妹ぉ・・・・・・(21)

兄「妹妹妹妹・・・」ブツブツ
妹「どしたの兄ちゃん」
兄「い、妹オォォォォ!!」ビクゥ
妹「妹ぉ!おー!妹ぉー!」わっしょーい!
兄「ノリノリだなぁ・・・」
妹「なにか楽しいコトがはじまったとおもって」

兄「残念ながら真逆なんだ妹ぉ・・・。」
 「なぜならあんちゃんは学校でのお前の評判をきいてしまったからさぁ!」

妹「が、がっこう・・・・・・!」ガチョーン!

兄「そう学校だ。もはや涙無しに語れぬ、」
 「妹関係者の方々の貴重な生の声がこちらです、どうぞ」ポチットナ

モザイク声女『あの~、妹ちゃんって~なんていうか~ノリがヤバイんですよね~。』
      『そのハイテンションとかそういうレベルじゃなくてぇ~。』
      『ちょっとぉ~(注射する動作)やってるんじゃないかって』

モザイク声男『あの~いや妹ちゃんってなんていうか、かわいらしいというか~』
      『ルックスがよかったんで男子にモテたんですよ、最初の方は。』
      『でもびっくりしましたね(苦笑)まさかあんな本性があったなんて・・・・・・』

モザイク声女『いやなんていうか~キチ「やめてええぇぇぇ!!」

兄「まだまだあるぞ妹ぉ・・・・・・」

妹「もうやめて!!hpとっくにゼロだから!」
 「それどころかマイナスになって生命のスープになっちゃうゲル化しちゃうよぉ・・・・・・」シクシク

兄「お、俺が泣きたいよ・・・。ゲル化してぇ出来る事なら母ちゃんのお腹にかえりてぇよぉ」しくしく

兄妹「う、うおおおおおん!!」わおーん

兄「それ、でだ妹ぉ・・・」

妹「もう少しだけ感傷的でいさせてぇ~。悲劇のヒロインでいさせてぇ~」シクシク

兄「だめだ!グッとこらえるんだ!妹ぉ!頑張れ妹ぉ!」

妹「やればできる!やらぬは人のやらぬなりけり、妹ぉ!おー!妹ぉ!」わっしょーい

兄「・・・・・・」

妹「あ、あれ?兄ちゃ~ん。おかしいな留守かな、おーい!」トントントントン

兄「妹ぉ・・・・・・」

妹「え、何この空気。なになにこの感じ知ってるよ私知ってる。・・・なんだろ学校?」

兄「妹ぉ・・・・・・」グスン

妹「・・・はっまさか!」

兄「妹ぉ・・・・・・」ポロポロ

妹「まさかまさか・・・!」

兄「妹ぉ・・・・・・」シクシク

妹「このノリは学校ではやっちゃいけなかった・・・!?」

兄「妹ぉ!気づいたか妹ぉ!!」

妹「気づいた!私、私にきづいちゃったよ!自分探しの旅おわったよ!」

兄「そうだ、妹ぉ!そして、お前の親友の友ちゃんからそれについてのコメントと、」
 「俺の大好きなマーブルチョコをいただいた」ポチットナ

友ちゃん『あの、えーと・・・・・・。妹ちゃんって~こう内輪だけのノリっていうか~。』
    『ちょっと普通クラスの子達とかと、お兄さんとかとのノリを分けられないみたいで~。』
    『まぁクラスがしょっちゅう凍りついたりする事があったんですよ。』
    『悪い子じゃあないんですけど・・・・・・』カチッ



兄「妹ぉ・・・・・・」もきゅもきゅ

妹「兄ちゃん・・・・・・」もきゅもきゅ

兄妹「マーブルチョコうめぇなぁ~」もきゅもきゅもきゅもきゅ

兄「はっ!いかんいかん・・・・・・さぁこれでわかったろう!妹ぉ!」

妹「え、えぇ~いやぁなんだっけ~」もきゅもきゅ

兄「マーブルやめぃ!」だしっ

妹「うわっ、機敏な動き!」

兄「・・・妹ぉ大乗法蓮妹ぉいつくしみ深い我が主妹ぉアッラーの御名において妹ぉ」ぶつぶつ

妹「わ、わかったよ。わかったから私の名前に宗教的な意味をこめないで!」

兄「やめられるか?妹ぉ。普通に喋ればいいんだぞ」

妹「うーん・・・・・・普通ってなんだろう」

兄「ふ、普通・・・・・・?それはだな・・・・・・ええと」

妹「普通hutuuフツウフツウ不通・・・・・・」ブツブツ

兄「あれ、普通?俺は今までどうしゃべっていたんだっけ・・・・・・?俺?俺って何だ・・・?」

妹「お前は誰だお前は誰だお前は誰だお前は誰だ・・・・・・」ブツブツブツブツ

兄「・・・・・・私は、私が蝶になった夢をみていたのか、」
 「私が蝶の見ている夢なのかわからなくなった」ブツブツ

妹「聞こえる・・・・・・テーブルの椅子の窓枠のコップの声が・・・・・・。」
 「おぉ!世界と言葉が剥離していく!言葉の失った世界が見えてくる・・・・・・!」
 「おぉおぉーーー!」がばぁー!

兄「おぉーー!おぉ!おぉーーーーーーーー!」がばぁー!

兄妹「うおぉぉぉぉぉん!!」わおーん

「我々は言葉に重きをおきすぎたが、ゆえにそれに縛られ支配されたのではないだろうか・・・・・・」
「全てに等質量の堕落があり、努力があり、腐敗が、活性があるのだ」

「おぉ!みよ!大海が私を呼んでいる!私を待っているのだ!」
「今、世界と言葉の繋がりは完全に消滅し、私は私を喪失し、支配するのだ!」

「新しい私よ!いまここに

兄「というわけでまとめるとだな」

妹「ふむふむ」

兄「妹はコミュ障なので普通に喋れず、友ちゃん以外のクラスメイトを、」
 「お兄ちゃんと思って喋ってると・・・・・・」

妹「yes!i’mコミュショー!」hu-hu!」

兄「ん・・・・・・待てよ。ということは、友ちゃんとは普通に喋れてるのか」

妹「?そうだけど・・・まさか!」

兄「うむうむ。つまりこれからはクラスメイトを友ちゃんだと思えばいいのだ!」

妹「おぉ!兄ちゃん!賢い!」

兄「これにて解決だ!」

兄妹「妹ぉ!おー!妹ぉー!」

一月後

兄「妹妹妹妹・・・・・・」ブツブツ

妹「ただいまー!兄ちゃん!」

兄「い、妹オォォォォ!!」ビクゥ

妹「妹ぉ!おー!妹ぉ!」

兄「妹ぉ・・・・・・お前普段、友ちゃんとどんな風に喋っているのだ・・・・・・?」

妹「え、いや、そのガールズ的な健全なコミュニケーション&ガールズトークを・・・・・・」

兄「ほほぅ・・・・・・健全・・・?」ポチットナ

妹『お、友ちゃん元気ないねー生理?ねぇ生理?』サワリサワリ

友ちゃん『ちょ、やだもうセクハラだよ~妹ちゃん』カチッ

兄「妹ぉ・・・・・・」

妹「ふへへへ」

兄「完全に痴女じゃねーか!クラスメイト全員にこんな事やってたら、」
 「そりゃ痴女キャラにもなるわなぁ!キチガイ→痴女への華麗なるキャラチェンジ大成功だよ!」

妹「ふ、ふひひ・・・・・・」

兄「男子に聞いたらもうレイプ寸前だよ!とてもカメラにとれないよ!」
 「痴女キャラなら犯してもオッケーっしょ、って空気流れてんだよ」

妹「わぁーお・・・・・・」

兄「やりなおしてぇ・・・もう一度1からやりなおしてよぉ!」

妹「ははは・・・・・・」ひくひく

兄「妹ぉ・・・・・・」しくしく
                                             おわり。

妹ぉ・・・・・・。

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