夕立「あなたは、恐ろしい人ね」【艦これ×ACV】 (283)

最初だけ地の文です

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1423564136

思えば何十年も前だ。
俺はどうやら全てを滅ぼしてきたようだ、組織も、街も。
俺の、敵になるもの全てを。
仕事だったなんて言い訳はない。俺は、最も充足していた…
とっくにその頃は老害なんて呼ばれる年だった、だがオレは確かに輝いていたんだ。

オレの魂はあの戦場にしかなかったと言ってもいいだろう。奴との戦い、それまでは。

(レイ・ドミナント)

奴との戦いは最高だった。
銃撃と大気を通してACに伝わる本気の殺意、奴は確かに特別だった。
あの「奥の手」だって。オレに生まれて初めて、湧き上がるような確実な恐怖を感じさせてくれた。
…くれたんだよ。

(チクショウ)

奴との戦いに比べれば、その後なんて片手間のようなモノだ。
どれだけヘンなのが来てくれようが、まるでオレの相手になってくれもしなかった。
最初からブツブツ煩かったあいつもそうだ、口だけだ。可能性だか何だか知らないが、数を増やそうと弱っちいくせに。
あの特殊兵器やヴェニデのなんかはなかなかだったが、それまでだ。
…オレの魂は、カラッカラに乾いちまった。

(あの姉妹は何やってる…)

飯がいるから付き合ったまでだが、あいつらは気になる。何か、デカいことをやっているはずだ。
ヴェニデ、ロザリィ、そしてフラン。誰も黙ってるタマじゃない。
何かのはずみで力を得たなら、奴らはずっとデカくなる。
そしていつか、オレの退屈な魂を動かしてくれるようなことを…いや、もう遅いのか。

「…老いちまったな」

耄碌だ。意識も身体もたまに言うことを聞いてくれない。

おかげで傭兵業は上がったり。伝説とも持て囃されるし金もある。だが、もう生きる気力がない。
しわくちゃになったオレの掌を見つめて、なおさらそう思った。…限界が近い。
今更昔の思いに耽ってしまったのもそのためなんだろう。
オレは椅子にかけた杖を握って立ち上がる。せめて、今生の終わりはあの席で。
…オレの、魂の場所だったあそこで。




(好きに生きたな)

最期こそ惰性だった。だが、一応はモットーの通りに生きてこられたか。
もうロクに整備もできていないオレの機体、アーマードコア。そのパイロットシートで振り返る。
コイツだけは買い取れた。ガレージ以外に残ったオレの財産、オレの戦いの証。
やがて、静かに瞼が降りてくる…

だが、もし。
もし許されるならば今一度。
戦い続ける、歓びをーー!




黒い鳥「!」

大淀「お目覚めですか?」

黒い鳥「あ、は?ああ」

明石「いやあ…あはは、まさか」

明石「まさか建造でフツーの男の人が…ねえ、おかしいですよね?」

大淀「当たり前です。…イレギュラーですよ、こんなのは」

黒い鳥(女?なんだ、コイツら…!)

提督「監視ご苦労、二人とも」

明石「提督」

提督「席を空けてくれ、私が話をする」

大淀「了解しました」

提督「拘束したわけではない、そのままベッドでかまわない」

黒い鳥「ここは?あんた、軍人か?顔立ちからしてFAR EASTのヤツか?」

提督「…たしかに極東だ、ここは日本。そして私は提督だ」

黒い鳥「提督?…まあ、軍人なんだろ」

黒い鳥「オレを拉致したのか、今更こんなジジイに何の用がある」

提督「…君は外見的には成人男性のように見えるが?まあ、いい」

黒い鳥「………」

黒い鳥(…掌にハリがある、若返ってやがる?)

提督「まず一つ。質問をするのはこちらだ、いいな」

黒い鳥「…ああ」

提督「君は何者だ」

黒い鳥「…何者と言われてもな。オレは傭兵だ」

黒い鳥「触れたものすべて焼き尽くす…黒い鳥なんて呼ばれたが、それ以上のもんはない」

提督「傭兵…戦いをするのか」

黒い鳥「金さえ積めば戦うさ」

提督「どれだけ戦った?」

黒い鳥「半世紀ほどは」

提督「通りで。人間の身体でないわけだ」

黒い鳥「…なに?」

提督「君の身体は艦娘に近い。老いもなければ衰微もまたない、人外の身体だ」

黒い鳥「バカ言うな、オレは人間だ。だいたい艦娘とはなんだ」

提督「事実なんだよ。質問をしているのはこちらだ、君は捕らえられた体なんだぞ?」

黒い鳥「…くそったれ」

提督「安心しろ、質問はこれが最後だ。…こいつに心当たりがあるか」

黒い鳥「写真?…!貴様!こいつを返せ!」

提督「やはりか、こいつはなんだ」

黒い鳥「アーマードコアだろ!!」

提督「アーマード…コア?」

黒い鳥「…お前、ACを知らないってのか?」

提督「知らない」

黒い鳥「…一兵器にすぎない。だが、戦場の主役みたいなもんだぞ」

提督「戦場の主役?…これがか。適当を並べているわけではあるまいな」

黒い鳥「当たり前だ、オレの武器だぞ」

提督「…我が鎮守府では、現在こいつの調査が急ピッチで行われている。こいつはな」

提督「近隣住民が、大昔から信仰対象としていた巨像だ」

黒い鳥「はあ…?」

提督「事実だ。C14法による年代測定においても、こいつが…太古からの産物であることが証明されている」

黒い鳥(なに…何を言ってる、こいつ)

提督「君は傭兵だと言ったか」

黒い鳥「…ああ」

提督「では、我が鎮守府は君と契約しよう。君の当面の衣食住は我々が保証する」

黒い鳥「…弾薬費もだ。報酬は」

提督「弾薬費は引き受ける。報酬は…ダメだな」

黒い鳥「……」

提督「…わかっているだろ、破格だぞ?」

黒い鳥「…ち、わかってるよ。それでいい」

提督「よろしい。頼むぞ、…黒い鳥、か」

黒い鳥「傭兵呼ばわりのほうが性に合う。…どうしても呼びたきゃあ」

黒い鳥「≪レイヴン≫。それでいい」

提督「意味がたいして変わっていない」

黒い鳥「変わってるだろ」

黒い鳥「カラスの翼はもともと黒い」

黒い鳥「焼け焦げたわけじゃないだろう?」

提督「…なるほどな」

提督(だとするならば…お前のそれは、ススにまみれた翼だと)

とりあえずここまで
行動安価とかいずれとるかも

現在の黒い鳥のACのアセンはこちら
http://sophide.sakura.ne.jp/acv/?7_6&5_6&0&0&1&-1&-1&1_2&1_7&1_2&2_2&-1&0_0&1_2
AC5(Vでない)発表時のアセンです
中身はしらない
どうやってこんなんで戦ってきたのか

提督「契約については、後日改めて詳細な書類を設けて君に渡す」

提督「それでは、今を持って一応のところ君はここ鎮守府の関係者となった」

提督「…お互いの食い違いをほどいていこうか」

黒い鳥「そうしたい。いつまでも話がこじれるのは勘弁してほしいからな」

提督「…どちらからいく?」

黒い鳥「オレからだ。艦娘とはなんだ?」

提督「我々の戦場の主役だよ。人類の敵、深海棲艦に唯一対抗できうる力」

提督「先程の女の子二人を見たか?」

黒い鳥「…アレがそうだと?」

提督「そうだ。彼女らは海上を高速で駆け、小型化した戦艦の艤装を召喚しその身に纏う」

黒い鳥(つっても、海なんかどこも汚染まみれじゃ…いや、そうじゃないんだろうな)

提督「既存兵器を駆逐し人類から制海権を奪った新生物・深海棲艦に対抗できるのは、現状として彼女たちだけなのだ」

黒い鳥「ここでそれを指揮すんのがあんたか」

提督「ご明察」

提督「そしてその建造には、人型を模した何かと、かつての大戦で散った軍艦の残骸」

提督「これをもって、未確認生物・建造妖精がその人型に軍艦の力を宿し艦娘とするのだが…君はそこから来たんだぞ」

黒い鳥「オレは戦艦じゃない。しかし、黙って聞いてりゃまるでおとぎ話じゃないか…ホントなのか」

提督「…何度も言うが、事実なんだ」

黒い鳥「頭痛がしてきそうだ」

提督「妖精と艦娘を一挙に引き受け戦う場所、それがここ鎮守府だ。我々の説明はこんなところか…では」

黒い鳥「オレへの質問は最後じゃなかったのか」

提督「関係者以外としてはな。じゃあ…アーマードコアといったか、この写真のこれについてだ」

黒い鳥(よく見りゃこいつ、コケだらけじゃないか。使い物になってくれるのか…?)

黒い鳥「…名前の通りの兵器だ。コアに手・足・頭と武器をくっつける、拡張性が売りの5メートル程度の機動兵器」

黒い鳥「まあ、ガレージがないここじゃパーツもない。拡張性もクソもないんだが」

提督「これが量産され、かつて戦争に使われていたと」

黒い鳥「そうだ」

提督「…大戦にでも使われていたのか。いや明らかに技術のレベルが違う」

提督「そもそもなぜこれは今まで存在していたのか…レイヴン、お前が来た理由も、結局謎まみれか」

黒い鳥「…まあ、いいんじゃないか。そんな理由を掘り返したってたいして意味があるわけでもない」

黒い鳥「重要なのはここにいることだ」

提督「そうでもあるな…傭兵らしい」

黒い鳥「で、だ。俺は今やることはあるのか?」

提督「…お前に書類整理ができるか?」

黒い鳥「無理だな」

提督「鎮守府から出たり荒らしたり、艦娘を傷つけるのでなければ何でもいい。ぶらぶらしていろ、私が呼びつけるまではな」

黒い鳥「そうする。…ああ、なら、今ACはどこだ」

提督「(AC…アーマードコアか)工廠だ、場所は他の者に訊け」

黒い鳥「ああ、じゃ」

黒い鳥(どこにいたって戦争か)

黒い鳥(人類の敵か…楽しみだ)

行動安価>>42

1.工廠へ行く
2.食堂へ行く
3.そのまま寝ている

記述はよほど無理ない限り自由で

2

黒い鳥(……)

黒い鳥(ワケのわからん場所にいても腹は減るもんか。仕方ない…)ガタッ



黒い鳥(廊下に出た。オレがいた場所は仮眠室のようなものだったか)

黒い鳥(…あそこにいるのは)



↓2
00~50(金髪のとピンクの奴か)
51~99(黒髪のと茶髪の奴か)

黒い鳥(金髪のとピンクの奴か)

黒い鳥(…あれも艦娘?ACのようにカラーリングが変わるのか)

黒い鳥「おい、そこの」

春雨「はいっ!?し、司令官じゃない…?」

夕立「およびっぽい?提督さんじゃないなら、このまえ建造で出たって人でしょ?」

黒い鳥「艦娘じゃないがな」

夕立「お名前はなに?」

黒い鳥「黒い鳥か、レイヴン。好きな方でいい」

夕立「じゃあ、黒い鳥さんっぽい」

春雨「っ、じゃあ、レイヴンさんで…」

黒い鳥(急に傭兵呼ばわりが恋しくなったな)

夕立「ところで鳥さん、ご用事はなぁに?」

黒い鳥「何か食べたい」

夕立「じゃあ、給糧艦さんたちのところかな。ついてきて」

黒い鳥「案内をするのか」

夕立「そっ」

春雨「え、わっ、春雨は…」

夕立「怖いならやめといたほうがいいっぽい」

春雨「そ、そうします…」

黒い鳥(春雨というのか)

黒い鳥「オレは強面か?」

夕立「提督さんに比べると、ちょっとフンイキ違うっぽい」

黒い鳥「そうか。お前はなんと言うんだ」

夕立「白露型駆逐艦の4番艦、夕立です。なんでついてきたか、わかる?」

黒い鳥「さあ?オレは女の子の考えはわからん」

夕立「あなた、きっとわたしといっしょっぽい。好きでしょ?パーティー」

黒い鳥「…なるほど」

夕立「あんまりここじゃわかってくれる子はいないんだけどね」

黒い鳥「そりゃ女子供の集まりじゃあな」

夕立「いつかいっしょに素敵なパーティーしたいかな。じゃ、行こ?」

黒い鳥「ああ」

黒い鳥(場所が違えど同じような奴がいるもんか)

夕立「さ、ここ」

間宮「あら?誰かしら」

伊良湖「男の人ですね、提督さんの友達とかですか?」

夕立「建造でできたあの人。黒い鳥さんって言うんだ、それで、この人おなかペコペコっぽい」

間宮「ご飯ですか、困りましたね…補給は終えてしまったんですが」

黒い鳥「あまりモノでいい」

間宮「そういうことなら…まかない飯でも。アドリブ力が試される時ですよ、伊良湖ちゃん」

伊良湖「は、はい。伊良湖もがんばります!」

間宮「はい、厚揚げのあんかけです。豆腐が余ってましたので」コト

夕立「おおー」

黒い鳥「……」モソモソ

黒い鳥「うまい」

伊良湖「それはよかった!」

夕立「豆腐ははじめてっぽい?」

黒い鳥「飯にはこだわりがない」モソモソ

夕立「全部食べたら『ごちそうさま』って言うのよ」

間宮「それを言ったら『いただきます』も言ってないでしょう?まあ、外人さんっぽいものね」

黒い鳥「?…ごちそうさま、次も頼む」

伊良湖(言うんだ…)

夕立「さ、鳥さん、次はどこ?」

黒い鳥「ついてくるのか」

夕立「もちろんね」

黒い鳥(……)

>>57
1.工廠へ行く
2.もう寝る

記述はよほど無理ない限り自由

1

黒い鳥「工廠へ行きたい」

夕立「工廠に?どうして?」

黒い鳥「アーマードコアが…いや、その…なんだったか」

夕立「もしかして、あなたもあの石像に興味あるっぽい?」

黒い鳥「そんなところだ」

夕立「じゃあ大丈夫っぽい。ドックとかは機密になっちゃうから、まだ連れてけないし」

黒い鳥(仮とは言えオレも鎮守府の所属だが)

黒い鳥(工廠と言う割には…小さいな)

夕立「どう?これが噂の石像よ、すごいでしょう」

夕立「こんなのがずっと埋まってたなんてね…ありえないっぽい」

黒い鳥(――ああ…そのままだ)

黒い鳥(オレの愛した機体…オレの魂)

???「あッ!あなた!」

黒い鳥(?)

↓2
00~50(さっき起きたときにいた…)
51~99(なんだアイツは、緑の髪の…)

夕張「明石さんから聞いたのよ。あなたなんでしょ、これの持ち主」

夕立「今日の開発は夕張さんっぽい?」

夕張「夕立ちゃんじゃない。もう打ち解けたのね」

黒い鳥「明石って?」

夕張「ピンクの髪の人。部屋から出た後盗み聞きしたって」

黒い鳥(春雨じゃない方の、最初の奴か)

夕張「レイヴンさんだっけ。じゃあこれ動かしてみてよ」

黒い鳥「燃料もないのにか」

夕立「これって、動く!?ロボットっぽい!?」

夕張「燃料はうちの艦娘用のを入れといてるんだけどね。それで動いてくれるかどうかはわかんない」

夕張「見た目はこのとおり。入渠させたらなんか直ったから、たぶん大丈夫なんじゃない?」

夕立(これを、あのお風呂に浸けたっぽい…?)

夕張「とにかく、どう動かしたらいいかがわからない。やってもらえる?」

黒い鳥「言われなくとも」カツカツ

カチ、プシュゥー…ゥ

夕張「へえ、そこを押すと開くんだ…」

黒い鳥(開いたんなら、燃料が合ってるということか)

夕張「すいませーん!」タタタタ

黒い鳥(?)

夕張「…間近で見たいんで、開けっ放しにしといてくれない?」ダンッ!

黒い鳥(隣に…5m近くをひとっ跳びか、これが艦娘)

夕立「わたしも見たいっぽい!」

ピリリリリリッ

《MAIN SYSTEM ENGAGED》

《おはようございます メインシステム パイロットデータの認証を開始します》

夕張「おお…雰囲気あるう…」

黒い鳥(……雰囲気?)

《メインシステム 通常モードを起動しました》

《これより作戦行動を再開 あなたの帰還を歓迎します》

黒い鳥(歓迎しますか……)

黒い鳥(システムボイスにすぎない。だが、こいつはオレの帰りをいつまでも待っていたわけか)

夕立「動かせるっぽい?」

黒い鳥「このぶんならな」

夕張「…アニメの外で二脚ロボットが動くところを見れるなんて、感涙モノですよ、私!」

黒い鳥(……)カチカチッ

キュルルルルルル…

《メインシステム 戦闘モード起動します》

キュイイイイイッ…

夕張「あっ!動くのなら周りを壊さないように…」

黒い鳥「前の門が開いている、そこから出る」

ドン!ドン!ドン!

夕張「ひゃあ!」

夕立「一歩ごとで、こんなに、ゆれるっぽい!?」

黒い鳥「降りた方がいい」

夕張「い、いや…この喜びをもっと噛みしめねば…!」

夕立「無理!わたし、いちぬけっぽい!」ピョーン

黒い鳥(……)グッ

[BOOSTER]

ドドオオオォォォオッ!!!!

夕張「ほお゛お゛おおおおお!!?」

明石「なに!?何の音…え゛っ!?」

夕張「う、浮いてる…水上に…どんな推力!?」

黒い鳥(野ざらしでこいつにしがみついてるお前こそどんなバカ力だ)

黒い鳥(ああ、夕焼けが沈んでゆくのが見える)

黒い鳥(次のオレの戦場は、暁の水平線の向こう側なのか――)



明石「動かしていいなどとは提督も誰も言っていません!反省しなさい!」

夕張「ごめんなさい」

黒い鳥(……)

明石「囃されたとはいえあなたも同罪です!黒い鳥さん、しっかり罪を認識してください!」

黒い鳥「…申し訳なかった」

明石「とりあえずこの件は提督に報告します、あのアーマードコアが動いたことも」

夕立(…降りといて助かったっぽい)コソッ

今日はここまで
アセン安価とかいずれあるかも

Vシリーズの変態武装《BLADE(実体剣)》ですな
職人が研いだからどんなモノでも斬れるという設定らしいです。アホか

なんか気が向いたんで再起動します

《一日目を終了 メインシステム 通常モードを終了します》





《おはようございます メインシステム 通常モードを起動します》

[二日目]

黒い鳥(……)ポリポリ

黒い鳥(…結局あの後は、提督と明石にこってり絞られて、飯を食って)

黒い鳥(それで終わりだったか)

黒い鳥(オレは仮眠室に寝泊まりすることになった)

提督「おはよう、気分はどうか」ガチャ

黒い鳥「悪くない。飯もうまいからな」

提督「正式な契約書だ。ルールはすべてここに書いてある」

黒い鳥「一日でまとめたか」

提督「伊達に提督をやっていない」

黒い鳥「……」ペラ

黒い鳥「…文句はない」

提督「そうか、では持っておけ」

提督「これで君は正式にAC共々鎮守府の戦力となった」

提督「それと教えておくが、改修工廠で妖精が何やら妙なものを作り始めた」

黒い鳥「?」

提督「大型のライフル状のようなものを、だ。その意味がわかるか?」

黒い鳥「なるほど」

提督「おそらく、妖精はあのACを解析し、理解した。だから、そのパーツを作り始めている」

提督「彼らにとっては興味本位でしかないのだろうがな…」

黒い鳥「後ほど伺う」

提督「だが、お前も傭兵ならいつ呼び出しが来てもいいよう注意しておけ」

黒い鳥「わかっている。それが本分だ」

提督「話はそれだけだ、ではな」

[二日目 朝]

1.出撃《STORY MISSION》-ストーリーを進めます
2.演習《MISSION》-艦娘とのコミュニケーションに努めます
3.工廠《ASSEMBLE》-改修工廠で得たパーツでACアセンブルを行います
4.改修工廠《PARTS》-妖精から開発されたパーツを回収します

>>88

1

STORY MISSION 01-Year of navy war
https://www.youtube.com/watch?v=amCab72-6zE

遠征から帰投中の駆逐隊を救助するため、味方艦娘と共に出撃してください。
戦闘開始後は駆逐隊を護衛しつつ、敵艦隊を速やかに殲滅。海域沈静化後ただちに撤退してください。

作戦目標:敵艦隊殲滅と帰投中の駆逐隊救助

このミッションを受諾しますか?
1.はい
2.いいえ

>>92

もしかして安価狭い?

え?出撃って
武装あるの?

[司令室]

大淀「提督!電報!緊急です!」バンッ!

提督「…どこからだ」

大淀「遠征中の第十一及び第十八駆逐隊からです!深海棲艦からの攻撃を受けているとのこと!」

提督「付近に展開中の部隊は」

大淀「ありません!」

提督「…場所は」

大淀「ここから――km地点、即応可能な艦船は…」

提督「十分だ」

大淀「…まさか?」

提督「アーマードコアを出す。レイヴンを呼べ」

>>96
現在のアセンは>>33の通りです
内装は知らない


[工廠 AC内部]

提督「――レイヴン、任務の概要は以下の通りだ」

黒い鳥「……」

提督「できるな」

黒い鳥「ああ」

提督「では、行け。報酬は間宮ようかんとする」

黒い鳥「…了解」

明石「工廠門開きまああす!!」

夕張「ほら、危ないから関係ない艦娘は離れてて!見世物じゃないのよ!」

夕立「あれ、ほんとに任務に行くっぽい…?」

ゴウウウウウゥ…ン

キュルルルルルル…

《メインシステム 戦闘モード起動します》

[敵深海棲艦の殲滅]

キュイイイイイッ…

黒い鳥(戦場だ…)

黒い鳥(戦場が俺を呼んでいる…!!)グッ

[BOOSTER]

ドドオオオォォォオッ!!!!

ザバアアアッ

長門「しょ…正気なのか、提督は!」ギリギリギリ

長門「いくら浮いてるとはいえ!戦闘海域まで、コイツを牽引して移動しろだと!?」ギギギギギギ

陸奥「しょうがないでしょう!?ちょっ…と!だけだっていうし!」ギリギリ

扶桑「だからって、戦艦、四隻がかりで…!!」

山城「ふ、不幸だわッ…!!」

黒い鳥『海域に差し掛かったらすぐに離して構わない』

長門「言われなくてもそうする!!!」

黒い鳥『そろそろ海域だ』

長門「ば、バカを言え!何の影も見当たらない!」

黒い鳥『ACにとってはだ。全艦、牽引中止。グライドブーストで突入する』

ッドアアアアアァァァァッ!!!!

山城「きゃあ゛あ゛あああぁぁぁ!!」ピューン…ドザァァッ

扶桑「やましろおおおお!?」

陸奥「む、無茶苦茶よ…」

長門「なんなんだ、アーマードコアとは…」

《システム スキャンモード》

黒い鳥「…さて」


初雪「う、ううー…!帰りたいよお…」

叢雲「弱音を吐くなッ!」

深雪「っちくしょお、まったく…!」

戦艦ル級「……」

雷巡チ級「……」

霰「…まさか、こんなところで主力艦隊に出くわしてしまうとは」

霞「喋ってる暇があったら!撃ちなさいッ!!」ドドォン!

不知火「ライン、支えきれません…!」

白雪「後ろの中大破艦に抜けられます、吹雪!」

吹雪「陽炎さんっ…どうしよう!やっぱり、資材は放棄するべきじゃ」

陽炎「ここであきらめたら何のための遠征よ!増援は来る!」

吹雪「でもっ!――きゃあ!?」ドカァン!

白雪「ねえさん!!」

不知火「まずい…!陣形を立て直して」

陽炎(は、早く…!)

雷巡チ級「」メキ…

ゴギャアァンッ!!ドザアアアァァッ!!

戦艦ル級「…!?」

不知火「は…!?」



黒い鳥『こちらアーマードコア、増援だ。間に合ったか』

黒い鳥(こんな程度か)

黒い鳥『駆逐隊、遠征ご苦労。後はこちらに全て任せろ』

陽炎「ほ…ほら!ちゃんと来てくれたじゃない!」

吹雪「か、艦娘じゃない…!?」

白雪「何者です、あなた!」

黒い鳥『早いところ撤退を始めろ。言っては悪いが、邪魔になる』

霞「な…あなた、勝手を言って!私たちはまだやれるったら!」

黒い鳥『そうか、では』

黒い鳥『《ちょっとお手伝い》に来ただけだ。さっさと全員退かせろ』グッ

霞「なっ、この…!」

叢雲「撤退よ!言う通りにするべきよ、ケガ艦抱えて駆逐艦だけで戦えるような相手じゃない!」

黒い鳥『そうだ、それが懸命だ』

《システム 戦闘モード》

戦艦ル級「…!」ボボボンッ!

黒い鳥(弾速は速いな…)ググッ

ドンッギャアアァ!ドンッギャアアァッ!

《エネルギー 残り30%》

黒い鳥(ん)

ガギンッ!ビービービービーッ!

[STAGGER]

黒い鳥(KEか。弾いてはいるが…衝撃翌力が強い)

黒い鳥(向こうに通るのはなんだ)

《システム スキャンモード》

↓2
00~20 TE
21~60 CE
61~99 KE

《SCANNING 100%》

黒い鳥(穴はKEか)

《システム 戦闘モード》

黒い鳥(…この分では、すぐにケリがつくか)カチッ

バァン!ガヒュゥ!バァン!ガヒュゥ!

戦艦ル級「…!?」ガン!ガン!ガァンッ!

黒い鳥(…いや、これは!FCSが機能低下している)

黒い鳥(電子機器を狂わす存在でもあるというのか、機動しながら当てるのは骨が折れるが…!)

黒い鳥(大したことは…ない!)

ドンッギャアアァ!ドンッギャアアァッ!

戦艦ル級「…!…!」ドン!ドォンッ!

吹雪「な、なんて機動力…!まったく当たってない!」

陽炎「島風だって追いつけないわよ、あんなの…」

黒い鳥「動きが止まったな」グッ

ゴギャアァンッ!!

戦艦ル級「」ズズゥ…ン

黒い鳥(こいつはもともとFCSには頼らないんでな)

《システム スキャンモード》

黒い鳥(…残りはいないようだな)

《作戦目標をクリアー システム 通常モードへ移行します》

今日はここまで
グラブレも担いでる状態です

《MISSION COMPLETE》





《MISSION REPORT》

・報酬額
 -基本報酬 0
 -追加報酬 間宮ようかん

・支出額
 -弾薬費 弾薬-50000
 -修理費 鋼材-100 燃料-50000 ボーキサイト-0

・収支 鋼材-100 弾薬-50000 燃料-50000 ボーキサイト-0

RANK:S

提督「」

提督「」

提督「」

提督「…………な、なんだ、これは…!?」

大淀「AC、出撃と補給の収支…だそうです」マッサオ

提督「じょ、冗談じゃ…!こんなにも吹っ飛ぶと!?」

大淀「事実なんです…!どうかお気を確かに…」

提督(AC、レイヴン、使いどころを選ばなくては、鎮守府がもたん…!)

黒い鳥「ようかん…いいな」

間宮「お気に召しましたか?」

夕立「素敵でしょ、ここのは?わたしにも一口欲しいっぽい」

黒い鳥「ダメだ、オレの報酬だ」

吹雪「あ…先の戦闘、ありがとうございました!傭兵さんだって」

黒い鳥「…駆逐艦か」

陽炎「私たちは駆逐隊の旗艦。こっちは特型ネームシップの吹雪」

陽炎「私は陽炎型ネームシップの陽炎。入渠中の妹たちにも代わって、何より隊長としてお礼を言いたくて」

黒い鳥「仕事だからな」

陽炎「…やっぱり、怒ってる?ごめんなさい、無茶して」

吹雪「ごめんなさい…わざわざ助けてもらって」

黒い鳥「気にするな」

黒い鳥「オレもそれなりに楽しめた」

陽炎「…た、楽しめた?」

夕立「アーマードコアだっけ?あんなのでパーティーに行けたら、もう楽しくてたまらないっぽいよね」

黒い鳥「そう思うか」

陽炎(…そういう類の人なのね)

[二日目 夜]

1.出撃《STORY MISSION》-ストーリーを進めます(四日目まで実行不可能)
2.演習《MISSION》-艦娘とのコミュニケーションに努めます
3.工廠《ASSEMBLE》-改修工廠で得たパーツでACアセンブルを行います
4.改修工廠《PARTS》-妖精から開発されたパーツを回収します

>>142

4

黒い鳥「…改修工廠に行かねば」



コンコン

明石「はぁい?」ガチャ

黒い鳥「ここで妖精が何かしていると聞いた」

明石「ああ、それですね。どうやら、ACへの理解を深めているようです」

黒い鳥「解析していると」

明石「そうですね、…ほら、今も必死に図面を引いている子もいます」

\ガンバルゾー!/\ガンバルゾー!/\ヨニヘイオンノアランコトヲ/

明石「それで、できたものが工廠にあります。見てください」カツカツ

明石「この二つの大型銃です。艦娘にはとても扱えませんよ」

黒い鳥「…《RIFLE》か。だが見知ったものとは細部が違う」

明石「これも多分こちらの弾薬資材でなんとかなるんでしょうけどね」

黒い鳥(相変わらず艦娘の資材はなんなんだ)

明石「彼らは、今もきっと解析を続けています。その果てに何をしたいのかはわかりませんが」

明石「きっとこの鎮守府の大きな戦力になるでしょうね…」

黒い鳥「内心楽しいんだろ」

明石「…それはもう。未知の技術ですから」

明石「あなたからも彼らに働きかけてみてください。きっと何かあるはずですから」


以下のパーツを入手しました

RIFLE:AM/RFA-130 L-HANGER UNIT
RIFLE:AM/RFA-130 R-HANGER UNIT

改修工廠《PARTS》では 妖精がACを解析し、開発したパーツを入手できます
解析成果(コンマ)によって成否が決まり 得られるパーツは外装・内装・武装を問いません

↓1 20以上
↓2 20以上
↓3 20以上

開発結果:

以下のパーツを入手しました

2 LEGS-M:L2MA-131
LASER RIFLE:Au-L-K37
SHIELD:Au-U-E02


黒い鳥「盾…だと?」

明石「あれ、ご存じないんですか?」

黒い鳥「ARM UNITには少なくともそんなものがあった記憶はない」

明石「…完全な新武器ってことですか」

黒い鳥「…まあいい、夜も更けた」

明石「あ、お休みですか」

黒い鳥「そうだ、ではな」カツカツ

明石「武装の置き場所どうします!?」

黒い鳥「入らなきゃ野ざらしにでもしておけ」

明石「…野ざらしねー、これを?」

《二日目を終了 メインシステム 通常モードを終了します》





《おはようございます メインシステム 通常モードを起動します》

[三日目 朝]

1.出撃《STORY MISSION》-ストーリーを進めます(四日目まで実行不可能)
2.演習《MISSION》-艦娘とのコミュニケーションに努めます
3.工廠《ASSEMBLE》-改修工廠で得たパーツでACアセンブルを行います
4.改修工廠《PARTS》-妖精から開発されたパーツを回収します

>>160

黒い鳥「……」カツカツ

明石「おはようございます。工廠、まだ開いてませんよ」

黒い鳥「……」

明石「今開けますから。…こんな時間から、アーマードコアを気にかけて?」

黒い鳥「…俺は操縦者でもあれば、アレを組み替える人間でもある」

明石「へえ!意外です」

黒い鳥「新たなパーツがあるとなれば、なおさら気になってな」

明石「わかりますよ、それ。じゃあ、どうするのか見せてくださいよ」

ガチャ…

工廠《ASSEMBLE》では、改修工廠で得たパーツで ACアセンブルを行うことができます
(パーツリストは VERDICT DAYに準拠)

[現在のアセンブル]
http://sophide.sakura.ne.jp/acv/?7_6&5_6&0&0&1&-1&-1&1_2&1_7&1_2&2_2&-1&0_0&1_2

[所持パーツリスト]
RIFLE:AM/RFA-130 L-HANGER UNIT
RIFLE:AM/RFA-130 R-HANGER UNIT
E:《ジャンクパーツ》SNIPER RIFLE:AKAZIEN SR15 ARM RIGHT
E:《ジャンクパーツ》BATTLE RIFLE:UBR-05/R
LASER RIFLE:Au-L-K37 R-HANGER UNIT
SHIELD:Au-U-E02 R-HANGER UNIT
E:OVERED WEAPON:GRIND BLADE

E:《ジャンクパーツ》HEAD KE-RESIST TYPE:UHD-10 TRISTAN
E:《ジャンクパーツ》CORE KE-RESIST TYPE:UCR-10/A
E:《ジャンクパーツ》ARM KE-RESIST TYPE:UAM-10/A
E:《ジャンクパーツ》LEGS 2 LEGS-M:ULG-10/A DENALI
2 LEGS-M:L2MA-131

↓4 に変更

黒い鳥「…とにかく、このAC。動くはいいが乗った感覚だと劣化している」

明石「えっ、これでも劣化してるんですか!?」

黒い鳥「出来たのが中量二脚だったのが幸いだった。換えてみるか」

明石「…とは言っても。脚を換えるならその間の胴体から上、どうしておくんです?」

黒い鳥「妖精とやらに頼めばいいだろう」

明石(彼らだって、なんでもできるわけではないと思うんですけどねえ…)

[現在のアセンブル]
《ジャンクパーツ》HEAD KE-RESIST TYPE:UHD-10 TRISTAN
《ジャンクパーツ》CORE KE-RESIST TYPE:UCR-10/A
《ジャンクパーツ》ARM KE-RESIST TYPE:UAM-10/A
2 LEGS-M:L2MA-131

《ジャンクパーツ》SNIPER RIFLE:AKAZIEN SR15 ARM RIGHT
《ジャンクパーツ》BATTLE RIFLE:UBR-05/R
OVERED WEAPON:GRIND BLADE


(凝りすぎて面倒ですかねこのシステム)

ACだし安価でアセンしよう→面倒だなこれ 俺は面倒が嫌いなんだ→アセンの楽しみなんてACVDでやればいい話じゃん

姐さん 俺気づいたんすよ
要らないわよねえ安価スレ要素なんか!それで書けるっていうんならさあ!


安価スレ要素はもうルート選択程度にさせます

STORY MISSION 02-STAIN(A perfect blue)
https://www.youtube.com/watch?v=5R56ZXQhPu0&list=PLGO1qX_1g9_rT7tGrPScZFiXG6rQC9dAZ&index=28

南西諸島海域・沖ノ島沖への漸減邀撃作戦を艦娘と共に決行します。
未だ強固な防衛ラインを作り、北方及び西方海域への進出を阻む深海棲艦を殲滅してください。
なお、偵察から帰投した潜水艦からは新兵器の存在が口述されました。十分に注意をしてください。

作戦目標:敵全艦隊の殲滅

このミッションを受諾しますか?




黒い鳥(あれから2週間は経つか)

黒い鳥(…パーツがどんどん建造されているのはありがたい、だが)

黒い鳥(なぜまったく仕事がない)

夕立「ぶんぶんぶぶーん♪ぶんぶんぶぶーん♪」

黒い鳥(仕事仲間ということになる、この艦娘と関係を設けられるのはいいんだが…)

夕立「な~んだかなあ~」

黒い鳥「…その歌を覚えたのか」

黒い鳥「…その歌を覚えたのか」

夕立「海辺でいつも歌ってたから覚えたっぽい」

黒い鳥(とりわけこいつはいつも傍にいるな)

黒い鳥「傭兵に伝わる魔除けの歌だ」

夕立「へえー…こんな変な歌があ?なんかばかっぽい」

黒い鳥(確かに)

長門「ここに居たか、黒い鳥」

黒い鳥「戦艦か。何だ」

長門「ビッグ7の長門だと何度言わせる。提督がお呼びだ」

黒い鳥(ようやくの仕事か)

提督「来たな、レイヴン」

黒い鳥「出撃か」

提督「違う、訓練だ。レイヴン、君には艦娘の訓練に参加してもらう」

黒い鳥「…トレーニングは欠かしていないつもりだが」

提督「アーマードコアを含めた艦隊運用。それが次の作戦に必要となる」

黒い鳥「…ここ最近音沙汰がなかったのは、ACの戦略的価値を考え直していたからか?」

提督「それもある、だが…あれは、もはや迂闊には出せん」

黒い鳥「……」

提督「…資材が、吹っ飛ぶ」ダラダラ

大淀(おいたわしや、提督…)ヨヨヨ

提督「レイヴン。お前が戦場に出るのは、ケリをつけられるときだけだ。」

黒い鳥「……」

提督「そのためにも、既存戦力…艦娘との連携を強固にして確実に勝利をもぎとる。わかるな?」

黒い鳥「ああ」

提督「ヒトサンマルマルよりACを含んだ艦隊演習開始とする。話は以上だ」

黒い鳥「……」スタスタ

提督「……ふう」

大淀「どうされました?日も上がる前というのに随分とお疲れのようですが」

提督「わからなくても仕方ないかもしれんな」

大淀「えっ?」

提督「今のレイヴンに目を見て話しかけてみろ。すくんで動けなくなる」

大淀「…ええ?そんな、ドラマじゃないんですから」

提督「本当さ。ヤツは、2週間前の海戦の味を覚えてしまった…だから、飢えている」

提督「レイヴンは、そういう人間だ…」




黒い鳥「……」

《Hi,you say "how low?" Hi,you say "how low?"》

夕張「うわ…何よ、この音楽!ちょっと鳥さん!!」

黒い鳥「……」

《Bye,this would gave dry. Bye,this would gave dry.》

夕張「工廠中に響いてるっつーの!!ちょっとおー!!」

長門「…なんなんだ、これは?」

夕立「鳥さん、なんだかイライラしてるっぽい。だから、あれなんじゃないかな?」

長門「この趣味の悪い曲がか」

夕立「いつも歌ってるし、私も歌えるっぽい!」

夕立「わーたーしはーゆうだちー、しーらつーゆがたーくちくかーん♪」

長門(歌詞が全然違う…)




《メインシステム 戦闘モード起動します》

提督『ヒトサンマルマル、演習開始!』

長門(提督が言うには、ACには戦艦級2隻の協力が必要不可欠だという。理由は…)

黒い鳥『やってくれ』

陸奥「オーケー!…ふんぎぎぎっっ!!!」グググッ…!

長門(…え、ACの『グライドブースト』には、足場が必要不可欠で!我ら戦艦級がその役目を!果たさねばならないからだと!)ギリギリギリ

ヴォドアアアアァァッ!!

長門「くおお…!」ズズッ

金剛「すかさず私がCoverネ!」ザザァッ

長門(体勢の崩れた我々を高速艦…これは金剛に限った話ではないが、それがリカバリー。そして)

千歳「艦載機、発艦!」

隼鷹「者共、かかれぇー!」

長門(艦載機をACの巨体に隠し、発艦。ACはそのまま回避機動で敵艦隊を正面突破。そして…)ガコンッ

提督『…反航戦時機動、よく合わせた』

長門(ACは裏から、艦載機が攪乱する中で、我々は表から。そうやって、火力を集中する…んだが)

陸奥「実戦じゃこううまくは行かないわよねえ」

長門「パターンとしては有効だろうがな…」

提督『次はパターン2だ、始め!』





金剛「ン~…Very hardなPracticeネ…」

千歳「しょうがないですよ。あんなのと組むなんて、一度もやったことないんですから…」

隼鷹「当の本人は…」チラ

黒い鳥「……」

隼鷹「まったくこたえちゃいないみたいだけどな。長門、関わりあるんだろ?どんな奴?」ヒソヒソ

長門「わ…私か?ロクに喋ってもいないが」

陸奥「…あれじゃあちょっと、関わり辛そうだしねぇ」ヒソヒソ

長門「…だが、駆逐艦と戯れているのをよく見るんだ。私から離れてだぞ」ギリ

陸奥(ダメだわこれ)

長門「駆逐艦が寄りつくような奴だ、悪いヤツではないとはわかる。だが…!なぜ、私からも!」

黒い鳥「そんなに好きなら引き取れ」

長門「…え?」

陸奥「丸聞こえ、なんでしょ」プッ

長門「…くっ!///」

金剛「オーゥwwwwwwHAHAHAHAwwwwwwww」

黒い鳥「……」

千歳「…確かに、そうですね」

隼鷹「んま、そのうち打ち解けるだろ。それでだアンタ、お酒…好きかい?」スッ

黒い鳥「オレは呑まない」

隼鷹「あら、そう。つれないねえ」ゴク…

提督「…休憩の合間に飲酒とはな。見たぞ、隼鷹」

隼鷹「あら…て、提督」サーッ…

提督「お叱りを受けに行こうか。大淀」

大淀「立ちなさい!ホラ!」グイッ

隼鷹「イヤだああああああああああああ」ズルズル

黒い鳥「…バカか」

陸奥(ああ、でも結構この人辛辣ね)







《ワレラガ カミノ ツカイヨ》

『……』

《ツイニ メザメノトキガキマシタ》

『俺が残っているとはな…』

《ワレワレニ アダナスモノニ カミノテッツイヲ》

『茶番は俺たちの方だったか、財団、キャロル。だが』

『ヤツがいるってんならさあ、ケリを付けに行かなくちゃあねぇ!ハハハハハッ!!』

今日はここまで

提督「相席していいか?」

黒い鳥「勝手にしろ」

提督「早1カ月近くになるな。どうだ、鎮守府は」

黒い鳥「姦しいが悪くない」

提督「お前のお蔭でこちらにも光明が見えてきたよ」

雪風「あっ!しれぇ!今日はご一緒にご飯…」

陽炎「ダーメ。男同士の話ってやつよ」グッ

雪風「むぐー!」

黒い鳥「あんなんだからな」

提督「それがいい所だ。…なあレイヴン、お前は戦いが好きか?」

黒い鳥「傭兵のやり方は好きなように生き、好きなように死ぬ事。オレが好きなのはたまたま戦いだった、それだけだ」

提督「…今だから言いたい。俺たちは戦いをなくすために戦う、それが軍隊だからな。それで、もしも、もしもの話だ」

提督「俺たちがすべて奴らを滅ぼして、深海棲艦との戦いがなくなれば。お前はどうしたい」

黒い鳥「……」

提督「戦いを起こすか?」

黒い鳥「ここでそうだと言えば、いつかお前は…」

黒い鳥「オレを殺すために、こいつらを差し向けるのか」

提督「そうせざるを得ないかもしれん。…だが、俺とて。レイヴン、お前の選択を縛るような真似はできない」

提督「考えて欲しい。すべてが終わった後、お前はどうするかを」

黒い鳥「……」

提督「…カタい話はここまでにして、呑むか。こいつでな」ドンッ

黒い鳥「それはあのハネ頭の」

提督「どうせせしめたモノだ、呑まれたってヤツも文句はないだろう!ハハハハ」トクトクトク

黒い鳥「…オレは呑めないと」

隼鷹「提督てめー!夜中にふざけやがって!!」バタン!

提督「何!いたのか!?」

隼鷹「ガアアアア!ガアアアアアアア!!」ブンブンブン

提督「ヒイイイイイイイイ!!」ガクガクガク

不知火「提督が大変なことになってます 大丈夫ですか!?」

金剛「みんな丸太は持ちましたネ!隼鷹を止めに行くデース!」

隼鷹「があああああああああ」

ドスン!バタンッ!ガッシャアァン!

黒い鳥「……」



提督「…なに?」

大淀「ですから、抗議です」

大淀「偵察から戻った潜水艦隊の抗議です、帰投からすぐのことでした」

大淀「…聞けば、何かとてつもなく恐ろしいものを沖ノ島沖で見たようで、勝ち目はもうないと主張しているようで」

提督「…とにかく私が行こう、放置すれば士気にも関わるだろう」

大淀「そうしてもらうと有難いです。彼女らは今入渠棟を占拠しています」

提督「演習からもうすぐレイヴンらが帰る、なおさらそこを空けねばな…」




提督「…潜水艦隊の諸君!これはどういうことか!」

伊58「どうもこうもない!ゴーヤたちの意見を通すためでち!」

伊8「…提督、沖ノ島への進撃は無理です。戦力が違いすぎる」

提督「無理と言われてもだな…それは司令部が決めることだ、君たちが考えることではない」

提督「第一、何を見たのかさえ語らないではないか。それほどの戦力、一体何が沖ノ島にいるのだ」

伊19「あれは…なんというか、天使なのね。真っ黒な、光る天使」

伊19「空を飛べて、とっても大きくて。見つかった時、とんでもない速さで追ってきたのね」

提督「天使だと?」

伊19「それで、その天使。身体よりずっと大きな翼をこっちに打ち付けてきて、海を割っちゃって…」

伊58「あれは深海棲艦じゃないでち!もっと怖い何か…」

提督「それは何か、機械じみていなかったか」

伊58「!そう、なんだかどこもゴツゴツしてて」

提督「なるほどな」

提督「…沖ノ島攻略は止めん。深海棲艦の根絶無くして人類が生きる術はない」

伊8「どうして!」

提督「問題ないからだ。奴がいればな」

ドアアァァァッ!ドザザァ…

黒い鳥『何をやってる。邪魔だぞ』

伊58「え、あ、え…?」

提督「君たち偵察組は知らないだろうな。アーマードコアだ、この鎮守府の切り札」

提督「…なんとかならないと思うか?」

伊19「………」

提督「恐れを咎めはしない。さ、棟を解放するんだ」

伊58「て、て~とくぅ~!」ブワッ

提督「捕らえろ」クイッ

山城「お姉さま!」

扶桑「!」ガシッ

伊19「え、え?」

提督「…全員、しばらく謹慎していてはもらうがな」

「でちいいぃぃぃぃー!!!」ズルズルズル




提督「レイヴン、天使のような敵に覚えがあるか」

黒い鳥「…ある。それがなぜ」

提督「…そうか。君にはそいつの相手をしてもらうことになるだろう」

黒い鳥「………」

提督「そいつは、強いんだろう。レイヴン、お前と戦って生きている奴なのだから」

提督「だから、お前には足止めをしてもらう。艦娘と副戦力による海域攻略こそが本分だ、そいつの相手が目的ではない」

黒い鳥「ACは一兵器だと」

提督「お前におんぶにだっこでは鎮守府の面子も立たん。それが正しいんだろう」

黒い鳥「そうだ」

提督「偵察隊が帰投した以上、艦隊決戦は近い。すでに水雷戦隊は向こうの泊地を拠点にしつつ夜戦で戦力を撃減している」

提督「お前の出番は近い。頼むぞ、レイヴン」

黒い鳥「…ああ」




~南西諸島海域 泊地~

艦長「噂の新兵器、こうして我が艦に乗せて持って行くことになるとは」

提督「艦長。レイヴンとアーマードコアを頼みます」

艦長「そっちこそ艦娘をうまく使えよ、我々通常艦艇では奴らはどうにもできんのだからな」

提督「肝に銘じております。それでは」

提督「…全戦力、前進!沖ノ島海域攻略作戦を発動する!」

今日はこれでおしまい

どういう世界設定なのか

>>239
艦娘以外の普通の艦艇もあって謎の粒子バリアと目標の小ささとスピードのせいで深海棲艦には通常兵器は効かないという感じ
艦娘の火力かすべてを焼き尽くす暴力なら押しきれるがいるだけでジャマー装置みたいなものなので攻撃もなかなか当たらない

といった感じ

~甲板上~

吹雪「傭兵さん!戦場までは私たち第1戦隊がしっかりお守りいたします」

陽炎「なんだかんだ言って、結局私たちが主戦力には変わりないからね」

黒い鳥「よろしく頼む」

吹雪「でも…アーマードコアを使うのに、戦艦が長門さんだけだけど」

長門「それはそうだ、いったい提督はどういう腹積もりだ?」

武蔵「こういうワケさ」スタスタ

長門「武蔵!」

武蔵「呉鎮守府所属・大和型二番艦武蔵。黒い鳥殿、お初にお目にかかる」

黒い鳥「長門の知り合いか」

武蔵「まあ、大型戦艦同士の仲でな。あんたらの鎮守府は戦艦保有数がとりわけ多くて、別の戦隊に回ってる」

武蔵「普通同じ鎮守府の奴ら同士で組むべきだとは思うが…まあ、こうして私が派遣された。頼りにしてるぜ」

千歳「よろしくお願いします。さて、そろそろ」

夕立「戦闘海域っぽいよね…」

隼鷹「っしゃあ、腕が鳴るぜ!」

提督『護衛艦隊抜錨!発艦!』

夕立「ぽいっ!」タンッ!

タンタンタンタンッ!ザパァン…ッ!

提督『続いてAC《C03・マリシアス》及び主力艦隊発艦準備!総員甲板上から撤退!』

黒い鳥「………」パチ [BOOSTER]

ドォォオオオオ…ッ!

「ブースター点火!総員退避ィーッ!!」

提督『発艦!』

ドアアアアアァァァァッ!!

長門「AC、飛んでいったか…」ザパンッ

武蔵「…なんて速さ。どうやって追いつけと?」

千歳「彼がスピードを活かして荒らした後が私たちの仕事です。行きましょう!」ザザアァ




ガン!ガン!ガン!ガァンッ!

駆逐イ級「……」ガギンッ!

軽巡ト級「……」ガァンッ!

黒い鳥(どいつもこいつも、APは10000足らず。KEは穴だらけ、ライフルを担いで正解だな)

ドォンッ!ドォォンッ!

黒い鳥(スコアマークが増えるのはいいが、面白くない…ん)

ブゥゥゥゥゥン…

空母ヲ級「……」

黒い鳥「艦載機とやらか」カチ

[CIWS ON]

ドババババババッ!ボボボンッ!

空母ヲ級「……!?」

黒い鳥(こいつで落とせるようなモノを出すのが悪い)

ガン!ガン!ガン!ズズゥ…ン

《システム スキャンモード》

黒い鳥(水底に取り逃しか出てこないのがいるか…まあいい、後続が片づけるだろう)

黒い鳥(あらかた潰し終えた後は先頭部隊、雷巡・重巡の水雷戦隊のカバーに回れとのことだった。さっさと行くか)

武蔵「こ、これは…すごいな、この海域は壊滅か?」

長門「追いついたぞ黒い鳥、ここからは同行だ。対潜装備の駆逐艦が潜伏する深海棲艦を片付けてからな」

ドォンッ…ズズゥンッ…

夕立「あらかた済んだっぽい!」ザザァ

陽炎「海域封鎖は十八駆逐隊でやるわ、今のうちに行って!」

吹雪「潜水艦でもないのに海から出てこないなんて、よほど恐ろしいんでしょうか…?」

黒い鳥『足場を頼む、損傷のない他のは後ろ以外のどこかにしがみつけ』

春雨「つ、捕まれって…この腕とか?」

武蔵「よっこら…しょっっとお!!」ググッ

黒い鳥『戦艦もしっかり脚部をつかめ、行くぞ』

ヴォドアアアアァァッ!!

武蔵「ぬおおお゛お゛お゛お゛お゛!!?」ザザザッザザザァァァ!

長門「足を海面に引きずるが、我慢しろ…!我々より格段にっ、速いからッ!」ドザザザザァァ

武蔵(なんという無茶をさせる鎮守府だ…!?)

春雨「」ガクガクブルブル

夕立「ぽいーっ!頭の上は最高っぽい!」

黒い鳥『…カメラを塞ぐな』

吹雪「こ、このまま…!行きましょう!」

隼鷹「ひゃっはああああああああ!!」




陸奥「てえーッ!」ドドォンッ!

f戦ル級「……」ガキィンッ!

陸奥「通らない?きゃあ!」ドォ…ン

木曽「ちィ…」

「「「「「「「「「「「「…………」」」」」」」」」」」」

木曽「中核艦隊と水雷戦隊、分が悪すぎるぞ!」バシュッ!

北上「…まさかね、先頭部隊を狙って出して来るなんて」

鳥海「彼方、戦艦3・雷巡4・重巡1・駆逐4。対して」

那珂「戦艦1・雷巡2・重巡2・軽巡3…!あきらかに、ピンチだよね!?」

摩耶「…無理だろ!」

神通「いけません!」

川内「神通、どうして!」ドン!ドン!

神通「退く訳にはいきません、後ろには提督が…!」




呉提督「増援はまだか!」

通信士「未だ入電なし…!」

呉提督(くそ…こうして女子が死ぬのを見ていろと言うか?)

呉提督「…前進準備!こうなればぶつけてでも」

通信士「…いえ!探信儀に感あり!?後方から飛行物体、高速で接近!敵艦載機ではありません!」

呉提督「飛行物体!もしや」

ヴォドアアアアァァッ!!ゴォッ!!

呉提督(…頼むぞ、雇われ!)

黒い鳥『離れる準備をしておけ、味方に向けてお前ら艦隊戦力を投射する』

春雨「な…なに!なんて!?」ゴォォォォ

夕立「手を!離す!準備しろって!!」

千歳(いい加減耳もイカレてくるわよ…!)ザザザザザザザ

ドン!ドォンッ!ドンッ!

吹雪「ひぃ!?」

黒い鳥『ビビるな、当たらん。3、2、1…』

黒い鳥『投下』

ゴォッ!ザザザザザアアアァァッ!

武蔵「全主砲斉射!!」

長門「てぇぇッ!!」

ドドン!ドンドンドォォンッ!ドゴォォンッ!!

千歳・隼鷹「「攻撃隊!発艦!」」

ブゥゥゥゥン…

那珂「増援!?…見えなくなっちゃった」

神通(あれがアーマードコア…!)

木曽「な…は!?マジかよ、形成逆転か?」

武蔵「待たせたな二水戦ども、決戦艦隊到着だ!」

神通「助かりました。それでは、続けていきましょう!」

陸奥「長門…」

長門「任せろ。二射目は外さん」




~南西諸島 とある島~

黒い鳥『…………』

黒い鳥『来いよ』

コォォオオオオ…

《あれ、わかっちゃう?やっぱさぁ》

黒い鳥『腐れ縁だからな、それも今日までだ』

《ひどい言い草だなあ。俺はお前のことを信じているってのに》

黒い鳥『てめえのようなクソ雑魚に纏わりつかれるのはもううんざりだ』

黒い鳥『バラバラにしてやるよ、ガラクタ野郎』

EXUSIA『口が悪くなったなぁ、ルーキー』

EXUSIA『流石にこれ壊されたら死んじゃうんでさあ、マジでやらせてもらうよ!ハハハハハハハハ!!!』

今日はここまでです

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年02月16日 (月) 00:29:09   ID: b1zY8GCj

続き気になります。
世に平穏があらんことを

2 :  SS好きの774さん   2015年03月05日 (木) 00:11:12   ID: k_J4K62n

KEだけではなくTEも使って欲しいです!

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