[デレマス]凛「はい、これ」 (17)
*アニマスの世界観です、おおよそ10レスの短編
6話なんて知らない
数日前
卯月「いやはや、この前のライブ楽しかったですね!」
未央「いやー、お初がまさか城ヶ崎美嘉と一緒とはねぇ」
未央「しぶりんはどう?進んでアイドルになりたかった訳じゃ無かったんだしょ?」
凛「え?あ、ぼちぼちかな……」
未央「まあアイドルとしての覚悟が出来るまではそんなもんだよ」
凛 (言えない……録画して何度も再生しているなんて絶対に………)
卯月「でもあの衣装、お尻がちょっときつかったかなぁ……」
未央「キュッ、キュッ、ボンだもんねぇ」
卯月「バスト、未央ちゃんと1cmしか変わらないじゃないですかー!」
凛 (私だって城ヶ崎美嘉と同じだけあるから……うん)
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未央「というかしまむー、生ハムメロンって」アハハ
卯月「うー、でも未央ちゃんだってフライドチキンって女の子っぽくないですよー」
未央「それ言うならしぶりんしかまともなのいないじゃん」
凛「まともなつもりなんだけどなぁ……」
未央「あ、それで思い出したチョコレートと言えばっ!バレンタイン!」
凛「!?」
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未央「おやおや、その反応はプロデューサーに渡すのかな?」
凛「き、既製品だから!」
未央「やっぱり渡すんだー」
凛「あっ!」
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未央「……なんてね、私も渡すさ」
卯月「私もです!」
凛「だ、だよね……で、既製品?」
未央「うん」
卯月「私は、ママと作るつもりですっ」
凛「ふ、ふーん」
ガチャ
P「皆様は今から個別レッスンの時間です、準備してください」
凛「うわぁ!」
P「どうか、なさいました?」
凛「い、いや……単に驚いただけ」
P「そうですか、では準備をお願いします」
凛 (ふぅ……)
家
凛「どうしよう……」
凛「卯月が手作りだなんて……、心配になってきた」
凛「まず私には、1人でチョコを作るだけの力がない」
凛「かといって既製品は嫌だ」
凛「そして、手作りにしろ既製品にしろ、プロデューサーが受け取ってくれるかどうか……」
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回想
凛「アンタ、もう来ない方がいいよ」
凛「私、アイドルなんて興味ないから」
凛「ふーん、で、アンタが私のプロデューサー?」
---------
凛「第一印象が壊滅的過ぎて……プロデューサー、私の事………」
凛「しかも……」
---------
回想
凛「チ、チョコレート!」
---------
凛「好きな食べ物を押し付けている様に取られたら……」
凛「やっぱり、渡さない方が無難なのかな……」
家
凛「どうしよう……」
凛「卯月が手作りだなんて……、心配になってきた」
凛「まず私には、1人でチョコを作るだけの力がない」
凛「かといって既製品は嫌だ」
凛「そして、手作りにしろ既製品にしろ、プロデューサーが受け取ってくれるかどうか……」
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回想
凛「アンタ、もう来ない方がいいよ」
凛「私、アイドルなんて興味ないから」
凛「ふーん、で、アンタが私のプロデューサー?」
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凛「第一印象が壊滅的過ぎて……プロデューサー、私の事………」
凛「しかも……」
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回想
凛「チ、チョコレート!」
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凛「好きな食べ物を押し付けている様に取られたら……」
凛「やっぱり、渡さない方が無難なのかな……」
(連投ミスです)
凛「でも、卯月と未央は渡すって言ってるし、私も渡さないと逆に嫌われて……」
凛「ああ、どっちに転んでも地獄だなんて……」
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翌日
凛「やっぱり、渡さないかも……」
卯月「えぇ、何でです?」
凛「だって……私って口悪いじゃん、だからプロデューサーからの印象は良いものではないと思うし」
凛「渡しても返されるのが怖くて……」
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卯月「凛ちゃん、大丈夫ですよ」
凛「え?」
卯月「仮に印象が悪かったとしてもこれを機に印象を変えればいいだけです!」
凛「でも……」
卯月「第一、チョコを貰って嬉しくない男の方なんていませんよ!」
凛「……」
凛「……うん、そうだよね」
凛「決めた、プロデューサーにチョコをちゃんと渡す」
ガチャ
P「あ、あの……」
凛「」
凛「プ、プロデューサーいつからここに!?」
P「……今ですが」
凛「私と卯月の話は」
P「……最後だけ」
凛「そこが一番駄目なんだってばぁ!」
卯月「凛ちゃんが壊れた!」
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凛「あぅ……」
卯月「もう、プロデューサーさんもデリカシーがないですよ!」
P「誠に申し訳ございません、声をかけても返事がないので寝てるものだと思いまして」
卯月「私達の自業自得でしたごめんなさい!」
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凛「プ、プロデューサー?」
P「……はい」
凛「プロデューサーは、その……」
凛「私からチョコを貰えると知って、嬉しい……?」
P「はい」
凛「ほ、本当に?」
P「はい」
凛「……良かった」
P「なんせ、女性からチョコを貰うというのが初めてなのです」
凛「えぇっ!?」
凛「あ、でもごめん、確かに分かるかも」
卯月「私も初対面の時は少し泣きそうになってしまいました……」
P「昔から歳不相応の声質と強面な顔、また話すのも苦手で」
P「友達自体が少なかったんです」
凛「プロデューサー、分かるよその気持ち」
凛「私も口が悪かったり無愛想だったりで、交友は狭いんだよね」
P「分かって、くれますか」
P「ですから、チョコレートを頂けると聞いて内心子供のように喜んでいます」
凛「そこまで!?」
P「はい」
凛「プロデューサー、ちょっと変な質問していいかな?」
P「何でしょうか」
凛「その……私の事、嫌いじゃない?」
P「と、言いますと?」
凛「私、初対面の時アンタに色々キツい事言ったじゃん」
凛「チョコレートも好きな食べ物の価値観の押し付けに思われるかもって」
凛「本気で当日受け取って貰えるか心配だったからさ……」
P「考え過ぎですよ」
P「そもそも自分が渋谷さんの事を嫌いであるなら、あそこまでスカウトしませんよ」
凛「異常って分かってたんかい!」
P「コミュニケーションの取り方が分からないのでああするしか……」
P「……で、本題に戻りますと渋谷さんは自分の好みのタイプですよ」
凛「こ、好み!?///」
卯月「好みじゃなければスカウトしない、って話ですよね?」
P「選ぶ権限は自分にありますので」ニコ
凛「ふふ、素直に嬉しいな」
P「ですが渋谷さん、そろそろ既製品買わないと売り切れるかもです」
凛「え、手作りだよ?」
P「えっ……?」
卯月「ええっ!?既製品って嘘だったの!?」
凛「ごめんね卯月、でもバレたからもう全部言っていいかと思って」
卯月「もう、酷いですよ~!」
P「手作りですか、尚更嬉しいです」
凛「うーん、さほど期待しない方が良いかな……普段料理しないし」
凛「卯月と作りたいけど、卯月はお母さんと作るみたいだし」
卯月「チョコを渡すのは凛ちゃんだけじゃないですよっ!」
P「おお、島村さんもですか!」
卯月「多分皆作ってきますよ、あっでも杏ちゃんは……」
P「双葉さんは……期待しません」
凛「はっきり言ったね」ハハ
卯月「そういえば何でこんな話に……あ!レッスンの呼び出し!」
凛「これはエリトレさん怒ってるよ!急がなきゃ!」
ビューン!!
P「すいません、つい話が弾んでしまい……」
P「ってお二人、もう移動したのですか」
P「……こんなに話が弾んだのも、久しぶりですよ」
家
凛「全て私の心配しすぎだったみたい」
凛「自分に自信が持ててきた、これもプロデューサーのお陰かな」
凛「笑顔、か……頑張ってみよう」
当日
卯月「プロデューサーさん、いつもの気持ちです!」
未央「既製品だけど、ごめんね?」
P「いえいえ、二人とも有難うございます」
凛「プロデューサー」
P「はい、なんでしょうか?」
凛「分かってるくせに……はい、これ」
P「渋谷さん、有難うございます」
凛「……し、しっかり食べてね♪」
未央「ぷっ!しぶりん笑顔下手すぎ!」
卯月「ぶふっ、何か凛ちゃん怖いよ!」
凛「あーうるさいうるさーい!」
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P「お三方、今日は誠にありがとうございました」
P「今からラブライカのお二人のレッスン、また残りの方には別件で会いにいくので今日は終日皆様に会えないかもです」
卯月「バレンタインでも忙しいんですか……」
未央「まあ人数いるし仕方ないよー」
凛「それじゃプロデューサー、最後にあの言葉聞かせてよ」
P「あの言葉、と言いますと?」
凛「ほら、いつもお得意の言い訳!」
P「……言い訳のつもりではありませんが、把握しました」
凛「じゃあ行くよ……ホワイトデー、プロデューサーはお返しどうする?」
P「……現在、企画中です」
終わり
あっさり塩味の短編でした
見てくれた方、ここまでお付き合いいただきありがとうございましたー
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