P「アイドル達が東宝怪獣になっただって!?」 (81)

アイドルマスター×東宝怪獣です。でも、大映怪獣も出ます

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P「本当ですか小鳥さん!!」

小鳥「ほ、本当です!私も信じられないですけど……」

P,「小鳥さん、アイドル達に変な薬飲ませたわけじゃないですよね?」

小鳥「し、失礼な! そんな事するわけないでしょ!」

P「……まぁ良いです。とりあえずみんなの様子を見に行きましょう」

小鳥「そうですね……突然の事なので、みんなも動揺してるでしょうし……」

P「下手に暴れて街を壊されちゃあ、堪ったもんじゃないですからね」

小鳥「誰から行きますか?」

P「春香から会いに行きましょう」

小鳥「わかりました」

P「でも、春香は今どこに居るんですか?」

小鳥「たぶん、東京湾だと思います」

P「東京湾に……わかりました、行きましょう」

~東京湾~



P「着きましたね」

小鳥「えぇ」

P「おーい春香ー!!どこに居るんだー!!」


?「プロデューサーさーん……」


P「この声は、春香か! どこに居るんだ!」


?「ここですよ~……」


P「ん? 沖の方から黒い影が……
 もしかして、春香がなった怪獣って!?」

春香「プロデューサーさ~ん!!」

P「うおぉ!?」

ゴジ春香「怪獣王ですよ!!怪獣王!!」

P「あ……あぁ……」

小鳥「さすがのプロデューサーさんも、
   自分の事務所のアイドルが怪獣になってショックですよね……心中お察し……」

P「うおぉー!!! ゴジラだ!!! 本物だぁー!!!」

小鳥「……え?」

P「春香!! 前から好きだったが、今日お前の事をもっと好きになったぞ!!」

ゴジ春香「え!?そ、そんな……
     きゅ、急にそんな事言わないでくださいよ~! 恥ずかしいです~!」

P「恥ずかしがらなくて良いんだ! 寧ろ誇るべきだ!」

ゴジ春香「えへへ~……嬉しいです!!」

ゴジ春香「グオオオアアア!!」

小鳥「ひえぇ!? 春香ちゃん、嬉しいからって放射熱線吐いちゃダメよ!!」

P「え、放射熱線吐けるの? 見たい見たい!! 春香、やってやって!!」

小鳥「や、やめてください!」

P「え~、良いじゃないですか」

小鳥「ダメです! どれだけの被害が出ると思っているんですか!」

P「……被害が出なきゃいいんですよね?」

小鳥「いや、そういう意味じゃなくて……」

P「春香! 海に一発放射熱線吐いてくれ!」

ゴジ春香「は~い」

小鳥「や、やめなさ……」

ゴジ春香「ウガアアァアア!!」

小鳥「きゃあぁああ!?」

P「うおおぉおお!! すっげえ!!」

小鳥「ち、近くになにも無かったから良かったものの……す、凄い威力ですね……」

P「さすが、原子力が生み出した怪物なだけありますね」

小鳥「プロデューサーさん」

P「ちょっとはしゃぎすぎました……反省してます」

P「春香、お前もむやみやたらに熱線吐いたりしたらダメだぞ」

ゴジ春香「わかってますよ~」

P「春香は大丈夫そうですね。次は……」

小鳥「あれ? 向うの空から何か飛んでくる……」

P「あれは……炎の塊!? しかもどんどん形が変わっていく……」

小鳥「あれは……まさか!?」


「「「ハニー!!」」」



P「き、キングギドラだあー!!」

ギドラ美希(中央)「ハニー!!」

ギドラ美希(右)「何だか知らないけど」

ギドラ美希(左)「首が三つの怪獣になっちゃたの!」

P「すげえ迫力だ!! さすが金星の文明を、三日で滅ぼしただけはある!!」

ギドラ美希(中央)「金星?」

P「ミキ、引力光線吐いてくれ!!」

小鳥「プロデューサー!」

ゴジ春香「プロデューサーさ~ん」

P「ご、ごめんなさい、つい……」

ギドラ美希(右)「お安い」

ギドラ美希(左)「御用なの!」

ギドラ美希(中央)「えーい!」

小鳥「うわあっ!?」

ゴジ春香「痛たたたっ!?」

ギドラ美希(中央)「あ、ごめ~ん春香」

ギドラ美希(右)「まだ上手く狙いを定められないの~」

ゴジ春香「……わざとじゃないよね?」

ギドラ美希(左)「な、ナニイッテルノハルカ、ウタガッチャヤナノ~♪」

ゴジ春香「あ、絶対わざとだ!! 舐めた真似して……怪獣王の力、見せつけてやる!!」

ギドラ美希(中央)「望むところなの!!」

ギドラ美希「「「お前だけには!!」」」

ゴジ春香「絶対負けない!!」

P「世紀末、最大の戦いが始まった!!」

小鳥「12・14決戦!」

小鳥「って、何呑気な事言ってるんですか! 二人ともやめなさい!」

P「そ、そうだ、二人ともやめるんだ!」

ゴジ春香「プロデューサーさんが言うなら……」

ギドラ美希(中央)「ここは素直に」

ギドラ美希(右)「引いてあげるの」

P「ふう、危うく大惨事になる所だった……」

小鳥「早く全員を見つけないと、まずいですよ」

市民「大変だー!」

P「……嫌な予感」

市民「国会議事堂に、でっかい繭がー!!」

小鳥「は、早く国会議事堂に行きましょう!」

P「は、はい! 二人はここで待ってるように!」

ゴジ春香「ええ~、私も行きたい~」

P「お前達は動いただけで大惨事になるんだ! だからここを動かない事!」

ゴジ春香「は~い」

ギドラ美希(中央)「それじゃあミキは、ここでお昼寝してるね」

ギドラ美希(右)「何だか、光線を吐いたら眠くなって来ちゃったの……」

ギドラ美希(左)「おやすみなさい……」

「「「あふぅ……」」」

P「うわ、国会議事堂が……」

小鳥「糸まみれに……」

P「あの繭は……」

小鳥「あれは、誰なんでしょうね?」

P「繭の中から出てきてもらわないと、わかりません」

市民「大変だー!」

P「今度は何だ?」

市民「海からデカイ幼虫みたいなのが、国会議事堂を目指して来てるらしいぞ!」

市民「何でも、黒くて鎧を身に纏ったような外見をしてるらしい!」

小鳥「……この繭に引き寄せられてるみたいですね」

P「このままじゃ、余計な被害を出してしまう……」

?「お困りみたいですね、プロデューサー!」

P「そ、その声は……」

機龍真「僕ですよ、プロデューサー!」

小鳥「真ちゃん!」

P「真は機龍か!」

機龍真「どうせなら、もう少しかわいい怪獣になりたかったなあ……」

P「いや、凄い似合ってるぞ真! 何よりめちゃくちゃかっこいい!」

機龍真「僕はかわいいって言われたいんです~!」

機龍真「あ、そう言えば雪歩も来てるんですよ!」

P「雪歩も?」

小鳥「でも、どこに?」

機龍真「あれ? 雪歩ー、どこ行ったのー!」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ


P「じ、地震?」

小鳥「でも、何だか普通の地震とは違うような……」

市民「あ、あれは何だ!?」

市民「何か飛んでくるぞ!」

小鳥「あれは、スターファルコン!?」

P「と、言う事は……」



?「真ちゃ~ん!」



P「うおおっ!? やっぱりランドモゲラーか!」

小鳥「そのままスターファルコンと合体した!」

MOGERA雪歩「は、恥ずかしいよ~!」

P「Mobile Operation Godzilla Expert Robot Aero-type!!」

小鳥「頭文字を取ってMOGERA!!」

P「東宝が誇る、ロボット怪獣の共演だあー!!」

MOGERA雪歩「真ちゃん、私こんな姿になったら、もうアイドルなんて続けられないよ~」

機龍真「大丈夫だよ雪歩! 雪歩はどんな姿になってもかわいいからね! 自信持ちなよ!」

P「機龍になっても、真は変わらないな」

小鳥「ゆきまこゆきまこ!」

MOGERA雪歩「あうう……よ、余計恥ずかしいよ~!」 パカッ!

P「うおおっ!? 恥ずかしいからって、スパイラルグレネードミサイル撃とうとするんじゃない!」

小鳥「真ちゃん止めて!」

機龍真「はい! 雪歩、ダメだよそんなの撃っちゃ!」

MOGERA雪歩「うう……ごめんなさい……」

機龍真「何かあったら、僕が守ってあげるからね。だから心配しなくても大丈夫だよ」

MOGERA雪歩「うん……」

P「ふう、危なかった……」

市民「おい、今度は謎の結晶体が、福岡タワー周辺に現れたみたいだぞ!」

小鳥「ふ、福岡……」

P「休ませてもくれないのか。今度は誰……」

?「あらあら~ここはどこかしら~?」

「「あずささーん!?」」

P「これはまずい! 早く保護しないと!」

小鳥「早く福岡に!」

機龍真「でも、ここから福岡までどうやって行くんです?」

P「雪歩、乗せてってくれ!」

雪歩「ええ!?」

小鳥「MOGERAになった雪歩ちゃんなら、マッハ1のスピードで飛べますからね!」

P「お願いだ雪歩! 早く福岡に行かないと、大変な事になってしまう!」

MOGERA雪歩「わ、わかりました……行きましょう!」

機龍真「大丈夫なの、雪歩?」

MOGERA雪歩「いつまでも真ちゃんに頼ってばかりじゃいられないから……行って来る!」

P「真は、春香と美希の事を見ていてくれ! 
 あと、繭と海から来てる怪獣の事も、よろしく頼む」

機龍真「お安いご用ですよ!」

P「よし、行くぞ雪歩!」

MOGERA雪歩「はい!」

ゴジ春香「あれ? プロデューサーさんどこ行くんですか~」

P「あずささんを迎えに、福岡に行ってくる!」

ゴジ春香「私も行きたいです~!」

P「春香は留守番しててくれー!」

ゴジ春香「は~い……お土産、買って来てくださいね~!」

ギドラ美希「「「Zzzzzz」」」

~福岡~



リポーター「今や、私達の故郷福岡の街は、
      想像した事もなかった、恐ろしい世界へと変貌しています!」

P「さながら福岡タワー周辺は、あずささんの要塞だな」

MOGERA雪歩「それに、電磁波障害も凄いです……」

小鳥「通信も完全に遮断されてますね」

P「早くあずささんを見つけないと……」

MOGERA雪歩「バトルエリア、侵入します!」

小鳥「あずささーん! どこに居るんですかー!」

?「この声は、プロデューサーさんに音無さん? 私はここに居ますよ~」

スペゴジあずさ「キシャアアアッ!!」

P「す、スペーシゴジラ……」

MOGERA雪歩「す、凄い迫力ですぅ……」

小鳥「さすが破壊神……」

スペゴジあずさ「わ、私は破壊神何かじゃないです~!」

P「うおおっ!? わ、わかりました! あずささんは、
 スペースゴジラになっても綺麗で素敵な人です! ですから結晶体を飛ばさないでください!」

MOGERA雪歩「プラズマレーザー発射です!」

P「おお! 凄いぞ雪歩! 結晶体を全部撃ち落とすなんて!」

小鳥「さすがは究極の対ゴジラ兵器!」

MOGERA雪歩「あ、ありがとうございます……」

スペゴジあずさ「あらあら~、雪歩ちゃん、
        私のバトルエリアで少しおいたが過ぎるんじゃないの~?」

MOGERA雪歩「ひええ!?」

P「あ、あずささん、こっちは戦いに来てるわけじゃないんですよ!」

小鳥「あずささんを迎えに来ただけなんです!だから東京に戻りましょう!」

スペゴジあずさ「ご、ごめんなさい……
        それじゃあ迷子にならないように、雪歩ちゃんの後ろについて行きますね~」

P「ふう、タイマンであずささんと戦って、勝てるとは思ってませんからね」

小鳥「しかもスペゴジになってますから、尚更ですよ」

MOGERA雪歩「ひ、一人じゃ勝てる気がしません……」

P「よし、それじゃあ東京にかえ……」

市民「大変だー!」

市民「阿蘇山に、鳥の怪獣が出たらしいぞ!」

P「……」

小鳥「行くしかないですね」

P「雪歩、目的地変更だ! 阿蘇山に行くぞ!」

MOGERA雪歩「は、はい!」

P「あずささんは迷子になると行けないから、バトルエリア内から動かないでくださいね!」

スペゴジあずさ「は~い」

~熊本 阿蘇山~



P「来たは良いが、例の怪獣はどこに居るのやら……」

小鳥「あれ? 向こうから何か飛んでくる……」

?「ぶ~ん!」

?「ぶんぶ~ん!」

P「この声は……お前達か!」

ラドン真美「あ、兄ちゃんじゃ→ん!」

ラドン亜美「ぴよちゃんも居るじゃん。どったの?」

小鳥「あれ? ラドンって、劇中じゃ一匹しか出てないんじゃ……」

P「実は、ラドンは二匹居るんです」

小鳥「え、そうなんですか!?」

P「予告でも二匹いる事は隠されてますし、劇中でも最後の方まで、
 二匹いるって言う明確な描写もないですから、知らなくても仕方ないですよ」

ラドン真美「何だか良くわからないけど、マミ達空を自由自在に飛べるようになったんだ→!」

ラドン亜美「だから、アミ達これから世界一周弾丸ツアーしてくるから、よろよろ~」

P「バカ! お前達は飛ぶだけで、
 ソニックブーム起こして街を壊しちゃうんだから、大人しくメガヌロンでも食って寝てるんだ!」

ラドン真美「ええ~、虫を食べるのはちょっと……」

ラドン亜美「原始人じゃあるまいし、虫はちょっとね……」

P「蝗とか蜂の子食べてる人達に謝れ!!」

ラドン真美「それに、壊したら事務所のお金で何とかなるっしょ→」

P「そんな金があると思ってるのか!? 大人しく俺達と一緒に……」

ラドン亜美真美「やなこった→!!」

P「あ!? こら逃げるな!!」

ラドン亜美「逃げるなと言われて、逃げないおバカさんは居ないよ→!」

ラドン真美「すたこらさっさだぜ→!」

スペゴジあずさ「亜美ちゃん、真美ちゃん」

ラドン亜美真美「げえっ!? あずさお姉ちゃん!!」

スペゴジあずさ「だめよ、プロデューサーさんの言う事はちゃんと聞かなくちゃ~」

ラドン真美「あ、あずさお姉ちゃんのプレッシャーが半端ない……」

ラドン亜美「下手に逆らったら、コロナビームで吹っ飛ばされちゃいそう……」

ラドン真美「ここは素直に」

ラドン亜美「従いましょう……」

スペゴジあずさ「偉いわね~」

P「あ、あずささん、どうしてここに?」

スペゴジあずさ「気が付いたら、ここに居たんです。
        おかしいわ~、バトルエリアでじっとしてたのに……」

小鳥「あずささんですから、いつもの事ですよ」

MOGERA雪歩「そ、それで良いんですか……」

ラドン真美「ゆきぴょん、細かい事を気にしたら、負けだよ?」

MOGERA雪歩「そ、そう言うものなのかな……」

P「と、とりあえず東京に戻ろう。
 例の繭と海からくる奴も気になるし、それに春香や美希、真も大丈夫かな……」

小鳥「あずささん、迷わないように後ろからついて来てくださいね」

スペゴジあずさ「は~い」

ラドン真美「世界一周弾丸ツアーが出来ないのは残念だけど……」

ラドン亜美「次の機会に、必ず……」

P「どうしたって?」

ラドン亜美真美「「な、何でもないよ→!!」」

P「まあ良い……よし、東京に帰るぞ!」

~東京~



P「すっかり夜になっちまったな……」

小鳥「あれ、向こうから美希ちゃんが……」

ギドラ美希(中央)「ハニー!」

ギドラ美希(右)「大変なの!」

ギドラ美希(左)「真くんが、春香の歌声を聞いた瞬間……」

ギドラ美希「「「暴走しちゃったの!!!」」」

P「な、なにー!? クソっ! 俺とした事が……機龍の暴走癖を忘れるなんて!」

ギドラ美希(中央)「今は、春香が真くんを押さえこんでるけど、いつまで持つかわからないの!」

小鳥「まずいです! このままだと、どちらかが砕け散るまで戦いは終わりませんよ!」

P「は、早く戻らないと!」

P「春香ー! 真ー!」

ゴジ春香「プロデューサーさーん! 助けてー!」

機龍真「ウガアアアアアアッ!!」

P「まずい、完全に暴走している!」

小鳥「美希ちゃん、真ちゃんが暴走してからどのくらい経つ?」

ギドラ美希(中央)「まだ一時間も経ってないの!」

P「エネルギー切れまで待ってたら、被害が拡大する……どうすれば……」

MOGERA雪歩「プロデューサー、ここは私に任せてください!」

P「だ、大丈夫なのか雪歩?」

MOGERA雪歩「私は、真ちゃんに助けられてばっかりだった……
      今度は、私が真ちゃんを助ける番です!!」

ラドン真美「ひゅ~! かっこいいよゆきぴょん!」

ラドン亜美「いけいけゆきぴょん! 愛の力で、まこちんを正気に戻すんだ→!」

スペゴジあずさ「私も、あんな事言われたいな……」

MOGERA雪歩「真ちゃん……」

機龍真「グウウウ……ウガアアアアアアアッ!!」

MOGERA雪歩「今、正気に戻してあげる! 春香ちゃん、そのまま押さえてて!」

ゴジ春香「わかった! でも雪歩、どうやって真を正気に……」

MOGERA雪歩「オールウェポン、ターゲットロックオン!」

ゴジ春香「ちょっ!?」

P「雪歩! やめ……!」

MOGERA雪歩「でりゃあー!!」

ゴジ春香「ふげえぇー!?」

機龍真「ガアアアアッ!?」

ラドン真美「oh……」

ラドン亜美「あ、あれが愛の力(物理)?」

スペゴジあずさ「さ、さすがにあれは……」

MOGERA雪歩「ついでに、スパイラルグレネードミサイルもくらえー!!」

P「やめろ雪歩ー! 真も正気に戻ったみたいだし、もう十分だ!」

MOGERA雪歩「え……」

機龍真「う、うーん……」

MOGERA雪歩「ま、真ちゃーん!!」

機龍真「雪歩、僕は一体……春香が、
    太陽のジェラシーを歌いだしてから、記憶が……」

MOGERA雪歩「よかった……よかった……」

機龍真「何だか知らないけど、雪歩を悲しませちゃったみたいだね……ごめん」

MOGERA雪歩「真ちゃん……」

機龍真「雪歩……」

ゴジ春香「ちょーい!! 何二人でいちゃついてんだー!! 
     こちとらとんでもないとばっちり喰らってるんだよ!? ごめんの一言があっても良いでしょ!?」

機龍真「あれ、春香居たんだ」

MOGERA雪歩「あ、春香ちゃん、巻き込んでごめんなさい」

ゴジ春香「あ、って何だよあ、って!! もう少し誠意を見せてくれてもいいんじゃない?!
     私頑張ったよ! 暴れる真を後ろからしっかりと押さえて、すんごい頑張ったんだよ!?」

P「わかったわかった、春香、お前は頑張った。偉いぞ」

ゴジ春香「……ま、今回は許してあげますよ」

小鳥「ちょろい」

ラドン真美「はるるんは相変わらずちょろいっすな~」

市民「おい! 国会議事堂の繭に、変化が起きてるみたいだぞ!」

小鳥「プロデューサーさん」

P「遂にお目覚めの時みたいですね……海の奴も、そろそろ来る頃でしょう」

小鳥「国会議事堂に行きましょう!」

~国会議事堂~



P「発光してる……」



ナァ~アアア インディン ディハ~ン♪



小鳥「ど、どこからともなく「聖なる泉」が……」



パアァ……



P「これは、鱗粉?」

小鳥「害は無いみたいですね……」

ゴジ春香「綺麗……」

機龍真「凄い、幻想的……」

MOGERA雪歩「見て、繭から!」



?「う、うぅ……」

?「うっうー!!!」 ガルーン!!!

P「やよいー!?」

小鳥「やよいちゃん、綺麗……」

モスラやよい「プロデューサーに、小鳥さん……事情は、大体知ってます」

P「そ、そうか、話が早い……」

モスラやよい「プロデューサー、私行かなくちゃ」

P「い、行くってどこへ?」

モスラやよい「伊織ちゃんを、迎えに」

P「伊織を?」

モスラやよい「伊織ちゃんも、怪獣になってるみたいなんです……迎えに行かないと」

P「わかった、頼んだぞやよい」

?「やよいー!!」

小鳥「迎えに行かなくても、大丈夫みたいですよ」

P「こ、この声は……」

?「やよい……やよいー!!」

P「あれは、バトラ!?」

小鳥「まだ幼虫みたいですけど……」

バトラ伊織(幼虫)「やよいー!!」

モスラやよい「伊織ちゃん!!」

バトラ伊織(幼虫)「やよい、大丈夫!? 突然こんな姿になってて、
          しかも絶海の孤島に一人ぼっちだったから……」

モスラやよい「ごめんね伊織ちゃん、すぐに迎えに行けなくて……」

バトラ伊織(幼虫)「良いのよ、こうしてまた逢えたんだから……」

モスラやよい「よしよし」

バトラ伊織(幼虫)「あ……」

モスラやよい「寂しかったんだね、ごめんね……」

バトラ伊織(幼虫)「やよいぃ……」

小鳥「伊織ちゃんは、やよいちゃんの前ではとっても素直と……」

P「メモメモ」

機龍真「ニヤニヤ」

ゴジ春香「ニヤニヤ」

バトラ伊織(幼虫)「ちょ、ちょっとあんた達、何見てんのよ! 見せ物じゃないのよ!」

P「いやいや、二人の仲睦まじい姿を、この目に焼き付けておこうと思ってな」

小鳥「写メ撮っとこう」 パシャッ

バトラ伊織(幼虫)「ば、ばかばかばか~!!」



バチバチバチッ!!



バトラ伊織(成虫)「あんた達、許さないわよー!!」

P「うおっ!? 成虫になった!」

モスラやよい「伊織ちゃん、ダメだよ暴れたりしちゃ」

バトラ伊織「うっ……わ、わかってるわよ!」

P「あ、危なかった……ん? 何だあの丸いのは……」

小鳥「円盤?」



?「タカツキサーン!!」



P「ま、まさか……」

ガイガン千早「タカツキサーン!!」

P「ち、千早!?」

小鳥「ち、千早ちゃんはガイガンですか……」

ガイガン千早「ハア、ハア……タカツキサンカワイイ、トッテモキレイ……」

モスラやよい「ち、千早さん、怖いです……」

バトラ伊織「こ、この変態が! やよいには近づけさせないわよ!」

P「まずい、頭のネジが何本か飛んでるみたいだ」

ガイガン千早「キ、キリタイ……タカツキサンノキレイナソノハネヲ、キリタイ……」



ギュイイイインッ!!



小鳥「き、切り刻む気満々みたいですよ」

ガイガン千早「タカツキサーン!!」



ガバアッ!!



ゴジ春香「どっせーい!!」

ガイガン千早「プゲラッ!?」

ラドン真美「決まったぁー!! はるるんの一本背負いが決まったぁー!!」

ゴジ春香「ち~は~や~ちゃん♪」

ガイガン千早「ハ、ハルカ……」

ゴジ春香「やっと逢えたのに、私を無視するなんて酷いよ。これは、お仕置きが必要だね……」

ガイガン千早「ヤ、ヤメ……」

ゴジ春香「私以外、見れないようにしてあ・げ・る♡」

ガイガン千早「ア、アァ……アーッ!!」

MOGERA雪歩「ひゃああ……」

機龍真「こ、これ大丈夫なの?」

モスラやよい「伊織ちゃん、何で目隠しするの?」

バトラ伊織「や、やよいにはまだ早いわ……」

モスラやよい「う?」



~数時間後~



ガイガン千早「ア、アヒ……」

ゴジ春香「大変美味でございました……ふぅ」

P「ま、満足した?」

ゴジ春香「ええ、とっても……」 ウットリ

P「そ、そうかそれはよかっ……」



Prrrrr



P「ん? 社長から電話……
 はい……え? は、はあ……わかりました」

小鳥「社長からですか?」

P「はい。何でも961プロの黒井社長から、電話があったみたいなんです」

小鳥「黒井社長から?」

P「うちのアイドル二人が怪獣になっちゃって、
 一人は手足からロケット噴射しながらグルグル回って飛んで行って、
 もう一人は奈良の森に消えたとか何とか……」

小鳥「は、はあ……」

P「961も大変みたいですね」

スペゴジあずさ「あら? 向こうから何か飛んできますよ」

P「噂をすれば……」



?「765プロー!!」

バキ!!バキバキバキ!!



ガメラ響「ウガアアアアアアアッ!!」



P「うわ、戦闘モード全開で来たよ」

小鳥「すっごい悪人面ですね」

ガメラ響「う、うるさいぞ!! 自分は、
     地球の守護者なんだ!! 765プロは、自分が倒してやるさー!!」

ラドン真美「その顔で守護者って……」

ラドン亜美「破壊者の間違いじゃないの?」

P「我那覇響さん、そんな刺々しい体で悪人面じゃあ、
 あなたの方が悪人にしか見せませんよ? 説得力全くなし。守護者(笑)」

ガメラ響「……」

P「ん?」

ガメラ響「うわあああああん!! 何もそこまで言わなくても良いじゃないかー!! うわあああああん!!」

ラドン真美「あ~あ、泣かしちゃった」

ラドン亜美「兄ちゃん、さすがに女の子を泣かしちゃだめっしょ→」

P「お、俺が悪いの? わ、わかったよ、俺が悪かった。謝るから……」



シュルシュル!!



P「うおおっ!?」

小鳥「な、何ですかこの触手!?」



?「わたくしの響を泣かしたのは、あなたですね?」

P「お、お前は……四条貴音?!」

イリス貴音「如何にも!!」

小鳥「い、イリス……神々しい……」

イリス貴音「よくも、よくもわたくしの響を……許せない……
      スープを飲みほしたらぁめんの如く、からっからに干からびたみいらにしてさしあげましょう!!」

P「例えは良くわからんが……やめて! 仲間○紀恵みたくなっちゃう~!」

小鳥「こ、このままじゃプロデューサーさんが、
   仲○由紀恵みたいに血を吸われて、からっからのミイラにされてしまう!!」

ガメラ響「うわあああああん!! たかねー!!」

イリス貴音「わたくしが来たからには、もう大丈夫ですよ、響」

ガメラ響「ぐすっ……たかねぇ……」

イリス貴音(あぁ、響がこんなにも近くに……
      一心同体になりたい……遺伝子レベルで、一心同体になりたい!!)

ガメラ響「うぎゃああっ!? 貴音、触手絡ませないでー!!」

イリス貴音「良いでは!! 良いではありませぬか響!!
      さあ、今こそわたくしと一心同体となるのです!!」

P「勝手に暴走しだした……今がチャンス!」

ゴジ春香「おんどりゃあー!!」

イリス貴音「しじょーん!?」

MOGERA雪歩「春香ちゃんの、どうにも説明し辛いヘンテコドロップキックが決まりましたー!!」

機龍真「どうすれば、あんなに綺麗に垂直浮遊出来るんだろうね?」

イリス貴音「くっ……油断しました……」

ゴジ春香「765プロに喧嘩売って、あろう事か
     プロデューサーさんにまで手を出すとは……生きて帰れると思うなよ?」

P「待つんだ春香! 二人に、黒井社長から伝言を預かっているんだ」

ガメラ響「で、伝言?」

P「さっき電話で、高木社長経由で伝えられたんだが」



黒井『怪獣になったアイドルをプロデュースする自信が無い。そのまま765プロに移籍して』



P「だそうだ」

ガメラ響「……」

イリス貴音「……」

P「まあ、何だ……うちに来る気はあるか?」

ガメラ響「そ、そんな事急に言われても……」

P「みんなはどう思う?」

ゴジ春香「プロデューサーに手を出したのは許せないけど、
     良いんじゃないですか? それに、何だか響ちゃんとは、凄く仲良くなれそうな気がするし」

ガメラ響「き、奇遇だな。自分も何だか仲良くなれそうな気がするぞ」

ゴジ春香「それじゃあ、仲直りの握手!」

ガメラ響「だぞ!!」



がしっ!!



P「小鳥さん、俺達凄い歴史的な場面に出くわしてるような気がするんですが」

小鳥「私もそう思います」

イリス貴音「わたくしの響と握手など……天海春香許すまじ……」 ゴゴゴゴゴゴ

P「四条貴音、お前はどうするんだ?」

イリス貴音「響居る所にわたくしあり。わたくしの居場所は、響が決めるのです。
      ですから、響が765ぷろに入るのであれば、わたくしも765ぷろに入るは道理」

P「それなら」

イリス貴音「今日から、御厄介になります」

P「ありがとう。しかし、怪獣になったアイドルをプロデュースか……」

小鳥「これから、やっていけるのでしょうか?」

P「まあ、何とかして見せますよ」

その後、プロデューサーの力もあり、怪獣アイドル達は話題を呼び、

徐々に仕事も増えていった。やよいちゃんが鎧を身に纏って飛んだ時は、

少しびっくりしたけど……みんな元気で活動しています。そんなある日の事……




ギドラ美希(中央)「ハニー!!」

ギドラ美希(右)「大変なの!!」

P「どうしたんだ美希? 今日は春香とやよいと亜美と真美と美希がMCの、番組の打ちあわせ……」

ギドラ美希(左)「春香が熱を出しちゃって……」

ギドラ美希「「「バーニングゴジラになっちゃった!!!」」」


P「」

小鳥「」

機龍真「今の春香は、体の中で核分裂が異常に高進している……」

MOGRA雪歩「このままじゃ、いつ核爆発を起こすか……」

P「何とかして、止められないのか?」

スペゴジあずさ「近づこうにも、春香ちゃんの体から発する熱が、異常に上昇していて……」

モスラやよい「私が鎧を身に纏っても、まともに近づけるかどうか……」

バトラ伊織「それに、下手に手を出して核爆発を誘発したら……」

ラドン亜美「兄ちゃん、はるるんが原子力発電所に近づいてるよ→!」

ラドン真美「このままじゃ、原子力発電所がはるるんに壊されちゃうよ→!」

イリス貴音「体内の核分裂が、異常に高進しているのです。核物質を求めるのは当然でしょう」

ガメラ響「ど、どうすれば春香を止められるんだ……」

P「……」

小鳥「プロデューサーさん?」

P「あいつを、呼ぶしかないでしょうね」

小鳥「あいつ?」

P「我が765プロが誇る、アイドル兼プロデューサー、期待のヤングエリート……」

小鳥「ま、まさか!?」

P「あいつしか、今の春香を止められない……頼んだぞ、律子!!」

「各部署、チェックを急げ!」

「整備員は、ドックから待避せよ!」



操縦士「最終フライトチェック、完了」

律子「……」



「カタパルト準備完了」

「カタパルトオープン」

「発進ラインオールクリア」



律子「スーパーXⅢ、テイクオフ」

バーニングゴジ春香「グオオアアアアッ!!」

職員「早く逃げるんだ!」

職員「三号炉がやられる!」

P「くっ……律子、まだか」

小鳥「あっ、あれは!」

律子「スーパーXⅢ、これより攻撃態勢に入ります」

P「た、頼んだぞ律子!」

バーニングゴジ春香「グオオオオッ!!」

律子「くっ!?」

操縦士「熱線が、予想以上にパワーアップされてますね……」

律子「冷凍弾スタンバイ」

操縦士「ラジャー」

律子「冷凍弾発射」

バーニングゴジ春香「グウウウッ!?」

律子「ありったけぶち込むわよ」

操縦士「ラジャー」

バーニングゴジ春香「グ、グオオ……」

ラドン真美「み、見て兄ちゃん!」

スペゴジあずさ「春香ちゃんが、みるみる凍っていく……」

P「春香の動きが、止まった……!」

律子「お薬の時間よ、春香」

バーニングゴジ春香「グオオオッ……」

律子「カドミウム弾発射」

バーニングゴジ春香「ゲボオッ!?」

小鳥「うわ……」

機龍真「律子、容赦ないなあ……」

バーニングゴジ春香「ま、不味い……おぼろろr……」

モスラやよい「は、春香さんが凍っちゃいました!」

律子「よし、とどめよ」

律子「超低温レーザー、発射!」

P「や、やった!」

バトラ伊織「で、でも、最後の超低温レーザーはやり過ぎな気が……」

律子「プロデューサー」

P「おお、律子か! お前のお陰で世界は救われたぞ!」

律子「それは良かったですね。春香の体調ですが、
   カドミウム弾を撃ち込んでおきましたから、氷が溶ける頃には安定してると思います」

P「わかった」

律子「それと、今度アイドルの体調管理に関する事で、色々とお聞きしたい事があります」

P「あ、ああ……」

律子「それじゃあ、後はよろしくお願いします」

小鳥「プロデューサーさん、御愁傷様です」

P「今回の事は、俺が春香の事をちゃんと見ておけば防げた事案ですから……」

小鳥「そんな事言って、足が震えてますよ?」

P「……正直めちゃくちゃ怖いです」

小鳥「私も一緒に謝りますから、ね?」

P「すみません、助かります」



その後、プロデューサーさんが律子さんから、

超低温レーザーよりも冷たいお仕置きを受けたのは、言うまでもありません

ゴジ春香「プロデューサーさん、すみませんでした……」

P「良いんだ、春香が元気ならそれで十分だ」

小鳥「何かあったら、すぐに相談してね」

P「またカドミウム弾ぶち込まれれるのは、嫌だろ?」

ゴジ春香「に、二度と御免です!」

ギドラ美希(中央)「でも」

ギドラ美希(右)「抗核エネルギーバクテリアをぶち込まれるよりは」

ギドラ美希(左)「マシだと思うな」

モスラやよい「薬は注射より飲むのに限るよね、伊織ちゃん!!」

バトラ伊織「そ、そうね」

ラドン真美「あれあれ~、いおりんは注射が苦手なのかな→?」

ラドン亜美「刺す直前に、子どもみたいに泣いちゃったりして?」

バトラ伊織「そ、そんなわけないでしょ!」

ガイガン千早「タカツキサン……タカツキサン……ハアハア……」



ギュイイイイインッ!!



バトラ「こ、興奮してお腹の電ノコ回してんじゃないわよ!! 危ないでしょうがこの変態!!」

スペゴジあずさ「あらあら~喧嘩はダメよ~」

ラドン真美「うわあっ!? あずさお姉ちゃん、事務所に結晶体出しちゃダメだよ→!」

機龍真「この姿に変わってから、前より余計に賑やかになった気がするね」

MOGERA雪歩「私もそう思う」

機龍真「でも、変わらない物もあるよ」

MOGERA雪歩「え?」

機龍真「雪歩の煎れるお茶は、変わらず美味しいって事」

MOGERA雪歩「真ちゃん……」

ガメラ響「色々あったけど、また貴音と一緒に居られるね」

イリス貴音「そうですね」

ガメラ響「こんな体になっちゃったけど、自分は必ずトップアイドルになってみせるぞ!」

イリス貴音(ああ、なんと愛くるしいのでしょう……もっと、もっと響を近くに感じたい!!)

ガメラ響「うぎゃあああっ!? だから触手を絡ませないでー!!」

イリス貴音「響!! 今こそわたくしと一つになるのです!! さあさあさあ!!」

ガメラ響「うぎゃああああっ!!」

ゴジ春香「ふふ……」

律子「どうしたの?」

ゴジ春香「何だか、事務所が前よりも明るくなったなって思って」

律子「そうね」

ゴジ春香「この調子で、一気にトップアイドルになっちゃうぞー!!」

律子「あなたの場合は、既に怪獣王って肩書があるから、
   トップアイドルっちゃあトップアイドルな気もするけど」

ゴジ春香「私はシェーしたり、吹き出しで会話したり、空飛んだりしません!」

律子「まあ、これからどんどん仕事も増えるでしょうから、春香には頑張ってもらわないとね」

ゴジ春香「そうですね……とりあえず、来年が本番ですね」

律子「来年も再来年も、いえ、100周年の年まで頑張ってもらわないと」

ゴジ春香「た、体力が持ちませんよ~」

律子「怪獣王なんだから、いけるわよ」

ゴジ春香「都合良く使わないでください~!」

律子「悪かったわ……それじゃあ行きましょうか」

ゴジ春香「そろそろ撮影の時間ですね」

律子「プロデューサー、ボケッとしてないで行きますよ!」

ゴジ春香「久しぶりの映画主演ですから、気合入れて頑張りますよー!!」

ゴジ春香「それじゃあ、景気付けに雄たけびを一発……」

律子「ちょ、ちょっと、やめなさ……!」



ゴジ春香「グオオオアアアアッ!!!」

終わり


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