雪穂「お姉ちゃんDiary」 (33)
ゆきほの
書き溜めはなし
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皆さんこんにちは
高坂穂乃果の妹、高坂雪穂です
皆さんご存知の通りお姉ちゃんこと高坂穂乃果はスクールアイドルμ'sのリーダー
ステージの上では歌って踊ってキラキラしてます
今日はスクールアイドルとしてではなく、一人のお姉ちゃんとして高坂穂乃果の日常を教えちゃいます
-〇月○日(日曜日)-
お姉ちゃん曰く、今日はμ'sの練習は休みだそうです。なので幼馴染みの海未ちゃんとことりちゃんと遊ぶそうなのですが......
雪穂「お姉ちゃん起きて!!海未ちゃんとことりちゃんもう来ちゃうよ!!」
穂乃果「ん〜...来たら起こして〜......」ムニャムニャ
......とまぁこんな感じで、
当然私もあんな事を受け入れるはずもなく
雪穂「起きろー!!バカ姉貴ー!!」
いつもの様にお姉ちゃんから布団を思いっきり取りお姉ちゃんを無理やり叩き置き起こします
穂乃果「うわぁ!?もう少し優しく起こしてよー」
雪穂「一発で起きないお姉ちゃんが悪いの、て言うか自分で起きろ」
雪穂「とにかく、顔洗って歯磨き!後朝ごはん出来てるし寝癖も直すこと!!」
これじゃあ、どっちが姉で妹か分かりません。
そうこうしてるうちに海未ちゃんとことりちゃんがやって来てお姉ちゃんは遊びに行きました。
-〇月○日(月曜日)-
この日、私はいつもの様に受験勉強を居間でしていました。そんな時に
穂乃果「雪穂雪穂!!見て見てー!!」
嬉しそうに上の階から走って私の名前を呼んできたためなんだろうと思いノートから目を離すと、
穂乃果「じゃーん!!新しいライブの衣装だよ!どう?どう?」
目をキラキラさせていかにも感想を言って欲しそうな顔。はぁ......せめて勉強してない時に言って欲しいです。
正直な所、凄く似合ってます。でもそれを素直に口に出来る程私はまともではないため
雪穂「いいんじゃない?」
こんな感じで再びノートに視線を落として適当にあしらってしまいます。
するとお姉ちゃんは
穂乃果「もー、ちゃんと見てよー ねぇねぇお姉ちゃんキラキラしてしる??」
なんて、犬みたいに絡んできます。受験勉強していない時ならまだしも今は勉強中なので容赦なくこう言います
雪穂「うっさい!!今勉強してるだからあっち行ってて!!」
まぁ、受験生が必至に勉強している時に服がどーこー言われたらこうなりますよね
-〇月○日(火曜日)-
今日も今日とてお姉ちゃんは朝ギリギリまで寝ています。お姉ちゃんは別に寝たくて寝ている訳じゃないと言っていますが...
いつもの様に居間でテレビを見ながらご飯を食べているとお姉ちゃんが走って降りてきます。
穂乃果「もー!!なんで誰も起こしてくれないのー」
穂乃果ママ「何回か下から呼んでもアンタ起きて来なかったじゃない」
ごもっともです。私は目覚まし時計で起きるのですがこれから少ししてお母さんは毎日お姉ちゃんを下の階から呼んでます。当然無反応
穂乃果「むぅ......」
雪穂「拗ねてる暇があったらご飯食べなよ、ホントに遅刻しちゃうよ?」
穂乃果「は!!そうだった!」
バタバタと品の無い足音が家の中に響き回ります。これがあのμ'sのリーダーの日常なんです...。本人はあまり気にしてる様子はないのですが...
穂乃果「わー!!また海未ちゃんに怒られるー!」
雪穂「うっさい!!」
-〇月○日(水曜日)-
夕食を済ませた後、お姉ちゃんは決まって居間に寝転びます。そして一言
穂乃果「雪穂ー!お茶ー」
こんなスクールアイドル世の中には恐らくお姉ちゃんだけです。まぁ、そんなお姉ちゃんを甘やかしてお茶を入れる私も私なんですけど
雪穂「はいはい......」
このやり取り何年しているか分かりません。だからと言って今更どうこう言うつもりもないですし、ぶっちゃけもう慣れました。そんなこんなで私の分のお茶とお姉ちゃんのお茶を持って居間に行きます
穂乃果「ふぅ〜...やっぱり雪穂のお茶は美味しいなぁ」
雪穂「そりゃあ毎日お姉ちゃんにお茶入れさせられてるからね」
穂乃果「あはは...面目ない」
雪穂「そう思うなら今度から自分で入れてよ」
穂乃果「えー、雪穂のお茶だから毎日飲みたいのにー...」
でも、こんな風に私の入れたお茶を美味しいと毎日笑顔で言ってくれる事に対してちょっぴり嬉しく思ったりもしています。
-〇月○日(木曜日)-
お姉ちゃんの帰りが最近遅いです。μ'sの練習は日が暮れる前には終わるのですが、意外や意外、お姉ちゃん生徒会長になってるんです。これを聞いた時は流石に私も驚きを隠せず受験勉強所ではありませんだ。
穂乃果「ふぃ〜...疲れたぁ」ガラガラ
雪穂「あ、おかえりお姉ちゃん」
穂乃果「ただいまぁ〜...お姉ちゃんもう疲れたよー」
と、私の膝に寝転んでくるお姉ちゃん。本来なら頭叩いてやろうかなんで思いましたがここ最近のお姉ちゃんはホントに頑張ってます。μ'sとしても生徒会長としても。だから、そんなお姉ちゃんに私からの囁かなご褒美です
雪穂「あーはいはい、疲れてるのは知ってるしとりあえず着替えてきたら?」
なんて、素直じゃないですよね?でも今の私にはこれが精一杯。
穂乃果「もうちょっとこのままー...」
雪穂「もー...」
結局お姉ちゃんは私の膝に寝転んで晩御飯が出来るまで寝ちゃいました。当然私も受験勉強は手付かずです...でも、これはこれで悪い気はしませんでした。え?シスコン?や、やだなぁー...そんなじゃないですよー
-〇月○日(金曜日)-
週の終わりはいつもお姉ちゃんのテンションは高いです。いつも高いのですが金曜日は特別高いです。理由なんて単純、土曜日休みだからです。全くいつまで子供気分なんだか...
穂乃果「たっだいまー!!」
雪穂「はぁ...」
お姉ちゃんと正反対に私は土日が嫌いです。何でかと言うと受験勉強です。土日ほど有意義に勉強できる時間はないなんて言うかもしれないけど私には無理です。まぁ、私の理由も子供ですよね 。それではこれからお姉ちゃんの鬼絡みをしばしどうぞ
穂乃果「ねぇねぇ雪穂!!明日は土曜日だよ!」
雪穂「今勉強してるからあっち行っててよ」
穂乃果「もー、なんでそんなに乗り気じゃないのー?土曜日だよ?お休みだよ?」
雪穂「とか言ってるけどμ'sの練習あるじゃん」
穂乃果「あれは楽しいからいいの!!とにかく土曜日だよ!楽しまなきゃ損だよ!!」
雪穂「別に土曜日なんて毎週来るんだからいいじゃん」
穂乃果「駄目だよ!!絶対駄目!明日の土曜日は人生で最後の土曜日だよ!?」
こういう時に限ってお姉ちゃんは何故か力説してきます。正直う鬱陶しくて堪りません。でもお姉ちゃんはホントに嬉しそうで私はどことなく羨ましいと思ったりもします。
-〇月○日(土曜日)-
ついにお姉ちゃんの待ちに待った土曜日です。この土曜日だけは珍しくお姉ちゃんは自分で起きてきます。
穂乃果「じゃあ、行ってきまーす!!」
いつもより明るい声で行ってきますと言いμ'sの練習へ。平日もこんな風に起きてくれたらどれだけ気が楽か...でもそれが出来ない所がお姉ちゃんらしい所でもあります。
休日というのはあっという間に過ぎるもので気づけばもう夜です。勉強もキリのいいところで切り上げてお風呂に入る私。唯一まったり出来る時間です。
雪穂「ふぅ〜」
穂乃果「たのもー!!」
そんな私の平穏はことごとく壊れました。
雪穂「うわぁ!?な、何しにいきたの!?」
穂乃果「いやー、たまには姉妹水入らずって事で」
意味分かりません。そんな話す事も特にないはずなのに...
穂乃果「最近受験勉強どう?」
雪穂「別に、普通だよ」
穂乃果「そっかー、雪穂はUTX希望だもんね」
そうです、私は音乃木坂ではなくUTXに行くつもりでいます。理由は簡単で、廃校寸前の学校に行くより人気のあるUTXの方がいいと思ったからです。お姉ちゃんは音乃木坂に来て欲しいそうですが
雪穂「別にUTXだからどうこうって訳じゃないよ、ただ落ちたくないだけ」
穂乃果「あはは、凄いね雪穂は...お姉ちゃんは近場だから音乃木坂行っただけなのに」
なんて何処か寂しそうにしているお姉ちゃん。そりゃあ受験生に音乃木坂来なよって志望校決まってるのは誘うのは不味いですよね。1回言われましたけど
今日はここまでです
更新始めます
-○月○日(日曜日)-
基本的に日曜日はお昼から練習だそうです。なので、お姉ちゃんはお昼までぐっすり。よく動けるなぁなんて思います。
穂乃果「お母さーん、お腹減ったー」
どうやら起きてきたみたいです。起きてきて開口一番にこれもどうかと思いますけど...
穂乃果母「カップラーメンあるからそれ食べてなさーい」
穂乃果「はーい」
日曜日も穂むらは休まず営業しています。特に日曜日は忙しかったりでお母さんはお父さんと一緒に厨房へ、私はその手伝いで店番をしています。これが意外と大変でスクールアイドルをお姉ちゃんが始めてから日曜日はほとんど私が店番です。
亜里沙「雪穂ー」
雪穂「亜里沙、いらっしゃい」
で、この子が私の友達絢瀬亜里沙。名字に聞き覚えあったりしませんか?そうです、μ'sの絢瀬絵理の妹なんです。亜里沙も絵里さんが練習で家に居ないから暇になってたまにこうやって家にきます。
亜里沙「ねぇねぇ、雪穂は今暇?」
雪穂「どう見ても暇じゃないでしょ......」
何を思ったのか亜里沙のある意味爆弾発言炸裂。
雪穂「私今お店番してるんだけど...」
亜里沙「хорошо...雪穂はおやこーこーさんだね!!」
雪穂「別にそういうわけじゃ......」
亜里沙「ねぇねぇ雪穂!!これ何!!」
雪穂「どれどれ...あぁ......これはお姉ちゃんが作った奴だけど型が悪いから試食販売用だって」
亜里沙「試食販売??」
雪穂「勝手に食べていいって事」
亜里沙「ホントに!?じゃあいただきまーす!!」
雪穂「どう?」
亜里沙「美味しいよ!!」
まぁ、材料は全く一緒だから足が変わるはずもないんだけど...何だかそれは言わない方がいいかななんて思います黙っておきます。
亜里沙「じゃあお姉ちゃんにお土産にほむまん2つ買って帰ろ♪」
上機嫌な亜里沙、本気で気に入った様です。
穂乃果「ただいま~、ってあれ?亜里沙ちゃんだ」
亜里沙「あ!!穂乃果さん!!」
店の玄関から帰っくるなといつも言われてるのに問答無用で帰ってきます。後でお母さんに怒られるといいよ
雪穂「あ、お姉ちゃん丁度良かった。亜里沙の相手するから店番変わってよ」
穂乃果「え......」
うわ、すっごい嫌そうな顔。でもお姉ちゃんには色々と貸しがあります。貸しというのはもちろん...
雪穂「この前、お姉ちゃんの変わりに私店番したよねぇ?」
穂乃果「わ、分かった!分かったよぉー!!」
亜里沙「い、いいの?雪穂」
雪穂「いーのいーの、ねぇお姉ちゃん?」
穂乃果「わ、私の事は大丈夫だから...雪穂と遊んでおいで亜里沙ちゃん」
なんだかんだ文句を言いながらもお姉ちゃんは店番を変わってくれました。たまには良いとこあるじゃん。
雪穂「じゃあ亜里沙どっか行こっか?」
亜里沙「今日は雪穂のお家で遊びたい」
雪穂「別にいいけど...何もないよ?」
亜里沙「いいからいいから~」
そう言って私達は上に上がった訳ですが......結局μ'sの動画を見て亜里沙はハラショーハラショー叫んでるだけでした。
-△月○日(月曜日)-
ついにお姉ちゃんがやってくれました。私がお風呂上がりに楽しみにしていたプリン、あろうことかお姉ちゃんが食べてしまったのです。しかもお風呂上がりの私の目の前で
雪穂「何してるの...お姉ちゃん......」
穂乃果「あ、雪穂 これ美味しいよー」
雪穂「それ、誰のだと思ってんの......?」
穂乃果「誰のってそりゃあ......ぁ」
雪穂「この...バカ姉貴ー!!」
響く私の怒鳴り声。お姉ちゃんは咄嗟に耳を塞いで目を瞑ります。
雪穂「私がどれだけ楽しみにしてたと思ってるの!!」
穂乃果「ご、ごめんー雪穂~」
手を合わせて謝るお姉ちゃんですが、今日は許せません。このプリン、その辺のプリンとは違うんです
雪穂「このプリンいくらしたと思ってんの!?スーパーで売ってるのと違うんだよ!!あぁもぉおおぉ!!」
そりゃ美味しいはずです。実はこのプリン600円しました。中学生のお財布には大打撃です。
穂乃果「あ、明日買ってくるからさぁ...ね?」
雪穂「ね?じゃないよ!!ね?じゃあ!!はぁ、もういいよ......」
いくら怒鳴ってももうプリンは帰ってこない事を悟ると大きくため息をついて私は自分の部屋に戻りました。お姉ちゃんのバカ
穂乃果「ごめんね...雪穂......」
居間から出ていく直前に聞こえたお姉ちゃんの小さな謝る声。ふん、謝ったってプリンは帰ってこないんだよ
-△月○日(火曜日)-
今日はやけにお姉ちゃんの帰りが遅いです。生徒会の仕事があるならちゃんと連絡してくるのですがその連絡もなし。何してるんだろ
穂乃果母「雪穂ー、穂乃果まだ帰ってないの?」
雪穂「うんー」
お店の方からお母さんがお姉ちゃんがまだ帰ってきてないかと聞いてきました。念のためと思い携帯を開いて連絡が来てないかチェック。
雪穂「ホント、何やってるんだろお姉ちゃん」
時計の針はそろそろ21時を指そうとしています。そんな時でした
穂乃果「た、ただいまぁ~...」
穂乃果母「アンタこんな時間までどこほっつき歩いてたの!!」
穂乃果「いやぁ、ちょっとね......」
お母さんの怒った声が聞こえてきます。そりゃあ連絡もなしにこの時間だと怒るよ
穂乃果「あ!!雪穂...お風呂もう入った??」
雪穂「......まだだけど」
穂乃果「良かったぁ...」
何が良かったのか意味が分かりません。それに昨日の事許したつもりなんて全くないし...
穂乃果「お風呂上がりに私の部屋に来てね!!」
そう一言言い残してお姉ちゃんは部屋に入って行きました。ますます意味が分かりません。
雪穂「で、何の用?」
お風呂上がり私は念のためお姉ちゃんの部屋へ行きました。すると
穂乃果「えへへ、昨日はごめんね雪穂...お姉ちゃんバカだから勝手にプリン食べちゃって」
バカなのは知ってるよ。それにそんな事に言うためにわざわざ部屋に呼びつけたの?なんてまたイライラが蘇ってきました。
穂乃果「だからはい!!昨日のプリン!!」
雪穂「え...?」
穂乃果「いやぁ、プリンの名前しか憶えなかったから大変だったよぉ...」
もしかして今日帰りが遅かったのって......。
穂乃果「とにかく、雪穂がまだお風呂入って良かったよ」
だからあの時お風呂に入っていないか聞いたのか...。当然と言えば当然の事なのですが、私にとってはこの事が案外嬉しくて。
雪穂「お姉ちゃんってホントバカだよね」
穂乃果「なぁ!?」
その後私はお姉ちゃんの部屋で美味しくプリンを食べました。
-△月○日(水曜日)-
最近お姉ちゃんの様子が変です。スマホをずっと見てニヤニヤしてて...
雪穂「何してるの...お姉ちゃん?」
穂乃果「Twitterだよ!!」
どうやらクラスの友人にSNSを勧められたらしく、やってみた所ハマったそうです。アカウントを作って少しして沢山フォローをされたらしくそれが嬉しくて堪らないとか...まぁ、スクールアイドルなら当然かも知れませんけど......
穂乃果「あ、応援してますだって、えへへぇ...」
しかもお姉ちゃん律儀に一人一人コメントを返している様です。変な所で真面目なんだから
雪穂「別にどうでもいいけど、ご飯時にスマホつついてたらお母さんに怒られるよ?」
穂乃果「分かってるよ~」
結局お姉ちゃんご飯時にTwitterの通知が来てスマホを見ているのをお母さんに見つかり怒られてました。予想を裏切らないと言うか何と言うか、......私もTwitterしてみようかな。
-△月○日(木曜日)-
季節も冬でよく冷える時期です。部屋は幸いヒーター等で暖かくしているのですがそれをいい事に私は薄着でいました。当然そんな事をしていると風邪を引いてしまう訳でして...
雪穂「こほっ...こほっ......頭いた」
受験生にとって病気ほど嫌なものはありません。ただでさえ受験が近付いているのに風邪なんて...熱もしっかり38度ありこの日は学校も休みました。
穂乃果「雪穂ー...風邪大丈夫?」
雪穂「お姉ちゃん...なんで......」
夢?なんて一瞬思いました。この時間いつもはお姉ちゃんはいつも練習で学校でいるはずです。なのになぜ私の部屋にいるのか一瞬理解出来ませんでした。
穂乃果「えへへ、雪穂苦しそうだし今日は看病しようかなって、練習休んじゃった」
雪穂「別に大丈夫だから...こほっ...練習行きなよ」
穂乃果「全然大丈夫じゃないよ!!」
お姉ちゃんの顔を見ると真剣で同時に凄く心配そう。こんなお姉ちゃん家見るの久しぶりだな。
穂乃果「とりあえず林檎、食べれる?」
雪穂「今なら何とか...」
そう言って身体を起こそうとしますが、咄嗟にお姉ちゃんが肩を持って起こしてくれました。もう大袈裟だなぁ...
穂乃果「はい、あーん」
雪穂「それくらい自分で食べれるよ...」
穂乃果「病人なんだからこんな時まで強がらなくてもいいの!!」
なるほど、日頃私がお姉ちゃんに反発してるのが強がりって事お姉ちゃんにはお見通しなんだ。結局お姉ちゃんに押し切られて林檎を食べさせて貰う私。
穂乃果「でも、珍しいね。雪穂が風邪なんて」
そりゃ私だって人間なんだから風邪なんていつ引いてもおかしくはありません。今まではちゃんと対策をしていたというか気を付けていたんです。でも受験生になってそれどころではなくなってこの結果。
雪穂「とにかく、私少し寝るからお姉ちゃんもういいよ」
穂乃果「駄目!!今日はつきっきりで看病するよ!」
頑固。まぁ、悪い気はしないけど...。そうこうしてるうちに私は眠りについたのでした。
-△月○日(金曜日)-
またこの日がやってきました。そうです、お姉ちゃんお姉ちゃんハイテンションの日。特に土曜日はライブがあるらしく余計にハイテンション。当然朝から賑やかな訳で
穂乃果「雪穂!!明日お姉ちゃんライブなんだよ!!」
雪穂「知ってる、亜里沙から聞いた」
穂乃果「ライブだよ!!ライブ!!雪穂は見に来るの?」
雪穂「行かないよ、寒いし」
ホントはちょっと行ってみたかったり。μ'sのライブはなんだかんだで屋上ライブが最後。お姉ちゃんが無茶して倒れたあのライブ。ほんと、バカだよね......
雪穂「て言うか、時間いいの?」
穂乃果「あー!!じ、じゃあ行ってきます!!」
そう言って残りのパンを一口で食べてお姉ちゃんは家を出ていきました。実際寒いからライブは行かないなんて言いましたが、多分亜里沙に無理やり連れて行かれると思います。
雪穂「あ、私も学校行かなきゃ」
学校に行くと亜里沙が駆け寄ってきました。
亜里沙「雪穂雪穂ー、明日のμ'sのライブ当然行くよね?」
ほら、予想通りです。お姉ちゃんと亜里沙は何処か似てる所があり単純と言うか素直と言うか...悪い言い方をすると扱いやすいです。
雪穂「行かないよ、寒いし」
当然断ります。寒いのはホントですしお姉ちゃんには行かないなんて言ったくせに今更行くと言うのもどうかななんて思います。
亜里沙「えー、行こーよー雪穂ー!!」
亜里沙はそんな私の肩を掴んで揺らしてきます。これも予想通り。亜里沙は譲れない事があると大体肩を揺らしてきます。
雪穂「別に新曲の発表とかないしいいじゃん」
亜里沙「無くても関係ないよ!とにかく、明日向かえに行くからね!!」
雪穂「ちょ......はぁ」
無理やり押し切られてしまいました。私って押しに弱いのかな...?
今日はここまでです。
更新します
-△月○日(土曜日)-
ライブ当日です。お姉ちゃんは準備があるとかで朝から出ていきましたが私はまだベットの中。せっかくの休みですし、ゆっくりしたいです。
prrr…prrr……
しばらくして私の枕元に置いていた携帯が鳴りました。今日はアラームをかけた覚えはないのですが…画面を見てみるとそこには『絢瀬亜里沙』の文字が……
雪穂「……もしもし」
亜里沙「あ、雪穂!!ライブ音乃木坂だから今から行く向かえに行くね!!」ブツッ
雪穂「へ……?」
電話が切れました。寝惚けいてよく聞いてませんでしたがとりあえず亜里沙が来るらしいです。欠伸をしながらベットから降りて顔を洗いに下の階へ。
亜里沙「雪穂ー!!」
お店の方から亜里沙の声がしました。予想以上に早いです。
雪穂「なに……?」
亜里沙「ライブだよ!!ほら、早く準備して!」
雪穂「いや、だから私は…」
亜里沙「もう!遅れちゃうよ!!」
いつの間にか家に上がっていた亜里沙は私の背中を押しながら私の部屋へ連れていきました。
雪穂「も、もう分かったから…」
亜里沙「なら私外で待ってるね?」
雪穂「う、うん……」
やってしまった……。また押し切られてしまいました。結局服を着替えて亜里沙と一緒に音乃木坂へ。
穂乃果「みんなー!!今日は来てくれてありがとー!」
あの衣装…。今回の奴だったんだ。やっぱりステージでのお姉ちゃんはいつもとは全然違い少しメイクしてて踊って歌って、家の中でのぐーたら振りが嘘のようです。
亜里沙「わぁ、穂乃果さん凄いキラキラしてるね雪穂!!」
雪穂「え?あぁ…まぁまぁ……かな」
やっぱり素直になれません。そうこうしているうちにライブも終わり、私の休暇はあっという間に1日を終えました。
-□月○日(月曜日)-
季節も変わり春になりました。私は中学生から高校生になり、お姉ちゃんも無事進級出来て最高学年に。いつもと変わらない朝ですが今日からは少し違います。それは……
穂乃果「雪穂ー!学校行くよー!!」
雪穂「はいはい…」
穂乃果「もー、今日から高校生なんだから遅刻しちゃダメだよ?」
雪穂「その言葉お姉ちゃんにそっくりそのまま返すよ…どの口が言ってんだか……」
そう、私は音乃木坂に進路を変えたのです。理由は…可能性を感じたから、なんて。皆さんご存知の通りμ'sは見事ラブライブで優勝をして音乃木坂は廃校を免れました。それをいい事に亜里沙に無茶苦茶説得されて…。
やっぱり私って押しに弱いみたいです。
以上で終わりです
見てくれてた方ありがとうございます。
このSSまとめへのコメント
ぐへへへ
悪くないわね
うっふん