【ラブライブ!】海未「寒い雪の降る夜に」 (105)

なんか季節外れな気がしますが気にしないでください。
地の文あり

マイペースでゆっくり進めていきます。


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……雪が降って、ほんの少しだけ積もった公園で私、園田海未は人を待っていた。

海未「……はぁー…」

寒さのせいで悴んだ手に息を吹き掛ける。

……手袋の上からだと意味があるかは知らないが。

海未「……遅いですね」

『彼女』を呼び出し30分近く経っていた。

「海未ちゃーん!」

……『彼女』が来た。

私は今日、告白するために呼んだ。

本当はもっと早く告白するべきだったが、決心がつかなかった。

さて、告白しよう。

『彼女』……『南ことり』に……


ことり「待たせちゃった?ごめんね?」

海未「いえ、今さっき来たところです」

嘘。さりげなく嘘をついた。

30分以上前からいました。なんて言えない。

ことり「……嘘」

ことり「そんなに寒そうなのに今さっき来たわけない」

海未「……バレましたか」

やはり…彼女には嘘が通じませんね。

海未「とりあえず座りましょうか」

ことり「うん…」

私たちは、近くのベンチに座った。

海未「コーヒーでいいですか?」

ことり「ありがと。海未ちゃん」

……さあ、勝負の時です。


ことり「海未ちゃん。話ってなに?」

海未「……はい」

私はベンチから立ち上がる。

そして……

海未「私、園田海未はことりの事が好きです。どうか…付き合ってください」

手をさしのべる。

ことり「うん…私も海未ちゃんが好きだよ」

海未「で、では…」

ことり「でもさ…海未ちゃん」

ことり「それで…いいの?」

海未「っ……」

ことり「ほんとに…ことりでいいの?」

海未「………………」


ことり「海未ちゃん…」

ことり「ほんとの気持ちは…『どっちなの』?」

海未「…………っ」

見破られていた。やはり彼女はわかっていた。

私が…私が告白するのが遅れた理由を。

海未「……私が考え、決めた結果です」

ことり「考え…ね」

ことり「海未ちゃん…『考えた結果』なの?」

……ことりの眼が…笑っていない。

海未「はい…悩みましたよ。毎日毎日…」

ことり「『考えた結果』私になったと?」

海未「『考えた結果』ことりを選びました」

やはり、彼女の眼は笑っていない。


ことり「そっか…」

ことり「ごめん。海未ちゃん」

ことり「ことりはその手を掴めない」

海未「……なぜ?」

ことり「海未ちゃん…」

ことり「恋人っていうのはね?」

ことり「『考えた結果』で決めるんじゃなくて『感じた結果』で決めるんだよ?」

ことり「海未ちゃんが『感じた結果』じゃないなら…ことりはその手を掴めない」

……彼女の眼は、悲しんでいた。

自分を『感じた結果』ではなく『考えた結果』で決まったことに…

ことり「ごめんね…海未ちゃん!」ダッ

海未「あ…こと……」

海未「…り……」

寒い雪の降る公園の夜に……私は、一人で立っていた……

とりあえずここまでです
また次回に


――次の日。

いつも通り、三人で待ち合わせをする。

ことり「おはよう…海未ちゃん」

海未「おはようございます」

……………………。

ことうみ(き、気まずい…)

気まずすぎる……な、なにか会話を……

海未「ほ、穂乃果はまたですか?」

海未(いつもと同じことを聞いてどうするんですか!)

ことり「そうみたい」

やはり、告白し、振られた次の日に会うのは気まずい。

穂乃果「遅れたごめーん!」

うっ……いつもの事でもやはりなんか気まずい。

なぜなら――

穂乃果が……決心を遅らせた人だから……


――私が告白するのが遅れた理由……それは――

決心がつかなかったから。

その決心とは……『選択』

私はことりの他にもう一人好きな人がいた。

それが『穂乃果』だ。

二人が好きなんて図々しいというかなんというか……

ハーレムな展開も捨てがたいですが…でなはく。

二股など、当然私にできるはずなく…これだと二股しようとしていたという言い方に聞こえますね。

とにかく、私は二人のうちどちらかを選ぶために告白が遅くなってしまった。

長い時間考え選んだのに振られた。

まさに悲劇のプリンセス…なんて事はなく。

そして、今日も気まずいながらもいつも通りの一日を過ごしていく。


――授業中。

穂乃果は相変わらず寝ています。

穂乃果の寝顔かわいい…いやおい。

海未「穂乃果…穂乃果、起きなさい」コソッ

穂乃果「うへへ…そんなぁ…簡単だよぅ…むにゃむにゃ…」

海未「はあ……」

先生「へー簡単なんだー」

穂乃果「そうでーす…むにゃむにゃ…」

先生「それじゃあ起きて解いてみようなーあの問題」バシンッ

穂乃果「ほえ?」

……ふむ、可愛らしい…でなはく、やはり今日もですか…

先生「あれ解いてみろ」

穂乃果「……えー…あー…そのー…」

海未「3√5です」コソッ

穂乃果「さ、3√5!」

先生「うん正解」


穂乃果「えへへー」

先生「えへへーじゃない」バシンッ

穂乃果「痛っ!?」

先生「次寝たらチョーク埋め込むぞ?」

生徒たち(どこに!?)

海未「はあ……」

今日も一日、変わりなさそうです。

ことり「……」ジーッ

ことりからの視線を除けば……

ことり「……」ジーッ

……やたら見てきますね。

8・)「……」ジーッ

……顔、変わってませんか?


――昼休み。

んー。今日はやたら長く感じましたね。

ことりの視線のせいで。

ことり「海未ちゃん。少しいいかな?」

海未「はい。何でしょうか?」

穂乃果「なになにー?」

ことり「あ。穂乃果ちゃんは待ってて。衣装とかの話だから…」

……嘘ですね。

穂乃果「ふーん…じゃあいつもの場所で待ってるね!」タッ

ことり「海未ちゃん…結局どうするの?」

ことり「ことりか…穂乃果ちゃんを選ぶか」

海未「……一度振られた相手にまた告白しろと?」

ことり「え?振ってないよ?」


…………は?

海未「振ってない?」

ことり「うん」

海未「ワタシ、フラレテナイ?」

ことり「うん…今のおかしくない?」

海未「え…?フラれてない?」

ことり「ことりはただ…海未ちゃんに感じてほしくて…」

……あー…そういうことですか。

海未「まだ…迷ってます」

ことり「そっか…」

ことり「じゃあさ…」

ことり「デート……しない?」

海未「……?デット?」

ことり「違うから。そして無駄に発音良すぎ」

ことり「デートだよ。デート」

海未「デート……?」


デートってあのデートですよね?

男女が楽しむ……

海未「デ、デュエェェツォォ!?」

ことり「ごめん。なにいってるかわからない」

海未「はわわわわ!で、デート…ことりと!?二人で!?」

ことり「うん。今度の土曜日に二人で」

海未「わ、わわわわわわかりました!?」

ことり「動揺しすぎだよ……」

ことり「あ、次の日曜日なんだけど…」

海未「二日連続デート!?」

ことり「うん」

海未「はわわわわ!」

ことり「穂乃果ちゃんと♪」

海未「…………はい?」


海未「日曜日は穂乃果と?」

ことり「うん。そして…」

ことり「それでどっちか…決めてね?」

その一言を言って、ことりは穂乃果の下に行きました。

海未「…………」

私は……チャンスを貰いました。

どちらかを選ぶ……最後のチャンスを。

……ことりは私のこと好きなんですよね?

穂乃果は……好きでしょうが友達として、でしょうね。

この気持ち、まさにSnow halation

穂乃果だけにですが。

……久し振りに聴きながら帰りましょうか。

練習終わってから。


――次の日。

……緊張しますね。

明日…ことりとデートですよね……

その次の日は穂乃果と…

おっと。ことりはともかく、穂乃果には言わないと。

海未「穂乃果」

穂乃果「なにー?」

海未「日曜日…二人で出掛けません?」

穂乃果「二人?ことりちゃんは?」

海未「ことりは用事があるみたいです」

穂乃果「ふーん…じゃあまた他の日に……」

海未「」ズイッ

あ。つい顔を近づけてしまいました……

穂乃果「……海未ちゃん?」

海未「穂乃果は……」

海未「穂乃果は、私と二人では、嫌ですか?」

ぬわあぁぁぁぁぁあああ!

言ってしまった!言ってしまいましたあぁぁあ!

今となってなんか恥ずかしい!

穂乃果「嫌じゃ……ない……」


……ん?

最後の方…声小さくなってないですか?

穂乃果「海未ちゃんと……二人きりの…デート……」ブツブツ

海未「穂乃果?」

穂乃果「ヴェェ!?」

海未「真姫ですか」

穂乃果「き…聞いてた?」

海未「いえ…特に…」

穂乃果「よかった……」

海未「???」

穂乃果「日曜日ね!?わかった!楽しみにしてるね!?」ダダッ

海未「…………???」

8・)「…………」ジーッ

……また視線が…

今回はここまでです


海未「……はあ…」

海未「どうして覗いてるんですか?」

ことり「バレてた?」

あれでバレないと思ってたんですか……なんてまあ…むなしい子…

ことり「デート誘えたね」

海未「はい」

今となってはなんか恥ずかしい…!

ことり「ムフフ……」

海未「な、なんですか?」

ことり「あーんなに顔を近づけて……もしかして?」

ことり「キス……誘ってた?」

……………………

……………………っ!?


海未「いや…いやいやいやいや!」

海未「誘ってませんから!」

ことり「ふーん…そうなんだ…」

海未「そうです!私からなんて…とても…」

ことり「……から…ね?」

海未「はい?」

ことりは私を壁に追い込んだ。

そして…顎の部分を持ち上げ……ジッと見つめ……

ことり「海未ちゃんは…されたいの?」

なんか…いやらしい声で耳元に呟きました。

海未「///」ボンッ

私は気絶しました。

ことり「あれ?海未ちゃん?海未ちゃーん?」


…………ここは?

……周りをよく見ると保健室でした。

海未「気絶したんですか……」

ことり『海未ちゃんは……されたいの?』

海未「……うみゅうぅぅぅぅぅぅ…///」

ガラッ

扉が勢いよく開きました。

扉は静かに開けましょう。

穂乃果「海未ちゃーん!」

穂乃果ですか。というかそれしかありえませんね。

穂乃果「気絶したんだって!?大丈夫!?」

海未「えぇ…大丈夫ですよ」

穂乃果「よかったぁ…」

どうも>>1です。
皆さんレスありがとうございます!
今日中に連続デートことり編に行きたいと思います。


海未「心配をおかけしてすみません」

穂乃果「いいよいいよ。大丈夫なら……それで」

あれ?いつもなら「ほんとだよーもう!」プンプン!みたいなことになりそうなのですが……

穂乃果「ねぇ…海未ちゃん…」

穂乃果「どうして気絶したの?」

海未「………………」

ことり『海未ちゃんは……されたいの?』

海未「」ボンッ

穂乃果「っ!?」ビクッ

海未「~~~~!!///」
思い出させないで下さいよ穂乃果!

海未「う…うみゅうぅぅぅぅぅぅ…///」

穂乃果「うぇっ!?海未ちゃん?海未ちゃーん!?」


――――――――――

絵里「……で?理由を聞いたらまた気絶したと?」

穂乃果「うん」

絵里「そのときの海未の様子は?」

穂乃果「顔が赤くなった」

絵里「なるほど……わかったわ!」

絵里「ズバリ…恋ね!」

のぞにこ(ポンコツ……)

穂乃果「それはないと思う」キッパリ

絵里「あら?やっぱり?」

いえ、合ってます。恋の悩みです。

ていうか、確信ではないのか。

穂乃果「女子校だし…あり得ない……よ?」

いえ、あり得ますからね。


絵里「穂乃果…なんで疑問形?」

穂乃果「えっ!?そ、そうだった!?」

絵里「なんで動揺してるのよ?」

のぞにこ(ポンコツか……)

穂乃果「し、ししししてないよ!?」

絵里「いや、しすぎよ」

絵里「まったく…最近おかしいわねぇ…海未といい穂乃果といい…」

穂乃果「おかしくないよ!」

絵里「穂乃果!」ガシィッ!

穂乃果「」ビクッ

絵里「海未のこと……好きなの?」

のぞにこ(率直に聞いたー!)

穂乃果「」ボンッ!

穂乃果「はへえぇぇぇ…」

絵里「穂乃果まで!?」


――――――――――

海未「うみゅうぅぅ……」

海未「うみゅ?」

海未「……もうこんな時間…今日は何時間寝たんですか……」

これでは夜は寝れませんね。やれやれ……

海未「……明日のデートプラン考えま……」チラッ

穂乃果「zzz…」

海未「」

あれ?穂乃果?なんで保健室に……ん?

穂乃果……?

海未「穂乃果ぁぁぁ!?」

穂乃果「うぇっ?あ…海未ちゃんおはよう…」

海未「あ…おはようございます……」


海未「……ではなく!」

海未「どうして穂乃果がここに!?」

穂乃果「気がついたらここに……」

あ…なるほど……いや、納得しちゃダメです。

……考えるのです園田海未!

どうしてここに穂乃果がいるのかを!

さっき理由を言った……?

いやいやいやいや!ありえません!

どうして穂乃果が気絶を!?

焦らずに考えるのです園田海未!

冷静に冷静に……はい、深呼吸。すぅーはぁー…すぅーはぁー…よし。

下校時間を過ぎている。帰ろう。


海未「穂乃果。下校時間過ぎています。帰りますよ」

穂乃果「もうそんな時間?」

はい。そんな時間です。

穂乃果「……誰もいない」ボソッ

海未「???」

穂乃果「海未ちゃん」ガシッ

海未「え?」

ドサッ……

穂乃果は、私の腕を掴み、引っ張り保健室のベッドに私を押し倒した。

海未「ほ、穂乃果?」

穂乃果「海未ちゃん…」

いやいやいやいや!ダメです!いいですけどダメです!

ここは保健室!学校なんです!ダメに決まってます!

海未「ちょっ…穂乃果!」


穂乃果「海未ちゃん……」

3・)「…………」ジーッ

ことりが覗いています。なんで覗いてるんですかね?

もちろん。穂乃果と海未は気づいていません。

穂乃果「……」

……アカン。穂乃果の顔が……唇が……だんだん私に近づいて…そして――

ガラッ!

ことり「二人ともー?何してるのかな?」

ほのうみ「…………」

ことり「ことりのおやつにしちゃうぞ♪」チュンチュン!

ほのうみ「……………………………………」

このあと、ことりに質問攻めに合いながら帰りました。

相変わらず短いけどここまでです。
次回は連続デートことり編です。

どうも>>1です
海未ちゃんハッピーバースデー!イエーイ!今日はお祝いだよっ!
…とまあ、こんな感じで少しテンション高めで続き始めますね


――土曜日。

今日はことりと…で、デートですっ!

……やっぱりなんか…こう…恥ずかしいですね。

……ことり遅いですね。

ことり「海未ちゃーん!」

来ましたね。今回の主犯が。

海未「遅いですよ」

ことり「ごめーん!待った?」

海未「少し」

……はい。嘘です。

1時間待ちました。

ことり「海未ちゃん早いよぅ!1時間くらい待つなんて!」

…………ちょい待ちぃや。


今、何て言いました?

1時間くらい待つなんて?

……ちょい待ちぃや。なんで私が来た時間を知ってるんですか?

ちょっと聞いてみますか。

海未「ことり…なんで来た時間知ってるんですか?」

ことり「それはねぇ~」
ことりはそう言いながら、人差し指を私の唇に当て……

ことり「海未ちゃんがぁ……真面目さん……だから♪」

可愛い声でそう言いました。

――――ぐはあぁあ!

なんて破壊力!さすがことりです。

まあ…穂乃果も意外と天然何ですけどね。


ことり「海未ちゃん」

海未「はい?」

ことり「今…穂乃果ちゃんの事…考えてたでしょ?」

恐ろしい子!

なんでわかったんですかね……?

ことりはこういう事は鋭いんですから……

とりあえず、誤魔化せそうにないので。

海未「まあ…少し」

ことり「ダメだよ~?」

ことりは体をスッと近づけ……

ことり「今日はことりと二人でデートなんだから♪」

そっと私の耳に呟きました。

ぅぐわはぁあ!


か、可愛すぎですよことり!

穂乃果も――これ以上は後にしましょう。

海未「そ、そうですね!で、では、でででデート行きますか!?」

アカンよ……物凄くテンパってますよ私。

ことり「そうだね♪海未ちゃん動揺しすぎ」

ことり「まずは…お昼にしよっか♪」

海未「たしかにそんな時間ですね」

ことり「ことり…あのお店に行きたいな?」

海未「はい?どれです――ぶふっ!?」


な、何ですかあのお店は!

ほとんどお客さんが……カップル!

あそこに…二人で?

カップルでもないのに?

花陽…借ります。ダレカタスケテー

………………シーン……

ですよね。当然返事は来ませんよね。

ことり「ダメぇ?」

うっ……可愛い……

海未「む、無理です!あんなカップルばかりが行く喫茶店なんて!」

ことり(あれを使うときが来たみたい……)

ことり「海未ちゃん…おねがぁい!」ビシュッ!

ズキューーーーーーーン!


ど、どうしてでしょう。

ことりにあれをやられると……

海未「し、仕方ないですねー」

断れない!!!

ことり(ぶいっ!)

……ああ。もうどうとにでもなれ。

……にしても……

随分と彩っているお店なこと。

これはあれですね。colorful voice並みにカラーですね。

今度ここで歌いますかね?

……あ。もちろん却下ですけど。

ここでやるなら目指せドーム!(りっぴー風に)ですからね。ふふん。(内心どや顔)


ことり「海未ちゃんどうする?」

海未「そうですね…サンドイッチとコーヒーですかね」

ことり「ことりもサンドイッチと紅茶かなぁ?」

海未「決まりですね。すみません」

「はーい!」

「ご注文は…って海未とことりじゃない」

海未「あら。にこ…ここでバイトですか?」

にこ「家は家計が大変なのよ?」

それはにこがアイドルグッズ買ってるからじゃ……なんて口が裂けても言えませんね。

にこ「暇なときはこうやってバイトよ!」

海未「そうですか。あ。今日は他人のフリでお願いします」

にこ「なんか冷たくない?」

海未「店員さん。注文を……」

にこ「あんた早すぎよ」


にこ「……で、なに?」

海未「サンドイッチ二つとコーヒーと紅茶を」

にこ「はいはい」タッ

……行きましたね。

これ以上話すると長くなりそうなのでさっさと追い払いましたよ。えへんっ!

海未「ことり、このあとどうします?」

ことり「ええ~わかってるくせにぃ」

わかっていますよ。もちろんわかっていますとも!

どうせショッピングでしょう!服の!

ことり「ランジェリーショップへゴーゴー!」

海未「ぶふっ!?」


予想外にも程がある答えが今出ましたよ!?

服じゃないんですか!?

よりにもよってランジェリーって!破廉恥ですっ!

ことり「まあ冗談はさておき……」

冗談……で、よかった……

ことり「普通にショッピングかな?そろそろ春服買わなきゃかな?」

春服ですか…ふっ、私には程遠い――

ことり「もちろん海未ちゃんのも♪」

――なわけないですよね。

にこ「はい。どーぞ」

海未「早いですね」


にこ「当たり前でしょ?」

にこ「カップルが多いんだから」

にこ「あらかじめ作り置き――サッと作ってサッと出すのがウチの本性なんだから」

今さらっと聞きたくない台詞が……水に流しましょう。

にこ「ま。せいぜい楽しみなさいよ」タッ

海未「……さて」

海未「食べますか」

ことり「うん」

モグモグ…モグモグ…

む…ことりの食べ方、ハムスターみたいで可愛いです。写メ撮りたいです。

もちろん私は?そんな行儀の悪いことしませんが。しませんが!(←実は撮りたい


海未「ご馳走さまでした……」

海未「さて、行きますか?」

ことり「待って」

ことり「まだデザート食べてない」

いや、そんな決め顔で言われても……

ことり「一緒に食べよう?これ」

はあ…仕方ないですね。

海未「どれですショッピング行きましょうか」

ことり「海未ちゃん早いよ!?」

ことりを引っ張り、お会計をしてさっさと喫茶店から出ました。

あんなの食べれません。

『メニュー』『ラブラブカップルの巨大パンケーキ』

今回はここまでです
毎回毎回更新が短くてすみません。次回は連続デートことり編~ショッピング~です。
えー…もう一度言います。海未ちゃんハッピーバースデーラブアローシュート!おめでとー!


さて、お腹を膨らましたところでショッピングに行きますか。

ことり「海未ちゃんデザートー!」ジタバタ

子供か。

ジタバタと暴れることり…可愛いです。

海未「わかりましたから落ち着いてください」

ことり「やったー!じゃああのパンケーキ 海未「ショッピング行きますよ」

ことり(あのパンケーキだけは食べないつもりだ……)

あんなのは食べれません!


ことり「海未ちゃん!クレープ!」

海未「ショッピング終わってからにしましょうね」

ことり「今がいい!」

ことり「海未ちゃん…おねがぁい 海未「」ベシッ

ことり「っ!?」

海未「その手はもう効きません」

ことり「……くっ…」

やれやれ、ことりはワガママですね。

ことり「!海未ちゃんあのお店!」

ことり「ことりのお気に入りなんだぁ~」

海未「そうですか。では入りましょう」


ことり「海未ちゃん興味ないでしょ?」

海未「そんなことないですよ?」

はい。興味ないです。はい。

ガシッ!

海未「っ!?」

ことり「ふふふ…」

……ことりの顔が悪いです…嫌な予感が……

ことり「今日海未ちゃんは…ことりの着せ替え人形さんね♪」

……やっぱり……

ではなく!着せ替え人形!?

海未「嫌ですよ!!」

ことり「ふふふ…」グググ…

力が…強い!?私がほどけないなんて!


ことり「さあ…行こう♪」

海未「……はい」

今日の私は着せ替え人形です。はい。

~1時間後~

ことり「う~んこっちもいいなぁ…あ。でもこっちも……」

海未「ことり…まだですか?」

ことり「これも可愛いなぁ」

海未「スカートが短すぎです!却下です!」

ことり「えーい!」バサッ

海未「ちょっ!?更衣室だからって脱がさないでください!」

ことり「それそれ~」

海未「ちょっ…着ます着ます!自分で着ますからぁ!」


海未「ったく…ことり、どさくさに紛れて胸をさわらないでください」

ことり「あはっバレてたぁ?」

海未「バレバレです!」

ことり「ぬぅ…スカートの丈をもう少し短く…」

海未「これ以上は無理です!///」

ことり「えーい!」バサッ

海未「いやぁぁぁ!」

私、今日で穢れてしまいました……天よ、お許しを。

ことり「……青かな?」

海未「もう…無理です……」


ことり「これとこれと…これかな?」

ことりは何を選んでいるんでしょうか?

……あぁ…久しぶりですよ…ここまで疲れたのは……

ことり「よし!きーまり!」

ことり「これ、海未ちゃんの春服!」

海未「あぁ…あ?え?」

ことり「そこまで疲れたの……」

海未「それより…その服は…私のですか?」

ことり「うん!ことりが選んだの!」

ことり「しっかり着せたから似合ってるよ!」

海未「ことり…ありがとうございます……うっ」

あれは…あの短すぎるスカート!!


せっかくことりが選んでくれたのに…

春に出かける時に着ていかなかったらことりが悲しむ!

くっ…今日一番の強敵が出ましたね!

さて…どうする園田海未!どうする!!

そうだ!お金が足りなかったことにすれば――

ことり「海未ちゃんお金持ってきてるねぇ~」

海未「そうなんですよ。足らないってことにならないように――」

海未「あっ」

ことり「?」ニコニコ

の…乗せられたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!


「お買い上げ、ありがとうございましたー!」

……買わされた。

終わった…あぁ…春よ、来ないで。春よ来ないでください。

ことり「うふふ♪」ニコニコ

ちぃ…春が憎ましい……

ことり「さて…どうしよっか?」

海未「そうですね…時間も時間ですし…帰りますか?」

ことり「……」ニコッ ゴゴゴ…

あはは、笑ってるのに笑ってなーい…ヤバイです。

ことり「デートはこれからだよ?海・未・ちゃ・ん♪」ガシッ グイグイ

海未「あはは…ですよねぇ~」ズザザザ…

私は一体…どこに連れていかれるんでしょうね?

どうも久しぶりです
やっと暇ができたので久しぶりに書き進めます
あと酉つけてみました…大丈夫ですよね?

海未「……ここは、遊園地?」

ことり「うん♪」

私はことりに引っ張られるままに遊園地に来ました。

……今から入るんですかね?

時間的に無駄になりそうな気が……

ことり「ことり、割り引き券持ってます!」

……ドヤ顔でそんな事言われてもですね。

ことり「じゃー入ろー」

海未「ちょ…引っ張らないでください!」

ことり「早く♪早く♪」

……と、いうことで、遊園地に入りました。

ことり「まずはあれ!」

そう言いながらことりが指差した方向には……

定番とも言われそうな絶叫マシンが……

海未「」

ことり「海未ちゃん?」

海未「……さぁ、行きましょう……」

もうやけくそです。

ーーーーーーーーーーーーーーー

海未「はぁ…はあ…」

ことり「あれ…激しかったねぇ…」

海未「そう……ですね…」

もう二度と乗るもんですか。

ことり「つぎはあれかな」

……おばけ屋敷。

おばけ……オバケ……ゴースト……

…オー、ノー……

この状況でおばけ屋敷?つまり私に死ねと?

ことりはあれですよね?絶対……

抱きついてきますよね?

…さて、耐えてみましょうではないですか。

園田を嘗めないでもらいましょう!

オバケ「ワァー!」

ことり「キャー!」ダキッ

おお…柔らかい…何てことはどうでもいいんですよ。

ことり…強すぎです。もう少し抑えてくだ……さい……

ことり「こわ〜い!」ギュウゥゥゥゥ!

海未「ことり、力が……」

ことり「だって怖いんだもーん!」ギュウゥゥゥゥ!

なら入らなければいいじゃないですか。

ことり「キャー!」ギュウゥゥゥゥ!

だから、キツすぎますって!力抑えてくださいよ!

出口はまだですかねぇ……

ことり「あ、出口だ」

やっとですか…

ことり「もう少し長くても〜!」

いや、勘弁してください。

さて、入るのが遅かったせいか時間が近づいてきました。

ことり「次で最後かな?」

ジェットコースターとかならまだ数回乗れるのでは?

と、聞いてみようかと思いましたがやめました。

ことりが次に乗るであろう乗り物は私にもわかったからです。

ことり「じゃあ次はかーー」

海未「ーー観覧車……ですよね?」

ことり「…う、うん……」

うつむきましたね。顔を赤らめているのでしょう。

海未「行きましょう。ことり」

私たち二人は観覧車に乗った。

…………………………

沈黙の状態が続いてるのですが?

ことりはさっきから顔を赤らめて?うつむいていますし…

私は、普通に恥ずかしくて話しかけられませんし……どうぞ読んでください。ヘタレと!

こ、ここは勇気を出して…

海未「あ…あ……」

落ち着きなさい園田海未!緊張しすぎて挙動不審になってますよ!

海未「スゥ…」

よし、落ち着いた。

海未「あの…」

そして勇気を出して話しかける。

海未「ことり!」 ことり「海未ちゃん!」

そして……かぶった。

ことり「海未ちゃん先にどうぞ!」

海未「ことりこそ!」

ことうみ「………………」ズーン…

最悪のタイミングですね。

こ、ここは私から行きましょう!

海未「ことり……」

ことり「うん……」

やめて、顔を赤らめないで。そんな展開には持ってきませんのでやめて!

海未「な、何か話しましょうか?」

ことり「………………」

やめて!その「何?告白じゃないの?」みたいな顔はやめてください!

ことり「そうだね…」

もういや…………

ことり「………………」

ことり「」スッ

海未「ことり?」

ことりがゆっくり近づいて来ます。

なんか貞子みたいです。

なんて、ボケてる場合では無いですね。あ、ことりは貞子ではありませんよ?

あれよりずっとかわいいですよ!?

ことり「海未ちゃん……」

ことりの顔が近づいて来ます。

ゆっくり…ゆっくりと近づいて……

ことりの匂いがわかるような距離まで近づいて……そしてーーーー

海未「」スッ

ことり「!?」

私は人差し指をことりの唇に当てます。

海未「まだ…早いですよ」

海未「これは…答えが出てからの楽しみに取っておいてくださいね」

どっちになるかは知りませんが。

ことり「そう……だね」

観覧車も終わりが近づいてきた。

私たちは観覧車を降り、遊園地を後にした。

海未「それでは」

私はことりを家まで送り、別れの挨拶を交わす。

ことり「気をつけてね」

海未「大丈夫ですよ」

ことり「明日、か…」

海未「そうですね」

ことり「しっかり、選んでね」

ことり「ことりを」ボソッ

最後はないを言ったんでしょうか?

海未「それでは」

私はことりの家を去った。

その時、ことりは軽く涙を流していた。

考えられる理由は二つ。

一つは明日、穂乃果とデートしその結果、選んだのがことりであることを妄想しての嬉し涙。これはほぼありえませんね。

もう一つはーーーー

今回はここまでやで
次回は連続デート穂乃果編です

このまま全員分やろうかと思いますがそれはまたいつかまた立てるであろう(たとえ立てても全員分はやらない)別スレにて

とまあどうでもいいんですよこんなことは、んじゃあ
また次回

ハーイ。続きを始めますわ。

ーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーー
ーーーーーーーーー
ーー(・8・)チュンチュン

海未「…………」

今日は目覚めがいい。

とてつもなく目覚めがいい。

さて、今日は穂乃果とデートです。

早速準備しなくては。

……おかしい。

これはおかしいです。集合時間は12時。

その5時間前には目覚ましが鳴るはずだ。

なのに、鳴ったという感じがしない。

私は恐る恐る時計を見た。

時計「12時25分」

海未「」

これはあれですね。夢ですね。そうに決まってます。そうでなくては困ります!

私は自分の頬を抓る。

海未「……………………痛」

海未「」

ち、遅刻したぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!
寝坊したぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!

何てことを!私は何てことを!

私は慌てて謝りのメールを穂乃果に送り、急いで着替えて約束の場所へ走っていった。

ーーーーーーーーーーーー

約束の場所へ着きました。

さて、ここで問題です。

約束の時間に遅れてきました。

1、穂乃果にいじられる。

2、穂乃果に奢る羽目になる。

3、自分のプライドがズタズタだ。

答えは簡単です。

どれでもありません。なぜなら。

穂乃果のほうがさらに遅かったからです。

穂乃果「遅れてゴメーン!」

大丈夫です。私も遅れましたから。

まあ?この事は言いませんけど?

穂乃果「ゴメンねー。目覚ましが止まってたみたいで……」

いつも止まっているのでは?と言いたいですが今回は言えません。はい。

穂乃果「いやー、ほんとにゴメーン……ん?」

穂乃果「海未ちゃん。穂乃果にメールした?」

まったく……穂乃果は遅刻が日常茶飯事になっていま……す、ね?

………………………『穂乃果にメールした?』

…………………あ、ぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!

海未「穂乃果!そのメールは消してください!」

穂乃果「何々?『すみません。今日は遅れてしまいます』?」

穂乃果「…………海未ちゃん」

海未「ハイ?ナンデスカ?」

穂乃果「海未ちゃんも……寝坊した?」

海未「…………そんなわけ、ナイジャナイデスカ?」

海未「ワタシデスヨ?ソンナワタシガネボウナンテ……」

穂乃果「海未ちゃん?」

海未「ワタシガ……ソンナワケ……」

穂乃果「」ジーッ

海未「……すみません寝坊しました」

穂乃果「へー、海未ちゃんも寝坊したんだー」ニヤニヤ

海未「とりあえず笑うなら二度と寝坊しないでください」

穂乃果「………………………………」

海未「さて、行きますよ」

穂乃果「ハイ」

まずは……どこに行きましょうかねぇ?

海未「どこに行きます?」

穂乃果「お買い物!って言いたいけど……」

穂乃果「買うもの……ある?」

海未「ないですね」

だって昨日買いましたもの。

穂乃果「うーん……うーーーーーん」

穂乃果「ほんとにどうしようか?」

海未「どうしましょうか?」

穂乃果「……とりあえずゲーセン?」

海未「そのとりあえずがどうしてそこになるんですか。まあ、いいですけど」

穂乃果「決まり!じゃあ行こう!」

これじゃあ、いつものにことりがいるかいないかの違いだけですね。まったく……

とりあえずここまで。あいからわず短いけど許してね

んじゃあね

時間も遅いですが今からやります。

と、言っても少し書きためたやつを投下するだけです。そして、やっぱり短いと思います。
では投下してきます

と、いうことでゲームセンターに来ました。

穂乃果「よーし!取るぞー!」

海未「無駄遣いはしないように」

穂乃果「わかってるよー!」

と、言って穂乃果は駆けていきました。

さて、私は何しましょうかね?

……デートなのに、デートなのに…………

海未「はあ……」

とりあえず、座ってますかね。

穂乃果「海未ちゃーん!」

海未「大声で人の名前を呼ばないでください」

随分と帰ってくるのが早いですね?

穂乃果「これ、取ったから海未ちゃんにあげる!」

そう言って私にぬいぐるみを渡してきた。

海未「こ、これ…私には似合いませんよ」

穂乃果「そんなことないよ?アレだよ、ギャップだよ!」

ギャップって……

穂乃果「キリキリしすぎだよ!」

穂乃果「少しは女の子らしくしてもいいんじゃない?」

海未「してますよ。スクールアイドルしてるじゃないですか」

穂乃果「違うよ!日常でもっと女の子らしくしてって言ってるの!」

穂乃果「海未ちゃん可愛いんだから!!」

……………………?…………っ!?\\\

穂乃果「あ……」

穂乃果「穂乃果!次の取ってくる!」

次の取ってくるって……取る限定ですか。

ではなく、……可愛い……私が?

こんな武術やら日舞やらを毎日しているこんな私が?

………………\\\

これだから……穂乃果は……

穂乃果「海未ちゃーん!」

海未「だから大声でーー」

穂乃果「やっちゃった!!」

海未「…は?」

穂乃果「実は実は!って言うより来て!」グイッ

海未「ちょっ…穂乃果!?」

私が連れて来られたのは…UFOキャッチャーエリアの一角でした。

海未「何をやらかしたんです…………か?」

私が見た光景……それは。

大量に落ちたぬいぐるみでした。

このUFOキャッチャーは小中サイズのぬいぐるみがたくさん入ってるやつでした。

穂乃果「後ろの方狙ってたらいつの間にか山ができてて……」

穂乃果「で、少し操作を失敗したら……」

海未「こんなに取れたと」

穂乃果「はい」

海未「これだけでいくら使いました?」

穂乃果「千円です」

海未「はー千円ですかぁー……千円!?」

千円でこの量を取るとか……見たことありませんよ。

たぶん、見る限り、一回で多く取れても2〜3個くらい。

それを計算したら多くても30個が限界でしょう。そのくらい取れるのはプロくらいですけどね。

でも、この量は……

海未「30…いえ、40?」

どうやってこうなったのか、初めから見たいものですね。

穂乃果「こんなことになって…どうやってもちかえればいいの!?」

海未「袋を貰いなさい」

穂乃果「あ、その手があったか!」

思いつかなかったのですか。

穂乃果「貰ってくるー!」

……さて、この量…

周りから見たら、いくら注ぎ込んだのか?または、どんな裏ワザ、どんな事をしたのかっていうのを気になりますね。

……店員に何か言われそうですねー。

穂乃果「貰ってきた!」

帰ってきましたね。

グゥ〜

ほのうみ「!!?」ガバッ

ほのうみ「……?」

穂乃果「……海未ちゃんも?」

海未「穂乃果も?」

ほのうみ「……」

海未「食べに…」

穂乃果「行きますか」

ほのうみ(……恥ずかしい!\\\)

そして私たちは食べに行くー(私たちは未来の花風に)

穂乃果「穂乃果はハンバーグね!」

海未「私は……海鮮丼でも 食べますかね」

ふふん。このファミレスは種類が豊富なのです!

10分後。

穂乃果「来たー!いただきます!」

海未「こら、はしたないですよ!」

穂乃果「ゴメーン。あ、美味しいや」

穂乃果「海未ちゃん」

海未「何ですか?むぐっ!?」

穂乃果「どう?ハンバーグ美味しい?」

海未「モグモグ…ごくん。美味しいです」

穂乃果「よかったー」

海未「……けど、いきなりは危ないじゃないですか!」

穂乃果「あ、ゴメン……」

海未「次から気をつけてください。あ、お刺身食べます?」

穂乃果「気をつけまーす。うん、食べるー」

穂乃果「あーん」

海未「???」

穂乃果「あーん」

まさか……これは……

伝説のあ〜ん、ですか!?

……伝説ってなんですか。伝説って。

でも、まさか……ここで!?

ここでこんなことをやってしまったら……!

客1『あらー、熱いわね〜』

客2『見せつけてくれちゃって〜』

客3『俺の穂乃果ちゃんに…貴様…!」

客4『若いわね〜』

客5『リア充…爆ぜろよ、爆ぜろよリア充!!』

こんなことに………!

っておい、客3、俺のってなんですか、俺のって。

客5、きっと青春が聞こえますよ。…………きっと……

穂乃果「あーん!」

海未「うっ」

海未「あ、あーん\\\」

穂乃果「パクっ!モグモグ…お刺身美味しい……」

……恥ずかしい……!

公衆の場所でこんな事を……!

そのあと、ゆっくりご飯を食べファミレスを後にしました。

ーーーーーーーーーーーー

穂乃果「いやー、食べた食べた!」

穂乃果「次、どこ行こっか?」

海未「行くとこあるんですか?」

穂乃果「ない!!」

きっぱりとそんなこと言わないでくださいよ。

穂乃果「うーん、どこ行こうかなー」

穂乃果「お?」

穂乃果「水族館だ!」

海未「こんなところにありましたっけ?」

新装オープンでしょうか?ではなければ気づかないなんてことはないですし……

穂乃果「入ってみよう!」

そう言うと思いましたよ。

海未「いいですよ。行きましょうか」

穂乃果「水族館なんて久しぶりー!」

店員「今、ある事で割引してるんですよー」

海未「ある事って、なんですか?」

店員「失礼ですが……カップルですか?」

ほのうみ「」

ほのうみ「っ!?」

穂乃果「どうする海未ちゃん。誤魔化す?」コソコソ

海未「いや、でも……」コソコソ

穂乃果「はい!カップルです!」

海未「ちょ、穂乃果!」

そんなこと言って店員さんに「はあ?女同士でカップルとか無理だからな?馬鹿じゃねーの?」とか言われたらどうするんですかー!

店員「そうなんですか!どうぞ割引価格でーす!」

えええええ!?いいんですかぁ!?

穂乃果「やったね!」

海未「……………」

とりあえず、良かったことにしましょう。

……さて、入ったのはいいんですが……

穂乃果「なーんか、暇だねー」

いや、あなたが入ろうと言ったんですよ?

穂乃果「これのどこが楽しいのか……」

穂乃果「あ、ナマコだ」

海未「いや、なんでそれには少し興味持つんですか」

穂乃果「やっぱり感触が…キモチワルイ」

海未「似てませんよ」

穂乃果「難しい……」

穂乃果「どうする?帰っちゃう?」

海未「出るのは賛成ですが……帰るのはまだ、早いかと…」

穂乃果「だよねー」

穂乃果「よし、公園行こう!」

なんで公園なんですか。

と、言い返してもたぶん、「なんとなく!」と、帰ってくるでしょう。

なので、私は黙って穂乃果についていった。

ーーーーーーーーーーーーーーー

太陽はまったくもって赤くなく、時間もまだ早い。

当然やることがなく、ジュースを飲みながらベンチに座っていた。

さて……なんかあった気がしますよ。この展開。

静かに、黙ってベンチに座りながらジュースを飲む。

二人揃って何もせず、ジュースを飲んでいる。

む、穂乃果がスマホを取り出しました。

どうやら時間を確認しているようです。

そして、スクフェスを始めましたね。

穂乃果「あ、フルコン逃した」

そして、しまう、と。

穂乃果「海未ちゃんってさー」

穂乃果「どっちが好きなの?」

海未「ぶふっ!?」

さっきまでスクフェスやってた人が何を突然!

海未「どういうことですか?」

穂乃果「海未ちゃんは、ことりちゃんと穂乃果どっちがすきなのかなぁ?って」

海未「そんなのどっちもーー」

穂乃果「恋愛感情で」

海未「……………………」

そんなの……決められない。

まだ、その決断は早い。

ですが、私は選ばなくてはならない。

穂乃果とのデートが終わったら選ばなくては。

でも、でも……今は、まだ、決められない。

決めることができない。

なぜなら、どっちも好きなのだから。

そのせいでことりを一度は傷つけてしまった。

選択を迷いたくない。でも迷う。

迷うしかない。

今の私は選べない。

しかし、選ばなくては、今度は二人を傷つけてしまう。

それは、嫌だ。だけど決めることができない。

けど、決めなくてはならない。

ああ、運命は、残酷だ。

そして私は、1人を選ぶことすらできない……




……臆病者だ。

穂乃果「悩んでるんでしょ?」

海未「……はい」

それしか言えなかった。いや、それしか言葉が出なかった。

さっき、私は臆病者だと言った。

それは、私が選ぶことができないからではないと思う。

私は、怖がっているんだ。

どちらかを選ぶことでどちらかを落とす。

それは、仕方ない。だが、私は、そうではないのかもしれない。

私は、これまでの、そして、これからの日常が怖いのだ。

いくら幼馴染みとはいえ、一人はフルんだ。

今まで通りの日常ができるという保証は、ない。

それが私は怖い。

だから、きっと、いつまで経っても選べなかったんだと思う。

穂乃果「海未ちゃんはさ日常が怖いって思ったことはある?」

穂乃果「穂乃果はあるよ」

穂乃果「急に事故にあったらどうしようとか、さ」

穂乃果「でも、今、穂乃果が一番怖いのは……幼馴染みといる日常なんだ」

海未「それは、一体……」

穂乃果「ちょっと違うかな?」

穂乃果「いつも一緒にいる娘が穂乃果と同じ人を好きになるのが怖いんだ」

穂乃果「これでどっちが勝ってもこれからは一緒に居ずらくなる。今がその状況」

穂乃果「けど、さ。今は怖くないんだよね……」

海未「……なぜ?」

聞きたい。自分が恐れていることをなぜ、怖くないのかを。

私はそれを恐れてきた。

だからことりに告白するのも遅くなったし、本当にことりが好きなのか?という曖昧な気持ちでことりに告白してしまった。

その結果、ことりに傷を負わせてしまった。

こういう事はもう起こしたくない。だから結果こうなった。

だから、聞きたい。穂乃果が、今は恐れていない理由を。

穂乃果「どっちが勝っても、大丈夫だと思うんだ。最初はちょっとアレかもしれないけど」

穂乃果「けど、すぐに元に戻ると思う。だから大丈夫」

海未「そう、ですか……」

たしかに、元に戻ると思うかもしれないけど、不安が残る。

不安が残った状態で選択なんて、できない。

穂乃果「ずいぶん話しちゃった?かな?」

穂乃果「帰ろうか」

海未「はい」

穂乃果の家の前、私は穂乃果を見送り、帰ろうとする。

穂乃果「あ、海未ちゃん」

呼び止められた。

海未「なんですか?」

穂乃果「これから……選ぶんだよね?」

海未「まぁ……はい」

穂乃果「……穂乃果は、恨まないよ」

穂乃果「たとえ、海未ちゃんが穂乃果を選ばなくても恨まないから」

海未「……………………」

穂乃果「だから、さ。最後に一言で言わせて」

穂乃果「好きだよ。海未ちゃん」

穂乃果「だから…本当に自分が好きな方を、選んでね」

わかってます。わかってますけど。

それが、選べないんですよ……

穂乃果「あと、最後にもう一言」

穂乃果「海未ちゃん。悩まないでね!」

……………は?

穂乃果「じゃ!」

そういって、穂乃果は家の中に入っていった。


私は、自分の部屋で頭を抱えていた。

海未「悩まないでって…」

そんなの、無理だ。

今まで悩んでここまできた。今更、悩むなって……

穂乃果『悩まないでね!』

悩まない、か……

そういえばことりも前に……

ことり『恋人っていうのはね?』

ことり『考えた結果で決めるんじゃなくて感じた結果で決めるんだよ?』

と、言ってましたね。

悩まない……感じた、結果………

なるほど、そういうことですか。

穂乃果にしては回りくどいというかなんというか……

ですが、どうすれば……

海未「感じる…」

海未「……はあっ!」

海未「……………………」

海未「なんて、ことをしても意味ありませんね」

穂乃果『好きだよ。海未ちゃん』

ことり『海未ちゃんはさ……されたいの?』

いや、なんでそれが出るんですか。

海未「……………………」

考えるな。感じろ。

そう、胸の中に囁く。

そして、ある、一つのシーンが思い浮かんだ。

海未「……決めた」

どちらかを、決めた。

そして、もう一つ決めた。

明日……告白しようと。


はい、今回はここまでですね
次回でたぶん終わります。

では、皆さん、おやすみー

さて、書き溜めるか。

続きをやります。そして最後です。

最後のわりには一番短いです。グスンっ

では、投下してきます

ある、一つのシーン。

これが私を答えに導いてくれた。

その、一つのシーンとはーー教えません。

まあ、ヒントを与えるなら、『笑顔』、でしょうね。

このヒントだと常に二人とも笑顔だけど?みたいなことを言われそうですね。

でも、違います。言ったでしょう?

ある、一つのシーン、と。

まあ、その答えは後で教えましょう。

とりあえず、今日は寝ます。

次の日、いつも通りの生活をおくっています。

そんなときーー

ことり「決まった?」

海未「うわっ」

海未「いきなりはやめてください。驚きます」

ことり「ゴメンね。で、決まったの?」

海未「ええ、昨日決めました」

ことり「考えて?」

海未「いえ、感じて、です」

ことり「そう……なら、よかった♪」

海未「明日……しようと思います」

ことり「ふーん…頑張ってね♪」

海未「はい」

ことり「」ズキッ

海未「? どうしました?」

ことり「な、なんでもないよ?」

ことり(『はい』…か……)

海未「それでは、私は弓道部に顔を出してから行きますね」

ことり「う、うん。みんなに伝えておくよ」

私は、弓道部に向かった。

その後はμ'sのみんなと合流し、練習をして帰った。

穂乃果「寄り道して帰ろー!」

海未「すみません。今日は稽古があって……」

穂乃果「そうなんだ。ざーんねん。じゃ、頑張ってね!」

海未「はい」

私はさっさと帰っていった。

凛「穂乃果ちゃん!凛とラーメン食べに行くニャー!」

穂乃果「お、いいね!行こう!」

などの会話が聞こえてきましたが。


その日の夜、私は気持ちを落ち着かせていた。

明日は告白する……

慣れない感じのせいか、余計に落ち着かない。

海未「落ち着きなさい。園田海未。前にあなたは告白したでしょう?なら、行けるはずです」

などの独り言を言って無理やり気持ちを落ち着かせていた。

海未「ふうー」

ようやく、落ち着いた。

さて……寝よう。

告白する当日。

この日は学校はお休み。μ'sの練習もない。

昨日落ち着いたせいか、起きたのは午後だった。

こんな時間に起きたらいつもなら母上に怒られてましたが、今日は父上と母上は出掛けている。

なので怒られないのだ!

さて……準備を始めましょう。

その日の夜、私は『彼女』を呼び出した。

そしてこの日は偶然なのか、それとも神様のいたずらかーー雪が降っていた。

寒い。

今夜もまた、一層に寒かった。

吐く息も白く、手は悴み、耳や鼻は赤くなっていた。

海未(この展開……前にもあったような……)

雪がほんの少し積もる中、足跡が聞こえてきた。

さて、私はーー寒い雪の降る夜に、『彼女』に告白しよう。

海未「待ってましたよ……」

海未「穂乃果ーー」

穂乃果「何?こんな時間に……」

海未「穂乃果ーー私はーー」

海未「あなたが、好きです」

穂乃果「っ!」

穂乃果「穂乃果で、いいの?」

海未「はい。そう決めました。いえ、そう、感じました」

穂乃果「ほんとに、ほんとに穂乃果でいいの?」

海未「しつこいですね」

そして、私は穂乃果を抱きしめた。

海未「そうです。私はあなたが好きなんです」

穂乃果「うん、うん…穂乃果も海未ちゃんが好き!」

そして、この後にキスーーは、せず、手を握り、帰った。

そういえば、前のを説明してませんでしたね。

前のというのは……ことりの涙です。

涙を流した理由は二つある。

一つは、ことりが私と付き合ってという妄想。

もう一つは、わかっていたから。

これは、ことりが自分ではなく、穂乃果を選ぶと察していたからの涙、だと、私は思っています。

まあ、なんだかんだあり、そうしてやっと決まった相手ーー

私、園田海未は寒い雪の降る夜に、穂乃果に告白し、そしてーー付き合った。

終わり

以上にて完結です。

また何か書こうと思いますが、ネタが思いつかないので次回作はまだ先ですね。

では、また次回作にて

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年04月04日 (土) 21:28:17   ID: -Kh1PSa3

ことりのほうがいいな

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