エウレカ「目測でＡからＣくらいになってるように見えるんだけど……」

レントン「一回俺の行きつけの眼科に行こうよエウレカ。この正解の無い間違い探しからどうやってそんな劇的バストアップという回答を導き出せるんだよ」

エウレカ「だってこっちはほとんど垂直の壁だけど、こっちの方は程よく膨らんでる」

レントン「目の錯覚だよ。いや、錯覚も起こさないくらい変わらないけど」

エウレカ「レントンのバカッ！！」ｺﾞｷｯ

レントン「おへッ！！」ﾄﾞｼｬｯ

エウレカ「ウワアアアアアアン！！！！！！」ﾀｯﾀｯﾀ

レントン「し、下あごが……」ﾋﾟｸﾋﾟｸ

＊＊＊

レントン「……ということがあったんだ」

ホランド「そりゃお前が悪いだろ」

レントン「そんなこと言ったってホントに変わらなかったのに……」

ホランド「変わってなくても本人が変わったって言ってりゃ変わったことになるんだよ。お世辞の一つも言えねえのかお前は」

レントン「でも俺、エウレカにそんな大嘘ぶっこくのは嫌なんだ！」

ホランド「分かってねえな。誰だって肯定的なこと言ってもらえりゃ嬉しいし、否定されたらムカつくんだよ。今から俺が手本を見せてやっから少し勉強しろ」

レントン「……うん」

ホランド「よお、タルホ！　お前最近痩せたんじゃねーの？」

タルホ「ん？　ふふふ」ﾆｺﾆｺ　ﾂｶﾂｶ

ホランド（ホラな？）ﾋｿﾋｿ

レントン（ホントだ……）ﾋｿﾋｿ

タルホ「嫌味か？」ｺﾞｷｯ

ホランド「おへッ！！」ﾄﾞｼｬｯ

タルホ「10キロ太ったのよ、くぬッくぬッ！！」ｹﾞｼｯ　ｹﾞｼｯ

ホランド「痛い痛いヤメロ！！」ｺﾞﾛｺﾞﾛ

タルホ「あームカつく！」ｽﾀｽﾀ




ホランド「……」ﾊｱｯﾊｱｯ

レントン「……」

ホランド「ま、これがお世辞ってもんよ」ﾊｱｯﾊｱｯ

レントン「……」

＊＊＊

レントン（まあホランドが言うように、誰だって肯定されたら嬉しいよな……。よし……）ｳｨｰﾝ

エウレカ「あ」

レントン「あ、エウレカ！」

エウレカ「……」ﾌﾟｲｯ

レントン「さ、さっきはゴメン！　ちょっと俺、眼が狂ってたみたい！　もう一回さっきの2枚を見せてくれないか？」

エウレカ「……。いいよ」ｽｯ

レントン「うん！　こっちが1か月前のだね？　確かに真っ平だ！　で、こっちの昨日の写真は確かに大きく膨らんでるような……」

エウレカ「そっちが1か月前のやつで、こっちが昨日のやつなんだけど」

レントン「……」

エウレカ「……」

レントン「……あの……」

エウレカ「レントンの嘘つきッ！！」ｺﾞｷｯ

レントン「おへッ！！」ﾄﾞｼｬｯ

エウレカ「ウワアアアアアアン！！！！！！」ﾀｯﾀｯﾀ

レントン「は、鼻が……」ﾋﾟｸﾋﾟｸ

＊＊＊

レントン「……とまあ、こうなったんだけど」ﾋﾘﾋﾘ

ホランド「馬鹿、そりゃ鼻の一本や二本、折られて当然だ。俺のやり方をちゃんと見てたのか？」ﾋﾘﾋﾘ

レントン「鼻は一本しかないし、ホランドのやり方をよく見てたせいでこうなったとも言えるよね」

ホランド「……こうなりゃお前にとっておきの方法を教えてやる」

レントン「何それ？」

ホランド「実際に触るんだよ」

レントン「ッ！！　まさか、え、エウレカの……ッ！？」

ホランド「そう。エウレカのおっぱ……いや、胸板をだ。『やっぱ実際に触ってみないと分かんねえ』とか言って無理やんこ揉みしだくんだよ。上手くいきゃそのままベッドイン。そうならなくても『大きくなってるじゃねえか』とか適当に褒めときゃ、ジョークとして許してくれんだろ？」

レントン「ホランド頭いいッ！！」

ホランド「へへッ……よせよ……///」