【ラブライブ!】花陽「白いイス」 (18)

花陽「…うーん…」

花陽「…!?ここはどこ?」

花陽「真っ白な広い部屋に、あるのはイスが1つだけ…」

花陽「昨日の夜は…あれ?」

花陽「何をしてたか思い出せない…」

花陽「それになんか…右腕が凄く痛い…」

花陽「腕を下にして寝てたからかなぁ…?」

花陽(突然のことで頭がまだついていかないけど、とにかく状況を整理してみよう)

花陽(私は目覚めたら、この真っ白な知らない部屋にいた)

花陽(昨日の夜どうしたのかは思い出せないけど、少なくとも私はこんな部屋は知らない。いきなりすぎてわからないことが多すぎるよぉ!)

花陽「どどど、どうしよう!私、私閉じ込められちゃったのかなぁ?」

花陽「誰か、誰か…」

花陽「ダレカタスケテー!!!!」

花陽(その後、私はちょっとしたパニックになって、大声を出したり、走り回ったり、とにかく騒ぎ立てた)

花陽(どのくらい時間騒いでいたかかわからないけど、疲れと空腹が出てくると、自分でも驚くほど、私は冷静さを取り戻していた)

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花陽「とにかく、なんとかしてここから出ないとだよね…」

花陽「とりあえず、部屋をいろいろ調べてみよう」



花陽(一通り見たり触ったりしてみたけど、壁にも床にも何もなさそうだった)

花陽(イスも見た限り普通のイスで、特に何か仕掛けとかがあるわけじゃなさそう…)

花陽「疲れてきたし、ちょっと座って一休みしようかな」

花陽「一休みしてから、またゆっくり考えます!」



「まだだめだよ。まだだめだよ。まだだめですよ。」



花陽「…うーん…」

花陽「ここは…学校?」

花陽「私は確か白い部屋に閉じ込められて…その後のことは…うーん…」

花陽「よく思い出せないな…」

花陽「とりあえず歩き回ってみようかな」

花陽(とりあえずいろいろ歩き回ってみたけど、玄関があったと思われるところはコンクリートで塗り固められていて、窓も無いようだった)

花陽「学校でも閉じこめられちゃってるみたいだね…私…」

花陽「ん…?あれは…なんだろう」

花陽「廃校のお知らせのポスター…すぐそばにはスクールアイドルの募集のチラシ…」

花陽「…」

花陽「屋上に行ってみよう」

花陽「学校の屋上といえば何もないイメージだけど…」

花陽(本来柵があるはずの場所に、頂上が見えないほど高いコンクリートの壁がそびえ立っていて)

花陽(床にはそこら中に人の足跡がついていた)

花陽(屋上の端の方にはいくつかカバンが置いてあって)

花陽(屋上の真ん中には、明らかにその場に似つかわしくないソファが置いてあった)

花陽(そのソファは三人掛けくらいで、向かって左側から、橙、白、青と三等分にはっきりと塗り分けられている)

花陽(非常に奇抜なデザインだった)

花陽「さっきの白い部屋にあったのと違って、随分派手なソファだなぁ…」

花陽「また閉じ込められちゃったみたいだし、座ってゆっくり、一休みしようかな」

花陽「それから、また考えてみよう。」



「まだだめよ。」

花陽「…うーん…」

花陽「ここは…どこだろう…」

花陽「私確か閉じ込められて…」

花陽「思い出せないよぉ…」

花陽(私が目覚めたのは、白い部屋の、3分の1くらいの狭い部屋)

花陽(でも、最初の部屋と違ってこの部屋にはたくさんのものがあった)

花陽(本とか、パソコンとか、派手な服とか、旗とか…)

花陽(ただ、ドアや窓は無いようで、部屋の奥にはまたイスが1つ置いてあった)

花陽「ピンクの、小さなイスだね」

花陽「とにかく、物がたくさんあるし、気合を入れて調べてみます!」



花陽「本当にたくさん物はあるんだけど、役に立ちそうなものは残念ながらないみたい…」

花陽「パソコンの電源も付かなかったし…」

花陽「…イスに座って休もうかな」

花陽「また一休みしてから、ゆっくり考えよう」



「まだだめよ。まだだめよ。」

花陽「…うーん…」

花陽「ここは…教室?」

花陽「私は…閉じ込められて…」

花陽「分からないよ…」

花陽(私が目覚めたのは、教室みたいだった)

花陽(普通と違うところといえば、窓があるはずのところがコンクリートで塗り固められている事とドアがないこと)

花陽(そして、窓際の一番後ろの席のイスだけ、奇抜なデザインだったこと)

花陽(水色と紫色のボーダー柄の、どこの家具店にも売ってないようなイスだった)

花陽「何もなさそうだけど、一応一通り調べてみよう」



花陽「棚にも、机の中にも、教卓の中にも、何も無かったよぉ…」

花陽「…そろそろ一休みしたいなぁ」



「まだだめよ。」

花陽「…うーん…」

花陽「ここは…どこ?」

花陽「私は…閉じ込められていて…」

花陽(私は、今度は神社の前で目覚めたようだった)

花陽(四方がコンクリートで囲まれていて外に出ることは出来ず、ただそこに神社があるという感じで)

花陽(映画やドラマの撮影に使うセットが丁度こんな感じなのかな、という様子だった)

花陽(神社の目の前には、赤い椅子がぽつん、と置いてあった)

花陽「…とにかく、調べてみよう」



花陽「神社に入れなかったから、あんまり調べる所もなかったね…」

花陽「…はぁ。一休みしよう」



「まだだめだよ。」




「かよちん。」

花陽「あああああああああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああああああああああああああ
ああああ」

花陽「…うーん…」

花陽「ここは…最初の白い部屋だ」

花陽(私が来たのは間違いなく最初に来た白い部屋だった)

花陽(…はずなんだけど、その様相は最初にきたときとは変わっていた)

花陽(白いイスとセットでテーブルが置かれ、その上に作り立てのラーメンが置かれていた)

花陽(白いイスに座って見られる位置にテレビが置いてあり、歌や踊りの映像が流れ)

花陽(イスの後ろには学校や狭い部屋、教室や神社のジオラマのようなものがあり)

花陽(部屋の両サイドにはスカートやワンピース、ウェディングドレスなど女の子らしい可愛い服がたくさん飾ってあった)

花陽「あれ…なんで私泣いてるんだろう」

花陽(分かってるよ。だって)

花陽(分かったんだから)

「…みんな、ごめんね」

「ありがとう」

花陽「次はきっと…あそこだ」

花陽(私は何時間白い部屋に居たのかわからない)

花陽(そもそもこの部屋に、この世界に、時間があるのかはわからないけれど)

花陽(私は、湯気をたてつづけるラーメンを目の端に入れながら、ゆっくりと白い椅子に座った。)



「…それでいいんだよ。」



花陽「…」

花陽「全部…覚えてる…」

花陽(私は、真っ黒な場所に居た)

花陽(とても広くて、部屋というよりはホールのような感じだった)

花陽(部屋の真ん中に、黒地にカラフル水玉模様がついたバスだけがあった)

花陽(バスの座席は、前から4番目の向かって右側の1席だけが黄緑色に染まっていて、それ以外は全て真っ黒だった)

花陽「あの黄緑の席に座れば、私はこの部屋から、この世界から脱出できる…」

「早くしなきゃ。」

花陽「嫌だよ…」

「どうして?」

花陽「だって…だって!こんなの!辛すぎるよぉ…」

「でも、皆だって辛いよ。わかるよね?」

花陽「それは…分かってる…けどぉ…!」

「気づいてるんでしょ?今まで何があったのか、自分がどうして今ここにいるのか。」

花陽「…」

「昨日の夜が無かったことも、右腕がないことも、全部。」

花陽「みんなには?」

「…ごめん。それはできないよ。」

花陽「私のために?」

「うん。ちょっと疲れちゃってるのかも。」

「皆に顔向けできなくなっちゃうよ。早く行かないと。」

花陽「また…会えるよね?」

「いつになるかはわからないけど。」

「必ず。」

「だからそれまで、皆の分まで。」

花陽(バスが発車した)



花陽「…うーん…」

「…!!!目覚めた!目覚めたぞぉ!!」



花陽「やっぱり、無いんだね。右腕…」

花陽(話によると、私は5回死にかけたそうです。)

花陽(悲しいけど、辛いけど、私は、1人じゃないから。1人で生きているわけじゃないから。平気だよ。)



花陽「ほんとは作り立てをあげたかったんだけど…ごめんね。」

花陽「ありがとう。」

終わり

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