注意事項
※霞とイチャイチャするだけの艦これSSです
※霞のデレ成分多め
※キャラ崩壊の可能性大
※R-18(エロあり、地の文あり)
※独自解釈等あり
以上の点で大丈夫な方はどうぞ
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1424694134
朝起きる提督さんと起こしにきた霞さん
提督「………………」
ピピピピッ、ピピピピッ、ピピッバンッ
提督「…………」ムク
ガチャ
霞「……あら起きてたのね。おはよう、ご飯は出来てるからさっさと布団から出て支度したら食べに来なさい」
提督「…………あぁ」
霞「顔洗ってきなさいよ。ひどい顔よ?」
提督「うむ……」
提督「……いただきます」
霞「いただきます」
提督「……」モグモグ
霞「……」モグモグ
提督「………美味い」
霞「……そう、良かったわ」
提督「……」ズズッ
霞「……」ズズッ
作戦会議中の提督さんと霞さん
霞「あんた、この編成じゃ南方海域攻略は難しいわよ。もっと熟考して艦隊を組みなさいな」
提督「……うぅむ」
霞「あたしの考えを話すわ。強行偵察部隊からの調査報告からこの海域には空母を中心とする機動部隊が居る事が分かっているし、水上打撃部隊も確認されてる。更には装甲空母鬼も存在するという報告さえあるわ。ここは此方も有効打を与えられる空母を用いるべきね」
提督「ふむ」
霞「選出するなら……そうね、正規空母を中心として、随伴艦に巡洋戦艦、航空巡洋艦とした機動部隊で行くべきだとあたしは思うわ」
提督「……消費資材については?」
霞「大型艦を運用するから資材は相当数消費するけど、少なからずこの編成ならこの海域は突破出来るはずよ」
提督「……戦艦を重巡洋艦に入れ替えるのは?」
霞「ダメね、戦艦無しだと砲撃戦において相手にアドバンテージを取られる可能性があるわ。仮に水上打撃部隊とぶつかった場合、こちらに空母がいるとはいえ、相手はフラグシップが多数確認されてる。一隻でも落とし損ねたら反撃貰って撤退は免れないわよ?」
提督「……ふむ、では制空権の問題はどう思う?」
霞「そうね……空母に烈風と紫電改、航巡にも瑞雲を積ませて制空権確保、そして観測機を搭載した戦艦で弾着観測による命中精度向上をーーー」
提督「軽巡や駆逐といった水雷をーーー」
霞「ダメね、いい?ーーー」
潮「……す、凄いですね。流石、霞ちゃんです……的確なアドバイスを飛ばしてます」
不知火「ええ、伊達に場数を踏んでいませんね……しかし、提督の膝の上に乗ってなければ、威厳というものもあるのですが……」
朝潮「……姉としては複雑な心境です」ハァ
最上「まぁ、あの2人らしいんじゃないかな? ボクはもう見慣れたよ」アハハ
鈴谷「私も慣れちゃったー毎日毎日イチャついてるの見せつけられればそりゃ嫌でも見慣れるからねー……私もいい人欲しいなぁ」
霞「そこでグダグダ駄弁ってるの! さっさと演習行ってきなさいよ!」
昼時の提督さんと手料理を振る舞う霞さん
バァンッ!
霞「作ってきたわよ、お昼」
提督「……おぉ、ありがとう」
霞「この時期だからこれ作ってきたわ」ドンッ
提督「……? 何これ」
霞「何って見ればわかるでしょ、ロールキャベツよ、ロールキャベツ。それとコンソメスープに野菜入れて煮込んだのよ。スープ飲めば体はあったまるし、冬のキャベツは甘くて煮込むと美味しいからね。野菜も入れてるから栄養たっぷりよ」
霞「はい、あんたの分。熱いから火傷しないよう気をつけて食べなさいよ」コト
提督「うむ……頂きます」
提督「……」モグモグ
提督「……美味いな」
霞「そう、よかったわ。おかわりあるからもっと食べたいなら言って」
提督「うむ」
鈴谷「霞ちゃ~ん、私の分は?」
霞「ないわよ、間宮さんの所にでも行きなさいな。っていうか、あんた自分で料理作れるでしょ」
鈴谷「ぶーぶー……霞ちゃんの愛情こもったあったかーい手料理、食べたいの。ねーお願いってばー」
霞「……」ハァ
霞「……食べたら訓練に行きなさいよ? いいわね?」
鈴谷「マジ? やった! 霞ちゃん愛してる!」ギュム
霞「邪魔、抱きつかれると盛り付けられないからやめなさいよ。何個食べるの?」
鈴谷「んと、2個でお願い。私結構少食なんだよね」
霞「はいはい、どうぞ」コト
鈴谷「有難う霞母さん!」
霞「あんたその呼び方もう一回でもしたらあたしの訓練相手になってもらうわよ」
鈴谷「すいませんでした!」
訓練中の霞さんと訓練を見守る提督
霞「撃ち方始め! 潮、続きなさい!」ドンッドンッ
潮「う、うん! 撃ちます、えーい!」ドンッドンッ
最上「初弾命中、流石だね」
朝潮「数多の戦いを経験してますからね……積んできたキャリアがあるんでしょう、姉ながら……あの娘の練度には感嘆するばかりです」
最上「実際、うちの艦隊の中でトップクラスの練度だからねぇ~ボクや戦艦なんか引けを取らない活躍もしてるし……前なんかフラグシップの重巡を一撃で屠った事もあったっけ」
提督「……俺が着任した時、与えられた最初の艦だからな……経歴も長く、腕前は確かなものだ」
最上「長い間、提督の秘書やってるだけあるよね……ボクは勝てそうにないや」
霞「30ktの速度を維持、このまま砲撃を続けながら突撃、雷撃にもちこむわよ!」
潮「わ、分かった!」ドンッドンッ
霞「いいわ、距離圏内! 雷撃用意!」
潮「て、あっ、ぅ!?」
バシャァッ、バシャッ
最上「あ」
朝潮「……転びましたね」
霞「ったく、大丈夫……?」
潮「う、うん……ごめんね、霞ちゃん……」
霞「謝らなくてもいいわよ。んなことより、あんたは筋は悪くないのに良く転ぶから訓練重ねた方がいいわ。特に航行運動の訓練をね」
潮「う、うん……」
霞「今日はこれぐらいにしておきましょうか」
潮「わかった……明日もよろしくね」
霞「はいはい……それじゃあ戻るわよ」
最上「しかし、変わったよね霞ちゃん」
朝潮「そうですね……私としては嬉しい限りです。これも……司令官のお陰ですね」
提督「……いや、俺は何もしてないさ」
最上「そうかなぁ? ……って、訓練終わったみたいだし戻る準備しないとね」
朝潮「ですね」
眠いからねう!
続きは明日書きます
雑談スレで言ってたやつかな?
期待
何となく陽抜の霞にイメージに近いな
仕事中の提督さんと帰宅する霞さん
バァンッ!
霞「あんた、帰るわよ」
提督「……俺の仕事がまだ終わってない」
提督「だから、先に帰っててくれ」
霞「仕事ぉ? ……あぁ、それ急いでやるもんじゃないから大丈夫よ。あたしが目通したし、間違いないわ。だからそんな書類は明日に回して帰るわよ」
提督「でも」
霞「大丈夫だって言ってるでしょ。何なら明日あたしが手伝うわ。だからその書類は明日にでも書いて、ほら行くわよ」グイグイ
提督「……分かったから引っ張らないでくれ立てれない」
霞「じゃあ離せばいいのね? ……ほら、離したんだから早く立ちなさい」
提督「ん」
霞「……背筋曲がってる、司令官なんだからピシッとなさい」
提督「こうか」
霞「……もうちょっと直したいけど、まぁいいわ」
提督「……」ナデ
霞「……頭撫でたら許されると思ったら大間違いだからね」
提督「……」ナデナデ
霞「……ったく」
帰宅する準備をする提督のさんと霞さん
霞「……戸締りよし。じゃあ行くわよ」
提督「あぁ」
霞「忘れ物はないわね? このまま帰るわよ」
提督「あ」
霞「何? 忘れ物でもあった?」
提督「……今日もお疲れ様」
霞「……あ、うん、お疲れ様。じゃなくて……帰るわよ」
提督「あ」
霞「……何?」
提督「財布忘れるところだった」ゴソゴソ
霞「しっかりなさいよね、本当にもう……あんた、昔からそういう所は変わらないわね」
提督「そうか?」
霞「そうよ。あたしがいないとダメな所もね……じゃ、本当に行くわよ」
提督「あ」
霞「はぁ……何?」
提督「読みかけの本忘れた」
霞「……」
提督「ごめん」
霞「……別に謝らなくていいわ……じゃあ本当の本当に行くわよ」
提督「あ」
霞「今度は何よ!?」
提督「手繋ごう」
霞「あ……そ、そうね……」
提督「行こうか」
霞「……うん」ギュ
帰路につく提督さんと霞さんとお話し中の鈴谷さんと最上さん
霞「冷えるわね……」
提督「……そうだな……あ」
最上「あはは……って、あれ、霞ちゃんと提督だ」
鈴谷「お、ほんとだ。提督ちーっす!」
提督「おう」
霞「どうも」
鈴谷「おやおや~? 仲良く手繋いじゃって、ラブラブじゃーん♪」
最上「こらこら鈴谷……ごめんね、2人とも」
霞「別に気にしてないわ」
提督「大丈夫」
鈴谷「でも、手じゃ物足りなくない? やっぱこう、腕を組まないと、ねー?」
霞「腕ねぇ……」
鈴谷「そうそう、身体を密着させてぎゅーって腕を絡ませるの……この寒~い時期には温もりが身近に感じられていいんだよー?」
最上「鈴谷ったら……全くもう、ごめんね? 帰る途中だったのに引き止めて。ボク達はそろそろ行くから」
鈴谷「えー」
最上「いいから、ほら、行くよ。熊野達を待たせてるし……それじゃ、提督、霞ちゃん、また明日ね」
鈴谷「ちぇっ最上姉がそこまで言うなら仕方ないかー……そんじゃあねーお2人さん」フリフリ
提督「あぁ」
霞「……」
霞「…………こう、かしら」ギュ
提督「ん」
霞「まぁ……手、よりも悪くはないわね」ギュ
提督「そうだな」
霞「……なんか言いなさいよ、感想とか」
提督「ん」
提督「あったかいな」
霞「……そうね」
提督「……」
霞「……」
提督「……行こうか」
霞「えぇ」ギュ
読書中の霞さんとテレビが気になる提督さん
TV「見てくださいこの牡蠣フライ! 綺麗な狐色に揚がってて美味しそうですねぇ」
提督「……」ペラッ
霞「……」ペラッ
TV「それでは、タルタルソースに付けて……頂きます! ……んー! サクサクの衣と牡蠣の肉厚な身を噛みしめる度に濃厚な旨味と風味がふわっと広がって……美味しいです! やっぱり冬の時期には牡蠣ですね! あ、あと20人前頼めますか?」
提督「……」チラッ
霞「……」ペラッ
提督「……霞」
霞「……ふぅ」パタン
霞「はいはい、今日は牡蠣フライ食べたいのね……じゃあ、材料買いに行くわよ」
提督「ん」
霞「しかし珍しいわね……あんたから食べたい物を希望されるとは思わなかったわ」
提督「そういう気分」
霞「ふぅん……? ま、いいけど」
外出する提督さんと霞さん
霞「戸締り確認しといて。私は一旦寮に戻って着替えてくるわ」
提督「了解」
霞「あ、財布と鍵はあんたが持って頂戴。鎮守府入り口前で合流するわよ」
提督「わかった」
霞「お待たせ」
提督「ん」
霞「一応聞くけど」
提督「忘れ物はない」
霞「本当に?」
提督「財布はあるし……あ」ゴソゴソ
提督「……携帯忘れた」
霞「……まぁ、携帯ぐらいは無くても大丈夫でしょ、さっさと行くわよ。っていうか……本当治らないわね、その忘れ癖……」
提督「すまない」
霞「慣れたし、もう気にしてないわよ。時間も時間だし、早く行くわよ」
提督「あぁ」
買い物に来た提督さんと霞さん
霞「ふぅん……鍋フェア、ねぇ……」
提督「……」
霞「牡蠣フライにしようと思ってたけど、牡蠣鍋もいいわね……どうしようかしら」
提督「任せる」
霞「……それじゃあ、鍋にするけど。いいわよね?」
提督「……うむ」
霞「じゃあ鍋ね。牡蠣、白菜、ネギ、豆腐、あ、キノコも忘れずに買わないと……げっ」
提督「……?」
青葉「あれ? あれれ? 誰かと思えば……司令官と霞さんじゃないですか!」
霞「あーもう面倒臭い人に出くわしたわね……行くわよ」グイッ
提督「あ、あぁ」
青葉「あ、あー! ま、待って下さいよー!」
夜食食ってくる
青葉さんと霞さんと提督さん
青葉「な、なんで逃げるんですかぁ……ひ、ひどいですよぉ~」
霞「顔見知りに、特に職場の仲間にプライベートをあまり干渉されたくないのよ。ね、司令官」
提督「……まぁ」
青葉「でも、知り合い見かけたら声かけたくなるのは耐え難い本能だと青葉は思うわけですよ。特に2人っきりでいる時とか!」
青葉「特にツンケンで有名な霞さんが司令官に腕組んで奥さんしてるところを是非お聞かせ願いたいんですがー」
霞「聞かせるつもりもないし、話すつもりも無いわよ。さっさとあっち行きなさいな。しっしっ」
青葉「むむむ……中々硬いようですが、青葉はこの程度でへこたれませんよ! 青葉はお二方のお話を聞けるまでどきませんからね」
霞「そうなの、素晴らしいわね……記者の鑑と褒めてもいいぐらいだわ」
青葉「えへへ、恐縮ですぅ」
霞「……(話は続けて気をそらそうとしてるけど……難しいわね……ったく面倒だけど、どう撒こうかしら)」
提督「……」
青葉さんから逃げる算段を企てる提督さんと霞さん
青葉「そんなことよりもですね! お二人の私生活を是非、是非ですね! この青葉にお聞かせ頂きたく!」カチカチ
霞「しつこいわねぇ……別に、そこら辺のケッコンカッコカリしてる人とそう変わりないわよ」
青葉「いえいえ、そんなことがあるわけがございません! 腕を組むほど仲睦まじい2人はそうはいません! それに他の艦娘も知りたがっているに違いありませんし!」
霞「そうかしら……?」
霞「(あんた、あたしが気を引くからその間に逃げるわよ)」コソ
提督「……」コク
青葉「そうですよぉ! ですから――――」
霞「―――あっ! あそこにお菓子を選んでる北方棲姫がいるわよ!」
青葉「えっ!? どこですか!? ……なんだ、誰もいないじゃないですか……って、あれ? 司令官? 霞さん? あれ? あれ? どこ行ったんですかー?」
霞「古典的な手だけど、上手く撒いたわね……今のうちに買って直ぐに退避するわよ。いいわね?」
提督「……あぁ」
料理中の霞さんとじっと見つめる提督さん
グツグツ
霞「……」トントン
提督「……」ジー
霞「……ほら、鍋に材料入れるから其処どいて」
提督「……」スッ
霞「……あんた、暇なら手伝ってくれる?」
提督「……何すればいい?」
霞「牡蠣の入ってるパックから牡蠣出してザルに入れたら水洗い。あたしは材料切ってるから。あ、牡蠣を洗う時は丁寧にね。力入れてやると身がダメになるから」
提督「……分かった」ペリッ、ジャー
提督「……」ジャブジャブ
霞「……」ザクッザクッ
提督「……」ジャー
霞「……」ザクッザクッ
提督「……ポニテも似合ってるぞ」
霞「……あっそ」ザクッッザクッッ
夕食後の霞さんと提督さん
提督「ごちそうさま」
霞「お粗末様……ふぅ、やっぱり鍋で正解だったわね、冬にはこれに限るわ」
提督「ん」
霞「流石に締めまで食べると、お腹がキツイわね……暫く休んでないと動けそうにないわ」
提督「……お茶、淹れてくるか?」
霞「お願いするわ」
提督「デザートは?」
霞「あー……あったわね、そんなのも。んー……甘い物は別腹だし、食べるわ。持ってきて」
提督「了解」
霞「はぁ……んー……」ノビー
霞「……(こうやって過ごすのも悪くはないわね)」
読書中の提督さんに甘えたい霞さん
霞「……」チラ
提督「……」ペラ
霞「……ねぇ」
提督「……?」
霞「久々に……その……」モジモジ
提督「その?」
霞「えーっと……あー……」
提督「?」
霞「~~ッ……あーもう! 察しなさいよ! 鈍臭いわね! 女に言わせる気!?」
提督「? ……あぁ成る程」パタン
提督「……」ギュ
霞「……ったく……ほんと……鈍臭いんだから……」
提督「……」ナデナデ
霞「……もっと強く抱きしめなさい……もっと、撫でなさいよ」
提督「……わかった」ナデナデ
霞「……んぅ…………ふぅ……」
提督「……」ナデナデ
霞「……クズ……どさくさに紛れてどこ触ってんのよ」
提督「仕方ない、この体勢だから」サワサワ
霞「……その癖、結構いやらしい手の動きしてるわね……ったく、ほんと変態なんだから……」
提督「……お前がいけない」
霞「ん、ふっ、ば、ばかぁ……」
このあとめちゃくちゃ夜戦した
旧友に会う提督さんと腕を組む霞さん
少将「あ」
提督「お」
大淀「あら」
霞「どうも」
少将「霞ちゃんも元気そうで何より。相変わらず、仲良さそうでいいなぁ」
霞「別に何時も通りよ」ギュ
少将「それが何時も通りとは羨ましいなぁ。うちの大淀なんて、職務終わってやっと手握ってくれるぐらいだからなぁ」
大淀「当たり前です。職務中に手握ったりなど……私には出来ません」
少将「口ではこう言ってるが、こう見えて結構恥ずかしがり屋でよ、こっちから誘うと何だかんだ言って乗ってくるんだよ。そこが可愛いんだなぁ」
大淀「も、もう! そんなこと……」
霞「いいんじゃない? あたし達もある程度のコミュニケーションは取ってるし」ギュ
少将「おっ、いいねぇ霞ちゃん。コミュニケーションも大切だよなぁ……っと、そろそろ戻るわ。じゃあな」
大淀「あ、失礼します」
提督「……また今度」
提督「……」
霞「……変わってなかったわね、あの2人」
提督「……うむ」
霞「まぁ、また今度会う機会あるでしょうし、その時にまたじっくりと話せばいいわね」
提督「……そうだな」
提督さんと霞さんの周りの評価
青葉「青葉、気になって2人について身近な人に聞いてみました!」
朝潮「あの2人……ですか? 大変仲睦まじいですよね。ご存知でしょうが、昔の霞は他人に厳しく、自分に厳しく、酷い言葉を浴びせかけることもありました……ですけど、あの娘は変わりました……まだ少し怒りっぽい所はありますけどね。でも、提督のお陰ですよ、今の妹があるのは」
潮「え、えっと……提督もいい人ですし、霞ちゃんも凄くいい娘ですよね……訓練の時には具体的なアドバイスとか、的確な指示には助かっています。提督は私が此処に来て間もない頃、不安で一杯だった私を、鎮守府に早く馴染めるように色々として頂いて……2人には感謝してもしきれないですね」
不知火「あの2人? あぁ、そうですね……一心同体、という言葉がしっくりくると思います。何をするのも共にいますしね。長い時が提督との仲を確かな物にしているのではないでしょうか……稀に2人やりとりが目のやり場に困る時もありますが、ね……」
大淀「あのお2人ですか? 大変仲が良いですよね。たまに相談兼ねて2人の夫婦生活を聞いたりしてるんですが……言葉数こそは少ないみたいですが、それ以上心のやりとりが行動的な印象を受けましたね。私もあの良好な関係については見習いたいですね」
最上「あはは、言わなくても周知の事実だと思うけど……まぁ、仲は良いよね傍から見ても。提督は寡黙ではあるけど、あの霞ちゃんと反りが合ってるし。鴛鴦夫婦なんじゃないかな? ボクとしては私生活がどうなのか気になるところだけどね」
少将「あいつと霞ちゃんの事? そうだなぁ……カッコカリしてるとはいえ、カッコカリ以上の感情はあるよな。まぁ長いこと一緒にいるみたいだから当然なのかもしれんが……うちの大淀も、霞ちゃんみたく行動してくれりゃ嬉しいもんだがね……っと、話が逸れたすまねぇな。まぁそういう感じだ」
鈴谷「あの2人ぃ? ……んー、仲良いよね、ぐらいしか言えないかなぁ。あ、でも、霞ちゃんに色々と吹き込んで実行してる様見てると純情で微笑ましくなるかなぁ。耳掻きしてあげると提督は喜ぶーとか言うと直ぐ実行したりするし。言葉は素直じゃなくても提督に対する行動は素直なんだよね~そこが可愛いよねぇー」
川内「え、なに? あの2人のこと? そんなことよりも私と夜戦しよ! 夜戦! やーせーん! 青葉さん夜戦しよーよー! 夜戦ー! やーせーん!!」グイグイ
青葉「ち、ちょっ、ひ、引っ張らないで下さいってー!」
風邪引いた提督さんと料理中の霞さん
提督「霞」
霞「何? 今作ってるから話しかけないでくれる? ……あぁ、手伝ってくれるなら嬉しいけど手伝いは要らな――――」
提督「頭痛い」
霞「――――はぁ? ……もしかして風邪でもひいた? ……分かったわ、少し待ってて。もうすぐ夕飯出来るから。食べた後すぐに寝なさいよ?」
提督「すまん」
霞「別に礼を言われる程の事じゃないわよ。それに風邪が悪化して明日の仕事に影響出たら皆困るから」
提督「……恩に着る」フラッ
霞「分かったから、あっちいって座って待ってなさいって。立ってるの辛いんでしょ?」
提督「……すまん」
霞「いいわよ別に」
霞「……さて……風邪薬あったかしら」
寝込む提督さんと看護する霞さん
霞「ったく、一日で症状が悪化するとはね……早めに仕事仕上げて正解ね」
提督「…………コホッ」ピピピピ、ピピピピ
霞「咳に頭痛……見事に風邪ね。熱は38.2℃……大丈夫?」
提督「……ん、寝てれば治ると……思、ゲホッ」
霞「取り敢えず寝てなさい。何かあったら近くにいるから呼びなさい。いいわね?」
提督「……ありがとう」ハァハァ
霞「……礼を言われるほどのことじゃないわ」
提督「ゴホッ、ん、んっ……霞……手、握っててくれ、ないか……」
霞「……いいわよ、ほら」ギュ
提督「ゲホッ……霞の手は……ひんやり、してるな……」ハァハァ
霞「馬鹿、そんなこと言ってないで早く眠りなさい……辛いんでしょ」
提督「……すまな、い…………」
提督「ふぅ…………ふぅ…………」
霞「……」ナデナデ
提督「……………ふぅ……」
霞「……(凄い汗……後で濡れタオル持ってこないといけないわね)」ナデナデ
提督「……………」
霞「……(寝たわね)」
霞「……」ギュ
霞「ほんと、あんたはあたしがいないと……ダメね……」
霞「……さて、タオル持ってこなきゃ」
翌朝の霞さんと提督さん
提督「ん、んん……ん……?」パチ
霞「……んん……ぅ……」スゥ
提督「…………霞」
提督「……(頭痛もない、喉も違和感なし……熱も引いた、か……ん?)」ヒョイ
提督「……(濡れタオル……霞が乗せてくれたのか)」
提督「……何から何まで……本当にありがとな」ナデ
霞「ん、んんぅ……」スゥ
提督「……」
提督「……」
提督「……(しかし、手が思いの外強く握られてるか離せない)」
提督「……」
提督「……」
この後、霞が起きるまで待ったのは別の話。
ベンチで雑談をする提督さんと少将さん
少将「おう」
提督「……ん」
少将「一人か、隣いいか」
提督「まぁ、な……どうぞ」
少将「よっくらせっと……嫁さんといつも一緒にいるのにいないなんて珍しいな。喧嘩でもしたのか?」
提督「……いや、単に追い出された。部屋が汚くなってきたから片付けるそうだ」
少将「追い出されたぁ? ははは! お前もか!」
提督「……お前も?」
少将「あぁ。いやぁ、最近大淀が部屋にいなかったもんだからなぁ。片付けてなくてさ。そしたら今日になって部屋来て、部屋の惨状見たら出てけつって追い出されたんだわ」
提督「……似たもの同士だな」
少将「そうだなー……あぁ、どうすっかなぁ。2時間は帰ってくんなって言われたからなぁ……」
提督「……時間潰しに、鳳翔さんのところで飲むか?」
少将「あー……嬉しいけど今日はいいや。大淀に飯作ってもらうしな、今腹一杯にするわけにゃいかねぇし」
提督「……そうか」
少将「……ま、いい天気だしよ、こうやって駄弁るのもいいんじゃねぇかな」
提督「……そうだな」
少将さんと昔話をする提督さん
少将「……訓練時代はあっという間だったよなぁ」
提督「……あぁ」
少将「……そういやさ、お前がこの鎮守府に配属されて直ぐの頃、手配された艦が確か」
提督「……あぁ、今の霞だ」
少将「だよな。結構癖の強いお嬢さんだったけど良く今までやってこれたな? 聞くところによると、お前と会う前の霞ちゃんは配属先の提督に言葉を浴びせかけて、直ぐに転属願出させるような娘だったらしいが。嫌になんなかったのか?」
提督「……別に、俺は嫌だと思った事はない……あいつの言葉は棘こそはあるが、全て的を射ていた。否定するのも……おかしな話だろう」
提督「まぁ……なんだ……あいつに認めて貰いたかった……のかもしれないな」
提督「長い事頑張ってて……気付いたら……まぁ、なんだ、好きになっていたんだ」
少将「成る程なぁ」
少将「……大淀に初めて会って直ぐに結婚して下さいつった俺よりかちゃんとしてていいよなってのはぁ思った」
提督「……初めて聞いたぞ、それ」
少将「ははは、流石に……おしゃべりな俺でもこの話をおおっぴらに言うのは恥ずかしいからな……今話したから、友人で知ってんのはお前ぐらいだな」
提督「そうか……」
少将「あぁ、そうとも。続き聞くか?」
提督「……お前が嫌でなければ、聞こう」
少将「嫌でもねぇさ。お前の霞ちゃんの話を聞いたしな。まぁ、あん時は――――」
結局話し込んで帰るのは4時間後になって双方ともに怒られたのは言うまでもない。
昼時に食堂にいる霞さんと大淀さん
大淀「あら」
霞「どうも」
大淀「隣いいでしょうか」
霞「どうぞ」
大淀「失礼します。提督さんとは一緒じゃないんですね」コト
霞「今日は用事があるらしいわよ、珍しくね。そういう大淀さんも少将さんとは一緒にいないのね」モグモグ
大淀「うちの人も用事だそうで。聞くところによると提督同士の集まりに呼ばれたようですけど……あれ、霞ちゃんって何時も手料理作ってるんですか?」
霞「そうよ、材料は持ってきたり間宮さんに頼んで仕入れてもらったりして作ってるわ」モグモグ
大淀「へぇ……ってことは提督さんのも作ったり?」
霞「一人分作るのも二人分作るのも手間は変わりないわよ」
大淀「成る程……」
霞「……何よさっきからジロジロ見て。あたしの顔に何かついてる?」
大淀「あぁ……私も作ってあげた方があの人喜ぶのかなぁって思って……何度か作ってあげたことはあるんですけど……」
霞「……大淀さんほど少将さんのことは知らないけど、作ってあげた方が喜ぶんじゃないの? うちのあいつは喜ぶけど」
大淀「そうでしょうか……」
霞「そういうもんじゃない? っていうか、このまま喋り続けるのは構わないけどその定食冷めるわよ?」
大淀「あ、そうですね……頂きます」モグモグ
霞「まぁ、作るなら作るで好物を入れてあげるといいんじゃない? あいつはそれだけで喜ぶし」
大淀「そうね、色々とやってみます。アドバイス有難う霞ちゃん」
霞「いいわよ、別に」
ちと休憩
手料理を振る舞う大淀さんと食べる少将さん
大淀「今日は頑張ってお昼ご飯作りました!」
少将「……お前何品作ったんだ?」
大淀「えっと……たくさん?」
少将「いや、見りゃ分かるが……スタンダードなカレーに、チキンカレー、スープカレー、シーフードカレー、カレー南蛮……いや、カレーは確かに好きだけどよ……後、目に入って仕方ないんだけど、この土鍋なに入ってんの」
大淀「これですか? 活きのいい鯛が入ったので、捌いて炊き込んで鯛飯にしてみました♪」
少将「えっ」
大淀「今日は腕によりをかけました! さぁどうぞ、召し上がって♪」
少将「……」ゴクリ
少将「…………頂きます!」
大淀「ということがあったんですよ。それで、職務がある日は作ってあげることにしました」
霞「……あ、あんたそんなに作ったの……?」
大淀「? そうですよ、ちょっと多いかなぁって思いましたけど、彼は食べ切ってくれましたし……何より美味しいって言ってくれた事が嬉しかったですね。霞ちゃんには感謝です!」
霞「そ、そう……それなら良かったわ(この娘、稀に裁量を誤るわね……)」
過去の頃の提督さんと霞さん
鈴谷「そういえばさ」
提督「うん?」
鈴谷「気になったんだけど、昔の霞ちゃんってどんな感じだったわけ? あたしがここに来た時は結構なデレモードだったし」
青葉「青葉も気になります!」
鈴谷「げっ、どっから来た青葉」
青葉「スクープあるところに青葉の姿あり、ですよ」フフン
鈴谷「……まぁいいや、それより提督、聞かせてよ~霞ちゃんとの出会いとかその過程とかさ」
提督「……そんな色恋満ちたものでもないし……聞いてもつまらんだけだと思うが」
鈴谷「んもぅ、そんなことは気にしないから~」
提督「……………口外しないと、約束出来るか?」
鈴谷「するする! します! 誓います! 青葉も誓うでしょ!?」
青葉「エェ、アオバハコノコトヲゼッタコウガイシマセントモ」
提督「……はぁ…………なら、話そう。あれから……結構経つな。霞と初めて会った頃だったか……」
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提督「……本日付けでここに配属になった提督だ……階級は少佐。宜しく頼む」
霞「……あんたもどうせ転属することになるだろうからそんな挨拶なんていらないわ」
提督「……? ……まぁ、至らない点があるかもしれないが……教えてくれると有難い」
霞「……ふん」
霞「教えるのは構わないけど新米のあんたはやる事がたっくさんあるわ、いい? これからやること全部、頭に叩き込みなさい」
提督「……うむ」
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――――――
――――
鈴谷「やっぱ、気が強かったんだねぇ霞ちゃん……だいぶ丸くなったんだね……っていうかこの時の提督と今の提督、さほど変わってないんだね」
提督「……昔っからこんな感じだったからな……気にするな」
提督「話は戻すが……最初あぁいう態度をされて困惑こそはしたが……まぁ……長くいるときつい言葉も慣れるもんだ」
――――――――
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――――
霞「何度言ったら治るのよ、このクズ! この遠征は! 鼠輸送任務なんだから! 重巡以上の艦はいらないのよ!」バンッ
提督「そうなのか」
霞「そ! う! な! の! ……あぁもう、また余計に資源が……ったく、今度から遠征出す編成を考える時はあんた一人じゃ心配だからあたしに相談なさい! いいわね!?」
提督「あぁ」
霞「……はぁ……油の一滴は血の一滴、油も弾も鉄とボーキサイトも……資源があればいざという時に役に立つのよ。逆に資源が無ければ……無ければ……」
提督「……?」
霞「…………兎に角、この件は……先に言った通りにしなさい。いいわね?」
提督「あぁ……所で」
霞「何よ」
提督「……いい時間だ、休憩がてら……間宮で甘い物でも食べに行かないか」
霞「……何、ご機嫌取り? 悪いけどあんたと付き合う程」
提督「……いいから。奢るから行こう。付き合いだと思って、な?」
霞「……はぁ、わかったわ。けど……食べ終わったら仕事終わらせる事。いいわね?」
提督「あぁ」
――――――――
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鈴谷「この頃って年月的にいつ?」
提督「うーむ……確か……霞と会って半年経った辺りだったか」
青葉「司令官が提督になって半年経った頃でもありますね」カリカリ
提督「まぁな……今でもそうだが、あいつはずっと秘書艦。お陰で仕事のノウハウは……全部叩き込まれたさ…………懐かしいな」
鈴谷「懐かしむのはいいんだけどさ、私はもっとキュンと来るような話も聞きたいかな~って……ね? こう胸がキュンと来るような、ね?」
提督「キュンと……っていうのは今ひとつ……理解しかねるが、可愛い一面を見た時は……あったな……」
――――――――
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2月14日
霞「……」
提督「……」
提督「(机の上に綺麗にラッピングされた箱が……朝早くに執務室に入れて机の上に箱を置ける奴は……)」チラ
霞「何よ」
提督「あぁいや……お茶でも飲みたいな、と思ってな」
霞「……淹れてくるわ」
――――――――
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――――
提督「この時は……珍しくあいつからお茶淹れるって言ってくれてな……」
鈴谷「ふぅ~ん……ってことはその時からもうデレてた感じなんだねぇ」
提督「……そこまではわからんがな」
呼び方について気になる青葉さんと答える提督さん
青葉「そういえば気になったんですが、何時からなんです? 霞ちゃんが提督の事をあんた、って言うようになったのは」
青葉「青葉の記憶が正しければ、ケッコンする前は司令官の事をクズだとか言ってた気がします」
提督「…………よく覚えてるな」
青葉「記憶力はいい方なので! で、どうなんでしょうか?」
提督「…………これも言わなくちゃダメか?」
青葉「青葉、気になります!」
提督「…………ケッコンして直ぐ後だよ、変わったのは」
――――――――
――――――
――――
霞「あんた」
提督「……」
霞「聞こえてんでしょ、あんた」
提督「…………? 俺か?」
霞「そう、あんたよあんた。これからあんたって呼ぶからそれで返事しなさい、いいわね?」
提督「……分かったが……何時もみたいなあの呼び方でも構わんが」
霞「あたしが嫌なのよ。あんたをしごく意味であの呼び方をしてただけ。それに、信頼関係を結んだ相手をクズ呼ばわりするほど、あたしは性根腐ってないつもりだしね」
提督「そうか」
霞「そうよ」
提督「……(でも稀に出てくるんだよな、あの呼び方)」
霞「このクズ! 何勝手に大型建造申請してんのよ! ただでさえ資源少ないっていうのに分かってんの!? あぁぁあ! もう! もう! 今月予定してた西方海域攻略、延期するしかないじゃないの! っていうか聞いてんの!?」バンッバンッ
――――――――
――――――
――――
提督「……今となっては、あの呼び方も……悪くはなかったと思うな」
青葉「もしかして司令官はマゾな方ですか?」
提督「……そういう意味ではなくて……まぁ、あいつなりの表現だと思ってな……」
鈴谷「でも、そう思える仲っていいよね~あぁ~鈴谷も欲しいなぁ……」
提督「…………いつかいい人が見つかるさ」
鈴谷「だといいけどねぇ……」ハァ
翌日……青葉は新聞を発行こそしなかったものの、提督が過去の件を話した事を知った霞が訓練の相手に青葉を選んで徹底的に絞ったのは別の話。
お昼寝をする提督さんと掃除中の霞さん
提督「……」
霞「ちょっと、そこで横になられると掃除出来ないんだけど。ソファーに移ってくれない?」
提督「……」
霞「聞いてんの? ちょっと、ねぇ」ユサユサ
提督「……」
霞「……寝てんの? ったく……」
提督「……んあっ」ガバッ
提督「…………?」キョロキョロ
提督「…………タオルケット……寝てたのか……」
提督「……?(何か重みが……)」
霞「……」スゥ
提督「……」
提督「……もう少し、眠るか」
じゃれ合う提督さんと霞さん
提督「……霞」
霞「何?」
提督「……少し成長したか?」ギュ
霞「さぁ? 身長はちょっとは伸びてるけど、そこまでって感じね」
提督「……しかし、抱き心地が良い」
霞「……そう」
提督「……」ペタッ
霞「ひゃっ!? さ、鎖骨はダメ! あは、ち、ちょっ、くす、くすぐった、いってば!」
提督「……お前ここ弱いよな」ペタッ
霞「ひゃ、あぁは、っん、やめ、やめてって! やめなさいってば! も、もう、このっ!」コチョコチョ
提督「っ!? ッお、おまっ」ビクン
霞「この、このっ!」コチョコチョ
提督「わ、脇腹はッッ、や、めっ、っ」ビクッ
霞「あたしに喧嘩を売った罰よ! こ、にょっ!? ひ、ひにゃっ!?」ビク
提督「やられっぱなし……だと、思うっなぁっ!?」ビクンッ
霞「ま、負けないわいょ、ぁあっ!?」ビクッ
霞「はぁ……はぁ……こ、今回は……引き分けに……してあげるわ……」
提督「はぁ……はぁ……」
夜食を作る霞さんと食堂に来た鈴谷さんと最上さん
霞「あ」
鈴谷「お」
最上「ありゃー……」
霞「こんな時間に珍しい組み合わせね……銀蠅かしら」ニギニギ
鈴谷「いやーまぁ……ね?」
最上「あはは……話し込んでたら眠れなくてね。そしたら小腹も空いちゃって……霞ちゃんは?」
霞「あいつの仕事が長引いてね。お腹空いたみたいだから、軽い夜食作ってんのよ」ニギニギ
鈴谷「……はぁぁ……霞ちゃんお恵みを~」ギュ
霞「あんた何時もお願いする時、後ろから抱きついてくるわね……ま、いいわよ。味噌汁とおにぎりで良ければ、だけど」
鈴谷「マジ!? やったー! 本当ありがとぉ~助かる~」スリスリ
霞「分かった、分かったからあっち行ってなさいな。邪魔だから。最上さんもあっち行ってて。今持ってくわ」
最上「ありがとね、恩に着るよ」
霞「別にいいわよ、ご飯あまりそうだったし」ニギニギ
おにぎりを作る霞さんとおにぎりを頬張る鈴谷さんと最上さん
鈴谷「頂きますっと」
最上「頂きまーす」
霞「……」ニギニギ
鈴谷「はむっ……っ、すっぱぁ……」モグモグ
最上「鈴谷は梅干しかぁ、こっちは鮭だったよ」モグモグ
鈴谷「いいなぁ鮭……梅干しは好きだけど、おにぎりはやっぱ鮭が1番だよね~」
最上「そうかなぁ? ボクはおかかが1番かな。定番だけどね」
霞「あたしは小梅ね。カリカリとした食感と梅の風味が好き」ニギニギ
鈴谷「あぁ~……分かるかも。梅の酸味がそれほど強くなくて食べやすいよねぇ小梅」
最上「変わり種とかもいいよね。一回作ったんだけど、炒めたアサリに醤油とバターで味付けしておにぎりにしたら美味しかったよ。具が大きいからあまり入らなかったけどね」
鈴谷「おぉ、美味しそ~」
霞「変わり種はいいわよね。手間はちょっとかかるけどレパートリーは広がるし」ニギニギ
鈴谷「ねー……今度私も作ってみよっと」モグモグ
お味噌汁について話す霞さんとお味噌汁を啜る鈴谷さんと最上さん
鈴谷「ズズッ……んー……お味噌汁とおにぎり、いいねぇ……最高!」
最上「……ふぅ……美味しいし、あったまるね」
霞「最近は出汁入りの味噌が売ってたりして手間はかからなくなったけど、手間かけて作る味噌汁もなかなか良いわよ。出汁によって風味が変わるし、旨味も違うからね」ニギニギ
鈴谷「へぇ~」
最上「昆布、鰹節、煮干し……色々あるよね。蟹や海老の殻も出汁に使ったりしても美味しいよね」
霞「そうね。特に海老や蟹は味噌汁だけじゃなく色々な料理に転用出来るから作り方ぐらいは覚えておいて損はないわね」ニギニギ
鈴谷「ふぅん……料理もカレーと同じで奥が深いねぇ……」
霞「……じゃ、あたしはそろそろ行くけど食器とかは洗っておきなさいよ」
鈴谷「ほーい」
最上「はーい」
鈴谷「…………やっぱお母さんだよねぇ」ズズッ
最上「あはは……それは言わない約束だよ」
こっからR-18(エロ、地の文)
嫌な人は読み飛ばして下され
提督さんと霞さんの×××
深くなり始めた夜、時刻は既に11時を指していた。既に職務は全うし、夕食も終え、風呂も入り、1日すべきことは殆ど終わらせた2人には就寝という選択肢を選ぶのは必然であろう。
窓の向こうはしとしとと雨が降り、部屋には雨の雫が地を叩く音と時計が時を刻む音、2人の静かな呼吸音だった。
――――雨で濡れる夜、カッコカリ記念に贈呈された煎餅布団に2人は潜り、提督は小さな明かりとなる灯篭を手元に寄せて仰向けの状態で読書に勤しみ、反対に霞は彼に背を向けるようにして丸まっていた。
特に会話もなく、ゆっくりと流れる雨音と共に時間が進んでいく。
――――暫くして霞はモゾモゾと身体を動かした。
寝返りを打った訳ではなく心寂しさを紛らわす為に動いたのだが……一向に寂しさは消える様子はない。
ならば、と目を瞑り眠ろうとするが、中々寝付けない。胸奥に何か張り付いたような物悲しさが、全ての試みを邪魔をする。
やがては、火に油を注いだの如く小さな寂しさは直ぐに身体全体へと回った。
この心寂しさは彼を求めれば消えるだろうが彼女の性格による強過ぎる自制の意思が、そうはさせまいと理性を踏みとどませる。
しかし、自分を抑え付ければ抑え付けるほど、比例して反動が大きくなるのは言うまでもない。
彼に抱かれた時に感じた、充足感と幸福感が頭を過る――――。
――――大きな腕に抱かれ、彼に求められたあの時。時には獣のように後ろから組み敷かれ、時には優しく手を繋ぎあったり、抱き合いながら。
抱かれる情景を思い出したところで、心臓が高鳴った気がした。次いで、自分の中の悪魔が想像に甘い毒を添えて理性を溶かしてくる。
――――想像してみなさいよ。
――――あの口で愛を囁かれたら。
愛してる、その言葉を耳元で呟かれた事を想像するだけで甘美な陶酔に襲われ、思考が鈍る。
――――あの指で好きなように身体を弄ばれたら。
ゴツゴツとした指先は、外見に似合わず繊細な動きで弱い所を狙って快感を高めてくれるだろう。そう思い浮かべるだけで、身体はたちまち甘い痺れに囚われる。
――――あの逞しい物で突かれたら。
下腹部辺りが熱く疼く。女としての本能なのか……求めて止まず、胎は彼の物で満たされる事を望んでいる。熱持った身体は今にも暴走しそうな、欲望に染まりつつある。
――――本当、いやらしいわね。
違う、違う――そう否定したいが、彼に馴染んだこの体躯は、想像だけでもう蜜が滲み始めている。考えてしまうだけで、この心は、この身体は彼を欲してしまう。
――――でも、彼はこんなあたしでも受け入れてくれるわ。
悪魔が、そう呟く。媚びるような、艶やかな声で。
――――そう、彼が愛しているのはあたしだけ。あたしも愛しているのは彼だけなんだから――――
眠くなったからねう
後で続きやる
起きた
そろそろ再開するやで
――――彼女は今まで向けていた背を逆にし、向き直った。彼の横顔に黄金色の瞳を移すと、彼の服の裾を引っ張った。興奮して、速くなった吐息や鼓動に気付かれないよう願いながら。
「ねぇ……」
「ん?」
そして、声を掛けると腕を掴んで小さな体躯を彼の腹部の上に動かし、馬乗りのような体勢となった。掛けて合った掛け布団は捲り上がる。
本を退けると視界一杯に彼女の身体が映る。彼の顔は疑問が映り、彼の瞳から見える彼女の顔は期待しているような面持ちだった。
「……どうした」
「……言わないとわからないの?」
僅かに孕む怒り気味の声色、小さな左手で頬を触られる。ほんのりと温もりと冷たさを帯びた掌が心地よい。灯篭の明かりが照らす彼女の顔は声に反して赤らんでいるように見える。何時もは結んでいる銀色の髪は解けていて、何処と無く色気づいているように感じられた。
その様子にふ、と彼は微笑むと本に栞を挟まず、畳に置くと彼女の顔をゆっくりと引き寄せた。静かに口付けを交わす。
最初は啄ばむような、優しい接吻から、身体を擦り付けるマーキングのような深い口付けになる。吐息も段々と速い物となり、血液がふつふつと滾るような火照りを帯びる。
「ちゅ、る、んっ、ふぅ……ん」
「っ、ぅ、ちゅ……ぅ、ふ……」
ふぅふぅ、と彼女の弱々しい吐息が当たってなんともこそばゆい。
彼も、強弱をつけながら彼女との深い接吻を楽しむ。
「ん、ふっ……ぅ、ちゅる……」
「く、ふ……ぅんん……」
搦めるように這わせ、2人の間からには唇と舌が絡む音が漏れている。唾液が混ざり合い、 舌が擦れる度に走る仄かな快感に身を任せる。
それでも足りないと言わんばかりに滑りを纏った小さな舌がより深く求めるように蹂躙する。興奮も昂まり、程よい劣情が2人を蝕み始めた頃になると口が離れた。
彼女は口付けの余韻を反芻するように味わっていると、跨った箇所から熱と硬さを感じた。
「……もう大きくなってるわよ、変態司令官……?」
「……誰のせいだか、な?」
挑発的な発言に応えるように、彼は器用に片手で彼女のパジャマのボタンを外していき、対して彼女は彼の身体に指を這わせつつシャツを捲り、剥き出しになった肌を撫でる。
彼女の指が悩ましげに彼の胸を伝っていると既にボタンは全て外され、パジャマが取られた。幼さが残る彼女のシミ一つない体躯を露わにした。女性的な成長を感じさせつつも未成熟さがある身体つき。幼さ故に肌はハリがあり、瑞々しさがある。
また、最前線の戦場に常に立ち、駆逐艦故に他の艦より速く動く事は多々ある。その運動の賜物だろう、腹回りは引き締まっていて、ボディラインをはっきりとさせている。
「……綺麗だ」
「あんた、いつ見てもそればっかね」
呆れたように言う霞だが、声質は優しげであり、口元は少しであるが微笑みを浮かべている。
「……触るぞ」
短く呟くと、くびれが出来始めた腰に手を触れる。まだ成熟しきってないせいか、ほっそりとしてはいるものの、成長過程である彼女の体は肉が付き始め、女性らしい柔らかさが掌に馴染む。
「あ、ぅ……くすぐったいわ……」
ぺたり、ぺたりと身体の触り心地を確かめ、手は上へ上へと進む。やがては胸を覆う布……ブラジャーへと辿り着いた。少し膨らむ双丘を柔柔と触れる。布越しでありながら、柔らかさと弾力が伝わる。
食い入るように見つめ、壊れ物を扱うかのような手つきと彼の真面目な様子にふ、と霞は微笑を湛えた。
「……あ、あんたってば、本当……胸好きよね……」
「……惚れた女の胸は男なら誰だって……触りたがるものだろう」
「そういうものかしら……っ、ぁっ……」
「……少し、大きくなったか……?」
「……っ、ん……ぁ……さぁ? ……確かめて、みる……?」
小さな甘い吐息を漏らしていた彼女はそう提案すると、彼は小さく肯定した。焦ったそうに声を漏らしていた霞は彼の手をやんわりと退かす。不思議な表情を浮かべる彼をよそに彼女はスポーツブラジャーとも呼ばれるそれを脱ぎ捨てて、胸を晒した。
「……」
彼は思わず固唾を飲んだ。なだらかでありながら、白磁の肌の中でツンと上を向き、淡い桜色に色づく乳頭。幾度も見たが、何度見ても止まぬ新鮮味と慣れぬ劣情。
乳房はうっすらと形状を表す程度の大きさでしかないが、形は整っていて清楚な雰囲気を感じさせる。
徐に、触れる。霞はピクリと反応しながら、切なそうな顔を浮かべつつ受け入れる。まだ芯の残る乳頭の弾力と、相反した乳房の柔らかさ。掌に収まらない大きさに得も言われぬ背徳感が興奮をそそる。
「っ、んっ、ぅ……ふぅ……」
今度は円を描くように、優しく揉む。手に吸い付くような、しかしながら一方で吸い寄せられるような魔性の魅力を放つ小さな乳肉は感度は良好で、こうやって静かに愛撫されているだけで、弱々しい心地よさが霞の身体をくすぐる。
「……可愛いな」
「ぁ、っう……ば、ばか……」
手にとって一つ一つ揉み解くような、丁寧な愛撫。じんわりと、馴染ませるような快感が興奮を燻る。細い喉から出る小さな嬌声が段々と大きくなっていく。
彼は頃合いを見計らい胸から手を離すと、指でピンと主張する淡い桃色の小さな乳首を弾いた。
「ぁあっ!」
敏感になっていた部分に、幾分か強い刺激。あまりの刺激に腰が浮くが、それだけでは終わらなかった。
「ふ、ぅんんっ!!」
彼は指の腹で摘みあげた。断続的な快楽の波が局部に集中し、あまりの暴力的な快感に抑え気味だった口元が緩む。一気に押し寄せる快感に肌には汗が浮かび、身体が火照る。
しかし、攻めに徹していた彼は急に手を止めた。かと思えば、霞の身体をゆっくりと押し倒し、慣れた手つきでズボンを取り去ってしまった。
「あ……」
露わになる淡い水色のショーツ。彼が見つめる先のクロッチ部分が、生地の色より濃く染まっているのは錯覚ではない。
流石に、間近で見られるのは抵抗があるのか華奢な太腿を寄せて隠そうとする。彼はその様子に釘付けになりつつも、自らのズボンも脱ぎ捨てた。
互いに、下着一枚。隔てる物は、殆ど無くなった。
「……んっ、む……ふぅ」
「ちゅる、ん……ぅ、ぅん……」
再び、深い接吻。今度は抱き合いながら、身体を擦り合わせつつ交わす。肌と肌が重なり、温もりが直に触れ合う。
すっかり情欲に染まりきった興奮は簡単に理性の箍を外す。より深く、より強く求めるように、彼は彼女の背中に手を回し、抱き締める力を強める。
「ぅ、んふ……ちゅ……」
「っ、ぅぅ……ふぅ……っん!?」
口付けをしていた霞の表情が驚きの表情を浮かべると、唇の間から嬌声混じりの水音が漏れる。それもそのはずである、彼女の引き締まった美尻が揉みしだかれてるのだから。
胸とは違い弾力性が強いが、もっちりとした柔らかさがある彼女の尻は揉む事に適している、そう思える程の物で、夢中になって愛撫を続ける。
彼女は嫌がる素振りが少しはあったものの、直ぐに受け入れ順応する。昂ぶった性的興奮は収まる事を知らず、寧ろ先程感じた嫌悪も快感として変換されているようで、強く揉まれて、屹立とした物を押し付けられてるだけで彼女の下腹部には熱が集まる。
お昼食ってました
再開
「んんぅ、ふぅう……ぷぁ、はぁ……♡」
離れた口から漏れる甘い息。さりげない仕草でも劣情を燻り、幼い外見に似合わぬ色香と艶やかさで一層、彼を惑わす。
愛欲に濡れた意識の中、彼女は膝立ちになると、スルスルと蜜を吸った下着をまるで見せつけるように脱いでいく。興奮によるものなのか、濡れやすい体質のせいなのか、クロッチ部分から媚糸が引いていた。
「……っ」
一糸纏わぬ彼女の身体。傷一つなく、瑞々しい素肌には熱りからか汗が伝う。下腹部には、ぬらぬらとした光沢を帯びた媚肉がほんのりと鬼灯色に染まり艶かしく蜜露を垂らしている。灯籠の明かりで照らされる姿は何とも妖艶で彼の視界を揺らす。
媚態に見惚れて動けない彼を余所に彼女は彼にしなだれかかると、下着に手をかけて少しずつ、少しずつ脱がして行く。自己主張するそれに引っかかったものの、慣れた手つきで難なく脱がす事に成功した。
「はぁぁ……♡」
待ちに待った物が手の届くところにあるという喜びの溜息。
それは限界まで勃起していて肉幹は全体的に薄黒く、血管が浮き出てグロテスクな印象を受ける。ふっくらと膨らむ亀頭からには我慢汁が止めどなく滴る。
裏筋に指先を這わせばピクリと揺らし、僅かな快感に震える。
「ぅあっ……」
霞は桜色の唇を舌舐めずりすると、人差し指で亀頭周りを刺激し始める。カウパーの雫を指の腹に塗ると、鈴口から肉竿にかけて全体にまぶす。弱々しい悦楽、もどかしい愛撫はなんともむず痒い。絶頂とまでは至らない快感に身を任せていると、彼女は指を離し、我慢汁で濡れた人差し指を親指で弄ぶ。粘り気が強く、糸を引く光景を数回程眺める。
「……ん♡」
仄かに鼻につく雄臭い性臭。それだけで、思考がぼやけ、蜜が垂れ、表情も悦楽に蕩ける。
霞は指についた先走り汁を舐めとると、そのまま膝立ちの姿勢から彼の肩を掴み、馬乗りに転じた。腰の下ろした位置が丁度、肉竿が彼女の恥丘に下敷きにされる形へとなった。
「じゅる……はぁ、っぅん、ぁっ……はっ……♡」
溢れかえる蜜露を擦り付けるように、腰を前後に動かす。湿った水音が耳を刺激し、先程よりもはっきりとした快楽に視界が眩む。
霞も霞で、腰を巧みに使うことで小さな肉芽を擦り上げて、砕けそうな快感に意識が淀む。蜜は既に彼の太腿を濡らす程まで溢れかえっており、我慢していたせいもあるのか霞の限界も遠くはなかった。
「はぁ、はぁっ、んっ、ぁ、ぁっ♡」
淫する霞の腰の揺れる速度は遅くなる所か速くなっていた。愛液でしとどに濡れた陰茎は擦られる度にくぐもった淫猥な音を奏でる。
数往復ほど、回数を繰り返した時だった。体重を支えている彼が矢庭に動いた。
持ち上げた両手を小ぶりな胸へと矛先を向ける。しかし、柔らかな触り心地を堪能するわけでもなく目的はピンと主張して震える小さな乳首。指の腹で捕らえると、優しく捏たり少し力を入れて引っ張ったりと弄ぶ。
「―――――――ッ♡♡♡」
それだけで容易く限界点が決壊し、声にならない詰まった嬌声を彼に囁く。
許容を超えた快感が押し寄せ、彼女を思考もろとも飲み込む。過剰な快楽の余波が下腹部から背筋を通り抜けて、目の前が白く光ったかのような錯覚の後、陶酔感と脱力感の残滓がそっとのしかかる。
「――――はぁ……はぁ……んっ♡」
暫く小刻みに躯を痙攣させて心地よい確かな余韻を味わうと、彼に接吻を交わしつつもたれ掛かった。オーガズムによる快感が身体の中から抜け切っていないのか震えは止まらず、交わした口付けは覚束ない物だった。それでも、最後の一滴まで搾り取るように貪り合うように、愛欲に溺れる。
「っ、ん……ちゅる……っ」
暫し抱き合いつつ、安心感のある快感を感じあっていると絶頂の海に漂っていた霞がやおら動いた。肩で息をして、持ち上がった白い身体はうっすらと血色良く紅色に色付いている。
動向を見守っていると、華奢な体躯を布団の上に広げた。そのまま、肩で息をしつつ脚をM字に折り畳むと小さな声で呟いた。
「……そろそろ……お願い」
何も無いなだらかな恥丘。陰唇は閉じていて幼い印象を与えるが、箍が外れた肉壺は汗と共に愛液が滴り、灯篭がほとを暗い中でも反照させ卑猥さがより一層強調されている。
「はやく、しなさいよ……♡」
強烈な視覚的刺激。それを更に追い討ちをかけるかのように、彼女は自らの蜜液で潤った陰唇を人差し指と中指で開き、挿入を誘う淫靡な格好で彼を煽る。にちゃりと卑猥な音を立てて、白く濁った愛液が垂れる。
普段はしっかり者として振舞っている彼女が目の前で、娼婦のように誘って来ている。普段とは違う、蠱惑的な魅力に心臓は早鐘を打ち鳴らす。なくなった理性を袋叩きにし、脳が彼を本能的な衝動に駆り立てる。
淫らな甘い匂いに誘われるがまま、彼女に寄り掛かる。小さな輪郭に合わせるように身体を重ねと、彼女は来て、と囁いた。
ぬらぬらと濡れる陰唇に先端をつぷり、とあてがう。潤滑油が充分過ぎるぐらいに溢れかえってるせいだろうか、少し力を入れるだけで亀頭は埋まり、すんなりと入ってしまった。
「ん、はぁぁぁ……♡」
とろとろに蕩けた粘膜。狭い襞を掻き分け、ゆっくりと、ゆっくりと押し進める。膣肉は待ち望んだ物を歓迎するように歓喜に震え、潤んだ膣内を更にじくじくと蜜を溢れさせる。
「くっ、はぁ……」
張った亀頭が擦れる度に腰が浮きそうな快感とこのまま一気に突き込んでしまいたいという獣の本能が意識に混じるが、まだこの幸せに満ちた充足感と甘美な悦楽は手放したくはなかった。
「んんっ……♡」
纏わり付く膣肉を抉った先には、コツンと膣内とは違った感触が。膣奥まで到達した、そう理解すると同時に彼女はくぐもった喘ぎ声を漏らす。体格差があるせいか4分の1程秘肉に埋まり切らず、肉竿の根元が見えている。
「はぁっ……♡はぁっ……♡」
彼女は息も絶え絶えといった様子だが、愛液をだらしなく垂らす肉壺は意思を持っているかのように蠢き、もっと動けと言わんばかりに締め付ける。
「……動くぞ」
言葉が出る頃にはもう行動に移していた。恋人繋ぎで彼女の片手を絡め、太腿を掴んで動きを固定すると、密着状態だった子宮口に先端で小突く。それだけで彼を逃がさないようにと膣内をきゅうきゅうと収縮させるが、そんなことはお構いなしに節操のない肉棒は収縮する襞を無視して容赦無く穿いて引き抜き、より強く突き入れた。
「あっ、ぁん、ふぅ、んんっ♡」
胎の隔てる入口を突かれる感触は筆舌に尽くし難い気持ち良さがあるらしく、トントンと小刻みにノックされたり、押し付けられる圧迫感だけで身体の芯から快楽の波が響き、ゾクゾクと皮膚の逆立つような感覚が彼女は好きだった。
「っ、ぅ、んぅぅ、あっ、ぅっ♡」
初めのうちは単調な前後の往復だけだった動きが縦長の螺旋を描くように、膣奥から膣の側壁までくまなく刺激する。そして、ある程度彼女の反応を確かめるとピストン運動に切り替わる。
しかし、先程のような小刻みな振り幅ではなく、一往復毎にゆっくりではあるが間隔は大きくなって、肉棒が抜けるぎりぎりから一気に腰を叩きつけて奥の奥まで突き入れる、乱暴な挿入と抽出だった。
カリ首が襞を強く撫で上げ、膣奥が断続的に抉られる度に生まれる暴力的な快感が霞の脳髄奥深くに叩き込まれる。単純な運動故に生まれるはっきりとした快楽。
肉と肉がぶつかるような音が、部屋を支配する。
「っふ、ぁ、ぁあっ、んんぅ♡」
立て続けに襲う快楽に瞳に涙が零れ、噛み締める力もなくなったのか、緩んだ口元から段々と嬌声が漏れる。結合部には泡立った愛液で溢れ、行為の激しさが増しているのを表している。
「っ、っ、ふぁ、んっ、ぅ、ぅ♡」
瞳を閉じて半開きの小さな唇からは、切なげな吐息が漏れている。往復する腰は段々と動きが速く、そして振り幅が大きくなってくる。数往復毎に彼女の身体がぶるぶると震える。その度にじゅんと濡れた感触が広がると膣内は一瞬収縮する。
「っ、っぁぅ、っんんぅぅぅ♡♡♡♡」
肉棒が子宮口を穿つ毎に詰まったような嬌声を上げて、形の良い眉に皺を寄せて唇から先よりも幾分か甘い声を上げた。軽く達したのだろう。その証拠に子種を強請るようにぎゅうぎゅうと肉壺が引き攣っている。
狭い秘肉が搾り取ろうとしてくる。乱暴にストロークを繰り返している彼も、余りの快感につられて絶頂しかけるものの歯を食いしばって、悦楽に震える筋肉を無理やり動かす。
「っ、っ、っ……」
「ひ、ぃ、ひってる♡ひってるから、ぁぁっ♡」
舌が攣っているのか、呂律は回っていない。オーガズムを迎えたばかりの膣内は敏感で、それこそ肉芽を弄られたかのような強過ぎる快感が連続して襲ってきている。
「っ、ひぅ、ぁっ、あっ、ぁくっ、あっ♡♡」
膣奥まで到達する度に、子宮口を押し拡げられる。その都度、彼女は壊れそうな刺激に何度も何度も絶頂を迎え、弓なりに痙攣しっ放しである。律動的に腰を揺すると、一突き毎に悲鳴が上がり、絶頂。引き抜けば張ったカリ首が敏感な襞を抉り、また絶頂。それでも彼女の膣内は彼を離そうとしない。
挿入する度に肉棒を締め上げる膣内。限界を知らない絶頂と見境のない収縮に彼も限界が近づく。ラストスパートに入口から最奥まで強く、深く、刻むように突き挿れる。
「はっ、はっ、はっ……!」
「ひ、っ、あっ、っ、ま、またっ♡」
「ぐ、ぐっ……っっっ!!」
「く、ま、また、はっ、ぃ、い、いっひゃぅぅうっ!! ああぁぁぁっっ!!!! ――――っっっっっっ!!!!!」
最後の一突き、奥に到達した瞬間。彼女の絶頂の断末魔が響いた。 彼の目の前が白く弾け、同時に背骨から衝撃が突き抜け、下半身が砕けるかのような凄まじい快感が襲う。二度、三度と弱く脈打ち、次いで歯止めが利かなくなった欲望の塊が一気に噴き出して、子宮一杯に拡がっていく。
「っ、ぅ、っぐ……」
「――――――っっっ♡♡♡♡♡」
何度も何度も脈打つ肉棒。その微かな動きさえ気持ちいいのか、同じリズムで肉棒が跳ね返る度に身体が震え、注ぎ込まれる大量の精液をまるで喉を鳴らして飲み下すように、膣が収縮を繰り返している。だが、射精はまだ止まらない。彼女を孕まさんとばかりに肉棒はまだ子種を吐き出す。
――――――5分をも時間を掛けて漸く射精が治まった。
彼は大きく息を吐き出す。強張った身体から力が抜け、心地良い余韻が訪れる。強張った筋肉は緊張が解け震えているものの、まだ動かせる。
吐精が終わったのを見計らい、結合部に目をやると白濁液が胎入り切らずに漏れ出ていた。まだ硬度がある肉槍を引き抜けば、膣内に残った白濁液の残滓がこぷりと溢れてシーツを汚す。何度も突き上げたせいだろう、陰唇は閉じず膣内がヒクついて愛液と混じった子種汁が流れる様子を露わにしてしまっていた。
その淫猥な光景にまた肉棒が臨戦態勢に入るが、彼女の事が気にかかった。
視界を彼女の方に向けると、余韻を反芻しているのか少し視線が危うい。しかし、まだ意識はあるようで瞳は虚ろではなかった。絶頂の連続で体力は相当消耗した筈だというのに平気な辺り流石、艦娘だろうか。
「はぁ……♡はぁ……♡……ん……っ……はぁぁ……♡」
陰唇を拡げ、零れる子種を見て嬉しそうに笑む。それだけで、彼に再び火を付けるには充分だった。
たまらず彼は徐に近づいて優しく覆いかぶさる。彼女は僅かに驚いた様を見せたが、直ぐに抱き留めて辿々しい口調で艶やかな声で囁いた。
「……もっと頂戴」と。
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――――――
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朝。昨夜の雨はもう止んでいて、外には何時も通りの、鎮守府の喧騒が窓の外で慌ただしく鳴り響いている。喧騒に混じるように、目覚まし時計が起きる時刻だとけたたましく騒ぎ立てる。
「んん……ぁ……?」
顔に感じる温もり。頭が何かに包まれているような感触もある。耳に聞こえる騒がしい音と共に、ゆっくりと彼は目を覚ました。
寝惚け眼に映る視界は肌色と淡いピンクの……
脳がそれが何であるか認識すると、その正体が動いた。
「ぅ、ん……」
頭上から聞こえる愛らしい声。何かに包まれて動けない頭を動かし何とか上げてみれば。
うっすらと目を開けて、優しげに微笑みを湛える彼女と目が合った。
何気無く彼女の小さな左手で頬を撫でられ、温もりと冷たさを感じる。
同じように彼女の頬を撫でればくすぐったそうに笑って言った。
「おはよう」
そして、おかしそう言う。
「酷い顔よ。一緒にシャワー浴びなきゃね」と。
終わり
(後半走り気味だったのは)許して
デレ成分多めになっちゃったのはケッコンボイスのせいなんだ(目逸らし)
ほんとぉ?買わなくちゃ(使命感)
このSSまとめへのコメント
悪くないかも。
良い。