モバP「千秋がザリガニを捕ってきた」 (65)

冬ということは忘れてください



「「「ただいまー!!」」」

P「おう みんなおかえり」

薫「せんせぇ!見て見て!」

P「なんだ?薫」

薫「こんなに大きいザリガニ捕れたよ!」

ザリガニ「…」クワァ

P「おお、大きいなぁ」

千佳「千佳のもおっきいよ!」

ザリガニ「…」クワァ

P「千佳のもなかなかだな」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1424878213

仁奈「ふっふっふ、二人ともあめーですよ…」

仁奈「これが仁奈のザリガニでごぜーます!!」

ザリガニ「…」クワァ

千佳「でっかい!」

薫「仁奈ちゃんのにはかなわないねぇ!」

ワイワイガヤガヤ!

P「はは、みんな無邪気だなぁ」

千秋「ただいま」

P「おう千秋 引率ご苦労様」

千秋「えぇ それよりPさん、見て」

P「なんだ?」

千秋「私もザリガニ捕ってきたの」

P「えっ…?」

ザリガニ「…」クワァ


数時間前


仁奈「ザリガニの気持ちになるですよ!」

薫「ザリガニ?」

千佳「急にどうしたの?仁奈ちゃん」

仁奈「昨日テレビでザリガニ特集を見たんですが…」

仁奈「ザリガニはすげーです…奥がふけーです…」

薫「へぇ、そうなんだぁ」


千佳「それじゃあ近くの川にザリガニとりにいく?」

仁奈「行きやがります!」

薫「じゃあ薫もぉ♪」

千佳「それじゃあれっつごー!」

P「おいおいお前たち」

仁奈「なんでごぜーますか?」

P「川は危険だ 誰か大人の人について行ってもらいなさい」

千佳「じゃあPくん一緒に行こーよ」

P「俺は仕事があるからダメだ」

ガチャ

千秋「戻ったわ」

P「おお、千秋 お疲れ様」

千秋「えぇ」

P「そうだ、千秋 この後何か予定あるか?」

千秋「この後?特にないけれど」

P「悪いんだけどこの子たちと一緒に川に行ってくれないか?」

千秋「えっ?川…?」




千秋(まさか川遊びに来るとは)

千佳「冷たーい!」

薫「きゃっきゃ!」

千秋「…」ポチャ

千秋「……ふふっ」

千秋「たまには、こういうのもいいわね…」


千佳「千秋おねーちゃん!」

千秋「なぁに?」

千佳「見てっ!ザリガニっ!」スッ

ザリガニ「…」クワァ

千秋「ひっ!」


薫「こっちもほら!」スッ

ザリガニ「…」クワァ

千秋「きゃっ!」

仁奈「どうして逃げるでごぜーますか!?」スッ

ザリガニ「…」クワァ

千秋「やめてっ!」

千佳「もしかして怖いの?」

千秋「こ、怖いなんてことは…」

薫「ほーら♪」

ザリガニ「…」クワァ

千秋「うぅ…」アトズサリ

千佳「可愛いのにー」


千佳「ちょっと触ってみたら?」

千秋「えっ…?」

仁奈「可愛いですよ!」

ザリガニ「…」クワァ

千秋「う、うぅ…」ふるふる

薫「先っぽだけ先っぽだけ!」

千秋「そ、それじゃあ、ちょっとだけ…」

千秋「…」

千秋「…」ツン

ザリガニ「…」クワァァァ

千秋「!」

仁奈「どうでごぜーますか?」

薫「可愛いでしょ♪」

千秋(ちょっと…可愛いかも…)ツンツン


ザリガニ「…」クワァァァ

千秋「私も…」

千秋「私もザリガニ捕る…!」

__
_


千秋「ねぇ見てPさん」

ザリガニ「…」クワァ

千秋「私がとったのよ」

P「そ、そうなんだ」

千秋「大きいでしょ」

P「あ、あぁ そうだな」

千秋「ふふっ」ツンツン

ザリガニ「…」クワァ

千秋(可愛い…//)

P(千秋がザリガニ好きだったなんて…意外だな…)

P「それで、このザリガニどうするんだ?」

千秋「…飼う」

P「えっ?」

千秋「事務所で飼うわ」

P「え、えぇー…」


薫「ねー いいでしょー?」

千佳「ちゃんと面倒見るから!」

P「う、うーん…」

仁奈「餌もちゃんとあげやがります!」

P「しかしなぁ…」

千秋「水槽の水も取り替えるから…!」

P「お、お前まで…」


P「…」

P「わかった、事務所で飼おう」

仁奈「ホントでごぜーますか!?」

P「あぁ」

千佳「わーい!」

薫「やったぁ♪」

千秋(やった…やったわ…!)

千秋(良かったわね、ザリガニ…)ツンツン

ザリガニ「…」クワァァァ

千秋「ふふっ…//」

こうして事務所でザリガニを飼うことになりました


P「さーて、今日も仕事頑張るぞー」ガチャ

千秋「ふふっ…ザリガニ…」ツンツン

P「千秋!もう来てたのか!」

千秋「あ、Pさん おはよう」

千秋「ザリガニが心配で、昨日は事務所に泊まったの」

P「あ、そうなんだ…」


千秋「それより見て、Pさん」

P「なんだ?」

千秋「こうして私が近寄るとね…」

ザリガニ「…」クワァ!

千秋「こうやって挨拶してくれるようになったの…//」

P「よ、よかったね」

千秋「可愛いわ…//」ウットリ

P(威嚇のポーズだということは黙っておこう)

__
_


P「えーっと、はさみ、はさみ…」

P「あれ?はさみがないぞ」

P「おーい誰か はさみ知らないか?」

千秋「Pさん」

P「なんだ?千秋」

千秋「よかったらこの子の…使う…?」

ザリガニ「…」クワァ

P「…」


P「ザリガニのはさみじゃ紙はきれないんじゃないかな…?」

千秋「試しに一度だけ…」

千秋「ザリガニ、お願い」

ザリガニ「…」シャキンシャキン

紙「…」ヘナッヘナッ

千秋「…」

P「…」


千秋「ちょっとだけ切れたわ…」

P「そうだな…」

P(ザリガニの水気で紙が破けただけだけどな…)

__
_


千秋「今日のお仕事はうまくいかなかったわ…」

P「そんな日もあるさ、元気出せよ」

千秋「…」

P(千秋のやつ、そうとう落ち込んでるな)

P(ここはプロデューサーとしてしっかりフォローしないと)


千秋「ねぇ、ザリガニ」

ザリガニ「…」クワァ

千秋「今日、お仕事失敗しちゃったの…」

ザリガニ「…」ピチュッ

千秋「えっ…!?」


千秋「Pさん 今この子、顔から何か出したわ…!」

千秋「もしかして…涙…?」

P「…そうかもな」

千秋「私のために泣いてくれてるのかしら…」

千秋「あなた、優しいのね…」ホロリ

ザリガニ「…」クワァ

P(…おしっこなんだけどな)

ザリガニは顔からおしっこするらしいです

__
_

千秋(今日もザリガニに癒されましょう)イソイソ

千秋「ザリガ…ニ…?」

千秋「!?」


千秋「ザリガニが…いない…?」

千秋「水槽の蓋があいてる…」

千秋「脱走…?」

千秋「いや、ザリガニが自力で脱走できるとは考えづらいわ」

千秋「いったいどこへ…?」

菲菲「ご飯作ったヨー!」

千秋「あら、菲菲」

菲菲「今日はエビフライを作ったヨー!」

千秋「!」

千秋「う…そ…」ガクン

菲菲「どしたのー?」

千秋「そんな…」

千秋「私の…ザリガニ…」ポロポロ

菲菲「ザリガニじゃないヨ!?エビだヨ!?」

千秋「違うの…あなたがフライにしたのはザリガニなの…」

千秋「これは…ザリガニフライなの…!」

菲菲「なに言ってるのー!これはエビフライダヨ!」

菲菲「ほら!食べてみて!」

千秋「だめっ!」

千秋「私には…食べられない…!」

菲菲「そう言わずに!ハイ、あーん!」

千秋「むぐっ!?」

千秋「…」モグモグ

菲菲「美味しい?」

千秋「…」

千秋「…くっ!」

千秋「おいしい…!」

菲菲「よかったヨー♪」


千秋(ザリガニ…あなたと過ごした数日間とても楽しかったわ…)

千秋(あなたと出会えたことで私は変わることができた…)

千秋(自分の殻にこもりがちだった私だけど)

千秋(あなたは私に殻を破る勇気を与えてくれた…)

千秋(あなたのこと…絶対に忘れないわ…)

クワァ…

千秋「えっ…?」


クワァ…

千秋「この音…」

ザリガニ「…」クワァ

千秋「ザリガニ!」

ザリガニ「…」クワァ

千秋「いったいどうして…!?」


薫「ふぅー、お散歩しゅーりょー!」

千秋「薫ちゃん…?」

薫「あっ!千秋お姉ちゃん!」

薫「今ね!ザリガニのお散歩行ってきたんだよ!」

千秋「お散歩っ…」

千秋「そ、それじゃあこのフライは…?」

菲菲「だからこれはエビフライダヨー!」プンプン

千秋「そうだったの…」

ザリガニ「…」クワァ


千秋「ザリガニ…」ギュッ

千秋「心配したんだから…」

ザリガニ「…」クワァ

千秋「これからも…よろしくね…!」


私は黒川千秋

私の目標はトップになること

そのために、どんな特訓だって乗り越えてみせるわ

そう

この子と一緒に!


ザリガニ「…」クワァ

終わりです

黒川千秋ちゃん誕生日おめでとうございます!!

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom