蜊?掠縲栗 LOVE U縲 (10)

優「お姉ちゃん元気?」

千早「あまり元気じゃないかしら」

優「僕が居なくても平気?」

千早「平気だと思う?」

優「思わないけど」

千早「なら居なくならないで」

優「わがままだねお姉ちゃん」

千早「だってわがままにならないと何一つ手に入らないもの」

優「例えば何が手に入ったの?」

千早「そうね……歌と優、かしら」

優「僕は一過性のモノだよ」

千早「歌だってこの前失ってしまったから一過性の物よ」

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優「それとこれとは事情が違うよ」

千早「いいえ、何も違わないわ。あなたは私の弟だもの」

優「弟だった、だよ」

千早「今でも大切な弟よ」

優「だからまたこうして僕を求めるの?」

千早「ダメかしら?」

優「ダメじゃないけど」

千早「ならいいじゃない」

優「でも、お姉ちゃんが」

千早「私は大丈夫よ」

優「何も大丈夫じゃないよ」

千早「大丈夫、全部わかっているもの」

千早「私に応えてくれるのは優自身でしょう?」

優「さあね」

千早「誤魔化さなくたっていいわ」

優「誤魔化してなんかいないよ」

千早「さっき自分で言ったことを思い出せるかしら」

優「脳が無いから無理だね」

千早「でも生きてるわ」

優「死んでるよ」

千早「でも今ここに居るでしょう?」

優「ダメだった?」

千早「全然ダメじゃないけど」

優「ふふっ」

千早「……ねえ、どうして優はここに来てくれたの?」

優「それはお姉ちゃんが大切だからだよ」

千早「私だって優が大切だわ」

優「でもお姉ちゃんは死ねないでしょ?」

千早「優のためなら死んだっていいわ」

優「それはダメだよ」

千早「どうして?」

優「お姉ちゃんには未来があるじゃないか」

千早「優が居ない世界に意味は無いわ。それに未来だって無い」

優「でも虹色に輝いているよ」

千早「そんなわけない」

優「いいや、輝いているよ」

優「765プロ、みんな優しい人ばかりだね」

千早「ええ、みんな優しいわ」

優「プロデューサーさん、とってもいい人みたいだね」

千早「ええ、とてもいい人かもしれないわね」

優「断言できないの?」

千早「だってあの人、優に似ているもの」

優「だから頼れない?」

千早「きっと頼ったら依存してしまうわ」

優「依存だって愛の形だよ」

千早「でもプロデューサーは優じゃないもの」

優「僕が好きなの?」

千早「わからない」

千早「何もわからないわ」

優「理解しようとしていないだけじゃないか」

千早「だって怖いもの」

優「現実を知ることは辛いことかもしれないね。だって僕は居ないもの」

千早「わかってる……本当はわかってるのよ……何もかも全部!!」

優「……でも、お姉ちゃんはわかってないよ。だって誰かの気持ちを理解しようとしてないもの」

千早「……え?」

優「じゃあね、大好きだよお姉ちゃん♪」

千早「ま、待って!! 待って行かないで——」

春香『千早ちゃーん、居る?』ピンポーン

千早「………………………………」





千早(……私にはわからないわ。あなたの気持ち)



おわり



文字化けしてますけどタイトルは
千早「I LOVE U.」です
いやー特定のセリフ数の中で物語を作るのは難しいですね

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