男「幻覚を見る薬が手に入った?」(7)

友「そうそう、飲んだらこの世に居るわけない不自然な物とか、飲んだ奴が見たいと願ってる物が見えたりするんだ」

男「へー、そんな薬が手に入ったのか、で?なにに使うんだ?」

友「いやさ、この薬使って女の子落とせないかなと思ってさ」

男「…?幻覚を見る薬なんだろ?女落とせんのか?」

友「バッカだなお前、女の子の「願ってる物」が「白馬の王子様」だとしたらどうだ?お前が王子様になるかもしれないぜ?」

男「いや、でも白馬とか持ってないし」

友「いいからいいから、行ってこい!」

男「というわけで半ば強引に行かされたわけですが」

男「こんな薬持ち歩いて警察に見つかったらヤバいな…」

男「さっさと済まさないとな…ん?」

ギャル「えー?マジー?それヤバー!!」ピポポピ

男「なんかチョロそうなの見っけ、さっそく誘うか、おーい!」

ギャル「ちょ、なんかきてるぅー!いやさー、こっちに叫びながら走ってくる変態がいてマヂうけぴー!」ドュルルルルル

男「おーい?聞いてる?」

ギャル「なんか話しかけてきたんですけど!!!ちょっと電話切るね!」パピピプペブ

ギャル「で、なんか用?」

男「えーと…ナンパしに呼んだんですけど、一緒にファミレス行きませんか?」

ギャル「普通にナンパって言っちゃうんだ…ま、いいよ、その代わり奢りね」

男「も、もちろんです!(よっしゃギャルktkr!)」

ギャル「すぐそこの所でいいよね、さ、早くいこ」ダッ

男「俺走るの苦手なんですけど…」テクテク



ギャル「遅い!なにしてたの!?」

男「何してた…って、普通に歩いてただけですけど」

ギャル「私が走ったら走れよ!ナンパ失格!」

男「ナンパ失格された所で席に付きましょうか」スチャ

ギャル「…なにその流した感じ」ドカーン

店員さん「ゴチュモンナニッスカー」

男「ドリンクバー2つとポテトで」

店員「ポテチトリンクバーッスネーヨロシャース」

ギャル「はあ…じゃ、私コーラね」

男「はい、持ってきます」

男「よっしゃ!これ以上にもないチャンスktkr!!!コーラに薬をまーぜまぜしてやるぜ!!!」ブシャアアアアアア

子供「ママーアノヒトナンデサワイデルノー?」

男「よっし!できた!あとはこれを持ってくだけ…」コトコト…

ギャル「あ、やっときた、遅くない?」

男「き、気のせいですよ、はい、どうぞ」

ギャル「……なんか白っぽくない?」

男「あ、いや、ちょっとカルピスと混ざっちゃって」

ギャル「ふーん…」ゴクゴク

男「よっしゃ!飲んだ!」

ギャル「いきなりなによ!?」

ギャル「いき…ん…?」

男「wktk」

ギャル「あっ!!!」バッ

男「俺を指差したぞ…何に見えるんだ…?」

ギャル「ドラえもんだ!!!!」

男「ド、ドラえもん!?」

ギャル「ドラえもん!どこでもドア!出して!!」

男「あ、はあ、うん、どこでもドア~(コップ)」コト

ギャル「やったあ!!じゃあ海行ってくるね!海!!!」

男「あぁ…机に乗ってコップを押したり引いたりしてるよ…相手にできん…帰ろ…」バッ

店員「オカイケイッスカーハッピャクナンナンエンッスー」

男「…はい」

店員「アリアシター」

男「ひどい目にあった…ん?友からメールだ、何々…?『上手く行ってるか?』か…『いや全然、ギャルがキチってパンツ見えただけ』っと…」ピッピッ

男「はあ…明日友に本当に使えるのか聞いてるかね…」

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