モバP「フォークロア」 (19)

のんびり書いていきます。

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書き忘れましたが、キャラのイメージを損なう場合があるので、ご注意ください。

《ショクザイガカリ》

みちる「二度目に会ったときは左腕。三度目に会ったときは左足」

みちる「実体であるかもわからない『その人』は、私の前に現れる度に、肉体を失っていきました」

『実は…あなたが食事をする度に、その分罰として、体を失っていくのです』

みちる「その言葉を真に受ける訳じゃないんですが、丁度私が風邪を引いて食事を満足にとれなかった次の日」

みちる「彼は私の前に現れて、こう言って見せました」

『ありがとう…お陰さまで、今回はあまり体を失う苦しみを味わわずにすみました』

うえやま洋介犬?

みちる「怖いとかよりも、なんだか理不尽な気持ちになりました」

みちる「だってそうじゃないですか。なんの関係もない通りすがりの私が、なんで我慢しなくちゃいけないんですか」

みちる「冗談じゃありませんよ。私は自分が好きなときに、好きなようにパンを食べるんです」フゴフゴフゴフゴ

みちる「その日私は、モヤモヤを拭い去るように、ひたすら大好きなパンを食べ続けました」

みちる「次の日、いつも『その人』が現れる場所を通りかかると、そこにはもう、『その人』の姿はありませんでした」

『…ありがとう…とても苦しかったけれど、まさか…』




『こんなに早く引き継ぎできるなんて』

食材係で贖罪係?

>>3
お察しの通りです

かな子「うん…そうなの。私の家のまえに、なんか変な人がいるのが見えるの…」

かな子「うん…右腕がないみたい。なんだろう…?」


終わり

>>5
そんな感じです

《ぱちゅり》

未央「それはごく平凡な、いつも通りの帰り道のはずだった」

ぱちゅり

未央「うへぇー、なんか踏んだー。気持ち悪ー。なに踏んじゃったんだろ…一応見てみよっかな…」「やめろ!」

未央「後ろから私にそう言ったのは、見知らぬおじさんだった」

「いいかお嬢ちゃん。下、絶対に見るなよ。靴もそのまま捨ててけ。あと、明日からは絶対にここを通るなよ」

未央「そのおじさんの顔はすごく真剣で、でも真っ青だった」

未央「言われるままに靴を脱ぎ捨てて、そのまま家に帰ったんだけど」

未央「随分水気を含んでたような《何か》を踏み潰した、あの生々しい感触…うえ、思い出しちゃたよ」

未央「私はいったい、あの日、なにを踏んだんだろうね?」

終わり

《泣くなにか》

プルルルル…

のあ「私よ」

みく『のあにゃん…みく、寮ではちゃんと一人部屋だったよね…?』

のあ「…あなたがなにを言いたいのか、わからないわ」

みく『帰ったとき、ちゃんと鍵もかかってたのに!へんなとこ、どこにもなかったのに!』グスッ

みく『泣いてる…!泣いてるんだにゃ!』グスッ


みく『誰かが…何かが…みくの布団にくるまって泣いてるんだにゃあ!』

のあ「そう。めくってみて面白かったら教えなさい。それじゃ」ピッ





みく「…え、ひどくない?」

お終わり

《家電量販店にて》

比奈「あー、聞かなきゃよかったなー、なんて思うこと、よくあることだと思うッスけど」

比奈「この間、たまたま家電量販店に行ったんスよ。DVD-ROM買いに」

比奈「冷蔵庫売り場の前を通りかかったときに、お爺さんとお婆さんがいたんスよ」

比奈「なんか、お店で一番大きな冷蔵庫を探してたみたいで、コレが一番大きいみたいよ、コレなら良さそうじゃ、なんて、ニコニコしながら仲良く買い物してたんス」

比奈「そしたら、聞こえちゃったんスよ」




比奈「何人入るかしら、って」



比奈「結局二人は、その冷蔵庫を買って帰って行ったッス」

比奈「…ホント、聞かなきゃよかったッス」

終わり

《平等》

凛「プロデューサーに付きまとっていたストーカーが誰だかわかった」

凛「私がしっかり話をつける。それからプロデューサーに会いに行こう」

凛「お疲れさま」ガチャ

モバP「お、凛か。お疲れ」カタカタ

まゆ「お疲れ様です」ガチャ

モバP「まゆもお疲れ。変な奴いなかったか?」

凛「うん、もう大丈夫だよプロデューサー」

モバP「?どういうことだ?」

凛「うん、どっちがプロデューサーのドッチを取るかで紛糾したけど」

凛「まゆが上半身、私が下半身で決まったカラ」

まゆ「ウフフ、仲良ク半分コデキテヨカッタデス」

凛「今日ハモウ誰モ事務所二来ナイシ」



「「サンニンデナカヨク、ネ?」」

終わり

《言霊》

ちひろ「ほぼ100%の人を動揺させ、時には酷く狼狽させることができる、呪いの言葉」

ちひろ「その言葉は人の心を酷く抉りすぎてしまうため、時として人を凶行にすら駆り立てるとか」


ちひろ「なーんて言うと、ホラーじゃあるまいし、そんなものあり得ない、うやむやオチだ、なんて思いますよね」

ちひろ「今回はその《呪いの言葉》、特別に教えてあげますね」

ちひろ「どちらかと言うと男性に効果があるようです。用法、用量を守って正しく使用してくださいね」

ちひろ「その言葉とは、これです」







「…あれ?もしかして…あのこと、まだバレてないと思ってます?」





終わり

コレにて終了となります。

>>3さんの指摘の通り、今回はうえやま洋介犬先生の著作『誘拐犯紅』からの引用となっております。

昔、4行から成るフォークロアにどっぷりはまった時期に好きになった作品です。
今回、ボンクラの>>1の力量不足でクッソおもんない仕上がりになりましたが、本家の方はとても面白い作品になっておりますので、機会があれば読んでみてください。

もうちょっと面白いものが書けるようになりたいです。

前作 モバP「厚切りケイト」

以上、ありがとうございました。
html依頼出したら、暫くROM専に戻ります。

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