連載中止の理由ですが、講談社さんからの表現上の問題から単行本発売中止決定し、
これによりマンガボックスさんが本作で収益をあげられる見込みがなくなったことです(詳しい経緯はまた後述します)。
単行本発売中止の発表からこれまで、問題箇所の修正を前提に改めて発売へと向かえないか交渉を行ってきましたが、
残念ながら決定を覆すことはできませんでした。
(略)
本作で問題になった表現について。
講談社さんが危惧した部分は作中で"男女の性にもとづく役割を強調している"部分で、
「男は男らしく女は女らしくするべき」というメッセージが断定的に読み取れることだと伺っています。
(私への窓口はマンガボックスさんの担当編集氏なので、伝聞になっています)
これに対して起こるかもしれない性的マイノリティの個人・団体からのクレームを回避したい、とのことでした。
(略)
「境界のないセカイ」マンガボックス連載終了のお知らせ
http://ikuya.sblo.jp/article/115089330.html
http://pbs.twimg.com/media/CAEQTfSUsAArL7P.jpg
ついでに他出版社に乞食行為、人気があったと自画自賛
しかし連載中の本作は人気が無かったわけではなく、
50余りあるマンガボックスさんの作品中でもこれまでずっと人気上位の方いたようですし、
当初はAndroid版アプリで非公開だったものの13話からは
Android版でも読めるようになり読者も増えて、これから!というところでした。
作者としては当然ですが、せっかくそこそこ人気も出てきて
読者さんもついてくださっている作品をこのまま終わらせてしまうのは勿体ないと考えています。
それで現在幾つか伝手のある他の出版社さんに連載の移籍ができないか、打診を始めております。
具体的にはどんな描写すか?
まあこいつの漫画は面白くないしエロくないのが最大の問題だと思うんだけど
これが顕著にみられるのは本作第5話で、バーチャルリアリティ空間内で女性化した主人公に対して男性の恋人があてがわれ、オペレータが「女性の恋人は男性であることが当然である」ように語るシーンがあります。
このオペレータの台詞が同姓を愛する方々にとっては酷いことを言っている、という認識はありました。
だったらなぜそれを言わせたのか。
(略)
問題となった描写は作品世界内の個人の発言でしか無いこともあるし、それが現実世界において好ましくない意見だとしてもいずれ作品総体としては否定されていく意見であるので、最終的には問題なくなると判断していたのです。
また第5話執筆前後でのマンガボックス編集部との打ち合わせにおいても、ここは問題になるまいという判断がされていました。
しかし、単行本化に当たって問題となって浮上してきたわけです。
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