黒井「ウィ」あずさ「あらあら~」 (41)


都内某所 

黒井「よし、夕食の買い物も済ませたし帰るとするか」

黒井「む、あれは高木の所の…」

黒井「ここで何をしている、765の三流アイドルよ」

あずさ「えっと、961プロの…」



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黒井「ウィ」

あずさ「えっと、恥ずかしながら道に迷ってしまって…」

黒井(ふむ、ここで恩を売って765プロに妨害工作を行うのも…)

黒井「ではこのセレブな私が道案内をしてやろう」


あずさ「あら~、ありがとうございます」

黒井「気にするな。どこに行きたいんだ?」

あずさ「とりあえず大通りに行ければと思うんですけど…」

黒井「目と鼻の先ではないか…まぁいい、着いてこい」


あずさ「えっと、ありがとうございました」

黒井「ウィ。では失礼するよ」


──


黒井「少し休憩がてら、セレブにコーヒーでもいただくとするか」



黒井「……」

あずさ「あらあら~」

黒井「えぇい!さっき別れてばかりだろう!なぜここにいる!?」

あずさ「方向音痴なもので…」


黒井「方向音痴というレベルではないだろう!」

黒井「…まぁいい。ここで一息入れようと思ってたのだがどうだ?」

あずさ「うふふっ、ではお供させていただいちゃおうかしら~」


都内某所 カフェ

黒井「さぁ、好きなものを頼むがいい」

あずさ「ではカプチーノをお願いします」

黒井「私はアメリカーノを貰おう」



あずさ「そういえば私カフェ巡りが趣味なんですよ」

黒井「ほう」

あずさ「それでデザインカプチーノっていうんですか?あれにハマっちゃいまして~」

黒井「ここはよく来るが、そういうのもやってくれたはずだぞ」

あずさ「あら~、楽しみだわ♪」


店員「お待たせしました。こちらカプチーノです」

あずさ「あら可愛い、うさぎちゃんですよ!」

店員「こちらアメリカーノです。ではごゆっくりどうぞ」

黒井「ウィ。ご苦労」

あずさ「うふふっ、写メ撮ってみんなに送っちゃいましょう」


あずさ「黒井社長のはアメリカンとは違うんですか?」

黒井「ウィ。これはエスプレッソをお湯で割ったものだな」

黒井「始めて飲んだ時はあまりの美味さにビックリしたものだ」

あずさ「そうなんですね~」


あずさ「このカプチーノ、可愛くて飲むのが勿体ないわ…」

黒井「ふむ、気持ちもわからんでもないな」

あずさ「えいっ!」

黒井「なんだかんだ遠慮なく飲んでるではないか…」


あずさ「美味しい…!ミルクがとっても甘いです」

黒井「スチームをかける温度で甘さが変わるからな」

黒井「温度が低すぎるのは勿論だが、高すぎても甘さが無くなってしまうからな」

黒井「家でも多少温めの牛乳の方が甘いだろう。それと一緒だ」

あずさ「なるほど~」



黒井「ここは本当にバリスタの腕の見せ所だな」

黒井「温度や泡立ち具合が絶妙でないとカプチーノにならん」

黒井「泡がないとただのカフェラテだ」


あずさ「そういえばコーヒーって種類が多くてよくわからないです。カフェオレとかカフェラテとか…」

黒井「店によっても大分変ってくるが、ドリップコーヒーと温めたミルクだとカフェオレだな」

黒井「エスプレッソと温めたミルクだとカフェラテになる。あとはミルクフォーム…要は泡立てたミルクだな」

黒井「これにエスプレッソを合わせたのがカプチーノだ」

あずさ「凄いわかりやすいです!」

黒井「まぁここのカフェオレはドリップの代わりにダブルエスプレッソだがな」


黒井「店に行ったら店員に聞いてみると言い」

あずさ「うふふっ、そうしてみます」

黒井「ここのバリスタは相当やるようだな。なぁムッシュ」

店員「恐縮です」

あずさ「本当に凄いですよ~!」

店員「ははっ、まだまだこれでも練習中ですよ」

───
──




都内某所 ○○駅

あずさ「では本日はごちそうさまでした~。しかも駅まで送っていただいちゃって」

黒井「ウィ、気にするな。ではこれで失礼するよ」

あずさ「はい!お気をつけて~!」

黒井「アデュー!」


765プロ

あずさ「おはようございます~」

P「おはようございます!」



???「邪魔をする」



P「黒井社長!?」

黒井「なんだねキミは?このスーパーセレブ社長の私のファンかな?」

黒井「申し訳ないが今は忙しいので、また今度にしてくれたまえ!」

P「まぁ、なんでもいいですけど…ところでどうしてここに?」



あずさ「すいません…また迷ってしまいまして…」

黒井「セレブに観光をしていたらあずさちゃんと遭遇してな」

黒井「たまたまこっちに用事があったので一緒に来たわけだよ、三流プロデューサー君」

あずさ「助かりました~」

P「あ、ありがとうございます」


黒井「ウィ。あぁそうだ音無君」

小鳥「はいっ!」

黒井「セレブな私からの差し入れだ」

小鳥「わぁ、クロックムッシュだ!」

あずさ「とっても美味しんですよ~!」

小鳥「ありがとうございます!」


黒井「では私はこれで失礼するよ!アデュー!」

小鳥「お気をつけて~!」

あずさ「また~!」



おわり




お目汚し失礼しました

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