ブレン「なるほど、人間達はチョコレート……とかいう材料を使って手作りバレンタインチョコレートを作るのですか」

ブレン「何々、２月１４日は特別な日、この日に手作りチョコを気になるあの人にプレゼントしちゃえば、好感度急上昇間違いなし」

ブレン「くっ、フハハハハハ！！」

ブレン「馬鹿馬鹿しい、こんな幼稚で、安易で、貧相な作戦であのハートが再び私に振り向くとでも？」

ブレン「全く、チェイスもくだらないものを拾ってきたものです」

ブレン「……」

ブレン「……」

ブレン「それで、材料は……と」

ブレン「困りましたね、材料の調達法は分かったとしても、肝心の作り方が分からない……」

ブレン「何せ私はロイミュード、これまで料理とは無縁の生活を送ってきたものです」

シュワワワーン（例のあのオーロラ）

鳴滝「お困りかな？」

ブレン「なっ、なんだあなたは！　一体どこから！」

鳴滝「フフフ、この世界にもディケイドが来ていないか心配になってね」

鳴滝「どうやらお困りの様子。話を聞こうではないか」

ブレン（くっ、仕方ない、ここは利用できるものは全て使わせていただくとしましょう）

ブレン「実は……かくかくしかじか」

鳴滝「なるほど、つまりそのメディックとかいうあばずれに君の思い人を取られてしまった……と」

ブレン「そうなのですよ……思い出したらまた怒りが、おのれ、おのれ……」

鳴滝「おのれディケイドオオオオ！！」

ブレン「さっきから誰ですかそのディケイドという方は」

鳴滝「すまん、つい癖でな」

鳴滝「まあ安心したまえ、私にいい考えがある」

ブレン「おお、頼りになりますね」

鳴滝「何人か料理上手な人物に心当たりがあるのでね。そこまで君を連れて行ってあげようではないか」

ブレン「鳴滝さん、有難い！」

鳴滝「君には不思議と親近感を覚えるんだ、さあ、このオーロラに飛び込め！」

シュワワーン

ブレン「き、消えた！」

ブレン「ええい、こうなったら行ってやろうじゃありませんか！」

ブレン「南無三！！」

シュワワワワーン