みちる「どんなパンなんですか?」フゴフゴ
P「いや……」
P「腹パンはな、食べ物じゃないんだ」
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みちる「食べ物じゃない?じゃあ何なんですか?」フゴフゴ
P「ああ、教えるよ」
P「向こうの部屋に幸子がいる。そこで教えるよ」
コンコン ガチャッ
幸子「ヒッ……!」
P「幸子、待たせたな」
幸子「い、いや!来ないでください!」
P「そう言うなよ。さっきの続きをするぞ」
幸子「い、いやです!なんでボクがこんな……」
P「幸子」
幸子「ヒッ……!やだ、やだぁ……来ないで……」
みちる「これは……!」
みちる「幸子ちゃんのお腹がぽっこりしてます!」
幸子「やだぁ……こんな姿見ないで……」
P「ほら、かな子のお菓子だ。美味しいぞ」
幸子「も、もうダメですよ……完璧なボクのプロポーションがこんなになってるんですよ……!」
P「口ではそう言っても体は正直なもんよ」グイグイ
幸子「はむ……うえぇん、おいしいですよぉ……」ポロポロ
P「幸子は育ちがいいから食べ物を粗末にできないんだよなぁ」
P「見たか、みちる」
P「たくさん食べてお腹がパンパンになってるだろう?」
P「これが腹パンだ」
P「女の子はとにかくスマートでいたいようだが」
P「こういう体型にもけっこうな需要がある」
P「特に小柄な子がこう、お腹だけぽこっとしてるのはなかなかにそそるものがある」
P「わかるか?」
みちる「わかりません!」フゴフゴ
P「だろうな」
みちる「でもプロデューサーが何を言いたいのかはわかります!」フゴフゴ
P「ほう?」
みちる「私を『腹パン系アイドル』にしたいんですね!」フゴフゴ
P「ああそうだ、だがお前だけじゃない」
P「小柄な子を中心にお腹をぽっこりさせまくる。『腹パン系アイドル』を流行らせる」
P「お前はその第一号だ。お前から時代は作られるんだ!」
みちる「燃えてきました!」フゴフゴ
みちる「とりあえず腹パン系アイドルになるために一旦家に帰ってパンとってきますね!」フゴフゴダッ!
幸子「……あの、Pさん」モソモソ
P「なんだ幸子」
幸子「ボクのカワイイお腹をこんなにしておいて、みちるさんが第一号なんですか?」
P「いや、正直幸子も興奮……もとい似合うと思うけど」
P「おまえは無理やり腹パン続けると、体調崩しそうでさ……」
幸子「そういう気遣いができるなら最初から無理やり食べさせようとしないでください!」
P「あ、そうだ。今日カロリーとったぶん明日のレッスンきつくするようトレさん達に言ってるから」
幸子「なんでこんな理不尽な目にあわなきゃならないんですか!?」
そうして世に現れた腹パン系アイドル!
正直ブレイクしたとは言いづらいが、ニッチなファン層の心をがっつり掴んだ!
特に三船美優が腹パン系グラビアを公開した際は「妊婦みたいで背徳感がある」と一部で大好評!
さらに双葉杏がグラビアを出したときはそういう層が一人10冊は買ったと言われるほどのカルト的人気を泊した!
しかしながら、お腹がぽっこりだとライブで激しい動きができない、
一度崩したプロポーションは元に戻すのがとても大変、
そもそもあまり健康によくないといった理由から腹パン系グラビアアイドルはすぐに枯渇!
大原みちるや双葉杏などは(食っちゃ寝してればいいので)長く活動を続けたが、
どうしても撮影がワンパターンになりがちで、次第に飽きられていった……
大成功とは言いづらいまでもそれなりに成功したこの『腹パン系アイドル』は、
その第一号である大原みちると企画者である彼女の担当プロデューサーの名とともに意欲的な挑戦だったとしてアイドル史に名を残すことになる。
なお、一部の中でもさらに一部からは「ぜひ赤城みりあちゃんの妊婦……もとい腹パングラビアを!」という声があがっていたが
いつの間にか燃えていたのでごあんしんだ。
ちひろ「……で、腹パン系アイドルの登場から半年が過ぎまして、」
凛「うぅ……まだダンスの勘が取り戻せない……」
奈緒「若干半年のブランクはきついな……」
みく「なっさけないにゃあ!ヘンな流行に乗っかろうとした結果だよ!」
加蓮「流行りに乗ろうとしたっていうか、Pさんの好みにあわせようとしたっていうか……」ボソッ
ちひろ「腹パン系として活動していた娘たちはだいたいが元の体型を取り戻し、昔のようにレッスンに励んでいます」
ちひろ「でも……」チラッ
杏「プロデューサー、グラビア頑張るからもっと飴くれー」グデー
P「杏、お前お腹以外もふっくらしてきたぞ。ちょっと節制しろ」
杏「うそっ!?」
P「みちるみたいにお腹だけふくらませるか、かな子みたいに全体のバランスが良くふわふわな感じになるように努力しろ」
みちる「あははー!私太らない体質だから、うまい具合に胃だけが膨らむんですよー!」フゴフゴ
かな子(褒められてるんだけどちょっと複雑だな……)
ちひろ「ああいう風にまだ腹パン系を続けている娘たちもいます……かな子ちゃんはちょっと違うけど」
ちひろ「そして意外なのが……」
まゆ「Pさん♡そろそろお仕事の時間ですよぉ」
ちひろ「まゆちゃんがあっち側だということです」
ちひろ「まあ、プロデューサーさんの好みになるにはどんな努力も怠らない娘でしたが……」
まゆ「今日もグラビアでしたねぇ」
P「ああそうだ、まゆのかわいいところたくさん撮ってもらおうな。あ、ちひろさん、まゆ送ってきますんで」
ちひろ「はーい!……ハァ、まゆちゃんのファンちょっとずつ減ってるのよねぇ……残ってるファンはすごい勢いでグッズとか買いあさってるんですけど」
ガチャッ バタンッ
ブロロン ブロロン
P「あー……」
まゆ「ふー……」
P「意外とごまかせるものなんだなぁ、お腹って」
まゆ「意外とごまかせるんですねぇ、お腹って」
2ヶ月後、アイドル佐久間まゆは電撃引退を発表し芸能界から姿を消す。
彼女のプロデューサーもほぼ同時期に「アイドルの体型を無理やり変えた責任をとる」と言って事務所を引退。
その後の二人の行方は不明である。
終わり
バレンタインの時の真奈美さんの衣装を見て
光「なんだって!木場さんがオーガに!?」
っていうネタが思い浮かぶもナターリア獲得に必死に走ったおかげでSSを書けず節分の時期は過ぎ
ついでにイベントも2227位と大爆死だったので
いろいろとむしゃくしゃしてまゆを腹パンにしました。
まゆはなぁ、俺の母親になってくれるかもしれない女なんだよ!俺を救ってくれるかもしれない女なんだ!(拓海に詰め寄る音)
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