P「雪歩のおなら嗅ぎたい」(19)
※やや汚い話注意
P「マジでお願いしますホント。何でもしますから!」
雪歩「えっ……えっ?」
雪歩(いつもどおり事務所に来たら)
雪歩(プロデューサーに土下座されて)
雪歩(ものすごい事言われた気がする……)
雪歩(き、聞き間違いだよね……プロデューサーがそんな事言うはず……)
雪歩「ええと、もう一回言ってもらえますか……?」
P「雪歩のおなら嗅ぎたい。いや、嗅がせてください」
雪歩(間違いじゃなかったー!?)
雪歩「あの、ど、どうして」
P「プロデューサーにとって、アイドルの健康管理は大事な仕事だからな!」
雪歩「そのセリフ、私たちのえっちな本でよく出てきますよね……」
P「じゃあ正直に言うと、俺が興奮するから」
P「雪歩みたいな子でもおならするんだなぁって思ったら、なんかわくわくしない?俺だけ?」
雪歩「それは病気だと思います……頭の」
P「雪歩のおなら嗅いだら一発で治るから嗅がせてくれ」
雪歩「絶対に嫌ですぅ!」
P「もちろんタダとは言わん、これをやろう」
雪歩「こ、この新聞紙の包みは……?」
P「さっき買った、ほっかほかの焼き芋だぞ。昼飯、まだだったよな」
雪歩(わぁ……いい匂い……)
P「試しに一本、割ってみようか」パキッ…ホワッ……
雪歩(甘くておいしそう……おなかすいたなぁ)
P「するかしないかは、食べてから決めていいからさ」
P「これは純粋に、昼飯の差し入れだ」
雪歩「……」グゥー
雪歩「い、いただきますぅ……」
※※※
雪歩(た、食べちゃった……二本も……)
P「さてどうだ?嗅がせてくれる気になったか」
雪歩「やっぱりだめですよぅ……お、おならなんて……」
P「……そうやってまた、嫌なことから逃げ出すのか?」
雪歩「!」
P「お前は何のためにアイドルになったんだ?」
P「弱い自分を変えるためじゃないのか?」
P「おならくらいで恥ずかしがってたら、これから先どうするんだ?」
雪歩(そうだ……私、また逃げようとして……)
雪歩(強くならなきゃ……ダメダメな私を変えるんだ……!)
雪歩「わ、わかりました……恥ずかしいけど、がんばりますぅ!」
P(ちょろい)
P「それじゃあ、後ろ向いて、中腰になって……そうそう」
雪歩(あ……プロデューサーの顔が、おしりのすぐそばにぃ……)
P「さあ、一発ぶっぱなしてくれ」
雪歩(そんなこと言われても、思い通りに出るものじゃ……)グルグルッ
雪歩(あわわ……どうしよう、したくなっちゃった……)
P「お、来たみたいだな!さあ!さあ!」
雪歩(や、やっぱり無理ぃ!)
雪歩(ずっと我慢してれば、プロデューサーも諦めてくれるかも……)
雪歩(……)
雪歩(…………)
雪歩(~~~~~っ)
雪歩(……お、おさまったぁ)
P「雪歩」ズイッ
雪歩「ひゃあっ!?」
P「お前今、おならを我慢しただろ」
雪歩(顔が近い!近いですぅ!)
P「我慢したおならがどうなるか、知っての行いか」
雪歩「い、いえ……」
P「体外に出ていかなかったガスは腸で吸収されて、血液に溶けて体中を巡り、皮膚や肺から外に排出される」
P「つまり、口臭や体臭の原因になるというわけだ」
P「事務所のみんなやファン達に、おならを嗅がれてるのと一緒なんだぞ」
雪歩「わ、私、そんなつもりは……」
P「ほら、お腹が張って苦しいだろう?観念して出すんだ」サスサス
雪歩「や、やめてくださいぃ……そんなにお腹、さすったら……」
雪歩「ぐすっ、自分でできますぅ、やらせてくださいっ……!」
※※※
P「……」
雪歩「……」
雪歩(次したくなったら、ちゃんと出さなくちゃ……)
雪歩(でも、恥ずかしいよぅ……)
雪歩(…………)
雪歩(どうして、こんな事になったんだろう……)
雪歩(プロデューサーはいつも優しくて、頼りになる人で、昨日までは……)
雪歩(なのにどうしてこんな……わからないよぅ……)
雪歩(…………)
雪歩(臭いになるようなもの、最近は食べてないよね……?)
雪歩(だから、そんなに臭くない、はず……大丈夫、大丈夫……)
雪歩(あ、でも……最後にお手洗い行ったの、おとといの朝だ……)
雪歩(どうしよう……に、臭っちゃうかなぁ……?)ゴロゴロ
雪歩(!き、きた……!)
雪歩(すぅ…………はぁ……)
雪歩(なるべく音がしないように、力をゆるめて……)
雪歩(ゆっくり、ゆっくり……あっ)
プウッ
雪歩「!!!」
P「スウーッ!ハアーッ!スウーッ!ハアーッ!」
雪歩「ひいぃっ!おしりに顔くっつけるの、やめてくださいぃ……」
P「スウーッ!ハアーッ!……ふう……ごちそうさま、雪歩」
雪歩「穴掘って死にたいですぅ……」
P「ところで……最近、ちょっと便秘ぎみか?」
雪歩「どどどどうしてそれをっ……!」
P「言ったろう、雪歩の健康管理は俺の仕事だ」
P「臭いを分析することで腸内環境を推測するなど朝飯前よ」
雪歩「あれ、建前じゃなかったんですね……」
P「しかしいかんなぁ、たかが便秘と侮ると、それが原因で倒れることだってある」
P「重症にならないうちに、今ここで解消しておこう」
雪歩「そ、その手のピンク色の容器は……」
P「亜美真美がよくカンチョー!ってやってるだろ?あれと似たようなもんだから平気平気」
雪歩「い、嫌……!」
?「イヤーッ!」P「グワーッ!」
?「イヤーッ!」P「グワーッ!」
?「イヤーッ!」P「アバーッ!!」
真「ふぅ……頭を潰しておいたから、しばらくは生き返らないはず」
真「雪歩、大丈夫!?プロデューサーに襲われてたように見えたけど……」
雪歩「ま、真ちゃん……ぐすっ、怖かったよぅ……」
真「よしよし、もう安全だから……」
グルル……
雪歩(!また、おならがぁ……)
雪歩「ごめん真ちゃん、急用を思い出したから行ってくるね!」パタパタ
真「あ、うん……?」
真「なんか、様子がおかしかったなぁ」
真「……」クンクン
真「それはそうと、この部屋、なんか臭い気が……なんだろ?」
雪歩「お芋のせいかなぁ……お腹が張ってる……」
雪歩「このトイレなら、だれも来ないはず……」ガチャッ
雪歩「ふぅ……んっ」プスッ
雪歩「はぁ……」
雪歩(あの時、プロデューサーのズボンの股のところ、膨らんでた……)
雪歩(あ、あれって、「ぼっき」っていうのだよね……)
雪歩(男の人がえっちな気持ちになると、おちんちんが「ぼっき」するんだって……)
雪歩(プロデューサー……私のおならで、本当に興奮してたんだ……)プッ
雪歩(……ふふっ、おかしいっ)
雪歩(おならなんかで興奮する、プロデューサーも)
雪歩(そういう目で見られるの、ちょっとうれしいかもって思ってる私も)
雪歩「おかしいのに……ぐすっ、涙、止まらないよう……」プウッ
雪歩「えへへ……おならも、止まらないや……」
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