黒井「冬馬、もう朝だから起きろ」冬馬「う~ん…」 (23)

冬馬「ふわぁ…、もう朝か…」

黒井「朝遅くまで寝ていると体に毒だ」

黒井「さあ、早く着替えて飯を食べるんだ」

黒井「今日は私が作っておいたぞ」

冬馬「えっ、そうなのか?悪いな」

黒井「気にするな、今日は大事な日だからな」

冬馬「そうだったな」

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コゲコゲー

冬馬「…こりゃひでぇな」

黒井「こ…これは失敗作だ、完成品はこっちだ」ササッ

冬馬「まあ、こっちは見た目は良いな」

冬馬「味はどうかな?」パクッ

モグモグ

黒井「どうだ?」

冬馬「…ふっ」

黒井「!?」

冬馬「今度俺が作り方を教えてやるよ」

黒井「すまん…」

冬馬「それで、今日は俺に何をしてくれるんだ?」

黒井「このセレブな私がお前のために取って置きのプレゼントを用意しておいたぞ」

黒井「一生忘れられない誕生日にしてやるつもりだ」

冬馬「そうか、それでどんなプレゼントだ?」

黒井「フッ…、もう手配はすんでいる」

黒井「さあ、早く着替えるんだ」

冬馬「ああ、わかった」

運転手「おはようございます、社長、冬馬様」

運転手「いつでも出発可能です」

黒井「よし冬馬、乗るぞ」

冬馬「どこへ行くんだ?」

黒井「なに、もうすぐわかる」

ブロロロロロロロロロロロロ


―――――――
―――――――
―――――――

黒井「着いたぞ」

冬馬「空港?海外に行くのか?」

黒井「ああ、今日はお前にとって大切な日だからな」

黒井「さあ、そろそろ出発する、行くぞ」

冬馬「ああ」

キイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイン!

冬馬「やっぱ景色すげぇな…!」

冬馬「それにしても今までいろんな誕生日を経験したが…」

冬馬「海外に行くなんて初めてだ」

黒井「これくらいのことで驚くのなら」

黒井「これから連れて行くところに行ったらもっと驚くだろうな」

黒井「それでいい、お前の驚く顔、喜ぶ顔が見たい」

黒井「私にもっと見せてくれ、それが今の私の生き甲斐となるのだから」

冬馬「なら期待してるぜ、あんたが用意したゴージャスなプレゼントをよ」

ワイワイ ガヤガヤ

冬馬「ここって…」

黒井「そう、オーストラリアだ」

黒井「日本の寒さなんて忘れるくらい暑いだろ?」

冬馬「ああ、もう今すぐ脱ぎたいくらいだな!」

黒井「その前に腹が減っただろ、ランチでもどうだ?」

冬馬「ああ、そうだな」

冬馬「とりあえずなんか適当に…」

黒井「おいおい、この私が愛するものに適当なものを食べさせるわけには行かないだろう」

黒井「この日のために予約しておいたレストランで食ようではないか」

黒井「おっと、礼はいい」

黒井「これからよりいいところに連れて行くからな、礼はその時にとっておけ」

冬馬「そうか、ならその時のためにとって置いてやるぜ」

ザザアアアアアアン

冬馬「ここは?」

黒井「オーストラリアの中でも…」

黒井「いや、世界の中でトップクラスのリゾート地だ」

黒井「この海を、この空を、この光景を見てどう思う?」

冬馬「…日本では見られない光景だな」

冬馬「日本の海だってこんなに澄んだ青色はしていなかったぜ」

冬馬「心が晴れそうだ」

黒井「喜んでくれたか?」

冬馬「まあな、だがこの程度じゃ終わらないんだろ?」

黒井「鋭いな、流石私の妻なだけのことはあるな」

冬馬「長い間暮らしてるだけのことはあるだろ?」

黒井「まあな」

黒井「ここがこのリゾートの目玉である場所だ」

黒井「ここからはヘリで見るぞ、地上じゃ見えづらいからな」

冬馬「ヘリか…プライベートで乗るのは初めてだな」

黒井「さあ、もたもたしないで乗るぞ」

冬馬「わかってる」

ブロロロロロロロロロロロロロ

冬馬「何があるんだろうな?」

黒井「私たち二人にふさわしいものだ」

黒井「これだ」

冬馬「これは…」

黒井「凄いだろ、珍しいだろ」

冬馬「ああ、ハートマークの珊瑚礁なんてロマンチックだぜ!」

黒井「まあ私もロマンチストだからな」

冬馬「どうやってできたんだ?なあおっさん、もっと近づいてくれないか?」

黒井「いい笑顔だ…、おい、もっと寄せろ」

パイロット「ラジャー」

ブロロロロロロロロロロロロロ

冬馬「スゲー!マジ良いぞこれ、こんなにきれいなものがあったなんて!」

冬馬「おっさん、ありがとな!」

黒井「礼には及ばないさ、お前の笑顔を見るためならどんなことでもするぞ」

黒井「このハートマークのさんご礁は今の私たちを表現している」

黒井「そうは思わないか?」

冬馬「ああ、俺たちの愛をぴったり表しているぜ!」

冬馬「もう忘れられない誕生日になったぜ!」

黒井「ふっ…」



冬馬「なあおっさん」

黒井「何だ?」

冬馬「まさかあんたがこんなに心が優しい人間なんて思っても見なかったぜ」

冬馬「あんたと一緒にいれて、とても幸せだぜ」

黒井「お前は一つ勘違いをしてるぞ」

冬馬「え?」

黒井「お前が私を心優しい人間に変えさせたんだ」

黒井「私は冬馬という存在のおかげでここまで変われた」

黒井「本来礼を言うのは私だ、ありがとう」

冬馬「よ、よせよ///照れるぜ」

黒井「フフッ…」

黒井「さて、そろそろかな」

冬馬「なにがだ?」

黒井「3、2、1…」

ヒュウウウウウウウウウウウウ…

ドオオオオオオオオオオオオン!!!

冬馬「うわぁ…、すげえ花火だな…」

黒井「お前のために用意しておいたんだ、綺麗だろ」

冬馬「ああ、とてもな…」

冬馬「だが花火でI LOVE YOUって書くのはどうなんだよ?」

黒井「愛が伝わって良いじゃないか」

冬馬「それもそうだな」

黒井「改めて言おう」

黒井「冬馬」

冬馬「ん?」

黒井「誕生日、おめでとう」

冬馬「ありがとう//」

チュッ

終わり

書いてて気持ち悪くなった、もうホモはいいや…
ちなみにハートのさんご礁はオーストラリアのハミルトン島のハートリーフのことを指しています
機会があれば見に行ってみてください
改めて誕生日おめでとう

いいけど相手が思いつかない

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