提督「どうやら私は死んだようです」【安価】 (128)

提督「……ん?」

提督「はて、ここは海の上か」

提督「……おかしいな?私は人間だぞ?海の上に立てるわけはない、うーむ」

妖精「」チョイチョイ

提督「おや、妖精さん」

妖精「」サッ

提督「これは、羅針盤か。僥倖だ、これさえあれば鎮守府に帰れる。一緒に来てくれるか?」

妖精「」コクコク

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提督「うーむ、徒歩だと案外時間がかかるのだな、日が暮れてしまった」

妖精「」パタパタ

提督「やっと私の鎮守府に着いたが……どうしたことか、灯りがついていないな」

提督「……とりあえず中に入ろう」



提督「……参ったな、どの部屋も明かりがついていない。今更暗闇に怯えるほどの肝っ玉は持ち合わせていないが……」

妖精「」クイクイッ

提督「お、どうした妖精さんや」

妖精「」パタパタ

提督「おいおい待ってくれ」



『霊安室』

提督「ふう、やっとおいついた。ここは、遺体を一時的に保管する部屋か、まだ使ったことなかったが……」

妖精「」ガチャ

提督「……入れということか」

提督「一体何が……!」

提督「……誰か、いる?」

提督「……まさか、誰か死んだのか、私が不在の間に、くそ」

妖精「」パサ

提督「……!!!」



提督「私?」



提督「あぁ、そうか」

提督「私は、あの戦いで……」



提督「となると、君は私の船に積まれていた羅針盤妖精さんが」

妖精「」コクコク

提督「すまんな、巻き込んで迷惑かけて」

妖精「」フルフル

提督「……あの戦いで、艦娘は沈まなかったか?」

妖精「」コクコク

提督「それはよかった。僥倖とも言える。あれだけの大群が相手だったからな……」

提督「……それで、私はどうすれば成仏できるのだろうか。それさえ分かれば未練など……いや、まぁあるけども」

妖精「」クイクイ

提督「おいおい、今度はどこに連れて行く気だ?せめて私の死体に布被し直してから……」



提督「今度は執務室か」

妖精「」グッ

提督「幽霊なら壁も通り抜けられるかな?お、いけた」

提督「……おや、秘書艦の>>6が」

秋月

あらら、ごめんなさいねぇまさかそんな人集まらんと思って慢心してお昼まで放置してました。じゃあ書いてくんで

秋月「……」

提督「……本当に秋月なのか?あまりにも精彩が欠けているが……」

提督「そういえば、あの戦いの、ひいては私の死から一体何日経過しているかすらわからん……みんなあまり気に病んでいなければいいのだが」

妖精「」フワフワ

秋月「……? ……!!」ガタンッ

提督「うおっ」

秋月「あなた、提督の船に乗ってた妖精さん……?」

妖精「」コクコク

秋月「あなたは無事だったのね、よかった……」

秋月「……提督は、亡くなられてしまいました……」

妖精「……」

秋月「形が残っただけでもよかった、遺体を回収できただけ良かった。あのままだったら、深海の闇に飲まれてしまっただろうから……」

秋月「でも、でも……こんなこと……!!」

提督「……」

秋月「……ダメですね、秘書艦の私がしっかりしなくちゃ」

秋月「提督が道を切り開いてくれたおかげで、私たちは全員、まだ生きているのだから……」

秋月「……もうすぐ、あと二週間で最後の戦いなんだから……」

提督「!」

提督「最後の戦いというと、敵本拠地を一気に叩くあの作戦か?」

提督「ということは、敵の奇襲を受けたあの日から2週間も経っているのか!」

提督「……我が鎮守府以外にほとんど戦力は残っていない、しかし、秋月がこの様子では他の艦も戦意を失っているかもしれん」

提督「どうすればいい。何か手を練らなくては……」



第1艦隊旗艦
秋月2/10

妖精「……」フワフワ

提督「何か手はないだろうか、この身ではみんなを励ますことすらできない……」

妖精「……」クイクイ

提督「うお、またどこかへ連れて行くのか」



【工廠】

提督「工廠?ここで何をするつもりだ?」

妖精「ワーワー」

ゾロゾロ

開発妖精「オーオー」

提督「……妖精たちには私の姿が見えるのか?」

開発妖精「」グッ

提督「そうか……なぁ、妖精さん、何か手はないか?みんなを励ます方法とか……」

開発妖精「マカセロ」

提督「……自分で言っといてなんだが、死者が生者に干渉する方法なんてあるのか?」

開発妖精「アルアル」

提督「そうか……すまん、頼んだぞ」

カーン!カーン!カーン!



開発妖精「デキタ」

夢干渉装置
☆☆☆☆☆☆☆

提督「こいつは……」

~妖精さんレッスン~
この装置を使うことで、艦娘の見る夢の世界に入り込むことができます
夜10時から朝8時までの間に使用することが可能です
使用するのにはエネルギーが必要となり、朝の間に充電できますが、一晩には最高で7時間までしか夢に入り込むことはできません



提督「なるほど、夢の中で話ができるのか」

提督「こいつを使えば、みんなと話せるんだな?」

開発妖精「」グッ

提督「そうか、ありがとう……とは言っても、これ、俺触れないんだけど」

妖精「」クイクイ

提督「あぁ、妖精さん代わりにやってくれるか、ありがとう」


現在の状況
夢干渉装置残りエネルギー
100%

第一艦隊
秋月2/10
他不明

第二艦隊
不明

第三艦隊
不明

第四艦隊
不明

不明ばかり

>>37
こっから増えてくよー

提督「……この装置に頼るしかないな」

提督「それまでは何もできないか……ほかのみんなの様子を見に行こう」

妖精「」コクコク



提督「……本当に静かだな。あんなに騒がしい鎮守府だったのに」

提督「……私がなんとかしなくては」

妖精「!」クイクイ

提督「うお、どうした妖精さん……あ、あれは第二艦隊旗艦の>>40

霧島

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