【安価・コンマ】戦闘破壊学園ダンゲロス 弐【R-18】 (1000)

人か、神か、その名は“魔人”!

妄想を“認識”に変えた異能力者“魔人”が現れた世界。

“魔人”が全生徒の1/6を占める高校「私立希望崎学園」では、日夜生徒間の抗争……いや、戦争が繰り広げられている。

悪名高きこの学園の別名。
それが「戦闘破壊学園ダンゲロス」なのだ!

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1425803696

【ルール】
仲間グループと敵グループ(基本的に番長グループと生徒会)に分かれて、勝利条件を達成するように戦います。

【ゲームの進行】
あなたのターン

仲間グループ(安価で選ばれた誰か一人または一組)のターン

敵グループ(コンマで選ばれた誰か一人または一組)のターン

転校生のターン(コンマで選ばれた誰か一人または一組) ※転校生が存在しない場合はスキップ

【攻撃判定(コンマ判定)】
基本成功率を50%として、精神力の差によって成功率を変動させていきます。

【逃走】
攻撃判定成功時、体力精神力それぞれ1消費することで戦闘を強制終了させます。

【基本ダメージ判定:コンマ下一桁】
0:クリティカル(5)
987:3
654:2
321:1

【転校生について】
コンマ判定時、00が出た場合、第三勢力「転校生」が最大三体まで襲来します。

【攻撃判定(詳細)】

※基準(コンマ0=10)敵と精神力が同値 5:5
6~0:あなた側勝利
1~5:敵側勝利

※精神力が【あなた>敵】且つ、その差が1~4 6:4
5~0:あなた側勝利
4~1:敵側勝利

※精神力が【あなた>敵】且つ、その差が5以上 7:3
4~0:あなた側勝利
3~1:敵側勝利

※精神力が【敵>あなた】且つ、その差が1~4 4:6
7~0:あなた側勝利
6~1:敵側勝利

※精神力が【敵>あなた】且つ、その差が5以上 3:7
8~0:あなた側勝利
7~1:敵側勝利

※キャラ安価テンプレ

【名前】
【性別】
【学年】
【性格】
【見た目・所持品(武器含む)】
【能力名】
【能力説明】
【その他】

※フライング投稿は自重してください。採用しない場合もあります。

※エロ歓迎。どんな性癖にも対応したい(レズ・ホモ・百合・BLどんとこい)

※グロ歓迎。人死にがこのスレの半分。

※命をかけた戦いです。投稿されたキャラが惨殺、レイプされる可能性があります。お許しください

※投稿されたキャラが運悪く活躍できず死亡するかもしれません。お許しください

【リーダー(番長・生徒会長など)】
彼らが死亡すると全てのコンマにマイナス補正が発生します。
どうやっても守りましょう。

※前スレ
【安価・コンマ】戦闘破壊学園ダンゲロス【R-18】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1422452821/)

※前スレのあらすじ

1章【ミルクプリン闘争】一代目あなた(生徒会):勝利(生存)
学食ミルクプリンの取り合いの最中死亡した番長G生徒。
生徒会、番長Gに生まれた溝は埋まらずとうとう抗争にまで発展した。
多くの仲間を失いながら、あなたは勝利を掴む。

2章【vs霊夢学園】二代目あなた(希望崎学園):敗北(死亡)
前ハルマゲドンから三年後。突如、希望崎学園への侵略を宣言したオカルト高校「私立霊夢学園」。
学園を守る為に番長Gと生徒会は結託。過去最大の学園防衛作戦が始まった。
しかし、第三勢力「転校生」出現によりあなたは死亡。転校生の勝利で作戦は失敗に終わる。

3章【霊夢学園再び】三代目あなた(希望崎学園):敗北(死亡)
再び希望崎に攻撃を開始した霊夢学園。
新たに集められた生徒らだったが、結果は両陣営相討ちに終わった。

4章【学園牢獄(がくえんプリズン)】四代目あなた(番長G):敗北(死亡)
番長Gは、生徒会役員を誘拐。
希望崎学園の地下にある「学園牢獄」に捕らえられた同朋の釈放を求めた。
交渉決裂により抗争勃発。あなたを始めとした番長Gは戦闘を開始する。
しかし、生徒会により包囲により敗北が確定。決死の特攻も失敗。あなたの死亡でハルマゲドンは終了した。

5章【生徒会vs“新”生徒会】五代目あなた(生徒会):敗北(死亡)
前抗争から数分後。
学園牢獄から脱獄した魔人達が“新”生徒会を名乗り、学園乗っ取り計画を進めた。
あなた達生徒会は学園を守る為に戦うが全滅。これより“新”生徒会体制の学園政治が始まる。

6章【なんか暇だし事変】六代目あなた(番長G):敗北(死亡)
新体制により抑圧された魔人達の怒りが爆発。
番長Gを結成、生徒会に宣戦布告をした。
しかし、善戦むなしく番長Gは敗北。学園の秩序は守られた。

※前スレ>>1000「魔人進化」について























※魔人を進化……? 魔人を進化、魔人を進化、魔人を進化……

※魔人の進化(突然変異)である「転校生」をご所望ですか? 分かりました。一人派遣します。

※では始めましょう

↓2【今回の抗争勃発理由】

細分化した「自称生徒会」「自称番長G」らの統一戦争

【プロローグ】

3月初め。
学園教職員らは生徒の単位認定作業に追われていた。

その作業が後半に差し掛かった頃、何者かによる職員室パソコンへの不正アクセスが発生。
生徒会による迅速な捜査に犯人は逮捕された。

犯人の名は「黒腹 教師朗(くろはら きょうしろう)」。職業、教師。
魔人でもある彼は能力を使い学園ネットワークに侵入。
単位情報を書き換え、生徒らに単位を売っていたという。

生徒会長「サテラ・カイザー」は黒腹によって売られた単位を「不正単位」と命名。
期間以内に返還しない者を処刑すると発表した。

そして期間は終わる。

不正単位を返還しなかった者。
それは……「番長グループ」!

前抗争の残党である彼らを一掃する理由がこれでできたとばかりに、生徒会は攻撃の準備を始める――

↓1【今回のあなたの所属先(生徒会or番長G):番長G選択・コンマ0の時、リーダー】

【今回のあなたの所属先:番長G】

↓1【今回のあなた:コンマ下二桁目体力 一桁目精神力】

※テンプレは>>5

アホしてごめん

【名前】 氷点下 雫
【性別】 女
【学年】 1
【性格】 クールで感情で無表情なのだが、感情は人より豊かである。ただ感情を表すのが苦手なのである。
【見た目・所持品(武器含む)】 和服風の改造制服
【能力名】 吸熱滅火
【能力説明】 任意の物体から熱を奪い取る。人間でも動物でも無機物でもなんでにでも使える。対象が火の場合は消える。
【その他】 動物が大好き。


※名前は「あなた」になります

あなた「……」

あなたは感情表現がヘタな人間だった。

笑ったり、泣いたり、怒ったり。
それを他人と共有しあうことも苦手。

決して他人の気持ちが分からないという訳ではない。
ただ“ヘタ”なだけ。

多感な学生時代。
周りとの協調性が繋がりを作る世界で、あなたは勘違いされやすい。

「クールぶって」や

「無感情キャラ」など

とイジメられることも多かった。

極めつけは“魔人”への覚醒。
社会からも弾かれ、あなたは「希望崎学園」へ進学。
そこでも馴染めず「番長グループ」に入ることとなった。

しかし、絶望の中番長グループで待っていたのは――

「仲間」

かけがえのない仲間だ。

↓1~4【番長G魔人:最初に来た安価が番長:コンマ下二桁目体力 下一桁目精神力】

※テンプレは>>5

【名前】血流 斬
【性別】男
【学年】3
【性格】冷静沈着だが本心は慈愛に満ちている
【見た目・所持品(武器含む)】過去のある事件により体をほぼロボ化している
右腕と同化した剣と体に仕込まれた六本の剣が武器
【能力名】七剣(セブンズソード)
【能力説明】目にも止まらぬ剣捌きで自身が持つ計七本の剣を予備動作無しで繋げていくことが出来る。この七本の剣自体が魔人と言っても差支えない程の性能で、魔人の中でも随一の剣撃、連撃を可能にする事が出来る。自身が死ぬ時剣を他のメンバーに渡すことが可能。
【その他】過去に自身の妹をサテラ・カイザーにより惨殺された過去を持ち、復讐の機会を狙っていた。あなたには不愛想に見えるが本心では恋心を抱いており、メカの体である事にコンプレックスを抱いている。

【名前】夜裏 満(やり みつる)
【性別】男
【学年】2
【性格】性欲の塊で艶っぽい
【見た目・持ち物(武器含む)】栗色のショートボブで白のワンピースを着たお嬢様風
【能力】ルーザードッグ
【能力説明】レイプした(された)相手を自身の奴隷にする
能力を発動するために誘惑や罠 薬などあらゆる手段をつかう
幼少期義父に性的虐待を受け初めての絶頂とともに魔人に目覚めた
【その他】能力で奴隷にした人々を自身の性欲処理につかっている(その中に義父もいる)
女装は油断をさそう意味もあるが8割趣味である
男 女 獣 無機物と守備範囲が広い

【名前】御手洗(みたらい)
【性別】女
【学年】3
【性格】大人しくて気弱…な感じを装っている。庇護欲をそそられるらしく、男子に人気。
【見た目・所持品(武器含む)】黒髪セミロング
【能力名】関潰反射(せきずいはんしゃ)
【能力説明】受けるダメージを誰かに押し付ける。
【その他】勉強をろくにやらず、文字通り単位は「体で」稼いでいた。
彼女にしてみれば、単位が貰える上に性欲も満たされるので一石二鳥だった。

名前】 傷峰 治 きずみね おさむ
【性別】 男
【学年】 2
【性格】 味方のためなら自分はどうなってもいいと思っている 強面なのが悩み
【見た目・所持品(武器含む)】 注射とメスをいつも持ち歩く 白衣着用
【能力名】 ドクターストップ
【能力説明】 相手の能力の使用を一時的に禁止する。
【その他】高校生ながら医師免許を取得している。

※集計中…

【番長G名簿】

【番長】血流 斬 ♂ 3年
【詳細】>>25
【体力】7/7
【精神力】10/10
【能力】七剣(セブンス・ソード)
【効果】
①自攻撃判定成功時、精神力2消費。
ダメージ判定コンマが1~3の時、固定ダメージを1追加し、判定を再び行う。
この判定は回数制限なく行える。
②この魔人が死亡する際、同じ場にいる仲間に①の能力を継承可能。

【名前】あなた ♀ 1年
【詳細】>>21
【体力】6/6
【精神力】8/8
【能力】吸熱滅火
【効果】
自攻撃判定成功時、精神力2消費。ダメージ判定結果に固定ダメージ1追加。
この能力の目標になった者が「炎」または「高熱」を扱う能力または存在である時、無条件で死亡させる。

【名前】夜裏 満(やり みつる)♂ 2年
【詳細】>>27
【体力】7/7
【精神力】9/9
【能力】ルーザードック
【効果】
自攻撃判定成功時、精神力4消費。
相手の所属先を番長Gに変える。
この効果はこの魔人が死亡した時、解除される。

【名前】御手洗(みたらい)♀ 3年
【詳細】>>28
【体力】5/5
【精神力】10/10
【能力】関潰反射(せきずいはんしゃ)
【効果】
この能力は自被ダメージ判定時、発動する。
被ダメージ判定結果を同じ場にいる者に与える。

【名前】傷峰 治(きずみね おさむ)
【詳細】>>29
【体力】6/6
【精神力】3/3
【能力】ドクターストップ
【効果】
この能力は戦闘開始時に発動する。
体力2消費、対象一人の能力を戦闘終了まで使用不可にする。
この魔人が死亡した時、この能力は解除される。

番長の「血流 斬」はまとめ役。
時に冷酷な判断を下すこともあるが、全ては仲間の為を思ってのこと。
あまり多くは語らないが、機械でできたその身体は愛に満ちていた。

副番的存在の「夜裏 満」は女装男子。
自身の性欲を満たす為なら手段を選ばない彼女(?)だが、あなたにはまだ手を出していない。

「御手洗」は学園の女子からは嫌われ者。
あなたとはお互い一人ぼっちという共通点がある為仲が良い。

「傷峰 治」は番長グループの縁の下の力持ち。
高校生ながら医師免許を持ち、怪我病気は彼にお任せあれ。
顔は怖いが心は優しく、いつもあなた達を見守っている。

これがあなたの仲間達。
みんなあなたの大事な人だ。

番長グループ拠点にはいつもとは違う空気が流れていた。

斬「……」

生徒会が一方的な開戦を宣言してから数日。
襲来はいつ来るのか分からない。
数秒後数分後数日後。もしかすると、その襲来はもう始まっているのかもしれない。

あなた「……先輩達っ!」

斬「何だね、あなた君」

あなた「私達も生徒会を迎え撃ちましょう!」

あなたはそう思うといてもたってもいられなかった。

斬「まだその時ではない。分かってくれ」

あなた「そんなっ……」

血流は機会を窺っていた。
一触即発の状態。戦うことしかできないのなら、何時叩くべきか。
それを見極める必要がある。

斬「風が流れるのを待て……」

治「番長、あまり根を詰めるのは身体によくない。少し休みなさい」

斬「分かっている。分かっているのだ……」

血流はこうして拠点に立った状態が数日と続いている。
これも戦況を肌で感じる為。仲間に居場所を与え続ける為。
無理を押しているのだ。

治「オイルはここに置いておく。固まる前に関節にさせ――」

斬「――見えた」

治「何!?」

斬「皆を集めろ、治。夜七時に……始めるぞ」

治「……アンタには振り回されるね。分かった、すぐに連絡しよう」

↓1~3までの間から【誰と誰が行動すれば良いか】

※話し合ってもいい

斬「集まったな」

あなた「やっと出れるんですね!」

満「斬くん、ボクもう待ちきれないよぉ……」

御手洗「こ、怖いけど頑張りますぅ」

治「それで番長、作戦というのは?」

斬「ああ、皆には3組に分かれて行動してもらいたい。2案ある。どちらかを選んでくれ」

1【血流・御手洗組 夜裏・傷峰組 あなた】

2【血流・あなた組 夜裏・傷峰組 御手洗】

↓1~3くらいの間で多かったもの

斬「……分かった。こうしよう」

【血流・あなた組 夜裏・傷峰組 御手洗】

※戦闘開始時このようになります

斬「次は生徒会のメンバーについてだ」

↓1~4【生徒会:コンマ下二桁目体力 下一桁目精神力】

【名前】 根暗 卍 (ねくら まんじ)
【性別】 男
【学年】 1
【性格】 狡猾 執念深い
【見た目・所持品(武器含む)】 顔を隠す程度の黒の長髪とローブを着てドクロの杖を持っている。
【能力名】 人形師
【能力説明】 死体を操る。ただし能力はそのままだが意識はなく、根暗の命令に従うだけの人形。
       同時に操作する数が増えると単純な命令しかできなくなる。
【その他】 実は本人もすでに死亡しており、他人の死体に取り付いて操っている。

※age

※テンプレは>>5

【名前】初寺 余鍬(しょじ よすき)
【性別】男
【学年】2
【性格】神経質で潔癖症
【見た目・持ち物(武器含む)】制服姿が小綺麗で手袋をしている
【能力】ウィッチハント
【能力説明】女性にたいし純潔かどうか問い掛け非処女だと認めると相手の身体が燃え上がる
無言も認めたとみなされる
歳の離れた姉が余鍬の為に複数の男性と交わる姿を見てしまい嫌悪感を抱くとともに魔人に目覚める
【その他】姉が能力で燃える姿をみて性的に興奮したことを今でも恥じている

【名前】F・豪一朗(えふごういちろう)
【性別】男
【学年】1
【性格】轢き逃げの魅力に魅せられた男。ノリの非常にいい好青年
【見た目・所持品(武器含む)】いつでも轢き逃げできるよう常に自転車に乗っている。運転技術は微妙で学生服に学生用ヘルメット着用
【能力名】ファーラフルーティグ・豪一郎
【能力説明】相手のひき逃げされる運命を固定する能力。能力発動時には乗ってる自転車が電車やらF1カーやら戦闘機やら流れ星やらに変化する
【その他】轢き逃げ後の決めポーズは忘れない

【名前】爆是龍 焙煎(はぜる ばいぜん)
【性別】男
【学年】3
【性格】残忍で粗暴
【見た目・所持品(武器含む)】龍の頭を持つ竜人で、真っ赤な改造制服を着用している
【能力名】炎上劇
【能力説明】火炎を司る魔人で、3つの「炎上劇」というスタイルの技を繰り出す。
炎上劇・鳳仙火:多人数戦用。弾丸が着弾したら辺りにも火花が散乱する。着弾する弾丸自体よりも拡散した火花の方が身体を貫通するほどの勢いがありかなり危険。
炎上劇・ 山茶火:着弾した相手を内部からの発火でジワジワと追い詰めていく。地面や建物に着弾した場合はそこら一帯が火炎により近づけない状態となる。
最終炎上劇・花火:自身の精神力が限界に近づいた時のみ使用可能。とてつもない威力の爆発で周囲を焼き尽くす。
【その他】副会長らしい。生徒会の特権を使い20人近くの生徒、教員を焼き尽くしてきた。生徒総会は彼の処刑を楽しむ場と化していた。自身の能力が無敵だと思っている。

※集計中…

【生徒会名簿】

【生徒会長】サテラ・カイザー ♂ 3年
【詳細】前スレ>>875
【体力】9/9
【精神力】2/2
【能力】正義執行空間
【効果】
①自攻撃判定成功時、体力2消費。
ダメージ判定を行わず、この能力を発動する。
コンマ判定を行い、表(下記)にある能力を対象一体に付与する。
付与された能力はこの魔人が死亡するまで消えない。
②この能力は相手の精神力が1の時にのみ発動可能である。
攻撃判定成功時、相手の能力を奪う。

※付与能力判定表
0:能力を使う度、体に毒が回る(能力使用後、体力を2減少)
987:拳が半端なくデカくなる(ダメージ判定時、固定ダメージ1追加。全てのコンマ判定に1下降修正)
654:所構わず失禁する(攻撃判定成功時、精神力1減少)
321:世界の法則が乱れる(体力と精神力が逆転する)

【名前】根暗 卍(ねくら まんじ)♂ 1年
【詳細】>>46
【体力】7/7
【精神力】10/10
【能力】人形師
【効果】
この能力は戦闘で死亡者が出た時にのみ発動される。
精神力3消費。死亡した者を前回復した状態で味方として召喚する。
一度に所持していい魔人は2体までとする。
召喚された者は生徒会・番長Gの人数に含まない。
この魔人が死亡した時、召喚された者は消滅する。


【名前】初寺 余鍬(しょじ よすき)♂ 2年
【詳細】>>48
【体力】7/7
【精神力】5/5
【能力】ウィッチハント
【効果】
この能力は【性別:女性】また「非処女(アナル非処女の場合も含む)」にのみ適用される。
精神力1消費。無条件で死亡させる。

【名前】F・豪一朗(えふごういちろう)♂ 1年
【詳細】>>49
【体力】10/10
【精神力】8/8
【能力】ファーラフルーティグ・豪一郎
【効果】
自攻撃判定成功時、精神力2消費。
次の攻撃判定終了時、相手の体力を2減らす。
このダメージは「逃走」した際も、与えられる。
この効果は回避・無効化できない。

【名前】爆是龍 焙煎(はぜる ばいぜん)♂ 3年
【詳細】>>50
【体力】3/3
【精神力】8/8
【能力】炎上劇
【効果】
①自攻撃判定時、精神力2消費。ダメージ判定結果を同じ場にいる敵全員に与える。
②この魔人の精神力が0の時、発動する。
この魔人の体力分、場にいる全ての魔人の体力を減らす。

※今日はここまで

斬「――これが生徒会だ」

斬「奴らは一人で活動することが多いだろう」

斬「特に気をつけるべきは……会長『サテラ・カイザー』。あいつは……強い」

斬「以上だ。各自仮眠を取った後、1900に集合。生徒会の攻撃を開始する!」

「「「「はい!」」」」

あなた達は一度解散し、生徒会襲撃に備えた。

↓1【転校生】

※テンプレは>>5

※体力精神力は12固定です

※age

【名前】A.N.A.T
【性別】?
【学年】?
【性格】意識が混濁しており、目に映る全てを攻撃する
【見た目・所持品(武器含む)】多数の人間がグロテスクにくっついた姿
【能力名】禍去の凄惨(リヴェンジャー)
【能力説明】過去に死んでいった「あなた」の能力を使いこなす。一度使った能力は消える。
【その他】禍々しい姿をした、亡霊の集合体。「マエスレ」という異次元世界からずり落ちてきたモノ。

訂正
【能力名】禍恨の清惨(アヴェンジングリリース)

※集計中…

【転校生①】

【名前】A.N.A.T 性別不明 学年不明
【詳細】>>62
【体力】12/12
【精神力】12/12
【能力】禍恨の清惨(アヴェンジングリリース)
【効果】
以下の能力を一度だけ使用できる。

【能力】スーパーサブライ
【効果】【共闘している仲間の人数】分精神力を消費する。
この魔人を除く共闘相手のコンマ判定を【共闘している仲間の人数】分コンマ判定を上方修正。

【能力】ピカリンコ
【効果】
①自攻撃判定成功時、精神力1消費。ダメージ判定結果に固定ダメージ1追加。
②自被ダメージ判定時、精神力2消費。自分に加わるダメージ判定結果を0にする。

【能力】百聞一見(タイトル:魔人の壊し方)
【効果】
攻撃成功判定成功時、精神力1消費。ダメージ判定結果を相手の精神力に与える。

【能力】ヴィクトリーフラッグ
【効果】この能力は戦闘開始時発動する。精神力1消費。
この能力は自コンマ判定時、不利な場合にのみ発動される。
不利な場合は以下の通りである。これをそれぞれ発動する。
①自コンマ判定成功確率が50%を下回った時 コンマ1上方修正
②自体力が敵体力を下回っている時 コンマ1上方修正
③自精神力が相手精神力を下回っている時 コンマ1上方修

>>68の【効果】に追加

【能力】高速機動(アクセル・ハイ)
【効果】戦闘開始時精神力2消費。
戦闘終了時までの全てのコンマ判定に1上方修正。

あなた達が仮眠を取る頃、学園旧校舎では不審な行動をする男が一人。

「クソッ! アイツらのせいで俺はクビ決定だ!」

「アイツらさえいなければ……」



「……あー、もしもし!? 俺だ、黒腹! 黒腹だ!」

「転校生を! 転校生を一人頼む! できるだけ早くだ!」

「夜に……午後7時頃だ。学園で暴れる魔人全員を殺してくれ! 全員だ!」

『かしこまりました。すぐ派遣しますので、“そこから動かず”お待ちください』

『誤ってあなたに攻撃するかもしれませんからね。少し……暴れん坊な方なので――』

19時ちょうど。
闇の奥蠢く影が5つ。
影の正体は生徒会。
「この時間に奴らは現れる」。血流のその読みは当たっていた。

あなた「……いよいよ始まるんですね」

斬「今こそ生徒会主義体制を終わらせよう」

御手洗「全員倒しちゃえばあの単位もらっちゃってもいいんですよねっ」

治「……腕が鳴る」

番長グループの迎撃準備は整った。

前抗争から数ヶ月。
魔人の魔人たる居場所を失った魔人達の鬱憤は「番長グループ」となり、生徒会に牙をむく。

一方、生徒会は学園の秩序を守る為、番長グループの駆逐を望む。

どちらの正義が勝つか――

或いは「転校生」が――

【戦 闘 開 始】

【勝利条件】
・敵の全滅(転校生含む)
・あなたの死亡時:番長Gの残り人数>生徒会残り人数

【敗北条件】
・仲間の全滅
・あなたの死亡時:生徒会残り人数>番長G残り人数
・あなたの死亡時:転校生生存

【GAME OVER条件】
・あなた死亡

※番長G名簿 >>33

※生徒会名簿 >>56

※転校生 >>68>>69

【19:07(1ターン目)】

※あなた(血流)のターンです

あなたと行動を共にする番長「血流 斬」。
彼の身体は鉄(くろがね)で覆われていた。

あなた「……先輩、これからどうしますか?」

斬「……そうだな」

あなた「先輩?」

斬「……そうだな」

あなた「『そうだな』じゃなくて!」

血流はあなたに対してやや無愛想な所がある。
あなた自身それに対して別に何か思うところがあるわけではないが。

あなた(先輩ってちょっとぶっきらぼうなんですよね)

これは彼の本心ではない。
鉄の身体にも心はある。

血流も男子高校生。恋するお年頃。つまり彼は恋をしている。
“目の前に”想い人がいるのなら、そううまく話せるわけがない。

この気持ちは“本懐”が遂げられた後、彼女に伝えられるのだろう。

生きてさえいれば、の話だが。

↓1

1、索敵

2、共闘提案(>>45参照)

※番長G名簿 >>33

※生徒会名簿 >>56

※転校生 >>68>>69

【1、索敵】

斬「……生徒会の奴らが近くにいるかもしれん。探すぞ」

あなた「はい!」

血流の「勘」はよく当たる。
この原因に彼の身体が機械であることが関係しているのかは分からない。
しかし、その勘が番長グループを幾度も救ってきたことは事実。

あなたはいつでも戦闘できるよう息を整えた。

【直下コンマ下一桁判定】
09:サテラ
87:根暗
65:初寺
43:F
21:爆是龍
ゾロ目:転校生

※番長G名簿 >>33

※生徒会名簿 >>56

※転校生 >>68>>69

【あなた・血流vsサテラ】

月明かりに白いボディが反射する。

潔癖な白ランを思わせる機械の身体。
正義のヒーローのようなマスク。

血流の勘はまたも当たる。
遥か頭上、樹の上から生徒会長「サテラ・カイザー」があなた達を狙っていた。

カイザー「見つけたぞッ! 悪の番長グループ!」

奇襲はできるが敢えてしない。それが彼なりの正義。
芝居めいた台詞であなた達を呼んだ。

あなた「あ、あれ! 先輩、あれって!」

斬「……」

あなた「先……輩?」

斬「サテラ……カイザァァッ!!」

カイザー「正義を乱す番長グループよ、よく聞け! この満月が証人、貴様らの悪は既にお見通しだ!」

あなた「何を根拠に……」

カイザー「白々しい! 『不正単位』、忘れたとは言わせぬ」

あなた「えと……私は別に不正単位は買ってないんだけど」

カイザー「やかましい! 悪の権化、番長グループに所属したのが運の尽きだ!」

カイザー「この生徒会長『サテラ・カイザー』が月に、正義に、学園に! 代わって正義を執行する!」

【直下コンマ下一桁判定(0=10):攻撃判定】
4以上:あなた・血流組攻撃成功
3以下:サテラ攻撃成功

【あなた・血流攻撃成功】

あなた「先輩! 行きますよ!」

斬「カイザァアアアアアア!!」

あなた「先輩?」

あなたが見たことのない形相で怒り狂う血流。
隣を見た時は既にその姿は無く、感情に任せサテラに向かって疾走していた。

あなた(先輩とサテラに一体何が……!)

あなたも血流を援護する為、追いかけるように走る。

カイザー「ぬぅ……ッ! 二体一とは卑怯な!」

“本懐”を遂げる為に血流のした血いやオイルが滲むような鍛練は実を結び、二人に攻撃のチャンスを与えた。

↓1【発動可能能力】

1【あなた「吸熱滅火」精神力2消費 8/8】

2【血流「七剣(セブンス・ソード)」精神力2消費 10/10】

【能力発動しない】

【直下コンマ下一桁判定:ダメージ判定】
0:5
987:3
654:2
321:1

【サテラの体力】9/9

【サテラに1ダメージ 8/9】

足場目掛け、血流は強靭な拳を突き刺す。
魔人の力には耐えられない。みしり、と音を立てて樹は折れた。

あなた「すごい……」

しかし、あなたは気づいていた。「こんな攻撃で奴(サテラ)は死なない」と。
案の定、沸き立つ土煙からやたら鼻につく声が聞こえてきた。

カイザー「実に、実に卑怯な行為。こんなことをして恥ずかしくはないのかね? 人間として……」

斬「カイザー……貴様ァッ!」

カイザー「んん~っ? 何だね、3年D組19番『血流 斬』君」

カイザー「私の顔に何か付いているのかな?」

【直下コンマ下一桁判定(0=10):攻撃判定】
4以上:あなた・血流組攻撃成功
3以下:サテラ攻撃成功

【あなた・血流組攻撃成功】

怒り収まらぬ血流。
その理由は過去にある。
血流の妹は「サテラ・カイザー」に殺されている。
粛清の名の下に処刑の為、サテラの殺人は裁かれることがない。

斬「……貴様を殺す機会を待っていた! 妹を殺した罪、命をもって償え!」

あなた「!」

カイザー「私は正義の下に彼女を裁いただけだ。罪人の肩を持つとは……さすが悪の番長グループの番長よ!」

斬「……黙れ! 黙れぇえええええええッ!」

↓2【発動可能能力】

1【あなた「吸熱滅火」精神力2消費 8/8】

2【血流「七剣(セブンス・ソード)」精神力2消費 10/10】

3【能力発動しない】

サテラは血流を煽るのに夢中で隙が多い。
今のあなたは血流より冷静。
状況を見るに攻撃するなら今!

あなた(先輩、動かないでいてくださいね……)

祈りつつ、あなたはサテラの後ろに回り込む。

あなた(“吸熱滅火”!)

【あなた“吸熱滅火”発動 精神力2消費 6/8】

あなたの“吸熱滅火”は任意の物体から熱を奪い取る能力。
その対象に制限はない。
例えそれがメカの体を持つサテラでも!

あなた(後は殴るだけ……っ)

【直下コンマ下一桁判定:ダメージ判定】
0:5
987:3
654:2
321:1

【補正】
【あなた“吸熱滅火”】判定結果に1固定ダメージ追加

【サテラの体力】8/9

【サテラに3ダメージ 5/9】

カイザー「な……にィッ!」

膝から崩れ落ちるサテラ。
あなたは彼の肩を軽く小突いただけである。
それなのに何故――

“吸熱滅火”に大きな破壊力は要らない。
生きる者には生きる為に必要な「熱」がある。
それを奪われた者はどうなるか。
人間であれば「低体温症」。
サテラの場合「低温による起動障害」を発生させるのだ。

カイザー「き、貴様らァ……」

【直下コンマ下一桁判定(0=10):攻撃判定】
4以上:あなた・血流組攻撃成功
3以下:サテラ攻撃成功

【あなた・血流攻撃成功】

サテラ「が、ァ……悪、悪め! この……悪がァァァッ!」

勝ちの戦いしか知らなかったのか、サテラは自分の不利に狼狽えた。
機械の体の限界は近い。

あなた(……倒せる!)

↓1【発動可能能力】

1【あなた「吸熱滅火」精神力2消費 6/8】

2【血流「七剣(セブンス・ソード)」精神力2消費 10/10】

3【能力発動しない】

斬「俺に行かせろ!」

あなた「……先輩ッ!?」

サテラが体勢を整え立ち上がるを待たず、血流は飛び出した。

斬「……全てはこの日の為! この時の為! “七剣”!」

【血流“七剣(セブンズ・ソード)”発動 精神力2消費 8/10】

彼がサテラに向けた右腕の剣は“七剣(セブンズ・ソード)”。
右腕の他、全身に仕込んだ計七つの剣から放たれる予備動作の無い斬撃は魔人の中でも随一。
肉眼でその技を見ることは……不可能!

斬「喰らえ!」

【直下コンマ下一桁判定:ダメージ判定(特殊)】
0:5
987:3
654:2
321:1固定ダメージ追加 安価下

【補正】
【血流“七剣”】特殊判定

【サテラの体力】5/9

※書き方が悪かった。ごめんなさい

例)
下一桁コンマの結果が123の場合、固定ダメージ1追加して安価下。この効果は重複する。

1(1固定ダメージ追加+安価下)→1(1固定ダメージ追加+安価下)→3(1固定ダメージ追加+安価下)→8(ダメージ3)=5(3+2固定ダメージ)

となる

【サテラに7ダメージ -2/9】

カイザー「正義は負けないのだッ! 悪よ滅べ! “正義執行空――」

一の剣はサテラの左腕を
二の剣は右腕を
三の剣は左足を
四の剣は右足を
五の剣は胴を
六の剣は首を断ち――

最後に七の剣が彼の右目に深く突き刺さったところで、止まった時間は動き出した。

【サテラ・カイザー 死亡】

【生徒会 残り4人】

斬「……」

サテラから流れる赤黒いオイルが辺り血流の足を濡らす。
長い長い復讐の日々が幕下ろした瞬間である。

斬「……仇は……討ったぞ」

※あなたターン 終了

※次、仲間ターン(>>45

※見たい組から選んでください

※番長G名簿 >>33

※生徒会名簿 >>56

※転校生 >>68>>69

※↓2

【夜裏・傷峰組】
医者鞄を持った白衣姿の男子生徒と場所に相応しくない女子生徒と思わしき生徒が森を駆ける。
「傷峰 治」と「夜裏 満」だ。
共通点の無さそうな二人の共通点。
それは「ギャップ」。

傷峰は一見、強面。
魔人のイメージの相まってマッドサイエンティストを連想させる。
その実、性格は番長グループの中で最も温厚。
喧嘩の仲裁もしょっちゅうでその苦労は絶えない。

夜裏は一見どこかのお嬢様のような服装で、清楚な雰囲気を感じさせる。
正体は女装趣味の男。その本性はヤリチン。
例えるなら歩く性欲。

ギャップが大き過ぎる二人だが、案外仲は良く共に行動するのもどこか楽しげだった。

満「治ちゃぁん、みんな今頃何してるかなぁ」

治「今頃戦っているだろう。ほら、俺たちも生徒会探すぞ」

満「んん……俺、一発ヌきたいよぉー」

治「我慢しろ。……俺を襲うのはナシだからな。能力使うぞ、能力」

満「治ちゃんはいぢわるだなあ」

【直下コンマ下一桁判定】
3以上:索敵
2以下:協力提案

【索敵】

満「ん~ヨさそうなのないね」

治「俺の鞄を探るな鞄をォ! 何をする気だお前はっ」

満「浣腸器ないの?」

治「ない!」

満「なんだよもぉー」

【直下コンマ下一桁判定】
09:根暗
87:初寺
65:F
43:爆是龍
21:転校生

【夜裏・傷峰vsF】

ペダルを漕ぐ音が近付く。

治「来るぞ……」

満「ん……」

「おぉ~いっ! そこのお二人さぁ~んっ!」

お世辞にも上手とは言えないハンドリング。
油を差していないチェーンの耳障りな金属音が悲鳴のように響いた。
二人の前に現れた自転車に跨がる男子生徒。
彼こそが学園一のひき逃げ犯、「F・豪一朗(えふごういちろう)」だ。

豪一朗「轢かれてかない?」

治「断る」

満「ヤダ!」

豪一朗「えぇーっ、そう言わずにさぁ~。頼むよー、轢きたいんだよぉ。人がさー、こうガァーッと轢かれてくのを見たいんだよぉ」

治「生徒会ではこんな奴を野放しにして俺達を殺そうとしているのか!」

気が狂っていた。
Fはひき逃げの魅力に取り付かれた魔人。
車種、機種は問わず他人がひき逃げされる様子が堪らなく好きで仕方がない。

豪一朗「会長なんか死んだみたいだしさぁー。かたきってことで轢かせてよぉ」

治「何!? 死んだだと!」

豪一朗「いいんだよなんでも。だからさぁー、轢かせてよぉー!」

治「やかましい奴だ……」

↓1【発動可能能力】

1【傷峰“ドクターストップ” 体力2消費 6/6】

2【能力発動しない】

治「俺が能力を使う必要もあるまい。行くぞ!」

満「……」

治「ほら、行くぞ。大丈夫か?」

満「ん……」

豪一朗「あー、もう我慢できない。轢きまーす」

【直下コンマ下一桁判定(0=10):攻撃判定】
7以上:夜裏・傷峰組攻撃成功
6以下:F攻撃成功

【補正】
【生徒会:リーダー不在】-2

※今日はここまで

>>33より改訂

【名前】御手洗(みたらい)♀ 3年
【詳細】>>28
【体力】5/5
【精神力】10/10
【能力】関潰反射(せきずいはんしゃ)
【効果】
敵攻撃判定成功時、この能力を発動する。精神力2消費。
自分に与えられるダメージを無効化し、ダメージ判定結果を同じ場にいる者1人に与える。

【夜裏・傷峰組攻撃成功】

Fの頭の中には「2人同時ひき逃げ大作戦」が立案されていた。
ひき逃げの可能性は無限大。これは初めての試みとなる。

成功すればひき逃げ界の英雄になれるだろう。
彼も思わず武者震いした。

豪一朗「ひき逃げひき逃げひき逃げひき逃げェーっ!」

治「逃げろ満! 俺が囮に――」

豪一朗「ひき逃げェーーーっ!」

しかし!

豪一朗「あら?」

二兎追う者は一兎も得ず!

豪一朗「おっと……とっ……」

F・豪一朗、自転車ごと横転!

前述の通り、彼はそもそも“自転車の運転はヘタ”。
調子に乗ってスピードを出す運転は、我々が住む世界でも「危険運転」「悪のり運転」と呼ばれる行為。非常に危険。
ましてや運転がヘタな彼がそんな運転をすれば自爆事故は免れない。

満「なんだよぉ、見かけ倒しだなぁ」

治「とにかくチャンスだ。やるぞ!」

↓1【発動可能能力】
1【夜裏“ルーザードッグ” 精神力4消費 9/9】

2【能力発動しない】

【直下コンマ下一桁判定:ダメージ判定】
0:5
987:3
654:2
321:1

【Fの体力】10/10

【Fに1ダメージ 9/10】

豪一朗「ぐぅ……い゛でェ」

Fが倒れた自転車のハンドルを握ろうとしたその時――

豪一朗「あぎゃあああっ!?」

手の甲に感じる痛み。
見ると、そこにはメスが深く刺さっている。

豪一朗「め、めめめメスぅ?」

満「治ちゃんははこう見えてもメス投げが得意でさぁー。カッコいいよねぇ」

治「お前の能力はこの自転車が必要と見た。そのハンドル、握らなければ痛い目に会わずに済むが……どうだ?」

【直下コンマ下一桁判定(0=10):攻撃判定】
7以上:夜裏・傷峰組攻撃成功
6以下:F攻撃成功

【補正】
【生徒会:リーダー不在】+2

【夜裏・傷峰組攻撃成功】

豪一朗「……んあ゛っ!」

手に刺さるメスを抜き、2人を睨むF。
手を庇う姿を察するに、回復には少し時間がかかるようだ。
それを待つ程、魔人の戦いは甘くない。
そして、“敵に関して”2人は優しくはなかった。

治「抵抗するのか。残念だな」

満「俺は治ちゃんが許してもぶっ殺すつもりだったけどぉ?」

治「……ふっ」

↓1【発動可能能力】
1【夜裏“ルーザードッグ”精神力4消費 9/9】

2【能力発動しない】

満「治ちゃん、俺さっきから溜まってたんだよなぁ。……ねぇ?」

治「“アレ”をやるのか?」

満「ダメぇ?」

治「構わん。……犯(や)れ」

“アレ”。能力か何かか。
身動きの取れないFは自分が何をされるのか分からず夜裏を眺めていた。

満「ふふっ……」

ゆっくりとFのそばに近付く夜裏。
年頃の少女らしい華奢な体付きからは甘い香りが漂う。
顔には似合わない妖艶な雰囲気が“性”への関心を際立たせる。

豪一朗(……エロい)

Fとて男子高校生。
夜裏のような美形が妖しく近付き、微笑みかけられれば“その気”になってしまう。

豪一朗(もしかしてこの娘俺のことが好きなのかな。それにしても何されるんだろ。もしかしてナニされちゃのかもしれねーな。でもエロ系の能力でめちゃくちゃエロい目に会って死ねるなら本望だしうわああああいい匂い細いしエロいしかわいいし胸はないみたいだけど俺的にはアリだなまじかわいいしエロい大事なことだから二回言いました)

完全に夜裏の虜だ。

満「ね……跪いて?」

豪一朗「……はい」

首を傾げねだられては断れない。
操られるようにその言葉に従う。

満「あのね? “俺の”……見て?」

豪一朗「えっ?」

スカートをたくしあげるような素振り。Fは生唾を飲み込んだ。
急なことで顔は真っ赤になるが、この一生に一度あるかないかのチャンス。
断るなんてとんでもない。彼は首を振り肯定の意を示す。
喋る余裕はない。

満「じゃあ……」

焦らすようにスカートを持ち上げる夜裏。
その奥には初めて見る異性の秘所が――



豪一朗「ち、ちちちちちちち、チンポォォッ!?」

ない。

満「当たり前でしょ? だって俺――」

忘れてはいけない。
「夜裏 満」は男である。

満「男だもん」

夜裏は女物の下着を付けていた。
しかし、そのフリルがあしらわれたパンツから覗くのは彼の勃起した陰茎。
かなり……大きい。

豪一朗(俺の倍はある……じゃなくて!)

豪一朗「野郎かよ! ふざけんな! 期待させやがって!」

満「あはっ、ごめんねぇ」

豪一朗「あんなことやこんなことができると思った俺がバカだっ……た……よ……?」

満「……どうしたのぉ? ふふ」

Fの呼吸が荒くなる。
これは先程彼が刺されたメスの先にタネがあった。

数分前、Fが2人と出会う前の出来事だ。
夜裏が傷峰の医者鞄の中を物色中、なんと彼はこっそりとメスの表面に媚薬を塗っていたのである。

治「お前、また何かしたのか?」

満「そうだよぉ。“アレ”を使うためだったら俺は手段を選ばないもんねー」

夜裏はFの後ろから抱きつき、耳元で呟く。
背中には脈打つ熱い何かの感覚があった。

満「だいじょうぶ。俺が『あんなこと』や『こんなこと』してあげるから、さ」

豪一朗「や、やだ! イヤだイヤだイヤだァーっ! 男が初めてなんてイヤだァーっ!」

治「俺は医者だ。あまり酷いプレイは止める」

治「医者立ち会いの元のレイプだ。安心して……犯されろ」

豪一朗「ひぃぃぃイイーッッ!!」

まず、夜裏が目を付けたのはFの下半身。
自転車に乗ることで鍛えられた太股。引き締まった尻。
第二次性徴の最終段階に入った体は、彼を興奮させた。

満「いいねぇ……その脚。舐めたいなぁ」

尻から脹ら脛にかけてのラインを人差し指でなぞるように愛撫。

豪一朗「ひぁぅッ!? やめろ気色悪いからやめろ! やめ……ぃうっ」

満「ヒクついちゃってかーわいいっ」

媚薬で敏感になった体は触れられる度、激しく跳ねた。
快感は精神状態に関係なく襲ってくるのだ。

満「あー、もうこんなビンビンになってるんだねぇ? 触られてヨくなっちゃったぁ?」

Fの陰部はズボンの中で苦しそうに唸りを上げていた。
先の部分からは液が漏れ出し、シミを作る。

豪一朗(嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ)

拒否反応は体に流れない。
勃起は治まらず、精巣は溜まりに溜まった精子を出す時を今か今かと待っている。
目の前にいるのは明らかに美少女。しかしその美少女の下半身には巨大な“チンポ”が。
奇妙な状況だった。

豪一朗(出したらダメ。出したらダメなんだ!)

射精すれば“敗北”。
自分は男に興奮し、男に愛撫され、射精……なんてことが仲間に知られたら笑い物になるのは見えている。
心頭滅却すればチンポまた萎える。

豪一朗(“無”だ。無になれば萎える! 勃起も治まる!)

豪一朗(ん……?)

謎の開放感。
Fはまさかと思い視線を自分の下半身へと向けた。

豪一朗(な、なんで……)

豪一朗「なんでズボンもパンツも脱がされてるんだよォーーッ!?」

満「わぁ! かわいいちーんちんっ♪」

豪一朗「……あ、ああっ。み、見るな! 見るなァッ!」

あまり自信のない自分のイチモツが外に晒されている。
仲間にさえ見せたことがない自分のイチモツが敵の視線の的に。
しかし、逃げようにも逃げられない状態。そんな状況にも関わらず未だ勃起は治まらない。

豪一朗「許して……。見ないでくれよォ……」

満「やだよお~。暫くちんちんは出したまま」

その声は悲鳴に近いものだった。
「敵に許しを乞う前に自殺なさい」と言ったのはサテラだったか。
最早思い出せない。

自殺という発想に至れないのは言わずもがな“快感”が原因。
今の状態が気持ち良すぎて死にたくないのだ。

生存本能である性欲は、死が近付く程高まるもの。
そして現在、Fのナニは……所謂“フルボッキ”状態に突入する!

満「おちんちんビンビンで苦しくなあい?」

豪一朗「う……くッ!」

満「もっと気持ちよく……なりたくない?」

更なる快感への誘惑。
しかし、プライドはまだ死んではいない。
残った理性が首を大きく振らせ“拒否”の意を示した。

それでいいのだ。

相手が拒否をしていなければレイプは成立しないのだから――

「戦い(レイプ)」は「次の段階(アナル)」へ進行する。

満「じゃ、挿ーれよっ♪」

豪一朗「え……?」

満「一緒に気持ちよくなりましょうねぇ」

瞬間的にバックの体勢になる。
夜裏はこのことに関しては随分と手慣れたものだった。

豪一朗「……冷た……」

尻には冷たい液がかけられた。
後にFは知ることになるのだが、この液の正体は「ローション」。
保湿剤にも使われるそれだが、“アナルセックス”をする際にも用いられることがある。
準備は整った。後は致すだけ。

死刑囚に死刑の日が言われないのと似たようなものだ。
Fは黙って尻を突き出したまま、自分がいつ何をされるかも分からず呆けている。

満「よいしょ……」

満「……っと!」

豪一朗「んギぃい゛い゛い゛い゛い゛っ゛!?」

肛門をこじ開けられるような激痛。
ローションで幾らか馴らしていたとしても、性交経験すらない絞まりきった尻の穴。
手の甲に刺さるメスなど比にならない。
痛くないわけがない!

加えて言えば異物感。
太くて長いモノが自分のアナルの中を行ったり来たりするのだ。

満「はぁ……ンッあ……んッ、キミッのッ、アナルッ、きもちい……うン……」

夜裏は少女のような声で息を弾ませ喘いでいた。
アナル処女の絞まりは最高。
出し入れする度、汁と汁が混ざり合い心地いい水音を奏でる。

豪一朗「い゛、だい゛よぉ゛……い゛だぁあ゛」

一方、Fは地獄の中にいた。
アナルの粘膜は弱く、異物を挿入されたことによってソコからは血が滲む。
苦痛以外の何物でもない。
童貞は男に奪われた挙げ句、アナルをしっちゃかめっちゃかにされているのだ。
この時、彼はひき逃げされる人の気持ちを知り、自分がしてきたことをほんの少し後悔した。

豪一朗(これじゃあ死んだ方が――)

豪一朗(死んだ方――)

豪一朗(あれ?)

そう、異変は既に始まっていた。

豪一朗(なんだか……)

Fは――

豪一朗(気持ちよくなってきた)

自分の意志で、自分から腰を振っていたのだ!

豪一朗「あ゛……あ゛っ!」

満「はぅ……いいッ調子だねっ……ひぁッン、んっ、うっ」

Fの勃起した性器から出た透明な汁は、もう水溜まりを作っていた。
そこにいるのはもう「F・豪一朗」ではない。

泣かされ、犯され、堕とされた者。
一匹のメス犬である。
腰を振り飼い主に向かって舌を出すメス犬がここに完全屈伏した。

豪一朗「……あ゛っ! あ゛っ!」

満「……ッ気持ちいいっ……よねっ? あんっ♪ んッ」

豪一朗「あ゛……ッ! ふゥンぁ……っ!」

メス犬は快感のあまり言葉を忘れてしまった。
いや、メス犬である以上もう言葉はいらない。

夜裏の能力“ルーザードッグ”は自分がレイプをした、またはレイプされた相手を奴隷に変えるある意味恐ろしいもの。
奴隷になった相手は、彼が植え付けた快感を忘れることができず一種の「依存体質」になる。
依存の影響力は大きい。
常に彼と一緒にいたいが為に、所属先さえ変えてしまうほどだ。

満「は……ァ……んっ……ん、んぁ……」

満「ふぅ」

夜裏は三度目の射精を終え、肛門からそのイチモツを抜いた。
問題はここから。

満「もお、強情だなぁ」

Fはまだ射精していない。
最後の抵抗のつもりか、下唇を噛み気力だけで何とか溢れ出そうな精を留めているのだ。
奴隷に堕ち、腰を振っていた癖に往生際が悪い。
しかし、レイプとはそういうものだ。
嫌がっている相手に無理やり射精させることで快感を覚えさせる。これこれレイプの真髄よ。

そこで、レイプに関して詳しい夜裏ならではのやり方がある。

満「攻略しがいがあるなぁ……はいっ」

豪一朗「……っ!?」

咥えた。

豪一朗「はァァァァァァァァァァァァァァうッ!!?」

フェラチオである!

射精寸前の相手に対してなら話が早い。
亀頭を音を立てず舐るのが彼なりのやり方。
音のみを立てるようにして吸ってしまえば、果てるまでの時間が短くなる。
愉しむなら頭の先から爪先まで。

静かな森に夜裏の舌使いの音とFの鳴き声のみが響き渡った。

――

豪一朗「ひッ……イッ……あ」

腰が引けて来たら仕上げだ。
舌を性器の根元から先端にかけて這わす。
時間をかけて、ゆっくりと。

豪一朗「うっ、うっ……」

睾丸から精子を引き出すように。

豪一朗「……ひっ、うっく、うあっく、あ」

尿道で彷徨う精液を導くように。

豪一朗「あっあっあっあっあっあっ――」

ゆっくりと。ゆっくりと。

豪一朗「~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ッ!」

【夜裏“ルーザードッグ”発動 精神力4消費 5/9】

――

治「終わったのか?」

満「うんっ。もうスッキリ!」

治「そりゃ良かった。あ……」

満「どうしたのぉ?」

治「脱ぎっぱなしだぞ、パンツ」

満「あっ」

【「F・豪一朗」の所属先が番長Gになりました ※夜裏死亡時まで永続】
【「F・豪一朗」は夜裏・傷峰組と共闘状態になります】

※仲間ターン終了

※次 敵ターン

【直下コンマ下一桁判定】
098:根暗
765:初寺
4321:爆是龍

※番長G名簿 >>33>>149

※生徒会名簿 >>56

※転校生 >>68>>69

【初寺 余鍬】

「初寺 余鍬」は自分の姉に誇りを持っていた。
歳の離れた姉だ。その分愛情も大きい。
町では仲が良くて評判の姉弟だった。

あの日の“あんなこと”が起きなければ今もその関係が続いていただろう。

ある日のことである。
初寺は不良に因縁を付けられ絡まれていた。
そこで大事な弟を守る為、登場したのは彼の姉。

ここまでは良かった。

腕っ節の強い姉だ。
いつものように弟に群がる虫を追い払おうとする。
しかし、相手が悪かった。
相手は“魔人”。
あっという間に組み伏せられ――

輪姦(まわ)されてしまったのだ。

初寺少年は知っていた。

かの英雄ジャンヌダルクが処刑される時、聖処女を殺すのはマズいとして処刑日までの間、毎日男共に輪姦(まわ)させた、という話を。
そんな話を知っている彼にとって非処女は穢れの象徴。

姉の股から流れる血は少年にとってとても穢らわしい物に見えていたのだ。

余鍬の姉「余鍬くん……ごめんね。お姉ちゃんやられち――」

余鍬「触るな」

余鍬の姉「え?」

余鍬「触るなと言っているんだ。この……」

余鍬「非処女が!」

例え自分を守る為に非処女になったとしても、非処女は非処女。
悪。
そこで彼が“妄想”したのはジャンヌダルクの処刑シーン。
火刑になって死んでいく様を非処女に重ね、この世の非処女という非処女が燃えて死ぬ姿を思い浮かべた。
その“妄想”は“認識”へと変わる。

余鍬の姉「あ……や……やだ、いや、なんで燃えて……」

突然の発火。
初寺の姉は焼け死んだ。

余鍬「この世の穢れが……っ!」

これが、非処女を燃やし殺す魔人「初寺 余鍬」誕生の瞬間である。

【直下コンマ下一桁判定:行動】
3以上:索敵
2以下:協力提案

【直下コンマ下一桁判定:索敵】
098:あなた・血流組
765:夜裏・傷峰・F組
4321:御手洗
ゾロ目:転校生

【初寺vs夜裏・傷峰・F組】

初寺は自分の目を疑った。
仲間であるはずFが何故、番長Gの生徒と連んでいるのか。

余鍬「おいF! 貴様何故奴らと――」

豪一朗「えへ、えへへ……」

満「かわいいねぇ、豪ちゃんは」

余鍬「おいF!」

治「すまねぇな、生徒会の。こいつはさっき俺達側に寝返ったんだ」

余鍬「な、なにィ!?」

↓1【発動可能能力】
1【傷峰“ドクターストップ”体力2消費 6/6】

2【能力発動しない】

余鍬「貴様らFに何をした!」

食ってかかる初寺を宥めるように傷峰は割ってはいる。

治「まぁまぁ落ち着きなさいよ、アンタ。血圧上がるぜ」

治「お薬でも出しとこうかい? ん?」

【傷峰“ドクターストップ”発動 体力2消費 4/6】

この時、傷峰は初寺に密かに能力発動していた。
“ドクターストップ”。傷峰らとの戦闘中、能力を発動不可能にさせる能力だ。
女がいないので相手の能力の範囲外にいるが、何が起こるかは分からない。
つまり、用心に超したことはないということだ。

※今日はここまで

余鍬「……」

初寺は能力の都合上、敵の性別を一目で当てる技術を持っていた。
ただでさえややこしい性別ばかりの希望崎学園の生徒達。
処“女”にしか適用しない為、能力の空撃ちは避けたい。

満「……」

余鍬(奴からは精液の臭いがする。しかも股から!)

余鍬(いや、違う。あれは男特有の男性器の臭い……チンコの臭いだ)

余鍬(僕の見立ては正しいぞ)

【直下コンマ下一桁判定(0=10):攻撃判定】
6以上:夜裏・傷峰・F組
5以下:初寺

【補正】
【生徒会:リーダー不在】+2

【夜裏・傷峰・F組攻撃成功】

満「豪ちゃん頑張ったらちゅーしてあげてもいいよぉ」

豪一朗「んはぁぁあん!」

ご褒美をちらつかされた犬は強い。
嘗ての仲間にも牙を向く。

余鍬「洗脳を溶け痴れ者が!」

治「いいや、コイツは自分の意志で寝返ったんだ。アンタの声は届いちゃいないぜ」

余鍬「……ならば貴様ら諸共殺すまでよ!」

とは言ったものの、3対1では思うように動けない。
戦闘能力を持たない初寺にとって不利な状況。

↓1【発動可能能力】
1【夜裏“ルーザードッグ”精神力4消費 5/9】

2【F“ファーラフルーティグ・豪一朗”精神力2消費 8/8】

3【能力発動しない】

【直下コンマ下一桁判定:ダメージ判定】
0:5
987:3
654:2
321:1

【初寺の体力】9/9

【初寺に5ダメージ 4/9】

夜裏と傷峰の連携攻撃。
夜裏に従うFの援護攻撃。
初寺は防御行動も取れず、はね飛ばされた。

豪一朗「うひぃぃい轢き逃げェーっ!」

余鍬「好き勝手しおってェ……!」

初寺のタイヤ痕が付いた顔面には怒りの色が出始める。

【直下コンマ下一桁判定(0=10):攻撃判定】
6以上:夜裏・傷峰・F組攻撃成功
5以下:初寺攻撃成功

【補正】
【生徒会:リーダー不在】+2

※コンマ下はご遠慮ください

【夜裏・傷峰・F組攻撃成功】

男、男、男。
見渡す限り男。
初寺の“ウィッチハント”は女、しかも非処女のみにしか効かない。

余鍬(くそ……何故こうなった!?)

余鍬(もっと強い能力だったら……勝てたはずだ。しかし!)

能力が使えなければ意味はない。
自分の能力をこれほど恨んだ日はなかった。

余鍬(ぼ、僕は、僕は、僕は――)

↓1【発動可能能力】
1【夜裏“ルーザードッグ”精神力4消費 5/9】

2【F“ファーラフルーティグ・豪一朗”精神力2消費 8/8】

3【能力発動しない】

【直下コンマ下一桁判定:ダメージ判定】
0:5
987:3
654:2
321:1

【初寺の体力】2/7

【初寺に3ダメージ -1/7】

余鍬「……げほっ」

血を吐き出す。
初寺は自転車に轢かれ、下半身と上半身が引きちぎられていた。

敵の姿はもうない。
死んだと思い、立ち去ったのだろう。
その見立ては間違ってない。もうすぐ初寺は死ぬ。

死ぬまでの間、考えたのは姉のことばかりだった。

余鍬(今、思えば悪いことをした……)

余鍬(これが……罰か)

余鍬「……」

余鍬「なるほど、な」

【初寺余鍬 死亡】

【生徒会 残り2人】

※番長G名簿 >>33>>149

※生徒会名簿 >>56

※転校生 >>68>>69

※転校生のターン

この醜い物体を誰が学生と思うだろう。

転校生は攻撃衝動をぶつける的を探し、夜の森を彷徨う。
混濁する意識は、自己主張が激しい。
元々の目的を忘れぬように作るはずだった“主人格”は結局決まらず、化け物らしい姿は未だ治らない。

望んでこうなった訳ではない。

だが、なるべくしてそうなってしまった。

多元世界から呼び出されここまで来た結果が“転校生(これ)”だとは。

怒りは収まらない。
さて、怒りをどこにぶつけようか。

【直下コンマ下一桁判定:索敵】
09:あなた・血流組
87:夜裏・傷峰・F組
65:御手洗
43:根暗
21:爆是龍

【転校生vs夜裏・傷峰・F組】

A.N.A.T「……ぁ」

満「……なに、あれ?」

治「分からんな。だが、ここの生徒じゃないことは確かだ」

豪一朗「うひ」

満「豪ちゃんはアイツのこと知ってる?」

豪一朗「しらなひ」

満「そっかぁ。じゃあどうしようねえ」

治「番長Gとは関係ない者、生徒会も知らない生徒。一般生徒には見えない。とくれば……」

満「様子見で攻撃するってことだね!」

治「さすが付き合いが長いだけある」

↓1【発動可能能力】
1【傷峰“ドクターストップ”体力2消費 4/6】※空撃ちさせてごめんなさい。今回だけ消費無しで発動できます

2【能力発動しない】

※今日はここまで

※再開

治(“ドクターストップ”!)

A.N.A.T「……ぁ」

【傷峰“ドクターストップ”発動】

傷峰は能力を封じ込める“ドクターストップ”を発動。
相手が何か分からない内、油断はできない。
3人は距離を取りつつ攻撃の試し撃ちを始めた。

【直下コンマ下一桁判定(0=10):攻撃判定】
8以上:夜裏・傷峰・F組攻撃成功
7以下:転校生攻撃成功

【転校生攻撃成功】

攻撃が当たらない。
見た目の割にすばしっこい。

治「なんだアイツは!」

満「攻撃が当たらないよおっ!」

腕は複数本虫のように生えているが、形は人間のそれ。
非常に不気味である。
蠢く腕は傷峰を狙い迫り来る。

【→傷峰】

【直下コンマ下一桁判定:ダメージ判定】
0:5
987:3
654:2
321:1

【傷峰の体力】4/6

【傷峰に3ダメージ 1/6】

治「クソ……離せっ!」

化け物に捕まった傷峰。
恨みを晴らすかの如く数本の腕が、彼を握り潰そうとする。

治「……がぁッ!」

満「治ちゃん!!」

吐血。
このままでは体が持たない。
本当に握り潰されてしまう。

【直下コンマ下一桁判定(0=10):攻撃判定】
8以上:夜裏・傷峰・F組攻撃成功
7以下:転校生攻撃成功

【転校生攻撃成功】

良心の呵責などない。
これは“転校生”という仕事なのだから。

治「放せと言っているのだ! ぐ……あ……!」

1つの頭がもがき苦しむ傷峰を見た。
この湧き上がる感情はなんだ。
転校生の忘れていたはずの記憶の一片が動き出す。

A.N.A.T(……そうだ。私もこうやって転校生に殺された)

【→傷峰】

【直下コンマ下一桁判定:ダメージ判定】
0:5
987:3
654:2
321:1

【傷峰の体力】1/6

【傷峰に1ダメージ 0/6】

治「満、逃げ――」

抵抗空しく血飛沫と共に傷峰の体は弾けた。
圧倒的な差を人数で埋めるのは難しい。

【傷峰治 死亡】

【番長G 残り5人】

彼の死亡により“ドクターストップ”は解除。
枷が外れた獣はこれで遺憾なく能力を発動可能に。

満「治……ちゃん?」

A.N.A.T「……mm」

転校生はくしゃくしゃになった傷峰の死体を放り捨て、次の獲物の選定を始める。

【直下コンマ下一桁判定(0=10):攻撃判定】
8以上:夜裏・F組攻撃成功
7以下:転校生攻撃成功

【転校生攻撃成功】

満「……治ちゃんをォッ!」

性欲の塊夜裏にも仲間を想う気持ちは確かにあった。
友人傷峰を殺した転校生に殴りかかる!

満「うわあああああっ!!」

しかし、正体の掴めないその体。
どこを殴っても手応えがない。

自ら接近した代償は大きい。
相手は能力が何なのかも分からない相手。しかも夜裏らはそれが“転校生”だということをまだ知らない!

【A.N.A.T“百聞一見”発動 精神力1消費 11/12】

転校生は接近されたことをいいことに、複数の腕で夜裏を掴み自分の側へと引き寄せた。
彼の耳元で囁くのは呪詛の言葉。
否、罵詈雑言!

満「や、やめ……やめて……」

一度見た本の内容を能力に昇華させる“百聞一見”。
発動された「タイトル:魔人の壊し方」は一般人に向けて書かれた対魔人ハウツー本。
魔人の能力の源である“中二力”を徹底的に掘り下げ、精神的に“殺す”という内容だ。
その力は不可視且つ強力。そして、残酷――

【直下コンマ下一桁判定:ダメージ判定】
0:5
987:3
654:2
321:1

【補正】
【A.N.A.T“百聞一見”】ダメージ判定結果を精神力に与える

【夜裏の精神力】5/9

【夜裏に2ダメージ(精神力) 3/9】

満「……」

夜裏の心は大分傷ついていた。
レイプする精神力、また能力を発動する力はもう残っていない。

満「もうヤだぁ……」

A.N.A.T「……ぁ」

【直下コンマ下一桁判定:攻撃判定】
8以上:夜裏・F組攻撃判定
7以下:転校生攻撃成功

【夜裏・F組攻撃成功】

A.N.A.T「がぁ」

満「いや……来ないで」

転校生が夜裏に手をかけたその時である。
ベルの音が怪物の散漫な注意力を欠いた!
ベルの音は自転車から。鳴らしたのは勿論F。
主人を守るのは奴隷の使命とばかりに囮を買って出たのだ。

満「豪ちゃん!」

豪一朗「……あひ」

攻撃すべきか逃げるべきか。
やっと巡ってきたチャンスを無駄にはしたくない。

↓1【発動可能能力】

1【F“ファーラフルーティグ豪一朗”精神力2消費 8/8】

※逃走選択可能(体力・精神力1消費)

2【逃走:夜裏・F】

3【逃走:夜裏】

4【逃走:F】

※age

※書き方が悪かった。ごめんなさい

>>240の選択肢の中からどれか1つ選んでください

【逃走:夜裏・F】

満(今なら逃げられる! 早く皆に教えなきゃ……)

満「豪ちゃん! 逃げるよ!」

豪一朗「あひぃぃいんッ!」

夜裏がFを呼ぶと、自転車は転校生を前に急旋回。

豪一朗「乗ってください!」

Fは夜裏の前で自転車を止めると、自分の後ろに乗るよう促した。
二人乗りは原則校則違反行為だが、今は非常事態。

二人は敵を置き、森の奥へと消え去った。

転校生は決して二人を追おうとはしなかった。
理由は簡単“いつでも倒せるから”である。

A.N.A.T「……」

【夜裏 体力8/9 精神的2/9】

【F 体力9/10 精神力7/8】

※転校生ターン 終了

【19:46(2ターン目)】

※あなたのターンです

夜裏らが仲間の元へと急ぐ一方

斬(俺の復讐はやっと終わった。そこで……)

あなた「……」

斬(この想い、【あなた】に伝えるか否か)

復讐を終えた血流の新たな“戦い”が幕を開けようとしていた。

斬(ハルマゲドンが終わったらでいいか。いやいや、ここで俺が死ぬこともあり得る。ならばいっそのこと……)

あなた「どうかしましたか先輩」

斬「! いや、その、だな……」

彼の微弱な心の変化にいち早く気づいたのはあなただった。
突然声をかけられ驚く血流。
思わずいつもの歯切れの悪い言葉で返事してしまう。

斬(いかん、いかんのだ血流斬よ。今ここで言わなければ一生後悔するかもしれんぞ)

斬(でも……恥ずかしい! 恥ずかしいのだ。番長でありながら好きな女に迫ることなぞ!)

斬(玉砕でもしてみろ。変な空気になるだろ!? 特に俺が!)

血流斬は器量の大きな男。
しかし恋に関しては極めて奥手であった。

斬(ぬぅ……)

斬(父よ母よ妹よ。見ていてくれ!)



斬「なぁ……【あなた】」

あなた「は、はい?」

斬「お前は……俺のことをどう思っている?」

斬(うっわあああああああ!? 微妙な言い方をしてしまったああああああぁぁぁ)

あなた「え、えぇ? 血流先輩を、ですか? そう……です……ね」

あなた「↓1」

※答えが戦闘に関わることはありません

その…この戦いが終わったら教えます…

>>250
あなた「その……この戦いが終わったら教えます」

普段無表情な【あなた】が見せた少し困ったような顔と、もったいぶった返答が血流の期待を煽る。

斬「そ、そうか」

あなた「はい……」

斬(期待してもいいよな? 期待してもいいよな?)

その一言が彼の生きる希望になったことは間違いないだろう。

斬「さ、さぁこれから何をしようかなー……ははは……」

あなた「今日の先輩、何だかヘンです」

斬「きっ、気のせいだ」

↓1

1、索敵

2、協力提案(現在行動中:夜裏・F組 御手洗)

※番長G名簿 >>33>>149

※生徒会名簿 >>56

※転校生 >>68>>69

【直下コンマ下一桁判定:索敵】
0987:根暗
654:爆是龍
321:転校生

【あなた・血流組vs爆是龍】

そんな時である。

あなた「……ん?」

異臭。
その異臭が何なのか、二人はすぐに知ることとなる。

斬「【あなた】! 火事だ! 俺達は……火に囲まれている!」

数秒もない内の着火、引火。
森一帯が燃えている。
この火事は人為的なもかの。
あなた達は炎の中央、おびき寄せられていたことに気付いた。

「はは、ははははは!」

あなた「誰!?」

斬「奴は……」

炎の中から現れたのは龍の頭を持つ生徒。

焙煎「冥土の土産に教えてやろう。我は生徒会副会長『爆是龍 焙煎(はぜる ばいぜん)』!」

焙煎「サテラを殺したことは褒めてやろう。しかし貴様らは我にここで灼かれる運命! 諦めて死ぬのだな」

焙煎「さあ、レアがいいかミディアムがいいか答えよ!」

【直下コンマ下一桁判定(0=10):攻撃判定】
6以上:あなた・血流組攻撃成功
7以下:爆是龍攻撃成功

【補正】
【生徒会:リーダー不在】+2

※訂正
7以上
6以下

【あなた・血流組攻撃成功】

あなた「どちらもお断りッ!」

あなたは燃え盛る地面の熱を吸収しながら、爆是龍に向かって走っていく。

斬「同感だな」

同じく血流。
彼の体は知っての通り“ロボ”の体。
火事程度の熱で怯むことはなく、燃える木々をなぎ倒し突き進む。

焙煎「何ィ! 我が能力が……効いていないだとォ!?」

魔人の能力には“相性”というものがある。
炎を司る魔人の爆是龍にとって、二人は最悪の存在!

焙煎「最強の我が……やられる!?」

↓1【発動可能能力】
1【あなた“吸熱滅火”精神力2消費 6/8】

2【血流“七剣”精神力2消費 8/10】

3【能力発動しない】

生徒会の名の下、容認された殺人。
爆是龍も生徒総会で“校則違反者の処罰”として30人もの生徒を殺害してきた。
その性格は粗暴且つ傲慢!
自分の能力“炎上劇”を最強だと信じ疑わない。

斬「そんな奴の生きる道は……ないッ!」

焙煎「貴様ァアッ!!」

斬「終わりだ! “七剣(セブンズ・ソード)”!」

血流は炭化した木の幹を蹴り跳躍。
剣を構え、爆是龍に刃を突き立てた!

【血流“七剣”発動 精神力2消費 6/10】

【直下コンマ下一桁判定:ダメージ判定】
0:5
987:3
654:2
321:固定ダメージ1追加&安価下 この効果は重複する

【補正】
【血流“七剣”】

※見間違えごめんなさい。後で何らかの形で埋め合わせます

【爆是龍に3ダメージ 0/3】

焙煎「ぬぁッ――」

斬撃鋭く、七つの刃は爆是龍の首を落とした。

【爆是龍焙煎 死亡】

【生徒会 残り1人】

爆是龍の死と共に炎は止む。
焼け跡が示すのは学園校舎までの道。
生徒会全滅まで後少し、とあなた達は再び歩き出した。

そこに“第三勢力”の影があるとも知らず――

※あなたターン 終了

※次 味方ターン

※「御手洗」になります

【御手洗】

「御手洗」は大人しくて気弱な少女を演じ続けていた。
男が女に対して何を求めているか知っていたし、どうすれば良いかも、もちろん知っていた。

――だから嫌われた。

勝手に男は湧いて出てくる。
彼らは御手洗にとって、セックスをしたい時の都合のいい“モノ”達だ。
だから、一人でいても寂しくはない。

嘘。

顔は笑っていた。
愛想を振りまき常に笑顔。
男に言い寄られ、女に睨まれ。
“友達”なんてものとは縁遠い生活。

本当は友達が欲しかった。

そんな時に彼女を仲間に引き入れてくれたのが「番長グループ」。
クセは強いが皆仲が良い。

ここに彼女が望んだ“青春”は存在していたのだ。

恩を返す時は今。
御手洗は仲間の為に戦う。

【直下コンマ下一桁判定:行動】
3以上:索敵
2以下:協力提案

【直下コンマ下一桁判定】
偶数:あなた・血流組
奇数:夜裏・F組

【夜裏・F組】

豪一朗「あひん」

満「あっ、御手洗ちゃん!」

御手洗「満くん? 治くんは?」

満「……」

御手洗「誰に?」

満「分からない。生徒会の奴らでもないみたいだし……俺、俺……うぅ……」

御手洗(生徒会でもないとしたら“転校生”くらいしか考えられないけど……)

御手洗「分かりました。満くん、私と行動しませんか? 人が多い方が安心だよ?」

満「……」

【直下コンマ下一桁判定(0=10)】
4以上:承諾
3以下:拒否

【承諾】

そして

【転 校 生 襲 来】

↓1【転校生】

※テンプレは>>5

※体力・精神力は12で固定

※能力一回0消費はあっても、転校生キャンセルはしません。御無礼

名前】サテラジェネシス
【性別】♂
【学年】3
【性格】ほぼ正義のみをプログラムされている
【見た目・所持品(武器含む)】100mはある巨大な天球
【能力名】断罪の日
【能力説明】サテラ・カイザーのコピーを5分に1体のペースで繰り出す。
このサテラ・カイザーは【正義執行空間】を1回発動できるぐらいの精神力しかないが、レーザー砲を発射する機能が付いている。
これはサテラ・ジェネシス本体を破壊しない限り何度も続いていく。
サテラ・カイザーのコピーが5体程生成出来たら合体し、更なる力を呼び出すとか…?
【その他】サテラ・カイザーが自身になにかあった時のことを予期して作り出した魔人。
今まで処罰してきた生徒の力を使い、自身のコピーである魔人を繰り出せるようプログラムしている。
搭載された思考はただ一つ、正義に背くものを断罪していくのみ。

※キャラ、共に版権キャラそのまんまや不謹慎過ぎない限り、禁止事項はありません(もちろん過去キャラの兄弟でもOK)

※転校生はあくまで“第三勢力”です。任務に忠実に行動します。仲が悪くても仲間割れはしません

【転校生②】

【名前】サテラジェネシス ♂ 三年
【詳細】>>278
【体力】12/12
【精神力】12/12
【能力】断罪の日
【精神力】
精神力2消費し発動(戦闘中の場合、攻撃判定成功時。ダメージ判定を行わず発動)。
「サテラ・カイザー(コピー)」を召還する。
この魔人が死亡する時、全ての「サテラ・カイザー(コピー)」を消滅させる。

【名前】サテラ・カイザー(コピー) ♂ 三年
【詳細】前スレ>>835 >>56
【体力】3/3
【精神力】この魔人召還時点での「サテラジェネシス」の精神力と同値
【能力】正義執行空間
【効果】
① >>56の①と同内容
②この魔人が4体存在する時、発動する。
その4体を消滅させ「サテラジェネシス(コピー)」を召還する。

【名前】サテラジェネシス(コピー)
【詳細】>>278
【体力】10/10
【精神力】10/10
【能力】断罪の日
【効果】
①「サテラジェネシス」と同内容
②この魔人の存在していて良い数は最大2体までとする。

※番長G名簿 >>33>>149

※生徒会名簿 >>56

※転校生 >>68>>69>>283

【夜裏・F・御手洗組vsサテラジェネシス(転校生)】

満「一緒に……来て!」

御手洗「はい!」

夜裏らと御手洗が協力関係になった。
その瞬間――

「……むゥ、この世界の『カイザー』は死んだのか!」

「けしからん。実にけしからん!」

突如、夜の雲割り巨大な天球が夜裏らの頭上に出現!

「そこの“悪”よ! 貴様らに問う!」

御手洗「え!?」

満「今度は……何!?」

天球から聞こえるは機械じみてはいるが聞き覚えのある声。

豪一朗「か、会長!? サテラ会長ですか!?」

「貴様らに問うと聞いておるのだ」

「……どう滅されたい、とな!」

【直下コンマ下一桁判定(0=10):攻撃判定】
8以上:夜裏・F・御手洗組攻撃成功
7以下:サテラジェネシス攻撃成功

【サテラジェネシス攻撃成功】

突然の来訪者に三人は驚き、動けない。

御手洗「あ、あれが治くんを殺したの?」

満「違う、あれじゃない……」

豪一朗「サテラ会長の声が今確かに」

動かなければただの的。
巨大天球“転校生”の攻撃が開始された。

満「うわぁッ!?」

御手洗「きゃあッ!」

空から降り注ぐ光の柱。
光の柱が落ちた場所の木が消滅しているところから判断するに、正体はレーザー砲のようなものだろう。
無差別で無慈悲な照射。
その一本がFへと向かう――

【→F】

【直下コンマ下一桁判定:ダメージ判定】
0:5
987:3
654:2
321:1

【Fの体力】10/10

【Fに2ダメージ 8/10】

Fの自転車の速度を持ってしても、レーザー攻撃は避けられず。

豪一朗「ぐあっ!」

飛び散る光がタイヤをパンクさせた。
Fは自転車から投げ出される。

豪一朗「なんて強さだ……!」

【直下コンマ下一桁判定:攻撃判定】
8以上:夜裏・F・御手洗組攻撃成功
7以下:サテラジェネシス攻撃成功

【サテラジェネシス攻撃成功】

「“悪”よ! 正義の鉄槌を受けるが良い!」

天球の攻撃は止まらない。
100mもあろう巨体から繰り出される砲撃は勢いを増し、学園さえも焼き尽くそうとしている。

満「強すぎる……」

御手洗「何とか勝つ方法は……」

その願いは届かない。
光の柱は再びFへ落とされた。

【直下コンマ下一桁判定:ダメージ判定】
0:5
987:3
654:2
321:1

【Fの体力】8/10

【Fに2ダメージ 6/10】

豪一朗「がぁっ!?」

自転車は遂に大破。
Fもレーザー砲による爆撃に巻き込まれ、足を負傷してしまった。

敵への攻撃の糸口さえ掴めない今、どうすることもできない。
このままただやられてしまうのか――

【直下コンマ下一桁判定(0=10):攻撃判定】
8以上:夜裏・F・御手洗組攻撃成功
7以下:サテラジェネシス攻撃成功

【サテラジェネシス攻撃成功】

「楽な任務だ。貴様らのような“悪”を駆逐することなど!」

執拗な攻撃は続く。
地面は抉れ、森は消えた。
これ以上の進行は食い止めたい。
そう思う番長グループ三人であるが、敵の本拠地は空の上。
攻撃できない。

「滅ぶのだ!」

【→F】

【直下コンマ下一桁判定:ダメージ判定】
0:5
987:3
654:2
321:1

【Fの体力】6/10

【Fに3ダメージ 3/10】

豪一朗「うあああああああっ!?」

満「豪ちゃん!」

レーザーに腕を焼かれ、大火傷を負うF。
痛みに顔を歪め、その場に倒れ込んだ。

豪一朗「あ、あぁ、あ……ハンドルが……握れない……」

「脆い。脆いぞ“悪”の魔人共よ! ハハハハハハ!」

転校生は“全て無駄な足掻き”と言わんばかりに夜裏らを嘲笑う。

【直下コンマ下一桁判定(0=10):攻撃判定】
8以上:夜裏・F・御手洗組攻撃成功
7以下:サテラジェネシス攻撃成功

【夜裏・F・御手洗組攻撃成功】

御手洗「皆、あれを見てください!」

御手洗が指差すのは、天球の下部分。
そこはレーザー発射される場所。
“アレ”を突けば相手にダメージを与えることができるかもしれない。

しかし、どうやって“そこ(天)”まで行くか――

↓1【発動可能能力】
1【F“ファーラフルーティグ豪一朗”精神力2消費 8/8】※消費0にします

2【能力発動しない】

3【逃走:夜裏・F・御手洗】

4【逃走:夜裏・F】

5【逃走:夜裏・御手洗】

6【逃走:F・御手洗】

7【逃走:夜裏】

8【逃走:F】

9【逃走:御手洗】

豪一朗「俺が……行きます!」

名乗りを上げたのはFだった。
だが、満身創痍のその体。自転車は大破。
空にいる敵までどうやって届かせるというのか。

豪一朗「“ファーラフルーティグ・豪一朗”」

【F“ファーラフルーティグ・豪一朗”発動 精神力2消費 6/8】

心配ご無用。
Fの“ファーラフルーティグ・豪一朗”は相手を轢き逃げされる運命に“固定”する能力。
轢き逃げする為なら自転車を戦闘機に変えてでも、相手を追いかけることができるのだ。

自転車も彼が手を翳せばこの通り。
爆撃機に姿を変え、天球へ向かって今飛び立つ!

【直下コンマ下一桁判定:ダメージ判定】
0:5
987:3
654:2
321:1

【補正】
【F“ファーラフルーティグ・豪一朗”】次の攻撃判定終了時、相手に2ダメージ

【サテラジェネシスの体力】12/12

【サテラジェネシスに3ダメージ 9/12】

爆撃機は離陸後、上空数十mまで上昇。
レーザーの届かぬ範囲まで到達した所で、爆弾の投下を開始した。

「何をするか! やめろやめろォ!」

球体側面に立つ赤い柱は爆撃成功の証。
火花が散っているのを見ると、確かに攻撃は効いている。

これ(爆撃)は“前座”。
この後こそが本番であるということを天球はまだ知らない。

【直下コンマ下一桁判定(0=10):攻撃判定】
8以上:夜裏・F・御手洗組攻撃成功
7以下:サテラジェネシス攻撃成功

【夜裏・F・御手洗組攻撃】

豪一朗「うぉおおっ!!」

これが真髄よと天球に突っ込む爆撃機。

【サテラジェネシスに2ダメージ 7/12】

「と、特攻だとぉ!」

特攻? 否、“轢き逃げ”である!
どんな形であろうとも固定された運命は変えられない。天球に更なるダメージが加わった。
白い陶器ような表面から剥き出しの回路が覗く。

落下傘で降りてくるFは“轢き逃げ”の決めポーズを地上の二人に見せつけた。

怯む天球。
運が向いて来たのだろうか。
レーザーが止まる今の内、やるべきことがあるはずだ。

↓1【発動可能能力】

1【F“ファーラフルーティグ豪一朗”精神力2消費 6/8】※消費0にします(今度こそ)

2【能力発動しない】

3【逃走:夜裏・F・御手洗】

4【逃走:夜裏・F】

5【逃走:夜裏・御手洗】

6【逃走:F・御手洗】

7【逃走:夜裏】

8【逃走:F】

9【逃走:御手洗】

落下傘で地上へ降り立つF。
今度はその落下傘を戦車に変えて天球に挑む。

【F“ファーラフルーティグ・豪一朗”発動 6/8(消費なし特例)】

なお、Fは別に戦闘機が運転できる訳でも戦車を運転できる訳でもない。
ただガチャガチャと動かしているうちに相手を轢いてしまう。それだけだ。
危険運転甚だしいが、その予測不能の動きが相手の回避を封じることに一役買っていることは確かだろう。

【直下コンマ下一桁判定:ダメージ判定】
0:5
987:3
654:2
321:1

【サテラジェネシスの体力】7/12

【サテラジェネシスに2ダメージ 5/12】

豪一朗「砲撃よーいッ!」

射撃の精度も自転車の運転技術と同じく微妙。
しかし、的が大きい分確実に当たる!

「わ、我が、正義が負ける……?」

球体下部分にあるウィークポイントを偶然突いたのか、天球は急に浮力を失い地へ叩き落ちた。
そう、これも“轢き逃げ”運命に固定されたことに関係しているのだ!

【直下コンマ下一桁判定(0=10):攻撃判定】
8以上:夜裏・F・御手洗組攻撃成功
7以下:サテラジェネシス攻撃成功

【サテラジェネシス攻撃成功】

転がる球体に戦車の体当たり!

【サテラジェネシスに2ダメージ 3/12】

「ぬおおおおっ!」

轢き逃げは成功。
地に堕ちた天球の破壊まで後少し。
Fも誇らしげに戦車から身を乗り出しポーズを決める。

そこを狙われた!

油断するFの背後、天球がレーザー砲を彼の頭目掛けて――

【直下コンマ下一桁判定:ダメージ判定】
0:5
987:3
654:2
321:1

【Fの体力】3/10

【Fに2ダメージ 1/10】

咄嗟に避けるが僅かに遅い。
レーザーはFの肩を貫く!

豪一朗「が、ああああぁッ!」

腕が繋がっていることが奇跡。
何とか他のレーザーは戦車の中に隠れることでやり過ごした。

しかし、Fの身体はもう限界にまで達していた。
次攻撃されたら助からない。

【直下コンマ下一桁判定(0=10):攻撃判定】
8以上:夜裏・F・御手洗組攻撃成功
7以下:サテラジェネシス攻撃成功

【夜裏・F・御手洗組攻撃成功】

天球。その名を「サテラジェネシス」という。
彼は魔人によって造られた“人工魔人”。
開発者は「サテラ・カイザー」。

「サテラ・カイザー」とは言っても、この世界の「サテラ・カイザー」ではない。
平行世界における「サテラ・カイザー」だ。

彼が何かあった時の為に用意されたサテラジェネシスは、開発者に似た傲慢な思考で自分の持つ強大な力を使い道を探した。
元いた世界で持て余した力は“転校生”に“昇格”することで発揮されることになる。

そして現在――

「我が……悪に負ける?」

「この我が、何故――」

豪一朗「慢心、環境の違いだ!」

↓1【発動可能能力】

1【F“ファーラフルーティグ豪一朗”精神力2消費 6/8】

2【能力発動しない】

3【逃走:夜裏・御手洗】

4【逃走:夜裏・御手洗】

5【逃走:夜裏】

6【逃走:御手洗】

【逃走:夜裏・御手洗】

豪一朗「ここは俺が食い止めます。……逃げてください」

満「豪……ちゃん?」

豪一朗「俺、夜裏さんにレイプされて本当に良かった」

満「な、何言ってんの!? 豪ちゃんはずっと俺の性奴隷だよ? そんな……」

豪一朗「元々俺は生徒会の轢き逃げ犯。戦いが終わったら裏切り者の帰る場所なんてないですよ」

満「ダメだよ! 奴隷は主人には絶対――」

御手洗「満くん、行きましょう」

夜裏は御手洗に手を引かれ、去っていった。

【夜裏 体力5/7 精神力1/9】
【御手洗 体力4/5 精神力9/10】

【直下コンマ下一桁判定:攻撃判定】
8以上:F攻撃成功
7以下:サテラジェネシス攻撃成功

【サテラジェネシス攻撃成功】

もう身体は動かない。

豪一朗「……殺せ」

覚悟はもう決めた。
何も恐ろしくない。
数分の間だが、生徒会にいた時では有り得なかった本当の“仲間”に会えた。そんな気分だ。

豪一朗「殺せよ!」

豪一朗(まさかレイプされてこんな気持ちになるとは、な)

「言われなくとも殺してやる。それが今回の“任務”でな」

「滅びよ、悪!」

【直下コンマ下一桁判定:ダメージ判定】
0:5
987:3
654:2
321:1

【Fの体力】1/10

【Fに3ダメージ -2/10】

豪一朗「来い!」

「滅せよ“悪”!」

豪一朗「ぁああああ――」

転校生の去った後。
そこには草の根一つ残らない。
Fの生きた証さえ残らず、その死体も塵に消えた。

だが、仲間を守る為逃がしたその勇気。
それだけは肉体が朽ち果てた今も夜裏・御手洗の心の中に残り続けるだろう。

【F・豪一朗 死亡】

【番長G 残り4人】

※仲間ターン 終了

※次 敵ターン

※「根暗 卍」になります

※番長G名簿 >>33>>149
※生徒会名簿 >>56

※転校生 >>68>>69>>283

【根暗 卍】

卍「……不穏な影あり、か」

嘗ての仲間「F・豪一朗」が転校生に殺害された頃、「根暗 卍」は不穏な動きを察して他とは別行動を取っていた。

「サテラ・カイザー」の懐刀である彼は、ハルマゲドンを円滑に進める為の言わば“裏方”。
学園にも現れず、常に生徒会室地下に陣取り何やら怪しげな儀式を行っている。

そんな彼はハルマゲドン前日、不吉な夢を見た。
血の海の中倒れる「サテラ・カイザー」。そして「血流 斬」。

サテラにもそのことを話したが、鼻で笑われてしまった。
確かに所詮“夢”の話。
これが現実になるとは限らない。

卍(しかし……サテラ殿が死んだ今。生徒会は我輩一人。この夢は――)

卍(現実に近づいているのやもしれぬ!)

卍(何が来るというのだ!)

【直下コンマ下一桁判定:索敵】
09:あなた・血流組
87:夜裏・御手洗組
654:サテラジェネシス
321:A.N.A.T

【根暗vsA.N.A.T】

卍「ややっ!」

闇夜に蠢く魍魎来たる。
複数人の身体が合わさったような姿。
死体を見慣れた根暗でも、そのあまりに冒涜的な見た目に恐怖を感じる。
冷たい汗が背中を伝い、本能が“逃げろ”と叫びだした。
だが根暗も生徒会の一員。正義の名の下に動く以上、退けぬ理由がある。

卍「学園では見ぬ顔だが……名と学年を答えよ」

A.N.A.T「なま、なま、名前。あな、あな、あ、ぁぁぁ、【あなた】」

卍「嘘を申されよ。番長グループの【あなた】は人の姿をしていたぞ!」

A.N.A.T「ぁ、ぁあ、あ」
卍「貴様は誰だ。答えよ!」

A.N.A.T「わ、わた、俺、はあ、が、がくがく、て、“転校生”」

卍「……転校生!? 成る程、我輩の“夢”は“夢ではなかった”ということか」

卍「尚更生かしてはおけぬ! 覚悟!」

【直下コンマ下一桁判定(0=10):攻撃判定】
7以上:根暗攻撃成功
6以下:A.N.A.T攻撃成功

【補正】
【生徒会:リーダー不在】-2

【A.N.A.T攻撃成功】

黒いローブを翻し、転校生名乗る怪物にかかる根暗。
ドクロの杖をサーベルのように構え、急所の分からない身体に突き刺した。

A.N.A.T「ぁぁぁあああ」
卍「効いたか!」

いや、効いていない。
最初の内は、杖の先端を刺した場所から赤黒い液が出ていた。
だが、数秒また数秒と経つ内にその傷は埋まり消える。

また、近くに寄りすぎたことで転校生の間合いに入ってしまった根暗。
複数の腕に捕らえられ身動きが取れなくなる。

卍「ぐ、離せ……!」

【直下コンマ下一桁判定:ダメージ判定】
0:5
987:3
654:2
321:1

【根暗の体力】7/7

【根暗に3ダメージ 4/7】

気味の悪い腕はクラゲの触手のように蠢き、根暗の身体を引き寄せる。

卍「……ぐぅっ!?」

根暗が力一杯触手を振り払おうとした時、腕の骨が折れられてしまった。
強い。強すぎる。
転校生の強さは破格。
まるで別次元。

卍「くっ……貴様に負ける訳にはいかぬのだ!!」

【直下コンマ下一桁判定(0=10):攻撃判定】
7以上:根暗攻撃成功
6以下:A.N.A.T攻撃成功

【補正】
【生徒会:リーダー不在】-2

【A.N.A.T攻撃成功】

転校生は尚も根暗を離さない。
もがいた所で何かが変わることもなく、ここは敢えて動かないことを選んだ。

卍(耐えるのだ、卍よ。耐えれば逃げる道が必ず……)

A.N.A.T「ぁ、ぁぁあ」

様子を見る行為。
それが転校生を苛立たせた!
転校生「A.N.A.T」は攻撃意欲の塊。
戦いの中で生きることこそが自分の存在する意味。
だとすれば、戦闘続行しない根暗は自信を冒涜したも同じ。

A.N.A.T「殺す殺してやる殺します殺してあげよう殺すよ殺して殺せばぁぁぁぁぁ」

【直下コンマ下一桁判定:ダメージ判定】
0:5
987:3
654:2
321:1

【根暗の体力】4/7

【根暗に1ダメージ 3/7】

卍(腕も……体も……足も動けぬか)

根暗の止まる腕の力は強く、雁字搦めに嵌められる。

卍(“人形師”を使ってもこの状況を打破はできん)

卍(クソ……厄介なことになった)

能力発動も最善の手でなければ……。

【直下コンマ下一桁判定(0=10):攻撃判定】
7以上:根暗攻撃成功
6以下:A.N.A.T攻撃成功

【補正】
【生徒会:リーダー不在】-2

※安価結果やキャラの叩きはご遠慮ください。お願いします。>>6

【A.N.A.T攻撃成功】

無数の腕は根暗を完全に隠した。
彼の目にもう光は届いていない。

卍(くっ……外はどこだ。動け、我輩の足よ!)

伸ばす手もなく、ただもがき続けるしか抵抗の方法はない。

卍(ここからまず逃げ出せれば……っ!)

【直下コンマ下一桁判定:ダメージ判定】
0:5
987:3
654:2
321:1

【根暗の体力】3/7

【根暗に2ダメージ 1/7】

A.N.A.T「ぁぁぁぁ」

触腕を突き破り、根暗がふらつきながら現れる。
転校生の“中”で受けた攻撃は相当のもの。

卍(まるでアイアンメイデンだ……)

卍(我輩にはもう逃げる力がない。ならばせめて一太刀。一太刀だけでも……)

【直下コンマ下一桁判定(0=10):攻撃判定】
7以上:根暗攻撃成功
6以下:A.N.A.T攻撃成功

【補正】
【生徒会:リーダー不在】-2

【A.N.A.T攻撃成功】

卍(例え刺し違えても……)

A.N.A.T「ぁ、あ、ぁ」

卍「男には、やらねばならぬ時がある!」

卍「来い! 転校生!」
逃れられぬ死が迫る今、相手の懐に飛び込む他無い。
特攻である!

卍「うぉおおおおっ――」

【直下コンマ下一桁判定:ダメージ判定】
0:5
987:3
654:2
321:1

【根暗の体力】1/7

【根暗 2ダメージ -1/7】

胸を貫く触腕。
結果転校生に傷一つ付けることすら叶わなかった。

卍「……む、無念!」

失意の中、根暗は膝を付き俯せに倒れ込む。
そして、彼が地面に落とした杖が二度と拾われることはない。

【根暗卍 死亡】

【生徒会 全滅】

※敵ターン 終了

※次 転校生ターン

【直下コンマ下一桁判定】
偶数:A.N.A.T
奇数:サテラジェネシス

【サテラジェネシス】

「再起動中……」

浮力機能の修理を終えたサテラジェネシスは、自己の生命活動限界について考えていた。
ただの魔人一人に手こずり深手を負い、機体はもう持たない。

ともすれば、“転校生”としての任務を遂行する為にはどうすればいいのか。

彼が出した結論。

“自己の増殖”

サテラジェネシスの“断罪の日”はクローン生産能力。
「サテラカイザー」のコピーを無限に作りだし、それを合体。もう一体の「サテラジェネシス」を生み出すことも可能。
数の有利が効かない魔人とて、この数であればさすがに勝つことは難しかろう。

合理的正義の勝利を勝ち取る最強の方程式。それが――

【サテラジェネシス“断罪の日”発動 ※計算省略】

【サテラジェネシス 体力3/12 精神力4/12】

【サテラジェネシス(コピー)① 体力10/10 精神力2/10】

【サテラジェネシス(コピー)② 体力10/10 精神力2/10】

【サテラカイザー(コピー)① 体力3/3 精神力8/8】※「サテラジェネシス(コピー)②」

【サテラカイザー(コピー)② 体力3/3 精神力6/6】※親機「サテラジェネシス(コピー)②」

【サテラカイザー(コピー)③ 体力3/3 精神力4/4】※親機「サテラジェネシス(コピー)②」

【サテラカイザー(コピー)④ 体力3/3 精神力2/2】※親機「サテラジェネシス(コピー)②」

計七体。
正義の無敵艦隊“サテラ軍”である!

天球は告げる。

「これはこの世界における『サテラ・カイザー』の弔い合戦でもある。総員、正義の名の下に戦うべし!」

「「「「「「正義の名の下に!」」」」」」

正義騙る悪魔の行進。
悪夢の瞬間が今始まる!

【直下コンマ下一桁判定】
3以上:索敵
2以下:協力提案

【直下コンマ下一桁判定:索敵】
偶数:あなた・血流組
奇数:夜裏・御手洗組

※番長G名簿 >>33>>149

※生徒会名簿 >>56

※転校生 >>68>>69>>283

【サテラ軍vsあなた・血流組】

斬「あれは……!」

我が目を疑う光景であった。
三つの空飛ぶ球体と、殺したはずの「サテラ・カイザー」が四人も。

あなた「先輩! あれって夜裏先輩が電話で言ってた……」

斬「ああ。“転校生”かもしれん」

そう、あなた達は数分ほど前に夜裏の連絡によって“転校生”の襲来を知っていた。
ならば話は早い。
巨大な敵を前に二人は腕をならす。

斬「別次元から来た“転校生”であろうとなかろうと……サテラ! 貴様は俺が必ず殺す!」

あなた「先輩! 私も……行きます!」

【直下コンマ下一桁判定(0=10):攻撃判定】
5以上:あなた・血流組攻撃成功
4以下:サテラ軍攻撃成功

【補正】
【サテラ軍:人数差】-2

【あなた・血流組攻撃成功】

レーザー、爆撃くぐり抜け、あなたと血流は敵陣を進む。

斬「【あなた】よォ! 調子はどうだ!?」

あなた「上々ですね」

軽口も程々に走り抜けたその先に、攻撃の糸口が見えてきた。

斬「的が多くて困るくらいだ!」

カイザーコピー「正義! 正義!」

斬「喧しい! 叩き斬ってやらぁッ!」

↓1【攻撃目標 ※>>368参照 1体から】

斬「行くぞ【あなた】!」

あなた「はいッ!」

最初に狙うは手負いの天球。
恐らく後一撃で沈むだろう。
二人は量産されたサテラの頭を踏み台に、空中へ飛び立った。

カイザーコピー「私を踏み台にしたァ!?」

↓1【発動可能能力】

1【あなた“吸熱滅火” 6/8】※一度だけ消費なし特例

2【血流“七剣”精神力2消費 6/10】

3【能力発動しない】

サテラジェネシスを倒すとサテラカイザー(コピー)も消えるのかサテラジェネシス(コピー)②を倒さないと消えないのかどっちだろう?

>>381
>>368で“親機”と書かれている物を破壊するとカイザー(コピー)は消滅します

天球を駆け上がり、頂点まで到達。ここまで来れば敵攻撃の射程外。
血流は剥き出しの回路に剣先を向けた。

斬「玉潰しだ! “七剣(セブンズ・ソード)”!」

【血流“七剣”発動 精神力2消費 4/10】

【直下コンマ下一桁判定:ダメージ判定】
0:5
987:3
654:2
321:固定ダメージ1追加&安価下 ※この効果は重複する

【サテラジェネシスの体力】3/12

【サテラジェネシス 3ダメージ 0/12】

“セブンズ・ソード”が回路また動力部を切り裂く。
その速さは二人を追ってきたカイザーコピーを寄せ付ける隙さえ与えない。

「が、あ゛、あ゛、我の正義が――」

天球は再び地に堕ち、ようやく稼働を停止した。

【サテラジェネシス 停止】

これで終わりではない。
サテラジェネシスの巻いた種は動いている。
種から芽が出るその前に全てを滅ぼさねば。

【直下コンマ下一桁判定(0=10):攻撃判定】
5以上:あなた・血流組攻撃成功
4以下:サテラ軍攻撃成功

【補正】
【サテラ軍:人数差】-2

【あなた・血流攻撃成功】

“初めの一体”でもあったサテラジェネシスは爆発停止。
一気にサテラ軍の統制が乱れ始める。

あなた「まだ行けます!」

斬「勿論だ!」

混乱に乗ずればもう一度攻撃できる。
そう踏んだあなた達は、サテラジェネシス破壊から間を置かず行動を開始した。

↓1【攻撃目標(1体) ※>>368参照】

【→サテラジェネシス(コピー)】

次なる狙いはもう一つの球体。
察するにカイザーコピーを動かしているのは奴。
あれを破壊すれば、カイザーの動きも止まるはずだ。

↓1【発動可能能力】

1【あなた“吸熱滅火” 6/8】※一度だけ消費なし特例

2【血流“七剣”精神力2消費 4/10】

3【能力発動しない】

あなた「次は私がやります!」

あなたはサテラジェネシスの死体からジェネシスコピーへと飛び移る。

斬「滑って落ちるな!」

あなた「分かっています!」

そのままあなたは白く滑らかなジェネシスコピーの表面にそっと手を当てた。

あなた「“吸熱滅火”」

【あなた“吸熱滅火”発動 消費なし(特例)】

表面からは感じられないが、動いている限りどこかに熱が発生しているはず。
あなたは機体全体の熱を隈無く奪えるよう能力に全神経を集中させた。

【直下コンマ下一桁判定:ダメージ判定】
0:5
987:3
654:2
321:1

【補正】
【あなた“吸熱滅火”】固定ダメージ1追加

【サテラジェネシス(コピー)② 体力】10/10

【サテラジェネシス(コピー)② 3ダメージ 7/10】

あなた「効いてる!」

能力を発動して数秒。
少しの間だけ攻撃は止んだが、まだ決定打ではない。
球体が「再起動」と言った後、攻撃は再開。
二人はもう一度チャンスが来ることを祈った。

「正義!」

「正義!」

あなた「先輩、私達もう……」

斬「諦めるのは早い。まだやれる!」

【直下コンマ下一桁判定(0=10):攻撃判定】
5以上:あなた・血流れ組攻撃成功
4以下:サテラ軍攻撃成功

【補正】
【サテラ軍:人数差】-2

【サテラ軍攻撃成功】

「被害拡大!」

あなたに攻撃を受けた球体は撤退を宣言。
血流も追いかけてはみるもののその逃げ足は早く、夜の空へ消えていった。

【サテラジェネシス(コピー)② 体力6/10 精神力1/10 撤退】

斬「クソ……逃がしたか!」

あなた「とにかく前にいる敵を倒しましょう」

【直下コンマ下一桁判定(0=10):攻撃判定】
5以上:あなた・血流組攻撃成功
4以下:サテラ軍

【補正】
【サテラ軍:人数差】-2

【あなた・血流組攻撃成功】

斬「【あなた】! 他の奴らは逃がさんぞ」

あなた「は、はいッ!」

敵の数はまだ多い。しかし、勝機は見えた。
ならばやるしかない。
二人は頷き、敵へ向かって再び走り出す。

↓1【攻撃目標 ※>>368参照 1体から】

【→サテラ・カイザー(コピー)①】

カイザーコピー「正義! 正義!」

カイザーコピーは意味の無い正義を唱え続けている。
どんなに剣を振りかざしても、司令塔(サテラ・ジェネシスコピー)が居なければただの木偶。倒すなら今だ。

あなた「行きます!」

斬「先ずはコイツを……!」

↓1【発動可能能力】

1【あなた“吸熱滅火”精神力2消費 6/8】

2【血流“七剣”精神力2消費 4/10】

3【能力発動しない】

【直下コンマ下一桁判定:ダメージ判定】
0:5
987:3
654:2
321:1

【カイザーコピー① 体力3/3】

【カイザーコピー① 5ダメージ -2/3】

斬「はあああッ!」

地獄より蘇った宿敵。
血流にとって奴らが何人いようと変わらない。
敵討ちは何度でも“有効”! 何人いようと殺すまで!

右腕の剣はカイザーコピーの胸部を捉え、強く穿つ。

カイザーコピー「正義ィ……」

斬「次ッ!」

【サテラ・カイザー(コピー)① 死亡】

【直下コンマ下一桁判定:攻撃判定】
5以上:あなた・血流組攻撃成功
4以下:サテラ軍攻撃成功

【サテラ軍攻撃成功】

ここまで来て退く“転校生”ではない。
彼らにも任務というものがあるのだ。

あなた「まずいっ……」

カイザーコピー「正義!」

【→あなた】

カイザーコピーはあなたを足止めする為、足下に向かって剣を投げつけた。
そして、動けない隙に能力を発動する。

カイザーコピー「“正義執行空間”!」

あなた「あうっ……」

【サテラ・カイザー(コピー)③“正義執行空間”発動 体力2消費 1/3】

“正義執行空間”は、その名前とは対照的に傍迷惑な能力である。
他人に自分の“妄想”を押し付け、能力を与えることがこの能力の原理。発動された方は溜まったものではない。
これが、自らの正義を高潔なものだと語るサテラの本性ともいえるだろう。

【直下コンマ下一桁判定:付与能力】
0:能力を使う度、体に毒が回る(能力使用後、体力を2減少)
987:拳が半端なくデカくなる(ダメージ判定時、固定ダメージ1追加。全てのコンマ判定に1下降修正)
654:所構わず失禁する(攻撃判定成功時、精神力1減少)
321:世界の法則が乱れる(体力と精神力が逆転する)

【拳が半端なくデカくなる】

あなた「な、なに……これ?」

身体のバランスがとれない。
一部分が妙に重く、よろめいてしまう。

あなた「え……?」

握り拳がデカい。
スイカのように膨張したそれがあなたの身体のバランスを崩させていたのだ。

あなた「……う、うぅ」

あなたも嫁入り前の生娘。
自分の醜い姿への変貌にショックを受けてしまった。

斬「お、落ち着け【あなた】! お前はどんなお前でもかわいいぞ!」

あなた「先輩……」

【直下コンマ下一桁判定:攻撃判定】
5以上:あなた・血流組攻撃成功
4以下:サテラ軍攻撃成功

【補正】
【あなた“正義執行空間”】-1

【あなた・血流組攻撃成功】

そして

【転 校 生 襲 来】

※おめでとうございます。考えられるシナリオの中で最も最悪の結果が訪れようとしています。

※これ以上00が出ても転校生は来ません。ご安心ください

※処理の都合上、あなた達の攻撃が終了してから安価を取ります。

あなた「……痛い」

重い拳を引きずりながら、あなたは敵を蹴散らし進む。
アンバランスな身体はアンバランスな形の拳に引っ張られ悲鳴をあげていた。

斬「俺が付いている! 諦めるな!」

あなた「先輩……私、頑張ります……」

↓1【攻撃目標(1体) ※>>368参照】

【→サテラ・カイザー(コピー)②】

あなた「……っ!」

あなたは表情からは受け取りにくいが、かなり気が立っていた。

カイザーコピー「正義!?」

あなたはカイザーコピーの頭をがしりと掴む。

↓1【発動可能能力】

1【あなた“吸熱滅火”精神力2消費 6/8】

2【血流“七剣”精神力2消費 4/10】

3【能力発動しない】

【直下コンマ下一桁判定:ダメージ判定】
0:5
987:3
654:2
321:1

【サテラカイザー(コピー)② 体力3/3】

【補正】
【あなた“正義執行空間”】-1
【あなた“正義執行空間”】固定ダメージ1追加

【サテラ・カイザー(コピー)② 2ダメージ 1/3】

そして――
掴んだ頭を地面に叩きつける。
一回、二回、三回まだ足りない。

斬「お、おい……」

さすがの血流もこれにはヒいた。
そう、これが八つ当たりである!
しかし頑丈なカイザーコピー、なかなか壊れない。

↓1【転校生】
※テンプレは>>5

【名前】 八咫峰 菜々(やたみね なな)
【性別】 女
【学年】 ?
【性格】 ドジっ子で慌て者。失敗するとすぐ涙目になって泣きそうになる。
【見た目・持ち物(武器含む)】 小柄で小学生にしか見えない実際には高校生。ランドセルのような鞄をクッション代わりに背負っている。
【能力名】 七転bad
【能力説明】 周囲にいる人間を自分のドジに巻き込んでしまう。敵も味方もおかまいなしに発動するため、結果的にどうなってしまうか誰にも予測がつかない。
【その他】 「またやっちゃいましたあ~」が口癖。

【名前】黒乃(くろの)
【性別】女
【学年】2
【性格】達観している
【見た目・持ち物(武器含む)】全裸なのに嫌らしく見えない
【能力】草臥れ儲け
【能力説明】今までの出来事を無駄にするとんでもない時間改変
本人ですら能力を制御できていない
【その他】いまさらになって黒腹が自身の保身の為に依頼して呼びだした



駄目なら安価下

【転校生③】

【名前】八咫峰 菜々(やたみね なな) ♀ 学年不明
【詳細】>>436
【体力】12/12
【精神力】12/12
【能力】七転bad
【効果】
攻撃成功時、精神力2消費。ダメージ判定結果をこの魔人を含む同じ場にいる者全てに与える。

※今日はここまで

「あのー、すみませーん。そこの『番長グループ』のお二人いー」

そんな戦いの真っ只中。
突然二人にかけられた声。
振り向くとそこにいたのは……小学生くらいの少女。

斬「小学生……? 危険だから関係者以外は希望崎の敷地内に……」

「いえいえっ! 菜々は関係者ですから大丈夫です!」

斬「なに……?」

あなた「関係……者?」

菜々「はいっ! 菜々は『八咫峰 菜々』。“転校生”をやってます!」

斬「転校生っ!」

菜々「はいっ! 菜々、今日はーえーと」

「八咫峰 菜々」と名乗る“転校生”。彼女こそ遅れて現れた“最後の”転校生だ。
今は自分の役割が書かれたメモ帳を探している。
案外そそっかしい性格のようだ。

菜々「あ、あったあったありました! えーと今日はーここでハルマゲドンしている生徒を皆殺しにする為に参りました!」

菜々「以後、よろしくお願いします」

ジェネシスコピー「遅いぞ、菜々」

菜々「はぅっ、ごめんなさい……でもでもっ、もう大丈夫です!」

カイザーコピー「……」

菜々「転校生が3人もいるんですから!」

【直下コンマ下一桁判定(0=10):攻撃判定】
6以上:あなた・血流組攻撃成功
5以下:サテラ軍・八咫峰組攻撃成功

【補正】
【サテラ軍・八咫峰組:人数差】-2

【サテラ軍・八咫峰組攻撃成功】

“転校生”が3人。
その事実はあなた達に絶望感を与えた。

斬(まさか……二体だけでも倒しきれるか不安だったというのに)

あなた(ここで死ぬ訳には……)

カイザーコピー「正義!」

あなた「あっ――」

戦場は動き続けている。止まることは許されない。
一度止まれば恰好の的。
カイザーコピーがあなたに飛びかかる。

カイザーコピー「“正義執行空間”」

【サテラ・カイザー(コピー)④ “正義執行空間” 体力2消費 1/3】

【→あなた】

【直下コンマ下一桁判定】
0:能力を使う度、体に毒が回る(能力使用後、体力を2減少)
987:敵を殴ろうと思う度、身体が爆発する(攻撃判定成功時体力2減少)
654:所構わず失禁する(攻撃判定成功時、精神力1減少)
321:世界の法則が乱れる(体力と精神力が逆転する)

【所構わず失禁する】

あなた「……ひうっ!?」

斬「どうした!」

あなた「な、何でもありません。私はまだまだ戦えます!」

斬「よし!」

あなた「……」

あなた(こんな時なのになんだかおしっこしたくなってきちゃった……)

あなた(我慢我慢)

あなたが感じた膀胱の異変。
その効果を知るのはもう少し先になるだろう。

【直下コンマ下一桁判定(0=10):攻撃判定】
6以上:あなた・血流組攻撃成功
5以下:サテラ軍・八咫峰組攻撃成功

【補正】
【サテラ軍・八咫峰組:人数差】-2
【あなた“正義執行空間”】-1

【サテラ軍・八咫峰組攻撃成功】

五対二。しかも、“転校生”とくれば戦闘力の差は歴然。
現在学園一の戦闘力の高さを誇る血流も、長期戦ともなると辛い。
あなたは肩で息をし始め、付いていくのがやっと。

見えていたはずの勝機は霧の中へと消えた。

斬「ぐ……まだだ! まだ……」

カイザーコピー「諦めろ。以前戦ったサテラ・カイザーと今の私では強さが段違い」

ジェネシスコピー「正義の名の下に死に方だけは選ばせてやる」

カイザーコピー「さぁ……死ぬのだ! 悪の番長『血流 斬』よ!」

【→血流】

【直下コンマ下一桁判定:ダメージ判定】
0:5
987:3
654:2
321:1

【血流斬 体力7/7】

【血流 3ダメージ 4/7】

一体のカイザーが血流を押さえつけ、もう一体のカイザーが動けない彼を斬りつける。

斬「うあ゛あ゛っ……」

あなた「先輩っ!」

そのやり方は正義の名には程遠い。

斬「カイザーァァッ……う……」

機械の頑強な皮膚でさえも“転校生”の力でならば引き裂ける。
この戦いで血流は初めて傷を負った。

傷は深い。装甲の奥に見える背中の筋肉も力任せに引きちぎられたようだ。

【直下コンマ下一桁判定(0=10):攻撃判定】
6以上:あなた・血流組攻撃成功
5以下:サテラ軍・八咫峰組攻撃成功

【補正】
【あなた“正義執行空間”】-1
【サテラ軍・八咫峰組:人数差】-2

【サテラ軍・八咫峰組攻撃成功】

時間はあまりに無慈悲である。
あなた達は防戦一方。逃げれば逃げる分だけ、防御すれば防御するだけ体力は減っていくばかり。

菜々「菜々、一応転校生なんで強いんです。逃げても無駄ですよぉ」

あの小さな身体からは考えられない速さで八咫峰は血流を追いかけ、捉える。

【直下コンマ下一桁判定:ダメージ判定】
0:5
987:3
654:2
321:1

【血流斬 体力4/7】

【血流斬 2ダメージ 2/7】

血流の脇腹が抉れる。
小学生に見間違うような少女から繰り出されたのは音速の突き。

斬「あ゛、あ゛あ゛っ」

あなた「もう……やめて……」

菜々「無理ですね、ごめんなさい。皆さん殺したら帰りますので許してくださいっ」

【直下コンマ下一桁判定(0=10):攻撃判定】
6以上:あなた・血流組攻撃成功
5以下:サテラ軍・八咫峰組攻撃成功

【補正】
【あなた“正義執行空間”】-1
【サテラ軍・八咫峰組:人数差】-2

【サテラ軍・八咫峰組攻撃成功】

ジェネシスコピーによる空中からの砲撃。カイザーコピーの中距離支援。
そして、地の果てまで追い掛け来る八咫峰。
攻守は揃っていた。

それに比べあなた達はどうだろう。
重傷、立ち上がっているのもやっとな血流。
連戦に次ぐ連戦でスタミナを消耗しきり、“正義執行空間”によって体にハンデを抱えたあなた。

勝てない。

攻撃の目は瀕死の血流に向けられる。

菜々「これで終わりですね。今日はドジしなくてよかったあ」

ジェネシスコピー「正義は必ず勝つのだ」

カイザーコピー「負ける者は悪! 今度こそ滅びを受け入れよ!」

【→血流】

【直下コンマ下一桁判定:ダメージ判定】
0:5
987:3
654:2
321:1

【血流斬 体力2/7】

【血流斬 1ダメージ 1/7】

しかし、流石は番長と言ったところか。
血流、この一撃を耐える!
首に向かって降ろされたカイザーコピーの刀を片手で止め、握りつぶした。

カイザーコピー「正義!?」

斬「まだだ! まだ俺は……死なない!」

菜々「すごおい! かっこいいですう!」

【直下コンマ下一桁判定(0=10):攻撃判定】

6以上:あなた・血流組攻撃成功
5以下:サテラ軍・八咫峰組攻撃成功

【補正】
【あなた“正義執行空間”】-1
【サテラ軍・八咫峰組:人数差】-2

【サテラ軍・八咫峰組攻撃成功】

菜々「しぶとい人でしたけど、もう終わりですねー!」

気づいた時には、逃げ場はどこにもなかった。

あなた「囲まれた……?」

菜々「はい! 囲んでみました!」

あなた「……もう、ダメなの?」

菜々「はい! 多分ダメだと思います!」

【→血流】

【直下コンマ下一桁判定:ダメージ判定】
0:5
987:3
654:2
321:1

【血流斬 体力1/7】

【血流斬 3ダメージ -2/7】

菜々「菜々遅れちゃったんでトドメ刺させてくださいね!」

ジェネシスコピー「構わぬ」

カイザーコピー「右に同じ」

八咫峰は仲間に同意を得ると、血流のいる方へ走って行く。
彼の元まで行くと両肩を掴みこう説明した。

菜々「一瞬なんでちょっと我慢してくださいね?」

菜々「せーのっ」

そして、言い終わるか終わらないか両肩を外側へ引っ張った。

特別なやり方はない。紙を二つに破くのと同じだ。
力をかけた方向に裂くだけ。

斬「や、やめ、や……あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛――」

真っ二つになった血流は、“七剣”を愛するあなたに渡すことなく悲鳴を上げながら息絶えた。

【血流斬 死亡】

【番長G 残り3人】

※ここで説明しなければいけない事態が発生しました

※以下は、これからあなたに発生にする補正です

【あなた“正義執行空間”】-1
【サテラ軍・八咫峰組:人数差】-2
【番長G:リーダー不在】-2

>>4の通りの計算を補正を足して計算した結果、攻撃成功確率が0%になりました

※詰み状態の為、戦闘は敗北決定。つまり……ということです

※これからも攻撃成功確率が0%になった際は、無条件勝利or敗北(死亡)という扱いで進めます。よろしくお願いします。

菜々「じゃあ次はアナタですね!」

あなた「……い、いや」

あなたは首を振り、死を拒絶する。
この行為は無駄なことだとは分かっている。しかし、『死にたくない』のだ。

ジェネシスコピー「悪の癖に往生際が悪いぞ!」

あなた「そんな……これで……終わりなの?」

菜々「はいっ! 終わりです!」

あなた「いや――」

あなたは全力を出し逃げたが、捕まるのは時間の問題だった。
「死にたくない」、その思いも叶うことはない。
ただ、彼女にとっての不幸中の幸いは――

あなた「あ゛っ゛」

首を一瞬でへし折られ、苦痛少なく死ねたことだろう。

【あなた 死亡】

【番長G 残り2人】

【GAME OVER】

【エピローグ】

転校生3人の出現により、勝負は決まった。

番長グループの残る2人も殺害。

よって両陣営は壊滅。
陣営を構成する生徒が全員死亡した為、この戦いはどのような終わりを迎えたのかは誰も知らない。
奇しくもその後、学園の生徒会体制は見直され魔人の待遇は以前のように戻ったそうだ。



相手が悪かったと言ってしまえばそこまでの話。
敵は強く、時の女神が誰にも微笑まなかったとも言える。

しかし、我々は忘れてはいけない。
嘗て、この希望崎学園には己の命を懸けて戦った“魔人”達がいたことを。
その運命に最期まで抗い続けた“あなた”がいたことを――

【番長グループ 敗北】

※次の戦いが始まります。(経過時間は前ハルマゲドン数ヶ月後を想定)

↓2【ハルマゲドンの勃発理由(内容からキーワードだけまででもアリです)】

【プロローグ】

突如学園に現れた“転校生”。
学園を守る為召集された「生徒会」役員数名によって無事“転校生”の殺害に成功。

現生徒会長の人気も相まって生徒達は生徒会を賞賛。惜しみない拍手を送った。

そして数週間後――
その日は生徒会の「祝・生徒会転校生撃破おめでとうパレード」が催されていた。
生徒会の面々が校内を練り歩くイベントだ。

そこに、観客を押し退けてパレードを遮るように現れたのは「番長グループ」。

「おいおい会長さんよォ。忘れたとは言わせねーぜ! “あの日”俺達も転校生を倒す為に手を貸したじゃねぇか」

「奴にトドメを刺したを俺達だ。手柄を生徒会だけのものにするたぁふてぇ野郎共だな、えぇ?」

勿論生徒会は“転校生”迎撃の日の番長グループ関与を一切否定。
前ハルマゲドンから数ヶ月、ここまで平穏を保ってきた両陣営の関係は一気に悪化。

事態はハルマゲドンにまで発展する!

生徒会は自らの面子を守る為。
一方、番長グループは“あの日”の真実をうやむやにされぬように。
戦いを始める――

↓1【今回のあなたの所属先(生徒会or番長G):コンマ0の時、リーダー】

【今回のあなたの所属先:番長G】

↓1【今回のあなた:コンマ下二桁目体力 一桁目精神力】

※テンプレは>>5

【名前】
【性別】 男
【学年】 3
【性格】 温和でお人好し
【見た目・持ち物】 異性に受けが良い
【能力】 悪因悪果
【能力説明】 自分に攻撃(肉体・精神問わず)を加えられた時、相手にも同じダメージが与えられる。自分が死亡した時は相手も同じく死亡する。
【その他】 今回の生徒会のやり方に義憤を感じている。番長とは中学の頃からの親友

↓1~4【番長G魔人:最初に来た安価が番長:コンマ下二桁目体力 下一桁目精神力】

※テンプレは>>5

【名前】万津子 ピーター(まつこ ピーター)
【性別】♀…?
【学年】3…?
【性格】かなり高圧的だが、根は世話焼き
【見た目・所持品(武器含む)】2mは超える巨漢の女(?)。顔も体格も無茶苦茶デカい。
【能力名】ノミナサイ
【能力説明】自身の母乳を飲ませた相手を強制的に精神崩壊させる。
最早この世のものと思えない味であるため、口に入ったら一発で戦意が喪失する。
また、この性質を維持する為の体によって、殴られた時のダメージは半減される。
【その他】留年してるとか実は男とか色々言われてる人。とにかくドギツいが、ダンゲロスの根幹の事も知ってるらしい…?


【名前】竜胆(リンドウ)竜也(タツヤ)
【性別】男
【学年】3
【性格】物静か。めったに怒らないが鱗を持つ生物や爬虫類を見るとブチキレる。
【見た目・所持品(武器含む)】学生服にトライバルパターンを思わせる特殊な形状の剣
【能力名】 竜殺龍(ドラゴンキラードラゴン)
【能力説明】自分の身体の一部を竜と化し強化する。全身を変化させることも可能。また、死亡した際には呪いの領域にまで達した竜への復讐心が、自身を殺害した相手を強制的に竜へ変化させる。変化させられた相手は、竜の強靭な生命力を手にするが能力を失う。ちなみに自我が残るかは意思の強さ次第。
【その他】何者かの能力によって生み出されたドラゴンに家族を殺されており、その復讐を遂げるため魔人が集まるハルマゲドンで犯人の手がかりを求めている。
 が、実は家族を殺したドラゴンとは魔人覚醒直後の暴走した彼自身。朦朧とした意識のまま、鏡に写った自分が変じたドラゴンを仇と思いこんでしまった。

【名前】夜裏 沈(やり しずみ)
【性別】女
【学年】1
【性格】負けず嫌いで凛々しい
【見た目・持ち物(武器含む)】栗色のショートカットでボーイッシュな美少年風
【能力】ウィナーキャット
【能力説明】一回の性交ごとに相手の能力をコピーして1回だけ無条件で使用できる(ストックできるのは一つだけ)
兄である夜裏満に能力を使われた時対抗するように魔人に目覚め返り討ちにした
【その他】能力に目覚めて以来兄とはヤってヤられてを繰り返していた(兄妹仲はよかった)
兄の仇討ちのつもりで“あの日”転校生討伐に参加していたらしい(実際どうだったかはおまかせします)
現在夜裏満の“ルーザードック”をストックしている

※禁止事項は特にないので気にしないで

【番長G 名簿】

【番長】万津子 ピーター(まつこ -) ♀? 三年?
【詳細】>>489
【体力】3/3
【精神力】5/5
【能力】ノミナサイ
【効果】
①自攻撃判定成功時、精神力2消費。対象精神力を0にする。
②この魔人に与えられるダメージは、ダメージ表の半分とする(小数点切り捨て)

【名前】あなた ♂ 三年
【詳細】>>485
【体力】10/10
【精神力】9/9
【能力】悪因悪果
【効果】
①この能力はこの魔人にダメージが与えられた時、発動する。精神力2消費。
ダメージを与えた者に、この魔人が与えられたダメージ分ダメージを与える。
②この能力はこの魔人が死亡した時、発動する。
この魔人を死亡させた対象を死亡させる。

【名前】竜胆 竜也(リンドウ タツヤ) ♂ 三年
【詳細】>>490
【体力】2/2
【精神力】4/4
【能力】竜殺龍(ドラゴンキラードラゴン)
【効果】
①攻撃判定成功時、この能力を発動する。精神力1消費。
固定ダメージ1追加。
②この魔人が死亡した時、この能力を発動する。
この魔人を死亡させた者を「竜」に変化させる。

※竜 の詳細
【名前】竜
【体力】10/10
【精神力】変化前のものに依存する
【能力】なし
【効果】
「竜」変化前の魔人の精神力が5以下の時、【所属先:なし】とする。

【名前】夜裏 沈(やり しずみ) ♀ 一年
【詳細】>>491
【体力】6/6
【精神力】4/4
【能力】ウィナーキャット
【効果】
体力1消費(戦闘時の場合、攻撃判定成功後体力1消費)。
対象一人の能力をコピー。
一度だけ消費無しで発動できる(ストックできる能力は1個のみ)。
現在、“ルーザードッグ”(>>33)ストック中。
永続効果のある能力をコピーした場合、この魔人が死亡するまで発動していることとする。

※【番長G 名簿②】に続く

【番長G 名簿②】

【名前】黒乃(くろの) ♀ 二年
【詳細】>>437
【体力】1/1
【精神力】9/9
【能力】草臥れ儲け
【効果】
精神力3消費。以下のコンマ判定表に従って、この魔人を介入させる。

※“草臥れ儲け”判定表
0:最初から(【戦 闘 開 始】時まで戻る)
987:かなり戻る(【戦 闘 開 始】時から“草臥れ儲け”発動までのレスから数えて1/3進行した辺りのレスに介入する)
654:まぁまぁ戻る(【戦 闘 開 始】から“草臥れ儲け”発動までのレスから数えて1/2した辺りに介入する)
321:ちょっと戻る(“草臥れ儲け”を発動したレスより後ろから数えて、最も近い判定があるレスに介入する)

尚、この魔人が能力によって介入する以前の出来事は、能力発動時点で“なかったこと”になる。

あなたは今回の生徒会のやり方に憤りを感じていた。

あなたは“あの日”拠点で番長Gの後方支援を行っていた為、実際に「学園(最前線)」で何が起こっていたかは分からない。
しかし、彼の仲間が、彼の友人が死んでいる。これは有効な証拠と言えるだろう。
“あの日”確かに番長グループは、生徒会と共に転校生を倒しに行った……はず。
この事実を“なかったこと”にする、ということは“仲間の死”を無駄にするということだ。
許されない。絶対にこれを許すわけにはいかないのだ。

あなた(戦わなきゃいけないんだ)

あなた(人殺しなんてしたくはない。でも……)

ピーター「クサいわね」

あなた「うん?」

あなたの隣にいつの間にか立っていた巨漢否、巨女。名は「万津子 ピーター(まつこ -)」。
あなたの無二の親友、幼馴染。そして番長グループの“番長”でもある。
彼女も“あの日”あなたと行動を共にしていたので、真相を知らない。

ピーター「クサいわね、と言ってるの。アタシ匂いには敏感な方なのよ?」

あなた「拠点は前と違って掃除はしてるはずだけど」

ピーター「バカ。そういう意味じゃないわ」

ピーター「クサいってのは生徒会のことよ、生徒会。奴らアタシ達のやったことを“なかったこと”にしてどうするつもりなのかしら」

ピーター「ってこと」

あなた「どうするって理由なんか幾らでも探せばあるじゃないか」

ピーター「ちょっと考えなさいよ。奴ら最近までハト派気取ってきてたのよ? 番長グループと生徒会の均衡を崩さないように心がけてたはずだわ」

ピーター「今さらケンカ売ってくるなんて……何かあるとしか思えない」

ピーター「ま、奴らとは新生番長グループとしてそろそろ決着を付けときたいとこだったからハルマゲドンも悪かないけど」

あなた「……なら、僕はそれを知りたい。“あの日”一体何があったのか」

ピーター「同感ね。アタシ達はハルマゲドンを平行して……真相を調べるべきだわ」

こうして来るべき決戦に備え、三人の魔人が集められた。

「竜胆 竜也(リンドウ タツヤ)」。
彼はあなたの交渉で新たに番長グループに参加したメンバー。ハルマゲドンのにはとある目的を持って参加した。

「夜裏 沈(やり しずみ)」。
彼女は前ハルマゲドンに参加した番長グループ魔人「夜裏 満(やり みつる)」の妹。
“あの日”の戦いに参加しており、今回の戦いは彼女の存在が大きな鍵になる……かもしれない。

最後に「黒乃(くろの)」。
素性不明の全裸な生徒。
彼女に限っては全てが謎であり、何時番長グループにいたのかも定かではない。
ただ一つだけ分かっていることは、彼女が強力な“時間改変能力”を持っているということだ。

――そして今、戦闘の最終確認が行われていた。

黒乃「なんだかここ寒くないかしら?」

ピーター「でしょうね」

あなた「僕が進行役をやろう。えーっと、今から12時間後、生徒会に攻撃をしかけることにする。各自用意を整えるように」

沈「【あなた】先輩ーっ! バナナはおやつに入りますかー?」

あなた「ああ、いいよ。各自体調に支障を来さない程度の食べ物を携帯するように、とも“しおり”に付け加えておこうかな」

沈「わーい! 先輩大好き! じゃあおちんちんもおやつに――」

ピーター「殺すわよ」

沈「」

ピーター「殺すわよ」

沈「ごめんなさい」

あなた「……他に何か質問は?」

竜也「そうだ、【あなた】。この作戦ではそれぞれが単独で戦うのか? それとも誰かと組まされて……」

あなた「そうだね。うーん……」

↓1~4くらいの間から【誰と誰が行動すれば良いか】

※話し合ってもいい

あなた「昨日考えた結果、二つ案があるんだけど……どうかな?」

1【あなた 万津子 黒乃・夜裏(妹)組 竜胆】

2【あなた 万津子 夜裏(妹) 黒乃 竜胆(全員単独行動)】

↓1~3の中から一番多かったもの

竜也「俺はこれを推す」

沈「じゃあボクも!」

黒乃「反論なし」

ピーター「【あなた】の作戦を立てる力には毎回惚れ惚れするわね。アタシもこれがいいと思う」

あなた「ありがとう。では、最初はこれで行動してもらうよ」

【あなた 万津子 黒乃・夜裏(妹)組 竜胆】

※戦闘開始時の状態です

ピーター「次は……生徒会の奴らについてね。特に気をつけたいのは――」

↓1~5【生徒会:最初に来た安価が生徒会長:コンマ下二桁目体力 下一桁目精神力】

※テンプレは>>5

【名前】希望 君子(まれもち きみこ)
【性別】男
【学年】2
【性格】指導者としての器は大きいが考えが非常に時代遅れのところがあり現代の常識も通用しない
【見た目・所持品(武器含む)】小柄で古代貴族の風貌。古墳の副葬品を媒介にした低級な術で戦う。古代剣で近接戦闘も一応できる
【能力名】縁神砕崩給
【能力説明】先祖である土着神の力を頼って天変地異を起こす。本人は基本的に使いたがらない奥の奥の手。お祈りの内容によって規模も変化する。神の起こす災害による攻撃なので反撃系スキル不可
      なお何度も争いが起きているという土地柄上、土着神も性質が悪く奇跡はまったく起きず災害しか起こせない(範囲を指定して味方に被害が及ばない程度は何とか可能)
【その他】校庭にあった忘れられた古墳から蘇った古代人。このあたりの土地一帯の指導者の跡継ぎだったらしい
     彼なりに深く考えた理由があり、番長グループに対しても良かれと思って転校生討伐を生徒会だけの手柄として発表してしまった
     今は後悔しているが両グループは勢い付きもはや彼にもハルマゲドンは止められない

【名前】針生 隼人(はりゅう はやと)
【性別】男
【学年】2
【性格】明るく好奇心旺盛。最近露出癖になった。
【見た目・所持品(武器含む)】背中が大きく開いた服を着ている。
【能力名】鳥人
【能力説明】鳥のように空を飛びたいと思っていたら翼が生えた。今は時速300kmも出せるらしい。魔人でも空まで追いかけられるものは少ないため、逃げる彼を捕まえるのに苦労するという。
【その他】翼が邪魔で狭い場所は通れない 。


【名前】尾白(オジロ) ショウタ
【性別】男
【学年】1
【性格】人懐っこい
【見た目・所持品(武器含む)】一部のお姉さん受けしそうな小動物タイプ。
【能力名】 貴方のお腹、満たします
【能力説明】相手を満足させる料理を、たとえ戦闘中であろうともその場で瞬時に調理し提供する。相手はいつの間にか料理に手を出してしまい、食べ終わると満ち足りて闘争心が失われてしまう。ロボットならオイル、犬ならドックフードとどんな相手でも確実に満足させる。
 ただし、女性に対して使うと下の口に自前のミルクを大量に注ぎ込む。白濁液で腹をパンパンに膨らまされた相手は闘う意思をへし折られる。
【その他】魔人覚醒のきっかけが姉からの性的イタズラだったため、女性に対しては料理よりも、こっちの方が喜ばれるんだと本気で考えている。
 皆を笑顔に、が夢。料理もその手段の一つ。

【名前】一 二三(にのまえ ふみ)
【性別】女
【学年】2
【性格】真面目で義理堅い
【見た目・持ち物(武器含む)】制服をキッチリと着て黒髪を一本の三つ編みにしている
【能力】エリアキーパー
【能力説明】自身を中心に(半径5メートルほど)浮翌遊する盾を複数生み出す
幼い頃友達とともに魔人におそわれ友達を危機から守ろうとして魔人に目覚めた(二人とも無事に助けられた)
【その他】幼い頃の友達とはいまでも連絡をとりあっていて最近友達に彼氏ができたらしい



実は友達は初恋の相手で今でも好きである


【名前】邪派網 高田(じゃぱあみ たかた)
【性別】♂
【学年】3
【性格】通販番組のようなノリノリの口調で話すが、かなり冷徹な男。
【見た目・所持品(武器含む)】後述の能力で生成する武器
【能力名】衝品販売
【能力説明】二つ能力が派生しており、ひとつは敵対した相手に最も適した武器が生成される。要は相手の魔人の能力の隙が突ける。対戦後はその武器は消滅する。
もう一つは「味方の能力と敵の能力を交換する」。死亡した味方が対象でも交換できる。高田は交換のタイミングを実に嫌らしく見計らって来る為、油断の出来ない能力である。
【その他】能力を発動した時もまるで物を売るかのように武器や味方の能力の説明をしてくる。
実は学園内で死亡した生徒・教師等の遺品(中には交換できる事を利用して能力まで売られていた)を取り扱う「闇オークション」を開いていたらしいが…?

※集計中…

【生徒会 名簿】

【生徒会長】希望 君子(まれもち きみこ) ♂ 二年
【詳細】>>520
【体力】4/4
【精神力】9/9
【能力】縁神砕崩給
【効果】
攻撃判定成功時、この能力を発動させる。
ダメージ判定を行わず、任意の数精神力を消費。
この魔人と同じ場にいる敵全体に消費した精神力分、ダメージを与える。
この能力は回避・無効化・反射できない。

【生徒会副会長】針生 隼人(はりゅう はやと) ♂ 二年
【詳細】>>521
【体力】1/1
【精神力】2/2
【能力】鳥人
【効果】
全てのコンマ判定を1上方修正する。
この魔人は無消費で逃走できる。

【名前】尾白 ショウタ(オジロ -) ♂ 一年
【詳細】>>522
【体力】9/9
【精神力】6/6
【能力】貴方のお腹、満たします
【効果】
攻撃判定成功時、この能力を発動する。
精神力2消費。対象一人を【戦意喪失】にする。

【戦意喪失】戦闘続行不可能な状態。この状態になった者は戦闘から外れる(生存確定)。

【名前】一 二三(にのまえ ふみ) ♀ 二年
【詳細】>>523
【体力】6/6
【精神力】1/1
【能力】エリアキーパー
【効果】
この能力は戦闘開始時に発動する。体力1消費。
戦闘中、この魔人に対する全ての被ダメージ結果を1軽減させる。

【生徒会会計】邪派網 高田(じゃぱあみ たかた) ♂ 三年
【詳細】>>524
【体力】8/8
【精神力】8/8
【能力】衝品販売
【効果】
①この能力は戦闘開始時に発動する。精神力2消費。コンマ判定1上方修正。
②攻撃判定成功時、体力2消費。
死亡した味方または同じ場にいる味方と、同じ場にいる敵の能力を入れ替える。

※今日はここまで

ピーター「――以上が生徒会で注意すべきメンバーね」

ピーター「奴らは単独行動が多いわ。各ブロック毎に分かれてアタシ達を攻撃してくる」

ピーター「油断しないことね。絶対に“組まない”なんて保証は無いんだから……」

ピーター「これでアタシの方からの話は終わりよ。各自自由行動をしていいわ」

ピーター「行動開始時間は17時きっかり。遅れたら承知しないわよ」



あなた「僕は食料調達に行ってくるよ。何か欲しいものがあったら今言ってくれると助かる」

ピーター「アタシ帆立貝柱干し。できるだけおっきいの選んで来て」

竜也「俺はガム。辛いのはやめてくれ」

沈「いやあ~先輩をパシりに使わせるだなんてできないですよぉ~…………ボクは甘いものなら何でもOKです」

黒乃「私は……そうね、パンがいいわ。おかず系のだったら嬉しい」

あなた「分かった。行ってくるよ」

ピーター「いつも悪いわね。助かるわ」



黒乃「あ、ピーターさん。私、忘れ物してきたみたい。校舎に戻ってもいいかしら」

ピーター「んもう、仕方のない子ね。いってらっしゃい、生徒会連中に見つからないようにするのよ?」

黒乃「できるだけ……頑張るわ」

それから数時間後。

行動開始予定時刻を時計の針は指した。

学園敷地内、あなた達は4組に分かれて一斉に走り出す。
あなたが生き残ったその時、“あの日”何があったのか、一体生徒会は何を思い番長グループを蔑ろにしたのか知ることになるだろう。

今回のハルマゲドンは、いつも通りの単純なデスゲームではない。

さぁ急ごう。全てが“なかったこと”になるその前に。
霧深くにある真相を掴もうとするあなたは――

【戦 闘 開 始】

【勝利条件】
・生徒会全滅
・GAME OVER時【番長Gの残り人数>生徒会の残り人数】

【敗北条件】
・番長G全滅
・番長「万津子 ピーター」戦闘不能
・GAME OVER時【生徒会の残り人数>番長Gの残り人数】

【GAME OVER条件】
・あなた死亡or戦闘不能

※再開

※番長G名簿 >>500>>501

※生徒会名簿 >>527

【19:06(1ターン目)】

戦闘開始宣言から数分後。
あなたは一人、番長グループ拠点から離れ、木の上を飛び移りながら移動していた。

あなた(……敵でもいい。“あの日”の話を聞きたい)

あなたにとって戦闘は二の次。
知りたいことは“あの日”のことただ一つだけ。
その為ならば何でもしよう。例え自分が死ぬ瞬間が来たとしても真相を知りたいのだ。
それが彼にとっての仲間の弔い方、無念の晴らし方なのである。

あなた(……さて、これからどうしようかな)

↓1

1、索敵

2、協力提案 ※名指し 詳細は>>519

※番長G名簿 >>500>>501

※生徒会名簿 >>527

【竜胆竜也】

あなた(……一人じゃ危険か。仲間を探そう

作戦を決めた手前、あなたにはまだ不安が残っていた。
生徒会の戦力についてだ。
名前、能力共に把握した今でもまだ何かあるような気がしていた。
気のせいだと笑い飛ばすこともできる。しかし、何かあってからでは遅い。

自分の心配加減に呆れながら、あなたは仲間を探した。

竜也「……それで俺を頼って来たのか」

あなたが選んだのは「竜胆 竜也」。
彼は“あの日”番長グループに所属はおろか戦闘にも参加していない魔人。
だからこそ安心できる相手だった。

あなた「ああ、ごめん。悪いが一緒に来てくれないか?」

竜也「……そうだな」

【直下コンマ下一桁判定】
偶数:承諾
奇数:拒否

【拒否】

竜也「断る」

あなた「……そう」

竜也「諦めてくれ」

竜胆は普段、物静かで優しげな人間に見える。
だが、今のように自分が決めたこととなれば絶対にそれを覆すことはない。
つまり、頑固な奴なのだ。

こうなってしまえばどうしようもない。
あなたはすごすごと竜胆の前から立ち去った。

※あなたターン終了

※次 仲間ターン

↓1【行動する仲間】

※番長G名簿 >>500>>501

※生徒会名簿 >>527

【竜胆竜也】

ある雨の日。
「竜胆 竜也」は気が付くと血の海の上に立っていた。
海の上に横たわるのは彼の家族、だったもの。

朧気な記憶を辿り、思い出した最新の記憶。

自分の記憶が正しいのなら――

竜也「俺の……家族を殺したのは……龍(ドラゴン)……! ドラゴンンンンンンンンンッ!」

その憎しみが竜胆を“魔人”へと変えた。
毒を以て毒を制す。ドラゴンの力を以てドラゴンを殺す。

今日も今日とて家族の敵である“ドラゴン”を探し、竜胆は戦場を渡り歩くのだ。

【直下コンマ下一桁判定(0=10):行動】
3以上:索敵
2以下:協力提案

【直下コンマ下一桁判定:索敵】
09:希望
87:針生
65:尾白
43:一
21:邪派網

【竜胆vs針生】

敵を探す竜胆。
その頭上で彼を狙う“一羽”の生徒。
彼の名前は「針生 隼人」。見ての通りの背中から生えた巨大な翼が能力だ。

隼人「ははは……見つけた。見つけたよ!」

風が吹き、空の声はかき消され竜胆には届かない。

隼人「アイツにちょっかいかけてみようかな! うん!」

隼人「それがいいや!」

【直下コンマ下一桁判定(0=10):攻撃判定】
5以上:竜胆攻撃成功
4以下:針生攻撃成功

【補正】
【針生“鳥人”】-1

【竜胆攻撃成功】

隼人「一気に終わらせてやる!」

針生の“鳥人”。
これは彼がある日「空を自由に飛びたいな」という某アニメ某主題歌のような妄想をした時に覚醒した能力である。

針生は翼を大きく広げ、竜胆目掛け一気に降下!
最高時速300kmは降下の勢いと重力の影響を受け、限界点を突破。
風圧で目は開けられず、鼻も口も塞がり息苦しい。しかも、耳も風を切る音で何も聞こえないときた。

問題はない。
降下前に角度も落下地点も計算済み。高速の体当たりを受ければ敵もただでは済まないだろう。

当たればの話だが。

【直下コンマ下一桁判定:ダメージ判定】
0:5
987:3
654:2
321:1

【針生隼人 体力1/1】

【針生隼人 1ダメージ 0/1】

結論から言えば、針生の計算は間違っていた。
彼の落下地点計算は的が全く動かない場合によるもの。人間は少なからず動くものだ。
竜胆も例外なく、針生の予想落下地点から軽く離れていた。

隼人(こないだ生徒会の奴に「お前の考えは常に甘い」とか言われてた気がする……誰にだったかな?)

隼人(ま、いいや。くらえ番長グループ! 今すぐ俺が最速の体当たりを――)

ならば、彼が地面に激突するのは時間の問題。
この速度で地面に叩きつけられれば必ず死ぬ。

それでも彼は幸せだ。
風を目に当てないように目を瞑っている為、バードストライクのその瞬間まで自分が“しくじった”ことを知ることがないのだから。

竜胆はまだ敵を探し歩き続けている。
自分の背後で鳥男がグチャグチャになり潰れているのは……精神衛生上知らない方が良いのかもしれない。

【針生隼人 死亡】

【生徒会 残り4人】

※仲間ターン終了

※次 敵ターン

【直下コンマ下一桁判定】
09:希望
87:尾白
654:一
321:邪派網

※番長G名簿 >>500>>501

※生徒会名簿 >>527

※再開

【尾白ショウタ】

針生が死亡したほぼ同時刻、「尾白ショウタ(オジロ -)」が行動を開始した。

ショウタ「えと……」

身長は小さく、小動物然とした弱々しげな顔。
一部のお姉様方に大受けしそうな彼も例に漏れず“魔人”である。

ショウタ「こっちに番長グループの人がいるはず何だけど……」

巨大な地図と生徒名簿を照らし合わせ進む。
新年度が始まったばかりで、一年生である尾白にとってこの学園は迷路。方向感覚に自信があった彼でも泣きそうになるほど、広い。

ショウタ「ここどこぉ?」

【直下コンマ下一桁判定:行動】
3以上:索敵
2以下:協力提案

【直下コンマ下一桁判定:索敵】
09:あなた
87:竜胆
654:万津子
321:夜裏・黒乃組

※番長G名簿 >>500>>501

※生徒会名簿 >>527

【尾白vs夜裏・黒乃組】

黒乃「沈、いたわ」

沈「あ、ホントだ!」

ショウタ「ひぃいっ!」

尾白は思わず目を手で覆った。
彼の目に映ったのは全裸の女子……痴女! 男子にとってその光景は余りに刺激的だ!
何だか最近似たような体験をしたような気がするのは気のせいだろうか。

だが、彼もずっとこうしている訳にはいかない。そこにいるのは敵。
命の危険が迫る今、彼女らを無力化する目的を忘れてはいけない。

ショウタ「せ、生徒会執行部の尾白です! 無駄な抵抗は止めてください!」

黒乃「無理ね。やるべきことがあるの、私は」

沈「そうそう! お前らをやっつけてボク達が転校生を撃退したことを認めさせてやるんだから!」

黒乃「……」

ショウタ「じゃ、じゃあそれなりのことは覚悟くださいよ……っ!」

沈「のっぞむところだー!」

【直下コンマ下一桁判定(0=10):攻撃判定】
7以上:夜裏・黒乃組攻撃成功
6以下:尾白攻撃成功

【夜裏・黒乃組攻撃成功】

画して戦闘に入った二組だが……

黒乃「……どうしたの?」

ショウタ「う、うぅ」

沈「ふふ……かーわいいっ」

尾白、全く身体が思うように動かない!

それもそのはず、目の前には全裸の女。
黒乃が動けば動く度、色々なものが見える。見える。見えまくる。
膨らみ、突起、窪み、くびれ、穴、草原、具、その他諸々見えまくっている!

ショウタ「うわ、わわわ……わわ……」

黒乃「見たのね?」

ショウタ「み、見てないです!」

嘘を付いてはいけない。
目を塞ぐ手の隙間からバッチリ見ている!

黒乃「……えっち」

ショウタ「ふわああああああああっ!」

↓1【発動可能能力】
1【夜裏“ルーザードック”】

2【夜裏“ウィナーキャット” 体力1消費 6/6】 ※“ルーザードック”がストックから消滅します

3【能力発動しない】

黒乃「とんだ変態さんね、あなた。やらしい」

ショウタ「ぼ、ぼくは、その」

黒乃「変態さんの言い訳なんか聞きたくないわ」

ショウタ「ふわ、わわ……」

黒乃が尾白を言葉責めするその時間。これは夜裏が能力を発動するまでの時間稼ぎ。
彼はまだそれに気づいてはいない。まあ、気づいた時にはもう遅いのだが。

沈(もうちょっといじめててください黒乃先輩……)

「夜裏 沈」、彼女の能力は“ウィナーキャット”。番長グループが重宝するコピー系能力である。
「一回の性交ごとに相手の能力をコピーして1回だけ無条件で使用できる」。セックスのやり方を問わないこの能力は、淫魔人へのカウンターにも使われる。

現在、彼女がストックしている能力は、兄「夜裏 満」の“ルーザードック”。
これを使って尾白を性奴隷にしてしまおうというのだ。

“ルーザードック”、それを発動するまでには数分の準備が必要となる。
相手の性格、体質、思考、嗜好。それを見極め初めてレイプの境地へと至ることができるのだ。
相手の“認識”を理解しなくてはいけないコピー能力を使いこなすのは容易ではない。
使いづらさから能力を発動したがらない者もいる程だ。

しかし、夜裏は違った。

――「ヤりがいがある」

ヤればヤる程相手の性癖を知ることができる能力を彼女は気に入っていた。

沈「よし、いける!」

そうだ レイプ、しよ。

性交であればこちら分があるとみた夜裏。
素早く尾白の背後へ回り込む。

沈「えへへっ」

ショウタ「えっ、えっ?」

準備時間、彼女が特に目を付けていた尾白の弱点。
それは、今やはちきれんばかりにズボンを膨らましているその巨根。
幼い顔に似合わない育ち育ったイチモツは黒乃の裸に魅せられて決壊寸前。触ればイく。扱けばイく!

体と体をぴったりと密着させ、尾白の柔らかそうな耳元に息を吹き当てた。

ショウタ「ひぁあっ!」

沈「ね、気持ちいい?」

ショウタ「や、やめてください。敵なんかにヤられるなんてぇ……」

抵抗の言葉は浴びせど逃げはしない。
体は正直。性なる悦びに染まりつつある証拠だ。
イチモツは更に大きくなる。

ズボン越しの下半身に指を這わせる。
触る場所には気を付けねば。太もも周りを重点的に、撫でるように。
本体に触ればイってしまう。それでは“レイプ”にはならない。
性行為の範囲は様々な説があるが、“ルーザードック”の場合は互いの性器を結合させ合うまでを性行為と呼ぶことにしている。
挿れるまで果てるまたは萎えるは許されない。

ショウタ「やぁ……」

顔を赤らめ、息を荒げる尾白。下唇を噛み、必死に快感を否定した。
頑ななその姿勢、嫌いではない。
ここまで嫌がられなければ“レイプ”ではないのだから。

尾白は童貞ではない。
能力の一部でもあるその巨根で何人もの女子の膣を貫いてきた。

な ん だ こ の 感 覚 は。

初めての感覚。抗えない。逃れられない。
触れられれば触れられる程、込み上げてくる衝動。敵に“されている”が故に、その衝動を放出できない辛さ。
“する”側だった尾白に新たな世界の扉が拓かれようとしていた。

これが俗に言う“逆レイプ”である。

太ももを回すように撫でられ、彼の興奮は最高潮に達していた。
へその辺りまで伸びた陰茎は反り返り苦しげに唸る。

ショウタ「ん、あぁ、ん」

沈「気持ちいいでしょ?」

頷いてしまえば楽だ。全ては終わる。
意地でもそうしないのは尾白が頑固だから、ということではない。
“そう”することで新たな快感が与えられることを期待しているのだ。

イくまで時間がない。
夜裏は、尾白のズボンのファスナーを皮を挟まないようゆっくりと下げ……獣を解き放った。
ぶるりと首を振り門より出し馬並は、重力に逆らい天を指す。
怯えたように震える子供の顔、その股間には凶器。なんとも言えないアンバランスさを感じさせた。

沈「うわあ、こりゃあすごいね」

ショウタ「見ないで……」

剥き出しの亀頭は苦しげに皮を突っ張らせ夜裏を睨む。
これ程立派なチンポとなれば、腕が鳴る。虎退治だ。

沈(ホントはもっと遊びたいんだけど……時間がない。早くシなきゃ)

彼女は名残惜しげに亀頭を撫で軽くキスをすると、密着していた尾白の身体を反転させ、向き合うような姿勢になった。
顔と顔との距離は近い。

最後の時が来る。目が合った数秒後――

沈「じゃ犯すね」

ショウタ「あ――」

乱暴に掴んだ陰茎をこれまた乱暴に自らの膣へと挿し込んだ。
申し訳程度の前戯、それに嫌がる相手。性器の結合。
ここまで来てやっと“レイプ”は完成する。

※中断

性器と性器がぶつかり合い、激しい水音を立てた。

ショウタ「あっ、あっや、やだ、そんな」

沈「あ……うっ……」

十分に濡れていない膣への挿入は夜裏にとってダメージに他ならない。が、不思議と辛くはなかった。
理由は説明するまでもなく、彼女がそう“認識”したからである。

セックスは気持ちいい。

そう思い続ける限り、コピーした能力は消耗無く発動可能になるのだ。

――

襞を通る馬並は、中でまた膨れ上がり萎むことを知らない。
常時子宮を突かれた状態。夜裏はたまらず大きな声を出してしまう。

沈「ああ゛っくっ、気持っちいっ、気持ちいい゛っ、よおっ、あんっ」

腰を振り、振られ。いつの間にか夜裏は生まれたままの姿になり身体を動かした。

沈「ん゛んっあぁっ!! ボクっ、何回もぉ゛イっちゃったよォ゛!」

ショウタ「や、やめ……あっ、うっ」

悦びに満ちた目。だらしなく開かれた口からは涎が垂れている。
夜裏の“喘ぎ”は“叫び”に近い。ハスキー気味な声は達する度上擦り、子供が泣いた時のように何度もしゃくりあげながら自分の状況を伝えた。
少年のような顔立ちの彼女に現れるメスの表情。

ショウタ「や、やだ。やだ。やだよぉ……」

“犯される”初めての快感に恐怖を感じ始めた尾白。射精を我慢するのは最早不可能。

ショウタ(早く抜かないと……)

このままだとダメになってしまうと思ったのか、身体を捻らせ逃げようとする。
無駄だ。セックスの力関係は夜裏の方が上!

夜裏(……もうすぐ、クる!)

相手の焦りを悟った彼女は、最後の攻撃に出る。

ショウタ「ん……?」

身体が動かない。
腰に感じる重み、二の腕の締め付け。何かの能力か。
否! これは“だいしゅきホールド”!

抱き付くような姿勢になり、相手の動きを封じる。
特に腰に回された足。
これにより夜裏の身体は尾白の腰回りに固定。
チンポを強制的に膣から引き抜くことはできなくなる。

沈「なかにっ、膣内に出してっ!」

ショウタ「いやですっ! は、放してください! あ、あ゛あ゛あ゛あ゛ッ!」

締め付けるのは身体だけではない。夜裏の膣内にある尾白のペニスもだ!
狭くなる膣口、強張る膣筋。
女性特有の淫靡な香りが接近することで正常な判断力を奪う。
汗と唾液と涙と愛液。精液に部屋とワイシャツと私も混ざり合い最後の時が訪れる。

中 出 し 不 可 避

ショウタ「あ、ああ。あ、イ、イき――」

沈「イって! ボクもぉッイ――」

「「あ゛、あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛~~ッッ――!」」

【夜裏“ルーザードック”発動】 “ルーザードック”ストックより消滅します

黒乃「もう終わったの?」

沈「はい! おかげさまで!」

黒乃「……そう」

沈「これであの人もボクらの仲間になりますよ」

黒乃「仲間増えるのは厄介だわ」

沈「大丈夫です! “ルーザードック”を使えば抵抗しなくなりますから!」

黒乃「……」

※敵ターン終了

【19:40(2ターン目)】

※あなたのターンです

協力提案を竜胆にしたものの断られてしまったあなた。
敵を見つけることもできず、一人歩いていた。

あなた(困ったな……。情報を集めたいし、皆と合流もしたい)

あなた(会長の能力を知らない内は迂闊な行動を避けるべきだったんだ)

あなた(どうすれば……)

↓1

1、索敵

2、協力提案(竜胆以外から)

※番長G名簿 >>500>>501

※生徒会名簿 >>527

【直下コンマ下一桁判定】
098:希望
765:一
4321:邪派網

【あなたvs希望】

生徒会長「希望 君子」の苦悩は消えない。
彼は現代に蘇りし古代の魔人。本来の目的はあれど郷に入れば郷に従え、一生徒として生徒会長になってからは学園の為、務めてきた。
不具合が生じ始めたのは遂先々週辺りのこと。生徒会界隈では“あの日”とも呼ぶ。

少し振り返ってみよう。

学園に突如現れた“転校生”。目的は行動内容から見て「学園にいる魔人全員の抹殺」。
恐怖する生徒らを落ち着かせ、安全な場所へ避難させた。

転校生は3人。
複数の人間が融合したような姿を持つ化け物、巨大な天球、少女。
奇妙な顔ぶれだが、強い。先見隊が帰還することはなかった。

君子「戦力が足りない……生徒会だけで倒しきれるか。どうすればいい!?」

「――提案が」

君子「何だ!」

「番長グループがいます」

君子「……なるほど」

ある生徒会役員から出た一つの提案。
今は学園の有事。相反する二つのグループが立ち上がる時。

――この作戦が成功したなら、互いの関係も良くなるかもしれない

希望はこれは好機と見てその案を推した。
藁にも縋る思い。これに反対する者はいなかった。

総勢二十名。

十名の生徒の尊い命は失われたが、結果“転校生”は全滅。戦いは学園の勝利に終わった。

本当にここで終わってくれれば良かったのだが――

※中断

※キャラ能力の訂正

【生徒会長】希望 君子(まれもち きみこ) ♂ 二年
【詳細】>>520
【体力】4/4
【精神力】9/9
【能力】縁神砕崩給
【効果】
攻撃判定成功時、この能力を発動させる。
ダメージ判定を行わず、任意の数精神力を消費。
この魔人と同じ場にいる敵全体に消費した精神力分、ダメージを与える。
この能力に対して反撃系能力は発動できない。

※“緑神砕崩給”によって発動不可とする能力(反撃系能力と見なすもの)

“悪因悪果”

“竜殺龍”②  ※通常攻撃によって死亡した場合は発動可能

※場合により追加

君子「な、なぜだ校長!」

「目上の者への口の効き方が分からないようだね、希望君。君が幾ら1800年前の豪族とは言え、今は“教師”と“生徒”の関係だ。言いたいことは……分かるね?」

君子「ぐ……校長……殿。何故……このような無体を……」

「これはただの“提案”だよ。嫌なら従わなくても良い。ただ……いや、これも分かっているだろうから言わないがね」

ぎり、と歯を食いしばる希望の目の前で偉そうに座っている男。
「偏堂 見一(へんどう けんいち)」。現在の希望崎学園の校長だ。

たった今、希望にある“提案”をした所だった。

――番長グループ殲滅計画

何を隠そう偏堂校長は大の魔人嫌い。
転校生を殺す程の力を持つ彼らに恐れをなしたのだろう。適当な理由を付け、番長グループを殺せというのだ。
この計画が成功すれば次は我が身。

この“提案”は“命令”だ。
断ることもできる。しかし、断れば生徒会にいや学園に、魔人に、どんな制裁が加えられるか想像したくもない。
校長は学園経費の大元。彼の意に沿わなかった為に潰されたいくつかの魔人部活を知っている。

殺すこともできた。
だが忘れてはならない。偏堂校長は政府高官の子息。
過去、学園に魔人小隊が突入し生徒会含む魔人数十名が殺害された事件を考えると……仲間を思えばやはりできない。

君子「今は保留……保留ということにしてはくれぬ……いただけませんか?」

見一「……ま、いいだろう。但し、待つのは今日だけだよ。明日、答えを聞かせて」

君子「わ、分かりました。明日……!」

見一「良い結論が出るといいね。ははは……」

何とか考える時間をもらった希望は、校長室を後にした。

よもや自分の判断が学園の生徒の命を危険に晒してしまうとは。
希望は一人、夕暮れ差し込む生徒会室で頭を抱えた。

君子(……番長グループとの全面戦争を回避する手立てを考えねば)

君子(俺の能力では誰も助けられん。どうにかしたくてもできない)

君子(何も思い付かん!! あんなことが無ければこんなことには……ん?)

君子(そうか。“あれ”を使えば!)

君子(「転校生討伐をしたのが生徒会だけだった」ということにすれば……)

君子(校長が番長グループに目を付けることもなくなる。無駄な争いも……!)

希望は生徒会に所属する一人の魔人生徒を思い出した。
「■■■■」。転校生出現時、番長グループとの共闘提案をしたのもこの生徒である。
彼(または彼女)が持つ能力は、番長グループの命を守るのに相応しい。

すぐさま会議が開かれた。無論、教師陣には秘密で。

君子「戦いは避けたい。皆には“彼ら”を守る為に働いてもらいたい」

隼人「了解です会長ォ! 学園の平和は二つのグループの平穏があってこそ、ですもんね!」

ショウタ「僕もできる限り頑張りますっ」

二三「私たち、会長のことを信じてますから!」

隼人「そっすよ! マジ信じてます!」

君子「ありがとう。この計画を実行するのに必要な能力を持つ■■■にも頑張ってもらいたい」

「はい」

君子「よし。それと……邪派網、先輩。番長グループへの連絡は出来ているか?」

高田「はいッ! ンもちろんッ! 準備はぜんぶまとめて! 滞りなく行われてェおりますっ!」

君子「……分かった、ありがとう」

高田「……えぇ」

時間は現在へと戻る。

■■■■の能力の影響か、希望の記憶はそこからはっきりとしない。
戦いの運命からは逃げられないということか。
番長グループに事前に伝えさせたはずの話はどうやら上手く万津子の耳には届かなかったようだ。

あなた「何か言うことは?」

君子「……この戦いを引き起こしたのは俺だ。謝ろう」

あなた「謝るなら死んでいった仲間達に言ってくれないかな。それに謝る気があるならこんな戦いさっさと止めて発言の撤回を……」

君子「できんな」

あなた「!?」

君子「後悔はしている。だが、両陣営が勢い付く今、この戦いを今更止めることはできない」

君子「悲しいが俺も……武人だ。やることはやった、その結果がこうだ」

あなた「後は殺し合うしかない、って言いたいのか」

君子「魔人らしいだろう?」

【直下コンマ下一桁判定(0=10):攻撃判定】
6以上:あなた攻撃成功
5以下:希望攻撃成功

【あなた攻撃成功】

君子「来い! 勾玉!」

希望の声に呼応し、勾玉が何処から飛んできた。
彼は戦闘時、自らの副葬品を媒介に“術”を発動できる。これは自信の能力、“緑神砕崩給”とはまた違う魔人になる以前から備わっていた力である。
“術”単体の力は弱く、殺傷力も低い。しかし、希望の援護専用の技と考えれば話は別。

あなた「……やめろっ!」

呼び出された勾玉は彼の指示に従い、あなたの集中を欠く為、周りを縦横飛び回った。

あなた(このままじゃ希望会長の接近を許してしまう。それなら……)

そこで諦めるあなたではない。
蠅のように飛び回る勾玉を払うのを一度止め、目を閉じた。

あなた「……」

君子「万策尽き果てたか?」

あなた(色即是空空即是色)

次の瞬間――

君子「なにィッ!?」

あなたは勾玉をがしりと掴んでいた。
驚くべきはその集中力。伊達に番長グループの副番として戦ってきた男ではない。
そして、勾玉を掴んでいる手を振り上げて……第一球、投げ返した。

あなた「だァ……ッ!」

【直下コンマ下一桁判定:ダメージ判定】
0:5
987:3
654:2
321:1

【希望君子 体力4/4】

【希望君子 3ダメージ 1/4】

君子「止まれ勾玉! 止まれと言うに!」

あなたに握り壊された勾玉に声は届かない。
加速したそれはそのまま希望の胸を貫いた。

君子「が……ァ」

あなた「もう終わりかい? 生徒会長も呆気ないものだね」

君子「……」

【直下コンマ下一桁判定(0=10):攻撃判定】
6以上:あなた攻撃成功
5以下:希望攻撃成功

【希望攻撃成功】

あなたは苦しむ希望の頭を踏みつけた。
ここに倒れているのは協力要請をしておきながら、番長グループ構成員もといあなたの仲間の死を“なかったこと”にした悪。
この戦いの原因。

あなた「……っ、何とか言ったらどうだ?」

君子「殺せ」

その頭蓋を踏み抜き、脳漿を辺りにブチ撒けたことで何かが変わるという訳ではない。
そして、希望の余りの潔さがあなたを更に苛立たせた。

君子「俺に戦う力は残っていない。逃げるつもりもな。だから殺せ、と言っている」

あなた「……ああ、殺すさ。だけど、その前に聞いておきたいことがある」

君子「何もお前に答えるつもりはない。仲間を売るようなことはしない」

あなた「……希望会長。アンタは何故僕達番長グループが転校生討伐に協力したことを“なかったこと”にしたんだ?」

君子「……」

あなた「……何のつもりだ! 答えろ!」

君子「……」

未だ沈黙を続ける希望。
普段冷静なあなたも堪えられず声を荒げて詰問した。

あなた「答えるまで僕はお前を殺さない! 死ぬことも許さない! それでもまだお前は黙るのか!?」

希望「……」

あなた「手柄を独り占めしたかったのか!? それとも教師共の点数稼ぎか!? 答えろ!」

希望「……」

あなた「“あの日”何があった! 教えろ!」

希望「僕は……いや、僕もピーターも!」





希望「お前ら生徒会から“何も聞かされていない”んだぞ!!」

君子「……!」

>>649訂正




















希望「お前ら生徒会から“何も聞かされていない”んだぞ!!」



あなた「お前ら生徒会から“何も聞かされていない”んだぞ!!」

君子「……何を言っている?」

あなた「“何も聞かされていない”と言っているんだ」

君子「な」

“計画”実行前に行われていなければならないはずの工程。「番長グループへの連絡・説明」。それが何故為されていないのか。
希望は会議中の会話を思い返す。

君子『よし。それと……邪派網先輩。番長グループへの連絡は出来ているか?』

高田『はいッ! ンもちろんッ! 準備はぜんぶまとめて! 滞りなく行われてェおりますっ!』

君子『……分かった、ありがとう』

高田『……えぇ』

――『邪派網 高田』。
生徒会会計の彼は、三年生ながら新生徒会長選挙戦を「私なんかは会長を務める器ではありませんので」と早々辞退。
現在は希望の秘書のような存在として、執行委員の一歩後ろに立ち学園を支えている。
……そんな彼が忘れることがあるのだろうか。

君子「ま、まさか――」

【直下コンマ下一桁判定】
偶数:君子「待て! 俺を殺すな!」(戦闘中断。引き分けでハルマゲドン終了)
奇数:君子「は、はは、ははは……そうか……はは、あはははははは!!」(希望発狂)

君子「ま、待て! 俺を殺すな!」

あなた「……今さら何を言っている?」

何かに気づいたかのように、態度を一変した希望にあなたは面食らう。
だからといって、無視して殺害するのも気持ちが悪い。

君子「状況が変わった。俺の話を聞け。全て、話す。……信じて欲しい」

あなたは黙って希望の話を聞いてやることにした。

――



あなた「……」

君子「信じてくれるか?」

あなた「一応は……ね。そうとなればもうこんな馬鹿げた戦う必要はないね、皆に連絡しよう。ハルマゲドンは終わりだ」



あなた「しかし会長、アンタが話したことが正しいとなると……一つ、疑問が出るね」

君子「ああ……『邪派網 高田』。彼は“何故、番長グループに連絡を取らなかったのか”。それが分からない」

あなた「裏切られた可能性はないのか?」

君子「ない、とは言い切れない。……本人に聞けば分かるだろう。後で連絡する」

あなた「それともう一つ」

君子「なんだ?」

あなた「その“計画”とやらを実行する為に必要だった魔人の名前、それが知りたいんだ」

君子「彼の名前は……」

君子「いや、彼女だったか?」

君子「名前は……」

あなた「……」

希望は何も別にとぼけている訳ではない。増してやこの事態にふざけてなどいない。
ただ、思い出せないのだ。“彼女”のことを何一つ。

君子「もうここまで出ているのだが……」

――あの日あの時

君子『戦力が足りない……生徒会だけで倒しきれるか。どうすればいい!?』

『――提案が』

君子『何だ!』

『番長グループがいます』

君子『……なるほど』

転校生出現から二時間。作戦会議続きで生徒の出入りが多い生徒会室。
希望は一人一人の顔を見ることに、少し疲労を感じ始めていた頃だった。
先見隊全滅の知らせを受けて、苛立ちがピークに達していたその時――

“あの”提案をした生徒――

君子『針生、至急番長の万津子に連絡を!』

隼人『アイアイキャプテン、ひとっ飛び行ってきますァ! “鳥人”!』

君子『頼んだぞ……』

『……』

名前はもちろん、顔は忘れた。性別も。目の色もだ。声も……
学年も覚えていない。

君子『君には助けられたよ。……ええと、名前……すまないね、忙しくてド忘れしたようだ』

『教える程の名前でもないですけど』

君子『そう言わずに教えてくれ。君の名前は……あ、あれ?』

一つだけ覚えていること?

そうだ、“彼女”は――

君子『き、君』

『はい?』

君子『な、なな何で君は……』





全裸だった!





君子『全裸なのかな?』

黒乃『ファッションですので。あ、私の名前は“黒乃”。生徒会の黒乃です。どうせ忘れられてしまうでしょうけど、一応名乗っておきます』

君子「そうだ! 彼女の名前は『黒乃』」

君子「彼女は自分の能力を『ちょっとした改変能力』と言っていた。だから俺は……」

あなた「それはおかしい。黒乃は番長グループの魔人のはずだ」

あなた(いや……そうじゃない気もしてきた。あれ? 記憶が……)

君子「ん? そうなのか? や、やっぱり『黒乃』という名前じゃない気も……」

二人は決してふざけているではない。思い出せないだけだ。
その「思い出せない」というのも単なるド忘れではない。
考えれば考える程、記憶は迷走し、混乱が始まる。

あなた(“認識”がねじ曲げられる感覚……っ!? あ、あれ? 僕は今、何を考えていたんだっけ?)

それが「黒乃」の能力の一片なのだ。彼らがそれに気づくのには、まだ時間がかかるだろう。

【エピローグ】

あなたと希望は各陣営の構成員に連絡を取り、戦闘中断を伝えた。
しかし、電話が繋がらず行方が分からなくなった者が二人。番長グループ「黒乃」、生徒会「邪派網 高田」。

忽然と消えた二人を探す為、両陣営は番長グループへ集まることとなる。

通称番長小屋。
ここで希望ら生徒会は“あの日”あったことを伝え、番長グループに謝罪。和解の道が開かれたのであった。

――だが、まだだ。まだ終わらない。
“あの日”の出来事は、番長グループ生徒会の意識の外でも動いていた。

魔人を忌み嫌う希望崎学園現校長「偏堂 見一」は、二つのグループが和解することを認める訳がない。

番長小屋付近を囲む影。

校長室から次のプロローグは始まる。

【引き分け】

※10vs10 します

【プロローグ】

希望崎学園現校長「偏堂 見一」(34)は典型的な魔人差別主義者であった。

「魔人滅ぶべし慈悲はない」。
そんな攻撃的な思想を持つ彼だったが、普通の人間故に魔人に勝ちうる力は持ち合わせていない。
なので、うっかり殺されてしまわぬよう普段は魔人教師達にヘーコラする腰の低い校長先生を演じていた。それも全て“この日”の為――

彼は一つ、他の者より強力な力を持っていた。「親の七光り」である。

偏堂校長の父は政府高官。
息子にはかなり甘く、何でも言うことを聞いてくれる存在だ。彼曰わく「一生のお願いに弱い最高のカモ」。
今はその「一生のお願い」を使う頃合と見た。

ここは校長室。
“密偵”らの報告によって発覚した「番長グループと生徒会の結託」。許すわけにはいかぬ。
偏堂は室にある黒電話に手をかけると、ダイヤルを回した。

見一「あ、もしもしー? パパァ? 僕だよ、ぼ・くぅ」

見一「あー、もしもしパパ? 僕」

見一「あのさぁパパァ、一生のお願いなんだけど……」

見一「パパの所の“魔人小隊”、学園に派遣してくれない?」

見一「そうなんだよぉ、厄介な連中がいてさぁ。消したいんだよねー」

見一「本当に一生のお願いだよ。お願い?」

見一「……」

見一「やったぁ。ありがとう、パパ。大好きだよ」

学園は嘗てない程の静寂が訪れていた。これを嵐の前の静けさ、と言うのだろう。
偏堂校長の一言を受け、既に番長小屋は“魔人小隊”が包囲態勢を敷き始めた。

これは“あの日”から繋がる、最後の一ページ。
手を組んだ二つのグループが勝つか、それとも“魔人小隊”が勝つか――

↓1~10【魔人小隊魔人:最初に来た安価が小隊長:コンマ下二桁目体力 一桁目精神力】

※テンプレは>>5

※テンプレの変更点はこちら
【学年】→【年齢】

※連投はご遠慮ください


【名前】カルダモン
【性別】?
【年齢】?
【性格】人類を見下した上から目線、カタカナだらけの尊大口調。だけどどこか憎めない。
【見た目・所持品(武器含む)】古代の鎧とゴーレムと歯車を組み合わせて創られたような外見の、単眼の機械兵。
【能力名】 愚かなる人類よ、私の前に平れ伏すがいい
【能力説明】生物の持つ生命の時間を一時的に停止させる領域を展開する。この領域に踏み込んだ生物は問答無用で行動停止させられる。が、ロボやサイボーグにはいまいち効き目が悪い。
 装甲をキャストオフ、あるいは外部から破壊された際、能力の効果範囲、出力が拡大されるが装甲がなくなった分、防御はダウンする。
【その他】魔人錬金術師と魔人マッドサイエンティストと魔人フィギュア職人によって、悪ノリと深夜テンションで創られた人工魔人。
 装甲が外れると秘匿されていた核が姿をあらわす。三人の製作者の夢と希望と嫁への愛を込めて創られた絶世の美少女型の本体である。ちなみに、アーマーパージすると言葉づかいが流暢になる。発声機関に何か不具合があったのかもしれない。

※age

名前】 横寺 エイジス よこでら エイジス
【性別】 男
【年齢】 24
【性格】 派手好きなエンターテイナー ロックだねぇ… が口ぐせ
【見た目・所持品(武器含む)】 真っ赤なエレキベースを所持。電力は能力で賄えるため、どこでも演奏可能である。
【能力名】エレキ・ロッカー
【能力説明】体内で発電されている高圧電力を相手に向け放出する。またこの技が命中した相手の身体は強い磁力を帯び、周りの金属が相手に引き寄せられる。鉄製の壁などが近くにあった場合張り付けになることもある。
【その他】野外ライブ中に落雷に打たれ魔人に覚醒した世界的なベーシスト。絶えず体内で強力な電気を発電されるように。魔人だけのバンドを結成予定。メンバーとバンド名を募集中。ベーシストになるかドーナツ屋になるか迷ったことがあるほどドーナツが好き。


【名前】九藤(クトウ)流布子(ルフコ)
【性別】女
【年齢】 25
【性格】優しく、面倒見がいいお姉さん。が、何考えてんだかわからない。
【見た目・所持品(武器含む)】顔は整っているが、常に浮かべる例えようのない不思議な薄ら笑いが台無しにしている。
【能力名】 後ろから這い寄る名状しがたい冒涜的なナニカ
【能力説明】この世の裏側から邪神を呼び出す能力。召喚された邪神は狂気を振り撒き、発する音や匂いを感じただけでSAN値がガリガリ削られていく。その姿を直視しようものなら一瞬で発狂、永続的狂気に陥り再起不能に。
 ちなみに、彼女はすでにクレイジーといっていいレベルの狂信者なので平気。むしろ涙を流して喜ぶ。
【その他】霊夢学園卒業生。

※age

【名前】音尾 賛(おとお さん)
【性別】男
【年齢】21
【性格】温厚だが怒ると恐い
【見た目・持ち物(武器含む)】白髪混じりで40代くらいに見える
【能力】カミナリオヤジ
【能力説明】髪が逆立ち自身に雷を落とし帯電したまま相手の頭を拳骨で殴る
ただ殴ることだけを突き詰めた一撃必中の打撃攻撃
雷を使い遠距離攻撃もできるが本人はやろうとしない
【その他】やることなすこと中年臭いまわりからはオッサンなどと呼ばれることが多いのを気にしている

【名前】電戯 翔(でんぎ しょう)
【性別】男
【年齢】?
【性格】紳士的な言動ではあるものの、本人の性格は残虐そのもの。よく高笑いをする。
魔人のデータをコレクションするのが趣味。
【見た目・所持品(武器含む)】全身が黒いマントと包帯に包まれているが、正体は悪魔のよう姿をした電子の集合体。懐中電灯のように丸く光った単眼が特徴。包帯をコードのように伸ばして攻撃に使う事も可能。
【能力名】電子化
【能力説明】常時発動してると言ってもいい能力であるが、本人自体「存在だけしている」データの塊である為、物理攻撃はすり抜けてしまう状態にある。電戯が攻撃する時のみ実体を持たなければならないので、彼に攻撃が当たるのは彼が攻撃する一瞬の隙のみ。また、電戯に触れると触れた部分からその人物の『データ化』が始まる。 (これの発動には精神力が必要)データ化した人物はその部位から体が消滅していき、完全にデータ化しきると電戯のデータの一部となり、電戯はその人物の能力と精神力を得る事が出来る。また、電戯は事前に死の瞬間にデータ化する因子を今回のダンゲロスに参加する全ての生徒(とある人物)に埋め込んでいる。つまり、死者が出れば出るほど電戯の能力は増えていく。
【その他】過去に学園で処刑された人物が事前に人格をデータ化し保存しておいたものに手を加えられ、生み出された人工魔人。
卒業生と言ってもいい為、学園の事を小隊の中でもかなり熟知している。実は過去にダンゲロスの発端となった単位情報の書き換えを秘密裏に補助していた人物でもある。野心家らしく、今回の討伐に潜む思惑を確信しているようだが…?

【名前】刺殺
【性別】男
【年齢】17
【性格】無口で順従な人形を装っているものの、内心では反骨精神を燃やし続けている
【見た目・所持品(武器含む)】緑色の軍服に全身余すところなく包んだ少年。武装はナイフ一本。
【能力名】刺殺
【能力説明】相手を刺す。ただそれのみに特化した能力。避けられようと攻撃されようと逃げられようと殺されようと何だろうと刺す。
【その他】赤ん坊の頃、親の不始末により売却される。以降兵隊として洗脳じみた教育や訓練を受け続けてきたが、幼少の記憶を拠り所として歪まずに過ごしてきた。
現在の名前は能力から付けられたコードネームの様なものであり、何時か本当の名前を知るのが望み。
魔人小隊自体への忠誠心は非常に薄いため、勝算が薄かったり説得されたりなどすれば裏切る可能性がある。

※募集枠8体までに変更 残り二人age(黒乃邪派網を忘れていた)

【名前】誘受 戯(いざない あそび)
【性別】女
【年齢】17
【性格】ドMで露出狂。
【見た目・所持品(武器含む)】髪は黒の姫カット。巨乳で超ミニスカ。下着をつけてない。(どこがとは言わないが)つるつる。
【能力名】頭柱花挿(とうちゅうかそう)
【能力説明】性的魅力が著しく増す。健全な男性なら、とても短いスカートから伸びた肢体を見ただけでムラムラしてしまう。
もし男性が戯の性器を見てしまったら即座に勃起し、レイプするのを我慢できない。
挿入した場合、背中にナイフを刺されようとも腰を降り続けるだろう。
【その他】レイプしている男性の腰使いがすごい場合、たまに快感に夢中で攻撃のチャンスを逃す事がある。
過去に似たタイプの能力を持った魔人がいたらしい。


【名前】時緒 翔子(ときおしょうこ)
【性別】女
【年齢】 21
【性格】頼まれると断れないお人好し。
【見た目・所持品(武器含む)】時計の短針・長針をデザインしたシルバーアクセをジャラジャラぶら下げている。
【能力名】 星黒鉄世界
【能力説明】時間を停止させ、止まった時間を自由に動ける。能力を解除したとき、反動で止めた時間分だけ身体が硬直する。
【その他】電車、信号、エレベーター、ドラマの開始時間、始業のチャイム、門限とあらゆるものに間に合わず、あと数分あればという思いから魔人に目覚めた。その為か、一度につき最長で5分までしか時間を止めていられない。


>>689追記

【性格】ドMで露出狂。
人に性器を見られると興奮する。
男性に軽く攻撃されると気持ちよくなって「もっと♥」と悦ぶ。(ただし命に関わるようなのは流石に嫌がるし怖がる。)
レイプされると興奮と気持ち良さのあまりイきまくる。

※集計中…

※番長生徒会連合軍の新枠は3人を予定

【魔人小隊名簿①】

【名前】カルダモン 性別不明 年齢不明
【詳細】>>677
【体力】9/9
【精神力】3/3
【能力】愚かなる人類よ、私の前に平れ伏すがいい
【効果】
①攻撃判定時、精神力1消費。無条件でこの魔人の攻撃判定を成功とする。
②この魔人の体力が4以下の時、全てのコンマ判定を1上方修正。

【名前】横寺エイジス(よこでら-) ♂ 24
【詳細】>>679
【体力】3/3
【精神力】10/10
【能力】エレキ・ロッカー
【効果】自攻撃判定成功時、精神力2消費。ダメージ判定に固定ダメージ1追加。
この能力によってダメージを受けた者は、この魔人との戦闘終了までの間、ダメージ判定処理後毎に体力を1減らす。

【名前】九頭流布子(クトウ ルフコ) ♀ 25
【詳細】>>680
【体力】1/1
【精神力】8/8
【能力】後ろから這い寄る名状しがたい冒涜的なナニカ
【効果】(戦闘中の場合、自攻撃判定成功時発動)精神力3消費。「邪神」を一体召喚する。

※「邪神」の詳細

【名前】邪神
【体力】3/3
【精神力】3/3
【能力】後ろから這い寄る名状しがたい冒涜的なナニカ
【効果】この能力は、戦闘中この者が存在している限り発動する。
攻撃判定処理後、同じ場にいる者全員の精神力を1減らす。(対象外「邪神」「九頭流布子」)

【名前】音尾 賛(おとお さん) ♂ 21
【詳細】>>682
【体力】7/7
【精神力】6/6
【能力】カミナリオヤジ
【効果】体力2消費。この魔人の攻撃判定を無条件成功。固定ダメージ1追加でダメージ判定を行う。

【名前】電戯 翔(でんぎ しょう) ♂ 年齢不明
【詳細】>>683
【体力】2/2
【精神力】3/3
【能力】電子化
【効果】
①物理的攻撃行う魔人または物理的能力を持つ魔人は、この魔人を能力対象にすること、または攻撃・能力によるダメージを与えることができない。
②この魔人にとっての敵魔人が死亡した時、この能力を発動する。精神力1消費。
死亡した魔人の体力・精神力の最大値(上限含め)をこの魔人に加算。また、死亡した魔人の能力を得る。

【名前】刺殺 ♂ 17
【詳細】>>685
【体力】1/1
【精神力】4/4
【能力】刺殺
【効果】この能力は戦闘中全ての判定処理後(攻撃判定、ダメージ判定、能力発動選択、逃走)に発動する。精神力1消費。対象一人に対してダメージ判定を行う。

【魔人小隊名簿②】

【生徒会会計→魔人小隊密偵】邪派網 高田(じゃぱあみ たかた) ♂ 三年
【詳細】>>524
【体力】8/8
【精神力】8/8
【能力】衝品販売
【効果】
①この能力は戦闘開始時に発動する。精神力2消費。コンマ判定1上方修正。
②攻撃判定成功時、体力2消費。
死亡した味方または同じ場にいる味方と、同じ場にいる敵の能力を入れ替える。

【番長グループ構成員→魔人小隊特殊工作員】黒乃(くろの) ♀ 二年
【詳細】>>437
【体力】1/1
【精神力】9/9
【能力】草臥れ儲け
【効果】
精神力3消費。以下のコンマ判定表に従って、この魔人を介入(移動)させる。

※“草臥れ儲け”判定表

0:最初から(【戦 闘 開 始】時まで戻る)
987:かなり戻る(【戦 闘 開 始】時から“草臥れ儲け”発動までのレスから数えて1/3進行した辺りのレスに介入する)
654:まぁまぁ戻る(【戦 闘 開 始】から“草臥れ儲け”発動までのレスから数えて1/2した辺りに介入する)
321:ちょっと戻る(“草臥れ儲け”を発動したレスより後ろから数えて、最も近い判定があるレスに介入する)

【魔人小隊名簿②】

【名前】誘受 戯(いざない あそび) ♀ 17
【詳細】>>689
【体力】5/5
【精神力】5/5
【能力】頭柱花挿(とうちゅうかそう)
【効果】
この能力は男性且つ異性を性的対象と見ている者にのみ発動できる。
自攻撃判定成功時発動。精神力2消費。戦闘中、対象一人の全てのコンマ判定2下降修正。

【名前】時緒 翔子(ときおしょうこ) ♀ 21
【詳細】>>690
【体力】9/9
【精神力】10/10
【能力】星黒鉄世界
【効果】
①攻撃判定処理前にこの能力を発動する。精神力2消費。自攻撃判定を無条件で成功とする。
次回のこの魔人の攻撃判定を無条件で失敗とする。
②被ダメージ判定時、または相手の能力発動時この能力を発動する。精神力2消費。無効化する。
次回のこの魔人の攻撃判定を無条件で失敗とする。

この能力を無効化することはできない。

番長小屋を取り囲む集団の足音。
いち早くそれに気づいた7人は息を潜め外の様子を伺っていた。

ピーター「こりゃあ厄介なことになったわね」

窓から僅かに見えたのは揃いの緑色のジャケットを来た男女数名。
間違いない。あれは“魔人小隊”だ。

君子「小隊を送り込むことができるのは校長くらいだ。奴め、番長グループ諸共この場所から消し去るつもりか」

あなた「『ハルマゲドンは双方相討ちに終わった』なんてことにしたいのかもね……そうはさせない」

沈「あのー、僕は何をすればいいかな?」

あなた「沈ちゃんはあまり動かないでいて」

沈「あっ、はい。お菓子でも食べてようかな……」

夜裏の“ウィナー・キャット”を発動するには性行為が不可欠になる。
突入される危険性を考えると、誰かの能力をコピーしている時間はまずない。

二三「皆さん……これからどうしますか?」

生徒会「一 二三(にのまえ ふみ)」は不安げに辺りを見回し尋ねた。
小さな時から良い環境で育ったのだろう、番長小屋の薄暗く汚い空間に慣れず先ほどから落ち着きがない。

君子「学園に戻りたいがそう簡単には行かないだろう。あそこまで戻るには小隊全員を倒すしかないようだ」

ピーター「あら、アタシも同感だわ」

あなた「強行突破か……! 楽しくなりそうだ」

やられる前にやる。“強行突破作戦”は決まった。

それにしても……人数が足りない。
針生は死亡。邪派網と黒乃が抜けて7人。対する魔人小隊は察するに10人程。
作戦を実行するには不充分な人数だ。番長小屋から飛び出した瞬間に全滅しかねない。

ショウタ「どどど……どうするんですか?」

ピーター「やかましいッ!」

ショウタ「ひィッ!」

ピーター「いるわよ。補充要員なら……」

君子「何!? まだ番長グループには魔人がいるというのか!」

ピーター「甘く見ないでちょうだい、ここは学園のならず者達の集まり。番長小屋に寝泊まりしてる奴もいるわ、【あなた】!」

あなた「分かった。呼んでくるよ」

↓1~3【補充要員:コンマ下二桁体力 下一桁精神力】

※テンプレは>>5

【名前】 マルガレーテ・グレートヒェン
【性別】 女
【学年】 1年
【性格】 おっとりしている。人との交流が少ないため会話についていくことが苦手。
【見た目・所持品(武器含む)】 銀髪で碧の目。儚げな印象を与える。
【能力名】 ドッペルゲンガー
【能力説明】 自分の分身(ドッペルゲンガー)を生み出す。この能力によって生まれる分身は学園内ならばどこでも出現可能。いつでも(攻撃時以外でも)出せる。
ドッペルゲンガーを見つけた人間はそれが自分の姿そっくりに見えてしまう。見た人間が言及したり意識しすぎるとその人間は気が狂って死亡してしまう。これらの効果は認識できる知能があれば人外でも対象範囲に入る。
分身を見つけても無視するか(無視していれば死亡効果はない)、学園の外に逃げるしかない。
また分身から情報を得た場合、マルガレーテのみ共有できる。
なお、出現した後に消滅させることはできない。マルガレーテが死亡してもドッペルゲンガーは消えず、能力を発揮し続ける。
【その他】 魔人交換留学生。身近にいるものに死をもたらす能力の持ち主と噂が流れ孤立していたが、あなたやピーターから手を差しのべられ番長グループに所属している。

【名前】夢路 恋歌(ゆめじ れんか)
【性別】女
【学年】3
【性格】基本的に穏やかだが親しい相手には強気
【見た目・持ち物(武器含む)】艶のある黒髪セミロングでモデル体型
【能力】妖精の悪戯
【能力説明】自身にしか見えない妖精達(ちっちゃいオッサン)が相手の動きを妨害する(相手が女だとセクハラして)
幼い頃絵本の妖精と遊んでみたいと思っていたらちっちゃいオッサンが現れた
妖精はある程度離れても活動できるため偵察もしてくれる(代わりにセクハラ1回)
【その他】魔人に目覚め自身の能力を理解した日彼女は一晩中泣き続けた
妖精にたいしては辛辣だが嫌いではない


【名前】黒原 生徒子(くろはら せいとこ)
【性別】女
【学年】1
【性格】誰に対しても丁寧だが、口が悪い。
【見た目・所持品(武器含む)】 小柄な黒髪ショート。
【能力名】 監利者顕現
【能力説明】電気信号を操作、ネットワークに侵入し支配する。重要データの改竄からカメラ映像の乗っ取り、電子機器の遠隔操作まで自由自在。
 人間に対しても使えるが、その場合できるのは記憶の操作程度(長期記憶なんかはいじれない)。
【その他】
 かつて不正単位事件を起こした教師の娘。父親を反面教師にしたのか、平穏無事に生きることが人生目標。だったが、なぜだか闘争に巻き込まれることに。

※集計中…

【番長・生徒会連合軍名簿①】

【名前】あなた ♂ 三年
【詳細】>>485
【体力】10/10
【精神力】9/9
【能力】悪因悪果
【効果】
①この能力はこの魔人にダメージが与えられた時、発動する。精神力2消費。
ダメージを与えた者に、この魔人が与えられたダメージ分ダメージを与える。
②この能力はこの魔人が死亡した時、発動する。
この魔人を死亡させた対象を死亡させる。

【番長】万津子 ピーター(まつこ -) ♀? 三年?
【詳細】>>489
【体力】3/3
【精神力】5/5
【能力】ノミナサイ
【効果】
①自攻撃判定成功時、精神力2消費。対象精神力を0にする。
②この魔人に与えられるダメージは、ダメージ表の半分とする(小数点以下切り捨て)

【名前】竜胆 竜也(リンドウ タツヤ) ♂ 三年
【詳細】>>490
【体力】2/2
【精神力】4/4
【能力】竜殺龍(ドラゴンキラードラゴン)
【効果】
①攻撃判定成功時、この能力を発動する。精神力1消費。
固定ダメージ1追加。
②この魔人が死亡した時、この能力を発動する。
この魔人を死亡させた者を「竜」に変化させる。

※竜 の詳細
【名前】竜
【体力】10/10
【精神力】変化前のものに依存する
【能力】なし
【効果】「竜」変化前の魔人の精神力が5以下の時、【所属先:なし】とする。

【名前】夜裏 沈(やり しずみ) ♀ 一年
【詳細】>>491
【体力】6/6
【精神力】4/4
【能力】ウィナーキャット
【効果】体力1消費(戦闘時の場合、攻撃判定成功後体力1消費)。
対象一人の能力をコピー。
一度だけ消費無しで発動できる(ストックできる能力は1個のみ)。
永続効果のある能力をコピーした場合、この魔人が死亡するまで発動していることとする。

【生徒会長】希望 君子(まれもち きみこ) ♂ 二年
【詳細】>>520
【体力】4/4
【精神力】9/9
【能力】縁神砕崩給
【効果】
攻撃判定成功時、この能力を発動させる。
ダメージ判定を行わず、任意の数精神力を消費。
この魔人と同じ場にいる敵全体に消費した精神力分、ダメージを与える。
この能力は回避・無効化・反射できない。

【番長・生徒会連合軍名簿②】

【名前】尾白 ショウタ(オジロ -) ♂ 一年
【詳細】>>522
【体力】9/9
【精神力】6/6
【能力】貴方のお腹、満たします
【効果】自攻撃判定成功時、この能力を発動する。
精神力2消費。対象一人を【戦線離脱】させる。

【戦線離脱】戦闘続行不可能な状態。原則、今回の戦場からは永久的に離脱する(生存確定)。

【名前】一 二三(にのまえ ふみ) ♀ 二年
【詳細】>>523
【体力】6/6
【精神力】1/1
【能力】エリアキーパー
【効果】
この能力は戦闘開始時に発動する。体力2消費。
戦闘中、この魔人に対する全ての被ダメージ結果を2減らす。

【名前】マルガレーテ・グレートヒェン ♀ 一年
【詳細】>>710
【体力】10/10
【精神力】3/3
【能力】ドッペルゲンガー
【効果】この能力は、この魔人と同じ場にいる敵または同じ場にいない敵を対象とする。体力3消費。
対象一人に【ドッペルゲンガー】を付与する。
この魔人は索敵時、【ドッペルゲンガー】を付与した者の場所へ行くことができる。

【ドッペルゲンガー(状態)】一ターンに一度、また戦闘中の場合は攻撃判定処理後毎に精神力2減少させる。
この状態の者は【戦線離脱】を選択できる。

【名前】夢路 恋歌(ゆめじ れんか) ♀ 三年
【詳細】>>711
【体力】3/3
【精神力】3/3
【能力】妖精の悪戯
【効果】
①この能力は戦闘開始時に発動する。精神力1消費。敵のコンマ判定1下降修正。
②この能力は索敵時に発動する。精神力1消費。選択した敵がいる場所へ移動できる。

【名前】黒原 生徒子(くろはら せいとこ) ♀ 一年
【詳細】>>712
【体力】1/1
【精神力】5/5
【能力】監利者顕現
【効果】
①この能力は電気信号やデータを操る能力を持つ魔人、または電気信号やデータが本体である魔人を対象に発動する。精神力2消費。自由に操ることができる。
②自攻撃判定成功時発動。精神力2消費。対象一人の記憶の操作を行う(一言に収まる程度の簡単なものに限る)。

※番長・生徒会連合軍名簿>>719>>724

※魔人小隊名簿>>697>>700>>703

あなたが番長小屋の奥から“助っ人”を連れて現れた。

君子「む、女か」

希望が顔をしかめるのも無理はない。
そこにいたのは彼の想像と違う美少女3人だった。心強い者達にはとても見えない。

生徒子「何ですか『女か』って!」

そこで小柄な黒髪ショートカットの女子生徒は希望の言葉に噛みついた。

君子「な、なんだお前は!」

生徒子「なんだとはなんですかこのエセヤマト王子!」

君子「ヤマト王子……!?」

生徒子「ビックリマンです! さっきの女性蔑視発言撤回を求めます!」

あなた「まぁまぁ」

血の気が多い彼女の名前は「黒原生徒子」。
あの「不正単位事件」の主犯教師「黒腹教師朗」の娘でもある。彼の血を受け継ぐ彼女もまた強力な能力を持つ魔人だ。

ピーター「コラ、生徒子! ケンカしないの!」

生徒子「あっ、ピーターさん……すいません。無礼なことを私……」

生徒子「すいません! すいません!」

君子「も、もういい。謝るな」

黒原は自分の出過ぎた行動に気づき、希望に平謝りした。
誰に対しても優しくに接する彼女だが、仲間を貶されるようなことを言われるとどうも我慢ができない。
ついつい汚い言葉が出てしまう(ピーターの殺人的毒舌と比べればかわいいものだが)。

マルガレーテ「アー……アノ、私……」

あなた「マルガレーテ、大丈夫だよ。難しい話はしていない」

マルガレーテ「そ、そうですか? アリガト、ございます」

そして、会話の流れに乗れず困ったようにあなたの顔を見た銀髪の女子生徒。
彼女は「マルガレーテ・グレートヒェン」。学園の交換魔人留学生だ。

恋歌「お喋りしてる暇はあるの【あなた】? 「妖精(オッサン)」達によると敵さんは数分後番長小屋に突入してくるみたいだけど?」

グレートヒェンの隣であなたを急かす黒髪セミロングは「夢路恋歌」。

全員、あなたにとっての大切な仲間である。

あなた「じゃあ短時間だけど作戦を決めようか」

あなたはそう言うと床に地図を広げて全員に見せた。
地図の内容は番長小屋を中心とした学園全体像。この地図の本来の用途は生徒会を攻撃する為のもの。
彼はそれを対魔人小隊用に転用したのだ。

それを見て万津子は頷いた。

――アタシの代わりは【あなた】しかいないようね

言葉は無いが、この意見に希望も同意する。

――【あなた】の柔軟な姿勢。この戦いは奴に任せるとしよう

今回の戦いに置ける実質的なリーダーがあなたに決まった瞬間だった。

↓1~5程【作戦(誰と誰が組むか、など)】

※番長・生徒会連合軍名簿>>719>>724

※魔人小隊名簿>>697>>700>>703

電戯とジャパネット早めになんとかしたい
夢路と黒原 マルガレートと竜胆
もしくはあなたと希望とか?

データ操作の能力説明に攻撃判定の文字がないからそっちは遭遇すればすぐ使えるんじゃないかな
あと竜胆は巻き添え怖いからやっぱり一人の方がいいかも

※今回の敵の初期配置はこのようになっています

カルダモン・音尾・電戯組

横寺

九頭

邪派網

黒乃・時緒組

刺殺・誘受組

※勝利条件は「小隊の全滅(死亡・戦線離脱は問わない)」を予定しています

攻撃必中組
時間操作組
単体で強かったり周りに被害を及ぼす系は単独行動…
中々に鉄壁の布陣ですね(白目)

あなたと希望
竜胆

ピーターと尾白
マルガと黒原
夜裏(妹)と夢路

精神の近い組み合わせで

あなた「組んで行動するならこうするしかないけど……どうかな?」

1【あなた・希望組 夢路・黒原組 マルガレーテ・竜胆組 その他の魔人は単独行動】

2【黒原・夢路・希望組 マルガレーテ・竜胆組 その他魔人は単独行動】

3【あなた・希望組 万津子・尾白組 マルガレーテ・黒原組 夜裏・夢路組 その他魔人は単独行動】

4【皆で渡れば怖くない作戦(全員で行動)】

5【あなた・黒原・マルガレーテ組 万津子・尾白組 夜裏・夢路組 その他魔人は単独行動】

↓先取3

※age

※age

※体力・精神力どちらかが0に達した場合死亡です。自分の能力発動によって0になった場合はダメージ判定処理後に死亡とします。テンプレに追記します

※age

※1に決定

※竜胆の“竜殺龍”の効果②は“呪いの領域まで達した龍への復讐心”によって発動されるものなので、電戯の能力効果①には適用されません

あなた「よしこれに決定だ。異論はないね?」

1【あなた・希望組 夢路・黒原組 マルガレーテ・竜胆組 その他の魔人は単独行動】

あなた「そろそろ番長小屋を離れよう。恋歌、外の様子はどう?」

恋歌「……っ、入り口にデカいのがいる! 番長小屋を壊すつもりだ!」

ピーター「皆、アタシが用意しておいた秘密の裏口から出るわよ!」

――

数秒後、ガラガラと音を立て番長小屋は跡形もなく潰れた。
番長小屋を破壊したのは巨大な機械兵。夢路が指すところの“デカいの”だ。
彼の名前は「カルダモン」。魔人小隊のリーダーである。

カルダモン「悲鳴、聞こえナイ。誰も、死んでないノカ?」

瓦礫を軽々と裏返し死体を探すが見つからない。
当初の予定では小屋ごと下敷きになってもらうつもりのようだが、それも失敗に終わった。
万津子の迅速な避難誘導により破壊される寸前に連合軍は逃げていたのだ。

賛「隊長殿、標的は?」

カルダモンの後ろに立つ二人の男。
話しかけた見た目壮年の男は「音尾 賛」。こう見えても21歳の新人。この作戦が初陣である。

カルダモン「イナイ。逃げられた。逃げられた。翔!」

翔「そうですねぇ。私の解析によればこの瓦礫の下に伽奴らがいる可能性は0パーセントですな。能力を使って逃げたのやも――」

カルダモン「最初から言え。教エロ!」

翔「知らなかったのです。どうぞお許しを……ふふ」

愚鈍なカルダモンを茶化したのは「電戯 翔」。
黒マントに全身包帯で身を包む姿は小隊の中でも一際異彩を放つ。

画して魔人小隊の番長・生徒会連合軍の捜索は振り出しに戻った。
あなた達はこの隙に解散。各ブロックに分かれ、魔人小隊を突破し学園校舎へと向かう。

これは“あの日”から始まった長い戦いの最終章。
生き残るのは 誰だ。

【戦 闘 開 始】

【勝利条件】
・敵の全滅(死亡・戦線離脱含む)
・あなたの死亡時:連合軍の残り人数>魔人小隊残り人数

【敗北条件】
・仲間の全滅
・あなたの死亡時:魔人小隊残り人数>連合軍残り人数

【GAME OVER条件】
・あなた死亡・戦闘不能

【20:06(1ターン目)】

※あなたのターンです

君子「ぐっ……」

希望は顔を歪ませ胸を抑えた。
数分前まで敵だったあなたに胸を撃ち抜かれた時の傷がまだ痛む。
番長小屋で治癒能力を持つ魔人に傷を消してもらったが、痛みはまだ消えていない。

あなた「大丈夫かい? さっきは悪かった」

君子「……気にするな。今は……仲間だろう?」

心配させまいと笑顔を作る希望にあなたは言葉を失った。

あなた「仲間……ああ、そうだね。仲間」

長きに渡る戦いの末に芽生えた友情は堅い。
それを言葉なく確かめ合った二人は同じ目的に向かって一直線に進み始めた。

↓1

1【索敵】

2【協力提案】(>>768参照 指名)

※番長・生徒会連合軍名簿>>719>>724

※魔人小隊名簿>>697>>700>>703

【索敵】

あなた「希望会長、何でアンタとピーターは僕をリーダーに推薦したんです?」

君子「……能ある鷹は爪隠す、と言うがお前の場合はその爪をどこに隠したか忘れてしまったといったところだな」

あなた「どういう意味です?」

君子「いや、分からなくていい」

あなた「……」

【直下コンマ下一桁判定】
0:カルダモン・音尾・電戯組
9:横寺
87:九頭
65:邪派網
43:黒乃・時緒組
21:誘受・刺殺組

※今日はここまで

【あなた・希望組vs九頭】

その目は狂気に満ちていた。

流布子「あら、あら、あらあらあら。あらあらあらあらあらあらあらあらあらあらあらあら」

あなた達が遭遇した魔人小隊の一員と思われる女性。
顔は整っていた、スタイルも悪くはない。しかし、異常だ。その顔には気味の悪い薄ら笑いが貼り付けられていた。
明らかに“ヤバい”。

流布子「こんなところにいたのね。あなた達。探したわぁ……」

流布子「優しく優しく殺してあげるからこっち……キて? うふふふ……」

艶のある声が近づく。
距離は充分離れていた。だが、逃げられない。
逃げられない理由は明白だった。“怖い”。
どんな恐ろしい相手とも一歩たりと引くことなく戦ってきた二人にはあるまじき心境。
これの理由も明白。

それが彼女の“能力”だから。

君子「“これ”はあの女を殺さぬ内には消えんのだろうな! のう【あなた】よ!」

あなた「そうみたいだね。行こうか希望会長!」

【直下コンマ下一桁判定(0=10):攻撃判定】
5以上:あなた・希望組攻撃成功
4以下:九頭攻撃成功

【九頭攻撃成功】

九頭は標的を目前にして、攻撃せず何やら唱え始めた。

流布子「いあいあ……」

あなた「何を言っているんだ……?」

意味不明な言葉の羅列。不快な音の連続は詠唱される言葉が人語ではないことを表していた。
ともすれば彼女は一体何をしているのだろう。
分からない今、無駄に攻撃を加えることは適切ではない。

瞬間、黒い衝撃波があなたに覆い被さった!

あなた「が、ああ……」

黒い衝撃波の正体は恐怖または狂気。
あなたは自分の正気を保つので精一杯で、次の行動がとれない。

君子「あ、あれはァ――っ」

やっとのことで目を開けた希望は、九頭の隣に立つ“モノ”を見て小さく悲鳴を上げた。

【九頭流布子 “後ろから這い寄る名状しがたい冒涜的なナニカ”発動 精神力5/8】

【邪神 召喚】

邪神「ぐるむぁ」

流布子「ああ……神様……」

邪神。そんな言葉でしか“奴”を言い表せられない。
実際、神の名を騙るには余りに不格好な生物だ。
均整でない身体、定まらない輪郭。口のような器官からはコウコウと白い煙のようなものを出している。

狂気と恐怖を振り撒くこの存在をどうにかしなければ。
今までの恐怖の感情の出所はあれだったのか。そうだとすれば色々と合点がいく。
目的はある。理解もした。
これで身体が動けば最高なのだが。現在、邪神の姿さえ直視できない有り様だ。すぐには動けまい。

そんな時だった。

君子「【あなた】気をつけろ! 何か……来――」

遅かった。希望が言い切る前に事は始まってしまったのだ。

【邪神 “後ろから這い寄る名状しがたい冒涜的なナニカ”発動】

単純に言えば、邪神が叫んだ。
邪神の叫び声は木々を腐らせ、鳥をケタケタと笑わせる。その一声にどれほどの狂気が圧縮されているのか。

あなた「ああ゛あ゛あ゛あ゛っ!?」

耳をふさぎ声を拒絶することができない。
狂気が精神力をガリガリと削っていく。そんな感覚があなた達を襲った。

【希望君子 1ダメージ(精神力) 8/9】

↓1【発動可能能力】

1【あなた “悪因悪果” 精神力2消費 9/9】

2【能力発動しない】

【能力発動しない】

【あなた 1ダメージ(精神力) 8/9】

あなた「ぐぅ……」

まだ目眩程度で済んでいる。
精神力の強さに自信のあるあなたと言えど、この攻撃に何回も耐えられるとは思えない。

あなた(早く……なんとかしないと!)

【直下コンマ下一桁判定(0=10):攻撃判定】
5以上:あなた・希望組攻撃成功
4以下:九頭・邪神組攻撃成功

【九頭・邪神組攻撃成功】

自らが盲信する邪神を世界の裏側から召喚する能力。“後ろから這い寄る名状しがたい冒涜的なナニカ”。
邪神によって発せられる狂気に彼女は染まることがない。

流布子「あぁ……邪神様ァ……」

それもそのはず。既に狂っているからである。
邪神に跪き感涙する彼女、あんなものを信仰している時点で正気ではない。
九頭は再び詠唱を開始した。

流布子「ふんぐるぃ……」

【九頭流布子 “後ろから這い寄る名状しがたい冒涜的なナニカ”発動 2/8】

【邪神② 召喚】

邪神二体目の登場。
それが何を意味するのか――

【邪神① “後ろから這い寄る名状しがたい冒涜的なナニカ”発動】

君子「ぐ……っ!」

狂気も二倍!
よって与えられるダメージも二倍となる! 邪神本体の体力はあなたに遠く及ばない。しかし、奴を殺さぬ限り能力は続く。
加速する狂気を――誰も止められないのだ。

【希望君子 1ダメージ(精神力) 7/9】

↓1【発動可能能力】

1【あなた “悪因悪果”精神力2消費 8/9】

2【能力発動しない】

【能力発動しない】

あなた「かあ゛っ!」

視界が歪む。
目の感覚が狂い始めているのだ。
正気度。別名SAN値が消え失せてしまいそうな衝撃があなた達を苦しめた。

希望は涎を垂らしながら歯を食いしばっている。
単発的な狂気が永続的なものに変わる前に対処しなければ――

邪神の攻撃の第二波が始まる。

邪神②「ま゛」

【邪神② “後ろから這い寄る名状しがたい冒涜的なナニカ”発動】

君子「ぎい゛っぁ!」

【希望君子 1ダメージ(精神力) 6/9】

↓1【発動可能能力】

1【あなた “悪因悪果”精神力2消費 7/9】

2【能力発動しない】

【能力発動しない】

【あなた 1ダメージ(精神力) 6/9】

流布子「どう? こうじわじわといたぶられる感覚は」

あなた「……最悪だね」

邪神「びぉ」

君子「ひぃっ!」

流布子「生徒会長も形無しねぇ、うふふふ。かわいいっ」

九頭の言うとおり希望の精神は衰弱しきっていた。
邪神の一声一声に恐れおののき、悲鳴をあげる。腰を抜かして必死に後退りする姿にあの生徒会長の面影はない。
心が弱いのではない。狂気の前に人は無力なのだ。

【直下コンマ下一桁判定(0=10):攻撃判定】
5以上:あなた・希望組攻撃成功
4以下:九頭・邪神組攻撃成功

【九頭・邪神組攻撃成功】

邪神「がへぃ」

動かぬあなた達はただの的。
最優先目標である希望の首元に邪神の爪が伸びる。

【→希望】

この殲滅戦に置ける希望君子の死は重要な意味を持っていた。
それが何故なのかは後に知ることになるだろう。

【直下コンマ下一桁判定:ダメージ判定】
0:5
987:3
654:2
321:1

【希望君子 体力4/4】

【希望君子 2ダメージ 2/4】

金属同士がかち合う音が響いた。

確かに、邪神の目論見通りその爪は希望を貫いていた。しかし、当たった場所は見当違い。
赤黒い液体が彼の肩を濡らした。

あの瞬間、希望が咄嗟に取った行動。それは「副葬品の召喚」。
爪が僅かに彼の衣を傷付けた時、副葬品の鉄剣を召喚。
鋭い爪を弾いたのだ。

君子(回避はできなかったか……いや、一時でも正気を取り戻せただけ――)

あなた「会長、来るぞ!」

【邪神① “後ろから這い寄る名状しがたい冒涜的なナニカ”発動】

【希望君子 1ダメージ(精神力) 5/9】

↓1【発動可能能力】

1【あなた “悪因悪果”精神力2消費 6/9】

2【能力発動しない】

【あなた 1ダメージ(精神力) 5/9】

動けない身体をバタつかせたところで逃げ場はどこにもない。

邪神「ざ、ま゛」

あなた(来る……っ!)

【邪神② “後ろから這い寄る名状しがたい冒涜的なナニカ”発動】

【希望君子 1ダメージ(精神力) 4/9】

↓1【発動可能能力】

1【あなた “悪因悪果”精神力2消費 5/9】

2【能力発動しない】

【あなた 1ダメージ(精神力) 4/9】

戦況を見れば明らかにあなた達の方が不利。
それなのに九頭は今、焦っていた。
彼女の焦る理由、それは「あなた達が想像以上にタフ過ぎる」こと。

まず、彼女自身体力に自信がない。
能力的に長期戦になりやすい彼女なのだが、邪神を召喚した後に逃げるという選択肢は残されていないのだ。
故に一発殴られれば死ぬ。生き残る為には必ず敵を殺さねばならない。指一本さえも触れさせぬ間に。

流布子(何やってんのよ、あの子達……早く発狂しなさいよ……)

【直下コンマ下一桁判定(0=10):攻撃判定】
5以上:あなた・希望攻撃成功
4以下:九頭・邪神組攻撃成功

【九頭・邪神組攻撃成功】

九頭は邪神に“彼ら”の言葉で指示を出す。

流布子「だくた!」

邪神「あい」

狙うは先程しとめ損ねた希望。
邪神二体は手負いの彼に容赦なく飛びかかる!

【直下コンマ下一桁判定:ダメージ判定】
0:5
987:3
654:2
321:1

【希望君子 体力2/4】

【希望君子 5ダメージ -3/4】

あなた「お、おい! 会長! 希望会長!」

あれが――

あの肉片が――

希望崎学園生徒会長希望君子なのだろうか。
虚ろな目には何も映っていない。首元の肉に邪神がかじりつき、引き剥がした。

あなた「そ、そんな……こんなにも……呆気なく」

その力なく開かれた手に手を差し伸べたくとも恐怖に足がすくみ動けない。

あなた「ちく……しょぉ……」

【希望君子 死亡】

【邪神① “後ろから這い寄る名状しがたい冒涜的なナニカ”発動】

【邪神② “後ろから這い寄る名状しがたい冒涜的なナニカ”】

【あなた 2ダメージ(精神力) 2/9】

【直下コンマ下一桁判定(0=10):攻撃判定】
6以上:あなた攻撃成功
5以下:九頭・邪神組攻撃成功

【あなた攻撃成功】

邪神「きぴ、くふぁ」

流布子「邪神様、一滴残らず食すのです!」

邪神は希望の肉を喰らうのに夢中。九頭の視線は邪神に向いている。
あなた意識が向いていない今がチャンス。

あなた(会長が死んだ今、僕ができることは……)

↓1

1、攻撃する(→邪神①)

2、逃げる(体力・精神力1消費)

【逃走】

【あなた 体力9/10 精神力1/9】

勝てない。
あなたはその隙を見て撤退することに。

あなた(クソぉ……)

あなた(希望会長……すまない……アンタを助けられなかった……)

あなたの精神力は“悪因悪果”を発動できない程弱っていた。
今はただ走るのみ。邪神が見えなくなるまで。遠く、遠く。

【電戯翔 “電子化”発動 精神力1消費 2/3】

【電戯翔 体力6/6 精神力11/12】

【電戯翔 “緑神砕崩給”取得】

※あなたターン終了です

※次 味方ターン

↓1【操作する味方】

※番長・生徒会連合軍名簿>>719>>724

※魔人小隊名簿>>697>>700>>703

【マルガレーテ・竜胆組】

マルガレーテと竜胆は希望が死んだとも知らず、会話無く校舎へ向かって走る。

マルガレーテ「あ、あの」

竜也「急ぐぞ。相手は小隊だ、侮るな」

マルガレーテ「ひゃい……」

初対面同士。
常に自分が悪いことをしてしまったのかとオロオロと他人の顔を伺う彼女にとって、この空気は毒以外の何ものでもない。

マルガレーテ(つらいです……助けて……ピーターさん)

【直下コンマ下一桁判定】
3以上:索敵
2以下:協力提案

【索敵】

マルガレーテは一人だった。
彼女の能力“ドッペルゲンガー”は死を呼ぶ能力。彼女でさえ止めることができない。
それ故、魔人(同族)からも避けられる。

故郷から逃げるようにしてやってきた希望崎学園。
彼女は半ば学生生活を諦めていた。

そんな時に手を差し伸べてくれたのは万津子だ。
彼女(?)は番長グループにマルガレーテを引き入れる。

ピーター『同情じゃないわ。……アンタが少し昔アタシに似てたから、それだけよ』

最初に言った言葉だ。
少し照れくさそうに鼻をかく姿が忘れられない。
こうしてグループに所属してから数ヶ月。
友達もできた。能力も完璧に使いこなせる。

やっと万津子へ、いや番長グループへ恩返しが出来る日が来た。

マルガレーテ「リンドゥさん、“ドッペルゲンガー”……使いますか?」

↓1【マルガレーテ・グレートヒェン “ドッペルゲンガー”】
1【発動する(最大3人まで指定可能 ※敵限定)】

2【発動しない】

※番長・生徒会連合軍名簿>>719>>724

※魔人小隊名簿>>697>>700>>703

1
カルダモン
電戯
邪派網

竜也「いいだろう。使ってくれ」

マルガレーテ「は、はい。“ドッペルゲンガー”!」

彼女の能力“ドッペルゲンガー”の範囲は、学園全体に及ぶ。
敵がいるであろう場所を狙い、彼女の分身を召喚する。
分身はドッペルゲンガーの伝説と同様、それを見つけた人間(彼女の認識する敵)と同じ姿に“変わる”。そして――殺す。

【マルガレーテ・グレートヒェン “ドッペルゲンガー”発動(対象:カルダモン 電戯 邪派網) 体力9消費 1/10】

【カルダモン 2ダメージ(精神力) 精神力1/3】

【電戯翔  2ダメージ(精神力) 精神力9/12】

【邪派網高田 2ダメージ(精神力) 6/8】

マルガレーテ「はぁ……」

能力を最大出力で発動したマルガレーテは、その場にへたり込んでしまった。

竜也「大丈夫か!?」

マルガレーテ「ハイ、なんとか……」

しかし疲労の分得たものは多い。
“ドッペルゲンガー”によって生み出されたマルガレーテの分身の視界や情報は彼女に全て同期される。つまり、この能力は索敵能力としての一面も持つということだ。

マルガレーテ「わたしはいつでも攻撃できますです!」

↓1【攻撃対象】
1【カルダモン・電戯・音尾組or邪派網 ※どちらか選ぶ】

2【その他 ※コンマ判定へ移行】

【竜胆・マルガレーテvs邪派網】

過去。
深夜の学園では“オークション”が行われていた。
出品物はこの場所で死亡した生徒や教師の遺品。また、後に語られるであろう彼の能力“衝品販売”によって抽出された死亡者の能力までと手広い。

通称「闇オークション」。

勿論学園規定に反した行為だ。
バレれば刑は免れない。

本来であればの話だが――

オークションの司会を務める邪派網が本番を数分前に控えた時。控え室に一人の男が訪ねてきた。

「やぁ、邪派網くん。調子はどうかな?」

高田「えぇっ! はいっ! もう最高ォーでございます!」

機械でできた身体。白いボディの彼の名前は「サテラ・カイザー」。
当時の生徒会長である。
高潔を“売り”とする彼が何故こんな場所にいるのか。

実はこの二人。一般生徒の知らぬところで密約を交わしていた。

「オークション売り上げの30パーセントを生徒会に上納する」

邪派網はお咎め無しで商売を続けられる。代わりに生徒会に金は払う。

サテラは彼に自分の「裏の顔」を知られているが、それを他の生徒に公表しない。

この関係は二年もの間、良好に保たれる。

こうして邪派網の闇オークションは生徒会の後ろ盾を受け、益々経営規模を大きくしていけたのだ。

そんなある日――

サテラが死んだ。

理由はどうでもいい。彼に対して悲しいだとか悔しいだとかそんな感情は邪派網にはなかった。
二人はあくまで、ビジネスの関係。友人ではない。

ただ、不安はあった。

高田(私はこれからどうなるのか――)

生徒会と闇オークションとの取引は全てサテラが仕切っていた。
それが、サテラ無き今、オークションの経営いや存在自体が危ぶまれる事態に陥るかもしれない。という心配が出て来たのだ。

その不安は現実のものとなる。

生徒会人事の再編。
転校生に全滅させられた生徒会中心人物を埋める為に選挙戦が始まる。
立候補する魔人リストに“奴”はいた。

「希望 君子」

園庭古墳より蘇りし古代貴族は「学園内のクリーン化」を口約に掲げた。
腐敗が進んだ生徒会が産み出してきたものの清算をする、ということである。その先例の中に「闇オークション」の名もあった。

高田(奴は私から居場所を奪おうと……!)

そうはさせまいと追うように邪派網も立候補したがもう遅い。
存在感、能力に見合った発言。希望はその時既に生徒の大多数から信頼を得ていた。

高田(私の金が……)

高田(私は諦めません。今は闇オークションから手を引きましょう。ですが、また……!)

高田(機会を……待つのです。かなり無理してます……ぐぐぐ)

高田(この悔しさは金利手数料込みで貴様らにご負担いただきますよォっ!!)

邪派網は優良な生徒を装い、希望らに近づいた。
それが現生徒会が知る邪派網の顔だ。裏方として新たな生徒会を支える生徒。そのような印象を抱いていたはず。
その貼り付いた笑顔の裏に「闇オークション再興」の目的があるとも知らず。

この頃、邪派網は校長室へよく出入りするようになった。
実は、邪派網あの魔人嫌いの偏堂校長に密偵役を自ら名乗り出、生徒会の様子を逐一報告していたのだ。

それも全て――

君子「よし。それと……邪派網、先輩。番長グループへの連絡は出来ているか?」

高田「はいッ! ンもちろんッ! 準備はぜんぶまとめて! 滞りなく行われてェおりますっ!」

――この時の為。

生徒会に所属して。また、密偵となってから約数ヶ月後。
“機会”は訪れた。

転校生の襲来後。
助太刀した番長グループを殲滅せよとの校長の通達。
彼らを守る為に希望が発案したとある“作戦”。

高田(馬鹿め。転校生を呼んだのも校長だというのに……)

番長グループと生徒会の結託。校長側にとってこの作戦は都合の悪いものだ。
逸れならばこちらにも考えがある。
関係悪化の末、ハルマゲドン勃発。結果、両陣営全滅。シナリオは出来上がった。

君子「……分かった、ありがとう」

高田「……えぇ」

邪派網、嘘をつく!

番長グループに連絡など元よりしていない。

加えて黒乃の“草臥れ儲け”により時間逆行。
彼女の良いように書き換た世界で、番長グループと生徒会の魔人達は次々と記憶障害に陥った。

これが“あの日”の全容である!

時間は現在に戻る。

竜也「邪派網高田だな? 生徒会を裏切った……」

高田「えぇ、そうですよォ! 私強い陣営に付くようにしておりますのでねッ!」

竜也「……裏切りは万死に値する行為だ」

高田「いえ、そぉーとも限りませんよォ! 我々人類は裏切りの歴史と共に発展の道を歩んで来ましたからねェ!」

高田「フリップをご覧ください! 仏教、知ってますよねェ。お釈迦様の弟子であるディーバダッタは――」

場に似合わぬハイテンション。何処からとなく出したフリップ。
話題を次々と変え、のらりくらりと竜胆の質問をかわす。
一向に本題へ話が進まないので、竜胆がもう攻撃を仕掛けようかと考え始めたその時――

高田「えー、私実はですね。皆さんの能力、知っているんですよォ」

竜也「!」

高田「すごいでしょーう、私? 知ってるんです」

竜也「ハッタリのつもりか? つまらん冗談はよせ」

ハッタリでもなければ、冗談でもない。
邪派網は学園の魔人の能力を知っている。否、知り尽くしている。

高田「私の闇オークション再興は失敗に終わりました。結局番長グループと生徒会結託し、魔人小隊を呼ぶハメに……私としてはこれ、最悪のシナリオなんです」

高田「とにかくですね。作戦は失敗したので校長はカンカンです。皆さんの能力を教えたにも関わらず! カンカンです!」

高田「この場所に居れば私の死は確実です。勝っても小隊に殺されます」

高田「ここで負ければ番長グループや生徒会に殺されます」

高田「小隊が負けそうになれば転校生を呼ばれるかも知れません。『報酬』は私になるでしょう」

どこまでもお喋りな奴だ。
高い声。早口の癖に聞き取りやすい言葉の数々が二人を圧倒した。
聞き入ってしまう! これが邪派網の能力か。

違う!

これは彼自身が苦労の末編み出した話術!

“衝品販売”は能力を交換する能力。商品を買わせるにはそれ相応の承諾が必要となる。
“衝品販売”は“衝品販売”だけでは成り立たない。“買わせる”力も必要なのだ。

高田「私にも対処できない能力はあります。例えば“ドッペルゲンガー”のような永続能力」

高田「なのでね、私――」







高田「この戦いから降りることにしたんです」





その言葉を境に邪派網の声が消えた。

マルガレーテ「ああっ! リンドゥ先輩! あ、あの……」

マルガレーテ「ジャパーミさんが……いません!」

竜也「何ィっ!?」

声だけではない。その姿もいつの間にか無い!
そう、邪派網は【戦線離脱】を宣言したのだ。
【戦線離脱】とは学園敷地、つまり戦場から身を引き戦闘終了まで帰ってこないことを意味する。
「いやちょっと待てや。敵前逃亡って魔人小隊的にNGじゃないの?」や「この後邪派網君死ぬんじゃね? むしろ死ね」と思う読者諸君もいるであろう。
そこで“これ”を見てもらいたい。

【魔人小隊第〇部隊規則】
第〇〇条:当部隊所属の者永続的能力または死亡能力の対象になった場合、【戦線離脱】してもよい。
必ず命を繋ぎ次の戦いに備えるべし。

この規則から察するに部隊には何らかの永続効果能力・即死能力を無効化する魔人がいると考えられる。
つまり、邪派網は規則に則って動いただけに過ぎない。

学園校門前。

高田「……ふ、ふふふ」

高田「ふは、ははは」

高田「あーっははははははははっ!!」

高田高らかに笑う!

またもや“嘘”を付いた。
魔人小隊に戻るつもりなどさらさらない。
自分が抜けたことで戦局は少なからず傾く。
結果、どちらが勝っても邪派網にとっての“勝利”は訪れないことに気づいた。
ならば!

最早、希望崎学園にも魔人小隊にも用はない。

彼のモットーは「強い陣営に付く」こと。偏堂議員より力を持つ取り入る相手を彼の商売眼は既に見抜いていた。

――この戦いを最後に学園で「邪派網 高田」を見たものはいない。

高田(さようなら希望崎学園。さようなら魔人小隊。さようなら希望君子)

高田(次に会う時も……敵でしょうね、まず)

【邪派網高田 戦線離脱】

【魔人小隊 残り9人】

※味方ターン終了

※次 敵ターン

【直下コンマ下一桁判定】
09:カルダモン・音尾・電戯組
87:九頭・邪神組
65:横寺
43:黒乃・時緒組
21:刺殺・誘受

【カルダモン・音尾・電戯組】

数分前からカルダモンと電戯には“ドッペルゲンガー”が見えていた。

カルダモン「ぎ、ギぎ。そこに私が……」

音尾「隊長殿?」

電戯「“ドッペルゲンガー”ですか……煩わしい」

機械の魔人カルダモンとデータの魔人電戯にも心はある。心があるということは“ドッペルゲンガー”に対してそれなりの恐怖感を抱くということである。

音尾「まさかお二人! 能力にかかって……!」

電戯「カルダモン様と私をピンポイントに狙った能力ですか……ふむ」

電戯は腕を組み考えた。

電戯「カルダモン様、今回ばかりは退いてください」

カルダモン「何故ダ」

電戯「それは貴方がよ……」

「貴方は弱いから」言いかけたところで口をつぐんだ。
カルダモンは物理的攻撃には強い。鋼のような体は相手に一太刀たりと受けず殺せる力を持つ。
が、精神は弱い。「呪怨」を見ただけで泣く程!

能力の毒牙にかかってからの彼(彼女?)は“ドッペルゲンガー”の存在に怯え、行動が慎重になった。
「死が直結しているので」というのは言い訳にしかならない。
これでは現場の士気に関わる。小隊長ともあろう者が何と情けない有り様だ。

翔(これだから木偶は……)

翔「カルダモン様、この場は私に全権お任せください」

翔(貴方がいなくても勝てます故……)

カルダモン「う、うム」

翔「音尾様、カルダモン様が撤退します。他の者へ連絡を」

音尾「は、はい! すぐに!」

【カルダモン 戦線離脱】

【直下コンマ下一桁判定】
3以上:索敵
2以下:協力提案

【魔人小隊残り 8人】

賛「いいのですか? 隊長殿を退かせて……」

翔「お気になさらず音尾様。この作戦は私がほとんど考えたようなもの。木偶には荷が重すぎたようです」

賛「……っ! 上官になんてことをおっしゃる――」

翔「黙れ小童」

賛「!?」

翔「初陣を最期の仕事にしたいのか。ここからは私が隊長。横から口を挟むということがどういうことか……分かっていますね?」

賛「は……はいっ……申し訳ございません」

翔「よろしい。敵を探しましょう」

【直下コンマ下一桁判定】
0:あなた
98:夢路・黒原組
7:マルガレーテ・竜胆組
6:万津子
54:小寺
32:夜裏
1:一

※番長・生徒会連合軍名簿>>719>>724

※魔人小隊名簿>>697>>700>>703

当てはまるの尾白しかいないけどなんで小寺?

【電戯・音尾組vs尾白】

尾白は正直もう帰りたかった。
夜裏とのレイプにより大分疲れていたし、何より彼にとって本来であれば寝る時間だ。
何だか眠たい。

このような最悪のタイミングに魔人小隊副隊長電戯と音尾に会ってしまうとは運が悪い。

ショウタ「……あっ!」

翔「見つけましたよ……音尾さん! まずは彼で腕試ししてみてはどうです?」

賛「はっ!」

出会い頭、音尾は電戯の指示に従い尾白に飛びかかる。
そのスピードは雷速。逃げることも叶わず、音尾の大きな掌が尾白の小さな頭をむんずと掴んだ。

【音尾賛 “カミナリオヤジ”発動 体力2消費 5/7】

白髪頭は電撃を纏い逆立つ。自身に雷を落とし、帯電した拳を敵の頭に叩き込む能力。

“カミナリオヤジ”

必中が約束された驚異の能力は音尾の体力が続く限り行われる。
鉄拳制裁のラッシュである!

【直下コンマ下一桁判定:ダメージ判定】
0:5
987:3
654:2
321:1

【補正】
【音尾賛 “カミナリオヤジ”】固定ダメージ1追加

【尾白ショウタ 体力9/9】

【尾白ショウタ 2ダメージ 7/9】

賛「Back come oooooooon!」

と撃ち込まれた拳骨は尾白の頭蓋を砕――

かない!

賛「何ィっ!?」

予想外の出来事に面食らう音尾。
電戯は敵を一撃で仕留められない部下を怒鳴りつける。

翔「貴様っ! 何をモタモタとしているんです! 早く殺しな……ひぃっ!」

こうしている間にも、彼の視界に“ドッペルゲンガー”がちらちらと入るのだから焦るのも当然。

【“ドッペルゲンガー”発動 →電戯翔】

【電戯翔 2ダメージ(精神力) 7/12】

翔「早く殺せバカモン!」

音尾は上官から能力発動を強制され、渋々もう一度“カミナリオヤジ”を発動する。

【音尾賛 “カミナリオヤジ”発動 体力2消費 3/7】

【直下コンマ下一桁判定:ダメージ判定】
0:5
987:3
654:2
321:1

【補正】
【音尾賛 “カミナリオヤジ”】固定ダメージ1追加
【魔人小隊:リーダー不在】-2

【尾白ショウタ 体力7/9】

【尾白ショウタ 2ダメージ 体力5/9】

生徒会の仲間にも教えていないが、尾白は案外石頭。
その物理的に硬い頭を武器に戦うことはあまりないが、その程度の攻撃で彼の頭は割れない。
逆に殴った方が痛い!

賛「あぎゃあああああああッ!」

必中の拳が砕け散る。
「絶対に殴れる拳(矛)」と「石頭(盾)」なら「石頭(盾)」が勝つという事実が証明されたのだ。

【“ドッペルゲンガー”発動 →電戯翔】

【電戯翔 2ダメージ(精神力) 精神力5/12】

電戯もそろそろ武勲を上げることより恐怖心が勝ってきた。
ここまで来て冷静にはいられない。

翔「なななな何をしているんです! な、殴りなさァいッ!」

賛「こ、拳がッ! 拳が割れましたァ!」

情けない声を出す新兵に声を荒げる。

翔「いいから殴りなさァァァァァいッ!」

賛「殴れませェんッ!」

翔「殺されるのと殴るのとどっちがいいんだっ!?」

賛「殴りますゥぅぅぅっ!」

これが最後の一発となるであろう。
想像を絶する痛みのあまり鼻水とよだれまみれになった顔を更にしかめ、血まみれの拳を振り上げた。

【音尾賛 “カミナリオヤジ”発動 体力2消費 1/7】

【直下コンマ下一桁判定:ダメージ判定】
0:5
987:3
654:2
321:1

【補正】
【音尾賛 “カミナリオヤジ”】固定ダメージ1追加
【魔人小隊:リーダー不在】-2

【尾白ショウタ 体力5/9】

【尾白ショウタ 4ダメージ 1/9】

ショウタ「がばあ゛ッ……」

尾白の頭から血が吹き出す。
手応えはあった。致命傷となるのは間違いない。
ただ、殺すには後一歩足りなかった。

【“ドッペルゲンガー”発動 →電戯翔】

【電戯翔 2ダメージ(精神力) 精神力3/12】

音尾の拳骨はもう使い物にはならない。
電戯もまさか学生一人にここまで追い詰められるとは思わなかった。
このままでは“電子化”を発動する精神力さえ奪われてしまう。

翔(早くこのガキを殺さなければ……!)

【直下コンマ下一桁判定(0=10):攻撃判定】
5以上:尾白攻撃成功
4以下:電戯・音尾組攻撃成功

※訂正

【補正】
【魔人小隊:リーダー不在】+2

※再判定はしません

【尾白攻撃成功】

ショウタ「ぐ、うぅ……」

翔「まだ……まだ生きているのか!? やめろ……来るな……!」

流血して尚立ち上がる尾白。
不死者めいたその動きに、電戯は“ドッペルゲンガー”とはまた違った恐怖感を抱いた。

↓1【行動】

1【攻撃 →音尾】

2【“貴方のお腹、満たします”発動 →音尾 精神力2消費 精神力6/6】

3【“貴方のお腹、満たします”発動 →電戯 精神力2消費 精神力6/6】※物理的攻撃・能力と断定しきれない為、適用可能と見なす

1【攻撃 →音尾】

“運が悪い”のは音尾らの方だった。
そう気づいた時は、能力も身体も使えぬ木偶以下になってからのこと。
無言で走り来る尾白を“カミナリオヤジ”で殴ることさえできない彼は考えるのをやめた。

【“ドッペルゲンガー”発動 →電戯】

【電戯翔 2ダメージ(精神力) 精神力1/12】

【直下コンマ下一桁判定:ダメージ判定】
0:5
987:3
654:2
321:1

【補正】
【魔人小隊:リーダー不在】+2

【音尾賛 体力1/7】

【音尾賛 2ダメージ 体力-1/7】

鋭い頭突きが音尾の頭を粉々に砕く。

【音尾賛 死亡】

【魔人小隊 残り7人】

翔「……ま、待て!」

次はお前だ、とばかりに尾白に睨まれ電戯は後退りした。
彼の脳裏に走馬灯のようなデータが流れ回る。

【直下コンマ下一桁判定(0=10):攻撃判定】
4以上:尾白攻撃成功 ※電戯の死亡確定。勝手に死にます
3以下:電戯攻撃成功

【補正】
【魔人小隊:リーダー不在】+2

【尾白攻撃成功】

そんな走馬灯の中にもドッペルゲンガーが顔を出す。
見慣れた自分の顔はやけに無機質で無感情。

“死”、それは人工魔人である彼にとって初めての体験。

【“ドッペルゲンガー”発動 →電戯】

【電戯翔 2ダメージ(精神力) 精神力-1/12】

翔「データに異常発見対処しま……できない……だとォ!?」

翔「頭が……割れる……あぁ……」

データは書き換えられ、狂気に塗り替えられていく。
包帯を引きずりながらよろめき歩いていたが、その内身体を構成するデータが崩壊し、消滅した。

残されたのは本体を覆い隠す黒いマントと包帯だけだった。

【電戯翔 死亡】

【魔人小隊 残り6人】

※敵ターン終了

【20:36(2ターン目)】

※あなたのターンです

静かな森に荒い呼吸音が聞こえる。
あなただ。
九頭に希望を殺され、無我夢中で一人逃げていたところであった。

あなた「はぁ……」

あなたは後ろを振り返り邪神がもう追ってこないことを確認すると、近くの木に背を凭れかけた。
能力は精神の摩耗により不能。
やっと和解できた“仲間”との突然の別れに打ちひしがれる。
そこに

――足音!

あなたは息を潜めた。
暗がりの中、足音の主が敵なのかそれとも仲間なのかは分からない。それに距離感も……。

とにかくこの場所に長く留まり続けることは得策ではない。
彼は足音が遠退くのを待ち、その場から離れた。

↓1【行動】
1索敵

2協力提案(夢路・黒腹組orマルガレーテ・竜胆組or万津子or尾白or夜裏or一 から)

※番長・生徒会連合軍名簿>>719>>724

※魔人小隊名簿>>697>>700>>703

協力提案(夢路・黒腹組orマルガレーテ・竜胆組or万津子or尾白or夜裏or一 から 名前指定)

↓1

「そう、希望会長が……」

夢路はあなたの話を聞き、唸った。

あなた「邪神としか言いようがない化け物を召喚する能力だ」

思い出す度に足が震える。
仲間を殺した兵士を許すことはできない。しかし、次に彼女らと対峙する時、あなたの精神はその狂気に耐えられないだろう。

あなた「……できれば一緒に行動して欲しい」

これからどうすれば……。藁をも掴む心持ちで夢路・黒原に接触したのだ。

【直下コンマ下一桁判定】
4以上:承諾
3以下:拒否

【承諾】

恋歌「【あなた】のそんな顔初めて見たわ」

あなた「えっ?」

普段のあなたは番長グループのまとめ役。常に仲間のことを考え、行動する。
狼狽える姿や心細そうな顔などは見せたことがない。

時に冷酷な判断を下す。
それを見た夢路は度々、あなたが実は他人のことなど気にしない冷たい人間ではないのかと疑った。

恋歌(疑い過ぎだったようね……ごめんなさい)

恋歌「いいわ、行きましょう」

黒原もあなたを励ます。

生徒子「大丈夫です【あなた】先輩。私達……死にませんから!」

あなた「すまない……」

せめて、二人の盾になろう。
能力を発動不能なあなたにできる最後の仕事と言えばこれぐらいだった。

※あなたのターン終了

※次 仲間ターン

↓1【行動する仲間】

※番長・生徒会連合軍名簿>>719>>724

※魔人小隊名簿>>697>>700>>703

>>1へ質問です
九頭を倒したら邪神は消えるのですか残るのですか?

>>917
※残ります。名簿にある【効果】の欄に書いていないことは、まず起こりません。

【夜裏沈】

数時間前までは、仲間だった。

「黒乃」のことはよく知っているつもりでいた。気の知れた番長グループの仲間。
少しミステリアスな雰囲気を持つ先輩。
それも捏造された記憶なのだろうか――

沈(黒乃先輩……)

黒乃の裏切り発覚は何より夜裏の心に深い傷を与えていた。

沈(ボク達を騙していたの……?)

沈(先輩に会って……聞きたい。聞かなきゃ分かんないよ!)

【直下コンマ下一桁判定】
3以上:索敵
2以下:協力提案

【直下コンマ下一桁判定】
09:あなた・夢路・黒原組
87:マルガレーテ・竜胆組
65:万津子
43:尾白
21:一

夜裏が黒乃を探す内、見慣れた人影が視界に入ってきた。

沈「尾白くんッ!?」

尾白ショウタだ。頭部から血を流し倒れている。
慌てて駆け寄り、声をかけた。意識はあるらしい。
尾白の近くに二つ死体。彼が倒したのだろう。

ショウタ「う……」

沈「大丈夫っ? ねぇっ?」

ショウタ「あぅ……」

沈「ボク、ほっとけないよ! ここで倒れたてたら殺されちゃうよ! ボクと一緒に行こう!」

ショウタ「ぐ……」

【直下コンマ下一桁判定】
4以上:承諾
3以下:拒否

【拒否】

ショウタ「ダメ……ですよ」

沈「な、なんでさっ! 死んじゃうんだぞ!」

ショウタ「僕はもうダメです……きっと……邪魔になるから……」

沈「そんな!」

ショウタ「そうだ……夜裏さん。能力……使ってください……“ウィナーキャット”でしたっけ……?」

ショウタ「僕の能力コピーをすれば……」

沈「!」

↓1【発動可能能力】

1【夜裏沈 “ウィナーキャット”体力1消費 6/6】

2【能力発動しない】

死を覚悟した者の意志は固い。
少女の言葉に漢の心を動かす力はなかった。
仲間に裏切られ何もできず、死ぬかもしれない仲間を助けられない。

無力、あまりに無力。
気を負わせまいと感情を抑えようとするが、涙が溢れ出す。

沈「う、うぐ、ひっぐ」

ショウタ「泣かないで、夜裏さん」

沈「ごめんなさい、ごめんなさい、ボク、ボク……」

ショウタ「……?」

いや、溢れ出しているのは涙だけではない。

沈「ボクぅ……」



沈「ゼッ゛グズじだい゛!!」

愛液も!

自分の生命に危機が迫る時、生物は子孫を残すべくある“本能”を働かせる。
そう、性欲である。
涙が頬を濡らすのと同じく、彼女のパンツをびっちょびちょに濡らすのはそういう訳だ。

敵がいつ来るか分からない今、行為は早く済ませねばならない。
夜裏は重傷で動けない尾白の代わりにズボンとパンツを素早く脱がすと、前戯無く液垂れる膣の中に男根をねじ容れた。

沈「ボクが挿れるから……っ」

沈「は……んっ!」

尾白の巨根が膣壁を優しく撫でる。

ショウタ「……あぅっ!」

沈「気持ち……い?」

ショウタ「はあああああああああいっっっ!!」

今回の性交は“和姦”。
双方合意の上で行われるセックスにおける快感の質は別格!
揺れる腰。肌の上を弾け、混ざり合う二人の汗が結合部を照らした。

ショウタ「忘れ……ないでください……僕のこと」

沈「あっ、はあぅっ、忘れないよぁあっ! キミのことも、うぅっ、ひぐっ、そのおっきなおちんちんもォッ!」

涙と汗と液にまみれた顔で答える。
夜裏の16年の人生で受け挿れてきたペニスの中で最も大きなモノ。
よく括れた亀頭に少し短い包皮まで彼女の目は、彼女のカラダは忘れることはないだろう。

ショウタ「ゅぅッ、僕もう――」

沈「はぅっ、あぐ、ぃイッて! 膣内でイッていいよぉッ! ボクの、ぉ、おまんこに全部出して! ンびュゥーってっ、出してぇぇえっッ!」

沈「――ッ」

【夜裏沈 “ウィナーキャット”発動 体力1消費 5/6】

【“貴方のお腹、満たします” をコピー】

※仲間ターン終了

※次 敵ターン

【直下コンマ下一桁】
098:横寺
7:九頭・邪神組
654:黒乃・時緒組
321:刺殺・誘受組

エイジス「……参ったね、こりゃあ」

横寺エイジスは困ったように頭をかいた。
小隊の定時連絡の時間はとっくに過ぎているのに数名の隊員との通信ができないでいる。
カルダモンは撤退。邪派網は信用できないのでどうでもいいとして、問題は電戯と音尾だ。
彼は“最悪の事態”について考えていた。

魔人の戦い、相性が悪ければ幾ら死ぬ。殺された可能性も十分あり得るということだ。
番長グループまた生徒会に所属する魔人能力は事前の情報で知ってはいた。

エイジス(邪派網が嘘の能力を教えた……? いや、アイツは馬鹿じゃない。そんな危ない橋を渡るタイプでも……)

エイジス(考えられるのは……邪派網の知らない魔人、か。有り得る)

エイジス「……ロックだねぇ。ガキどもも馬鹿にゃできないってわけか」

エイジス「早く見つけて殺すっきゃねーな……」

【直下コンマ下一桁判定】
3以上:索敵
2以下:協力提案

【協力提案】

エイジス(希望生徒会長は九頭が殺した)

エイジス(アイツんとこに行くのはゴメンだな。邪神のせいで気が狂っちまう)

エイジス(だとしたら行くのは――)

【直下コンマ下一桁判定】
偶数:黒乃・時緒組
奇数:刺殺・誘受組

「あんッ」

「はぁんっ」

目の前で勝手に達してる女がいる。何度も何度も達してる女がいる。
何もシていないのに。スるつもりもないのに。
色々な意味でイっちゃってる彼女の名前は「誘受戯」。これでも魔人小隊の参謀長を務めている。

呆れ半分で横寺は聞く。

エイジス「なぁ誘受サンよぉ、電戯と音尾がどうなったか知ってるかい?」

戯「んッ、知らないわ。でも、今追い詰められているのはあたし達の方ですよね、あァっ」

戯「“ドッペルゲンガー”あるでしょ? はぅッ」

戯「んぐっ、れを黒乃ちゃん辺りに発動されると辛いかもしれないです。黒乃ちゃんの“草臥れ儲け”はこの作戦に必要なものだから……」

エイジス「……そこで提案なんだけどよ。俺もアンタ達と一緒に行動した方がいいんじゃないか、と思うんだ。どうだい、ロックだろ?」

【直下コンマ下一桁判定】
偶数:ロック
奇数:ロックじゃない

【ロック(承諾)】

戯「ロック、ね。ね、そう思わない? 刺殺くんも」

誘受が見上げた木の上には、一人の少年が立っていた。
横寺も気付かない位に消された気配。彼こそ魔人小隊が生み出した最強の殺人兵器「刺殺」である。

刺殺「えぇ、僕もそう思います」

彼は誘受の話を聞いているのかいないのか分からないが淡白にそう答えた。

戯「でしょ? 決まりね、エイジスくん。行きましょ」

エイジス「りょーかい。さすが誘受サン、話が分かるぜ」

彼女の言う“ロック”はどんなものか。
それが分かるのは――

※敵ターン終了

【20:56(3ターン目)】

※あなたのターンです

あなたと夢路、黒原は番長小屋と校舎を繋ぐ森を抜け、校庭に到着した。

あなた「皆、無事かな……」

生徒子「大丈夫ですよ! 進みましょう!」

あなた「ああ……」

恋歌「ほらっ、ボサッとしないの!」

仲間の死から立ち上がれないあなたも前に進まねばなるまい。
黒原と夢路に背中を押されながら、なんとか走っていた。

↓1【行動】

1【索敵】

2【協力提案】

【協力提案】

※マルガレーテ・竜胆組or万津子or尾白or夜裏or一の中から指定

↓1

万津子は「無事そうね」と言いかけた口を噤んだ。
あなたの隣に希望がいないことに気付いたのだ。
平静を保とうとしているようだが、長年の親友は騙されない。余程彼の死がショックだったのだろう。

ピーター「アンタ達……疲れてない?」

歌恋「私らは大丈夫だよ。でも、【あなた】が……」

夢路は心配そうにあなたの方を見た。

あなた「だ、大丈夫だよ、僕は。直接攻撃もされてないし、ほら!」

無理をしているのは明らか。

歌恋「万津子サン、一緒に行動しましょうよ! その方がアイツも……」

【直下コンマ下一桁判定】
4以上:承諾
3以下:拒否

【承諾】

ピーター「良いわよ。行きましょう」

歌恋「やった! ありがと、万津子サン」

あなた「すまない、万津子。僕は別に良いとは言ったのだが……」

ピーター「気にしないで。親友でしょ? アタシ達」

あなた「万津子……! ありがとう。その言葉に甘えるよ」

ピーター「ええ、甘えなさい! もうアンタは充分頑張ってるわ」

※あなたのターン終了

※次 仲間ターン

↓1【行動する仲間 ※名前指定】

※番長・生徒会連合軍名簿>>719>>724

※魔人小隊名簿>>697>>700>>703

【マルガレーテ・竜胆組】

マルガレーテ「……何も見えない」

竜也「ふむ……そうか」

“ドッペルゲンガー”による情報共有効果が完全に消えた。
この効果が消滅する理由、考えられるのは3つ。
「“ドッペルゲンガー”をかけられた相手が死んだ」
「“ドッペルゲンガー”をかけられた相手が学園から去った」
「能力を打ち消す魔人が存在し、“ドッペルゲンガー”の効果を消した」

邪派網は逃げたらしい。
後の二人も尾白が殺害したとの報告があった。問題はここからどうやって戦うか、だ。

強力な能力を持つ二人であっても、番長グループ内の強さに順番をつけるのであれば下から数えた方が早い場所にいる。
マルガレーテの“ドッペルゲンガー”を使う体力は残っていない。
頼るべくは竜胆の“竜殺龍”だけということになる。

竜也(どうするか……?)

【直下コンマ下一桁判定:行動】
5以上:索敵
4以下:協力提案

【直下コンマ下一桁判定】
098:あなた・万津子・黒原・夢路組
76:夜裏
54:尾白
321:一

※失敗。さすがに再判定

【直下コンマ下一桁判定】
098:横寺・誘受・刺殺組
765:九頭・邪神組
4321:黒乃・時緒組

【竜胆・マルガレーテvs黒乃・時緒組】

仲間と合流しようと森を進む竜胆らを監視する者がいた。
裏切り者の「黒乃」と「時緒 翔子(ときお しょうこ)」だ。

黒乃は周囲を警戒しながら二人を追う。その手には軍用ナイフが握られていた。
情けをかけるつもりはない。任務は絶対。殺さねば。

その時――

竜也「なんだ、今の音は」

金属、主にチェーンのような物が落ちる音。

翔子「あっ、ごめん」

時緒が身に付けていたシルバーアクセサリーを落とした音だ!

黒乃「何をやってるの!」

竜也「黒乃か!」

神経を尖らせている竜胆に黒乃らは見つかってしまった。
こうなっては仕方がない。本来であれば――優しく殺してやるつもりだったのだが。

黒乃「時緒軍曹、作戦変更! このまま戦闘に入る!」

翔子「はいはーい」

【直下コンマ下一桁判定(0=10):攻撃判定】
8以上:マルガレーテ・竜胆組攻撃成功
7以下:黒乃・時緒組攻撃成功

【補正】
【魔人小隊:リーダー不在】+2

【マルガレーテ・竜胆組攻撃成功】

黒乃(竜胆の隣にいるのは……!)

黒乃の計算通りには行かなかった。
黒乃が学園にいた期間は極僅か。マルガレーテを知らない。主力しか調べていなかった上、この展開は予想外。

あっと言う間に竜胆の接近を許してしまう。

竜也「黒乃、お前との付き合いは短いが失望した。死を持って償ってもらう!」

黒乃(“竜殺龍”が来る!?)

彼の振り上げた拳は既に赤黒い鱗で覆われていた。
“竜殺龍”は自分の身体の一部をドラゴンに変える能力と聞く。攻撃されれば命は無い。

黒乃「軍曹! “草臥れ儲け”を使うわ!」

翔子「はーいりょうかーい」

最終手段として用意していた“草臥れ儲け”を発動する。その意味は「状況の改善」。
過去に戻ることで同じ運命を辿ることを回避するのだ。

黒乃(どこまで戻れるかしら……?)

【直下コンマ下一桁判定:草臥れ儲け】
0(10):最初から(【戦 闘 開 始】時まで戻る)
987:かなり戻る(【戦 闘 開 始】時から“草臥れ儲け”発動までのレスから数えて1/3進行した辺りのレスに介入する)
654:まぁまぁ戻る(【戦 闘 開 始】から“草臥れ儲け”発動までのレスから数えて1/2した辺りに介入する)
321:ちょっと戻る(“草臥れ儲け”を発動したレスより後ろから数えて、最も近い判定があるレスに介入する)

【補正】
【魔人小隊:リーダー不在】-2

【黒乃 “草臥れ儲け”発動 精神力3消費 6/9】

“草臥れ儲け”は時間巻き戻し能力。
巻き戻し可能な範囲は最大12時間と長いが、戻る時間を予め黒乃が決めておくことはできない。

制御方法と彼女の精神状態は関係しているらしい。

この場合を失敗というべきだろうか。
竜胆とマルガレーテが時緒と対峙する数秒前までしか遡れなかった。

黒乃(くっ……精神動揺か……?)

「連続発動は厳禁」。いつか軍医に言われた言葉だ。
強力な能力故、反動も大きく最悪自分の命さえ削る。
だが、この状況。改善したとは言えない。

黒乃(そもそも竜胆達と遭遇していない状態にまで戻さなきゃ……ダメね)

危険は承知の上。黒乃はもう一度“草臥れ儲け”を発動した。

【直下コンマ下一桁判定】
0(10):最初から(【戦 闘 開 始】時まで戻る)
987:かなり戻る(【戦 闘 開 始】時から“草臥れ儲け”発動までのレスから数えて1/3進行した辺りのレスに介入する)
654:まぁまぁ戻る(【戦 闘 開 始】から“草臥れ儲け”発動までのレスから数えて1/2した辺りに介入する)
321:ちょっと戻る(“草臥れ儲け”を発動したレスより後ろから数えて、最も近い判定があるレスに介入する)

【補正】
【魔人小隊:リーダー不在】-2

【黒乃 “草臥れ儲け”発動 精神力3消費 3/9】

黒乃「ふぅ……」

黒乃は学園校舎内に転送されていた。
この能力の欠点の一つに“能力発動後は単独行動を強いられる”というものがある。
“草臥れ儲け”によって巻き戻しできる人数は黒乃一人だけ。
運良く戦闘中の時間に“着地”できれば、そのまま仲間の援護に回れるが今回はそうもいかない。

彼女は溜め息を一つ吐くと、仲間と合流する為敵に気付かれぬよう走り去る。
次“草臥れ儲け”を発動する時は、自分が死ぬ時。
死を間近にして思い出したのは、何故か番長グループの“仲間”達の顔だった。

【直下コンマ下一桁判定:索敵】
098:横寺・誘受・刺殺組
76:九頭・邪神組
54:黒乃
321:時緒

【マルガレーテ・竜胆組vs時緒】

歴史改変された世界。
竜胆とマルガレーテの前には時緒のみが立っていた。

翔子「能力を使う必要もないみたいだねー。ま、楽に死ねるようにするからさっ」

敵に対して呑気に話しかけるこの女。余程自信があるらしい。
ここまで言われたなら黙ってはいられぬ。
竜胆とマルガレーテは逃げることなく魔人小隊軍曹「時緒翔子」に攻撃を仕掛けるのだった。

【直下コンマ下一桁判定(0=10):攻撃判定】
8以上:マルガレーテ・竜胆組攻撃成功
7以下:時緒攻撃成功

【補正】
【魔人小隊:リーダー不在】-2

【時緒攻撃成功】

時緒は口先だけの人間ではない。
そもそも学園に侵入した小隊は数ある中でも、頭一つ抜けて実力のある集団。本来であればたかが学生に負ける訳がないのだ。

時緒の手はまず、弱そうなマルガレーテの方へ向いた。

マルガレーテ「あ……や……」

翔子「ごめんね、でも相手が悪かったよね」

【直下コンマ下一桁判定:ダメージ判定】
0:5
987:3
654:2
321:1

【補正】
【魔人小隊:リーダー不在】-2

【マルガレーテ・グレートヒェン 1ダメージ 0/10】

時緒はマルガレーテの頭を掴むと、左向きに“回した”。ごきりと気味の悪い音が鳴る。

マルガレーテ「あ゛ぎょ゛」

彼女の細い首は可動範囲を超過し、一回転。
勢い良くぐるりと回り、後方にいる竜胆と目を合わせた。

翔子「はい、ひとりー」

【マルガレーテ・グレートヒェン 死亡】

【番長・生徒会連合軍 残り8人】

【直下コンマ下一桁判定(0=10):攻撃判定】
8以上:竜胆攻撃成功
7以下:時緒攻撃成功

【補正】
【魔人小隊:リーダー不在】+2

【竜胆攻撃成功】

竜也「よくも!」

仲間を手に掛けた奴を生かしては置けない。
死んだマルガレーテの怨みを晴らすが如く、時緒にかかる竜胆。
トライバルパターンを思わせる特殊形状の剣を銛の要領で投げつけた。

↓1【行動】
1【竜胆竜也 “竜殺龍”発動 精神力1消費 4/4】

2【通常攻撃】

投げつけた剣は囮。時緒がそれを避けた瞬間がチャンスだ。

翔子「!」

彼女は逃げ場が無い木々が密集したエリアに誘導されていた。巨大な龍の尾が木を巻き込みながら時緒に迫る。
竜に家族を殺された日、竜胆は魔人として目覚めた。
“竜殺龍(ドラゴンキラードラゴン)”。竜を殺す為、龍になる。身体の一部を竜に変え強化する能力。
今、彼はこの力を使い巨大な尾を出現させ攻撃したのである。

【竜胆竜也 “竜殺龍” 精神力1消費 3/4】

【直下コンマ下一桁判定:ダメージ判定】
0(10):5
987:3
654:2
321:1

【補正】
【魔人小隊:リーダー不在】+2
【竜胆竜也 “竜殺龍”】固定ダメージ1追加

※このスレでの更新は終了です。

※次スレ
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