【艦これ】ちょっと変わった鎮守府 (16)

一:提督が変わった鎮守府で変わった艦娘たちと一緒に生活するお話

二:オリジナルの艦または艦ですらない娘がたまに出ます(金星探査機とか)

三:頑張れ深海棲艦

というかんじで進めます

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提督「ここが今日から俺の着任する鎮守府か」

提督「改めて鎮守府を見ると長かった士官学校が終わったのを実感するなぁ」

提督「無慈悲な教官、厳しい先輩、男色家の同期、可愛い後輩」

提督「嵐のような学校生活に嫌気がさしたことも多かったけど、今となってはいい思い出だ」

提督「っと、思い出に浸るのもほどほどにしないと」

提督「本当の提督生活が始まるのは執務室で秘書艦に挨拶してからって教官も言ってたからな!」

提督「さぁてやるぞっ! いざ執務室へ!!」

〜執務室前〜

提督(と、意気込んだもののやはり緊張する)

提督(艦娘なんて士官学校でも年に一度拝めるかどうかだったし、これから共に生活する娘なら尚更......)

提督(いや何を弱気になってるんだ俺! 提督たる者がこうでは秘書艦の娘に示しがつかない!)

提督(人の印象を決めるのは最初にあったその瞬間。 ここはズバッとカッコよく決めていきたい)

提督「ふぅ......よし。 失礼す——っとと!?」

「はわわっ!?」

提督「(ぶつかった!?)大丈夫か!?」

いなづま「は、はい......いなづまは大丈夫なのです。 うぅ、またぶつかっちゃったのです......」

提督「電? ということは君が秘書艦の?」

いなづま「もももっもしかして今日から着任の司令官さんっ!?」

提督「ああ。 俺が今日から着任の司令官だな」

いなづま「ししっ失礼しましたっ!! えと、あと、いなづまはいなづまでいなづまなのですっっ!?」アタフタ

提督「おーい、少し落ち着けー」

いなづま「......すみません。 ちょっと取り乱してしまいました」

提督「なに気にするな。 初対面の人に緊張するのは誰だって同じだよ」

いなづま「うぅぅ......本当にすみません」

提督「あー、ほら、気分転換に自己紹介でもしよう! お互い会うのは初めてなんだからさ!」

いなづま「自己紹介、ですか?」

提督「おうよ! 先ずは俺から......今日からこの鎮守府に着任する提督だ。 階級は中佐。 士官学校を出て間も無いひよっこ提督ってやつ」

いなづま「む、むらさめ型護衛艦5番艦のいなづまです。 昨日この鎮守府で建造されたばかりのひよこさんなのです」

提督(村雨型? 電は暁型のはずだが......まだ混乱してるのか?)

提督(まあ細かい事は気にしないでいいか)

提督「これからよろしくな! 電!」

電「は、はい! よろしくお願いします!」

提督「挨拶も済んだことだ。 さっそく提督らしい事をしてみたいんだが、何かあるかな?」ウズウズ

いなづま「提督らしい事ですか? なら提督が避けては通れない道、建造をしてみるのはどうでしょう?」

提督「建造! そうだなそれがあった! 自分の手で艦娘を生み出す感動......一度でいいから味わってみたかったんだ! よし今すぐやろう!」

いなづま「はい。 では工廠に案内します。 いなづまについて来てください」


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いなづま「到着です」

提督「おおぉ......教科書で見るよりずっと迫力がある」

いなづま「工廠では新たな艦娘の建造や新装備の開発を行っています。 そこの装置で投入する資材や資源を決定するのです。 でも投入する資源は——」

提督「——デタラメに設定してはいけない。 レシピと呼ばれるものが存在し、それを元に建造開発するのが望ましい、だろ?」

いなづま「よくご存知で♪」

提督「提督だからなっ!」キラン

いなづま「では司令官さんはレシピもご存知だったりします?」

提督「もちろんだ。 レシピと言えば燃料4000、弾薬6000、鋼材6000、ボーキサイト4000!」

いなづま「や、大和型レシピですね。 うちの鎮守府では当分回せそうにありませんけど......」

提督「だよなぁ。 最初は無難にオール30を回せって教官も言ってたし。 もっと鎮守府が大きくなってからだな」

いなづま「ですね。 あ、回すのなら装置の詳しい説明もします」

提督「お、頼む......どれを押すんだ?」

いなづま「まずこれを、その後レバーを動かして......あぁ! 投入資源がMAXになってます!?」

提督「とっとぉ!? 危なかった......危うく出撃する資源も投入するとこだった」

いなづま「き、気を付けてくださいね。 ......はい、準備が出来ましたから後はそのボタン押すだけです」

提督「うっしゃ! ならいなづまも一緒に押すぞ!」

いなづま「ほぇ?」

提督「せっかくの初建造なんだぞ? ひよっこ提督とひよこ秘書艦の初共同作業には持ってこいだ。 ほら早く」

いなづま「......はいっ!」


提督「いっせー——」

いなづま「——のーでっ!」

「「ぽちっと!!」」

【00:20:00】

提督「お?」

いなづま「20分!お姉ちゃんたちかもです!」

提督「ということは駆逐艦か。 資源の少ない今は燃費がモノを言うから有難いな」

いなづま「司令官さん! 建造にはバーナーと呼ばれる一瞬で建造を終わらせる秘密アイテムがあるのですよ!」キラキラ

提督「よし。 ポチッとしちゃいな」

いなづま「なのですっ!」ポチッ


ゴオオオオオオオオオ


提督「......中の娘って大丈夫だよな?」

いなづま「大丈夫に決まってるじゃないですか! ......たぶん」

【00:00:00】

提督「来るぞ......」ドキドキ

いなづま「はい......」ドキドキ


あかつき「PLANET-C計画の金星探査機あかつきよ。 一回目の軌道投入には失敗しちゃったけど、二回目はちゃんと成功させたわ! どう? すごいでしょっ!」


提督(......金星探査機?)

いなづま「あかつきちゃんっ!」ダキッ

あかつき「わぷっ! いなづま! 久しぶりね!」

いなづま「暗い宇宙は怖くなかった!? 軌道投入失敗は痛くなかった!?」

あかつき「もうっ! 心配しすぎよ! あかつきは一人前のレディだからそんなのへっちゃらなんだから!」

いなづま「とにかくまた会えてよかったのです!」

提督(暁は暁型駆逐艦のネームシップと記憶してるけど......探査機って船ですらないよな)

提督(艦娘は大戦中の船が具現化したもののはずだが......はっ! まさか......)

提督(実は駆逐艦暁は駆逐艦の皮を被った衛星発射装置だった!?)

提督(これなら説明がつくぞ。 いやぁ流石は大日本帝国だ。 アメリカやドイツの科学力なんて目じゃないな!)

あかつき「ねぇいなづま。 となりの人は?」

いなづま「いなづまたちの鎮守府の司令官なのです」

あかつき「ち、鎮守府? あかつきの所属はJAXAよ? 暁の時じゃあるまいし今更なんでまた......」

提督「——頼む暁。 君の力を貸してくれ」ガシッ

あかつき「ふぇっ!?」

提督「日本は今、深海棲艦と呼ばれる異形の怪物によって窮地に立たされている。 今の日本を救うには大日本帝国の秘密兵器たる君の力が必要なんだ!」

提督「頼む! 力を貸してくれ!!」

あかつき「——ま、任せなさい! あかつきにかかれば、しんかいせいかん? なんて敵じゃないわ! お船に乗ったつもりでいてね!」

提督「ありがとう! ちなみに正しくは大船に乗ったつもりで、だからな」

あかつき「......そ、そんなの知ってるわよ!!」

こんなかんじで頑張ります

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