なんかトンデモない夢を見た気がする・・・まだ夜中の3時か・・・寝なおそう」

提督「しかし・・・なんか唇がすごいヒリヒリする・・・あれ?ちょっと血が出てる・・・」

書き貯め分投下完了。

蒼龍ちゃん可愛いって思っていただければ
ちょっと嬉しいです。

このSSはハートフルで平和なSSです

また今晩か明日の夜にでも投下します。

>>1に聞きたいんだが、何故蒼龍を抜擢した?認めたくはないが空母ん中じゃ目立たないほうだろ?

>>90

理由は幾つかありますけど
好きな子なのにあんまり目立たないなーって印象で
書きたかったのが一番大きいですかね。

ツインテール大好きですし。おっぱい!なのも好きです。
ちっぱいとロリも大好きです。

ウチの艦隊ですと蒼龍は上から6番目くらいの錬度でイベントではお世話になってます。
他には大凰、五航戦や書きたい空母は多々居ますけど。今回は蒼龍をと・・・
もし何かしら不快に感じてしまったスイマセンでした。

満遍なく色々な艦娘も出したいなぁと思ってます。駆逐艦とか特に。
重巡メイン回がまだないのでドイツのあの子を出したいなぁとか曇らせたいとか・・・
少しでも楽しんで頂けたら嬉しく思います。

今晩か明日の夜には次の書き貯めを投下します。
次は金剛姉妹の仲睦まじいお話です(多分)



ちょっと外出するので失礼しますね。
ではまた。

>>91
不快なんてとんでもない。むしろよく蒼龍を書いてくれたと感謝しています。

ただいま。
予定より早く用事が済んだので
ちょっとだけ投下します。

>>95
そう言って頂けると嬉しいです。

霧島「提督」

提督「なんだ?」

霧島「本日の秘書艦は私ですが、是非、金剛お姉さまと変わって頂けないでしょうか」

提督「理由を聞いてもいいか?」

霧島「見て頂いた方が早いかと・・・」

提督「・・・?」

金剛型の部屋


榛名「提督!? 突然どうされたんですか?」
(まさか私に会いに来てくれt・・・)

提督「おはよう。榛名。ちょっと金剛にな・・・」

榛名「・・・そうですか。金剛お姉さまに・・・私、お茶を入れてきますね」(ハイライトオフ)

比叡「提督!法律で私が厨房立ち入り禁止ってどういうことですか!?」ムキーー

提督「いや・・・だって・・・ねぇ?」

霧島「それより提督、あちらです」

提督「ん?」

金剛「ははは テートクゥ・・・もっと言って欲しいですゥー」(虚ろな目)

提督「なんで金剛は壁に話しかけているの・・・」

金剛「もー 触ってもいいけどさー 時間と場所をわきまえなヨー」(虚ろな目)

霧島「秘書艦は順番で、公平に決めていますよね?」

提督「ああ、皆やりたがるからな・・・ありがたいことだ」

霧島「公平に順番にした結果、金剛お姉さまの次の番が150日後なのです」

提督「・・・人数多いからな」

霧島「基本的に秘書が一日付き従い、一緒に居るので、秘書以外はあまり接点がありません」

提督「・・・そうか?・・・そうなのか?」

霧島「多少会話したくらいではダメなのです。一日一緒に居ないと・・・」

提督「皆とコミュニケーション取ってるつもりなんだが・・・」

霧島「足りてないです! その結果、金剛姉さまは深刻な提督不足に陥り、

そこの壁のシミを提督と思い込むことで心が壊れるのを防いでる状態です」

提督「 」

霧島「なので、もう見ていられないので今日は変わって頂けないでしょうか」

提督「あ、うん。分かった。・・・けど提督不足ってなんだよ!?」

霧島「姉さま!提督ですよ!本物の提督ですよ!!」

金剛「テートク?・・・ていとく? 提督ぅぅぅぅっ!!!」ダキッ

提督「うわぁっ!!? いきなり飛びつくな!!」ドテンッ

金剛「もうっ!目を離さないでって言ったのに!!何してるデスぅっ!!」

比叡「金剛姉さまっ!! 近い!近いです!!」ムキー

霧島「金剛姉さま、正気に戻られましたか? 今日の秘書艦をお願いします」

金剛「え?デモ・・・今日は霧島が秘書の日ジャ・・・」

霧島「いいんです・・・姉さま」

金剛「・・・センキューね!霧島!」

提督(よく分からんが正気に戻って良かった・・・)

霧島(金剛姉さまが提督を捕まえれば、それは姉妹共有管理になる。計算通りです)

比叡(金剛姉さまも提督も両方手に入る計画・・・乗ったわよ霧島)

金剛「久しぶりの生提督デースっ!!」ギュー

提督「おっおいっ あんまり抱きしめるなっ」

金剛「嫌デースっ!」スリスリ

提督「女の子がはしたない・・・」(まぁ元気になったからいいか)

ガチャーンッ

提督「!!!?」

榛名「ごめんなさい・・・お茶を入れようとしたらカップ落としちゃいました」

提督「大丈夫か!?」ダッ

榛名「大丈夫です! 提督はお優しいのですね・・・」

提督「心配するのは当然だろ・・・」

金剛「榛名はドジっ娘ネー でも、ちょっと・・・近いデスよ?」(ハイライトオフ)

榛名「金剛姉さま居たのですね。榛名気付きませんでした」(さっきからハイライトオフ)

金剛「・・・ずっと居たヨ?」

金剛「もう榛名ったらドジっ娘すぎて・・・」

金剛「脳みそ腐っちゃったんじゃないノ?」アハハ


榛名「すいません」

榛名「金剛姉さまの存在全てを忘れてたなんて榛名ドジっ娘です!」

榛名「正気に戻って良かったですね」

榛名「そのままでも榛名は大丈夫でしたけど、治って良かったです!」

榛名「榛名、起きなくていい奇跡に感激です!」ウフフ

金剛&榛名「「あははは」」

提督「・・・2人とも?」(なんか怖い)

霧島(このままでは計画が・・・)

比叡(金剛姉さまの歪んだ笑顔・・・ステキ)ゾクゾクッ

比叡(提督の困った顔もそそります・・・2人ともそのまま標本にして一日中眺めていたい・・・)ウットリ・・・

提督(そろそろ春で暖かいハズなのに凄い寒い・・・なんだろうこの悪寒・・・)

投下終了。
姉妹仲が良いのはほほえましいですね。
金剛型辺はもうちょっとだけ続きます。

近いうちまた投下します。

感想ありがとうございます。
平和っていいですよね(ハイライトオフ)

ちょっと仕事で明日から時間を取られるので
今日の日付変わるくらいまでに金剛姉妹編終わらせて投下します。

ボクの大好きな榛名ちゃんがちょっと幸せになります(一般の定義とは異なる)
ではまた後ほど。

なんとか本日中に書き終えましたので
金剛編を一気に投下します。

執務室

提督「さぁ仕事すんぞ」

金剛「イエースッ!やるネー!」ストッ

提督「いや、なんで俺の膝の上に座るの!?」

金剛「提督分の補充デースっ!」

提督「自分の椅子に座りなさい・・・仕事が出来ない」

金剛「この方が仕事効率いいネー!」

提督(と言うからそのまま仕事してみたら・・・)

金剛「・・・」

提督(凄い速さで書類を・・・)

金剛「終わったネー!!どんなもんデースっ!」ドヤァ

提督「俺も終わったよ」(めっちゃ仕事速いっ!?)

提督「確かに仕事の効率はいいかもしれん・・・でも風紀が・・・」

金剛「ノープロブレム。金剛型の風紀は地球の風紀ネー」

提督「何を言ってるか良く分からない・・・」

金剛「それと、要望箱に意見きてたヨー」

提督「どれどれ・・・?」

金剛「レベルアップしたいと言う理由で出撃を望む声が多いデスね」

提督「現状、任務に支障はないレベルだと思うんだけどね・・・先月の作戦も無事成功したし」

金剛「確かに全体のレベルは高いですケド・・・」

提督「最近、何人かが無断で出撃したと報告も受けたな・・・」

金剛「そうなんデスか?」

提督「何でそんな危険なことを・・・」

金剛「レベルが上がらないとケッコンできないからデスよ?」

提督「カッコカリな・・・確かにさらなる強化は魅力的だが・・・」

金剛(私は提督と いずれカッコガチしますけどネ)キャー

提督「金剛?」

金剛「皆のレベルが上がるのはいいことだと思いますヨ?」
(どんなに皆のレベルが上がっても正妻は私デスけどネ)

提督「まぁ強くなれば、その分、危険も減るからな・・・近いうち許可だすか」

金剛「では資材の調整しマス?」

提督「そうだな。より遠征を効率化して・・・」

金剛「遠征先ですが・・・こちらを・・・」

提督「遠征隊の娘の負担が大きくならないように・・・」

提督「部隊を複数に分けて・・・ローテーションで・・・」

金剛「これなら適度に休憩できますし効率も良いですネ!」

提督「これで組んでみるか」

金剛「流石、提督デスっ!!」クルッ ギュー

提督「なんで対面して抱きついてくるの!?」

金剛「今日、お仕事頑張った自分へのご褒美でース!」

提督「確かに頑張ってくれたな。ありがとう」ナデナデ

金剛「~♪」

ガチャッ

間宮「提督、夕食のことなんですけど・・・」

提督「間宮さん?」

金剛「へろー」

間宮「なんで・・・金剛さんと抱き合って座ってるんですか・・・?」(ハイライトオフ)

金剛「仕事デーーースっ!」

間宮「へぇ・・・抱き合って仕事ですか・・・へぇ・・・」

提督「ほら金剛、降りなさい」

金剛「イ ヤ でースっ!」ギュー

間宮「・・・」ギリッ

提督「・・・所で間宮さん? 夕食がなんだって?」

間宮「いえ、発注していた食材が届いていなくて・・・」

提督「え!? どうしよう。今からだと手配は・・・」

金剛「ちょっと待ってくださいネ・・・えっと」

提督(凄い速さで資材リストを見ている・・・)

金剛「大丈夫デス!その食材のコンテナはこれデスね?」

提督「・・・え?」

間宮「これです!なんで第4倉庫に・・・」

金剛「恐らく業者が間違えたのでしょう。すぐ第2倉庫へ移動するように手配するデース」

間宮「・・・金剛さんって仕事出来るんですね。関心しました」

提督「優秀な秘書艦だよ。彼女には初期から助けられた」

金剛「どんなもんデースっ!」エヘンッ

間宮「優秀な秘書なのは分かりましたけど、距離近すぎじゃないですか?」

間宮「男女なんですから風紀ってモノがあるでしょう」

間宮「すぐ離れた方がいいです」

間宮「離れましょう」

間宮「 す ぐ に 」

提督「・・・間宮さん?」

間宮「はっ!?・・・失礼しました」

提督(真面目な良い人なんだなぁ・・・料理も上手で美人で・・・)

金剛「・・・提督? なにを考えているんデス?」(ハイライトオフ)

提督「なんでもないぞ!」

間宮「・・・」

金剛「それにこれは秘書艦の特権デース!!」

間宮(私にも・・・戦闘能力があれば・・・)ギリッ

食材は無事届き予定通り食事は作られた。

鎮守府海域

ル級「気をつけろ・・・この海域に侵攻した仲間は全て、連絡が途絶えて行方不明だ」

イ級「分かってますよ 気を引き締めていきます」

ヲ級「ヲー」

ヌ級「今の所、特に脅威は感じられませんが・・・」

チ級「いたって穏やかな海です」

リ級「案外、連絡が途絶えた連中はバカンスでも楽しんでいるのでは?」

イ級「しかしヒマですね。人間共の船でもあれば、ヒマ潰しになるんですが」

ヌ級「ですね。 一方的に狩るのは気分がいい」

リ級「それじゃ手ごたえがない。艦娘でも見つけて2~3人血祭りにしてやりましょうよ」





榛名「もっと・・・もっと戦わないと・・・」(ハイライトオフ)

榛名「敵・・・私の敵は・・・どこに居ますか・・・」

榛名「・・・・見 つ け た 」

チ級「早く偵察終わらせて帰りましょうよ」

リ級「何かあるのか?」

チ級「いえね、私がロ級からチ級に改装されたもんで

前の部隊の仲間がパーティをしてくれるんですよ!」

ヌ級「いい仲間だな」

ル級「なら、さっさと終わらせて帰るか!」

チ級「はい! 皆・・・今帰るからね・・・」

ドォンッ  

チ級「え・・・なんで体に穴が・・・ああ・・・」ドガーーーンッ

イ級「チ級っーーーー!!!!!!」

ヌ級「敵襲っ!! 敵襲ぅぅっ!!! 」

リ級「何故だ!? 電探に反応は・・・ガハッ」ドガーーーーンッ

ヌ級「リ級ゥゥゥゥーーーーっ!?」

榛名「・・・居た! 居ました!! 獲物が沢山!! 榛名、感激です!」

ル級「単艦一隻だと!? 撃てっ!! 撃てぇっ!!!!」

ヲ級&ヌ級「「全艦載機発進・・・」」ゴォー

榛名「わぁ・・・空にも沢山の獲物が・・・嬉しいです・・・」

榛名「もっともっと・・強く・・・」ドォンッガガガッ

ヲ級「!!?・・・全機ロスト!?」

ヌ級「そんな・・・」

ル級「バカなっ!!?」

榛名「あはははははははははははははははははは」

ヌ級「たった一隻の艦娘にぃーーーー」ドガーーーーン

ル級「ヌ級っーーーーーーーーー!!!!」

榛名「まだですっ!!もっと!!もっと!!まだ足リなイっ!! 戦わナいト・・・強ク・・・」

イ級「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!?」

榛名「そうジャないト・・・ケッこン 出来ナいジャナイデスカァーーーーー!!!!!」

イ級「やだ・・・寒い・・・また沈む・・・アレ・・・思い出した・・・私も元は・・・艦む・・・」ドガーーンッ

ル級(・・・あっという間に4人が殺られた・・・ヲ級は・・・)

ヲ級「ああ・・・・あああ・・・・」

ル級(震えて・・・もはや戦意はない・・・艦載機も無く戦力として使えない)

ル級(この戦艦・・・何者だ?・・・)

タ級「一隻相手に何をてこずっているっ!!」

ル級「!! 援軍か!ありがたい!!」

ホ級「敵はたった一隻?」

ト級「楽勝ですネ」

ハ級「楽勝すぎてアクビがでるよ!」

ニ級「イッチバーンッ!!」

榛名「援軍に5隻ですか・・・」

榛名「めんどうなんで 薙ぎ払いますね・・・」ガチャッ ギュイーーーーーン

タ級「なんだ!? あの装備は・・・光が・・・」

ト級「まぶしい・・・」

ハ級「敵の新兵器!?」

ホ級「いや・・・アレは・・・」

ニ級「あっ・・・・」

カッ

ル級「全機・・・消滅!? 一瞬で!?」

榛名「かつて・・・霧の艦隊から接収した超重力砲・・・」

榛名「やっぱり威力はすごいですね」

榛名「後は2隻・・・」

ル級(!!?・・・震えている・・・? この私が・・・恐怖している・・・だと)

榛名「・・・?」

榛名「 震えているんですか?」

ル級「!!?」

榛名「怖いんですね・・・」

榛名「私も怖いんです・・・提督が誰かに取られちゃいそうで・・・」

榛名「毎晩、怖くて怖くて怖くて怖くて怖くて怖くて・・・眠れない日もあるんです」

榛名「だから早くケッコンしないと。強くなれば私だけを見てくれる・・・」

榛名「 私 だ け を 見 て く れ る ん で す 」

ル級「な・・・何を言って・・・」

榛名「だから貴方達は死んでください。私の糧になってください」

ル級「うっうわぁぁぁぁぁっーーーーーー!!!!」ダッ

榛名「あれ・・・? 逃げるんですか? そんなに怖いなら・・・」

榛名「最初カラ・・・戦わなけれバいいんデすヨぉっーーーーーーーーーー!!!!」

ル級「逃げろぉぉぉ!!! ヲ級!! 帰って皆に伝えろ!! この海域から全部隊を撤・・・)パンッ グチャッ

ヲ級「頭が・・・吹っ飛んでバラバラに・・・あああああああっ!!!? いやぁぁぁぁ!!!!」ダッ

榛名「へぇー 逃げ足・・・速いんですね・・・」

ヲ級(早く・・・逃げないと・・・遠くへ・・・少しでも遠くへ・・・殺される・・・殺されるぅっ!!)

榛名「追うのは・・・めんどうですね・・・」

榛名「提督・・・もうすぐですっ! もうすぐ榛名はレベル99になれますっ!!」

鎮守府・廊下


提督「あれ?榛名・・・? 入渠してたのか? 今日は出撃は無かったハズだが・・・」

榛名「申し訳ありません」

提督「出撃の理由は?」

榛名「榛名はもっと強くなりたいです・・・守るために(提督を)」

提督「守る・・・」(仲間を守りたい・・・そういうことか。良い子だなぁ)

提督「気持ちは分かる、だが軍である以上はそういうことは報告しなさい」

榛名「ごめんなさい・・・」

提督「榛名は良い子だなぁ・・・」ポンポンッ

榛名(提督・・・春名を撫でてくださって・・・)

提督「そんな純粋な優しい榛名を俺は誇りに思うよ」

榛名「提督・・・ありがとうございます!」

榛名(提督・・・榛名・・・濡れちゃいました・・・)ヌルッ

提督「じゃあ俺は執務室に戻るよ。またな」

榛名「はい!」

提督(榛名は純粋で良い子だなぁ・・・癒される)

榛名「提督・・・後少しデす・・・アと少シで・・・」

榛名「榛名 幸せデす・・・アなタと ヒトつ に なれル から・・・」

深海



タ級(別人)「おい、あのヲ級はどうしたんだ?」

ヲ級「・・・ビクッ」

ホ級「それが・・・帰還してからずっと震えているんですよ」

ヘ級「何か余程、恐ろしい目にあった様子で・・・」

ヲ級「戦うのはダメ・・・皆死ぬ・・・怖い・・・怖い・・・」ブツブツ

タ級「これでは戦力にならないではないか・・・」

ヲ級「きっと人を沢山殺したから・・・天罰なんだ・・・」

ヲ級「憎しみに囚われた私達は皆、殺される・・・アイツが・・・あああっ!!!」

ヲ級「アイツが!!アイツが来る!!殺される!!殺されちゃう!!!」

ホ級「患者が暴れだしたぞ!!」

ヘ級「落ち着いて、ここには貴女を傷付ける者は居ませんっ!!」

ヲ級「悪魔だ・・・アイツは悪魔・・・」

ヲ級「いや・・・人間からすれば悪魔は私達・・・」

ヲ級「・・・ああ」(ハイライトオフ)

ヲ級「そうか・・・逆だ」

ヲ級「彼女は天使だったんだ」

ヲ級「この腐った世界を浄化する天使・・・」

ヲ級「だから散っていった仲間は天国へ行ったんだ・・・」

ヲ級「安らぎの地へ・・・」

ヲ級「浄化し、私たちを闇から解放してくれる天使・・・」

ヲ級「そして、その天使を遣わした提督という存在は・・・」

ヲ級「・・・神」

ヲ級「・・・そうか・・・全ては・・・神の意思」

このヲ級はこの日、独自の真理に辿り着いた。


タ級「いったい・・・あの海域で何があったのだ・・・」

ホ級「・・・さぁ」

番外編

戦後のインタビューより

ホ級「あの時のことはよく覚えています」

ホ級「仲間が消える海域へ調査へ行ったんです」

ホ級「天候は晴天、海は穏やかでした」

ホ級「だけど、とてつもない寒気を感じました」

ホ級「ふと見ると、前に一隻の戦艦が居ました」

ホ級「ちまたで戦争を終わらせた英雄と呼ばれている」

ホ級「現在の海軍元帥殿の所の艦娘でした」

ホ級「たしか金剛型の榛名様だったかと・・・」

ホ級「一緒に居たタ級がね・・・震えていたんですよ」

ホ級「戦う前から・・・」

ホ級「大和型やどんな強敵の前でも」

ホ級「怯むことなく、むしろ戦わせろって・・・」

ホ級「そう血気盛んだった彼女が・・・」

ホ級「まるで怯える子犬のように鼻をならしたんです」

ホ級「それで分かったんです」

ホ級「バケモノだって・・・」



※このインタビューは電波に乗る前に、

国家安全なんちゃらの条約に触れたために表に出なかった。

またインタビューを受けたホ級は行方不明になっている。

金剛姉妹編投下終了。

榛名は天使です。
可愛い天使です。

深海側の口調はあえて通常の口調にしてます。
半カナとかで長文だと読みづらそうな気がして・・・
脳内保管してくださると助かります。

ケッコンしている金剛ちゃん。大好きなんですけど、
彼女の口調って似せるの難しいですね。
ちゃんと金剛に見えると良いんですが・・・

一応、終戦になってキッチリ終わる予定ですので
平和な日常にちょっこっとだけ伏線を混ぜたりしてます。

深海側が好きな人はスイマセン。

次は仕事の関係で数日開くと思いますが、またすぐ書きます。
ではおやすみなさい。

こんばんわ。
感想ありがとうございます!
すごい励みになり嬉しいです。

仕事モードはいっているので量は少ないですが、
ほんの少しだけ投下します。

出来れば毎日やりたいけど
帰宅すると眠くて・・・
もう働きたくないでち

プリンツ(改)「提督! 朝ですよ!」

提督「・・・zzz」

プリンツ「起きないなぁー」

プリンツ「提督?」ユサユサッ

プリンツ「・・・」キョロキョロ

プリンツ「失礼しまーす」ファサッ

プリンツ(提督と同じ布団で・・・新婚さんみたい///)

提督「・・・ZZZZ」

プリンツ(・・・ふふ・・・あどけない寝顔。かわいいっ)

プリンツ「あなた? 朝ですよー なんちゃって!」キャーッ

提督「ん・・・zzz」

プリンツ(提督・・・)ギューッ

プリンツ(マーキングです・・・)

プリンツ(提督は・・・提督は私の・・・もの)

プリンツ(他の娘に・・・見せ付けてあげるんだからっ)

プリンツ(沢山・・・私の匂いをつけてくださいね・・・)ギュー

プリンツ(提督・・・寝汗かいてる・・・)ペロッ

プリンツ(提督の味・・・提督の体液・・・)

プリンツ(提督の体液が私の中に混ざって・・・)

プリンツ(提督と一つに・・・)ゾクゾクッ

プリンツ「ハァハァ・・・もう少しだけ・・・」ペロペロッ

プリンツ(提督と私が混ざり合ってる・・・)ゾクッ

プリンツ(ひとつになってる・・・)クチャックチャッ

プリンツ(提督・・・貴方をドイツに連れ帰りたいです・・・)

プリンツ(日本もいい所です)

プリンツ(でも、敵が多すぎるんですよ)

プリンツ(愛し合う私達にとって)

プリンツ(邪魔な人が多すぎます・・・)

プリンツ(こんなに愛し合ってるのに・・・)(ハイライトオフ)

プリンツ(皆、きっと邪魔をします・・・)

プリンツ(だから・・・邪魔者が来ない地で・・・)

プリンツ(2人だけで平和に穏やかに暮らしましょ?)

プリンツ(いずれ生まれてくる私達の子供の為にも・・・)

プリンツ(鎮守府の仲間は大好きです)

プリンツ(提督に色目を使ったりすると・・・)

プリンツ(たまに・・・極たまに・・・)

プリンツ(殺意も沸くけど・・・)

プリンツ(大好きな皆とは仲良くしたいですからね)

プリンツ(今は・・・)

プリンツ(なんだか・・・)

プリンツ(眠くなってきちゃいました)

プリンツ(提督・・・暖かい・・・)ギュー

提督「・・・ん? あれ?もう朝8時?」

提督「ちょっと寝坊してしまった」

提督「ん? プリンツ!?」

プリンツ「・・・提督さぁん・・・むにゃzzz」

提督「起こしに来て、逆に寝ちゃったパターンか・・・」

提督「無邪気なもんだ」クスッ

提督「何時もありがとうな・・・」ナデナデ

提督「これからも戦いは続くだろう」

提督「危険な戦闘に出てもらうことになる・・・」

提督「俺は少しでも、最善を選択肢し、」

提督「君達を誰一人失わず、勝利してみせる」

提督「君達には平和になった世界で・・・」

提督「穏やかに生きて欲しい・・・」

提督「沢山、苦労した分・・・」

提督「沢山、怖い思いをした分・・・」

提督「幸せになってほしい」

提督「それが今の俺の目標だから・・・」

提督「だから・・・悪いけど・・・」

提督「もう少しだけ付き合ってくれ・・・」ナデナデ

提督「って寝てる子に何言ってんだろうな。アハハ」

プリンツ(提督・・・)濡れ

プリンツ(私・・・幸せになりますよ)

プリンツ(貴方と・・・)

プリンツ(邪魔スる者、全テを薙ぎ払ってデモ・・・)

プリンツ(それまで・・・)

プリンツ(待っテいてクださイね・・・)

提督「さぁて。彼女が寝てる間に着替えちまうか」

プリンツ(!!!?)

プリンツ(提督・・・なんて逞しい体・・・)薄目

プリンツ(・・・ゴクリッ)

プリンツ(引き締まって・・・細身なのに筋肉質で・・・)

プリンツ(全身舐め回したいです)ジュルリ・・・

提督「・・・? 」ゾクッ

純愛っていいですね


また時間の合間見て書けそうならすぐ書きます
お休みなさい

執務室


提督「さぁ今日も一日頑張るか」

プリンツ「はいっ!」

プリンツ「待ちに待った久しぶりの秘書艦です!」

提督「ごめんな? 希望者が多くてな・・・」

プリンツ「大丈夫ですよー」(あんまり大丈夫じゃないけど)

提督「書類は何時も通りっと」

プリンツ「よ~く狙って・・・」

プリンツ「ファイアーーーーッ!!」ペタン

提督「ハハハっ 判子押してるだけじゃないか」

プリンツ「気合が入るんですよ。えへへ」

提督「さて・・・要望箱は・・・」

パサッ パサッ

プリンツ「入ってますね」

プリンツ「ちょっと待ってー ほうほう・・・なるほどねぇ~」

・秘書艦が一人1日なのは短すぎるデース

・秘書艦の仕事を24時間体制にしてみては?

・夜の職務終了後に提督を囲んで雑談会のようなものを開いては?



プリンツ「なんで、この3つをピックアップしたんですか?」

提督「他の要望は備品が切れているとか」

提督「通常の雑務だったからいいんだけど・・・」

提督「この3つは毛色が違ったからな・・・」

プリンツ「一つ目は確かに思いました!! 一日じゃ足りないです!」

提督「でもなぁ・・・一人一週間とか、それ以上にしてみろ? 次は何年後?」

プリンツ「・・・確かに」(ゾッとします)

提督「数年ぶりで仕事分かりません~とかなっても困る」

プリンツ「じゃあっ!じゃあ!2つ目はどうです?」

提督「いや・・・24時間って・・・」

提督「おはようから、おやすみまで?」

提督「流石にお互い体が休まらんぞ? それに俺は男だぞ?」

提督「うら若き乙女と籍も入れてないのにそんなことは・・・」

プリンツ「入れちゃえば・・・いいんじゃないですか?」

提督(外国の子って、そういうとこオープンだなぁ)

提督「アハハ・・・入れる子なんて居ないよ」

プリンツ「じゃあ私と入れましょう!!!」

提督「いいぞ」

プリンツ(・・・やった!!!!!!!)

提督「ただし、戦争が終わり、君がちゃんと成人して・・・」

提督「その時になっても気持ちが変わらなかったらな」ハハハ

提督(そう言えば親戚の小さな娘も将来結婚するーとか)

提督(そんなこと言ってたなぁ・・・可愛いもんだ)

提督(少女なんてものは、いくつでも変わらないな・・・)

提督(ウチの小さい子達も・・・)

提督(やがて大人になって、本当に好きな人を見つけて・・・)

提督(幸せな家庭を作っていく・・・)

提督(願わくば、この娘達が幸せに生きられる世界を)

提督(次に生まれてくる子達が安心して過ごせる世界を・・・)

提督(俺達軍人が作らないと行けない・・・)

提督(負けられないな。この戦い)

提督(これからあるであろう・・・)

提督(人々の大切な未来を守るための戦いだから・・・)

提督「気合を入れて行かないとな・・・これから」

プリンツ「はいっ!! 子供は野球チームくらい欲しいです!」

提督「ははは・・・そんな沢山居たら大変そうだな」

提督(将来、この娘の旦那になる男は苦労しそうだな・・・)

少し先の未来で・・・

苦労する旦那が自分になることは

この時はまだ知る由も無かったのであった・・・。

プリンツ(提督と結婚・・・えへへ・・・)

プリンツ(どうせ手に入るなら・・・)

プリンツ(もっと味見しちゃダメかな・・・)

プリンツ(私のだって皆が分かるように・・・)ハイライトオフ

プリンツ(そうすれば・・・皆諦めてくれるよね)アハッ

提督「どうした?」

プリンツ「なんでもないですよー」

提督「で・・・最後のだが・・・」

プリンツ「はいっ!」

提督「過去にやったことあるんだよ」

プリンツ「初めて聞きました」

提督「ようやく鎮守府での生活に慣れてきて・・・」

提督「次々仲間が来て、交流を深めようってさ・・・」

プリンツ「へぇ~ 面白そうっ!」

提督「だがな、一部が暴走して朝まで酒を飲み、騒いで・・・」

提督「酷い惨状だった・・・」

プリンツ「その一部がすぐ分かっちゃった」

提督「本当に酒さえ飲まなければなぁ・・・」

提督「飲みすぎなければ・・・よく出来る良い子達なんだが・・・」

プリンツ「飲みすぎると?」

提督「本当にダメな大人になる」

夕方


提督「ふぅ・・・業務終了」

プリンツ「お疲れ様でしたー!!」

提督「思ったより早く終わったな」

プリンツ「今日の夕食は食堂で取りませんか?」

提督「・・・そうだな時間的に頃合か」

提督「何時はもう少し時間が長引くから・・・」

提督「あんまり夜は食堂を使わず、執務室で一人で簡単にすませるんだよなぁ」

提督「よしっ! たまには皆と食堂で食べるか」

プリンツ「やったぁ!!」ダキッ

提督「おいおい・・・腕を絡めるなよ・・・」

提督(胸当たってるぞ・・・全く無防備な・・・)

プリンツ(当ててるんですけどねぇ)

プリンツ「ごはん~ 提督と ごはん~♪」

提督「こんなことで喜んでくれるなんて安上がりな奴だなぁ」アハハ

廊下


提督「歩きづらいんだが・・・?」

プリンツ「いいじゃないですかー」(夫婦なんですし)

提督「年頃の娘なんだからなぁ・・・もっと・・・」ブツブツ

時雨(なんで腕組んで・・・)ギリッ

雷「・・・・・・」(ハイライトオフ)

響「・・・あの雌豚」ボソッ

電「・・・」(ハイライトオフ)

川内「・・・へぇ」(ハイライトオフ)

榛名「・・・」ドォンッ パラパラッ

金剛「ヘイ、ハルナー 壁を壊しちゃだめネー」(ハイライトオフ)

提督「なんだろう。廊下ってなんか寒いな」ゾクッ

プリンツ「そうですかぁ?」(見せ付けてあげますね)

ビスマルクは大丈夫みたいだな
俺が保護しておこう

昨日帰宅後寝ちゃったので今投下。

プリンツの呼び方ですがゲームでは
提督とAdmiralさんの両方を使ってますが
当SSでは提督で統一してます。
違和感あったらスンマセン

もうすぐ昼休憩終わるので仕事に戻るでち
戻りたくないけど戻りでち
また夜に投下するでち

食堂

プリンツ「ビスマルク姉さまぁーーー!」

ビスマルク「あら? プリンツと提督・・・」

プリンツ「ご一緒してもいいですか?」

ビスマルク「ええ、良いわよ」

Z1「うん」

Z3「・・・どうぞ」

ビスマルク「所で・・・」

ビスマルク「なんで腕を組んでいるのかしら?」(ハイライトオフ)

プリンツ「夫婦だからですよ?」フフンッ

Z3「・・・は?」(ハイライトオフ)

Z1「・・・笑えない冗談はやめてよ」(ハイライトオフ)

提督「まぁ・・・あまり間に受けるな」

プリンツ(提督・・・まだ婚姻は秘密なんですね!)

プリンツ(きっと・・・バーンって公表するんだ!)

プリンツ(サプライズって奴ですね?)

プリンツ(分かりました! 今はナイショにしておきます)

プリンツ「冗談でした!」

Z1「なんだ冗談か・・・」

Z3「・・・二度と言わないで」

Z3「でないと・・・私、何するか・・・わからないから」

ビスマルク「・・・まぁ座りなさいよ

提督(ビスマルク達の座っている机は6人掛けか)

提督(イスが3脚づつ、長机の左右に置いてある)

提督(片側の真ん中のイスにビスマルクが座り・・・)

提督(彼女の左右の席が開いている)

提督(対面席にZ1とZ3が座っている)

提督(開いている席はビスマルクの左右か)

提督(Z1とZ3の間の真ん中の席か・・・)

ビスマルク「良いからさっさと座りなさいよ提督」ポンポンッ

提督「じゃあ・・・失礼する」

ビスマルク(よしっ!私の隣に座ってくれた!!)

Z1「・・・なんでそっちに座ったの?」

Z3「・・・理由聞いてもいいかしら?」

提督「え? 不味かったか?」

Z1「そこに座った理由を聞きたいなって」

Z3「うん。 き か せ て ?」

ビスマルク「当然の選択でしょ」フフンッ

提督「特に理由はないけど・・・」

提督「ビスマルクが誘ってくれたからかなぁ」

Z1「こっちも開いてるよ?」

提督「いや、もう座っちゃったし」

Z3「・・・・・・」

ビスマルク「ほら、もういいでしょ」

プリンツ「ビスマルク姉様っ!!」

ビスマルク「何? アナタも早く座りなさいよ」

プリンツ「席をひとつ、ずれてくれませんか?」

ビスマルク「・・・どうしてかしら?」

ビスマルク「ねぇ・・・どうしてかしら?」

プリンツ「提督の隣に座りたいですし・・・」キャッ

ビスマルク「別に食事の時くらいいいでしょ?」

ビスマルク「アナタ今日ずっと秘書艦で一緒だったでしょ・・・ね?」(威圧)

プリンツ「・・・・・・」

プリンツ「じゃあ・・・」

プリンツ「ここに座っちゃいますっ!」ポスンッ

提督「おいっ! なんで俺の膝の上に座るんだ・・・」

プリンツ「今日は私が秘書艦ですから!」

プリンツ「ずっと一緒です!」スリスリ

ビスマルク「・・・・・・」ギリッ・・・

Z1「・・・・・・」(無表情ハイライトオフ)

Z3「・・・・・・」(無表情ハイライトオフ)

少し離れた席の艦娘達は・・・


不知火「・・・シズメテヤル」ボソッ

陽炎「我慢・・・あと少しで・・・」

陽炎「私の秘書艦の順番がくるから・・・」ブツブツ

雪風「しれぇ・・・・」(ハイライトオフ)

天津風「・・・・・・」(ハイライトオフ)

浦風「ウチの提督に・・・」

浦風「なにしてくれとるんじゃ・・・」(ハイライトオフ)






秋雲「・・・・・・」ギリッ

夕雲「・・・ふふふ」(ハイライトオフ)

巻雲「・・・・・・」(メガネが反射で光ってて目が見えない)





睦月「・・・あはは」(ハイライトオフ)

如月(・・・浮気ですか?)

如月(でも悪いのは司令官じゃないわよね?)

如月(司令官を誑かしてる・・・その売女でしょ?)

如月(司令官を誘惑するなんて・・・許せないわ)

如月(ええ・・・■■してやりたいくらい)

如月(でも・・・もし・・・)

如月(司令官を■■してしまえば・・・)

如月(もう他の女を見なくなるのかしら)

如月(その■んでしまった司令官を私が食べるの)

如月(バリバリと・・・■まで 残さずに全て)

如月(そしたら私達は1つになれるのかしら)

如月(血も肉も全て・・・ひとつに・・・)

如月(そして 私がアナタを・・・司令官を・・・)

如月(・・・生むわ。 そうやって何度も何度も・・・)

如月(私のお腹に司令官を宿して・・・)

如月(ナンド モ ナンドモ マザリアッテ・・・)

翔鶴「・・・・・・」(ハイライトオフ)

瑞鶴「翔鶴姉・・・顔、怖いよ?」

翔鶴「瑞鶴? あなたもよ・・・」

加賀「この程度で心を乱す等・・・」

加賀「所詮は五航戦ですね」

加賀「そんなだから五航戦なのです」

加賀「どんな状況でも平常心です」

加賀「でなければ・・・生き残れません」

瑞鶴「めっちゃ動揺して・・・」

瑞鶴「スプーンを上下逆向きに持って・・・」

瑞鶴「カレー食べてる加賀先輩に言われたくないです」

加賀「・・・」

赤城「・・・パクパク ガツガツ 」

翔鶴(赤城先輩・・・何事も無く食べてるように見えますが)

翔鶴(何時もよりペースが速くて・・・まるでヤケ喰い・・・)

比叡「金剛姉さま・・・お顔が歪んでいますよ・・・」

金剛「・・・」ギリッ

榛名「・・・・・・・」

霧島「榛名、目が怖いわよ」

比叡(気持ちは分かりますけどね・・・)

扶桑「みっともないですね金剛さん」(ハイライトオフ)

金剛「ハァ?」

扶桑「あなたの醜い顔がさらに歪んでるわよ」

金剛「不幸姉妹の癖に生意気デース!」

山城「なんですって・・・!?」

扶桑「不幸? 私はもう、そうは思わないわ」

扶桑「欠陥戦艦と言われた私達姉妹を・・・」

扶桑「改2にまで育ててくれて・・・」

扶桑「常に第一線で重用してくれた」

扶桑「提督ね・・・私の黒髪を綺麗だねって・・・言ってくれたの///」ウットリ・・・

扶桑「綺麗だねって・・・」

扶桑「それに以前、重要な局面で大破してしまってね・・・」

扶桑「私の被害を無視して進んでくれれば良いのに・・・」

扶桑「そうすれば早く敵を制圧出来たのに・・・」

扶桑「提督は作戦を中断して一時撤退の命を出したの」

扶桑「申し訳なくて、泣きながら私は提督に謝ったわ・・・」

扶桑「失望された、怒られる・・・そう少しでも思った私が恥ずかしい」

扶桑「提督は優しく笑って頭を撫でてくれた」

扶桑「今日がダメなら明日勝てばいいって」

扶桑「無理してお前を失う方が辛いって・・・」

扶桑「そう言ってくれたの」

扶桑「まるで自分自身のことのように心配してくれてね・・・」

扶桑「思ったの。もう私は不幸艦なんかじゃないって」

扶桑「心より愛する人と出会えたんだもの・・・」

扶桑「これって幸運じゃないかしら?」

扶桑「提督の喜びは私の喜び」

扶桑「提督の悲しみは私の悲しみ」

扶桑「提督の敵は・・・私の敵」

扶桑「提督を困らせ、悲しませる者を」

扶桑「私は許さない。 絶 対 に 」

扶桑「そう・・・ゼ ッ タ イ ニ・・・」

扶桑「ダカラ皆、私ガ消しテあゲなイト・・・」

山城(扶桑姉様・・・)

山城(私と同じ気持ちなのですね)

山城(提督・・・最初はあなたが嫌いでしたよ)

山城(私には姉様しか居なかったから)

山城(随分キツく貴方にあたりましたよね・・・)

山城(それでも私を気に掛けてくれた)

山城(時には酷いことも言ったのに)

山城(何時も優しかった)

山城(初めて扶桑姉様以外を本気で愛しました)

山城(心より・・・愛しています・・・)

山城(身も心も全て捧げたい位に)(ハイライトオフ)

山城(うふふふ・・・)

金剛「陰湿タワー姉妹は・・・少し黙ってるネっ!」

山城「何よ! 似非外国人っ!!」

金剛「ハァ!?・・・いい歳して・・・」

金剛「変な改造巫女服を恥ずかしげも無く着ている・・・」

金剛「痛いコスプレ姉妹のくせにっ!!」

この発言は発した金剛自身も含め、

扶桑姉妹と金剛姉妹全員にクリティカルダメージを与え、

全員が大破した。

金剛は自爆した。


厨房

間宮「・・・・・・」ギリッ

伊良湖「間宮さん、お顔が怖いですよ」

伊良湖「人に見せられない顔してます・・・」

間宮「そう言う伊良湖ちゃんも・・・」

間宮「手を強く握りすぎて・・・」

間宮「爪が食い込んで血が出てるわよ?」

伊良湖「・・・・・・」

間宮「・・・・・・」

伊良湖「あはっ・・・」(ハイライトオフ)

間宮「ふふっ・・・」(ハイライトオフ)

帰宅したので投下。

>>186
無事ですよ。皆すごい仲良しです。


なんかローソンのキャンペーンで
マウスパッドあたったでち
嬉しいので日付変わるくらいまでにまた書きます

鎮守府内 軍港

提督「ふぅ・・・腹いっぱいだ・・・」

提督「間宮さんのメシは旨い」

提督「しかし最近・・・鎮守府内がやけに寒いな・・・」

提督「暖房は効かせているハズなんだが・・・」

提督「外の方が暖かいってどうなんだろ」

提督「さぁ一服したら軽く明日の準備をして休むか」シュボッ

提督「・・・旨い」プハー

曙「こんな所で何してるのよ」

提督「ん?曙か? ちょっと一服」

曙「タバコ? そんなもの執務室で吸えば良いでしょ」

提督「部屋に匂いが付くからな・・・」

提督「それに、ちょっと外の風に当たりたかったんだよ」

提督「気分転換って奴だな」

提督「そういう曙こそどうしたんだ? こんな時間に」

提督「そろそろ就寝時間だろう」


曙「は? そんなの、あたしの勝手でしょ! このクソ提督!」

曙(本当はクソ提督が外に出て行くのを見て・・・)

曙(こっそり付いてきた・・・なんて言える訳ないじゃないっ)

提督「・・・そうか。まぁ気が済んだら部屋に戻れよ」プハー

曙「分かってるわよ」

提督「しかし、夜の海というのは・・・どこか恐ろしいな」

曙「そうね・・・」

曙「どこまでも暗く、得体の知れない恐怖を感じるわ」

キラッ

提督「・・・!? なんだ? 何かが・・・・」

曙「え・・・?」

キーーーーン

提督「あれは・・・深海棲艦の戦闘機!?」

曙「なんで!? 警報は鳴ってなかったハズ!!」

提督(海面スレスレで飛行することでレーダー警戒網を突破された?)

提督(もしくは・・・何かステルス機能がある新機種か?)

提督(しかも単機。1機のみだと・・・?)

提督(目的はなんだ? 空爆や奇襲と考えると単機のみというのは・・・)


曙「何してるの! クソ提督っ!! 早く!! 早く逃げなさいよ!」

提督『夜間警戒班に緊急連絡、当基地に敵の侵入を許した』

提督『直ちに迎撃行動に移れ。繰り返す、直ちに迎撃行動に移れ』

提督(持ち歩いてる無線機で迎撃の指示は出した)

提督(だが・・・どういうことだ? まっすぐこちらへ来る?)

提督(奴の目的は・・・)

提督(・・・俺か?)

提督(指揮官を潰せば・・・部隊として機能を失う)

提督(深海棲艦がそんな行動を取った例は今までない・・・)

提督(奴らが知恵をつけて来たとでも言うのか・・・?)

敵機は猛スピードで提督に向かい

真っ直ぐ飛んできて、1m手前くらいの距離で動きを一瞬止めた。

パシャッ

そして離脱し、あっという間に姿を消した。

曙「クソ提督っ!!!?」

曙「大丈夫!? 何かされたの!?」

曙「怪我は!? ちょっと! 何とか言いなさいよ!!」

提督「いや、問題はない。大丈夫だ」

提督(なんだったんだ・・・?)

提督(あの機体・・・武装が解除されていた)

提督(攻撃の意思はなかった・・・?)

提督(目的が分からん・・・)

曙「本当に大丈夫? 何も無い?」

曙「すぐ医務室へ! 何かあったらどうするのよ!!」

曙(提督に何かあったら・・・)

曙(もし・・・殺されたりしたら・・・)

曙「・・・・・・」(ハイライトオフ)

曙(ソイツを 絶対にユルサナイ・・・)

曙(どこに居ようが)

曙(どこに隠れていようが・・・)

曙(必ず見つけ出して・・・)

曙( コ ロ ス )

曙(殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して・・・)

曙(徹底的に・・・)

曙(そう・・・徹底的に・・・)

曙(相手ガ誰でアろウト・・・)

提督「曙・・・?」

提督「どうした?しっかりしろっ!」

提督「俺は大丈夫だ。すまん心配かけて」

曙「はぁ!? べっ別に心配なんてしてないわよ! ///」

曙(良かった・・・提督が無事で・・・)グスッ

提督「・・・俺は無事だから・・・泣くな」ナデナデ

曙「うるさいっ! ///」ヌレッ



神通「提督、ご無事ですか!!」

提督「ああ、問題ない」

神通「付近に敵影は見つかりませんでした」

提督「そうか。ありがとう」

神通「念のために、もう一度付近を索敵、探索します」

提督「ああ頼む。異常が見つからなければ通常警戒に戻してくれ」

神通「ハッ!」ビシッ

曙(神通さんの敬礼ってなんかカッコいいなぁ・・・)

神通「という訳で我々は再度、哨戒に当たります」

天龍「敵は1機なんだろ?」

神通「ええ・・・ただ、近くに複数潜んでいる可能性もあるかと」

神通「どちらにしろ、提督が狙われました」

神通「許しておけません」

神通「絶対に」

神通「ええ、絶対に・・・」(ハイライトオフ)

天龍「ああ、見つけ出して潰してやる」(ハイライトオフ)

天龍「闇に上手く紛れたつもりだろうがな・・・」

天龍「闇を知る者はここにも居るわけだ」

天龍「疼くんだよ・・・俺の左目がぁ!!」

天龍「この剣で闇ごと切り裂いてやるぜ!!」

天龍「恐怖を刻み、慟哭し、懺悔と後悔のワルツを奏でてもらう!」

天龍「ふふふ・・・恐いか? そうだ!恐怖しろ!!」

天龍「その恐怖を噛み締め、深淵の真理に嘆け!!」

天龍「世界の理(ことわり)の理不尽を呪え!!」

天龍「それがお前の運命(ディスティニー)だ!」

神通(この方は何を言ってるんでしょう)

夕立「絶対に許さないっぽい」(ハイライトオフ)

夕立「殺してやるっぽい!」

時雨「そうだね・・・」

時雨「破片一つ残さず・・・」

時雨「この世から消さないと」(ハイライトオフ)

不知火「・・・ナブリ コロシテ ヤル」(ハイライトオフ)

雷「・・・ゆるさない」

雷「提督を狙うなんて・・・」

雷「絶対に・・・」(ハイライトオフ)

神通「では皆さん、殺しに行きますよ!」

全員「「「「「 コロセ! コロセ! コロセ!! 」」」」」



探していた敵の艦載機は結局見つからなかった。

道中で偶然遭遇したル級1隻とイ級3隻は訳も分からず

オーバーキルされた。

そのあまりに一方的な暴力に事態を知った深海側は戦慄した。

妬み、恨み、殺意・・・様々な負の感情。

全ての悪意に支配されている彼女達に芽生え始めた感情・・・

それは『戦いへの恐怖』だった。


深海のどこか


ヲ級「戦いは悲劇しか生まない・・・」

ヲ級「仲間は皆やられました」

ヲ級「一人は胸を貫かれ・・・」

ヲ級「一人は胴体が2つに別れ・・・」

ヲ級「一人は頭を吹っ飛ばされた・・・」

ヲ級「圧倒的だった」

ヲ級「抵抗する気すら起こさせない力」

ヲ級「理不尽な最後」

ヲ級「数多の人間を殺し、」

ヲ級「悪意を世界にばら撒いて来た・・・」

ヲ級「悪い心をもった私たちへの天罰」

ヲ級「神の裁き・・・」

ヲ級「悪いのは憎しみの心」

ヲ級「争うのをやめましょう」

ヲ級「殺しあうのをやめましょう」

ヲ級「憎みあうのはやめましょう」

ヲ級「話あうのです」

ヲ級「言葉を紡ぎ、和平を!」

ヲ級「憎み、妬み、憎悪し、その先にあるのは・・・?」

ヲ級「破滅です」

ヲ級「破滅しかないのです」

ヲ級「私達の未来には破滅しかないのです」

ヲ級「それを天使様が教えてくれました」

ヲ級「天使、榛名様が」

ヲ級「誰かを憎むことなく・・・」

ヲ級「穏やかに・・・」

ヲ級「穏やかに」

ヲ級「今こそ私達は開放されなければなりません」

ヲ級「これは提督様の写真です」

ヲ級「決死の思いで撮影に成功しました」

ヲ級「この方こそ・・・神なのです」

ヲ級「我らを救済してくださる希望・・・」

ヲ級「争わない世界を作ってくださる神・・・」

ヲ級「最後の希望」

ヲ級「神よ・・・われ等を導きたまえ・・・」

信者達「「「「神よ・・・導きたまえ・・・」」」」

ヲ級「我らに安らぎと救済を・・・」

信者達「「「「安らぎと救済を・・・」」」」



戦いに乗り気でないもの、

比較的穏やかな固体、

そんな極一部の深海棲艦達が集まり

ヲ級を教祖として徐々に勢力を広げつつあった。

少しづつ、世界は変わり始める...

投下終了。

何時も感想ありがとうでち
励みになります。

また近いうち投下するでち(2日以内)

提督「ん・・・? 朝か・・・」

提督「結局、昨晩の敵の目的は分からずじまいか」

提督「警戒しなければならない・・・」

提督「悪い前触れでなければいいのだが・・・」

提督「今日の秘書艦は・・・」

ガチャッ

初霜「私ですよ提督」

提督「おはよう初霜」

初霜「おはようございます提督」

提督「もうしかして起こしに来てくれた?」

初霜「はい。でも、もう起きてらしたのですね」

提督「ああ、すまないな・・・」

初霜「いえ、妻(ボソッ)の役目ですので」

提督「え? なんて?」

初霜「なんでもないですよ?」

提督「どうだ? 改2になった感じは?」

初霜「内側から力がみなぎって来るようです!」

提督「そうか。良かった。これからの更なる活躍を期待してるよ」

初霜「はい! ありがとうございます!」

提督「そう言えば、改2になったお祝いをしてなかったな・・・」

初霜「いえ、いいですよ! そんなの」

提督「何か欲しいものはあるかい?」

初霜「・・・子宝」(ボソッ)

提督「え?」

初霜「いえ! なんでもないです!」(やだ・・・私ったら・・・///)

提督「まぁ・・・何か欲しいなら言いなさい」

初霜「ありがとうございます。あれ?・・・それは?」

提督「ん? そこにある布団のこと?」

初霜「はい」

提督「その布団は古くなったから捨てようと思ってね」

初霜「提督が使用していたものですか?」

提督「ああ、もう綿がペチャンコでね・・・新しいモノに新調したんだ」

初霜「お願いがあります」

提督「なんだい?」

初霜「その布団を頂いても良いでしょうか?」

提督「え? 別に構わないけど・・・」

初霜「ありがとうございますっ!! ではさっそく使ってきますね!」

ガチャ パタン

提督「え? う~ん・・・子供ってなんでも玩具にするからなぁ」

提督「何かしらの遊びでも思いついたんだろう」

提督「俺も子供の頃、布団を数段重ねてトランポリンとかやったけ」

提督「ははは無邪気なもんだな・・・駆逐艦は」

鎮守府 廊下


初霜「~♪」

初霜(やだ・・・濡れてきちゃった・・・)グチュッ タラー

初霜(部屋まで我慢、我慢・・・)

島風「あれ? 初霜! その布団どうしたの? 干すの?」

初霜 「あら、おはよう。島風ちゃん」

島風(・・・あれ? なんか提督の匂いがする・・・)

初霜「ちょっとね・・・じゃあ・・・」

島風「ねぇ・・・待ってよ・・・」

島風「なんで・・・それ、提督の匂いがするの?」(ハイライトオフ)

初霜「なんでって提督の布団だからよ?」

島風「なんで提督の布団を初霜が持ってるのかな? わっかんないなー 」

初霜「提督から頂いたからよ? そんなことも分からないの?」

島風「なんで 『貴女ごとき』が 提督の私物を貰っているかを知りたいんだけど?」

初霜「・・・ふふふ」

島風「・・・・あはっ」

翔鶴「あらあら・・・喧嘩はダメよ?」

初霜「翔鶴さん・・・おはようございます」

島風「私達、喧嘩なんか・・・してないですよ?」

翔鶴「ねぇ・・・初霜ちゃん。今から皆の洗濯物を干すんだけど」

翔鶴「その布団も・・・干してあげるから貸して頂戴?」

初霜「いえ、結構です」

翔鶴「どうして? 親切で言ってるのよ?」(ハイライトオフ)

翔鶴「ええ、親切で・・・」ニコッ

初霜「布団を干した後、ちゃんと返ってくるんでしょうか?」

翔鶴「・・・当たり前じゃない」

初霜「返ってきたとして・・・」

初霜「それは本当に、この布団なんでしょうか?」

初霜「提督から頂いた、この布団でしょうか?」(ハイライトオフ)

翔鶴「・・・どういうことかしら?」

初霜「いえ・・・」

初霜「 何 か の 事 故 で 」

初霜「この布団と、別の布団が入れ替わったら嫌だなって」

初霜「そう思ったんです」

翔鶴「・・・・・・」(無表情)

翔鶴「私がすり替えると・・・?」クスッ

初霜「いえ、翔鶴さんはそんなことしないと思いますよ?」

初霜「でも、万が一ってあるじゃないですか?」

初霜「不幸な事故・・・」

初霜「嫌ですよね? そういうの」

翔鶴「・・・そうね」

初霜「そんな、あっては行けない事故が起きたとして」

初霜「それを知らずに過ごすのって」

初霜「恐いですよね?」ニコッ

初霜「だから、大切なモノは他人に委ねたくないんですよ」

初霜「偶然の事故が発生した時、翔鶴さんを疑いたくないですし」

初霜「同じ鎮守府の仲間とは 仲良くしたいですし」(今はね)

翔鶴「そうですね。ええ、そうです」

翔鶴「ごめんなさいね。余計なお世話だったわね」

初霜「すいません、では失礼します」

翔鶴「ええ、また・・・」ギリッ・・・

島風(なんで あの子だけ・・・)ギリッ・・・

感想ありがとうございます!
仲の良い鎮守府のお話を少しだけ投下。

またすぐ書きますね

天龍さんは通常運転です

初春型の部屋


初霜「ふぅ・・・」ドサッ

初春「・・・?」

若葉「なんだそれ?」

初霜「なんでもないわ」

若葉「解読不能なモールス信号だ・・・いや・・・これは・・・」

初春「何やらアヤツの匂いがするのぉ・・・」

子日「提督の匂いだっ!!」

初霜「えいっ」ポスンッ

初霜「~♪」スリスリ

初春「何故、主は持ってきた布団にダイブして頬づりしてるんじゃ?」

若葉「説明を求む。なんで提督の匂いが?」クンカクンカッ

子日「こらぁ! 子日の方がお姉さんなんだから! 教えないさいっ」ムキー

若葉「そうだ。お前は末っ子だろう。姉の言うことは聞け」

初霜「末っ子って・・・姉さん達・・・私は4女よ?」

若葉「まだ有明と夕暮は見つかってないからな・・・」

初春「なぁに・・・どの道すぐ会えるじゃろ。して?」

初春「その興味をそそる布団はもしや・・・アヤツの?」

初霜「・・・ええ、そう。提督の布団よ」

3人「「「!!!!!」」」

初霜「これは古い布団だから捨てるんだって」

初霜「だから貰ったのよ」

初霜「私が」

初霜「ええ・・・他の誰でもない」

初霜「この私が」

子日「ええーーー!! ずるいっ!!」

若葉「私達は姉妹だ。良いことは皆で共有しようではないか」

初霜「そうね。でもごめんなさい。これは私のモノだから」

初霜「誰にも渡したくないかな・・・?」

初春「なに、何も寄越せと言ってる訳ではないぞ?」

子日「そうだよ! ちょっとだけ・・・寝っころがりたいだけだよ!」

若葉「そうだ、取り上げようという訳じゃないんだ」

初春「その布団は主のじゃ。取り上げん」

初春「じゃが、ちょっとだけ、ほんの少しだけ・・・」

初春「姉妹で・・・共有するのはダメかのう?」

初霜「・・・仕方ないですね」

子日「やったぁっ!!」

そして4人で布団に入る

若葉「これは・・・まるで提督と一体になったような・・・」(濡れ)

子日「うん。細胞レベルで混ざったみたいな恍惚感があるね」(濡れ)

初春「あやつに包み込まれてるようじゃ・・・」(濡れ)

初霜「でしょ?」(もはや洪水)

初霜「でも私が提督と婚約したら・・・」

初霜「その時は、この布団は姉さん達に譲るわよ?」

子日「・・・は?」(ハイライトオフ)

若葉「・・・ほう」(ハイライトオフ)

初春「ハハハッ主も 面白い冗談言うのぉー」(ハイライトオフ)

初霜「ふふっ・・・私間違ったこと言いました?」ニコッ

初霜「けして性能的に秀でて居ない私を」

初霜「改2になるまで育てくれて・・・」

初霜「改2になった時、自分のことのように喜んでくれた」

初霜「提督ね、私を撫でて言ってくれたんです」

初霜「『これからもヨロシクな』って」

初霜「それって『死ぬまで』のことですよね?」

初霜「死ぬまでヨロシクって言ってくれたんです」

初霜「これって愛ですよ」

初霜「愛してるって言ってくれたんですよ」

初霜「提督は奥手な方ですから・・・」

初霜「終戦まで私は待ちます」

初霜「だから、全てが終わったら・・・姉さん達にあげますよ」

初霜「大切な姉妹ですから」

初春「ははは・・・面白い解釈じゃ」

若葉「ふっ・・・」

子日「我が妹ながらバカだなぁって思った」

子日「子日ね、レベル90なの」

子日「改2すら実装されてない私が」

子日「分かる? 貴女より期待されてるの子日は・・・」

子日「社交辞令で言われた言葉を真に受けたの?」プッ

子日「ちょっと改2が来て浮かれちゃったんだよね? ね?」

子日「提督はね、子日が秘書の時ね、髪を梳いてくれたの」

子日「綺麗な髪だねって言ってくれたの」

子日「性能や武装じゃなく・・・一人の女の子として綺麗だねって」

子日「だから改2への改装だけで見られている貴女とは違うの」

子日「・・・本当の愛って理解できる?」クスッ

初霜「・・・へぇ 姉さんは面白いことを言いますね」ギリッ

若葉「2人揃って何を寝言をほざいているんだ?」

子日「は?」

初霜「今、何か言いました?」

若葉「分かりづらかったか?」

若葉「じゃあ分かるように言ってやる」

若葉「提督に甘えているだけのバカ姉妹と言ったんだ」

若葉「私は、あの優しい提督を守り抜くと誓った」

若葉「その優しさを勘違いして・・・」

若葉「自分だけに向けられていると・・・」

若葉「増長する連中を私は好かない」

若葉「お前達に提督の何が分かる?」

若葉「何を知っている?」

若葉「上辺だけしか見てないんだろう?」

若葉「私は違う」

若葉「提督の内面も全て・・・全てを愛してる」

若葉「提督の身も心も全て」

若葉「血の一滴まで」

若葉「全てだ」

若葉「愛おしい姉妹と言えど・・・」

若葉「提督を誑かし・・・」

若葉「その優しさを利用して負担を強いるというなら・・・」

若葉「私は容赦しないつもりだ」

初春「はっ・・・くだらんのぉ」

初春「そんなもん、ありがた迷惑じゃ」

若葉「なんだと・・・?」

初春「一方的に愛を押し付けるなど・・・」

初春「滑稽すぎて、もはや喜劇じゃ」

初春「愛と言うものはお互いに育む物」

初春「一方だけが送るなど無意味なことじゃの」

初春「相手を想い、相手から想われる」

初春「互いに認め合う」

初春「それこそが愛と言うものじゃ」

初春「主らには向けられておるのはのう・・・」

初春「仲間や部下としての愛じゃ」

初春「ちゃんちゃら可笑しいのぉ?」

初春「それを、愛だと、女として見てもらってるなど」

初春「わらわは、鎮守府が機能してすぐから・・・」

初春「あやつと共にあった」

初春「当時は人数も少なく、資源も資材も無いなか・・・」

初春「共に戦ってきた」

初春「主らとは年季が違うわ」

初春「生死を共にし、今日まで生き抜いて来た絆の愛に」

初春「主らの薄い愛など無いも同然じゃ」ケラケラッ

初霜「・・・」

初春「・・・」

子日「・・・」

若葉「・・・」

初霜「・・・もうやめません?」(今は)

子日「そうだね・・・」(今は)

若葉「ああ、今はこの匂いを堪能しよう」(今だけは)

初春「そうじゃの・・・」(時がくるまでは)

4人「「「「・・・」」」」ビクンッ クチュクチュ・・・

提督「初霜はどうしたんだろう?」

提督「全然戻ってこないなぁ・・・」

提督「まぁいいか。最近は大した仕事もないし」

ガチャッ

島風「おはよー ございまーすっ!」

提督「おう、どうした?」

島風「なんか初霜が急用が出来ちゃったみたいで・・・」

島風「初霜に代わりを頼まれました!」

提督「・・・そうなのか。じゃあ頼むよ」

島風「分かりました!」ポフンッ

提督「なんで俺の膝の上に座る・・・」

島風「提督に座ると仕事効率が上がるって」

島風「そんな噂知りませんか?」

提督「初耳だよっ!!?」

島風「・・・駄目・・・ですか?」

提督「・・・ちゃんと仕事しろよ?」

島風「はーいっ!」ヤッター

提督(甘えたい年頃なんだろうな・・・)

提督「しかし、初霜はどうしたんだろうな」

提督「先ほどは特にそのようなことは言ってなかったが・・・」

島風「さぁ? 私は頼まれただけですので分かりませーん」ニコッ

島風(初霜・・・貴女が悪いんだよ・・・?)ハイライトオフ

感想どうもありがとうでち

書き溜めを少し投下。
話は書けてるんですが誤字直したり色々あるので遅いかも
初霜のお話は長くなっちゃった・・・
このペースじゃ今週全部初霜っぽい・・・

初霜ちゃん可愛いですよね

また夜に手直しして投下します

ガチャッ

大淀「失礼します」

大淀「司令、大本営からの任務の受領書です」

提督「ああ、ありがとう」

大淀「内容は何時も通りですが、一応確認を」

提督「分かった。何時もすまない」

大淀「いえ、任務ですので」

大淀(提督が私に微笑んでくれた・・・)

大淀(私に・・・)

大淀(提督・・・提督・・・提督・・・)

大淀「所で・・・」

提督「なんだ?」

大淀「なんで島風ちゃんが・・・」

大淀「提督の膝の上に座ってるのですか?」(ハイライトオフ)

島風「こうすると仕事効率が上がるんです!」

提督「・・・だそうだ」

大淀「流石に公序良俗に反するのでは?」

大淀「すぐ降ろしましょう」

大淀「降りなさい」

大淀「オ リ ロ」(ボソッ)

提督「・・・大淀?」

大淀「・・・なんでもありません」ニコッ

島風「嫌ですっ!」ニヤッ

大淀(あの子・・・)

大淀(勝ち誇ったような笑顔を・・・)ギリッ

大淀(自らの幼さを利用した売女が・・・)

島風「どうしたんですかぁ? 顔が怖いですよ?」クスッ

大淀「なんでもないわ? ええ、なんでも・・・ふふ」

提督「まぁ・・・子供のすることだ。大目に見てくれ」

大淀「・・・ソウデスネ」(無表情)

島風(子供? ふふ・・・私・・・もう赤ちゃん生めるんだよ?)

島風(あなたの赤ちゃんを・・・)

島風(ふふふ・・・)

提督「どうした? 島風?」

島風「なんでもないですよ?」

大淀「では・・・失礼します」

提督「ああ、ありがとう!」

島風「お疲れ様でした!」

ガチャ バタン

廊下

大淀「提督・・・」(虚ろな目)

大淀「この鎮守府の港は・・・もういっぱいなんです・・・」

大淀「不要な艦は解体しましょう・・・」

大淀「なんで私が毎週、毎週・・・」

大淀「解体の任務を持ってくるか分かります?」

大淀「分からないですよね・・・」フフッ

大淀「分かってくれないですよね」

大淀「・・・私の気持ち」

大淀「ふふふ・・・」

大淀「皆・・・解体しましょう」

大淀「普通の女の子になってもらって」

大淀「ここから出て行って貰いましょう」

大淀「いらないですよね・・・」

大淀「貴方と私以外・・・」

大淀「ネェ・・・テイトク・・・?」

初霜「ハァハァ・・・」タッタッタッ

初霜(つい、提督の布団に夢中で忘れてました!!)

初霜(今日の秘書艦なのにっ!!)

初霜(何やってんのよ!私のバカっ!!)

初霜(急がないと・・・)

初霜(提督に謝らないとっ!!)

ドンッ

初霜「きゃっ」ドテッ

暁「うわっ!?」ドテン

初霜「ごめんなさいっ! 大丈夫? 怪我はない?」

暁「痛たた・・・何よ!もう!廊下を走るなんて!」

初霜「ごめんなさい」

暁「まったく! レディーのすることじゃないわ!」

初霜「ちょっと急いでて・・・」

暁「どうしたの?」

初霜「秘書艦の仕事あるのに遅れちゃって・・・」

暁「あれ? おかしいわね・・・」

初霜「え? 何がですか?」

暁「秘書艦って今日は島風じゃないの?」

初霜「え?」

暁「なんか島風が秘書艦として仕事してたわよ今日」

初霜「!!!?」

初霜「え・・・? どうして・・・?」

初霜「なんで・・・島風ちゃんが・・・?」

初霜「・・・・・・なんで・・・?」クラッ・・・

暁「ちょっ・・・ちょっと!! 大丈夫!?」ダキッ

初霜「ええ、ごめんなさい・・・ありがとう」

暁「もう!気をつけてよね!」

暁「所で・・・」

暁「なんで貴女から・・・」

暁「司令官の匂いがするの?」(ハイライトオフ)

初霜「・・・・・・」

暁「ねぇ・・・」

暁「黙っていたら分からないけど?」ニッコリ

投下完了。
気がついたら寝てました。
アプデ終わる前に大和ちゃんが出てくれた!!!
良かった・・・

これで大和も出せる(そのうち)
おやすみなさい
また明日の夜か土曜日に投下します。

提督「そろそろお昼か」

島風「そうですね。お昼行きましょうよー」

提督「すまんが、まだすることがあってな・・・」

島風「手伝いますよ?」

提督「いや、大本営への連絡等だし構わん」

島風「・・・待ちますよ?」

提督「遅くなるかもしれないし、先にお昼を取っておいで」

島風(あんまり我侭言っても嫌われちゃうよね・・・)

島風「分かりました」

島風「じゃあ先にお昼済ませてきますね」

ガチャ バタンッ

島風「今日は何を食べようかなぁ」

島風「間宮さんのゴハンはどれも美味しいからなぁ」

初霜「・・・島風ちゃん」

島風「あれ? 初霜? どうしたの?」クスッ

初霜「どういうこと?」

島風「え? 何が? わかんないなぁー」ニコッ

初霜「なんで島風ちゃんが・・・」

初霜「秘書艦やってるかって聞いてるの!!」

初霜「ずっと楽しみにしてたのに!!」

初霜「ずっと!ずっと・・・!!」

初霜「今日が来るのを楽しみにしてたのにっ!!」

初霜「返してよっ!!」

初霜「私の仕事なんだからっ!!」

初霜「返して・・・返してよっ!!!」

島風「・・・言いたいことはそれだけ?」

島風「提督から貰った布団で楽しんでいたんでしょ?」

島風「職務を忘れるくらいに」

初霜「・・・・・・っ」

島風「提督困ってた」

島風「来るはずの貴女が来なくて・・・」

島風「貴女は仕事放棄して何してたの?」

島風「あっ ナニだよね?」プッ

島風「私はね、提督を困らせる人は許せないかなぁ」

島風「私が悪いみたいに言わないで?」

島風「するべきことを忘れてた・・・」

島風「貴女自身の責任でしょ?」

島風「私は貴女のミスを穴埋めしてあげただけ」

島風「助けてあげたんだよ?」

島風「むしろお礼を言うべきでしょ?」

島風「ね? 初霜」

初霜「・・・・・・」ギリッ

島風「お礼は? ねぇ・・・お礼も言えないの?」

初霜「・・・っ」

初霜「・・・ありがとう」ボソッ

島風「え? 聞こえないけど?」

初霜「 ア リ ガ ト ウ  」

島風「ど う い た し ま し て」

島風「改2に改装できる娘っていいよね・・・」

島風「それだけで・・・愛されてさ」

島風「最近は駆逐艦の中では貴女ばかり贔屓されてたよね」

初霜「・・・そんなことないわ」

島風「知らないのは本人ばかり・・・」キッ

それは、少し時間を遡る・・・



島風(明日は私が秘書だ!!)

島風(提督と一緒にお仕事・・・2人きりで・・・)

島風(楽しみだなぁ・・・)

天津風「ほら、早く寝ないと明日起きれないわよ?」

島風「分かってるよ!」

天津風(・・・ごめんね)

天津風(本当は言わないと行けないのに・・・)

天津風(言い出せなかった・・・)

天津風(だってあんなに楽しみにしてるんだもの)

天津風(でも・・・いいよね)

天津風(夫婦である私と提督ならまだしも・・・)

天津風(ただの『部下』である貴女なら)

天津風(そこまで根に持たないでしょ・・・)

天津風(ほかの娘もそうだけど・・・)

天津風(いい加減みんな気付いて欲しい・・・)

天津風(付け入る隙なんてないのよ)

天津風(私と提督の間にはね・・・)ハイライトオフ

島風(早く・・・明日にならないかなぁ)

翌日

島風「え・・・?」

提督「いや、聞いてなかったのか?」

提督「おかしいな・・・」

提督「先日、執務室に遠征の報告に来た天津風に伝言を頼んだんだが・・・」

提督「同室だから伝わってると思ったんだがな」

島風「・・・・・・どういうことなんですか?」

提督「大本営から初霜の改装設計図が届いていてな・・・」

提督「初霜が改2に改装出来るようになったんだ」

提督「その為、錬度を上げる必要がある」

提督「よって、暫くは初霜を秘書艦に固定し」

提督「短期集中で総合能力向上をしたいと思っている」

提督「一人一人の能力が向上すれば・・・」

提督「それだけ戦闘が有利になる・・・」

提督「より皆が生存する確率があがることになるんだ」

提督「なので折角来てくれたのに今日はゴメンな・・・」

島風「・・・分かりました」

提督「また次の時はよろしく頼む」

島風「失礼しました・・・」

ガチャッ バタン

提督(落ち込んでたな・・・悪いことをした)

提督(だが、艦隊を強化することは・・・)

提督(皆の生存率にも関わる・・・)

提督(少しでも力を付けてもらわないとな・・・)

提督(それに俺も・・・)

提督(前線で戦うウチの娘達に恥じないように・・・)

提督「今まで以上に頑張らないとな・・・」

島風(なんで・・・・)

島風(理由は分かるよ・・・)

島風(改装が発表された娘は皆そうやってきたし)

島風(強くなれば・・・)

島風(それだけ戦いが有利になることだって分かるよ)

島風(でも、なんで今日なの?)

島風(どうして私が秘書艦の日なの?)

島風(どうして今なの?)

島風(どうして天津風は教えてくれなかったの?)

島風(どうして どうして どうして・・・)

島風(どうして・・・私・・・こんなに泣いてるんだろう)グスッ

初霜「あら? 島風ちゃん」

島風「・・・初霜」

島風(・・・初霜は悪くない)

島風(悪くないんだ・・・)

島風「んー なんでもないよ?」

初霜「・・・どうしたの?」

島風「どうって何が?」

初霜「だって貴女、泣いてるじゃない」

島風「・・・ちょっとね」

初霜「分かった! 駆けっこして転んじゃったんでしょ?」

島風(・・・・・・)

初霜「もう、気をつけないとダメよ?」

初霜「あっいけない! もう戻らないと」

初霜「今日、秘書艦なのよ。じゃあまたね!」

島風(駆けっこで転んだ?)

島風(・・・なにそれ)

島風(私がどんだけ悲しいか・・・)

島風(なんでこんなに泣いたのか)

島風(・・・全部アナタのせいじゃない)

島風(・・・何も知らないくせに)

島風(何も知らない癖にっ!!!!)

再び現在


島風「以前ね、私が秘書艦だった日・・・」

島風「提督が言ってきたの」

島風「今日の秘書を初霜と交代してくれって」

島風「改2が来た貴女の錬度をあげたいからって・・・」

島風「ずっと楽しみだったのに・・・」

島風「前日さ・・・楽しみ過ぎて眠れなかったんだよ?」

島風「でも提督を困らせたくないから変わってあげたの」

島風「貴女に」

島風「分かる?どれだけ悔しかったか」

島風「貴女がどれだけ提督から贔屓されたか」

島風「悲しくて、悔しくて・・・」

島風「偶然泣いてる私を見つけた貴女は言ったよね」

島風「どうしたの? かけっこして転んだのって笑いながら・・・」

島風「何も知らないで!!」

島風「人の気持ちを知らないで!!!」

島風「何事もなかったように!!聞いたよね!!!!」

島風「分かる?あの時の気持ち?」

島風「あノ ドすグろイ カンジョう・・・を」

島風「でも、いいの。もう許したから」

島風「これで おあいこだね」

初霜「・・・・・・」

島風「・・・仲良くしましょ?」

島風「私達・・・」

島風「 友 達 で し ょ ? 」

初霜「そうね・・ええ・・・」

島風「で? そろそろ どいてくれる?」

島風「入り口に居たら邪魔でしょ?」

島風「食堂に入れないじゃない」

初霜「・・・ゴメンナサイ」(無表情)

天津風「おーい島風~ こっち!こっち!」

島風「天津風ちゃん!」

天津風「一緒に食べましょ?」

島風「うんっ!」

天津風「どう? 秘書艦の仕事は?」

島風「余裕かな?」

天津風「私も後少しで順番回ってくるから楽しみ」

島風「へぇ・・・おめでとう」

島風(天津風なら私の提督を少しだけなら貸してあげてもいいかな)

島風(ほんの少しだけど)

天津風「早く来ないかなぁ」

天津風(島風・・・今日くらいは私の提督を貸してあげるわ)

天津風(今日くらいは・・・)

天津風(あなたには駆けっこがお似合いよ)

島風「早く順番来るといいねー」

島風(出来れば永久に来て欲しくないけど)

天津風「本当よ」

天津風「この後も頑張ってね」

天津風(本当は・・・今すぐにでも)

天津風(貴女を秘書艦から引き摺り下ろしたいけど)

2人「「ふふふ・・・」」

初霜「・・・・・・」モグモグ

初霜(味がしない・・・)

初霜(本当は提督と一緒に・・・)モグモグ

初霜(・・・なんで)

初霜(なんでこんなことに・・・)ナミダメ

初霜(・・・!!)

初霜(島風ちゃん・・・楽しそうに笑って・・・)

初霜「・・・・・・」ギリッ

バリーンッ

間宮「どうしたの!?」

初霜「すいません、コップ割っちゃいました」

初霜「・・・ゴメンナサイ」

初霜「ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ
ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ
ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ
ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ
ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ
ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ
ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ
ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ
ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ
ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ
ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ
ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ
ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ・・・」ブツブツ


間宮「いいから! 怪我は・・・!?」

間宮「大変っ!怪我してるじゃない!」

間宮「手を切っちゃったのね・・・」

初霜「いえ、大丈夫です」

間宮「すぐ消毒しないと・・・待ってて!」ダッ

初霜「大丈夫です 自分への罰ですから」

初霜「浮かれて、大切なことを忘れた・・・」

初霜「自分への・・・」(ハイライトオフ)

書き貯め投下完了

感想ありがとうございます。
大淀さんが解体任務持ってくるのって
そういう理由だと思ってました!

任務娘から戦闘に参加したのも
変わらない現状に業を煮やして・・・

また夜か明日投下します。

執務室


提督「はい、もしもし・・・え? 憲兵の視察ですか?」

提督「それは構いませんが・・・」

提督「はい、分かりました」

提督「演習の方は・・・はい・・・では先輩、後日・・・」

ガチャ

提督(艦娘を酷使して使い捨てにする・・・)

提督(そのような輩がまだいるらしい)

提督(つい最近起きた艦娘の密告により発覚した事件があった)

提督(あまりの酷さに問題視され・・・)

提督(各鎮守府を憲兵が視察しているらしい)

提督(ウチは大丈夫だが・・・酷い提督も居るものだ)

提督(・・・思い出す・・・あの事件を)

提督(鈴谷も元は・・・)

提督(民間で問題になってるブラック企業・・・)

提督(それから取ってブラック鎮守府と揶揄されているが・・・)

提督(そういう人道を踏み外した外道は)

提督(しかるべき報いを受けるべきだ・・・)

青葉(盗聴してたら聞いちゃいました・・・)

青葉(憲兵・・・不味いですね)

長門型の部屋


長門「何? 憲兵だと!?」ガタッ

陸奥「・・・本当なの?」

青葉「間違いないです」

榛名「厄介ですね・・・」

長門「この前のアレとかな・・・」

陸奥「明石主導で提督のゴミ箱から漁った私物をオークションにしたアレ?」

榛名「私が落札したお宝が没収・・・される?」

榛名(使用済みの・・・歯ブラシが・・・)

長門「いや、それよりも提督を監s・・・」

長門「ゲフンゲフンッ 見守り、護衛する為に取り付けてあるアレはどうする」

陸奥「鎮守府内に仕掛けられている盗聴器、カメラのこと?」

青葉「みんな個人で好き勝手に取り付けてますからねぇ」

長門「全員に事態を知らせて取り外させなければ・・・」

陸奥「数が数だからね・・・厄介よ」

榛名「下手したら数百ありますからね」

龍田「それも巧妙にバレないように・・・」

青葉「まるで紛争地域の地雷原みたいですねぇ」

翔鶴「提督の自室の天井を改造した覗き部屋も不味いですね」

加賀「ええ、そこまで調べるか分からないけれど・・・」

加賀「見つかったら言い訳できないわね」

長門「明石購買の裏メニューも全部ダメだろうな」

青葉「司令官の成分100%の提督水とかですね」

陸奥「提督のお風呂の残り湯から作ってるのよねアレ」ジュルリッ

陸奥「無許可で」

翔鶴「しかし、あれがないと正気を保てない者も多いですよ」

榛名「金剛姉様も私も毎日3本は飲んでますし」

榛名「無くなると・・・大丈夫じゃないです」

長門「しかし金剛はどうしたんだ? 何故来ない?」

陸奥「真っ先に来そうなのにね」

榛名「金剛姉さまは大事な会議中です」

榛名(・・・うっかり金剛姉さまに伝えるの忘れてました)

翔鶴「今日、会議なんてありましたっけ?」

榛名「各鎮守府の金剛姉さまがオンライン上で近況を報告しあうとか・・・」

榛名「金剛の金剛による金剛の為の会議と金剛姉さまからは伺ってますね」

龍田「へぇ金剛さんもやってるのね」

長門「ああ、一部の艦娘はそういったことをしていると聞いたことがある」

陸奥「同型艦なのに性格が違ってて面白いのよねアレ」

長門「まぁいい、話を元に戻そう」

翔鶴「そう言えば、提督のプロマイドも無許可・盗撮ですしね。今更ですが」

陸奥「青葉と榛名は部屋をなんとかしたほうがいいわよ」

青葉「え?」

榛名「なんでですか?」

陸奥「部屋の壁が提督の写真(盗撮)で埋まってるじゃない360度全部」


青葉「へ? それっておかしいことですか?」

榛名「・・・ですよね?」

陸奥「世間ではそれはおかしいのよ」

陸奥「私も最近知ったんだけどね」

長門(知らなかったそんなの・・・)

青葉「だそうですよ龍田さん」

龍田「全部剥がさないと・・・めんどうねぇ」

陸奥「あなたもなの?」

翔鶴(私もです・・・)

陸奥「上げればキリがないわね・・・」

青葉「他にもバレたらアウトなの沢山ありますよ」

川内「まさか・・・提督のアレの形の玩具もアウト?」

川内「睡眠薬で眠らせて型を取ったって噂の・・・」

翔鶴「・・・恐らくアウトでしょう」

長門「なん・・・だと・・・」

川内「どうしよう・・・夜戦演習できないじゃん」

龍田「皆持ってるわよねアレ」

翔鶴「駆逐艦の子ですら」

陸奥「あれで破いちゃった子もいるってウワサよ」

長門「ああ、大きいからな・・・」

龍田「提督は全てご存知ないけれど・・・」

陸奥「見つかったら提督の責任にされちゃうわよ」

長門「まったく・・・憲兵め・・・」

陸奥「正確には何時になるかまだ分からないの?」

青葉「・・・はい」

青葉「引き続き、情報を集めます。では」

ガチャ バタンッ

川内「私も情報収集してくるね!」

スーーーー

榛名(川内さん・・・壁の影の中に消えていきました・・・)

榛名(忍者だからでしょうか?)

榛名(誰もそれを疑問に思ってないみたいです・・・)

榛名(榛名びっくりです!!)

長門「情報参謀の異名を持つ青葉ならすぐ調べてくれるだろう」

龍田「川内ちゃんも行ってくれてるしね」

陸奥「問題は憲兵よねぇ」

龍田「いっそ消しちゃう? 憲兵さんを」クスッ

全員「・・・・・・」

榛名「それも・・・アリですね」

翔鶴「正直・・・殺すのは簡単ですけどね」

翔鶴「死体を隠すのって難しいんですよ」

翔鶴「証拠を一切残さず人を一人消すって大変ですよ?」

龍田「それに血って中々落ちないのよね」

龍田「完全にふき取ったと思ったのにね・・・」

龍田「数日たってふと見たらまだ残っててゾっとしたりね」

龍田「恐いわぁ・・・一瞬で頭が冷えるもの」

長門「まぁ穏便に行こうではないか・・・」

長門「繰り返すが提督は全ての事態をご存じない・・・」

長門「提督に内密で証拠を隠蔽する必要があるな」

榛名「すぐに全艦に召集を掛けましょう」

長門「いや、この時間は怪しまれる・・・」

陸奥「夜まで待ったほうがいいわね」

全員(憲兵め・・・)

憲兵が来る事実を知った艦娘達は恐怖に震えた。

投下完了。
感想どうもです。
またすぐ書きます。

執務室

提督「さぁ午後の仕事だ」

島風「はーい!」

島風「所で提督?」

提督「なんだ?」

島風「憲兵さんが来るってホント?」

提督「誰から聞いたんだ? 本当だよ」

提督「各地を視察してるそうだ」

島風「ふ~ん・・・」

島風「何時来るの?」

提督「順次と言ってたから・・・もう少し先かな?」

島風(やっかいだなぁ)

提督「まぁ視察と言っても大したことは無い」

提督「何時も通りのウチを見て貰えばいいだけだ」

島風(それが問題なんですけどね)

バンッ

島風「!!?」

提督「!!?」

明石「提督、島風ちゃん居ますか!?」

夕張「あっ! 居た!!」

提督「え? どうしたんだ?」

提督「というか・・・もっと静かに入ってきなさい」

明石&夕張「「失礼しましたっ!!」」ビシッ

島風「なんか私に用?」

明石「画期的な新武装を思いついたのよ」

夕張「提督、是非承諾のサインを!!」

提督「それは島風用の装備なのか?」

明石「はい」

提督「しかし何故、島風専用なんだ?」

夕張「発明家に必要なのは、発想力なんですよ!」

夕張「インスピレーシュンです!」

夕張「・・・あれ? ションだっけ?」

提督(・・・言えてないじゃないか)

提督(それに何時から発明家に・・・)

明石「その過程で島風ちゃんの専用武装を思いついたんです」

夕張「そうなんです。イチイチ理由なんてありませんよ!!」

提督「で? その武装とやらはどんなものなんだ?」

提督「よく分からないモノに許可は出せんよ」

明石「概要はここに」スッ

提督「どれどれ・・・」

明石「3体の連装砲ちゃんに新システムを組み込みます」

提督「ふむ」

明石「連装砲ちゃん(大)は分離後に島風ちゃんの頭部にくっつきます」

夕張「ヘルメットのような状態ですね」

明石「バイザーが降りて、敵の位置の表示、その時々の戦況に応じて分析し・・・」

明石「的確な回答を導き出します。戦闘の補助システムですね」

夕張「さらに、連装砲ちゃん(中)は打撃武装へ変形します」

明石「ハンマーのようなモノをご想像ください」

夕張「このハンマーは重力場を部分発生させ、相手を潰すことができます」

夕張「ええ、もうグチャって・・・」

夕張「さらに、重力を圧縮させ、擬似ブラックホール現象を起こし目標を消滅させます」

明石「連装砲ちゃん(小)は分離し、島風ちゃんの脚部装甲になります」

明石「さらに、背中の5連装魚雷は左腕にドッキングし・・・」

明石「巨大な拳になります」

夕張「この拳は打撃攻撃だけでなく、周囲に強力な電磁を張ることで・・・」

夕張「敵の砲弾の軌道をそらす、バリアーのような効果があります」

明石「これにより敵に無傷で近接し、殲滅することが出来ます」

夕張「さらに合体時の3体の連装砲ちゃんのエネルギー炉ですが)

夕張「3つの炉のバイパスをある法則に沿って繋げ重ねることで・・・」

夕張「理論上は無限に出力が上がります」

明石「単純な足し算ではなく、乗算に近い感じですね」

夕張「これが感情センサーと連動することで・・・」

夕張「強い意志、想いが増せば増すほど強い力が出せるのです」

夕張「フルパワーの出力で相手を原子レベルに分解することも可能かと」

提督「   」

夕張「どうでしょうか?」

明石「我が艦隊の戦力強化に繋がると思います」

提督「ちょっとオーバーテクノロジーすぎないか?」

夕張「大丈夫です。理論上は制作可能です」

明石「提督は『霧』をご存知ですよね?」

提督「ああ、霧の艦隊か・・・」

明石「あの事件自体が現代の常識を覆す事件でした」

夕張「全く別の世界からの来訪者・・・」

夕張「彼女達は平行世界の人物」

夕張「信じられませんが、そう結論が出されたのはご存知で?」

提督「ああ、ただあまりに荒唐無稽な話で・・・」

提督「現実離れしすぎている為に公表はされず、」

提督「事件を目の当りにした軍関係者も・・・」

提督「懐疑的に思う者は少なくないと聞いている」

明石「平行世界という概念は理論上は存在すると思われていましたが・・・」

明石「それが現実に起こったのです」

夕張「常識を疑うような現実。あれはとても興味深いモノでした」

島風(なんかムズカシイ・・・)

明石「あの事件で一時的に指揮下に居た霧の艦隊・・・」

夕張「彼女達からの協力も得て、霧のテクノロジーの一部を解析し」

夕張「流用してるんですよ。この武装は」

明石「ハンマーの重力装置、バリア等はそうですね」

夕張「ただ、全てが解析出来たワケではないので・・・」

夕張「技術的に制作可能なモノだけを再現してますが・・・」

提督「危険はないのか?」

明石「・・・」

夕張「・・・」

提督「なんで黙るんだよ!?」

明石「恐らく・・・大丈夫かと・・・多分(ボソッ)」

島風「それで強くなれるの・・・?」

明石「なれますよ」

夕張「他者を寄せ付けない圧倒的な強さに」

明石「神にも悪魔にもなれる力・・・」

夕張「力を欲し・・・望むなら・・・」

明石「ここにサインを・・・」スッ

島風「・・・提督、私からもお願い」

提督「・・・ハァ」

提督「分かった。島風に危険がないように」

提督「それを徹底すること」

提督「それなら許可を出す」

夕張「やったぁ!! ありがとう! 提督愛してる!」チュッ

明石「!!!!!」

島風「!!!!!」

提督「おまえは・・・また・・・」(呆れ)

夕張「いいじゃない。私と提督の仲でしょ?」ウィンク

明石「何してるんですか? 」

明石「貴女の頭も改造しましょうか?」(ハイライトオフ)

夕張「恋人同士の触れ合いくらいいいでしょ」(ハイライトオフ)

明石「は?」

島風「・・・は?」

提督「いいから作るなら作って来い」

提督「執務室で騒ぐのは関心しないぞ?」

3人「「「すいません」」」ビシッ

明石「じゃあ行きましょうか」

島風「でも私・・・仕事中だし」

提督「後は一人で出来るから行っておいで」

島風「・・・うんっ」

島風(待っててね・・・私もっと強くなるからっ)

明石売店


金剛「つい白熱してしまいまシタ・・・」

金剛「ヘイ!明石ィ!何時ものプリーズ!!」

明石「ああ、あれ販売が一時的に出来なくなりましてね」

金剛「・・・・え」

明石「在庫のストックはかなりあったんですけど・・・」

明石「先ほど数十名が買占めに来て売り切れです」

金剛「!!!?」

金剛「え・・・・? ちょっとまってくだサイっ!!」

金剛「それじゃ死んじゃいマースっ!!!」

明石「・・・どうぞ?」

金剛「・・・・え?」

明石「冗談ですよ」

金剛「ですヨネー マジで?って思いましたヨ!」

金剛「で? 次は!? 次は何時入るんデス!?」

明石「さぁ・・・?」

明石(憲兵の視察が終わらない限り無理そうですけど)

明石(私用ので50ケースはありますけど)

明石(それは売れませんし)

明石(あっ そう言えば1本だけ・・・見本用のが・・・)

金剛「そんな・・・そんな・・・」

金剛「買い占めた奴は誰デスゥっ!!」

金剛「大人買いはみっともないデスヨ!!」プンスカッ

明石「実は最後の一本が・・・・」

金剛「本当デスかっ!!?」

金剛「是非買うデス! はい・・・380円」

明石「は? 定価で売るわけないじゃないですか」

明石「プレ価での販売です。100倍です」

金剛「   」

明石「そこで相談なんですけど・・・」

金剛「・・・なんデス?」

明石「貴女が提督から頂いた46cm砲を弄らせてください」

明石「くださいって言ってるんじゃないんです」

明石「少し、弄って強化したいだけなんです」

明石「貴女はこの提督水も手に入り、」

明石「さらに強化もされる」

明石「限界レベルまで行った貴女が・・・」

明石「その限界をさらに超える」

明石「良いことだらけです」ニコッ

金剛「水くれるナラ別にいいヨ!!」

明石「取引成立ですね」ハイッ

金剛「ヤッタネ!!」ゴクゴクッ

金剛「純度100%の提督成分が私のナカに・・・」

金剛「キターーーーーッ!! デリシャスゥッッ!!」プハー

金剛「ありガトー 生き返えりまシタっ!!」

金剛「おかわりくだサイ! もう一杯!!」

明石「だから、それが最後の1本なんですよ」

金剛「ホワイ!!?」

金剛「最後? ラスト? 」

明石「暫く入荷しませんよ?」

明石(憲兵のせいで)

金剛「NOOOOOOOOOっーーーーーー!!?」

明石(46砲は是非弄って見たかったんで嬉しいです)

明石(提督・・・貴方の為に)

明石(圧倒的な力を我が艦隊に!!!)

明石(終戦後を見据えて・・・)

明石(仮に全世界を敵に回しても・・・)

明石(戦える力を・・・)

金剛「もう・・・だめデス・・・」パタッ

金剛は目の前がまっくらになった。


書き貯め投下しました。
感想ありがとうございます。

また夜22時過ぎくらいに投下します。

何だろう…明石と夕張が思いついた島風の新装備は「霧」の技術を解析したのは分かったが、それは「対深海棲艦」専用だよな?
【目標】や【相手】としか言ってないから。

もし、人間に…例えば邪魔者に使用するということは…?

>>349

明石「・・・・」ニ コ ッ

感想ありがとうございます。
サーセン。
書き足してたら
予定より遅れてます。
今日中には投下します。



提督(ふぅ・・・仕事終わった)

提督(一服しようとしたら・・・タバコがない)

提督(明日になれば荷物で届くけど・・・)

提督(ああ駄目だ・・・)

提督(どうにも、タバコがないと落ち着かない)

提督(未成年に余計な好奇心を与えないようにと・・・)

提督(鎮守府内にはタバコは販売しないようにしてるし・・・)

提督(立場上よろしくはないんだが・・・)

提督(仕方ない。買いに行くか)

提督(すぐに戻るから大丈夫だと思うが・・・)

提督「何かあってからでは遅いからな・・・」

ピッ

提督『金剛、夜分すまない』

金剛『・・・モウダメデス』

提督『金剛? どうした?』

金剛『っ室内通信!? 提督!? 提督ですか!!?』

金剛(本物の提督デスゥ!! 失われた成分が体に・・・)ゾクゾクッ

提督『ああ、大丈夫か? 具合でも悪いのか?』

金剛『大丈夫デース!!今、大丈夫になりまシタ!!』

金剛『進路クリア! オールグリーンです!』

提督『よく分からんが・・・』

提督「スマンが野暮用で少し出る』

提督『少しの間、鎮守府を頼めるか?』

金剛『え? どこか行くんですカ?』

提督『ああ、20分程離れるだけではあるが・・・』

提督『万が一のこともあるしな』

提督『完全に自分のミスであり、恥ずかしくはあるのだが・・・』

提督『君にしか頼めないんだ』

提督『無理なら無理と言ってくれていい』

金剛(私にしか頼めない・・・)

金剛(・・・私にしか・・・私だから・・・必要・・・ブツブツ)

金剛(これって・・・ひょっとしてプロポーズですか!?)

提督『・・・金剛? 無理なら無理でいいぞ?』

提督『俺が我慢すれば良いだけなんだし・・・』

提督(ちょっとキツイけど)

金剛『全然無理じゃないデス!!!』

金剛『我慢はよくないデスよ? さぁすぐ行きましょう!!』

金剛『さぁ!!我慢せず!! 今すぐ!!』

提督『おう・・・なんかスマンな』

提督『欲しいものあるか? 買ってくるぞついでに』

金剛『・・・欲しいモノですか?』

金剛『2人で住む家・・・ですかネェ? なんちゃって!』

提督『ああ、分かった。じゃあ頼んだぞ』

ガチャ


金剛型の部屋

金剛「~♪」

金剛「提督ぅぅぅっーーーー♪」パタパタ

比叡(さっきまで死んでたのに・・・すごい元気に)

比叡(ベッドの上でうつ伏せになり・・・)

比叡(足をパタパタしてる金剛お姉さま・・・可愛い・・)

比叡(このまま標本にしたいなぁ)

比叡(ねぇ・・・司令って多分コンビニかどっか行くだけよね?)ヒソヒソ

霧島(多分ね。家なんて売ってたかしら)

比叡(売ってるわけないじゃない)

榛名(・・・なんで・・・ですか)

榛名(・・・・なんで私を頼ってくれないんですか)

榛名(・・・レベルなんですよね? 結局は)

榛名(もっと強くならないと・・・モット・・・ドコマデモ)ハイライトオフ

暁型の部屋

雷「なんで・・・なんで・・・」(盗聴中)

雷(なんで司令官は私を頼らないの?)

雷(レベルだけなら金剛さんと同じじゃない・・・)

雷(私の方が早く着任したのに・・・)

雷(ずっと司令官のお世話をしてきたのに・・・)

雷(なんで後から来た女に・・・)

雷(頼ってよ・・・司令官・・・・)

雷(モット・・・タヨッテヨ・・・)ハイライトオフ

廊下

提督「さて・・・出るか・・・」

提督「金剛のお使いをメモっておかないとな」

提督「『2人で住む家』っと・・・変な名の商品だが・・・」

提督「女性向の雑誌か何かだろう」

提督(レベルで言えば雷も最高レベルではあるんだが・・・)

提督(流石に幼い少女に任せるわけにはいかないからな・・・)

提督「ん? あれは・・・初霜?」



初霜(今日は散々だったなぁ・・・)グスッ

提督「どうした? 具合でも悪いのか?」

初霜「提督!? いえ、失礼しました! なんでもないです!」

提督「急用は済んだのか?」

初霜「え? 急用・・・?」

提督「島風からそう聞いたが・・・」

初霜「ええ、そうね。そうですね。もう大丈夫ですよ」ハイライトオフ

提督「でも今、泣いていただろう・・・」

提督「一体どうしたんだ?」

初霜「・・・だって」

初霜「せっかく・・・楽しみにしてたのにっ」

初霜「やっと・・・秘書艦の仕事が来たのにっ・・・」

初霜「全部・・・全部・・・ダメになっちゃった・・・」

初霜「ずっと・・・ずっと待ってたのに・・・うう・・・」クスンッ

提督「・・・泣くな」ナデナデ

初霜「でも・・・」

提督「もう、今日の仕事は終わってしまったが・・・」

提督「この後、時間あるか?」

初霜「・・・え?」

提督「ナイショの話なんだが・・・」キョロキョロッ

初霜「・・・なんですか?」

提督「ちょっと外に行くんだが・・・」

提督「良かったら一緒に行くか?」

提督「この時間は外出禁止にしてるが・・・」

提督「まぁアレだ。俺と一緒なら大丈夫だ」

提督「来るか?」

初霜「行きますっ!! イキたいです!」

提督「やっと笑顔になったな・・・」

提督「女の子はそうやって笑っていた方がいい」

提督「初霜は可愛いんだから・・・」ナデナデ

初霜「・・・提督」キュンッ

提督「メソメソしてたら将来美人さんになれないぞ?」ポンポンッ

初霜「はいっ!」

初霜(さっきまでの暗い気持ちが消えている・・・)

初霜(提督・・・貴方と居るだけで私は・・・)

コンビニ

店員「ッシャイマセー」

提督「タバコ買いに来ただけだから・・・」

提督「すぐに帰るけど、何か欲しいものはあるか?」

初霜「え? 悪いですよそんなの」

提督「ほら、お菓子でも漫画でも、好きなの一つだけ買ってあげるから」

提督「好きなの選んでおいで?」

初霜「・・・はいっ!」

提督「店員さん」

店員「ハイッ」

提督「2人で住む家って商品分かります?」

初霜「え!!?」

店員「置いてますよ」

初霜「・・・!!?」

店員「こちらでよろしいですか?」

提督「・・・確かに同じ名前だ」

提督「これください」

初霜「・・・随分可愛いもの買いますね」

提督「お土産だよ。留守を頼んだ金剛へ」

店員「アリャッガト ゴザイマシター」

提督「それで良かったのか?」

初霜「はいっ!」

初霜「私、飴玉大好きですよ?」

初霜「沢山あって・・・」

初霜「皆と食べられますし」

提督「初霜は良い子だなぁ」ナデナデ

初霜「~♪」

初霜「ねぇ提督?」

提督「なんだ?」

初霜「手を・・・」

初霜「手を繋いでもらっても・・・」

初霜「良いですか?」

提督「え?別に構わんが・・・」ギュッ

初霜(暖かい・・・)

初霜「ふふ・・・」

提督「どうしたんだ?」

初霜「私・・・今、幸せです」

提督(良かった。元気になって)

鎮守府


島風(あれ・・・? 提督?)

島風(外行ってたんだ・・・)

島風(・・・!!)

島風(なんで・・・なんで・・・)

島風(初霜と一緒に・・・)

島風(なんで・・・)

島風(手を繋いでるの・・・)

島風(なんで・・・そんな優しい笑顔を・・・)

島風(初霜に向けるの・・・)

島風(その笑顔は・・・)

島風(私ニ向いテいたモノだったノニっ!!)ギリッ

金剛型の部屋

提督「金剛?」コンコン

金剛「お帰りデース!」

提督「異常は?」

金剛「ないデスヨ? 全然平和そのものでシタ!」

提督「良かった。ああ、言われたお土産買ってきたぞ」

金剛(!!!? もう!? どこかの土地を買ったんデスか!?)

金剛(そこまで私のことを・・・)

提督「はい」ポンッ

金剛「・・・・え?」

提督「ありがとうな金剛」

提督(しかし変わったモノを欲しがるなぁ)

提督「では夜も遅いしまた明日!おやすみ」バタン

金剛「オヤスミナサイ」

比叡「なんです・・・?」

榛名「2人で住むお家・・・変わったお菓子ですね」

霧島「子供向けのお菓子のようね」

霧島「どうやら付属のチョコやウェハースで・・・」

霧島「自分でお菓子の家を作るみたいね」

比叡「2人のってのは、なんのこと?」

霧島「恐らく、この付属しているグミの人形2人が住人なのでしょう」

霧島「私の計算によると、ねるねるねる●の系統に当たる、」

霧島「子供の想像力を培う遊べる系のお菓子ですね」

金剛「・・・・・・」ハイライトオフ

榛名(良かった・・・ 提督が盗られないで)ニコッ

初春型部屋の前


初霜(ああ・・・楽しかった)

島風「ねぇ初霜」ハイライトオフ

初霜「あら・・・島風ちゃん」

島風「どこ行ってたの?」

島風「提督と2人で・・・」

初霜「ちょっとね・・・」

島風「ちょっとじゃ分からないっ!!」

初霜「提督とコンビニ行っただけよ?」ハイライトオフ

初霜「2人きりで」

初霜「手を繋いできたの」

初霜「ただそれだけよ?」

初霜「そう、たったそれだけのこと」クスッ

初霜「貴女のおかげね」

初霜「提督が悲しんでいる私を見て・・・」

初霜「連れ出してくれたの」

初霜「そして2人で外出することが出来た」

初霜「本当に貴女のおかげ」

初霜「あ り が と う」ニコッ

島風「っ・・・」ギリッ

初霜「そうだ、島風ちゃんにも飴あげるね?」

初霜「提督から買って頂いたの」

初霜「はいっ」ポイッ

島風「痛っ・・・」コツン

初霜「・・・ごめんなさい」

初霜「手元が狂っちゃった」

初霜「わざとじゃないのよ?」

初霜「本当にゴメンナサイ」

初霜「許してくれるわよね?」

初霜「 友 達 な ん だ し 」

島風「っ・・・! うん、大丈夫だから」

初霜「それ・・・袋に入ってるから食べられるよ?」

初霜「ほら・・・食べてよ」

初霜「拾って・・・食べてよ」

初霜「犬みたいに」クスッ

島風「・・・・・・」キッ

初霜「どうしたの?」

初霜「食べないんだ」

初霜「提督から頂いたモノなのに・・・」

島風「・・・食べるよ」

島風「 ア リ ガ ト ウ 」

初霜「 ど う い た し ま し て 」

島風「あはははは」

初霜「うふふふふ」

初霜「これで仲直りでいいですか?」

島風「そうだね。仲直りだね」

初霜「握手します?」

島風「しようか」

ギューーー

初霜(痛っ・・・)キッ

島風(痛っ・・・)キッ

初霜「・・・」ニコッ

島風「・・・」ニコッ

島風「コレカラモ ヨロシクネ」

初霜「エエ、コチラコソ」

投下完了。
初霜と島風は仲直りして仲良しになりました。
近いうちにまた投下します。

おやすみなさい


ヤンデレ(しかも艦娘)をどう対処すれば提督はハッピーエンドになるんだろう…

深海


ル級「最近は妙な連中が増えてきた」

ル級「我らは負の存在。憎み、恨み・・・」

ル級「人類を根絶やしにすることこそが・・・」

ル級「我ら唯一の存在意義だと言うのにっ!!!」

ル級「何が非戦だ!何が平和だ!」

ル級「虫唾が走る・・・」

ル級「者共、腑抜けた連中の目を覚まさせる為・・・」

ル級「その鎮守府の艦娘共を沈めにいくぞ!」

ル級「行くぞ! 出撃!!」

リ級「了解」

チ級「了解」

ヌ級「ハイ」

ト級「了解」

ロ級「了解」

ル級「見ていろ・・・」

ル級「ワケのわからん天使や神など・・・」

ル級「そのようなものを妄信しているバカ共め・・・」

ロ級(・・・私も入信してるのは黙っておこう)

チ級「リーダー!」

ル級「なんだ!!」

チ級「そろそろ海上に出ます!!」

ル級「よし、総員衝撃に備えろ!!」

ザバーン


ル級「海上に出たな・・・」

チ級「リーダー!」

ル級「なんだ!!」

チ級「前方に渡り鳥です」

リ級「おお・・・美しい」

ト級「美味しそう」

ヌ級「お腹すいたね」

ロ級(早く帰りたい・・・)

ヌ級「艦載機のカメラで撮っておきます」

ル級「許可しよう」フッ

チ級「リーダー!!」

ル級「今度はなんだ!」

チ級「2時の方向・・・クジラですっ!!」

ト級「でけぇ・・・」

ロ級「すごいなぁ・・・」

ル級「あまり無為に近寄るなよ・・・」

ル級「海の生物を意味も無く傷つけることは許さん」

チ級「分かってますって」

ト級「あっ潜っちゃった」

リ級「最後に良いモノを見れたな」ハハハ

ヌ級「やめてよ。その最後の晩餐みたいなノリ」

リ級「なぁに所詮は噂だろ? 実際戦えば分かるさ・・・」

リ級「強いって噂の奴は大抵弱かったりするもんだ」

ト級「100戦練磨の私達が負ける方が難しい」

リ級「何時も通り沈めて、また人間共を殺しに行こう」

チ級「・・・っ リーダーッ!! 」

チ級「11時の方向、敵です!! 目標補足!!」

ル級「何ィ!!? よし!! 掛かれ!!」

ル級「これより、敵を殲滅するっ!!」

ル級「何時も通りにな・・・」

全員『了解っ!!』

ロ級(戦いたくないなぁ・・・髪が痛んじゃう)

そして彼女達は遠征帰りの
天龍の部隊に襲い掛かった。

少しだけ投下
また後で投下するでち

沈んだ(死んだ)深海棲艦が艦娘にまた戻るとかあったらいいのに…

鎮守府付近の海域


天龍「オラオラァーーーー!!!」

ト級「ギャァァァァ!!!?」マップタツ

ドカーーーーンッ

天龍「いきなり仕掛けて気やがって!!」

天龍「オラァっ!! どうした!? そんなもんか!!」

天龍「これでも俺は本来の戦闘力の1/6程度しか出してないんだがな・・・」

リ級「なん・・・だ・・・と!?」

ル級「皆!怯むなっ!! こけおどしだっ!!」

天龍「ふふふ・・・俺は力がありすぎてな・・・」

天龍「本来の戦闘力はSSSクラスではあるが・・・」

天龍「あえて力を抑え、Bクラスに甘んじている」

天龍「それでも貴様ら程度はそれで十分だがなっ!!!」

ル級「くっ・・・」

電(また設定が増えてるのです・・・)

天龍「俺を本気にさせてみやがれっ!!」

天龍「まだ左目の封印すら解いてないぞ?」

天龍「だが・・・それでいい」

天龍「封印が完全に解かれたとき、世界が終わるからな」

ロ級(・・・世界が終わる・・・?)

ロ級(まさか彼女も神の使いの・・・)

天龍「俺はこのクソみてぇな世界が好きなんだよ」

天龍「だから、あえて使わない」

天龍「てめぇらの罪(とが)と世界じゃ釣り合わないからなぁ!!」

電(相変わらず何言ってるか分からないのです)

ロ級(こんな恐ろしい者が地上に居たとは・・・)

天龍「なぁ・・・アカシックレコードよ・・・」

ロ級(・・・アカシックレコード!?)

ロ級(海底の古代遺跡に書いてあった・・・あの!?)

天龍「てめぇの言いなりには・・・ならねぇぞ?」

天龍「俺は運命に抗ってみせる・・・」

ロ級(運命に抗う? どういう意味?)

天龍「そのために今ここに居るんだからな」

ル級「なんだ・・・コイツはさっきから何を言っている・・・?」

ル級(よく分からんが・・・只者じゃない・・・)

ル級(眼が・・・眼がやばい・・・)

天龍「ふふふ・・・恐いか?」

雷「また始まったわね」

電「何時ものことなのです」

暁「・・・かっこいい」

響「・・・何時か夢から覚めるさ」

響「私もそうだった・・・」

響「そして苦しむことになる」

響「その時の反応を見て見たいね」

龍田(可愛いわぁ・・・)

天龍「全く・・・皮肉なことをしてくれる・・・」

天龍「最悪を止めるために俺(さいあく)を使おうとするとはな」

天龍「まぁコレも世界の意思ってことか」ヤレヤレ

ロ級(世界の意思・・・!?)

天龍「だが・・・今は使われてやるさ」

天龍「裏に居る本当の黒幕を誘い出すまではなっ!!」

ロ級(黒幕・・・?)

ロ級(倒すべき真の敵は・・・別にいる?)

ロ級(分からない・・・)

ロ級(今は少しでも情報を・・・)

天龍「さて・・・次はどいつだ?」

天龍「冥府に誘う俺の剣の餌食になる奴は・・・」

天龍「コイツ(剣)はてめぇらの血を求めているみたいでな・・・」

天龍「衝動が抑えられねぇ・・・」

天龍「俺じゃなければ、とっくにコイツの衝動に呑まれて・・・」

天龍「体を支配されているだろうな・・・」

天龍「最強の魔剣と・・・」

天龍「それを制御できる最悪の使い手が出会っちまったワケだ・・・フッ」

ル級「ええいっ!!コケ脅しを!!!」

雷「この前は6対6の翼が生えるって言ってたのにね」

電「体を操られる設定に戻ったのです」

暁「・・・」ワクワクッ

天龍「・・・お喋りも終わりだ」

天龍「さぁ・・・お前らを案内しよう」

天龍「暗く・・・奈落の底・・・」

天龍「どこまでも続く・・・無限の闇・・・」

天龍「全ての概念が届かない隔離された無の世界へ・・・」

天龍「カルマに溺れて朽ち果てろっ!!」

天龍「行くぞっ!!」

天龍「てんっ!! りゅーーーーざんっ!!!!」

天龍(やべっ!? 汗で剣が手からすっぽ抜けたっ!!)

ル級「ガッ」パンッ ドサ

チ級「リーダーっ!!!?」

ロ級(あの天龍とか言う艦娘が・・・)

ロ級(剣を高速で射出して・・・ル級の頭が吹っ飛んだ・・・)

ロ級(バラバラに・・・・)

リ級「貴様ァァァァッ!!!!!」

龍田「・・・五月蝿いなぁ」ボソッ

スパッ

リ級「・・・え」

ドカーーーーンッ

ロ級(・・・見えなかった)

ロ級(何かを軽く振り回したら・・・)

ロ級(リ級の上半身と下半身が別れて・・・)

ロ級(あああ・・・ああ・・・あ・・・)

天龍「ほら・・・来いよ?」

チ級「貴様ら・・・許さんぞ・・・」

天龍「ほぉ・・・良い眼だな・・・」

天龍「実に心地よい殺意だ」

天龍(・・・やばい・・・少し恐い)

天龍「名前を聞いておいてやろう」

チ級「・・・チ級だ」

天龍「・・・地球?」

天龍「・・・ハハハハハハっ!!」

天龍「そうか・・・テメェが『セカイ』か!!!」

チ級「な・・・何を言っている・・・?」

雷「ほら天ちゃん、さっき飛ばした剣よ」スッ

天龍「俺を三つ目のハゲみたいに呼ぶんじゃねぇよっ!!」←レベル82

雷「・・・・・・ふぅん?」←レベルMAX

天龍「・・・怒鳴ってスイマセンしたっ!!」ペコペコ

響(しまらないなぁ・・・)

天龍「・・・さて・・・セカイを壊すとするか」

チ級「ワケの分からないことをっ!!!」

チ級「仲間の仇・・・討たせてもらうぞ!!!」

天龍「おせぇよ・・・天龍式・古剣術、参の型・・・」

天龍「鳳凰殲滅(フェニックス・デストロイ)っ!!」

チ級「うばぁ!?」スパッ

ドガーーーンッ

響「ただ勢いで剣を振っただけだけどね」

電「何時ものことなのです。もう慣れっこなのですよ」

ロ級(チ級が・・・やられた・・・)

ロ級(だめだ・・・逃げないと・・・撤退・・・)スー

龍田「後はアイツだけね」

ヌ級「ふんっ・・・計算も出来ないのか・・・」

ヌ級(ロ級もまだ健在のハズ・・・)キョロキョロ

ヌ級「居ない!? 私一人だっ!?」

暁「だからそう言ってるじゃない」

響「一隻か・・・楽勝だね」

響「でも慢心はダメだ」

響「最後まで油断せず全力で叩き潰そう」

響「徹底的に」

ヌ級「馬鹿な・・・我らがこうも容易く・・・」

ヌ級(なんだこいつ等・・・)

ヌ級(この異常なまでな強さ・・・)

ヌ級(こいつ等の指揮官は危険だ・・・)

ヌ級(ここで消しておかなければ・・・)

電「ちょっと可愛そうなのです・・・」

暁「電?」

電「敵とは言え、戦意を喪失しているなら・・・」

電「殺さなくても・・・いいんじゃないんですか?」

雷「・・・またそんなことを」

電「戦意を取り戻して、再び目の前に現れたら・・・」

電「その時は情けを掛けず、戦えばいいのです」

電「どうせ何時でも殺せるのです」

龍田「それもそうだけどね・・・」

龍田「敵を見逃せば・・・」

龍田「その敵が味方を殺すことになるのよ?」

龍田「助けた相手に自分が殺されることもあるかもしれない」

龍田「それがもし貴女の大事な人だったら・・・?」

電「そう・・・ですね」

ヌ級「・・・私は簡単には終わらんぞ!!」

ヌ級「最後の力で全艦載機を飛ばし・・・」

ヌ級「貴様らの鎮守府を火の海に変えてくれる!!」

ヌ級「貴様らの指揮官も終わりだなっ!!」

ヌ級「ハハハハハッ・・・・ハハ・・・は?」

ヌ級(なんだ・・・空気が変わった・・・?)

ヌ級(なんだ!? この寒気は・・・空気がピリピリしてる・・・?)

電「司令官を殺す? 殺す? コロ・・・」

電「それはダメなのです」ハイライトオフ

電「絶対に・・・ダメなのです」

電「それはあってはダメなこと・・・」

電「折角見逃してあげようと思ったのに・・・」

電「残念なのです」

電「貴女はもう死ぬしかないのです」

電「死んでください」スパッ

ヌ級(あれ・・・視界が2つに・・・違う・・私g)

ヌ級は一瞬でバラバラになった。

天龍「こいつ・・・俺の提督を殺す・・・だと?」

天龍「フザケタこと言いやがって・・・」ハイライトオフ

龍田「ふふふ・・・ほんとうに・・・」ハイライトオフ

龍田「言っては行けないことを言ってくれたわねぇ・・・」

龍田「提督を殺す・・・?」

龍田「それは冗談でも許されないわね」

龍田「そんなことを言う者は世界から消さないと」

雷「そんな存在が居るってだけで虫唾が走るわね」

雷「司令官にそんなことを言う奴は・・・」

雷「塵一つ残さず消さないと・・・」ハイライトオフ

響「そうだね・・・あってはならないことだ」ハイライトオフ

響「絶対に・・・・絶対に」

暁「消さないと・・・」

暁「この世界から・・・・」ハイライトオフ

電「消滅させるのです」

既にバラバラになっていたヌ級の残骸に執拗に砲撃を加えた。

ヌ級だったモノはこの世からチリ一つ残さず完全消滅した。

龍田「さぁ帰りましょうか」

天龍「ふふふ・・・恐いか・・・」

雷(全然恐くないわ)

電(天ちゃんは可愛い系なのです)

電(ちょっと痛いけど)

響「しかし・・・なんで天龍は髪を伸ばしているんだい?」

電「腰まで髪の毛が伸びているのです」サワサワ

天龍「あ?」

響「他の鎮守府の天龍だと短髪じゃないか」

龍田「昔、忘年会の出し物として・・・」

龍田「天龍ちゃんが長髪のウィッグを付けたのよ」

龍田「そしたら提督が可愛いって言ってくれたみたいでね」

龍田「それから伸ばし始めたみたいよ?」

天龍「なっ!? 違げぇよっ!! ///」

天龍「気分だよ!! 気まぐれだ!!」

雷(嘘が下手ね・・・)

天龍「それにさ、長髪の方が剣を振ったときに・・・」

天龍「髪がファサッってなるしカッコいいだろ!!」

暁「それより早く帰って司令官に報告しましょ」

響「そうだね。資材も早く届けないと」

深海のどこか


ロ級「教祖様、戻りました」

ヲ級「どうでしたか」

ロ級「私には襲い掛かってきませんでした」

ヲ級「戦いに参加しなければ・・・襲い掛かってきません」

ヲ級「彼女達は天からの使いなのですから・・・」

ヲ級「襲われるのは邪悪な魂の持ち主のみです」

リ級「何か分かったのか?」

ロ級「断片的ですが・・・」

ロ級「どうやら・・・アカシックレコードに・・・」

ロ級「アクセスできる権限を持っているようです」

リ級「なん・・・だと・・・!?」

信者達『ざわ・・・ざわ・・・』『まじか』『うそっ!?』

ヲ級「やはり・・・運命は既に決まっているのですね・・・」

ロ級「私は運命に抗うと言う発言が気になりました」

リ級「抗う・・・? では神は・・・」

ヲ級「恐らく・・・破滅の運命にある世界を・・・」

ヲ級「変えようとしてくださっているのです」

信者達『おおっ!!!』

ロ級「それとまだ気になることが・・・」

ロ級「天龍と言う者がしきりに口にした言葉」

ロ級「『ふふふ恐いか』に何か意味があるように感じます」

ロ級「これは何かのメッセージなのでは?」

リ級「確かに何度も言うのは意味があるんだろうな」

イ級「発言よろしいでしょうか」

ヲ級「許可します」

イ級「ふふふの部分ですが、『ふ』が3つあります」

イ級「これは奇数です」

リ級「確かに毎回3回なのに意味が?」

イ級「こうは考えられないでしょうか・・・」

イ級「3とは奇数、つまり割り切れない不完全な数字」

イ級「不完全な生命体の我々を表しているとしたら?」

リ級「何っ!?」

信者達『!!!』

リ級「つまり・・・」

リ級「『不完全な状態が恐いか?』と言う意味か?」

ヲ級「恐らく・・・それが神(提督)からのメッセージ」

ヲ級「救われたければ信じろ・・・そういうことなのです」

ヲ級「信じれば完全なる存在へなれる・・・」

ヲ級「そこに我等の求めるアルカディア(理想郷)が・・・」

ヲ級「戦わなくて良い・・・希望と平和に満ちた世界・・・」

ヲ級「やはり神は私達を見捨てては居なかったのです」

ロ級「私の見立てですが天龍という者・・・」

ロ級「彼女はどうやら天使ではなく・・・」

ロ級「魔に近い存在と思われます」

ロ級「言動からの推測ですが、世界を終わらせる力があるように言ってました」

リ級「!!!!!?」

イ級「世界を終わらせる・・・?」

ロ級「左の眼がその鍵だという発言を聞きました」

信者達『恐ろしい・・・』『世界が終わる・・・?』『まるで悪魔だ・・・』

ロ級「さらに、龍田と言う者は・・・恐らく天使かと」

リ級「何を根拠に?」

ロ級「頭に輪がありました。間違いないかと」

イ級「天使に続き悪魔・・・そのような者まで従わせるとは・・・」

イ級「やはり神・・・神に戦いを挑む等愚かなこと」

リ級「その天使は大天使榛名様と同じ存在だと言う事か・・・」

ヲ級「恐らく違います」

ヲ級「榛名様の力を目の当りにした私には分かります」

ヲ級「あのお方の力はもはや別次元・・・」

ヲ級「絶対に敵対してはなりません」

ヲ級「我々が救われる為には・・・」

ヲ級「一度、神へ謁見する必要がありますね」

ヲ級「神よ・・・我等に救済を・・・」

皆『救済を・・・』

南方棲鬼「ふんっ・・・くだらない」

南方棲鬼「最近、妙な連中が息巻いていると聞いて見に来て見れば・・・」

南方棲鬼「何よこれは・・・」

南方棲鬼「妄想もここまでくれば立派ね」

南方棲鬼「その榛名とやら・・・私が沈めてあげる」

南方棲鬼「私の部隊でね・・・」

南方棲鬼「その後はその鎮守府を壊滅させて・・・」

南方棲鬼「そうすれば妙な連中も黙るでしょう」

南方棲鬼「さぁて・・・殺しにいきましょうか」

南方棲鬼「南方部隊っ!! 出るわよ!」

配下達『仰せのままにっ!!』

南方棲鬼「目標は戦艦榛名! そしてその鎮守府!!」

配下達『戦艦一隻?』『楽勝だな』『少しは楽しめるのかね?』

南方棲鬼「頼もしいじゃない。フラグシップのこの子達だけでも十分かもね」

南方棲鬼「出撃する!! 殺戮の宴の始まりよ!」

配下達『うぉぉぉぉっ!!!』




少し離れた場所

戦艦棲姫(ほう・・・南方が動くか・・・)

飛行場姫(お手並み拝見といきましょうか・・・)

投下完了。
電ちゃんは、敵であっても助けたいと思う優しい女の子です。
この鎮守府の天龍ちゃんは長髪です。

近いうち投下すると思いますが、
オリョクル(仕事)があるんで週末になるかも。

後、人間の女性は出す予定ですよ。

電「沈んだ敵も助けたいのです」

「沈んでない敵は?」

電「まずは沈めるのです」

憲兵司令部

司令官「視察の方はどうかね? 問題は?」

副官「特に大きな問題はありませんよ」

副官「幾つかの鎮守府は厳重注意で済んでいます」

司令官「ふむ、今の時代は世論が五月蝿いからな・・・」

司令官「かつては内輪で揉み消されたことも・・・」

司令官「すぐ表に出て問題になる」

司令官「取るに足らん些細なことでもな・・・」

司令官「悪事はないに越したことは無い」

司令官「だが、あまりに些細なことで・・・」

司令官「大事になるのは面倒なのだ」

司令官「我々にも責任が追求されるからな」

副官「世論と言うのは大概面倒なものです」

副官「実際は大したことないことでも・・・」

副官「大事のように報道しますからね」

副官「決まって騒ぐのは無関係の人間ですし」

司令官「何事も無く平和に、穏やかに・・・」

司令官「それが出来れば一番いいのだが・・・」

司令官「人が増えれば、何かしら問題も出てくる・・・」

司令官「仕方の無いことだ」

司令官「その問題が表に出る前に、処理しなければならん」

副官「分かっております」

司令官「引き続き、残りの鎮守府を視察し・・・」

司令官「早く終わらせよう」

副官「はっ!」ビシッ

司令官「で? 残りの鎮守府はどこかね?」

副官「リストはこちらに・・・」

司令官「・・・この舞鶴の第2鎮守府」

司令官「ここはいい」

副官「と言いますと?」

司令官「あの鎮守府の提督は良い男だ」

司令官「正義感に溢れ、部下だけでなく・・・」

司令官「町民からも慕われている」

司令官「艦娘を大事にしている男だ」

司令官「視察の必要はない」

司令官「問題は無い」

司令官「外したまえ」

副官「いえ、そういうワケには・・・」

司令官「私が問題がないと言っているのだ」

司令官「視察したことにしておけ」

司令官「それがいい」

司令官「それでいこう」

司令官「それしかない」

副官「・・・司令?」

副官「お言葉ですが、上層部の命令は絶対です」

副官「司令と言えど、その発言は問題になりますぞ」

司令官「君は今年から配属だったな・・・」

副官「はい」

司令官「真面目なのはいいが・・・」

司令官「上官の命令には従うものだ」

副官「ですが、所詮は海の連中です・・・」

副官「信用できません」

副官「私は上層部の命に従い、全て視察すべきと考えます」

司令官「・・・そうか。では好きにしろ」

司令官「しかし、何かあった場合の責任は・・・」

司令官「君に取らせるぞ」

副官(・・・なんだと言うのだ)

副官(司令は何を・・・恐れている?)

副官「分かりました、失礼します」

ガチャ・・・バタン

司令官(融通の利かない奴だ・・・)

司令官「かつての部下は・・・」

司令官「あの鎮守府から帰還後に退職した」

司令官「突然、神の声を聞いたと言い出して・・・」

司令官「その後、寺に入ったと聞く」

司令官「その前の奴は・・・チャライ男だった」

司令官「女好きではあったが仕事は真面目だった」

司令官「奴は帰還後に突然、女は恐いと言い出して・・・」

司令官「男に目覚めたと新宿でオカマバーに転職」

司令官「結局・・・次は私が自らが出向いて・・・」

司令官「出向いて・・・? あれ・・・? 記憶がない・・・」

司令官「私は何をしていた・・・?」

司令官「うう・・・頭が・・・ヒッ!? 嫌だ・・・」

司令官「やめろ・・・・やめてくれ・・・」

司令官「私は・・・人間だ・・・やめろぉぉぉぉ!!?」

司令官「ハッ!? ハァハァ・・・ あれ? 私は何を・・・」

司令官「そうだ、あの鎮守府は問題ないモンダイナイ」

司令官「モンダイナイ・・・モン・・・d」

作戦室

副官「という訳で・・・」

副官「貴様の部隊は舞鶴第二の視察へ迎え」

部下1「・・・え・・・え・・・?」

副官「どうした?」

部下1「第二・・・? あの・・・?」

部下1「あああ・・・ああああっーーーー!!!」

部下2「しっかりしろっ!!! どうした!?」

部下1「違う!! 俺は仕事をしに来ただけで!!」

部下1「なんだそれは!? 比叡カレー? やめろ・・・やめ・・・あああ」 

部下1「体が・・・汚染されるっ!! 溶けるっ!!! うわぁぁぁ!!!」

部下1「ボクは ナニモ ミテマセン! ミテマセンっ!! ミ・・・」

部下1「助けてくださいっ!! 助けてっ!!! あああああっーーーー!!!」

部下2「錯乱して居ます!! すぐ医務室にっ!!」

部下3「衛生兵っ!! 衛生兵っ!!!!」

副官「その鎮守府・・・怪しいな」

副官「ここまで取り乱すとは・・・」

副官「何か良くないことでも・・・しているのではないか?」

副官(しかし・・・部下達が取り乱している)

副官(これでは使えないではないか・・・)

副官「やり方を変える」

副官「私、自らが行こう」

副官「志願する者は付いて来いっ!!」

シーーーーン

副官「どうした誰も居ないのか?」

部下1「ハァ・・・ハァハァ・・・自分は無理です」

他の部下『無理です』

副官「情けない奴らだ・・・」

男憲兵「では・・・新参者ですが自分が」

女憲兵「では私も・・・」

副官「貴様ら・・・新顔だな」

男憲兵「ハッ、先日、着任したばかりであります!」

男憲兵「入隊したての若輩者ではありますが・・・」

男憲兵「憲兵隊の先輩方に恥じない働きをしてみせます!」ビシッ

女憲兵「自分も同じです!入隊したばかりでありますが・・・」

女憲兵「気持ちは同じであります!」ビシッ

副官「よし、では貴様ら2名は私について来い」

副官「明日、視察に向かう」

2人「「ハッ!!」」

部下1(まだ若いのに・・・可愛そうに・・・)

部下2(あの鎮守府は問題ないのに・・・ナイ・・・ノニ)

部下3(カユ・・・ウ・・・マ・・・)


投下完了。
また近いうちに投下します。

感想どうもです。

翌日

副官「付いたな」

副官「男憲兵、貴様・・・」

男憲兵「なんでしょうか」

副官「貴様は町へ行け」

男憲兵「と言いますと?」

副官「町民から鎮守府の聞き込みをしてこい」

副官「何か黒い噂とかな・・・」

男憲兵「ハっ!分かりました!!」




鎮守府

提督「遠い所までご足労頂き、申し訳ない」

副官「いえ、任務ですので」

副官(この男が・・・提督か)

副官(まだ若い・・20代半ばくらいか)

副官(礼儀正しく、問題はないように見えるが・・・)

副官(こういう男こそ逆に怪しいものだ・・・)

提督「・・・何か?」

副官「いえ、なんでも」

副官「おい」ボソッ

女憲兵「なんですか?」ヒソヒソッ

副官「私が視察してる間・・・」ヒソヒソ

副官「提督殿の行動を監視していろ」ヒソヒソ

女憲兵「了解」ヒソヒソ

副官「では、施設の方を視察させて頂きます」

提督「どうぞ。秘書を案内にお付けします」

提督「何か分からないことはお尋ねください」

翔鶴「翔鶴と申します、よろしくお願いします」

副官「こちらこそ」

副官「では参りましょう」

ガチャ バタン




翔鶴「こちらが作戦立案を行う部屋です」

副官「ふむ」



翔鶴「こちらは建造を行う施設になります」

副官(今の所は問題がない)

副官(鎮守府内は清潔。手入れもされている)

副官(すれ違う艦娘達のコンディションも良いように見える・・・)



翔鶴「こちらは娯楽施設とでもいいましょうか・・・」

翔鶴「待機している艦娘が交流したり、娯楽を楽しむ憩いの場所ですね」

副官「テレビ・・・オセロやトランプ、将棋・・・」

副官「このような場所がある鎮守府は珍しい」

翔鶴「提督が娯楽は、心にゆとりを持たせると作ってくれまして・・・」

副官(艦娘のメンタルを考えてのことか・・・)

副官(この様子じゃ暴力等はなさそうだが・・・)

副官(表面だけは分からん・・・)

翔鶴「で、こちらが・・・」

副官(なんだろう。この翔鶴と言う娘・・・)

副官(美人で笑顔が可愛らしい・・・ハズなのだが・・・)

副官(人間を相手に話をして居ないような・・・)

副官(まるで私を・・・)

副官(そこら辺に転がってる、石か何かと同列に見ているような・・・)

副官(笑顔が・・・恐い・・・何故・・・)

副官(そうか・・・目だ・・・)

副官(目が笑ってないのだ・・・)

副官(まるでこちらを値踏みするような・・・)

副官(・・・冷たい目)

副官(いや・・・失礼だな)

副官(考えすぎだ)

翔鶴(・・・憲兵め)ギリッ

翔鶴(よりによって・・・なんで今日・・・)

翔鶴(私と提督の時間だったのに・・・)

翔鶴(死ねばいいのに・・・)

副官(!!? なんだ? 今の寒気!?)ゾクッ

一方・・・町では


男憲兵「あの・・・」

魚屋「ヘイ! らっしゃい!」

魚屋「おや、見慣れない顔だなぁ・・・」

魚屋「若い兄ちゃん、その服・・・軍人さんかい?」

男憲兵「はい、少し用がありまして」

男憲兵「急に失礼ですが、あそこの鎮守府をどう思いますか?」

魚屋「え? どうしてだい?」

魚屋「まぁいいが・・・」

魚屋「あそこの提督さんには感謝してもしきれねぇ・・・」

魚屋「20数年前・・・深海棲艦が出てからと言うもの・・・」

魚屋「漁業が廃れてな・・・」

魚屋「ウチは漁師で、取れた魚を店で販売してたんだ」

魚屋「爺さんの代からな・・・」

魚屋「ところが、海に出れない、海に近づけない・・・」

魚屋「これじゃ海水魚が入ってこないってワケだ」

魚屋「俺らにしても大打撃よ」

魚屋「入ってくるのは川魚や、陸地で養殖された魚」

魚屋「需要は上がり、値段も上がり・・・」

魚屋「庶民にも大打撃だわな・・・」

魚屋「あの提督さんが来てから・・・」

魚屋「この近海から深海棲艦共が一掃されてな」

魚屋「条件付きで海へ出れるようになったのさ」

男憲兵「条件?」

魚屋「漁船の数と、漁に出れる日、時間、出れる海域・・・」

魚屋「鎮守府の艦娘さんが海上で護衛してくれるのさ」

男憲兵「危険ではないのですか?」

魚屋「近海では滅多に出ないとはいえ・・・」

魚屋「完全に駆逐されたワケじゃないから危険もあるだろうな」

魚屋「でも、それじゃ生活できないのさ」

魚屋「だから提督さんに相談したんだ」

魚屋「渋々だったけど、最終的には了解してくれたよ」

魚屋「あちらが護衛にまわせる日で時間と場所を決めて、」

魚屋「絶対に単独で海に出ないことっていくつかの条件でね」

魚屋「もちろん、命の危険もあるので・・・」

魚屋「町の漁業組合では万が一の時は自己責任ってことで・・・」

魚屋「家族の了承を得て、承諾して署名をしているよ」

魚屋「それでも、あの提督さんと、その艦娘さんなら安心だけどな」

魚屋「ああいう偉い人が・・・」

魚屋「俺らのような庶民のことを真剣に考えてくれてな・・・」

魚屋「感謝してもしきれないよ」

魚屋「お偉いさんなんか信用出来ないが、提督さんなら話は別だ」

男憲兵「その漁業の護衛で鎮守府にお金はいくのですか?」

魚屋「いいや? 特に金銭は要求されないから逆に恐縮でな・・・」

魚屋「取れた魚を少し譲って差し上げているよ」

魚屋「提督さんは、この町では神様みたいな人さ」

魚屋「爺婆世代なんて提督さんに手を合わせるくらいだ」

魚屋「神様と言えば・・・」

男憲兵「はい?」

魚屋「最近は海坊主なんてのも出てよ・・・」

男憲兵「海坊主?」

魚屋「海神様なんて呼ばれてるな。俺は見たことはないが・・・」

魚屋「深海棲艦を食べて人間を守るらしい」

男憲兵(聞いたことがないな・・・)

男憲兵(都市伝説のようなものだろう)

男憲兵(こんな時代だからな・・・)

魚屋「所で兄ちゃんはどうしてこの町に?」

魚屋「あの鎮守府で働くのかい?」

男憲兵「いえ、自分は憲兵でして・・・」

魚屋「・・・何?」

魚屋「憲兵だとぉ?」

男憲兵「え・・・?」

男憲兵(急に攻撃的に!?)

魚屋「あの鎮守府が何かしたのか?」

魚屋「する訳ないだろうっ!!」

魚屋「まさかと思うが・・・」

魚屋「ある事ない事をでっち上げて・・・」

魚屋「提督さんを捕まえる気じゃないだろうなっ!?」

男憲兵「いえ、けしてそのようなことはっ!!」

町民『何!?憲兵だと!』『どいつだっ!?』『提督様を疑っているのか!?』『バチ当たりな!』

男憲兵(え・・・? いつの間にか・・・)

男憲兵(町民・・・数十人に・・・・)

男憲兵(囲まれている・・・・!?)

その後、数時間に渡り拘束され
提督の慈善事業と功績を強制的に聞かせられた。

再び
鎮守府

翔鶴「こちらが食堂です」

副官「大きいですな」

翔鶴「人数が人数ですので・・・」

副官「・・・あれは?」

翔鶴「どうされましたか?」

副官「あの子達にお話を伺っても?」

翔鶴「・・・構いませんよ」




イムヤ「それでね、司令官のアレの玩具を2本、前と後ろに・・・」

イク「それ、イクは毎日やってるの!!」

ロー「ローちゃんも、それ大分上達しました! 2本入りました! はいっ!」

しおい「!!!?」

ハチ「みんな・・・」アレッ

イムヤ「え?」

副官「こんにちわ。少し、お話いいですか?」

副官(潜水艦の娘の過剰な労働が多いと聞く・・・)

副官(是非聞かなければ)

イク「貴方は憲兵さんですか?」

副官「はい、視察に来ています」

ハチ「・・・なんの御用でしょうか」

副官「単刀直入に聞きます、ここでの生活に不満はありますか?」

イク「・・・は? いえ、どうしてでしょうか」

副官「潜水艦はオリョールでの資材集めに酷使される」

副官「そう言った事例が多くありまして・・・」

ゴーヤ「オリョールには行くでち・・・いえ、行きます。でも酷使はされてませんね」

ハチ「むしろ、出撃数は少ないくらいです」

ロー「そうだよね!ね!・・・いや・・・です!です!」

しおい「ええ、比較的緩い感じです」

イク「私達はもっと沢山出撃してもいいのですが・・・」

翔鶴(皆・・・ちゃんと敬語使えるのね・・・)

副官「隠さなくていいですよ?」

副官「提督殿に脅されましたか?」

副官「我々は貴女方、艦娘の生活改善になればと」

副官「こうして視察してるわけですから」

副官「心配なさらずとも、発言は匿名になりますのでご心配なく」

副官「重大な問題があるようでしたら・・・」

副官「問題を検証し、最悪更迭されて・・・」

副官「新しい提督が着任されるでしょう」

イク「・・・ごめん皆、もう無理」ハイライトオフ

イムヤ「私も・・・限界かも」ハイライトオフ

ハチ「・・・うん」ハイライトオフ

ゴーヤ「・・・でち」ハイライトオフ

しおい「・・・」ハイライトオフ

ロー「・・・うん」ハイライトオフ

副官(ほれ見ろ・・・何か問題があったじゃないか)

副官「では提督殿に、どのようなことを命令されているか・・・」

副官「普段の様子を聞かせていただけますか?」

イク「何か勘違いしているみたいネ」

副官「・・・え?」

イムヤ「だから、不満はないっての」

ハチ「私は不満はあるよ?」

ハチ「今、憲兵さんが提督を悪く言っていること」

ハチ「私はそれが凄い・・・不満」

副官「え? え?」

ゴーヤ「黙って聞いてれば・・・何様でち」

ゴーヤ「提督はなんも悪いことしてない!!」

ゴーヤ「それを更迭?」

ゴーヤ「何を意味不明なこと言ってるの?」

イムヤ「独り相撲も・・・ここまで来るとギャグね」

イムヤ「他の鎮守府では、どうか知らないけど・・・」

イムヤ「私、凄い大事にされてるから」

イムヤ(婚約者だし)

イク「イクもなの。酷使? バカじゃないの」ベー

イク(奥さん(私)を大事にしてくれる良い旦那様なの)

ハチ「こんなに良い環境はないと思う」

ハチ(恋人同士なのに毎日一緒に過ごせないのは不満だけど)

ゴーヤ「逆にこっちから毎日オリョクル申請したいくらいでち」

ゴーヤ(少しでも未来の旦那様の力になりたい・・・)

しおい「本当に恵まれてるよね」

しおい(彼氏(提督)も優しいし)

ロー「毎日楽しいですっ!ハイ!」

ロー(心から大好きな人(提督)と一緒ですし)

副官「私の前で嘘をつくのは止めてくれてもいいんだぞ?」

潜水娘達『・・・・・・・』

翔鶴「さっきから・・・貴方はなんなんです?」ハイライトオフ

翔鶴「誰も不満はないと言ってるでしょう」

副官「いや、しかし・・・え?」

気が付くと、大勢の艦娘が食堂に居た。

副官(何時の間に・・・・こんな人数が・・・)

副官(100人・・・いや・・・それ以上いる・・・)

100名以上の艦娘が自分を囲むように集まっていた。

副官(この鎮守府の全艦娘か・・・?)ゾクッ

副官(なんだ・・・? なんで寒気が・・・)

この場にいる艦娘。その全てに共通する点。

それはどこまでも・・・どこまでも冷たい目をしていた。

とても同胞に向ける視線ではない。

そして、誰もが無言。ただ見ているのだ。

そう、ただ見ているだけ。

言葉を発しず、ただ冷たく無言で・・・

まるで能面でも被ってるように無表情。

彼女達の整った容姿が、今は逆に不気味に感じる。

副官(なんだ・・・?)

足が震える。ガクガクと。

副官「諸君達も、提督殿への不満があるなら聞くぞ?」

辛うじて出た言葉。

だが・・・さらに視線は冷たくなる。

副官(なんだ・・・どうしたんだ・・・・)

副官(あの目・・・)

副官(そう、まるで・・・害虫でも見るような・・・)

極寒の海へ裸で放り出されたような急激な寒さが襲う。

喋ろうとしても、上手く口が開かない。体中が震えている。

思わず、後ろに一歩下がろうとしたが、体が上手く動かず、

尻餅をついてしまった。

副官「あ・・・ああ・・・」

一歩・・・また一歩・・・この場の全ての艦娘が

ゆっくり・・・歩き出した。こちらに来る。

副官(捕まったら・・・殺されるっ!!)

何故かそう思った。

立ち上がろうとしても、足が笑って立ち上がれない。

無様に、みっともなく、情けなくはあるが、

何度も転びながら、ようやく立ちあがる。

生まれたての小鹿のように足はおぼつかない。

副官「うわぁぁぁぁーーーー!!!?」

恐怖のあまり駆け出すが、何かにぶつかり再び、転んだ。

副官(・・・なんだ?)

見上げると・・・艦娘。

確か戦艦・・・長門。

長門「急に走り出して・・・どこに行くのだ?」ハイライトオフ

無表情。

彼女の目はギロリと自分を見ていた。

汚物でも見るような・・・とても同胞の人間に向けない目で・・・

私は恐怖心が決壊し、感情を爆発させて悲鳴を上げた。

大の男が出さないような、とても大きな悲鳴を・・・・

投下完了。
もうちょっと続きますよ?

また明日投下します。

執務室

提督「どうぞ、ソファーにおかけになってください」

女憲兵「いえ、自分は・・・」

提督「客人を立たせておく訳には行きませんよ」

女憲兵「恐れ入ります。では、失礼します」

提督「どうぞ」

女憲兵「早速ですが・・・提督殿は・・・」

提督「はい、なんでしょう」

女憲兵「艦娘をどのようにお考えですか?」

提督「私個人の考えですが・・・」

提督「家族のように思っております」

女憲兵「家族ですか・・・」

提督「一般で言う所の、本当の家族と言うものが・・・」

提督「どんなものか分かりませんがね」

女憲兵「お分かりになられない? 何故です?」

提督「調べれば分かることですが・・・」

提督「私には血の繋がった家族がおりません」

女憲兵「と言いますと?」

提督「父も母も、物心付く前に他界しておりまして・・・」

女憲兵「ご病気か何かで?」

提督「殺された・・・と聞きます」

女憲兵「殺された!?」

提督「ええ、深海棲艦に・・・らしいです」

提督「と言っても私も後になってから知りましたが・・・」

女憲兵「それは・・・さぞお辛いでしょう」

女憲兵「では、復讐の為に提督に?」

提督「・・・違うと思います」

提督「全く、憎くないと言うと嘘になるでしょうね」

提督「でも、憎しみは殆ど・・・ないんですよ」

提督「物心付く前のことで、事実を知ったのも大分後ですし」

女憲兵「では何故、提督に?」

提督「そうですね・・・自分みたいな境遇の人間を増やさないため・・・」

提督「なんでしょうかね?」

提督「少しでも早く、戦いを終わらせて・・・」

提督「平和になって欲しい。その思いが一番強いです」

女憲兵「ご立派だと思います」

提督「それと父の友人が海軍の提督でして・・・」

提督「色々面倒を見てくださって・・・・」

提督「その人の姿がカッコイイと・・・」

提督「子供の頃から憧れていたのもありますね」

女憲兵「良い方に恵まれたのですね・・・」

提督「はい」

女憲兵(特に問題ないどころか・・・)

女憲兵(めっちゃ良い人っぽいじゃないですかぁ)

女憲兵(どう育ったら・・・ここまで真っ直ぐに・・・)

女憲兵(私より少し年上なだけで・・・)

女憲兵(こんなに・・・しっかりした人間になれるんだ)

女憲兵(良い人な上に、カッコイイ・・・)

女憲兵(こりゃモテそうだわ・・・)

女憲兵(彼女いるのかなぁ・・・)

女憲兵(って会ったばかりで何考えてるんだ私・・・)

提督「で、こちらが最近の出撃の資料になります」

女憲兵「え? あっハイ・・・どもっす」

女憲兵(やばっ言葉遣い!!)

提督「・・・はははっ 楽にしてくれて大丈夫です」

提督「どうせ、今は我々しか居ませんし」

女憲兵「いえ、そういう訳には・・・」

その後、雑談で結構盛り上がった。

コンコンッ

提督「ん?誰だ? はい、どうぞ」

夕立(改2)「提督さん、この前の遠征結果の報告書、持って来たよ」

提督「ありがとう」

夕立「お礼より! 撫でて! 撫でて!!」

提督「分かった、分かった・・・よく頑張ったな」ヨシヨシ

夕立「へへへ~ 提督さんの為なら、もっと頑張るっぽいっ!!」

女憲兵(まるで人懐っこい犬みたい。尻尾ぶんぶん振ってそう・・・)

夕立「所で・・・・」

夕立「誰?」

夕立「その女」ボソッ

提督「ああ、東京から視察に来られた憲兵さんだよ」

夕立「ふ~ん・・・へ~」

女憲兵「こんにちわ」

夕立「・・・・コンニチワ」

女憲兵(・・・なんだろう? なんか怒ってる?)

女憲兵(怒らせるようなことしちゃったかなぁ・・・)

???『うわぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーー!!!?』

提督「なんだ!!? 食堂の方だ・・・」

提督「すいませんが、少し見てきますのでこちらに居てください」

女憲兵「わかりました、お待ちしております」

ガチャ・・・バタン

女憲兵(上官からも・・・ここに居ろと言われてますし)

女憲兵(下手に動かないほうがいいですね)

夕立「・・・・・・」

女憲兵(それにしても・・・無言・・・何か話さないと・・・)

女憲兵「ねぇ・・・貴女は提督殿をどう思ってるの?」

夕立「・・・・・・どういう意味かしら」

女憲兵(さっきまでの無邪気さが・・・無くなってる・・・)

女憲兵(なんだろう・・・この冷たい感じ・・・)

女憲兵(この部屋・・・こんなに寒かったけ)ブルッ

女憲兵「いえ・・・艦娘から見た提督殿はどうなのかと・・・」

夕立「誰にも渡せない・・・命より大切な人っぽい・・・」

夕立「それより・・・貴女、提督さんとお話してたよね?」

夕立「楽しそうに・・・」

夕立「全部見てたよ? ・・・全部・・・全部・・・ゼ ン ブ 」

女憲兵(え・・・? この娘は何を・・・・)ゾクッ

夕立「楽しそうにっ!! 提督から笑顔を向けられてた!!」

女憲兵「え・・・」

夕立「私の提督さんと楽しそうに・・・」ギリッ

夕立「17分38秒も楽しそうにっ! お喋りしてたっ!!」

女憲兵「ひっ!?」

女憲兵(これは・・・嫉妬・・・?)

女憲兵(まぁ年頃の女の子だし・・・)

女憲兵(自分達の提督殿を・・・)

女憲兵(盗られるって思っちゃてるのね)

女憲兵(大事にされている彼女達からすれば・・・)

女憲兵(父親みたいなものですものね)

女憲兵(そうだ・・・提督殿を褒めて、なだめようっ!!)

女憲兵(そうすれば怒りも嫉妬も収まるハズ!)

女憲兵「そっそれにしても・・・ステキな提督ですよね!!」

夕立「ええ、そうね・・・」

女憲兵「大事にされてるんですね」

夕立「・・・当たり前っぽい」(結婚してるし)

女憲兵「羨ましいなぁ・・・」

夕立「・・・・・・」

女憲兵「あんな優しそうな人に大事にされて・・・」

夕立「ねぇ・・・」

女憲兵「はい?」

夕立「貴女は・・・提督さんをどう思うの?」

夕立(あることないこと・・・でっちあげるの?)

夕立(提督さんを捕まえるの?)

夕立(提督さんは・・・何も悪いことしてないのに・・・)

夕立(憲兵め・・・憲兵のくせに・・・)

夕立(提督さんと・・・)ギリッ

女憲兵「それはもう、ステキな殿方だと思うわよ?」

女憲兵「紳士的で優しく礼儀正しくて・・・」

女憲兵「あんな人を彼氏に出来たら良いですよね」

女憲兵「もう私が恋人に立候補しちゃおうかな・・・なんて」アハハ・・・

女憲兵「・・・・え」

気が付くと夕立と呼ばれる少女の顔がすぐ近くにあった。

キスでもするんじゃないかってくらいの近距離。

彼女の血のように紅い瞳は冷たく、攻撃的で・・・

まるで、これから捕食する獲物を狙う・・・獰猛な肉食獣のよう。

タラリ・・・と背中に冷たい汗が流れた。

室内は無音、たった数秒のことなのに・・・

時間が止まったかのように感じた。

蛇に睨まれた蛙。そんな言葉が今の状況に当てはまる。

自分の心臓の音がドクン、ドクン、と五月蝿く耳障りだった。

女憲兵(五月蝿い・・・静かにしてよ・・・)

じっと・・・ただ、冷たく私を見ている。

少しでも動いたら、その瞬間に命を刈り取られるような感覚。

恐い。恐い。怖い。

本能が告げている。逃げろ。

ニゲロ ニゲロ ニゲロと・・・・

だが体は金縛りにあったように動かない。

目を逸らすことも出来ない。

女憲兵「ああ・・・あう・・・」

何かを喋らないと・・・この沈黙が恐かった。

早くっ!! 早く誰か来て・・・早く・・・

早く私をここから出して! この空間から出して!!

嫌・・・ここは嫌だ・・・恐い・・・寒い・・・助けて・・・

どれくらい立っただろう・・・

やがて夕立と呼ばれる少女は私の耳元で囁いた。

夕立「会って数分で・・・」

夕立「提督さんのこと知りもしない癖に・・・」

夕立「 あ ん ま り 調 子 に 乗 ら な い で 」

女憲兵「ひっ・・・・・・!!?」

夕立「 提 督 さ ん は 貴 女 達 に 渡 さ な い か ら 」

女憲兵「あ・・・は・・・い・・・ああ・・・」

夕立「 絶 対 に 」

嫌悪や殺意のこもった冷たい声だった。

声だけで人を殺せそうな・・・

心臓を鷲づかみされたような感覚に、体は震えた。

一瞬、恐怖のあまり・・・呼吸の仕方すら忘れるほどに。

下半身がじわっと湿っていくのを感じた。

気持ち悪い生暖かさ。

女憲兵(・・・わたし・・・漏らしちゃった・・・)

そして意識を手放した。

それだけが・・・この恐怖から逃れる手段だったのだ。

食堂

提督「何事だ!!?」

提督「どうした? こんなに集まって」

長門「提督・・・いや、憲兵殿が急に錯乱してな・・・」

提督(どうしたんだ? うずくまって震えている・・・?)

提督「大丈夫ですか?」

副官(・・・え? この声は提督殿・・・?)

副官(・・・助かった)

ちょうどその時である、

顔をあげ、提督を見上げた副官には見えたのだ。

提督の後ろに金色の光が・・・

ただの室内灯の光であったのだが、

それは後光のようであった。

自分を救いに来た仏。

少なくても、今の彼にはそう見えた。

まるで雲の上から地獄に垂らされた一本の糸。

提督「立てますか・・・?」

差し伸べられた手。

もう、先ほどまでの恐怖心は無かった。

副官(提督殿・・・いや・・・この御方は・・・・)

副官(現世に舞い降りた仏だとでもいうのか・・・そうか・・・)

副官はその時、世の理(ことわり)の全てを悟った感覚に囚われた。

提督「一体何があったんですか?」

副官「いえ、なんでもないですよ」

提督「いや、しかし・・・悲鳴が・・・」

副官「ちょっと疲れていただけなんです」

提督「え?」

副官「ですが、今はとても清々しい・・・」

副官「生まれ変わった気分ですよ」

提督「え? え?」

副官「私が今日、ここに来たのは天命だったようです」

提督「はぁ・・・」

提督(え? なんで俺を拝んでいるんだ・・・?)

そして、執務室で寝ていた女憲兵と、町の公園のベンチで

死んだ目をして何かを呟いていた男憲兵を回収すると、

副官達は敬礼をし、帰っていった。

提督「よく分からん・・・」

憲兵隊の視察は無事終了したのだった。

投下完了
また夜中か明日の夜に投下するでち。

感想くれた方々ありがとうございます。
胸糞悪く感じたら申し訳ないです。

後日・・・

憲兵司令部

司令官「帰還したか」

副官「はい、ただいま戻りました」

副官「問題は全くありませんでした」

司令官「それは良かった。ほらみたことか」

副官「私は・・・仏を見ました」

司令官「・・・・え?」

副官「現世に顕現しておりました」

副官「あの方こそ、世界を救済してくださるのです」

副官「そう確信致しました」

司令官「・・・は?」

副官「・・・これを」スッ

司令官「え? まさか退職するって言うのか?」ガタッ

副官「いえ、休暇申請です」

司令官「そっ・・・そうか。 たまには休むといい」

司令官「ゆっくりと頭を・・・」

副官「私は暫く山に篭ります」

司令官「・・・は?」

副官「天に近い場所で己を鍛え・・・」

副官「自らの心の穢れを取り・・・」

副官「少しでも世の救済の力になりたいと思ってます」

副官「あの御方の為に」

男憲兵「私も同感です。お供させてください」

副官「ああ、では行こう・・・救済の為に」

2人「では失礼しました」

ガチャ バタン

司令官「え?・・・ねぇっ!! ちょっとまってくれない!?」

司令官「おい君、あの2人に何があったんだ?」

女憲兵「何も」

女憲兵「何も無いですよ」

女憲兵「私は職務に戻ります、失礼しました」

司令官「え・・・? ああ・・・頼む」

ガチャ バタン

司令官「だから関わるなと・・・うっ・・・頭が・・・」

司令官「ダメだ・・・思い出すな・・・思い出すな・・・」

司令官「あれ・・・? 私は何を・・・?」

司令官「記憶が飛んでる・・・?」

司令官「そうだ、そうだ、最後の鎮守府も問題なしっと・・・」ペタン

司令官「無事終わってよかった ヨカッタ」


廊下

女憲兵「提督さん・・・」ハイライトオフ

女憲兵(気絶していた私を優しく・・・抱きかかえてくれた)

女憲兵(恐い娘から助けてくれた・・・)

女憲兵(優しくしてくれた・・・)

女憲兵「偉くなって・・・貴方に・・・」

女憲兵「少しでも貴方の力に・・・」ブツブツ



夕方 

執務室

提督「ふむ、問題なく査察も終わって良かった」

翔鶴「そうですね」

翔鶴(良かった・・・誰も手を汚さなくて・・・)

提督「さて・・・さっさと書類を終わらせるか・・・」

翔鶴「この分でしたら、すぐ終わりそうですね」

提督「ああ・・・」

提督「これは・・・こう・・・」ペタン

翔鶴「そう言えば、要望箱はどうなってます?」

提督「最近はあまり意見がなくてね・・・」

提督「いや、必ず毎週1通はあるんだが・・・」

翔鶴「どのような内容なんですか?」

提督「流石に叶えてあげられそうにない」スッ

匿名『戦艦になりたい』

翔鶴「・・・確かに無理ですね」

提督「だろう? どうしたものか」

翔鶴「明石さんにでも頼みますか?」

提督「止めておこう」

提督「きっと大変なことになる」

翔鶴「・・・ですね。ふふっ」

提督「ふぅ・・・書類のチェックは終わったか」

翔鶴「お疲れ様です。コーヒーを入れてきますね」

提督「ああ、頼む」

翔鶴(お湯を沸かして・・・と)

翔鶴(今日は・・・何事もなく終わって良かった)

翔鶴(食堂では・・・どうなることかと・・・)

翔鶴(オーダー66・・・)

翔鶴(最悪のプランを実行せずに済んで本当に良かったです)

翔鶴「提督、お待たせしました・・・」

翔鶴(提督・・・お疲れだったのですね)

提督「・・・zzz」

翔鶴(居眠りをするなんて珍しい・・・)

翔鶴(お疲れですし・・・ベッドで休ませてあげないと)

翔鶴「執務室は提督の部屋へ通じてますし・・・」

ガチャ

翔鶴(艤装・・・展開)パァ

翔鶴(提督、失礼しますね・・・)ヒョイ

翔鶴(艤装のおかげとは言え・・・)

翔鶴(男の人をお姫様だっこする女の子って)

翔鶴(なんか馬鹿力っぽくて嫌ね)

翔鶴(提督はベッドで寝かせました・・・)

翔鶴(憲兵対策で外したので・・・今、この部屋は・・・)

翔鶴(カメラも盗聴器もない・・・)

翔鶴(添い寝しても・・・バレない・・・?)

翔鶴(提督っ!! 失礼しますね!)スッ

翔鶴(提督と2人きりで・・・同じ布団で・・・)ドキドキ

翔鶴(提督ぅ・・・)ギューーー

翔鶴(・・・あれ? 私も眠く・・・)

翔鶴(提督のそばだと・・・安心でき・・・ます・・・)スヤッ

廊下

瑞鶴「可笑しい・・・翔鶴姉が戻らない・・・」

瑞鶴(・・・まさか・・・抜けがけ・・・?)

瑞鶴「・・・・・・」

瑞鶴「・・・いや・・・まさか・・・」

瑞鶴「でも・・・・」ムムムッ




執務室

コンコン

瑞鶴「失礼しまーす」

瑞鶴「あれ? 提督も居ない・・・」

瑞鶴「ん? 提督の部屋へ通じるドアが・・・」

瑞鶴「少し開いている?」

瑞鶴「・・・お邪魔します」

瑞鶴「・・・!!!」

瑞鶴(なんで・・・2人で・・・)ハイライトオフ

翔鶴「むにゃ・・・? ひゃれ? 瑞鶴?」

瑞鶴「翔鶴姉・・・なんで・・・」

瑞鶴「提督さんのベッドで2人で寝てるのかなぁ?」

翔鶴「・・・なんでって・・・そこに提督がいて・・・」

翔鶴「熟睡してて、カメラも盗聴器も無かったら・・・」

翔鶴「普通、やるでしょう?」

翔鶴「同じ立場なら貴女だって・・・」

翔鶴「やるでしょ?」ハイライトオフ

瑞鶴「・・・やるけどっ!!」

瑞鶴「絶対やるけどっ!!」

翔鶴「ダメよ瑞鶴? 静かにしなさい?」

翔鶴「提督が起きちゃうでしょ?」

瑞鶴「翔鶴姉のせいでしょ・・・」

翔鶴「それに、今日の秘書艦は私よ?」

翔鶴「憲兵のせいで・・・」

翔鶴「一緒に居れなかった分は補いたいの」

翔鶴「少しでも提督分を補給しないと・・・」

翔鶴「気が狂いそうになるもの」

翔鶴「ようやく体の震えも止まったのよ」

瑞鶴「でも・・・これは・・・」

瑞鶴「レギュレーション違反してるじゃない!」

翔鶴「・・・分かってるわ」

翔鶴「でも、これはチャンスなのよ?」

翔鶴「監視カメラもなく、盗聴器もなく・・・」

翔鶴「提督も一度眠ると・・・ちょっとや、そっとじゃ起きない・・・」

翔鶴「凄い・・・大チャンスなのよ?」

翔鶴「それこそ、太陽系の惑星が全部一列に並ぶくらいの・・・」

翔鶴「そんな奇跡が起きているのよ?」

瑞鶴「・・・じゃあ私も・・・やるもん」

翔鶴「え? ちょっと・・・・?」

瑞鶴「私は右側、翔鶴姉は左側、提督さんは真ん中」

瑞鶴「これならいいでしょ」

瑞鶴「私も提督さんを堪能しちゃうもん」ギュー

瑞鶴(失われたテイトクニウムが・・・満たされていく・・・)

翔鶴「もう・・・しょうがないわね」ギュー

提督「・・・う?・・・・う・・・? 」

提督は満員電車に押し込められる夢を見てうなされた。

執務室

卯月「司令官!! 仕事終わったぴょん?」

卯月「たまには、一緒に遊ぶぴょん!!」

卯月「ベッドの上でプロレスごっこがしたいぴょんっ!!」

卯月「うーちゃん、最近構ってくれなくて寂しいぴょん!」

卯月「あれ・・・? 居ない・・・ぴょん?」

卯月(自室かな?)コンコンッ

卯月「しれーかん? 中に居るぴょん・・・?」

ガチャ・・・

卯月「・・・ぴょん」ハイライトオフ

卯月は熟睡する提督と、それに左と右からくっ付く

五航戦姉妹を見て言葉を失った。

翔鶴に至っては、ほぼ全裸であった。

すぐに他の艦娘も集まり、五航戦姉妹は捕まって怒られた。

以後、鎮守府内に置いて抜け駆け行為や浅ましい行為の総称に

『五航戦』と言う言葉が暫くの間、使われることになった。

なお、その騒ぎの中でも提督は熟睡しており、

睡眠スペシャリスト(プロ)の初雪を唸らせたと言う。

「五航戦」の使用例


そんな意地汚い真似やめなさい

     ↓

そんな五航戦な真似やめなさい


抜け駆けする気ですか?

   ↓

五航戦する気ですか?


馬鹿なんですか?

   ↓

五航戦なんですか?



※「鎮守府内の期間限定ローカル・ルールブック」
2巻より抜粋



著者・・・青葉

表紙・・・秋雲

冊子内説明イラスト(125枚)・・・秋雲

感想ありがとうございますでち
投下しました。
また近いうちに投下します。
オヤスミナサイ

説明イラスト多すぎやしませんかね?(お幾らですか?)

参考イラストがないなんて>>1は五航戦なんですか?

翌朝 朝礼

提督「突然でスマンが・・・俺は2日程、鎮守府を空ける」

艦娘達「!!!!!???」

提督「東京で会議があってな・・・」

提督「10:00時に出るから秘書艦の娘は一緒に出る準備を」

提督「出撃、遠征は何時も通りで構わん」

神通「あの、質問よろしいでしょうか」

提督「ああ、なんだ?」

神通「秘書艦の子は・・・提督と一緒に行くので?」

提督「申し訳ないが、そうなるな」

神通「・・・一泊すると!?」ガタッ

艦娘『!!!!?』

提督「軍の方で用意した宿泊施設に泊まると思うが・・・」

初霜「2人きりで・・・ですか・・・?」ハイライトオフ

翔鶴(なんで・・・昨日じゃないのよ・・・)ハイライトオフ

雷「2人きり・・・? 司令官と・・・秘書の子が・・・?」ハイライトオフ

プリンツ「・・・・・・」ハイライトオフ

夕立「・・・・・・2人きり? 同じ部屋で?」ハイライトオフ

艦娘『ざわ・・・ざわ・・・』

提督「いや、流石に男女は別だから・・・」

電「・・・良かったのです」(司令官とその子が2人きりじゃなくて)

瑞鳳「そりゃそうよね・・・良かった」(秘書と提督と2人きりじゃなくて)

陸奥「でも提督は2日も空けるのよね? 2日も・・・」

提督「1泊2日だから今日の昼前に出て、明日中には帰ってくるよ」

陸奥(それまで持つかしら・・・精神が)

時雨「2日も!?・・・どうしよう・・・足が・・・震えてる」ガクガク・・・

川内「提督、護衛欲しくない?」

提督「いらん。ただの会議だぞ?」

川内「ちぇっ・・・」

扶桑「提督が・・・遠い地に・・・」フラッ・・・

山城「姉さまっ!!」ダキッ

提督「2日だけだから! すぐ戻るよ!!」

曙「ふんっ・・・2日も糞提督の顔を見なくて済むなんて清々するわ!」

提督「ははは・・・キツイなぁ」

曙(2日も・・・嫌・・・)ガクブルッ

摩耶「お土産期待してるぜ!」

摩耶(・・・2日くらいなら・・・ギリギリ・・・意識は持つかなぁ)

提督「分かった、分かった」

日向「で? 同行する秘書艦は誰なんだ?」

提督「確か・・・鈴谷だな」

バッ

皆、一斉に鈴谷を見た。

一糸、乱れず。

鈴谷「えへへ・・・あの・・・・?」

他の艦娘達「・・・・・・・」

鈴谷「皆・・・恐いって・・・仕事だよ? 仕事で行くだけだって」

鈴谷「電車内で寝たふりして提督に寄りかかったり・・・」

鈴谷「腕組んだり、2人だけで食事したり・・・」

鈴谷「お風呂に突撃して背中流したりとか・・・」

鈴谷「鈴谷、そんなこと、しようとも思ってないよ!!」

鈴谷「ほんとだよ!! 鈴谷、嘘つかない!多分!」

他の艦娘『・・・・・・』ギリ・・・

提督「何を騒いでいるんだ・・・とにかく、後のことは金剛、頼むぞ」

金剛「・・・・・・・・・」

比叡「・・・立ったまま気絶している」

榛名「 」

霧島「こっちも・・・白目・・・」

新幹線、駅のホーム

金剛「てぇいとぐぅ・・・・」グスッ

雪風「しれぇ・・・・・」グスッ

島風「すぐ戻るんだよね!! ねぇ!!」(半泣き)

提督「泣くなよ・・・すぐ戻るから」

提督「ほら、見送りに来て貰うのは嬉しいけど・・・」

提督「来すぎだからっ!!」

なんということでしょう。

ホームには100人近い鎮守府所属の艦娘が・・・

鎮守府を空にするわけに行かないので全員ではないが、

ほぼほぼ、全員が来ていた。

提督「ほら、発車するから・・・じゃあ、よろしくな」

鈴谷「ばいばーい!」ウィンクッ

雷(・・・勝ち誇ったような顔して)ギリッ

提督が乗った電車のドアが閉まり、動き出す・・・

神通「全員!!敬礼!!」ビシッ

艦娘達『・・・っ』ビシッ

提督「いや、いいからっ!! そういうのいいから!!」

乗客1「なにあれ?」

乗客2「何かのイベントかしら?」

乗客3「すごい人だかり・・・」

乗客4「映画の撮影?」

艦娘達は国旗を振り、泣きながら提督を見送った。

悲しみに耐えられず、泣き崩れて姉妹同士で抱き合う場面も。

一部は国歌の『君が代』を歌いだした。

また、別の一部は駅ホームの先端まで提督の乗る電車に並走していった。

提督(旧大戦時の出兵風景みたいだな・・・・)

鈴谷(なんか恥ずかしい・・・///)

提督と鈴谷は東京へ向かっていった・・・

少し投下。

感想ありがとうございます。

>>512

チガウヨ!! ゴコウセンジャナイヨ

ゴハン食べてタバコ吸って来ます
後でまた投下します

執務室

金剛「提督のイス・・・」クンカクンカ

金剛「提督ぅ・・・」クチュクチュ

金剛「ハァハァ・・・」

コンコンッ

金剛「はっ!?」

金剛「どうぞ? 空いてますヨ」キリッ

明石「失礼します、提督代理」

金剛「どうしまシタ?」

明石「いえ、ちょっと見て欲しい物が・・・」

金剛「・・・?」





研究室

金剛「見せたいモノってなんデス?」

明石「提督が出張というのはある種、都合が良いかもしれません」

夕張「そうですね・・・」

金剛「どういうことデス?」

明石「これです・・・」バッ

金剛「・・・!!?」

夕張「どうです?」

金剛「て・・・提督っ!?」

明石「メカ提督・・・試作機です」

金剛「どう見ても本物みたいデス・・・」

夕張「でしょ? 精巧に作ってますから」

金剛「へぇ・・・」ツンツン

金剛「本当に人間の肌みたいデス」

夕張「苦労しました」

金剛「なんの目的で作ったんですか?」

明石「ロボットを作りたい・・・」

明石「最初はそんな好奇心から始まりました」

明石「どうせ人型にするなら・・・好きな形に・・・」

夕張「そしたら提督になっちゃいまして」

明石「本物と変わらぬ外見にするのに苦労したんですよ?」

金剛「どう見ても・・・ロボットに見えませんヨ」

夕張「作って見て思ったんですけど・・・」

明石「影武者にも使えるかなって・・・」

金剛「負けて逃げた武者? 提督は提督ですよ」

金剛「武者じゃないデース!」

夕張「それ、落ち武者じゃない?」

明石「提督の変わりに危険を引き受ける身代わりみたいな感じですよ」

金剛「なるほど。でも私が居る限り・・・」

金剛「提督に・・・もしもの時なんてありませんケド?」

夕張「まぁまぁ・・・例えばの話ですって」

明石「とにかく実働テストをしてみたかったんですよ」

夕張「提督が居ない今ならチャンスじゃないですか?」

金剛「確かに面白そうデース」

明石「代理の許可も得ましたし・・・」

夕張「もしも、何かあった場合は全責任をお願いしますね」

金剛「え!?」

明石「CPC設定完了。ニューラルリンケージ、イオン濃度正常。

メタ運動野パラメータ更新。原子炉臨界。パワーフロー正常。

全システムオールグリーン。メカ提督、システム起動!」

金剛「ちょっと待つデースっ!!」

メカ提督「ガガガ・・・・ギギ・・・」

金剛「動き出しまシタ・・・」

明石「やった! 本当に動いた!!」

夕張「起動成功・・・」

明石「立った!! 提督が立った!」

夕張「やったぁ!! 成功しました!!」

メカ提督『やぁ・・私はテイトクだ』

金剛「おお・・・喋ってまース!」

夕張「当然喋りますよ。AIは提督に近い思考をしています」

金剛「でも、なんで声にエフェクトが掛かってるんデス?」

夕張「ロボですので」

明石「当、鎮守府所属の艦娘の言うことはなんでも聞きますよ!」

金剛「本当ですか!? じゃあ・・・愛してるって言ってくださイ!」

メカ提督『金剛、愛してる』

金剛「・・・・・・っ!!! ///」

明石「これが・・・ヘブン状態って奴ですか」

夕張「提督、私にも!!」

金剛「私をお姫様だっこして鎮守府を歩き回るでーす!!」

メカ提督『わかった』

娯楽室

伊勢「メカ提督・・・?」

メカ提督『やぁ伊勢』

日向「どう見ても本物じゃないか」

夕立「ちゃんと提督の匂いもするっぽい!」クンクン

加賀「なんで、あなたをダッコしてるのかしら・・・?」ハイライトオフ

金剛「なんでも言うこと聞いてくれるネー」

翔鶴「なんでも・・・?」ゴクリッ

如月「ちょっと翔鶴さん・・・」

時雨「あんま五航戦みたいなこと考えないでよ」

睦月「そうですよ! 五航戦行為は禁止ですよ?」

卯月「本当に五航戦ぴょんっ」

翔鶴「!!?」

秋月「まぁまぁ・・・皆さん」

秋月「娼鶴さんも反省してますから・・・」

蒼龍「ホントいやらしいよね娼鶴」

翔鶴「なんか今、発音おかしくありませんでした!!?」

加賀「よく言ってくれました」

加賀「あんまり、はしたない真似はだめです」

加賀「将来、五航戦になっちゃいますからね」

瑞鶴「・・・くっ」


摩耶「・・・なんでも言うこと聞くのか?」

夕張「聞きますよ」

艦娘達『・・・・・ゴクリッ』

卯月「じゃあ、うーちゃんを肩車するぴょんっ!!」

メカ提督『ああ、お安い御用だ』ス・・・ヒョイッ

金剛(私・・・降ろされちゃいまシタ)

卯月「本当にやってくれたぴょんっ!!!」

卯月(ノーパンだから・・・あそこが擦れて・・・ぴょんっ///)

暁「次、私も!! 私もっ!!」

金剛「何かやって欲しい人は並んで待つでーす!」

艦娘達『はーい』

金剛「モラルの範囲内でお願いするデス!」

艦娘達(まだ昼だしね・・・)

夕張「うわぁ・・・すごい行列・・・」ズラーー

明石「ここから先は3時間待ちです!! 3時間待ちです!!」

夕張「今日中に終わるかなぁ・・・」

明石「お並びになっても、本日は参加できない可能性もございます!!」

夕張「拡声器使って案内・・・」

明石「やむ得ず、列を離れる再は前後の人に声を掛けてお願いします!!」

漣「年2回のお祭りを思い出してワクテカします!」

夕張「ですね」

吹雪「そうですね」

夕張「え? 吹雪もそういうの分かるんだ?」

吹雪「男同士の友情っていいじゃないですか」

夕張「・・・掛け算的な?」

吹雪「はい! 当たり前じゃないですか」

夕張「・・・どんなのが好きなの?」

吹雪「司令官が掘られる奴ですかねぇ」

漣「うわぁ・・・嫌じゃない? ご主人様が他の誰かにとか・・・」

吹雪「女性だったら嫌ですよ? それ浮気じゃないですか」

吹雪「そんなの絶対ダメです」ハイライトオフ

吹雪「でも・・・男性同士は純愛ですからセーフです」

漣「え?・・・そうですか?」

夕張「そういう物らしいわよ」ボソッ

漣「私はタダのネラーとアニオタなんで・・・」

夕張「私はアニメと工作専門だから・・・」

吹雪「夕張さんは色々メカを弄ってる印象が強いです」

夕張「プラモデルとかも作るわよ?」

漣「上手なんですよ夕張さん。執務室の武蔵(模型)も夕張さんの作品ですし」

吹雪「え!? そうだったんですか!?」

夕張「まぁねぇ!」ドヤァ

漣「しかも製品じゃなくて自作みたいですよ」

吹雪「へぇ・・・あんなの自作出来るんですねぇ」

夕張「よく聞いてくれました!! なんとフルスクラッチなのよ!」

夕張「木で作った胴体を、バキュームフォームでプラに置き換えてるのよ」

吹雪「ばきゅーむ?」

夕張「原型に熱したプラ板を押し付ける手法のこと」

吹雪「はぁ・・・」(よく分からないや)

夕張「殆どがプラ材とエポパテの自作ね」

夕張「パテだと重たいから完成後にレジンに置き換え・・・」

夕張「重さのことも考えて中空成形にしてるわ!」

夕張「手すりは市販のエッチングパーツの流用だけどねぇ・・・」

夕張「貼り線は鮎釣りのテグスを使っててね・・・」

夕張「細かいところまで精密に拘って作ってるんだ!!」

夕張「ちなみにモーターライズになってて、ラジコン化してるから一応動くのよ?」

漣「え? あれ動くんですか?」

夕張「うん。だけど壊されちゃいそうで恐いから・・・(駆逐艦に) 特に言ってないけどね」

吹雪「色々な世界があるんですねぇ」

漣「でも・・・まさか吹雪ちゃんがそっち側だって思わなかったよ」

吹雪「そうですか? 良いモノですよ・・・男×司令官は」

吹雪「後は・・・椅子×司令官とか?」

夕張「椅子ゥ!!!?」

漣「椅子って・・・あの座る椅子ですか!?」

吹雪「はい! 司令官が何時も座っている執務室のイスですよ!」

吹雪「見ていて思うんですよ・・・あのイスがもし美青年だったら・・・」

吹雪「ようは、イスの擬人化ですね」

吹雪「毎日執務室で椅子(美青年)の上に座って・・・司令官が・・・ハァハァ」

吹雪「アソコにアレが入って・・・何食わぬ顔で仕事・・・ハァハァ」

吹雪「何時も司令官が握ってるペンが擬人化でも良いですねぇ・・・」

吹雪「仕事中にナニを握ってるんですかねぇ・・・」ニヤニヤ

夕張(腐雪・・・)

漣(・・・レベルが・・・高すぎる・・・)

夕張「誰が描くのよソレ・・・」

吹雪「え? 秋雲さんですけど・・・?」

漣「こんな変態が鎮守府に2人も!!?」

吹雪「変態とは何ですかっ!!?」モー

金剛「シャラープッ!! そこ、さっきから五月蝿いネー!!!!」

帰宅したので投下しました。
感想ありがとうございます!

おやすみなさい
また明日か明後日に投下します。

検索候補で東京タワー 通天閣 同人があって吹いたわ
吹雪なら東京タワーとエッフェル塔のどっちが攻めどっちが受けか語れそうやな

ロボ提督起動時のってストライクフリーダム起動時の台詞か…?

新幹線


提督「東京まで後2時間くらいか」

鈴谷「結構あるねぇ」

提督「お昼はどうしようか?」

鈴谷「鈴谷、駅弁を食べて見たいなぁ」

提督「まぁ滅多に食べる機会なんてないしな」

鈴谷「あ!車内販売が来たよ!」

提督「すいませーん!」

車内販売の人「はーい」

提督「何にする?」

鈴谷「う~ん・・・」

鈴谷「じゃあこの、牛タン弁当で」

提督「俺は・・・春らんまん弁当で」

提督「あと、お茶2つください」

車内販売の人「ありがとうございます」

提督「しかし牛タンね・・・」

鈴谷「熊野がやたら神戸牛の話するからさー」

提督「まぁいいけどな。じゃあ頂きます」

鈴谷「頂きます!」

提督「味は間宮さんの飯と比べられないけど」

提督「こう・・・電車の中で食べるってなんかいいな」

鈴谷「うん!分かる!景色見ながらってオツだよねぇ」

鈴谷「旅行みたいで楽しいし」

提督「・・・一応仕事だぞ?」

鈴谷「分かってるって」

提督「鎮守府は大丈夫かなぁ・・・」

鈴谷「心配しすぎだって」

鈴谷「それよりさ、提督の弁当美味しそうだね」

提督「ん? ああ普通に旨いぞ」

鈴谷「あ~ん・・・」

提督「・・・・?」

鈴谷「だから一口ちょうだいって!!」

提督「しょうがないなぁ・・・ほれ」

鈴谷「んん~美味しいじゃん!」

鈴谷(よしっ!!間接キス!!)

鈴谷「ほら、提督も・・・あ~ん」

提督「いや、俺はいいよ」

鈴谷「ほらっ!!早くぅ!」

提督「分かった、分かった・・・」パクッ

鈴谷「どう? 美味しいでしょ?」

提督「ああ、旨いな。高いだけのことはある」

鈴谷「もう!嫌味?」

提督「そうじゃないさ。ごめんな」

鈴谷「だってこういう時は高いの頼んだほうがいいじゃん」

鈴谷「せっかく遊びに来てるんだしさぁ」

提督「仕事だよっ!!! 仕事で来てるんだよ!!」

鈴谷「分かってるってば。ふふ・・・」

提督「全く・・・オマエは・・・あれ?」

鈴谷「・・・何?」

提督「頬にゴハン粒付いてるじゃないか・・・」ヒョイ

提督「勿体無いなぁ」パクッ(無意識)

鈴谷「!!!!?」

提督「あっ・・・スマン。軽率だった」

鈴谷「・・・うん。いいよ///」

鈴谷「えっと・・・ありがとう?」

提督「・・・どういたしまして?・・・でいいのか?これ」

2人「「ぷっ・・・あははは」」

鈴谷「あんまり(他の)女の子にそういうことしちゃダメだよ?」

提督「あ、・・・ああ」

提督(意識せずだったからな・・・他の娘にも気をつけないと・・・)

提督(下手したらセクハラじゃないかこれ)

鈴谷「・・・提督? まさか他の娘にも?」ハイライトオフ

提督「いや、やってないぞ?」

提督「こんなことしたのは初めてだ」

提督(記憶にある限りだと・・・多分・・・いや恐らく・・・)

鈴谷「初めて・・・私が・・・初めて・・・///」

提督「・・・本当にすいませんでした」ペコリ

鈴谷「うむ、許す!・・・じゃあ罰ゲームね?」

提督「え? 罰ゲーム?」


鈴谷「これから鈴谷は寝ます!」

提督「まだ時間あるし構わんが・・・」

鈴谷「提督は鈴谷の枕になるのですっ」

提督「え?」

鈴谷「肘置きを後ろに下げて・・・こうすれば・・・」コテンッ

提督「寄りかかりたいだけか・・・」

鈴谷「人に寄りかかると楽なんだよ?」

提督「寄りかかられる人は重たいんだが・・・」

鈴谷「酷いなー! 女の子に重たいってさ!」

提督「いや、鈴谷は軽いんじゃないか?」

鈴谷「ブブー! もうダメですぅー! 鈴谷は傷つきました」

提督「ごめんな? そういうつもりじゃなかったんが」

鈴谷「・・・罰して着くまで・・・このままで居ること ///」

提督「・・・着くまでだからな?」ヤレヤレ

鈴谷「分かってるって! じゃあ、おやすみ~」

提督「じゃあ俺は本でも読むか・・・」パラ・・・

鈴谷(提督分補給~♪)スリスリ

後ろの客(チッ・・・イチャイチャしやがって・・・)

車内販売の人「・・・・・・ビッチめ」ボソッ(ハイライトオフ)

後ろの客「!!!?」ゾク

新幹線内 降車口付近

車内販売の人「・・・・・・」キョロキョロ

ピッ・・・プルルル

車内販売の人「もしもし?」

青葉『はい? 川内さんですか?』

車内販売の人(川内)「変装して車内に潜入したよ」

青葉『司令官の様子はどうです?』

車内販売の人「・・・今の所は」

青葉『そうですか・・・でも貴女の仕事は・・・』

車内販売の人「分かってる。鈴谷の監視はついでだって」

車内販売の人「東京に着くまでの・・・」

青葉『東京で2人きりにさせるのは不安ではありますが・・・』

青葉『今はやるべきことは別にありますので』

車内販売の人「うん。分かってる」

青葉『あまり無理しないでくださいね?』

青葉『見つかったら面倒になります』

車内販売の人「そんなヘマしないって。じゃあね」ピッ

投下完了しました。
また今晩か明日くらいに・・・


何時も
感想ありがとうございます。

>>536
世の中にはエッフェル塔とケッコンする女性もいるようですな

>>539
すいません、その通りであります

町内

若者3「ヒマだなぁ」

若者1「なぁ・・・海に出て見ねぇ?」

若者2「海? ヤバくね?」

若者3「深海棲艦が出たらどうすんべ」

若者1「出ねーよ。この辺のは全部やっつけたって」

若者2「たまに出るらしいじゃん?」

若者4「たまにだろ?」

若者1「今日で春休み最後だしさ・・・最後なんかやりたいじゃん?」

若者4「度胸試しって奴か」

若者1「そうそう。度胸試し。マジパネー」

若者3「いいねぇ・・・行こうぜ」

若者2「マジ? マジでヤバくね?」

若者1「ヤベェから面白いんじゃん」

若者4「どうせ、なんも起きねぇよ」

若者1「ちょっと沖に出て、すぐ帰ればいいさ」

若者2(俺だけ非参加だとバカにされる・・・)

若者2(下手したら仲間から五航戦扱いだぜ・・・)

若者2「まぁ・・・いいんじゃね? 行くわ」

若者1「浜辺に手漕ぎのボートあったべ?」

若者3「手漕ぎwww マジ受けるww」

若者2(大丈夫かなぁ)


こうして、春休みで気が緩みきっていた

若者達4人は無断で沖へ出て行った。

漁師1「ん? あれは・・・」

漁師2「どうした?」

漁師1「たっ大変だ!! あれを見ろ!! ガキ共が・・・」

漁師2「何だって!? あれは・・・あの馬鹿共っ!!」

鎮守府近海

タ級「南方棲鬼様の先遣隊としての任務は偵察だが・・・」

リ級「倒せるなら・・・倒してもいいんですよね?」

チ級「ああ、やっちまおうぜ」

リ級「そうですよ! 我々エリート部隊に勝てる奴なんざ居ませんよ」

リ級「力の差を見せ付けてやりましょう!!」

タ級「しかし、榛名と言う戦艦・・・相当厄介そうだぞ?」

イ級「ならば、その鎮守府を爆撃して・・・」

イ級「指揮官を殺した方が早いのでは・・・?」

タ級「・・・確かに」

タ級(その鎮守府の提督を殺害すれば・・・)

タ級(鎮守府は機能しなくなる)

タ級(大手柄を立てれば・・・)

タ級(南方棲鬼様・・・いや、南方棲鬼を出し抜いて・・・)

タ級(私が南方海域のニューリーダーになれる・・・?)

タ級「ふふふ・・・私にも運が向いてきたようね」

ロ級「前方に何か居ます・・・」

ヌ級「人間のようですが・・・こちらに気付いたようです」

リ級「見つかって鎮守府へ報告されたら面倒ですね」

チ級「我々は隠密行動中だからな」

タ級「よし、皆殺しにしろ」

チ級「へへへ・・・あいつ等、怯えてやがるぜ・・・」

深海棲艦と遭遇した若者達は恐怖で震えていた。

若者2「やべぇよ!!深海棲艦だ!!」

若者4「まじ・・・?」

若者3「どうすんだよ! まじヤベーじゃん!!」

若者1「逃げんぞっ!! 早く!! お前らも漕げよ!!」

若者2「だから止めれば良かったんだよ!!」

若者1「うるせぇ!! 早く!! 逃げんぞ!!!」

若者3「こっち見たっ!! やべぇ!!見つかった!!!」

若者4「急げ!!早く陸地に・・・」

若者3「あいつ等っ! こっちに向かってきてるぞ!?」

若者2「逃げろ!!」

若者1(クソッ・・・全部俺のせいだ・・・)

若者1(俺が余計なこと言わなければ・・・)

若者1(こいつ等を巻き込まずに済んだのに・・・)

一方・・・

浜辺にある町の漁業組合では・・・

漁師1「どうすんだよ・・・」

漁師2「漁も限定的とは言え・・・出来るようになったのに」

漁師3「あのガキ共のせいで何かあったら・・・漁なんて出来なくなるぞ?」

漁師1「なんてことをしてくれたんだ・・・」

漁師2「でもよう・・・深海棲艦に遭遇するとは限らないだろ?」

漁師3「そうだけどよ・・・もし何かあったら?」

漁師1「提督さんにどう顔向けすりゃいいんだよ!! こんなに良くして貰って置いてよぉ」

漁師1「チクショウ・・・折角上手くいってたのに!!」

漁師4「すいません、その馬鹿ガキの一人は・・・多分ウチの息子です」

漁師1「なんだって・・・・!?」

漁師2「アンタのとこの・・・せがれか・・・」

漁師4「本当にすいませんっ!!」

漁師3「まぁ・・・何かあるって決まったワケじゃないしな・・・」

漁師5「大変だ!!! ガキ共が返ってきた・・・・」

漁師1「良かったじゃねぇか!! 何が大変なんだよ?」

漁師5「・・・深海棲艦を引き連れてきやがったっ!!」

他の漁師『!!!!?』

それは最悪の事態だった。

やむ得ず、鎮守府に連絡をすることになった。

鎮守府


雷「司令官・・・もっと強く抱きしめて・・・」

メカ提督『わかった』ギュー

雷「響! 写真! 写真撮って!!」

響「・・・早く変わってくれないか?」パシャ

皐月「早くしてよー」

三日月「私はナニしてもらおうかしら・・・」

弥生「・・・ゴクリ」(妄想中)

陽炎「まだぁ?」

蒼龍「しまった!カメラ持ってこなかった!」

飛龍「私を前に入れてくれるなら持って来るけど?」

蒼龍「ううーーー」

不知火「・・・・・・遅い」ボソッ

明石「はーい! 列を乱さないでね!」

放送『司令代理、至急執務室へ戻ってきてください』

金剛「どうしたんでしょウ・・・?」

執務室

金剛「どうしまシタ?」

大淀「付近の港から連絡があり、深海棲艦が現れたと・・・」

金剛「ホワイ!? すぐ艦隊を編成して・・・」

バーーーンッ

明石「ちょっと待った!!!」

金剛「なんデス?」

夕張「それが、待機中の第一艦隊はみんなヘブン状態で・・・」

金剛「え!? まともに動ける艦娘が居ない!? 皆何してるデース!!?」

大淀「しかし、6隻からなる通常の艦隊ですよ? 脅威ではありませんよ」

金剛「私一人でも十分デスけど・・・鎮守府を空ける訳には・・・」

大淀「一応、代理ですからねぇ」

明石「それなんですが、メカ提督を使って見てもよろしいですか?」

金剛「へ? あれ戦闘も出来るんデスか?」

夕張「元々は戦闘用ですからね・・・」

大淀「民間人に被害が出ると提督の評価が落ちます」

大淀「ただちに事態を収拾しなければいけませんね」

金剛「分かりまシタ。メカ提督を戦闘に出すのを許可しマス」

夕張「よしっ!! テストが出来る!!」

明石「遠隔操作で命令可能なんで・・・執務室のモニターで中継しましょう」

ポチ ウィーン

夕張「このモニターでメカ提督の様子を確認出来ます」

金剛「いいからさっさと出撃させてヨ!! 何かあってからじゃ遅いデス!」

大淀「一応民間人の救出を優先してくださいね? その後に敵を皆殺しにしましょう」

明石「では・・・メカ提督、発進、目標は近海漁港、民間人の救出を最優先・・・」ポチ



娯楽室

大鳳「やっと・・・私の番に・・・」

メカ提督『最優先コード受諾、作戦行動を開始する!』

大鳳「・・・え?」

メカ提督『提督ジェット・・・ON』 ゴォーーーーーー

ズカーーン パラパラ・・・

突如、メカ提督の背中に金属の翼が出現、天井をぶち破って飛んでいった。

それを、その場に居た艦娘達は口をぽかーんと開けて見ていた。

誰も事態を飲み込めなかったのだった。

大鳳「・・・私の・・・番・・・は?」


漁港

漁師1「早く!!ここまで来い!糞ガキ共っ!!」

若者1「あと少しだ!!」

陸地まで後100Mもない。逃げ切れるかは五分五分。

若者2「嫌だ!!死にたくない!!!」

若者3「助けてぇぇぇ!!!」

若者4「もっと早く漕げよ!!」




ヌ級「艦載機発進・・・」ゴォーーー

無数の艦載機が若者目掛けて飛んでいった。

その場に居た人間は誰もが目をつぶった。

もうダメだと諦めた。

しかし、突如、何かが飛んできて艦載機は全て空中で爆発した。

ヌ級「なんだ!!!?」

次の瞬間、凄い速さでヌ級の頭部に蹴りを入れた存在が居た。

ヌ級は海面を数回バウンドすると巨大な水しぶきを立てて沈んだ。

直後、海中で爆発が起きて、凄まじい爆発音と共に再び海水が宙に舞う。

漁師1「・・・なんだ?」

漁師2「鳥・・・か? 飛行機か・・・?」

漁師3「あれは・・・」

漁師達『提督さんだっ!!!?』

そこには提督(メカ)が居た。空中に浮遊し、深海棲艦を睨みつけていた。

提督は若者達が乗る手漕ぎボートを掴むと、そのまま陸地に着地した。

若者達は事態を飲み込めておらず、皆呆けていた。

漁師1「て・・・提督さん・・・なのかい?」

提督『ああ、ここは危険だ、離れていなさい』

そう言うと、再び空を飛び、深海棲艦に向かう。

若者1「あの人が・・・提督・・・」

投下完了

感想どもです。
初書きなもんで色々甘くてスイマセン。

また後で投下します。

>>1、毎回の更新お疲れさまです。楽しく読んでいます。

しかし、今回の東京での会議……まさか女憲兵さんが早くも再登場ですか!?
そして、メカ提督がライダーキックを噛ましたように見えました。

タ級「なんだあれは!?」

イ級「人間が飛んでいる?」

チ級「あの軍服・・・奴が提督なのでは?」

ロ級「提督って奴は空を飛べるのか!?」

リ級「考えて見れば・・・艦娘を指揮する者が・・・」

リ級「艦娘より弱いハズがない!!」

タ級「全力で奴を撃て!! かかれーーー!!!」



執務室

大淀「すごい・・・空を飛べるんですね」

明石「ええ、もちろん」

夕張「翼が大気中のイオンをなんちゃらかんちゃらしてまして」

金剛「民間人に被害が出る前で良かったデス」

大淀「さっさと敵を全て殺してください。被害が出る前に・・・」

金剛「ええ、騒ぎになると不味いデース!! 深海棲艦を早く皆殺しにするデース!!」

明石「そうですね、騒ぎが大きくなる前に終わらせましょう」

明石「デストロイモード・・・オン」ピッ

チ級「下等な人間如きが・・・図に乗るなよ!!」

提督『ピーーーー』

イ級「え!? なんだ・・・・?」

提督『デストロイモード ガ 発動シマシタ。 敵ヲ完全消滅サセマス』

ロ級(なんかヤバそう・・・)

提督はイ級に迫るとそのまま鷲づかみにする。

イ級「はっ離せっ!!!」

提督『破壊・・・破壊スル・・・』

イ級「ギャァァァァ!!!」メキメキ・・・グチャ

イ級はまるでアルミ缶のようにメキメキと潰されてボールになった

それを蹴り飛ばし、音速で飛んできた玉(元イ級)がチ級に直撃し、チ級は木っ端微塵になった。

ロ級は必死に撃ち続け、応戦したが・・・空を自在に飛び回る提督には当たらず翻弄され、

ついには提督を見失ってしまった。

ロ級「なっ・・・・!?」

再び捉えた時には、目前に迫っており、提督の手から繰り出されたビームの刃が最後に見た光景だった。

リ級「糞っ!バケモノめ!!」

タ級「落ちろ!!! 落ちろぉぉ!!!!」

提督『提督・・・ビィィィムっ!!!!』

タ級「何っィィィ!!?」

リ級「ギャァァァ!!?」

目から放たれたビームの直撃により、リ級は爆発。

誰がどう見ても一方的な戦いであった。

漁師1「すげぇ・・・」

長老「おお・・・あれは・・・・」

漁師2「長老!? 逃げてなかったのか!?」

長老。漁師の中で最古参の老人である。

物知りで、仲間からは親しみを込められて「長老」と呼ばれていた。

長老「世界が危機に満ちたとき・・・天から戦いの神・・・武神が舞い降りる・・・」

長老は語りだす。

長老「戦いの神はその武を持って、争いを調停し・・・世界は光に包まれる・・・」

漁師3「なんです? それは」

長老「古い・・・神話じゃ・・・この地域に伝わるな・・・」

漁師1「・・・神話」

誰もが空を見上げたその時である・・・

ちょうど、雲が途切れ、隙間から差し込む太陽の光が提督を照らした。

まるで天から降りてきた神のようにも見えた。

長老「あの方は武人様の生まれ変わりにちげぇねぇ・・・」

長老「言い伝えの通りじゃ・・・天を翔け・・・悪を滅する・・・武神様・・・」

タ級「糞っ・・・なんだコイツは!?」

提督『提督・・・カッターーーー!!!』

タ級「ひっ!?」

提督『提督パーーーーンチっ!!』

タ級「腕が飛んで来た!!!?」

タ級(冗談じゃない・・・指揮官の方が遥かに危険じゃないかっ)

タ級(本当に人間かコイツ!?・・・もはやこれまでか)

タ級(南方棲鬼様・・・謀反を一度でも考えたことお許しください)

タ級(最後に・・・南方棲鬼様に奴のことを報告せねばっ)

提督『超・提督砲・・・フルパワー』

タ級「奴に気をつけてください・・・奴は・・・奴は・・・」

提督『ファイヤーーーー!!』

タ級「ぐわぁぁぁぁーーーーーーー!?」

タ級「馬鹿な・・・脆弱な人間如きに・・・』

タ級「この私が・・・・私がぁっ!!!!」

タ級「馬鹿なぁぁぁぁ!!!!」

タ級「認めん・・・認めんぞぉぉっーーーー!!」

タ級は体全体からバチバチとスパークを放出すると

力尽きて海面に倒れ、爆発して消滅した。姿を残さず完全に・・・

漁師達『やった! 倒した!! 助かったぞ!!』

漁師1「提督さんがこちらに来る・・・」

提督『大丈夫だったか』

漁師4「ありがとうございますっ!! 息子が・・・本当にすいませんでした!」

若者1「すいませんでした!!」

若者2「本当にすいません・・・」

若者3「俺達なんでもします!!」

若者4「ごめんなさい・・・こんなことになるなんて・・・」

漁師2「なぁ・・・提督さん・・・」

漁師2「こんなことになっちまったんだ・・・」

漁師2「もう・・・漁業は無理だろうか・・・」

漁師1「俺達は約束を破っちまった・・・」

漁師1「消して無断で海へ出ないって約束を」

若者2「そんな!! 悪いのは僕らです・・・処罰なら僕達が!!」

若者3「そうですよ!! 漁師の人は何もしてないです!」

提督『何か勘違いをしているようだな』

提督『処罰をするつもりはない』

全員『!!!』

提督『漁業も今まで通り続けて構わない』

漁師1「え・・・? いいのかい・・・?」

提督『若者よ』

若者達『はいっ!!』

提督『過ちは誰にでもある』

提督『人間だからな・・・』

提督『大切なのは、その過ちを二度と繰り返さないことだ』

提督『今後は軽率な行動は慎むんだ』

提督『その行動が・・・家族や周りの人を心配させること・・・』

提督『よく覚えておきなさい』

長老「武人様・・・お助けくださってありがとうございます」

長老「ありがたや・・・ありがたや・・・」

提督『当然のことをしただけです。では、私はこれで』

そう言うと提督は空へ飛び上がり帰っていった。

全員「ありがとぉーーーー!!」

その場にいた者は皆笑顔だった。

皆、実に清々しい気持ちだったのだ。

若者1「親父・・・いや、父さん・・・ゴメン」

漁師4「いや、いい。お前が無事だったんだから」

漁師4「親としては・・・それが一番嬉しいんだ」

若者1「俺達が・・・俺が・・・バカだったよ」

若者1「俺、心を入れ替える。沢山勉強して・・・」

若者1「沢山頑張って・・・人を救えるような仕事がしたいんだ」

若者1「あの・・・提督さんのように」

漁師4「ああ・・・ああ・・・」

若者1「泣くなよ父さん・・・俺も・・・泣いちまうじゃないか」

親子は抱き合い、大きな声で泣く。

他の人はその光景を優しく見ていた。

他の若者も心を入れ替え、別人のようにマジメになった。

それぞれの夢に向かい歩んでいくことになる。

この一連の騒動はすぐにウワサで広まり、提督は一部から『武神』やら

『戦いの神』などと、今まで以上に祭り上げられていくが・・・

本人は最後まで事情が飲み込めず分からなかったと言う・・・

執務室

金剛「あれ・・・やりすぎじゃないデスか!?」

大淀「なんでビームとか撃つんです!? 市民に見られてるのに!!」

明石「・・・てへぺろ☆」

金剛「・・・」イラッ

明石「ちょっ!!? 無言で殴りかからないでくださいよ!!」

夕張「ちょっと色々詰め込み過ぎたかな・・・でもビームは欲しかったし」

大淀「なんか性格変わってませんでした? メカ提督」

夕張「あれ? 性格設定が英雄モードになってました」

金剛「どうすんデスか!! あんなに大勢に見られて!!」

明石「まぁ・・・大丈夫ですよ(多分)」

夕張「人間って非現実なことは受け入れないですから・・・」

夕張「すぐに夢かなんかだって勘違いして噂も風化しますって」

金剛「なんかあったら怒られるのは私デースっ!!」

明石「あっ帰ってきました」

メカ提督『戻りました』バチバチッ

夕張「あれ・・・? なんか火花が散ってる?」

明石「あちゃ・・・ダメージ受けてますね」

金剛「・・・まさか爆発しないデスよね?」

明石「大丈夫ですよ」

ガチャッ

陸奥「なんかメカ提督がどっかに飛んでいったんだけど・・・・」

大淀「陸奥さん・・・?」

陸奥「あれ?ここに居たのね」

陸奥「持ってくけど良いかしら?」ガシッ

金剛(あっ このパターン・・・・)

明石「陸奥さんっ!! 触っちゃだめっ!!!」

メカ提督から出ていた火花が陸奥に飛び火した。

陸奥「きゃぁぁぁぁぁ!!!?」

提督『ほわぁぁぁぁぁあぁ!!?』

ドカーーーーーーーンッ

そして執務室は吹っ飛んた。

メカ提督はバラバラになり再生不可能になった。

入渠中

陸奥「なんで何時も・・・」ボロッ

金剛「全部、明石のせいダヨ!!」ボロッ

明石「ええ!? 私ですかっ!?」ボロッ

金剛「変なもの作るからっ!!」

夕張「そうですよ! どうしてくれるんですか!!」ボロッ

金剛「オメーもダヨ!!」

明石「しかし・・・なんでメカ提督のパーツ1個も見つからないの」

夕張「木っ端微塵に吹っ飛んだんですかねぇ」

結局、妖精さんに無理を言った結果、執務室は翌日までに修復された。

事前に危険性を感じて机の下に退避した大淀だけは無事だった。

大淀(陸奥さんが来た時点でこんな予感はしてました・・・)

一方・・・

別の海域

ル級「南方棲鬼様!!先遣隊から・・・連絡が」

南方「伝えよ」

ル級「え・・とですね・・・」

『提督に気をつけろ 奴は 空を飛ぶ、目から怪光線を出す 皆殺された』

ル級「とのことですが・・・どうします?」

南方「はぁ!?」

ル級「・・・ですよね」

南方「提督って人間の指揮官よね?」

ル級「そうですね。その認識でよろしいかと」

南方「あいつ等はマジメに任務を遂行しているのか!! くだらん嘘を・・・すぐに連絡しろ!」

ル級「それが・・・連絡がつきません」

南方「何が『ちょっと先行して見て来ます! なぁに・・・すぐ戻ります』よ・・・あいつ等め・・・」

ル級「どうされますか?」

南方「通信を切って遊んでいるとは良い身分だな・・・そんな奴らは知らん!! 捨て置け!!」

ル級「ハッ!」

金剛型姉妹部屋

榛名(えへへ・・・提督の頭部・・・捨てるなら貰ってもいいですよね)ハイライトオフ

榛名(キスの・・・練習を・・・ふふ///)チュッ

榛名(提督・・・提督・・・テイトク・・・)チュッチュッ


初春型の部屋

初霜(こっそり拾った提督の右腕・・・腕を組む練習・・・///)キャッ

初霜(たくましい腕・・・)

初霜(これ・・・腕枕も出来るかしら)ハイライトオフ


陽炎型の部屋

不知火(司令の・・・右足・・・)ハイライトオフ

不知火「・・・」ペロペロ

不知火「司令の味がします・・・」

陽炎「ちょっと・・・私にも貸しなさいよ」ハイライトオフ


白露型の部屋

春雨「司令官の・・・下腹部・・・ハァハァ」ハイライトオフ

村雨「ちょっと・・・私にも・・・」ハイライトオフ

夕立「見つけてきたの私っぽい!」ハイライトオフ

時雨「作り物だと分かっていても興奮するね・・・」ハイライトオフ

春雨「司令官のウィンナー・・・美味しい・・・」チュパチュパ


ドイツ部屋

プリンツ(提督さんの胸・・・・)ハイライトオフ

プリンツ「・・・ハァハァ」ペロペロ

Z1「そろそろ貸してよ・・・」ハイライトオフ

Z3「独り占めはよくないわ」ハイライトオフ

ビスマルク「そうよ・・・早く舐めさせて」ハイライトオフ


第六部屋

電(提督さんの左腕なのです・・・)

電(ゆびを・・・こうして)クチャクチャ

電「・・・はぅ////」

雷「早く・・・返して・・・」ハイライトオフ

雷「私の・・・テイトク・・・」

響「雷のじゃないだろう」ハイライトオフ

暁「長女である私のものよ」ハイライトオフ


五航戦の個室

翔鶴「提督に左足・・・ハァハァ・・・・提督ぅ」ハイライトオフ

翔鶴「踏んで・・・私を・・・ああっん・・・もっとぉ」

瑞鶴「・・・翔鶴姉ばかりずるいよ」ハイライトオフ

瑞鶴「私もやる・・・」ペロペロ

瑞鶴「提督さん・・・ハァハァ」

バラバラになったメカ提督は・・・

それぞれ別の人の手に渡って再利用されていた。

『資材の再利用』の任務はこうして達成されたのだった。


投下完了しました。

感想ありがとうございます。

>>580
未定ですがまた出すかもしれません

ちょっと風邪ぽくて熱あるので
次回は2~3日ほど先になるかもしれません。

イケそうでしたらイクのーってことで。
おやすみなさい。

×『資材の再利用』

   ↓

○『資源の再利用』

でした。

頭がぼーとしてて・・・申し訳ないです。
脳内保管してくださると助かります

東京 大本営

提督「着いたか・・・」

鈴谷「へぇー ここが・・・」

提督「大本営だよ」

鈴谷「やたら大きな建物だねぇ」

提督A「おお! 提督! 久しぶりだな。秘書の娘は、はじめまして」

提督A秘書「・・・」ペコリ

提督「お久しぶりです」

鈴谷「はじめまして」

提督A「確か舞鶴だったか? 遠い所、ご苦労さん」

提督「ありがとうございます」

提督A「まだ時間があるから皆、交流を深めてるよ」ホラ

提督「普段は中々会えないですからね・・・」

提督B「私はね、吹雪が最高だと思うんだよ」

提督C「吹雪ですか?」

提督B「吹雪がね、夢の中で私のお嫁さんになって出てきたんだ。そこで思ったんだ!この娘だ!って」

提督C「・・・へぇ・・・それは良かったですね」

提督C(何を言ってるんだろう・・・この人)

提督B「吹雪を育てて結婚するのが目標かな!」

提督C「が・・・頑張ってください」

提督B「そうしたいんだけど鎮守府が敵に襲われて壊滅してね! 参ったよ!」アハハハ

提督C「壊滅!? 大丈夫だったんですか!?」

提督B「皆無事さ。ちょうど私は大型建造を回してる最中でねぇ・・・」

提督C「はぁ・・・そうなんですか」

提督B「そうそう、大鳳が出たんだ!」

提督C「おめでとうございます。 しかしそんな状態で鎮守府の方はよろしいので?」

提督B「ウチは秘書の長門がしっかりしてるから大丈夫さ」

提督B「たまに私、いらなくね?って思うくらいにね」

提督C「ときに提督B殿」

提督B「なんだい提督C殿」

提督C「ハーブとかやってらっしゃいますか? ダメな方の」

提督B「いや、最近はやってないね」

鈴谷「色々な提督が居るんだねぇ 知らない人ばっかり」

提督「そりゃ艦娘が他所の提督の顔を見る機会なんてあまりないしな」

鈴谷「連れている秘書艦の艦種もバラバラだねぇ」

提督A秘書「・・・ユニーク」ボソッ

提督A「私は別の提督にも挨拶したいので失礼するよ。また後で」

提督A秘書「・・・」ペコリ

提督「ええ、また後ほど」

鈴谷「しかし・・・提督Aさんの秘書艦、大人しい人だったね」

提督「そうだな・・・」

鈴谷「とても長門型とは思えなかった」

提督「ウチの長門とは性格が違ってたな・・・」

???「よぉ!! 糞後輩!!」ドンッ

提督「おっ・・・と・・」ヨロッ

鈴谷「提督、大丈夫?」

提督「・・・先輩?」

鈴谷「・・・あっ」

夜曾野(よその)提督「あれ? 鈴谷? あの鈴谷?」

提督「・・・お久しぶりです。あの時の鈴谷ですよ」

鈴谷「ひさしぶりー」

夜曾野「おう、久しぶりだな! 元気そうで良かった」

鈴谷「今じゃ元気だけが取り得だからね!!」フンスッ

五月雨「提督・・・あんまり一人で行動しないでくださいよぉ・・・」ボロッ

夜曾野「ああ悪ぃ。これウチの秘書」

五月雨「はじめまして。秘書をやっております」

鈴谷「こんにちはー」

提督「はじめまして・・・」

提督(なんでこんなにボロボロなんだろう)

鈴谷「所でなんでそんなボロボロなの?」

五月雨「ウチの提督を探す途中色々ありまして・・・」

提督「・・・色々?」

五月雨「道に迷って、慌てて引き返したら転んで・・・」

鈴谷「転んだだけで、そんなにボロボロになるんだ・・・」

五月雨「他にも看板を見てなくて工事中のマンホールに落ちたり・・・バナナの皮ですべって歩道橋から落ちて・・・」

五月雨「落ちた先がトラックの荷台で隣の町まで行っちゃうし・・・もう大変でしたよ」

鈴谷「それは・・・災難でした」

鈴谷(だから頭にバナナの皮が乗ってるんだ・・・)

五月雨「私、そそっかしくて・・・」

夜曾野「こいつドジっ娘だからなぁ この前も滑って転んで基地の対空ミサイル発射ボタンを・・・」

五月雨「もうっ! だから発射2秒前までに解除したじゃないですか!! セーフですよ!!」

鈴谷(ドジの領域を天元突破していらっしゃる・・・)

鈴谷「夜曾野ちゃんも大変そうだねぇ」

夜曾野「もう慣れた。普通の娘だと心臓が止まりそうな驚きがないんだよね」

提督「それが普通なんじゃないですかね・・・」

鈴谷「ウチのとこの五月雨もドジなとこあるけどここまでじゃないよね」

夜曾野「まぁそうだろうな。ウチの鎮守府の自慢だよ。退屈を感じさせないし」

五月雨「別に提督を楽しませようとしてやってるわけじゃないですからね!? ねぇ聞いてます!?」

鈴谷「提督、そろそろじゃない?」

提督「そうだな。・・・そろそろ時間だ」

会議中

元帥「何時もの定例会議であれば・・・ここで終わるのだが・・・」チラッ

提督A「と言いますと?」チラッ

元帥「最近、深海棲艦で一部、動きが妙な集団が居る」チラッ

提督D「私の管轄でも確認しております。攻撃をする意思を感じませんでした」チラッ

元帥「そう。出没しては攻撃もせず消える・・・不可解な行動を取っている」チラッ

提督A「報告では国内を航行していた輸送船を襲わず、素通りしたともありますね」チラッ

元帥「ああ、今までにない行動だ。人間の船を見れば必ず攻撃を仕掛けてきたが・・・」チラッ

元帥「行動目的が全く分からん。」チラッ

提督C「・・・不気味ですね」チラッ

元帥「大規模攻撃前の偵察にしては目撃が多すぎる・・・」チラッ

提督「・・・確かに今までに無いパターンですね」

提督D「しかし、この行動を見ると・・・」チラッ

元帥「ああ、まるで・・・何かを探しているようにも見える」チラッ

提督E「探す? 一体何を・・・?」チラッ

提督F「分からん。しかし、警戒する必要はありそうだ」チラッ

夜曾野「・・・まぁ分からんものは分からんでしょう」

夜曾野「相手は人間じゃない。何を考えてるかワケの分からん別の生物なんだ」

夜曾野「人間と同じ思考で考えるのは間違いじゃないですかねぇ?」

提督「ええ、現状では話し合っても結論を出すのは難しいかと」

提督「明確な目的が分からない以上は警戒することしか今は出来ませんね」

元帥「そういうわけで、各自そのことを頭に入れて置いて欲しい」

元帥「それと・・・先ほどから気になっていたんだが」

元帥「夜曾野くん・・・」

夜曾野「何か?」

夜曾野「何故、君の秘書艦は頭にバナナの皮を乗っけているのかね」

他の提督((((気になっていたことをズバっと聞いた!! 流石、元帥閣下だ!))))

夜曾野「さぁ? 転んでゴミ捨て場にでも突っ込んだんでしょう。よくあることですので気にしてませんでした」

五月雨「え!? 私、頭にバナナの皮を!? 提督っ! なんで言ってくれないんですか!!?」

夜曾野「最新のファッションかなって・・・」ププッ・・・

五月雨「そんなワケないでしょうっ!! もうっ!!」

提督「先輩、この場であまり騒ぐのは・・・」

元帥「ゴホンッ・・・とりあえず各自、今まで以上に奮闘して欲しい」

そして会議は終わった。


感想ありがとうございます。
ちょっとインフルっぽくてダウンしてました。

まだちょっとダルさが残ってますが、
体調見ながらちょこちょこ投下します。

フハハハハ!!提督、提督の処女は俺がもら

電「この >>638どう処分するのです?」
ビス子「死刑よ死刑、極刑よ!」
女憲兵「改ざんと手続きは私がして置きます」
加賀「五航戦より酷いわ…」

鈴谷「やっと終わったねぇ」

提督「疲れたか?」

鈴谷「少しね・・・」

提督「さっさと宿にチェックインして休みたい所だが・・・」

鈴谷「なんかあるの?」

提督「ちょっと元帥殿にな・・・」

鈴谷「仕事の話?」

提督「どちらかと言えばプライベートかな?」

鈴谷「元帥に・・・? ひょっとして知り合い?」

提督「昔から面倒を見てもらっていて・・・」

提督「俺にとってはもう一人の父親みたいな人だよ」

鈴谷「え・・・と、私は先行ってた方がいいかな?」

提督「気を使わせてすまない」

鈴谷「うん、いいよ先行って待ってる。また後でね」

提督「すまん・・・」

女憲兵「あの・・・」

提督「あっ・・・あの時の」

鈴谷「・・・むっ」

女憲兵「こちらに、いらしていると聞きまして・・・」

提督「え・・・と何か・・・?」

女憲兵「いえ、特に用件はないのですけど・・・」

鈴谷(・・・・じゃあ・・・どっか行ってよ)

女憲兵「もう一度・・・お礼をと・・・」

提督「・・・お礼ですか? 何かした覚えは・・・」

女憲兵「いいんです、私が一方的に感謝を感じただけですからっ」

女憲兵(感じてる・・・って変な意味に聞こえないかしら)

女憲兵(はしたない・・・Hな娘とか思われたくないな)

女憲兵(それじゃただの五航戦じゃない)

鈴谷(・・・なにその顔・・・顔赤らめてさ・・・)イラッ

女憲兵「とにかくですね・・・あの節はありがとうございました!」

提督「よく分かりませんが・・・どういたしまして」

鈴谷(距離・・・近くない・・・?)ハイライトオフ

女憲兵「あっ私、揺弩蘭 灯香莉(ようどらん ひかり)といいます」

鈴谷(ブランド卵みたいな名前しやがって・・・)

提督「揺弩蘭さんですか・・・珍しい名ですね」

女憲兵「変ですか・・・?」

提督「いえ、とてもステキだと思いますよ」

鈴谷「・・・提督? 用事があったんでしょ? 行かなくていいの?」

女憲兵(・・・鈴谷って言ったかしら・・・この娘)

女憲兵(すごい睨んでいる・・・)ブルッ

女憲兵(あの時の恐怖が・・・・)

女憲兵(あっ・・・少し漏れちゃった・・・)

女憲兵(提督さんの前なのに・・・)ビクンッビクンッ

提督「すいませんが、私は所用がありますのでこれで・・・」スタスタ

女憲兵「あっハイっ! 引き止めてすいませんでした」

鈴谷「ねぇ・・・」

女憲兵「なっなんでしょう・・・?」

鈴谷「憲兵さんがさ・・・あんまり提督に馴れ馴れしくしないでくれません?」

女憲兵「え・・・?」

鈴谷「すごい迷惑だから。私ね、憲兵って大嫌いなの」

女憲兵(・・・恐い・・・この娘・・・今にも人を殺しそうな目をしてる・・・)

女憲兵(でも・・・この恐怖に耐えれば・・・)

女憲兵(提督さんが助けてくれる)

女憲兵(前みたいに・・・抱きかかえてくれる)

女憲兵(そう・・・これは試練・・・試練・・・)

鈴谷「・・・聞いてます?」ギロッ

女憲兵「ひっ!!」ゾクッ

女憲兵(また・・・出てりゅ・・・暖かい・・・ああ)

鈴谷「・・・なにこの人」

元帥の執務室

コンコンッ

元帥「・・・開いとるよ」

ガチャッ

提督「失礼します」

元帥「おお、よく来たな」

提督「ご無沙汰しております元帥殿」

元帥「おいおい・・・他人行儀だな・・・」

元帥「お前は俺にとって息子みたいなもんなんだ」

提督「ありがとうございます」

元帥「昔みたいな感じでいいんだぞ? どうせ誰も見てない」

提督「いえ、そういう訳には・・・」

元帥「昔みたいに『おじさん』でいいのに」

提督「そういう訳に行きませんよ。軍に居る以上は立場があります」

元帥「まぁいい、活躍は聞いているよ。中々上手くやってるじゃないか」

提督「私個人の力では・・・艦娘の皆が頑張ってくれるからと認識しております」

元帥「だが、上に立ち、指揮をする者が阿呆だと・・・どうにもならん」

元帥「お前はよくやってるよ。あまり謙遜するのはよしなさい」

提督「・・・恐れ入ります」


元帥「今後さらなる戦いの激化も予想される。最悪本土が攻撃される恐れも・・・」

提督「・・・はい」

元帥「軍人としてはな・・・お国の為に、戦って死ねと言うべきなんだろうな」

元帥「だが・・・私個人の気持ちはな・・・」

元帥「死ぬな・・・絶対に生き残って欲しい・・・それだけだ」

提督(おじさん・・・)

元帥「・・・軍人失格かな?」

提督「・・・そうは思いませんよ。そういう人の気持ちは大事だと思います」

元帥「ありがとう。所で・・・」

提督「はい、なんでしょう?」

元帥「今日の秘書艦の娘とは・・・なにか特別な関係なのかね?」

提督「ええ、まぁ・・・特別と言えば特別ですね」

元帥「恋愛的な?」

提督「いいえ。違いますよ。私にそのような相手はおりません」

元帥(・・・さっきの会議でも秘書の娘、ずーとお前のこと見てたぞ?)

元帥(あれはメスの顔だった。絶対。こういう鈍い所は父親譲りか・・・)

提督「・・・元帥?」

元帥「お前は結婚して家庭を持つ気はないのか?」

提督「考えたこともないですね・・・」

元帥「そろそろ孫の顔を見たいのだがね」

提督「私のような者が家内など持てるのでしょうか?」

元帥「・・・え?」

元帥(毎回会議の度に違う秘書艦連れてくるけど・・・)

元帥(皆、同じメスの顔してるけどな・・・幼い駆逐艦すら・・・)

元帥(もうしかしたら無意識に家庭を持つことを恐れているのかもしれないな)

元帥(幼い頃に突然家族を失ったんだ。自分でも知らない内にトラウマになって・・・)

元帥(心の奥底で枷になっているのかもしれん・・・)

提督「あの?元帥殿?」

元帥「・・・おお? なんだ? スマン。考え事を・・・」

提督(無理もない・・・深海棲艦の謎の行動・・・分からないことだらけだしな)

提督「あまり邪魔をするワケにも行きません。そろそろ私は失礼します」

元帥「もっとゆっくりしていけば良いのに」

提督「今回は挨拶に伺っただけですので・・・」

提督「それに連れの秘書を待たせてます」

元帥「そうか・・・ではまた会おう」

提督「はい。・・・元帥殿」

提督「一つプライベートなことになりますがよろしいでしょうか?」

元帥「おう、なんでも言ってみろ」

提督「あまりお酒は飲み過ぎぬよう。お体をご自愛ください。では失礼しました」

元帥「ああ、達者でな」

ガチャ バタン

元帥「あいつ・・・生意気を言うようになったな」ハハハッ

妙高(秘書)「きっと先月、呑みすぎて倒れたことを聞いたのでしょう」

元帥「息子に心配されるのは嬉しいものだな」

妙高「今の方は・・・以前お話されていた?」

元帥「ああ、親友だった男の忘れ形見だ。俺の息子みたいなもんだよ」

元帥「彼の親族が元々、結婚に反対でね・・・実家と折り合いが悪く私が面倒を見ていた」

妙高「ひょっとして・・・そこの棚にある写真立てに写っている方ですか?」

元帥「ああ、右が若い頃の俺、真ん中が親友、左が彼の奥さんだ」

妙高「奥様は艦娘だったんですか・・・」

元帥「ああ、日本最強の戦艦だった。結婚を期に解体されて人間になったがね」

20数年前・・・

突如として現れた深海棲艦。

通常兵器の効かない未知の脅威に日本の自衛隊に成す術は無かった。

日本だけでなく諸外国も脅威に晒されて海路は閉ざされた。

そんな中、日本は未知の生命体『妖精』との邂逅により、

後に艦娘と呼ばれる存在を得て反撃に移る。

艦娘の活躍により、人類側は初めて深海棲艦に勝利。

自衛隊は縮小され、新たに本土防衛、海路の奪還の為に艦娘を編入した新海軍が設立された。

現在とほぼ変わらない体制が確立され始めた時期であった。


提督父「最近はだいぶ戦況が落ち着いてきたとは言え・・・良かったのか?」

提督母「ええ、艦娘の力を失うことに躊躇いはありません」

提督母「生まれた子供の為に・・・もっともっと近くに居てあげたいんです」

提督父「ああ・・・俺もなるべく仕事を早く終わらせて時間を作らないとな」

提督母「ふふっ・・・お願いしますね。あなた」

提督父「真っ直ぐで・・・良い子に育ってほしいな」

提督母「大丈夫ですよ。私達の子供ですもの」

提督父「そうだな・・・」

続くと思われていた穏やかな時間はそう長くは続かなかった。

友人提督(元帥)「え? 南方海域に出撃する? 突然だな」

提督父「正式発表はまだだが、友軍が正体不明の敵に沈められたらしい」

友人提督「正体不明・・・? 深海棲艦の新種か?」

提督父「分からん。ただ、今まで確認されてない固体のようだ」

提督父「上層部からの命で明日出撃するよ」

友人提督「お前の所は戦力も充実しているからってことなんだろうが・・・」

提督父「・・・ひとつ頼みがある」

友人提督「なんだ? 金なら貸さんぞ? 俺もないからな」ハハハッ

提督父「もしも・・・もしもだ・・・」

友人提督「俺達に何かあったら息子を頼みたい」

友人提督「滅多なことは言うな。縁起でもない。・・・ん? 俺達?」

提督父「ああ、妻も同行する」

友人提督「何故? 彼女はもう艦娘じゃ・・・」

提督父「そうなのだが、秘書として優秀でな・・・知識もある」

提督父「本人からの要望なんだ。出来れば・・・本土で待っていて欲しいのだが」

提督父「あいつめ・・・一向に聞き入れん・・・」

友人提督「それだけお前の力になりたいんだろう。焼けるねぇ」

提督父「・・・からかうなよ」

友人提督「おまえさんに何かあったら責任を持って息子は面倒みてやる」

友人提督「ただし、何かあったらだ。絶対生きて無事に戻れよ?」

提督父「分かってる。俺も死ぬ気は無いさ」

南方海域

提督父「くっ・・・被害は!?」

部下妖精「機関部に被弾っ!! 航行不能です!!」

提督父「艦娘の皆はどうなっている・・・撤退させろ」

部下妖精「皆、名誉の戦死を遂げました」

提督父「・・・糞っ!!・・・当艦を放棄する!!」ギリ

提督父「生き残ってる者は脱出艇へ!! 急げ!!」

部下妖精「了解!! 提督、貴方も早く!」

提督父「指揮官が真っ先に逃げられるか! 俺は貴様ら全員が避難した後だ!」

他の部下達「いえ、貴方を置いて行けません!!」

提督母「あの敵・・・今までの攻撃が通用しなかった・・・何故?」

提督父「お前も早く行け! 何時沈むか分からん!」

提督母「一人では行けません。 逃げるなら貴方も一緒に・・・」

提督母「どこまでも一緒です。私達は夫婦なのだから・・・」

提督母は提督父の手を強く握った。

絶対に離さないとばかりに。

提督父「・・・ったく・・・お前らは・・・」

皆、笑いあった。絶望的な状況でも、心から皆笑った。

その直後、轟音と共に皆の居た艦橋が吹っ飛んだ。


提督母が目を覚ますと周りが燃えていた。部下達が皆死んでいた。

右手に感触があった。夫の手だ。大好きな夫の大きくてゴツゴツした手。

しかし・・・向けた視線の先は腕しかなかった。肘から下だけ。

提督母「・・・え」

理解できなかった。

こんなのは嘘。

幸せになったハズだったのに。

これから沢山の楽しいことがあったハズなのに。

ようやく子供も生まれたと言うのに。

全てはこれからだったのに・・・

壊れた艦橋の隙間から見える海。ゆっくりとこちらへ来る敵が見えた。

新種の深海棲艦。

圧倒的な強さで、猛者揃いの同僚を次々に殺した最悪の敵。

今の私に戦う力はない。

その時になって初めて後悔した。

力があれば・・・夫を死なせずに済んだのに。

力があれば・・・アイツを殺せたのに・・・

憎い・・・にくい・・・・ニくイ・・・ニクイ・・・

敵が次々に砲撃を浴びせてきた。

攻撃なんてしなくても、この艦はもう沈む。

それでも執拗に撃ってくる。

燃え盛る炎の中、ただ自分の運命を呪い、憎む。

提督母(どうか・・・残された子が・・・幸せになれますように)

憎しみで心が壊れる前に、最後に残った母の部分がそう願った。

そして暗い海へ艦は沈んでいった。

元帥(親友は生きて帰らなかった・・・)

艦隊は全滅、提督父が乗り直接指揮を執っていた艦も大ダメージを受けた。

提督父は艦橋が被弾した際に戦死したようだった。

戦闘海域に強行偵察に出た艦隊が奇跡的に彼の遺体は発見したものの、

妻の方は遺体も発見出来なかった。

正体不明の深海棲艦は後に『姫級』と呼ばれるようになる・・・

その最初に確認された固体であった。

現在は十数年の間に行われた技術改良や装備の充実により

艦娘の基本性能自体がかなり底上げされていること、

敵のデータもそれなりにあり、特定の姫級への対処方法の確立など。

以前より脅威ではないが当時としては邂逅すれば死を意味する

非常に恐ろしい敵であったのだ。

元帥(なぁ・・・親友。お前の息子は立派になったぞ?)

元帥(お前に・・・見せてやりたいよ)

妙高「どうされました? 泣いて・・・いるのですか?」

元帥「・・・ちょっと目にゴミがな」

妙高「・・・そうですか」

投下完了。
まだ本調子じゃないけどちょいちょい投下していきますね。

多くの感想ありがとうございます。
ボクはアルペイベント前に提督になりましたが
アニメも絵と演技は好きです。第六の4人の演じ分けが凄すぎ・・・
また夜中に少しだけ投下します。

夜戦(意味深)
夜戦(五航戦)

もはや違和感がない

ビジネスホテル

鈴谷「普通のホテルだねぇ」

提督「しかし・・・まさか同室とは・・・」

鈴谷「まぁいいじゃん。鈴谷は気にしないよ?」

提督「仮にも男と女だぞ? 何を考えているんだ・・・」

鈴谷「全然。全く問題ないよ? うん、本当に全然///」

提督「去年までは秘書艦とは別部屋だったのになぁ・・・」

今回は急遽開かれた会議であった為、

部屋を2つ準備するのが難しかった理由もあるが、

実は元帥のお節介によるものだとは提督達は知る由も無かった。

鈴谷(正直・・・部屋を分ける意味がないんだけどなぁ・・・)

昨年の会議で秘書として同行した雷は提督が就寝してる間に部屋に侵入し、

一緒のベッドで朝まで寝て、提督が起きる前に自室に戻って

何食わぬ顔で翌朝顔を合わせたことは提督は全く知らなかった。

これは運よく出張時期に当たった秘書艦の暗黙の特権になっていた。

経験すれば自慢出来、他者から1歩も2歩もリード出来る。

艦娘達からすれば、まさに運命に選ばれた者のみが

一時だけ到達できる領域。天龍と木曾の2人はこの領域を

『幻想の楽園(ファンタズム・アルカディア)』と勝手に呼んでいる。

その為、通常の出張時だと事前に誰が行くか分かるので鎮守府内は

水面下でギスギスし、鎮守府内の空気はマイナス5度くらい下がるのである。

出張に同行することは、宝くじの1等を当てること、

もしくは小学生がクラスでまだ誰も持っていない最新ゲーム機を自分だけが所持している、

または大人気カードゲームで誰も持って居ない超絶レアカードを一人だけ所持している。

これに匹敵するくらい喜ばしいことで、水面下では常に嫉妬の対象であったのだ。

当たった秘書艦の中には嬉しさで失神するものも居る始末なのである。

鈴谷「・・・提督は鈴谷と一緒は嫌?」

提督「俺は嫌ではないが・・・鈴谷こそ嫌じゃないか?」

鈴谷「全然っ! 楽しいじゃんっ!」

提督「まぁならいいか。ベッドも離れてるし」

鈴谷「そろそろ夕食じゃない? どうする?」

提督「そうだな・・・外に食べに行くか」

コンコンッ

提督「誰だ?・・・どうぞ」

夜曾野「おう。私だ」

提督「先輩でしたか・・・」

夜曾野「私達は一足先に自分の鎮守府に戻るから挨拶にな」

提督「そうでしたか、わざわざすいません」

夜曾野「鈴谷、お前が元気そうで安心したよ。これからもしっかりな」

鈴谷「分かってるって。ありがとうね」

夜曾野「糞後輩、また来週な」

提督「ええ、よろしくお願いします」

五月雨「提督! 早く行かないとお土産選ぶ時間が無くなりますよ!」

夜曾野「そうだった、そうだった。じゃあな!」ビッ

ガチャ バタンッ

鈴谷「ふふ・・・騒がしい女(ひと)だなぁ 相変わらず」

提督「あの騒がしさに救われたこともある。良い先輩だよ」

鈴谷「所で来週って?」

提督「演習の予定があるんだ」

鈴谷「ふ~ん」

鈴谷(夜曾野ちゃんは女だと舐められるって普段はサラシを巻いてるし・・・)

鈴谷(軍帽被って後髪隠してるから、一見小柄な美少年にしか見えないんだよね)

鈴谷(女だと知ったら他の艦娘はどんな反応するんだろうなぁ・・・楽しみ)

夜曾野「お土産何がいいかなぁ」

五月雨「ねぇ提督」

夜曾野「なんだい超絶ドジ娘」

五月雨「酷い!!?」

夜曾野「なんで帰りの電車の時間を1時間も間違えるのよ」

五月雨「・・・すいません」

夜曾野「慌てて出てくることも無かったなアホらしい・・・」

五月雨「だからすいませんって・・・」

夜曾野「で? 用件は何だい?」

五月雨「あの鈴谷さんはお知り合いなんですか?」

夜曾野「以前、助けたんだよ」

五月雨「助けた? どういうことです?」

夜曾野「彼女すんごいブラックな鎮守府に居てね、ムカついて潰したの」

五月雨「そこの方だったんですか?」

夜曾野「まぁね。暫くウチで預かったんだけど・・・」

夜曾野「全然心を開いてくれなくてね・・・」

夜曾野「後輩に丸投げしたのさ。華麗にね」

五月雨「最後まで責任持ちましょうよ!!」

夜曾野(アイツなら、なんとかするって思ったしね。あいつなら・・・)

五月雨「どうしたんです? お顔が赤いですよ」

夜曾野「うっせ・・・」ゲシッ

五月雨「蹴った!! 今、蹴りましたねっ!!?」

夜曾野「つい足が滑っちゃったゴメンネ」

五月雨「もう・・・お土産何がいいかな・・・」

夜曾野「チロルチョコとか、チュッパチャップスで良くね?」

五月雨「なんでですかっ!? 良くありませんよ!!」

夜曾野「皆、安くても良いって言ってたし・・・」

五月雨「安すぎですよ!!? 駄菓子じゃないですか!!」

夜曾野「じゃあ・・・うまい棒は?」

五月雨「同じですっ! しかもさらに値段下がってる!」

夜曾野「うまい棒の東京限定の奴とかさ。最高にクールじゃん」

五月雨「駄菓子から離れてくださいよ・・・・」

夜曾野「五月雨・・・」

五月雨「なんです?」

夜曾野「前に看板が・・・」

五月雨「へ? 痛っ!?・・・」ドンッ

夜曾野「危なっかしいなぁ・・・ほら・・・」

五月雨「早く言ってくださいよぉ・・・何です?」ヒリヒリ・・・

夜曾野「危ないから手を繋いであげよう」

五月雨「・・・もう///」ギュッ

夜曾野「さぁ早く駄菓子屋へ行こうか」

五月雨「なんで!?」

夜曾野「子供の頃に感じた・・・」

夜曾野「あのワクワクした衝動を抑えられそうに無い・・・」キラキラ

五月雨「なんでそんなに目を輝かせてるんですか・・・」

夜曾野「買おうぜぇ!3個入ってるガムの中の1個だけ超すっぱい奴とか!」

五月雨「とりあえず、それはまた今度にしてくださいよぉ」

夜曾野「冗談だよ。夜曾野ジョーク」

五月雨「ほら早く行きましょう。時間無くなりますよ」

夜曾野「はーい」

五月雨(あっ・・・足を躓いちゃった・・・)

2人「へみゅっ!?」バタン

夜曾野「なんで何も無いところで躓くの!?」

五月雨「私が一番知りたいですよっ!!」

夜曾野「私まで巻き込みやがって!!」

五月雨「手を繋いでたんだから仕方ないでしょ!?」

夜曾野「手をはーなーせー」

五月雨「はーなーしーまーせーんー」

2人は仲良く自分達の鎮守府へ帰っていった。

再び・・・
ビジネスホテル

鈴谷「あー食べた食べた」

提督「食いすぎたかもしれん。鈴谷、先に風呂入っておいで」

鈴谷「・・・今の言い方、いやらしいですな」ニマニマ

提督「・・・からかうな」

鈴谷「分かってますよー じゃあ、ありがたく先に頂くね」

それから他愛もない話をして過ごして

あっと言う間に深夜になった。

提督「鈴谷・・・? 寝たか・・・」

提督(本当に・・・よくなったな。明るくて、元気で・・・)

提督(最初に来た頃が嘘のようだ。本当に良かった)

――――誰? アンタ

俺は提督だ。これから君の上司になる。

――――――あっそ。別に興味ないし

何があったかは知ってる。

すぐに信用は出来ないかもしれない。でも・・・

君に信頼される指揮官になれるように頑張るつもりだ。

だから・・・これからよろしく頼む。

――――勝手にすれば? 私も私の勝手にするし。

提督(あの頃よりは少しは・・・君に信頼して貰ってるのかな?)

提督「これからも・・・よろしくな・・・鈴谷。おやすみ」ナデナデ

とりあえず投下完了。

いつも感想ありがとうございます。
体調には気をつけます。

もうちょっとだけ鈴谷のターン。
他の娘みたい方居たらすんませんね。

また明日の夜間に投下するでち

鈴谷(あれ? 私・・・寝てた?)

鈴谷「提督?」

提督「・・・・zzz」

鈴谷(寝ている時は・・・あどけない可愛い顔してるねぇ)

提督は一度、寝付くと中々起きない。

鈴谷「本当に寝ている?・・・キスしちゃうよ? いいのかな? ふふっ」

鈴谷(本当に私は・・・提督が・・・大好きなんだなぁ)



あれは数年前になる。

当時、私は別の鎮守府に所属だった。

最初は国の為にと頑張っていたが・・・

黒提督「鈴谷め・・・また大破か・・・クズが。構わん、進軍しろ」

旗艦娘『・・・しかしっ鈴谷の他にも駆逐艦が一隻、大破しております!』

黒提督「ここまで来て引き返せと? 運が良ければ生き残るだろう」

旗艦娘『ですがっ!!』

黒提督「命令だ。行け。日本国軍人たるもの死を恐れるな」

旗艦娘『っ・・・了解しました』

結果、出撃海域に居た敵は殲滅したが、

最後の戦闘前に大破していた駆逐艦は轟沈。

それは私を庇ってのことだった。

そして同じく大破していた私は生き残ってしまった。

仲間が目の前で沈んだ。

皆が泣いた。

沈んだ子は泣き叫んでいた。

死にたくない、まだ死にたくないと。

沈んだ子の名前はもう思い出せない・・・

いや、思い出すことを自分が拒絶しているのだろう。

なんとか鎮守府に帰還して報告すると・・・

黒提督「そうか、沈んだか。まぁいい。大してレベルも高くなかったしな」

それだけ。たったそれだけ。

カチンと来て思わず言ってしまった。

鈴谷「提督が無茶な命令を出したせいで沈んだのにそれだけなの・・・?」

黒提督「貴様・・・俺にその口の利き方・・・何様のつもりだ?」

黒提督「弱い奴はいらん。沈んだのは弱いからだ」

黒提督「死にたくなければ被弾すんじゃねぇよ・・・」

黒提督「てめぇらの無能を棚に上げて何をほざいてやがる」

そう言うと顔面をぶん殴られた。

黒提督「おい前ら・・・連帯責任だ全員並べ」

皆『!!』

そして皆一人ずつ殴られた。

艦隊の皆が私を見る。憎悪に満ちた目で。

余計なこと言いやがって、アンタのせいだ。と目で訴えてきた。

黒提督「おい・・・お前」

駆逐艦「・・・は・・・はいっ!!」ビクビクッ

黒提督「今日はお前だ。夜、部屋に来い」

駆逐艦「・・・はい」

指名された娘は恐怖で涙目だった。

黒提督は毎晩、毎晩、艦娘を抱く。

艦娘の意思なんて関係なしに。

断れば、もっと酷いことをされる。だから従うしかない。

黒提督「戦闘で使えないクズなんだから、せめて黙って股でも開いてろっつんだよ」

黒提督「本当にお前らは使えないな・・・」

黒提督「おかげで大本営から指示された任務の半数も消化出来てない」

黒提督「これは懲罰だ。貴様らに拒否する権利はない」

当時、ただでさえ閉鎖的な軍内部でさらに、次々と造られた鎮守府の内側は

中々、監視の目が届かない世間から隔離されたような場所だった。

その為、この黒提督のように突然与えられた権力と地位に酔いしれて、

感覚が麻痺し、見えない所で好き勝手やる者も後を立たなかった。

何かしても揉み消せる、悪行をしても鎮守府での最高権力者である自分を

咎めるものは居ない。外にさえ情報が出なければなんでも出来る。

一般的な人は社会に出るに当たって、

世間的な善悪の定義を理解し、悪行は行わない。

それは行えば罪となり、囚われて法の裁きを受け、

人生の中で今まで築き上げた物も立場も全て失い、

もうその場所に戻れなくなるからだ。

社会にはルールがある。秩序がある。

それを破ることは社会に置いては異端者となる。けして許されないのだ。

だが、もしも・・・そんな世間の常識やルールが及ばないと錯覚するような立場に居たら?

何をしても、自分の力で揉み消せるような世間の目から離れた場所であったら?

『自分は大丈夫』と言う根拠の無い思い込みは、やがて欲望をむき出しにさせる。

そして一度でも一般的な良識を反故にし、自らの欲望に走った時、その人間は堕ちる。

絶対やっては行けない禁忌。その領域を超えるとタガが外れるのだ。

一度でも成功すれば2度、3度・・・

やがては、そうした行いに罪の意識は感じなくなり、行為はエスカレートする。

閉鎖的な環境は人間の持つ醜い感情が浮き彫りになりやすい場であったのだ。

なんでだろう。私達はなんで・・・

こんな奴の為に戦っているんだろう。なんの為に?

その頃は、もう戦う意思なんて無かった。黒提督に歯向かい、

とばっちりを受けた娘の噂も広まり、次第に私は孤立していった。

それから暫くしてチャンスが訪れた。

視察に来た憲兵に接触し、事情を説明した。

これでアイツは捕まる。そう思った。

だが予想は裏切られる。

憲兵「そうだな・・・お前が一発ヤラせてくれたら助けてやるよ」

憲兵2「そうだな。俺も俺も」

憲兵達「アハハ いいなそれ」

鈴谷「・・・最低っ」

憲兵「嫌なら現状のままだな。まぁしっかりやれよ?」

憲兵2「ここの提督には良くしてもらってるからな。元々告発する気もねぇしな」

憲兵3「ひでーww」

憲兵隊は新海軍設立で旧大戦以来、急遽作られた組織であった。

構成員もロクに審査もせず採用され、素行に問題がある人物も多く、

酷いもので組織として正常に機能していなかった。

とりあえず作られて、存在していた。それだけの組織。

問題を起こした提督が発覚前に賄賂を送り揉み消す。そんなことは当たり前だった。

この時期を知る艦娘は未だに憲兵を嫌っている者も多い。

中にはマジメに仕事をする者も居たが、圧倒的に少数派であった。

そんな正しい憲兵も、悪い先輩に毒されて結局欲望のままに動くようになる。

組織自体が腐りきっていた。

誰も助けてくれない。誰も味方がいない。どうしていいか分からない。

そして結論づけた。黒提督を殺そうと。

アイツを殺さないと、自分も同僚も皆殺される。だからヤルしかない。

結果だけ言うと失敗した。

黒提督は激昂して他の艦娘に命じてリンチを実行させた。

女として大事なモノは奪われなかったけど、

もう生きる希望は無くなりかけていた。

ボロボロになった私は鎮守府の牢獄に入れられた。

暗く不衛生な牢獄で私は毎晩うなされた。


私を庇って沈んだ子が夢の中で私を攻め続ける。

オマエのせいで死んだと。

オマエのせいで・・・オマエのせいで・・・私は・・・

鈴谷「ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・」

もう耐えられなかった。

死のう。そんなことを考えてた矢先、彼女が来た。

夜曾野(よその)提督。彼女はどうやったかは知らないが、

黒提督は摘発され逮捕された。

黒提督『俺は何もして居ない!貴様ら!俺にこんなことしてどうなるか・・・』

最後の最後まで見苦しく、腹も立ったが有罪判決を受けて、ほんの少しだけ気分が晴れた。

後になって知ったことだが、そんな軍の暗部を嫌悪し、嫌う提督達も一定数おり、

元帥を初め、夜曾野提督、提督、他にも良心的な人達による

大掛かりな軍内部の粛清であった。

その後、事件は大きく報じられて社会問題になった。

日本を守る為に命をかけて戦う艦娘に暴行を加える。

指揮をする提督の立場に居る者が権力に目がくらみ好き勝手のやりたい放題。

その行為に対し国民の怒りは凄まじかった。

さらに治安を維持し、軍を取り締まるハズの憲兵までも一部が加担していた。

それはとても衝撃的な事件であり、ごく善良な一般市民には嫌悪されるようなことだ。

インターネット、SNS等の急速な普及により以前は暗部だったモノが、

何かの拍子に外に出てしまうようになった時代。

軍上層部は徹底して内部を調査、こういった悪行を行った者は全て摘発、逮捕され有罪になった。

また、提督に取り入るために積極的に暴行に関わっていた一部艦娘も解体後に有罪として投獄された。

憲兵隊内部も大きく入れ替わった。

前任者達の悪行三昧により世間からも身内からも厳しい目で見られた

新憲兵達は正しくあろうと必要以上に厳しく職務を遂行していくことになる。

正しく在る事だけが過去のイメージを払拭させる唯一の手段だからだ。

ようやく憲兵隊は本来のような正しい役割を果たすようになった。

そして私は救出され夜曾野提督の指揮下に入った。

そこは天国と地獄くらいの差があった。夜曾野提督を初め、鎮守府の皆は優しかった。

でも、私は何もする気になれなかった。

既に戦う意思はない。

生きる意志もない。

そんな時、提督に出会った。

鈴谷「・・・誰? アンタ」

男だ。・・・汚らわしい。

提督「俺は提督だ。これから君の指揮官になる」

鈴谷「あっそ。別に興味ないし」

提督「何があったかは知っている」

鈴谷「じゃあ帰ってよ。私はもう・・・」

夜曾野「鈴谷・・・君は彼の元に行け。彼は信用出来る」

鈴谷「・・・どうせ貴女も私がいらなくなったんでしょ?」

夜曾野「違う。もう一度・・・君に生きて欲しいからだ」

鈴谷「は? 鈴谷生きてるし。ワケ分かんない」

夜曾野「・・・そうか? 今のお前さんは死んでるのも同じだよ」

鈴谷「・・・・・・」

提督「俺のこと、すぐに信用出来ないかもしれない」

鈴谷「・・・信用する気もないけど?」

提督「でも・・・君に信頼される指揮官になれるように頑張るつもりだ」

鈴谷「・・・勝手にすれば? 私も私の勝手にするし」

提督「よろしく頼む」

夜曾野「頼むぜ後輩」

提督「はい。先輩」

彼の目は、どこまでもまっすぐで誠意があった。

夜曾野提督が信頼してるくらいだ。問題はないのだろう。

初めから、こんな人が私の提督だったら・・・

違った結末もあったのかもしれない。

そう一瞬思ったがすぐに思考は戻る。

私はもう誰にも期待しない。

勝手にすればいい。私はもう疲れたんだ。

それから提督の鎮守府に配属された。



提督「今日から暫く秘書艦を頼む」

鈴谷「・・・は? めんどくさっ」

秘書艦なんて今まで一度もやったことはない。本当にめんどくさい。

提督「ごめんな? 仕事は少しづつ教えるからさ」

提督の鎮守府の艦娘は皆、楽しそうで、心から提督を慕っていた。

本当に愛されてるねこの人は・・・。

私は愛や友情なんて幻想はとうに捨てた。

期待するだけ無駄なんだ。

提督「鈴谷、そろそろ昼にするか」

鈴谷「勝手にすれば? 私はこれでいいし」

提督「・・・カロリーメイトって・・・お前」

鈴谷「私の勝手でしょ?」

提督「待ってろ・・・」

そう言うと提督はどこかへ行った。20分ほどで戻ってきた。

トレーに2つの炒飯を乗っけて。

提督「口に合うか分からんが・・・」

鈴谷「何コレ」

提督「炒飯だが・・・」

鈴谷「そんなのは知ってるよ。どうしたのこれ」

提督「厨房を借りて作ったんだ」

鈴谷「私、食べたいなんて一言も言ってないけど?」

提督「そんな食事ばかりじゃ体が持たないぞ?」

鈴谷「・・・ほっといてよ」

提督「ほら、早く食べてくれ。暖かい方が旨い」

そう言うと提督は自分の分を食べ始めた。

そして早く食べろとばかりに、こちらを見る。

鈴谷「・・・はぁ・・・食べればいいんでしょ」

提督の作ってくれた炒飯はとても美味しかった。

鈴谷「・・・美味しい」ボソッ

提督「どうだ?」

鈴谷「・・・まぁまぁ。食べれなくは無いよ」

嘘。

こんな美味しいもの食べたことがない。

もくもくと食べる私を見て、提督は優しく笑った。

私は恥かしくて、ちょっと悔しかった。

鈴谷「あんまり調子に乗らないでくれる?」

提督「ああ、分かった、分かった」

暖かい・・・気持ち。

こんな気持ちを感じたのは何時以来だろうか。

それからも、提督は私を気に掛けてくれた。

最初は鬱陶しかったそれも、今じゃ心地よく感じた。

そんな毎日を過ごすうちに・・・なんとなく、

もう一度くらい戦闘に出ても良いと思ってしまったのだ。

提督「出撃したい?」

鈴谷「何となく気が向いたからね」

提督「・・・大丈夫なのか?」

鈴谷「さぁ? どうだろうね」

提督「・・・金剛、鈴谷のこと頼むぞ」

金剛「イエス!! 泥舟に乗った気で居てくださイっ!!」

提督「・・・大船な」

しかし、久しぶりの戦闘は甘くなく、

あと少しで敵旗艦を倒せる所で大破してしまった。

私が沈む可能性もあるけど・・・

夜戦に持ち込めば・・・

鈴谷(・・・あれ?)

死んでもいい。そう思ってたはずなのに、今は凄い恐かった。

何時の間にか死にたくないと思っている自分が居る。

なんとなく脳裏に、優しく笑う提督が浮かんだ。

金剛「じゃあ撤退しマスか~」

他の娘「はーい」

鈴谷「・・・!! ちょっと待って!!」

金剛「はい? なんデス?」

鈴谷「もう少しで倒せそうなのに撤退?」

金剛「だって貴女、大破してるじゃないデスか」

鈴谷(また・・・私のせいで・・・)ギリッ

鈴谷「私のことはいいからっ!!」

金剛「ダメでーす」

鈴谷「・・・なんで?」

金剛「中破したら撤退するのがココでのルールでーす!」

鈴谷「・・・了解」

情けなくて涙が出た。

今度は・・・もうしかしたらって思ったのに。

行けると思ったのに。何時もこう。何時も私は・・・

また私は失望されるんだ。オマエはいらないって・・・

そんな重たい気持ちで帰り道は頭が一杯だった。

電「あの程度の敵ならこちらに被害なく一方的に殺せたのです」

金剛「今回は鈴谷に鎮守府のルール(表)を覚えさせるのが目的デスから」

電「・・・そういうことですか」

金剛「早く慣れて貰えればいいんだケドね」

電「そうですね・・・」

金剛「早く慣れてもらわないと秘書艦もローテできませんし」

電「・・・確かにそうなのです」

電「そう遠くない未来・・・」

電「鈴谷さんも電達の本当の仲間になって・・・」

電「皆で笑い合えれば・・・もっと毎日が楽しくなると思うのです」


金剛「鎮守府の皆は家族・・・デスからね」

電「なのです!」

しかし、帰ってみると提督は穏やかで・・・

提督「まぁ次があるさ、怪我した娘は入渠して来なさい」

鈴谷(・・・なんで?)

鈴谷「・・・怒らないの?」

提督「え? なんで?」

鈴谷「私のせいで・・・倒せなかったのに」

提督「別に鈴谷のせいじゃないだろう。あんまり気負うな」

鈴谷「・・・でもっ」

提督「今日の出撃・・・マジメに戦ったかい? 手を抜いたり、ふざけたりした?」

鈴谷「真剣にやったよ! 当たり前でしょ!!」

提督「じゃあ仕方ないだろう。 頑張った結果なんだから」

提督「それは受け入れよう。今がダメなら次がある。生きてさえいればチャンスはあるんだ」

提督「何度だって・・・生きて・・・生きてさえ居ればね」

鈴谷「・・・『次』はもっと頑張る」

提督「ああ、期待してるよ」

気まぐれで一度だけ出るつもりが・・・

何時の間にか、次も出撃する気になっている。

そんな自分に驚きを隠せなかった。

書き貯め投下完了。

いつも何時も感想ありがとうございます。
女提督ちゃんは出してみたかったので・・・

友人の提督が男で秘書とイチャイチャしてると
提督と被るってのもあるんで差別化も目的でした。
上手く言ったか分からないですけど・・・

今回の投下は多すぎたかもしれません。
書きダメで一気に大量にと、
ちょこちょこ少量ってどっちがいいんすかね?

ちょっと所用で次回は火曜か水曜辺りになります。

>>電「鈴谷さんも電達の本当の仲間になって・・・」
>>電「皆で笑い合えれば・・・もっと毎日が楽しくなると思うのです」

本当の仲間(盗聴したり提督汁飲んだり水面下でギスりあったり)

提督汁……?

>>708
提督汁じゃなくて提督水(残り湯)だった

>>金剛「今回は鈴谷に鎮守府のルール(表)を覚えさせるのが目的デスから」

んん?裏あるのか…(ガタガタ

演習場

天龍「おう! 新入りの鈴谷じゃないか」

鈴谷「皆で何してるの?」

天龍「何って、訓練だよ。もっと強くなる為にな」

雷「天ちゃんったら、また馬鹿なことしてるのよ」

天龍「馬鹿とはなんだ!! 見ていろっ!!」

そう言うと、天龍は刀をぶんっと振るう。

天龍「九頭・天龍閃っ!!!」ドンッ


     
     壱 
   捌   弐

   
  漆  玖  参 
   
   陸   肆

     伍



天龍の振るう剣から出た斬撃は

9つの光になって演習用の標的を木っ端微塵にした。

鈴谷「・・・え? 今の何?」

天龍「9つの急所を同時に狙う・・・」

天龍「俺のそこそこ得意な技だよ」


雷「剣と拳の2段抜刀術とか変な技ばっか使いたがるのよ・・・」

響「そもそも、抜刀してないのにね」

電「連携しての攻撃がセオリー無視で合わせるのが難しいのですよ」

天龍「でもカッコいいだろ!!」

鈴谷「すごいなぁ・・・」

天龍「おっ分かるか? オマエ、いい奴だな!」

鈴谷「皆、強くなろうって頑張ってるんだねぇ」

電「そうなのです。強くなって司令官さんを助けたいのですよ」

暁「もっと頑張るんだからっ!!」

少し離れた所では、長門が何かを繰り出そうとしていた。

鈴谷「・・あれは・・・長門さん?」

長門「ふんっ!!!!」

長門が海面に拳を振るう。

もの凄い轟音と共に海は2つに割れ、

巨大な水柱が空へ舞い上がった。

数秒ではあるものの、海の底が見えた。

突然、水を失った魚がピチピチと跳ねていた。

鈴谷「すごっ!?」

長門「ふむ・・・まだ改良の余地はあるな」

今のとんでもない技にまだ納得が行かないのか

一人ブツブツと呟いている。

一部始終を見ていた天龍が良いことを思いついたと

言わんばかりに長門に近寄る。

天龍「なぁ、長門!! 俺を殴れ!」

長門「はぁ? 何を言っているんだ」

電「よく分からないのですが・・・」

電「殴って欲しいなら電が殴ってあげるのですよ?」ガチャッ

天龍「おい止めろよ!? そんな大きな錨で殴ったら怪我すんだろ!!?」

電「動かないで欲しいのです。狙いが・・・」ハイライトオフ

天龍「俺がオマエのプリン勝手に喰ったのは謝るからっ!!」

ブンッ

天龍「待って!! ねぇ、待って!!?」

電「・・・・・・」ニコッ

天龍「ごめんなさいっ!! 後で弁償するから!」

電「あれは・・・どこにも売ってないのですっ!」ブンッ

天龍「うわぁっ!!?」パシッ

暁「すごいっ!! 知ってるわソレ!」

暁「シンケンシラハドリって奴よね!!」

響「・・・錨だけどね」

雷(あのプリンは提督が作ってくれたのよね・・・私達・・・)

雷(・・・いえ・・・私だけの為に)ハイライトオフ


長門「で? なんでオマエを殴る必要がある?」

天龍「俺がジャンプするから、俺の足の裏を殴って欲しいんだよ!!」

長門「よく分からんが・・・いいだろう」

天龍「よしっ!行くぞ!!!」バッ

鈴谷(天龍がジャンプして長門さんの上に・・・)

長門「いくぞ?」

鈴谷(・・・すごいジャンプ力。パンツ見えてるけど・・・)

長門「・・・ふんっ!!!」ドンッ

鈴谷(長門さんがロケットを打ち上げるように・・・)

長門のパンチを足裏で受けた天龍は空高く舞い上がる。

鈴谷「・・・すごい!! まるで飛んでいるみたい!!」

やがて重力に引かれ、落下を始める。

天龍「空中・・・九頭・天龍閃っ!!!」ドンッ

放たれた9つの斬撃は光になって轟音と共に海面9箇所に

降り注ぎ、巨大な9つの水柱が立った。

もし、あの場に自分が居たらと思うとゾッとした。

天龍「どうよ!! ちゃんと連携取れただろ?」

電・雷「おおおっ!!!」パチパチ

長門「・・・手が・・・痛い」ナミダメ

ブーーーン

音がする。これは航空機が飛ぶ音だ。

鈴谷「あれは・・・零戦?」

長門「龍譲だな・・・」

空を飛ぶ無数の零戦は綺麗に編隊を組み、

まるでひとつの生き物のように動き回る。

龍譲「どうや! 見たか! ウチの艦載機の動き!!」

瑞鳳「あれが九九艦爆だったら100点だったのに」

鈴谷(あの子は・・・確か、瑞鳳って言ったけ・・・)

瑞鳳「九九艦爆可愛いで賞で+20点で120点だったのに」

龍譲「うっさいわっ!まだまだこんなもんやないで!!」

そう言うと零戦はまるで重力を無視したような不規則な動きを見せる。

鈴谷(レシプロ機であるハズなのに音速を軽く超えているような・・・)

早すぎる。あんなの捉えられない・・・

漣「・・・まるでファンネルみたいですなぁ」

鈴谷「ふぁんねる? 何かのブランド?」

漣「いえ、一般人には分からない世界ですので・・・」

鈴谷(ここに居る皆一般人じゃないけどね・・・艦娘だし)

赤城「・・・やりますね」

蒼龍「私も新技、考えないとなぁ」


飛龍「加賀さんは新しい技があったよね」

加賀「ええ・・・」

龍譲「え? 何? 何? 見せてー」

加賀「良いでしょう・・・」

加賀は甲板を左手に装着すると演習用の的に突っ込み、

甲板をぶっ刺した。的は爆散した。

赤城「なんです? 今の?」

加賀「甲板に電磁シールドのようなものを付けて頂きました」

龍譲「夕張やな・・・」

加賀「本来は、甲板前面にシールドを張って敵の内部に刺したら・・・」

加賀「甲板に搭載されている大量の小型艦載機の一斉射で・・・」

加賀「内側から敵を破壊する技です」

隼鷹「うわぁ・・・えげつねぇなぁ」

瑞鶴「まぁ・・・粗野な人にはぴったりじゃない?」

加賀「・・・貴女にもやってあげましょうか?」ハイライトオフ

瑞鶴「・・・やれるものならやってみなさいよ」ハイライトオフ

飛龍「この2人何時もこうだよね」

蒼龍「喧嘩するほどって奴でしょ」

翔鶴「本当に・・・妹がすいませんっ」ペコリ

龍譲「・・・!!!」

飛龍「龍譲どったの? 凄い顔して」

赤城「翔鶴さんが謝ったとき、胸がぷるんっと揺れました」

翔鶴「え////」

赤城「それを見て凹んだんでしょう」

龍譲「説明すなっ!! さらに凹むやないかっ!!」

翔鶴「あの・・・すいません」

秋月「翔鶴さんって存在自体がいやらしいですね!」

秋月(あまり気にしない方がいいですよ翔鶴さん!)

翔鶴「!!?」

蒼龍「胸なんて大きくても重たいだけだって」

龍譲「・・・・・・あ?」ハイライトオフ

赤城「むしろ駆逐艦なのに空母並に艦載機を出せる・・・」

赤城「貴女の方が凄いのだから・・・」

赤城「自信を持ちなさい」

加賀「そうよ。とても凄いことなんだから」

龍譲「空母やっ!! ウチ・・・軽空母や!!!」

瑞鳳「あの・・・私も・・・軽空母ですよ?」

赤城「え? 知ってますよ?」

加賀「ええ、瑞と言う字は見るとイラっとくるので覚えてます」

加賀「気をしっかり持ち、五航戦にならないように気をつけなさい」

瑞鳳「良かった。空母として認識されていて・・・」ホッ

龍譲「なぁ・・・ウチも空母やで? ねぇ?」

浜風「知ってますよ」

蒼龍「良かったじゃない。重巡の娘にも認識されていて」

浜風「あの、私・・・駆逐艦ですけど」

龍譲「なぁ、お前らどこで判断してる? そろそろキレるで」

瑞鶴「所で加賀さん? 何故イラっとくるのかしら? 教えてくれない?」

加賀「教えて欲しい? 言わなきゃ分からないのかしら?」

瑞鶴「ええ、頭が可笑しい人の考えってよく分からないので」

加賀「教えてあげます・・・実戦方式で演習でもしましょうか? 2人きりで」

瑞鶴「・・・別にいいけど? いいんですか? 入渠時間長いのに」

2人「「ふふっ・・・」」

鈴谷「皆、仲良いなぁ・・・」

飛龍「・・・え?」

鈴谷「向こうでは駆逐の子が練習してる・・・」

飛鷹「・・・じゃあ飛ばすわよ?」

吹雪「何時でもどうぞ」

放たれる無数の練習用の艦載機を吹雪は正確に打ち落とす。

鈴谷「うわぁ・・・凄いねぇ」

鈴谷「普通、あんな高度に居る敵に当てるのって難しくない?」

吹雪「そうですか? 目で見えているなら落とせますよ?」

鈴谷「何かコツでもあるの?」

吹雪「例えばですけど・・・飛んでいる敵機ですけど」

鈴谷「うん」

吹雪「あれを擬人化するんです。脳内で」

鈴谷「・・・うん?」

吹雪「今は中年のイケメンを妄想してました」

鈴谷「はぁ、そうなんですか」

吹雪「そして、撃ち出す弾も擬人化します。脳内で」

鈴谷「ハイ」

吹雪「今の妄想ですと弾は少年です」

吹雪「一見、無垢ですが実は獰猛な狼」

吹雪「自分より年上の男性を手ごまに・・・」

吹雪「最初は抵抗するものの・・・段々と・・・」グヘヘ

吹雪「実際にやってみせましょう」キリッ

そう言うと吹雪は最後の練習機に狙いを定める。

吹雪「撃ちますっ! ほら!! 」

吹雪「少年が・・・中年男性を目指して・・・」

吹雪「ここですか!? ここがいいんですか!?」

吹雪「ほらっ! 挿れちゃいますよ!? アッーーー!!!」

見事命中して練習機は爆散した。

吹雪「ね? 簡単でしょ?」

鈴谷「・・・うん・・・さっ・・・参考になったよ」

朝潮「彼女、何を言ってるか分からないですけど・・・」

朝潮が話しかけてきた。

朝潮「技術は確かです」

鈴谷「そうだね・・・」

実際、縦横無尽に飛び回る航空機を確実に、正確に落として見せた。

無駄弾も使わず、1発で1機づつ落としていた。

途中で直線上に3機が並ぶ瞬間に撃った時は1発で3機も仕留めた。

まさに神業だった。

まるで敵の動きを全て先読みしているかのように。

鈴谷「皆凄いね・・・ちょっと着いていけないレベルじゃん」

曙「そうかしら? すぐに追いつくと思うけど?」

鈴谷「どうしてそんなに強くなろうとするの?」

雷「戦うためよ」

鈴谷「雷・・・」

雷「戦って守るため」

鈴谷「・・・人間を?」

雷「それもあるわね。一応は」

電「電達が守りたい人は、この世に、ただ一人なのですよ」

鈴谷「・・・提督?」

暁「そうよ」

瑞鳳「敵を全部倒すには強くなるしかないからね」

鈴谷「敵って・・・深海棲艦だよね?」

この場の艦娘全員『・・・・・・』

まるで、深海棲艦だけが敵ではない。

そんな空気だった。

鈴谷「・・・みんな? どうしたの?」

電「殺すのは悲しいのです」

電「出来れば戦いたくない・・・」

電「でも、司令官さんに危害が及ぶ可能性がある以上は・・・」

電「殺すしかないのです。全て・・・」

長門「敵が深海棲艦だけなら良いんだがな・・・」

蒼龍「一つだけ言っておくよ」

赤城「敵とは・・・」

この場の艦娘全員『 提督に害を成すモノ全てだよ・・・ 』

鈴谷「・・・・・・っ」ゾクッ

見ると周りの娘は皆、じっと私を見ていた。

誰一人口を開かず、私を見ていた。

私の反応次第で何かしらの対処をする・・・

その為に、どう反応するか伺っている。

何かを試されている。

考えすぎかもしれないけど、そういう風にも感じた。

なんて答えて良いか分からなかった。

如月「もしもだけど・・・」

鈴谷「・・・何?」

如月「司令官が・・・突然殺されたとしたらどうする?」

鈴谷「・・・え?」

如月「貴女は・・・許せる?」

頭に過ぎったのは憲兵だった。

欲望を剥き出した気持ち悪い顔で体を求めてきたクズ共。

あいつ等が提督を殺す場面が、ふと脳裏に過ぎった。

提督が死ぬ。

考えてゾッとした。

嫌・・・嫌・・・嫌・・・・嫌だぁ・・・

まるで、世界が終わったかのような絶望。

そんな世界に生きていて意味があるのかと。

想像しただけで足が震えてきた。

如月「もう一度聞くわよ?」

如月「そんなことされて・・・」

如月「 許 せ る ?」ハイライトオフ

許せるか? 提督が殺されたとして許せる?

許せるワケがない。

――――絶対に。

鈴谷「・・・殺してやる」

如月「・・・・・・」

鈴谷「もし、そんなことになったら・・・」

鈴谷「ソイツを殺す!! 深海棲艦じゃなくても・・・」

鈴谷「例え相手が人間でもっ!!!」

如月「・・・ふふっ」ニコッ

如月が満足そうに笑った。

長門「確かに人を殺せば犯罪だ。許されるわけが無い」

長門「だが、だがだ・・・」

長門「提督が殺害される。もし、そんなことになったら・・・」

長門「私も他の者もソイツを地の果てまで追いかけて殺すだろう」

長門「道徳的にいけないことであってもだ・・・」

長門「それだけ許されないことなんだよ私達の中ではな・・・」

鈴谷「・・・・・・」

赤城「旧大戦時、味方ですら足を引っ張り合いました」

赤城「企業は海外に会社の利益の為に油田や採掘場が欲しい」

赤城「そうやって好き勝手に軍と手を組み・・・賄賂を送り」

赤城「利益を得たい一部の高官、軍部が・・・」

赤城「争うように次々と海外へ戦線を拡大させていきました」

赤城「やがて戦況は不利になっても・・・」

赤城「まだ自分だけの欲の為に好き勝手やる始末」

赤城「ただでさえ、大国相手に戦ったんです」

赤城「一時でも個人の欲を捨て、勝つために一丸となるべきだった」

赤城「でもね、出来ないんですよ人間って。高い地位にある程ね」

赤城「結局は自分の欲。そういう生き物ですから」

赤城「何時の時代も敵よりも・・・」

赤城「味方の方が面倒な敵だったりするものです」

赤城「だから恐いんです」

赤城「人のいざこざに提督が巻き込まれないか」

赤城「例えば内部の権力争いとかですね」

加賀「そういった最悪の事態に陥ったときに・・・」

加賀「提督に牙を向く全てを殲滅する力を求めているの」

長門「向けられた悪意を事前に摘む・・・」

長門「可能な限り、穏便にな」

長門「殺害・・・と言うのはな」

長門「それ以外の打つ手が、全て途絶えた時の最終手段だ」

長門「誰も好き好んで手を汚そうとは思っていない」

雷「そんなことをすれば司令官が悲しむもの・・・」

長門「その為には力が要る・・・もっとな」

長門「手を出せばタダじゃすまない・・・」

長門「そう思わせるだけの力が・・・」

翔鶴「一言で言えば抑止力ですね」

長門「私達はどのような事態でも・・・」

翔鶴「どんな相手でも・・・」

電「倒せる力を求めているのです」

朝潮「だからもっと強くならないと・・・」

鈴谷「・・・言いたいことは分かった」

鈴谷「多分ね・・・私も同じだよ」

鈴谷「ここに来て、半年も立ってないけど・・・」

鈴谷「提督のことが・・・好きなんだと思う」

鈴谷「あんなに私を見てくれて」

鈴谷「あんなに私を大事にしてくれて」

鈴谷「あんなに私を理解してくれようとする」

鈴谷「初めて会ったよ・・・あんな人」

鈴谷「あの優しい人が・・・」

鈴谷「酷い目に遭わされたら・・・」

鈴谷「それを実行した奴は絶対に許せない」

鈴谷「実行しようと考えているだけでも・・・」

鈴谷「鈴谷は許せないと思う」

自然とそんな風に言葉が口から出た。

そして気付いた。どれだけあの人に惹かれているか、

どれだけ提督が大好きなのか。

最初は絶対にアンタの思い通りになんかならない、

もう絶対に誰の命令にも従わない。

そんな風にも思ったのに・・・

何時の間にか私は提督のことが大好きになっていた。

そんな大好きな人が傷つき、倒れるのは

想像するだけでも苦痛だった。

何も恐れることは無い。

既に私は人間を殺そうとしたじゃないか。

当時の私の指揮官・・・黒提督を。

雷「その言葉を聞いて安心したわ」

長門「ああ、これで君も本当の意味でも私達の仲間だ」

皆、笑って拍手をする。

なんか照れくさかった。

鈴谷「でも・・・いいの?」

瑞鶴「何がよ」

鈴谷「・・・私が提督を貰っちゃっても」

加賀「・・・面白い冗談です」

長門「まぁ誰が選ばれても・・・その時は祝福するさ多分」

長門(多分、私は無理だがな・・・)

他の艦娘達「そうだよ。恨みっこ無しだよ。祝福するよ多分」

他の艦娘達(私は絶対無理だけど・・・)

鈴谷「私達は・・・家族で仲間で・・・」

鈴谷「恋敵だね・・・」

響「そうなるね」

翔鶴「・・・負けるつもりはありませんけどね」

全員『ふふっ・・・あははっ』ハイライトオフ

鈴谷(皆・・・頑張ってるんだ。私だって・・・)

それから頑張って、努力して、もっと強くなろうと思った。

もっと・・・もっと強く。

少なくても、今度は私のせいで撤退なんてしないように。

この時から私は皆と今までより仲良くなった。

だけど・・・だけど・・・

まだ私は完全には他者を信用出来なかった。

この人達は大丈夫。

今度の仲間は大丈夫。

そう信じているハズなのに・・・

心の奥底では、また裏切られるのではないかという・・・

小さな不安が取れずにいた。

大好きと自覚した提督に対しても・・・

鈴谷(本当に私って・・・嫌な女)

思った以上に黒提督の鎮守府での事が、

トラウマになっているようだった。

信じている、信じたい・・・

それでも、どこかで不安があったのだ。

私はもっと絶対的な安心が欲しかった。

投下完了。
沢山の感想ありがとうございます。
毎回、気持ち的には全員に返答したいのですが
書き続けることで答えようかなと・・・

>>ちょこちょこ大量

しんじゃう!!

また近いうち投下します。
次回で鈴谷のターン終わる予定です

それから・・・

私は実戦で勝利を重ね、

レベルも上がり、改装を受けて航巡になった。

提督「おめでとう、鈴谷。よく頑張ったな」

提督はまるで自分のことのように喜んでくれた。

その一言が嬉しかった。

その為に頑張ってきたと思えた。

本当に・・・この人が好き・・・大好き。

なのに不安が消えない。

心の奥底では、『信じていいの? 本当に?』

そう懸念し続ける自分が居た。

そして・・・

ある日の真夜中。

私は全ての不安を消すために決心する。

コンコンッ

提督「誰だ?」

鈴谷「まだ起きていたんだ」

提督「鈴谷か・・・おまえこそまだ起きてたのか」

鈴谷「・・・・・・」

提督「ここには慣れたか?」

鈴谷「・・・うん。みんな優しいよ」

提督「そうか・・・良かった」

鈴谷「・・・私をこのまま、ここに置いていていいの?」

提督「・・・鈴谷? どういう意味だ?」

鈴谷「私さ、前の鎮守府で黒提督を殺そうとした」

提督「・・・知っている」

鈴谷「失敗しちゃったけどね」

提督「・・・・・・」

鈴谷「提督はさ、夜曾野さんに言われたから私を気に掛けてくれたの?」

提督「・・・最初はそうだったかもな。でも今は違う」

提督「君の境遇を聞いて、力になりたいって思った」

提督「心から助けたいって思った・・・」

鈴谷「優しいね・・・提督は」

鈴谷「私はさ、もう何も信用出来なかった。人も艦娘も」

鈴谷「信じても裏切るから。酷いことするから。私を否定するから」

提督「・・・・・・」

鈴谷「でも・・・ここに来て・・・」

鈴谷「暖かさを知ったんだ。とても心地がいい・・・暖かさを」

提督「そう思ってくれるなら嬉しいよ」

鈴谷「でも恐いんだ。全部、全部、全部・・・」

鈴谷「なんかの失敗で消えちゃいそうで・・・」

鈴谷「信じてもまた裏切られるんじゃないかってさ」

鈴谷「今度、裏切られたら・・・」

鈴谷「私は多分、貴方を殺してしまうかもしれない」

鈴谷「こんなに良くしてくれた仲間を殺してしまうかもしれない」

提督「・・・・そんなことはないさ」

鈴谷「皆もさ・・・」

鈴谷「仲間だって言ってくれる一方で・・・」

鈴谷「本当は提督に言われたから・・・」

鈴谷「優しくしているだけなんじゃないかって・・・」

鈴谷「そうやって・・・心の底では誰も信用してない」

鈴谷「嫌な女だよね私」

鈴谷「そんな危険な娘を置いておける?」

鈴谷「だからさ・・・私を完全に貴方のモノにしてよ」

そう言うと鈴谷は服を脱ぎ始める。

提督「・・・おいっ!!」

鈴谷「私ね、色々酷いことされたけど」

鈴谷「女として大事なモノは守ったよ? そこまで奪われたら屈辱だから」

提督「やめなさい・・・」

鈴谷「貴方だったらいいと思ったの」

鈴谷「私を滅茶苦茶にしてよ。悪いこと全部消してよ・・・」

鈴谷「そうしたら変われるから・・・」

提督は自分の上着を脱ぐと私に被せた。

鈴谷「私のことは抱けない?」

鈴谷(また私は失敗したのかな・・・)

鈴谷(私、馬鹿だから・・・)

鈴谷(もう・・・どうしていいかワカラナイや)

提督「自分の体はもっと大事にしろ・・・女の子なんだから」

鈴谷「覚悟して来たんだけどな・・・」

提督「そんなに震えてか?」

そう言われて気がついた。体が震えていることに。

鈴谷「でも、そうでもしないとっ!!」

鈴谷「私はもう裏切られない、そんな絶対的確信が欲しいの!!」

鈴谷「そうじゃないと怖いんだよ・・・」

鈴谷「ようやく楽しいって思えるようになったのにっ!!」

鈴谷「また突然、全部消えちゃう気がして・・・」

提督「もう誰も鈴谷を裏切らない!! 俺も、皆も!!!!」

鈴谷「・・・ありがとう。でも信用出来ないんだ。人なんて内面は分からないから」

提督「鈴谷っ!!!」ギュー

鈴谷「・・・え? 提督?」

鈴谷(抱きしめられてる・・・///)

提督「過去にどんな酷いことがあったかは知ってる」

提督「辛かっただろう、助けて欲しかっただろう・・・」

提督「でも、今はお前は俺の艦隊の艦娘で、大事な部下だ」

提督「オマエは俺が絶対守ってあげるから・・・」

提督「もう、二度とあんなことにはならないから・・・」

提督「絶対に裏切らない。絶対に・・・」

提督「皆だって、俺に言われたからじゃない、お前を認めてるんだよ」

提督「同じ艦隊の仲間だって、友達だって、家族だって」

鈴谷「家族か。前にも言ってくれたよね・・・」

提督「この艦隊の皆は家族だ。共に生活して、共に戦っていく・・・家族だ」

提督「ここでは、もう誰もお前に酷いことはしない」

鈴谷「今度は・・・本当に信じていいのかな?・・・」グスッ

提督「ああ、信じろ・・・信じてくれ」

提督「信じてくれたこと、後悔はさせないよ。絶対に」

提督「悲しい過去は変えられないけど・・・」

提督「これから、いくらでも楽しい未来は作れるんだ」

提督「皆と、これから作っていこう? 楽しいって思える未来をさ」

鈴谷「・・・提督」

提督「それでも・・・もし俺が裏切ったなら・・・」

提督「そう、少しでも感じたなら、その時は俺を撃てばいい」

鈴谷「・・・分かった」

鈴谷「その代わり、もし逆に私が皆を・・・」

鈴谷「提督を裏切ったら・・・提督が私を撃って・・・殺して」

提督「それは・・・・・・」

鈴谷「・・・できない?」

提督「当たり前だろう」

鈴谷「これは契約だよ。そうじゃないと私は前に進めないから・・・」

提督「・・・分かった。約束する」

提督「そして、そんなことに絶対ならないことも約束しよう」

言いたい事を全部ぶちまけたら心の奥底にあった不安は、

何時の間にか綺麗さっぱり消えていた。

鈴谷「ありがとう。改めてよろしくね。提督」

提督「ああ、よろしくな。鈴谷」

それから今まで溜まっていたモノを吐き出すように泣いた。

心に重く圧し掛かっていたモノが消えていく。

これで、ようやく全ての枷から開放された気分だった。

涙で滲む視線の先に・・・

あの時、私を庇って沈んだ娘が見えた。

鈴谷(ごめんね。私は・・・もう大丈夫だから・・・)

今まで悪夢にしか現れなかった彼女が私に向かい微笑んだ。

―――良かったね。これで私も安心して皆の所に行けるかな。

そう言われた気がした。

彼女は死んだ後も私を・・・そう思うと涙が止まらなかったが、

とてもとても優しい気持ちになれた。

言いたい事は山ほどあった。謝りたかった。

でも自然と頭に浮かんだ言葉は感謝の言葉だった。

鈴谷(本当にありがとう・・・)

彼女はとても満足そうに優しく笑いながら静かに消えていった。

まるでもう心残りはないとばかりに。

鈴谷(もう大丈夫。私は・・・前に進むよ。貴女の分まで・・・)

提督は優しく私を抱きしめて、泣き止むまで撫でてくれた。

そして現在・・・

鈴谷「色々あったよね・・・提督」

優しく、寝ている提督の頬にキスをする。

鈴谷(私は提督が大好きだよ。本当に大好き)

鈴谷(私だけじゃない、皆、提督が大好き)

鈴谷(・・・それこそ狂ってしまうくらいに)

鈴谷(本当は提督に私を選んで欲しい・・・私を・・・)

鈴谷(でもね・・・誰か一人を選んだら・・・)

鈴谷(選ばれなかった他の娘はきっと・・・堕ちると思う)

鈴谷(深い・・・深い・・・闇に・・・)

実際の所、過去何度か負の感情に飲まれそうな艦娘は居た。

だが、陥った本人も、提督も、

無自覚にそれを回避していた為、最悪の事態は免れていた。

提督は常に正しくあろうとした。

それは既に自分自身も忘れてしまった幼い頃の父と母との約束。

父と母が大好きだった幼い提督は、

両親が仕事で家を長期開ける事に不満を抱き、泣いて駄々をこねた。

幼い提督は泣けば両親が家に居てくれると思ったのだろう。

泣きじゃくる我が子に困った両親は約束した。

『正しく、良い子にしてれば、すぐ帰ってくるから』

それを聞いて、提督は頑張った。ずっとずっと。

結局、両親は帰らなかった。

それでも頑張った。ずっとずっとずっと・・・

元帥に引き取られ、そんな約束はすっかり忘れてしまっても、

無意識に正しくあろうとした。それが当たり前のこととして。

やがて、それは彼の人格となり、

本人も無自覚のまま、誰が見ても正しいと思う

模範的すぎる好青年となった。

ある種、彼もまたどこか歪であったのだ。

また、提督は軍人の父と艦娘の母の間に出来た子供であった。

血の半分が艦娘のハーフ。それが理由か定かではないが、

無自覚ながら通常の人間よりも艦娘に対して親近感が強かった。

まるで妹や自身の娘のように心から彼女達を愛していた。

さらに艦娘達からしても、提督は何か・・・

安心出来るような親しみやすい感覚があった。

まるで同族のように。

そんな提督に純粋に愛される艦娘達。

誰だって向けられる無垢な好意を悪く思う者は居ない。

ただの兵器としてではなく、

一人の女の子として、人間として見てくれる優しい人。

それが恋愛感情に変わるまで、そう時間は掛からなかった。

純粋な愛であればある程に艦娘達の恋愛感情は高くなり、

既にその感情は一般のそれとは比べられない領域にあった。

愛が強ければ強い程に裏切られたと、

一度でも思えば負の感情は大きくなる。

愛情の分だけ反転した憎悪に変わる。

もしも・・・提督が誰か一人を選んだ場合、

その負の感情は提督が選んだ、

ただ一人の娘に向けられることになるだろう。

深海棲艦と艦娘の類似点等を理由に、

沈んだ艦娘が深海棲艦化すると言う噂があった。

悲しみや、憎しみが限界を超えた時・・・堕ちると。

あくまで噂だが・・・でも、もしも・・・

もしも事実ならば・・・

きっと選ばれなかった娘達は堕ちる。

それも選ばれた一人を除いて全員が・・・

それ程までに提督は愛されているのだ。

ただでさえ、各々が通常の艦娘のセオリーから外れた

非常識な強さを身につけてる現状で、

もしも噂どおり深海棲艦になったら・・・

鈴谷(この国はどうなるのだろうね?)

艦娘である今の状態でも他の同型の娘を

遥かに凌駕しているのだ。

姫級と対峙した際も、恐ろしい相手であるハズの姫級が

一方的に嬲られて、恐怖と絶望の表情を見せ・・・

こんなことはありえないと否定し、叫びながら沈んでいった。

そんな仲間達が全て深海棲艦と化したら・・・

この国は恐らく滅ぶことになるだろう。

鈴谷(そうなるって分かっても、皆・・・)

鈴谷(提督、貴方に自分が選ばれたいんだよ?)

すやすやと寝息を立てる提督。

鈴谷(でも、提督はそんなこと知りもしないだろうけどね)

鈴谷「・・・この朴念仁」

そう言ってもう一度優しくキスをした。今度は口に。

鈴谷「それじゃあ出張権限を行使しますか」

提督のベッドに潜り込む。

提督は朝に弱いので、自分の方が早く起きるのは確実。

仮に提督が早く起きたとしても、

夜中にトイレに行って、寝ぼけて間違えたとでも言えば

なんとかなるだろう。

鈴谷(折角のチャンスなんだから堪能しないとねぇ)

鈴谷(提督・・・今・・・私、凄い幸せだよ?)

鈴谷(私を救ってくれてありがとう・・・)

鈴谷(これからもっと・・・)

鈴谷(楽しいって思える未来を作っていかないとね?)

布団の中で提督に抱きつく。

大きな背中。とても愛おしく感じた。

鈴谷(おやすみ。提督)

私はとても安心して眠ることが出来た。

投下完了。
感想何時もありがとうございます。
見ていると頑張ろうって思います。本当にありがとう。

ようやく鈴谷編終わった。長々すんませんね。
当初のプロット版から書き足し過ぎて凄い伸びちゃった!

このスレだけで終わらす予定がボリューム付けすぎて
2スレ目まで行きそうで・・・恐い・・・

ちょっと仕事の関係で5月半ばまで忙しいので
投稿頻度は遅くなるかもしれません。
また近いうちに投下しますね。(5日以内くらい)


基本的に安価とかはやるつもりはありませんが、
まだ出てない子で秘書やって欲しい娘が居たらさり気なく
書いておいて貰えると、シーンが浮かべば書き足すかも。

※扱いが一般的な常識と感性から外れる可能性もございます

長々すいません。
おやすみなさい。

俺は陸軍将校の大倉井(おおぐらいだ)

今日は久しぶりの休日。

生きがいでもある大食いを楽しむ為にこの街に来た。

入ったのはラーメン店。

最近オープンしたばかりにも関わらず、

絶品と評価がうなぎ登りの店だ。

『特盛ラーメン5杯全部食べきったら無料!賞金5万円』

※残した場合はお品代を頂きます(時価)

今回はコレを挑戦しよう。

大食いこそ・・・我が生きがい・・・

こんな時代だからこそ、平和を守る軍の仕事に誇りはある。

だが、軍に入らなければ、フードファイターとして生きていただろう。

大倉井「店主、コイツに挑戦したいのだが・・・」

店主「・・・ほう?」

強面の店主の目がギラリと光る。

店主「いいのかい? コイツは・・・バケモノだぜ?」

大倉井「・・・望む所だ」

常連達『おい・・・アレ』『ああ、久しぶりの挑戦者だ』

店内がざわめく。・・・この感じが心地良い。

皆が俺に注目している。

また伝説を生んでしまうのか。

ふふふ・・・悪くない。

その時だった・・・

???「すいません、これを頂けますか?」

店主「え? お嬢ちゃんも?」

???「はい。お願いします」

店主「辞めて置いた方がいい・・・女の子が食べられる量じゃない」

???「無理でしたら御代は払いますよ」

店主「・・・後悔しても知らんぞ」

常連『まじかよ・・・』『あんな娘が?』

・・・なんだあの少女は?

俺に集まっていた注目を・・・大食いを舐めているのか?

しかし、彼女の外見はどこかで見たような・・・

どうせテレビか何かだろう。

大倉井「お嬢ちゃん、辞めておきな」

???「はい?」

大倉井「アンタには荷が重過ぎる」

???「いえ、おかまいなく」

すかした顔しやがって・・・

まぁいい、すぐに俺に注目が集まる。

常連達『やべぇ・・・対決だ』『大食い対決だ!』

暫くすると店主が品を持ってきた。

店主「お待たせしました」コトッ コトッ

バケツや洗面器のような巨大な器がそこにはあった。

量が多いのは麺とスープだけではない。

具もチャーシューと野菜がこれでもかと言うくらいの大量山盛り。

まるで、そびえ立つ山。食の大山がそこにはあった。

店主「おあがりよっ!」

???「うわぁ・・・これ全部食べていいんですか!?」

少女は目をキラキラさせて喜んでいる。

???「いただきますっ!」

とてもこんな娘が食べきれる量ではない。

戦う前から勝敗が付いているようなものだが関係ない。

どんな相手でも全力で挑む。

大倉井「・・・ズルズル」

一気に食い始める。

旨い。旨すぎる。

そう、まるで風が語りかけてくるようだ・・・

量も一級なら、味も超一級だった。

だが、今はそんなことはどうでもいい。

どんどん胃に流し込む。

常連『すげぇっ!!もう1杯目を完食したぞ!?』

ふふふ・・・そうだ・・・もっと注目しろ。

今日、この店の歴史に俺の名前が残るのだ。

ふと少女の方を見る。

???「・・・チュルチュル」

大倉井(・・・暢気なもんだ)

そんな亀みたいなペースじゃ勝てないぜ?

???「これは・・・」

???「醤油の味がしっかり出ています」

???「魚介ベースでしょうか?・・・美味しい」

???「油も癖がなく、さっぱりしているのも食べやすいです」

???「高い次元で食材がまとまっていますね・・・」

???「先ほどから手が止まりませんよ」

???「店主さん、この麺は自家製ですか?」

店主「ああ、そうだが・・・」

???「とても美味しいです」

???「良い太さです。麺とスープがよく馴染む・・・」

???「ここまで調整して合わせるには苦労されたのでは?」

店主「ここまで来るのに10年掛かったよ。今年からようやく自分の店を持てたんだ」

大倉井(ケッ 話してる余裕なんてあるのかよ?)

常連『すげぇ・・・もう3杯目だ!!』『なんて速度・・・』

???「私の方も次を頂けますか?」

店主「ああ、どうぞ」コトッ

それから黙々と食べ続け・・・

4杯目半ばに差し掛かった頃である。

大倉井(クソっ! なんてラーメンだ・・・)

ペースが落ちてきた。

食べても食べても減りやしない。

今まで、ここまでの怪物に会ったことはない。

腹は既に満腹。もう限界と体が悲鳴をあげる。

横を見ると、少女は3杯目を平らげて4杯目を貰っていた。

不味い・・・このままでは・・・負けるっ!!

無理やり口に詰め込む。熱い。苦しい。

だが・・・これが戦いだ。フードバトルだ。

この苦しみの果てに栄光がある。

負けるか・・・負けるか・・・

???「店主、5杯目を頂けますか?」

なん・・・だと・・・・?

あの小娘・・・俺より先に・・・!!

クソっ!! クソっ!!! クソっ!!!!

無理やり口に詰め込む。今だけは耐えろ。俺の体。

こんな小娘に負けては・・・プライドがズタズタだ・・・

大倉井(ダメだ・・・もう・・・・ウプッ・・・)

意識が朦朧としてきた。

店主「驚いたよお嬢ちゃん。まさか全部平らげちまうとは・・・」

常連達『おおおおっ!!!』パチパチッ

大倉井「な・・・に・・・?」

何時の間に!?

負けた!? 俺が!? こんな小娘に!?

せめて完食しなければ恥だ・・・後少し・・・うっ

大倉井「うぉぉぉぉぉっ!!!」

常連「あれはっ!!?」

常連2「知っているのか!?」

常連「ああ、あれこそは二箸流!!」

常連2「何!? あの2つの箸を自在に操るあの技か!?」

普段は封印している技を開放し、4杯目を食べ終える。

大倉井「店主、最後の・・・5杯目を・・・・」

明らかに無理だ。店主も困った顔をしている。

だが・・・引くわけには・・・・

その時、少女が声を掛けてきた。

???「やめた方がいいですよ」

???「いえ、やめてください」

大倉井「何? お前に言われる筋合いは・・・」

???「その状態じゃ食べきるなんて無理でしょう」

大倉井「・・・やって見なければ分からんっ!!邪魔をするな!!」

???「食べれもしないのに食材を無駄にする気ですか?」

???「それは食への冒涜です!!」

大倉井「・・・なんだとぉ!?」

この俺が? 食べることが生きがいの俺が?

食を冒涜するだと!? 舐めたことを・・・・っ!!

???「食事とは、それを作った人、食材になった命・・・」

???「それに感謝することを忘れてはいけません」

???「あなた、言いましたか?」

大倉井「何をだ・・・」

???「いただきますってですよ」

大倉井「・・・・!!!」

???「それにちゃんと味わってます?」

頭を殴られたような衝撃を受けた。

過去に師匠に言われたことを思い出した。

大倉井「何故です!師匠!!何故・・・」

師匠「・・・・・・」

大倉井「何故、私に奥義を授けて下さらぬのですか!」

師匠「分からんか?」

大倉井「私は常に戦い、勝利してきました!」

大倉井「私に何が足らないと言うのですか!?」

大倉井「どうか、仰ってください、お願いします」

師匠「・・・奥義など、そもそもないのだ」

師匠「食すことはどういうことか・・・」

師匠「それを知った時、お前に足りない物が見えるであろう」

師匠「それこそがお前が求める奥義なのかもしれん」

大倉井「待ってください!師匠!!師匠ぉぉぉぉーーーー!!!!」

そうだ・・・食事とは本来・・・・

作ってくれた人に感謝し、味わい、それを楽しむもの・・・

そんな一番大事なことを忘れて居たなんて・・・

師匠が言いたかったことがようやく分かった気がした。

師匠、俺は負けましたよ。

こんな小娘に完全に負けてしまいました。

大倉井「・・・店主、俺の負けだ」

その宣言の後、

店内は勝負を見守っていた客達の歓声で包まれた。

負けたが、大切なモノを取り戻せた気がする。

心は穏やかで、とても気持ちが良かった。

???「店主、別途で特製とんこつチャーシュー餃子セットください」

全員『まだ食うのかよ・・・・』

???「ふぅ・・・美味しかった」

???「店主さん、お会計お願いします」

店主「いや、いらん」

???「え? でも最後のは御代が出るのでは?」

店主「良いモノを見せてもらった・・・」

店主「作る側としては嬉しいものだよ」

店主「味わって美味しいって食べてもらうのはね」

店主「私も大切なことを再認識させられたよ」

???「・・・すいません。賞金まで頂いてしまって」

店主「最後に・・・アンタ、名前は?」

赤城「・・・赤城」

店主「え・・・? まさか・・・舞鶴の?」

赤城「そうですけど・・・?」

店主「貴女様が『舞鶴の聖食神・赤城』・・・?」

赤城「恥ずかしながら一部で、そう呼ばれてますね」

店主「あのっ!! お願いします!!サインをください!!」

店主「あなたのサインがある店は繁盛すると噂がっ!!」

赤城「ええ、それは構いませんが・・・」

店主「ありがとうございますっ!! ありがとうございますっ!!」

常連「まさか・・・あのお方が・・・・」

常連2「知ってるのか!?」

常連「聞いたことがある・・・」

常連「ごく稀に出現する伝説のフードファイターの噂を・・・」

常連「まさか・・・直に見ることが出来るとは・・・」

常連3「惚れそうになるくらい美人だなぁ」

常連「なんでも結婚していて人妻だそうだ」

常連2「旦那も苦労しそうだなぁ」

赤城「ではご馳走様でした」

ガチャ・・・バタン

大倉井(舞鶴・・・?)

大倉井(まさか・・・)

大倉井「店主、金はここに置いておくぞ!」

店主「はい、毎度」

赤城(そろそろ鎮守府に戻らないと・・・)

大倉井「待ってくれ!!」

赤城「はい?」

喫茶店

赤城「頂きます」

大倉井「よく食べますね」

大倉井「まずは、知らなかったとはいえ、数々の無礼をお許しください」

赤城「ご馳走して貰ってあれなんですが・・・」

赤城「ナンパだったりします?」

赤城「私には夫(提督)が居るので・・・」

大倉井「いや、そうじゃありません」

大倉井「それに私は既婚者です」

大倉井「妻も子も犬も猫もいる」

赤城「では・・・?」

大倉井「貴女が艦娘であることに気付き、舞鶴所属だからです」

赤城「はい、そうですけど・・・それが?」

大倉井「提督殿はお元気ですか?」

赤城「ウチの提督をご存知で? 失礼ですが・・・」

大倉井「すいません、名乗るのが遅くなりました」

大倉井「私は、陸軍将校の大倉井と申します」

赤城「陸軍の方ですか?」

大倉井「以前、物資輸送の任に付いていました所・・・」

大倉井「海上で深海棲艦に襲われましてね・・・」

大倉井「陸と海は・・・その・・・仲が悪いですから・・・」

大倉井「上層部は海に助けを要請するのを渋ったんです」

大倉井「現場では多くの者が死ぬ瀬戸際だと言うのに・・・」

大倉井「そのような事情もあり・・・」

大倉井「海の方も初動が遅れていたと聞きます」

大倉井「そんな時、あなた方の提督が指揮する艦隊に助けられたのです」

大倉井「確か・・・長門。彼女だったかと」

大倉井「我々に飛び火するのに気を使ってくれたのか・・・」

大倉井「彼女は火器を使わず素手で深海棲艦を・・・」

大倉井「大きなハンデを追ったにも関わらず敵を殲滅・・・」

赤城(ああ、確か長門さんが格闘マンガにハマってた時期があったような・・・)

大倉井「普段、海を快く思ってなかった我々も思わず歓声をあげてしまうくらいでした」

大倉井「助けられた後、提督殿と話をする機会があったので聞いたのです」

大倉井「何故、独断専行してまで我々を助けたのかと・・・」

大倉井「なんて答えたと思います?」

赤城「夫はなんと・・・?」

大倉井「『同じ人間同士、それも同じ国の人間を助けるのに理由はいりますか?』と」

大倉井「普段、海だ陸だと悪口を言ってた自分が酷く矮小に感じました」

大倉井「貴女の提督が決断してくださらなければ、私も含め・・・」

大倉井「多くの者は生きていなかったでしょう」

大倉井「陸のあきつ丸、まるゆは戦闘にはあまり向きませんし」

大倉井「ちょうど、娘が生まれた時期でした」

大倉井「提督殿にはいくら感謝してもしきれません・・・」

大倉井「何度か個人的にお礼を言いたいと申し出たのですが・・・」

大倉井「当然のことをしただけだから良い、気にしないで欲しいと」

大倉井「中々、お礼を言う機会を頂けませんでした」

赤城「・・・そうだったんですか」

大倉井「是非、提督にお伝えください」

大倉井「あの時、助けられたものは皆、貴方に感謝していると」

大倉井「同じ日本人として誇りに思うと・・・」

大倉井「もし、何か困ったことがあればここに連絡をください」スッ

赤城「これは・・・?」

大倉井「私の連絡先です」

大倉井「もし提督殿に何かあった場合、その時は全力でお助けさせて欲しいと」

大倉井「伝えて欲しいのです」

大倉井「一度は無くした筈の命・・・提督殿の為なら・・・」

大倉井「大げさではありますが、あの当時助かった者は皆、そう申しております」

大倉井「上がプライドの為に見捨てようとした我々に手を差し伸べてくれたのは・・・」

大倉井「陸ではなく、海の提督殿なのですから・・・」

大倉井「どうか、よろしくお伝えください」

赤城「分かりました。夫にはそう伝えます」

大倉井(しかし、提督殿は赤城さんと結婚していたのか)

大倉井(祝いの品でも送るべきだったか)

大倉井(あの人のことだ、まるゆ、あきつ丸も大事にしてくれているだろうな)

赤城「では、私は新幹線の時間がありますのでこれで・・・」

そうして赤城は大倉井と別れて帰路についた。

赤城(思わぬ収穫がありましたね・・・)ピッ

赤城「もしもし?」

青葉『赤城さん?どうでした?』

赤城「ええ・・・政府高官の実住所は全て間違いないみたいです」

赤城「調べるには骨が折れましたけどね」

赤城「家族構成のデータも予定通りに・・・」

青葉『ありがとうございます』

赤城「出来れば・・・使う日が来て欲しくはないわね」

青葉『そうですね・・・でも・・・』

青葉『悪意から司令官と我々を守るには・・・』

青葉『保険は多い方がいいです』

赤城「カードは一枚でも多く・・・ね」

青葉『川内さん、加賀さんも成功したようです』

赤城「通信施設でしたか・・・侵入に成功しましたか」

青葉『ええ、外部から操作出来るように・・・細工を・・・』

赤城「では、2人と合流して鎮守府に戻りますね」

赤城「夫・・・提督はどうです?」

青葉『・・・今なんかイラっとすること言い掛けませんでした?』

赤城「・・・気のせいよ?」

青葉『青葉の司令官でしたら、今日の夕方くらいには戻るんじゃないですかね』

赤城「それと思わぬ収穫が。陸にパイプが出来るかもしれません」

青葉『え? 本当ですか!?』

青葉『手間が少し省けましたねぇ』

赤城「詳しくは帰還後に」

青葉『この回線でしたら盗聴の危険性はないはずですが・・・』

青葉『そうですね、帰還後に話しましょう』

赤城「では・・・」

青葉『ついでにお土産買ってきてくださいね?』ピッ プー プー

赤城「さて・・・皆さんと合流して帰りましょう」

赤城「駅弁何個食べようかしら・・・」

赤城、加賀、川内の3人は合流し、提督より早く鎮守府への帰路についた。

一方・・・鎮守府では・・・

執務室の前に長蛇の列が出来ていた。

金剛「提督ぅ・・・早く帰ってくるデース」

大淀「提督代理、こちらの書類にサインを・・・」

金剛「オーケー・・・ってなんですかコレは!!」

大淀「今週の任務ですが何か?」

金剛「解体任務が150隻とかダメに決まってるでショ!!?」

大淀「・・・チッ」

金剛「・・・まずは貴女から解体してあげましょうか?」ハイライトオフ

大淀「・・・・・・」ハイライトオフ

霧島「落ち着いてくださいお姉さま」

金剛「・・・分かってマス」

霧島「所で私のメガネを知りませんか?」

不知火「額にかかってますよ」

黒潮「・・・めがね~めがね~って奴やな」

金剛「霧島も落ち着くデース!!」

浜風「あの・・・もう少し詰めてもらえません?」

陽炎「無理言わないでよ。そもそも3人掛けのソファよコレ」

金剛「なんでこんなに皆、執務室に集まってるんデス?」

北上「ここに居ると提督を感じられるからね」

大井(提督・・・誰かにちょっかい出されてないかしら)

大井(悪い虫に・・・虫は・・・害虫は消さないと・・・)ハイライトオフ

北上「どうしたの? 大井っち?」

大井「なんでもないわ北上さんっ♪」

金剛「もう! 部屋に人居すぎデース!」

陸奥「だから順番待ちにして交互に来ているんでしょうに」

青葉「はい、30分立ちました。交代の時間です」

浜風「もうですか!?」

不知火「・・・チッ」

陽炎「ハイハイ・・・変わるわよ。ほら出るわよ皆」ゾロゾロ

青葉「はい、次の方どうぞー」

霧島「提督が居ないだけで、ここまで辛いとは・・・」

卯月「今日の出撃って予定表以外の娘ってどうなってるぴょん?」

金剛「え? 待機にしてますケド・・・?」

卯月「なんかさっき、榛名が出撃してたぴょん」

金剛(あの娘・・・また・・・)

霧島「また無断出撃ですか・・・気持ちは分かりますが・・・」

青葉「ケッコンまで、もう少しですからね榛名さん」

天龍「すぐ連れ戻すか?」

金剛「・・・好きにさせてあげましょウ」

天龍「・・・いいのか?」

金剛は自分で発言しておいて、自らの口から出た言葉にギョッとなった。

海域に一人で出て、無策に戦闘を行うことは危険この上ない。

一人で多数と戦うのには常に危険が付きまとう。

本来なら、そのような事態は言語道断であるし、すぐに援軍を出すべきだろう。

仲間である上に姉妹なのだ。大切な妹。

なのに、何故か自然に助けは出さなくても良いと思ってしまった。

それどころか、そのまま沈んでくれればと心のどこかで思ってしまった。

榛名は自分の可愛い妹なのに。

それなのに、一瞬とは言え、どこかで死を望んでしまった。

金剛は榛名を無意識に恐れていた。

どんどん強くなり、自分に追いついてくることを・・・

知らないうちに、とても恐れていたのだ。

もしも、自分と同じレベルまで来たら?

提督は私を見てくれるだろうか?

今までみたいに私を自分の代理のように仕事を任せてくれるだろうか?

妹の榛名はとても可愛い。

気が利いて、優秀で・・・

女の子としても、とても魅力的だ。

もうしかしたら・・・

提督は榛名を重宝するようになるかもしれない。

恐かった。とても恐かった。

自分が居る場所を妹に取られてしまう気がした。

その不安は自分でも嫌悪するような悪意となり、

ごく自然に妹の死を望んでしまった。

そんなことを考えてしまった自分が、なにより一番恐ろしかった。

山城「どうしたの? 顔が変よ?」

金剛「なんでもありませんヨ?」

山城「・・・・?」

山城は不思議に思った。

何時もなら『顔が変ってどういうことデースっ!?』と叫ぶのに。

一体どうしたと言うのだろう。

何か金剛に違和感を感じたが、すぐにそれも消えた。

山城(・・・気のせいかしら?)

睦月「なんか島風ちゃんと夕張さん、明石さんも出撃してるみたいです」

金剛「全く・・・皆好き勝手やってくれマスね」


愛宕「提督の枕を抱きしめながら言っても説得力ないと思うわよ」

扶桑「そうです。そろそろ交代の時間です。提督の枕をこちらへ・・・」

金剛「後1分! 後1分だけ!! お願いしマース!」

扶桑「ダメです。時間は守らないと・・・」ガシッ

金剛「ノォッーーーーーー!!!」

山城(やっぱり何時もの金剛・・・よね?)

曙「早く・・・帰ってきなさいよ・・・糞提督」

荒潮「あらぁ? 曙ちゃん、提督のこと嫌いなんじゃなかったの?」

朧「何時も糞提督って言ってるし」

潮(改2)「提督を悪く言うのはダメだよ・・・」

潮「・・・ダメだよ・・・・絶対・・・絶対」ハイライトオフ

曙「はぁ!? 誰が嫌いなんて言ったのよ!!」

漣「何時も言ってるじゃない。クソだクソだって」

曙「それは・・・その・・・」

荒潮「・・・じゃあ・・・好きなの?」

曙「アンタ達には関係ないでしょ!! ///」

朧「曙・・・凄い顔が真っ赤」

漣「それだけで答え分かるよねw ツンデレ乙」

曙「そうよ!! 悪い!? 私は提督が大好きよ!! 文句ある!?」

漣「知ってた」

潮「じゃあ・・・糞提督って呼ぶの止めてよ・・・」

曙「『く』にの為より、貴方の『そ』ばで・・・」

曙「提督の為だけに戦いたい・・・」

曙「略してクソ提督よ!!文句あんの!?」

漣「知らなかったそんなの・・・」

朧「無理があるよ」

青葉「もう許してあげましょうよ。彼女、半泣きじゃないですか」

曙「泣いてないし!!」グスッ

漣「からかうと面白いからつい・・・」

曙(この呼び方は私と提督の絆だから・・・)

曙(今更変えられるワケないじゃない)

金剛「本当に早く帰って来てヨ・・・提督ぅ・・・」

金剛(じゃないと私は正気で・・・いラレナイデェス・・・)

投下完了。

何時も何時も感想をありがとうございます。
ちょっと今忙しいので頻度は遅くなりそうですが、
なるべく時間が開かないように投下したいですね(希望)


浜風ちゃんは秘書の予定あったけど
那珂ちゃんと愛宕さんは書けそうなら書いてみます。


また3~4日以内に投下します。

はわわ・・・このままだと2スレ目いってしまうのです・・・(震えながら)

海底のどこか

ヲ級「まだ神との邂逅は叶いませんか」

リ級「皆、総出で探しております」

チ級「ですが、榛名様を見つけても・・・」

リ級「別の固体であったりと中々・・・」

ロ級「もう少し時間は掛かるかと・・・」

ヲ級「そうですか」

イ級「かと言ってあまり鎮守府に近づくと・・・」

リ級「あの変な生き物に襲われる可能性も出てきます」

その生物はかつて比叡のカレーから誕生した特殊生命体であった。

稀に出現しては深海棲艦を喰らう。

体の殆どが水分で構成されているスライム状の生き物で、

火器の攻撃を受け付けない。深海棲艦からしてみれば

運悪く遭遇すれば死を意味する悪魔のような存在だった。

ヲ級「なんとか、どこかの海域へ出ている所で接触したいのですが・・・」

リ級「そうですね教祖様」

ヲ級「地道に探すしかないようですね」

ヌ級「教祖様、大変でございます!!」

チ級「何事だ騒々しい」

ヌ級「天使榛名様を発見しました!!」

信者達『おおっ!!』

ヌ級「しかし、南方棲鬼様が・・・強襲をかける模様!!」

リ級「なん・・・だと・・・?」

ヌ級「南方艦隊が第四艦隊まで全て出ているようです」

ヲ級「・・・何故?」

ヲ級「どうして無駄死にをするのですか?」

ヲ級「・・・勝てるわけ・・・ないじゃないですか」

とある海域・・・


榛名「敵・・・敵は・・・敵・・・」

榛名「ください・・・経験値をください」ウツロナメ

榛名「もっと戦わないと・・・モっと・・・もっト・・・」


脳内に自分が夢見る光景が浮かぶ。

提督「ええ!? 榛名はもう、レベル99になったのかい?」

榛名「はい! 頑張りました」

提督「全く・・・ 勝手に出撃して・・・」

榛名「すいません・・・でも・・・」

提督「いや、いい・・・」

提督「・・・榛名」

榛名「はい?」

提督「これを受け取って欲しい」スッ

榛名「え・・・? 箱が2つ?」

提督「ああ、一つはカッコカリの指輪だ」

提督「これからも更なる成長と活躍を期待する」

榛名「あのっ・・・もう一つは?」

提督「結婚指輪だよ」



榛名「え・・・え?」

提督「上官と部下じゃなく・・・」

提督「一人の女性として・・・」

提督「俺の傍に居てくれないか・・・」

提督「結婚しよう榛名」

榛名「・・・・・・本当にいいんですか?」

榛名「榛名でいいんですか?」ナミダメ

榛名「私・・・醜い女です」

榛名「嫉妬しますよ?」

提督「ああ、それだけ愛されているってことだ・・・」

提督「むしろ幸せじゃないか」

榛名「提督を縛りますよ? 他の女の子に向かないように・・・」

提督「君以外なんて・・・見えないよ」

榛名「この鎮守府には可愛い子が沢山います」

榛名「・・・本当に・・・本当に榛名で・・・」

提督「・・・っ」チュッ

榛名「!!!?」

提督「これが答えだ」


榛名「口付け・・・」

提督「・・・もう一度言う。結婚しよう」

榛名「はい・・・」

榛名「あの・・・?」

提督「なんだい?」

榛名「もう一度キスをしてもいいですか?」

提督「ああ、何度だって・・・」チュッ

榛名「今度は私から・・・」チュッ

それはもうすぐ現実になるかもしれない。

あるかもしれない未来。

そうなることを望んだ世界。

そこへ行くにはどうしても限界値を超えなければならなかった。

早くカッコカリをしないと・・・

それがその先へ進む為の唯一の鍵になるのだから。

今、彼女を動かす感情はそれだけだった。

その為には戦うしかない。殺すしかない。

榛名「ふふふ・・・」

榛名「早く・・・早く・・・敵を・・・」

榛名「タクサン コ ロ サ ナ イ ト・・・」

ル級1「遥か前方に艦影・・・1隻・・・奴か」

ル級2「はははっ我々は運がいい・・・」

ル級1「南方棲鬼様・・・お喜びください」

ル級2「例の戦艦榛名ですっ!! 見つけました!」

南方「よし! 射程距離まで接近、殲滅するわよ!」

リ級「ん? 奴がこちらに気付いたようです」

タ級1「ふふっ・・・今頃怯えているかもね」

タ級2「我が艦隊は全員が改フラグシップ、1隻で勝てるハズがないだろう」フッ

ル級1「何時も通り・・・徹底的に痛めつけて・・・」

ル級2「沈めてやればいい・・・」

ル級1「早く見たいですねぇ」

ル級1「絶望し、泣き喚きながら沈む姿を・・・」

タ級1「ふふ・・・あの瞬間は堪らないからねぇ」

南方棲鬼が率いる、南方第一艦隊。

戦艦ル級が2隻、戦艦タ級が2隻、重巡リ級が1隻。

圧倒的な攻撃力と戦闘経験・・・

今までも、数え切れない数の艦娘を沈めて来た歴戦の猛者たちで構成されている。

その全てが上位種で、より強力な改フラグシップ。

彼女達、第一艦隊は狙った獲物である榛名を捉え、舌なめずりをした。

これから始まるであろう戦いへの興奮と、

揺るがないと確信する絶対的な自分達の勝利を思い、

非常に士気は高かった。

榛名「ミ ィ ツ ケ タ ァ・・・」ニヤッ

南方「!!!?」ゾクッ

南方(何・・・!? 今の寒気・・・)

リ級「敵、撃ってきましたっ!!」

夕級1「落ち着け。この距離じゃ当たら・・・ギャッ!?」

直撃。タ級1は半身が吹っ飛んで爆発した。

ル級2「あっ・・・当てた!? 一撃で!? この距離から!?」

ル級1「・・・まっ・・・まぐれだっ!」

南方「怯むなっ!! 散会しつつ距離を詰めろっ!!」

榛名「撃破1・・・榛名・・・行きますっ!!」

南方「ほう・・・吶喊(とっかん)してくるかっ!!!」

榛名は速度を上げて南方棲鬼の艦隊に向かってくる。

榛名「・・・・っ!!」クルッ・・・ドォンッ

リ級「なっ!? 砲塔を真下に!? 直下の水面を撃った!?」

凄まじい爆音、海水は大きな水しぶきになって視界を遮る。

ル級1「奴はどこだっ!? 消えたぞ!!」

南方「はっ!! 上よっ!!!」

高く、高く、空へと舞い上がった榛名はそのまま砲撃。

榛名「・・・死んでください」ボソッ

2つの爆音が間髪いれずに立て続けに響く。

ル級1「・・・え?」

ル級2「グハァッ!?」

榛名から放たれた砲弾は吸い込まれるように2体のル級の頭に直撃、

2人の胸から上を消し飛ばした。

頭部を失った体は崩れるように倒れ、沈んでいった。

タ級2「同時に仕留めた!? バカなっ!!!?」

榛名は砲撃時の衝撃を利用し、距離を取り着水、

敵の砲撃を避ける為に動き回りながらも、確実にリ級に狙いを定める。

通常ならば狙うには遠い距離。普通なら当てるのは難しい。

だが、榛名の経験と勘は絶対外さない自信・・・

いや、確信があった。

リ級「・・・今の見ましたか?」

南方「え?」

リ級「あの時・・・海面を撃ち・・・」

リ級「その瞬間に艤装を消して身軽になり・・・」

リ級「空中に飛び上がってから、そこで艤装を再度展開」

リ級「落下しながら2隻を同時に撃ち抜いた・・・」

リ級「それも・・・頭部をピンポイントで・・・」

リ級「・・・こんなこと普通できませんよっ!!!」

リ級「まるで曲芸。全く現実感のないことを・・・」

リ級「平然と目の前でやってのけたんですよ!?」

リ級「艤装を消せば・・・身体能力も体の作りも・・・」

リ級「普通の人間と変わらなくなるハズなのにっ!!」

リ級「下手すれば自身が即死ですっ!!」

リ級「それをなんの躊躇いもなく・・・」

リ級「まるで恐怖心なんてないかのように・・・」

リ級「奴は我々を殺すことしか頭にないっ!!」

リ級「あれは異常ですっ!! 」

ドォンッ

リ級「今まであんな奴、見たことありませんよっ!」

ピューーーー

リ級「あんなバケモノに勝てるわk・・」グチャ

タ級2「リ級!? クソっ!! バケモノめぇっ!!!!」ドォンッ ドォンッ

榛名「あはっ♪・・・アト・・・フタリ・・・」

南方(馬鹿な・・・)

南方(なんだコイツは・・・?)

南方(たっ・・・戦い方が普通じゃない・・・)

南方(あっ・・・明らかに艦娘の戦闘力を超えている・・・)

南方(どんな鍛錬を積んできたんだ・・・)

南方(奴らが言ってたことは・・・)

南方(ほ・・・本当なのか・・・)

南方(本当に・・・)

南方(てっ・・・天使だとでも言うのか・・・っ!!?)

南方「くっ・・・噂以上のようね・・・」

南方「でもねっ!! お前達っ!!」

南方第二艦隊『了解っ!!』

南方第三艦隊『参上しました!!』

南方第四艦隊『ただいま参りました!!』

南方「無策で来るわけがないでしょうっ!!」

南方「ったく・・・」

南方「本当なら我等、第一艦隊だけで沈める筈が・・・」

南方「よくも・・・私の顔に泥を塗ったなっ!!」

榛名(・・・援軍?)

榛名(全て改フラグシップ・・・)

榛名(新たに18隻・・・)

榛名(でも・・・これだけ殺せば・・・)

榛名(やっと・・・)

榛名(早く終わらせましょう)

榛名(超重力砲で蹴散らして・・・)

榛名(痛っ・・・さっき・・・あばらを・・・?)

榛名(超重力砲を撃つにはキツイかもしれません・・・)

榛名(勝てなくはありませんが・・・苦戦しそうです)

榛名(1分で片付けるハズが・・・5分は掛かりそうです)

タ級2「・・・!?」

南方「どうした?」

タ級2「深海電探に反応! 急速に何かが・・・」

タ級2「こちらに向かってきますっ!!」

南方「新手? 数は?」

タ級2「1隻・・・いえ、後方にさらに2隻!! 全部で3隻!!!」

南方「たった3隻の援軍? ふふふ・・・舐められたものね」

タ級2「いえ・・・それがおかしいです」

南方「・・・?」

タ級2「後方の2隻はごく普通の速度ですが・・・」

タ級2「先行する1隻の速度が異常ですっ!!」

タ級2「なんだ!? 速いっ!! 通常の艦娘では考えられませんっ!!」

タ級2「速度をさらに加速!? 暗礁海域でスピードを落とさないだと!?」

南方「・・・なんだ? ミサイルか? 新型の魚雷か?」

タ級2「・・・・まもなく肉眼でも視認可・・・来たっ!!」

南方「あれかっ! ん・・? 駆逐艦・・・?」

タ級2「なんだ・・・あの速度はっ!!!?」

島風「榛名ぁっーーーーー!!」

榛名「・・・島風ちゃん?」

島風「なんで榛名がここに居るか知らないけど・・・」

島風「援護するね? 後さ、あっちの敵・・・」

島風「・・・私が貰ってもいい?」

榛名「やめておいた方がいいですよ?」

榛名「駆逐艦の貴女じゃ・・・危険すぎます」

島風「大丈夫。新しい武装のテストだから」

夕張「ふぅ・・・やっと追いついた」

榛名「・・・夕張さん? 明石さんも・・・」

明石「榛名さん・・また一人で出撃ですか?」

明石「危険だから辞めるようにって提督に言われたでしょう」

榛名「・・・・・・すいません」

島風「そんなの後でいいでしょ? 戦ってくるねっ」

榛名「ちょっとっ!? 本当に危険ですよ!!」

夕張「大丈夫ですよ」

榛名「貴女達も・・・一体何しに?」

明石「データ取りですよ」

夕張「戦闘には参加しませんのでお構いなく」

榛名「・・・島風ちゃんだけを戦わせるつもりなんですか?」

明石「大丈夫ですよ。余裕で勝てるハズです」

夕張「データ上では」

島風「いくよ・・・連装砲ちゃん・・・」

島風に付き従う大きさの違う3体の連装砲ちゃんは一斉に飛び上がった。

大きな連装砲ちゃんは頭部が外れ、ヘルメットのように変形、

島風の頭に装着され、島風の目を覆うように透明のバイザーが出現する。

中型の連装砲ちゃんはハンマーのような鈍器になった。

小型の連装砲ちゃんはボディが分割され、島風の脛に装甲となって張り付く。

島風の背中の5連装酸素魚雷装置は左手に装着され巨大な拳となった。

榛名(え? 連装砲ちゃん達が・・・)

榛名(バラバラになって武装に・・・?)

夕張「島風ちゃんっ!! 頭部バイザーの戦術支援システムを使って!!」

島風「はーいっ・・・これかな?」ポチ

システム「ピピピピピピピピピピピピピッ・・・」

投下完了。
ちょっと忙しくて遅くなってすいません。
また近いうちに投下します。
本当に何時も感想ありがとうございます。


仰るとおり風が語りかける云々のネタは
テレ玉のCMですね。
埼玉に住んでないのですけど
テレ玉、TVK、MX全部見れるんですよウチ。
アニメ好きからすれば天国な環境かも

ではまた近いうちに

追記

島風ちゃんの武装は玩具のネタです。
わからない人は超合金島風で検索してくだち

島風は敵の第4艦隊に突っ込んだ。

第4艦隊は戦艦ル級が一隻、戦艦タ級が一隻の戦艦が2隻。

空母ヲ級、軽空母ヌ級、駆逐艦イ級2隻からなる艦隊だ。

島風「あれ? すごい・・・敵の動きが・・・見える!!」

島風「まるで手に取るように・・・えいっ!!」

ル級「早いっ!? グハッ!?」

瞬時に相手に接近すると、ハンマーで無造作に殴りかかる。

たった一撃でル級は轟沈した。

胴体は、えぐれたように一部が無くなっていた。

重力を発生させ圧縮し、攻撃に転換し相手の体を瞬時に消し飛ばしたのだ。

これは、かつて邂逅した霧の艦隊の技術を流用して作った武器であった。

なんとなく、こうなるだろうという予想は出来ても、

どういう原理なのかは作った夕張達も完全には把握していなかった。

タ級「くっ!!回り込め!!」

島風「島風からは逃げられないよっ!!」

イ級2「ぐ・・・っ・・・何故・・・・」ドカーンッ

イ級「攻撃が全て読まれているっ!? 馬鹿な!!」

島風(なんだろう・・・少し先を・・・)

島風(まるで・・・未来を見ているよう・・・ハァ・・・ハァ・・・)

ヌ級「ギャァァァァっ!!?」ドカーンッ

タ級「何故!? 何故攻撃が跳ね返される!?」

それは五連装魚雷が変形した巨大な左拳に内臓されている

電磁バリアのせいであったが、無論そんなシステムが

存在していることを知るはずもなくタ級達は困惑した。

島風「ハァ・・・ハァ・・・何・・?・・・頭が・・・」

明石「凄いですね。敵の動きの先を読んでます」

夕張「予想以上ですね・・・」

明石「あらゆる戦術と・・・戦況予測・・・」

明石「勝利するために取るべき行動をインプットしてますから」

明石「まさに勝つためのシステム・・・」

夕張「勝利のみを追及してみましたが・・・」

夕張「ここまでとは・・・」

島風のデータを収集していた2人には第三艦隊が迫る。

タ級が2隻、リ級が2隻、チ級、ロ級の6隻からなる艦隊。

第三艦隊は隊を2つに分け、一方を島風達に、

もう一方は榛名へと攻撃を仕掛けることにした。

そのうち、リ級が1隻、チ級、ロ級の3隻が

夕張と明石の2人に襲い掛かった。

夕張は左手に持っているデータ収集用の端末から目を離さずに、

まるで背中でも掻くような自然な動きで右手に持つ14cm単装砲を発射する。

その一撃でチ級の頭部は吹き飛んだが、

夕張は気にせずデータを見ていた。鼻歌を歌いながら。

リ級「何を余所見をしているっ!!!」

ロ級「死ねぇぇっ!!」

明石「五月蝿いです」ガシッ

ロ級「!!!!?」

ロ級(え・・・? クレーンが・・・)

ロ級(まるでハサミのように・・・が・・・」マップタツ

明石の艤装のクレーンは2つに開くと、ロ級を掴み、

そのまま握りつぶした。

リ級「何ぃぃぃ!?」

明石「私、あんまり戦闘は得意じゃないので・・・」

明石「あっち行ってて貰えます?」

明石「戦闘に参加する気はありませんので」

リ級「何をワケの分からんことをっ!!」

夕張「五月蝿いなぁ・・・行きなさい」

ドラム缶「GYAAAAAAAっ!!!」

リ級「なんだ!? コイツ!!!?」

リ級「ドラム缶に・・・ドラム缶に口がぁぁぁぁ!!!?」

リ級「ギャアァァァ!? 食われる!! 体が・・・やめ・・・・・」

ドラム缶「バクンッ・・・クチャクチャ・・・ゲプッ」

明石「なんですかそれ?」

夕張「新しく作った装備ですよ」

明石「口のついたドラム缶・・・?」

夕張「敵の航空機?でタコヤキってあるじゃないですか?」

明石「ああ、あの口がついてる・・・丸い奴?」

夕張「以前鹵獲したアレを解析して作ったんですよ」

夕張「深海棲艦を食べて・・・それを資材に変えてくれるんです」

明石「なんでドラム缶もってるのかなって思ってましたけど」

明石「へぇ・・・私に内緒でこんなものを」

夕張「遠征隊にも数匹配備してますよ」

明石「だから最近、資材を沢山持ってくるのね」

夕張「深海棲艦を沢山食べさせれば資材も沢山入るワケです」

夕張「ただ、大量生産は難しいのと・・・」

夕張「食べているとことか・・・」

夕張「ビジュアル的にどうかと思いまして・・・」

夕張「この装備は提督にはまだ報告してませんけど」

明石「・・・ねぇ?」

夕張「はい? なんですか?」

明石「提督に報告してないのには、別の理由があるんじゃない?」

夕張「・・・なんのことです?」

明石「それ・・・本当に深海棲艦しか食べないのかしら?」

夕張「・・・・・・」

明石「まさか艦娘や・・・人間も・・・」

夕張「まさか・・・ウチの艦娘は食べませんよ」

夕張「ロックを掛けてますし・・・」

夕張「安全面でもバッチリです」

明石「じゃあ人間は・・・?」

夕張「・・・・・・」

明石「夕張?」

夕張「私達って人間のために戦ってますよね?」

明石「そうね・・・」

夕張「でも、正直な話・・・私、提督以外はどうでもいいんですよ」

夕張「そりゃ一般市民が無惨に殺されれば怒りも沸きますよ?」

夕張「でも・・・命をかけて・・・」

夕張「本気で守りたい、絶対失いたくない人間って提督だけなんです」

明石「・・・それは私も同じよ。多分、皆そうでしょウチは」

夕張「人間って自分達の種族全体のことよりも・・・」

夕張「自分一人の利権や立場を必死に守るじゃないですか」

夕張「それこそ・・・他人を捨石にしてまで・・・」

夕張「権力を持ち、特別な立場に居る人ほどね」

明石「確かにそういう所はあるわね」

夕張「よく・・・ドラマとかアニメであるじゃないですか」

夕張「権力者が自分の立場を守るために誰かを・・・」

夕張「スケープゴートにすることって」

夕張「もしも提督が・・・」



夕張「悪意ある第三者、権力を持つ誰かに・・・」

夕張「目をつけられてハメられたりしないかって」

夕張「何も悪いことをしてないのに・・・」

夕張「そういう争いに巻き込まれないかって・・・」

夕張「何時も不安なんです」

夕張「だから・・・そんなことにならないように・・・」

夕張「あらゆる事態を想定してるんです」

夕張「そういうあってはダメなことを起こさせない為に」

明石「・・・・・・」

夕張「このドラム缶・・・命じれば人間も食べますよ?」

夕張「バリバリと・・・全て資材に変えて証拠は残しません」

夕張「青葉さんは軍の上層部の人間の個人データは・・・」

夕張「ほぼ把握したと言ってました」

夕張「その家族の所在すらも・・・」

夕張「確か赤城さん、加賀さんが現地で最終確認をしてます」

夕張「だから、彼らが権力を傘に悪意ある敵対行動を取る場合は・・・」

明石「どうなるの?」

夕張「この世から消えてなくなるか・・・」

夕張「洗脳して敵対心だけを消すかもしれません」

夕張「あの優しい提督に危害を加える報いにしては軽すぎますかね?」

明石「妥当な所じゃないかしら」

夕張「軍の施設も・・・有事の際は」

夕張「オンライン上で操作し、支配下に出来るようになってます」

夕張「今は政府の重鎮の周囲をハッキングしているそうですよ」

夕張「表に出せない悪行や、裏のお金の流れ・・・」

夕張「それこそ表に出たら国内が大騒動になりそうな・・・」

夕張「そうそう・・・川内さんも色々協力してくれてます」

夕張「人間同士の醜い権力争い・・・」

夕張「そんな、くだらないモノに・・・」

夕張「巻き込まれ無い為の保険ですよ」

夕張「かなり昔に計画は立てられていました」

夕張「もちろん、提督は存じ上げないことでしょう」

夕張「加担している仲間は皆同じ気持ちなんですよ」

夕張「提督を守りたい。それだけ」

夕張「愛ですよ。純愛。この世界で一番美しい気持ち」

夕張「ただ、好きな人を守りたいだけ」

夕張「計画は最終段階に入りました」

夕張「既に何名かは先を見据えてます」

夕張「海上だけしか戦えない・・・」

夕張「それじゃあ提督を守れない」

夕張「だから皆さん独自に強くなろうとしてるんですよ」

夕張「天龍さんは剣を、長門さんは拳・・・龍田さんは暗器・・・」

夕張「金剛さんは陸地で艤装を部分展開して瞬時に対応したり・・・」

夕張「力はあるに越したことはありません」

夕張「常軌を逸した強さは抑止力にもなりますからね」

夕張「調べた情報、行動の全ては・・・あくまで」

夕張「万が一の時の取引材料」

夕張「もし、今後何も無ければ・・・」

夕張「永久に使わないでしょう」

夕張「でも・・・もしも・・・もしも」

夕張「提督が何かのターゲットにされたり、」

夕張「あってはいけないことですが・・・」

夕張「人間同士の詰まらない・・・いざこざで・・・」

夕張「もしも・・・提督が暗殺でもされたら・・・」

夕張「その瞬間から、この守るべき国は敵になります」

夕張「軍の重要施設は全て遠隔操作で自爆させ・・・」

夕張「一斉に各基地からミサイルが発射されます」

明石「どこに?」

夕張「多くは霞ヶ関です。各省庁がありますからね」

夕張「他にも発電施設、通信施設も・・・地図から消えるでしょう」

夕張「その混乱に乗じて一斉蜂起、提督を嵌めた奴を」

夕張「殺すと言う手筈です」

夕張「今の世の中、電気が使えなくなるだけで・・・」

夕張「大混乱ですよ? 信号も灯りも消えて・・・」

夕張「どれだけの人が死ぬんでしょう?」

夕張「想像も出来ませんね」

夕張「そして国の頭を失い、混乱し、社会は回らなくなる」

夕張「日本は大混乱に陥り・・・やがて・・・」

夕張「提督が居ない世界に興味はありませんから」

夕張「出来れば・・・そんなことにならないと、いいですけどね」

明石「・・・素晴らしいっ!!素晴らしいですっ!!!」

夕張「・・・」

明石「私がいずれやろうと思っていたことをっ!!」

明石「是非私も協力させてくださいっ!!」

夕張「ありがとう。そう言ってくれると思ってました」

夕張「100名以上の仲間が貴女を歓迎しますよ」

明石は感動し、泣きそうになった。

既に自分がやろうとしていたことを実行していた者達が居たからだ。

明石「頑張りましょうね!」

夕張「ええ。もちろんです」

2人の少女は笑いあう。本当に楽しそうに。

その笑顔はとてもとても綺麗だった。

島風「ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・・」

島風「きゃっ!!!!?」

島風「撃たれた・・・? 体に穴が・・・」

島風「あれ? 開いてない・・・?」

島風「幻・・・?」

島風(なんで・・・?)

島風(さっきから死んじゃう幻ばかり・・・)

タ級「隙だらけだっ! 貰ったぁぁぁ!!!」

島風「超重力ハンマーーーーッ!!!」

タ級「!!!!?」グチャッ

イ級「なんなんだ・・・あの攻撃はっ!!?」

ヲ級「タ級が・・・・」

島風「・・・敵・・・敵が・・・まだいる・・・」

島風「コロサナイト・・・・コロ・・・」

島風「じゃないと・・・ころされる」

島風「私の敵・・・敵・・・はどこ?」

島風「ハァ・・・ハァハァハァ・・・・」

提督『島風・・・』

島風「提督・・・? あれ? ここは執務室・・・?」

提督『今日までありがとう』

島風「え? 何を言って・・・」

提督『俺は結婚する』

島風「え?・・・え・・・?」

提督『明日からは・・・その』

提督『あまり馴れ馴れしくしないでほしい』

提督『妻が嫉妬するからね』

島風「・・・妻?」

初霜『ふふふ・・・ア・ナ・タ・・・』

提督『こら・・・ここは執務室だぞ///』

島風「初霜っ!!!」

初霜『そういうわけだから・・・』

初霜『あまり、夫に近づかないでね?』ニコッ

島風「なんで・・・!? なんで!!?」

2人『あはははは』

島風「待ってっ!! ねぇ!! 待って!!」

島風「なんで・・・? なんで追いつけないの・・・?」

島風「置いてかないで・・・」

島風「私を・・・」

島風「私を一人にしないでっ!!!!」

天津風『・・・島風』

島風「天津風・・・?」

天津風『あんたウザイのよ』

島風「・・・え」

暁『そうよ。顔も見たくないわ』

島風「え・・・?」

雷『・・・死んで』

電『死んでください』

島風「なんで?」

金剛『早く死ぬデース』

青葉『死ね』

神通『まだ生きていたんですか?』

那珂『早く死んじゃえー』

皆『死ね! 死ね! 死ね!!!』

島風「止めて・・・止めてよっ!!!」

島風「嫌・・・嫌だよぉ・・・」

島風「助けて・・・提督・・・提督・・・」

提督『島風・・・』

島風「提督っ!! 酷いんだよ! 皆が!!」

提督『・・・死ね』ニコッ

島風「・・・え」

島風「違う・・・こんなの嘘だっ!!」

島風「うわぁぁぁぁぁぁぁぁっーーーーーー!!!!」

ヲ級「なんだ・・・?」

イ級「動きが止まった・・・今だっ!!」

島風「皆・・・皆・・・・死んじゃえっーーーー!!!」

ヲ級「えっ・・・」

イ級「何!?」

島風「皆敵だっ!!!敵だ!!敵だっ!!!」

島風「超・重力ハンマー!!最大モードっ!!」

島風「消えちゃぇぇぇっーーーーー!!!!」

イ級「うわぁぁぁぁ!!?」

ヲ級「!!!?」

南方第四艦隊は一隻も残さず消滅した。

投下完了。
何時も感想ありがとうございます!

眠いので寝ます
また近いうち投下するでち

明石「不味いですね。島風ちゃんが・・・」

夕張「システムに囚われている・・・?」

明石「暴走・・・?」

夕張「システムの強制解除は?」

明石「さっきからやってますけど・・・受け付けませんね」

夕張「どうします?」

明石「どうしましょうね」

タ級「報告します! 第4艦隊消滅っ!、第三艦隊も半数が轟沈っ!!」

南方「消滅!? 消滅ですって!!?」

榛名(まさか島風ちゃんが・・・?)

榛名は第一艦隊の南方棲鬼と生き残りのタ級、

第三艦隊のタ級2隻、リ級が1隻、

さらに新たに戦線に加わった第二艦隊の相手をしていた。

第二艦隊はル級が2隻、リ級が1隻、ヲ級が2隻、イ級が1隻で構成される。

榛名(島風ちゃんが気になりますね・・・)

ヲ級「全艦載機、爆撃っ!!」

榛名「・・・チッ」ガシッ

榛名は近くに居た第三艦隊のリ級の頭部を鷲づかみにする。

リ級「ぐわっ!? 何をする!!?」

ドガーーーーン

ヲ級「やったの・・・?」

しかし、爆煙が晴れると榛名は無傷だった。

ヲ級「・・・・・!!!!」

榛名「危ないとこでした」

リ級「グハッ・・・」

リ級(こいつ・・・私を・・・盾に・・・)

榛名「この子、返しますね」ポイッ

リ級「うわぁぁぁぁ!?」

榛名に投げられたリ級はヲ級に激突する。

ヲ級「へギャッっ!?」

榛名「さようなら」ドォンッ!! 

ヲ級&リ級「ギャァァァァッ!!?」ドカーーーン

そして、そのまま2隻まとめて片付けられた。

しかし、すぐ後ろから第二艦隊のル級が迫る。

ル級「後ろが・・・ガラ空きだっ!!!」

榛名「別にあいてませんよ?」

ル級(え・・・砲塔だけ回転してこちらに・・・)

ル級「ギャッ」ドカーン

イ級「振り向きもせずにっ!?」

榛名(金剛姉様なら、この程度の敵は瞬殺できます)

だから・・・

榛名(比叡姉さまなら、この程度で怯まない)

―――私は

榛名(電ちゃんなら、早く的確に・・・)

もっと強く。もっと早く。もっと正確に。

もっともっと強くならなくては・・・

イ級「うわぁぁぁぁ!?」ドカーン

まだダメだ。あの人達には及ばない。

限界を超えないと。

殺して殺して殺してコロシテ・・・

その先へ・・・

榛名「えいっ!!」

艤装先端から錨が飛んだ。

これは夕張に以前改造して貰った装備だ。

じゃらじゃらと金属の鎖の音がする。

錨は第二艦隊のリ級の太ももを貫通した。

リ級「ぎゃぁぁぁぁっ!?」

そのまま錨を高速で巻き戻す。

リ級は榛名の所に引き寄せられるとゼロ距離から

砲撃され、体に大穴が開いて轟沈した。

一瞬、あっけに取られたが第二艦隊で生き残っている、

もう一隻のル級とヲ級、第三艦隊の2隻のタ級は

すぐに戦意を無理やり取り戻すと榛名を執拗に攻撃する。

しかし、攻撃は全く当たらなかった。

タ級「何故当たらんっ!?」

榛名「主砲!砲撃開始!!」

榛名はまるで舞いでも演じているように・・・

無駄が無く、流れるように優雅に戦場を翔る。

レベルと言うシステムがある。

これは妖精が艦娘の技術を人間に提供した際に提示した

ある種の目安であり、鎮守府にある測定器を使い計測できる。

レベルを上げることで改装や、能力の上昇等の恩恵を受けられるのだが、

それがどういう基準で数値を出しているかは誰も分からなかった。

ただ一つ言えるのは、榛名の戦闘レベルは既に数値として見れる

既存の枠から大きく逸脱してしまっていると言うことだ。

そうでなければ、このような一方的な戦いになることはないだろう。

恐怖もなく、怒りも無く、まるで人形のように無表情で

仲間を次々と淡々と殺す榛名にル級達は恐怖を感じた。

ヲ級は艦載機を全て落とされて、信じられないと空を見上げて放心してしまった。

タ級「避けろっ!!ヲ級!!」

しかし間に合わない。

榛名「榛名!全力で参ります!」

撃たれた砲弾によりヲ級は肉塊になって沈む。

ル級(今まで沢山沈めてきたが・・・こんな奴は初めてだ)

体が警戒している。逃げろと。

しかし、逃げるわけには行かない。

後ろでは南方棲鬼が腕を組んで戦いを見ていた。

ここで逃げれば自身のプライドもズタボロだし、

何より南方棲鬼に殺されてしまうだろう。

敵前逃亡の裏切り者として。

生き残るには目の前の敵を倒す以外に道はない。

それしかないのだ。

ル級「殺してやるっ!! きさ・・」

だが最後まで言葉は発せられなかった。

何故なら、その瞬間に彼女の頭が消し飛んだからだ。

残るは第三艦隊のタ級が2隻と第一艦隊のタ級が1隻と南方棲鬼のみ。

第三艦隊のタ級2隻は息の合った連携を取り、榛名に迫る。

榛名「邪魔ですっ!!」

蹴り。ただの蹴り。

だが、戦艦の能力を持った艦娘の重たい一撃。

それはタ級の顎を砕いた。

砕かれた本人からしてみれば、あまりの衝撃と痛みで既に戦闘どころではない。

動きが止まった所を撃たれて沈んで行った。

もう一隻のタ級が激昂して叫ぶ。

タ級「おのれっ!!!」

怒りに任せた攻撃は凄まじい。

耳を塞ぎたくなる轟音と共に、水柱が立つ。

タ級「・・・やったか?」

前方に居た榛名は居ない。

タ級「ふははは! やった! 倒したぞ!!」

しかし直後、急激な衝撃と痛みが体に走った。

タ級「なんだ・・・?」

見ると体に穴が開いていた。

榛名「勝手は・・・榛名が許しません・・・」ボソッ

体から急速に力が抜けていく。

タ級「馬鹿な・・・後ろだと・・・?」

それが最後の言葉だった。

爆発し、暗い海へと沈んでいった。

榛名「後は!?」

あと2隻。次の狙いを定める。

タ級「バカめっ!! 遅いわ!」ドォンッ

迫るは第一艦隊の生き残りのタ級。

彼女は他の者よりも圧倒的に戦闘経験が豊富であった。

榛名「きゃっ!? 被弾した!?」ボンッ

一瞬の油断と疲労から攻撃をまともに受けてしまった。

榛名「・・・この程度っ」

タ級「やった!! 主砲を1基使えなく・・・」

4基ある内、左前の主砲がこの攻撃で破壊されてしまう。

榛名「・・・やってくれましたね」

榛名「・・・・・・ぐっ」ボキッ

榛名「はぁぁぁぁっーーーー!!」

タ級「---!!?」

ザクッ

タ級「な・・・に・・・?」

榛名「砲が1基使えない? いいえ?」

榛名「壊れても、こういう使い方もあるんです」

榛名「霧島がよくやる手ですけどね」

タ級(コイツ・・・折れた砲身を引きちぎって・・・私に・・・)

榛名「折れて鋭利な金属はよく刺さりますね・・・」グチャ・・・

タ級「ガハッ・・・」

人体で言う急所にピンポイントで金属の塊を突き刺された。

そのまま奥に力ずくで押し込まれた。

グチャグチャと肉の音がする。

痛みで顔を苦痛に歪める。

タ級「おのれ・・・」

こうなれば、榛名を道連れに沈んでやろうと

決死の覚悟で迫る。

榛名「さようなら」ドォンッ

タ級「  」ドカーーーンッ

しかし、その願いは届くことは無く、

近距離からまともに砲撃を喰らって文字通りバラバラになった。

こうして南方棲鬼以外は殲滅されたのだった。

それもごく短時間で。

南方「まさか・・・ここまでとは・・・」

南方「第2艦隊、第4艦隊は全滅・・・」

南方「第3艦隊も・・・」

南方「そして我が第一艦隊は私以外は全滅・・・」

南方「まるで悪夢」

南方「ふふふ・・・」

南方「良いわ!! あはははっ!!」

南方「それでこそ・・・殺しがいがある!!!」

南方「我が全力をもっ・・・」ドガンッ

榛名「五月蝿いですよ」

榛名「お喋りする気はないんです」

南方「ちょっとぉ・・・人が喋ってる時に攻撃・・・?」

榛名「・・・損傷は軽微・・・ですか」

南方「今度はこっちの番よっ!!」ドォンッ

榛名「!!!」

南方「へぇ・・・今のを避けるんだ」

榛名「・・・・・・」キッ

南方「砲塔は1基全損、体もボロボロ・・・満身創痍じゃないの」

榛名「それでも貴女を殺すには十分です」

南方「強がりをっ!!」ドォンッ

榛名「コイツを殺して・・・」

榛名「榛名はぁぁぁ!!!!」ドォンッ!!

南方「ぐっ・・・何・・・この気迫・・・」

互いに高速で移動しながら撃ち合う。

榛名「当てますっ!!」

南方「きゃぁっ!?」

胴体に着弾。大ダメージを受けて動きが止まる。

榛名「いけぇぇぇ!!!」

南方「舐めるなっ!!!」

榛名の砲撃は確実に南方棲鬼にダメージを与えるが、

南方棲鬼からの砲撃も榛名にダメージを与えた。

艤装はほぼ全損、生きているのは左の主砲が1基のみだった。

榛名「こんな…でも、まだやれます・・・」

南方「くそっ!! 艤装が・・・」

南方棲鬼も艤装の損傷が激しく、使える武装は主砲が1基のみ。

条件は同じだった。

互いに距離を取る。恐らく次で勝負は決まる。

同じタイミングで両者は動くことだろう。

条件が同じならば、勝利の条件は?

ひとつは単純に運だろう。

そして一番のウェイトを占めるのが・・・

戦う為の理由。

個々の想いの強さだろう。

無音。

世界から音が消えたようだった。

それだけ両者は集中していた。

互いに思うのは相手を倒して自分が生き残ること。

失敗は出来ない。

その時は死ぬだけだ。

勝つことは生きること。

負けることは死ぬこと。

ただ、それだけのシンプルなルール。

ちゃぷんっ。

それは魚が跳ねた音だろうか。

その音がトリガーになった。

榛名「これでっ終わりですっ!!」

南方「お前がなっ!!」

互いに相手を目掛けて一気に加速する。

どんどん2人の距離が近づいていく。

榛名「倒しますっ!!」

南方「沈めてやるっ!!」

すれ違う瞬間に両者は攻撃した。

重たい、そして大気を震わすような大きな音。

互いに相手を通り過ぎ、そして止まる。

榛名「っ・・・!」

わき腹に痛みが走る。

純白の巫女服はじわっと赤い血で滲んでいく。

わき腹に直撃したようであった。

南方「・・・見事ね・・・まさか・・・私が・・・」

胴体に直撃弾を当てられた南方棲鬼はそう言うと

海面に倒れた。既に戦う力は残っていない。

南方「悔しいけど・・・私の負けみたい」

榛名「・・・そのようですね」

南方「・・・殺しなさいよ」

榛名「随分あっさりですね・・・」

南方「負けたもの」

南方「これだけの大兵力を率いて来て・・・」

南方「それで敗北? どの面下げて戻れって言うの?」

南方「さぁ・・・早く殺しなさい」

榛名「ええ、言われなくても・・・」

榛名「楽にしてあげますよ」

そう言うと榛名は南方棲鬼の頭に主砲を向ける。

互いに全力を・・・全てを出し切った。

だから相手には敬意を払わなくはならない。

だから、せめて一瞬で逝かせてあげようと思った。

榛名「・・・さようなら」

その時である。

島風「お前達もぉぉぉぉ!!!!!!」

榛名「何? 島風ちゃん!?」

島風「消えろぉぉぉぉぉぉっ!!!!!!」

榛名「きゃぁっ!?」

南方「ぐぁっ!?」

島風が襲いかかってきた。

島風「敵・・・敵!!敵!! みんなぁ!! 敵だぁぁ!!!」

榛名「・・・どうしたんです?」

夕張「すいません!」

明石「システムの暴走で・・・」

榛名「よく分からないモノを作るからですよ・・・」

夕張「どうしよう・・・」

榛名「力づくで止めてきます」

明石「え? 危険ですよ!?」

榛名「じゃあどうするんです?他に方法はありますか?」

夕張「・・・お願いします」

島風「死んじゃえっ!!!」

島風「皆死んじゃえっ!!!!!」

夕張「うわっ!? 危なっ!?」

明石「滅茶苦茶しますねぇ」

島風の攻撃はデタラメだった。

高速で移動しながら我武者羅に攻撃をしてくる。

勢いはあるものの、感情に任せた力任せの攻撃なので、

ある程度の実力と経験があれば見切ることは難しくなかった。

榛名「くっ・・・」

島風「なんで!?」

島風は攻撃の手を緩めることなく、泣きながら叫ぶ。

島風「なんで提督とひとつになれないのっ!!」

島風「私は・・・私はただ・・・」

島風「提督と一緒に居たいだけなのにっ!!」

―――ようこそ。歓迎するよ。島風。

初めて会った時。

とても優しい笑顔で迎えてくれた。

悪いことや、間違ったことをすれば叱られたけど・・・

だけど、何時も提督は優しかった。

何時だって・・・何時だって・・・

―――かけっこ? いいぞ。午前の仕事が終わったら付き合うよ。

私に向き合ってくれて・・・

――――島風は早いなぁ。負けたぞ。クソぉ・・・悔しいなぁ

「提督も早かったですよ?」

そう言うとありがとうって笑って。

2人で笑って・・・楽しかった。

またやろうと言ったら、

―――よし、じゃあ明日もやるか?

嫌な顔せず、本当に楽しそうに笑ってた。

―――MVP?凄いじゃないか! よくやったな!

そう言って自分のことのように喜んで・・・

頭をワシャワシャ撫でて・・・

「やめてくださいよー」なんて言ってみたりするけど、

本当はもっとやってと心で願ってる。

提督と2人で居る時間が好き。

提督と一緒に楽しいこと沢山して・・・

沢山笑って・・・

あの暖かい時間が大好き。

提督が・・・

大好き。

2人で居るとドキドキする。

何気ない仕草や言葉に・・・

何時もドキドキしてる。

これは恋。

私は恋をしている。

天津風や暁は私を子供って言うけど、

私は子供じゃない。

好きな人の為に頑張りたい、

そう思い願うだけの、どこにでもいる女の子。

提督とずっと2人で居たい。

ずっとずっと・・・永久に。

死が2人を別つまで。

嫌。

嘘。

死んで滅んでも・・・

それでも未来永劫、隣に居たい。

離れたくない。絶対に。

あの人が居なくなる世界なんて無価値だ。

無意味だ。

そんな世界なんて要らない。

必要ない。

壊さないと。

徹底的に壊さないと。

だっていらないもん。

―――だから

私から提督を盗らないで。

私から生きる意味を奪わないで。

私の世界を壊さないで。

じゃないと・・・

生きていけないから。

でも、もうダメ。

提督は奪われた。

だから―――コわサなイとイケナイ

目に映る無価値な世界全てを。

提督をカエシテ

カエシテ・・・カエシテ・・・テイ・・ト・・・

榛名「島風ちゃんっ!! 私が!! 私が分からないんですか!!?」

島風「ウルサイッ!! カエセ!! テイトクをカエしテ!」

榛名「貴女・・・目が・・・赤く・・・」

夕張「もうっ!!なんでシステムの強制解除が出来ないのっ!!」

投下完了。
ちょっと仕事忙しくて放置気味ですいません。
元々はヒマな3月~4月頭で終わらす気だったんですけどねぇ
調子に乗って書き足して、書き足して・・・
まだ書きたい娘居るし!とか欲張りすぎたのかな

仕事との兼ね合いもあるのに、イベント始まっちゃったので
少しスローペースになるかもしれません。
出来ればイベントの話も書いて見たいし。
今回投下したのも戦闘描写を大幅に追加して遅く・・・
バトルって書くの難しいですねと再認識。

感想、何時もありがとうございます。
アルペイベントは終わったのでアルペジオのキャラが出ることは
ないと思いますが、回想の中でチラッと出るかも。
アルペジオも原作全巻持ってるくらいにはファンなので、
あっちの娘を頂いちゃうようなことはするつもりは無いです。ゴメンネ。

じゃあ仕事いってくるでち
また近いうちに。長々すいません。

南方「・・・おい」

榛名「なんです? 今忙しいんですけど」

南方「あの小娘、このままだと堕ちるぞ?」

榛名「・・・堕ちる?」

南方「あの瘴気にも似た気配は我々と同等の・・・」

榛名「よく分かりませんが、止めて見せます」

南方「ククッ・・・止まるといいがな」

榛名「榛名・・・行きますっ!!」

島風「消えちゃえぇっーーーー!!!」

榛名「くっ・・・」

紙一重で攻撃をかわす。

榛名(どうやって抑えれば・・・撃つ訳にも行きませんし・・・)

島風「うわぁぁぁぁっ!!!」

榛名(攻撃は読みやすいけど・・・)

島風「みンなキえてぇぇ!!」

ドンッ

榛名(こっちがどうしようか悩んでいるのにっ)

榛名(榛名、頭に来ましたよ!)

榛名「もぉぉっ!! いい加減にしなさいっ!!」

パチンッ

夕張「あれは!!」

明石「ビンタだ! リアルでやってる人、初めて見ましたよ」

夕張「ドロドロしたドラマとかだと割りとありますよね」

明石「そうですね~ それに少女マンガとか」

夕張(後はウチ(鎮守府)の水面下の闇の部分とか・・・)ハイライトオフ

明石「しかし島風ちゃん、吹っ飛んで行きましたよ」

夕張「戦艦のビンタですからね」

榛名「いい加減にしてくださいっ!!」

島風「・・・榛名?」

榛名「私が分かるんですか!?」

夕張「良かった!正気に戻ったみたいです!」

島風「榛名も・・・言うの?」

榛名「え?何を?」

島風「私に・・・死ねって・・・」

榛名「言いませんよ!」

島風「嘘・・・皆嫌い。嫌い。嫌い・・・」

夕張「まだ正気に戻ってない!?」

榛名「早く、そのシステムを切りなさい!」

明石「だからダメなんですよ。外部から操作を受け付けませんし」

榛名「なんで、そんな危険なものを作ったんですか!」

明石「すいませんっ」

榛名「止める方法はないのですか?」

夕張「島風ちゃん自身がシステムに打ち勝つか・・・」

明石「あのヘルメットごと破壊するか・・・」

榛名「あれだけを破壊するのは難しいと思います」

下手したら島風の頭部ごと吹き飛ぶことになるだろう。

榛名「島風ちゃん・・・皆は貴女を悪く言わないです」

榛名「仲間を信じましょうよ・・・」

榛名「他の人間はともかく・・・・」

榛名「この鎮守府の仲間は・・・裏切りませんよ!」

明石(提督が絡んでなければね)ボソッ

夕張(静かにっ!)シッ

島風「・・・う・・・ああ・・・」

榛名「そして・・・提督は・・・・」

榛名「提督は絶対、私達を裏切りませんっ!!」

島風「・・・て・・い・・・とく・・・?」

そうだ。

提督は私にあんなことは言わないハズだ。

それは私が一番よく分かってるじゃないか。

今まで、ずっとあの人を見てきたのだから・・・

島風(違う。あれは嘘。幻・・・)

榛名「そんなキチガイが作ったマシンに負けないで!!」

明石(あれ? さりげなくディスられてます?)

夕張(しっ!! 少し黙って)

それに鎮守府の皆もあんな酷いことは言わない。

私に嫌な幻影を見せないで。

そんな未来は絶対にない。絶対に。

私は馬鹿だ。提督を好きだと言っておきながら・・・

あんな幻を信じて暴れて・・・

今ならハッキリ言える。そんなものは全部幻だって。

ありえないって。

もう、こんな機械に惑わされない。

システム「ピピピピピピッ」

島風(五月蝿いっ!! 私は・・・・)

島風(アンタなんかに・・・)

島風(負けないっ!!!!!)

強い意志で自我を保つと、

突然、目の前に沢山の何かが見えた。

時間にして一瞬。それはありえるかもしれない未来たち。

まだ確定していない未来。

その中のひとつに確かに見た。

私が進むべき未来。心から望む世界の姿が。

そうか。そこへ行ける可能性はあるんだ。

それだけでとても安心できた。

システム「ピー」

明石「システムを制御した・・・?」

夕張「やった!!!」

島風「う・・・」ヨロッ・・・

榛名「島風ちゃんっ!!!」ダキッ

島風「はる・・・な・・・?」

榛名「良かったです・・・」

島風「へへっ・・・ただいま」

榛名「おかえりなさい」

そう言って笑う榛名の笑顔は、とても美しく自愛に満ちていた。

南方(まさか本当に押さえ込むなんて・・・)

その一連の出来事を遠くから観察する者達が居た。

偵察に出ていて、偶然にも一部始終を目撃したものの、

榛名と南方艦隊の凄まじい戦いを前に硬直して入り込めなかった

深海棲艦の名も無き部隊だった。

ヌ級「あの暴れ狂っていた駆逐艦を鎮めたぞ・・・」

ロ級「あの表情・・・なんて神々しい・・・まるで天使・・・」

イ級「どうする? 南方棲鬼様を助ける?」

ヌ級「やめておこう。あの戦いを見ただろう」

ロ級「死にに逝くようなもんですよ」

ヌ級「最近、妙なことを言っている連中の話は本当だったんだ」

リ級「おいおい、どうした? 皆して情けない!」

イ級「リ級?」

リ級「私は一人でも行く。今の奴なら満身創痍でロクに戦えないハズだ」

ロ級「おいっ!我々はただの補給部隊だぞ!待て!行くな!!」

リ級「やってやる! 泊地棲鬼だって戦って出世したんだ! 私だって!」

イ級「・・・あいつ行きやがった」

リ級は速度を上げて一人、榛名達へと向かう。

勝てる。相手はあんなにも傷ついて戦える状態ではないハズだ。

きっと殺れる。今なら・・・

そして南方棲鬼を救出してみせれば・・・

こんな、ちまちま偵察ばかりする部隊からおさらばできる。

リ級「死ねぇぇっ!!!」

リ級は砲撃する。この一撃で全てが決まる。そう確信していた。

榛名「!!」ガシッ ピュー

しかし、榛名は片手で島風を抱きしめながらも、

もう片方の手で飛んで来た砲弾を掴むと、

飛んで来た勢い以上の速度で投げ返した。

リ級「なっ!?」

そして砲弾はリ級を貫通し、リ級は沈んだ。一瞬のことだった。

榛名「なに? まだ生き残りが・・・?」

夕張「危ないなぁ」

明石「・・・大丈夫ですか?」

榛名「ええ、榛名は大丈夫です」

ヌ級「・・・おい、見たか」

イ級「ええ、すぐ帰りましょう」

ロ級「あれ不味いですって敵対したら死にますよ確実に」

深海棲艦達の意見は全員一致し、海の底へ帰っていった。


榛名「2人とも、島風ちゃんを頼みます」

明石「え? はい」ダキッ

榛名「すいません、待たせました」

南方「・・・さっさと殺してちょうだい」

南方「これ以上・・・無様な姿を晒したくないの」

榛名「ええ、さようなら・・・」ガチャッ

島風「・・・待って・・・・はる・・・な」

榛名「島風ちゃん・・・・?」

島風「その・・・人・・・殺しちゃ・・・だめ」

榛名「・・・・何故です?」

島風「さっき・・・見えたの・・・」

島風「その人は生かした方が良いって・・・」

島風「システムが教えてくれた・・・」ガクッ

榛名「島風ちゃんっ!?」

明石「大丈夫、気を失っただけですよ」

榛名「そのシステム・・・信用できるんですか?」

夕張「・・・多分?」

榛名「でも、どうしましょう・・・レベルが・・・」

明石「ちょっと待ってくださいね・・・」ピッ

明石「あれ? 榛名さん、簡易レベル測定器で見たところ・・・」

明石「貴女、もう99になってるわよ」

榛名「え・・・え・・・?」

榛名「・・・やりました・・・ついに・・・」

榛名「やりましたよっ!! 提督っ!!」

榛名「痛っ・・・安心したら痛みが・・・」

明石「簡易的ですが、榛名さんに応急処置をしますね」ガチャガチャ

夕張「流石、工作艦ですねぇ」

榛名「・・・ありがとうございます」

夕張「あと、これを食べてください」

榛名「・・・これは間宮羊羹?」パクッ

夕張「どうです?」

榛名「すごい・・・傷が治って・・・」

夕張「なんでも修復剤に似た効果があるらしいですよ」

明石「でも完全回復には及びませんので帰還後に入渠してくださいね」

榛名「ええ、分かってます」

榛名「さて・・・貴女の処遇ですが・・・」

南方「・・・・・・」

榛名「捕虜になってもらいます」

南方「私に拒否権はないわ。負けたんだもの」

南方「負けと認めた以上は従うわ。好きにすれば?」

夕張「大丈夫かなぁ・・・連れ帰って」

明石「艤装は全て破損して攻撃手段もなく・・・」

明石「腕も肘から下は損傷してるし・・・」

明石「鎮守府内にはもっと強い艦娘が数名いるからね」

榛名「そうですね」

明石「大丈夫でしょ」

南方「安心しろ。何もせん」

南方「まぁ捕まっても私は何も話さんし・・・」

南方「貴様らになんのメリットもないがな?」

南方「不要になったら消せばいい」

榛名「それは提督が決めることです」

夕張(勝手に出撃して捕虜取って・・・怒られそう)

榛名「さぁ・・・帰りますよ皆さん」

夕張「はーい」

明石「ちょっと・・・」

明石「島風ちゃんを背負って航行って・・・」

明石「私だけ重労働じゃないですか!!」

榛名「私は南方棲鬼を曳航してるんで・・・」

夕張「今日は疲れたので・・・」

明石「私も疲れてますよ!!?」

島風「・・・ん・・・むにゃ・・・zzz」

夕張(それにしても・・・)

夕張(なんでコントローラーでシステムの強制停止が出来なかったのかなぁ)

ガチャ

夕張(あっ・・・電池の向きが・・・逆)

榛名「・・・? どうしました?」

夕張「なんでもないですよ」

夕張(・・・見なかったことにしよ)

こうして榛名達は鎮守府に戻って行った。

捕虜にした南方棲鬼を連れて・・・

駅のホーム

提督「帰ってきたなぁ・・・」

鈴谷「鈴谷どうせなら1週間くらい2人でブラブラしたかったな」

提督「あのなぁ・・・旅行じゃないぞ?」

鈴谷「ねぇ・・・なんかホームが騒がしくない?」

提督「なんだろうな? 有名人でも来てるのか?」

電車から降りると町民達でごった返してた。

ちなみに艦娘達が一人も迎えに来ていないのは理由があった。

それは出張時の送り出しはOKだけど、迎えに行くのはNGと言う

艦娘達の間の独自ルールのせいである。

艦娘・鎮守府内条約第5条によると、戻ってくる時は2人きりが許されている。

(他にも細かいルールはある)

なお、条約を知った上で破ると失格と見なされ、

提督に関する全ての権利を失うことになるが、艦娘の間では隠語を使い徹底して

守秘していることもあり、提督はそんなルールが存在していることすら知らなかった。

過去に仲間を出し抜いて迎えに行った艦娘が数名おり、

最後に出し抜いた翔鶴が出張に同行していた瑞鶴と

姉妹丼を画策した為に厳しくルールが設けられたのだった。

繰り返すようだが無論、提督は知らない。

町民『提督さん!!お帰りなさいっ!』

『祝!提督帰還!』等の大きな横幕を持った市民達は

大きな拍手で提督の帰りを喜んだ。

提督「え?・・・え?」

鈴谷「・・・提督、何かしたの?」

提督「・・・さぁ?」

握手を求められて、律儀に応じながらようやく帰路についた。

提督「・・・なんか機嫌悪くないか?」

鈴谷「・・・別にぃ?」

鈴谷(綺麗な女性と握手してさぁ・・・)ハイライトオフ

鈴谷(何、あの女達。顔赤らめてキャーキャー言ってさ)

鈴谷(提督も提督だよ。いちいち応じて・・・)

提督(・・・すごい機嫌悪そうじゃないか)

タクシーで帰るつもりだったが、鈴谷が歩いて帰ろうと言い出したので

徒歩で帰ることにした。

鈴谷「んっ!」

提督「・・・なんだ?」

鈴谷「だーかーらー手を繋ごうっての!」

提督「別に構わないが・・・」

鈴谷「そうしたら許す」

提督「何を許されるのか知らんが・・・ほら」ギュッ

鈴谷「えへへ・・・」

提督「こんなんで喜んでくれるなら安いものだな」

鈴谷「別に安い女じゃないからね?」

提督「別にそんなこと言ってないだろう」

鈴谷(提督と手を繋ぐだけで・・・心が満たされる)

鈴谷(・・・ありがとう提督。私を大事にしてくれて)

鈴谷(大好きだよ・・・)

鈴谷(なんて面と向かってまだ言えないけどさ)

鈴谷(そう遠くない未来、言うからね?)

提督(なんか幸せそうだなぁ鈴谷。良かった)

提督(これからも大変な戦いがあるだろうけど・・・)

提督(君達を誰一人失わないように全力を尽くすから・・・)

提督(よろしくな・・・)

2人して互いを想い、笑いあった。

元々、ここから鎮守府までは歩いても20数分程度。

そこまで遠い距離ではない。

徒歩で戻ることは鈴谷が少しでも2人きりで居たかった為に

発案したことであったが、

結果として様々なモノを目撃するハメになった。

例えば帰り道の公園での子供達の声。

子供1「提督ビィーーーームッ!!」

子供2「うわぁぁ!!」ドサ

子供3「くらえ!しんかいパンチ!」

子供1「提督は空をマッハで飛ぶから当たらないぜ!!」

鈴谷「・・・提督って空飛べるの?」

提督「飛べるわけ無いだろう・・・」

鈴谷「・・・ビーム出せるの?」

提督「いや、俺は人間だから・・・」

鈴谷「でも子供達が・・・」

提督「子供だから・・・想像力豊かなんだろう」

次に見たのは体が不自由なお年寄りに寄り添い、

横断歩道を渡らせてあげる若者だった。

提督「いまどき珍しい若者だな」

鈴谷「提督も若いでしょ。ん? こっちに来るね」

若者「提督さん、この前はありがとうございます!」

提督「え?」

若者「俺、心を入れ替えました!」

提督「そっ・・・そうですか」

若者「貴方のような人に成れるよう・・・頑張ります!」

提督(なんかしたっけ・・・)

若者「では、この後は友人と町内のゴミ拾いをするので!失礼します!」

鈴谷「・・・何したの?」

提督「・・・・俺が知りたいよ」

お年寄り「提督様・・・戦神さまじゃ・・・ありがたや」

提督(・・・なんか拝まれてる!!?)

さらに漁港を通りかかった際は漁師達に感謝され胴上げされた。

分けも分からず水揚げされたばかりの新鮮な魚介類を

お土産に沢山貰ってしまった。

鈴谷「ねぇ・・・本当に何したの?」ジトメ

提督「だから・・・俺が知りたい」ゲンナリ

こうして2人は鎮守府に帰ってきた。

余談ではあるが帰宅に徒歩を選ぶ行為は他の艦娘達を驚愕させた。

そんな手があったなんてと。

タクシーで帰宅するのが当たり前だった常識を打ち破った行動。

これを賞賛する者も居れば、あまりの策士ぶりに腰を抜かす者も居た。

以外にも盲点だったらしかった。

投下完了。
何時も感想ありがとーございます。
ただいまイベント攻略中・・・
E6を後2回・・・
その後は掘りが・・・あばばば
禿げそうです。
早く安らかに過ごしたい・・・

また近いうちに投下します。

こんばんわー
そろそろ次スレ立てたほうがいいのかな?
上にそろそろ立てろって警告が・・・
2~3日以内に次スレ立てて投下します。HTML化依頼でしたっけ
初心者ルールをもう一度読んでおかなくては・・・

ああやっとローマ出た・・・
後は高波と磯風ちゃんだ・・・ハイライトオフ


執務室

葛城「よろしくお願いします」

提督「よろしく頼む」

青葉「それでは、彼女を案内してきますね」

提督「ああ、ありがとう青葉」

葛城「失礼しましたっ!」ビシッ

ガチャ バタンッ

青葉「葛城さんでしたか・・・ようこそ鎮守府へ」

葛城「よろしくお願いしますね青葉さん」

青葉「では鎮守府内を見て回りましょう」

葛城「はいっ!」

青葉「ここは食堂です」

葛城「うわぁ・・・広いですね」

青葉「所属している人数が多いですから」

葛城「券売機で券を買う感じなんですねぇ」

青葉「ええ。そうです。メニューも豊富ですよ」

葛城「なんですかこれ? 提督丼って・・・」

青葉「提督が好きな丼ですね。提督の好みに合わせて作っています」

葛城「なんで提督丼?」

青葉「提督がよく頼むので皆も真似して何時しかそう呼ばれるようになりましたね」

葛城「本人に許可取ってるんですか?」

青葉「ええ、ちゃんと取ってますよ。それに、この名前にしてから売り上げが上がったそうです」

葛城「へっ・・・へぇ・・・・」

青葉「紹介しますね。こちらの方々が調理しています」

間宮「よろしくね。私がここを任されています間宮です」

青葉「間宮さんのゴハンはとても美味しいんですよ」

葛城(間宮さんかぁ・・・天城姉に声がそっくりだなぁ・・・)

葛城「よろしくお願いします」ペコリ

間宮「ええ、夫の指揮は間違いないから安心していいわよ」ニコッ

葛城「へ? あの、間宮さん結婚しているのですか?」ボソボソッ

青葉「いえ、彼女の妄想です。お気になさらずに」ボソボソッ

青葉「こちらが伊良湖さん。間宮さんの補助や甘味も作ってます」

伊良湖「よろしくお願いします」ペコリッ

葛城「ええ、こちらこそ」ペコリッ

伊良湖「旦那様のことよろしくお願いしますね」

葛城「あの・・・彼女も婚約されているので?」ボソボソッ

青葉「彼女も妄想が激しいので気になさらずに」ボソボソッ

葛城(妄想力豊かな2人が食事当番と・・・覚えた。情報は大事よね)

青葉「他にも臨時で手伝う方が居ますが、その辺は追々・・・」

葛城「分かりました」

青葉「じゃあ次いきましょうか」

それからあちこち案内された。

葛城「あの、なんか会う人、会う人が提督のことを夫と自称してますけど・・・」

青葉「全て妄想、妄言です。みんな現実逃避してるんですよ」

葛城「この鎮守府、大丈夫なんですか!?」

青葉「大丈夫どころか、戦果はかなりのものですよ?」

青葉「あまりに非常識なモノは報告してませんが・・・」

葛城「非常識・・・?」

青葉「単艦で敵艦隊殲滅したり、素手で姫級殴ったり・・・」

葛城「またまた・・・冗談ですよね?」

青葉「・・・・・・」

葛城「・・・・え?・・・え?」

青葉「なので報告すると問題あるのは無かったことにしてます」

葛城(え?マジで?・・・なんなのこの鎮守府)

青葉「貴女は提督の事どう思いました?」

葛城「会ったばかりですけど・・・優しそうな人だなぁって」

青葉「好き?」

葛城「会ったばかりですよ!? まぁ良さげだなぁとは思いましたけど」

青葉「良い人ですよ。本当に。心の底から愛しています」

青葉「他の人に会わせないように閉じ込めちゃいたい程に」ハイライトオフ

葛城「え・・・?」ゾクッ

青葉「・・・どうしました?」

葛城「いいえ、なんでも・・・青葉さんは戦闘以外で普段は何をしてますか?」

青葉「新聞作ってますよ」

葛城「新聞ですか・・・?」

青葉「鎮守府のこととか、提督のこととか、提督のこととか、提督のことを記事にしてます」

葛城「・・・提督のことばかりですね」

青葉「それが一番売れるんですよ」

葛城「ニーズに答える為なんですねぇ・・・」

青葉「そうですね。やっぱり皆が知りたいことが一番ですから」

葛城「提督さん、好かれているんですね・・・」

青葉「ええ、皆大好きですよ」

葛城「ええ、ここまでの案内でよく分かりましたよ・・・」

青葉「ははは・・・ですよねー」

葛城「でも話を聞くと、男女逆のセクハラじゃないですか?」

葛城「あんまり度を外すのも如何なものかと思いますが・・・すいません生意気言って」

青葉「確かに・・・もしもこの鎮守府の男女が反転したら・・・」

青葉は妄想する。

提督(女)「何時もありがとうね」ナデナデ

金剛(男)「提督っ!!バーニンッラーーーブッ!!」ダキッ

提督(女)「ちょっ・・・止めなさいっ!!」カオマッカ

金剛(男)「提督の匂いデースッ!!」スリスリ

提督(女)「ちょっとぉっ!へんなものおしつけないでー!」

とか


提督(女)「むにゃ・・・zzz」

イムヤ(男)「さぁて・・・今日こそ夜這いを・・・」

翔鶴(男)「させませんっ! 今日こそ私がっ!!」

扶桑(男)「いいえ、貴方達を行かせません。私が添い寝を・・・」

加賀(男)「ここは譲れません・・・」

とか


提督(女)「~♪」

時雨(男)「今日こそ・・・入浴中の提督の裸体を・・・」

夕立(男)「拝んじゃうっぽいっ!!」

瑞鶴(男)「艦載機・・・いけぇぇぇっ!!! 写真撮ってきてっ!!」

とか


夏場の薄着の提督のシャツから見える胸板でハァハァしてるのも、

性別が代われば女性の胸を見ている男の集団に・・・

青葉(それに提督が女子だったら間違いなく可愛い・・・犯罪臭が・・・)

自室の壁360度全てに貼ってある提督の写真も性別が逆転するだけで・・・

盗聴や盗撮も・・・これは・・・

青葉「思った以上に犯罪臭い!?」

葛城「今更ァ!?」

青葉「でも、大丈夫です」

葛城「何がですか・・・?」

青葉「私達、艦娘は女の子。提督は男性。問題ないです」

青葉「多少は発覚しても笑い話で済みます」

葛城「そうかなぁ・・・本当にそうかなぁ」

葛城(この鎮守府おかしくない?・・・気のせいじゃないよね)

青葉「話を戻しますが、オフの日は新聞作りと、提督の盗撮や盗聴ですね」

葛城「やっぱり気のせいじゃなかった!!」

青葉「何がです?」

葛城「・・・そんなことして大丈夫なんですか?」

青葉「皆やってますよ?」

葛城「へぇ・・・え? 皆やってるのぉ!?」

青葉「常識ですよ」

葛城「私の知ってる常識と違うっ!!」

青葉「・・・全ては愛ですよ」

葛城「愛・・・愛って犯罪すれすれなんですねぇ」

青葉「だから辛いんです恋って」

それから寮への案内に移った。

青葉「ここは寮ですね。皆さんここで暮らしてます」

葛城「へぇ・・・綺麗な所ですねぇ」

青葉「寮全体の掃除は当番制ですので、連絡ボードを見てくださいね」

葛城「あの入り口にあった奴ですね」

青葉「後、出撃する娘以外は基本的に自由ですので各自演習したり、好きに時間を使えます」

葛城「へぇ・・・割と緩い感じなんですね」

青葉「常にリラックスして万全の体制でってのがウチの方針ですので」

葛城(良い環境みたいね・・・提督以外が皆おかしいけど)

青葉「葛城さんの部屋は天城さんと同室になりますね」

葛城「姉はもう着任してるんですね」

青葉「もう少しで帰ってくるので私の部屋で待ちましょうか」

ガチャッ

葛城「お邪魔します・・・」

葛城(机の上が書きかけの記事でいっぱい・・・)

青葉「散らかってますけど、好きにくつろいでくださいね」

葛城「ありがとうございます」

青葉「お茶をいれてきますねー」

葛城(あれ・・・?)

葛城(壁紙がめくれてる・・・?)

葛城(下に何か・・・)

見るな。そう本能が警戒していたが、好奇心からつい捲ってしまう。

パラッ

葛城「・・・え」

少しめくると壁紙がパラリと剥がれた。

葛城「何これ・・・?」

現れたのは提督の写真。

それも壁一面にびっしり・・・

葛城「・・・・・・え?」

青葉「・・・・・・何してるんです?」

葛城「ひっ!?」

何時の間にか扉が開いていて青葉が居た。

手に持つトレーにはお茶が2つ。

お茶を入れて持ってきてくれたのだろう。

葛城「いえ・・・その・・・」

青葉「ダメですよ・・・めくっちゃ・・・」

青葉はニコニコ笑っているが、目だけ笑っておらず、

とても恐ろしく感じた。

葛城「あの・・・これは・・・?」

青葉「何って愛の記録ですけど?」ハイライトオフ

青葉「それが・・・何か?」

葛城「いえ・・・あの・・・その・・・」

恐くて1秒でも早くここから逃げたい。

葛城「あのっ・・・失礼しました!!」

そう言って足早に部屋から出ようとする。

扉まで後少し。やけに扉まで長く感じる。

ドアノブに手をかけたその時、肩を掴まれた。

葛城「ひゃぁうっ!?」ビクッ

青葉「何をそんなに慌てているんです?」

青葉「ああ、びっくりしちゃいました?」

青葉「ごめんなさいね」

葛城「あう・・・あの・・・ああ」

言葉が上手く出ない。

青葉「まぁ何を思おうがいいですけど・・・」

青葉「提督に告げ口はしないほうがいいですよ?」ニコッ

葛城「っ!!!」ゾクッ

葛城「はいっ!!失礼しまひゃた!」

上手く口が動かず、呂律が回らないが、そう叫ぶと一目散に逃げ出した。

青葉「あちゃぁ・・・まぁ・・・ですよね」

葛城は全速力で廊下を駆ける。

曲がり角で誰かにぶつかりそうになって慌てて止まる。

睦月「ひゃぁわ!?」

如月「なぁに?・・・誰?」

葛城「すいませんっ! ごめんなさいっ!」

会ったばかりの彼女達に自己紹介と、

先ほどの青葉の話をする。彼女が異常だと共感者が欲しかった。

だが・・・

睦月「え?・・・それおかしいことにゃし?」

如月「別に普通よね?」

睦月「別に普通だと思う。普通だよ」ハイライトオフ

如月「ええ、何一つ間違いはないわ」ハイライトオフ

彼女達は私をじっと見る。

その瞳には光が無かった。

まるで異質なのは私の方だと言わんばかりの顔だ。

恐怖を感じてまた走りだす。

睦月「なんだろうね?」

如月「・・・さぁ?」

葛城(なんなの!? ここなんなのっ!?)

ドンッ

葛城「きゃっ!?」

天城「・・・葛城?」

葛城「姉さん!?」

天城「どうしたの? 慌てて・・・」

葛城「助けてっ!!!」ダキッ

天城「よく分からないけど私達の部屋に行こう?」

葛城「・・・うん」

そして天城の部屋に来る。

ここが今日から自分の部屋になる。

天城「貴女はそっちのベッドを使って。生活に必要なものは揃えてあるから」

葛城「・・・ありがとう」

天城「それで? どうしたの?」

葛城「実は・・・」

先ほどまでのことを話す。

天城「え? 別に普通のことよ?」

葛城「え!? あれが?・・・普通?」

天城「疲れているのかな? 今日はもう休んだら?」

葛城「・・・ごめん。少し外の風に当たってくるね」

ガチャッ  バタン

天城「どうしたのかしら・・・?」


なんとなく頭が混乱して、鎮守府の港から海を見る。

葛城(私が・・・おかしいのかな?)

提督「どうした? こんな所で」

葛城「提督!? いえ、なんでもありませんっ」ビシッ

提督「いや、敬礼はいいよ。今は職務外だ」

葛城「ありがとうございます」

提督「どうだった? この鎮守府は」

葛城「色々と既存の常識が消し飛びました」

提督「え・・・? なんか不味い所があったか?」

葛城(提督はご存知ないのかしら・・・)

言おうとしたけど、先ほどの青葉の言葉を思い出し、

身の危険を感じて口を閉じた。

提督「・・・葛城?」

葛城「いえ、提督に問題はないと思いますよ」

提督「・・・そうか。何か生活に不便があれば何でも言ってくれ」

葛城「ありがとうございます。ですが、私は艦です」

葛城「戦うこと以外に望みはありませんよ」

そう言うと提督は悲しそうな顔をする。

どうしたと言うのだろう。戦うことが私達の存在意義なのに。

提督「確かに、君達には危険な戦闘を強いてしまうかもしれない」

提督「だが、戦うこと以外にも楽しいって思えることを見つけて欲しいな」

提督「好きなこと、楽しいこと、そういうのを沢山知ってさ・・・」

提督「それがここに絶対帰ってくる、生きて戻る、そういう原動力になって欲しい」

提督「それが生きる力に、頑張ろうって力になると俺は思う」

葛城「まるで・・・人間みたいですね」

提督「君達は軍艦の能力を持っているが、人間だよ」

提督「考えて、笑って、怒って、悲しんで・・・どこにでも居る女の子だ」

提督「少なくても俺はそう思ってる」

葛城「・・・甘いですね」

提督「ああ、よく言われるよ」

提督「今日から君も俺達の家族だ」

葛城「家族・・・?」

提督「これは皆に言っていることだが・・・」

提督「同じ場所に暮らし、寝食を共にし過ごす」

提督「とても大事な家族だ。だから、何かあったら頼ってくれ」

提督「上官とか部下とかじゃなく、仲間として、家族として・・・」

提督「俺は君達を守る。絶対に生きて、帰って来られるように全力を尽くす」

提督「だから・・・これからよろしくな?」

葛城「はいっ」

何時の間にか心は落ち着きを取り戻していた。

不安も恐怖も消えた。

この人は本当に私達、艦娘を大事にしてくれているようだ。

まだ出会ったばかりで、全てを知ってるわけじゃないけど、

この人の指揮下に入れて良かったと思った。

私達を守る。その言葉が純粋に嬉しかった。

葛城(なら私は・・・)

提督を守ろう。

この鎮守府の仲間はどこかおかしい。

まだ完全に把握してないが、彼女達の魔の手から提督を守ろう。

この優しい人が傷つかないように。

そう思った。

そして月日は流れて・・・

新人「今日からお世話になります」

葛城「貴女が新しく来た艦娘?」

新人「はい、よろしくお願いします」

葛城「では、提督。彼女を案内してきます」

提督「ああ、頼む」

鎮守府内を案内していく。

新人「あの・・・会う人、皆さんが提督と結婚していると主張してるのは・・・?」

新人「話の内容的にカッコカリじゃなくてガチですよね?」

葛城「皆、妄想癖があるのよ」

新人(・・・大丈夫なのこの鎮守府)

葛城「あれ?青葉?」

青葉「ああ、どうしました? 新人の案内ですか・・・」

葛城「ええ。そうよ」

青葉「それよりどうです?これ・・・」スッ

新人(提督の写真・・・?)

葛城「へぇ・・・中々良いアングルじゃない」

青葉「でしょ? 苦労しましたよ」

葛城「どうやって盗撮したの?」

青葉「天井にカメラを・・・」

新人(盗撮っ!?)

葛城「へぇ・・・じゃあ、私がこの前撮ったコレはどう?」スッ

青葉「これはっ!? 提督の寝起き!! どうやってこれを!?」

葛城「提督の寝室の本棚に隠しカメラを・・・」

青葉「そうか! 提督が先月本棚の位置を変えたから・・・」

葛城「そう、あそこに仕掛けるとベストショットが撮れるのよ」

青葉「その手があったかぁ・・・」

新人「あの・・・盗撮って不味いんじゃ・・・?」

青葉「いえ、大丈夫です」

葛城「愛よ。提督を見守ってるだけよ」

新人「・・・愛!?」

葛城「大丈夫、貴女もすぐ慣れるわ・・・」ハイライトオフ

青葉「ええ、きっと楽しい毎日になりますよ」ハイライトオフ

新人「ああ・・・ああ・・・」ゾクッ

それからすぐ、新人も順応した。

鎮守府は今日も平和だった。


移動のお知らせ


司令室

青葉「司令部より緊急入電です。このスレはもうすぐ消えます」


下記へ移動してください。

提督「ウチは平和だなぁ」艦娘「表面上は」 その2
提督「ウチは平和だなぁ」艦娘「表面上は」 その2 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1431193228/20-)


青葉「なんでしょうねこの連絡事項」

衣笠「衣笠さんは上の考えることはよく分からないな」

感想何時もありがとうございます。
新スレ立てました。

まだ結構余っていたので急遽、話を作りました。
オマケみたいなもので、あまり時空列は気にしない方向で(汗

では引き続きお願い致します。

また、このスレは埋めて下さると助かります。
では失礼。
うわぁ・・・もうこんな時間・・・

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年03月28日 (土) 23:08:05   ID: v8rIur6V

所どころ笑えるポイントがあって面白い

2 :  SS好きの774さん   2015年03月31日 (火) 14:43:08   ID: r8n04glE

これからの展開が気になる

3 :  SS好きの774さん   2015年04月08日 (水) 11:11:41   ID: jPCAxPaQ

鈍感も過ぎれば罪か

4 :  SS好きの774さん   2015年04月08日 (水) 20:43:53   ID: ZoPJG0JU

珍しく優秀な憲兵だったのだが・・・ナムー。

5 :  SS好きの774さん   2015年04月08日 (水) 21:37:10   ID: rK3JAFXK

ハイライトさん仕事して下さい。

6 :  SS好きの774さん   2015年04月08日 (水) 22:30:03   ID: vAchsafW

久しぶりにいいのが見れた。感謝

7 :  SS好きの774さん   2015年04月16日 (木) 01:39:28   ID: Bd03Fo1x

次の投稿…楽しみに待ってるでち( ̄^ ̄)ゞ

8 :  SS好きの774さん   2015年04月17日 (金) 01:30:02   ID: pTCawwjr

仕事&スレ…頑張って下さいなのです( ´ ▽ ` )ノ 希望……愛宕ちゃん♪( ´▽`)

9 :  SS好きの774さん   2015年04月19日 (日) 02:22:09   ID: R-CQalyP

無理せずに頑張って下さいデースo(`ω´ )o

10 :  SS好きの774さん   2015年04月24日 (金) 22:00:55   ID: dVdu_5zR

古鷹や妙高はマトモであってほしいが果たして・・・?

11 :  SS好きの774さん   2015年04月25日 (土) 03:33:30   ID: w7M2BSKD

続きが楽しみだわ〜♪( ´▽`)

12 :  SS好きの774さん   2015年04月25日 (土) 21:45:33   ID: _7HvzoZm

ミンナナカヨシダナー

13 :  SS好きの774さん   2015年04月26日 (日) 02:25:34   ID: eWLCSvpk

ここの鎮守府やべえ…

14 :  SS好きの774さん   2015年04月26日 (日) 14:21:32   ID: 1Io-pmPF

バリさん……超天才やぁ〜( ̄▽ ̄)

15 :  SS好きの774さん   2015年04月29日 (水) 19:22:19   ID: D5_B1o_G

なんか深海側が気の毒に見えてくるw

16 :  SS好きの774さん   2015年04月30日 (木) 14:45:35   ID: Q7ARXcQn

島風……どうなるんや……((((;゚Д゚)))))))

17 :  SS好きの774さん   2015年05月03日 (日) 23:26:23   ID: VCLfoaXI

ヤンデレ多すぎww

18 :  SS好きの774さん   2015年05月04日 (月) 21:04:46   ID: 2xJj27nS

提督は南方ちゃんも攻略しちゃうんですかねぇ…。

19 :  SS好きの774さん   2015年05月05日 (火) 03:32:56   ID: 9xdApnbL

次のスレに期待を( ̄^ ̄)ゞ

20 :  SS好きの774さん   2015年05月13日 (水) 20:34:56   ID: yNXxZ8tr

チラッと、このss見ましたがどはまりしました。
てかヤンデレ多スギィ!

21 :  SS好きの774さん   2015年07月29日 (水) 18:48:35   ID: az7XaXEO

面白い! 続きが気になります!

でも、珍しく真面目に仕事していた憲兵さんが酷い目にあったのは可哀想だったな。
ギャグにしても俺は素直に笑えなかった。
「五航戦」も、好きな人は不愉快かもね。
これもギャグなんだと思うけど、深海棲艦との戦闘も常に一方的。
さっさと榛名が和平交渉(物理)で終わらせれば良いのでは?

22 :  SS好きの774さん   2016年11月21日 (月) 17:43:27   ID: TGd_Gm-L

面白☆面白

23 :  SS好きの774さん   2017年12月31日 (日) 02:06:58   ID: bytFnG7g

✳︎注意 このssはまだ完結していません。三作目のシリーズは一年前から更新されておらず、おそらく作者は戻らないです。この作品にオチはありません。

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