玄「おもちない」 (115)



―夏のインハイ団体決勝―


玄(何とかみんなに手伝ってもらって、ドラが来るようになったよ…)タンッ

玄(…それにしても、ドラがちゃんと来るようになってくれたのは嬉しいんだけど…)タンッ


照「」 ペターンッ

優希「」 ペターンッ

智葉「」 サラーッ


玄(おねーちゃん、相変わらずこの卓にはおもちがありません)タンッ

玄(内、一人は偽装行為までしてます…許せないことです…)

タンッ

玄(みんなのためにも…おもちのためにも…私は負けられない!)タンッ


照「ロン。2600」


玄「はうぅっ」

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玄「またチャンピオンさんにいじめられたよおねーちゃーん」

宥「よしよし」

玄(あぁ…おもちない卓からの…このおねーちゃんの暖かい包容力は…)

玄(やはり世界はおもちを軸に回っていることを否応なく感じさせるよ…)

宥「玄ちゃんが取られた点棒、ちゃんと取り返してくるからね」

玄「おねーちゃーん」

玄(ここから副将戦まではおもちある人が最低一人はいるから…良いんだけど…)

玄(も、問題は…)



―大将戦―


咲「」 ペターンッ

穏乃「」 ペターンッ

淡「」 ペターンッ

ネリー「」 ペターンッ


玄「」

玄(ま、全く未来に希望が見えない大将のメンツ…)

玄(しかも全員が一年生というミラクル…)

玄(つまり、起こりえる未来として…)



― 一年後の起こりえる未来 ―


『決勝戦だぞお前らーっ!』

『ここまで点棒の移動も少なく、平たい場ですね…』

『え?胸が?』

『こーこちゃん!!!』


二年生咲「」 ペターンッ

二年生穏乃「」 ペターンッ

二年生淡「」 ペターンッ

二年生ネリー「」 ペターンッ


玄「がはっ」

憧「玄が膝から崩れ落ちた」

宥「玄ちゃーん!?」

玄(………)

玄(更にもう一発)



― 二年後の起こりえる未来 ―


『決勝戦だぞお前らーっ!』

『今年もこの四人の決勝になりましたか…』

『この四人の実力が抜きん出いているのは認めますが、代わり映えがないですね』

『もう少し頑張って欲しいところです』

『え?胸が?』

『こーこちゃん!!!』


三年生咲「」 ペターンッ

三年生穏乃「」 ペターンッ

三年生淡「」 ペターンッ

三年生ネリー「」 ペターンッ


玄「がはっ」

灼「玄が吐血してる…」

宥「玄ちゃーん!?」


玄(ま、まずすぎるよ…)

玄(三年連続平たいおもち決勝戦とか…)

玄(三年連続代わり映えないおもち決勝戦とか…)

玄(……やめるのです四人たち!)

玄(どうにかしないと…私のみならず、おもち大好きな人たちの発作が抑えきれない…!)

玄(何か…何かないの?一人だけで良いから…)

玄(あの四人の誰かを巨乳にする方法は…!?)

玄(…………………)チラッ


咲「」 ぺったん

穏乃「」 ぺったん

淡「」 つるぺったん

ネリー「」 ぺったんぺったん


玄(無理)


玄「うええーんおねーちゃーん」

宥「玄ちゃん、よしよし」

憧「うーんしかし、宥姉の包容力はすごいわ」

晴絵「確かに。落ち込んでたら私でも吸い込まれそうだ」

灼「ハルちゃん!今私のレーン空いてるよ!飛び込んできて良いよ!」

玄「灼ちゃんにはおねーちゃん並のおもちがないから無理だよっ!」

灼「がはっ」

晴絵「灼ーっ!」

憧「これはガーターだわ。いや、ストライクか…」


憧「まーしかし、松実姉妹のそれはたわわに実ったものよね」

憧「二人のお母さんも大きかったの?」

晴絵「あぁ。それはもう」

晴絵「宥の包容力は露子さん譲りだな」

玄「おかーさん…」

憧「……うっ!ごめん!まずいこと聞いた!」

宥「ううん、大丈夫だよ」

宥「元々大きかったみたいでしたけど、私たちを産んでまた大きくなったとか…」

晴絵「あー、妊娠すると胸が大きくなるってあれなー」

灼「ハルちゃんが妊娠!?」ガバッ

憧「おぉ、復活した」


―その時、玄に電流走る―


玄(………そうか)

玄「その手があったよ…!」



― 府内・某所 ―


憩「玄ちゃん、お久しぶりーぃ」

玄「お久しぶりです、荒川さん」

憩「そんな固くならんでええよー。うちら、同級生やん?軽くいこうや」

憩「何かうちにしか頼めない事があったからわざわざ訪ねてきたんやろーぅ?」

玄「そうなんです…。荒川さんにしか頼めない…相談できない事がありまして…」

憩「ふーむーぅ。ほんなら、部屋変えようか。そこなら、誰にも話を聞かれへんと思う」

玄「ありがとうございます…」

憩「あ、阿知賀優勝おめでとうな?うちらが協力した甲斐があるってもんや」

玄「いえ…。私はチャンピオンさんにボコボコにやられちゃいましたし…」

憩「あの人は人ちゃうからなー。それでも玄ちゃん、格好良かったよーぅ」

玄「あ、ありがとうございます…」

玄(荒川さん…。本当に良い人…)チラッ

憩「?どうしたん、玄ちゃん」

玄(これでおもちさえあれば…)

玄「天は人に二物を与えなかったんです…!」

憩「あはは、何それ。玄ちゃんは相変わらず面白いなぁ」


憩「うん、ここなら私と玄ちゃん以外に話を聞かれる心配はあらへんよーぅ」

玄「ありがとうございます…。実は、折入ってご相談したいことが…」

憩「…………」ごくり


玄「私……………女の子を妊娠させたいんです!」


憩「は?」


憩「いや玄ちゃん、それどういう」

玄「だっておかしくないですか?今年の夏の団体インハイ決勝の大将卓、天か何かの陰謀としか思えないですよ!宮永さんも穏乃ちゃんも大星さんもネリーさんも可愛いふりしてあの子はきっとやるもんだねっと」

憩「いやあの」

玄「ひょっとするとあの中で誰かしらは辻垣内さんみたくサラシでもしてるのかと思いきや私の視認出来る限りそんなことは全くなさそうですし」

憩「ちょ、落ち着い」

玄「逃げたんだな。逃げたんですよ、成長期が。いや、そもそもあの四人におもちの成長期は来たんでしょうか?否。来てないと思います。そして今後も来ることはありません」

憩「えーっと…その…」

玄「全国の高校生の頂点を決めるあの夏の団体決勝でおもちない人がこれから三年連続で出場とか、おもち好きの私たちにとってみれば地獄です。地獄の夏がこれから二年連続やってくると言うんですよ!?」

憩「いや…うちも来年こそは大将として団体決勝まで行くつもり…」

玄「だから私は考えたんです。成長期がやってこないのなら、彼女らのおもちの成長はこれ以上望めない。普通にやっていては、という条件付きですが。ですからその普通を、常識を破らなくてはいけません」

憩「ちょっと常識を破りすぎ…」

玄「そこで私が考えたのは妊娠による人生最大のバストサイズへの強制変換を行い、産後のケアも行っておもちなき人をおもちある人に変え、地獄の二年間を打ち破ろうという作戦です」

憩「玄ちゃん帰ってきてーぇ!!」


玄「はっ。あうぅ…。すみません。少し熱くなってしまいました」

憩「うぅ…。良かった、いつもの玄ちゃんが戻ってきた」

憩「あー、あれやろ?今のは奈良流のジョークなんやろ?分かっとるよーぅ」

憩「さぁ玄ちゃん、もう前座はいらんでー?何しにここに来たんや?言うてみーぃ?」

玄「ちょっとiPS棒を付けてもらいに」

憩「松実さん、お薬出しておきますねー」


玄「私とあら…憩さんの仲じゃないですか!?」

憩「突然名前で呼び出した!?」

玄「おもちの成長が止まってしまった人、そんな可哀想な人を救おうと言うだけですよ!」

憩「私にはそんな壮大で自己中心的で余計なお節介である野望を持った友人はいませーん。次の方どうぞーぅ」

玄「ふっふっふー。無駄なのです荒川さん。誰にも話を聞かれない部屋ですからね」

憩「うぅ…。しまった…。ほんの数分前の自分を叱りたい…」

玄「安心してください、悪用はしません」

玄「きちんと母子共に産後のケアは行いますから!」

憩「その用途のどこに悪用じゃない理由があるん!?」


玄「ふふふ…抜かりましたね荒川さん…」

憩「?」

玄「荒川さんの慌てぶりを見る限り、やはりiPS棒なるもの…もしくはそれに近いものは存在する…」

憩「うぐっ…」

玄「そしてそれはこの病院内で脱着可能!」

玄「さぁ!おもちなき決勝に絶望した哀れな私に、その力を!」

憩「誰が渡すかアホチャー!」

玄「む!誰がアホですか荒川さんのアホ!」

憩「…もっと仲良くなりたいと思って話を聞いた私は確かにアホやけどなぁ…」

憩「真のアホは玄ちゃんやろこのアホチャー!ポンコツチャー!バカチャー!」

玄「人の名前をお茶の名称みたいに言って欲しくないのです!アホ川さん!」

憩「何がアホ川さんやーぁ!」


玄・憩「ハァ…ハァ…」

玄「…やりますね、荒川さん…いえ、憩さん…」

憩「……玄ちゃんの数パターンしかない罵詈雑言も中々やったよーぅ」

玄「褒めてます?」

憩「うん。玄ちゃんはアホ可愛いなーって」

玄「うー!憩さんの意地悪!」

憩「……あのな、玄ちゃん。何も玄ちゃんの事が嫌いだからiPS棒を与えるわけにはいかないって訳じゃないんや」

憩「iPS棒は確かに実在する。そして確かに同性に新たな命を与えることができる」

憩「でも、それがどれだけ重いことなのか。一つの命がどれだけ大きくて、尊い存在なのか…それが玄ちゃ…」

玄「分かってますよ。勿論、分かっています」

玄「私は、お母さんを失って…そのことを、身に染みて感じて…覚えていますから」

玄「だから、きちんと自分がやることにはけじめをつけます」

玄「おもちを大きくするのは、一人だけです」

玄「言ったじゃないですか。母子共に産後のケアは行うって」

玄「責任を持って、私は行為に及ぶんです。一生をかけて、その人を愛します」

憩「…………」


憩「………負けたわ」

玄「!」

憩「ええやろ。玄ちゃんのその熱意に私が折れたるよーぅ」

憩「どうせそうでもせーへんと解放されないんやろ?……別に、それでもええけど」

玄「それじゃあ…!」

憩「…ただし、一つだけ約束してや?」

憩「………行為に及ぶのなら、きちんと…その同意を得ること!」

憩「一方的なその行為で生み出された命だったら、絶対に玄ちゃんの事許さへんからな」

玄「………任せるのです、憩さん」

憩「………約束だよ?破っちゃダメだからね?」

玄「…はいっ。約束です」

玄「ふふっ」

憩「どうしたん?」

玄「やっぱり、憩さん可愛いなーって。食べちゃいたいくらい」

憩「また思ってもいないことを…」

玄「ううん、今のは本当です。本当に、可愛いと思いました」

憩「………うちは選択肢に入ってないんやろ?ほら、麻酔掛けるから。目、つぶってや」

玄「……うん…」


玄(こうして、私はiPS棒を手に入れることに成功した)

玄(これでおもちなき者におもちを与えることが出来る。地獄の団体決勝大将戦ループを回避できる)

玄(でも、与えることが出来るのはたった一人。それも、合意までたどり着かなくては)

玄(理由なき行為はただの強姦に過ぎない。憩さんとの約束は、守る)

玄(せっかく手に入れた一度きりのチャンスを、棒に振るわけにはいかない。誠実なお付き合いを…)

玄(付き合う、かぁ…。私が女の子と付き合うなんて、思いもしなかったなぁ…)

玄(ともかく、私に選べるのは一人。私が選ぶべき選択は…)


1.咲
2.穏乃
3.淡
4.ネリー

>>25

1.咲ルート
⇒2.穏乃ルート
3.淡ルート
4.ネリールート
?????????

穏乃「変わらぬ想いと、変わる形」


玄「決めたよおねーちゃん!」

宥「???」

玄「逃れられぬ絶望のループから解き放たれるための未来への鍵は…穏乃ちゃんだったんだよ!」

宥「え…っと、玄ちゃん…?」

玄「安心して、おねーちゃん!」

玄「穏乃ちゃんは、妹にしかならないから!おねーちゃんには、ならないよ!多分!」

玄「それでも、私とはずっと妹だよ!これからもよろしくね、おねーちゃん!」

宥「う、うん…。此方こそ宜しくお願いします…?」

玄「良し!そうと決まれば攻めあるのみだよ!」

玄「行ってきます、おねーちゃん!」敬礼

宥「う、うん…。行ってらっしゃい…?」

宥「……………」

宥「今日、部活お休みって言ったよね…?」


玄「みんな、おはよー!」ガラッ


がらーん


玄「……あれ?」

玄「あ、今日は部活お休みだったっけ…」

玄「ふぅーむ。なるほどなるほどなるほどー」

玄「………しまった!これじゃ間違いなく穏乃ちゃんは山だよ!最近そればっかりらしいし!」

玄「んー。でも今から山に入っても穏乃ちゃんに追いつくわけもなく…」

玄「当然のように電話しても繋がらず…」

玄「…………」

玄「やることないなら、お掃除でもしようかなっ♪」


玄「ふふふーん♪」

灼「おはよ…」ガラガラ

玄「おぉ、これはこれは灼ちゃん!おはよー!」

灼「玄、休みなのに早すぎ…。また掃除…。玄ばっかりやってるから、他の人が誰もやらな…」

玄「んー、でも、この部室とは私長いから…慣れてる人がやるのが、道理でしょ?」

灼「ダメ。今日こそは私が掃除をする。そう思ったから来たの」

灼「……たまには、玄に楽をさせてあげたい。……良いでしょ?」

玄「灼ちゃん…」

玄「…………休みの日だから私が何をやっても勝手だと思うけど…」

玄「何だか急に座りたくなったので座っちゃうね」

灼「…うん。それで良…」


玄「あ、そうだ。灼ちゃん、穏乃ちゃん知らない?」

灼「ん…。知らな…。でも、その内会えると思…」

玄「?」

憧「おっはよー!」

灼「おはよ…」

玄「おはよう!憧ちゃん!」

憧「げっ…早く来たつもりなのに三番目…!?てか、玄…何でいるの…」

玄「そもそも今日は休みでしょ?」

憧「とか言っといてあんたも来てるじゃない!あ、あんたは掃除やっちゃダメだからね!」

灼「それ、私がもう言った」

憧「ナイス灼さん!よっし…私も掃除に加わるわよ!」


<はたき、かけた?
<ん、次は窓ふきを…


玄「むぅ…。見てるだけなのは辛い…」


灼「終わった」

憧「ふぅー。玄、あんたこれ良く一人で出来てたわね…」

玄「んー。慣れさえすればもっと早く出来るよ?」

憧「聞いた?今の」

灼「家事の化け物」

玄「むー!」

憧「……でも、慣れるくらい。玄がここに通っててくれたから」

憧「今の私たちがいるんだよね」

灼「……そう。玄、あなたと。穏乃がいてくれたから」

灼「あなたたちがこの場所を守り続けて、そして始まりの場所にしてくれたから」

灼「今こうして、私たちはここにいる」

憧「あ、始まりの場所の時には私もいたからね?忘れないでね?」

玄「ふふっ」


晴絵「おーっす。うわ本当だ。みんないる」

宥「玄ちゃんが気になって来ちゃった…」

玄「赤土先生!おねーちゃん!」

憧「あーあ。結局休みなのにみんな集まって」

灼「これじゃいつもと変わらな…」

灼「でも、ちょっと嬉し…」

憧「阿知賀部長のデレ頂きましたー!」

灼「で、デレてない!」

玄「え?でも、ま、まだ穏乃ちゃんが…」

憧「……なら、迎えに行ってあげれば?」

憧「玄が。夢の守り人が。穏乃を。夢を始めた人を」

憧「………ほら、ここにいるって。はい、行った行った!」

玄「あわわ。…分かりました、松実玄、行ってきます!」


憧「……………行った?」

灼「うん。行った」

灼「だから…その…顔、上げても良いと思…」

憧「……………っ!」

晴絵「うーんしかし、玄が穏乃の事をねぇ…」

晴絵「三箇牧の荒川から話を聞いた時には、ホントかよって思ったけど…」

宥「玄ちゃん、今朝も穏乃ちゃんの話してましたよ」

灼「まぁでも、穏乃が玄の事を好きかどうかは…」

憧「けーっきょく、あいつの心の中は相変わらずあの時のまんまか…叶わないなぁ、もう」

灼「?」

憧「…………灼さん、私には…分かるのよ」

憧「同じように麻雀を打ち、同じ動機で麻雀に深くハマった私だからこそ言える…」

憧「穏乃は…玄を…『玄先輩』を…」



―吉野山―


玄「んー、この辺って憧ちゃんは言ってたような…」

玄「しかし、こんなところまでしょっちゅう来るようでは穏乃ちゃんの妊娠後が不安です…」

玄「これは妻となった後にビシッと言ってやらなくては…」

玄「ん、夫?妻?……どっちなんだろう?」

穏乃「何言ってるんですかー、玄さーん」

玄「!?」

玄「今、どこから出てきたの穏乃ちゃん!?」

穏乃「え?ちょっとあそこの木から飛び降りただけですよ?」

玄「アホな真似は止めるのです!!」

穏乃「ええええ?」

玄「穏乃ちゃんの身に何かあったらどうするのですか!もっと自分の身を労わってよ!」

穏乃「大丈夫ですよー」

玄「いけません!めっ!だよ!」

穏乃「ふふ、何だか玄さん…。お母さんみたいですね」


穏乃「最近じゃ憧もそんな心配すらしてくれなかったから、何だか新鮮です」

玄「誰だってあんな高いところから飛び降りたら心配するよ!」

玄「ほら、誓って!もう二度と危ない真似はしないって!」

穏乃「……やっぱり、玄さんは優しいなぁ」

穏乃「…その優しさついでに、私の昔話も聞いてくれませんか?」

玄「……え?」

穏乃「まだ、ずっと昔。まだ阿知賀こども麻雀クラブに、私や憧が入りたてだった頃の話…」


穏乃(あの頃、麻雀の一も二も分からない私は、赤土先生の教えを一生懸命こなそうとしていました)

穏乃(全てが、新鮮でした。だからこそ、その新しさ全てを自分の力に変えてやろうと、思ったものです)

穏乃(そして、最終的にはこの阿知賀こども麻雀クラブという山の頂きに上り詰めようと。そう入ったからには思いました)

穏乃(そんな中、二つ年上の、とても強いその人と出会ったんです)


玄『ツモっ。タンヤオドラ7。4000・8000です』

穏乃『―っ!!』


穏乃「子供ながらに、その強さに高揚を隠せませんでした」

穏乃「それくらい、玄さん。あなたの存在は昔の私にとって強烈だったんです」

穏乃「自分とほぼ年齢が変わらない身近な仲間の中に、こんな強い人がいる…」

穏乃「もしかしたら、私、玄さんがいなかったら直ぐに麻雀なんて止めていたかもしれません」

穏乃「和と仲良くなることもなかったかもしれません」

穏乃「玄さんと親しくなるに連れて、その強さと、優しさを更に知ることができました」

穏乃「そして、この人に近付こう。隣に肩を並べよう。そう思ったんです」

穏乃「あ、憧も同じようなこと言ってましたよ?あいつは照れ屋だから否定するでしょうけど」

穏乃「『玄先輩』…。あなたは、憧の。私の…始まりの人なんです」

玄「穏乃ちゃん…」

穏乃「あなたがいたから、私は麻雀を始めた」

穏乃「あなたがいたから、私は麻雀を続けられた」

穏乃「あなたがいたから…今の私がいるんです」


穏乃「ねぇ…私、あなたに近付けましたか?」

穏乃「あなたの隣に立てましたか?」

穏乃「教えて下さい、玄先輩」

玄(こっ…これは…もしや…!)

玄(穏乃ちゃんに告白されてるのですか、私!?)

玄(まさか初めから好感度MAXとは、想像もしない好状況だよ!?)

穏乃「玄先輩…」

玄(ちょ、近い…。いつの間にか穏乃ちゃんジャージはだけてるし!)

玄(うぅ、まだ心の準備がまだ…!心臓バックバクだよぉ!)

玄「穏乃ちゃん、ちょ、ま…」

穏乃「それ、何ですか?」

玄「え」


iPS棒「」ビンビン


玄「」


玄「えーっと…これはですね…」

穏乃「」ジトーッ

玄「そう!興奮すると大きくなっちゃうというか!」

玄(ああああああ何でありのままの話してるの私)

穏乃「そうですか…」

玄(あああああああああフラグ折れたあああああ。やっちゃったよぉ憩さああああああああああああん)

穏乃「私で、興奮してくれたんですね…。嬉しいです…」

玄「」

穏乃「実は、事前に三箇牧の荒川さんから連絡があって…」

玄「!?」(手際良すぎるよ、憩さん!)

穏乃「近々玄先輩が私に告白するかもしれないって聞いて…私、毎日毎日…どうにかなりそうで…」

穏乃「そういった気持ちを抑えるために、山に篭もりきりでした…」

穏乃「ねぇ、先輩…。両思い、だったんですね…」

玄(5択…いや、4択だったなんて言えない)

穏乃「なら、良いですよね…。このまま…私と…」

穏乃「ねぇ、先輩…あぁ、憧れの先輩と…あぁ…」

玄(でも………穏乃ちゃんは…)

玄(私に、穏乃ちゃんに…何が出来る?)

玄(昔から私を想ってくれていた彼女に…邪な気持ちで彼女を選んだ、私に…)

玄(未来という名の栄光という名の何かを選んだ、私に…出来ることは…!)



パシン

乾いた音が、山に響く。


「え……?」

「ねぇ、穏乃ちゃん」

「あなたが見てるのは、今?それとも、過去?」

「あなたの憧れの玄先輩は、確かに穏乃ちゃんと両思いかもしれない」

「穏乃ちゃんは、その玄先輩に近付き、隣り合う事ができたかもしれない」

「なのに、あなたは…何故…」

「近付けた対象に。隣合えた私を、昔の呼び方で呼ぶの?」

「それに。一時期の感情で、同性とは言え変な棒を付けた人に過剰に近づいてはいけません」めっ

「違います!一時期の感情じゃないんです!私は、昔から…あなたの事が…!」

「玄、せんぱぁい…」

「そうなら、ダメだよ、尚更…。私を、そんな呼び方で呼ばないで?」

「今を見て?未来を見て?だから、お願い。こう呼んで?」


「……玄だよ、穏乃」



『決いいいいぃまったぁーっ!』

『二年連続、全く同じ四校の顔合わせとなった夏の団体インハイ決勝!』

『全く顔ぶれの同じ大将卓!そして、全く同じ決着が付いた!』

『優勝は二年連続の阿知賀女子!白糸台に続き、偉業達成だーっ!』


確かに、その面子は同じだった。

それでも、変わるものと、変わらないものがある。

変わらないもの。その想い。


「おかえり、穏乃」

「ただいま、玄」

「ふっふっふ…」

「な、何突然笑ってるの?」

「いや、私の嫁はおもちも大きくて可愛いなぁって!」

「毎日きちんと揉んだ甲斐があるってものです!食生活の改善も大きかったと思うよ!」

「えへへ…。全部、玄のおかげだよ」

「ねぇ、玄」

「去年は言えなかった事だけど、今年はきちんと言えるね」

「大好きだよ、玄」

「私もだよ…穏乃」


変わったもの。その、想いの形。




穏乃ルート、カン!

Easyルートというか穏乃ルート終了ですのだ。読んで頂いた方はありがとうございましたですのだ。しずもん可愛い。

残るルートはどうしましょう?
くろたんには予定が入ってるのであと1つか2つのルートしかやれそうもないんですが。
寝なきゃ良いのか(混乱

>>37
×二つ年上
○一つ年上

玄ちゃん未来に行き過ぎ。

>>19から

憩「………負けたわ」

玄「!」

憩「ええやろ。玄ちゃんのその熱意に私が折れたるよーぅ」

憩「どうせそうでもせーへんと解放されないんやろ?……別に、それでもええけど」

玄「それじゃあ…!」

憩「…ただし、一つだけ約束してや?」

憩「………行為に及ぶのなら、きちんと…その同意を得ること!」

憩「一方的なその行為で生み出された命だったら、絶対に玄ちゃんの事許さへんからな」

玄「………任せるのです、憩さん」

憩「………約束だよ?破っちゃダメだからね?」

玄「…はいっ。約束です」

玄「ふふっ」

憩「どうしたん?」

玄「やっぱり、憩さん可愛いなーって。食べちゃいたいくらい」

憩「また思ってもいないことを…」

玄「ううん、今のは本当です。本当に、可愛いと思いました」

憩「………うちは選択肢に入ってないんやろ?ほら、麻酔掛けるから。目、つぶってや」

玄「……うん…」


玄(こうして、私はiPS棒を手に入れることに成功した)

玄(これでおもちなき者におもちを与えることが出来る。地獄の団体決勝大将戦ループを回避できる)

玄(でも、与えることが出来るのはたった一人。それも、合意までたどり着かなくては)

玄(理由なき行為はただの強姦に過ぎない。憩さんとの約束は、守る)

玄(せっかく手に入れた一度きりのチャンスを、棒に振るわけにはいかない。誠実なお付き合いを…)

玄(付き合う、かぁ…。私が女の子と付き合うなんて、思いもしなかったなぁ…)

玄(ともかく、私に選べるのは一人。私が選ぶべき選択は…)


1.咲
2.穏乃
3.淡
4.ネリー

>>58

1

終わらんかった。
咲ルートはくろたんには何とか。

くろたんイェイ~


1.咲ルート

咲「花の咲く理由」


玄「決まったよ、おねーちゃん!」

宥「?」

玄「私の絶望の未来を回避し尚且つ、未来の松実館の広告塔を担える人物!」

玄「それは長野の宮永咲ちゃんだったのです!」

宥「え?え?」

玄「安心してください、おねーちゃん」

玄「彼女は美人姉妹の松実家の一員として加わるに相応しい人物ですよ!」

宥(そんな事聞いてないんだけど…玄ちゃん、自分のこと美人って言うのは止めよう…)

玄「あ、おもちの事なら安心してください!きちんとあのおもちも大きくします!」

玄「美人おもち姉妹の松実家の名に恥じないおもちを作り上げます!お任せあれ!」

宥(美人の上におもちまで加わっちゃったよ…)

玄「それでは行動あるのみ!おねーちゃん、行ってくるね!」

宥「あ…うん…」

宥「………」

宥「あったかくなさそう…」


玄「さて…勢いで家を飛び出してみたものの…」

玄「……………妹の方の宮永さんとは、私全く接点ないんだよね…」

玄「姉の方の宮永さん…チャンピオンさんには…全く良い思い出もないし…」

玄「そして鉄板。これは間違いないだろ!です。姉が姉なら妹も妹とは良く言ったもの…」

玄「…………あれ?これ、色々ともしかして大変?」

玄「……………むぅ。でも、リセットは今更出来ないですし…」

玄「しかし、おもちマスターの私に諦めるの三文字はないのです!」

玄「幸いにして私は、彼女と同じ高校に通う和ちゃんとの連絡先を交換しています!」

玄「和ちゃんのとんでもおもちも捨てがたいですが、今の私の目的はただ一つ!」

玄「宮永咲ちゃんとお近づきになる!発信!」Pi


和『はい、もしもし…原村ですが…』

玄「お久しぶりです、和ちゃん!」

和『はい。お久しぶりです。玄さん』

和『と言っても、最後に会ったのは先月なので、そこまで…』

玄「細かいことは良いのです、和ちゃん!」

和『はぁ…』

玄「時間がもったいないので端的に言います!」

玄「和ちゃんと同じ高校に通う宮永咲ちゃんを、私に紹介してください!」

玄「あ、仲も取り持ってくれると嬉しいよ!」

和『えー…その、連絡先を教えるのは、本人に了解を得てからなら構わないのですが…』

和『残念なことに、玄さんと咲さんの仲を取り持つことは出来ませんね』

玄「むむむ!?どうして?」


玄「はっ!まさか…和ちゃんも彼女の事が…!」

和『………「も」?』

玄「はあうっ!」

和『……とにかく、私には咲さんと玄さんの仲は取り持てません』

玄「くっ…巨大なライバルの出現だよ…!」

和『そ、そんなんじゃないですから!それに、もう私は…』

玄「?」

和『私はもう…彼女の傍にはいられなくなってしまいましたから』

玄「ええええ!?あんなに仲良さそうだったのに、どうして!?」

和『私は…』

和『あなたがたに敗れて、夏の団体決勝で優勝できなくて…』

和『個人戦でもその頂を制することはできなくて…』

和『今、東京にいますから』

和『親の都合で、否応なく長野から離されて』

和『私の要望も、何一つ通らないまま』

和『またこうして別の地で一から友人関係を作り直さないといけないんですよ…』

玄「」

玄(重いよ……和ちゃん)


和『……咲さんに、連絡先を伝えても良いのか、伺うだけの事はしてみます』

和『ですが、彼女は携帯の扱いに疎い。返事が来るかどうかすら、危ういです』

和『私からの連絡を見ることが出来るか。そしてよしんば見れたとしても、その返事が出来るかどうか』

和『………私が隣にいることが出来たら、そんな必要も無く…』

和『色々と…手取り足取り腰取り教えられたものを…!』

玄「和ちゃん…!…ご、ごめんね。難しいお願いして…」

玄(何か変な体の一部が混じったけど、聞かなったことにしよう)

玄「で、でも!どうしても私は宮永咲ちゃんとお知り合いになりたいのです!」

和『そんなに咲さんと近付きたいなら…もっと確実な方法があるじゃないですか』

玄「え?」

和『直接会えば良いんですよ』

玄「なるほど!」Pi


玄「赤土先生!」ガラッ

晴絵「おー玄。どうした?」

玄「練習試合!練習試合を組みましょう!」

晴絵「いや、それは構わないけど…。どうした突然やる気になって」

晴絵「あーでも、うちが優勝校になったってのもあって、練習試合の申し込みは沢山来てるんだよな」

玄「み、見せてください!」

晴絵「えー。まず、今年シード枠の永水」

玄「な!?一人を除いておもち持ちばかりの、あの爆裂おもち校!?」

晴絵「……奈良観光の案内をして欲しいとかなんとか。こっちがメインっぽいけど」

玄「うぅ…。今のおもちよりも…未来のおもちの方が大事なのです!」

玄「他には!何か無いのですか、ほら、『な』で始まる県の強豪校とか…」

晴絵「んー。奈良だと…やっぱ晩成?」

玄「パスで」

晴絵「お前なぁ…」


玄「長野の清澄校からの申し込みとかはないのですか!清澄!」

晴絵「偉く具体的だな…。…いや、来てないな」

玄「申し込みしましょう!今すぐ!」

晴絵「おぉう…すげーグイグイ来るな。いつものぽわーんとした玄はどうした」

玄「時間がないんです。夏まで、時間は待ってくれませんから…!」

玄「あの強敵を打ち破るためには…止まってられないんです!」

晴絵(すげーやる気だな、玄…。漸くここに来て、和と遊びたい以外の感情で麻雀を打つようになったか…)

晴絵(ふっ、これなら私がいなくなる来年以降も心配することはないかもしれないな…)

玄(あの強敵のおもちを大きくするためには…時間が、一刻も惜しい!)

晴絵「…燃えてるね、玄」

玄「はい、燃えてます」

晴絵「良いね。気に入った!申し込みするよ!やるからには勝つ!良いね!」

玄「ありがとうございます!ええ!負けませんよ…」

晴絵(成長したなぁ…)しみじみ

玄(成長させないと…!)めらめら



― その次の連休 ―


憧「まさかこんなに早くまた和と会えるなんてねー」

穏乃「うおおお!思いっきりはしゃぐぞ!終わったら遊びに出かけよう!」

灼「原村…。今日は負けな…」

宥「灼ちゃんあったかーい」

玄「みんな待ち望んでたみたいで、赤土先生に頼み込んだ甲斐があるってものです!」

玄(でも、何か忘れているような…)

晴絵「お、来たんじゃないか?あのバス」


久「いやー。高速は疲れるわー」

まこ「ずっと寝とった癖に」

優希「のどちゃん…」

咲「………」


玄「来たっ!!!」

穏乃「え?和、まだ来てないですよ?」

憧「あ、次に出てくるあれじゃない?おーい、和ー」


京太郎「へ?」


憧「は?」


京太郎「………」

憧「………」

京太郎「……何か、すみません…」

憧「……いえ、こちらこそ」

穏乃「和は!?」

玄(あ、そういえば和ちゃんはいなかったのです)


玄「ようこそ、阿知賀へ!」

咲「!」ビクッ

玄「遠い中わざわざお越し頂きありがとうございました!」ぺこっ

咲「あ、いえ…」ぺっこ

玄「荷物、こちらお持ちしても宜しいでしょうか?」

咲「え。でも重いですし…」

玄「いえいえ、これくらい実家の旅館で慣れてますので!」

玄「お客様を持て成すのは当たり前です。ささっ、どうぞ!」

咲「そ、そうですか…?じゃあ、お願いします…」

玄「承りました。宮永さんとそのご一行様、ご案内です!」

咲「…そ、それじゃ私が一番偉いみたいじゃないですか…!」


久「ご、ごめんなさい…てっきり和から連絡が行ってるものかと…」

優希「のどちゃんはもう…長野にはいないんだじぇ…」

穏乃「うぅ…。全くの初耳です…」

憧「………」

灼「原村…。勝ち逃げ…許さな…」

宥「あったかくない…」

まこ「代わりにこいつが入るから、宜しくのう」

京太郎「は!?」

灼「倒す…!」ゴォッ

宥「あったかーい」


玄「おっと、ご紹介が遅れました」

玄「阿知賀二年、夏では先鋒を任されました松実玄です。以後、お見知りおきを!」

咲「あ、覚えてます。お姉ちゃんと対局された方ですよね」

咲「……じゃなくって。清澄一年。夏は大将を務めました。宮永咲です。宜しくお願いします」

玄「宜しくね、咲ちゃん!」

咲「はい、宜しくお願いします。松実さん」

玄「ノンノン。その呼び方はナンセンスですよ」

玄「咲ちゃんにもお姉さんがいるように、私にもおねーちゃんがいるのです」

玄「松実さんとの呼称では、どっちを呼んでるのか分からないよ!」

咲「あー………えっと、ごめんなさい。下の名前、もう一度言って貰えませんか?」

玄「むむ!さっき名乗ったばっかりなのにもう忘れるとは!上の空でしたね!?」

玄「それとも…もしかして、名前覚えるの苦手だったりしますか?」

咲「ご、ごめんなさい!」

玄(ふーむ。どっちも、ってところかな…)


玄「ふふっ。咲ちゃんが素直に謝ってくれたから、松実玄は許してあげます!」

咲「あ、………ありがとうございます。玄さん」

玄「よろしい!」

咲「和ちゃんが言ってた通りの人ですね…玄さんは…」

玄「ん、和ちゃんがですか?」

咲「ええ。どこか抜けててふわーっとしてるけど、決める時は決める…そんな人だって」

玄「それは褒められてるのかな…?」

咲「……ふふ。そうだと思いますよ」

玄「あ、やっと笑ってくれましたね」

咲「え?」

玄「こっち来てからここまで、ずっと表情が固いままでしたから。咲ちゃん」

咲「え…あ…ご、ごめんなさい」

玄「理由は知りませんが、そんな表情では、福が逃げちゃいますよ!ほら、笑顔笑顔!」

咲「えええ…こ、こうですか…?」

玄「ふむ。ややまだ固い。…これは、まずは笑顔の練習からだね!」

咲「お、お手柔らかにお願いします…」



玄「それでは、部室へどうぞ!」

咲「あ、はい…」


咲(き、聞いてたよりもずっと積極的な人だなぁ……)

咲(でも、ずっと表情が固かった、か…)

咲(名前を覚えるのが苦手ってのもすぐバレちゃったし)

咲(私のこと、初対面なのに良く見抜いてるなぁ…)

咲(松実、玄さんかぁ…)チラッ


玄(ちょっと踏み込みすぎちゃったかな…?)

玄(いえ、時間はありません。早く咲ちゃんを攻略しなくては!)

玄(しかしこうして近くで見ると、咲ちゃんは美人というより可愛い系の顔立ちなのです)

玄(これはこれでおもちを持たせたらアンバランスな感じになるのでは…?)チラッ


咲「……どこ見てるんですか、玄さん」

玄「え、あ、その………スカーフの色が、色々とあるなぁと!」

咲「………そういうことにしておきますね」

玄「ご、ごめんなさい…」

咲「ふふ。じゃあ、これで…さっきのとで、おあいこです」

玄「あ………うん!ありがとう、咲ちゃん!」

咲「こちらこそ、ですよ」


(初対面の、ファーストインプレッションの率直な感想は)

(どことなく、似たもの同士だなぁ、という感想だった)


晴絵「良し、じゃあ早速対局でもするか!」

玄「おぉ!では咲ちゃん、一緒に打ちませんか?」

咲「え…私は…」

久(………)

穏乃「ええい!かれこれ言ってもしょうがない!打ちましょう宮永さん!」

優希「夏の借りは今ここで返す!」

玄「ほらっ、一緒に打ちましょう!」

咲「………はい、分かりました」

久(………咲…)


まこ「オーラス…これで、終了じゃのう」

晴絵「良し!次の組み合わせ、入って!」

京太郎「え、俺マジで入るの!?」

灼「……潰す」

優希「……早く入れ!」

久(このスコアは…咲…やっぱり…)


憧「ふえー。宮永さん凄いわ。三連続±0とか」

咲「……ありがとうございます」

玄「お疲れ様ですっ、咲ちゃん。飲まない?」

咲「あ、頂きます」

憧「玄ー。私のは?」

玄「憧ちゃんはお客様じゃないから自分で取ってきなさい」

憧「ちぇっ…玄のケチ」


玄「いやーしかし憧ちゃんじゃないけど、恐れ入りました」

玄「私にドラが集まる中で、±0とは…とっても格好いいです!」

憧「いや、玄はドラ貯めるから溢れ牌読みやすいし」

玄「えー!?」

咲「…確かに、ですね」

玄「咲ちゃんまで!」

憧「やーでも、久々に麻雀して驚いたかも!玄のドラ麻雀を見て以来かな?」

玄「そうなると、阿知賀こども麻雀クラブに入りたての頃だね!」

憧「何年前?6年前くらい?その間ずっと玄はここにいたわけだから…長いねぇ」

咲「…ずっと、ここで?」


憧「ええ。その後、ハルエ…今の顧問が実業団にスカウトされるって事で、指導者がいなくなる」

憧「そうなると、ここに集まる人はいなくなるから、ここは無人の部室になったはずだったんだけど」

憧「玄は、ずっとこの場所を守り続けてくれた」

玄「えっへん」

憧「その甲斐あって、私や穏乃は再び集まり、見事優勝を遂げた、って訳よ!」

玄「和ちゃんとまた一緒に遊ぼうって話が、とっても大きな結果になっちゃったよね…」

咲「………でも、和ちゃんは…」

憧「あぁ、宮永さんが心配しなくても大丈夫よ」

憧「あいつは麻雀を止めはしないから。またきっとどこかの卓で会える」

咲「…………でも、私は…私のせいで…」

玄「?どうしたの、咲ちゃん」

咲「……いえ、何でもありません」

玄「…………」



―翌日―


晴絵「そんじゃ、今日は自由行動で!」

晴絵「麻雀打つも良し、清澄の皆さんを観光で持て成すも良し!」

久「せっかく奈良に来んだもの、楽しんでいくわよ!」

<おー!


咲「…………」

玄「こら、咲ちゃん」

咲「あ、玄さん…」

玄「昨日言ったでしょう。笑顔でいなさいって!その方がずっと可愛いよ!」

咲「…そうですかね」

玄「…………むぅ」

玄(さらっとアプローチしたんだけど交わされた…)

玄(昨日の麻雀の後から、ずっと咲ちゃんはこんな感じ…)

玄(何か…あったのかな…)

玄「良し、決めました!」

咲「?」

玄「この松実玄が、咲ちゃんを笑顔にしましょう!」

咲「え…」

玄「竹井さん!咲ちゃん借りますね!」

久「うん。…………任せた」

咲「え、ちょ…」

玄「とにかく!そんなどんよりモードでは周囲の人にも迷惑なのです!笑顔笑顔!」

玄「ほら、行きますよ!時間は限られているのです!」ギュッ

咲「きゅ、急に手を引っ張って走らないでください!」

久(頼んだわよ…松実さん…)



―東大寺―


玄「どうですか咲ちゃん!奈良が誇る観光名所の東大寺は!」

咲「わぁ…。おっきい大仏…」

玄「高さは15mくらいありまして、木造建築としては世界最大なんですよ」

玄「そして忘れちゃいけないのが、こちらの柱!」

咲「四角い穴が空いてますね」

玄「こちらの穴は、あの大仏様の鼻の穴と同じ大きさになってるんです」

咲「あ、それ聞いたことがあるかも…無病息災のご利益があるってやつですよね?」

玄「そこまで分かっているなら話が早い。ささ、咲ちゃん。くぐってご利益を頂いちゃいましょう!」


咲「く、玄さんが先にやって下さいよ!」

玄「私はもう何回もやってますので、もうご利益たっぷりなのです」

咲「は、恥ずかしいんですけど…」

玄「あー…。そ、そこは恥ずかしさを我慢して!」

咲「わ、私もやったら玄さんもやってくださいね!絶対ですよ!」

玄「んむむ…。私は咲ちゃんほど細身じゃないから今はもう潜れるかどうか…」

咲「ちょ、玄さんそれ失礼ですよ!」

玄「えーい、良いからくぐるのです!」

咲「あわわわ」


咲「んしょ…んしょ…うぅ、それでもきついですよー」

玄「」

玄(こっ…これは…っ!)

玄(目の前には、無防備となった咲ちゃんのショートのスカート)

咲「うぅ、玄さーん。助けてくださーい」

玄(咲ちゃんは上手くハマってて全く身動きが出来ません)

玄(無防備に咲ちゃんはその全てを私に委ねている…)

玄(な、何なのですかこの絶好のポジションは…!)

咲「玄さん、後ろから押すか、前から引いて出して下さーい」

玄(後ろから…バックで…出す!?)

咲「玄さーん?」


咲「…………」

玄「はっ!いつの間に!」

咲「……玄さんが全く反応してくれないので、自力で何とか出たんですよ」

咲「何考えてたんですか?ぼーっとして…」

玄「………さぁ咲ちゃん!次に行くところは…」

咲「私、くぐりましたからね?さ、次は玄さんの番ですよ」

玄「お腹も空きましたしどこかで軽食でも…」

咲「く・ろ・さ・ん?」ニコッ

玄「ひぃー!見たかった咲ちゃんの笑顔なのに、今は見たくなーい!」

咲「一人でくぐってくださいねー。私、手は貸しませんからねー」ずいっ

玄「ちょ…無理、無理だから!」

玄「あああああああああやっぱりハマってしまったのです!咲ちゃん助けてー!」

咲「知りませんっ」ぷいっ

玄「咲ちゃーん!」


玄「た、助かった…ありがとう、咲ちゃん」

咲「ふーんだ。自力でくぐれた私はどうせぺったんこですよーだ」

玄「そんな事言ってないよ!?」

玄「それに、それを何とかするために私がいるのです!」

咲「?」

玄「い、いえ…。何でもありません。でも、これで二人揃って無病息災ですね!」

咲「そうなら良いですけど…」

玄「さて、それでは次のスポットに行きましょうか!」

咲「これ以上恥ずかしい事にならないようにお願いしますね!」


............


玄「…さて。どうでしたか咲ちゃん。私の奈良ガイドは」

咲「そうですね…。『東大寺はお水取りも有名なんですよ!行きましょう!』からの今は時季じゃないとか…」

玄「うぐっ」

咲「『紅葉の素晴らしい庭園があるんですよ!』からのまだ葉が緑だとか…」

玄「あうぅ」

咲「本当に玄さんが奈良県民なのか若干怪しい感じがありました」

玄「だ、だって…名所を勧める事は多々あるけど…」

玄「実際に、お客様を案内する機会って中々なくって…!」

咲「でも、何も知らない私にはどれも全て新鮮で楽しかったですよ?」

咲「本当に…どこか抜けてるけど、決めるところはきちんと決めてくれました」

咲「えへへ、玄さん。今日は一日案内して下さって、ありがとうございました」

咲「楽しかったし、嬉しかったです」

玄「………はい!どういたしまして!」

玄「咲ちゃんの機嫌も治ったようで、何よりです」

咲「……これで、麻雀さえなければ…。奈良は良い思い出で終わるんですけどね…」

玄「?」

咲「いえ、何でもないんです。さ、戻りましょうか…」

玄「…………」



そして、阿知賀清澄ミニ合宿三日目。

赤土先生も加わっての激戦が予想されたその一日。

彼女の。咲ちゃんの叩き出したスコアは。

8半荘全ての局で、29600から30500の2着。つまり…

咲ちゃんは11半荘連続で、団体決勝に残るほどの実力者を相手として。

±0に…抑えたこととなる。



―その日の夜、松実館―


咲「……………」

玄「眠れないのですか?咲ちゃん。隣、良いかな?」

咲「玄さん…。はい。どうぞ」

咲「…私服もそうでしたけど、仲居さんの格好も。何でも玄さんは似合いますね…」

玄「んー、咲ちゃんの私服も似合ってたと思うよ?あ、勿論その寝間着も」

咲「そうですか?ありがとうございます」

咲「…………」

玄「…………」

咲「ねぇ、玄さん。私、玄さんの昔話が聞きたいです」

玄「私の?」

咲「ええ。昔の。玄さんが守り続けていたという、あの部室の話を」

咲「それが聞けたら私、眠れるかもしれないです」

玄「…うん。分かった」


............


玄「…って話なんだけど」

咲「……とっても、素敵な話だと思います」

玄「ねぇ、咲ちゃん…。一つだけ、質問して良いかな?」

玄「咲ちゃんの様子が変わったのは、対局後だった」

玄「観光の後も、麻雀がなければ良いのにって呟いていた」

玄「それは…麻雀に……±0に…原因があるの?」

玄「あれは…咲ちゃん自らの意思でやってるの?」

咲「……もう、今となっては自分の意思であれをやったのかどうかは定かではありません」

咲「…あの日以来。ですかね。個人戦が終わって以来、部には顔を出していましたが…牌を触ったのは…久しぶりでした」


咲「幻滅しました?」

玄「ううん、私は人の上がりに文句言えるほど偉くもないし…」

玄「何か理由があっての事なんでしょう?」

玄「±0はともかく、咲ちゃんの嶺上開花は…生きていた。格好よかったもの」

咲「嶺上開花、ですか。森林限界に花を咲かす、私の名と同じ漢字の意を持つ…その上がり形…」

咲「玄さん」

玄「何、咲ちゃん」

咲「その花は、もう咲く理由を忘れてしまったんですよ」


咲「私は…清澄に入るまで、麻雀が嫌いでした」

玄「………どうして?」

咲「元々宮永家では、家族麻雀でお年玉をやり取りするのが小さい頃からの恒例行事だったんです」

咲「勝っても怒られ、負けても怒られ。…そうして身についたのが、この±0なんです」

玄「そ、それはまたなかなかのなかなかで…」

咲「お姉ちゃんとも仲違いしたまま、清澄高校に入りました」

咲「そこで私は才能を見出され、和ちゃんやみんなと出会い、再び麻雀にのめり込む事となります」

咲「私が再び麻雀に身を投じた理由は、二つ」

咲「一つ、麻雀なら。麻雀を通してなら。お姉ちゃんと会話できる。仲直り出来ると思ったから」

咲「二つ、和ちゃんは。夏のインハイで優勝出来なければ、東京へ越してしまう」

咲「強くなれば。優勝出来れば。姉を。親友を失うことはないと思いました」

玄「………うん」

咲「ですが私の考えは、とても甘かったんです」


咲「お姉ちゃんは、私と決勝の場で会っても。見向きもしてくれませんでした」

咲「そして、私は…みんなが紡いでくれた点棒を、守りきることが出来ませんでした」

咲「結果として、守りきることが出来なかったのは、点棒だけじゃなく」

咲「姉との和解も。親友のいるべき居場所も。私のせいで…失ってしまったんです」

咲「ねえ、玄さん。教えてくれませんか?」

咲「あなたは、どのような気持ちで…あの部室を守り抜いたんですか?」

咲「その努力は、誰にも知られることなく終わってしまうかもしれなかった」

咲「それでも、あなたは部室を守り続けた。ずっと、一人で」

咲「どうしてなんですか?」

咲「打つべき理由を失った今…私はもう、麻雀が好きなのか嫌いなのかすら分かりません」

咲「私はこの先、何のために麻雀を打てば良いんでしょうか?」


玄「理由なんて………ないよ。何も、なかった」

玄「私がそうしたいから、そうした。ただそれだけの話だから」

玄「徒労に終わったとしても。私自身がそうするべきだと思ったから。そうしただけの話」

玄「だからそこに結果が付いてきたのは、ただの幸運。私は、人に恵まれたのかもしれない」

咲「玄さんがそうしたいから…」

玄「ねぇ、咲ちゃん…。あんまり、私は偉いこと言えるわけじゃないけど…」

玄「咲ちゃんが麻雀を打つ理由は、咲ちゃん自身が見つけ出す他ないと思う」

咲「私、自身で…」

玄「人に言われた事じゃなくて、自分で。自分自身の意思で」

咲「…………」

玄「私たちが再び集まったのも、和ちゃんと一緒に麻雀したい、っていう小さな理由だった」

玄「何でも良い。どんな小さな理由でも良い。…でも、自分で見付けないとダメ」

玄「そうしないと、絶対に…後で、後悔するから」

咲「私に…見つけられますかね?」

玄「咲ちゃんなら絶対、見つけられるよ」

咲「どうして、ですか?」


玄「私、言ったでしょ?咲ちゃんの嶺上開花は…生きていたって。格好よかったって」

玄「咲ちゃんは、麻雀を嫌いになったりしてないよ。麻雀嫌いな人が、あんな人を魅せる上がりは、出来ないから」

咲「±0で、悪い意味で魅せちゃってる気もしますが…」

玄「ふふ。私は色々と釘付けだったけどね?」

玄「人は自分に出来ない事を出来る人に憧れもするし、妬んだりもする」

玄「………順番は違ったかもしれないけど、私が見惚れた…麻雀を打つ咲ちゃんは」

玄「必ずその理由を見つけて、立ち上がって」

玄「再び、夏の団体決勝で私たちの前に立ち塞がる。最大の、ライバルとして…」

玄「そうなると、信じているから」

咲「玄………さん…」


咲「…あ、れ…?何だろ…。悲しくもないのに…何で、涙が…」

咲「お、おかしいです。私…どうして…。うぅっ…」

玄「ふふっ。私の胸で良ければ、お貸ししましょうか?」

咲「ぐすっ…。ごめ、なさ…」

玄「咲ちゃん、よしよし」

玄「ずっと誰かに話したかったんだね。良く我慢したね」

玄「私もあの頃、そうだったから。何か話したいことがあれば、おねーちゃんに話す子だったから……分かるんだ」

玄「ふふ。やっぱり私たち、どことなく似ているのです」

玄「一人で、溜め込んでたんだね。良いんだよ、今は泣いて…」

玄「全部、全部私が聞いてあげるから…」

咲「くろっ…さんっ…」

咲「うううっ…うああああああああぁん!」

玄「よしよし…咲ちゃん、よしよし…」


咲「………んっ……ありがとうございます。玄さん」

玄「落ち着きましたか?」

咲「はい。何とか…」

咲「玄さんに全部話せて、本当に…何かスッキリしました」

咲「あの…これからも、こうして私に会ってくれますか?」

咲「何の用も無い時にも、連絡しても良いですか?」

咲「一緒に、どこかに遊びに行ってくれますか?」

咲「もっともっと……玄さんと仲良くなりたいんです」

玄「ふふっ。可愛い咲ちゃんの頼み事です。断る理由がないですよ」

咲「あ、ありがとうございます…」

玄「咲ちゃんの麻雀を打つ理由を、一緒に探そうねっ」

咲「は、はい…!」

玄「それとも…………」



「今、その理由を作る?」



月明かりが旅館のガラスから映り込み、その場に広がるのは二人だけの世界。

細身の咲は玄に押され、その身を成されるがままとなった。


「く、玄さん…」

「ふっふっふ…。これから咲ちゃんがされることは、予想出来ますね?」


玄の股間から、不釣合いな膨張が咲の目の前に映し出される。


「もう、我慢しきれないのですよ…!咲ちゃんが、本当に、可愛くって…!」

「私のiPS棒が……辛抱たまらないのです…!」

「良いですよね、咲ちゃん…!」


それでも咲は、その膨張部から。玄から。眼を逸らすことはなく。

むしろ、その表情からは…恐れよりも、笑みが伺えた。


「ずるいですね…玄さんは…」

「それが何なのか…どうしてそんなものが玄さんに付いているのか…私には知る由もないですが…」

「私の中で、今、玄さんがどれだけ大きい存在になったか…」

「私が断れない事くらい…玄さんが一番良く分かってるくせに…!」


玄が咲の寝間着のボタンに手を伸ばすと、咲はゆっくりと頷いた。


「………今日は何だか眠れないから…付き合ってあげますよ。ふふっ」

「ふふっ。そっか。じゃあ、そういうことで…」


―そのまま、二人は眼を閉じ、唇を―


*************************

省略されました。

この文を表示するためには咲ちゃん可愛い玄ちゃん可愛いが必要です。

*************************



― 一年後 ―


「玄さーん!」

「咲ちゃん!優勝、おめでとう!」

「えへへ。ありがとうございます」たゆん

「おぉ…おもちがとうとう揺れるようになって…。私は嬉しいよ…」

「ふふ…。全部、玄さんのおかげですよ」

「おもちのことなら全部お任せあれ!」

「それで…あの子は?」

「おねーちゃんにお願いしてます。控え室だから、行こっか?」

「お義姉さんなら安心です。はいっ、行きましょう」

「あ、いつも言ってるけど…授乳しすぎちゃダメだよ?おもちがね…」

「…………もし、それで小さくなったら…もとに戻ったら…」

「?」

「また大きくしてくれれば良いんですよ、玄さんが、それで…」

「おぉう…。…ごめん、勃ちそうになったのです」

「ふふっ」

「うーむしかし、去年とは本当に変わったね、咲ちゃん。勿論良い方向に、だけど」

「更におもちが大きくなったら、ロリ可愛くて、わりと巨乳で、凛々しくて、格好よくて…」

「ぞ、属性多すぎません?」

「何にせよ、私の嫁は世界最強女子高生で嬉しいのです!」

「ふふ。…今日も、玄さんのために、玄さんのためだけに麻雀を打ちました…」

「だから、今日も…いっぱい愛してください」


「私の…大好きな玄さん…」

「ふふっ。ずっと一緒にいようね。私も大好きだよ、咲ちゃん…」


― 一度はその花を咲かす理由を失った小さな花は

新たな命を実らせ、以前よりも増して綺麗に、大きく…

その花を、咲かせ続けるだろう ―


咲ルート、カン!

くろたんも過ぎたからこの辺でスレも終えちゃいます。
穏乃ルートは二回選ばれたらギャグメインのルートで書く予定でした。
ちなみにサビしか聞いたことないです。ドラがない。ドラがない。

憩ルートは縦読みでした。ざっと誤字脱字チェックしてきます。

絶対憩ちゃんルートはあると思ってた
けど縦読みか

なんだっけ、選択肢でこれまた縦読みのモモが隠しルートなスレあったような

>>38
×強さに高翌揚
○強さに胸が高鳴るの
スレ内
×同性
○同姓

>>110
縦で5を選べるSSありましたね。読んでました。

咲と玄は原作で絡めばもっとSSが増えるはず…。玄咲流行れ。HTML化申請してきます。

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