女騎士「よし!オークを倒しに行くぞ!」 (14)
女騎士「村人を襲う悪いオークがいると聞いた…」
女騎士「このままでは村が……くっ!そうなる前に、オークどもを絶滅してやる!」
女騎士「覚悟しろ!オークども…!」
===================================
数分後
女騎士「勘弁してください…負けました」
オーク「弱いな…こいつ」
オークA「どうしようか?」
オークB「いや、どうしようって…こいつ命狙いに来たんだぜ?」
女騎士(くっ!オークを一匹も始末すること出来ず…敗北するとは無念……)
オークA「そうだな。ヤるか」
女騎士(なっ!まさかこいつら…私を陵辱するつもりか……っ!く……仕方ないか……)
女騎士「やるなら…一思いに……やれ!!」
オークB「ん、分かった。」
オークA「よっしゃ首はねてやらあああああ!!!」
女騎士「え?ちょ、スト、スト!ストップ!!!」
オークA「え?」
女騎士「あー、びっくりした…え?いきなり?」
オークB「うん、だって一思いにやれって言っただろ」
女騎士「あ、はい」
オークA「よっしゃじゃあ首をはねてやらああああああ」
女騎士「ちょちょちょちょちょちょ!!!」
オークB「え?何?」
女騎士「あー、マジ……え?何?……その、殺す気なの?」
オークA「そりゃあ…そうだよ。うん」
女騎士「あー……そう、うん。そうかそうか。その類ね、うん」
オークB「え?でも一思いにやれって言ったよね?」
女騎士「うん、確かに言ったけどね」
オークA「よっしゃじゃあ首はねてやらあああああああああ」
女騎士「いやいやいやいや!……いや、あのさ…え?私、女だよ」
オークB「え?でも俺らの事殺そうとしたよね」
女騎士「まあね、それはね、認めるよ、うん。…いやでも、あれじゃん」
オークA「あれって何?」
オークB「え?知らんよ」
女騎士「いやいやいや、お決まりのあれでしょ?女騎士が破れたら陵辱するやつでしょ?」
オークA「え?そんなお決まりあんの?」
オークB「知らんよ」
女騎士「いやいやいや、フツーね。…まあ自分で言うのもなんだけど私美人よ?マジ」
オークA「いや、そんな人類の価値観知らんし」
オークB「オークと人間じゃ美人とか不細工の価値観違うもんね」
女騎士「えー…でも女はまず、陵辱されるって聞くよ?」
オークA「そういうイカれた連中がいるのは知ってるけど、俺らは違うから。フツーに殺すから」
女騎士「えー、何それ」
オークB「はい、というわけで死んでください。おい、やれ」
女騎士「待ってマジ待ってって!ここは陵辱されて助かるパターンでしょ?」
オークA「だからそのパターンとか知らんて」
オークB「あと俺らも理性あるし。ってかお前が助かりたいだけじゃねーか」
女騎士「そりゃそうでしょ!え?ってかマジで私を犯す気ないの?」
オークA「え?じゃあ聞くけど、俺達に犯されたいっていうきもちある?」
女騎士「いや、ないけど」
オークB「おいおい。俺達は結構オーク界ではイケメンなのにぃ」
オークA「つまりお前は、俺達の事をイケメンだと思えず、そういう目で見れなかった。価値観の違い成立」
オークB「はい、終了です」
女騎士「ずっる!いやいやいや、嘘嘘嘘!したいです!したい!」
オークA「無理あるだろ、それ」
女騎士「恥ずかしくてー。すいません」
オークB「どうする…?とりあえ・ず?」
オークA「ここで見逃すとまた襲われかねん。かといって、ここで旅を終わりにするわけにはいかない」
女騎士「すいません…え?旅?……この先の村を襲ってるんじゃなくて?」
オークB「いや、俺達旅人だけど。国王から言われて、いろんな悪人を罰してんだよ」
オークA「あ、お前他のオークと間違えて俺達を襲ってきた口か」
女騎士「……ふふ、そんなわけがない。…私はお前たちの正体を見切っていた!お前たちが善人かどうか試させてもらっていたのさ!」
オークB「手のひら返しがすごい!」
オークA「無理だろ!その言い訳今更無理だろ!」
女騎士「お待ちしていました、勇者オーク様一行……」
オークA「お前逆に凄いな!殺されかけてるのにその余裕!」
女騎士「お願いです!我が村を悪しきオークから守ってください!」
オークB「なんでお前今更悲劇のヒロインオーラ出してんだよ!!」
女騎士「私の態度が無礼ということでしたら…この処女、あなた達に捧げます!」
オークA「そういうことまだ言うんだ!?」
女騎士「お願いします…選ばれし勇者様……」
オークB「……どうする?」
オークA「とりあえず……その、村に行こう……うん」
===========================
オークA「案外、楽勝だったな」
オークB「まあ俺達にかかれば…」
女騎士「おお!我らの英雄オーク様!素晴らしき戦いでした!」
オークA「お前に褒められても全然嬉しくないんだけど」
オークB「正直な」
女騎士「これでこの地が平和になる…ありがとうございます」
オークA「まあそのために俺達がいるわけだから……とりあず、さようなら」
オークB「また他のところにいかなくちゃいけないから。じゃ」
女騎士「ありがとー!ありがとー!」
こうして、この村に平和が一旦訪れました。そう、一旦
==============================
女騎士「ん?夢…そうか、これは一か月前の夢…ひぎいいい!!!」
オークC「あ?寝てんじゃねーぞクソアマ!せっかく種付けしてやってんのによぉ!」
女騎士「あっぐああ…そ、そうか…これが…げ、現実……」
女騎士の村を襲っていたオークは、まだ一部残っていたのです。
そして、また村を襲い始め。一か月後にはそこはオークのものとなってしまいました
オークC「あのクソ野郎が仲間を殺してくれたからよぉ…その分孕めコラァ!!」
女騎士「ひぎぃ!す、すいません……」
オークD「ひゃはははは!やっぱ人間の女を犯すのは最高だぜ!」
女騎士「ああ!!も、もう……」
オークD「おい、俺のケツの穴舐めろ。そしたらこのクソでけぇ乳使ってやるぜ」
女騎士「あ、ありがとう…ご、ございますぅ……ペロペロペロ」
女騎士は以前のような威厳はなく、ただただ雌豚として快楽におぼれていくのでした……
=====================================
教師「…という話でした。これから学べる教訓は?」
生徒「はい。悪いところをただ一回直すだけでは意味がない。それどころか状況を悪化させるケースがあります」
生徒「なおかつ、悪い部分を訂正するには徹底的に総てを排除しなければ意味がない…ということです」
教師「素晴らしい!……うーん、でもこの話を道徳の教科書に載せちゃいかんでしょ」 完
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません